JP2022039447A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切な目標回転速度を設定して回転電機の実回転速度を制御することができる車両の制御装置を提供すること。【解決手段】車輪を回転駆動させる駆動力を発生する回転電機を制御する制御部を備えた車両の制御装置であって、制御部は、回転電機の実回転速度を検出する回転速度検出部を備え、回転速度検出部で検出された実回転速度と、回転電機の目標回転速度との回転速度差が所定値以上の場合に、制御部は、目標回転速度に基づいて実回転速度を制御し、回転速度差が所定値未満の場合に、制御部は、車輪・駆動系に発生する振動の共振周波数が、スリップしている状態もしくはスリップ状態に近づいていることを示す共振周波数帯であるか否かに基づいて目標回転速度を修正し、修正した目標回転速度に基づいて実回転速度を制御する。【選択図】図7

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
特許文献1には、回転電機であるモータが発生させた駆動力によって車輪を回転駆動させる電動車両において、車輪のタイヤ部分と路面との摩擦係数が、車輪がスリップし始める摩擦係数に近づいていることを示す共振周波数帯を遮断し、遮断した共振周波数帯に基づいて制駆動力を制御する技術が開示されている。
特開平11-263152号公報
電動車両において、車輪スリップ発生時に、回転速度フィードバック制御によってモータの実回転速度を目標回転速度に追従させる際、モータの実回転速度と目標回転速度との回転速度差が大きい場合には、フィードバック制御トルクの応答性を上げて、できるだけ早く目標回転速度にモータの実回転速度を追従させる必要がある。しかしながら、モータの実回転速度と目標回転速度との回転速度差が大きい場合には、スリップしている状態もしくはスリップ状態に近づいていることを示す、モータの実回転速度の振動の共振周波数帯に基づいて修正された目標回転速度に追従するように、モータの実回転速度を制御すると応答性が悪化するおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、適切な目標回転速度を設定して回転電機の実回転速度を制御することができる車両の制御装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る車両の制御装置は、車輪を回転駆動させる駆動力を発生する回転電機を制御する制御部を備えた車両の制御装置であって、前記制御部は、前記回転電機の実回転速度を検出する回転速度検出部を備え、前記回転速度検出部で検出された前記実回転速度と、前記回転電機の目標回転速度との回転速度差が所定値以上の場合に、前記制御部は、前記目標回転速度に基づいて前記実回転速度を制御し、前記回転速度差が前記所定値未満の場合に、前記制御部は、車輪・駆動系に発生する振動の共振周波数が、スリップしている状態もしくはスリップ状態に近づいていることを示す共振周波数帯であるか否かに基づいて前記目標回転速度を修正し、修正した前記目標回転速度に基づいて前記実回転速度を制御することを特徴とするものである。
本発明に係る車両の制御装置は、回転電機の実回転速度と目標回転速度との回転速度差が大きい、言い換えると、スリップ度合いが大きい場合には、応答性良く回転速度差を小さくすることができ、前記回転速度差が小さいときには、車輪・駆動系に発生する振動の共振周波数に基づいてスリップを判断するため、適切な目標回転速度を設定して回転電機の実回転速度を制御することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る電動車両の制御装置が適用される電動車両の構成を概略的に示す図である。 図2は、μピークと、車輪グリップ及び車輪スリップとの関係を表したグラフである。 図3は、駆動系ねじれ共振運動のイメージ図である。 図4は、車輪スリップ時のモータ回転速度の振動データを表した図である。 図5は、実施形態に係る車両の制御装置が実施する制御の第一の例を示したフローチャートである。 図6は、実施形態に係る車両の制御装置が実施する制御の第二の例を示したフローチャートである。 図7は、実施形態に係る車両の制御装置が実施する制御の第三の例を示したフローチャートである。
以下に、本発明に係る車両の制御装置の実施形態について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係る電動車両Veの制御装置20が適用される電動車両の構成を概略的に示す図である。実施形態に係る電動車両Veは、主動力源としての回転電機であるモータ11と、インバータ13と、デファレンシャルギヤ14と、駆動軸15と、駆動輪16と、車軸17と、従動輪18と、車輪速センサ19と、トルク算出部21と、車体速推定部22と、目標回転速度算出部23と、モータ制御装置24とを有している。なお、本実施形態においては、トルク算出部21と、車体速推定部22と、目標回転速度算出部23と、モータ制御装置24とによって、本発明に係る車両の制御装置である制御装置20を構成している。
モータ11は、例えば同期モータまたは誘導モータであり、電動機及び発電機として機能する。モータ11によって出力されたモータトルク(駆動力)は、駆動軸(ドライブシャフト)15を介して駆動輪16に伝達され、駆動輪16を回転駆動させる。また、モータ11は、回転速度検出部12を備えている。また、モータ11には、インバータ13が接続されている。インバータ13には、不図示のバッテリーが接続されている。そして、電動車両Veの走行時に、インバータ13を介してバッテリーからモータ11に電力が供給される。
回転速度検出部12は、モータ11の実回転速度(以下、「モータ回転速度」という)を検出するものであり、例えばレゾルバ等の位相センサ等により構成されている。回転速度検出部12は、検出したモータ回転速度をモータ制御装置24に対して出力する。
車輪速センサ19は、左右の駆動輪16及び左右の従動輪18にそれぞれ設けられており、対象車輪の車輪速を検出する。そして、車輪速センサ19は、検出した車輪速を車体速推定部22に対して出力する。
トルク算出部21は、例えば、メインECU(Electronic Control Unit)により構成されている。また、車体速推定部22及び目標回転速度算出部23は、例えば、車輪(駆動輪16及び従動輪18)側に設けられたブレーキECUにより構成されている。
メインECU、ブレーキECU及びモータ制御装置24は、物理的にはCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及び入出力等のインターフェースを含む周知のマイクロコンピュータを主体とする電子回路により構成されている。これらのECUの機能は、ROMに保持されるアプリケーションプログラムをRAMにロードしてCPUで実行することにより実現される。
トルク算出部21は、例えば、図示しないアクセル開度センサから入力されたアクセル開度(運転者によって操作されるアクセルペダルの操作量)に基づいて、周知の方法によりモータ11のトルクを算出する。そして、トルク算出部21は、算出したトルクを目標回転速度算出部23及びモータ制御装置24に対して出力する。
車体速推定部22は、車輪速センサ19から入力される車輪速に基づいて、車体速度を推定する。車体速推定部22は、例えば電動車両VeがFF車であり、かつ当該電動車両Veが駆動している場合は、従動輪18の車輪速の平均を車体速度として推定する。そして、車体速推定部22は、推定した車体速度を目標回転速度算出部23に対して出力する。
目標回転速度算出部23は、トルク算出部21によって算出されたトルクと、車体速推定部22によって推定された電動車両Veの車体速度とに基づいて、モータ11の目標回転速度(以下、単に「目標回転速度」という)を算出する。そして、目標回転速度算出部23は、算出した目標回転速度をモータ制御装置24に対して出力する。
モータ制御装置24は、モータ回転速度を目標回転速度に追従させる回転速度フィードバック制御を実行可能である。
ここで、車輪スリップと駆動系ねじれ共振との関係について説明する。図2は、μピークと、車輪グリップ及び車輪スリップとの関係を表したグラフである。図3は、駆動系ねじれ共振運動のイメージ図である。
図2に示すように、車輪のタイヤ部分と路面との間に発生する摩擦の度合いを表す摩擦係数μが最大になると推定される値であるμピークより小さいときは、車輪グリップ状態となり、車輪速度変化は車体速度変化とほぼ等しく、駆動系の回転運動、ねじれ振動は、タイヤ部分にタイヤ慣性モーメントと車両重量の慣性モーメントとが作用する運動となる。一方、図2に示すように、μピークを越えた領域では、車輪速度のみ変化し、車体速度は変化しない、車輪スリップ状態となる。この場合は、タイヤ部分にタイヤ慣性モーメントのみ作用する運動となる。このようなタイヤ部分に作用する慣性モーメントの違いから駆動系ねじれ共振周波数が変化し、慣性モーメントが小さいμピークを越えた領域では周波数が高くなる。
図4は、車輪スリップ時のモータ回転速度の振動データを表した図である。
図4に示すように、例えば、モータトルクが略一定の状態で、前輪車輪速度が後輪車輪速度よりも比較的大きくなった車輪スリップ時には、モータ回転速度(バンドパスフィルター後)に駆動系ねじれ共振周波数の振動が発生する。ここで、このモータ回転速度の速度振動成分を回転速度フィードバック制御で抑制すると、モータ回転速度から車輪のスリップ状態を検出することができなくなる。そのため、本実施形態においては、回転速度フィードバック制御で使用するモータ回転速度(FB制御用)は、バンドステップフィルターを適用し、速度振動成分を遮断しておく。
図5は、実施形態に係る電動車両Veの制御装置20が実施する制御の第一の例を示したフローチャートである。
まず、制御装置20は、モータ回転速度にバンドストップフィルターを適用し、車輪・駆動系共振周波数成分を遮断したモータ回転速度(FB制御用)を演算する(ステップS1)。次に、制御装置20は、モータ回転速度にバンドパスフィルターを適用し、車輪・駆動系共振周波数成分を抽出したモータ回転速度(μ判定用)を演算する(ステップS2)。次に、制御装置20は、車輪速度またはモータ回転速度から、車輪のスリップを判断(トラクションコントロール制御中、ABS制御中などの判断)で、回転速度フィードバック制御を実施しているかを判断する(ステップS3)。回転速度フィードバック制御を実施していないと判断した場合(ステップS3にてNo)、制御装置20は、一連の制御をリターンする。
一方、回転速度フィードバック制御を実施していると判断した場合(ステップS3にてYes)、制御装置20は、共振回転速度変動の有無を判断する(ステップS4)。言い換えると、ステップS4において、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動の有無を判断する。例えば、モータ回転速度が閾値以上になり、その後、閾値以下になる時間などで判断する。
共振回転速度変動が有ると判断した場合(ステップS4にて有り)、制御装置20は、目標回転速度を低下させる演算を行う(ステップS5)。言い換えると、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動が有ると判断した場合、目標回転速度を小さくする演算を行い、目標回転速度を修正する。一方、共振回転速度変動が無いと判断した場合(ステップS4にて無し)、制御装置20は、目標回転速度を増加させる演算を行う(ステップS6)。言い換えると、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動が無いと判断した場合、目標回転速度を大きくする演算を行い、目標回転速度を修正する。
次に、制御装置20は、ステップS5またはステップS6にて演算した目標回転速度に追従させる回転速度フィードバック制御のトルクを演算する(ステップS7)。次に、制御装置20は、演算した回転速度フィードバック制御のトルクを出力し(ステップS8)、一連の制御をリターンする。
車輪スリップ発生時に、回転速度フィードバック制御でモータ回転速度を目標回転速度に追従させるが、回転速度フィードバック制御に使用するモータ回転速度(FB制御用)は、車輪・駆動系共振周波数成分を遮断しており、共振による回転速度変動は抑制されない。
図2~図4などを用いて説明したように、μピークを越え車輪がスリップすると、共振周波数が高い方に変化する。モータ回転速度(μ判定用)は、この共振による回転速度変動を抽出しており、μピークを越えるスリップ率で速度変動が検出される。このとき、目標回転速度を小さくし、スリップを小さくするように制御する。一方、速度変動が検出されないときは、μピークのスリップ率に向けて目標回転速度を大きくする。
第一の例においては、高精度な回転速度フィードバック制御を用いても、μピークのスリップを越えた判断に必要な回転速度変動を検出することができる。また、検出結果を基に目標回転速度を変化させることで、常に目標回転速度がμピークのスリップ率付近となる。これにより、高精度な回転速度フィードバック制御で駆動力を使い切り、加速・発進性能を向上させることができる。
図6は、実施形態に係る車両の制御装置20が実施する制御の第二の例を示したフローチャートである。
まず、制御装置20は、モータ回転速度にバンドパスフィルターを適用し、車輪・駆動系共振周波数成分を抽出したモータ回転速度(μ判定用)を演算する(ステップS11)。次に、制御装置20は、車輪速度またはモータ回転速度から、車輪のスリップを判断(トラクションコントロール制御中、ABS制御中などの判断)で、回転速度フィードバック制御を実施しているかを判断する(ステップS12)。回転速度フィードバック制御を実施していないと判断した場合(ステップS12にてNo)、制御装置20は、一連の制御をリターンする。
一方、回転速度フィードバック制御を実施していると判断した場合(ステップS12にてYes)、制御装置20は、共振回転速度変動の有無を判断する(ステップS13)。言い換えると、ステップS13において、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動の有無を判断する。例えば、モータ回転速度が閾値以上になり、その後、閾値以下になる時間などで判断する。
共振回転速度変動が有ると判断した場合(ステップS13にて有り)、制御装置20は、目標回転速度を低下させる演算を行う(ステップS14)。言い換えると、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動が有ると判断した場合、目標回転速度を小さくする演算を行い、目標回転速度を修正する。一方、共振回転速度変動が無いと判断した場合(ステップS13にて無し)、制御装置20は、目標回転速度を増加させる演算を行う(ステップS15)。言い換えると、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動が無いと判断した場合、目標回転速度を大きくする演算を行い、目標回転速度を修正する。
次に、制御装置20は、ステップS14またはステップS15にて演算した目標回転速度に追従させる回転速度フィードバック制御のトルクを演算する(ステップS16)。次に、制御装置20は、ステップS16で演算したトルクに、バンドストップフィルターを適用し、車輪・駆動系共振周波数の回転速度変動を抑制しないトルクを演算する(ステップS17)。次に、制御装置20は、ステップS17で演算したトルクを回転速度フィードバック制御のトルクとして出力し(ステップS18)、一連の制御をリターンする。
車輪スリップ発生時に、回転速度フィードバック制御でモータ回転速度を目標回転速度に追従させるが、回転速度フィードバック制御で出力するトルクには、車輪・駆動計共振周波数成分を減衰させる成分がなく、共振による回転速度変動は抑制されない。
第二の例では、上記第一の例と同様に、モータ回転速度(μ判定用)は、この共振による回転速度変動を抽出しており、μピークを越えるスリップ率で速度変動が検出される。このとき、目標回転速度を小さくし、スリップを小さくするように制御する。一方、速度変動が検出されないときは、μピークのスリップ率に向けて目標回転速度を大きくする。
第二の例においては、高精度な回転速度フィードバック制御を用いても、μピークのスリップを越えた判断に必要な回転速度変動を検出することができる。また、検出結果を基に目標回転速度を変化させることで、常に目標回転速度がμピークのスリップ率付近となる。これにより、高精度な回転速度フィードバック制御で駆動力を使い切り、加速・発進性能を向上させることができる。
図7は、実施形態に係る車両の制御装置20が実施する制御の第三の例を示したフローチャートである。
まず、制御装置20は、モータ回転速度にバンドストップフィルターを適用し、車輪・駆動系共振周波数成分を遮断したモータ回転速度(FB制御用)を演算する(ステップS21)。次に、制御装置20は、モータ回転速度にバンドパスフィルターを適用し、車輪・駆動系共振周波数成分を抽出したモータ回転速度(μ判定用)を演算し、作成する(ステップS22)。次に、制御装置20は、車輪速度またはモータ回転速度から、車輪のスリップを判断(トラクションコントロール制御中、ABS制御中などの判断)で、回転速度フィードバック制御を実施しているかを判断する(ステップS23)。回転速度フィードバック制御を実施していないと判断した場合(ステップS23にてNo)、制御装置20は、一連の制御をリターンする。
一方、回転速度フィードバック制御を実施していると判断した場合(ステップS23にてYes)、制御装置20は、モータ回転速度と目標回転速度との乖離が大きいかを判断する(ステップS24)。
モータ回転速度と目標回転速度との乖離が大きくない(モータ回転速度と目標回転速度との回転速度差が所定値未満)と判断した場合(ステップS24にてNo)、制御装置20は、共振回転速度変動の有無を判断する(ステップS25)。言い換えると、ステップS25において、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動の有無を判断する。例えば、モータ回転速度が閾値以上になり、その後、閾値以下になる時間などで判断する。
共振回転速度変動が有ると判断した場合(ステップS25にて有り)、制御装置20は、目標回転速度を低下させる演算を行う(ステップS26)。言い換えると、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動が有ると判断した場合、目標回転速度を小さくする演算を行い、目標回転速度を修正する。一方、共振回転速度変動が無いと判断した場合(ステップS25にて無し)、制御装置20は、目標回転速度を増加させる演算を行う(ステップS27)。言い換えると、制御装置20は、モータ回転速度(μ判定用)の周期的な変動が無いと判断した場合、目標回転速度を大きくする演算を行い、目標回転速度を修正する。
次に、制御装置20は、ステップS26またはステップS27にて演算した目標回転速度に追従させる回転速度フィードバック制御のトルクを演算する(ステップS28)。この際、制御装置20は、目標回転速度に追従させるモータ回転速度として、モータ回転速度(FB制御用)を使用する。次に、制御装置20は、演算した回転速度フィードバック制御のトルクを出力し(ステップS29)、一連の制御をリターンする。
また、ステップS24にて、モータ回転速度と目標回転速度との乖離が大きい(モータ回転速度と目標回転速度との回転速度差が所定値以上)と判断した場合(ステップS24にてYes)、制御装置20は、目標回転速度に追従させる回転速度フィードバック制御のトルクを演算する(ステップS28)。この際、制御装置20は、目標回転速度に追従させるモータ回転速度として、フィルター処理なしの通常のモータ回転速度を使用する。また、ここでの目標回転速度は、上述したようなステップS26及びステップS27で修正を行う前の目標回転速度と同じである。次に、制御装置20は、演算した回転速度フィードバック制御のトルクを出力し(ステップS29)、一連の制御をリターンする。
車輪スリップ発生時に、回転速度フィードバック制御でモータ回転速度を目標回転速度に追従させるが、モータ回転速度と目標回転速度との乖離が大きい場合(モータ回転速度と目標回転速度との回転速度差が所定値以上の場合)、回転速度フィードバック制御のトルクの応答性を上げ、早く目標回転速度に追従させる必要がある。この際、モータ回転速度(回転速度フィードバック用)で制御すると、共振周波数成分が無い分、目標回転速度への追従が遅れ、車輪の大スリップ収束に時間がかかる場合がある。また、モータ回転速度と目標回転速度との乖離の大きいスリップ時は、共振状態がわからなくてもμピークを越えたと判断することができる。
そこで、第三の例においては、モータ回転速度と目標回転速度との乖離が大きい場合(モータ回転速度と目標回転速度との回転速度差が所定値以上の場合)は、車輪スリップの収束を優先させるため、フィルター処理のない通常のモータ回転速度で制御し、モータ回転速度と目標回転速度との乖離が小さくなったとき(モータ回転速度と目標回転速度との回転速度差が所定値未満になったとき)に、モータ回転速度(回転速度フィードバック用)に切り替えて制御する。これにより、第三の例では、車輪の大スリップ収束の制御と、μピークのスリップを超えた判断の制御とを、適切に使い分けることができる。よって、高精度な回転速度フィードバック制御で応答よく大スリップを収束させ、駆動力を使い切り、加速・発進性能を向上させることができる。
11 モータ
12 回転速度検出部
13 インバータ
14 デファレンシャルギヤ
15 駆動軸
16 駆動輪
17 車軸
18 従動輪
19 車輪速センサ
20 制御装置
21 トルク算出部
22 車体速推定部
23 目標回転速度算出部
24 モータ制御装置
Ve 電動車両

Claims (1)

  1. 車輪を回転駆動させる駆動力を発生する回転電機を制御する制御部を備えた車両の制御装置であって、
    前記制御部は、前記回転電機の実回転速度を検出する回転速度検出部を備え、
    前記回転速度検出部で検出された前記実回転速度と、前記回転電機の目標回転速度との回転速度差が所定値以上の場合に、前記制御部は、前記目標回転速度に基づいて前記実回転速度を制御し、
    前記回転速度差が前記所定値未満の場合に、前記制御部は、車輪・駆動系に発生する振動の共振周波数が、スリップしている状態もしくはスリップ状態に近づいていることを示す共振周波数帯であるか否かに基づいて前記目標回転速度を修正し、修正した前記目標回転速度に基づいて前記実回転速度を制御することを特徴とする車両の制御装置。
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