JP2022021208A - サーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】有効な広告効果をユーザに与えることを可能にする情報処理システムのサーバ装置を提供する。【解決手段】サーバ装置は、複数の情報端末を利用して電子オブジェクトを仮想的な現在値から仮想的な目的地まで擬似的に移動させる機能を提供する。サーバ装置は、情報端末それぞれの位置情報、仮想的な目的地の位置情報、情報端末に提示される報知情報、及び、報知情報の提示範囲を示す条件情報と、を記憶する。サーバ装置は、複数の情報端末のうち、特定の情報端末の位置を電子オブジェクトの現在位置として対応付ける。サーバ装置は、ある情報端末の位置が仮想的な目的地との関係で所定の条件を満たす場合に、当該情報端末の位置を、電子オブジェクトの新たな位置として対応付ける。サーバ装置は、当該情報端末が提示範囲内に存在する場合に、特定の情報端末に報知情報を提示する。【選択図】図27

Description

本開示は、複数の情報端末間で電子オブジェクトを移動させて電子オブジェクトを仮想的な目的地まで移動させる情報処理システムにおいて利用されるサーバ装置に関する。
近年、携帯端末に位置情報を用いてジオターゲティング広告を行う情報処理システムが知られている。
この種の情報処理システムとして、例えば特許文献1に開示されるような、現実世界または仮想世界内の位置に関連付けられた広告コンテンツを現実世界または仮想世界を表す地図画像に表示する技術が知られている。特許文献1によれば、広告を見る動機付けをユーザに与えることで、効果的に広告効果を得ることができる。
特開2016-181155号公報
より簡単な方法で、より有効な広告効果をユーザに与える技術が必要とされている。
本開示の目的の一つは、有効な広告効果をユーザに与えることを可能にする情報処理システムのサーバ装置を提供することである。
本発明による例示的な実施形態にかかる第1の開示のサーバ装置は、情報処理システムにおいて利用される。上記情報処理システムは、複数の情報端末を利用して電子オブジェクトを所定の現在地から仮想的な目的地まで擬似的に移動させる。上記サーバ装置は、記憶装置と、演算回路と、を有する。上記記憶装置は、複数の前記情報端末それぞれの位置情報と、前記仮想的な目的地の位置情報と、前記情報端末に提示される報知情報と、前記報知情報の提示範囲を示す条件情報と、を記憶する。上記演算回路は、複数の前記情報端末のうち、特定の前記情報端末に前記電子オブジェクトを対応付け、且つ特定の前記情報端末の位置を、前記電子オブジェクトの位置として対応付ける。上記情報端末それぞれの位置情報は、第1位置データと、第2位置データと、を含む。上記第1位置データは、上記情報端末が存在した第1位置を示す。上記第2位置データは、上記第1位置データの取得後にさらに取得された上記情報端末が存在した第2位置を示す。上記演算回路は、複数の上記情報端末のうち、第1の上記情報端末の位置が、上記電子オブジェクトの現在位置として対応付けられている場合において、第1の上記情報端末と異なる第2の上記情報端末の位置情報を読み出す。上記演算回路は、読み出した第2の上記情報端末の位置情報に基づいて、第2の上記情報端末の第2位置が上記仮想的な目的地との関係で所定の条件を満たす場合に、第2の上記情報端末の上記第2位置を、上記電子オブジェクトの位置として対応付ける。上記演算回路は、第2の上記情報端末が上記提示範囲内に存在する場合に、特定の上記情報端末に上記報知情報を提示する。
第2の開示のサーバ装置は、第1の開示において、複数の上記情報端末は、上記電子オブジェクトが作成される第1の上記情報端末と、第2の上記情報端末と、を含む。第2の上記情報端末は、所定の前記情報端末である。上記演算回路は、第2の上記情報端末が上記提示範囲内に存在する場合、さらに第1の上記情報端末にも上記報知情報を提示する。
第3の開示のサーバ装置は、第1の開示または第2の開示において、上記報知情報は、上記提示範囲内に含まれる地域に関連する情報および/または上記仮想の目的地の次の目的地の候補の情報を含む。
第4の開示のサーバ装置は、第1の開示から第3の開示のいずれか1つにおいて、上記提示範囲は、上記報知情報に対して設定された基準位置、及び、上記基準位置からの距離によって規定される。
第5の開示のサーバ装置は、第1の開示において、上記条件情報は、上記報知情報の第1提示範囲を示す第1提示条件、及び、第2提示範囲を示す第2提示条件を含む。上記演算回路は、第1の上記情報端末が上記第1提示範囲内に存在するときは、第1の上記情報端末に上記報知情報を提示する。上記演算回路は、第2の上記情報端末が上記第2提示範囲内に存在するときは、第2の上記情報端末に上記報知情報を提示する。
第6の開示のサーバ装置は、第5の開示において、上記記憶装置は、上記報知情報として第1種の報知情報、及び、第2種の報知情報を記憶する。第1種の上記報知情報は、地域に関連する情報および/または上記仮想の目的地の次の目的地の候補を含む。第2種の上記報知情報は、地域に存在する店舗および/または上記地域で開催されるイベントに関する広告を含む。上記演算回路は、第1の上記情報端末には第1種の上記報知情報を提示する。上記演算回路は、上記第2情報端末には第2種の上記報知情報を提示する。
第7の開示のサーバ装置は、情報処理システムにおいて利用される。上記情報処理システムは、複数の情報端末を利用して電子オブジェクトを所定の現在地から仮想的な目的地まで擬似的に移動させる。上記サーバ装置は、記憶装置と、演算回路と、を有する。上記記憶装置は、複数の前記情報端末それぞれの位置情報と、前記情報端末に提示される報知情報と、前記報知情報の提示範囲を示す条件情報と、を記憶する。上記演算回路は、複数の前記情報端末のうち、最初に第1の前記情報端末に前記電子オブジェクトを対応付け、且つ第1の前記情報端末の位置を、前記電子オブジェクトの位置として対応付ける。上記演算回路は、複数の上記情報端末のうちの、第1の上記情報端末とは異なる第2の上記情報端末に上記電子オブジェクトが対応付けられ、且つ第2の上記情報端末の位置が、上記電子オブジェクトの位置として対応付けられている場合において、第2の上記情報端末の位置情報を読み出す。上記演算回路は、第2の上記情報端末が上記提示範囲内に存在する場合に、第1の上記情報端末に上記報知情報を提示する。
本発明の例示的な実施形態によれば、有効な広告効果をユーザに与えることを可能にする情報処理システムのサーバ装置が提供される。
例示的な実施形態にかかる情報処理システムの構成を示す図である。 情報端末のハードウェア構成例を示すブロック図である。 サーバ装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 情報処理システムを利用して実現される、電子オブジェクトを仮想的に旅行させる機能の概要を模式的に示す図である。 サーバ装置のCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 オブジェクトの移動条件を説明するための図である。 情報端末のディスプレイに表示された複数のオブジェクトを模式的に示す図である。 遷移後のディスプレイの表示例を示す図である。 オブジェクトのプロフィールを決定するためのディスプレイの表示例を示す図である。 オブジェクトの目的地を設定する際の、ディスプレイの表示例を示す図である。 地図の縮尺を大きくして拡大表示をしたときのディスプレイの表示例を示す図である。 オブジェクトの現在位置の表示例を説明するための図である。 オブジェクトが通過した経路で撮影された写真を閲覧可能にするためのディスプレイの表示例を示す図である。 目的地である日本国の成田国際空港に到着したオブジェクトの表示例を示す図である。 次の目的地の候補として飛行機のアイコンが付された、他の国の種々の国際空港の表示例を示す図である。 ユーザによって他の国のある空港を表すアイコンが選択されたときのディスプレイの表示例を示す図である。 ある国際空港を目的地として決定したときのディスプレイの表示例を示す図である。 サーバ装置と複数の情報端末との間で行われる通信を示す図である。 インタラクティブなやりとりに関するディスプレイの表示例を示す図である。 自分のオブジェクトの総移動距離に関するランキング結果を示す図である。 他人のオブジェクトの総運搬距離に関するランキングを示す図である。 他人のオブジェクトを助けた回数に関するランキングを示す図である。 投稿した写真が「いいね」された回数に関するランキング結果を示す図である。 自分のオブジェクトが訪問した国を示す国旗の一覧を示す図である。 長距離を移動した自身のオブジェクトの表示例を示す図である。 詳細な地図で表示した写真の撮影位置の表示例を示す図である。 レコメンドの提示を説明するための図である。 ディスプレイに表示された、レコメンドを提示するためのカメラオブジェクトを示す図である。 ディスプレイに表示される広告の一例を示す図である。 表示されたエリア内の目的地候補の一例を示す図である。 サーバ装置のCPUが実行する処理の手順を示すフローチャートである。 ポイント購入処理のためのディスプレイの表示例を示す図である。 レコメンド作成時の表示例を示す図である。 レコメンドの配布期間を設定するためのディスプレイの表示例を示す図である。 レコメンドの設置位置を決定する際のディスプレイの表示例を示す図である。
上述の特許文献2のように、携帯型ゲーム機のホーム位置が単純に目的地に近いという基準でオブジェクトを移転させる場合、オブジェクトが目的地に進んでいるか不明であり、ユーザに違和感を生じさせるおそれがある。オブジェクトが目的地に向かっていることをユーザに把握させられる仕組みがあれば、ユーザは、自身のオブジェクトが徐々に目的地に近付いていることを適宜確認することができる。
以下、適宜図面を参照しながら、本開示にかかる実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
なお,以下に説明する実施形態の構成及び動作は例示である。本開示は、以下に説明される実施形態の構成及び動作に限定されない。また、各図は、模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化する。
以下、本発明の例示的な実施形態にかかる情報処理システム10の構成を、図1を用いて説明する。情報処理システム10は、複数の情報端末2と、サーバ装置4と、を有している。各情報端末2とサーバ装置4とは、通信ネットワーク1を介して互いにデータの送信及び受信が可能である。
各情報端末2は、例えば、モバイル機器である。モバイル機器は、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ラップトップPC、携帯型ゲーム機、PDAが挙げられる。
情報端末2は、例えば、図2のブロック図で示すように、演算回路202と、全地球測位システム(GPS)モジュール204と、通信モジュール206と、入力装置208と、ディスプレイ210と、カメラ212と、メモリ214と、を有している。
演算回路202は、いわゆるCPU(Central Processing Unit)と呼ばれる半導体集積回路である。CPU202は情報端末2に実装されたコンピュータである。以下、演算回路202を「CPU202」と記述する。
GPSモジュール204は、複数の衛星から放射される電波を受信して自己位置を推定する。推定された自己位置を示す位置データは、例えば地球上の位置を緯度、経度及び標高で表現した3次元データである。なお、GPSは、全地球衛星航法システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の一例である。情報端末2は、例えばGNSSに含まれる他の測位システム(例えばGLONASS、ガリレオ、北斗)を利用可能である。情報端末2は、全地球ではない地域限定の衛星測位システムも利用可能である。全地球ではない地域限定の衛星測位システムは、例えば、準天頂衛星システム(QZSS)が挙げられる。
通信モジュール206は、例えば4G(Generation)または5Gなどの通信規格に準拠した無線通信を行うことにより、GPSモジュール204によって取得された位置データと、当該位置データを取得した時刻を表す時刻データを一組として外部に送信する。位置データは、無線基地局及び通信ネットワーク1を介して、サーバ装置4に送信される。通信モジュール206は、通信ネットワーク1及び無線基地局を介して、外部からデータを受信することもできる。以下の説明では、CPU202がサーバ装置4との間でデータの授受を行うと記載する。しかしながら実際には、CPU202がサーバ装置4との間でデータを送受信するよう、通信モジュール206に指示し、または通信モジュール206を制御していることに留意されたい。
入力装置208は、情報端末2を操作するための装置である。入力装置208は、例えば、ディスプレイ210に重畳して設置されたタッチスクリーンパネル、ハードウェアボタンである。ディスプレイ210は、CPU202の処理結果を表示する表示装置である。表示装置は、例えば、液晶表示パネル、または有機EL(Electro Luminescence)表示パネルを用いて構成される。カメラ212は、周囲の環境またはユーザ自身の動画または静止画を撮影する撮像装置である。
メモリ214は、CPU202が実行するコンピュータプログラム214aを記憶する。本明細書では、メモリ214は、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を包括する記憶装置である。ROMに記憶されているコンピュータプログラム214aは、CPU202によって読み出され、RAMに展開される。これにより、CPU202は、コンピュータプログラム214aを実行することができる。以下に説明する情報端末2の動作は、情報端末2にインストールされ、実行されるコンピュータプログラム(アプリケーションプログラム)214aによって実現される。
次に、サーバ装置4について、説明する。サーバ装置4は、例えば、情報処理システム10のシステム提供者の施設内に設置されたサーバコンピュータである。または、サーバ装置4は、クラウドサービスを提供する事業者が所有するサーバコンピュータであってもよい。情報処理システム10のシステム提供者が、当該事業者からサーバ装置4を借り受けて後述のコンピュータプログラムをインストールすることにより、サーバ装置4を用意することができる。この場合、情報処理システム10のシステム提供者は物理的にサーバ装置4を保有する必要はない。
サーバ装置4は、図3に示すように、演算回路402と、記憶装置404と、通信回路406とを有している。演算回路402は、サーバ装置4に実装されたコンピュータであり、CPU202と同様、いわゆるCPUと呼ばれる半導体集積回路である。以下、演算回路402も「CPU402」と記述する。通信回路406は、例えばイーサネット(登録商標)などの有線通信規格に準拠する通信インタフェース装置である。以下の説明では、CPU402が情報端末2との間でデータの授受を行うと記載する。しかしながら実際には、CPU402が特定の情報端末2にデータを送信し、特定の情報端末2からデータを受信するよう、通信回路406に指示し、または通信回路406を制御していることに留意されたい。
メモリ404はRAMおよびROMを包括する記憶装置である。ROMに記憶されているコンピュータプログラム404cは、CPU402によって読み出され、RAMに展開される。これにより、CPU402はコンピュータプログラム404cを実行することができる。以下に説明するサーバ装置4の動作は、サーバ装置4にインストールされ、実行されるコンピュータプログラム(サーバプログラム)404cによって実現される。
メモリ404はまた、端末位置情報404aと目的地位置情報404bとを記憶する。端末位置情報404aは、各情報端末2の位置情報である。端末位置情報404aは、各情報端末2が過去に存在していた複数の位置の各々を示す位置データを含む。例えば端末位置情報404aは、ある時刻における情報端末2の第1位置を示す第1位置データ、第1位置データの取得後の時刻にさらに取得された、第2位置を示す第2位置データを含む。目的地位置情報404bは、各情報端末2のユーザが設定した電子オブジェクトを向かわせたい仮想的な目的地の位置を示している。なお以下では、仮想的な目的地を単に「目的地」と記述する場合がある。
下記の表1及び表2は、それぞれ端末位置情報404a及び目的地位置情報404bの一例を示している。表1では、端末位置情報404aとして、時刻データ及び位置データを一組とする、複数組のデータが蓄積されている。時刻は、各情報端末2が測位をした時刻を表す。本実施形態では、情報端末2にインストールされたアプリケーションプログラムがユーザによって実行されたタイミングで、各情報端末2が測位を行う。つまり、端末位置情報404aとして蓄積されている各時刻データは、各情報端末2においてユーザがアプリケーションプログラムを立ち上げた時刻を意味する。
端末位置情報404a内の時刻データは、例えば日本標準時(JST)で表されていてもよいし、協定世界時(UTC)で表されていてもよい。位置データは、上述のように緯度、経度及び標高で表現した3次元データとして表現され得る。また表2に示す目的地位置情報404bについても、緯度、経度及び標高で表現した3次元データとして表現され得る。
Figure 2022021208000002
Figure 2022021208000003
「電子オブジェクト」(以下、「オブジェクト」と略記する。)とは、各情報端末2のユーザが設定可能な、情報処理システム10上で自身を表す電子キャラクタである。例示的な実施形態では、オブジェクトは人の形をしたアバターであるが、実在する動物の画像、イラスト、空想上の動物のイラストなどを採用し得る。
ここで図4を参照して、情報処理システム10を利用した、オブジェクトを擬似的に旅行させるシステムを説明する。
情報処理システム10では、あるユーザが自身の情報端末2aを用いて、自身のオブジェクト20と、オブジェクト20を向かわせたい目的地nの位置とを設定する。サーバ装置4のメモリ404には、そのユーザの情報端末2aの位置情報に加え、他の多数のユーザの各情報端末2b,2c,・・・,2nの位置情報が経時的に取得され、端末位置情報404aとして蓄積されている。ユーザごとに設定された目的地nの位置を示す位置データは、目的地位置情報404bとして記憶されている。
サーバ装置4は、図4の例で示すように、ある時刻における情報端末2aの位置情報として位置aを表す位置データを取得し記憶する。また一定時間経過後には、サーバ装置4は、その時刻における位置を表す位置データを情報端末2aから取得し記憶する。一定時間経過後とは、例えば、1分経過後である。サーバ装置4は、他の情報端末2b,2c等の各位置情報についても同様に各位置データを取得し、端末位置情報404aとして蓄積していく。
サーバ装置4は、位置に関する所定の条件を満たす他の情報端末が存在する場合、当該オブジェクトの位置を当該他の情報端末の位置に対応付ける。例えば図4では、情報端末2bが、位置に関する所定の条件を満たすとする。すると、サーバ装置4は、オブジェクト20の位置を情報端末2bの位置に対応付ける。この処理により、オブジェクト20は情報端末2bに移動されたように取り扱われる。サーバ装置4は、オブジェクトを情報端末間で次々と移動させながら、目的地nに到達させる。情報端末2のアプリケーションプログラムは、サーバ装置4と定期的に通信して、オブジェクトの現在位置を示す位置データを取得し、情報端末2のディスプレイ210に表示させる。他のユーザの複数の情報端末の位置を辿ると、オブジェクトがあたかも旅をしているかのように見える。これによりユーザは、自身が設定したオブジェクトが目的地に向かって移動しつつあり、現在どの位置まで到達したかを確認することができる。オブジェクトに旅をさせるシステムでは、ユーザは自身のオブジェクトの行方を見守りながら愉しむことができる。
次に、図5を参照しながら、サーバ装置4のCPU402が実行する処理の手順を説明する。図5には、処理の手順を示すフローチャートが示されている。
以下では、最初にオブジェクト20を設定したユーザの情報端末2を「第1情報端末」又は「第1の情報端末」とも呼ぶ。また、第1情報端末以外の他のユーザの情報端末2を、「第2情報端末」又は「第2の情報端末」とも呼ぶ。
ステップS110において、CPU402は、オブジェクトを設定したユーザの第1情報端末2の位置を、オブジェクトの現在位置として対応付ける。
ステップS112において、CPU402は、メモリ404から複数の第2情報端末の各々についての位置情報を読み出す。
次のステップS114では、CPU402は、第2情報端末の移動前の位置(第1位置)と移動後の位置(第2位置)のうち、第2位置を評価する。すなわちステップS114において、CPU402は、ある第2情報端末の第2位置が、所定の角度範囲内に存在するという条件を満たす場合、その第2情報端末の第2位置を、オブジェクトの位置として対応付ける。
ここで、「第2情報端末の第2位置が、所定の角度範囲内に存在するという条件」を、図6を参照しながら説明する。本実施形態では、オブジェクトの移動条件を以下のように設定した。
まず、位置aに存在する情報端末2aのユーザが、自身のオブジェクト20を目的地nに向かうよう設定したとする。
いま、情報端末2bに注目する。図6では、情報端末2bが、位置b1から位置b2に移動した様子が示されている。サーバ装置4のメモリ404には、情報端末2bが、ある時刻において位置b1に存在し、時刻t2に位置b2に存在していたことが保存されている。例えば、情報端末2bが表1に示す端末ID=00002の情報端末に対応するとする。時刻t201における位置p201が図6の位置b1に対応し、時刻t202における位置p202が図6の位置b2に対応する。
このとき、本実施形態では、上述の「条件」を、情報端末2bの移動後の位置b2(p202)が、情報端末2aの位置aと、目的地nとを結ぶ線分Laとの関係で定義される所定の角度範囲内に存在することとして定義する。図6には、「所定の角度範囲」が、情報端末2aの位置aを中心として、かつ、線分Laを中心線として左右に角度θで広がる扇形状の角度範囲として設定されている。当該条件を満たす場合、情報端末2bの位置b2(p202)が、オブジェクト20の次の位置として対応付けられる。なお、本実施形態では、角度範囲は例えば90度、又は90度よりも小さい角度に固定されている。より具体的には、本実施形態では、角度θの一例は22.50度であり、角度範囲は45度に固定されている。ただし、角度範囲は固定であることは必須ではなく、可変であってもよい。条件を満たす情報端末2bが存在しない場合には、所定の角度範囲を段階的、または連続的に広くしてもよい。また、上述の角度範囲に関し、線分Laを中心線として含むことは一例であって、必須ではない。
情報端末2bからさらに他の情報端末2にオブジェクト20を移動させる場合には、同様の判定を繰り返せばよい。図6には、情報端末2bの位置b2と、目的地nとを結ぶ線分Lbとの関係で定義される、左右に角度θで広がる扇形状の角度範囲が示されている。位置cに他の情報端末が存在する場合には、オブジェクト20は当該情報端末に移動する。
オブジェクト20の移動を繰り返すことにより、オブジェクト20は目的地nに徐々に近付き、最終的には目的地nから一定の距離未満、例えば1km未満、に近付く。これによりオブジェクト20が目的地nに到着したと見なしてもよい。
「条件」をさらに厳しくすることも可能である。上述の例では、情報端末2bの移動後の位置b2(p202)のみを考慮したが、移動前の位置b1(p201)を考慮してもよい。具体的には、情報端末2bの移動前の位置b1(p201)が、情報端末2aの位置aから所定の距離範囲である領域C内に存在することを、上述の「条件」に加えてもよい。つまり、移動前に領域C内に存在し、かつ、移動後に上述の角度範囲内に存在する情報端末を、オブジェクト20の移動先の情報端末2として決定する。
なお、情報端末2の各ユーザがオブジェクト20を設定すると、特定の情報端末2が、複数のオブジェクト20との関係で上述の条件を満たすことがあり得る。その場合、1台の情報端末2に複数のオブジェクト20を移動させることができる。情報処理システム10の運営者は、1台の情報端末2に移動可能なオブジェクト20の数の上限を設定してもよい。CPU402は当該上限に達した情報端末を除いて、上述の条件を満たすか否かを判定する。
サーバ装置4のCPU402は、各情報端末が上述の条件に合致するか否か、1台の情報端末2に移動可能なオブジェクト20の数の上限に達したか否か、及び、オブジェクト20が目的地に到着したか否かを判定する。
1つのオブジェクト20との関係で、複数の情報端末2が、同時に上述の条件を満たすことがあり得る。その場合には、CPU402は、そのオブジェクト20が現在対応付けられている情報端末2と目的地nとを結ぶ線分に最も近い位置に存在する情報端末を、オブジェクト20の移動先として選択する。複数の情報端末が、線分に最も近く、かつ同じ距離に位置する場合もあり得る。そのような場合には、CPU402は、オブジェクト20が現在対応付けられている情報端末2から最も遠い位置の情報端末2を、オブジェクト20の移動先として選択してもよい。
CPU402は、オブジェクト20の対応付けを新たな情報端末に変更した場合、オブジェクト20と元の情報端末2との対応付けを解除する。
CPU402はオブジェクト20が移動した履歴を示す履歴データをメモリ404に記録してもよい。表3は、オブジェクトID=00001を有するオブジェクト20の履歴データの一例を示している。履歴データには、移動先の情報端末2を示す端末IDも含まれているが、単に位置データのみが保持されてもよい。または、移動した時刻として、上述の条件に合致したと判定された時刻を表す時刻データが追加されてもよい。
Figure 2022021208000004
なお、オブジェクト20を新たな情報端末2に対応付けたとき、CPU402は、それまで対応付けられていた情報端末2にオブジェクト20のデータを削除する指令を送信する。以下、当該指令を「リリース指令」ともいう。新たな情報端末2を「新情報端末2」とも称する。また、以前に対応付けられていた情報端末2を、「旧情報端末2」とも称する。リリース指令の受信に応答して、旧情報端末2のCPU202は、当該オブジェクト20に関連して保持していたデータを削除する。これにより、旧情報端末2では、以後、当該オブジェクト20に関する処理は行われない。なお、旧情報端末2でアプリケーションプログラムが実行されていた場合には、削除前に、当該オブジェクト20が新情報端末2に移動したこと及びデータが削除されることをユーザに通知してもよい。
また、新情報端末2のCPU202は、アプリケーションプログラムが実行された時点で、新たなオブジェクト20が移動してきたことの通知をサーバ装置4から受け取る。通知は、「キャッチ指令」ともいう。新情報端末2のCPU202は、当該オブジェクト20が移動してきたことをユーザに通知してもよい。サーバ装置4のCPU402は、キャッチ指令とともに、写真の撮影指示を新情報端末2に送信してもよい。新情報端末2のユーザがカメラ212を用いて写真を撮影して送信すると、サーバ装置4のCPU402は、新情報端末2の位置、すなわち現在のオブジェクト20の位置を示す画像としてメモリ404に記憶する。
次に、情報端末2のディスプレイ210に表示される画像を例示しながら、本開示にかかる情報処理システム10の処理を具体的に説明する。処理の概要は下記の通りである。
1.オブジェクトを複数の情報端末間で移動させながら、オブジェクトを出発地から目的地まで移動させる処理
2.情報端末の現在位置の周辺の情報および広告を表示する処理
以下では、まず上記項目1について説明し、その後項目2について説明する。理解の便宜のため、項目1及び2に分けているが、両者は別個独立である必要はない。例えば項目1の処理が実行される前、またはされている間に、項目2の処理が実行され、その結果が項目1の処理に反映されてもよい。以下の説明では添付の図面を参照する。情報端末2は、各図面に示される表示に利用される画像データを予めメモリ214に格納しているとする。
1.オブジェクトを複数の情報端末を利用して、出発地から目的地まで擬似的に移動させる処理
情報端末2のディスプレイ210には、図7に示すように、複数のオブジェクト20a及び20bが表示される。上述のとおり、1台の情報端末2には複数のオブジェクトを移動させ得る。CPU202は、アプリケーションプログラムの起動時に、自身の情報端末2に現在何体のオブジェクト20が存在しているのかを示す画像を表示する。これにより、ユーザは自身のオブジェクト20に旅をさせるだけではなく、他のユーザのオブジェクト20の旅を補助していることを認識できる。
図7において、破線で囲ったオブジェクト20a、20b及び20cはそれぞれ、サイ、鳥、羊を模したキャラクタである。これらのキャラクタは、例えばアプリケーションプログラムに予め登録されており、ユーザは登録された任意のキャラクタをして自身のオブジェクト20を作成し得る。ただし、各ユーザが好みの写真、イラスト等を選択し、必要に応じて加工してキャラクタを作成してもよい。さらに、ユーザの国を示す国旗等のイラストをキャラクタに付してもよい。図7の例では、いずれにも、日本国を示す国旗の画像fa、fb及びfcがキャラクタに付されている。なお、破線の円は各オブジェクトをわかりやすく示すために便宜上付した。破線の円は実際の画面には表示される必要はない。以下で説明する図面についても同様である。
CPU202は、図7に示す画像を一定時間表示した後、次の画像を表示する。遷移後のディスプレイ210の表示例が、図8に示されている。一定時間は、例えば、3秒である。ユーザは、情報端末2上に存在するオブジェクト20a~20cの集合写真を作成することが可能である。
いま、カメラ212等を用いて撮影された1枚または複数枚の画像が情報端末2に保存されている、とする。CPU202は、画像のサムネイル一覧18aを表示して、ユーザに集合写真の背景画像を選択させる。ユーザの選択を受けて、CPU202は1枚の画像を背景画像として表示する。サムネイル一覧18a中の枠18bで囲まれた画像が、現在選択されている画像を示している。CPU202が枠18bを表示することにより、ユーザは、選択されている画像と、選択されていない画像とを容易に識別することができ、スムーズに画像を選択できる。オブジェクト20a~20cの表示位置を適宜変更し、背景画像とオブジェクト20a~20cとの合成が完了すると、ユーザはアプリケーションプログラムによって表示された承認ボタン18cにタッチする。CPU202が合成写真をサーバ装置4に送信すると、サーバ装置4のCPU402は、各オブジェクト20のユーザが合成写真にアクセスできるよう、例えば各オブジェクト20のユーザに通知を送信し、またはそのユーザの情報端末2に合成写真を転送する。
次に、ユーザは、自身のオブジェクト20を決定する。情報端末2のディスプレイ210では、例えば、図9に示すように、オブジェクト20のプロフィールを決定する表示画面が表示される。既にオブジェクト20が設定されている場合には図9に関する処理はスキップされる。
CPU202は、ユーザが選択可能な種々の属性の欄を表示する。表示画面では、例えば、オブジェクト20の画像選択欄19a、選択された画像のプレビュー欄19b、オブジェクト20の色選択欄19c、サイズ選択19d、名前記入19e、性別選択欄19f、生年選択欄19g、国籍選択欄19hが表示される。ユーザは、各欄に表示された複数の候補のうちから好みの候補を選択することができる。情報端末2のCPU202は、ユーザの選択に応答して、例えば、プレビュー欄19bの画像、色、サイズを変更する。これにより、ユーザは自身の好みが反映されたオブジェクト20を作成することができる。ユーザが、ソフトウェアボタンである戻るボタン19jにタッチすると、CPU202は現在選択されている属性を反映したオブジェクトを、そのユーザのオブジェクト20として登録する。例えば、CPU202は、各ユーザに固有のユーザIDを付し、ユーザIDと選択された属性群とを関連付けてメモリ404に記憶する。
次に、情報端末2は、そのユーザ自身のオブジェクト20の目的地を設定する処理を実行する。既に目的地が設定されている場合には図10に関する処理はスキップされる。
情報端末2のディスプレイ210には、図10に示すように、オブジェクト20の目的地を設定する際の、表示画面が表示される。CPU202は、ディスプレイ210上に表示された地図上の任意の位置の選択をユーザから受け付け、目的地21として設定する。
CPU202は、選択された位置を目的地21として「設定する」/「設定しない」ことをユーザに選択させるために、ディスプレイ210上にソフトウェアボタンである承認ボタン21a/取り消しボタン21bを表示する。ユーザは、例えば承認ボタン21aにタッチして選択する。CPU202は当該選択を受け付けて、選択された位置をオブジェクト20の目的地21として決定する。なお、目的地21の候補を示すために、図10には、旗の画像及び旗を囲む円の画像が表示されている。ディスプレイ210には検索ウインドウ21cを設けてもよい。ユーザが検索ウインドウ21cに地名を入力すると、CPU202はその地名に対応する地図を表示し、目的地21の候補として、旗の画像及び旗を囲む円の画像を表示する。これによりユーザは、目的地21の候補を容易に表示させ、スムーズに目的地21を決定することができる。
またCPU202は、ユーザの選択により、地図の縮尺を変更することも可能である。地図の縮尺を大きくして拡大表示をしたときのディスプレイ210の表示例が図11に示されている。地図の縮尺を大きくすることにより、ユーザは目的地21の候補をより絞り込むことができる。承認ボタン21a、取り消しボタン21b及び検索ウインドウ21cの機能は図10の例と同じである。
ユーザの選択によって目的地21が決定されると、CPU202は、選択された地図上の位置に応じた緯度、経度及び標高を示す3次元データを取得する。例えば地図上の各位置には緯度、経度及び標高のデータが対応付けられており、CPU202は目的地21として決定された位置の3次元データを読み出す。CPU202は、取得した3次元データをサーバ装置4に送信する。
サーバ装置4は、情報端末2を特定する端末IDと関連付けて、目的地の位置を示す3次元データを表2に示す目的地位置情報404bとして記憶する。目的地の位置は、緯度及び経度の2次元データであってもよい。
なお、情報端末2またはサーバ装置4は、ユーザに目的地を提案することもできる。その場合、ディスプレイ210上に「おすすめ目的地」などのメッセージとともに、周囲の観光スポット等を表示してもよい。おすすめ目的地は種々の条件に基づいて提示され得る。例えば、情報端末2またはサーバ装置4は、ユーザがこれまでに実際に訪問した地域の履歴、嗜好、話題になった場所、既にオブジェクトに旅をさせている場合にはそのオブジェクトの訪問先の履歴等を参照し、それらを所定のアルゴリズムまたは学習済みの人工知能に入力し、おすすめ目的地を提示してもよい。
次に、オブジェクト20の設定及び目的地の設定を行った後の情報端末2の処理を説明する。以下では、オブジェクト20の目的地が設定され、後述の処理によって、他のユーザが所有する1または複数の情報端末2にオブジェクト20が移動しているとして説明する。
CPU202は、図12に示すように、オブジェクト20の表示を出発地から地図上を順次移動させながら、現在対応付けられている情報端末2の位置である現在位置22aまで移動させる。このときCPU202は、例えばオブジェクト20の画像を破線の矢印の経路に沿って経由地点間をホップさせながら、現在位置まで地図上を移動させる。矢印の経路は、概ねこれまで通過してきた経路を表している。ユーザは自身のオブジェクト20がどのような経路を経て現在位置まで到達したのかを容易に把握できる。
CPU202は、移動してきた軌跡を表示してもよい。軌跡の表示方法は任意である。例えば、CPU202は、出発地、経由地及び現在位置に基づいて、所定のルート検索アルゴリズムを用いて出発地から現在位置までのルートを取得し、取得したルートを地図情報に重畳して軌跡としてディスプレイ210に表示してもよい。または、CPU202は、経由点間を直線で接続して軌跡としてディスプレイ210に表示してもよい。あるいはCPU202は、重畳する地図情報に保持された道路情報に従って、道路に沿うよう軌跡を表示してもよい。
さらに、CPU202は、図12に示すように、地図上に目的地21を表示してもよい。これにより、ユーザは現在位置までにオブジェクト20が通過した経路を容易に認識することができる。
情報端末2のディスプレイ210は、図13に示すように、オブジェクト20が通過した経路で撮影された写真を閲覧可能にするための表示画面を表示する。オブジェクト20が通過した経路には、カメラで撮影された写真が存在することを示す1以上のカメラマーク22bが表示されている。写真はそのときに対応付けられていた情報端末2のユーザに撮影され、オブジェクト20のユーザに閲覧可能に共有されている。CPU202は、オブジェクト20のユーザによりカメラマーク22がタッチされると、サーバ装置4から画像データを取得し、共有されている画像を表示する。これにより、オブジェクト20のユーザはそのオブジェクト20が通過してきた景色を閲覧できる。
また、CPU202は、図13に示すように、現在位置から目的地21までの残りの距離22cを表示してもよい。これにより、ユーザは現在位置と目的地21との地理的な関係を容易に把握することができる。なお、図13は、オブジェクト20が目的地21に到着したときの表示例である。そのため、現在位置から目的地21までの残りの距離22cは「0.0km」と表示されている。
設定した目的地にオブジェクト20が到着した後は、ユーザは次の目的地を設定することができる。その方法は図10または図11を参照しながら前述したとおりである。
本実施形態では、目的地を国際空港に設定した場合、ユーザは他の国の国際空港を次の目的地として設定できる。例えば、目的地である日本国の成田国際空港23に到着したオブジェクト20の表示例が図14に示されている。目的地までの残りの距離22cは「0.0km」と表示されている。
CPU202は、図14に示す例のように、目的地として国際空港が設定され、オブジェクト20が当該国際空港に到着した場合、他の国の国際空港を目的地の候補として表示することができる。情報端末2のディスプレイ210は、図15に示すように、次の目的地の候補として飛行機のアイコン23が付された、他の国の種々の国際空港の表示画面が表示される。図15には東南アジア及びオーストラリアの国際空港が表示されているが、例えばユーザによるディスプレイ210へのスワイプ操作等によって、ディスプレイ210の表示を他の大陸、国、地域に切り替えることができる。
また、情報端末2のディスプレイ210は、図16に示すように、ユーザによって他の国のある空港を表すアイコン23が選択されたときのディスプレイ210の表示画面が表示される。CPU202はディスプレイ210に、選択された国際空港23を目的地として設定するか否かを選択するための、承認ボタン24a/取り消しボタン24bを表示する。ユーザが、例えば承認ボタン24aにタッチして選択すると、CPU202は、国際空港23を次のオブジェクト20の目的地として決定することができる。
さらに、情報端末2のディスプレイ210は、図17に示すように、ある国際空港を目的地として決定したときのディスプレイ210の表示画面を表示できる。CPU202は、選択された空港周辺の拡大地図をディスプレイ210に表示すると共に、当該空港に到着するまでの所要時間25を表示する。図17では、所要時間として「残り”5.0”時間」という画像25が表示されている。
CPU202はディスプレイ210に、当該国際空港を目的地として設定するか否かを選択するための承認ボタン26a/取り消しボタン26bを表示する。ユーザは画像25を確認して、例えばオブジェクト20をその国際空港に移動させたい場合には、承認ボタン26aにタッチすればよい。ユーザの選択に応答して、CPU202は当該国際空港を目的地として設定する。
なお、国際空港間の移動についても、図6を参照しながら説明した条件を課すと、条件を満たすユーザが存在しない可能性が高くなる。そのような事情を考慮して、本実施形態では、国際空港間の移動に関しては、所要時間25を満足することのみを移動の条件として設定している。なお、所要時間25に表示された時間が実時間で経過することは必須ではなく、それよりも短い実時間、例えば実時間で所要時間25の半分が経過したとき、目的地の国際空港に到着したと見なしてもよい。
次に、本実施形態にかかる情報処理システム10のインタラクティブ機能を説明する。
情報処理システム10では、図18に示すように、サーバ装置4と複数の情報端末2a及び2kとの間で通信が行われる。オブジェクト20は、現在、情報端末2kに対応付けられているとする。情報端末2kは、例えば観光地に位置しているとする。情報端末2kのユーザが情報端末2kで観光地の写真を撮影すると、情報端末2kのCPU202は、アプリケーションプログラムの処理により、写真とオブジェクト20とを合成した合成画像27を生成することができるように構成されている。情報端末2kのユーザが承認すると、CPU202はサーバ装置4に送信する。サーバ装置4はその合成画像27を、オブジェクト20を設定したユーザの情報端末2aに転送する。これにより、情報端末2aのユーザは、自身のオブジェクト20が現在位置する地域の合成画像27を取得できる。ユーザ自身は旅をしていないが、合成画像27を閲覧してその地域を訪問した気分を味わうことができる。なお、サーバ装置4は、合成画像27を受信した後すぐに合成画像27を情報端末2aに転送する必要はない。サーバ装置4のCPU402は情報端末2からのアクセスにより、情報端末2aのユーザがアプリケーションプログラムを実行したことを認識できる。このとき、情報端末2aに合成画像27に関する通知を送信し、情報端末2のユーザが選択したタイミング合成画像27を情報端末2aに送信してもよい。
アプリケーションプログラムは、メッセージの送受信機能を有していてもよい。情報端末2aのCPU202は、情報端末2aのユーザから情報端末2k宛てにメッセージの送信を受け付けることができる。メッセージはサーバ装置4を介して情報端末2kのアプリケーションプログラムに宛てて送信される。写真27を撮影したユーザは、情報端末2kのディスプレイ210に表示されたコメントを読み、オブジェクト20を設定したユーザの感想等を知ることができる。このように、オブジェクト20に仮想的または擬似的な旅をさせることにより、情報処理システム10の各ユーザはインタラクティブに写真、メッセージ等を交換することができる。全てのユーザは、自身がオブジェクト20を設定できると共に、他のユーザが設定したオブジェクト20の旅を補助できるため、いつでも写真の送受信、コメントの送受信を行うことができる。また、近年のソーシャルネットワークサービス(SNS)において利用されている「いいね」ボタンなどを設けて、写真および/またはコメントを送信したユーザへの評価が蓄積されるようにしてもよい。
本実施形態にかかる情報処理システム10では、各ユーザの情報処理システム10上での活動実績を集計して表示する。そのような集計を表示することで、各ユーザには他のユーザに貢献していること、他のユーザから評価されていることを実感として得ることができる。
次に、CPU202は、例えば、ユーザによりアプリケーションプログラムが実行されたタイミングで、ディスプレイ210に図19に示す画面を表示させる。例えば図19は、インタラクティブなやりとりに関するディスプレイ210の表示例である。
画面上部には自身のオブジェクト20の属性の一部の表示欄28aが設けられている。その下方には、例えば、「自分のオブジェクトの総移動距離」の表示欄29aと、「自分のオブジェクトが他のユーザに運ばれた総回数」の表示欄29bと、「自分が送った写真が「いいね」と評価された回数」の表示欄29cと、「他人のオブジェクトの総運搬距離」の表示欄29dと、「他のユーザのオブジェクトを運んだ回数」の表示欄29eと、の欄が表示される。
表示可能な情報はサーバ装置4によって集計される。サーバ装置4のCPU402は、各ユーザのオブジェクト20が設定された位置から現在位置までの距離を算出しておく。これにより各ユーザについて、自身のオブジェクト20の総移動距離を集計できる。
またCPU402は、各オブジェクト20が他のユーザの情報端末2に関連付けられた回数をカウントする。これにより各オブジェクト20が、他のユーザに運ばれた総回数を集計できる。
またCPU402は、ユーザごとに、他のユーザから写真が「いいね」と評価された回数をカウントする。また各ユーザの情報端末2の位置を複数蓄積することで、各ユーザの総移動距離または他人のオブジェクトの総運搬距離を集計できる。
さらにCPU402は、各情報端末2について、他人のオブジェクト20が対応付けられた回数を合計して、他のユーザのオブジェクトを運んだ回数を集計する。
以上のように、サーバ装置4のCPU402は、図9に示す表示に必要なデータを集計することができる。情報端末2のCPU202はサーバ装置4と通信して、上記のように集計されたデータを要求し、要求したデータをサーバ装置4から受信する。
なお図19の例では、各表示欄29a~29eにはアイコンと集計結果のテキスト文字が表示されているが、アイコンに変わる文字と集計結果とを示す文字のみをディスプレイ210に表示してもよい。あるいは、アイコンと文字とを組み合わせてディスプレイ210に表示してもよい。表示方法は任意である。
本実施形態では、他の集計結果を表示することもできる。例えば図19には、ランキング表示ボタン28bも表示されている。ユーザがランキング表示ボタン28bにタッチすると、種々のランキング結果が表示される。ランキング結果は、他のユーザの集計値と自身の集計値とを「記録」として比較した結果を示している。
例えば図20A~図20Eは、ディスプレイ210に表示された種々のランキング結果を示している。図20Aは自分のオブジェクトの総移動距離に関するランキング結果を示している。自分のオブジェクトの総移動距離は右側に「406km」と示され、その移動距離のランキングが左側に「204」位と示されている。また図20Bは他人のオブジェクトの総運搬距離に関するランキングを示している。表示は図20Aの例に準じる。図20Cは他人のオブジェクトを助けた回数に関するランキングを示している。回数は右側に「17」回と示され、その回数のランキングが左側に「235」位と示されている。また、図20Dは投稿した写真が「いいね」された回数に関するランキング結果を示し、図20Eは自分のオブジェクトが訪問した国を示す国旗の一覧を示している。
オブジェクト20の移動に関して、種々のランキング結果を集計してディスプレイ210に表示することにより、ユーザに対して、情報処理システム10の利用があたかもゲームに参加しているかのような感覚を与えることができる。
CPU202は、オブジェクト20が移動した経路、写真が取得された位置等を様々な縮尺で表示することができる。例えば、図21に示すように、ユーザの選択により、CPU202はオブジェクト20の移動距離が長いほど小縮尺の地図上で経路を表示することができる。CPU202は、オブジェクト20と共に、出発地30a、目的地30b及び移動した経路30cを地図上で一覧可能な態様で表示する。
またはユーザの選択により、CPU202は写真が取得された位置が詳細に判別できるよう、大縮尺で地図及び撮影地を表示することもできる。例えば、図22には、詳細な地図で表示した写真の撮影位置31が示されている。詳細な地図上に撮影位置31が表示されることにより、ユーザは撮影位置をより具体的に理解することができる。
ユーザによる、撮影位置31を示すカメラのアイコンへのタッチを検出すると、CPU202は、撮影位置31当該アイコンの近傍に、またはディスプレイ210上の任意の位置に、撮影された写真を表示する。併せてCPU202は、目的地までの残りの距離22cを表示してもよい。図示された例では、目的地までの残りの距離及び目的地の方向を示す矢印のアイコンが表示されている。
2.情報端末の現在位置の周辺の情報および広告を表示する処理
次に、上述の項目2にかかる処理を説明する。「周辺の情報」および「広告」がユーザへの提案を意味していることを踏まえ、以下では「周辺の情報」及び「広告」を総称して「レコメンド」(recommendation)または「報知情報」と呼ぶことがある。
本例では、提示されるレコメンドの種類は大きく分けて2つ存在する。具体的には、第1種のレコメンドは、例えば、使用者がアプリを使用している位置を含む地域に存在する店舗、当該地域で開催されるイベント等に関する広告と関連付けられている。第1種のレコメンドは、使用者がアプリを使用している位置を含む地域に存在する店舗、当該地域で開催されるイベント等に関する広告と関連付けられるだけに限られない。第1種のレコメンドは、アプリを使用している使用者を誘引したい地域に存在する店舗、当該地域で開催されるイベント等に関する広告と関連付けられてもよい。第2種のレコメンドは、例えば、各オブジェクトが設置された地図上の位置の近傍に存在するスポット広告と関連付けられている。第2種のレコメンドは、各オブジェクトが設置された地図上の位置の近傍に存在するスポット広告と関連付けられているだけに限られない。第2種のレコメンドは、アプリを使用している使用者を誘引したいスポット広告と関連付けられてもよい。スポット広告は、地域に関連する情報および/またはオブジェクト20の次の目的地の候補を含む。地域に関連する情報は、例えば、おすすめの観光スポットが挙げられる。例えば、第1種のレコメンドは商業的に利用され、第2種のレコメンドは公共的に利用される。ただし、第2種のレコメンドを商業的に利用してもよい。
第1種のレコメンド及び第2種のレコメンドは、それぞれ設置者が希望する位置に予め設置されている。そして、その位置の近傍の範囲内に、オブジェクト20を作成したユーザの情報端末2が入った場合、または、他のユーザのオブジェクト20が対応付けられたユーザの情報端末2が入った場合には、それらの情報端末2にレコメンドを提示する。
以下、図23を参照しながら、情報端末2にレコメンドを提示する処理を説明する。
まず、レコメンドA1及びA2が、図23に示す位置に予め設定されているとする。このとき、レコメンドA1及びA2の各々には、提示が行われ得る範囲(以下「提示範囲」と記述する。)C1及びC2、及び、種類に応じたレコメンドの内容も予め設定されている。「設定されている」とは、例えばサーバ装置4に、レコメンドA1及びA2の位置、提示範囲及びレコメンドの内容が記憶されたことをいう。さらに、図23に示す情報端末2aは、オブジェクト20を作成したユーザの情報端末を示している。また情報端末2b及び2cは、そのオブジェクト20が順次移動した情報端末を示している。情報端末2aにはオブジェクト20はもはや存在していない。
オブジェクト20の存否にかかわらず、レコメンドA1の提示範囲C1内に入っている情報端末2aには、サーバ装置4から通知されたレコメンドA1が提示される。このとき情報端末2bにも同様にサーバ装置4から通知されたレコメンドA1が提示される。レコメンドA1は、例えば設置された位置に対応する現実の位置の近傍に存在する店舗が設けた広告である。情報端末2a及び2bを所有するユーザに、現在の位置の近傍に存在する店舗の広告を提示することにより、その店舗へ誘導することが可能になる。
オブジェクト20が情報端末2aから他の情報端末2bに移動し、その後さらに他の情報端末2cに移動したとする。情報端末2cが持ち運ばれる過程で、情報端末2cがレコメンドA2の提示範囲C2に入ったとする。すると、情報端末2cに対応付けられているオブジェクト20を作成した情報端末2aに、サーバ装置4から通知されたレコメンドA2が提示される。レコメンドA2は、例えば、おすすめの観光スポットである。オブジェクト20の作成者は、情報端末2aに提示されたレコメンドA2を見て、自身のオブジェクト20の現在位置近傍の観光スポットを知ることができ、擬似的な旅行を楽しむことができる。提示範囲C2を比較的広く設定すること等により、観光スポットを次の目的地の候補として扱うこともできる。
サーバ装置4から通知されたレコメンドA2は、情報端末2cに提示されてもよい。情報端末2cを所有するユーザにも観光スポットを提示して、観光スポットへ誘導することができる。ユーザは観光スポットを訪問し、その後移動を行う。これにより、オブジェクト20はさらに目的地nに徐々に近付くことができる。
サーバ装置4は、各情報端末2の位置に応じて、提示するレコメンドを自動的に送信してもよいし、各情報端末2からの要求、例えばユーザによるレコメンドを要求する操作、があったときに提示するレコメンドを送信してもよい。各情報端末2はサーバ装置4からレコメンドを受信した場合には、そのレコメンドをディスプレイ210に提示する。
以下、より具体的な例を挙げながら説明する。
サーバ装置4は、図24に示すように、情報端末2のディスプレイ210に、レコメンドを提示するためのカメラオブジェクト50a~50eを表示させる。図示された例では、カメラオブジェクト50a~50eはカメラアイコンである。
本実施形態では、ユーザがカメラオブジェクト50a~50eのいずれかにタッチすると、CPU202は、その位置の近傍に設置されたレコメンドを表示する。
以下、図24におけるレコメンドが第1種のレコメンドとして広告である場合を例示してサーバ装置4及び情報端末2の処理を説明する。
ユーザが、例えばカメラオブジェクト50bにタッチすると、情報端末2のCPU202は、そのカメラオブジェクト50bの位置情報を取得し、サーバ装置4に送信する。位置情報は、例えば、緯度、経度及び高度である。サーバ装置4のCPU402は、その位置情報に基づいて、近くに設置されたレコメンドする広告のデータを読み出して情報端末2に送信する。情報端末2は、レコメンドする広告のデータを受信してディスプレイ210に表示する。情報端末2のディスプレイ210には、例えば、図25に示すように、広告51が表示される。例示された広告51はハープ教室のレッスン広告であり、開催場所、時間、連絡先等の情報が表示される。開催場所は、典型的には、ユーザがアプリを使用した現実の位置の近傍である。
なお、図25の例では、広告51がディスプレイ210の全体に表示されているが、表示方法は任意である。例えば、CPU202は、占有面積がより小さな広告51を、当初の図24に示す表示に重畳して表示してもよい。表示方法として、CPU202は、より小さな広告51を、タッチされたカメラオブジェクト50bの近傍に表示してもよいし、またはカメラオブジェクト50bからの吹き出しで表示してもよい。
次に、図24におけるレコメンドが第2種のレコメンドとして次の目的地である場合を例示してサーバ装置4及び情報端末2の処理を説明する。以下では、カメラオブジェクト50bとは異なるカメラオブジェクト50eがタッチされたとする。
カメラオブジェクト50bの例と同様、ユーザがカメラオブジェクト50eにタッチすると、情報端末2のCPU202は、そのカメラオブジェクト50eの位置情報を取得し、サーバ装置4に送信する。サーバ装置4のCPU402は、その位置情報に基づいて、近くに設置されたレコメンドとして次の目的地候補のデータを読み出して情報端末2に送信する。情報端末2は、当該レコメンドのデータを受信してディスプレイ210に表示する。図26は、表示されたエリア内の目的地候補52の一例を示している。情報端末2のCPU202は、カメラオブジェクト50eに近い位置に設置されている。目的地候補52の上方が、画面下部の領域53aに表示されている。図示された例では、領域53aには、目的地候補の位置の近くに位置するランドマークの写真及びそのランドマークとの位置の概要説明が設けられている。ユーザが、承認ボタン53のアイコンにタッチすると、CPU202はタッチを認識し、当該目的地候補を目的地として設定する。
次に、上述の処理を実現するために、サーバ装置4に記憶されているリコメンドまたは報知情報のデータを説明する。
表4は、サーバ装置4のメモリ404に記憶されている報知情報の一例を示している。また表5は、報知情報についての、少なくとも1つの提示条件の例を示している。「提示条件」は、報知情報の提示範囲を示しており、具体的には、そのレコメンドに対して設定された基準位置と、当該基準位置からの距離によって規定される。
Figure 2022021208000005
Figure 2022021208000006
表4及び表5の例では、レコメンドを一意に識別する「レコメンドID」が利用され、相互に紐付けが行われる。具体的には、表4では「レコメンドID」と「オブジェクトの種類」とが対応付けられている。第1種のレコメンドは「1」と表示され、第2種のレコメンドは「2」と表示されている。表示方法は任意である。「1」及び「2」を「0」及び「1」と表現してもよい。表5では「レコメンドID」と「提示条件」とが対応付けられている。「提示条件」は基準位置及び距離である。
次に、サーバ装置4のCPU402が実行する処理の手順を、図27に示すフローチャートで説明する。図27に示す処理にあたっては、メモリ404には予め、表4及び表5の各情報が記憶されているとする。なお、本例では、上述の項目1に関する処理も並行して行われることを想定しているため、メモリ404には表1~3の情報も記憶されている。
ステップS120において、サーバ装置4のCPU402は、ある情報端末2の位置をオブジェクト20の現在位置として対応付けたとする。本例では、当該情報端末2はオブジェクト20を作成した情報端末ではないとして説明するが、オブジェクト20を作成した情報端末であってもよい。
ステップS122において、CPU402はメモリ404から当該情報端末2の位置情報を読み出す。
ステップS124において、CPU402は当該情報端末2が、報知情報のいずれかの提示範囲(表5)内に存在すると判定したときは、提示範囲に存在すると判定された報知情報を提示する。
ステップS124における情報端末2は、例えば、他のユーザのオブジェクト20が対応付けられたユーザの情報端末2である。あるいは、そのオブジェクト20を作成したユーザの情報端末2であってもよい。つまり、情報処理システム10のユーザは、他のユーザのオブジェクト20が関連付けられている場合には、そのオブジェクト20をきっかけとして報知情報の提示を受けることができる。あるいは自身が作成したオブジェクト20が既に旅に出て他のユーザによって運ばれている場合であっても、そのオブジェクト20を作成したユーザは、当該他のユーザが訪問した地域の報知情報の提示を受けることができる。
本実施形態にかかる情報処理システム10では、カメラオブジェクト50a~50eの押下によって表示されるレコメンドを設置する場合、設置するユーザは費用を支払う。ただし、全てのレコメンドに関して費用の支払いを義務化する必要はない。以下では、ディスプレイ210の表示例を参照しながら、レコメンドを設定する手順を説明する。
図28は、ポイント購入処理のためのディスプレイ210の表示例である。本実施形態では、情報処理システム10上で費用の支払い方法として「ポイント」が導入されている。「ポイント」は、例えば現金の支払いによってチャージされ、レコメンドの設置時の課金によって現在のチャージ残高から差し引かれる。チャージの要否を確認するため、ディスプレイ210には、ポイント残高を示すポイント表示欄54が表示される。ポイント表示欄54の下部には購入ポイント選択欄54bが示されている。本実施形態では、5種類の、「購入するポイント」と「購入金額」との組み合わせの中から一つを選択し、例えばクレジットカード等で決済処理を行うことにより、ポイントを購入し、ポイント残高を増やすことができる。「購入するポイント」と「購入金額」との関係は、「購入するポイント」の多寡にかかわらず比例関係であってもよいし、「購入するポイント」が多いほど、購入金額を低くしてもよい。
ユーザは必要なポイントを購入すると、レコメンドを作成する処理を進める。
情報端末2のディスプレイ210では、図29に示すように、レコメンド作成時の表示画面が表示される。ディスプレイ210上には、例えば、オブジェクト画像表示欄55a、配布画像表示欄55b、タイトル欄55c、及びURL欄55dが表示される。オブジェクト画像表示欄55aには、人間広告塔の形態のひとつであるサンドイッチマンを模したオブジェクトの画像が表示されている。配布画像表示欄55bには、オブジェクトの正面及び背面のそれぞれに配布画像を設定することができる。またタイトル欄55c及びURL欄55dは、ユーザが任意に記述することができる。レコメンドを作成するユーザは、各欄に好みの画像を設定し、または必要なデータを入力する。ユーザは、オブジェクト画像の確認は、画像確認ボタン55eを利用して行うことができる。
オブジェクトの画像を、ユーザに任意に選択させてもよい。その場合、サーバ装置4のCPU402は、当該画像が公序良俗に反するかを機械学習で選別し、公序良俗に反すると判断された場合には当該画像の登録を許可しない。同様に、URL欄55dに入力されたURLについても、サーバ装置4のCPU402またはサーバ装置4の外部のURLチェックカーシステムがチェックする。CPU402は、安全でないと判断されたURLの登録を許可しない。URLチェックカーシステムを用いると、そのサイトにアクセスする前に、URLでサイトの安全性を確認することができる。例えば、Webサイトの経年数、ホストの場所、変更の履歴、不正プログラムの挙動分析による疑わしい痕跡からWebサイトの評価が行われる。
次に、情報端末2のディスプレイ210は、図30に示すように、レコメンドの配布期間を設定するための表示画面を示している。図30の例では、ユーザは1つのリコメンドに複数の配布期間を設定することができる。最上部の配布期間設定欄56aが選択されているとき、他の欄56b等はグレーアウトされる。ユーザは、任意の配布期間を設定することができる。配布期間は、例えば、開始日時及び終了日時が設定される。課金されるポイント数は、レコメンドの配布期間の長さ、配布時期等に応じてCPU202またはCPU402によって計算される。計算方法は任意であり具体的な説明は省略する。ユーザは、計算によって示されたポイント数以上のポイント数を任意に設定できる。図30では、デフォルトで4つの配布期間が設定可能である。ユーザがさらに配布期間を設定したい場合には、追加ボタン56cにタッチして配布期間設定欄を追加させることができる。図示しない所定の方法によって、設定した各配布期間に関する課金手続きを行うと、ポイント残高(図28)が減り、課金処理が完了する。
次に、情報端末2は、ユーザによって、レコメンドを表示させるためのレコメンドの設置位置が決定される。情報端末2ディスプレイ210は、レコメンドの設置位置を決定する際において、例えば、図31に示す表示画面を表示する。ユーザはレコメンドのためのオブジェクト55aを、配布したい領域の概ね中心に配置する。併せてユーザは、他のユーザの情報端末2にレコメンドを表示させるために種々の指定を行う。本実施形態では、指定を行うための記述欄57a~57dが設けられている。距離欄57aには、オブジェクト55aが配置された位置を中心位置としたときの、中心位置からの距離が記述される。距離を記述すると、ディスプレイ210にはレコメンドの提示範囲を示す円55eが表示される。円55eの半径が、記述された距離に対応する。日時欄57b及び57cには、表示開始日時及び表示終了日時が記述される。表示開始日時及び表示終了日時は、課金処理時に選択した配布期間内に含まれる日時から選択され得る。
配布数欄57dには、配布回数が記述される。図31の例では、配布回数を示すポイント数として「10,000」が示されている。このポイント数は課金されたポイント数に応じて決定される。CPU402は、このポイント数を上限として、レコメンドの表示を許可する。この例の場合、サンドイッチマンとしてのレコメンドは、10000回までしか表示されない。つまり、10000人のユーザにリコメンドが表示されれば、以後はユーザに表示されなくなる。
図31に示されるように、サンドイッチマンを示すオブジェクト55aは、地図に重畳させて提供され、お店の情報、ユーザへのイベントの情報の提示に利用される。サンドイッチマンは、いわば、ユーザまたはオブジェクト20の現在地に近い位置の広告を表示する機能を有する。現実のサンドイッチマンは、例えば駅で看板を持っている人であり、近くを通る人はその看板を見ることができる。情報処理システム10上のサンドイッチマンは、ユーザまたはそのユーザが作成したオブジェクト20が設置された位置またはその近くにいる場合には、予め設定された広告等をユーザに提示できる機能を提供する。
本実施形態では、サンドイッチマンに加えて、コンシェルジュを設置することもできる。本実施形態では、サンドイッチマンが第1種のレコメンドを提示する機能を有するのに対し、コンシェルジュは第2種のレコメンドを提示する機能を有する。
例えばコンシェルジュは、ユーザのオブジェクト20の近くにある有名なスポット、今度行けばよいお勧めスポットを配信する。より具体的に説明すると、自分のオブジェクト20がイタリアを旅する場合、コンシェルジュは、イタリアの名所を提示する。言い換えれば、コンシェルジュは、オブジェクト20の位置から次の目的地をレコメンドする存在である。コンシェルジュの設置方法は、例えば図30及び図31の例と同じである。よって説明は省略する。
情報端末2において配布方法が決定されたレコメンドの詳細は、情報端末2からサーバ装置4に送信され、サーバ装置4のCPU402がメモリ404に記憶する。CPU402は、中心位置からの距離範囲内に入った情報端末2が存在する場合には、現在の日時がレコメンドの表示開始時刻及び表示終了時刻の期間内に該当するか否か、及び、配布可能数が0でないか否かを判定する。期間内であり、かつ、配布可能数が0でなければ、メモリ404は当該情報端末2にレコメンドのデータを送信する。送信されるデータには、中心位置からの距離、表示開始時刻、表示終了時刻等が含まれる。データを受信した情報端末2のCPU202は、受信したデータに従い、レコメンドをディスプレイ210に表示することができる。
サーバ装置4のCPU402はメモリ404に、現在までに配布したレコメンドの数、または、配布可能な残数のデータを保持している。CPU402は、配布数から現在までに配布したレコメンドの数を減算し、または配布可能な残数を1つ減少させて、メモリ404内のデータを更新する。
1ユーザが複数のレコメンドを設定してもよい。CPU402はレコメンドごとに、上述の中心位置からの距離、表示開始時刻、表示終了時刻及び配布数のデータをメモリ404に管理することができる。例えば、各ユーザに固有のユーザIDを付し、ユーザIDに紐付けて1または複数のレコメンドを管理することができる。各ユーザは情報端末2を通して自身のユーザIDを利用してサーバ装置4にレコメンドを照会することができる。照会を受けたサーバ装置4のCPU402は、そのユーザIDに紐付けられた、現在配布されているレコメンドの一覧を情報端末2に送信する。情報端末2のCPU202は、受信したレコメンドの一覧をディスプレイ210に表示する。これにより、ユーザは容易に現在配布されているレコメンドの一覧を確認することができ、さらに各レコメンドの詳細を確認することができる。
比較的狭い範囲内に複数のサンドイッチマンが設定される場合がある。この場合、サーバ装置4のCPU402は、サンドイッチマンが表示される順番を決定する。CPU402は、特定の順番、例えば登録時間順、設定時間順、距離順、レコメンド名の五十音順、でレコメンドの表示を切り替えながら、各レコメンドのデータを情報端末2に送信してもよい。一旦表示されたレコメンドは順番の最後に回される。これにより、表示頻度が均一化される。例えば各サンドイッチマンのレコメンドは順番に表示される。表示順は、一度表示されると一番後ろに回って他の表示が繰り上がる。
アプリケーションプログラムを介して、ユーザは、サンドイッチマンまたはコンシェルジュによってレコメンドが提示された回数またはビュー数、URLにアクセスしたユーザ数またはURLクリック数の情報を取得できる。
本開示にかかる例示的な実施形態は、複数の情報端末及びサーバ装置を含み、サーバ装置と各情報端末との間でデータの授受が可能な情報処理システムにおいて利用可能である。
1 通信ネットワーク
2 情報端末
4 サーバ装置
10 情報処理システム
202、402 演算回路(CPU)
204 GPSモジュール
206 通信モジュール206
208 入力装置
210 ディスプレイ
212 カメラ
214、404 メモリ
406 通信回路

Claims (7)

  1. 複数の情報端末を利用して電子オブジェクトを所定の現在地から仮想的な目的地まで擬似的に移動させる情報処理システムにおいて利用されるサーバ装置であって、
    複数の前記情報端末それぞれの位置情報と、前記仮想的な目的地の位置情報と、前記情報端末に提示される報知情報と、前記報知情報の提示範囲を示す条件情報と、を記憶する記憶装置と、
    複数の前記情報端末のうち、特定の前記情報端末に前記電子オブジェクトを対応付け、且つ特定の前記情報端末の位置を、前記電子オブジェクトの位置として対応付ける演算回路と、を有し、
    前記情報端末それぞれの位置情報は、前記情報端末が存在した第1位置を示す第1位置データと、前記第1位置データの取得後にさらに取得された前記情報端末が存在した第2位置を示す第2位置データと、を含み、
    前記演算回路は、
    複数の前記情報端末のうち、第1の前記情報端末の位置が、前記電子オブジェクトの現在位置として対応付けられている場合において、
    第1の前記情報端末と異なる第2の前記情報端末の位置情報を読み出し、
    読み出した第2の前記情報端末の位置情報に基づいて、第2の前記情報端末の第2位置が前記仮想的な目的地との関係で所定の条件を満たす場合に、第2の前記情報端末の前記第2位置を、前記電子オブジェクトの位置として対応付け、
    第2の前記情報端末が前記提示範囲内に存在する場合に、特定の前記情報端末に前記報知情報を提示する、サーバ装置。
  2. 複数の前記情報端末は、前記電子オブジェクトが作成される第1の前記情報端末と、第2の前記情報端末と、を含んでおり、
    第2の前記情報端末は、所定の前記情報端末であり、
    前記演算回路は、第2の前記情報端末が前記提示範囲内に存在する場合、さらに第1の前記情報端末にも前記報知情報を提示する、請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記報知情報は、前記提示範囲内に含まれる地域に関連する情報および/または前記仮想の目的地の次の目的地の候補の情報を含む、請求項1または請求項2に記載のサーバ装置。
  4. 前記提示範囲は、前記報知情報に対して設定された基準位置、及び、前記基準位置からの距離によって規定される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  5. 前記条件情報は、前記報知情報の第1提示範囲を示す第1提示条件、及び、第2提示範囲を示す第2提示条件を含み、
    前記演算回路は、
    第1の前記情報端末が前記第1提示範囲内に存在するときは、第1の前記情報端末に前記報知情報を提示し、
    第2の前記情報端末が前記第2提示範囲内に存在するときは、第2の前記情報端末に前記報知情報を提示する、請求項1に記載のサーバ装置。
  6. 前記記憶装置は、前記報知情報として
    地域に関連する情報および/または前記仮想の目的地の次の目的地の候補を含む第1種の報知情報、及び、
    地域に存在する店舗および/または前記地域で開催されるイベントに関する広告を含む第2種の報知情報
    を記憶しており、
    前記演算回路は、
    第1の前記情報端末には第1種の前記報知情報を提示し、
    前記第2情報端末には第2種の前記報知情報を提示する、請求項5に記載のサーバ装置。
  7. 複数の情報端末を利用して電子オブジェクトを所定の現在地から仮想的な目的地まで擬似的に移動させる情報処理システムにおいて利用されるサーバ装置であって、
    複数の前記情報端末それぞれの位置情報と、前記情報端末に提示される報知情報と、前記報知情報の提示範囲を示す条件情報と、を記憶する記憶装置と、
    複数の前記情報端末のうち、最初に第1の前記情報端末に前記電子オブジェクトを対応付け、且つ第1の前記情報端末の位置を、前記電子オブジェクトの位置として対応付ける演算回路と、を有し、
    前記演算回路は、
    複数の前記情報端末のうちの、第1の前記情報端末とは異なる第2の前記情報端末に前記電子オブジェクトが対応付けられ、且つ第2の前記情報端末の位置が、前記電子オブジェクトの位置として対応付けられている場合において、
    第2の前記情報端末の位置情報を読み出し、
    第2の前記情報端末が前記提示範囲内に存在する場合に、第1の前記情報端末に前記報知情報を提示する、サーバ装置。
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