JP2022043501A - ハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

ハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法 Download PDF

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孝 池田
Takashi Ikeda
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Akio Ikeda
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Kyushi Shimizu
淳 黒田
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Shusaku Yamamoto
仁 北村
Hitoshi Kitamura
秀次 谷川
Hidetsugu Tanigawa
大詩 角
Taishi Sumi
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Abstract

【課題】シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができるハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法を提供する。【解決手段】凹状の入口側端面12と、凸状の出口側端面14と、入口側端面12から出口側端面14まで延びる流体の流路となる多角形断面の複数のセル20と、を備え、複数のセル20は、隔壁22で隔てられ、複数のセル20のうち少なくとも一部のセルは、長手方向に垂直な流路断面の面積が入口側端面から出口側端面に向かって拡幅する。【選択図】図1

Description

本開示は、ハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法に関する。
近年、高電磁界パルス(EMP:electromagnetic pulse)防衛技術に関して取り組むべき技術課題として、強い電磁波から電子機器を防護するため、脅威となる電磁波の性質に合わせた防護対策が必要とされている。具体的には、発電プラント、データセンタ、防衛設備等の重要設備に設けられた排気口又は冷却口等の開口部には、高電磁界パルス及び高出力マイクロ波の防護のための対策が必要とされる。
特開平11-81518号公報
ところで、高電磁界パルスの想定される周波数である10GHzの電磁波に対してシールド性を確保するためには、開口部の流路の幅を電磁波の波長30mmの1/2、すなわち15mm以下にする必要がある。しかしながら、従来の重要設備のダクト構造又はルーバ構造等のスリットを有する開口部構造は、スリット幅が15mm以上であるため、電電界が容易に侵入してしまう。一方で、ハニカム構造(例えば、特許文献1)を有する市販の電磁シールドは、空気流れによる圧力損失により補機動力が増加する可能性がある上、平面上への設置に限定されるため、設備ごとの開口部形状に対応するのが困難である。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができるハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本開示のハニカム構造体は、凹状の入口側端面と、凸状の出口側端面と、前記入口側端面から前記出口側端面まで延びる流体の流路となる多角形断面の複数のセルと、を備え、複数の前記セルは、隔壁で隔てられ、複数の前記セルのうち少なくとも一部のセルは、長手方向に垂直な流路断面の面積が前記入口側端面から前記出口側端面に向かって拡幅する。
また、本開示のハニカム構造体は、内部に長手方向の通路を有する断面が多角形の複数の多角柱状セルの集合体からなるハニカム構造体であって、前記複数の多角柱状セルの側面は隣り合う他の前記複数の多角柱状セルの1側面と一体となり隔壁をなしており、前記複数の多角柱状セルのうち少なくとも一部の多角柱状セルの前記断面の面積は、前記多角柱状セルの前記長手方向の一端側から他端側に向かって拡幅されており、前記集合体の前記長手方向の前記一端側の面及び前記他端側の面は、前記拡幅する方向とは反対方向に湾曲している。
また、本開示のハニカム構造体の製造方法は、3Dプリンタによって、前記出口側端面側となる突起部を基礎として、前記入口側端面へと積層して製造する。
本開示によれば、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができるハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法を提供することを目的とする。
図1は、実施形態に係るハニカム構造体の一部を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すハニカム構造体の1つのセルを模式的に示す斜視図である。 図3は、図2に示すセルの各寸法を示す表である。 図4は、実施形態に係るハニカム構造体を示す断面図である。 図5は、実施形態のハニカム構造体を適用した第1適用形態のシールド構造体を模式的に示す斜視図である。 図6は、第1変形例に係るハニカム構造体を示す断面図である。 図7は、第1変形例のハニカム構造体を適用した第2適用形態のシールド構造体を模式的に示す斜視図である。 図8は、図7のシールド構造体を別の方向から視た斜視図である。 図9は、比較例に対する第2適用形態のシールド構造体による圧力損失比を示すグラフである。 図10は、第2変形例に係るハニカム構造体を示す断面図である。 図11は、第3変形例に係るハニカム構造体を示す断面図である。 図12は、第4変形例に係るハニカム構造体を示す断面図である。 図13は、第5変形例に係るハニカム構造体を示す断面図である。
以下に、本開示に係るハニカム構造体及びハニカム構造体の製造方法について、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本開示は、以下の実施形態の記載に限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、実質的に同一のもの、あるいは均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は、本開示の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。以下の実施形態では、本開示に係る衝撃波供給装置の実施形態を例示する上で、必要となる構成要素を説明し、その他の構成要素を省略する。なお、以下の実施形態の説明において、同一構成には同一符号を付し、異なる構成には異なる符号を付すものとする。
(実施形態)
まず、実施形態のハニカム構造体10の構成について説明する。図1は、実施形態に係るハニカム構造体10の一部を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示すハニカム構造体10の1つのセル20を模式的に示す斜視図である。図3は、図2に示すセル20の各寸法を示す表である。図4は、実施形態に係るハニカム構造体10を示す断面図である。
ハニカム構造体10は、流路の入口側と出口側との間のシールド性、及び流路を通過する流体の圧損抑制のいずれも必要とされる構造体、装置等に適用される。ハニカム構造体10は、例えば、発電プラント、データセンタ、防衛設備等の重要設備の開口部において電磁波の侵入から防衛する電磁シールド、又は熱交換器等に適用される。
図1に示すように、ハニカム構造体10は、入口側端面12から出口側端面14まで延びる流体の流路(通路)となる複数のセル20を含む。1つのセル20は、長手方向に垂直な断面(以降、流路断面と称する)の形状が多角形の筒形状である。すなわち、セル20は、断面が多角形である中空の多角柱状セルであり、ハニカム構造体10は、複数の多角柱状セルの集合体である。セル20の流路断面形状は、実施形態において正六角形であるが、三角形、四角形、八角形等、又はこれらの組み合わせであってもよい。
隣接するセル20同士は、セル20内の空間を囲むように設けられた隔壁22によって区画される。セル20の側面は、隣り合う他のセル20の1側面と一体となり隔壁22をなす。すなわち、セル20は、隔壁22を隔てて隣接するセル20と隔壁22を共有する。隔壁22は、板厚が一定に設けられる平板形状である。
図2に示すように、セル20は、入口側開口24と、出口側開口26と、を有する。入口側開口24は、セル20の長手方向の一方の端部であって、ハニカム構造体10の入口側端面12側に開口する。出口側開口26は、セル20の長手方向の他方の端部であって、ハニカム構造体10の出口側端面14側に開口する。
セル20は、長手方向の一端側から他端側に向かって拡幅する。より詳しくは、セル20は、入口側開口24から出口側開口26に向かって、流路断面の面積が拡大するテーパ筒形状である。セル20は、実施形態において、長手方向に平行な方向と、隔壁22の側縁との成す角が、一定の拡大角θであるように、直線的に拡幅する形状である。すなわち、セル20の隔壁22は、幅W1を有する入口側開口24側の底辺と、幅W1より大きい幅W2を有する出口側開口26側の底辺と、長さLの2つの脚を有する等脚台形状である。
なお、実施形態のハニカム構造体10は、全て同形状であるセル20を含むが、例えば、後述の第2変形例のハニカム構造体210ように、形状の異なる複数種類のセル320を含んでもよい。また、後述の第4変形例のハニカム構造体410のように、テーパ筒形状ではなく入口側開口424から出口側開口426に向かって流路断面の面積が一定であるストレート形状のセル420を一部に含んでもよい。
図3に、実施形態における、10GHzにおいて電磁シールド性能80dBを達成可能なセル20の各々の寸法の範囲例を示す。電磁シールド性能は、入口セルサイズと出口セルサイズの平均値とセル長さとにより調整が可能である。要求される電磁シールド性能が異なる場合は、仕様範囲が変わるため、図3の範囲から外れる場合もあり得る。
図3において、入口側開口24におけるセル20の対向する隔壁22同士の距離H1を「入口セルサイズ」と称する。入口セルサイズは、2.5mm以上5mm以下の範囲に設定される。また、出口側開口26におけるセル20の対向する隔壁22同士の距離H2を「出口セルサイズ」と称する。出口セルサイズは、2.5mm以上10mm以下の範囲に設定される。また、隔壁22の脚の長さLを「セル長さ」と称する。セル長さは、6mm以上30mm以下の範囲に設定される。また、入口セルサイズに対する出口セルサイズの比率を「セル拡大率」と称する。セル拡大率は、すなわち、入口側端面12側に開口する入口側開口24から出口側端面14側に開口する出口側開口26までの、流路断面の幅の拡大率である。セル拡大率は、1以上2以下の範囲に設定される。
図4には、実施形態のハニカム構造体10に加え、流路の入口側端面912及び出口側端面914が平面であるハニカム構造体910を比較例として点線で示している。実施形態のセル20は、上述の通り入口側開口24から出口側開口26に向かって、長手方向に垂直な断面の面積が拡大するテーパ筒形状である。ハニカム構造体10は、隔壁22を介して複数のセル20を次々に接続した構造であるため、図4に示すように、入口側端面12が凹状、かつ出口側端面14が凸状の、同方向かつ拡幅する方向とは反対方向に湾曲した形状となる。すなわち、ハニカム構造体10は、流路に平行な断面が、扇形状を含む。なお、実施形態のハニカム構造体10は、入口側端面12及び出口側端面14が全体として同方向に湾曲しているが、後述の第4変形例のハニカム構造体410のように、一部が湾曲していなくてもよい。
ハニカム構造体10は、流路断面方向の中央部16で最も出口側端面14側に膨出する。ハニカム構造体10は、例えば、図4に示すように、設置する開口部の形状に合わせて、断面扇状に連なるセル群28を、複数連ねるように設けられてもよい。1つのセル群28は、流路断面方向の端部18において隣接するセル群28と接続する。より詳しくは、セル群28の端部18のセル20の隔壁22、すなわち、別のセル20と共有されない隔壁22は、出口側開口26側の端縁が隣接するセル群28の端部18のセル20の隔壁22の出口側開口26側の端縁と接続する。これにより、流体Fは、入口側端面12側から出口側端面14側に向かって、セル20の内部のみを通過して、セル20以外から流出しない。
なお、図4に示すハニカム構造体10において、右半分の部分は、各々のセル20の隔壁22を省略して描写するとともに、セル20を通過する流体Fの流れ方向を示している。ハニカム構造体10の各々のセル20を通過する流体Fの流れ方向は、扇形状に対応して放射状に広がる方向である。
実施形態のハニカム構造体10は、入口側端面12から出口側端面14に向かって、流路面積30が拡大する。ハニカム構造体10では、流路面積30の拡大に伴ってセル20を通過する流体Fの流速が低下するため、圧力損失が低下する。実施形態のハニカム構造体10は、流路面積30が、比較例のハニカム構造体910の流路面積930と比較して大きい。したがって、出口側端面14に凸状のハニカム構造体10は、入口側端面912及び出口側端面914が平面であるハニカム構造体910と比較して、圧力損失を抑制することができる。
実施形態のハニカム構造体10は、例えば、金属用の3Dプリンタによって製造されることが好ましい。ハニカム構造体10は、樹脂用の3Dプリンタや押出し成型等によって造形された後、表面に導電性塗料を塗布される若しくはメッキ処理されることによって製造されてもよい。3Dプリンタで製造する場合、ハニカム構造体10となる鉛直方向下側の部分に台座を形成し、台座の上にハニカム構造体10となる構造物を形成する。この際、出口側端面14側となる突起部を基礎として、入口側端面12側へと積層して製造する。これにより、隣接するセル20を隔てる隔壁22を隣接するセル20同士で共有するように設けることができる。これにより、隣接するセル20との接合部の電気的接続が良好となり、高電磁界パルスの侵入を防止することができる。また、隔壁22の厚さを均一に形成することができる。これにより、セル20の内壁が平坦になり、セル20内を通過する流体Fの圧力損失を抑制することができる。
(第1適用形態)
図5は、実施形態のハニカム構造体10を適用した第1適用形態のシールド構造体50を模式的に示す斜視図である。シールド構造体50は、重要設備の開口部に相当する矩形状の枠60内に設けられる。シールド構造体50は、流体Fの流れ方向、すなわちセル20の長手方向が枠60の開口方向に対して傾斜するように設けられる複数のセル群28を含む。セル群28は、枠60において矩形状の一辺に平行な一方向に並べて配置される。セル群28は、枠60において一方向に直交する他方向に、階段状に配置される。
(第1変形例)
次に、第1変形体のハニカム構造体110の構成について説明する。図6は、第1変形例に係るハニカム構造体110を示す断面図である。なお、図6は、実施形態と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。また、図6に示すハニカム構造体110において、右半分の部分は、各々のセル20の隔壁22を省略して描写するとともに、セル20を通過する流体Fの流れ方向を示している。
第1変形例のハニカム構造体110は、実施形態のハニカム構造体10と比較して、整流板40を備える点で異なる。整流板40は、隣接するセル群28の端部18のセル20の隔壁22同士に囲まれた領域であるデッドスペース32に設けられる。整流板40は、隣接するセル群28同士の接続部の隔壁22から入口側端面12側に突出するように設けられる。整流板40は、セル群28の端部18に沿って(図6における紙面に垂直な方向)設けられる。整流板40は、長手方向に垂直な断面が、逆三角形状である。
整流板40は、入口側端面12に接続する受面42を有する。受面42と、端部18のセル20の隔壁22とがなす整流角φは、100°以上であることが好ましい。整流板40は、受面42で流体Fを受けることによって、隣接するセル群28の端部18のセル20の隔壁22同士に囲まれた領域であるデッドスペース32に流体Fが流れ込むことを阻害する。これにより、ハニカム構造体110のセル群28の端部18近傍における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを歪曲させることを抑制することができる。
(第2適用形態)
図7は、第1変形例のハニカム構造体110を適用した第2適用形態のシールド構造体150を模式的に示す斜視図である。図8は、図7のシールド構造体150を別の方向から視た斜視図である。なお、図7及び図8では、入口側端面12及び出口側端面14におけるセル20の入口側開口24及び出口側開口26の描写を格子模様に簡略化して示している。図7及び図8に示すように、シールド構造体150は、複数のドーム部152と、ドーム間部154と、を含む。
ドーム部152には、第1変形例のハニカム構造体110が適用される。ドーム部152は、流路断面方向に均等にセル20を接続させた半球面状である。ドーム部152は、入口側端面12が凹状の球面を有し、出口側端面14が凸状の球面を有するドーム形状である。ドーム部152の端部18(図6参照)の入口側端面12側には、整流板40が設けられる。整流板40は、ドーム部152の端部18に沿って、円環状に設けられる。
ドーム間部154は、3つのドーム部152の端縁に囲まれた領域である。ドーム間部154は、ドーム部152と同様に、複数のセル20が接続されることによって構成される。ドーム間部154には、実施形態と同様の入口側開口24から出口側開口26に向かって拡幅するテーパ筒形状のセル20のみならず、入口側開口から出口側開口に向かって流路断面の面積が一定であるストレート形状のセルも配置される。
シールド構造体150は、ドーム部152を内接する複数の六角形状の構造体が六角形の辺同士で接続して連なる構造である。すなわち、ドーム間部154は、六角形の角部に相当する。
図9は、比較例に対する第2適用形態のシールド構造体150による圧力損失比を示すグラフである。比較例のシールド構造体は、第1変形例のハニカム構造体110の代わりに、図4に示す比較例のハニカム構造体910が適用された構造体である。すなわち、比較例のシールド構造体は、ハニカム構造体910の入口側端面912及び出口側端面914が平面である。
図9に示すように、比較例の平板状のハニカム構造体910を有するシールド構造体に対して、第2適用形態のドーム形状のハニカム構造体110を有するシールド構造体150では、流体Fがセル20、920を通過する際の圧力損失が、約3割低減される。このように、第2適用形態のシールド構造体150は、ドーム部152のハニカム構造体110において、入口側端面12から出口側端面14に向かって流路面積が拡大するのに伴い、セル20を通過する流体Fの流速が低下するため、圧力損失が低下する。また、入口側端面12側のドーム部152の端部18に設けられる整流板40が流体Fを受けることによって、さらに、圧力損失を低下させることができる。
(第2変形例)
次に、第1変形体のハニカム構造体210の構成について説明する。図10は、第2変形例に係るハニカム構造体210を示す断面図である。なお、図10は、第1変形例と同一部分に同一符号を付して説明を省略する。また、図10に示すハニカム構造体210において、右半分の部分は、各々のセル220の隔壁222を省略して描写するとともに、セル220を通過する流体Fの流れ方向を示している。
第2変形例のハニカム構造体210は、実施形態のハニカム構造体10及び第1変形例のハニカム構造体110と同様に、凹状の入口側端面12と、凸状の出口側端面14と、を有する。第2変形例において、ハニカム構造体210の入口側端面12及び出口側端面14の曲率は、実施形態及び第1変形例の入口側端面12及び出口側端面14の曲率と同一である。
第2変形例のハニカム構造体210は、第1変形例のハニカム構造体110と比較して、複数のセル20の代わりに複数のセル220を含む点で異なる。複数のセル220は、実施形態及び第1変形例のセル20と同様に、隔壁222によって隣接するセル220同士が区画される。
セル220は、入口側端面12側に開口する入口側開口224と、出口側端面14側に開口する出口側開口226と、を有する。ハニカム構造体210は、実施形態及び第1変形例のハニカム構造体10、110と同様に、断面扇状に連なるセル群228を、複数連ねるように設けられる。
ハニカム構造体210では、複数の220のうち、セル群228の流路断面方向の中央部16に配置されるセル220と、端部18に配置されるセル220とが、異なる寸法を有する。より詳しくは、端部18に配置されるセル220は、流路断面の面積が、中央部16に配置されるセル220の流路断面の面積より大きい。また、端部18に配置されるセル220は、入口側端面12から出口側端面14までの流路断面の幅の拡大率が、中央部16に配置されるセル220の拡大率より大きい。
出口側端面14側に凸状に膨出するハニカム構造体210では、流体Fが中央部16に集まり、端部18に流れにくい。第2変形例では、端部18のセル220の流路断面の面積及び幅の拡大率を中央部16より大きくすることによって、入口側端面12での流体Fの流量の差異を低減するようにしている。セル群228全体で流体Fが均一に流れるようにすることによって、圧力損失を抑制することができる。
(第3変形例)
次に、第3変形体のハニカム構造体310の構成について説明する。図11は、第3変形例に係るハニカム構造体310を示す断面図である。なお、図11に示すハニカム構造体310において、右半分の部分は、各々のセル320の隔壁322を省略して描写するとともに、セル320を通過する流体Fの流れ方向を示している。
第3変形例のハニカム構造体310は、凹状の入口側端面312と、凸状の出口側端面314と、を有する。第3変形例のハニカム構造体310は、第2変形例のハニカム構造体210と比較して、複数のセル220及び整流板40の代わりに、複数のセル320及び整流板340を含む点で異なる。複数のセル320は、実施形態、第1変形例及び第2変形例のセル20、220と同様に、隔壁322によって隣接するセル320同士が区画される。
セル320は、入口側端面312側に開口する入口側開口324と、出口側端面314側に開口する出口側開口326と、を有する。ハニカム構造体310は、実施形態、第1変形例及び第2変形例のハニカム構造体10、110、210と同様に、断面扇状に連なるセル群328を、複数連ねるように設けられる。
ハニカム構造体310では、複数の320のうち、セル群328の流路断面方向の中央部316に配置されるセル320と、端部318に配置されるセル320とが、異なる寸法を有する。より詳しくは、端部318に配置されるセル320は、流路断面の面積が、中央部316に配置されるセル320の流路断面の面積より大きい。また、端部318に配置されるセル320は、入口側端面312から出口側端面314までの流路の長さが、中央部316に配置されるセル320の流路の長さより大きい。
すなわち、第3変形例において、ハニカム構造体310の入口側端面312及び出口側端面314の曲率は、実施形態、第1変形例及び第2変形例の入口側端面12及び出口側端面14の曲率より小さい。また、ハニカム構造体310は、入口側端面312の曲率に対して、出口側端面314の曲率を小さくすることにより、端部318のセル320と、隣接するセル群328の端部318のセル320との間のデッドスペース332を小さくしている。これにより、ハニカム構造体310のセル群328の端部318近傍における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを歪曲させることを抑制することができる。
さらに、ハニカム構造体310は、隣接するセル群328の端部318のセル320の隔壁322同士に囲まれた領域であるデッドスペース332において、入口側端面312側に突出する整流板340を備える。整流板340の受面342が流体Fを受けることにより、ハニカム構造体310のセル群328の端部318近傍における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを歪曲させることをさらに抑制することができるので、圧力損失を抑制することができる。
(第4変形例)
次に、第4変形体のハニカム構造体410の構成について説明する。図12は、第4変形例に係るハニカム構造体410を示す断面図である。なお、図12に示すハニカム構造体410において、右半分の部分は、各々のセル420の隔壁422を省略して描写するとともに、セル420を通過する流体Fの流れ方向を示している。
第4変形例のハニカム構造体410は、凹状の入口側端面412と、凸状の出口側端面414と、を有する。第4変形例のハニカム構造体410は、第3変形例のハニカム構造体310と比較して、複数のセル320及び整流板340の代わりに、複数のセル420及び整流板440を含む点で異なる。複数のセル420は、実施形態、第1変形例、第2変形例及び第3変形例のセル20、220、320と同様に、隔壁422によって隣接するセル420同士が区画される。
セル420は、入口側端面412側に開口する入口側開口424と、出口側端面414側に開口する出口側開口426と、を有する。ハニカム構造体410は、実施形態、第1変形例、第2変形例及び第3変形例のハニカム構造体10、110、210、310と同様に、断面扇状に連なるセル群428を、複数連ねるように設けられる。
ハニカム構造体410では、複数の420のうち、セル群428の流路断面方向の中央部416に配置されるセル420と、端部418に配置されるセル420とが、異なる寸法を有する。より詳しくは、端部418に配置されるセル420は、流路断面の面積が、中央部416に配置されるセル420の流路断面の面積より大きい。また、端部418に配置されるセル420は、入口側端面412から出口側端面414までの流路の長さが、中央部416に配置されるセル420の流路の長さより大きい。また、中央部416に配置されるセル420は、入口側端面412から出口側端面414までの流路断面の形状及び面積が一定のストレート形状である。
すなわち、第4変形例において、ハニカム構造体410は、セル群428の中央部416が扁平状である。これにより、ハニカム構造体410は、全体として出口側端面414側に凸状のセル群428によって、実施形態のハニカム構造体10と同様に流体Fの圧力損失を抑制するとともに、ハニカム構造体10を適用する構造体及び周辺環境に合わせた形状に設けることができる。
ハニカム構造体410は、さらに、隣接するセル群428の端部418のセル420の隔壁422同士に囲まれた領域であるデッドスペース432において、入口側端面412側に突出する整流板440を備える。整流板440の受面442が流体Fを受けることにより、ハニカム構造体410のセル群428の端部418近傍における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを歪曲させることを抑制することができるので、圧力損失を抑制することができる。
(第5変形例)
次に、第5変形体のハニカム構造体510の構成について説明する。図13は、第5変形例に係るハニカム構造体510を示す断面図である。なお、図13に示すハニカム構造体510において、右半分の部分は、各々のセル520の隔壁522を省略して描写するとともに、セル520を通過する流体Fの流れ方向を示している。
第5変形例のハニカム構造体510は、凹状の入口側端面512と、凸状の出口側端面514と、を有する。第5変形例のハニカム構造体510は、第3変形例のハニカム構造体310と比較して、複数のセル320及び整流板340の代わりに、複数のセル520及び整流板540を含む点で異なる。複数のセル520は、実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例及び第4変形例のセル20、220、320、420と同様に、隔壁522によって隣接するセル520同士が区画される。
セル520は、入口側端面512側に開口する入口側開口524と、出口側端面514側に開口する出口側開口526と、を有する。ハニカム構造体510は、実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例及び第4変形例のハニカム構造体10、110、210、310、410と同様に、断面扇状に連なるセル群528を、複数連ねるように設けられる。
ハニカム構造体510では、複数の520のうち、セル群528の流路断面方向の中央部516に配置されるセル520と、端部518に配置されるセル520とが、異なる寸法を有する。より詳しくは、端部518に配置されるセル520は、流路断面の面積が、中央部516に配置されるセル520の流路断面の面積より大きい。また、端部518に配置されるセル520は、入口側端面512から出口側端面514までの流路の長さが、中央部516に配置されるセル520の流路の長さより大きい。
第5変形例において、ハニカム構造体510の入口側端面512及び出口側端面514の曲率は、実施形態、第1変形例、第2変形例及び第3変形例の入口側端面12、312及び出口側端面14、314の曲率より大きい。これにより、ハニカム構造体510は、全体として出口側端面514側に凸状のセル群528によって、実施形態のハニカム構造体10と同様に流体Fの圧力損失を抑制するとともに、ハニカム構造体510を適用する構造体及び周辺環境に合わせた形状に設けることができる。具体的には、入口側端面512及び出口側端面514の曲率を大きくすることで、流体Fが流入する方向に交差する方向(図13における左右方向)のサイズを小さくすることができる。これにより、設置スペースが限られる場所にもハニカム構造体510を配置することができる。
ハニカム構造体510は、さらに、隣接するセル群528の端部518のセル520の隔壁522同士に囲まれた領域であるデッドスペース532において、入口側端面512側に突出する整流板540を備える。整流板540の受面542が流体Fを受けることにより、ハニカム構造体510のセル群528の端部518近傍における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを歪曲させることを抑制することができるので、圧力損失を抑制することができる。
(各実施形態の作用効果)
各実施形態に記載のハニカム構造体10、110、210、310、410、510及びハニカム構造体10、110、210、310、410、510の製造方法は、例えば以下のように把握される。
第1の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510は、凹状の入口側端面12、312、412、512と、凸状の出口側端面14、314、414、514と、入口側端面12、312、412、512から出口側端面14、314、414、514まで延びる流体Fの流路となる多角形断面の複数のセル20、220、320、420、520と、を備え、複数のセル20、220、320、420、520は、隔壁22、222、322、422、522で隔てられ、複数のセル20、220、320、420、520のうち少なくとも一部のセル20、220、320、420、520は、長手方向に垂直な流路断面の面積が入口側端面12、312、412、512から出口側端面14、314、414、514に向かって拡幅する。
第1の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510は、入口側端面12、312、412、512から出口側端面14、314、414、514に向かって、流路面積が拡大する。ハニカム構造体10、110、210、310、410、510では、流路面積の拡大に伴ってセル20、220、320、420、520を通過する流体Fの流速が低下するため、圧力損失が低下する。すなわち、ハニカム構造体10、110、210、310、410、510は、出口側端面14、314、414、514側に凸状であるため、入口側端面912及び出口側端面914が平面であるハニカム構造体910と比較して、圧力損失を抑制することができる。したがって、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができる。
第2の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510において、複数のセル20、220、320、420、520は、隔壁22、222、322、422、522を介して隣接するセル20、220、320、420、520と当該隔壁22、222、322、422、522を共有して設けられる。これにより、セル同士が隔壁を共有しない従来のハニカム構造体と比較して、隣接するセル20、220、320、420、520との接合部の電気的接続が良好となり、高電磁界パルスの侵入を防止するシールド性を向上させることができる。
第3の様態に係るハニカム構造体110、210、310、410、510は、隣接するセル20、220、320、420、520と共有しない隔壁22、222、322、422、522から入口側端面12、312、412、512側に突出する整流板40、340、440、540を備える。整流板40、340、440、540は、流体Fを受けることによって、隔壁22、222、322、422、522を共有しない隣接するセル20、220、320、420、520同士に囲まれた領域であるデッドスペース32、332、432、532に流体Fが流れ込むことを阻害する。これにより、ハニカム構造体110、210、310、410、510の端部18、318、418、518近傍における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを歪曲させることを抑制することができる。
第4の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510において、隔壁22、222、322、422、522は、厚さが均一である。これにより、セル20、220、320、420、520の内壁が平坦になり、セル20、220、320、420、520内を通過する流体Fの圧力損失を抑制することができる。
第5の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510において、セル20、220、320、420、520は、流路断面の形状が正六角形である。これにより、セル20、220、320、420、520内で対向する隔壁22、222、322、422、522同士で高電磁界パルスが乱反射しないので、シールド性を向上させることができる。
第6の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510において、セル20、220、320、420、520は、入口側端面12、312、412、512から出口側端面14、314、414、514までの流路断面の幅の拡大率が1以上2以下である。流路面積の拡大に伴ってセル20、220、320、420、520を通過する流体Fの流速が低下するため、圧力損失を低下させることができるので、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができる。
第7の様態に係るハニカム構造体110は、入口側端面12が凹状の球面を有し、出口側端面14が凸状の球面を有するドーム形状を含む。すなわち、ハニカム構造体110の各々のセル20を通過する流体Fは、放射状に広がる方向に流れる。流路面積の拡大に伴ってセル20を通過する流体Fの流速が低下するため、圧力損失を低下させることができるので、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができる。
第8の様態に係るハニカム構造体210、310、410、510は、複数のセル220、320、420、520のうち、流路断面方向の中央部16、316、416、516に配置されるセル220、320、420、520に対して、端部18、318、418、518に配置されるセル220、320、420、520の方が、流路断面の面積が大きい。出口側端面14、314、414、514側に凸状に膨出するハニカム構造体210、310、410、510では、流体Fが中央部16、316、416、516に集まり、端部18、318、418、518に流れにくい。端部18、318、418、518のセル220、320、420、520の流路断面の面積を中央部16、316、416、516より大きくすることによって、入口側端面12、312、412、512での流体Fの流量の差異を低減することができる。これにより、ハニカム構造体210、310、410、510全体で流体Fが均一に流れるようにすることができるので、圧力損失を抑制することができる。
第9の様態に係るハニカム構造体310、410、510は、複数のセル320、420、520のうち、流路断面方向の中央部316、416、516に配置されるセル320、420、520に対して、端部318、418、518に配置されるセル320、420、520の方が、長手方向の長さが長い。これにより、ハニカム構造体310、410、510は、入口側端面312、412、512の曲率に対して、出口側端面314、414、514の曲率を小さくなり、隔壁322、422、522を共有しない隣接するセル320、420、520同士に囲まれた領域であるデッドスペース332、432、532を小さくしている。これにより、ハニカム構造体310、410、510の端部318、418、518近傍における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを歪曲させることを抑制することができる。
第10の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、510において、入口側端面12、312、512及び出口側端面14、314、514は、全体として入口側端面12、312、512側に湾曲する。すなわち、ハニカム構造体10、110、210、310、510の各々のセル20、220、320、520を通過する流体Fは、放射状に広がる方向に流れる。流路面積の拡大に伴ってセル20、220、320、520を通過する流体Fの流速が低下するため、圧力損失を低下させることができるので、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができる。
第11の様態に係るハニカム構造体410において、複数のセル420のうち流路断面方向の中央部に配置されるセル420は、入口側端面412から出口側端面414まで流路断面の形状及び面積が一定である。これにより、ハニカム構造体410は、中央部416が扁平状となる。したがって、ハニカム構造体410は、全体として出口側端面414側に凸状であることにより流体Fの圧力損失を抑制するとともに、ハニカム構造体410を適用する構造体及び周辺環境に合わせた形状に設けることができる。
第12の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510は、内部に長手方向の通路を有する断面が多角形の複数の多角柱状セル(セル20、220、320、420、520)の集合体からなるハニカム構造体10、110、210、310、410、510であって、複数の多角柱状セルの側面は隣り合う他の複数の多角柱状セルの1側面と一体となり隔壁22、222、322、422、522をなしており、複数の多角柱状セルのうち少なくとも一部の多角柱状セルの断面の面積は、多角柱状セルの長手方向の一端(入口側端面12、312、412、512)側から他端(出口側端面14、314、414、514)側に向かって拡幅されており、集合体の長手方向の一端側の面及び他端側の面は、拡幅する方向とは反対方向に湾曲している。
第12の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510は、多角柱状セルの側面が隣り合う他の複数の多角柱状セルの1側面と一体ではない従来のハニカム構造体と比較して、隣り合う多角柱状セルとの接合部の電気的接続が良好となり、高電磁界パルスの侵入を防止するシールド性を向上させることができる。また、各々の多角柱状セルを通過する流体Fは、流路面積の拡大に伴って放射状に広がる方向に流れて流速が低下する。このため、圧力損失を低下させることができるので、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができる。
第13の様態に係るハニカム構造体10、110は、所定設備の開口部を塞ぐように設けられ、開口部からの高電磁界パルスの侵入を防止するためのシールド構造体50、150である。ハニカム構造体10、110は、セル20の流路断面の幅、流路の長さ、及び入口側端面12から出口側端面14までの拡大率を調整することにより、任意の形状構築ができるので、複雑な形状の開口部にも適用することができる。
第14の様態に係るハニカム構造体10は、開口部の開口方向に対して複数のセル20の長手方向が傾斜するように設けられる。このように、流体Fの流れ方向が開口部の開口方向に対して傾斜する場合でも、ハニカム構造体10を適用する構造体及び周辺環境に合わせた形状に設けることができる。
第15の様態に係るハニカム構造体110は、入口側端面12が凹状の球面を有しかつ出口側端面14が凸状の球面を有するドーム部152を内接する複数の六角形状の構造体が六角形の辺同士で接続して連なるように設けられる。すなわち、ドーム部152の各々のセル20を通過する流体Fは、放射状に広がる方向に流れる。流路面積の拡大に伴ってドーム部152のセル20を通過する流体Fの流速が低下するため、圧力損失を低下させることができるので、シールド性を保持しつつ圧力損失を抑制することができる。
第16の様態に係るハニカム構造体110は、複数のドーム部152に囲まれた領域に、入口側端面12から出口側端面14まで流路断面の形状及び面積が一定であるセルが配置される。ドーム部152では流路面積を拡大するとともに、ドーム部152に囲まれた領域にストレート形状のセルを配置することによって、デッドスペースを小さくして、さらに圧力損失を抑制させることができる。
第17の様態に係るハニカム構造体110は、ドーム部152の端部18に沿って円環状に設けられ、隔壁22から入口側端面12側に突出する整流板40を備える。これにより、ドーム部152の端部18における流体Fの流れによって、他の主流の流体Fの流れを湾曲させることを抑制することができる。
第18の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510の製造方法は、3Dプリンタによって、出口側端面14、314、414、514側となる突起部を基礎として、入口側端面12、312、412、512へと積層して製造する。すなわち、断面積が大きい方を下層にすることによって、安定して製造することができる。また、製造後のラフトの除去が容易である。
第19の様態に係るハニカム構造体10、110、210、310、410、510の製造方法は、押し出し成型によって製造する。これにより、複数のセル20、220、320、420、520を一体的に製造することができるので、隣接するセル20、220、320、420、520を隔てる隔壁22、222、322、422、522を隣接するセル20、220、320、420、520同士で共有するように設けることができる。このため、隣接するセル20、220、320、420、520との接合部の電気的接続が良好となり、高電磁界パルスの侵入を防止するシールド性を向上させることができる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、これらの実施形態の記載内容によって実施形態が限定されるものではない。また、適用形態として、高電磁界パルスの侵入を防止するためのシールド構造体50、150を挙げたが、本開示では、ハニカム構造体10、110、210、310、410、510を、熱交換器等に適用してもよい。
10、110、210、310、410、510、910 ハニカム構造体
12、312、412、512、912 入口側端面
14、314、414、514、914 出口側端面
16、316、416、516 中央部
18、318、418、518 端部
20、220、320、420、520、920 セル
22、222、322、422、522 隔壁
24、224、324、424、524 入口側開口
26、226、326、426、526 出口側開口
28、228、328、428、528 セル群
30、930 流路面積
32、332、432、532 デッドスペース
40、340、440、540 整流板
42、342、442、542 受面
50、150 シールド構造体
60 枠
152 ドーム部
154 ドーム間部
L 長さ
W1、W2 幅
H1、H2 距離
θ 拡大角
F 流体
φ 整流角

Claims (19)

  1. 凹状の入口側端面と、
    凸状の出口側端面と、
    前記入口側端面から前記出口側端面まで延びる流体の流路となる多角形断面の複数のセルと、
    を備え、
    複数の前記セルは、隔壁で隔てられ、
    複数の前記セルのうち少なくとも一部のセルは、長手方向に垂直な流路断面の面積が前記入口側端面から前記出口側端面に向かって拡幅する、
    ハニカム構造体。
  2. 複数の前記セルは、前記隔壁を介して隣接する前記セルと当該隔壁を共有して設けられる、
    請求項1に記載のハニカム構造体。
  3. 隣接する前記セルと共有しない前記隔壁から前記入口側端面側に突出する整流板を備える、
    請求項1又は2に記載のハニカム構造体。
  4. 前記隔壁は、厚さが均一である、
    請求項1から3のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  5. 前記セルは、流路断面の形状が正六角形である、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  6. 前記セルは、前記入口側端面から前記出口側端面までの流路断面の幅の拡大率が1以上2以下である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  7. 前記入口側端面が凹状の球面を有し、前記出口側端面が凸状の球面を有するドーム形状を含む、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  8. 複数の前記セルのうち、流路断面方向の中央部に配置される前記セルに対して、端部に配置される前記セルの方が、流路断面の面積が大きい、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  9. 複数の前記セルのうち、流路断面方向の中央部に配置される前記セルに対して、端部に配置される前記セルの方が、長手方向の長さが長い、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  10. 前記入口側端面及び前記出口側端面は、全体として前記入口側端面側に湾曲する、
    請求項1から9いずれか1項に記載のハニカム構造体。
  11. 複数の前記セルのうち流路断面方向の中央部に配置されるセルは、前記入口側端面から前記出口側端面まで流路断面の形状及び面積が一定である、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  12. 内部に長手方向の通路を有する断面が多角形の複数の多角柱状セルの集合体からなるハニカム構造体であって、
    前記複数の多角柱状セルの側面は隣り合う他の前記複数の多角柱状セルの1側面と一体となり隔壁をなしており、
    前記複数の多角柱状セルのうち少なくとも一部の多角柱状セルの前記断面の面積は、前記多角柱状セルの前記長手方向の一端側から他端側に向かって拡幅されており、
    前記集合体の前記長手方向の前記一端側の面及び前記他端側の面は、前記拡幅する方向とは反対方向に湾曲している、
    ハニカム構造体。
  13. 所定設備の開口部を塞ぐように設けられ、前記開口部からの高電磁界パルスの侵入を防止するためのシールド構造体である、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  14. 前記開口部の開口方向に対して複数の前記セルの長手方向が傾斜するように設けられる、
    請求項13に記載のハニカム構造体。
  15. 前記入口側端面が凹状の球面を有しかつ前記出口側端面が凸状の球面を有するドーム部を内接する複数の六角形状の構造体が六角形の辺同士で接続して連なるように設けられる、
    請求項13に記載のハニカム構造体。
  16. 複数の前記ドーム部に囲まれた領域に、前記入口側端面から前記出口側端面まで流路断面の形状及び面積が一定であるセルが配置される、
    請求項15に記載のハニカム構造体。
  17. 前記ドーム部の端部に沿って円環状に設けられ、前記隔壁から前記入口側端面側に突出する整流板を備える、
    請求項15又は16に記載のハニカム構造体。
  18. 請求項1から17のいずれか1項に記載のハニカム構造体の製造方法であって、
    3Dプリンタによって、前記出口側端面側となる突起部を基礎として、前記入口側端面へと積層して製造する、
    ハニカム構造体の製造方法。
  19. 請求項1から17のいずれか1項に記載のハニカム構造体の製造方法であって、
    押し出し成型によって製造する、
    ハニカム構造体の製造方法。
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