JP2022023273A - 誘導情報生成プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】地図として経路全体を把握することができる。【解決手段】本発明の一態様における、誘導情報生成プログラムは、利用者からの入力を受けて、出発地から目的地に至るまでの誘導経路を示す誘導ルート情報を生成し送信する。前記利用者による前記目的地の入力に応じて、前記誘導ルート情報を生成し送信する。前記誘導経路の全体を前記利用者に出力する。前記誘導ルート情報を基に複数の選択肢を生成し、その生成した選択肢を前記利用者に出力する。【選択図】図1

Description

新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、目の不自由な視覚障害者又は身体障害者、高齢者・認知症、外国人観光客、子供等の利用者を目的地に誘導する誘導情報生成プログラムに関する。
従来、視覚障害者又は身体障害者など、単独で移動・歩行を行うことが困難な人々に対して、駅又は公共施設内での単独歩行を支援するための様々な装置・技術が開発されている。その中の一つとして、路面に設置した誘導ブロックを用いて視覚障害者等の利用者を誘導案内する技術がある。
例えば、特許文献1において、位置情報がインプットされたICチップが誘導ブロックに内蔵されるとともに、利用者が歩行する際に使用する白杖の下端にカードリーダーが内蔵され、白杖を介して誘導ブロックから位置情報が読み取られ、その読み取られた位置情報が利用者に音声出力されることが開示されている。
特開2018-23775号公報
しかしながら、特許文献1は、その場その場で誘導案内に必要な位置情報を入手して利用者に音声出力することはできるが、利用者は音声を通じて個々の位置が分かるだけで地図全体を把握することは不可能である。従って、利用者は、現在位置から所定の目的地までどのような道のりで、どれくらい時間が掛かり、何が目印になるのか等は全く分からない。特に、利用者が初めて訪れる地域や施設を歩行しようとする場合、利用者の不安感は倍増する。このため、個々の位置が分かるだけでなく出発地から目的地までの地図全体を外出前や外出中に把握したいというニーズが高まっている。
そこで、本発明は、地図として経路全体を把握することができる誘導情報生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様における誘導情報生成プログラムは、利用者からの入力を受けて、出発地から目的地に至るまでの誘導経路を示す誘導ルート情報を生成し送信する。
本発明によれば、地図として経路全体を把握することができる。
本発明の一実施形態に係る誘導情報生成システムの概略図である。 図1のビーコン発信機100を示す機能ブロック構成図である。 図1の携帯端末200を示す機能ブロック構成図である。 通路に設けられたビーコン発信機と、その電波到達範囲を示す図である。 図1の管理装置300を示す機能ブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る、案内方法に係るフローチャートの一例である。 チャットアプリケーションを使用して利用者が道案内される例を示した説明図である(その1)。 チャットアプリケーションを使用して利用者が道案内される例を示した説明図である(その2)。 チャットアプリケーションを使用して利用者が道案内される例を示した説明図である(その3)。 チャットアプリケーションを使用して利用者が道案内される例を示した説明図である(その4)。 チャットアプリケーションを使用して利用者が道案内される例を示した説明図である(その5)。 チャットアプリケーションを使用して利用者が道案内される例を示した説明図である(その6)。
以下、本発明の誘導情報生成プログラムを誘導情報生成システムに適用した実施形態について図を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。なお以下、単に「利用者」という場合には、目の不自由な視覚障害者又は身体障害者など、単独で移動・歩行を行うことが困難な人々を指す。
<構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る誘導情報生成システムを示すブロック構成図である。誘導情報生成システム1は、通路を移動する利用者を目的地へ案内する。誘導情報生成システム1は、通路に設けられたビーコン発信機100と、当該ビーコン発信機100から取得した信号に基づいて利用者への誘導情報を出力する携帯端末200と、当該携帯端末200の位置や誘導情報などを管理する管理装置300と、を備える。誘導情報は、目的地への経路を具体的に案内する情報で、内容は任意であり、例えば、どの方向にどの程度進むと、どこに辿り着けるかを案内する内容の情報が含まれ得る。連絡方法を含む情報を送信するネットワークと、誘導情報を受信するネットワークとは別のネットワークでもよい。また、連絡方法を含む情報は、携帯端末200から送信されなくて、別の端末から送信されても構わない。
本実施形態の誘導情報生成システム1は、大阪駅構内及びその周辺を案内対象エリアとし、例えば大阪駅に初めて訪れた利用者に、ホームや改札、トイレ、出口の場所などを音声案内する。また、利用者が目的地を入力した場合に、現在位置から目的地へ案内する。なお、本実施形態では、利用者の主な移動手段は歩行であるが、歩行に限定するものではなく、カート又は車椅子等で移動してもよい。また、利用者がエレベータ又はエスカレータに乗って移動した場合も利用者の移動とする。
ビーコン発信機100は、通路に設けられた点字ブロックに埋め込まれている。なお、ビーコン発信機100の設置個所は点字ブロック内に限定されず、点字ブロック外に設けられてもよく、例えば、通路の側壁、天井、ランドマーク(目印、目標)等、任意に設けられる。特に、ビーコン発信機100は、通路の曲がり角、分岐点、トイレの出入り口、客室のドア(出入口)、エレベータの出入口、店舗の出入り口等、案内に必要な特定の場所に設けられている。例えば、利用者が通路から外れた場合又は立入禁止区域に立ち入った場合に、これを検知するため、通路外又は立入禁止区域にビーコン発信機100を設置している。ビーコン発信機100の電波到達距離は、ビーコン信号に基づいて現在地を求める際の精度に応じて求めてもよい。例えば、通路の曲がり角等の要所に設けられているビーコン発信機100の電波到達距離を他のビーコン発信機100の電波到達距離よりも短く設定してもよい。
携帯端末200は、利用者が携帯することで利用者と共に移動する。携帯端末200は、インターネット接続又はチャットアプリケーションによるテキスト送受信などの機能を有し、ビーコン発信機100又は管理装置300との情報交換が可能な携帯型のコンピュータ端末を意味する。携帯端末200としては、利用者が所有するスマートフォン、携帯電話 、タブレット型PC、PDAと称される携帯情報端末等のモバイル端末を例示でき、案内用のプログラムを実行することにより案内装置としてナビゲーション機能を備えるものであってよい。
管理装置300は、インターネット接続又はチャットアプリケーションによるテキスト送受信などの機能を有し、ネットワークを介して携帯端末200に接続されている。管理装置300は、携帯端末200から信号を受信し、利用者の救護が必要な場合に管理者(例えば、ビーコンの範囲にいる駅員や家族)に通知する。
図2は、図1のビーコン発信機100の機能ブロック構成図である。
図2に示すように、ビーコン発信機100は、通信部110、記憶部120を備える。
通信部110は、ビーコン信号を送信する送信部の一形態である。通信部110は携帯端末200等の装置との間で情報の送受信を行う。ビーコン発信機100は、ビーコン発信機100自身の識別情報を含むビーコン信号を送信する。この識別情報は、各ビーコン発信機100を一意に識別可能な情報である。
通信部110は、例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、無線LANといった無線通信規格に従ってビーコン信号の送信又は他の装置(ビーコン発信機100等)との通信を行う。通信部110は、受信した信号に含まれる情報を、記憶部12に格納する。
記憶部120は、不揮発性メモリであり、例えばマイクロプロセッサが有するフラッシュ メモリのようなEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )等によって実現される。また、記憶部120は、予め定められた自身のビーコン発信機100の識別情報、受信した信号に含まれる情報などを格納する。
図3は、図1の携帯端末200の機能ブロック構成図である。
図3に示すように、携帯端末200は、測位部210、誘導情報入力部220、誘導情報出力部230、位置情報送信部240、異常検知部250、記憶部260を備える。
測位部210は、ビーコン発信機100から発信されるビーコン信号を受信し、このビーコン信号に基づいて、当該携帯端末200の現在位置、すなわち、携帯端末200を携帯する利用者の現在位置を特定する。この場合、現在位置を示す位置情報としては、現在受信しているビーコン信号に含まれる識別情報を用いることができる。また、位置情報は、利用者が移動する空間に定められた座標系における座標又は経緯度であってもよい。この場合、現在位置を示す位置情報としては、例えば、現在受信しているビーコン信号から特定されるビーコンの設置位置を示す座標又は経緯度を用いることができる。更に、測位部210は、利用者の移動に伴って携帯端末200が移動した際、加速度センサ又は地磁気センサ等の検出部の検出結果に基づいて、携帯端末200の向きを求めてもよい。
誘導情報入力部220は、誘導情報の入力を受ける。誘導情報は、出発地・目的地をもとにサーバー上で生成され、携帯端末200に送信される。ビーコンは現在位置の特定、経路の正否判定に使用される。
誘導情報出力部230は、管理装置300で生成した誘導情報を利用者に対して出力する。例えば、誘導情報出力部230は、利用者の音声等により、マイク(不図示)を介して目的地が入力されると、誘導情報に基づいて音声メッセージを合成し、スピーカ(不図示)から出力させる。また、音声メッセージに限らず、誘導情報出力部240は、誘導情報を表示装置(不図示)に表示出力させてもよい。この場合、誘導情報出力部240は、文字の大きさ、表示する範囲の大きさ、背景色を黒にしたり、白抜き文字で表示したりするなど、ロービジョンの利用者に対して障害の態様又は程度に応じた設定で表示させてもよい。
位置情報送信部240は、現在位置を示す位置情報を定期的に管理装置300へ送信する。
異常検知部250は、経路以外に設けられたビーコン発信機100からビーコン信号を受信した場合、又は、案内対象エリア以外に設けられたビーコン発信機100からビーコン信号を受信した場合に、サーバーにその旨を通知する。異常かどうかはサーバーで判断され、その結果が携帯端末200に送信される。また、異常検知部250は、案内対象エリア内の立入禁止エリアに設けられたビーコン発信機100からビーコン信号を受信した場合、又は、利用者が救護を求め、救護信号の送信を選択した場合に、異常通知を管理装置300へ送信する。異常通知は、携帯電話回線又は無線LAN等、他の通信回線を介して送信されてもよい。
プロファイル情報は、予め用意された複数の質問項目に利用者が回答することで作成することができる。プロファイル情報を作成するために用いる質問項目として、例えば、利用者の性別、年齢、職業、家族構成等の他、利用者の趣味、休日の過ごし方、よく立ち寄る店舗、娯楽施設又は観光施設、好きな食べ物、好きなブランド等を問う項目とすることができる。これらの事項に基づいて、利用者の関心事項に関するキーワードが複数作成される。また、利用者自身が、携帯端末200側から提供を受けたいと積極的に望む情報を取得するためのキーワード群をプロファイル情報とし、利用者自身がこれらのキーワードを任意に入力してプロファイル情報を作成する態様としてもよい。
図5は、図1の管理装置300の機能ブロック構成図である。
図5に示すように、管理装置300は、例えばコンピュータであり、位置取得部310と、誘導情報生成部320と、報知部330と、記憶部340とを備える。
位置取得部310は、携帯端末200から位置情報を取得し、記憶部340へ記憶する。誘導情報生成部320は、出発地から目的地に至るまでの誘導経路を示す誘導ルート情報を生成する。
報知部330は、携帯端末200から異常通知を受信した場合、当該異常通知の識別情報に基づき携帯端末200を特定し、当該携帯端末200から異常通知、即ち、経路外通知、エリア外通知、立入禁止通知又は救護の要求があったことを管理者(例えば駅員や家族)へ報知する。また、報知部330は、携帯端末200から位置信号を所定の時間間隔で受信し、所定時間以上位置信号を受信していない携帯端末200があった場合、救護を要すると判定し、管理者に対して救護の要求を報知する。例えば、報知部330は、異常通知を送信した携帯端末200又は救護を要すると判定した携帯端末200の位置を表示装置(不図示)に表示する。また、報知部330は、異常通知を送信した携帯端末200又は救護を要する携帯端末200の位置を示すメールやメッセージを、例えば、ビーコンの範囲にいる駅員が持つ端末へ送信する。
<処理の流れ>
図6を参照しながら、本実施形態の誘導情報生成システム1において、携帯端末200及び管理装置300が誘導情報生成プログラムに基づいて実行する案内方法について説明する。図6は、本発明の一実施形態に係る、案内方法に係るフローチャートの一例である。
この案内方法は、利用者の外出前の課題を解決することを目的としている。例えば、利用者は初めて訪れる駅又は不慣れな駅等を利用する際に、ホームや改札、トイレ、出口の場所等を、事前に人に聞いたり電話で確認したりネットで調べたりして、頭で記憶した上で外出をしている。
ただし、利用者は、事前に調べる行為が面倒であったり、正しく記憶することに不安を感じたりすることで、外出を諦めてしまうことも少なくない。これらの課題に対して、この案内方法は、例えば、利用者の多くが日常的に使用しているチャットアプリケーションのチャットボット機能を用いて、簡単に道順を確認できる機能を提供することで、利用者の不安を払拭し、外出を後押しするものである。
図7~図12は、チャットアプリケーションの「音声読み上げ機能(VoiceOverなど)」をコミュニケーション手段に使用して利用者が道案内される例を示している。このコミュニケーション手段は、全盲から弱視までを対象として提供されるサービスである。この例では、利用者等の指示により携帯端末200の誘導情報生成プログラムが起動されると、利用者の問い合わせに対してチャットボット機能を用いて対話を行いつつ自動的にその応答を行う。
まず、ステップS101の処理として、携帯端末200は、ビーコン発信機100からビーコン信号を受信して、携帯端末200の現在位置(位置情報)を特定する。
次に、ステップS102の処理として、携帯端末200は、図7に示すように、利用者の「道案内」という音声入力を受け付けて、「出発地を選択してください」とマイク(不図示)を介して音声で回答する。ここでは、利用者のユーザビリティ(使いやすさ)を考慮して、図7に示すように、「1中央口改札,2トイレ」の選択肢を示す文字列が携帯端末200からスピーカ(不図示)を介して音声出力される。この選択肢を受けて、利用者は「1」と音声もしくはテキスト入力で選択する。この選択を受け付けると、「出発地を設定しました」という応答文が携帯端末200から音声出力される。これにより、「出発地」が「中央口改札」に設定されて記憶部340に格納される。
次に、ステップS103の処理として、携帯端末200は、図7に示すように、「目的地を選択してください」という要求を音声出力する。携帯端末200は、その位置情報が示す位置周辺に所在する施設の中で利用者の関心事に関連する施設の施設情報(地物情報の一例)をプロファイル情報に基づいて取得する。この例では、利用者が休日に待ち合わせ場所として「ABC広場」を使う頻度が高いというプロファイル情報に基づき、利用者の関心事に関連する施設として、図7に示すように、「1ABC広場」という選択肢を示す文字列が携帯端末200から音声出力される。この要求を受けて、利用者は、図7に示すように、「1」と音声もしくはテキスト入力で回答する。この回答を受け付けると、「目的地を設定しました」という応答文が携帯端末200から音声出力される。これにより、「目的地」が「ABC広場」に設定されて記憶部340に格納される。
次に、ステップS104の処理として、携帯端末200は、図8に示すように、「点字ブロックに沿ったルートにしますか?」という問い合わせを音声出力する。ここでは、ユーザビリティを考慮して、図8に示すように、「1はい,2いいえ」の選択肢を示す文字列が携帯端末200から音声出力される。この選択肢を受けて、利用者は、図8に示すように、「1」と音声もしくはテキスト入力で選択する。この選択を受け付けると、管理装置300は、記憶部340に格納されている地図情報に基づいて、出発地「中央口改札」から目的地「ABC広場」に至るまでの誘導経路を示す誘導ルート情報を生成する。この例では、携帯端末200は、点字ブロックに沿った誘導経路を示す誘導ルート情報を生成する。なお、地図情報から誘導ルート情報を生成する手法としては、 例えば、ダイクストラ法など、任意の経路探索アルゴリズムを用いることができる。
この例では、チャットアプリケーションで「出発地」と「目的地」が音声もしくはテキスト入力されると、「誘導ルート情報」が道案内文として音声メッセージで届く。利用者は、その誘導ルート情報を基に、「出発地」から「目的地」に至るまでの最適なルートを確認でき、ひいては、頭の中に、脳内マップを描くことができる。さらに、「誘導ルート情報」はいつでもチャット等で確認することができる。
また、この例では、誘導ルート情報をヒントにして、利用者が脳内マップを描き易いように、携帯端末200は、誘導経路を複数の段階に区分して、複数の段階毎に誘導ルート情報を利用者に音声出力する。すなわち、利用者に特化した「UI/UX」と「文言表現」が実現される。具体的には、対話形式、かつシンプルな選択方式(あ、か、さ、…)として、「概要文」、「詳細文」のように密度を分けた情報提供、スマホの読み上げに対応した文章表現が実現される。
より具体的には、図8に示すように、第1工程目に、「『中央口改札』から『ABC広場』までの概要です。」という案内が短文で音声出力される。続いて、第2工程目に、「『ABC広場』は『中央口改札』を背に10時方向、およそ60メートル、1分30秒」という案内が同じく短文で音声出力される。同様に、第3工程目に、「点字ブロックに沿ったルートです。」という案内が短文で音声出力される。そして、図9に示すように、第4工程目から第9工程目までの各段階が順次音声出力されていくことで、誘導ルート情報に概要文が追記されていく。そして、最後の第10工程目に、「通知は『中央口改札』、『ABC広場』で届きます。」という案内が音声出力されることをもって誘導ルート情報が示す誘導経路全体の音声出力が完了する。
次に、ステップS105の処理として、携帯端末200は、誘導案内を開始する。携帯端末200は、図10~図12に示すように、現在地から目的地までの誘導経路を利用者に音声出力するとともに、誘導案内を開始することを示す情報と携帯端末200の識別情報を含む開始情報を管理装置300に送信する。
ここで、利用者の移動時の課題として、以下のようなものが挙げられる。すなわち、利用者は、頭に記憶した地図又は過去の体験等を頼りに移動しているが、「ちょっとした勘違い」又は「施設の改良又は工事中等による現実との乖離」で道順を間違ってしまっても、すぐに気づくことが難しい。そして、勘違いした状況での移動は非常に危険である。
また、利用者が間違いに気づいた際に、自力で正しい道順に戻ることは困難であり、駅員又は周囲の人の助けを必要とするが、助けてくれる人が見つかるまで、人の気配を探して声を掛け続ける必要があり、非常に負担が大きい。
これらの問題に対して、以下の処理では、駅構内に設置したビーコン発信機100からビーコン信号を用いて、道順の間違いに気づくことができる機能、周囲の駅員等にサポートを依頼する機能を提供することで、利用者の移動を支援する。
ステップS106の処理として、携帯端末200は、ビーコン発信機100からビーコン信号を受信して、携帯端末200の現在位置(位置情報)を特定し、その位置情報を事前に設定された誘導経路(道案内文)と照合することで、現在位置が誘導経路から外れているか否かを判定する。例えば、携帯端末200は、誘導経路と隣接していないビーコン発信機100、又は、誘導経路から所定距離以上離れた位置にあるビーコン発信機100、すなわち誘導経路以外に設けられたビーコン発信機100からビーコン信号を受信した場合に誘導経路から外れたと判定する。例えば、利用者が誘導経路に沿って歩行している場合には、ビーコン発信機100が設置されたエリア名とともに、道案内文がチャットメッセージで届く。具体的には、図10に示すように、エリア名として「『DEFビル横』付近に来ました」という案内とともに、道案内文として「正しいルートです」という案内が音声出力される。
ステップS106の処理にて否定判定であればステップS107へ移行し、肯定判定であればステップS108へ移行する。ステップS108の処理として、誘導経路から外れたことを示す情報(経路外通知)を音声又は振動等で利用者に通知する。具体的には、図8に示すように、「ルートから外れています」という案内が音声出力される。このとき、携帯端末200は、携帯端末200の現在位置を求め、現在位置から誘導経路へ戻るための復帰路を求めて利用者に出力してもよい。例えば、「後ろへ向かって2m戻り、左に曲がって元の経路へ戻ってください」等のように、復帰路を示すメッセージをチャットメッセージ等で通知する。こうして、利用者の辿る道順が異なっていた際に、利用者が迷子になってしまうことが防止される。
また、携帯端末200は、経路外通知を管理装置300へ送信してもよい。通知を受けた管理者は、利用者の携帯端末200にチャットメッセージ等を送る、利用者の元に駆け付ける、警報装置(不図示)を作動させる等の対応を行う。すなわち、道を間違えてしまい誰かの手助けを必要とする際に、ビーコンの範囲内にいる駅員等の他、利用者の周囲にいる人々に、例えば、「助けてください、HELP」等のメッセージをチャットメッセージ等で通知することで、周囲にいる人々にサポート(手助け)を依頼できる。これにより、利用者は自ら周囲に声を掛ける負担が減り、駅員等の管理者はサポートの見逃しを防止できる。
ステップS107の処理として、携帯端末200は、目的地に到達したか否かを判定する。例えば、携帯端末200は、目的地に設けられているビーコン発信機100からのビーコン信号を受信した場合に目的地に達したと判定する。ステップS107にて否定判定であれば、携帯端末200は、ビーコン発信機100からビーコン信号を受信して、携帯端末200の現在位置を特定し、ステップS105へ戻る。一方、ステップS107にて肯定判定であれば、携帯端末200は、ステップS109へ移行し、終了通知を行う。例えば、携帯端末200は、「目的地に到着しました。」等のように、利用者へ音声にて通知するとともに、管理装置300へ案内が終了したことを示す終了信号(終了通知)を送信する。
以上により、利用者は、所定の目的地に至るまでの経路における個々の位置が分かるだけでなく、地図として経路全体を把握することができる。より具体的に、利用者は、誘導ルート情報を基に、「出発地」から「目的地」に至るまでの最適なルートを確認でき、ひいては、頭の中に、脳内マップを描くことができる。従って、利用者は、誘導ルート情報が示す誘導経路全体(全体像)と自分の位置を把握することができ、出発前に頭の中でどのような経路を辿るのかを容易にシミュレートすることができる。また、利用者は、「道案内文」に対して、「ビーコン受信」をトリガーにして、パーソナライズされた情報提供を受けることができる。
従来、単独での外出を諦めたくない利用者は少なくない。利用者は近隣又は慣れた場所には白杖もしくは盲導犬を使用して外出するが、不慣れな場所にはガイドヘルパーを使用することがある。しかしながら、利用者は「外出前に道順を調べるのが面倒くさい」、「初めて行く場所は不安が大きい」「ガイドヘルパーが見つからない」などの理由で、外出を諦めてしまうことが少なくない。特に、初めて訪れる場所での単独歩行に不安を感じる利用者が多く、全体の地図と自分がいる場所を把握していたいというニーズがあった。
また例えば、Google Incが提供しているGoogle Maps(登録商標)などで用いられている周知又は公知の手法を頼りにして、不慣れな場所に単独で外出することも考えられるが、視覚情報がメインの情報として提供されるので、利用者には使い難いという問題があった。さらには、GPS衛星の位置又はGPS受信タイミングがずれることにより測定位置に誤差が生じ、目的地まで辿り着けないケースがあった。また、上記手法の適用範囲は、GPS信号を受信可能な屋外に限定されるので、屋外よりもむしろ商業施設等の経路が複雑な場所を案内して欲しいという利用者のニーズに応えられない。また、上記手法は、ルートから外れても自動で再検索されるので、利用者は、ルートを間違えたことに気付けずに、道を覚えられないという問題があった。
おまけに、誰かの手助けが必要な際に、利用者は自ら声を出さなければならず、非常に不快感又はストレスを伴っていた。もっとも、利用者向けに様々なアプリはあるものの、利用率が低く広まっていかない現状があった。その一因は、利用者の新しいアプリへの利用意向が低いことが背景にある。
この点、本実施形態によれば、利用者が日常的に利用しているアプリ(例えばチャットアプリのチャットボット機能)で、簡単に道案内情報を取得できる。これにより、利用者は、外出前に「脳内マップ」を描き、「シミュレーション」をすることができ、利用者の外出への不安を払拭でき、利用者の外出に対する意欲を高めることができる。
また、本実施形態によれば、道案内情報とビーコンの組み合わせによる歩行支援を実現できる。より具体的には、各所に設置されたビーコン発信機100からのビーコン信号を携帯端末200が受信すると、事前登録したルート情報と照合し、「正しいルート」もしくは「間違ったルート」を通知により携帯端末200を介して利用者に知らせることができる。従って、利用者は、適宜自分の居場所を把握でき、安心して移動することができる。
また、本実施形態によれば、利用者が道に迷い手助けが必要な際は、チャットアプリケーション等を用いてビーコンの範囲内にいる駅員又はサポーターに手助けを依頼できる。これにより、利用者は、ストレスなくサポートを依頼でき、駅員も見逃しを防ぐことができ、スムーズに利用者をサポートすることができる。
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。この実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
なお、上述した実施形態では、チャットアプリケーションの音声ガイドによって利用者を目的地に誘導案内する例を示した。しかし、これに限らない。例えば、音、振動、触覚、匂いなどを用いて誘導案内してもよい。より具体的には、利用者が目的地に向かって順調に進んでいる場合には、スピーカから「ピーッピーッピーッ」というビープ音を発生させたり、携帯端末200を「ブルーッブルーッブルーッ」と振動させてもよい。また、利用者が少し経路を逸れた場合には、スピーカから「ピッピッピッ」というステップ音を発生させたり、携帯端末200が「ブルッブルッブルッ」を小刻みに振動させてもよい。さらに、利用者が大きく経路を逸れた場合には、スピーカから「ピピピ…」という連続音を発生させたり、携帯端末200が「ブブブブ…」と小刻みに振動してもよい。
なお、携帯端末200は、対話型の音声操作に対応したAIアシスタントを利用可能なAIスピーカーと、イヤフォンなどのデバイスで代用しても良い。
なお、上述した案内方法に係るフローチャート(図6参照)では、外出中に「誘導経路生成」を行い、外出中(出発地のビーコンを受信したタイミング)に「誘導案内開始」する内容について述べた。しかし、これに限らない。外出前(自宅)において「誘導経路生成」を行い、外出中(出発地のビーコンを受信したタイミング)に「誘導案内開始」しても良い。この構成によれば、外出前にシミュレーションできることが、利用者の外出を後押しすることに繋がる。なお、外出前の「出発地」設定には位置情報は使用されない。
1 誘導情報生成システム、100 ビーコン発信機、200 携帯端末、300 管理装置、NW ネットワーク

Claims (6)

  1. 利用者からの入力を受けて、出発地から目的地に至るまでの誘導経路を示す誘導ルート情報を生成し送信する、誘導情報生成プログラム。
  2. 請求項1に記載の誘導情報生成プログラムであって、
    前記利用者による前記目的地の入力に応じて、前記誘導ルート情報を生成し送信する、誘導情報生成プログラム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の誘導情報生成プログラムであって、
    前記誘導経路の全体を前記利用者に出力する、誘導情報生成プログラム。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の誘導情報生成プログラムであって、
    前記誘導ルート情報を基に複数の選択肢を生成し、その生成した選択肢を前記利用者に出力する、誘導情報生成プログラム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の誘導情報生成プログラムであって、
    前記誘導経路を複数の段階に区分して、前記複数の段階毎に前記誘導ルート情報を前記利用者に出力する、誘導情報生成プログラム。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の誘導情報生成プログラムであって、
    前記利用者の位置周辺に所在する地物の中で前記利用者の関心事に関連する地物の地物情報を取得し、その取得した地物情報を前記利用者に出力する、誘導情報生成プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023204025A1 (ja) * 2022-04-20 2023-10-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 移動管理システム、移動管理方法及びプログラム

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