以下に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)~図1(c)は、第1実施形態に係る制御装置及び電動家具を例示する模式的斜視図である。
図1(a)に示すように、実施形態に係る制御装置140は、電動家具310と共に用いられる。制御装置140は、電動家具310の可動部70を制御することができる。制御装置140は、例えば、電動家具310のリモートコントローラ(リモコン)である。制御装置140は、例えば、手元スイッチである。制御装置140は、照明の入り切り機能、看護者または介護者の呼び出し機能、または、電源の入り切り機能などの種々の機能を有しても良い。
電動家具310は、例えば、病院、介護施設、または、家庭などで使用される。
この例では、電動家具310は、電動ベッドである。電動家具310は、例えば、病院、介護施設、または、家庭などで使用される。電動ベッドは、可動部70を有する。可動部70は、例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dなどを含む。背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cにおいて、互いの角度は変更可能である。背ボトム70aの動作により、利用者の背の角度が変更可能である。膝ボトム70bと脚ボトム70cとの間の角度の変更により、膝の角度が変更可能である。これらの角度は、連動して変化しても良い。高さ変更部70dは、例えば、床面とベッド面との間の距離(高さ)を変更可能である。これらの可動部70には、例えばアクチュエータなどが用いられる。可動部70の動作により、「背上げ」、「膝上げ」及び「高さ調整」などの少なくともいずれかが可能である。
制御装置140は、上記の可動部70と電気的に接続される。制御装置140と可動部70との間に、制御回路が設けられても良い。このように、間に他の回路が設けられる場合も、電気的に接続される状態に含まれる。
図1(a)に示すように、制御装置140は、ケーブル15により、電動家具310と接続される。制御装置140は、無線通信により、電動家具310と接続されても良い。制御装置140は、操作部10を含む。
図1(b)及び図1(c)に示すように、制御装置140(操作部10)は、第1面10a及び第2面10bを有する。第2面10bは、第1面10aと反対側の面である。第1面10aは、例えば、表側の面である。第2面10bは、例えば、裏面である。第1面10aは、例えば、操作面である。
制御装置140は、複数の操作ボタン20、及び、表示部30を含む。複数の操作ボタン20及び表示部30は、第1面10aに設けられる。
制御装置140は、スイッチ50をさらに含んでも良い。スイッチ50は、例えば、制御装置140の電源ボタンでも良い。スイッチ50は、制御装置140に設けられる複数のモードを切り替えるスイッチでも良い。この例では、スイッチ50は、ハードウエアスイッチであり、スイッチ50は、第2面10bに設けられている。スイッチ50は、制御装置140の筐体の側面に設けられても良い。スイッチ50は、例えば、ソフトウエア制御されるスイッチでも良い。この場合、スイッチ50が設けられる位置は任意である。スイッチ50は、筐体の中に設けられても良い。
後述するように、スイッチ50により、複数の操作ボタン20の少なくとも1つの機能が変更されても良い。例えば、スイッチ50により、制御装置140に設けられる操作モードと設定モードとを切り替えても良い。設定モードにおいて、複数の操作ボタン20などにより、制御装置140の設定が可能である。操作モードにおいて、複数の操作ボタン20を操作することで、電動家具310の可動部70が制御される。
以下、1つの操作モードの場合について説明する。この操作モードにおいては、複数の操作ボタン20により、可動部70が制御される。
この例では、複数の操作ボタン20は、「連動」に関する上昇のボタン21a(第1操作ボタン)、「連動」に関する下降のボタン21b(第3操作ボタン)、「頭」に関する上昇のボタン22a(第2操作ボタン)、「頭」に関する下降のボタン22b(第4操作ボタン)、「足」に関する上昇のボタン23a(第5操作ボタン)、「足」に関する下降のボタン23b(第6操作ボタン)、「高さ」に関する上昇降のボタン24a(第7操作ボタン)、及び、「高さ」に関する下降のボタン24b(第8操作ボタン)などを含む。
例えば、「頭」に関する上昇のボタン22aが押されると、背ボトム70aの角度が大きくなる。例えば、「頭」に関する下降のボタン22bが押されると、背ボトム70aの角度が小さくなる。例えば、「足」に関する上昇のボタン23aが押されると、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの角度が大きくなる。例えば、「足」に関する下降のボタン23bが押されると、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの角度が小さくなる。これらの角度は、例えば、水平面からの角度である。例えば、「高さ」に関する上昇のボタン24aが押されると、ベッド面が高くなる。例えば、「高さ」に関する下降のボタン24bが押されると、ベッド面が低くなる。例えば、「連動」に関する上昇のボタン21aが押されると、「頭」及び「足」が連動して変化する。例えば、「連動」に関する下降のボタン21bが押されると、「頭」及び「足」が連動して変化する。これらの変化は、可動部70の動作により行われる。例えば、操作ボタンを押し続けている期間に、上記の動作が行われる。これにより、安全な動作が得られる。
この例では、複数の操作ボタン20は、第1メモリーポジションに関するボタン25a(第9操作ボタン)、及び、第2メモリーポジションに関するボタン25b(第10操作ボタン)をさらに含む。ボタン25aが押されると、第1メモリーポジションが形成される。ボタン25bが押されると、第2メモリーポジションが形成される。第1メモリーポジションは、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dのそれぞれの状態の組み合わせの1つの状態に対応する。第2メモリーポジションは、背ボトム70a、膝ボトム70b、脚ボトム70c及び高さ変更部70dのそれぞれの状態の組み合わせの別の1つの状態に対応する。これらのメモリーポジションは、制御装置140(または電動家具310)の操作者(使用者)により設定されても良い。これらのメモリーポジションは、電動家具310の使用者の介護者(看護師など)により、設定されても良い。
複数の操作ボタン20には、機械的な接点を有するスイッチの他、静電式または光学式などの任意の入力装置(例えばタッチスイッチなど)が用いられても良い。
表示部30は、例えば、複数の操作ボタン20の操作に応じて変化する表示を行う。表示部30の少なくとも一部は、複数の操作ボタン20の間に設けられる。この例では、表示部30は、第1表示部31、第2表示部32、第3表示部33及び第4表示部34を含む。
例えば、第1表示部31の少なくとも一部は、第1操作ボタン(ボタン21a)と第2操作ボタン(ボタン22a)との間に位置する。第2表示部32の少なくとも一部は、第2操作ボタン(ボタン22a)と第5操作ボタン(ボタン23a)との間に位置する。第3表示部33の少なくとも一部は、第5操作ボタン(ボタン23a)と第7操作ボタン(ボタン24a)との間に位置する。第4表示部34の少なくとも一部は、第7操作ボタン(ボタン24a)と第9操作ボタン(ボタン25a)との間に位置する。
この例では、第1表示部31の少なくとも一部は、第3操作ボタン(ボタン21b)と第4操作ボタン(ボタン22b)との間に位置する。第2表示部32の少なくとも一部は、第4操作ボタン(ボタン22b)と第6操作ボタン(ボタン23b)との間に位置する。第3表示部33の少なくとも一部は、第6操作ボタン(ボタン23b)と第8操作ボタン(ボタン24b)との間に位置する。第4表示部34の少なくとも一部は、第8操作ボタン(ボタン24b)と第10操作ボタン(ボタン25b)との間に位置する。
このように、複数の表示部30の少なくとも1つは、縦方向(高さ方向)に並ぶ複数の操作ボタン20の2つの間に設けられる。表示部30は、複数の操作ボタン20の間の領域30Rに設けられる。
このように、実施形態においては、電動家具310の可動部70の動作を制御可能な複数の操作ボタン20(例えば、第1操作ボタン(ボタン21a)及び第2操作ボタン(ボタン22a)など)が設けられる。表示部30(例えば第1表示部31)は、例えば、第1操作ボタンの操作に応じて変化する表示を行う。例えば、第1操作ボタンの操作により、「連動」して、背の角度が大きくなる。このとき、「連動」の変化に応じて、操作により得られた背の角度に対応する値が、第1表示部31に表示される。表示の例については、後述する。この値は、例えば、概要値である。
ここで、第1操作ボタン(ボタン21a)から第2操作ボタン(ボタン22a)に向かう方向(縦方向)を第1方向とする。縦方向(第1方向)における第1表示部31(表示部30)の位置は、縦方向(第1方向)における第1操作ボタンの位置と、縦方向(第1方向)における第2操作ボタンの位置と、の間にある。縦方向は、例えば、第1面10a(例えば、操作面)に設けられる文字等の上下方向に対応する。文字等は、文字(数字を含む)、図形及びピクトグラムの少なくともいずれかを含む。
このように、実施形態においては、操作ボタン20の操作に応じた表示を行う表示部30を、複数の操作ボタン20の間に設ける。これにより、別の表示部を設ける参考例に比べて制御装置のサイズ(例えば、制御装置の縦方向の長さ)が小さくできる。
例えば、複数の操作ボタン20が設けられる操作面(第1面10a)の上部に表示部を設ける第1参考例がある。第1参考例においては、このような表示部を設けたために、制御装置の縦方向の長さが長くなる。制御装置の縦方向の長さを短くすることで、操作性をより向上できる。
一方、複数の操作ボタン20の間の距離(例えば縦方向の距離)を短くする第2参考例が考えられる。第2参考例においては、制御装置の縦方向の長さが短くできる。しかしながら、複数の操作ボタン20の間の距離を短くすると、指による操作の際に、誤って操作ボタン20を押す場合が生じ易い。その結果、第2参考例においても、良好な操作性を得ることが困難である。
これに対して、実施形態に係る制御装置140においては、複数の操作ボタン20の間に、表示部30(第1表示部31など)を設ける。実施形態においては、複数の操作ボタン20が設けられる操作領域の中に表示部30が設けられる。これにより、制御装置140のサイズ(縦方向の長さ)が小さくできる。複数の操作ボタン20の間の距離は、誤操作を抑制するために、一定以上の値に設定されることが望ましい。この一定以上の距離の領域に表示部30を設けることにより、制御装置140のサイズを小さく維持したまま、良好な操作性が得られる。
実施形態によれば、操作性を向上できる制御装置及び電動家具が提供できる。
第1操作ボタン(ボタン21a)から第3操作ボタン(ボタン21b)に向かう横方向(第2方向)は、縦方向(第1方向)と交差(例えば直交)している。第2操作ボタン(ボタン22a)から第4操作ボタン(ボタン22b)に向かう方向は、横方向(第2方向)に沿っている。第3操作ボタン(ボタン21b)から第4操作ボタン(ボタン22b)に向かう方向は、縦方向(第1方向)に沿っている。
この例では、縦方向(第1方向)における表示部30(第1表示部31)の位置は、縦方向(第1方向)における第3操作ボタン(ボタン21b)の位置と、縦方向(第1方向)における第4操作ボタン(ボタン22b)の位置と、の間にある。
例えば、第1操作ボタン(ボタン21a)及び第3操作ボタン(ボタン21b)は、1つの動作(「連動」の角度または高さの制御)に関する下降及び上昇のそれぞれである。例えば、第2操作ボタン(ボタン22a)及び第4操作ボタン(ボタン22b)は、別の1つの動作(「頭」の角度または高さの制御)に関する下降及び上昇のそれぞれである。1つの動作に関する下降及び上昇の2つのボタンが、1組のボタンとなる。この1組のボタンが、横方向(第2方向)に並ぶ。別の1つの動作に関する下降及び上昇の2つのボタンが、別の1組のボタンとなる。この別の1組のボタンが、横方向(第2方向)に並ぶ。これらの2組のボタンが、縦方向(第1方向)に並ぶ。これらの2組のボタンの間の領域(領域30R)に、表示部30(例えば第1表示部31)が設けられる。これにより、1組のボタンによる制御の状態が、表示部30により、より分かりやすく表示できる。
例えば、表示部30(例えば、第1表示部31)の表示は、第1操作ボタン(ボタン21a)の操作に応じて変化することに加えて、第3操作ボタン(ボタン21b)の操作に応じてさらに変化しても良い。例えば、表示部30(例えば、第2表示部32)の表示は、第2操作ボタン(ボタン22aの)操作に応じて変化することに加えて、第4操作ボタン(ボタン22b)の操作に応じてさらに変化しても良い。
実施形態において、第1操作ボタン(ボタン21a)と第2操作ボタン(ボタン22a)とは、互いに入れ替えが可能である。第3操作ボタン(ボタン21b)と第4操作ボタン(ボタン22b)とは、互いに入れ替えが可能である。ボタンの上下の位置は、入れ替えが可能である。ボタンの左右(横方向)の位置は、入れ替えが可能である。
例えば、第1操作ボタンがボタン22aで、第2操作ボタンがボタン23aでも良い。例えば、第1操作ボタンがボタン23aで、第2作ボタンがボタン24aでも良い。例えば、第1操作ボタンがボタン24aで、第2操作ボタンがボタン25aでも良い。
以下、表示部30における表示の例について説明する。
図2(a)~図2(d)は、第1実施形態に係る制御装置を例示する模式的平面図である。
これらの図は、制御装置140の表示部30(第1~第4表示部31~34など)における表示の例を示している。
図2(a)に示すように、第1表示部31の少なくとも一部は、縦方向において、第1操作ボタン(ボタン21a)と第2操作ボタン(ボタン22a)との間にあり、第3操作ボタン(ボタン21b)と第4操作ボタン(ボタン22b)との間にある。この例では、第1表示部31は、第1操作ボタン(ボタン21a)及び第3操作ボタン(ボタン21b)の操作に応じた値(この例では、「連動」の角度)を数字で表示する。この例では、第1表示部31には、「連動」に関して「20度」が表示されている。
第2表示部32の少なくとも一部は、縦方向において、第2操作ボタン(ボタン22a)と第5操作ボタン(ボタン23a)25との間にあり、第4操作ボタン(ボタン22b)と第6操作ボタン(ボタン23b)の間にある。この例では、第2表示部32は、第2操作ボタン(ボタン22a)及び第4操作ボタン(ボタン22b)の操作に応じた値(この例では、「頭」の角度)を数字で表示する。この例では、第2表示部32において、「頭」の角度に関して「40度」が表示されている。
第3表示部33の少なくとも一部は、縦方向において、第5操作ボタン(ボタン23a)と第7操作ボタン(ボタン24a)との間にあり、第6操作ボタン(ボタン23b)と第8操作ボタン(ボタン24b)との間にある。この例では、第3表示部33は、第5操作ボタン(ボタン23a)及び第6操作ボタン(ボタン23b)の操作に応じた値(この例では、「足」の角度)を数字で表示する。この例では、第3表示部33において、「足」の角度に関して「30度」が表示されている。
第4表示部34の少なくとも一部は、縦方向において、第7操作ボタン(ボタン24a)と第9操作ボタン(ボタン25a)との間にあり、第8操作ボタン(ボタン24b)と第10操作ボタン(ボタン25b)との間にある。この例では、第4表示部34は、第7操作ボタン(ボタン24a)及び第6操作ボタン(ボタン24b)の操作に応じた値(この例では、「高さ」)を数字で表示する。この例では、第3表示部33において、「高さ」に関して「50cm」が表示されている。
図2(b)に示すように、第1表示部31には、「連動」の角度に関して、バーグラフにより表示を行う。第2表示部32は、「頭」の角度に関してバーグラフにより表示を行う。第3表示部33は、「足」の角度に関して、バーグラフにより表示を行う。第4表示部34は、「高さ」に関してバーグラフにより表示を行う。
図2(c)に示すように、第1表示部31には、「連動」の角度に関して、グラフィックにより表示を行う。第2表示部32は、「頭」の角度に関して、グラフィックにより表示を行う。第3表示部33は、「足」の角度に関して、バーグラフにより表示を行う。第4表示部34は、「高さ」に関して、グラフィックにより表示を行う。
図2(d)に示すように、第1表示部31には、「連動」に関して、複数の表示パターンの1つにより表示を行う。第2表示部32は、「頭」の角度に関して、複数の表示パターンの1つにより表示を行う。第3表示部33は、「足」の角度に関して、複数の表示パターンの1つにより表示を行う。第4表示部34は、「高さ」に関して、複数の表示パターンの1つにより表示を行う。
このように、表示部30における表示は、文字(数字を含む)、バーグラフ、及び、複数の表示パターンの少なくとも1つによる表示、の少なくともいずれかを含んでも良い。
図2(a)、図2(b)、図2(c)及び図2(d)の例において、第1表示部31の表示内容は、第1操作ボタン(ボタン21a)及び第3操作ボタン(ボタン21b)の操作に応じて変化する。第2表示部32の表示内容は、第2操作ボタン(ボタン22a)及び第4操作ボタン(ボタン22b)の操作に応じて変化する。第3表示部33の表示内容は、第5操作ボタン(ボタン23a)及び第6操作ボタン(ボタン23b)の操作に応じて変化する。第4表示部34の表示内容は、第7操作ボタン(ボタン24a)及び第8操作ボタン(ボタン24b)の操作に応じて変化する。
例えば、第1操作ボタン(ボタン21a)は、可動部70の一部の上方向への動き及び下方向への動きの一方の動作を制御可能である。そして、第3操作ボタン(ボタン21b)は、可動部70のこの一部の上方向への動き及び下方向への動きの他方の動作を制御可能である。第1操作ボタンと第3操作ボタンとは、可動部70の動作において、1つの「対」に対応する。
一方、第2操作ボタン(ボタン22a)は、可動部70の別の一部の上方向への動き及び下方向への動きの一方の動作を制御可能である。そして、第4操作ボタン(ボタン22b)は、可動部70のその別の一部の上方向への動き及び下方向への動きの他方の動作を制御可能である。第2操作ボタンと第4操作ボタンとは、可動部70の動作において、別の1つの「対」に対応する。
例えば、複数の操作ボタン20において、1つの上昇のボタンの上または下に、別の上昇のボタンが設けられる。これらの2つのボタンの間に表示部30の少なくとも一部が設けられることで、制御装置140のサイズを小さく維持したまま、良好な操作性が得られる。例えば、複数の操作ボタン20において、1つの下降のボタンの上または下に、別の下降のボタンが設けられる。これらの2つのボタンの間に表示部30の少なくとも一部が設けられることで、制御装置140のサイズを小さく維持したまま、良好な操作性が得られる。
既に説明したように、可動部70は、電動家具310に含まれる背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの少なくとも1つを含む。このとき、例えば、第1操作ボタン(ボタン21a)は、例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの少なくとも1つの上方向への動き及び下方向への動きの一方の動作を制御可能である。例えば、第3操作ボタン(ボタン21b)は、例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの少なくとも1つの上方向への動き及び下方向への動きの他方の動作を制御可能である。
例えば、可動部70の一部の上方向への動きは、電動家具310に含まれるフレーム70g(図1(a)参照)の傾斜の増大及びフレーム70gの床からの上昇の少なくとも1つを含んでも良い。
実施形態において、第1操作ボタン(ボタン21a)と第2操作ボタン(ボタン22a)との間の距離h1(図2(a)参照)は、例えば、5mm以上20mm以下である。距離h1は、縦方向(第1方向)に沿う距離である。これにより、複数の操作ボタン20の誤操作が抑制できる。第1操作ボタン(ボタン21a)の第1方向に沿う長さは、例えば、5mm以上20mm以下である。
実施形態において、第1操作ボタン(ボタン21a)と表示部30(第1表示部31)との間の縦方向(第1方向)に沿う距離h2(図2(a)参照)は、例えば、1mm以上10mm以下である。これにより、見易い表示が可能になる。そして、複数の操作ボタン20どうしの間の距離(上記の距離h1)が、適正な値にできる。良好な操作性と、良好な視認性が得られる。
以上の第1実施形態においては、複数の操作ボタン20に設けられる1つの操作モード(機能)において、表示部30が表示を行う。表示部30は、複数の操作ボタン20の少なくとも1つ(例えば、第1操作ボタン(ボタン21a))の操作に応じて変化する。
(第2実施形態)
第2実施形態においては、複数の操作ボタン20の機能が切り替えられる。表示部30において、変更された機能についての表示が行われる。表示部30は、複数の操作ボタン20の少なくとも1つ(例えば、第1操作ボタン(ボタン21a))に関する情報(例えば機能)を表示する。
図3(a)及び図3(b)は、第2実施形態に係る制御装置を例示する模式的平面図である。
図3(a)は、例えば、操作モード(第2状態ST2)を例示している。図3(b)は、設定モード(第1状態ST1)を例示している。これらの動作モードは、例えば、スイッチ50(図1(c)参照)により切り替えられる。設定モード(第1状態ST1)は、例えば、スイッチ50が操作され、スイッチ50が入力を受けたときの状態である。
図3(b)に示すように、制御装置141において、第1状態ST1(設定モード)において、複数の操作ボタン20の間に設けられる表示部30に表示が行われる。この例では、表示部30は、呼び出し設定表示31a、近距離無線通信設定表示31b、操作禁止設定表示32a、速さ設定表示32b、「モーションS」設定表示33a、操作音設定表示33b、「メモポジ」設定表示34a及び照明設定表示34bを含む。
図3(a)に示すように、第2状態ST2(操作モード)においては、上記の表示部30による表示は行われない。
通常の使用状態に対応する操作モードにおいては、第1表示部30による表示が行われない。不要な表示が表示されないため、使用者は、操作ボタン20が分かりやすいと感じる。操作性が向上する。
一方、設定モードに切り替わったときに、各種の設定項目に対応した表示が、表示部30により行われる。
例えば、呼び出し設定表示31aの上に位置するボタン21aは、設定モードにおいては、呼び出し設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン21aの操作により、呼び出し設定の条件などが変更される。
例えば、近距離無線通信設定表示31bの上に位置するボタン21bは、設定モードにおいては、近距離無線通信設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン21bの操作により、近距離無線通信設定の条件などが変更される。
例えば、操作禁止設定表示32aの上に位置するボタン22aは、設定モードにおいては、操作禁止設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン22aの操作により、操作禁止のオン/オフが変更される。
例えば、速さ設定表示32bの上に位置するボタン22bは、設定モードにおいては、速さ設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン22bの操作により、可動部70の動作の速さなどが変更される。
例えば、「モーションS」設定表示33aの上に位置するボタン23aは、設定モードにおいては、「モーションS」設定のための入力部として機能する。「モーションS」は、例えば、手足などの動きを検知する入力(モーションセンサ)である。例えば、ボタン23aの操作により、「モーションS」の設定に関する条件が変更される。例えば、モーションセンサのオン/オフが切り替えられても良い。
例えば、操作音設定表示33bの上に位置するボタン23bは、設定モードにおいては、操作音設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン23bの操作により、操作音の条件が変更される。操作音のオン/オフが切り替えられても良い。
例えば、「メモポジ」設定表示34aの上に位置するボタン24aは、設定モードにおいては、「メモポジ」(記憶姿勢)の設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン24aの操作により、可動部70の状態(姿勢)が記憶される。
例えば、照明設定表示34bの上に位置するボタン24bは、設定モードにおいては、照明設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン24bの操作により、照明の設定に関する条件が変更される。
このように、第1状態ST1(設定モード)において、表示部30により複数の操作のタン20の少なくとも1つに関する情報(この例では機能)が表示される。この表示部30は、複数の操作ボタン20の1つと、複数の操作ボタン20の別の1つと、の間に設けられる。第1状態ST1において、複数の操作ボタン20の上記の1つと、複数の操作ボタン20の上記の別の1つと、のいずれかが、入力を受けたとき(操作されたとき)、制御装置141は、表示部30の表示に対応する動作を行う。
例えば、第1状態ST1(設定モード)において、呼び出し設定表示31aの上に位置するボタン21aが操作されて、ボタン21aが入力を受ける。このとき、ボタン21aの操作により、呼び出し設定表示31aの表示に対応して、呼び出しに関する設定が変更される。一方、第2状態ST2(操作モード)においては、ボタン21aは、「連動」に関する上昇のボタンとして機能する。
このように、表示部30の表示に対応する動作(例えば呼び出し設定)は、第2状態ST2(操作モード)における複数の操作ボタン20の動作(「連動」に関する上昇)とは異なる。
例えば、第1状態ST1(設定モード)において、速さ設定表示32bの上に位置するボタン22bが操作されて、ボタン22bが入力を受ける。このとき、ボタン22bの操作により、速さ設定表示32bの表示に対応して、可動部70の動作の速さなどが変更される。一方、第2状態ST2(操作モード)においては、「頭」に関する下降のボタン22bとして機能する。
このように、表示部30の表示に対応する動作(例えば呼び出し設定)は、第2状態ST2(操作モード)における複数の操作ボタン20の動作(「連動」に関する上昇)とは異なる。表示部30の表示に対応する動作(例えば可動部70の動作の速さの変更)は、第2状態ST2(操作モード)における複数の操作ボタン20の動作(「頭」の下降)とは異なる。
第2実施形態においては、1つのスイッチ50により、複数の操作ボタン20の機能が、操作モードと、設定モードと、の間で切り替えられる。そして、設定モードにおいては、複数の操作ボタン20の少なくとも1が、表示部30の表示に関連した機能に切り替わる。操作ボタン20の上または下に表示部30が設けられることで、その操作ボタン20の設定モードにおける機能が分かりやすい。例えば、通常の使用状態に対応する操作モードにおいては、この表示が行われない。第2実施形態によれば、操作性を向上できる制御装置及び電動家具が提供できる。
上記の第1状態ST1において表示部30により表示される表示に対応する動作は、音の発生の制御(操作音設定)、近距離無線通信の制御(近距離無線通信設定)、呼び出しの制御(呼び出し設定)、モーションセンサによる入力の制御(「モーションS」設定)、及び、照明の制御(照明設定)の少なくとも1つを含んでも良い。
上記の第1状態ST1において表示部30により表示される表示に対応する動作は、例えば、第2状態ST2(操作モード)における複数の操作ボタン20の入力の受け付けと非受け付けとの切り替え(操作禁止設定)、可動部70の動作の速さの変更(速さ設定)、及び、可動部70の状態の記憶の制御(「メモポジ」設定)の少なくとも1つを含んでも良い。
一方、第2状態ST2における複数の操作ボタン20の動作は、可動部70の制御(例えば、上昇及び下降の少なくともいず歌いれか)を含む。例えば、第2状態ST2における複数の操作ボタン20の少なくとも1つの動作は、電動家具310の高さの制御、及び、電動家具310の第1部分と電動家具310の第2部分との間の角度の制御、の少なくとも1つを含んでも良い。電動家具310の高さの制御は、例えば、高さ変更部70dの制御に対応する。電動家具310の第1部分は、例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの1つである。電動家具310の第2部分は、例えば、背ボトム70a、膝ボトム70b及び脚ボトム70cの別の1つである。
このように、第1状態ST1と第2状態ST2において、複数の操作ボタン20の機能が変更される。例えば、第1状態ST1においては、表示部30により、複数の操作ボタン20の少なくとも1つの機能が表示される。例えば、第2状態ST2においては、表示部30は、表示を消しても良い。
このように、表示部30は、第1操作ボタンの操作に応じて変化する表示(第1実施形態)、及び、第1操作ボタンの機能が変更されたときのその機能に関する表示、の少なくともいずれかを表示可能でも良い。この表示は、点灯または消灯を含んでも良い。
図4(a)及び図4(b)は、第2実施形態に係る別の制御装置を例示する模式的平面図である。
図4(a)は、例えば、操作モード(第2状態ST2)を例示している。図4(b)は、設定モード(第1状態ST1)を例示している。
図4(a)に例示する操作モード(第2状態ST2)において、ボタン21a、21b、22a、22b、23a、23b、24a、24b、25a及び25bの機能は、図2(a)に関して説明した機能と同じである。
図4(b)に示すように、制御装置141aは、表示部30を含む。表示部30は、第1状態ST1(スイッチ50が第1入力を受けた設定モード)において、複数の操作ボタン20の間に、第1表示30Dを表示する。この例では、表示部30は、自動オフ設定表示31c、操作禁止設定表示31d、操作音設定表示32c、速さ設定表示32d、「ラクリア」設定表示33d、「メモリー1」設定表示34c及び「メモリー2」設定表示34dを含む。第1表示30Dの少なくとも一部は、複数の操作ボタン20の間の領域30Rに表示される。
図4(a)に示すように、第2状態ST2(操作モード)においては、上記の表示部30による表示は行われない。
設定モードに切り替わったときに、各種の設定項目に対応した表示(第1表示30D)が行われる。
例えば、自動オフ設定表示31cの上に位置するボタン21aは、設定モードにおいては、自動オフ設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン21aの操作により、自動オフ設定の条件などが変更される。
例えば、操作禁止設定表示31dの上に位置するボタン21bは、設定モードにおいては、操作禁止設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン21bの操作により、操作禁止設定の条件などが変更される。
例えば、操作音設定表示32cの上に位置するボタン22aは、設定モードにおいては、操作音設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン22aの操作により、操作音の条件などが変更される。
例えば、速さ設定表示32dの上に位置するボタン22bは、設定モードにおいては、速さ設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン22bの操作により、可動部70の動作の速さなどが変更される。
例えば、「ラクリア」設定表示33dの上に位置するボタン23bは、設定モードにおいては、「ラクリア」設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン23bの操作により、「ラクリア」動作の条件が変更される。「ラクリア」動作においては、例えば、「背上げ」を行う際に、「膝上げ」を行った後で「背上げ」が行われる。この一連の動作に関する設定が、ボタン23bの操作により行われる。
例えば、「メモリー1」設定表示34cの上に位置するボタン24aは、設定モードにおいては、「メモリー1」(記憶姿勢)の設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン24aの操作により、可動部70の状態(姿勢)の1つが記憶される。
例えば、「メモリー2」設定表示34dの上に位置するボタン24bは、設定モードにおいては、「メモリー2」の設定のための入力部として機能する。例えば、ボタン24bの操作により、可動部70の状態(姿勢)の別の1つが記憶される。
第1及び第2実施形態において、表示部30には、例えば、半導体発光素子(Light Emitting Diodeなど)が用いられる。表示部30には、例えば、バックライトと、光スイッチ(例えば液晶表示素子など)と、が用いられても良い。
図5は、実施形態に係る制御装置を含む別の電動家具を例示する模式的斜視図である。 図5に示すように、電動家具311は、電動椅子である。電動家具311は、可動部70を含む。可動部70は、例えば、背もたれ部70e及び座面部70fを含む。実施形態に係る制御装置140により、これらの可動部70が制御される。電動家具311においても、操作性を向上できる電動家具が提供できる。電動家具311において、制御装置141及び141aのように機能が変更可能な制御装置が用いられても良い。
実施形態においては、表示部30が設けられていながら、コンパクトな制御装置(リモートコントローラ、例えば、手元スイッチ)を提供できる。
実施形態によれば、操作性を向上できる制御装置及び電動家具が提供できる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、制御装置に含まれる操作ボタン、及び表示部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施形態として上述した制御装置及び電動家具を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての制御装置及び電動家具も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。