JP2022021376A - 旅客機の座席システム - Google Patents
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Abstract
Description
飛行方向に向かって一つおきに高いレベルの座席と低いレベルの座席が配置され、横に並ぶ複数(3人掛けが例示)の高いレベルの座席、その目の前を通路側から見ての断面形状がS字型に遮るモジュールの壁があり、壁の前方が低いレベルの座席となる。このような座席配置により、場合によりエコノミークラスの座席と同程度またはそれ以下の座席ピッチをもって休息―就寝時に横臥姿勢をとれるとしている。また同特許では実施の一形態としてモジュールが上下にキャスターを具備し、下部(床面)と上部(天井裏の強度メンバー)に架装されたレールに乗って前後に移動可能な態様も含まれる。
しかし、提案されているモジュールの通路側から見た断面形状からすると高いレベルの座席の着座姿勢は安楽とはほど遠いものである。また低いレベルの横並び奥に位置する座席への乗客の出入りの難易度はかろうじて現在のエコノミー座席並みであるとしても、高いレベルの横並び奥に位置する座席への通路から乗客の出入りは窮屈のレベルを超えて不可能に近い。
また、このように多くのくぼみを持ち開口部が一面に限られる成型されたものが客室内を常時占有することは狭隘感を増大させ乗客に大きな心理的圧迫を与える。
座席が空間を区切る度合いが大きくなるので空気の淀みを増大させ、それに応じた空調設備を必要とする。また、客室乗務員による高いレベルの座席の乗客への食事サービスにも危険や不便があり、労働負担を増大させる。客室の整備、修理そして清掃作業の手間が大幅に増大することも一見、明らかである。(特許文献2)
リクライニング時、背もたれのリクライニング角度はせいぜい40度(水平面から)までであり、フルフラットには程遠い。また三人掛け、四人掛けの場合に生じる奥の座席への出入りの問題は考慮されていない。(特許文献4)
3人分の座席のうち最初にベッドに転用されるのは通常、座席として使われていた横並び3列の座面である。または3段ベッドとして使用する時、一番目は少し高くした三列座面、二番目は背もたれの上端を支持点として背もたれを水平に起こして作られる水平面、3番目は一番目のベッドの下部空間を使用する。一番目を除いて洞穴のような空間に潜り込んだり出たりするのはかなり身体的に無理な姿勢を強要される。
またこの技術では、座席の横並び長さがベッドの長さとなるので2人掛け座席の場合、寸法が不足してベッドにはなり得ない、4人掛けの座席の場合、横方向に4人分の座席幅があるのでベッド長さとしては十分であるが、縦に4人分の寝台を作ることは天井高さの制限から不可能である。(特許文献5)
この公開公報には二つの座席群の当初の状態と移動した後の状態についての具体的記述がないのみならず座席の移動及び固定の具体的方法についての記述もないので特許発明とは言い難い。(特許文献7)
本課題の解決のため、前述のような先行技術思想が提案され開示されているが、満足のゆく解決策はない。特許文献2のように固定的に設置される低い位置の座席と高い位置の座席の組み合わせにおいては、座席が不動の構造体として床の上に固定されており乗客が利用できる空間が入り組んで狭隘を極める結果となっている。
また、3人掛け4人掛けのように通路から見て“奥の座席”(通路に出るためには通路側の乗客をまたぐか同乗客の起立を必要とするような座席)に付随する問題を意識したものは特許文献5を除けば皆無である。
特許文献7では、就寝時に座席を寝台に切り替えるべく飛行方向に向かって前後に一つおきに高い位置に移動する座席群と低い位置に移動する座席群に分けるという技術思想が開示されているが、技術課題解決の具体策については不明である。
低座席を低い位置に移行させるとき併せて前方に座席の一ピッチ分移動させる態様を選択することも可能とし、客席設計に当たり許容空間の長さ方向の利用効率を極大化できるようにした。高いベッドから通路への乗り降りには、足載せを垂下させて作られる階段と併せて梯子を利用する。
三人掛けや四人掛けの座席配置において生じる“奥のベッド”の問題は、通路側のベッドを必要な長さだけ後方に移行させて出入りための空間を作り出すことによって解決した。
2.低座席を低い位置に移行するとき併せて前方に座席の一ピッチ分移動させる実施態様を含めることに より、空間利用効率の高い座席の全体配置設計が可能となる。
3.両側に通路がある3人掛けまたは4人掛けの座席を二階建てのベッドに変換したとき、通路側から見 て“奥のベッド”の乗客が通路に出入りするとき通路側の乗客をまたぐという問題を、通路側のベッ ドを後方に移動させることにより解決した。
4.離着陸時の大きなGに対応するように作られた床、座席脚など既存の技術や部材をそのまま流用出来 る。
5.食事提供時を含め離着陸時の座席配置と乗客の着座姿勢は従来のエコノミークラスと実質同じであり 、客室乗務員に余分な負担は生じないし再教育の必要もない。
6.座席が二段ベッドの状態に変換された後も客室乗務員による乗客の存否の一瞥視認は容易であるから その観点からの追加的安全確認業務は発生しないし、そのための特段の教育訓練は不要である。
本発明は2人掛けのエコノミー座席配置に対して最も効果的に適用されるが、通路に面した座席の構造を選ぶことにより、3人掛けおよび4人掛けのエコノミークラス座席配置にも適用できる。
本発明ではどちらかの側が通路に面する座席とそうでない座席を区別し、通路に面する座席にサフィックスaをつけ、通路に面しない奥の座席にサフィックスbをつける。図1では奥の座席は図示していない。通路側に面するか否かを区別する必要がない場合にはサフィックスをつけない。座面枠6は座席と一対一で対応するものと、図1、図2のように一つの座面枠6が横並び二つの座面を支えるものとがある。
座席は離着陸時など、支持架構(後述)の下部に椅子の形状(図1の椅子の状態)をもって所定の高さで固定され、就寝時に前後に一つおきにより高い位置またはより低い位置に移行し背もたれと脚載せが水平に近い形状に変換されベッドの形状となる(図1のベッドの状態)。ベッドの形状となった座席をベッドと呼ぶ。
より高い位置またはより低い位置に移行する座席をそれぞれ高座席、低座席、各々の形状がベッドに変換されたものをそれぞれ高いベッド、低いベッドと呼ぶ。
ひじ掛けは座面枠6の両側(二つの座面を持つ座面枠の場合は併せてその中央部にも)上部に取り付けられ、座面枠両側部と共にスライドレールを介して支持架構と昇降自在に結合している。座面枠両側部のひじ掛けは座席の昇降運動の円滑化に資する安定板14としても機能する。
シートベルトと同受け金具は座面と背もたれを連結する関節または心棒30に取り付けられ(図18,19)、前記関節または心棒は座席が椅子として機能する離着陸時、及びベッドとして機能する就寝時、それぞれの位置で留め金によって支持架構(後述)に固定される。
座席を床上の所定位置に固定し、また位置や形状の変化した座席を安全確実に保持するために、座席の側部に柱状の部材を建て、その上部を相互に桟または桁状の部材などによって結合する。これら縦横の構造部材を支持架構と呼ぶ。柱状の部材を柱状支持架構と呼びこれらはすべて下部において座席脚と一体化するよう緊結固定されているか、座席脚と独立して設置する場合は座席脚と同等の耐前方G、耐下向きGの剛性を持たせる。柱状支持架構の上端部は天井を突き抜け、胴体のリブまたは縦通し材に直接、または力の分散機構を介して、かつダンパーを介してまたは介さずに連結されることが望ましい。そうすることにより支持架構と胴体は相補的に補強され、高いベッドの安定性も増す。柱状支持架構と直交し水平で飛行方向に沿った支持架構を梁、飛行方向に直角なものを横桟と呼ぶ。
支持架構は軽量高剛性合金やアラミド系またはカーボン系FRPなどを素材とし、中空構造を持ち、寸法と断面形状は場所と目的に応じて決められるが角パイプやC形チャンネルが好適に利用できる。
全座席が椅子の形状を持ち飛行方向を向いて柱状支持架構下部に固定された状態を標準モードと呼び、このとき全座席の座面高さは通常のエコノミー座席の座面高さと同程度に設定される。 標準モードにおいて2人掛けの座席群が取る座席の基本構成の一例を図3に、4人掛けの座席群が取る座席の基本構成の一例を図4に示す。
就寝時に高い位置に移行させられる高座席と、低い位置に移行させられる低座席が飛行方向に向かって前後一つ置きに配置される。2人掛けの座席群の標準モードにおける側面図と平面図を図5に示す。
背もたれを倒す仕組みは電動または空気圧駆動方式であってもよいし、安楽椅子などに用いられるように背もたれと座面の両方に支持点を置くことによるリクライニング自在方式であってもよい。足載せは、乗客が通路に出入りする際にこれを単独で上下させる必要があるので、座面との関節の駆動には電動または空気圧方式が採用される。高座席の足載せのつま先側先端部には踏板42と連結する仕組み(図示せず)が備えられている。
低座席の移行の仕方に応じて就寝モードは1と2に分けられる。低座席が水平面内の位置を変えずに低い位置に移行する就寝モード1と、低い位置に移行するとともに前方に座席ピッチ分の長さ分だけ移動する就寝モード2とである(表1)。
┌──────────┬──────────┬──────────┐
│座席モード │低座席の水平位置 │図面番号 │
├──────────┼──────────┼──────────┤
│就寝モード1 │不変 │6,7,8 │
├──────────┼──────────┼──────────┤
│就寝モード2 │前方に移動 │9,10,11 │
└──────────┴──────────┴──────────┘
2人掛けの座席が標準モードから就寝モード1に変換された状態を図6,7に示す。同様に標準モードから就寝モード2に変換される過程を図9,及び10に示す。低座席の移行-移動方式は二つあり、座席枠下に取り付けたキャスターに乗って組み立てられたブリッジ40の上を滑り降りてゆく方式その一(図9)とキャスター付きの台車45に乗って前方に移動する方式その二(図10)である。
標準モードで座位にあるときと就寝モード1で横臥位にあるときの乗客の位置と身体形状の変化は図7の通りとなり、高いベッドの乗客の腰の真下に低いベッドの乗客の頭部があり、横臥位となった上下の乗客の身体は身長の半分、位相がずれる。
就寝モード2で横臥位に移行したときの乗客の位置と身体形状の変化は図11の通りであり、上下の乗客の身体の位相はそろっている。
しかしフルフラット(完全水平状態)を少し犠牲にすることによって座席ピッチの二倍を超える身長の乗客にも対応できる。それは背もたれ7,8を水平よりわずかに起こし、足載せ11,12をわずかにつま先下がりとすることにより実現できる。具体的には前方の乗客の頭部の下に当方の脚先が潜りこむ形をとることによって実現できる(図13,14)。
本発明には背もたれ7,8の立ち上がり角度及び足載せのつま先下がり角度を最小限にするために後頭部背面に凹部39を持つ背もたれ(図13)を使用する態様も含まれる。また同背もたれは三人掛けまたは四人掛けの座席配置の場合に“奥のベッド”の乗客が通路に出入りする際に通路側のベッドを後方にスライドさせる(後述)際にも同様の効用を発揮する。
1.低座席の背もたれ7を垂直に立て、高座席が上に移行するための空間を作る。
2.高座席の固定留め金ユニット28uの留め金29(図18)を解除して高座席用の昇降機(図16,17など) を作動させて座席を上昇させる。
3.高座席を柱状支持架構上部の所定位置に留め金ユニット(図示せず)により固定し、背もたれ8を倒 してその頭部を横桟5jに、脚載せ12を水平に伸ばしその先端を柱状支持架構4cと同4eの内側に固定し て高いベッドとする。手すり18は背もたれと連動して起立する。
4.ダンパー付きスプリング20によって少し押しあげられながら標準モードの位置に留め金ユニット28d (図19)に固定されている低座席の座面留め金29を解除して手動で押し下げて低い位置に留め金ユニ ット(図示せず)により固定し、背もたれ7を倒し脚載せ11を水平の伸ばしそれぞれの先端を3cと3e の内側に固定して低いベッドとする(図5、6)。
5.低座席の通路側に置かれた梯子枠44を柱状支持架構3dと4cの間に移して固定する(図5.6)。
低座席を低い位置に移行させる際に、併せてこれを飛行方向(前方)に向かって次に説明する方法で水平に移動させ、空になった高座席の元あった位置に低い座面高さをもって固定する。
その二では、低座席の座面を押し下げ、キャスター付きの台車45に乗せて前方に移動させ前方の高座席の場所に固定する(図10)。留め金ユニットなどは前記と同種のものが使用される。
両側に通路がある二人掛けの座席の場合、就寝モード1において高いベッドの足載せ12の先端は足載せ12が水平になったとき柱状支持架構4c,4eに懸架された踏板42の下端と連結する。乗客が通路に上り下りするには、足載せ12aの関節を駆動させてこれを垂直に下ろし脚載せの先端に連結された踏板42を水平にしてこれを下の梯子枠に通じる階段とする。踏板42の一端は足載せの先端に連結されており、他端はそれに取り付けられた横桟が柱状架構4cと4eに沿って滑り降りて水平位置で固定される(図8)。乗客は踏板42と梯子枠44を経て上下する。梯子枠44は支点を柱状支持架構3dと4cに持ち、図8のように角度を調整できるものであってもよい。
両側に通路がある二人掛けの低いベッドの乗客が通路に出入するときは、高いベッドの足載せ12と踏板42が下方に降りていれば、それらを上部の就寝モードの位置に戻し、低いベッドの足載せ11の場所から出入りする。
両側に通路がある二人掛けの座席の場合、就寝モード2において通路側の高いベッドの乗客が通路に上り下りする仕方は就寝モード1の場合と同じである。低いベッドの乗客が通路に出入りに当たっては、就寝モード1の場合と同様に、高いベッドの足載せ12と踏板42が下方に降りているときはそれらを上部の就寝モードの位置に戻し、梯子枠44を開いて 低いベッドの足載せ11の場所から出入りするか、または自らの座面の位置すなわち柱状架構3cと3dの間から出入りする。
次いで奥のベッドの足載せ12bと踏板42b、42aを下ろして水平とし梯子枠44に至る踏み台とする。踏板42aは足載せ12aとの連結が解除されると同時に踏板42btと横の面で連結する仕組みを加えることにより便利さが増える。奥のベッドの乗客は踏板42b,42a及び梯子枠44を経由して通路に降りる。
就寝モード2で使用される低座席はもともと前後スライド自在であるから、必要時、通路側の座席の留め金を外して後方へ押しやって下肢部に空間を作る。次いで奥のベッドの足載せ11bを下ろし、梯子枠44を押し開いて(図示せず)通路に出る。
下部の調節弁25から圧縮空気31を注入することによりシリンダーは伸長して座席枠を持ち上げる。シリンダーの過伸長防止のため内部にはストッパーのチェーン33が取り付けられる。座席を下降させるときは調節弁26によりシリンダー内を機内空気25と結ぶ。
また図15あるいは図16に示す形式の高座席用昇降装置が用いられる場合は昇降装置のカバー17がその用をなす。
2床面
3 高座席用柱状支持架構
3c 高座席の通路側の柱状支持架構(後部)
3d 高座席の通路側の柱状支持架構(前部)
3e 二人掛け高座席の座席中間部の柱状支持架構(後部)
3f 二人掛け高座席の座席中間部の柱状支持架構(前部)
3g 4人掛け高座席の通路から2座席奥の柱状支持架構(後部)
3h 4人掛け高座席の通路から2座席奥の柱状支持架構(前部)
4 低座席用柱状支持架構
4c 二人掛けまたは四人掛け低座席の通路側の柱状支持架構
4e 二人掛けまたは4人掛け低座席の通路から一座席奥の柱状支持架構
4g 4人掛け低座席の通路から二座席奥(中央)の柱状支持架構
5 水平方向で使用される支持架構
5j 柱状支持架構4cと4eと(4g)を中間高さで結ぶ横桟、高座席の背もたれの頭部を支持
5k 柱状支持架構4cと4eと(4g)を高い位置で結ぶ横桟、高座席の乗客の手すりを併用
5c 横並び座席の中央部柱状支持架構の中間部を前後方向水平に結ぶ桁材
5d 横並び座席の中央部柱状支持架構の上部を前後方向水平に結ぶ桁材
6 座面枠
7 低座席の背もたれ
7a 通路側の低座席の背もたれ
7b 奥の低座席の背もたれ
8 高座席の背もたれ
8a 通路側の高座席の背もたれ
8b 奥の高座席の背もたれ
9 低座席の座面
9a 通路側の低座席の座面
9b 奥の低座席の座面
10 高座席の座面
10a 通路側の高座席の座面
10b 奥の高座席の座面
11 足載せ
11a 通路側の低座席の足載せ
11b 奥の低座席の足載せ
12 高座席の足載せ
12a 通路側の高座席の足載せ
12b 奥の高座席の足載せ
13 座面を座面枠上で前後に動かすスライドレール
14 高座席の昇降安定板
15 高座席の座席脚
16 低座席の座席脚
17 昇降装置カバー
18 高座席の背もたれ側部の落下防止柵
19 シートベルトの収納ケース
20 シートベルト受け金具
21 低座席昇降用ダンパー付きスプリング
22 高座席昇降装置シリンダーの内部のピストン
22 高座席昇降装置シリンダー
24 滑車
25 機内空気
26 調節弁
27 機外空気
28 座席固定用留め金ユニット
28u 高座席標準モード用留め金ユニット、低座席就寝モード用留め金ユニット
28d 高座席就寝モード用留め金ユニット、低座席標準モード用留め金ユニット
29 座席固定用留め金
30 背もたれと座面を連結する心棒
31 圧縮空気
32 多段式加圧空気駆動シリンダ
33 シリンダー用ストップチェーン
34 ピストンリング
35 ポンプ式昇降補助機
36 高座席を昇降させるX字型のバー
37 スプリングの力を調整するシリンダー
38 パーティション
39 背もたれの後頭部の凹部
40 低座席の座面を移動させる為のブリッジ
41 低座席移動用のブリッジを駆動するシリンダー
42 高いベッド乗客が通路への上り下りに用いる踏板
42a 通路側の高いベッドの乗客が通路への上り下りに用いる踏板
42b 奥の高いベッドの乗客が通路への上り下りに用いる踏板
43 捨て番
44 梯子枠
45 低座席移動用キャスター付き台座
Claims (7)
- 旅客機の座席が就寝時にベッドの形状に変換される構成からなり、高座席用または低座席用支持架構が前記座席の両側部に前後一つおきに配置され、前記高座席用支持架構に昇降自在に取り付けられる前記座席が就寝時に離着陸時の位置より高い位置に移行して固定されるとともに前記低座席用支持架構に昇降自在に取り付けられる前記座席が就寝時に離着陸時の位置より低い位置に移行して固定されることを特徴とする旅客機の座席システム。
- 前記低座席用支持架構に昇降自在に取り付けられる前記座席が前後方向にスライド自在に取り付けられ就寝時に離着陸時の位置より低い位置に移行するとともに一つ前の座席の位置に移動して前記高座席用支持架構に固定されることを特徴とする請求項1に記載の旅客機の座席システム。
- 前記高座席用支持架構または低座席用支持架構に昇降自在にとりつけられ就寝時に離着陸時の位置より高い位置または低い位置に移行する前記座席が、同座席の座面枠内に内蔵されるスライドレールによって前後方向にスライド自在であることを特徴とする請求項1に記載の旅客機の座席システム。
- 単独のまたは両側が通路に面する二人掛けの前記座席がその両側部に配置される前記高座席用または低座席用の支持架構にローラーまたはボールベアリングを有するスライドレールを介して組み立てられることを特徴とする請求項1または2に記載の座席システム
- 単独のまたは二人掛けの前記座席の下部に、空気の圧力差によって駆動される座席昇降装置を設置したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の旅客機の座席システム。
- 単独の前記座席の両側または二人掛けの前記座席の中央部または両側に立つ前記高座席用支持架構内部に、空気の圧力差によって駆動される座席昇降装置を設置したことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の旅客機の座席システム。
- 前記座席が背もたれの頭頂部背面に形成された凹部を持つことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載に記載の旅客機の座席システム。
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- 2020-07-22 JP JP2020124879A patent/JP7051140B2/ja active Active
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