JP2022028211A - 情報処理装置、システム - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱部材に不具合の予兆があるか否かを精度よく判定可能な情報処理装置、システムを提供することである。【解決手段】情報処理装置は、取得部と、導出部と、判定部とを持つ。取得部は、画像形成装置においてシートを加熱する発熱部に印加された電圧を示す電圧情報を取得する。導出部は、前記取得部によって取得された前記電圧情報に示される電圧の変動幅を導出する。判定部は、前記導出部によって導出された変動幅と、基準となる変動幅とを用いて前記発熱部に不具合の予兆があるか否かを判定する。【選択図】図15

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、システムに関する。
画像形成装置は、トナーを定着させるための定着装置を備える。定着装置は、加熱部材を備える。加熱部材として抵抗体が用いられることがある。その場合、加熱部材の不具合の予兆を、従来は抵抗体の抵抗変化を用いて検出していた。
特開2014-142599号公報
しかしながら、抵抗変化を用いて加熱部材に不具合の予兆があるか否かを判定することは困難であった。
本発明が解決しようとする課題は、加熱部材に不具合の予兆があるか否かを精度よく判定可能な情報処理装置、システムを提供することである。
実施形態の情報処理装置は、取得部と、導出部と、判定部とを持つ。取得部は、画像形成装置においてシートを加熱する発熱部に印加された電圧を示す電圧情報を取得する。導出部は、前記取得部によって取得された前記電圧情報に示される電圧の変動幅を導出する。判定部は、前記導出部によって導出された変動幅と、基準となる変動幅とを用いて前記発熱部に不具合の予兆があるか否かを判定する。
システムの構成例を示す図。 サーバの構成を示す図。 画像形成装置の構成の概略を示す図。 画像形成装置のハードウェア構成の具体例を示す図。 加熱装置の正面断面図。 ヒータユニットの正面断面図。 ヒータユニットの底面図。 ヒータ温度計及びサーモスタットの平面図。 加熱装置の電気回路図である。 発熱体セットへの通電開始時からの経過時間と筒状フィルムの温度との関係を表す実験結果の一例を示す図。 新品状態において発熱体セットに印加された電圧の変動例を示す図。 不具合予兆状態において発熱体セットに印加された電圧の変動例を示す図。 基準電圧情報に係る処理を示すシーケンス図。 稼働電圧情報に係る処理を示すシーケンス図。 判定部による判定処理を示すフローチャート。
実施形態の画像形成装置では、加熱部材に不具合の予兆があるか否かを精度よく判定可能な情報処理装置、システムを提供することが可能となる。以下、実施形態の情報処理装置、システムについて詳細に説明する。
図1は、画像形成装置やサーバを含むシステム50の構成例を示す図である。システム50は、1つ以上の画像形成装置100、1つ以上の携帯端末54、及びサーバ51で構成される。画像形成装置100、携帯端末54、及びサーバ51はネットワーク52に接続されている。ネットワーク52は、インターネットなどのネットワークである。画像形成装置100は、シートを加熱する後述する発熱部に印加された電圧を示す電圧情報を記憶する。画像形成装置100は、記憶された電圧情報をサーバ51に送信する。電圧情報の詳細については後述する。
サーバ51は、情報処理装置の一例で、演算装置、記憶装置等で構成される。サーバ51は、画像形成装置100から送信された電圧情報を取得する。サーバ51は、取得された電圧情報に示される電圧の変動幅を導出する。サーバ51は、導出された変動幅と、基準となる変動幅とを用いて不具合の予兆があることを示す警告を通知する。通知先は、画像形成装置100または携帯端末54である。携帯端末54は、画像形成装置100のメンテナンスを行うサービスマンが携帯する端末である。
図2は、サーバ51の構成を示す図である。サーバ51は、基準電圧情報取得部511、基準電圧情報記憶部512、稼働電圧情報取得部513、導出部514、判定部515、及び通知部516を含む。
画像形成装置100は、基準電圧情報と稼働電圧情報の2種類の電圧情報をサーバ51に送信する。基準電圧情報は、画像形成装置100の工場出荷前や設置時など、画像形成装置100が新品の状態で検出された電圧を示す電圧情報である。稼働電圧情報は、実際に画像形成装置100が稼働している際に検出された電圧を示す電圧情報である。
サーバ51は、まず基準電圧情報を基準電圧情報取得部511によって取得する。基準電圧情報取得部511は、導出部514に取得した基準電圧情報を出力する。導出部514は、基準電圧情報から、判定部515が判定で用いる基準電圧と基準変動幅を導出し、基準電圧情報記憶部512に記憶する。
稼働電圧情報取得部513は、稼働電圧情報を取得し、導出部514に出力する。導出部514は、稼働電圧情報から、判定部515が判定で用いる稼働電圧と稼働変動幅を導出し、判定部515に出力する。判定部515は、導出部514から出力された稼働電圧と稼働変動幅と、基準変動幅と基準電圧とを用いて発熱部に不具合の予兆がある否かを判定する。判定部515は、判定結果を通知部516に出力する。判定結果は、OKまたはNGで出力される。OKは、発熱部に不具合の予兆がないことを示す。NGは、発熱部に不具合の予兆があることを示す。通知部516は、判定結果がNGの場合に、画像形成装置100または携帯端末54に発熱部に不具合の予兆があることを示す警告を通知する。通知先を画像形成装置100にするか、または携帯端末54するか、両方にするかは予めユーザまたはサービスマン等により設定されている。
次に画像形成装置や発熱部等について説明する。図3は、実施形態の画像形成装置100の構成の概略を示す図である。実施形態の画像形成装置100は、例えば複合機である。画像形成装置100は、ハウジング10と、ディスプレイ1と、スキャナ部2と、画像形成ユニット3と、シート供給部4と、搬送部5と、排紙トレイ7と、反転ユニット9と、コントロールパネル8と、制御部6と、を備える。
画像形成装置100は、トナー等の現像剤を用いてシートS上に画像を形成する。シートSは、例えば紙やラベル用紙である。シートSは、その表面に画像形成装置100が画像を形成できるものであればどのようなものであってもよい。
ハウジング10は、画像形成装置100の外形を形成する。ディスプレイ1は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ1は、画像形成装置100に関する種々の情報を表示する。
スキャナ部2は、読み取り対象の画像情報を光の明暗として読み取る。スキャナ部2は、読み取られた画像情報を記録する。スキャナ部2は、生成した画像情報を画像形成ユニット3に出力する。なお、記録された画像情報は、ネットワークを介して他の情報処理装置に送信されてもよい。
画像形成ユニット3は、スキャナ部2から受信した画像情報又は外部から受信した画像情報に基づいて、トナー等の記録剤により出力画像(以下、トナー像という)を形成する。画像形成ユニット3は、トナー像をシートSの表面上に転写する。画像形成ユニット3は、シートSの表面上のトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。画像形成ユニット3の詳細は後述される。なお、シートSは、シート供給部4によって供給されるシートであってもよいし、手指しされたシートであってもよい。
シート供給部4は、画像形成ユニット3がトナー像を形成するタイミングに合わせて、シートSを1枚ずつ搬送部5に供給する。シート供給部4は、シート収容部20と、ピックアップローラ21と、を備える。
シート収容部20は、所定のサイズ及び種類のシートSを収納する。ピックアップローラ21は、シート収容部20からシートSを1枚ずつ取り出す。ピックアップローラ21は、取り出したシートSを搬送部5へ供給する。
搬送部5は、シート供給部4から供給されるシートSを画像形成ユニット3に搬送する。搬送部5は、搬送ローラ23と、レジストローラ24と、を備える。搬送ローラ23は、ピックアップローラ21から供給されるシートSをレジストローラ24へ搬送する。搬送ローラ23は、シートSの搬送方向の先端をレジストローラ24のニップNに突き当てる。
レジストローラ24は、ニップNにおいてシートSを撓ませることにより、搬送方向でのシートSの先端の位置を整える。レジストローラ24は、画像形成ユニット3がトナー像をシートSに転写するタイミングに応じてシートSを搬送する。
画像形成ユニット3について説明する。画像形成ユニット3は、複数の画像形成部25と、レーザ走査ユニット26と、中間転写ベルト27と、転写部28と、定着装置30と、を備える。画像形成部25は、感光体ドラム255を備える。画像形成部25は、スキャナ部2又は外部からの画像情報に応じたトナー像を感光体ドラム255に形成する。複数の画像形成部251,252,253,254は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナーによるトナー像を形成する。
感光体ドラム255の周囲には、帯電器、現像器などが配置される。帯電器は、感光体ドラム255の表面を帯電させる。現像器は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックのトナーを含む現像剤を収容する。現像器は、感光体ドラム255上の静電潜像を現像する。この結果、感光体ドラム255上には、各色のトナーによるトナー像が形成される。
レーザ走査ユニット26は、帯電した感光体ドラム255にレーザ光Lを走査して感光体ドラム255を露光する。レーザ走査ユニット26は、各色の画像形成部251,252,253,254の感光体ドラム255を、各別のレーザ光LY,LM,LC,LKで露光する。これによりレーザ走査ユニット26は、感光体ドラム255に静電潜像を形成する。
中間転写ベルト27には、感光体ドラム255の表面のトナー像が1次転写される。転写部28は、中間転写ベルト27上に1次転写されたトナー像を二次転写位置においてシートSの表面上に転写する。定着装置30は、シートSに転写されたトナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。定着装置30の詳細は後述される。
反転ユニット9は、シートSの裏面に画像を形成するためシートSを反転させる。反転ユニット9は、定着装置30から排出されるシートSを、スイッチバックにより表裏反転させる。反転ユニット9は、反転したシートSをレジストローラ24に向けて搬送する。
排紙トレイ7は、画像が形成されて排出されたシートSを載置する。コントロールパネル8は、複数のボタンを備える。コントロールパネル8は、ユーザの操作を受け付ける。コントロールパネル8は、ユーザによって行われた操作に応じた信号を、画像形成装置100の制御部6に出力する。なお、ディスプレイ1とコントロールパネル8とは一体のタッチパネルとして構成されてもよい。制御部6は、画像形成装置100の各部の制御を行う。制御部6の詳細は後述される。
図4は、実施形態の画像形成装置100のハードウェア構成の具体例を示す図である。画像形成装置100は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、補助記憶装置93などを備え、プログラムを実行する。画像形成装置100は、プログラムの実行によってスキャナ部2、画像形成ユニット3、シート供給部4、搬送部5、反転ユニット9、コントロールパネル8、通信部90を備える装置として機能する。なお、画像形成装置100の各機能の全て又は一部は、ASIC(ApplicationSpecific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
CPU91は、メモリ92及び補助記憶装置93に記憶されたプログラムを実行することによって制御部6として機能する。制御部6は、画像形成装置100の各機能部の動作を制御する。補助記憶装置93は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。補助記憶装置93は、画像形成装置100に関する各種情報を記憶する。通信部90は、自装置を外部装置に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部90は、通信インタフェースを介して外部装置と通信する。
定着装置30について詳しく説明する。図5は、定着装置30を示す図である。定着装置30は、加圧ローラ302と、フィルムユニット301と、を備える。
加圧ローラ302は、フィルムユニット301との間でニップNを形成する。加圧ローラ302は、ニップNに進入したシートSのトナー像tを加圧する。加圧ローラ302は、自転してシートSを搬送する。加圧ローラ302は、芯金32と、弾性層33と、離型層34と、を備える。このように、加圧ローラ302は、定着フィルム35に表面を押圧可能であって回転駆動可能である。
芯金32は、ステンレス等の金属材料により円柱状に形成される。芯金32の軸方向の両端部は、回転可能に支持される。芯金32は、モータ(不図示)により回転駆動される。芯金32は、カム部材(不図示)に当接する。カム部材は、回転することにより、芯金32をフィルムユニット301に対して接近及び離反させる。
弾性層33は、シリコーンゴム等の弾性材料で形成される。弾性層33は、芯金32の外周面上に一定の厚さで形成される。離型層34は、PFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)などの樹脂材料で形成される。離型層は、弾性層33の外周面上に形成される。加圧ローラ302の外周面の硬度は、ASKER-C硬度計で9.8Nの荷重において、40°~70°であることが望ましい。これにより、ニップNの面積と加圧ローラ302の耐久性が確保される。なお、本実施形態では、硬度を60°にしている。
加圧ローラ302は、カム部材の回転によりフィルムユニット301に対して接近及び離反することが可能である。加圧ローラ302をフィルムユニット301に接近させ、加圧バネにより押圧すると、ニップNが形成される。一方、定着装置30でシートSのジャムが発生した場合において、加圧ローラ302をフィルムユニット301から離反させることにより、シートSを取り除くことができる。また、スリープ時など定着フィルム35が回転停止している状態において、加圧ローラ302をフィルムユニット301から離反させることにより、定着フィルム35の塑性変形が防止される。
加圧ローラ302は、モータにより回転駆動される。ニップNが形成された状態で加圧ローラ302が回転すると、フィルムユニット301の定着フィルム35が従動回転する。加圧ローラ302は、ニップNにシートSが配置された状態で回転することにより、シートSを搬送方向Wに搬送する。
フィルムユニット301は、ニップNに進入したシートSのトナー像tを加熱する。フィルムユニット301は、定着フィルム35と、ヒータユニット40と、熱伝導部材49と、支持部材36と、ステイ38と、ヒータ温度計62と、サーモスタット68と、フィルム温度計64と、を備える。
定着フィルム35は、筒状に形成される。定着フィルム35は、内周側から順に、基層と、弾性層と、離型層と、を備える。基層は筒状に形成される。弾性層は、基層の外周面上に積層配置される。弾性層はシリコーンゴム等の弾性材料で形成される。離型層は、弾性層の外周面上に積層配置される。離型層はPFA樹脂などの材料で形成される。
図6は、図7のIV-IV線におけるヒータユニットの正面断面図である。図7は、ヒータユニットの底面図(+z方向から見た図)である。ヒータユニット40は、基板(発熱体基板)41と、発熱体セット45と、配線セット55と、を備える。発熱体セット45は発熱部の一例である。
基板41は、ステンレス等の金属材料又は窒化アルミニウム等のセラミック材料などで形成される。基板41は、長細い長方形の板状に形成される。基板41は、定着フィルム35の径方向の内側に配置される。基板41は、定着フィルム35の軸方向を長手方向とする。
本実施形態において、x方向、y方向及びz方向が以下のように定義される。y方向は基板41の長手方向である。y方向は、定着フィルム35の幅方向に平行である。後述されるように、+y方向は中央部発熱体451から第1端部発熱体452に向かう方向である。x方向は基板41の短手方向であり、+x方向はシートSの搬送方向(下流側の方向)である。z方向は基板41の法線方向であり、+z方向は基板41に対して発熱体セット45が配置される方向である。基板41の+z方向の面には、ガラス材料等により絶縁層43が形成される。
発熱体セット45は、基板41に配置される。発熱体セット45は、図6に示されるように、絶縁層43の+z方向の面に形成される。発熱体セット45は、TCR(抵抗温度係数)材により形成される。例えば、発熱体セット45は、銀・パラジウム合金等により形成される。発熱体セット45の外形は、y方向を長手方向とし、x方向を短手方向とする長方形状に形成される。
図7に示されるように、発熱体セット45は、y方向に並んで配置された、第1端部発熱体452と、中央部発熱体451と、第2端部発熱体453と、を備える。中央部発熱体451は、発熱体セット45のy方向の中央部に配置される。中央部発熱体451は、y方向に並んで配置される複数の小発熱体を組み合わせて構成されてもよい。第1端部発熱体452は、中央部発熱体451の+y方向であって、発熱体セット45の+y方向の端部に配置される。第2端部発熱体453は、中央部発熱体451の-y方向であって、発熱体セット45の-y方向の端部に配置される。中央部発熱体451と第1端部発熱体452との境界線は、x方向と平行に配置されてもよく、x方向と交差して配置されてもよい。中央部発熱体451と第2端部発熱体453との境界線についても同様である。
発熱体セット45は、通電により発熱する。中央部発熱体451の電気抵抗値は、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453の電気抵抗値より小さい。中央部発熱体451と第1端部発熱体452の抵抗値比率は、1:3~1:7の範囲であればよく、好ましくは1:4~1:6の範囲であればさらによい。中央部発熱体451と第2端部発熱体453の抵抗値比率は、1:3~1:7の範囲であればよく、好ましくは1:4~1:6の範囲であればさらによい。
y方向の幅が小さいシートSは、定着装置30のy方向の中央部を通過する。この場合に制御部6は、中央部発熱体451のみを発熱させる。一方で制御部6は、y方向の幅が大きいシートSの場合に、発熱体セット45の全体を発熱させる。そのため、中央部発熱体451と、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453とは、相互に独立して発熱を制御される。また第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453は、同様に発熱を制御される。
配線セット55は、銀等の金属材料で形成される。配線セット55は、中央部接点520と、中央部配線530と、端部接点521と、第1端部配線531と、第2端部配線532と、共通接点58と、共通配線57と、を備える。
中央部接点520は、発熱体セット45の-y方向に配置される。中央部配線530は、発熱体セット45の+x方向に配置される。中央部配線530は、中央部発熱体451の+x方向の端辺と、中央部接点520とを接続する。
端部接点521は、中央部接点520の-y方向に配置される。第1端部配線531は、発熱体セット45の+x方向であって、中央部配線530の+x方向に配置される。第1端部配線531は、第1端部発熱体452の+x方向の端辺と、端部接点521の+x方向の端部とを接続する。第2端部配線532は、発熱体セット45の+x方向であって、中央部配線530の-x方向に配置される。第2端部配線532は、第2端部発熱体453の+x方向の端辺と、端部接点521の-x方向の端部とを接続する。
共通接点58は、発熱体セット45の+y方向に配置される。共通配線57は、発熱体セット45の-x方向に配置される。共通配線57は、中央部発熱体451、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453の-x方向の端辺と、共通接点58とを接続する。
このように、発熱体セット45の+x方向には、第2端部配線532、中央部配線530及び第1端部配線531が配置される。これに対して、発熱体セット45の-x方向には、共通配線57のみが配置される。そのため、発熱体セット45のx方向の中心454は、基板41のx方向の中心455より、-x方向に配置される。
図5に示されるように、加圧ローラ302の中心pcとフィルムユニット301の中心hcとを結ぶ直線CLが定義される。基板41のx方向の中心455は、直線CLより、+x方向に配置される。これにより、ニップNの+x方向に基板41が伸びるため、ニップNを通過したシートSがフィルムユニット301から容易に剥離される。
発熱体セット45のx方向の中心454は、直線CL上に配置される。発熱体セット45は、全体がニップNの領域内に含まれて、ニップNの中心に配置される。これにより、ニップNの熱分布が均等になり、ニップNを通過するシートSが均等に加熱される。
図6に示されるように、絶縁層43の+z方向の面に、発熱体セット45及び配線セット55が形成される。発熱体セット45及び配線セット55を覆うように、ガラス材料等により保護層46が形成される。保護層46は、ヒータユニット40と定着フィルム35との摺動性を向上させる。
図5に示されるように、ヒータユニット40は、定着フィルム35の内側に配置される。定着フィルム35の内周面には潤滑剤(不図示)が塗布されている。ヒータユニット40は、潤滑剤を介して定着フィルム35の内周面に接触する。ヒータユニット40が発熱すると、潤滑剤の粘度が低下する。これにより、ヒータユニット40と定着フィルム35との摺動性が確保される。このように、定着フィルム35は、一方の面でヒータユニット40に接触しながらヒータユニット40の表面を摺動する帯状の薄膜である。
熱伝導部材49は、銅などの熱伝導率の高い金属材料により形成される。熱伝導部材49の外形は、ヒータユニット40の基板41の外形と同等である。熱伝導部材49は、ヒータユニット40の-z方向の面に接触して配置される。熱伝導部材49におけるヒータユニット40との接触面には、ニッケルメッキが施されている。
支持部材36は、剛性、耐熱性、断熱性を有し、液晶ポリマーなどの樹脂材料により形成される。支持部材36は、ヒータユニット40の-z方向と、x方向の両側とを覆うように配置される。支持部材36は、熱伝導部材49を介してヒータユニット40を支持する。支持部材36のx方向の両端部には丸面取りが形成される。支持部材36は、ヒータユニット40のx方向の両端部において、定着フィルム35の内周面を支持する。
定着装置30を通過するシートSが加熱されるとき、シートSのサイズに応じてヒータユニット40に温度分布が発生する。ヒータユニット40が局所的に高温になると、その温度は、樹脂材料で形成される支持部材36の耐熱温度を上回る可能性がある。熱伝導部材49は、ヒータユニット40の温度分布を平均化させる。これにより、支持部材36の耐熱性が確保される。
図5に示されるステイ38は、鋼板材料等により形成される。ステイ38のy方向に垂直な断面はU字状に形成される。ステイ38は、U字の開口部を支持部材36で塞ぐように、支持部材36の-z方向に装着される。ステイ38はy方向に伸びる。ステイ38のy方向の両端部は、画像形成装置100のハウジングに固定される。これにより、フィルムユニット301が画像形成装置100に支持される。ステイ38は、フィルムユニット301の曲げ剛性を向上させる。ステイ38のy方向の両端部付近には、定着フィルム35のy方向への移動を規制するフランジ31が装着される。
ヒータ温度計62は、熱伝導部材49を挟んでヒータユニット40の-z方向に配置される。例えば、ヒータ温度計62はサーミスタである。ヒータ温度計62は、支持部材36の-z方向の面に装着されて支持される。ヒータ温度計62の感温素子は、支持部材36をz方向に貫通する孔を通って、熱伝導部材49に接触する。ヒータ温度計62は、熱伝導部材49を介してヒータユニット40の温度を測定する。ヒータ温度計62は、ヒータユニット40への接触状態を安定させるためのセラミックペーパー等を介して、サーミスタ素子を配し、さらにポリイミドテープ等の絶縁物が被覆されている。
サーモスタット68は、ヒータ温度計62と同様に配置される。サーモスタット68は、後述される電気回路に組み込まれる。サーモスタット68は、熱伝導部材49を介して検知したヒータユニット40の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。
図8は、ヒータ温度計及びサーモスタットの平面図(-z方向から見た図)である。図8では、支持部材36の記載は省略されている。なお、ヒータ温度計62、サーモスタット68及びフィルム温度計64の配置に関する以下の説明は、それぞれの感温素子の配置を説明するものである。
複数のヒータ温度計62(中央部ヒータ温度計620、端部ヒータ温度計621)が、y方向に並んで配置される。複数のヒータ温度計62は、発熱体セット45のy方向の範囲内に配置される。複数のヒータ温度計62は、発熱体セット45のx方向の中心に配置される。すなわちz方向から見て、複数のヒータ温度計62と発熱体セット45とは、少なくとも一部において重なる。複数のサーモスタット68(中央部サーモスタット681,端部サーモスタット680)についても、前述された複数のヒータ温度計62と同様に配置される。
複数のヒータ温度計62は、中央部ヒータ温度計620と、端部ヒータ温度計621と、を備える。中央部ヒータ温度計620は、中央部発熱体451の温度を測定する。中央部ヒータ温度計620は、中央部発熱体451の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、中央部ヒータ温度計620と中央部発熱体451とは重なる。
端部ヒータ温度計621は、第2端部発熱体453の温度を測定する。前述されたように、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453は、同様に発熱を制御される。そのため、第1端部発熱体452の温度と第2端部発熱体453の温度とは同等である。端部ヒータ温度計621は、第2端部発熱体453の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、端部ヒータ温度計621と第2端部発熱体453とは重なる。
複数のサーモスタット68は、中央部サーモスタット681と、端部サーモスタット680と、を備える。中央部サーモスタット681は、中央部発熱体451の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。中央部サーモスタット681は、中央部発熱体451の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、中央部サーモスタット681と中央部発熱体451とは重なる。
端部サーモスタット680は、第1端部発熱体452の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電を遮断する。前述されたように、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453は、同様に発熱を制御される。そのため、第1端部発熱体452の温度と第2端部発熱体453の温度とは同等である。端部サーモスタット680は、第1端部発熱体452の範囲内に配置される。すなわちz方向から見て、端部サーモスタット680と第1端部発熱体452とは重なる。
以上により、中央部発熱体451の範囲内に、中央部ヒータ温度計620及び中央部サーモスタット681が配置される。これにより、中央部発熱体451の温度が測定される。また、中央部発熱体451の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電が遮断される。一方、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453の範囲内に、端部ヒータ温度計621及び端部サーモスタット680が配置される。これにより、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453の温度が測定される。また、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453の温度が所定温度を超えた場合に、発熱体セット45への通電が遮断される。
複数のヒータ温度計62及び複数のサーモスタット68は、y方向に沿って交互に並んで配置される。前述されたように、中央部発熱体451の+y方向に、第1端部発熱体452が配置される。この第1端部発熱体452の範囲内に、端部サーモスタット680が配置される。中央部ヒータ温度計620は、中央部発熱体451のy方向の中心より+y方向に配置される。中央部サーモスタット681は、中央部発熱体451のy方向の中心より-y方向に配置される。前述されたように、中央部発熱体451の-y方向に、第2端部発熱体453が配置される。この第2端部発熱体453の範囲内に、端部ヒータ温度計621が配置される。これにより、+y方向から-y方向にかけて、端部サーモスタット680、中央部ヒータ温度計620、中央部サーモスタット681及び端部ヒータ温度計621が、この順に並んで配置される。
一般にサーモスタット68は、温度変化に伴うバイメタルの湾曲変形を利用して、電気回路を接続及び遮断する。サーモスタットは、バイメタルの形状に合わせて長細く形成される。また、サーモスタット68の長手方向の両端部から外側に向かって端子が伸びる。この端子には、外部配線のコネクタがカシメによって接続される。そのため、サーモスタット68の長手方向の外側にスペースを確保する必要がある。定着装置30ではx方向に空間的な余裕がないため、サーモスタット68の長手方向はy方向に沿って配置される。このとき、複数のサーモスタット68をy方向に隣り合わせて配置すると、外部配線の接続スペースを確保することが困難になる。
前述されたように、複数のヒータ温度計62及び複数のサーモスタット68は、y方向に沿って交互に並んで配置される。これにより、サーモスタット68のy方向の隣にはヒータ温度計62が配置される。そのため、サーモスタット68に対する外部配線の接続スペースを確保することができる。また、サーモスタット68及びヒータ温度計62のy方向におけるレイアウトの自由度が高まる。これにより、最適な位置にサーモスタット68及びヒータ温度計62を配置して、定着装置30の温度を制御することができる。さらに、複数のサーモスタット68に接続される交流配線と、複数のヒータ温度計62に接続される直流配線との分離が容易になる。これにより、電気回路におけるノイズの発生が抑制される。
フィルム温度計64は、図5に示されるように、定着フィルム35の内側であって、ヒータユニット40の+x方向に配置される。フィルム温度計64は、定着フィルム35の内周面に接触して、定着フィルム35の温度を測定する。
図9は、実施形態の加熱装置の電気回路図である。図9には、図7の底面図が紙面の上方に、図8の平面図が紙面の下方に、それぞれ配置されている。また図9には、下方の平面図の上方に、定着フィルム35の断面と共に複数のフィルム温度計64が記載されている。複数のフィルム温度計64は、中央部フィルム温度計640と、端部フィルム温度計641と、を備える。さらに、図9には、ヒータ制御基板700が記載されている。
中央部フィルム温度計640は、定着フィルム35のy方向の中央部に接触する。中央部フィルム温度計640は、中央部発熱体451のy方向の範囲内で、定着フィルム35に接触する。中央部フィルム温度計640は、定着フィルム35のy方向の中央部の温度を測定する。中央部フィルム温度計640は、測定した温度をA/D変換し、制御部6に出力する。
端部フィルム温度計641は、定着フィルム35の-y方向の端部に接触する。端部フィルム温度計641は、第2端部発熱体453のy方向の範囲内で、定着フィルム35に接触する。端部フィルム温度計641は、定着フィルム35の-y方向の端部の温度を測定する。端部フィルム温度計641は、測定した温度をA/D変換し、制御部6に出力する。前述されたように、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453は、同様に発熱を制御される。そのため、定着フィルム35の-y方向の端部の温度と、+y方向の端部の温度とは同等である。
ヒータ制御基板700は、電源電圧検知回路201、温度補償用温度計202、中央部トライアック961、端部トライアック962を備える。電源95は、発熱体セット45に電力を供給する。電源95は、中央部トライアック961を介して、中央部接点520に接続される。電源95は、端部トライアック962を介して、端部接点521に接続される。電源95は、電源電圧検知回路201に接続される。温度補償用温度計202は、温度依存性のある素子(例えばカプラなど)の近傍に設けられる。
制御部6は、中央部トライアック961及び端部トライアック962のON/OFFを、相互に独立して制御する。制御部6が中央部トライアック961をONにすると、電源95から中央部発熱体451に通電される。これにより、中央部発熱体451が発熱する。制御部6が端部トライアック962をONにすると、電源95から第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453に通電される。これにより、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453が発熱する。以上により、中央部発熱体451と、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453とは、相互に独立して発熱を制御される。中央部発熱体451、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453は、電源95に対して並列に接続される。
電源95は、中央部サーモスタット681及び端部サーモスタット680を介して、共通接点58に接続される。中央部サーモスタット681及び端部サーモスタット680は、直列に接続される。中央部発熱体451の温度が異常に上昇すると、中央部サーモスタット681の検知温度が所定温度を超える。このとき中央部サーモスタット681は、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。
第1端部発熱体452の温度が異常に上昇すると、端部サーモスタット680の検知温度が所定温度を超える。このとき端部サーモスタット680は、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。前述されたように、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453は、同様に発熱を制御される。そのため、第2端部発熱体453の温度が異常に上昇するとき、第1端部発熱体452の温度も同様に上昇する。したがって、第2端部発熱体453の温度が異常に上昇した場合も同様に、端部サーモスタット680は、電源95から発熱体セット45の全体への通電を遮断する。
制御部6は、中央部ヒータ温度計620により、中央部発熱体451の温度を測定する。制御部6は、端部ヒータ温度計621により、第2端部発熱体453の温度を測定する。第2端部発熱体453の温度は、第1端部発熱体452の温度と同等である。制御部6は、定着装置30の始動時(ウォーミングアップ時)及び一時休止状態(スリープ状態)からの復帰時に、ヒータ温度計62により発熱体セット45の温度を測定する。
制御部6は、定着装置30の始動時及び一時休止状態からの復帰時に、中央部発熱体451又は第2端部発熱体453の少なくとも一方の温度が所定の温度よりも低い場合に、発熱体セット45を短時間だけ発熱させる。その後に制御部6は、加圧ローラ302の回転を開始する。発熱体セット45の発熱により、定着フィルム35の内周面に塗布された潤滑剤の粘度が低下する。これにより、加圧ローラ302の回転開始時におけるヒータユニット40と定着フィルム35との摺動性が確保される。
制御部6は、中央部フィルム温度計640により、定着フィルム35のy方向の中央部の温度を測定する。制御部6は、端部フィルム温度計641により、定着フィルム35の-y方向の端部の温度を測定する。定着フィルム35の-y方向の端部の温度は、定着フィルム35の+y方向の端部の温度と同等である。制御部6は、定着装置30の運転時に、定着フィルム35のy方向の中央部及び端部の温度を測定する。
制御部6は、中央部トライアック961及び端部トライアック962により、発熱体セット45に供給する電力を位相制御又は波数制御する。制御部6は、定着フィルム35のy方向の中央部の温度測定結果に基づいて、中央部発熱体451への通電を制御する。制御部6は、定着フィルム35のy方向の端部の温度測定結果に基づいて、第1端部発熱体452及び第2端部発熱体453への通電を制御する。
上述したように、発熱体セット45は、TCR材により形成される。そのため、発熱体セット45に通電を開始すると、徐々に電力が低下していく。そこで、低下する電力を見込んで初期電力を高く設定することも考えられる。一般的に、画像形成装置は、商用電力の変動に対応するために、商用電力の例えば±10%まで許容することができる。この範囲内で初期電力を高く設定されると、商用電源設備の許容範囲を超え、例えばブレーカが落ちる可能性がある。
また、TCR材は定格電力よりも高い電力が供給されると、抵抗値の変化が大きくなる。これにより、抵抗値変化量が仕様内に収まらなくなり、TCR材が破断して断線するなどの故障が発生することもある。こうした背景から、制御部6は、通電開始後に発熱体セット45に供給する電力を段階的に増加させる。このことを図10を用いて説明する。
図10は、発熱体セット45への通電開始時からの経過時間と定着フィルム35の温度との関係を表す実験結果の一例を示す図である。図10の横軸は、発熱体セット45へ通電を開始してからの経過時間[単位:秒]を表す。図10の縦軸は、定着フィルム35の温度[単位:℃]、及び電力[単位:W]を表す。また、図10における通電開始時とは、自装置の立ち上げ時または一時休止状態からの復帰時である。
図10に示すように、発熱体セット45に対して通常の通電方式(すわなち、デューティ比固定の通電方式)で通電が行われた場合、TCR材の昇温に伴って電力の出力が低下する。例えば、図10に示すように、通電開始直後にはおよそ1200[W]であった電力が、通電開始からおよそ9秒後にはおよそ1000[W]程度にまで低下している。前述されたように、これは発熱体セット45に用いられているTCR材の特性に起因する。これにより、発熱体セット45に対して通常の通電方式によって通電が行われた場合、通電開始からの経過時間とともに定着フィルム35の温度の上昇の伸びが鈍化していく。
これに対し、図10に示すように、発熱体セット45に対して立ち上げ処理時通電方式(すわなち、デューティ比可変の通電方式)で通電が行われた場合、一定期間(本実験では1.5秒)ごとに電力のデューティ比がより高くなるように変更される。これにより、一定期間ごとに電力が再び高められる。本実験では、デューティ比80[%]で発熱体セット45への通電が開始され、その後1.5[秒]ごとに、85[%]、90[%]、95[%]、100[%]と合計4回のデューティ比の変更が行われる。これに伴い、図10に示すように、電力が4回持ち上げられている。これにより、電力の低下が抑制されている。図10に示すように、通電開始直後にはおよそ1200[W]であった電力が、通電開始からおよそ9秒後であってもおよそ1200[W]の電力が維持されている。また、これによって、通電開始からの経過時間とともに生じる定着フィルム35の温度の上昇の伸びの鈍化が、通常の通電方式と比べて抑制されている。
次に、発熱体セット45に印加された電圧の変動について説明する。ここでの電圧は電源電圧検知回路201で検出された電圧である。図11は、画像形成装置100が新品の状態(以下、「新品状態」ともいう)において、画像形成装置100の起動時から発熱体セット45に印加された電圧の変動例を示す図である。図12は、発熱体セット45の不具合の予兆がある状態(以下、「不具合予兆状態」ともいう)において、画像形成装置100の起動時から発熱体セット45に印加された電圧の変動例を示す図である。なお、新品状態には、画像形成装置100が新品である状態と、発熱体セット45や、発熱体セット45が含まれる装置(例えば定着装置30など)が新品である状態も含む。また、発熱体セット45の不具合とは、本実施形態では、発熱体セット45の破断による断線を示す。
図11、図12に示されるグラフは、縦軸が電圧、横軸が時間を示す。図11、図12に示されるように、新品状態、不具合予兆状態のいずれも時間の経過とともに、一定の変動幅で振幅する。本実施形態では、ほぼ一定の変動幅で振幅している安定した状態を、電圧をサンプリング可能な期間としている。
新品状態での変動幅をDV0とし、不具合予兆状態での変動幅をDV1とする。この変動幅について、新品状態の変動幅DV0の方が不具合予兆状態の変動幅DV1より小さいという特徴がある。また、電圧の大きさについて、グラフに示される電圧の最大値を比較すると、新品状態の電圧の方が不具合予兆状態の電圧より小さいという特徴がある。よって、変動幅の差分が大きいほど、または新品状態の電圧よりも電圧が大きいほど、不具合予兆状態の可能性が高いことがわかる。よって、サーバ51は、変動幅の差分が大きいほど、または新品状態の電圧よりも電圧が大きいほど、不具合予兆状態の可能性が高いという特徴を用いて、画像形成装置100に不具合の予兆があるか否かを判定する。
次に、上述した電圧情報の詳細について説明する。基準電圧情報、及び稼働電圧情報のいずれも、電源電圧検知回路201で検出された電圧をサンプリングしたデータである。以下の説明において、電圧をサンプリングした期間をサンプリング期間と表現することがある。また、本実施形態において、サンプリング期間は10秒間である。
基準電圧情報は、新品状態時に電源電圧検知回路201で検出された電圧をサンプリング周波数600Hzでサンプリングしたデータである。稼働電圧情報は、新品状態から画像形成装置100の使用が開始された後の稼働状態時に電源電圧検知回路201で検出された電圧をサンプリング周波数600Hzでサンプリングしたデータである。
よって、基準電圧情報、及び稼働電圧情報のいずれも、6000個の電圧を示す値で構成される。量子化ビット数を16ビットとすると、基準電圧情報、及び稼働電圧情報のいずれも約12キロバイトのデータとなる。また、基準電圧情報に示される電圧は、図11に示されるように、画像形成装置100の立ち上げ時または画像形成装置100が一時休止状態から復帰した時の電圧を含まない。同様に、稼働電圧情報に示される電圧は、図12に示されるように、画像形成装置100の立ち上げ時または画像形成装置100が一時休止状態から復帰した時の電圧を含まない。これは、立ち上げ時や復帰時は、電圧が一時的に著しく低下するためである。こうした例外的な電圧が含まれると、サーバ51は適切に判定することができない。
上述したように、サーバ51における基準電圧情報取得部511は、基準電圧情報を画像形成装置100から取得する。基準電圧情報は基準電圧情報記憶部512に記憶される。この基準電圧情報は、発熱体セット45が交換されるなどして新品となるまで記憶される。基準電圧情報記憶部512に記憶される。
稼働電圧情報取得部513は、稼働電圧情報を画像形成装置100から取得する。この取得タイミングについて、本実施形態では、画像形成装置100の立ち上げ時を契機に、画像形成装置100が稼働電圧情報を送信するので、その送信タイミングが取得タイミングとなる。このとき送信される稼働電圧情報は、図12に示されるように、起動時の後に、ほぼ一定の変動幅で振幅している安定した状態で取得された稼働電圧情報である。なお、画像形成装置100が定期的(例えば週に1回など)到来する契機にサーバ51に稼働電圧情報を送信してもよい。また、こうした定期的な送信の他に、明らかに異常があるなど、何らかの事情を契機として、画像形成装置100が稼働電圧情報を送信してもよい。
導出部514は、上述したように、基準電圧、基準変動幅、稼働電圧、稼働変動幅を導出する。この導出方法の一例について説明する。基準電圧及び稼働電圧のいずれも同じ導出方法で導出される。具体的に、基準電圧は、基準電圧情報に含まれる6000個の電圧の最大値である。同様に、稼働電圧は、稼働電圧情報に含まれる6000個の電圧の最大値である。基準変動幅は、基準電圧情報に含まれる6000個の電圧の最大値から最小値を減算した値である。稼働変動幅は、稼働電圧情報に含まれる6000個の電圧の最大値から最小値を減算した値である。
こうして導出された基準電圧、基準変動幅は基準電圧情報記憶部512に記憶される。また、稼働電圧、稼働変動幅は、稼働電圧情報取得部513により稼働電圧情報が取得されるたびに導出される。
次に、シーケンス図やフローチャートを用いて画像形成装置100、及びサーバ51の処理について説明する。図13は、基準電圧情報に係る処理を示すシーケンス図である。画像形成装置100は、新品状態時に電源電圧検知回路201で検出された電圧をサンプリング周波数600Hzでサンプリングする(ACT101)。画像形成装置100は、サンプリングして得られた基準電圧情報を記憶し、記憶した基準電圧情報をサーバ51に送信する(ACT102)。このとき、画像形成装置100は、送信内容が基準電圧情報であることや、自装置を一意に特定する識別情報を含めて基準電圧情報を送信する。
サーバ51は、基準電圧情報を取得する(ACT103)。導出部514は、基準電圧情報をから基準電圧、及び基準変動幅を導出する(ACT104)。基準電圧、及び基準変動幅は、上記識別情報に紐付けされて、基準電圧情報記憶部512に記憶される(ACT105)。
図14は、稼働電圧情報に係る処理を示すシーケンス図である。画像形成装置100は、稼働電圧情報の送信契機が到来すると電源電圧検知回路201で検出された電圧をサンプリング周波数600Hzでサンプリングする(ACT201)。画像形成装置100は、サンプリングして得られた稼働電圧情報を記憶し、記憶した稼働電圧情報をサーバ51に送信する(ACT202)。このとき、画像形成装置100は、送信内容が稼働電圧情報であることや、自装置を一意に特定する識別情報を含めて稼働電圧情報を送信する。
サーバ51は、稼働電圧情報を取得する(ACT203)。導出部514は、稼働電圧情報をから稼働電圧、及び稼働変動幅を導出する(ACT204)。判定部515は、稼働電圧、及び稼働変動幅と、識別情報に紐づけられて基準電圧情報記憶部512に記憶された基準電圧、及び基準変動幅を用いて発熱部に不具合の予兆がある否かを判定する(ACT205)。この判定部515による判定方法の詳細は後述する。
判定結果がOKの場合、画像形成装置100は、稼働電圧情報に係る処理を終了する。判定結果がOKの場合、画像形成装置100は、警告を通知する(ACT206)。図14では、画像形成装置100、及び携帯端末54の両方に警告が通知される処理を示している。警告を受信した画像形成装置100は、ディスプレイ1に発熱部に不具合の予兆があることを示す警告を表示する(ACT207)。同様に、携帯端末54は、携帯端末54の画面に発熱部に不具合の予兆があることを示す警告を表示する(ACT208)。
図15は、判定部515による判定処理を示すフローチャートである。まず図15において用いられるパラメータについて説明する。V0は基準電圧を示す。V1は稼働電圧を示す。DV0は基準変動幅を示す。DV1は稼働変動幅を示す。
判定部515は、DV1からDV0を減算し、差分DVを求める(ACT301)。判定部515は、稼働電圧V1が基準電圧V0の1.2倍以上か否かを判定する(ACT302)。稼働電圧V1が基準電圧V0の1.2倍以上の場合には(ACT302:YES)、判定部515は、差分DVが基準電圧V0の50分の1より大きいか否かを判定する(ACT303)。差分DVが基準電圧V0の50分の1より大きい場合には(ACT303:YES)、判定部515は、判定結果をNGとし(ACT304)、処理を終了する。一方、差分DVが基準電圧V0の50分の1以下の場合には(ACT303:NO)、判定部515は、判定結果をOKとし(ACT308)、処理を終了する。
上記ACT302において、稼働電圧V1が基準電圧V0の1.2倍未満の場合には(ACT302:NO)、判定部515は、稼働電圧V1が基準電圧V0の1.1倍以下か否かを判定する(ACT305)。稼働電圧V1が基準電圧V0の1.1倍以下の場合には(ACT305:YES)、判定部515は、差分DVが基準電圧V0の25分の1より大きいか否かを判定する(ACT306)。差分DVが基準電圧V0の25分の1より大きい場合には(ACT306:YES)、判定部515は、判定結果をNGとし(ACT304)、処理を終了する。一方、差分DVが基準電圧V0の25分の1以下の場合には(ACT306:NO)、判定部515は、判定結果をOKとし(ACT308)、処理を終了する。
上記ACT305において、稼働電圧V1が基準電圧V0の1.1倍より大きい場合には(ACT305:NO)、稼働電圧V1は、基準電圧V0の1.1倍より大きく、基準電圧V0の1.2倍未満である。この場合、判定部515は、差分DVが基準電圧V0の35分の1より大きいか否かを判定する(ACT307)。差分DVが基準電圧V0の35分の1より大きい場合には(ACT307:YES)、判定部515は、判定結果をNGとし(ACT304)、処理を終了する。一方、差分DVが基準電圧V0の35分の1以下の場合には(ACT306:NO)、判定部515は、判定結果をOKとし(ACT308)、処理を終了する。
このフローチャートに示されるように、稼働電圧が基準電圧よりも大きいほど、変動幅の差分DVが小さくても、判定結果はNGとなりやすい。また、稼働電圧と基準電圧とがほとんど同じ場合であっても、変動幅の差分DVが大きければ、判定結果はNGとなりやすい。よって、稼働電圧が基準電圧よりも大きいほど、または変動幅の差分DVが大きいほど、判定結果はNGとなりやすいことがわかる。
これは、図11、図12で説明した不具合の予兆がある場合の特徴である。よって、本実施形態に係るサーバ51、システム50は、加熱部材に不具合の予兆があるか否かを精度よく判定可能である。また、不具合の予兆があることを示す警告を通知することにより、不具合の発生を未然に防ぐことができる。
また、上記実施形態では、稼働電圧、基準電圧、基準変動幅、及び稼働変動幅を用いて加熱部材に不具合の予兆があるか否かを判定したが、基準変動幅、及び稼働変動幅のみを用いて判定してもよい。これは、図11、図12に示されるように、基準変動幅と稼働変動幅にも大きな違いが確認できるためである。この場合であっても、加熱部材に不具合の予兆があるか否かを精度よく判定可能である。
以上説明した上記実施形態では、サンプリング期間を10秒としたが、1秒以上で10秒未満であってもよい。また、サンプリング周波数として600Hzを例にしたが、これに限るものではない。電圧の波形の最大周波数の2倍を超えた周波数で標本化可能なサンプリング周波数であれば、どのような周波数であってもよい。
また、基準電圧情報や稼働電圧情報に示される電圧は、立ち上げ時や復帰時の電圧を含まないものとしたが、これに加え、発熱体セット45への通電開始時や加圧ローラ302をフィルムユニット301に接近させた際の電圧も含まないようにしてもよい。
上記実施形態では、発熱体セット45はTCR材により形成されていたが、誘導加熱により発熱させる場合や、ハロゲンヒータであっても適用可能である。
上記実施形態では、1台のサーバ51で加熱部材に不具合の予兆があるか否かを判定したが、例えばIaaS(Infrastructure as a Service)によって加熱部材に不具合の予兆があるか否かを判定してもよい。
上述した実施形態における画像形成装置の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100…画像形成装置、51…サーバ、515…判定部、516…通知部、1…ディスプレイ、2…スキャナ部、3…画像形成ユニット、4…シート供給部、5…搬送部、6…制御部、7…排紙トレイ、8…コントロールパネル、9…反転ユニット、10…ハウジング、20…シート収容部、30…定着装置、30h…フィルムユニット、31…フランジ、32…芯金、33…弾性層、34…離型層、35…定着フィルム、36…支持部材、38…ステイ、40…ヒータユニット、41…基板、43…絶縁層、45…発熱体セット、62…ヒータ温度計、64…フィルム温度計、68…サーモスタット、92…メモリ、93…補助記憶装置、95…電源、961…中央部トライアック、962…端部トライアック、201…電源電圧検知回路

Claims (5)

  1. 画像形成装置においてシートを加熱する発熱部に印加された電圧を示す電圧情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記電圧情報に示される電圧の変動幅を導出する導出部と、
    前記導出部によって導出された変動幅と、基準となる変動幅とを用いて前記発熱部に不具合の予兆があるか否かを判定する判定部と、
    を備えた情報処理装置。
  2. 前記判定部は、前記電圧情報に示される電圧と、基準となる電圧とをさらに用いて前記発熱部に不具合の予兆があるか否かを判定する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電圧情報に示される電圧は、前記画像形成装置の立ち上げ時または前記画像形成装置が一時休止状態から復帰した時の電圧を含まない請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記判定部によって前記発熱部に不具合の予兆があると判定された場合に、警告を通知する通知部を備えた請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 画像形成装置と情報処理装置とを含むシステムであって、
    前記画像形成装置は、
    前記画像形成装置においてシートを加熱する発熱部に、予め定められた期間において印加された電圧を示す電圧情報を記憶する記憶部と、
    前記記憶部によって記憶された前記電圧情報を前記情報処理装置に送信する送信部と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記送信部によって送信された前記電圧情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された前記電圧情報に示される電圧の変動幅を導出する導出部と、
    前記導出部によって導出された変動幅と、基準となる変動幅とを用いて前記発熱部に不具合の予兆があるか否かを判定する判定部と、
    を備えたシステム。
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