JP2022043482A - エレベーター装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者のウィルスなどの感染予防が有効に機能するエレベーター装置を提供する。【解決手段】押しボタンが配置された第1の操作盤と、非接触ボタンが配置された第2の操作盤と、押しボタンを消毒する消毒部とを備える。そして、操作盤信号取得部が取得した押しボタンの操作による情報に基づいて、消毒判定部が押しボタンの消毒が必要かどうかの判定を行い、その消毒が必要かどうかの判定結果に基づいて、消毒部が押しボタンの消毒を実行すると共に、押しボタンと非接触ボタンの操作について、通知部が乗りかご内の利用者に音声又は表示で案内を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、エレベーター装置に関する。
近年、エレベーターにおけるウィルスなどの感染症対策として、乗りかご内の操作ボタンなどの人が触れる箇所を消毒することが望まれている。特許文献1には、乗りかご内の押しボタンを消毒するために、紫外線発光ダイオードを設置して、押しボタンが押された後に、紫外線発光ダイオードで殺菌する技術が記載されている。
特開2011-143994号公報
特許文献1に記載されるように、エレベーターの乗りかご内に配置された行先階登録用の押しボタンを殺菌する機構を設けることで、押しボタンを自動的に殺菌することができる。
ところが、紫外線発光ダイオードで押しボタンを殺菌する機構を設けた場合、十分に殺菌(滅菌)するためには、殺菌作用のある紫外線を、ある程度の時間連続して照射する必要があり、殺菌や消毒が完了するまでには、それなりの時間がかかってしまう。したがって、利用者が多いエレベーターの場合、殺菌処理が完了する前に、次の利用者がボタンに触れてしまう可能性があり、殺菌機能が有効に機能しない状況が考えられる。
一方、接触によるウィルスなどの感染を予防する別の機構として、利用者の指をボタンに近接させて、非接触で操作が可能な非接触ボタンをエレベーターの乗りかご内に配置することが提案されている。非接触ボタンの場合には、利用者はボタンに触れることなく行先階を指示することができ、ボタンを触れることによる感染を防ぐ効果が高い。
ところが、現状では非接触ボタンを備えたエレベーターは非常に少ないため、利用者は非接触ボタンの操作に慣れておらず、利用者によっては、従来の押しボタンによる操作を望む可能性がある。したがって、乗りかごに非接触ボタンを配置したとしても、利用者の操作性を考慮した場合、従来の押しボタンも配置して、押しボタンと非接触ボタンの双方で行先階の登録ができる構成にすることが望ましい。
しかしながら、押しボタンについては、既に説明したように消毒を行うことが好ましく、結局、押しボタンと非接触ボタンを併用してしまうと、感染防止効果を十分に達成することができない。
本発明は、利用者のウィルスなどの感染予防が良好に機能するエレベーター装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、エレベーター装置は、利用者のタッチ操作で行先階を登録する押しボタンが配置された第1の操作盤と、利用者の非接触による操作で行先階を登録する非接触ボタンが配置された第2の操作盤と、第1及び第2の操作盤から行先階情報を取得する操作盤信号取得部と、操作盤信号取得部が取得した押しボタンの操作による情報に基づいて、押しボタンの消毒が必要かどうかの判定を行う消毒判定部と、消毒判定部での消毒が必要かどうかの判定結果に基づいて、押しボタンを消毒する消毒部と、消毒判定部での消毒の判定結果に基づいて、第1の操作盤の押しボタンと第2の操作盤の非接触ボタンの操作について、乗りかご内の利用者に音声又は表示で案内を行う通知部と、を備える。
本発明によれば、押しボタンと非接触ボタンとの双方を配置することによる操作性の確保ができると共に、押しボタンの消毒が必要な場合に、非接触ボタンを使った操作などを利用者に案内することができ、適切に感染予防ができるようになる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施の形態例によるエレベーター装置の乗りかごの内部の例を示す構成図である。 本発明の一実施の形態例によるエレベーター装置が備える制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例によるエレベーター装置が備える制御装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例による行先階登録処理の流れの例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による消毒判定部での判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による消毒部で消毒処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による故障判定部での判定に基づいた処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による押しボタンと非接触ボタンの操作回数の例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態例(以下「本例」と称する)のエレベーター装置を、添付図面を参照して説明する。
[乗りかごの構成]
図1は、本例のエレベーター装置が備える乗りかご101の構成例を示す。
乗りかご101にはドア102が配置され、各階に停止したとき、ドア102が開く。
ドア102の一方(図中の右側)には、第1の操作盤110が配置され、他方(図中の左側)には、第2の操作盤120が配置される。
第1の操作盤110には、行先階の登録やドア102の開閉を指示するボタンとして、押しボタン111が配置されている。押しボタン111は、利用者が指などで押しボタン111を押圧(タッチ)することで、操作が行われるボタンである。
第2の操作盤120には、行先階の登録やドア102の開閉を指示するボタンとして、非接触ボタン121が配置されている。非接触ボタン121は、近接センサなどが組み込まれ、利用者の指などのボタン表面への接近を検出して、操作が行われるボタンである。
押しボタン111と非接触ボタン121は、それぞれ本例のエレベーター装置が設置された建屋のサービス階床の数だけ設置されている。
本例のエレベーター装置は、押しボタン111と非接触ボタン121のいずれが操作された場合でも、操作されたボタン111又は121に割り当てられた停止階を登録して、該当する階に乗りかご101を停止させるサービスを行う。但し、後述するように押しボタン111の消毒時には、押しボタン111の操作が無効化される場合がある。
また、第1の操作盤110の上方には、表示部103とアナウンス部104とが配置されている。これらの表示部103とアナウンス部104は、表示又は音声出力により乗りかご101内の乗客に案内する通知部として機能する。表示部103とアナウンス部104は、通常時は、停止階やドアの開閉などを案内する。
また、第1の操作盤110に隣接した箇所には、消毒部105を配置する。消毒部105は、第1の操作盤110に配置された押しボタン111を消毒するものである。消毒部105による押しボタン111の消毒は、後述する制御装置200の消毒判定部203からの指示により行われる。
消毒部105は、例えば紫外線を照射する紫外線発光ダイオード又は紫外線発光ランプを備えて、殺菌作用のある紫外線を所定時間発光することで、押しボタン111の表面の消毒を行う。あるいは、消毒部105は、アルコールなどの殺菌作用のある消毒液を押しボタン111に塗布して、押しボタン111の表面の消毒を行うようにしてもよい。あるいはまた、消毒部105として、紫外線の発光と殺菌作用のある消毒液の塗布とを併用してもよい。
[制御装置の構成]
図2は、本例のエレベーター装置が備える制御装置200の構成を示す。
制御装置200は、走行制御部201、操作盤信号取得部202、消毒判定部203、異常判定部204、及び通信部205を備える。
走行制御部201は、乗りかご101の走行(昇降)を制御する。
操作盤信号取得部202は、第1の操作盤110に配置された押しボタン111の操作による登録階情報と、第2の操作盤120に配置された非接触ボタン121の操作による登録階情報とを取得する。操作盤信号取得部202が取得した登録階情報は、走行制御部201に供給される。走行制御部201は、受け取った登録階情報に基づいて乗りかご101の停止階を制御する。
消毒判定部203は、操作盤信号取得部202及び走行制御部201の情報を基に、押しボタン111の消毒が必要かどうかの要否を判定する。消毒判定部203での消毒が必要かどうかの判定結果に基づいて、消毒部105が、押しボタン111の消毒を実行する。また、消毒部105が押しボタン111の消毒を実行する際には、表示部103での表示とアナウンス部104での音声出力により、消毒についての通知処理が行われる。また、消毒判定部203からの指示で消毒部105が消毒を実行する際には、後述するように乗りかご101が走行していなく無人である等の消毒を開始できる状況になったことを確認した上で消毒処理を開始する。
異常判定部204は、操作盤信号取得部202及び走行制御部201の情報を基に、押しボタン111の故障と非接触ボタン121の故障を判定する。
通信部205は、異常判定部204の情報を基に、外部の管制センター(不図示)に故障情報を通知する。
図3は、制御装置200のハードウェア構成例を示す。図3に示す例は、制御装置200をコンピュータ装置で構成した場合の例である。
図3に示す制御装置(コンピュータ装置)200は、バスにそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理ユニット)211と、ROM(Read Only Memory)212と、RAM(Random Access Memory)213を備える。さらに、制御装置200は、不揮発性ストレージ214と、入力インタフェース215と、出力インタフェース216と、通信部205とを備える。
CPU211は、制御装置200での制御処理を実行するソフトウェアのプログラムコードをROM212から読み出して実行する演算処理部である。ROM212には、制御装置200が実行する走行制御機能や消毒機能に関係するプログラムが記録される。
RAM213には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
不揮発性ストレージ214は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの大容量情報記憶部である。不揮発性ストレージ214には、例えば押しボタン111や非接触ボタン121の過去の動作回数などが記憶される。
入力インタフェース215は、押しボタン111や非接触ボタン121の操作情報を取得する入力処理を行う。
出力インタフェース216は、表示部103、アナウンス部104、及び消毒部105に対して情報や指示を出力する出力処理を行う。
通信部205は、所定のネットワークを経由して、管制センターなどの外部と通信を行う。
なお、制御装置200を図3に示すコンピュータ装置で構成するのは一例であり、コンピュータ装置以外のその他の演算処理装置で構成してもよい。例えば、制御装置200が行う機能の一部又は全部を、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアによって実現してもよい。
[行先階登録時の処理]
図4は、本例のエレベーター装置において、乗りかご101内の行先階登録用の押しボタン111及び非接触ボタン121が操作されたときの処理例を示すフローチャートである。
まず、制御装置200は、行先階登録用の押しボタン111が操作されたか否かを判定する(ステップS11)。ここで、行先階登録用の押しボタン111が操作された場合(ステップS11のYes)、走行制御部201は、操作盤信号取得部202が取得した押しボタン111の操作情報を得る(ステップS12)。そして、走行制御部201は、ステップS12で取得した操作情報に基づいて、行先階の登録を行う(ステップS15)。
また、走行制御部201は、登録された行先階への走行を開始し(ステップS16)、処理を終了する。
また、ステップS11で、押しボタン111が操作された状況でない場合(ステップS11のNo)、制御装置200は、行先階登録用の非接触ボタン121が操作されたか否かを判定する(ステップS13)。ここで、行先階登録用の非接触ボタン121が操作された場合(ステップS13のYes)、走行制御部201は、操作盤信号取得部202が取得した非接触ボタン121の操作情報を得て(ステップS14)、上述したステップS15及びステップS16の処理を行う。
また、ステップS13で非接触ボタン121が操作された状況でない場合(ステップS13のNo)、制御装置200は、ステップS11の行先階登録用の押しボタン111が操作されたか否かの判定に戻る。
[消毒部を作動させる際の処理]
図5は、押しボタン111が操作された場合に、消毒判定部203が消毒部105を作動させる際の処理例を示すフローチャートである。
まず、消毒判定部203は、押しボタン111の操作有無を確認する(ステップS21)。ステップS21で、押しボタン111の操作がある場合(ステップS21のYes)、消毒判定部203は、押しボタン111の操作に基づいた行先階登録で乗りかご101が走行しているか否かを判定する(ステップS22)。
ステップS21で、押しボタン111の操作がないと判定した場合(ステップS21のNo)と、ステップS22で、乗りかご101が走行しないと判定した場合(ステップS22のNo)には、消毒判定部203による押しボタン111の消毒は不要と判定して図5の処理を終了する。
そして、ステップS22で、押しボタン111の操作による行先階登録で乗りかご101が走行したと判定した場合であって(ステップS22のYes)、かつ、行先階への走行によるサービスが完了したとき、消毒判定部203は、押しボタン111による行先階登録の操作を無効化する(ステップS23)。
そして、この押しボタン111による行先階登録の操作を無効化したとき、消毒判定部203の指示により、アナウンス部104及び表示部103は、例えば「非接触ボタンのみ使用できます」との音声の出力及び表示を行う(ステップS24)。このステップS24での音声出力及び表示は、無効化が解除されるまで継続して行われる。
次に、消毒判定部203は、消毒部105を作動し、消毒部105は、押しボタン111の消毒を実行する(ステップS25)。消毒部105が作動する際の処理の詳細は、図6で後述する。
そして、消毒判定部203は、消毒部105による押しボタン111の消毒が完了したか否かを判定する(ステップS26)。
ステップS26で、消毒が完了したと判定された場合(ステップS26のYes)、消毒判定部203は、ステップS23で行った押しボタン111の無効化を解除する(ステップS27)。そして、消毒判定部203は、ステップS24で開始した「非接触ボタンのみ有効」の音声出力及び表示を停止する(ステップS28)。これにより、消毒部105による消毒動作時の一連の処理を終了する。
また、ステップS26で、消毒が完了していないと判定された場合(ステップS26のNo)には、ステップS24に戻り、「非接触ボタンのみ有効」の音声出力及び表示を継続する。
[消毒部による消毒処理]
図6は、図5のフローチャートのステップS25での、消毒部105による押しボタン111の消毒処理の詳細を示す。本例のエレベーター装置の場合、消毒部105による消毒は、紫外線の照射又は消毒液の塗布により行われ、これらの消毒処理は、乗りかご101内が無人のときに実行される。
このため、消毒判定部203は、乗りかご101が走行中か否かを判定する(ステップS31)。ステップS31の判定で、乗りかご101が走行中の場合(ステップS31のYes)、乗りかご101内は無人でない可能性が高いため、消毒判定部203は、消毒部105を作動させない。
また、ステップS31で、乗りかご101が走行中でないと判定された場合には(ステップS31のNo)、消毒判定部203は、乗りかご101のドアが閉じているか否かを判定する(ステップS32)。そして、ステップS32で、乗りかご101のドアが閉じていないと判定された場合(ステップS32のNo)には、乗りかご101に乗客が入る可能性があるため、消毒判定部203は、消毒部105を作動させない。
ステップS32で、乗りかご101のドアが閉じていると判定された場合(ステップS32のYes)、消毒判定部203は、ドア閉からの待機時間を計測し(ステップS33)、計測した待機時間が予め決められた所定時間以上になったか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34で、待機時間が所定時間以上であると判定したとき、消毒判定部203は、消毒部105の状態を「消毒中」に設定し(ステップS35)、消毒部105を起動する(ステップS36)。
そして、消毒部105を起動させた後、消毒判定部203は、乗りかご101のドア開があるか否かを判定する(ステップS37)。ステップS37で、乗りかご101のドアが開になったと判定した場合(ステップS37のYes)、消毒判定部203は、消毒部105での消毒動作を停止させる(ステップS41)。
また、ステップS37で、乗りかご101のドアが開になっていないと判定された場合(ステップS37のNo)、消毒判定部203は、ステップS36で消毒部105を起動させてからの消毒時間を計測する(ステップS38)。そして、消毒判定部203は、ステップS38で計測した消毒時間が、押しボタン111の消毒に必要な時間経過したか否かを判定する(ステップS39)。なお、ステップS39における押しボタン111の消毒に必要な時間は、例えば30秒間とする。この30秒などの消毒に必要な時間は、消毒部105で紫外線などの照射で押しボタン111の消毒に必要な時間、あるいは消毒部105で塗布した消毒液が蒸発して乾くまでの時間に基づいて設定される。
ステップS39で、押しボタン111の消毒に必要な時間が経過していない場合(ステップS39のNo)、消毒判定部203は、ステップS37のドア開の判定に戻る。
そして、ステップS39で、押しボタン111の消毒に必要な時間が経過したと判定した場合(ステップS39のYes)には、消毒判定部203は、消毒部105の状態を「消毒済み」に設定し(ステップS40)、ステップS41で消毒部105の消毒動作を停止させる。
[非接触ボタンの故障判定処理]
図7は、異常判定部204が、非接触ボタン121の故障の判定、又は故障の予兆の判定を行う処理の例を示すフローチャートである。
まず、異常判定部204は、押しボタン111の操作の有無を確認する(ステップS51)。押しボタン111の操作がある場合(ステップS51のYes)、異常判定部204は、押しボタン111の操作回数カウンタの値を1つ加算する(ステップS52)。
また、異常判定部204は、非接触ボタン121の操作の有無を確認する(ステップS53)。非接触ボタン121の操作がある場合(ステップS53のYes)、異常判定部204は、非接触ボタン121の操作回数カウンタの値を1つ加算する(ステップS54)。
ステップS51で押しボタン111の操作がない場合(ステップS51のNo)及びステップS53で非接触ボタン121の操作がない場合(ステップS53のNo)には、ステップS52又はステップS54でのそれぞれの操作回数カウンタの値の加算は行われない。
図8は、操作回数カウンタの例を示す。
本例のエレベーター装置の場合、操作回数カウンタは、押しボタン111が操作された回数と、非接触ボタン121が操作された回数とを、それぞれが操作された曜日と時間帯に分けて計測する。
例えば、月曜日の9時台に、押しボタン111が操作された回数と、非接触ボタン121が操作された回数とをカウントする。
このようにして、操作回数カウンタは、月曜日から日曜日までの各曜日での1時間ごとの押しボタン111の操作回数と非接触ボタン121の操作回数を計測する。この操作回数カウンタのカウント値は、例えば制御装置200に記憶される。
なお、図8の例では、押しボタン111が操作された回数と、非接触ボタン121が操作された回数とに分けて計測するようにしたが、複数配置された押しボタン111と非接触ボタン121の1個ごとのボタンについて、個別に操作回数を計測してもよい。
図7のフローチャートの説明に戻ると、異常判定部204は、操作回数カウンタの値から、現在の操作状況の平均と、過去の操作状況の平均とを比較し、非接触ボタン121の操作率が過去の平均よりも小さいか否かを判定する(ステップS55)。
このステップS54では、例えば、次の比較が行われる。
[(非接触ボタンカウンタの値)/(押しボタンカウンタの値+非接触ボタンカウンタの値)]<[過去平均の値×80%]
ここでの各カウンタの値は、図8に示す該当する曜日の該当する時間帯の1時間の値である。過去平均の値は、たとえば以下の式で算出される。
[過去平均の値]=(非接触ボタンカウンタの過去平均)/[(押しボタンのカウンタの過去平均)+(非接触ボタンカウンタの過去平均)]
この過去平均の値を算出する上での各カウンタの過去平均は、たとえば過去の1ヶ月の該当時間帯の1時間のカウント値(ボタンの動作回数)の平均とする。
このステップS55の比較で、過去平均の値の80%よりも現在の[(非接触ボタンカウンタの値)/(押しボタンカウンタの値+非接触ボタンカウンタの値)]の値の方が小さいとき(ステップS55のYes)、異常判定部204は、非接触ボタン121の故障の予兆があると判定する(ステップS56)。ステップS56で判定された非接触ボタン121の故障の予兆は、制御装置200から外部の管制センターに発報される。
なお、操作回数カウンタは、図8に示すように曜日と時間帯ごとにカウント値が計測されるため、曜日と時間帯ごとに故障の予兆が判定される。
例えば、月曜日の14時になった時点で、月曜の13時台の操作回数から、非接触ボタン121の利用率を算出し、過去の月曜の13時台の操作回数の平均値の80%と比較する。なお、ステップS55の比較時に、現在の利用率を、過去の平均値の80%と比較するのは一例であり、他のパーセント値を使用してもよい。あるいは、80パーセントなどの比率を乗算せずに、直接、現在の利用率を、過去の平均値と比較してもよい。
ステップS55で過去の平均の80%よりも小さくないと判定された場合(ステップS55のNo)と、ステップS56で予兆ありと判定した後には、異常判定部204は、過去n時間の操作回数の比較を行う(ステップS57)。ここで、n時間とは、例えば2時間など1時間を超える時間をいう。
すなわち、ステップS57では、異常判定部204は、過去n時間になされた押しボタン111の操作回数が過去の押しボタン111の操作回数の平均値より小さく、かつ、非接触ボタン121の操作回数が「0」回か否かを判定する。
このステップS57で、過去n時間になされた押しボタン111の操作回数が過去の押しボタン111の操作回数の平均値より小さく、かつ、非接触ボタン121の操作回数が「0」回のとき(ステップS57のYes)、異常判定部204は、非接触ボタン121が故障であると判定する(ステップS58)。なお、非接触ボタン121の故障についても、予兆判定時と同様に制御装置200から外部の管制センターに発報される。
また、ステップS58で非接触ボタン121が故障であると判定した後、異常判定部204は、アナウンス部104及び表示部103にて、例えば「非接触ボタン使用できません」との音声の出力及び表示を行う(ステップS59)。
また、異常判定部204がステップS57で算出した故障の条件を満たさないと判定した場合(ステップS57のNo)、及びステップS59で非接触ボタン121が使用できない通知を行った後は、異常判定部204は、非接触ボタン121が正常に操作されたか否かを判定する(ステップS60)。
ステップS60で、非接触ボタン121が正常に操作されたと判定されたとき(ステップS60のYes)、異常判定部204は、アナウンス部104及び表示部103にて、非接触ボタン121の利用を促す音声の出力及び表示を行う(ステップS61)。
このステップS61では、アナウンス部104及び表示部103は、例えば「非接触ボタンを使いましょう」との音声の出力及び表示を行う。
ステップS60で、非接触ボタン121の操作が正常に操作されなかったと判定された場合(ステップS60のNo)、及びステップS61での音声の出力及び表示を行った後には、異常判定部204は、図7に示す故障判定処理を終了する。
以上説明したように、本例のエレベーター装置によると、乗りかご101は押しボタン111と非接触ボタン121の双方を備え、非接触ボタン121を使った非接触の停止階登録と、押しボタン111を使った押しボタン操作による停止階登録を行うことができる。
したがって、従来から行われている押しボタン操作に加えて、ウィルスなどの感染防止効果が高い非接触操作が実現可能になる。すなわち、従来同様の操作性を確保しつつ、ウィルスなどの感染防止を適切に行うことができる。
そして、押しボタン111が操作された場合には、消毒部105を使って消毒処理が行われるため、押しボタン111によるウィルスなどの感染も効果的に防止できる。
また、消毒部105による消毒が必要な状況が発生したとき、アナウンス部104及び表示部103で利用者に非接触ボタンを使用することを促す通知を行うため、非接触ボタンが積極的に利用され、感染予防効果をより高くすることができる。
また、消毒部105による消毒は、乗りかご101内が無人の状況で行われるため、安全に消毒作業が行われる。また、消毒作業が実行中であっても、乗りかご101のドアが開いた段階では、消毒作業を停止するようにしたため、エレベーターによるサービスが優先され、ある程度の時間が必要な消毒作業の実行で、エレベーターの利便性が損なわれることがない。
[変形例]
なお、本発明は、上述した実施の形態例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施の形態例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、図1に示す例では、乗りかご101内の第1の操作盤110と第2の操作盤120は、ドア102の左と右に分けて配置した。これに対して、第1の操作盤110と第2の操作盤120とは、隣接して配置するようにしてもよい。
また、第1の操作盤110には、押しボタン111を隠すように閉じることができる蓋やシャッタなどを設けて、押しボタン111の消毒が必要な場合に、蓋などを閉じて、押しボタン111の操作ができないようにしてもよい。また、押しボタン111に蓋などを設けて閉じる構成とした場合には、蓋を閉じた状態で消毒部105を作動させることが可能になり、図6のフローチャートで説明した乗りかご101が無人な状況以外でも消毒を実行することが可能になる。
また、上述した実施の形態例では、利用者への通知として、表示部103による表示とアナウンス部104による音声の出力の双方を行うようにしたが、いずれか一方のみでもよい。また、表示又は音声による利用者への通知として、消毒の実行時に、「非接触ボタンのみ有効」などの通知の他に、「押しボタンは無効」などのその他の押しボタンと非接触ボタンの操作についての通知を行うようにしてもよい。さらに、消毒時以外であっても、例えば、非接触ボタンの使用を推奨する通知を常時行うようにしてもよい。
また、図5のフローチャートに示す処理では、押しボタン111が操作されて消毒が必要な状況のとき、押しボタン111の操作を無効化するようにしたが、消毒が必要な状況であっても、押しボタン111の操作を無効化せずに、押しボタン111による停止階の登録ができるようにしてもよい。但し、図5のフローチャートに示す処理のように押しボタン111の操作を無効化することで、消毒が必要な状況で押しボタン111が触れられる可能性が非常に低くなり、ウィルスなどの感染防止効果がより高くなる。
さらにまた、図2のブロック図では、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものだけを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。また、図4~図7に示すフローチャートにおいて、処理結果に影響を及ぼさない範囲で、複数の処理を同時に実行するか、あるいは処理順序を変更してもよい。
101…乗りかご、102…ドア、103…表示部、104…アナウンス部、105…消毒部、110…第1の操作盤、111…押しボタン、120…第2の操作盤、121…非接触ボタン、200…制御装置、201…走行制御部、202…操作盤信号取得部、203…消毒判定部、204…異常判定部、205…通信部、211…中央処理ユニット(CPU)、212…ROM、213…RAM、214…不揮発性ストレージ、215…入力インタフェース、216…出力インタフェース

Claims (6)

  1. 利用者のタッチ操作で行先階を登録する押しボタンが配置された第1の操作盤と、
    利用者の非接触による操作で行先階を登録する非接触ボタンが配置された第2の操作盤と、
    前記第1及び第2の操作盤から行先階情報を取得する操作盤信号取得部と、
    前記操作盤信号取得部が取得した前記押しボタンの操作による情報に基づいて、前記押しボタンの消毒が必要かどうかの判定を行う消毒判定部と、
    前記消毒判定部での消毒が必要という判定結果に基づいて、前記押しボタンを消毒する消毒部と、
    前記消毒判定部での消毒が必要という判定結果に基づいて、前記第1の操作盤の前記押しボタンと前記第2の操作盤の前記非接触ボタンの操作について、乗りかご内の利用者に音声又は表示で案内を行う通知部と、を備える
    エレベーター装置。
  2. 前記消毒判定部は、前記押しボタンの操作を検出したとき、前記消毒部による消毒の実行を指示すると共に、前記通知部に、前記非接触ボタンによる操作を促す案内を行う
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  3. 前記消毒判定部が消毒の実行を指示した場合に、前記消毒部での消毒が完了するまで前記第1の操作盤の前記押しボタンの操作を無効化する
    請求項2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記消毒判定部が消毒の実行を指示した場合に、前記消毒部は、乗りかごが無人の状態でドアが閉じているとき、消毒を実行する
    請求項2に記載のエレベーター装置。
  5. 前記操作盤信号取得部の情報に基づいて、前記非接触ボタンの故障の発生又は故障の予兆を判定する異常判定部と、
    前記異常判定部での判定に基づいて管制センターに通知を行う通信部と、を備える
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  6. 前記異常判定部は、直近の所定期間での、前記押しボタンが操作された回数と前記非接触ボタンが操作された回数との比率を、過去の平均値と比較した結果に基づいて、前記非接触ボタンの故障の発生又は故障の予兆を判定する
    請求項5に記載のエレベーター装置。
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