JP2022034179A - 鶏卵品質改良剤及び品質改良された鶏卵の製造方法 - Google Patents

鶏卵品質改良剤及び品質改良された鶏卵の製造方法 Download PDF

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Yuma Nakanishi
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Abstract

【課題】本発明は、卵黄色を向上させる効果、卵殻の強度を向上させる効果、卵白高を増大させる効果、卵殻の厚みを増大させる効果、卵重を増大させる効果、ハウユニットを向上させる効果、産卵率を向上させる効果、及び異常卵の発生率を低減させる効果のうち、少なくとも一つ以上の品質を改良する鶏卵品質改良剤を提供することを目的とする。【解決手段】鶏の飼料に配合して又は単独で用いる鶏卵品質改良剤であり、糸状菌の固体培養物を含んでおり、摂取した鶏が産卵した卵において、卵黄色の向上、卵殻強度の向上、卵白高の増大、卵殻厚の増大、卵重の増大、ハウユニットの向上、産卵率の向上、及び異常卵の発生率の低減のうち、少なくとも一つ以上の品質を改良する鶏卵品質改良剤である。【選択図】なし

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和1年9月12日から同年同月14日にかけて開催された公益社団法人日本動物学会第90回大阪大会にて発表された。 令和1年9月27日の16時24分頃からTSCテレビせとうちの「はじめよう!未来のために~岡山発SDGsの今~」という番組で公開された。 令和1年10月10日の18時15分頃からKSB瀬戸内海放送の「KSBスーパーJチャンネル」という番組で公開された。 令和1年11月20日にhttps://www.molecular-biology.jp/mbsj_web/top.doにて、第42回日本分子生物学会年会の要旨集が公開された。 令和1年12月3日から同年同月6日にかけて開催された第42回日本分子生物学会年会にて発表された。 令和2年3月25日の18時24分頃からNHK岡山放送局の「もぎたて!」という番組で公開された。
本発明は、鶏卵品質改良剤と品質改良された鶏卵の製造方法に関する。
特許文献1には、蒸米に紅麹(Monascus pilosus IFO4520の変異株)を植菌して得た培養物を乾燥及び粉砕して、粉末を製造する方法が記載されている。この粉末は採卵用の鶏に摂取させると、卵黄に含まれるコレステロールの含量が低下することが記載されている。
特開2003-325110号公報
特許文献1に記載の粉末は、卵黄に含まれるコレステロールの含量を低下させるという点で、鶏卵の品質を向上させるものである。しかしながら、特許文献1には、前記粉末に、卵黄色を向上させる効果、卵殻の強度を向上させる効果、卵白高を増大させる効果、卵殻の厚みを増大させる効果、卵重を増大させる効果、ハウユニットを向上させる効果、産卵率を向上させる効果、又は異常卵の発生率を低減させる効果がある旨の記載はない。
本発明は、卵黄色を向上させる効果、卵殻の強度を向上させる効果、卵白高を増大させる効果、卵殻の厚みを増大させる効果、卵重を増大させる効果、ハウユニットを向上させる効果、産卵率を向上させる効果、及び異常卵の発生率を低減させる効果のうち、少なくとも一つ以上の品質を改良する鶏卵品質改良剤と、品質改良された鶏卵の製造方法とを提供することを目的とする。
鶏の飼料に配合して又は単独で用いる鶏卵品質改良剤であり、糸状菌の固体培養物を含んでおり、摂取した鶏が産卵した卵において、卵黄色の向上、卵殻強度の向上、卵白高の増大、卵殻厚の増大、卵重の増大、ハウユニットの向上、産卵率の向上、及び異常卵の発生率の低減のうち、少なくとも一つ以上の品質を改良する鶏卵品質改良剤により、上記の課題を解決する。
糸状菌の固体培養物を、鶏の飼料に配合して又は鶏に単独で摂取させて、鶏卵の品質を改良する方法であり、摂取した鶏が産卵した卵において、卵黄色の向上、卵殻強度の向上、卵白高の増大、卵殻厚の増大、卵重の増大、ハウユニットの向上、産卵率の向上、及び異常卵の発生率の低減のうち、少なくとも一つ以上の品質が改良された鶏卵の製造方法により、上記の課題を解決する。当該鶏卵の製造方法において、糸状菌の固体培養物を鶏の飼料に配合して鶏に摂取させる場合には、糸状菌の固体培養物と飼料との配合割合は、糸状菌の固体培養物が0.1~5.0質量%となるようにすることが好ましい。
前記糸状菌は、カビ毒非生産菌であることが好ましい。前記カビ毒非生産菌は、Aspergillus oryzae、Aspergillus sojae、又はAspergillus luchuensisのうちカビ毒を生産しないものであることが好ましい。糸状菌の固体培養物は、菌糸を構成する多糖類を含むものであることが好ましい。糸状菌の固体培養物は、活性を有する酵素を含むものであることが好ましい。糸状菌の固体培養物は、糸状菌の生菌を含むものであることが好ましい。
本発明によれば、卵黄色を向上させる効果、卵殻の強度を向上させる効果、卵白高を増大させる効果、卵殻の厚みを増大させる効果、卵重を増大させる効果、ハウユニットを向上させる効果、産卵率を向上させる効果、及び異常卵の発生率を低減させる効果のうち、少なくとも一つ以上の品質を改良する鶏卵品質改良剤と、品質改良された鶏卵の製造方法とを提供することができる。
以下、鶏卵品質改良剤と、品質改良された鶏卵の製造方法(以下、単に鶏卵の製造方法と称する。)それぞれの実施形態について説明する。
本発明の鶏卵品質改良剤は、鶏の飼料に配合して又は単独で用いるものである。鶏卵の製造方法においても、鶏卵品質改良剤は、鶏の飼料に配合して与えてもよいし、単独で与えてもよい。鶏卵品質改良剤を飼料に配合せずに単独で鶏に与えても、鶏卵品質改良剤を飼料に配合して鶏に与えても、鶏卵品質改良効果は得られる。鶏卵品質改良剤を配合する鶏の飼料は、特に限定されず、公知の飼料を使用することができる。
鶏卵品質改良剤と、飼料との配合割合は、特に限定されない。しかしながら、鶏卵品質改良剤を過剰に配合しても、鶏卵の品質を改良する効果が飽和する傾向があり、コストが嵩む。鶏卵品質改良剤の配合割合(%)は、例えば、0.1~5.0質量%、0.1~2.0質量%、又は0.20~1.5質量%となるように鶏卵品質改良剤と飼料とを混合すれば、鶏卵の品質改良効果が得られる。鶏卵品質改良剤の配合割合が0.1質量%と小さくても鶏卵の品質改良効果は得られる。
上記の糸状菌としては、カビ毒非生産菌を使用することが好ましい。カビ毒非生産菌であれば、鶏に摂取させても、安全である。カビ毒を生産しない糸状菌としては、例えば、Aspergillus oryzae、Aspergillus sojae、又はAspergillus luchuensisのうちカビ毒を生産しない糸状菌が挙げられる。これらの糸状菌は、発酵食品の醸造用の種菌が市販されているし、独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンター(NBRC)で分譲を受けることができる。上記の糸状菌は、遺伝子の改変を行っていない野生株でもよいし、後述するように遺伝子工学的な手法により遺伝子の改変を行ったものであってもよい。
カビ毒としては、例えば、アフラトキシン、デオキシニバレノール、オクラトキシン、フモニシン、ゼアラレノン、パツリン、スレリグマトシスチン、又はフザリウム・トキシンなどが挙げられる。
上記の糸状菌の固体培養物は、菌糸を構成する多糖類を含むものであることが好ましい。多糖類を含む上記培養物と共に糸状菌を摂取させるようにすれば、摂取した鶏の免疫力が向上することが期待される。その結果、鶏卵の品質も向上することが期待される。
上記の糸状菌の固体培養物は、活性を有する酵素を含むものであることが好ましい。糸状菌の固体培養物が活性を有する酵素を含むものであれば、例えば、鶏の飼料に糸状菌の固体培養物を混合することで、飼料に含まれる高分子を分解することができる。この分解作用は鶏の体外で行われるため、鶏の消化能力に依存せず、鶏に負荷をかけない。活性を有する酵素が、例えば、飼料の消化率を向上させるものであれば、鶏の体外で飼料を酵素により分解することにより、鶏の体内に栄養分を取り込まれやすくして、飼料効率を向上させることができる。詳細な機構は不明であるが、鶏の体内に種々の栄養分が取り込まれやすくなることにより、鶏卵の品質が向上するものと推測される。
上記の糸状菌の固体培養物は、糸状菌の生菌を含むものであることが好ましい。固体培養物が生菌を含むものであれば、例えば、上記の培養物に対して後述する培養基質を添加して、二次培養を行うことにより、簡単に鶏卵品質改良剤を得ることができる。この方法によれば、種菌の分譲を受ける必要がないので、極めて簡便に鶏卵品質改良剤を得ることができる。
例えば、酵素がセルラーゼやペクチナーゼなどの場合、それらの分解酵素は飼料等に含まれるセルロースやペクチンなどを分解する反応を触媒する。セルロースやペクチンなどの多糖は、植物の細胞壁を構成する成分の一種である。植物の細胞壁を構成する多糖には色々な種類が知られており、その形態は様々であるが、その構成は複雑である。複雑な構造の細胞壁多糖を効率よく分解するためには、複数の分解酵素を段階的に作用させることが好ましい。例えば、セルラーゼやペクチナーゼなど複数の酵素でセルロースやペクチンなどを分解することにより、飼料に含まれる植物性の原料の細胞壁の分解効率が向上し、飼料が消化されやすくなる。
例えば、酵素がタンナーゼの場合、タンナーゼは飼料等に含まれるタンニンを分解する反応を触媒する。タンニンは、たんぱく質などの高分子と強く結合し複合体を形成するものがある。また、タンニンは、植物の細胞壁を構成する成分と複雑に絡み合った状態で存在し、細胞壁の分解を阻害する可能性がある。タンナーゼでタンニンを分解することにより、飼料に含まれる植物性の原料の細胞壁の分解効率が向上し、飼料が消化しやすくなる。
例えば、酵素がフィターゼの場合、フィターゼは飼料等に含まれるフィチン酸から無機態のリン酸を切り離す化学反応を触媒する。フィチン酸は、飼料等に含まれるカルシウムや亜鉛などのミネラルが飼料を摂取した動物の体内に吸収されるのを阻害するといわれている。このため、フィターゼでフィチン酸を分解することにより、ミネラルの吸収率が向上する。また、フィチン酸が分解して生じたリンも飼料を摂取した動物の体内に吸収させることができる。
酵素としては、例えば、アミラーゼ、アルカリ性プロテアーゼ、酸性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、キシラナーゼ、β-グルカナーゼ、セルラーゼ、タンナーゼ、フィターゼ、ラクターゼ、リパーゼ、ポリガラクチュロナーゼなどのペクチナーゼ、キシラナーゼ・ペクチナーゼ複合酵素、及びセルラーゼ・プロテアーゼ・ペクチナーゼ複合酵素などからなる群より選ばれる1種以上の酵素が挙げられる。これらの酵素は、いずれも、糸状菌のゲノムDNAからコードされるものであり、野生株の糸状菌が発現するものである。
酵素活性を有する培養物とするには、培養物を過度に加熱することなく、糸状菌の固体培養物を鶏卵品質改良剤として使用すればよい。過度の加熱とは、酵素活性が失われる程度の加熱のことである。また、固体培養物が、糸状菌の生菌を含むようにするには、糸状菌が死滅するような過度の加熱を行うことなく、糸状菌の固体培養物を鶏卵品質改良剤として使用すればよい。
公知の遺伝子工学的な手法を利用して、糸状菌において上記の酵素が高発現するように形質転換してもよい。糸状菌においては、例えば、アミラーゼ(AmyB)のプロモーター、又はエノラーゼ(enoA)のプロモーターが、高い発現量を有することが知られている。これらのプロモーターに、公知の手法を利用して、上記の酵素のうち目的の酵素をコードする遺伝子とプロモーターに対応するターミネーター配列とを結合して、キメラ遺伝子を得る。このキメラ遺伝子を公知の方法により、糸状菌に導入すれば、目的の酵素を高発現させた糸状菌を得ることができる。糸状菌は、ゲノム配列の解析が既に終了しており、その配列がデータベースで公開されている。そのようなデータベースを利用して、高発現プロモーター、ターミネーター、及び目的の酵素をコードする遺伝子の配列を調べて、プライマーを設計する。設計したプライマーとcDNA、ゲノムDNAなどのテンプレートとを利用してPCRにより所望の遺伝子配列を増幅して、形質転換に利用することができる。形質転換に際しては、公知のゲノム編集の手法を用いて、ゲノムの目的の位置に上記のキメラ遺伝子が導入されるようにしてもよいし、キメラ遺伝子を糸状菌の細胞内に導入してゲノムの任意の位置に上記のキメラ遺伝子が導入されるようにしてもよい。形質転換された糸状菌を選択培養するには、例えば、niaD、ptrAなどの公知のマーカー遺伝子を利用すればよい。
高発現させる遺伝子をクローニングする際には、形質転換する糸状菌と同一種の糸状菌のゲノムDNA、cDNAをテンプレートにすることが好ましい。形質転換する糸状菌に組み込む遺伝子が同一種に属する糸状菌に由来するようにすれば、外来遺伝子が組み込まれないので、糸状菌の安全性が担保される。このようなクローニング手法をセルフクローニングと呼ぶ。例えば、NBRC(独立行政法人製品評価技術基盤機構)で分譲を受けることができる麹菌の野生株(Aspergillus oryzae、RIB40)のゲノムDNAをテンプレートに所望の遺伝子をクローニングする。そして、酒造用の麹菌として市販されている酒造用の麹菌(Aspergillus oryzae、AOK11)に、クローニングした遺伝子を導入するといった手法を採用する方法である。
糸状菌の固体培養物は、例えば、以下の方法により得ることができる。後述する固体の培養基質を蒸煮して冷却する。冷却した培養基質に種菌を植菌する。植菌した培養基質を培養装置の培養床に堆積し、培養基質の粒子の間を温度と湿度が管理された空気が通過するようにして、固体の培養基質に糸状菌が繁殖するように培養を行う。前記空気の温度は、特に限定されないが、例えば、20~45℃の範囲となるように管理する。前記空気の湿度は、特に限定されないが、例えば、相対湿度で50~99%となるように管理する。
糸状菌は固体の状態で培養すると、糸状菌を液体の状態で培養した場合に比して、より多くの種類の酵素が生産され、個々の酵素の生産量もより大きくなる。このため、糸状菌を固体の状態で培養したものを鶏に与えれば、糸状菌を液体の状態で培養したものを鶏に与える場合に比して、鶏卵の品質改良効果がより大きくなる。また、一般的な鶏の飼料は固体であることが多い。糸状菌の液体の培養物の場合は、固体の飼料に混合した場合は、飼料の液分が多くなってしまう。これにより、鶏の嗜好性が低下することがある。糸状菌の固体培養物であれば、こうした問題が生じないので好ましい。
上記の培養基質としては、例えば、糸状菌が生育するのに適した固体の有機物であればよい。固体には、硬さのある固形分の他、スラリー状の物質、又は粉粒体も含まれるものとする。基質としては、例えば、大麦、小麦、小麦ふすま、米、豆、トウモロコシなどの穀物;ビートパルプ、油の搾り粕、醸造食品の搾り粕などの食品加工残渣;及び残飯などの食品残渣からなる群より選ばれる1種以上の有機物が挙げられる。油の搾り粕には、例えば、大豆の搾り粕、菜種の搾り粕、ゴマの搾り粕、トウモロコシの搾り粕などが挙げられる。醸造食品の搾り粕としては、例えば、酒粕、醤油粕などが挙げられる。
以下、鶏卵品質改良剤の実施例を挙げて、説明する。
[実施例1]
小麦ふすま(小麦ブラン)に対して、加水して撹拌した後、0.2MPaの条件で小麦ふすまを蒸煮処理した。蒸煮した小麦ふすまを30℃前後になるまで冷却して、酒造用の麹菌として市販されており、カビ毒を生産しないAspergillus oryzae(AOK11)の種菌を一定量種付けして、均一になるように混合した。種付時の小麦ふすまの含水率は60%となるようにした。この原料を培養装置の培養床に盛り込んで、堆積された原料の厚みが一定になるように均してから培養を開始した。培養中は、温度及び湿度が管理された空気を堆積された原料に供給し、原料の粒の間を供給された空気が通過するようにした。この際、原料の品温が30~38℃の範囲となるように、供給する空気の温度を25~40℃、供給する空気の相対湿度を90~96%となるように管理を行った。培養中には、培養装置に備え付けられた撹拌装置を使用して、原料を攪拌した。培養は、小麦ふすまの粒子の表面を菌糸が覆うようになるまで、行った。この固形の培養物を加熱等により滅菌することなく実施例1に係る鶏卵品質改良剤とした。この鶏卵品質改良剤は、Aspergillus oryzae(AOK11)の生菌を含んでおり、Aspergillus oryzae(AOK11)の有用な酵素の活性を維持した酵素を含むものである。
[実施例2]
種菌として、タンナーゼ(tanA)、ペクチナーゼの一種であるペクチンリアーゼ(pelA)、フィターゼ(phyA)、及びペクチナーゼの一種であるポリガラクチュロナーゼ(pgaB)を高発現させたAspergillus oryzae(AOK11)を使用した点以外は、実施例1と同様にして、固形の小麦ふすまの培養物を得た。この固形の培養物を加熱等により滅菌することなく実施例2に係る鶏卵品質改良剤とした。この鶏卵品質改良剤は、上記と同様に、生菌を含み、酵素活性を維持している。
タンナーゼ(tanA)、ペクチンリアーゼ(pelA)、フィターゼ(phyA)、又はポリガラクチュロナーゼ(pgaB)の目的遺伝子は、公知の方法により、Aspergillus oryzae(AOK11)に組み込み、形質転換を行った。なお、目的遺伝子をクローニングする際には、Aspergillus oryzae(RIB40)のゲノムDNAをテンプレートにした。前記の各目的遺伝子は、高発現プロモーターであるアミラーゼのプロモーター(AmyBプロモーター)配列と、アミラーゼのターミネーター配列(AmyBターミネーター)配列との間に、組み込んだ。これらの遺伝子配列は、麹菌ゲノムデータベース(http://www.aspgd.org/)およびグルコシルハイドロラーゼのデータベースCAZy(http://www.cazy.org/fam/acc_GH.html)を利用して、調べることができる。
[産卵後期の鶏への影響]
325日齢の産卵後期の鶏(ボリスブラウン種)に対して、実施例1及び実施例2のそれぞれの鶏卵品質改良剤と、飼料とを混合したものを、24日間(給餌期間)与えて、その期間において採取された卵の品質に与える影響を調べた。また、比較のために、飼料のみを、同じ期間与えて同様に卵の品質に与える影響を調べた(比較例1)。調べた品質は、卵殻色、卵黄色、卵殻強度(卵殻の強度)、卵白高、卵殻厚(卵殻の厚み)、卵重、ハウユニット、及び産卵率に与える影響である。また、それぞれの鶏卵品質改良剤と飼料とを配合するに際しては、表1に記載のように、鶏卵品質改良剤の配合割合が、それぞれ、0.25質量%、0.5質量%、1.0質量%となるようにした。
実施例1の鶏卵品質改良剤を0.25質量%配合した試料を摂取させた群を試験区1とし、表1に示したように、実施例1の鶏卵品質改良剤を0.5質量%配合した試料を摂取させた群を試験区2とする。以下、表1に示したように、試験区7まで設定した。各試験区には、325日齢の産卵後期の鶏5羽が属する。
鶏卵品質改良剤の配合割合は、以下の式による。また、飼料は、穀類52質量%と、植物性油粕27質量%と、その他の成分15質量%とを含有する西日本飼料株式会社製の飼料(商品名:ゴールド18)を使用した。各試験の方法は、以下の通りである。
鶏卵品質改良剤の配合割合(質量%)=
[鶏卵品質改良剤の質量÷(鶏卵品質改良剤の質量+飼料の質量)]×100
[卵殻色]
株式会社ゲン・コーポレーションのシェルカラーファンを使用して、卵殻の色に最も近い色番号を記録した。色番号は1から10である。採卵は、給餌期間中に計3日実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ採卵した。各試験区について、計3個の卵の測定値から卵殻色の平均値を求めた。結果を表1にまとめる。
[卵黄色]
ロシュ社のヨークカラーファンを使用して、卵黄の色に最も近い色番号を記録した。色番号は、1から15である。採卵は、給餌期間中に計3日実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ採卵した。各試験区について、計3個の卵の測定値から卵黄色の平均値を求めた。結果を表1にまとめる。
[卵殻強度]
加圧破壊法により、卵に圧力(kg/cm)をかけて卵殻にヒビが入った時の圧力を測定した。加圧は、卵の長軸方向に沿って力が掛かるようにした。採卵は、給餌期間中に計3日実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ採卵した。各試験区について、計3個の卵の測定値から卵殻強度の平均値を求めた。結果を表1にまとめる。
[卵白高]
卵を割って、平板状に卵を静置した際の濃厚卵白の高さ(mm)を計測した値である。採卵は、給餌期間中に計3日実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ採卵した。各試験区について、計3個の卵の測定値から卵白高の平均値を求めた。結果を表1にまとめる。
[卵殻厚]
卵殻膜を剥がした卵殻片の厚さを卵殻厚さ計を用いて測定した。測定に際しては、卵の赤道部の厚みを測定した。採卵は、給餌期間中に計3日実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ採卵した。各試験区について、計3個の卵の測定値から卵殻厚の平均値を求めた。結果を表1にまとめる。
[卵重]
殻付きの卵の質量(g)を測定した。採卵は、給餌期間中に計3日実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ採卵した。各試験区について、計3個の卵の測定値から卵重の平均値を求めた。結果を表1にまとめる。
[ハウユニット]
採卵は、給餌期間中に計3日実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ採卵して、採卵日と試験区ごとに濃厚卵白高と卵重とを記録した。そして、記録したこれらの値を用いて、以下の式により、ハウユニットを求めた。ハウユニットは、鶏卵の鮮度を示す指標の一つであり、値が大きいほど鮮度が高い。求めた3回分のハウユニットの値から平均値を求めて表1に示した。
Figure 2022034179000001
H:濃厚卵白高
G:32.2(定数)
W:卵重(g)
[産卵率]
各試験区を一つの群れとして、産卵率を求めた。産卵率は、一定の期間における群れの産卵個数を述べ羽数で割った数値である。具体的には、次式で求めた。
産卵率(%)=期間内の産卵個数÷期間内の延べ羽数×100
なお、産卵率を調べた期間は上記の給餌期間における任意の10日間であり、羽数は、産卵率を調べた期間中生存していた羽数5である。
Figure 2022034179000002
表1に示したように、比較例1の飼料を与えた試験区7の鶏に比して、実施例1又は実施例2の飼料を与えた試験区1から6の産卵後期の鶏では、卵黄色、卵殻強度、卵白高、卵殻厚、卵重、及びハウユニットについて、卵の品質が向上するものが見られた。また、産卵率も向上するものが見られた。特に、卵殻強度については、全ての実施例に係る試験区1から6で、比較例1の試験区7に比して、品質改良効果があった。
[産卵末期の鶏への影響]
日齢425日の産卵末期の鶏(ボリスブラウン種)に対して、実施例1及び実施例2のそれぞれの鶏卵品質改良剤と、飼料とを混合したものを、30日間(給餌期間)与えて、その期間において採取された卵の品質に与える影響を調べた。また、比較のために、飼料のみを、同じ期間与えて同様に卵の品質に与える影響を調べた(比較例1)。調べた品質は、卵殻色、卵黄色、卵殻強度(卵殻の強度)、卵白高、卵殻厚(卵殻の厚み)、卵重、ハウユニット、産卵率及び異常卵発生率である。なお、それぞれの鶏卵品質改良剤と飼料とを配合するに際しては、表2に記載のように、鶏卵品質改良剤の配合割合が、それぞれ、0.25質量%、0.5質量%、1.0質量%となるようにした。また、飼料の組成と各試験の方法は、原則として上記と同様である。ただし、産卵率及び異常卵率以外の試験において、採卵は、給餌期間中に計5回実施し、各試験区から1日当たり1個ずつ卵を集めた。また、産卵率の試験方法と、異常卵の発生率の試験方法とは以下の通りである。各試験の結果を表2に示す。
実施例1の鶏卵品質改良剤を0.25質量%配合した試料を摂取させた群を試験区8とし、表2に示したように、実施例1の鶏卵品質改良剤を0.5質量%配合した試料を摂取させた群を試験区9とする。以下、表2に示したように、試験区14まで設定した。各試験区には、425日齢の産卵末期の鶏4羽が属する。
[産卵率]
各試験区を一つの群れとして、産卵率を求めた。産卵率は、一定の期間における群れの産卵個数を述べ羽数で割った数値である。具体的には、次式で求めた。
産卵率(%)=期間内の産卵個数÷期間内の延べ羽数×100
なお、産卵率を調べた期間は上記の給餌期間における任意の10日間であり、羽数は、産卵率を調べた期間中生存していた羽数4である。
[異常卵率]
試験区ごとに、期間を定めて、当該期間中における産卵数と、当該期間中における異常卵の数を求めて、次式により、異常卵率を求めた。なお、異常卵を調べた期間は上記の給餌期間における任意の10日間である。
異常卵率(%)=期間中の異常卵の数÷期間中の産卵数×100
異常卵か正常卵かの判定は、集卵の際に目視と触診により行った。異常卵とした基準は、以下の通りである。以下の基準のいずれかに該当する場合は、異常卵と判断した。
1.卵殻表面にザラツキがある。
2.卵殻表面に色むらがある。
3.卵殻表面が割れていたり、ヒビが入っている。
4.卵殻形成不良により、卵殻がなく、卵殻膜につつまれた状態となっている。
5.形状が著しくいびつであるもの。
6.卵殻色が極端に白いもの(SCF値で3以下)。
Figure 2022034179000003
表2に示したように、比較例1の飼料を与えた試験区14の鶏に比して、実施例1又は実施例2の飼料を与えた試験区8から13の産卵末期の鶏では、卵黄色、卵殻強度、卵白高、卵殻厚、卵重、ハウユニット、及び産卵率について、卵の品質が向上するものが見られた。また、異常卵の発生率が低下することが分かった。特に、卵殻強度、卵白高、ハウユニット、及び異常卵率については、全ての実施例に係る試験区8から13で、比較例1の試験区14に比して、品質改良効果があった。
以上のように、本発明によれば、卵黄色の向上、卵殻強度の向上、卵白高の増大、卵殻厚の増大、卵重の増大、ハウユニットの向上、産卵率の向上、及び異常卵の発生率の低減のうち、少なくとも一つ以上の品質を改良する鶏卵品質改良剤と、品質改良された鶏卵の製造方法とを提供することができる。

Claims (8)

  1. 鶏の飼料に配合して又は単独で用いる鶏卵品質改良剤であり、
    糸状菌の固体培養物を含んでおり、
    摂取した鶏が産卵した卵において、卵黄色の向上、卵殻強度の向上、卵白高の増大、卵殻厚の増大、卵重の増大、ハウユニットの向上、産卵率の向上、及び異常卵の発生率の低減のうち、少なくとも一つ以上の品質を改良する鶏卵品質改良剤。
  2. 前記糸状菌は、カビ毒非生産菌である請求項1に記載の鶏卵品質改良剤。
  3. 前記カビ毒非生産菌は、Aspergillus oryzae、Aspergillus sojae、又はAspergillus luchuensisのうちカビ毒を生産しないものである請求項2に記載の鶏卵品質改良剤。
  4. 糸状菌の固体培養物は、菌糸を構成する多糖類を含む請求項1に記載の鶏卵品質改良剤。
  5. 糸状菌の固体培養物は、活性を有する酵素を含むものである請求項1に記載の鶏卵品質改良剤。
  6. 糸状菌の固体培養物は、糸状菌の生菌を含むものである請求項1に記載の鶏卵品質改良剤。
  7. 糸状菌の固体培養物を、鶏の飼料に配合して又は鶏に単独で摂取させて、鶏卵の品質を改良する方法であり、
    摂取した鶏が産卵した卵において、卵黄色の向上、卵殻強度の向上、卵白高の増大、卵殻厚の増大、卵重の増大、ハウユニットの向上、産卵率の向上、及び異常卵の発生率の低減のうち、少なくとも一つ以上の品質が改良された鶏卵の製造方法。
  8. 糸状菌の固体培養物を鶏の飼料に配合することで鶏に摂取させて、鶏卵の品質を改良する方法であり、糸状菌の固体培養物と飼料との配合割合は、0.1~5.0質量%である請求項7に記載の品質が改良された鶏卵の製造方法。
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