JP2022027320A - ヘアードライヤー・アダプター及びそれを付属するヘアードライヤー - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘアードライヤーの基本的な機能と必要な温風発生装置以外に、遠赤外線発生装置、各種放電装置、静電霧化装置、及び、蒸気発生装置、並びに、それらの制御機器等を必要とすることなく、ヘアードライヤーの温風及び冷風の流路に付設するだけで、毛髪を損傷せず、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができるヘアードライヤー・アダプター及びそれを付属するヘアードライヤーを提供する。【解決手段】本発明のヘアードライヤー・アダプターは、ヘアードライヤーのエアー吹出し口の下流側に着接することができ、温風及び/又は冷風が通過することができる開口部を備え、その開口部が、軟質磁性材料からなることを特徴とし、これを装着したヘアードライヤーを用いて毛髪を乾燥する。【選択図】図3

Description

本発明は、ヘアードライヤーの流路に付設するだけで、ヘアードライヤーの乾燥能力を損なうことなく、毛髪を損傷せず、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、毛髪をストレートに仕上げる場合にも、毛髪にカールを掛ける場合にも、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができるヘアードライヤー・アダプター及びそれを付属するヘアードライヤーに関する。
洗髪した後、ヘアードライヤーを用いて毛髪を乾燥させる習慣が一般的になって久しいが、これは、生乾きの毛髪が枕等の寝具も湿らせることによって、毛髪、毛根、及び、頭皮の衛生状態を悪化させ、頭皮に繁殖した雑菌が異臭を発生させるだけでなく、炎症等の問題を引き起こすので、健康な毛髪を育成し、美髪を保
つことができなくなるためである。ヘアードライヤーを用いて毛髪を十分に乾燥させると、毛髪を保護するキューティクルが閉じ、毛髪内部からの水分の蒸発を防ぐことができ、パサツキがない艶のある毛髪を保つことができるのである。(非特許文献1)
しかし、ヘアードライヤーを用いた毛髪の乾燥には、繊細な注意を払う必要がある。毛髪にヘアードライヤーを当て続け、100℃以上に加熱すると、生卵が固まるように、毛髪内部のタンパク質が変質して毛髪の空洞化が生じ、毛髪の損傷が激しくなる(例えば、非特許文献2)。そのため、60~70℃となるように、間欠したヘアードライヤーの操作や、温風と冷風の使い分け等が必要である(例えば、非特許文献3)。
一方、男女を問わず、清潔で艶のある整えられた毛髪に憧れる気持ちは強い。特に、女性の場合、くせ毛がなく、艶のある美しいストレートヘアにしたいという願望や、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れのカールを掛けたいという要求が、年代を問わず幅広く存在し、毛髪の理美容に対する出費が少ないとは言えない(例えば、非特許文献4)。
そのため、上述した願望や要求を満たすことができるような効果を発揮する機能が、自宅で使用するヘアードライヤーにも求められ、このような需要に対して応えるヘアードライヤーの開発が行われてきた。
まず、着目されたのは遠赤外線を利用したヘアードライヤーで、毛髪を迅速に乾燥することができ、頭皮の血行を促進する効果があると記載されている(例えば、特許文献1)。遠赤外線は、1981年にアメリカ航空宇宙局(National Aeronautics and Space Administration,NASA)が、遠赤外線は人体の水分子との共振作用によって熱エネエルギーを発生する人体に有効な電磁波であると発表した研究報告以降注目され、育成光線と呼称されるようになり、暖房機等の熱線として幅広く応用されたものである(非特許文献5)。確かに、遠赤外線の波長の電磁波は、生体の表面から約200μmの深さで大半が吸収され、生体を発熱させる作用や、生体の細胞を活発化する作用がある上、殺菌作用を有することが報告されている(例えば、非特許文献6~8)。
次いで、放電等によって形成されたプラズマから放出されるイオン、ラジカル、及び、オゾン等が、殺菌及び消臭に効果的であるため、空気清浄機、エアコン、除湿器、及び、加湿器等で幅広く利用されているが、ヘアードライヤーにおいても、これらを活用できることが見出された(非特許文献9)。
特に、ヘアードライヤーの場合には、湿度の高い環境で使用されるため、放電等によって形成されたプラズマ中で生成する電子及びイオンと水分子との相互作用が利用されている。例えば、電子が空気中の分子に付着した状態で水分子を数個取り込んだマイナスイオン、及び、水素プラスイオンと酸素マイナスイオンが水分子を数個取り込んで安定化したプラズマクラスター等を利用するものである。(例えば、特許文献2~6、並びに、非特許文献9及び10)。
例えば、空気の分子に電子が付着した状態で水分子を数個取り囲んだものであると定義されたマイナスイオンによるトリートメント効果を向上可能なヘアードライヤーが報告されている。特に、冷風流路に放電装置を配置されることを特徴とし、熱風流路に配置される場合と比較して、マイナスイオンの蒸散が防止され、画素毛髪内部まで浸透し、毛髪がしっとり、サラサラになる効果が向上することが記載されている(特許文献2)。
更に、このマイナスイオンを強制的に冷却して低い熱運動エネルギー状態に保ち、その蒸散が抑止されることによって、一層潤いのある毛髪に仕上げることができるように改良されたヘアードライヤーも提案されている(特許文献3)。
また、放電装置で発生したイオンが拡散することがない空気流路を形成し、毛髪に対するイオンの分布密度を高め、毛髪を電気的に中和し、毛髪の内部深くまで水分を浸透させ、毛髪の状態を好適化するヘアードライヤーが報告されている。このイオンと水分子との相互作用に基づくこれらの状態に関する記載はないが、放電部で形成されたプラズマから放出されるイオンが、帯電した毛髪を中和すると共に、水分子を取り込んだクラスターが毛髪に作用する効果を高める流路としていることを特徴としている(特許文献4)。
一方、このような放電装置(イオン発生装置)の生成する正負のイオンによる、殺菌効果、及び、帯電した毛髪の除電によるまとわりつき等の抑制効果によって、髪の乾燥を円滑に行うと共に、空気清浄機にも利用できるヘアードライヤーが開発されている(特許文献5)。
しかし、このような放電装置を備えたヘアードライヤーは、空気の吸込み口から吹出し口への規則的な流れの場合、通常正に帯電した埃等の異物が、マイナスイオンに帯電したヘアードライヤー内部の部材に電気的に吸着されやすいという問題がある。この課題に対し、吹出し口から吸込み口への第二の空気の流れを形成して、埃等の異物の効率的に飛散できるヘアードライヤーが提案されている(特許文献6)。
ヘアードライヤーの重要な課題である毛髪への豊富な水分供給は、放電装置が形成するプラズマから生成される電子及びイオンと水分子との相互作用を利用する方法以外に、ミストを積極的に利用する方法が検討されてきた(例えば、特許文献7~10)。
しかし、ミストを温風と共に供給できるヘアードライヤーであっても、ミスト量と温風が一定の場合、頭髪の状態に応じた寝ぐせ直しや洗髪後のセット等が困難で使い勝手が悪いという問題があった。これに対し、ミスト量を制御することによって解決するヘアードライヤーが提案された(特許文献7)。
更に、従来のミスト発生装置は、水タンク、ミストノズル、エアーポンプとから構成されるものであったが、水が供給される放電電極に高電圧を印加して形成される静電霧化現象によって帯電微粒子水(ナノサイズミスト)を生成させる静電霧化装置が開発され、ヘアードライヤー及びヘアーセッター等の理容機器、並びに、空気清浄機等の空調機器等への搭載が検討されてきた(特許文献8)。これは、ナノサイズミストが強酸性の微小な粒子であり、毛髪に当てればツヤやコシを与えることができ、消臭等の効果も有しているためである。ヘアードライヤーに適用する場合には、ナノサイズミストの吐出量が不足しているため、その改良が施されている(特許文献9)。
また、ミスト(水滴)ではなく、ヒーターにより発生される蒸気をヘアードライヤーに適用することによって、温風による毛髪の水分の急激な減少を抑制し、潤いを持った毛髪に乾燥できるヘアードライヤーも提案されている(特許文献10)。
最近では、遠赤外線発生部材とマイナスイオン発生部材の最適な配置によって、遠赤外線効果とマイナスイオン効果のいずれの効果も互いに妨げることがないヘアードライヤーも提案されている(特許文献11)。
このように、遠赤外線、マイナスイオン、ミスト、及び、蒸気の毛髪に対する効能を活用したヘアードライヤーが日々改良され、多種多様なヘアードライヤーが消費者に提供されてきた。しかしながら、いずれのヘアードライヤーも、温風発生装置、遠赤外線発生装置、各種放電装置、静電霧化装置、及び、蒸気発生装置、並びに、それらの制御機器等をヘアードライヤーに内蔵させる必要があり、構造が複雑で重く、故障の原因を数多く内在した、高価な機器となっているにもかかわらず、毛髪及び頭皮に及ぼす明らかな効能を発現しうるとは限らない。
ただし、これまでのヘアードライヤーの技術開発を顧みると、温風暴露環境下における水分子の毛髪及び頭皮に及ぼす何らかの作用が重要であることを否定することはできないと考えられる(例えば、非特許文献9及び10、並びに、特許文献1~11)。
このことは、毛髪の化学的構成成分及び構造からも示唆される(非特許文献2及び3)。まず、毛髪の大部分が、水分子や熱の影響を受け易いタンパク質で化学的に構成されていることである。更に、毛髪が、メデュラをコルテックスが取り囲み、コルテックスがキューティクルで被覆されている構造であり、メデュラ、コルテックス、及び、キューティクルが、それぞれ、次のような特徴を備えていることにある。すなわち、メデュラは、円柱状の多孔質状タンパク質であるが、熱による損傷によりメデュラの割合が増加する。コルテックスは、繊維状タンパク質の束が更に多数束ねられており、毛髪の85~90%を占め、タンパク質の構造及び水分量が毛髪の柔軟性及び太さに影響する。そして、キューティクルは、うろこ状平板が4~10枚積層された多層構造で、その積層界面が毛髪の0.1%しか存在しない18-メチルエイコサン酸という脂質で被覆され、毛髪内部を保護しているが、水で膨潤しやすく、毛髪内部への水の供給路となっており、毛髪の艶及び手触りを左右する18-メチルエイコサン酸が失われ易い。
すなわち、卵の加熱変質によって調理され、加熱温度によって温泉卵や茹で卵のように状態が異なることから分かるように、タンパク質で構成される毛髪は、極めて熱に敏感である上、毛髪の内部構造が、多孔質状又は繊維状で水熱の影響を受け易く、内部を保護する最外層が水に膨潤しやすく、脂質を失いやすいため、ヘアードライヤーを用いた毛髪の乾燥において、乾燥能力を損なうことなく、毛髪を損傷せず、水分の潤いを与え、艶のある毛髪に仕上げるためには、水を介在させることは不可欠であると考えられる。また、毛髪をストレートに仕上げる場合にも、毛髪にカールを掛ける場合にも、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えるためには、極めて温和な水熱処理で毛髪を乾燥させる必要があると考えられる。
このようなヘアードライヤーを用いた乾燥を見直したところ、温風及び冷風にかかわらず、そこには、特別な操作を施さなくとも水分子が存在しており、水分子が毛髪に接触する機会があるということを再認識すると共に、水の沸点や融点等が、水の分子量と類似したアルコール等のそれらよりもはるかに高いという水の特異性に着目した。
上述した水(HO)の特異性は、酸素(O)原子がマイナスに分極すると共に、水素(H)原子がプラスに分極して、0.0956nmの間隔で二つのO-H結合が形成され、それらの結合角が104.5°の分子構造に形作られていることに起因している。すなわち、この分極された分子構造に基づき、異なる水分子のO原子とH原子とが水素結合し、水分子の塊であるクラスターを形成すると共に、双極子モーメントを有するイオン性分子の挙動を示すためである(非特許文献11~12)。具体例として、一般的に分子量の大きさと相関関係にある物質固有の沸点を取り上げると、水(分子量:18)の沸点は100℃であるのに対し、分子量が2だけしか異ならないメタノール(分子量:16)の沸点は-164℃で、264℃もの差があり、これが水の特異性を如実に示している。
このような水分子の構造は、次のように二つの考え方に基づいて説明されている。一つは、図1に示すように、O原子Aの2P軌道A3とH原子Bの1S軌道B1の不対電子が共有化されてO-H結合を形成する考え方で、O原子AとH原子Bの電気陰性度の差によって生じるO-H結合の分極(O原子:-2δ、H原子:+δ)によってH原子同士が反発し、O-H結合の角度αが104.5°となることを説明するものである。O原子Aは、原子番号が8で、8つの電子を有し、エネルギー準位の低い順に、1S軌道A1及び2S軌道A2に、それぞれ2つの電子が入り、そして、図1では、2P軌道A31、2P軌道A32、及び、2P軌道A33に、それぞれ、1つ、2つ、及び、1つの電子が入っている。2P軌道A3は、三つの軌道にそれぞれ2つの電子が入ることによって安定化するため、H原子Bの1S軌道B1に入っている1つの電子が、O原子Aの2P軌道A31及び2P軌道A33と共有して共有結合を形成する。この分子軌道によれば、O-H結合の角度αは90°となるべきであるが、プラスに分極したH原子同士が反発して、104.5°の結合角αに拡大していると解釈することができる。
もう一つは、O原子AのSP混成軌道A41~44を用いて、O原子AとH原子Bとが共有結合して水分子の構造が形成される考え方で説明するものである。O原子Aの1S軌道A1には2つの電子が入るが、上述したように、エネルギー準位の低い順に電子が入るのではなく、2S軌道に入るべき2つの電子と、2P軌道A31、2P軌道A32、及び、2P軌道A33に入るべき4つの電子が混成し、2つのSP混成軌道A41、42には2つの電子が、残りの2つのSP混成軌道A43、44には1つの電子が入り、正四面体の安定した4つのSP混成軌道A41~44を作るという考え方である。この混成軌道に従えば、H原子Bの1S軌道B1に入っている1つの電子は、1つの電子しか入っていないSP混成軌道A43、44と共有して共有結合を形成する。この分子軌道に従えば、O-H結合の角度αは109.27°となるべきであるが、共有電子対同士の反発力よりも、非共有電子対の反発力の方が大きいという電子対反発則により、非共有電子対同士の反発力が優り、共有電子対同士のO-H結合が104.5°の結合角αに縮小していると解釈することができる。
いずれにしても、水分子は、O原子がマイナスに分極すると共に、H原子がプラスに分極して、0.0956nmの間隔で二つのO-H結合が形成され、それらの結合角が104.5°の分子構造に形作られている。この分極された分子構造に基づき、異なる水分子のO原子とH原子とが水素結合し、水分子の塊であるクラスターを形成すると共に、双極子モーメントを有するイオン性分子の挙動を示すために、水の特異性を発現するのである。
そして、この水の特異性の根幹となる分極したイオン性分子は、磁場の影響を強く受けることが報告されている(非特許文献14~17)。
水分子のO-H結合に基づく赤外線吸収スペクトルは、液相において、伸縮振動モード、変角振動モード、及び、束縛回転振動モードに由来するピークが認められるが、その伸縮振動モードの共鳴振動数が、気相の水分子よりも低振動数側にシフトしており、液相の水分子のO-H結合が水素結合によって実効的なバネ定数が小さくなることが知られている(非特許文献14)。これと同様の共鳴振動数シフトが、10T(テスラ)を超える強磁場中において認められた(非特許文献15)。すなわち、磁場における水の赤外線吸収スペクトルを測定した結果、O-H伸縮振動モードの共鳴振動数が低振動数側にシフトしており、磁場において、水素結合が増加したことを示している。
また、この磁場中における水素結合の増加が、極めて精密に測定可能な屈折率においても興味深い現象として観察されている(非特許文献15)。すなわち、10Tの磁場中において、温度変化よりもはるかに大きな水の屈折率の増加が測定され、磁場における水素結合の増加が屈折率からも確認されたのである。これは、反磁性の水が常磁性に移行して安定化していることを伺わせる。しかも、金表面の水の屈折率を測定する表面プラズモン共鳴法(SPR)とガラスセルのバルクの水の屈折率を測定する位置敏感検出法(PSD)で測定した屈折率は異なり、SPR法測定結果の方がより大きな屈折率の増加を示し、金表面の水の方が磁場に対する応答性が高いことが認められた。
更に、磁気水も、通常の水とは異なる状態にあることが、高速原子衝撃法(Fast Atom Bombardment,FAB)と思われるイオン化法を用いたイオン化質量分析(Ionization Mass Spectrometry)により観測された(非特許文献16)。この方法によれば、水中のクラスターがイオンとして観測されるので、ネオジウム磁石4300G(ガウス、0.4T)12個が搭載された磁化装置を用いて製造された磁気水と、磁気水を製造する前の純水とを測定した結果、磁気の効果により水のクラスターが分解されていることが分かった。また、これらの水を用いたカイワレ大根栽培実験の結果、磁気水の方が発芽率及び成長率共に高くなったと報告されている。
そして、ネオジウム磁石上で電気分解された電解質溶液中のイオンには、電子同様、ローレンツ力が働き、その水溶液が回転運動することを可視化することに成功している(非特許文献17)。このことは、分極によってイオン性を有する水分子が磁場中に突入すれば、ローレンツ力を受けることを強く示唆している。
以上、磁場が水分子に及ぼす影響が微視的に報告されているが、このような磁場における水分子の挙動を具体的に利用した装置が、熱風乾燥機として提案され、販売されている(特許文献12及び非特許文献18)。磁場を通過した水分子を含む熱風で乾燥させるもので、水分子の磁場による揺らぎが効果を発揮することが示唆されている。
一方、従来、電気エネルギーと熱エネルギーの可逆変換作用である熱電効果としては、トムソン効果、ペルチェ効果、及び、ゼーベック効果の三つがよく知られている(非特許文献19)。トムソン効果は、場所によって温度の異なる一つの導体において電流を流すと、導体内に発熱又は吸熱が発生する現象である。ペルチェ効果は、接触する異種導体の両端から電流を流すと、その接触面において発熱又は吸熱が起きる現象である。ゼーベック効果は、接触する異種導体の両端に温度差を与えると、両端に電位差を生じるものである。特に、ペルチェ効果とゼーベック効果は、冷却部品、熱電対、及び、電流計等工業的に幅広く利用されている。
そして、2008年、ゼーベック効果と類似しているが全く異なる、強磁性材料の両端に温度差を与えると電子スピンが湧き出る現象、すなわち、スピンゼーベック効果が発見された(非特許文献20及び21)。これは、強磁性材料の両端に温度差を設けると、高温側と低温側のそれぞれから、温度差の方向と直角方向で、逆向きの磁極を有する電子スピンが湧き出る、従来の熱電効果という概念とは全く異なるものである。このスピンゼーベック効果によれば、強磁性材料に温度差を与えると、温度差が生じた強磁性材料の表裏に逆向きの磁場が温度差方向と直交するように形成されること及び温度差方向にも磁場が形成されることを示唆しており、上述したような水分子に磁場の影響を与えることができる新しい起動力として期待される。
さて、従来のヘアードライヤーは、エアーと共に、遠赤外線、電子やイオンに取り囲まれた水分子、及び、帯電微粒子水を毛髪に働きかけることによって、毛髪を損傷せず、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、毛髪をストレートに仕上げる場合にも、毛髪にカールを掛ける場合にも、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができるように改良されてきた。しかし、温風発生装置、遠赤外線発生装置、各種放電装置、静電霧化装置、及び、蒸気発生装置、並びに、それらの制御機器等をヘアードライヤーに内蔵させる必要があり、構造が複雑で重く、故障の原因を数多く内在した、高価な機器となっているにもかかわらず、毛髪及び頭皮に及ぼす明らかな効能を発現しうるとは限らない。
従って、上述した技術背景を踏まえれば、従来のヘアードライヤー技術から逸脱した新しい発想、例えば、水分子の特異性及び水に及ぼす磁場の影響を利用することによって、毛髪に優しいヘアードライヤーを創造することが可能ではないかと考えられる。
特公平8-24606号公報 特開2004-208935号公報 特開2009-233366号公報 特開2004-230202号公報 特開2013-000275号公報 特開2013-111226号公報 特開平5-309013号公報 特開2008-012484号公報 特開2009-028432号公報 特開2012-210385号公報 特開2017-108786号公報 特許第5720937号
頭美人運営事務局監修,「ドライヤーによる髪への影響と対策」,ヘッドスパ頭美人ホームページ,ヘアケア講座,[2020年5月8日検索],インターネット,<URL:https://www.atama-bijin.jp/hair_care/trouble/dryer/> 花王株式会社,「髪の構造~髪の構造となりたち~」,花王ホームページ,ヘアケアサイト,[2020年5月8日検索],インターネット,<URL:https://www.kao.com/jp/haircare/hair/1-3/> 花王株式会社,「髪の知識~高温加熱の影響~」,花王ホームページ,ヘアケアサイト,[2020年5月8日検索],インターネット,<URL:https://www.kao.com/jp/haircare/hair/3-7/> 総務省統計局、「"サービス産業動向調査"平成28年の拡大調査結果(確報)結果の概要」、平成30年3月30日,[2020年5月8日検索],インターネット,URL:http://www.stat.go.jp/data/mssi/kekka/pdf/k2016k.pdf> 山城眞,黒澤宏,「育成光線とは何か?」,[2020年5月8日検索],インターネット,<URL:http://www.b-eco.com/breedingray.pdf> 一般社団法人遠赤外線協会,「遠赤外線とは?」,[2020年5月9日検索],インターネット,<URL:http://www.enseki.or.jp/tokusei.php> 成瀬宇平,「遠赤外線による調理・加工への応用の現状」,栄養学会誌,1988年,Vol.46,No.4,pp.195-198 石井猛,木村碩志,延原玲子,岡田敏彦,福田星人,「遠赤外線による魚の成育に関する考察」,岡山実験動物研究会報,2009年3月,25巻,pp.50-58 「イオンを用いた空気清浄機の原理」,[2020年5月10日検索],インターネット,<URL:https://ocw.nagoya-u.jp/files/113/C2.pdf> シャープ株式会社,「プラズマクラスター技術」,シャープ株式会社ホームページ,[2020年5月10日検索],インターネット,<URL:https://jp.sharp/plasmacluster-tech/principle/> 北野大,「水について考える」,臨床環境医学,第22巻第1号,pp.1-5(2013) 化学屋の呟き,「水分子の構造」,[検索日:2020年5月10日],インターネット,<URL:https://hyper-chemistry.blog.ss-blog.jp/2011 -03-06> ポーリング著(小泉正夫訳),「化学結合論」,pp.76-69,共立出版株式会社,昭和50年10月25日,改訂版15刷 芦原聡,「中赤外非線形分光法による水分子ダイナミクスの時間分解観察」,光学,40巻8号,pp.409-414(2011) 中林誠一郎,曽越宜仁,「水と強磁場との相互作用-屈折率に見る水素結合ネットワークへの磁場効果-」,化学と教育,54巻,1号,pp.8-11(2006) 大石不二夫,志賀忠宏,「磁気水の評価」,神奈川大学,年報2003, pp.177-184(2003) 矢野潤,塩原正雄,平木弘一,竹田正,「磁場中の電気分解により発生した液回転によるローレンツ力の可視化」,科学教育研究,Vol.29,No.4,pp.308-312(2005) 松井エコエネルギー社,「松井式多目的熱風機(愛称 太一号)」,[2020年5月11日検索],インターネット,<http://www.matsui-nenergy.com/03tamokuteki_neppu.files/taichi.pdf> 清水祐也,「熱電効果」,[検索日:2020年5月10日],インターネット,<URL:http://www.osakac.ac.jp/labs/matsuura/japanese/lect-ure/semicondic/na/na013.pdf> 齊藤英治,内田健一,[検索日:2020年5月10日],インターネット,「熱で電子スピンの流れを自在に作る新しい熱エネルギー変換現象"スピンゼーベック効果"を発見」,<URL:https://www.jst.go.jp/kisoken/prest-o/complete/mat-bcmos/gaiyou.pdf> 内田健一,太田岳,齊藤英治,「熱流に付随したスピントロにクス現象とスピンゼーベック効果」,まてりあ,第49巻,第8号,pp.357-363(2010)
従来のヘアードライヤーは、エアーと共に、遠赤外線、電子やイオンに取り囲まれた水分子、及び、帯電微粒子水を毛髪に働きかけることによって、毛髪を損傷せず、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、毛髪をストレートに仕上げる場合にも、毛髪にカールを掛ける場合にも、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができるように改良されてきた。しかし、温風発生装置、遠赤外線発生装置、各種放電装置、静電霧化装置、及び、蒸気発生装置、並びに、それらの制御機器等をヘアードライヤーに内蔵させる必要があり、構造が複雑で重く、故障の原因を数多く内在した、高価な機器となっているにもかかわらず、毛髪及び頭皮に及ぼす明らかな効能を発現し、利用者が十分に満足しうるヘアードライヤーが提供されている状況にはなく、多種多様なヘアードライヤーが利用者の好みに応じて使用されている。
このような状況に鑑み、本発明者は、ヘアードライヤーのエアーが水分を毛髪に供給していることに着目し、その水分を構成する水分子一つ一つに毛髪に作用する活力を与える方法を種々検討してきた。その過程において、強磁性材料を素材とするコームを用いた整髪が、ネオジウム磁石をコーム近傍にネオジウ存在させたり、磁気水を用いて行われると、毛髪の絡みも少なく、癖毛を自然なストレート・ヘアーにすることができることに気づき、ヘアードライヤーのノズルに温風が通過するように強磁性材料を装着して毛髪の乾燥を行ったところ、毛髪に艶を与え、ふんわりとした自然な流れの毛髪に乾燥できることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明の第一のヘアードライヤー・アダプターは、ヘアードライヤーのエアー吹出し口の下流側に着接することができ、エアーが通過する流路を備え、その流路に、軟質磁性材料成形体が配備されていることを特徴とするヘアードライヤー・アダプターである。
本発明の第一のヘアードライヤー・アダプターを適用できるヘアードライヤーは、エアー吸込み口と吹出しし口を備えたハウジング内に、ヒーターユニット、ファン、モーター等を備え、少なくともエアーが吐出される能力を備えていること以外に制限がなく、一般に市販されている全てのヘアードライヤーを対象とすることができる。本発明のヘアードライヤー・アダプターは、水分を含むエアーに作用するため、AIR MULTIPLIER(登録商標)のような送風機構が異なるヘアードライヤーに適用することができることは当然のことながら、遠赤外線発生装置、各種放電装置、静電霧化装置、及び、蒸気発生装置等を備えたヘアードライヤーにも例外なく適用可能である。
より具体的には、第一のヘアードライヤー・アダプターは、少なくとも、ヘアードライヤーのエアー吹出し口に装着することができる嵌合部、エアー吹出し口、エアーを通過することができる流路を備え、その流路に軟質磁性材料成形体が配備されていればよい。
少なくとも軟質磁性材料成形体を含んで形成される流路のエアーが通過する面積は、ヘアードライヤーの吹出し口の面積よりも小さくてもよいが、軟質磁性材料で囲まれた流路又は一つ以上の軟質磁性材料が橋架された流路が少なくとも一つ以上備えられていることが好ましい。そのような流路の数に制限はないが、吹出し口の面積及び軟質磁性材料の加工精度、並びに、風量の観点から、500流路以下であることが好ましい。
また、流路の形状についても制約はなく、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状等の形状とすることができるが、流路のエアーの流れ方向に直角な断面形状に関わりなく、格子状になっていることが、ヘアードライヤー・アダプターの風量確保、強度、及び、加工性等の観点から好ましい。格子状としては、井桁型、面格子型、横面格子型、及び、横格子型等が好ましい。
ただし、流路には、エアーの流れ方向に所定の厚みを有することが、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、ふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整える上で好ましいことが分かっている。1mm以上であることが好ましく、3mm以上であればより好ましく、5mm以上であればよりさらに好ましい。
これは、ヘアードライヤーのエアーが通過するように軟質磁性材料成形体を含む流路が形成された本発明のヘアードライヤー・アダプターが、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、ふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができると考えている仮説を支持するものである。その仮説については、定かではないが、背景技術で述べたスピンゼーベック効果が深く関与している。スピンゼーベック効果は、軟質磁性材料の両端に温度差を設けると、高温側と低温側のそれぞれから、温度差の方向と直角方向で、逆向きの磁極を有する電子スピンが湧き出る現象である。この現象に基づけば、ヘアードライヤーの温風が軟質磁性材料成形体を含む流路を通過すると、その表裏に温度差が生じ、軟質磁性材料成形体の表裏に逆向きの磁場及び軟質磁性材料成形体の温度差方向の磁場が形成されることが示唆される。従って、その磁場を通過する水分子が、分極した双極子モーメントを有するイオン性分子であるため、その磁場が水分子に作用して揺動を与え、揺動した水分子が毛髪の内部深くまで浸透し、毛髪を構成する水素結合を有する親水性高分子であるタンパク質に作用するものと推測している。つまり、流路には所定の厚さが必要であるということは、本発明の効力を効果的に発現ため、流路をエアーが通過する際に、流路の上流面と下流面との間に温度差が生じ、磁場が形成されるための所定の厚さが必要であることを示しているのである。
そして、本発明の第二のヘアードライヤー・アダプターは、ヘアードライヤーのエアー吹出し口の下流側に着接されるノズル、ディヒューザー、ブラシ、及び、アイロン等のヘアードライヤーの付属品と同様に適用される形態のものではなく、ノズル、ディヒューザー、ブラシ、及び、アイロン等の付属品内のエアーが通過する開口部に、軟質磁性材料で囲まれた流路又は一つ以上の軟質磁性材料が橋架された流路が少なくとも一つ以上備えられる形態であることを特徴とするものである。この流路については、本発明の第一のヘアードライヤー・アダプターと同様であるので説明を省略する。しかし、ノズル、ディヒューザー、ブラシ、及び、アイロン等の付属品の開口部の面積、形状、及び、数量等に伴う制約があり、適宜設計される必要がある。
本発明の第一及び第二のヘアードライヤー・アダプターに使用する軟質磁性材料に特に制限はないが、鉄(Fe)、炭素鋼(Fe-C系合金)、ケイ素鋼(Fe-Si系合金)、パーマロイ(Fe-Ni系合金)、パーメンジュール(Fe-Co系合金)、センダスト(Fe-Si-Al系合金)、フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、特殊鋼(合金鋼)、及び、ナノ結晶軟質磁性材料から選択される少なくともいずれか一つ以上であることが好ましい。
更に、その原因は不明であるが、炭素鋼、炭素鋼に合計で5%以下のニッケル、クロム、マンガン、ケイ素、モリブデン、バナジウム、コバルト等の合金元素を一つ以上添加した特殊鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼がより好ましい。
特に、炭素鋼は、C含有量:0.80%以上1.35%以下、Si含有量:0.25%以下、Mn含有量:0.35%以下、P含有量:0.03%以下、S含有量:0.006%以下、Ni含有量:1.30%以下、Cr含有量:0.50%以下の化学組成であることが好ましく、C含有量:0.90%以上1.20%以下、Si含有量:0.20%以下、Mn含有量:0.30%以下、P含有量:0.025%以下、S含有量:0.004%以下、Ni含有量:0.25%以下、Cr含有量:0.30%以下の化学組成であることがより好ましく、C含有量:0.95以上1.15%以下、Si含有量:0.20%以下、Mn含有量:0.30%以下、P含有量:0.025%以下、S含有量:0.004%以下、Ni含有量:0.10%以下、Cr含有量:0.30%以下の化学組成であることがより更に好ましい。
特殊鋼については、C含有量:1.00以上1.50%以下、Si含有量:0.30%以下、Mn含有量:0.30%以下、P含有量:0.025%以下、S含有量:0.02%以下、Cr含有量:0.15以上0.50%以下、V含有量:0.50%以下、W含有量:2.50%以下の化学組成であることが好ましく、C含有量:1.10%以上1.35%以下、Si含有量:0.20%以下、Mn含有量:0.30%以下、P含有量:0.025%以下、S含有量:0.0004%以下、Cr含有量:0.20%以上0.50%以下、V含有量:0.20%以下、W含有量:2.00%以下の化学組成であることがより好ましく、C含有量:1.20以上1.30%以下、Si含有量:0.20%以下、Mn含有量:0.30%以下、P含有量:0.025%以下、S含有量:0.004%以下、Cr含有量:0.30%以上0.50%以下、V含有量:0.20%以下、W含有量:1.50%以下の化学組成であることがより更に好ましい。
また、ステンレス鋼については、C含有量:3.00以下、Si含有量:1.00%以下、Mn含有量:1.00%以下、P含有量:0.04%以下、S含有量:0.03%以下、Ni含有量:0.49%以下、Cr含有量:4.50%以上20.0%以下、Mo含有量:5.00%以下、V含有量:3.00%以下、W含有量:6.00%以下、Co含有量8.00%以下の化学組成であることが好ましく、C含有量:0.16%以上3.00%以下、Si含有量:0.50%以下、Mn含有量:0.80%以下、P含有量:0.03%以下、S含有量:0.02%以下、Ni含有量:0.49%以下、Cr含有量:12.0%以上18.0%以下、Mo含有量:2.50%以下、V含有量:0.50%以下、W含有量:0.50%以下、Co含有量3.00%以下の化学組成であることがより好ましく、C含有量:0.55%以上1.35%以下、Si含有量:0.35%以下、Mn含有量:0.75%以下、P含有量:0.03%以下、S含有量:0.02%以下、Ni含有量:0.49%以下、Cr含有量:13.0%以上17.0%以下、Mo含有量:1.20%以下、V含有量:0.30%以下、W含有量:0.30%以下、Co含有量1.80%以下の化学組成であることがより更に好ましい。
以上、本発明の第一のヘアードライヤー・アダプター及び本発明の第二のヘアードライヤー・アダプターが備えられたノズル、ディヒューザー、ブラシ、及び、アイロン等の付属品は、乾燥機能を少なくとも備えたヘアードライヤーに着接して使用することができるので、これらを付属するヘアードライヤーは、艶のある毛髪にすると共に、ふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができる機能を有し、構造が単純で軽く、故障が少なく寿命の長い上、安価なヘアードライヤーであるという特徴を有している。
本発明のヘアードライヤー・アダプターによれば、それが装着されたヘアードライヤーは、従来のヘアードライヤーのように、エアーと共に、遠赤外線、電子やイオンに取り囲まれた水分子、及び、帯電微粒子水を毛髪に働きかけるための、遠赤外線発生装置、各種放電装置、静電霧化装置、及び、蒸気発生装置、並びに、それらの制御機器等をヘアードライヤーに内蔵する必要がなく、構造が単純で軽く、故障の原因となる要素が少なく、安価な機器となる。
更に、本発明のヘアードライヤー・アダプターを装着したヘアードライヤーを用いた毛髪の乾燥によって、毛髪を損傷せず、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、毛髪をストレートに仕上げる場合にも、毛髪にカールを掛ける場合にも、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができるという効果を発現する。
本発明のヘアードライヤー・アダプターを装着したヘアードライヤーのエアーは、温風及び/又は冷風だけを吹出すヘアードライヤーによる毛髪の乾燥における毛髪の損傷を防ぐことができるだけでなく、遠赤外線発生装置、各種放電装置、静電霧化装置、及び、蒸気発生装置、並びに、それらの制御機器等によって、エアーと共に、遠赤外線、電子やイオンに取り囲まれた水分子、及び、帯電微粒子水が毛髪に働きかけることによって生起する効果以上に、健康的で美しい毛髪に仕上げることができると共に、ボリュームのある自然な流れの毛髪にセットすることができる。
この効力の源泉は、定かではないが、背景技術に記載したように、分極して双極子モーメントを有する、特異なイオン性水分子が、磁場を通過することによって揺動され、その水分子の揺動が、水分子を毛髪の内部まで浸透させ、毛髪を構成し、水素結合を有する親水性高分子であるタンパク質と共鳴するためであると考えている。特に、ヘアードライヤーの温風では、水分子のクラスターを作る水素結合が熱により切断され、秩序の乱れた小さなクラスター又は単独で振舞う水分子が多いため、より磁場の影響を受け易い。そのため、一方では、水分子のクラスターを作る水素結合が磁場によって破壊され、揺動する水分子単独で毛髪に働きかけることができ、他方では、単独で振る舞う水分子間に水素結合が形成され、揺動する小さな水分子の塊が毛髪に働きかけることができる。このような揺動した大きさの異なる水分子が、それぞれ、構造の異なる毛髪内外で作用するものと考えられる。
そして、この磁場の形成が、スピンゼーベック効果が深く関与していると推測している。すなわち、軟質磁性材料の両端に温度差を設けると、高温側と低温側のそれぞれから、温度差の方向と直角方向で、逆向きの磁極を有する電子スピンが湧き出る現象で、この現象に基づけば、ヘアードライヤーの温風が軟質磁性材料成形体を含む流路を通過すると、その表裏に温度差が生じ、軟質磁性材料成形体の表裏に逆向きの磁場及び軟質磁性材料成形体の温度差方向の磁場が形成されることが示唆されるからである。
このように、本発明のヘアードライヤー・アダプターの効果は、エアーが通過する流路に形成される磁場を通過した水分子及び水分子の塊に生起される、毛髪のタンパク質と共鳴する揺動に起因するものであり、従来技術の遠赤外線、電子やイオンに取り囲まれた水分子、及び、帯電微粒子水等とは全く異なるメカニズムにより、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすると共に、毛髪をストレートに仕上げる場合にも、毛髪にカールを掛ける場合にも、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができる効果を奏するのである。
酸素原子と水素原子との結合が、酸素原子の2P軌道と水素原子の1S軌道の共有結合によって形成されるという考え方に基づいて、水分子の構造を説明するための水分子の分子軌道模式図である。 酸素原子と水素原子との結合が、酸素原子のSP混成軌道と水素原子の1S軌道の共有結合によって形成されるという考え方に基づいて、水分子の構造を説明するための水分子の分子軌道模式図である。 本発明の一実施形態に係る、エアーの流路にマルテンサイト系ステンレスである格子と、エアードライヤー吹出し口に着接するための嵌合部と、エアー吹出し口を備えたエアードライヤー・アダプターをエアードライヤーに装着した概略断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る、マルテンサイト系ステンレスであるヘアードライヤー・アダプターを装着することができるアダプター装着部が備えられているノズルを着接したヘアードライヤーの概略断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る、マルテンサイト系ステンレスである本発明の第二のヘアードライヤー・アダプターが第一アダプター装着部に装着されたノズルを着接したヘアードライヤーの概略断面模式図、並びに、第二アダプター装着部及び第三アダプター装着部に装着する形態のマルテンサイト系ステンレスであるアダプターの概略断面模式図である。 本発明の一実施形態に係る、ノズルの第一アダプター装着部に装着するマルテンサイト系ステンレス製ヘアードライヤー・アダプターの三種の形態を示す平面模式図である。(a)井桁型アダプター、(b)横面格子型アダプター、(c)横格子型アダプター。 本発明の一実施形態に係る、ノズルの第一アダプター装着部に装着する、樹脂製の外枠(b)にマルテンサイト系ステンレス製井桁(c)が嵌合されたマルテンサイト系ステンレス製式井桁嵌合式井桁型アダプター(a)の形態を示す平面模式図である。 本発明の一実施形態に係る、ノズルの第一アダプター装着部に装着する、樹脂製の一つの縦枠を中央に配置した外枠(b)にマルテンサイト系ステンレス製横枠が嵌合されたマルテンサイト系ステンレス製横枠含号式横面格子型アダプター(a)の形態を示す平面模式図である。 本発明の一実施形態に係る、ノズルの第一アダプター装着部に装着する、樹脂製の外枠(b)にマルテンサイト系ステンレス製横枠(c)が嵌合されたマルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合式横格子型アダプター(a)の形態を示す平面模式図である。 本発明のマルテンサイト系ステンレスであるアダプターの作用効果を説明するため、代表的な磁力線が、図8に示すマルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合式横面格子型アダプターに描画された斜視模式図である。 本発明の一実施形態に係る、ノズルの第一アダプター装着部に装着する、樹脂製の円柱状嵌合部を凹設した横面格子型アダプター(a)に円柱状マルテンサイト系ステンレス(b)が嵌合されたマルテンサイト系ステンレス製円柱嵌合式横面格子型アダプター(c)のそれぞれの形態と、このアダプターの作用効果を説明するための磁力線が描画されたマルテンサイト系ステンレス製円柱(d)の平面模式図又は斜視模式図である。
以下、図面に示した一実施形態を用い、本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することが可能であり、特許請求の範囲に記載した技術思想によってのみ限定されるものである。
図3は、本発明の一実施形態に係る、エアーの流路に磁場を形成する軟質磁性材料である格子22と、ヘアードライヤーのエアー吹出し口112に着接するための嵌合部23と、エアー吹出し口24を備えた本発明の第一のヘアードライヤー・アダプター2をヘアードライヤー1に装着した概略断面模式図(a)と、第一のヘアードライヤー・アダプター2の矢印方向から見た平面図(b)である。
図3(a)から明らかなように、ヘアードライヤー1は、エアー吸込み口111及びエアー吹出し口112を備えたハウジング11に、熱源121、温度過昇防止装置122、及び、温度ヒューズ等を備えたヒーターユニット12、ファン13、モーター14等を内蔵し、ハンドル15、電源・操作スイッチ16、電源コード17等、最も基本的な部品や器具から構成されるものである。
一方、図3(b)に示す本発明の第一のヘアードライヤー・アダプター2は、格子状に成形された軟質磁性材料、例えば、マルテンサイト系ステンレスで製造された磁場形成格子22が備えられ、エアーが通過するエアー流路21が形成されている。
このようなシンプルなヘアードライヤー1のエアー吹出し口に、本発明の第一のヘアードライヤー・アダプター2を装着して、ヘアードライヤー1を使用した毛髪の乾燥を行うだけで、毛髪に水分の潤いを与え、艶のある毛髪にすることができる。また、毛髪をストレートに仕上げる場合にも、毛髪にカールを掛ける場合にも、毛髪の根元から毛先までふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることもできる。
この第一のヘアードライヤー・アダプター2の効力は、次のようなメカニズムによって生起するものと推測されるが、ヘアードライヤー・アダプター2が軟質磁性材料で成形されていること、及び、水分子を含む温風がヘアードライヤー・アダプター2のエアー流路21を通過することが前提として必要な条件である。
ヘアードライヤー・アダプター2が、温風に暴露されると、温風の流れ方向にヘアードライヤー・アダプター2の上流側表面と下流側表面に温度差を生じる。この温度差により、高温側と低温側のそれぞれから、温度差の方向と直角方向で、逆向きの磁極を有する電子スピンが湧き出るという現象であるスピンゼーベック効果が生起される。この現象に基づけば、ヘアードライヤーの温風がマルテンサイト系ステンレス材料成形体で形成されたエアー流路21を通過すると、その表裏に温度差が生じ、マルテンサイト系ステンレス材料成形体の表裏に逆向きの磁場及びマルテンサイト系ステンレス材料成形体の温度差方向の磁場が形成されることが示唆される。すなわち、ヘアードライヤー・アダプター2のエアー流路21に磁場が形成される。
一方、温風に含まれる水分子は、分極して双極子モーメントを有する特異なイオン性分子であり、背景技術に記載したように、磁場の影響を強く受けることが知られている。
従って、温風に含まれる水分子が、磁場の形成されたヘアードライヤー・アダプター2の格子状のエアー流路21を通過することによって揺動され、その水分子の揺動が、水分子を毛髪の内部まで浸透させ、毛髪を構成し、水素結合を有する親水性高分子であるタンパク質と共鳴するためであると推測される。
この水分子の揺動がどのようなものであるかは不明であるが、その効力は、実験的に認められているため、定かではないが、水分子の揺動が、水分子を毛髪の内部まで浸透させ、毛髪を構成し、水素結合を有する親水性高分子であるタンパク質と共鳴するためであると考えられる。特に、ヘアードライヤーの温風では、水分子のクラスターを作る水素結合が熱により切断され、秩序の乱れた小さなクラスター又は単独で振舞う水分子が多いため、より磁場の影響を受け易い。そのため、一方では、水分子のクラスターを作る水素結合が磁場によって破壊され、揺動する水分子単独で毛髪に働きかけることができ、他方では、単独で振る舞う水分子間に水素結合が形成され、揺動する小さな水分子の塊が毛髪に働きかけることができる。このような揺動した大きさの異なる水分子が、それぞれ、構造の異なる毛髪内外で作用するものと推測している。
図4は、本発明の一実施形態に係る、エアーが通過するノズル18の開口部に、マルテンサイト系ステンレス材料で成形された本発明の第二のヘアードライヤー・アダプター3を装着することができるアダプター装着部181~183が備えられているノズル18を着接したヘアードライヤー1の概略断面模式図である。
ヘアードライヤー1は、図3と全く同様の構造であり、一般的に、このようなヘアードライヤー1には、エアーの強さ、向き、及び、拡がり等を調整するノズル18が付属されている。本発明の第二のヘアードライヤー・アダプター3は、このようなノズル18の内部のエアー流路に磁場を形成することができるように装着することができるものである。図4の実施形態では、本発明の第二のヘアードライヤー・アダプター3が装着可能なように、アダプター装着部181~183が形成されているが、本発明のヘアードライヤー・アダプター3に装着部を形成しておく方が好ましい。
図5は、本発明の一実施形態に係る、エアーが通過するノズル18の開口部に、マルテンサイト系ステンレス材料で成形された第一アダプター装着部用アダプター31が第一アダプター装着部181に装着されたノズル18を着接したヘアードライヤー1の概略断面模式図、並びに、第二アダプター装着部182及び第三アダプター装着部183にそれぞれ装着することができる形態のマルテンサイト系ステンレス材料で成形された第二アダプター装着部用アダプター32及び第三アダプター装着部用アダプター33の概略断面模式図である。
図5では、本発明の第二のヘアードライヤー・アダプター3がノズル18に装着される位置を三ヶ所示しているが、エアーが通過するように、第二のヘアードライヤー・アダプター3を配備されればよく、これに限定されることはない。
図6は、本発明の一実施形態に係る、ノズルの第一アダプター装着部に装着することができる第二のヘアードライヤー・アダプター3の代表的な三種の形態を示す平面模式図であり、(a)は井桁型アダプター311、(b)は横面格子型アダプター312、そして、(c)は横格子型アダプター313である。これらのアダプターは、軟質磁性材料で成形加工されたものであれば、特に限定されないが、C含有量:3.00%以下、Si含有量:1.00%以下、Mn含有量:1.00%以下、P含有量:0.04%以下、S含有量:0.03%以下、Ni含有量:0.49%以下、Cr含有量:4.50%以上20.0%以下、Mo含有量:5.00%以下、V含有量:3.00%以下、W含有量:6.00%以下、Co含有量8.00%以下である磁性を有するステンレスが好ましく、特に、マルテンサイト系ステンレスであって、炭素成分を0.9~1.1%含む、例えば、武生特殊鋼材(株)のV金10号等がより好ましい。
井桁型アダプター311は、横枠3111と縦枠3112からエアー流路3114が形成されており、粉末焼結法等の一体成形により製造することができる。流路311の形状は、ヘアードライヤー・アダプター311の流路311を通過する風量、開口面積当たりの外周の長さ、及び、機械的強度等の観点から四角柱状であることが好ましく、三角柱であることがより好ましい。なお、開口面積当たりの外周の長さは長い程、磁束密度が高くなるためである。ただし、流路311のエアーの流れ方向に直角な断面の断面積は、風量、及び、機械的強度等を考慮して適宜設定される。また、装着部3115は、ノズル18の第一アダプター装着部に凸部を形成した場合に嵌合する凹部としたが、ヘアードライヤー・アダプター3が軟質磁性材料であることを利用した磁石で装着方法等を用いることができる。
横面格子型アダプター312は、横枠3121と縦枠3122とで形成される流路3124の面積を大きくし、風量を高め、流路3124に形成される磁力線の性状を変化させたものである。毛髪の状態に個人差があるため、横面格子型アダプター312の方が良好な結果が得られる場合もある。なお、装着部3125は、井桁型アダプター311と逆のパターとしている。
横格子型アダプター313は、横面格子型アダプター312の縦枠を取り除いたものである。破壊しやすい形状であるが、より風量が高く、流路3125に形成される磁力線の性状がより単純化され、個人差はあるが、横格子型アダプター313が適している場合もある。従って、以上の三種の形態のヘアードライヤー・アダプター3を用意しておくことが、ヘアードライヤーの使用者に限定されず、幅広く同じ効果を発現するために望ましい。このように、従来技術とは異なり、容易な交換によって毛髪に与える影響の調整が可能であるということも、本発明のヘアードライヤー・アダプターの大きな特徴である。
図7~9には、ヘアードライヤー・アダプター3が、軟質磁性材料だけからではなく、例えば、安価な樹脂製の枠に、粉末焼結法で成形された軟質磁性材料を嵌め込む嵌合式アダプターの代表例を示している。この方法は、軟質磁性材料の構造を簡略化し、その使用量を削減し、異なる形態のヘアードライヤー・アダプター3を同一の形状のパーツで製造できるという特長がある。
図7は、マルテンサイト系ステンレス製井桁嵌合式井桁型アダプター314(a)が、ノズル18の第一アダプター装着部181に装着する装着部3145を備え、樹脂製の外枠3143(b)に、横枠3141及び縦枠3142で流路3144が形成されたマルテンサイト系ステンレス製井桁(c)が嵌合され、製造されたものであることを示している。
図8は、マルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合式横面格子型アダプター315(a)が、ノズル18の第一アダプター装着部181に装着する装着部3155を備え、マルテンサイト系ステンレス製横枠3151の嵌合部3156を凹設した樹脂製の一つの縦枠3152を中央に配置した樹脂製の外枠3153(b)に、マルテンサイト系ステンレス製横枠3151が嵌合され、製造されたものであることを示している。
図9は、マルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合式横格子型アダプター316(a)が、ノズル18の第一アダプター装着部181に装着する装着部3165を備え、マルテンサイト系ステンレス製横枠3161を組継ぎする嵌合部3166を凹設した樹脂製の外枠3163(b)に、マルテンサイト系ステンレス製横枠3161(c)が嵌合され、製造されたものであることを示している。
図10は、このような実施形態で示しているマルテンサイト系ステンレスを含んで製造された本発明の第一及び第二のヘアードライヤー・アダプターの作用効果を説明するため、図8に示すマルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合式横面格子型アダプター315に、代表的な磁力線H1、H2を描出した。
エアーは、紙面に略垂直方向に流れているとすれば、ヘアードライヤー1のマルテンサイト系ステンレス製横枠3151の紙面に略垂直方向に温度差が生じ、エアーの流れについて表現すれば、横枠3151の上流側と下流側に、エアーの流れと直交する逆向きのNS極が生起し、エアー流路3154にエアーの流れ方向に垂直な磁場が形成される。従って、図10には描写していないが、エアーの流れ方向、すなわち、温度差方向にも磁場が形成される。
このような磁場に、分極して双極子モーメントを有するイオン性の水分子が突入してくると、磁場の影響を受けることによって水分子が揺動するものと推測している。特に、磁場と電子の関係から、ローレンツ力が強く作用するのは、図10に描写した磁力線H1及びH2が形成する磁場であると考えられるため、軟質磁性材料の縦枠が少ない程好ましい。事実、この場合の方が、艶があり、ふんわりとしたボリュームのある自然な流れの毛髪に整えることができる。
更に、図11には、マルテンサイト系ステンレス製円柱嵌合式横面格子型アダプター317(c)が、ノズル18の第一アダプター装着部181に装着する装着部3175を備え、円柱状嵌合部3176を凹設した樹脂製の横面格子型アダプター(a)に、円柱状マルテンサイト系ステンレス3177(b)が嵌合され、製造されたものであることを示している。
これは、流路3174に磁場が形成されるためには、マルテンサイト系ステンレスが必ずしも連続一体化している必要がなく、本発明の第一及び第二のヘアードライヤー・アダプターいずれにしても、様々な構成とすることができることを示す一例である。すなわち、本発明のヘアードライヤー・アダプターは、磁場が形成された流路を通過するということ以外に限定される要素はほとんどないことを意味している。
本発明のヘアードライヤー・アダプターの技術的本質は、磁場を通過する、分極した双極子モーメントを有するイオン性の水分子に生起する揺動を毛髪の手入れ、すなわち、ヘアケアに利用していることにある。従って、水分子を含むエアーを利用する美顔器等のボディケアに機器には極めて効果的であると考えられる。また、磁気水のように、植物の生育を促進する効果があるため、農業分野における噴霧機器に利用することができると考えられる。更に、揺動する水分子の効果は定かではないが、空調機器、空気清浄機、加湿器等幅広く利用できる可能性がある。
A 酸素(O)原子
A1 酸素の1S軌道
A2 酸素の2S軌道
A3 酸素の2P軌道
A31 酸素の2P軌道
A32 酸素の2P軌道
A33 酸素の2P軌道
A41~A44 酸素のSP混成軌道
B 水素(H)原子
B1 水素の1S軌道
α 酸素-水素結合角
1 ヘアードライヤー
11 ハウジング
111 エアー吸込み口
112 エアー吹出し口
12 ヒーターユニット
121 熱源
122 温度過昇防止装置
123 温度ヒューズ
13 ファン
14 モーター
15 ハンドル
16 電源・操作スイッチ
17 電源コード
18 ノズル
181 第一アダプター装着部
182 第二アダプター装着部
183 第三アダプター装着部
2 第一のヘアードライヤー・アダプター
21 エアー流路
22 磁場形成格子
23 ヘアードライヤーとの嵌合部
24 エアー吹出し口
3 第二のヘアードライヤー・アダプター
31 第一アダプター装着部用アダプター
32 第二アダプター装着部用アダプター
33 第三アダプター装着部用アダプター
311 第一アダプター装着部用マルテンサイト系ステンレス製井桁型アダプター
312 第一アダプター装着部用マルテンサイト系ステンレス製横面格子型アダプター
313 第一アダプター装着部用マルテンサイト系ステンレス製横格子型アダプター
314 第一アダプター装着部用マルテンサイト系ステンレス製井桁嵌合式井桁型アダプター
315 第一アダプター装着部用マルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合式横面格子型アダプター
316 第一アダプター装着部用マルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合式横格子型アダプター
317 第一アダプター装着部用マルテンサイト系ステンレス製円柱嵌合式横面格子型アダプター
3111~3171 横枠
3112~3172 縦枠
3113~3173 外枠
3114~3174 エアー流路
3115~3175 装着部
3156 縦枠のマルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合部
3166 外枠のマルテンサイト系ステンレス製横枠嵌合部
3177 面格子のマルテンサイト系ステンレス製円柱嵌合部
H 磁力線
H1 温風上流側アダプター面の磁力線
H2 温風下流側アダプター面の磁力線









Claims (5)

  1. ヘアードライヤーのエアー吹出し口の下流側に着接することができ、
    エアーが通過する流路を備え、
    前記流路に、軟質磁性材料成形体が配備されていることを特徴とするヘアードライヤー・アダプター。
  2. ヘアードライヤーのエアー吹出し口の下流側に着接されるノズル、ディヒューザー、ブラシ、及び、アイロンのいずれかのエアーが通過する開口部に、
    軟質磁性材料成形体が配備されていることを特徴とするヘアードライヤー・アダプター。
  3. 前記軟質磁性材料が、鉄(Fe)、炭素鋼(Fe-C系合金)、ケイ素鋼(Fe-Si系合金)、パーマロイ(Fe-Ni系合金)、パーメンジュール(Fe-Co系合金)、センダスト(Fe-Si-Al系合金)、フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼、特殊鋼、及び、ナノ結晶軟質磁性材料から選択される少なくともいずれか一つ以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアードライヤー・アダプター。
  4. 請求項1又は3に記載のヘアードライヤー・アダプターを付属していることを特徴とするヘアードライヤー。
  5. 請求項2又は3に記載のヘアードライヤー・アダプターを備えているノズル、ディヒューザー、ブラシ、及び、アイロンから選択される一つ以上を付属していることを特徴とするヘアードライヤー。
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