JP2022030899A - Transmission and drive device for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、変速機および車両用駆動装置に関する。 The present disclosure relates to transmissions and vehicle drives.
例えば、特許文献1には、ケース内に回転可能に支持されるメインシャフトと、メインシャフトに空転可能に支持される複数のメインギヤと、ケース内に回転可能に支持され、メインシャフトの軸回りに等間隔に、かつ、メインシャフトに対して平行に配置される複数のカウンタシャフトと、複数のカウンタシャフトのそれぞれに支持され、カウンタシャフトと一体的に回転するカウンタギヤとを備えるマルチカウンタタイプの変速機が記載されている。
For example, in
特許文献1に記載のマルチカウンタタイプの変速機は、複数のカウンタシャフトがメインシャフトの軸回りに等間隔に配置されているため、以下の利点を有する。
The multi-counter type transmission described in
メインシャフトの軸に対して直交する方向に作用するラジアル荷重が相殺されるため、メインシャフトに対してはスラスト荷重を支持する構造で済む。また、メインギヤがラジアル荷重を受けず、倒れることもないため、メインギヤを軸上に支持するニードルベアリングが不要となる。また、メインシャフト上にニードルベアリングの転動面を形成する必要もない。以上により、メインギヤおよびメインシャフトの構造が単純化できる。 Since the radial load acting in the direction orthogonal to the axis of the main shaft is canceled out, the structure that supports the thrust load is sufficient for the main shaft. Further, since the main gear does not receive a radial load and does not fall down, a needle bearing that supports the main gear on the shaft becomes unnecessary. Further, it is not necessary to form the rolling surface of the needle bearing on the main shaft. As described above, the structures of the main gear and the main shaft can be simplified.
また、トルクが複数のカウンタシャフトのカウンタギヤのそれぞれからメインギヤを介してメインシャフトに伝達されることで、伝達されるトクルがカウンタギヤのそれぞれにより分担されるため、伝達される許容トルクを高くすることが可能となる。換言すれば、変速機の耐用年数を延長することが可能となる。 Further, the torque is transmitted from each of the counter gears of the plurality of counter shafts to the main shaft via the main gear, and the transmitted torque is shared by each of the counter gears, so that the allowable torque to be transmitted is increased. Is possible. In other words, it is possible to extend the useful life of the transmission.
上記するように、マルチカウンタタイプの変速機は多くの利点を有するが、複数のカウンタシャフトのカウンタギヤのそれぞれからメインギヤを介してメインシャフトにトルクが伝達されるため、伝達トルクがアンバランスとなり、ロックして回転不能となる場合がある。そのため、カウンタギヤのそれぞれの位相を相互に揃える必要がある。 As described above, the multi-counter type transmission has many advantages, but torque is transmitted from each of the counter gears of a plurality of counter shafts to the main shaft via the main gear, so that the transmission torque becomes unbalanced. It may lock and become unrotable. Therefore, it is necessary to align the phases of the counter gears with each other.
しかしながら、カウンタギヤは、圧入によりカウンタシャフトに嵌め込むため、カウンタギヤの位相管理が必要となり、また、圧入機械などが必要となるという問題がある。 However, since the counter gear is fitted into the counter shaft by press-fitting, there is a problem that the phase control of the counter gear is required and a press-fitting machine or the like is required.
本開示の目的は、カウンタギヤの位相管理を不要にすることが可能な変速機および車両用駆動装置を提供することである。 An object of the present disclosure is to provide a transmission and a vehicle drive device capable of eliminating the need for phase management of counter gears.
上記の目的を達成するため、本開示における変速機は、
ケース内に回転可能に支持されるメインシャフトと、
前記メインシャフトに一体回転可能に支持されるメインギヤと、
前記ケース内に回転可能に支持され、前記メインシャフトに対して平行に配置される複数のカウンタシャフトと、
前記複数のカウンタシャフトのうちの1以上の第1カウンタシャフトに、前記第1カウンタシャフトと一体回転するように支持される、前記メインギヤと噛合する第1カウンタギヤと、
前記複数のカウンタシャフトのうちの前記第1カウンタシャフトを除く第2カウンタシャフトに支持される、前記メインギヤと噛合する第2カウンタギヤと、
前記第2カウンタシャフトと前記第2カウンタギヤとの間に介在し、前記第2カウンタシャフトに一方向の回転力が作用した場合、前記第2カウンタシャフトから前記第2カウンタギヤへの動力伝達を接続する一方、前記第2カウンタシャフトに他方向の回転力が作用した場合、前記第2カウンタシャフトから前記第2カウンタギヤへの動力伝達を遮断するクラッチと、
備える。
In order to achieve the above object, the transmission in this disclosure is
The main shaft, which is rotatably supported inside the case,
The main gear, which is rotatably supported by the main shaft,
A plurality of counter shafts rotatably supported in the case and arranged parallel to the main shaft.
A first counter gear that meshes with the main gear and is supported by one or more of the plurality of counter shafts so as to rotate integrally with the first counter shaft.
A second counter gear that meshes with the main gear and is supported by a second counter shaft other than the first counter shaft among the plurality of counter shafts.
When a unidirectional rotational force acts on the second counter shaft, which is interposed between the second counter shaft and the second counter gear, power is transmitted from the second counter shaft to the second counter gear. A clutch that cuts off power transmission from the second counter shaft to the second counter gear when a rotational force in the other direction acts on the second counter shaft while being connected.
Be prepared.
本開示における車両用駆動装置は、
上記変速機と、
クランク軸を有するエンジンと、
を備え、
前記クラッチは、前記クランク軸の動力が前記変速機を介して車輪に伝達される場合、前記第2カウンタシャフトから前記第2カウンタギヤへの動力伝達を接続する。
The vehicle drive device in the present disclosure is
With the above transmission
An engine with a crank shaft and
Equipped with
The clutch connects the power transmission from the second counter shaft to the second counter gear when the power of the crank shaft is transmitted to the wheels via the transmission.
本開示によれば、カウンタギヤの位相管理を不要にすることができる。 According to the present disclosure, it is possible to eliminate the need for phase management of the counter gear.
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本開示の実施の形態に係る変速機1を示すスケルトン図である。
Hereinafter, embodiments of the present disclosure will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a skeleton diagram showing a
図1に示す変速機1は、スプリッタおよびレンジ副変速機付きのFWD12速ツインカウンタ構造を有する。具体的には、変速機1は、ケース(不図示)と、インプットシャフト2と、1速スプリッタギヤ3と、メインシャフト4と、アウトプットシャフト4aと、回転盤4bと、メインギヤ5,6,7と、バックギヤ8と、断続部9と、第1カウンタシャフト10と、第1カウンタギヤ11,12,13,14,15と、第2カウンタシャフト20と、第2カウンタギヤ21,22,23,24,25と、アイドルギヤ28,29と、スリーブ31,32,33,34と、クラッチ40と、副変速機50と、を備えている。
The
インプットシャフト2は、クラッチ(不図示)を介してエンジン(不図示)からの動力が伝達される。
Power from the engine (not shown) is transmitted to the
1速スプリッタギヤ3は、インプットシャフト2に空転可能に支持される。
The 1st
メインシャフト4は、インプットシャフト2の右側にインプットシャフト2と同軸に配置されている。メインシャフト4の左端部は、断続部9を介してインプットシャフト2の右端部に連結されている。メインシャフト4は、ケース内に回転可能に支持される。断続部9は、インプットシャフト2からの回転力およびメインシャフト4からの回転力を断続する。
The
アウトプットシャフト4aは、メインシャフト4の右側にメインシャフト4と同軸に配置されている。アウトプットシャフト4aは、動力を車輪に伝達する。回転盤4bは、アウトプットシャフト4aと一体回転するように配置されている。
The
メインギヤ5,6,7およびバックギヤ8のそれぞれは、メインシャフト4に対して回転可能に支持されている。なお、メインギヤ5は、2速スプリッタギヤとしての機能を有する。
Each of the
スリーブ31,32,33のそれぞれは、メインシャフト4に対し軸方向に移動可能かつ軸回りに相対回転不能に配置される。スリーブ31は、1速スプリッタギヤ3がインプットシャフト2と一体回転するように、1速スプリッタギヤ3に連結する。
Each of the
スリーブ32は、メインギヤ5(2速スプリッタギヤ)がメインシャフト4と一体回転するように、メインギヤ5に連結する。一方、スリーブ32は、メインギヤ6がメインシャフト4と一体回転するように、メインギヤ6に連結する。スリーブ33は、メインギヤ7がメインシャフト4と一体回転するように、メインギヤ7に連結する。一方、スリーブ33は、バックギヤ8がメインシャフト4と一体回転するように、バックギヤ8に連結する。なお、スリーブ34の機能については後述する。
The
第1カウンタシャフト10および第2カウンタシャフト20は、ケース内に回転可能に支持され、メインシャフト4に対して平行に、かつ、メインシャフト4の軸回りに等間隔(ここでは、周方向に180度の間隔)に配置される。なお、例えば、噛み合い位相の調整のため、第1カウンタシャフト10および第2カウンタシャフト20は、必ずしも等間隔に配置されなくてもよい。
The
第1カウンタギヤ11,12,13,14,15のそれぞれは、第1カウンタシャフト10と一体回転するように配置されている。第1カウンタギヤ11は、1速スプリッタギヤ3と噛合している。第1カウンタギヤ12は、メインギヤ5と噛合している。第1カウンタギヤ13は、メインギヤ6と噛合している。第1カウンタギヤ14は、メインギヤ7と噛合している。第1カウンタギヤ15は、アイドルギヤ28を介してバックギヤ8と噛合している。
Each of the
第2カウンタギヤ21は、第2カウンタシャフト20と一体回転するように配置されている。第2カウンタギヤ21は、1速スプリッタギヤ3と噛合している。
The
第2カウンタギヤ22,23,24,25のそれぞれは、第2カウンタシャフト20に、クラッチ40を介して支持される。第2カウンタギヤ22は、メインギヤ5と噛合している。第2カウンタギヤ23は、メインギヤ6と噛合している。第2カウンタギヤ24は、メインギヤ7と噛合している。第2カウンタギヤ25は、アイドルギヤ29を介してバックギヤ8と噛合している。
Each of the second counter gears 22, 23, 24, and 25 is supported by the
クラッチ40は、公知のワンウェイクラッチが用いられる。クラッチ40は、一方の方向のみに回転力を伝達する。クラッチ40は、エンジンのクランク軸の動力が変速機1を介して車輪に伝達される場合、第2カウンタシャフト20から第2カウンタギヤ22等への動力伝達を接続する。例えば、クラッチ40は、第2カウンタシャフト20に一方向の回転力が作用した場合、第2カウンタシャフト20から第2カウンタギヤ22への動力伝達を接続する一方、第2カウンタシャフト20に他方向の回転力が作用した場合、第2カウンタシャフト20から第2カウンタギヤ22への動力伝達を遮断する。なお、クラッチ40は、第2カウンタギヤ22と同様に、第2カウンタギヤ23,24,25のそれぞれに対して一方の方向のみに回転力を伝達する。
As the clutch 40, a known one-way clutch is used. The clutch 40 transmits a rotational force in only one direction. When the power of the crank shaft of the engine is transmitted to the wheels via the
副変速機50は、遊星歯車機構50Aとスリーブ34とを有している。遊星歯車機構50Aは、例えば、外歯歯車であるサンギヤ51と、そのサンギヤ51と同心円状に配置された、内歯歯車であるリングギヤ52と、これらサンギヤ51とリングギヤ52に噛み合っているピニオンギヤ53を自転自在かつ公転自在に保持したキャリア54とを備えている。
The
サンギヤ51は、メインシャフト4と一体回転可能に配置されている。つまり、サンギヤ51の回転軸は、メインシャフト4である。また、キャリア54は、アウトプットシャフト4aと一体回転可能に配置されている。つまり、キャリア54の回転軸は、アウトプットシャフト4aである。
The
スリーブ34は、キャリア54の回転軸(アウトプットシャフト4a)に沿って移動可能かつ回転軸に対し回転不能に配置されている。スリーブ34は、リングギヤ52を固定するように遊星歯車機構50Aの固定部55に連結する。また、スリーブ34は、リングギヤ52をキャリア54と一体回転するように回転盤4bに連結する。
The
上記の副変速機50においては、リングギヤ52が固定される場合、キャリア54(アウトプットシャフト4a)の回転速度はサンギヤ51(メインシャフト4)の回転速度よりも低下する。リングギヤ52がキャリア54と一体回転可能にされる場合、キャリア54の回転速度は、サンギヤ51の回転速度と同じとなる。
In the above-mentioned
次に、本開示の実施の形態における変速機1の動作について図2を参照して説明する。図2は、変速機1の動作の一例を示す図である。ここでは、車両走行時において、スリーブ31が1速スプリッタギヤ3に連結し、かつ、スリーブ33がメインギヤ7に連結し、かつ、スリーブ34が固定部55に連結し、断続部9がインプットシャフト2とメインシャフト4との間の動力伝達を切断する場合について説明する。図2に、エンジンからの動力の伝達経路を一点鎖線で示す。
Next, the operation of the
インプットシャフト2には、エンジンからの動力が伝達される。インプットシャフト2に伝達された動力により1速スプリッタギヤ3が回転する。1速スプリッタギヤ3の回転により、第1カウンタギヤ11を介して第1カウンタシャフト10が回転する。また、第2カウンタギヤ21を介して第2カウンタシャフト20が回転する。
Power from the engine is transmitted to the
第1カウンタシャフト10の回転力によって、第1カウンタギヤ11,12,13,14,15は回転する。これにより、第1カウンタギヤ12,13,14のそれぞれは、メインギヤ5,6,7を回転させる。また、第1カウンタギヤ15は、アイドルギヤ28を介してバックギヤ8を回転させる。スリーブ33がメインギヤ7に連結しているため、第1カウンタシャフト10の回転力は、第1カウンタギヤ14およびメインギヤ7を介してメインシャフト4に伝達される。なお、メインギヤ5,6およびバックギヤ8は、メインシャフト4に対して空転する。
The first counter gears 11, 12, 13, 14, and 15 rotate due to the rotational force of the
第2カウンタシャフト20の回転力によって、第2カウンタギヤ21は回転する。また、第2カウンタシャフト20の回転力によって、第2カウンタギヤ22,23,24、25は、クラッチ40を介して回転する。これにより、第2カウンタギヤ22,23,24のそれぞれは、メインギヤ5,6,7を回転させる。また、第2カウンタギヤ25は、アイドルギヤ29を介してバックギヤ8を回転させる。スリーブ33がメインギヤ7に連結しているため、第2カウンタシャフト20の回転力は、第2カウンタギヤ24およびメインギヤ7を介してメインシャフト4に伝達される。なお、メインギヤ5,6およびバックギヤ8は、メインシャフト4に対して空転する。
The
メインシャフト4の回転力は、サンギヤ51に伝達される。サンギヤ51は、メインシャフト4と一体回転する。スリーブ34が固定部55に連結することにより、リングギヤ52が固定される。これにより、キャリア54(アウトプットシャフト4a)の回転速度がサンギヤ51の回転速度よりも低下する。
The rotational force of the
上述するように、車両走行時においては、第1カウンタシャフト10の回転力によって、第1カウンタギヤ11,12,13,14,15は回転する。第1カウンタギヤ12,13,14のそれぞれは、メインギヤ5,6,7を回転させる。また、第2カウンタシャフト20の回転力によって、第1カウンタギヤ15は、アイドルギヤ28を介してバックギヤ8を回転させる。同様に、第2カウンタギヤ22,23,24、25は、クラッチ40を介して回転する。第2カウンタギヤ22,23,24のそれぞれは、メインギヤ5,6,7を回転させる。また、第2カウンタギヤ25は、アイドルギヤ29を介してバックギヤ8を回転させる。
As described above, when the vehicle is running, the first counter gears 11, 12, 13, 14, and 15 are rotated by the rotational force of the
以下、車両走行時におけるメインギヤ、メインギヤを回転させる第1カウンタギヤおよび第2カウンタギヤの代表として、メインギヤ7、第1カウンタギヤ14および第2カウンタギヤ24の動作について説明する。また、ここでは、以下のように動作する場合を一例に挙げて説明する。第1カウンタシャフト10および第1カウンタギヤ14は反時計回りの方向に回転する。第2カウンタシャフト20は反時計回りの方向に回転する。クラッチ40は、第2カウンタシャフト20に反時計回りの回転力が作用した場合、第2カウンタシャフト20から第2カウンタギヤ24への回転力伝達を接続する。つまり、第2カウンタギヤ24は、カウンタシャフト20に対する反時計回りの方向への回転を許容され、カウンタシャフト20に対する時計回りの方向への回転を許容されずに、カウンタシャフト20に反時計回りの方向へ連れ回わされる。一方、クラッチ40は、第2カウンタシャフト20に時計回りの回転力が作用した場合、第2カウンタシャフト20から第2カウンタギヤ24への回転力伝達を遮断する。つまり、第2カウンタギヤ24は、カウンタシャフト20に対して反時計回りの方向に空転する。
Hereinafter, the operations of the
第1カウンタギヤ14の位相と第2カウンタギヤ24の位相とが揃っている場合、第1カウンタギヤ14および第2カウンタギヤ24のそれぞれは、反時計回りの方向に回転し、協働してメインギヤ7を時計回りの方向に回転させる。これにより、メインギヤ7に伝達される回転力が第1カウンタギヤ14および第2カウンタギヤ24のそれぞれにより分担される。
When the phase of the
第1カウンタギヤ14の位相と第2カウンタギヤ24の位相とが揃っていない場合、例えば、第1カウンタギヤ14は反時計回りの方向に回転し、単独でメインギヤ7を時計回りの方向に回転させる。これにより、第2カウンタギヤ24はメインギヤ7から反時計回りの回転力を受け、第2カウンタギヤ24は、カウンタシャフト20に対して反時計回りの方向に所定量だけ空転する。その後、第2カウンタギヤ24の歯部はメインギヤ7の歯部に当接し、第2カウンタギヤ24は、メインギヤ7から時計回りの回転力を受ける。これにより、第2カウンタギヤ24の空転が停止する。そして、第2カウンタギヤ24は、カウンタシャフト20の反時計回りの回転力により、反時計回りの方向に連れ回され、メインギヤ7を時計回りの方向に回転させる。その後、第1カウンタギヤ14および第2カウンタギヤ24のそれぞれは、協働してメインギヤ7を時計回りの方向に回転させる。
When the phase of the
つまり、第1カウンタギヤ14の位相と第2カウンタギヤ24の位相とが揃っていない場合であっても、第2カウンタギヤ24がカウンタシャフト20に対して反時計回りの方向に空転することによって、第1カウンタギヤ14の位相と第2カウンタギヤ24の位相とが相互に揃う。したがって、予め、第1カウンタギヤ14の位相と第2カウンタギヤ24の位相とを相互に揃える必要がない。
That is, even when the phase of the
上記実施の形態における変速機1は、ケース内に回転可能に支持されるメインシャフト4と、メインシャフト4に一体回転可能に支持されるメインギヤ5等と、ケース内に回転可能に支持され、メインシャフト4に対して平行に、かつ、メインシャフト4の軸回り方向に等間隔に配置される複数のカウンタシャフトと、複数のカウンタシャフトのうちの1以上の第1カウンタシャフト10に、第1カウンタシャフト10と一体回転するように支持される、メインギヤ5等と噛合する第1カウンタギヤ12等と、複数のカウンタシャフトのうちの第1カウンタシャフト10を除く第2カウンタシャフト20に支持される、メインギヤ5等と噛合する第2カウンタギヤ22等と、第2カウンタシャフト20と第2カウンタギヤ22等との間に介在し、第2カウンタシャフト20に一方向の回転力が作用した場合、第2カウンタシャフト20から第2カウンタギヤ22等への動力伝達を接続する一方、第2カウンタシャフト20に他方向の回転力が作用した場合、第2カウンタシャフト20から第2カウンタギヤ22等への動力伝達を遮断するクラッチ40と、備える。
The
上記構成により、予め、第1カウンタギヤ12等の位相と第2カウンタギヤ22等の位相とを相互に揃える必要がないため、カウンタギヤ12等の位相管理を不要にすることができる。また、第2カウンタギヤ22等は、クラッチ40を介して第2カウンタシャフト20に支持されるため、第2カウンタギヤ22等を第2カウンタシャフト20に圧入するための圧入機械などが不要となる。
With the above configuration, it is not necessary to align the phase of the
また、上記実施の形態における変速機1では、クラッチ40には公知のワンウェイクラッチが用いられる。ところで、アクセルペダルから足を離すと、エンジンに燃料が供給されず、車輪の回転力がエンジンを動かすことで、エンジンブレーキトルクが発生する。ワンウェイクラッチを有しない第1カウンタシャフト10のみがエンジンブレーキトルクを負担し、ワンウェイクラッチを有する第2カウンタシャフト20はエンジンブレーキトルクを負担しない。このため、第1カウンタシャフト10のみが負担するトルクは、両方のシャフト10,20が負担するトルクよりも増大する。しかし、エンジンブレーキトルクは、両方のシャフト10,20が負担する車両走行時のトルクよりも小さいため、第1カウンタシャフト10や第1カウンタギヤ11等に過大なトルクがかかるなどの問題が生じない。
Further, in the
なお、上記実施の形態では、2本のカウンタシャフトのうちの1本の第1カウンタシャフト10を除く、他の1本を第2カウンタシャフト20とした。しかし、本開示はこれに限らない。例えば、3本以上のカウンタシャフトのうちの少なくとも1本を第2カウンタシャフト20としてもよい。これにより、その1本の第2カウンタシャフト20にクラッチ40を介して支持される第2カウンタギヤ22等の位相管理を不要にすることが可能となる。
In the above embodiment, one of the two counter shafts except the
また、3本以上のカウンタシャフトのうちの1本を第1カウンタシャフト10とし、第1カウンタシャフト10を除く2本以上のカウンタシャフトを第2カウンタシャフト20としてもよい。これにより、第1カウンタシャフト10に支持される第1カウンタギヤの位相管理、および、2本以上のカウンタシャフトのそれぞれにクラッチ40を介して支持される第2カウンタギヤの位相管理を不要にすることが可能となる。
Further, one of the three or more counter shafts may be the
また、上記実施の形態においては、クラッチ40には、公知のワンウェイクラッチが用いられるが、本開示はこれに限らず、両方向に駆動と空転とを切り替え可能な公知のツーウェイクラッチが用いられてもよい。これにより、車輪の動力が変速機1を介してクランク軸に伝達される場合、つまり、エンジンブレーキトルク発生時、第2カウンタギヤ22等から第2カウンタシャフト20への動力伝達を接続するようにクラッチ40を切り替える。その結果、両方のシャフト10,20がエンジンブレーキトルクを負担することが可能となる。
Further, in the above embodiment, a known one-way clutch is used for the clutch 40, but the present disclosure is not limited to this, and a known two-way clutch capable of switching between driving and idling in both directions may be used. good. As a result, when the power of the wheel is transmitted to the crank shaft via the
その他、上記実施の形態は、何れも本開示の実施をするにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本開示の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本開示はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。 In addition, the above embodiments are merely examples of the embodiment of the present disclosure, and the technical scope of the present disclosure should not be construed in a limited manner by these. .. That is, the present disclosure can be implemented in various forms without departing from its gist or its main characteristics.
本開示は、カウンタギヤの位相管理を不要にすることが要求される変速機を備えた車両用駆動装置に好適に利用される。 The present disclosure is suitably used for a vehicle drive device including a transmission that is required to eliminate the need for phase management of a counter gear.
1 変速機
2 インプットシャフト
3 1速スプリッタギヤ
4 メインシャフト
4a アウトプットシャフト
4b 回転盤
5,6,7 メインギヤ
8 バックギヤ
9 断続部
10 第1カウンタシャフト
11,12,13,14,15 第1カウンタギヤ
20 第2カウンタシャフト
21,22,23,24,25 第2カウンタギヤ
28,29 アイドルギヤ
31,32,33,34 スリーブ
40 クラッチ
50 副変速機
50A 遊星歯車機構
51 サンギヤ
52 リングギヤ
53 ピニオンギヤ
54 キャリア
55 固定部
1
Claims (4)
前記メインシャフトに一体回転可能に支持されるメインギヤと、
前記ケース内に回転可能に支持され、前記メインシャフトに対して平行に配置される複数のカウンタシャフトと、
前記複数のカウンタシャフトのうちの1以上の第1カウンタシャフトに、前記第1カウンタシャフトと一体回転するように支持される、前記メインギヤと噛合する第1カウンタギヤと、
前記複数のカウンタシャフトのうちの前記第1カウンタシャフトを除く第2カウンタシャフトに支持される、前記メインギヤと噛合する第2カウンタギヤと、
前記第2カウンタシャフトと前記第2カウンタギヤとの間に介在し、前記第2カウンタシャフトに一方向の回転力が作用した場合、前記第2カウンタシャフトから前記第2カウンタギヤへの動力伝達を接続する一方、前記第2カウンタシャフトに他方向の回転力が作用した場合、前記第2カウンタシャフトから前記第2カウンタギヤへの動力伝達を遮断するクラッチと、
を備える、変速機。 The main shaft, which is rotatably supported inside the case,
The main gear, which is rotatably supported by the main shaft,
A plurality of counter shafts rotatably supported in the case and arranged parallel to the main shaft.
A first counter gear that meshes with the main gear and is supported by one or more of the plurality of counter shafts so as to rotate integrally with the first counter shaft.
A second counter gear that meshes with the main gear and is supported by a second counter shaft other than the first counter shaft among the plurality of counter shafts.
When a unidirectional rotational force acts on the second counter shaft, which is interposed between the second counter shaft and the second counter gear, power is transmitted from the second counter shaft to the second counter gear. A clutch that cuts off power transmission from the second counter shaft to the second counter gear when a rotational force in the other direction acts on the second counter shaft while being connected.
Equipped with a transmission.
クランク軸を有するエンジンと、
を備え、
前記クラッチは、前記クランク軸の動力が前記変速機を介して車輪に伝達される場合、前記第2カウンタシャフトから前記第2カウンタギヤへの動力伝達を接続する、車両用駆動装置。 The transmission according to claim 1 or 2,
An engine with a crank shaft and
Equipped with
The clutch is a vehicle drive device that connects the power transmission from the second counter shaft to the second counter gear when the power of the crank shaft is transmitted to the wheels via the transmission.
The vehicle according to claim 3, wherein the clutch connects the power transmission from the second counter gear to the second counter shaft when the power of the wheel is transmitted to the crank shaft via the transmission. Drive device.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020135225A JP2022030899A (en) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | Transmission and drive device for vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020135225A JP2022030899A (en) | 2020-08-07 | 2020-08-07 | Transmission and drive device for vehicle |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2022030899A true JP2022030899A (en) | 2022-02-18 |
Family
ID=80324358
Family Applications (1)
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022030899A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN117506872A (en) * | 2023-12-18 | 2024-02-06 | 北京铁甲钢拳科技有限公司 | Joint helping hand structure |
-
2020
- 2020-08-07 JP JP2020135225A patent/JP2022030899A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN117506872A (en) * | 2023-12-18 | 2024-02-06 | 北京铁甲钢拳科技有限公司 | Joint helping hand structure |
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