JP2022029719A - 記録材検知装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】検知結果のばらつきを抑制すること。【解決手段】超音波Uを発信する超音波送信部226aと、超音波送信部226aから発信された超音波Uを受信する超音波受信部226bと、超音波送信部226aと超音波受信部226bとの間に記録媒体Sがある状態で超音波受信部226により受信された超音波Uに応じた超音波受信信号309の電圧に基づいて、記録媒体Sの坪量を検知するCPU209(S103)と、超音波送信部226aから記録媒体Sに超音波Uが発信された回数を計測する計測手段(S102)と、計測手段により計測された回数に応じて、CPU209により検知された記録媒体Sの坪量を補正する補正手段(S105)と、を備える。【選択図】図11
Description
本発明は、記録材検知装置及び画像形成装置に関し、特に、超音波を用いる坪量センサを備えた画像形成装置に関する。
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、内部に記録媒体の種類を判別するセンサを備えている画像形成装置がある。このような画像形成装置では、センサの検知結果に基づいて記録媒体の種類を判別し、判別結果に応じて記録媒体の定着条件(例えば定着温度や定着時の記録媒体の搬送速度)を設定している。例えば、特許文献1には、記録媒体の坪量を検知する坪量センサを備えた画像形成装置が記載されている。特許文献1に記載された画像形成装置は、記録媒体に超音波を照射する送信部と、送信部に対向した位置に配置され、記録媒体を介して送信部から照射された超音波を受信する受信部と、を有する坪量センサを備えている。送信部から照射された超音波は、記録媒体を透過して受信部で受信されるが、記録媒体を通過する際に記録媒体の坪量に応じて減衰する。坪量センサでは、受信部が検知した超音波の振幅の大きさに基づいて、記録媒体の坪量を検知する。そして、特許文献1に記載された画像形成装置では、坪量センサが検知した記録媒体の坪量に応じて定着条件等の画像形成条件が設定されている。
また、記録媒体は搬送路を搬送されることによって振動し、例えば搬送方向に対して垂直方向に振動したり、撓んだり、傾いたりして、姿勢が変化する。超音波を用いる坪量センサにおいては、記録媒体の姿勢等によってその検知結果が変化することが知られている。そのため、上述した特許文献1では複数の検知結果から平均値を算出し、算出した平均値に基づいた処理(以下、平均化処理という)を行い、総合的に坪量の判別を行っている。
上述した超音波による検知方式のセンサにおいては、1枚の記録媒体で検知可能な回数は、センサによる検知周期と、記録媒体の搬送速度と、記録媒体の搬送方向の長さによって変わる。検知の回数が変わると、検知結果がばらついてしまう可能性があるという課題がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、検知結果のばらつきを抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)超音波を発信する発信手段と、前記発信手段から発信された前記超音波を受信する受信手段と、前記発信手段と前記受信手段との間に記録材がある状態で前記受信手段により受信された前記超音波に応じた電圧に基づいて、前記記録材の坪量を検知する検知手段と、を備える記録材検知装置であって、前記超音波に応じた電圧に基づいて、前記記録材の坪量を検知した回数を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記回数に応じて、前記検知手段により検知された前記記録材の坪量を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする記録材検知装置。
を備えることを特徴とする記録材検知装置。
(2)記録材に画像を形成する画像形成手段と、超音波を発信する発信手段と、前記発信手段から発信された前記超音波を受信する受信手段と、前記超音波に応じた電圧に基づいて、前記記録材の坪量を検知した回数を計測する計測手段と、前記計測手段により計測された前記回数に応じて、前記受信手段により受信された前記超音波に応じた電圧に基づいて検知された前記記録材の坪量を補正する補正手段と、補正された前記記録材の坪量に基づいて、前記画像形成手段により画像を形成するための画像形成条件を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、検知結果のばらつきを抑制することができる。
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、本発明が適用される画像形成装置であるカラーレーザビームプリンタ201(以下、プリンタ201という)の構成を示す概略断面図である。プリンタ201は、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色のトナーにより形成されたトナー像を重畳させてカラー画像を形成するために、各色のトナー像を形成する画像形成部を備えている。図1において、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)のトナー像を形成する画像形成部は、それぞれプロセスカートリッジ225y、225m、225c、225kである。なお、図1において符号末尾のy、m、c、kは、それぞれトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに関係する部材を意味している。また、各プロセスカートリッジ225y、225m、225c、225kの構成は同一であり、以下の説明では、特定のプロセスカートリッジや部材を指す場合を除き、符号末尾のy、m、c、kの記載を省略する。
図1は、本発明が適用される画像形成装置であるカラーレーザビームプリンタ201(以下、プリンタ201という)の構成を示す概略断面図である。プリンタ201は、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色のトナーにより形成されたトナー像を重畳させてカラー画像を形成するために、各色のトナー像を形成する画像形成部を備えている。図1において、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)のトナー像を形成する画像形成部は、それぞれプロセスカートリッジ225y、225m、225c、225kである。なお、図1において符号末尾のy、m、c、kは、それぞれトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに関係する部材を意味している。また、各プロセスカートリッジ225y、225m、225c、225kの構成は同一であり、以下の説明では、特定のプロセスカートリッジや部材を指す場合を除き、符号末尾のy、m、c、kの記載を省略する。
プロセスカートリッジ225は、静電潜像が形成される感光ドラム215、感光ドラム215の表面を一様な電位に帯電する帯電部216、感光ドラム215上に形成された静電潜像を現像する現像部217を備えている。現像部217は、現像ローラ229を有し、現像ローラ229で感光ドラム215上に形成された静電潜像にトナーを付着させて現像し、トナー像を形成する。
プリンタ201では、ホストコンピュータ202から画像データ203が入力されると、ビデオコントローラ204は受信した画像データ203を展開し、画像形成するための画像データに変換する。そして、ビデオコントローラ204は、変換された画像データに基づいて光学装置210のレーザダイオード211を発光制御するビデオ信号205を生成する。ビデオコントローラ204にて生成されたビデオ信号205は、エンジンコントローラ206に送信され、エンジンコントローラ206から光学装置210に送信される。
エンジンコントローラ206は、制御手段であるCPU209を有している。CPU209は、ビデオコントローラ204から画像形成開始の指示を受信すると、次のような画像形成動作の制御を行う。画像形成動作が開始されると、各プロセスカートリッジ225において、感光ドラム215が図中矢印方向(時計回り方向)に駆動され、帯電部216により、感光ドラム215の表面が一様な電位に帯電される。光学装置210は、エンジンコントローラ206からビデオ信号205を受信すると、レーザ制御基板230上に配置された各レーザダイオード211をビデオ信号205に応じて駆動する。各レーザダイオード211から出射されたレーザビーム212は、回転多面鏡207、レンズ213、折り返しミラー214を介して、対応するプロセスカートリッジ225の感光ドラム215に照射される。各感光ドラム215は、帯電部216により所望の電位に帯電されているため、レーザダイオード211からのレーザビーム212が照射されることにより表面電位が下がり、感光ドラム215表面に静電潜像が形成される。そして、現像部217により、感光ドラム215上に形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
感光ドラム215上に形成されたトナー像は、一次転写部材218に一次転写電圧を印加することにより、中間転写ベルト219上に重畳して転写される。詳細には、図中矢印で示す中間転写ベルト219の移動方向に従って、最初に感光ドラム215y上のイエロー(y)のトナー像が中間転写ベルトに転写され、その上に、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)のトナー像が順次転写される。
給紙部である給紙カセット220内の記録媒体(記録材ともいう)Sは、給紙ローラ222によって搬送路に給紙された後、レジ部227を通過し、中間転写ベルト219上に転写されたトナー像に同期するように二次転写部223へと搬送される。ここで、レジ部227は、記録媒体Sが通過する一対のレジストローラが当接している当接部を指し、二次転写部223は、記録媒体Sが通過する、中間転写ベルト219と二次転写ローラ228とが当接している当接部を指している。そして、二次転写ローラ228に二次転写電圧を印加することにより、二次転写部223において中間転写ベルト219上に転写されたトナー像が記録媒体S上(記録材上)に転写される。なお、上述した帯電部216、現像部217、一次転写部材218、二次転写ローラ228には高電圧が印加されており、CPU209により、記録媒体Sの特性に応じた高電圧が印加されるように制御が行われる。トナー像が転写された記録媒体Sは、定着器224に搬送され、定着器224において加熱、加圧されて、トナー像は、記録媒体Sに定着される。定着部である定着器224によりトナー像の熱定着が行われた記録媒体Sは、排出口よりプリンタ201外部に排出される。
坪量センサ226は、レジ部227と二次転写部223との間の記録媒体Sの搬送路上に配置され、搬送路を搬送される記録媒体Sの坪量を検知するセンサである。坪量センサ226は、発信手段である超音波を送信する超音波送信部226a(以下、送信部226aという)と、受信手段である超音波を受信する超音波受信部226b(以下、受信部226bという)で構成されている。坪量センサ226は、記録媒体Sが送信部226aと受信部226bとの間を搬送されているときに、送信部226aから超音波を出力し、受信部226bで記録媒体Sを透過した超音波を検知する。そして、CPU209は、受信部226bで検知された検知信号を取得して処理を行うことにより、記録媒体Sの坪量を算出する機能を有する。また、CPU209は、時間を計測するタイマ機能を有している。
また、CPU209は、定着器224が記録媒体Sの特性に応じて、記録媒体Sを加熱してトナー像を記録媒体Sに定着させる定着温度になるように温度制御を行っている。CPU209は、坪量が大きい記録媒体Sを加熱してトナー像を定着させる場合には、定着器224の定着温度の設定値を高く設定し、坪量が小さい記録媒体Sに対しては定着温度の設定値を低く設定することで、定着器224の加熱温度の最適化を行う。
[記録材検知装置の構成]
次に、記録媒体Sの坪量又は記録媒体Sの種類(例えば厚紙、薄紙)を検知する記録材検知装置310の構成について説明をする。図2は、記録材検知装置310の構成を示す制御ブロック図である。図2に示すように、記録材検知装置310は、超音波送信制御部302、坪量センサ226(送信部226a、受信部226b)、超音波受信回路部306を有している。CPU209は、出力ポート209aから超音波送信信号301(以下、送信信号301という)を超音波送信制御部302に出力する。CPU209は、送信信号301を、後述する送信部226aから送信する周波数及び送信するタイミングで出力する。超音波送信制御部302は信号増幅器303を有し、入力された送信信号301の信号レベル(電圧)を増幅する。そして、信号レベル(電圧)が増幅された送信信号301は、送信部226aを駆動する駆動信号304として、送信部226aに出力される。送信部226aは、信号増幅器303から出力された駆動信号304に基づいて、搬送路を搬送中の記録媒体Sに対して超音波Uを照射する。CPU209は、送信信号301の周波数を、送信部226a及び受信部226bの構成、坪量の判別精度等に応じて適切な範囲で設定する。本実施例では、超音波送信信号301の周波数は、一例として40kHz(送信部226aから照射される超音波Uの周波数が40kHz)に設定している。これにより、送信部226aは、温度が15℃の場合には8.5mm(=(331m+0.6m×15℃)/40,000Hz)の波長を有する超音波Uを出力する。
次に、記録媒体Sの坪量又は記録媒体Sの種類(例えば厚紙、薄紙)を検知する記録材検知装置310の構成について説明をする。図2は、記録材検知装置310の構成を示す制御ブロック図である。図2に示すように、記録材検知装置310は、超音波送信制御部302、坪量センサ226(送信部226a、受信部226b)、超音波受信回路部306を有している。CPU209は、出力ポート209aから超音波送信信号301(以下、送信信号301という)を超音波送信制御部302に出力する。CPU209は、送信信号301を、後述する送信部226aから送信する周波数及び送信するタイミングで出力する。超音波送信制御部302は信号増幅器303を有し、入力された送信信号301の信号レベル(電圧)を増幅する。そして、信号レベル(電圧)が増幅された送信信号301は、送信部226aを駆動する駆動信号304として、送信部226aに出力される。送信部226aは、信号増幅器303から出力された駆動信号304に基づいて、搬送路を搬送中の記録媒体Sに対して超音波Uを照射する。CPU209は、送信信号301の周波数を、送信部226a及び受信部226bの構成、坪量の判別精度等に応じて適切な範囲で設定する。本実施例では、超音波送信信号301の周波数は、一例として40kHz(送信部226aから照射される超音波Uの周波数が40kHz)に設定している。これにより、送信部226aは、温度が15℃の場合には8.5mm(=(331m+0.6m×15℃)/40,000Hz)の波長を有する超音波Uを出力する。
受信部226bは、送信部226aから出力され、記録媒体Sを透過した超音波Uを受信し、受信した超音波Uを受信波電気信号305に変換して、超音波受信回路部306に出力する。超音波受信回路部306は、受信信号増幅回路307、バンドパスフィルタ回路308を有している。受信信号増幅回路307は、受信部226bから出力された微弱な信号である受信波電気信号305を増幅し、バンドパスフィルタ回路308に出力する。受信波電気信号305は、外来ノイズ等も含んでいるため、受信信号増幅回路307により増幅された受信波電気信号305では、ノイズも増幅されてしまい、坪量の検知結果に影響を与えてしまう。そのため、バンドパスフィルタ回路308は、増幅された受信波電気信号305のうち、周波数が40KHz近傍の信号のみを通過させるバンドパスを形成してノイズ成分を除去し、超音波受信信号309(以下、受信信号309という)を出力する。受信信号309は、CPU209のADコンバータ209bに入力され、ADコンバータ209bによって、アナログの電圧信号は、電圧に応じたデジタル値に変換される。CPU209は、入力されたアナログの電圧信号に応じて変換されたデジタル値に基づいて、記録媒体Sの坪量を判別する処理を行う。
[送信信号及び受信信号の信号波形と受信信号の取得]
次に、送信信号301、受信信号309の信号波形、受信信号309をADコンバータ209bでサンプリングする方法について、図3を用いて説明する。図3において、(a)は送信信号301(図中、超音波送信信号と表示)の信号波形を示し、(b)は受信信号309(図中、超音波受信信号と表示)の信号波形を示している。なお、図3において、縦軸は各信号の出力電圧を示し、横軸は時間を示し、S0、S1、S2、S3は時間(タイミング)を示している。
次に、送信信号301、受信信号309の信号波形、受信信号309をADコンバータ209bでサンプリングする方法について、図3を用いて説明する。図3において、(a)は送信信号301(図中、超音波送信信号と表示)の信号波形を示し、(b)は受信信号309(図中、超音波受信信号と表示)の信号波形を示している。なお、図3において、縦軸は各信号の出力電圧を示し、横軸は時間を示し、S0、S1、S2、S3は時間(タイミング)を示している。
図3(a)は、CPU209の出力ポート209aから超音波送信制御部302に出力されるパルス信号である送信信号301の電圧波形であり、送信信号301は周波数40kHz(1周期が25μsec(マイクロ秒))の信号である。超音波送信制御部302は、送信信号301を増幅した駆動信号304を送信部226aに出力し、送信部226aは受信した駆動信号304に基づいた超音波Uを、搬送される記録媒体Sに対して照射する。
一方、図3(b)は、超音波受信回路部306からCPU209のADコンバータ209bに出力される受信信号309の電圧波形を示している。受信信号309は、送信信号301が送信される時間S0から所定時間T1が経過した時間S1において、徐々に出力電圧が増加する特性を示している。図3(b)には、所定時間T1が経過した後に、送信信号301に基づいた超音波Uに対応する受信信号309の1波目、2波目、3波目、・・の電圧波形を示している。所定時間T1とは、送信部226aから出力された超音波Uが受信部226bに到達するまでの時間であり、送信部226aと受信部226bとの間の距離や周囲の環境(温度、湿度)等によって変化する。なお、本実施例では、送信信号301が送信されてから送信部226aが超音波Uを出力するまでの時間、及び受信部226bが超音波Uを受信してからCPU209のADコンバータ209bに受信信号309が入力されるまでの時間は、無視できるものとする。
CPU209は、超音波受信回路部306から入力された受信信号309の電圧波形に基づいて、記録媒体Sの坪量を検知する。本実施例では、受信信号309の5波目の電圧波形に基づいて、記録媒体Sの坪量の検知を行う。図3(b)において、時間S2は、受信信号309の5波目の電圧波形における電圧値を検知するために、電圧値のサンプリングを開始するタイミングを示し、時間S3は電圧値のサンプリングを終了するタイミングを示している。超音波受信回路部306から出力される受信信号309は、CPU209に入力され、ADコンバータ209bによりAD変換が行われる。CPU209は、時間S2から時間S3の期間に、ADコンバータ209bによるAD変換によりデジタルデータに変換された受信信号309の信号レベルの電圧値のみを、CPU209が有する記憶部であるRAM(不図示)に格納する。
送信部226aから照射される超音波Uの伝播速度は、プリンタ201内部の温度・湿度の影響を受ける。そのため、CPU209は、プリンタ201内に設置した温度・湿度センサ(不図示)の検知結果に基づいて音(超音波U)の伝播速度を算出し、時間S0から所定時間T1が経過した時間S1までの時間を算出する。そして、CPU209は、送信信号301の駆動周波数(40KHz)から1波あたりの周期を算出し、サンプリング開始タイミングである時間S2、及びサンプリング終了タイミングである時間S3を算出する。詳細には、時間S1に1波あたりの周期の整数倍である4波分加算すれば、時間S2が算出され、時間S1に1波あたりの周期の整数倍である5波分加算すれば、時間S3が算出される。本実施例では、CPU209は、受信信号309の5波目の信号レベル(電圧)の最大値を検知する時間S2から時間S3までの期間のみ、ADコンバータ209bによりAD変換された受信信号309の取り込みを行い、RAM(不図示)に格納している。例えば、CPU209が有するRAM(不図示)の記憶容量が多ければ、より長い期間にわたって、ADコンバータ209bによりAD変換された受信信号309をRAM(不図示)に格納してもよい。
[記録媒体の坪量による受信信号の変化]
送信部226aから照射され、記録媒体Sを透過して受信部226bにより受信された超音波Uは、記録媒体Sの坪量に応じて受信波形の振幅が変化する。図4は、記録媒体Sの坪量に応じて受信信号309の信号波形の振幅が変化する様子を説明する図である。図4(a)は、上述した図3(a)と同様に、CPU209から超音波送信制御部302に出力される送信信号301の電圧波形を示した図である。一方、図4(b)は、上述した図3(b)と同様に、超音波受信回路部306からCPU209のADコンバータ209bに出力される受信信号309の電圧波形を示した図である。図4(b)では、受信信号309の電圧波形は、実線で示された電圧波形501と破線で示された電圧波形502が示されている。電圧波形501は、例えば厚紙のような坪量が大きい記録媒体Sを透過した超音波Uの受信波形を示しており、超音波Uが坪量の大きい記録媒体Sを透過する際には減衰量が大きいため、振幅が小さい電圧波形となっている。一方、電圧波形502は、例えば薄紙のような坪量が小さい記録媒体Sを透過した超音波Uの受信波形を示している。超音波Uが坪量の小さい記録媒体Sを透過する際には、坪量の大きい記録媒体Sに比べて減衰量が小さいため、振幅が大きい電圧波形となっている。
送信部226aから照射され、記録媒体Sを透過して受信部226bにより受信された超音波Uは、記録媒体Sの坪量に応じて受信波形の振幅が変化する。図4は、記録媒体Sの坪量に応じて受信信号309の信号波形の振幅が変化する様子を説明する図である。図4(a)は、上述した図3(a)と同様に、CPU209から超音波送信制御部302に出力される送信信号301の電圧波形を示した図である。一方、図4(b)は、上述した図3(b)と同様に、超音波受信回路部306からCPU209のADコンバータ209bに出力される受信信号309の電圧波形を示した図である。図4(b)では、受信信号309の電圧波形は、実線で示された電圧波形501と破線で示された電圧波形502が示されている。電圧波形501は、例えば厚紙のような坪量が大きい記録媒体Sを透過した超音波Uの受信波形を示しており、超音波Uが坪量の大きい記録媒体Sを透過する際には減衰量が大きいため、振幅が小さい電圧波形となっている。一方、電圧波形502は、例えば薄紙のような坪量が小さい記録媒体Sを透過した超音波Uの受信波形を示している。超音波Uが坪量の小さい記録媒体Sを透過する際には、坪量の大きい記録媒体Sに比べて減衰量が小さいため、振幅が大きい電圧波形となっている。
[記録媒体の坪量と受信信号の振幅との関係]
図5は、記録媒体Sの坪量Bと、上述した受信信号309の5波目の振幅が最大のときの電圧値(図中、最大値P(max))との関係を示した図であり、横軸は記録媒体Sの坪量を示し、縦軸は受信信号309の最大値を示している。図5は、薄紙のように坪量が小さい記録媒体Sの場合は、受信信号309の振幅の最大値P(max)が大きく、逆に厚紙のように坪量が大きい記録媒体Sの場合は、受信信号309の振幅の最大値P(max)が小さくなる特性を示している。図5に示す記録媒体Sの特性に基づいて、受信信号309の電圧波形の振幅の最大値から記録媒体Sの坪量を算出することができる。
図5は、記録媒体Sの坪量Bと、上述した受信信号309の5波目の振幅が最大のときの電圧値(図中、最大値P(max))との関係を示した図であり、横軸は記録媒体Sの坪量を示し、縦軸は受信信号309の最大値を示している。図5は、薄紙のように坪量が小さい記録媒体Sの場合は、受信信号309の振幅の最大値P(max)が大きく、逆に厚紙のように坪量が大きい記録媒体Sの場合は、受信信号309の振幅の最大値P(max)が小さくなる特性を示している。図5に示す記録媒体Sの特性に基づいて、受信信号309の電圧波形の振幅の最大値から記録媒体Sの坪量を算出することができる。
[受信信号の振幅最大値の抽出]
上述したように、CPU209は、受信信号309の信号レベル(電圧)の最大値P(max)を検知する時間S2から時間S3の期間のみ、ADコンバータ209bによりAD変換された受信信号309の取り込みを行い、RAM(不図示)に格納している。そして、CPU209は、RAMに格納された信号レベル(電圧)の中から信号レベル(電圧)の最大値P(max)を決定する。図6は、図3(b)に示す受信信号309のうち、第2波以降の波形を拡大して示した図である。図6において、縦軸は受信信号309の信号レベル(電圧)を示し、横軸は時間を示し、時間S2、S3は、それぞれ受信信号309のサンプリング開始タイミング、サンプリング終了タイミングを示す。
上述したように、CPU209は、受信信号309の信号レベル(電圧)の最大値P(max)を検知する時間S2から時間S3の期間のみ、ADコンバータ209bによりAD変換された受信信号309の取り込みを行い、RAM(不図示)に格納している。そして、CPU209は、RAMに格納された信号レベル(電圧)の中から信号レベル(電圧)の最大値P(max)を決定する。図6は、図3(b)に示す受信信号309のうち、第2波以降の波形を拡大して示した図である。図6において、縦軸は受信信号309の信号レベル(電圧)を示し、横軸は時間を示し、時間S2、S3は、それぞれ受信信号309のサンプリング開始タイミング、サンプリング終了タイミングを示す。
CPU209は、RAM(不図示)に格納された受信信号309の信号レベル(電圧)のうち、x個のデータを抽出し、抽出されたデータの内で信号レベル(電圧)の最大値P(max)を決定する。図6に示すP(1)、P(2)、・・・、P(x-1)、P(x)は、CPU209によりサンプリングされた受信信号309の信号レベル(電圧)のデータを指している。図6において、抽出されたx個のデータのうちで、P(max)で示されたP(7)の信号レベル(電圧)のデータが時間S2から時間S3における信号レベル(電圧)の最大値である。
なお、本実施例では受信信号309の信号レベル(電圧)を検知するサンプリング区間は受信信号309の5波目としているが、これに限定されるものではない。受信信号309のサンプリング区間は、坪量センサ226の配置位置、送信部226aと受信部226bとの距離、照射される超音波Uの周囲からの反響音による影響を考慮して、十分なS/N比が得られる区間を選択すればよい。
[受信信号の信号レベルの最大値の平均化処理]
記録媒体Sは搬送されることによって振動し、その結果、記録媒体Sの姿勢は一定ではなく、例えば搬送方向に対して垂直方向に振動したり、撓んだり、傾いたりする。これにより、送信部226aと記録媒体S、記録媒体Sと受信部226bとの間の距離が記録媒体Sを搬送するたびに変動し、受信部226bでの超音波Uの受信レベルが変動するため、正確に超音波Uを検知できない可能性がある。そのため、受信部226bでの超音波Uの受信した信号レベルは、記録媒体Sの姿勢等が変化することにより受信した信号レベルの最大値にばらつきが生じる。このばらつきの影響を抑えるために、超音波Uを複数回受信し、受信した各回の信号レベルの最大値を平均化することにより、ばらつきを抑制する必要がある。
記録媒体Sは搬送されることによって振動し、その結果、記録媒体Sの姿勢は一定ではなく、例えば搬送方向に対して垂直方向に振動したり、撓んだり、傾いたりする。これにより、送信部226aと記録媒体S、記録媒体Sと受信部226bとの間の距離が記録媒体Sを搬送するたびに変動し、受信部226bでの超音波Uの受信レベルが変動するため、正確に超音波Uを検知できない可能性がある。そのため、受信部226bでの超音波Uの受信した信号レベルは、記録媒体Sの姿勢等が変化することにより受信した信号レベルの最大値にばらつきが生じる。このばらつきの影響を抑えるために、超音波Uを複数回受信し、受信した各回の信号レベルの最大値を平均化することにより、ばらつきを抑制する必要がある。
図7は、本実施例において、複数回の超音波Uを受信して信号レベルの最大値を取得する方法を説明する図である。図7において、図7(a)は、CPU209から超音波送信制御部302に出力される送信信号301の電圧波形を示した図である。一方、図7(b)は、図7(a)に示す送信信号301に対応して、超音波受信回路部306からCPU209のADコンバータ209bに出力される受信信号309の電圧波形を示した図である。図7において、縦軸は各信号の電圧を示し、横軸は時間を示し、S0、S4は時間(タイミング)を示している。
CPU209は、図7(a)に示すように、時間S0に送信信号301の出力を開始し、所定の数のパルス信号を出力した後に送信信号301の出力を停止する。一方、図7(b)に示すように、受信信号309の第1波は、送信信号301が出力されてから所定時間T1が経過したタイミングで出力される。そして、送信信号301の出力が停止されてから所定時間T1が経過したタイミングで、受信信号309の信号レベルは徐々に減衰していく。そして、受信信号309の信号レベルの振幅が0付近まで減衰した後、時間S4になると、CPU209は、再び、送信信号301の出力を開始する。CPU209は、この一連の動作を、記録媒体Sが坪量センサ226を通過している状態の間、繰り返すことで、受信信号309の信号レベルの最大値を複数回、取得することが可能になる。CPU209は、この一連の動作における受信信号309の信号レベルの最大値の取得回数をRAM(不図示)に格納する。なお、受信信号309の信号レベルの最大値の取得回数は、送信部226aからの超音波Uの発信回数でもある。
[受信信号の取得回数に応じた坪量の算出]
坪量センサ226を通過する記録媒体Sの姿勢等が変化することにより、受信信号309の信号レベルの最大値にはばらつきが生じる。そのため、受信信号309の信号レベルの最大値を複数取得し、最大値の平均値を求めることにより、最大値のばらつきを抑えることができる。ここで、受信信号309の信号レベルの最大値のばらつきが正規分布化されていると仮定する。すると、取得された受信信号309の信号レベルの最大値に基づいて算出される記録媒体Sの坪量の平均値は、RAM(不図示)に記憶された受信信号309の最大値の取得回数に応じて、所定の確率で坪量の平均値+αから坪量の平均値-αの範囲に収まる。なお、αは坪量の平均値に対するばらつき量を示している。
坪量センサ226を通過する記録媒体Sの姿勢等が変化することにより、受信信号309の信号レベルの最大値にはばらつきが生じる。そのため、受信信号309の信号レベルの最大値を複数取得し、最大値の平均値を求めることにより、最大値のばらつきを抑えることができる。ここで、受信信号309の信号レベルの最大値のばらつきが正規分布化されていると仮定する。すると、取得された受信信号309の信号レベルの最大値に基づいて算出される記録媒体Sの坪量の平均値は、RAM(不図示)に記憶された受信信号309の最大値の取得回数に応じて、所定の確率で坪量の平均値+αから坪量の平均値-αの範囲に収まる。なお、αは坪量の平均値に対するばらつき量を示している。
図8は、ある記録媒体Sに対して受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数と、取得したn個の受信信号309の信号レベルの最大値の平均値に対応する記録媒体Sの坪量との関係を示す図である。図8において、横軸は受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数(カウンタ値n)を示し、縦軸は受信信号309の信号レベルの最大値に対応する記録媒体Sの坪量(単位:g/m2)を示している。図8より、受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数(カウンタ値n)が大きくなるほど、信号レベルの最大値のばらつきが抑制され、坪量のばらつきも小さくなることが分かる。
受信信号309の信号レベルの最大値のばらつきは正規分布に従うため、標準偏差をσとすると、信号レベルの最大値の平均値に対応する記録媒体Sの坪量は、坪量の平均値+σ~坪量の平均値-σの範囲に68%の坪量のデータが含まれる。同様に、信号レベルの最大値の平均値に対応する記録媒体Sの坪量は、坪量の平均値+2σ~坪量の平均値-2σの範囲に95%の坪量のデータが含まれ、坪量の平均値+3σ~坪量の平均値-3σの範囲に99.7%の坪量のデータが含まれる。図8において、坪量をプロットしたグラフが3種類示されている。図中、中央のプロットしたデータを実線で繋いだグラフ802は、カウンタ値nに対応する坪量の平均値を示すグラフであり、上側のプロットしたデータを破線で繋いだグラフ801は、カウンタ値nに対応する坪量の平均値+3σのデータを示すグラフである。また、図中、下側のプロットしたデータを点線で繋いだグラフ803は、カウンタ値nに対応する坪量の平均値-3σのデータを示すグラフである。したがって、図8は、記録媒体Sの取得された受信信号309の信号レベルの最大値の平均値に対応する真の坪量は、カウンタ値n毎に、99.7%の確率で、坪量の平均値+3σから坪量の平均値-3σの範囲に収まることを示している。
[記録媒体の坪量に応じた定着器の定着温度の決定]
CPU209は、定着器224の定着温度が記録媒体Sの特性(坪量)に応じた温度になるように温度制御を行っている。そのため、CPU209は、坪量が大きい記録媒体Sに対しては定着器224の定着温度を高く設定し、坪量が小さい記録媒体Sに対しては定着温度を低く設定する。
CPU209は、定着器224の定着温度が記録媒体Sの特性(坪量)に応じた温度になるように温度制御を行っている。そのため、CPU209は、坪量が大きい記録媒体Sに対しては定着器224の定着温度を高く設定し、坪量が小さい記録媒体Sに対しては定着温度を低く設定する。
図9は、ある記録媒体Sに対して受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数と、受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数に対応する記録媒体Sの坪量に適した定着器224の定着温度との関係を示す図である。図9において、横軸は受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数(カウンタ値n)を示し、縦軸は記録媒体Sに適した定着器224の定着温度(単位:℃)を示している。
図9において、定着器224の定着温度をプロットしたグラフが3種類ある。図中、中央のプロットしたデータを実線で繋いだグラフ902は、記録媒体Sの坪量の平均値に適した定着器224の定着温度を示すグラフである。一方、上側のプロットしたデータを破線で繋いだグラフ901は、記録媒体Sの坪量の平均値+3σに適した定着器224の定着温度を示すグラフである。また、図中、下側のプロットしたデータを点線で繋いだグラフ903は、記録媒体Sの坪量の平均値-3σに適した定着器224の定着温度を示すグラフである。そこで、CPU209は、定着器224の記録媒体Sを加熱する定着温度を、カウンタ値nに対応する坪量の平均値+3σに応じた温度(図9の坪量の平均値+3σに適した温度)に設定する。これにより、定着器224の定着温度が低いことによる定着不良によって印刷品質の低下が生じることを防止することができ、必要以上の電力消費を抑制することができる。
[坪量の補正係数]
図10は、記録媒体Sに対して受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数と、取得した受信信号309の信号レベルの最大値の平均値に応じた記録媒体Sの坪量のばらつき量を算出するための補正係数との関係を示す図である。図10において、横軸は受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数(カウンタ値n)を示し、縦軸は坪量のばらつき量を算出するための補正係数を示している。図10において、坪量のばらつき量の増加方向の変動率を示す補正係数Cnは、記録媒体Sの坪量の平均値に乗じると、坪量の平均値+3σとなる坪量が得られる値である。一方、坪量のばらつき量の減少方向の変動率を示す補正係数Cn´は、記録媒体Sの坪量の平均値に乗じると、坪量の平均値-3σとなる坪量が得られる値である。
図10は、記録媒体Sに対して受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数と、取得した受信信号309の信号レベルの最大値の平均値に応じた記録媒体Sの坪量のばらつき量を算出するための補正係数との関係を示す図である。図10において、横軸は受信信号309の信号レベルの最大値を取得した回数(カウンタ値n)を示し、縦軸は坪量のばらつき量を算出するための補正係数を示している。図10において、坪量のばらつき量の増加方向の変動率を示す補正係数Cnは、記録媒体Sの坪量の平均値に乗じると、坪量の平均値+3σとなる坪量が得られる値である。一方、坪量のばらつき量の減少方向の変動率を示す補正係数Cn´は、記録媒体Sの坪量の平均値に乗じると、坪量の平均値-3σとなる坪量が得られる値である。
図10に示すデータを取得するために、予め、記録材検知装置310により記録媒体Sの坪量の測定を行う。次に、坪量の測定結果から、記録媒体Sの信号レベルの最大値の取得回数(カウンタ値)と、各カウンタ値における坪量の平均値と分散σを算出して、カウンタ値毎に坪量の平均値+3σ、坪量の平均値-3σに対応する補正係数を算出する。そして、記録媒体Sの信号レベルの最大値の取得回数(カウンタ値)と、各カウンタ値における坪量の平均値+3σ、坪量の平均値-3σに対応する補正係数を対応づけたテーブルを作成し、CPU209のROM等の記憶部に格納しておく。
[記録媒体の坪量に応じた定着器の温度制御の制御シーケンス]
図11は、記録材検知装置310により検知された坪量に応じて、定着器224の定着温度Tを制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図11の処理は、プリンタ201が記録媒体Sに画像形成を行う印刷ジョブを実行する場合に起動され、CPU209により実行される。なお、図11は、搬送される記録媒体Sの坪量に応じた定着器224の定着温度Tの制御を示すフローチャートであり、記録媒体Sに対する画像形成制御についての記載は省略している。また、CPU209は、ROM等の記憶部に、図5で説明した、受信信号309の信号レベルの最大値と記録媒体Sの坪量Bとを対応づけた第1の情報を有する変換テーブル1を格納しているものとする。更に、CPU209は、ROM等の記憶部に、図9で説明した、記録媒体Sの坪量と、定着器224の定着温度Tとを対応づけた情報を有する変換テーブル2を格納しているものとする。そしてCPU209はROM等の記憶部に、図10で説明した記録媒体Sの信号レベルの最大値の取得回数と、坪量の平均値+3σ、坪量の平均値-3σに対応する補正係数Cn、Cn’を対応づけた第2の情報を有する変換テーブル3を格納しているものとする。
図11は、記録材検知装置310により検知された坪量に応じて、定着器224の定着温度Tを制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図11の処理は、プリンタ201が記録媒体Sに画像形成を行う印刷ジョブを実行する場合に起動され、CPU209により実行される。なお、図11は、搬送される記録媒体Sの坪量に応じた定着器224の定着温度Tの制御を示すフローチャートであり、記録媒体Sに対する画像形成制御についての記載は省略している。また、CPU209は、ROM等の記憶部に、図5で説明した、受信信号309の信号レベルの最大値と記録媒体Sの坪量Bとを対応づけた第1の情報を有する変換テーブル1を格納しているものとする。更に、CPU209は、ROM等の記憶部に、図9で説明した、記録媒体Sの坪量と、定着器224の定着温度Tとを対応づけた情報を有する変換テーブル2を格納しているものとする。そしてCPU209はROM等の記憶部に、図10で説明した記録媒体Sの信号レベルの最大値の取得回数と、坪量の平均値+3σ、坪量の平均値-3σに対応する補正係数Cn、Cn’を対応づけた第2の情報を有する変換テーブル3を格納しているものとする。
ステップ(以下、Sとする)101では、CPU209は、印刷ジョブで画像形成を行う記録媒体Sの枚数を示すカウンタ値mに1を設定する。また、CPU209は、定着器224の定着温度Tが所定の定着温度となるように、定着温度Tに初期値を設定して温度制御を行う。
S102では、CPU209は、搬送される記録媒体Sに対する受信信号309の取得回数を示すカウンタ値nに1を設定する。S103では、CPU209は、画像形成を行うため、給紙カセット220から1枚の記録媒体Sを搬送路に搬送させる。CPU209は、搬送路を搬送される記録媒体Sが坪量センサ226を通過する際に、記録材検知装置310により検知されたカウンタ値nに対応する複数の坪量(B(1)~B(n))を取得する。
S104では、CPU209は、印刷ジョブで指定された枚数の記録媒体Sに対する画像形成が終了したかどうか(印刷ジョブ終了?)判断する。CPU209は、印刷ジョブが終了したと判断した場合には処理を終了し、印刷ジョブが終了していないと判断した場合には、処理をS105に進める。
S105では、CPU209は、S103で取得した坪量B(1)~B(n)の平均値を算出し、カウンタ値nに対応する補正係数C(n)を上述した変換テーブル3より取得する。CPU209は、取得した補正係数C(n)を坪量Bの平均値に乗じることにより、坪量Bの検知ばらつきを考慮した坪量Bmax(m)を算出する。このように、CPU209は、カウンタ値nに応じて、記録媒体Sの坪量の最大値を補正する補正手段としても機能する。S106では、CPU209は、上述した変換テーブル2より、坪量Bmax(m)に対応する定着器224の定着温度を取得して定着温度Tに設定し、定着器224の温度制御を行う。S107では、CPU209は、記録媒体Sの枚数を示すカウンタ値mの値に1加算して、処理をS102に戻す。
このように、CPU209は、図11の処理により、1枚の記録媒体Sに画像形成を行う毎に、記録媒体Sの坪量情報の取得、及び記録媒体Sの坪量に応じた定着器224の定着温度Tの設定を行うことができる。
続いて、図12は、記録媒体Sに画像形成を行いながら、複数の坪量情報を取得する制御シーケンスを示すフローチャートである。図12に示す処理は、図11のS103を実行する際に起動される。なお、記録媒体Sを検知するレジセンサ(不図示)が、レジ部227と坪量センサ226との間の搬送路上に設けられているものとする。そして、CPU209は、レジセンサの検知結果に基づいて、記録媒体Sの先端の通過、後端の通過を検知するものとする。また、CPU209は、記録材検知装置310から受信した受信信号309の5波目の信号レベルに基づいて、記録媒体Sの坪量を算出するものとする。
S201では、CPU209は、レジセンサの検知結果に基づいて、画像形成を行うために給紙カセット220から給紙された記録媒体Sの先端がレジ部227に到達したかどうか判断する。CPU209は、レジセンサが記録媒体Sの先端を検知した場合には記録媒体Sの先端がレジ部227に到達したと判断し、処理をS202に進める。一方、CPU209は、レジセンサが記録媒体Sの先端を検知していない場合には、記録媒体Sの先端がレジ部227に到達していないと判断し、処理をS201に戻す。
S202では、CPU209は、記録媒体Sの先端が中間転写ベルト219上のトナー像が記録媒体Sに転写される二次転写部223に到達するまでの時間を計測するために、タイマをリセットしスタートさせる。なお、レジ部227から二次転写部223までの搬送路の距離は一定であり、CPU209は、記録媒体Sの搬送速度に基づいて、記録媒体Sが二次転写部223に到達するまでの搬送時間T2を算出する。S203では、CPU209は、タイマを参照して、記録媒体Sの先端が二次転写部223に到達したかどうか判断する。CPU209は、タイマのタイマ値が搬送時間T2以上の場合には記録媒体Sの先端が二次転写部223に到達したと判断し、処理をS204に進める。一方、CPU209は、タイマのタイマ値が搬送時間T2未満の場合には記録媒体Sの先端が二次転写部223に到達していないと判断し、処理をS203に戻す。
S204では、CPU209は、記録媒体Sの坪量を算出するために、記録材検知装置310に超音波の送信信号301を出力するとともに、タイマをリセットしスタートさせる。また、CPU209は、記録媒体Sの坪量を算出するため、記録材検知装置310から出力される受信信号309のうち、AD変換された信号レベルのサンプリングを開始する時間S2、サンプリングを終了する時間S3を、上述した方法により算出する。S205では、CPU209は、記録材検知装置310から出力される超音波の受信信号309を受信し、AD変換を行う。S206では、CPU209は、受信信号309の5波目の信号レベルに基づいて、カウンタ値nに対応する記録媒体Sの坪量(n)を算出する。詳細には、CPU209は、タイマを参照し、タイマのタイマ値が時間S2から時間S3の期間にAD変換され、RAMに格納された信号レベルを取得し、取得した信号レベルの最大値P(max)を求める。CPU209は、求めた信号レベルの最大値P(max)と、上述した受信信号309の信号レベルの最大値と記録媒体Sの坪量Bとを対応づけた変換テーブル1と、により、求めた信号レベルの最大値P(max)に対応する記録媒体Sの坪量B(n)を求める。そして、CPU209は、求めた記録媒体Sの坪量B(n)をRAMに格納する。このように、CPU209は、記録媒体Sの坪量を検知する検知手段としても機能する。
S207では、CPU209は、レジセンサの検知結果に基づいて、記録媒体Sの後端がレジ部227に到達したかどうかどうか判断する。CPU209は、レジセンサが記録媒体Sの後端を検知した場合には、記録媒体Sの後端がレジ部227に到達したと判断し、処理を終了する。一方、CPU209は、レジセンサが記録媒体Sの後端を検知していない場合には、記録媒体Sの後端がレジ部227に到達していないと判断し、処理をS208に進める。S208では、CPU209は、受信信号309の取得回数を示すカウンタ値nに1加算し、処理をS204に戻す。このようにCPU209は、受信信号309の取得回数、すなわち坪量センサ226の送信部226aから発信される超音波Uの発信回数を計測する計測手段としても機能する。以上説明したように、CPU209は、図12の処理により、1枚の記録媒体Sに画像形成を行う間に、記録材検知装置310から出力された受信信号309に基づいて記録媒体Sの坪量の情報を複数取得することができる。
図11、図12で説明したように、本実施例では、画像形成動作時に記録媒体Sの坪量情報を複数取得し、取得した坪量情報と補正係数に基づいて検知ばらつきを考慮した坪量を算出する。そして、算出した坪量に応じた定着器224の定着温度を、次に画像形成する2枚目以降の記録媒体Sの定着温度に反映させる。これにより、記録材検知装置310による記録媒体Sの坪量の検知結果の回数が少ない場合においても、定着温度の低下による定着不良の発生を回避することができるとともに、坪量に応じた定着温度の設定により不要な電力消費を抑制することができる。なお、本実施例では、二次転写部223から定着器224までの搬送路の距離が短く、定着器224の温度変更が記録媒体Sの到達に間に合わない構成としている。例えば、定着器224の温度変更が記録媒体Sの到達に間に合う構成の場合には、算出した坪量に応じた定着器の定着温度を、画像形成中の記録媒体Sの定着温度へ反映させるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、検知結果のばらつきを抑制することができる。
実施例2では、給紙カセットに載置されている記録媒体とは異なる坪量の記録媒体が給紙カセットに追加されている場合に、搬送される記録媒体の坪量に応じて、定着器の定着温度を制御する実施例について説明する。なお、本実施例におけるプリンタ201の構成や記録材検知装置310の構成は実施例1と同様であり、同じ部材については同じ符号を用いることで説明を省略する。
[記録媒体の坪量に応じた定着器の温度制御の制御シーケンス]
図13は、実施例2における記録材検知装置310により検知された坪量に応じて、定着器224の定着温度Tを制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図13の処理は、プリンタ201が記録媒体Sに画像形成を行う印刷ジョブを実行する場合に起動され、CPU209により実行される。なお、図13は、搬送される記録媒体Sの坪量に応じた定着器224の定着温度Tの制御を示すフローチャートであり、記録媒体Sに対する画像形成制御についての記載は省略している。また、CPU209は、ROM等の記憶部に、図5で説明した、受信信号309の信号レベルの最大値と記録媒体Sの坪量Bとを対応づけた情報を有する変換テーブル1を格納しているものとする。更に、CPU209は、ROM等の記憶部に、図9で説明した、記録媒体Sの坪量と、定着器224の定着温度Tとを対応づけた情報を有する変換テーブル2を格納しているものとする。そして、CPU209は、ROM等の記憶部に、図10で説明した、記録媒体Sの信号レベルの最大値の取得回数と、坪量の平均値+3σ、坪量の平均値-3σに対応する補正係数Cn、Cn’を対応づけた情報を有する変換テーブル3を格納しているものとする。
図13は、実施例2における記録材検知装置310により検知された坪量に応じて、定着器224の定着温度Tを制御する制御シーケンスを示すフローチャートである。図13の処理は、プリンタ201が記録媒体Sに画像形成を行う印刷ジョブを実行する場合に起動され、CPU209により実行される。なお、図13は、搬送される記録媒体Sの坪量に応じた定着器224の定着温度Tの制御を示すフローチャートであり、記録媒体Sに対する画像形成制御についての記載は省略している。また、CPU209は、ROM等の記憶部に、図5で説明した、受信信号309の信号レベルの最大値と記録媒体Sの坪量Bとを対応づけた情報を有する変換テーブル1を格納しているものとする。更に、CPU209は、ROM等の記憶部に、図9で説明した、記録媒体Sの坪量と、定着器224の定着温度Tとを対応づけた情報を有する変換テーブル2を格納しているものとする。そして、CPU209は、ROM等の記憶部に、図10で説明した、記録媒体Sの信号レベルの最大値の取得回数と、坪量の平均値+3σ、坪量の平均値-3σに対応する補正係数Cn、Cn’を対応づけた情報を有する変換テーブル3を格納しているものとする。
S301では、CPU209は、印刷ジョブで画像形成を行う記録媒体Sの枚数を示すカウンタ値mに1を設定する。また、CPU209は、定着器224の定着温度Tが所定の定着温度となるように、定着温度Tに初期値を設定して温度制御を行う。
S302では、CPU209は、搬送される記録媒体Sに対する受信信号309の取得回数を示すカウンタ値nに1を設定する。S303では、CPU209は、画像形成を行うため、給紙カセット220から1枚の記録媒体Sを搬送路に搬送させる。CPU209は、搬送路を搬送される記録媒体Sが坪量センサ226を通過する際に、記録材検知装置310により検知されたカウンタ値nに対応する複数の坪量(B(1)~B(n))を取得する。
S304では、CPU209は、印刷ジョブで指定された枚数の記録媒体Sに対する画像形成が終了したかどうか(印刷ジョブ終了?)判断する。CPU209は、印刷ジョブが終了したと判断した場合には処理を終了し、印刷ジョブが終了していないと判断した場合には、処理をS305に進める。
S305では、CPU209は、カウンタ値mが1かどうか判断する。CPU209は、カウンタ値mが1であると判断した場合には、給紙カセット220から給紙された1枚目の記録媒体Sであると判断し、処理をS307に進める。一方、CPU209は、カウンタ値mが1ではないと判断した場合には、処理をS306に進める。S306では、CPU209は、S303で取得した坪量B(1)~B(n)の平均値を算出し、算出した平均値が直近の記録媒体Sの坪量Bmin(m-1)以上で、坪量Bmax(m-1)以下であるかどうか判断する。CPU209は、算出した平均値が直近の記録媒体Sの坪量Bmin(m-1)以上で、坪量Bmax(m-1)以下である場合には、搬送される記録媒体Sは同じ坪量の記録媒体Sであると判断し、処理をS307に進める。一方、CPU209は、算出した平均値が直近の記録媒体Sの坪量Bmin(m-1)未満、又は坪量Bmax(m-1)よりも大きい場合には、搬送される記録媒体Sは同じ坪量の記録媒体Sではないと判断し、処理をS301に戻す。
S307では、CPU209は、記憶部よりカウンタ値nに対応する補正係数C(n)を取得し、算出した坪量B(1)~B(n)の平均値に乗じることにより、坪量Bの検知ばらつきを考慮した坪量Bmax(m)を算出する。同様に、S308では、CPU209は、記憶部よりカウンタ値nに対応する補正係数C’(n)を取得し、算出した坪量Bの平均値に乗じることにより、坪量Bの検知ばらつきを考慮した坪量Bmin(m)を算出する。S308では、CPU209は、上述した変換テーブル2より、坪量Bmax(m)に対応する定着器224の定着温度を取得して定着温度Tに設定し、定着器224の温度制御を行う。S309では、CPU209は、記録媒体Sの枚数を示すカウンタ値mの値に1加算して、処理をS302に戻す。
本実施例では、予め載置されている記録媒体Sとは異なる坪量の記録媒体Sが給紙カセット220に追加されている場合に、搬送される記録媒体Sの坪量に応じて、定着器224の定着温度を制御する方法について説明した。本実施例では、記録材検知装置310の検知結果に基づいて算出した記録媒体Sの坪量が、画像形成を行った直近の記録媒体Sの坪量の所定の範囲内かどうかを判断する。ここで、所定の範囲とは、画像形成を行った直近の記録媒体Sの坪量の平均値±3σにより示される坪量の最小値から最大値までの範囲を指している。今回の記録媒体Sの坪量が、直近の画像形成を行った記録媒体Sの坪量の所定の範囲から外れている場合には、直近の記録媒体Sとは坪量の異なる記録媒体Sと判断し、記録媒体Sの定着温度を初期値に設定する。また、記録媒体Sの枚数を示すカウンタ値mは、直近の記録媒体Sと坪量が異なるため、初期値である1を設定する。以降、坪量が異なると判断された記録媒体Sについて、坪量の平均値を取得し、検知ばらつきを考慮した坪量に基づいて、定着器224の定着温度を設定する。これにより、記録材検知装置310による記録媒体Sの坪量の検知結果の回数が少ない場合においても、定着温度の低下による定着不良の発生を回避することができるとともに、坪量に応じた定着温度の設定により不要な電力消費を抑制することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、検知結果のばらつきを抑制することができる。
226a 超音波送信部
226b 超音波受信部
209 CPU
S 記録媒体
226b 超音波受信部
209 CPU
S 記録媒体
Claims (14)
- 超音波を発信する発信手段と、
前記発信手段から発信された前記超音波を受信する受信手段と、
前記発信手段と前記受信手段との間に記録材がある状態で前記受信手段により受信された前記超音波に応じた電圧に基づいて、前記記録材の坪量を検知する検知手段と、
を備える記録材検知装置であって、
前記超音波に応じた電圧に基づいて、前記記録材の坪量を検知した回数を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記回数に応じて、前記検知手段により検知された前記記録材の坪量を補正する補正手段と、
を備えることを特徴とする記録材検知装置。 - 前記受信手段は、前記発信手段が前記超音波を出力してから所定の時間が経過した後に、前記超音波を受信することを特徴とする請求項1に記載の記録材検知装置。
- 前記所定の時間は、前記発信手段と前記受信手段との間の距離、前記記録材検知装置の周囲の温度及び湿度により変化することを特徴とする請求項2に記載の記録材検知装置。
- 前記検知手段は、前記受信手段が受信した前記超音波の1周期の期間において検知した前記電圧の最大値に基づいて前記記録材の坪量を検知することを特徴とする請求項3の記載の記録材検知装置。
- 前記検知手段が前記電圧の最大値を検知するタイミングは、前記受信手段が前記超音波を受信してから前記超音波の周期の整数倍に対応する時間が経過した後の1周期であることを特徴とする請求項4に記載の記録材検知装置。
- 前記電圧と前記記録材の坪量とを対応づけた第1の情報を記憶する記憶部を有し、
前記検知手段は、検知した前記電圧の最大値と前記第1の情報とに基づいて、前記記録材の坪量を検知することを特徴とする請求項5に記載の記録材検知装置。 - 前記発信手段は、1枚の記録材に対して前記超音波を複数回、発信し
前記検知手段は、前記受信手段により受信された前記超音波の前記電圧に応じて検知した複数の前記坪量を、前記計測手段により計測された前記回数に応じて平均化した坪量を前記記録材の坪量とすることを特徴とする請求項6に記載の記録材検知装置。 - 前記発信手段が前記記録材に前記超音波を発信する回数は、前記超音波の周波数、前記記録材が搬送される搬送速度、及び前記記録材の搬送方向の長さに基づいて決定されることを特徴とする請求項7に記載の記録材検知装置。
- 前記記憶部は、前記超音波の発信回数と、前記発信回数に応じた前記坪量の増加方向の変動率である第1の補正係数、及び減少方向の変動率である第2の補正係数と、を対応づけた第2の情報を有し、
前記補正手段は、前記平均化した坪量に、前記計測手段により計測された前記回数に応じて前記第2の情報より取得した前記第1の補正係数、及び前記第2の補正係数を乗じた坪量を、それぞれ前記記録材の坪量の最大値、最小値とすることを特徴とする請求項8に記載の記録材検知装置。 - 前記記録材の坪量の前記最大値、及び前記最小値は、それぞれ、前記電圧の最大値に対応する記録材の坪量を正規分布化したときの坪量の所定の範囲内の最大の坪量、最小の坪量であることを特徴とする請求項9に記載の記録材検知装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成手段と、
超音波を発信する発信手段と、
前記発信手段から発信された前記超音波を受信する受信手段と、
前記超音波に応じた電圧に基づいて、前記記録材の坪量を検知した回数を計測する計測手段と、
前記計測手段により計測された前記回数に応じて、前記受信手段により受信された前記超音波に応じた電圧に基づいて検知された前記記録材の坪量を補正する補正手段と、
補正された前記記録材の坪量に基づいて、前記画像形成手段により画像を形成するための画像形成条件を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成手段は、
給紙部から搬送される前記記録材に画像形成を行う画像形成部と、
前記記録材上に形成された画像を加熱、加圧して、前記記録材に定着させる定着部と、
を有し、
前記制御手段は、前記補正手段により補正された前記記録材の坪量の最大値に基づいて、前記定着部が前記画像を加熱する定着温度を設定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記受信手段により受信された前記超音波に応じた電圧に基づいて検知された前記記録材の坪量が、直近の記録材の坪量の所定の範囲から外れている場合には、直近の記録材とは坪量の異なる記録材であると判断し、前記定着温度を所定の温度に設定することを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
- 前記所定の範囲は、前記直近の記録材の坪量の最小値から最大値までの範囲であることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020133159A JP2022029719A (ja) | 2020-08-05 | 2020-08-05 | 記録材検知装置及び画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020133159A JP2022029719A (ja) | 2020-08-05 | 2020-08-05 | 記録材検知装置及び画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022029719A true JP2022029719A (ja) | 2022-02-18 |
Family
ID=80324975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020133159A Pending JP2022029719A (ja) | 2020-08-05 | 2020-08-05 | 記録材検知装置及び画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022029719A (ja) |
-
2020
- 2020-08-05 JP JP2020133159A patent/JP2022029719A/ja active Pending
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