JP2022036732A - 情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents

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Figure 2022036732000001
【課題】利便性を向上させる情報処理システム及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、通信装置である携帯端末は、第1の無線通信を用いて、第2の無線通信を行うための識別情報を情報処理装置へと送信する第1の無線通信部と、情報処理装置との間で第2の無線通信を行うことが可能な第2の無線通信部と、を有している。情報処理装置は、その情報処理装置の電源がオフ状態である場合に、第1の無線通信部から送信された識別情報を記憶する第1の記憶部と、その情報処理装置の電源がオフ状態からオン状態となった場合に、第1の記憶部に記憶されている識別情報に基づいて、第2の無線通信部との間での第2の無線通信を実行可能とする第3の無線通信部と、を有する。第2の無線通信部は、第3の無線通信部との間での第2の無線通信が実行可能となった場合に、第2の無線通信を用いて、所定の情報を第3の無線通信部へと送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信装置と情報処理装置との間で無線通信を行う、情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
情報処理装置の内部に、RFID(Radio Frequency Identifier)通信機能およびRFIDタグを搭載すると共に、そのRFIDタグ内に、制御プログラム等を記憶させるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような情報処理装置では、例えば、その情報処理装置が梱包状態や電源オフ状態であっても、ハンディターミナル等を用いてRFIDタグ内の情報を書き換えることで、制御プログラムや装置情報等の更新処理を行うことが可能となる。
特開2007-160903号公報
ところで、このような情報処理装置を含む情報処理システムや情報処理方法では一般に、利便性を向上させることが求められている。利便性を向上させることが可能な、情報処理システムおよび情報処理方法を提供することが望ましい。
本発明の一実施の形態に係る情報処理システムは、通信装置と、この通信装置との間で互いに異なる第1および第2の無線通信を行うことが可能な情報処理装置と、を備えたものである。通信装置は、第1の無線通信を用いて、第2の無線通信を行うための識別情報を情報処理装置へと送信する第1の無線通信部と、情報処理装置との間で第2の無線通信を行うことが可能な第2の無線通信部と、を有している。情報処理装置は、その情報処理装置の電源がオフ状態である場合において第1の無線通信部から送信された識別情報を記憶する第1の記憶部と、その情報処理装置の電源がオフ状態からオン状態となった場合に、第1の記憶部に記憶されている識別情報に基づいて、第2の無線通信部との間での第2の無線通信を実行可能とする第3の無線通信部と、を有している。第2の無線通信部は、第3の無線通信部との間での第2の無線通信が実行可能となった場合に、第2の無線通信を用いて、所定の情報を第3の無線通信部へと送信する。
本発明の一実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置の電源がオフ状態である場合に、第1の無線通信を用いて、その第1の無線通信とは異なる第2の無線通信を行うための識別情報を、通信装置から情報処理装置へと送信することと、通信装置から送信された識別情報を、情報処理装置内に記憶することと、情報処理装置の電源がオフ状態からオン状態となった場合に、情報処理装置内に記憶されている識別情報に基づいて、情報処理装置と通信装置との間での第2の無線通信を、実行可能とすることと、実行可能となった第2の無線通信を用いて、所定の情報を、通信装置から情報処理装置へと送信することと、を含むようにしたものである。
本発明の一実施の形態に係る情報処理システムおよび情報処理方法によれば、利便性を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る情報処理システムの概略構成例を表すブロック図である。 図1に示した情報処理装置のハードウェア構成例を表すブロック図である。 図1に示した情報処理装置のソフトウェア構成例を表すブロック図である。 図1に示した携帯端末のハードウェア構成例を表すブロック図である。 図1に示した携帯端末のソフトウェア構成例を表すブロック図である。 図1に示したNFCタグに記憶される情報の一例を表す模式図である。 図2に示した装置設定に含まれる情報の一例を表す模式図である。 図4に示した設定データに含まれる情報の一例を表す模式図である。 図1に示したNFCタグにおける設定項目と、図2に示した装置設定における設定項目との対応関係の一例を表す模式図である。 図5に示した専用アプリの使用時における表示画面例を表す模式図である。 図5に示した専用アプリの使用時における他の表示画面例を表す模式図である。 実施の形態に係る専用アプリの起動時の処理例を表す流れ図である。 実施の形態に係るNFCを用いた設定書き込み処理の一例を表す流れ図である。 実施の形態に係る情報処理装置の起動時の処理例を表す流れ図である。 実施の形態に係るWi‐Fi通信を用いた情報送信処理の一例を表す流れ図である。 実施の形態に係る情報処理装置での設定実行処理の一例を表す流れ図である。 変形例に係る情報処理システムの概略構成例を表すブロック図である。 変形例に係るNFCタグに記憶される情報の一例を表す模式図である。 変形例に係る装置設定に含まれる情報の一例を表す模式図である。 変形例に係る設定データに含まれる情報の一例を表す模式図である。 変形例に係るNFCタグにおける設定項目と装置設定における設定項目との対応関係の一例を表す模式図である。 変形例に係る情報処理装置の起動時の処理例を表す流れ図である。 変形例に係るWi‐Fi通信を用いた情報送信処理の一例を表す流れ図である。 変形例に係る情報処理装置での設定実行処理の一例を表す流れ図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態(情報処理装置に対して所定の情報を直接的に送信する場合の例)
2.変形例(他の機器を介して所定の情報を間接的に送信する場合の例)
3.その他の変形例
<1.実施の形態>
[概略構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る情報処理システム(情報処理システム3)の概略構成例を、ブロック図で表したものである。この情報処理システム3は、1または複数の情報処理装置1と、携帯端末2とを備えている。
また、図1に示したように、これらの情報処理装置1と携帯端末2との間は、互いに異なる無線通信である、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)N1と、Wi‐Fi(登録商標)通信N2とを用いて、無線通信を行うことが可能に構成されている。このような近距離無線通信N1が用いられることで、例えば、情報処理装置1の電源を投入する(オン状態にする)ことなく、電源および搬送波の源振が、携帯端末2から情報処理装置1へと供給されるようになっている。なお、この際の給電方法としては、電磁誘電方式または電波反射方式の、いずれであってもよい。
ここで、携帯端末2は、本発明における「通信装置」の一具体例に対応している。また、近距離無線通信N1は、本発明における「第1の無線通信」の一具体例に対応し、Wi‐Fi通信N2は、本発明における「第2の無線通信」および「無線LAN(Local Area Network)」の一具体例に対応している。
なお、本発明の一実施の形態に係る情報処理方法は、本実施の形態に係る情報処理システム3において具現化されるため、以下では、本実施の形態に係る情報処理方法についても、併せて説明する。この点は、後述する変形例に係る情報処理方法においても、同様である。
ここで、図2は、情報処理装置1のハードウェア構成例をブロック図で表したものであり、図3は、情報処理装置1のソフトウェア構成例をブロック図で表したものである。また、図4は、携帯端末2のハードウェア構成例をブロック図で表したものであり、図5は、携帯端末2のソフトウェア構成例をブロック図で表したものである。
以下では、図1に加えてこれらの図2~図5を参照して、情報処理装置1および携帯端末2の詳細構成例について説明する。
[情報処理装置1の詳細構成]
最初に、図1~図3を参照して、情報処理装置1の詳細構成例について説明する。
図1,図2に示したように、情報処理装置1はハードウェア構成として、NFCユニット11、Wi‐Fiユニット12、ストレージ13、CPU(Central Processing Unit)141、ROM(Read Only Memory)142、RAM(Random access memory)143およびパネル144を、備えている。
NFCユニット11は、携帯端末2内の後述するNFCユニット21等との間で、上記した近距離無線通信N1を行う部分である(図1参照)。このNFCユニット11内には、所定のフォーマットで情報を書き込むことが可能な、RFIDタグとしてのNFCタグ111が設けられている。
Wi‐Fiユニット12は、携帯端末2内の後述するWi‐Fiユニット22等との間で、上記したWi‐Fi通信N2を行う部分である(図1参照)。
ストレージ13は、各種の設定情報や管理情報などを格納する、不揮発性の記憶装置である。このストレージ13には、例えば、どのような言語を用いたユーザインタフェースをパネル144上に表示するかについて、言語設定で格納されている。また、各種の設定情報は、出荷時にデフォルト値で設定され、出荷後にユーザは必要に応じて変更することが可能となっている。このようなストレージ13には、具体的には図2に示したように、装置設定131および証明書情報132がそれぞれ、格納されている。なお、装置設定131としては、各種の装置設定の情報が含まれており、証明書情報132としては、例えば証明書ファイルや秘密鍵などの情報が、含まれている。
ここで、NFCタグ111は、本発明における「第1の記憶部」の一具体例に対応しており、Wi‐Fiユニット12は、本発明における「第3の無線通信部」の一具体例に対応している。また、証明書情報132(証明書ファイル)は、本発明における「所定の情報」の一具体例に対応している。
CPU141は、各種演算を行い、プログラム(例えば、通信制御プログラム)の実行を制御するものである。ROM142は、装置制御や通信制御などのプログラムを記憶する部分である。RAM143は、CPU141が各種プログラムを実行する際に使用するワークエリアを有する、揮発性の記憶装置である。パネル144は、各種情報(例えば、エラー情報等の装置状態など)を表示する部分である。
また、図3に示したように、情報処理装置1はソフトウェア構成として、制御部151、初期化処理部152、表示部153、装置設定管理部154、タグ情報解析部155、NFC処理部156、Wi‐Fi通信部157およびデータ解析部158を、備えている。
制御部151は、初期化処理部152、表示部153、装置設定管理部154、タグ情報解析部155、NFC処理部156、Wi‐Fi通信部157およびデータ解析部158の各々における動作を、制御する部分である。
初期化処理部152は、情報処理装置1が起動する(電源がオフ状態からオン状態となる)際に、所定の初期化処理を行う部分であり、情報処理装置1が起動する際に最初に動作する部分となっている。
表示部153は、パネル144上に、前述した各種情報を表示する部分である。
装置設定管理部154は、ストレージ13に格納されている各種の装置設定の情報を管理する部分である。
タグ情報解析部155は、NFCタグ111に書き込まれている内容を解析する部分である。
NFC処理部156は、情報処理装置1の電源がオン状態にならなくても(オフ状態のままで)、携帯端末2から供給される電源を利用して、処理を実行可能なものである。このNFC処理部156は、図3に示したように、NFC通信部156aおよびNFCタグ制御部156bを有している。NFC通信部156aは、近距離無線通信N1を用いた通信(送受信)を行うものである。NFCタグ制御部156bは、NFCタグ111に対する所定の情報の書き込み制御を行うものである。
Wi‐Fi通信部157は、アクセスポイントとして動作する部分であり、Wi‐Fi通信N2を用いて、他の端末(携帯端末2等)と通信を行うようになっている。
データ解析部158は、情報処理装置1への設定要求や、証明書ファイルの規格に従ったファイルの解析等を、行う部分である。
[携帯端末2の詳細構成]
次に、図1,図4,図5を参照して、携帯端末2の詳細構成例について説明する。
図1,図4に示したように、携帯端末2はハードウェア構成として、NFCユニット21、Wi‐Fiユニット22、ストレージ23、CPU241、RAM243およびタッチパネル244を、備えている。
NFCユニット21は、情報処理装置1内の前述したNFCユニット11等との間で、近距離無線通信N1を行う部分である(図1参照)。具体的には、携帯端末2を情報処理装置1に対して物理的に近づけることで、このNFCユニット21は、NFC規格にて、NFCタグ111から情報を読み込んだり、NFCタグ111に対して情報を書き込んだり、通信を行ったりするようになっている。
Wi‐Fiユニット22は、情報処理装置1内の前述したWi‐Fiユニット12等との間で、Wi‐Fi通信N2を行う部分である(図1参照)。
ストレージ23は、OS(Operating System)、各種制御プログラム、各種アプリケーション(アプリ)および各アプリの管理情報などを格納する、不揮発性の記憶装置である。このストレージ23には、図4に示したように、そのような情報の一例として、設定データ231が格納されている。この設定データ231は、後述する専用アプリ250への入力情報として、NFCタグ111に書き込まれる内容を有している。
ここで、NFCユニット21は、本発明における「第1の無線通信部」の一具体例に対応し、Wi‐Fiユニット22は、本発明における「第2の無線通信部」の一具体例に対応している。また、ストレージ23は、本発明における「第2の記憶部」の一具体例に対応している。
CPU241は、各種演算を行い、プログラムの実行を制御するものである。RAM243は、ストレージ23から読み出された各種プログラムを記憶するエリアや、CPU241が各種プログラムを実行する際に使用するワークエリアを有する、揮発性の記憶装置である。タッチパネル244は、各種情報を表示したり、ユーザからの入力操作を受け付けたりする、入出力装置である。
また、図5に示したように、携帯端末2はソフトウェア構成として、専用アプリ(アプリケーション)250、NFC通信部256aおよびWi‐Fi通信部257を、備えている。
専用アプリ250は、ユーザによって指定される設定データ231を基にして、NFCタグ111に対して所定のフォーマットで情報を書き込むための、専用のプログラム(アプリ)である。この専用アプリ250は、図5に示したように、制御部251、入力部252、表示部253、設定データ解析部254a、設定データ編集部254b、旧タグ情報解析部255aおよび新タグ情報生成部255bを、含んでいる。
制御部151は、入力部252、表示部253、設定データ解析部254a、設定データ編集部254b、旧タグ情報解析部255および新タグ情報生成部255bの各々における動作を、制御する部分である。
入力部252は、設定データ231に関するユーザからの入力指示を受け付ける部分である。
表示部253は、各種のアプリ画面を表示する部分である。
設定データ解析部254aは、ユーザによって指定される設定データ231の解析を行う部分である。
設定データ編集部254bは、ストレージ23に記憶される設定データ231を生成する部分である。この際に設定データ編集部254bは、詳細は後述するが、前述した証明書情報132(証明書ファイル)に対応する識別情報(Wi‐Fi通信N2を実行するための識別情報)を、設定データ231として生成するようになっている。
なお、この設定データ編集部254bは、本発明における「識別情報生成部」の一具体例に対応している。
旧タグ情報解析部255aは、NFCタグ111から読み込んだ情報の解析を行う部分である。
新タグ情報生成部255bは、NFCタグ111に対して書き込む設定を含む情報を、生成する部分である。
また、前述したNFC通信部256aは、近距離無線通信N1を用いた通信(送受信)を行う部分である。
Wi‐Fi通信部257は、Wi‐Fi通信N2を用いて、他の機器(情報処理装置1等)と通信を行う部分である。
[各種情報の構成]
続いて、図6~図9を参照して、情報処理装置1および携帯端末2における各種情報の構成例について、説明する。
ここで、図6は、図1に示したNFCタグ111に記憶される情報の一例を模式的に表したものであり、図7は、図2に示した装置設定131に含まれる情報の一例を模式的に表したものである。また、図8は、図4に示した設定データ231に含まれる情報の一例を模式的に表したものであり、図9は、NFCタグ111における設定項目と、装置設定131における設定項目との対応関係の一例を、模式的に表したものである。
図6に示したように、NFCタグ111に記憶される情報としては、例えば以下のような情報が挙げられる。まず、図6(A)は、情報処理装置1の出荷時にNFCタグ111に書き込まれている情報(情報処理装置に関する情報111a)を示しており、図6(B)は、携帯端末2から近距離無線通信N1を用いて、NFCタグ111に設定が書き込まれた後の情報を示している。
具体的には、図6(A)に示した、出荷時に書き込まれている情報(情報処理装置に関する情報111a)には、例えば情報処理装置1の名称やシリアル番号など、情報処理装置1を識別するための情報が、含まれている。また、図6(B)に示した、NFCタグ111に記憶されている情報には、出荷時に書き込まれている情報(情報処理装置に関する情報111a)と、携帯端末2から近距離無線通信N1を用いて書き込まれた設定情報111bとが、含まれている。このような設定情報111bには、一例として、以下の各情報が含まれている。
・設定Key1=Value11
・設定Key2=Value21
・設定Key3=Value31
・設定Key4=Value41
・設定Key5=Value51
・設定Key6=Value61
なお、情報処理装置1を起動する際に、例えば図6(B)に示した設定情報111bが、NFCタグ111に書き込まれていた場合、設定変更が要求されたとみなされる。その場合、情報処理装置1は、この設定情報111bの内容に基づいて、装置設定131の内容を変更するようになっている。また、そのような設定変更後には、設定情報111bの内容が不要となるため、その設定情報111bが消去され、NFCタグ111には、例えば図6(A)に示した情報(情報処理装置に関する情報111a)が上書きされるようになっている。
図7に示したように、装置設定131に含まれる情報としては、例えば以下のような情報が挙げられる。まず、図7(A)は、情報処理装置1の出荷時に装置設定131に含まれる情報(装置設定情報131a)を示している。また、図7(B)は、NFCタグ111に書き込まれた上記の設定情報111bが適用された後における、装置設定131に含まれる情報(装置設定情報131b)を示している。
具体的には、図7(A)に示した装置設定情報131aとしては、一例として、以下の各情報が含まれている。
・装置設定1=ValueX
・装置設定2=ValueY
・装置設定3=ValueZ
・装置設定4=Disable
・装置設定5=Model1234
・装置設定6=123456
また、図7(B)に示した装置設定情報131bとしては、一例として、以下の各情報が含まれている。
・装置設定1=Value11
・装置設定2=Value21
・装置設定3=Value31
・装置設定4=Value41
・装置設定5=Value51
・装置設定6=Value61
図8に示したように、設定データ231に含まれる情報(設定データ情報231a)としては、例えば以下のような情報が挙げられる。まず、この設定データ情報231aには、複数の情報処理装置1(この例では3つの情報処理装置1)の各々に対応して、3つの設定データ情報231a1,231a2,231a3が、それぞれ設けられている。また、各設定データ情報231a1,231a2,231a3においては、各設定項目(Key)に対して、設定値(Value)が関連付けられている。なお、前述した設定データ編集部254bでは、このような複数の情報処理装置1の各々に対応して、証明書情報132(証明書ファイル)に対応した識別情報(Wi‐Fi通信N2を実行するための識別情報)が、設定データ情報231aとして個別に生成されるようになっている。
具体的には、上記した設定データ情報231a1としては、一例として、以下の各情報が含まれている。
・設定Key1=Value11
・設定Key2=Value21
・設定Key3=Value31
・設定Key4=Enable
・設定Key5=Q6z7w3ah
・設定Key6=Zf3RCiWY
また、上記した設定データ情報231a2としては、一例として、以下の各情報が含まれている。
・設定Key1=Value12
・設定Key2=Value22
・設定Key3=Value32
・設定Key4=Enable
・設定Key5=Cz3TG69i
・設定Key6=Ke7unSCE
また、上記した設定データ情報231a3としては、一例として、以下の各情報が含まれている。
・設定Key1=Value13
・設定Key2=Value23
・設定Key3=Value33
・設定Key4=Enable
・設定Key5=Uh2GV5je
・設定Key6=Xv84ZWGN
図9に示したように、NFCタグ111における設定項目と、装置設定131における設定項目との対応関係としては、例えば以下のようになっている。まず、図9(A)に示したように、NFCタグ111側の識別子(図6(B)に示した設定情報111bを参照)と、装置設定131側の識別子(図7(B)に示した装置設定情報131bを参照)とが、それぞれ対応している。つまり、「設定Key1」~「設定Key6」がそれぞれ、「装置設定1」~「装置設定6」に対応付けられている。
また、図9(B)に示したように、このような装置設定131側の識別子のうち、「装置設定4」~「装置設定6」はいずれも、下記のように、Wi‐Fi通信N2に関する設定項目となっている。なお、下記の接続パスフレーズ46(パスフレーズ)は、Wi‐FiにおけるWPA-PSK/WPA2-PSK方式で接続するための、認証情報である。また、「装置設定1」~「装置設定3」に対応する設定項目は、この例では規定されていない。
・装置設定4 … Wi‐Fiアクセスポイント機能の有効/無効44
・装置設定5 … Wi‐Fiアクセスポイント機能(アクセスポイントして動作する際の識別名として)のSSID(Service Set Identifier)45
・装置設定6 … Wi‐Fiアクセスポイント機能への接続パスフレーズ46(アクセスポイントとして動作する際に接続するためのパスフレーズ(passphrase))
ここで、上記したSSID45は、本発明における「識別情報」の一具体例に対応している。
[各種表示画面の構成]
続いて、図10,図11を参照して、携帯端末2における各種表示画面の構成例について、説明する。
図10,図11はそれぞれ、図5に示した専用アプリ250の使用時における表示画面(タッチパネル244上の表示画面)の例を、模式的に表したものである。
具体的には、まず、図10(A)は、前述した設定データ231(設定データ情報231a)を指定する際の表示画面の例を、示している。この図10(A)に示した表示画面の例では、「設定データ1」~「設定データ6」がそれぞれ、表示領域51内に表示されていると共に、キャンセルボタン52が表示されている。
また、図10(B),図10(C),図10(D)はそれぞれ、上記した設定データ231が指定済みの状態での表示画面の例を、示している。これらの図10(B)~図10(D)に示した表示画面の例ではそれぞれ、各設定Key1~設定Key3や証明書ファイル、保護解除パスワード等に関する情報が、表示領域61内に表示されていると共に、「情報処理装置にかざしてください」とのメッセージ62が、表示されている。また、表示画面の右上には、フォルダを示すアイコン(開くボタン60)が表示されている。更に、表示領域61の上方には、詳細は後述するが、前述した3つの情報処理装置1の各々に対応した3つの設定データ情報231a1,231a2,231a3について、3つの表示領域63a~63c内に、リスト化されて表示されている。
ここで、(設定Key1/設定Key2/設定Key3)はそれぞれ、例えばIP(Internet Protocol)アドレスや言語設定など、近距離無線通信N1を用いた情報処理装置1への書き込みだけで設定が完了する設定項目であり、これらの設定Keyをユーザが編集することはできない。また、(設定Key4/設定Key5/設定Key6)はそれぞれ、ユーザが直接する設定項目としては、表示画面上に表示されないようになっている。
また、図10(B)~図10(D)に示されている、証明書ファイルおよび保護解除パスワードはそれぞれ、詳細は後述するが、Wi‐Fi通信N2を用いて設定する設定項目となる。証明書ファイルについては、情報処理装置1において、SSL/TLS(Secure Sockets Layer/Transport Layer Security)サーバとして、あるいは、子機としてのWi‐Fi接続のためのIEEE802.1x方式の認証情報として、用いることがある。この証明書ファイルは一般に、証明書と秘密鍵とを含むPKCS#12形式にて提供されるようになっており、このうちの秘密鍵は、保護解除パスワードによって保護されている。また、これらの証明書および秘密鍵をインポートするためには、元のファイル自体と保護解除パスワードとがそれぞれ、必要となる。
図11(A),図11(B)はそれぞれ、所定のエラーが発生した際の表示画面の例を、示している。具体的には、図11(A)の例では、「設定データが無いためアプリを終了します」とのメッセージと、そのメッセージに関するOKボタン53とが、それぞれ表示されている。一方、図11(B)の例では、「既に設定が書き込まれています」とのメッセージと、そのメッセージに関するOKボタン65とを含むウィンドウ64が、表示されている。
また、図11(C)は、近距離無線通信N1を用いた設定書き込みが完了した後に、情報処理装置1におけるWi‐Fi機能の起動待ちとなった状態での表示画面の例を、示している。この図11(C)に示した表示画面の例では、図10(B)に示した表示画面の例において、前述したメッセージ62の代わりに、「NFCによる書き込みが完了しました。装置の電源を投入してください」とのメッセージ66が、表示されている。
[動作および作用・効果]
本実施の形態の情報処理システム3では、まず、前述した専用アプリ250が、携帯端末2に予めインストールされている。この専用アプリ250が携帯端末2上で起動されると、最初に図10(A)に示した表示画面が表示され、ユーザに対して、設定データ231(設定データ情報231a)の指定が、要求される。ユーザによって設定データ231が指定されると、次に図10(B)に示した表示画面が表示され、指定された設定データ231の内容が表示されると共に、前述したメッセージ62(ユーザに対する要求メッセージ)が表示される。
次いで、図10(B),図10(C),図10(D)のいずれかの表示画面が表示されている状態において、携帯端末2を情報処理装置1内のNFCタグ111にかざすと、以下のようになる。すなわち、まず、携帯端末2内のNFCユニット21が、情報処理装置1内のNFCユニット11との間で、近距離無線通信N1を用いた通信を行う。これにより、図10(B),図10(C),図10(D)のいずれかの表示画面における、表示領域61内に示されている内容を基にして、前述した設定データ編集部254bによって生成された(編集された)設定データ231が、所定のフォーマットにて、NFCタグ111に書き込まれる。次いで、携帯端末2内のWi‐Fiユニット22は、近隣のWi‐Fiを検出し、例えば、情報処理装置1におけるアクセスポイントとしてのWi‐Fi機能を利用する場合には、以下のようになる。すなわち、このWi‐Fiユニット22は、情報処理装置1内のWi‐Fiユニット12に対して、Wi‐Fi通信N2を用いて接続し、所定のフォーマットにてデータを送信する。
続いて、図12~図16を参照して、このような情報処理システム3における各種処理について、詳細に説明する。
(A.専用アプリ250の起動時の処理)
図12は、専用アプリ250の起動時の処理例(携帯端末2側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図12に示した処理例では、まず、制御部251は、既に設定データ231が指定済みか否かを確認する(ステップS11)。次いで、指定済みか否かが判定され(ステップS12)、指定済みであると判定された場合には(ステップS12:Y)、後述するステップS19へと進む。一方、指定済みではないと判定された場合には(ステップS12:N)、専用アプリ250の初回起動時に設定データ231がまだ指定されていないことから、例えば図10(A)に示した画面が表示され、入力部252は、設定データ231をユーザに指定して貰う(ステップS13)。次に、制御部251は、そのような設定データ231がユーザに指定されたのか否かを判定する(ステップS14)。この際に、例えば図10(A)中の表示領域51内に示された設定データのうち、いずれか1つが選択された場合には、設定データ231が指定されたと判定される。一方、例えば図10(A)中のキャンセルボタン52がタップされた場合には、設定データ231の指定が無いと判定される。
ここで、ユーザに指定されていないと判定された場合には(ステップS14:N)、以下のようになる。すなわち、例えば図11(A)に示したエラー表示がなされ、この状態でOKボタン53がタップされると、専用アプリ250が閉じられる(ステップS15)。なお、この場合、図12に示した一連の処理が終了となる。
一方、ユーザに指定されたと判定された場合には(ステップS14:Y)、設定データ解析部254aは、指定された設定データ231を解析する(ステップS16)。具体的には、設定データ解析部254aは、どの設定項目に対してどのような設定値が指定されたのかについて、所定の処理による解析を行う。次いで、制御部251は、このような解析の結果により、設定データ231に証明書ファイルの設定が含まれているのか否かを、判定する(ステップS17)。証明書ファイルの設定が含まれていないと判定された場合には(ステップS17:N)、後述するステップS19へと進む。
一方、証明書ファイルの設定が含まれていると判定された場合には(ステップS17:Y)、設定データ編集部254bは、設定データ231に対してWi‐Fi設定を追加する(ステップS18)。具体的には、設定データ編集部254bは、以下の3つの設定を追加し、(設定Key1/設定Key2/設定Key3)と合わせて、設定データ231の生成(編集)を行う。
・情報処理装置1のWi‐Fi機能を有効にするため、設定Key4に「Enable」を設定する。
・SSID45の値としてランダムな値を生成し、設定Key5にこの値を設定する。
・接続パスフレーズ49としてランダムな値を生成し、設定Key6にこの値を設定する。
続いて、表示部253は、例えば図10(B)に示した表示画面(設定書き込み画面)を表示し(ステップS19)、ユーザによる操作を待つことになる。以上で、図12に示した一連の処理が終了となる。
ちなみに、上記したステップS19において、例えば図10(B)に示した表示画面が表示されると、ユーザによる以下のような操作に応じて、振る舞いが変わることになる。以下では、図8に示した設定データ情報231a(231a1~231a3)が指定された場合を例として、説明する。
この場合、専用アプリ250は、例えば図10(B),図10(C),図10(D)に示したようにして、3つの情報処理装置の各々に対応する設定データ情報231a1~231a3のリスト(設定値リスト)を、ページごとに表示する。具体的には、図8に示した設定データ(設定データ情報231a)が指定された直後に、例えば図10(B)に示したように、設定データ情報231a1の内容が、最初に表示領域61内に表示される。なお、表示領域63a~63cにはそれぞれ、複数の情報処理装置1に対応する複数の設定データ情報231a(231a1~231a3)のうち、何番目の内容が表示されているのかが、示されている。図10(B),図10(C),図10(D)に示した例では、設定データ情報231a1,231a2,231a3がそれぞれ、「1/3」,「2/3」,「3/3」といった番号で示されている。また、表示領域63bには、現在表示されている設定データの番号が示されており、表示領域63aには、1つ前に対応する設定データの番号が示されており、表示領域63cには、1つ後に対応する設定データの番号が示されている。
ここで、ユーザによるスワイプ操作(画面に触れた状態で指を滑らせる操作)に応じて、該当する設定データの内容を、随時切り替えて表示させることが可能である。具体的には、例えば、図10(B)に示した表示画面の表示中に、右から左へのスワイプ操作が行われると、図10(C)に示した表示画面が表示され、その後、再び右から左へのスワイプ操作が行われると、図10(D)に示した表示画面が表示される。また、逆方向の(左から右への)スワイプ操作が行われると、表示画面が逆パターンで切り替わる。つまり、図10(D)に示した表示画面の表示中に、左から右へのスワイプ操作が行われると、図10(C)に示した表示画面が表示され、その後、再び左から右へのスワイプ操作が行われると、図10(B)に示した表示画面が表示される。
なお、図10(B),図10(C),図10(D)に示した開くボタン60をタップすることで、図10(A)に示した表示画面にて、別の設定データを指定することが可能である。また、開くボタン60をタップした後、別の設定データを指定せずに、キャンセルボタン52をタップした場合、設定データが既に指定されているため、図10(A)に示した表示画面が閉じられて、この開くボタン60をタップする前の状態に戻ることになる。
ここで、図10(B),図10(C),図10(D)のいずれかの表示画面が表示されている状態で、携帯端末2が情報処理装置1にかざされた場合、指定された設定データが、NFCタグ111に対して書き込まれることになる。詳細は、後述する図15にて説明する。
(B.近距離無線通信N1を用いた設定書き込み処理)
図13は、NFC(近距離無線通信N1)を用いた設定書き込み処理の一例(携帯端末2側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図13に示した処理例では、まず、入力部252は、この携帯端末2が情報処理装置1にかざされるまで、かざされることを検知して待つ(ステップS21)。次に、携帯端末2が情報処理装置1にかざされたのか否かが判定され(ステップS22)、かざされていないと判定された場合には(ステップS22:N)、ステップS21へと戻る。一方、かざされたと判定された場合には(ステップS21:Y)、制御部251は、NFC通信部256aを経由して、NFCタグ111上に書き込まれている情報を読み込む(ステップS23)。次いで、旧タグ情報解析部255aは、NFCタグ111から読み込んだ情報を所定の処理にて解析し、既に設定書き込みが完了しているのか否かを判定する(ステップS24)。ここで、既に設定書き込みが完了していると判定された場合には(ステップS24:Y)、例えば図11(B)に示したエラー表示がなされ(ステップS25)、この状態でOKボタン65がタップされると、ウィンドウ64が閉じられる。なお、その後は、ステップS21へと戻ることになる。
一方、設定書き込みがまだ完了していないと判定された場合には(ステップS24:Y)、以下のようになる。すなわち、新タグ情報生成部255bは、設定データ231に基づいて、所定のフォーマットにてNFCタグ111に書き込む情報(設定を含む情報)を生成し、制御部251は、NFC通信部256aを経由して、生成された情報をNFCタグ111に書き込む(ステップS26)。次に、制御部251は、ステップS18において設定データ編集部254bによって追加された設定(Wi‐Fi設定)を、書き込んだのか否かについて、判定を行う(ステップS27)。ここで、そのようなWi‐Fi設定が書き込まれていないと判定された場合には(ステップS27:N)、図13に示した一連の処理が終了となる。
一方、そのようなWi‐Fi設定が書き込まれたと判定された場合には(ステップS27:Y)、Wi‐Fi通信部256aは、携帯端末2の周辺(近隣)におけるWi‐Fi検出を開始する(ステップS28)。そして、表示部253は、例えば図11(C)に示した表示画面(情報処理装置1の起動の要求)を表示することで、ユーザに対して、情報処理装置1の電源の投入(起動)を促す(ステップS29)。以上で、図13に示した一連の処理が終了となる。
(C.情報処理装置1の起動時の処理)
図14は、情報処理装置1の起動時の処理例(情報処理装置1側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図14に示した処理例では、まず、初期化処理部152は、NFCタグ制御部156bを経由して、NFCタグ111に書き込まれている情報を読み込む。そして、タグ情報解析部155は、そのようにして読み込んだ情報を解析して、設定が書き込まれたのか否かを判定する(ステップS31)。つまり、タグ情報解析部155は、例えば図6(B)に示したような、NFCタグ111から読み込んだ情報において、設定情報111bが存在するのか否かを判定する。ここで、そのような設定が書き込まれていないと判定された場合には(ステップS32:N)、図14に示した一連の処理が終了となる。
一方、そのような設定が書き込まれていると判定された場合には(ステップS32:Y)、制御部151は、装置設定管理部154を経由して、タグ情報解析部155によって解析された設定情報111bの内容に基づき、装置設定131に該当する設定項目の設定値を、変更する。つまり、制御部151は、設定を情報処理装置1に適用させて、その結果を表示部153上に表示する(ステップS33)。次に、制御部151は、NFCタグ制御部156bを経由して、NFCタグ111上に書き込まれている設定を、消去(クリア)する(ステップS34)。つまり、制御部151は、例えば図6(B)に示したような設定情報111bを消去して、例えば図6(A)に示したような内容に書き換える。
続いて、制御部151は、装置設定管理部154を経由して、装置設定131におけるWi‐Fiアクセスポイント機能の有効/無効44の値を確認する。つまり、制御部151は、情報処理装置1におけるWi‐Fi設定が有効であるのか否かについて、判定を行う(ステップS35)。ここで、Wi‐Fi設定が有効ではない(無効である)と判定された場合には(ステップS35:N)、図14に示した一連の処理が終了となる。一方、Wi‐Fi設定が有効であると判定された場合には(ステップS35:Y)、以下のようになる。すなわち、この場合には制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して、設定されたSSID45および接続パスフレーズ46を用いることで、アクセスポイントとしてのWi‐Fi機能を起動する(ステップS36)。以上で、図14に示した一連の処理が終了となる。
(D.Wi‐Fi通信N2を用いた情報送信処理)
図15は、Wi‐Fi通信N2を用いた情報送信処理の一例(携帯端末2側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図15に示した処理例では、まず、制御部251は、Wi‐Fi通信部257を経由して、ステップS18にて生成された後に近距離無線通信N1を用いて設定された、SSID45の値を有するWi‐Fiを検出する(ステップS41)。そして制御部251は、そのようなWi‐Fiが検出されたのか否かについて、判定を行う(ステップS42)。ここで、そのようなWi‐Fiが検出されていないと判定された場合には(ステップS42:N)、ステップS41へと戻ることになる。
一方、そのようなWi‐Fiが検出されたと判定された場合には(ステップS42:Y)、以下のようになる。すなわち、この場合には制御部251は、Wi‐Fi通信部257を経由して、ステップS18にて生成された後に近距離無線通信N1を用いて設定された、接続パスフレーズ46を使用して、上記したSSID45の値を有するWi‐Fiに接続する(ステップS43)。次いで、制御部251は、Wi‐Fi通信部257を経由して、接続したWi‐Fi通信N2を用いて、設定データ231にて指定されている証明書ファイルおよび保護解除パスワードをそれぞれ、情報処理装置1に送信する(ステップS44)。なお、このような送信の際のプロトコルは、例えばFTP(File Transfer Protocol)やHTTP(Hypertext Transfer Protocol)など、ファイルの送信が可能なプロトコルであれば、どのようなものでもよい。
続いて、制御部251は、Wi‐Fi通信部257を経由して、情報処理装置1における装置設定131の識別子である(装置設定4/装置設定5/装置設定6)を出荷時の値に変更する要求を、Wi‐Fi通信N2を用いて情報処理装置1へと送信する。つまり、制御部251は、Wi‐Fi関連設定のリセット要求を、情報処理装置1へと送信する(ステップS45)。これにより、(装置設定4/装置設定5/装置設定6)の値がそれぞれ、例えば図7(A)に示した装置設定情報131aのように、出荷時の値にリセットされる。これは、Wi‐Fi通信N2による設定が完了したため、Wi‐Fi関連の設定を出荷時の状態に戻すことを目的としている。その後、制御部251は、Wi‐Fi通信部257を経由して、情報処理装置1との間のWi‐Fi接続(Wi‐Fi通信N2)を切断する(ステップS46)。以上で、図15に示した一連の処理が終了となる。
(E.情報処理装置1での設定実行処理)
図16は、情報処理装置1での設定実行処理の一例(情報処理装置1側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図16に示した処理例では、まず、制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して、起動済のアクセスポイントとしてのWi‐Fi機能によって、他の端末(この例では携帯端末2)からの接続を待つ。つまり、制御部151は、Wi‐Fi接続されるまで、待機する(ステップS51)。そして、制御部151は、そのようなWi‐Fi接続がなされたのか否かについて、判定を行う(ステップS52)。ここで、そのようなWi‐Fi接続がなされていないと判定された場合には(ステップS52:N)、ステップS51へと戻ることになる。
一方、そのようなWi‐Fi接続がなされたと判定された場合には(ステップS52:Y)、制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して、データを受信するのを待つ(ステップS53)。そして、制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して何らかのデータを受信したのか否かについて、判定を行う(ステップS54)。
ここで、何らかのデータを受信したと判定された場合には(ステップS54:Y)、制御部151は、データ解析部158によるデータ解析(受信データの解析)を実行させる(ステップS55)。そして、そのような受信データが、証明書ファイルおよび保護解除パスワードの設定であるのか否かについて、判定される(ステップS56)。ここで、証明書ファイルおよび保護解除パスワードの設定であると判定された場合には(ステップS56:Y)、以下のようになる。すなわち、制御部151は、データ解析部158において、保護解除パスワードを使用して証明書ファイルの保護を解除させると共に、それにより得られた証明書および秘密鍵の情報をそれぞれ、ストレージ13内の証明書情報132に格納させる(ステップS57)。このようにして、情報処理装置1において、証明書ファイルのインポートが行われることになる。なお、その後は、前述したステップS53へと戻ることになる。
一方、上記したステップS56において、証明書ファイルおよび保護解除パスワードの設定ではないと判定された場合には(ステップS56:N)、以下のようになる。すなわち、上記した受信データが、装置設定131の識別子である(装置設定4/装置設定5/装置設定6)を出荷時の値に変更する要求であるのか否かについて、判定される。つまり、受信データが、ステップS45にて説明した、Wi‐Fi関連設定のリセット要求であるのか否かについて、判定が行われる(ステップS58)。ここで、そのようなWi‐Fi関連設定のリセット要求ではないと判定された場合には(ステップS58:N)、前述したステップS53へと戻ることになる。一方、そのようなWi‐Fi関連設定のリセット要求であると判定された場合には(ステップS58:Y)、制御部151は、上記した(装置設定4/装置設定5/装置設定6)をそれぞれ、出荷時の値に変更し、ストレージ13内の装置設定131に格納させる。つまり、この場合には制御部151は、Wi‐Fi関連の設定のリセットを実行する(ステップS59)。なお、その後は、前述したステップS53へと戻ることになる。
ここで、前述したステップS54において、何らかのデータを受信していないと判定された場合には(ステップS54:N)、以下のようになる。すなわち、この場合には制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して、他の端末(この例では携帯端末2)からのWi‐Fi接続が切断されたのか否かについて、判定を行う(ステップS60)。ここで、そのようなWi‐Fi接続が切断されていないと判定された場合には(ステップS60:N)、前述したステップS53へと戻ることになる。
一方、そのようなWi‐Fi接続が切断されたと判定された場合には(ステップS60:Y)、次に、制御部151は、ストレージ13内の装置設定131の値(有効なのか、あるいは、無効なのか)を確認する。つまり、この場合には制御部151は、Wi‐Fi関連の設定のリセット(ステップS59)が実行済なのか否かについて、判定を行う(ステップS61)。ここで、そのようなWi‐Fi関連の設定のリセットが実行済ではない(装置設定131の値が有効のままである)と判定された場合には(ステップS61:N)、前述したステップS51へと戻ることになる。一方、そのようなWi‐Fi関連の設定のリセットが実行済である(装置設定131の値が無効となっている)と判定された場合には(ステップS61:Y)、制御部151は、情報処理装置1におけるWi‐Fi機能を終了させる(ステップS62)。以上で、図16に示した一連の処理が終了となる。
(F.作用・効果)
続いて、本実施の形態の情報処理システム3における作用および効果について、一般的な手法(比較例)と比較しつつ、詳細に説明する。
まず、一般的に、情報処理装置の設定を変更する際には、その情報処理装置の電源を投入して(オン状態に設定して)待機状態になった後に、パネルなどを用いて設定変更の操作が行われることが多い。ここで、この情報処理装置にNFCインタフェースを搭載すれば、その情報処理装置の電源を投入せずに、携帯端末から情報処理装置内のNFCタグに対して設定を書き込むことができる。そして、その情報処理装置の電源が投入された後に、NFCタグに書き込まれた設定を、情報処理装置に適用させることが可能となる。
一方、情報処理装置への証明書ファイルのインポートなど、比較的サイズの大きなファイルを情報処理装置の設定として送信する必要がある場合、上記したNFCタグの記憶容量が不十分となるため、NFC通信だけでは、設定が完了しないことになる。このように、NFCタグの記憶容量には、一般には制限があることから、証明書ファイルなどの比較的サイズの大きなファイルも併せて設定したい場合に、上記した一般的な手法(比較例)では、NFCタグの書き換えだけでは、設定できないことになる。実際に、本実施の形態の情報処理システム3においても、前述した証明書ファイルのデータ量は、NFCタグ111の記憶容量よりも、大きくなっている。
ここで、情報処理装置の設定の際に証明書ファイルをインポートする必要性は、以下の通りとなっている。すなわち、まず、例えば、情報処理装置が無線LANに接続可能な端末である場合、そのような端末を社内の無線LANに接続するためのネットワーク認証規格としては、一般的には、IEEE802.1X認証が使用される。この規格は、有線LANにおいても使用されることがある。また、このIEEE802.1X規格の認証方式としては、主にEAP-TLSおよびPEAPが使用されている。PEAPでは、パスワードによって認証を行うことから、パスワード設定のみで済み、設定が容易であるものの、パスワード漏洩のリスクがあったり、サーバを認証することができないといったことから、不正なネットワークに接続してしまうリスクがある。一方、EAP-TLSでは、端末としての認証にはクライアント証明書が使用され、サーバの認証にはCA(Certificate Authority)の証明書が使用される。また、情報処理装置が提供するサーバ機能を、SSL/TLSにて暗号化する場合にも、SSL/TLSサーバとしての証明書が必要となる。
これらのことから、上記した比較例では、証明書ファイル等の所定の情報を情報処理装置へと送信する際に、煩雑な設定や操作が必要となる結果、ユーザの利便性が低下してしまうおそれがある。
そこで、本実施の形態の情報処理システム3では、まず、情報処理装置1の電源がオフ状態である場合に、近距離無線通信N1を用いて、Wi‐Fi通信N2を行うための識別情報(前述したSSID45)が、携帯端末2(NFCユニット21)から情報処理装置1(NFCユニット11)へと、送信される。そして、このようにして携帯端末2から送信された識別情報が、情報処理装置1内(NFCタグ111)に記憶される。
また、情報処理装置1の電源がオフ状態からオン状態となった場合には、その情報処理装置1内(NFCタグ111)に記憶されている識別情報(SSID45)に基づいて、この情報処理装置1(Wi‐Fiユニット12)と携帯端末2(Wi‐Fiユニット22)との間でのWi‐Fi通信N2が、実行可能に設定される。そして、実行可能となったWi‐Fi通信N2を用いて、その携帯端末2(Wi‐Fiユニット22)から情報処理装置1(Wi‐Fiユニット12)に対し、所定の情報としての証明書ファイル(証明書情報132)が、送信される。
このようにして本実施の形態では、情報処理装置1の電源がオフ状態の際に、必要最小限の設定(近距離無線通信N1を用いた識別情報の送信)をしておくだけで、その情報処理装置1の電源がオフ状態からオン状態となった際に、Wi‐Fi通信N2が自動的に実行可能となる。そして、そのWi‐Fi通信N2を用いて、携帯端末2から情報処理装置1に対して、証明書ファイル(証明書情報132)が送信されることになる。つまり、例えば、証明書ファイルのインポートを行うためのネットワーク接続環境の準備、ネットワーク接続のための情報処理装置1側の手動設定、証明書インポートのための情報処理装置1ごとのWebページの操作等を行う必要が、無くなることになる。その結果、本実施の形態では、証明書ファイル(証明書情報132)を送信する際に、煩雑な設定や操作が不要となり、例えば上記比較例等と比べ、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、本実施の形態では、前述したように、証明書ファイル(証明書情報132)におけるデータ量が、NFCタグ111における記憶容量よりも大きくなっているものの、上記した手法を用いることで、以下のようになる。すなわち、上記したように、煩雑な設定や操作を行わずとも、そのような証明書ファイルを、携帯端末2から情報処理装置1へと容易に送信してインポートすることが可能となる。
更に、本実施の形態の携帯端末2(Wi‐Fiユニット22)は、所定の情報としての証明書ファイル(証明書情報132)を、Wi‐Fi通信N2を用いて情報処理装置1(Wi‐Fiユニット12)に対して直接的に送信するようにしたので、以下のようになる。すなわち、そのようにして直接的に送信することで、証明書ファイルを簡便な手法で送信することが可能となる。
<2.変形例>
続いて、上記実施の形態の変形例について説明する。上記実施の形態では、携帯端末2から情報処理装置1に対して、証明書ファイル(証明書情報132)を直接的に送信する場合の例について説明した。これに対して以下の変形例では、他の機器を介して、証明書ファイル(証明書情報132)を間接的に送信する場合の例について、説明する。
なお、以下の変形例では、上記実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[概略構成]
図17は、本変形例に係る情報処理システム(情報処理システム3A)の概略構成例を、ブロック図で表したものである。この情報処理システム3Aは、1または複数の情報処理装置1Aと、携帯端末2Aとを備えている。
情報処理装置1Aおよび携帯端末2Aはそれぞれ、基本的な構成については、実施の形態で説明した情報処理装置1および携帯端末2と、同様となっている。ただし、本変形例の情報処理装置1Aおよび携帯端末2Aでは、図17に示したように、他の機器としての通信機器9を介して(中継して)、Wi‐Fi通信N2が行われるようになっている。なお、このような通信機器9としては、例えば、Wi‐Fiルータなどが挙げられる。本変形例では以下、この通信機器9がWi‐Fiルータである場合を例に挙げて、説明する。
ここで、携帯端末2Aは、本発明における「通信装置」の一具体例に対応している。また、通信機器9は、本発明における「他の機器」の一具体例に対応している。
[各種情報の構成]
続いて、図18~図21を参照して、情報処理装置1Aおよび携帯端末2Aにおける各種情報の構成例について、説明する。
ここで、図18は、本変形例のNFCタグ111に記憶される情報の一例を模式的に表したものであり、図19は、本変形例の装置設定131に含まれる情報の一例を模式的に表したものである。また、図20は、本変形例の設定データ231に含まれる情報の一例を模式的に表したものであり、図21は、本変形例のNFCタグ111における設定項目と、本変形例の装置設定131における設定項目との対応関係の一例を、模式的に表したものである。
図18に示したように、本変形例のNFCタグ111に記憶される情報としては、例えば以下のような情報が挙げられる。まず、図18(A)は、情報処理装置1Aの出荷時にNFCタグ111に書き込まれている情報(情報処理装置に関する情報111a)を示しており、図18(B)は、携帯端末2Aから近距離無線通信N1を用いて、NFCタグ111に設定が書き込まれた後の情報を示している。
具体的には、本変形例における図18(A),図18(B)に示した各情報は、実施の形態における図6(A),図6(B)に示した各情報において、携帯端末2から近距離無線通信N1を用いて書き込まれた設定情報111bに、例えば、以下の各情報が追加的に設けられたものとなっている。
・設定Key7=Value71
・設定Key8=Value81
・設定Key9=Value91
・設定Key10=Value101
図19に示したように、本変形例の装置設定131に含まれる情報としては、例えば以下のような情報が挙げられる。まず、図19(A)は、情報処理装置1Aの出荷時に装置設定131に含まれる情報(装置設定情報131a)を示している。また、図19(B)は、NFCタグ111に書き込まれた上記の設定情報111bが適用された後における、装置設定131に含まれる情報(装置設定情報131b)を示している。
具体的には、本変形例における図19(A),図19(B)に示した各情報は、実施の形態における図7(A),図7(B)に示した各情報において、装置設定情報131a,131bにそれぞれ、例えば、以下の各情報が追加的に設けられたものとなっている。すなわち、まず、本変形例の装置設定情報131aとしては、例えば、以下の各情報が追加的に設けられている。
・装置設定7=Disable
・装置設定8=(空白の情報)
・装置設定9=(空白の情報)
・装置設定10=PrinterA
また、本変形例の装置設定情報131bとしては、例えば、以下の各情報が追加的に設けられている。
・装置設定7=Value71
・装置設定8=Value81
・装置設定9=Value91
・装置設定10=Value101
図20に示したように、本変形例の設定データ231に含まれる情報(設定データ情報231a)としては、例えば以下のような情報が挙げられる。まず、本変形例の設定データ情報231aにも、実施の形態と同様に、複数の情報処理装置1(この例では3つの情報処理装置1)の各々に対応して、3つの設定データ情報231a1,231a2,231a3が、それぞれ設けられている。そして、本変形例の設定データ情報231a1,231a2,231a3には、実施の形態の設定データ情報231a1,231a2,231a3(図8参照)において、例えば、以下の各情報が追加的に設けられている。
具体的には、本変形例の設定データ情報231a1には、例えば、以下の各情報が追加的に設けられている。
・設定Key7=Enable
・設定Key8=WLAN-office-1
・設定Key9=AgrGQ9r
・設定Key10=PrinterA
また、本変形例の設定データ情報231a2には、例えば、以下の各情報が追加的に設けられている。
・設定Key7=Enable
・設定Key8=WLAN-office-1
・設定Key9=AgrGQ9r
・設定Key10=PrinterB
また、本変形例の設定データ情報231a3には、例えば、以下の各情報が追加的に設けられている。
・設定Key7=Enable
・設定Key8=WLAN-office-1
・設定Key9=AgrGQ9r
・設定Key10=PrinterC
図21に示したように、本変形例のNFCタグ111における設定項目と、本変形例の装置設定131における設定項目との対応関係としては、例えば以下のような情報が挙げられる。まず、図21(A)に示したように、NFCタグ111側の識別子(図18(B)に示した設定情報111bを参照)と、装置設定131側の識別子(図19(B)に示した装置設定情報131bを参照)とが、それぞれ対応している。つまり、「設定Key1」~「設定Key10」がそれぞれ、「装置設定1」~「装置設定10」に対応付けられている。
また、図21(B)に示したように、このような装置設定131側の識別子のうち、「装置設定7」~「装置設定10」はいずれも、下記のように、Wi‐Fiインフラストラクチャ機能に関する設定項目となっている。なお、「装置設定1」~「装置設定6」に対応する設定項目は、この例では規定されていない。
・装置設定7 … Wi‐Fiインフラストラクチャ機能の有効/無効47
・装置設定8 … Wi‐Fiインフラストラクチャ機能で接続するSSID48
・装置設定9 … Wi‐Fiインフラストラクチャ機能への接続パスフレーズ49
・装置設定10 … 装置名50
なお、上記したSSID48は、本発明における「識別情報」の一具体例に対応している。
[動作および作用・効果]
本変形例の情報処理システム3Aでは、基本的には、実施の形態の情報処理システム3と同様にして、各種処理が行われる。以下では主に、実施の形態で説明した各種処理からの変更箇所について、説明する。
以下、図22~図24を参照して、情報処理システム3Aにおける各種処理について、詳細に説明する。
なお、これらの図22~図24に示した処理例はそれぞれ、実施の形態における図14~図16に示した処理例に対応したものである。ちなみに、実施の形態における図12,図13に示した処理例はそれぞれ、本変形例においても同様の処理となるため、説明を省略する。
(A.情報処理装置1Aの起動時の処理)
図22は、情報処理装置1Aの起動時の処理例(情報処理装置1A側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図22に示した処理例は、実施の形態における図14に示した処理例において、前述したステップS35,S36の代わりにそれぞれ、以下説明するステップS37,S38を設けるようにしたものに対応しており、他のステップは同様となっている。
上記したステップS37では、制御部151は、装置設定管理部154を経由して、装置設定131におけるWi‐Fiインフラストラクチャ機能の有効/無効47の値を確認する。つまり、制御部151は、情報処理装置1AにおけるWi‐Fiインフラストラクチャ機能が有効であるのか否かについて、判定を行う(ステップS37)。ここで、Wi‐Fiインフラストラクチャ機能が有効ではない(無効である)と判定された場合には(ステップS37:N)、図22に示した一連の処理が終了となる。一方、Wi‐Fiインフラストラクチャ機能が有効であると判定された場合には(ステップS37:Y)、以下のようになる。すなわち、この場合には制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して、設定されたSSID48、接続パスフレーズ49および装置名50を用いることで、Wi‐Fiインフラストラクチャ機能を起動し、Wi‐Fiルータとしての通信機器9に接続する(ステップS38)。以上で、図22に示した一連の処理が終了となる。
(B.Wi‐Fi通信N2を用いた情報送信処理)
図23は、Wi‐Fi通信N2を用いた情報送信処理の一例(携帯端末2A側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図22に示した処理例は、実施の形態における図15に示した処理例において、前述したステップS42の代わりに、以下説明するステップS47を設けるようにすると共に、前述したステップS43,S44の間に、以下説明するステップS48~S50をそれぞれ追加するようにしたものに対応しており、他のステップは同様となっている。
上記したステップS47では、制御部251は、上記したWi‐Fiルータ(通信機器9)が検出されたのか否かについて、判定を行う。ここで、そのようなWi‐Fiルータが検出されていないと判定された場合には(ステップS47:N)、前述したステップS41へと戻ることになる。一方、そのようなWi‐Fiルータが検出されたと判定された場合には(ステップS47:Y)、前述したステップS43へと進むことになる。
また、前述したステップS43の後に、上記したステップS48では、制御部251は、Wi‐Fi通信部257を経由して、Wi‐Fiネットワーク上に、所定の装置検出パケットを送信する。次に、制御部251は、そのような装置検出パケットの応答として、装置検出応答パケットを受信したのか否かについて、判定を行う(ステップS49)。ここで、そのような装置検出応答パケットを受信していないと判定された場合には(ステップS49:N)、上記したステップS48へと戻ることになる。一方、そのような装置検出応答パケットを受信したと判定された場合には(ステップS49:Y)、以下のようになる。すなわち、この場合には制御部251は、受信した装置検出応答パケット内に含まれる装置名が、検出対象の装置のもの(この例では、情報処理装置1Aの装置名)であるのか否かについて、判定を行う(ステップS50)。ここで、そのような装置名が検出対象の装置のものではないと判定された場合には(ステップS50:N)、上記したステップS48へと戻ることになる。一方、そのような装置名が検出対象の装置のものであると判定された場合には(ステップS50:Y)、前述したステップS44へと進むことになる。
以上で、図23に示した一連の処理についての説明が、終了となる。
(C.情報処理装置1Aでの設定実行処理)
図24は、情報処理装置1Aでの設定実行処理の一例(情報処理装置1A側での処理例)を、流れ図で表したものである。
この図24に示した処理例は、実施の形態における図16に示した処理例において、以下のようにしたものに対応しており、他のステップは同様となっている。すなわち、まず、前述したステップS51,S52の代わりに、以下説明するステップS63~S65がそれぞれ、設けられている。また、前述した(ステップS54:N)の場合に、上記したステップS63へと戻るように変更されており、前述したステップS60~S62はそれぞれ、削除されている。更に、前述したステップS58,S59の代わりに、以下説明するステップS66,S67がそれぞれ、設けられている。
上記したステップS63では、制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して、Wi‐Fiインフラストラクチャ機能によって、他の装置からの(この例では、通信装置9を介した携帯端末2Aからの)装置検出パケットの受信を待つ。つまり、制御部151は、そのような装置検出パケットの受信まで、待機する(ステップS63)。そして、制御部151は、そのような装置検出パケットを受信したのか否かについて、判定を行う(ステップS64)。ここで、そのような装置検出パケットを受信していないと判定された場合には(ステップS64:N)、前述したステップS53へと進むことになる。一方、そのような装置検出パケットを受信したと判定された場合には(ステップS64:Y)、以下のようになる。すなわち、この場合には制御部151は、Wi‐Fi通信部157を経由して、自身(情報処理装置1A)の装置名を含む装置検出応答パケットを、通信装置9を介して携帯端末2Aへ向けて、送信する(ステップS65)。なお、その後は、前述したステップS53へと進むことになる。
また、上記したステップS66では、前述したステップS54において受信したデータが、装置設定131の識別子である(装置設定7/装置設定8/装置設定9/装置設定10)を出荷時の値に変更する要求であるのか否かについて、判定される。つまり、そのような受信データが、前述したWi‐Fi関連および装置名50の設定のリセット要求であるのか否かについて、判定が行われる(ステップS66)。ここで、そのようなWi‐Fi関連および装置名50の設定のリセット要求ではないと判定された場合には(ステップS66:N)、前述したステップS53へと戻ることになる。一方、そのようなWi‐Fi関連および装置名50設定のリセット要求であると判定された場合には(ステップS66:Y)、以下のようになる。すなわち、この場合には制御部151は、上記した(装置設定7/装置設定8/装置設定9/装置設定10)をそれぞれ、出荷時の値に変更し、ストレージ13内の装置設定131に格納させる。つまり、この場合には制御部151は、Wi‐Fi関連および装置名50の設定のリセットを、実行する(ステップS67)。以上で、図24に示した一連の処理が終了となる。
(D.作用・効果)
続いて、本変形例の情報処理システム3Aにおける作用および効果について説明する。
まず、本変形例においても、基本的には、実施の形態と同様の作用により、同様の効果を得ることが可能となる。すなわち、所定の情報としての証明書ファイル(証明書情報132)を、携帯端末2Aから情報処理装置1Aへと送信する際に、前述したように煩雑な設定や操作が、不要となる。その結果、本変形例においても、例えば前述した比較例等と比べ、ユーザの利便性を向上させることが可能となる。
また、特に本変形例の携帯端末2A(Wi‐Fiユニット22)は、所定の情報としての証明書ファイル(証明書情報132)を、他の機器(通信装置9)を介したWi‐Fi通信N2を用いて、情報処理装置1A(Wi‐Fiユニット12)に対して間接的に送信するようにしたので、以下のようになる。すなわち、そのようにして間接的に送信することで、証明書ファイルを多様な手法で送信することが可能となる。
<3.その他の変形例>
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、情報処理システム(情報処理装置および携帯端末)における各ブロックの構成を具体的に挙げて説明したが、各ブロックにおける構成については、上記実施の形態等で説明したものには限られず、他の構成であってもよい。具体的には、例えば上記実施の形態等では、基本的には、情報処理システム内に情報処理装置が複数設けられている場合を例に挙げて説明したが、この例には限られず、情報処理システム内に情報処理装置が1つだけ設けられているようにしてもよい。また、上記実施の形態等では、本発明における「通信装置」の一例として、携帯端末を挙げて説明したが、この例には限られず、例えば、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等であってもよい。
また、上記実施の形態等では、情報処理装置内や携帯端末内に記憶される各種情報について、具体的に挙げて説明したが、これらの各種情報の内容は、上記実施の形態等で説明した例には限られない。具体的には、例えば上記実施の形態等では、証明書ファイル(証明書情報132)におけるデータ量が、NFCタグ111における記憶容量よりも大きくなっている場合を例に挙げて説明したが、この例には限られない。つまり、上記実施の形態等では、Wi‐Fi通信N2を用いて送信される「所定の情報」の例として、証明書ファイル(証明書情報132)を挙げて説明したが、この例には限られない。NFCタグ111の記憶容量よりも大きなデータ量を有する情報であれば、そのような証明書ファイル以外の情報であってもよく、また、例えば、ファイル内における個々の設定項目の値のサイズは小さくても設定項目数が大きい場合などであってもよい。
更に、上記実施の形態等では、情報処理システム内での情報処理方法(情報処理装置および携帯端末における各種処理方法等)について具体的に挙げて説明したが、この情報処理方法の手法は、上記実施の形態等で説明した例には限られない。すなわち、それ以外の他の手法を用いて、情報処理システム内で情報処理を行うようにしてもよい。具体的には、例えば上記実施の形態等では、本発明における「第1の無線通信」および「第2の無線通信」がそれぞれ、近距離無線通信(NFC)およびWi‐Fi通信である場合を例に挙げて説明したが、この例には限られない。すなわち、例えば、本発明における「第2の無線通信」が、Wi‐Fi通信以外の他の無線LANであってもよい。
加えて、上記実施の形態等で説明した一連の処理は、ハードウェア(回路)で行われるようにしてもよいし、ソフトウェア(プログラム)で行われるようにしてもよい。ソフトウェアで行われるようにした場合、そのソフトウェアは、各機能をコンピュータにより実行させるためのプログラム群で構成される。各プログラムは、例えば、上記コンピュータに予め組み込まれて用いられてもよいし、ネットワークや記録媒体から上記コンピュータにインストールして用いられてもよい。
また、本発明に適用される「情報処理装置」の一例としては、例えば、印刷機能を有する画像形成装置(プリンタ)が挙げられる。なお、そのような印刷機能を有する画像形成装置に加え、例えば、スキャン機能やファックス機能を有する画像形成装置(コピー機やファクシミリ)や、それらの機能を複合的に有する画像形成装置(複合機)においても、本発明を適用することが可能である。
1,1A…情報処理装置、11… NFCユニット、111…NFCタグ、111a…情報処理装置に関する情報、111b…設定情報、12…Wi‐Fiユニット、13…ストレージ、131…装置設定、131a,131b…装置設定情報、132…証明書情報、141…CPU、142…ROM、143…RAM、144…パネル、151…制御部、152…初期化処理部、153…表示部、154…装置設定管理部、155…タグ情報解析部、156…NFC処理部、156a…NFC通信部、156b…NFCタグ制御部、157…Wi‐Fi通信部、158…データ解析部、2,2A…携帯端末、21…NFCユニット、22…Wi‐Fiユニット、23…ストレージ、231…設定データ、231a,231a1~231a3…設定データ情報、241…CPU、243…RAM、244…タッチパネル、250…専用アプリ、251…制御部、252…入力部、253…表示部、254a…設定データ解析部、254b…設定データ編集部、255a…旧タグ情報解析部、255b…新タグ情報生成部、256a…NFC通信部、257…Wi‐Fi通信部、3,3A…情報処理システム、44,47…有効/無効、45,48…SSID、46,49…接続パスフレーズ、50…装置名、9…通信機器、N1…近距離無線通信(NFC)、N2…Wi‐Fi通信。

Claims (8)

  1. 通信装置と、
    前記通信装置との間で、互いに異なる第1および第2の無線通信を行うことが可能な情報処理装置と
    を備え、
    前記通信装置は、
    前記第1の無線通信を用いて、前記第2の無線通信を行うための識別情報を前記情報処理装置へと送信する第1の無線通信部と、
    前記情報処理装置との間で、前記第2の無線通信を行うことが可能な第2の無線通信部と
    を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記情報処理装置の電源がオフ状態である場合において前記第1の無線通信部から送信された前記識別情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記情報処理装置の電源が前記オフ状態からオン状態となった場合に、前記第1の記憶部に記憶されている前記識別情報に基づいて、前記第2の無線通信部との間での前記第2の無線通信を実行可能とする第3の無線通信部と
    を有し、
    前記第2の無線通信部は、
    前記第3の無線通信部との間での前記第2の無線通信が実行可能となった場合に、
    前記第2の無線通信を用いて、所定の情報を前記第3の無線通信部へと送信する
    情報処理システム。
  2. 前記通信装置は、
    前記所定の情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記第2の記憶部に記憶されている前記所定の情報に対応する前記識別情報を生成する識別情報生成部と
    を更に有しており、
    前記第1の無線通信部は、前記識別情報生成部によって生成された、前記所定の情報に対応した前記識別情報を、前記情報処理装置へと送信する
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記情報処理装置が複数設けられていると共に、
    複数の前記情報処理装置の各々に対応した複数の前記所定の情報が、前記第2の記憶部に記憶されており、
    前記識別情報生成部は、前記第2の記憶部に記憶されている複数の前記所定の情報の各々に対応した、複数の前記識別情報を生成する
    請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記所定の情報におけるデータ量が、前記第1の記憶部における記憶容量よりも大きくなっている
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記第2の無線通信部は、前記所定の情報を、前記第2の無線通信を用いて、前記情報処理装置に対して直接的に送信する
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  6. 前記第2の無線通信部は、前記所定の情報を、他の機器を介した前記第2の無線通信を用いて、前記情報処理装置に対して間接的に送信する
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 前記第1の無線通信が、近距離無線通信(NFC)であると共に、
    前記第2の無線通信が、無線LANである
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  8. 情報処理装置の電源がオフ状態である場合に、第1の無線通信を用いて、前記第1の無線通信とは異なる第2の無線通信を行うための識別情報を、通信装置から前記情報処理装置へと送信することと、
    前記通信装置から送信された前記識別情報を、前記情報処理装置内に記憶することと、
    前記情報処理装置の電源が前記オフ状態からオン状態となった場合に、前記情報処理装置内に記憶されている前記識別情報に基づいて、前記情報処理装置と前記通信装置との間での前記第2の無線通信を、実行可能とすることと、
    実行可能となった前記第2の無線通信を用いて、所定の情報を、前記通信装置から前記情報処理装置へと送信することと
    を含む情報処理方法。
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