JP2022020391A - 面状照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】配光の切り替えを可能とし、外側の面状照明部から出射する広配光の出射光の輝度を高めること。【解決手段】実施形態の面状照明装置は、第1の面状照明部と、第2の面状照明部とを備える。前記第1の面状照明部は、狭配光に設定されている。前記第2の面状照明部は、前記第1の面状照明部の出射面側に配置され、導光板を備えたサイドエッジ型で、広配光に設定されている。前記第2の面状照明部は、前記導光板の裏面側に、入射する光のうちの第1の偏光を反射し、前記第1の偏光とは異なる第2の偏光を透過させる反射型偏光シートを有する。【選択図】図2
Description
本発明は、面状照明装置に関する。
自動車の運転席近傍に設けられるPID(Passenger Information Display)等にあっては、エンターテイメント性の高い情報が表示される可能性があるため、運転中に運転手から見えてしまうと集中を阻害する恐れがあり、好ましくない。そのため、安全性の観点から、運転中は助手席のみから表示を見ることができ、停車中は運転席と助手席との両者から表示を見ることができるよう、ディスプレイの視野角を切り替えられることが望ましい。
ディスプレイの視野角の切り替えは、LCD(Liquid Crystal Display)のバックライトとして用いられる面状照明装置から出射される光の配光が、狭配光と広配光との間で切り替えられることにより行われる(例えば、特許文献1、2等を参照)。すなわち、狭配光において助手席からの視野がカバーされ、広配光において助手席および運転席からの視野がカバーされる。
このような配光の切り替えを可能とした面状照明装置は、狭配光の面状照明部と広配光の面状照明部とを積層することによって得られ、内側(出射面から見て奥側)に狭配光の面状照明部が配置され、外側(出射面側)に広配光の面状照明部が配置される。広配光の出射光を狭配光の光学系を通過させるのは困難であるため、このような配置となる。また、外側の面状照明部は、内側の面状照明部の出射光を透過する必要があることから、導光板を用いたサイドエッジ型(エッジライト型)となる。なお、内側の面状照明部のタイプは限定されないが、高輝度を得やすい直下型が望ましい。
しかしながら、上述のように2つの面状照明部が積層される構造では、外側のサイドエッジ型の面状照明部の輝度が高められないという問題があった。すなわち、単体のサイドエッジ型の面状照明装置にあっては、出射側の輝度を高めるために、導光板の裏面(出射面と反対側の面)にリフレクタ(反射シート)を配置し、裏面側に漏れた光を導光板に戻すことが行われる。しかし、2つの面状照明部が積層される構造において、内側の面状照明部からの光を透過させなければならない外側のサイドエッジ型の面状照明部では、リフレクタを配置することはできず、輝度を向上させることが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、配光の切り替えを可能とし、外側の面状照明部から出射する広配光の出射光の輝度を高めることのできる面状照明装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、第1の面状照明部と、第2の面状照明部とを備える。前記第1の面状照明部は、狭配光に設定されている。前記第2の面状照明部は、前記第1の面状照明部の出射面側に配置され、導光板を備えたサイドエッジ型で、広配光に設定されている。前記第2の面状照明部は、前記導光板の裏面側に、入射する光のうちの第1の偏光を反射し、前記第1の偏光とは異なる第2の偏光を透過させる反射型偏光シートを有する。
本発明の一態様に係る面状照明装置は、配光の切り替えを可能とし、外側の面状照明部から出射する広配光の出射光の輝度を高めることができる。
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。また、1つの実施形態や変形例に記載された内容は、原則として他の実施形態や変形例にも同様に適用される。
図1は、一実施形態にかかる面状照明装置1の平面図である。図2は、面状照明装置1の図1におけるX-X断面図である。図においては、便宜上、面状照明装置1の長手方向をX軸方向、短手方向をY軸方向、厚み方向をZ軸方向としている。
図1および図2において、面状照明装置1は、略長方形(略正方形でも可)で略板状の外形をしており、構成要素を収容する有床箱状のボトムフレーム2と、ボトムフレーム2の開口側を覆うトップフレーム15とから筐体が構成されている。トップフレーム15には略矩形状の開口部15aにより出射面1aが設けられており、面状照明装置1の内部から外部に向かって光が照射されるようになっている。PID等の液晶表示装置のバックライトとして面状照明装置1が用いられる場合、液晶パネルは出射面1aの側に装着される。
面状照明装置1は、ボトムフレーム2に対して、複数の光源4が配置された基板3と、リフレクタ5と、プリズムアレイ6と、スペーサ7と、拡散シート8と、BEFシート9と、ルーバーシート10と、DBEFシート11と、複数の光源13が配置された基板12と、導光板14とが取り付けられ、トップフレーム15により蓋をされる形となる。基板3、光源4、リフレクタ5、プリズムアレイ6、スペーサ7、拡散シート8、BEFシート9およびルーバーシート10は、第1の面状照明部を構成している。DBEFシート11、基板12、光源13および導光板14は、第2の面状照明部を構成している。
なお、本実施形態では、第1の面状照明部として直下型を採用し、第2の面状照明部としてサイドエッジ型を採用しているが、第1の面状照明部については、輝度を高める工夫が必要になるが、サイドエッジ型を採用することもできる。第2の面状照明部については、第1の面状照明部の出射光を透過させる必要があることから、直下型を採用することは困難である。
図2において、ボトムフレーム2の底部の内側には、両面テープ等を介して基板3が固定されている。基板3の上には、複数(多数)のLED(Light Emitting Diode)等による光源4が2次元に配置されている。また、基板3の出射面側にはリフレクタ5が配置され、各光源4をリフレクタ5の傾斜した反射面5a(1個の光源4に対して4個の反射面5a)が囲むようになっている。リフレクタ5は、光源4から放出される光を出射面の略法線方向に反射し、狭配光を実現するとともに、輝度を高めるためのものである。
リフレクタ5の出射面側にはプリズムアレイ(レンズアレイ)6が配置されている。プリズムアレイ6は、配光を調整するとともに、輝度均一性を高めるためのものである。プリズムアレイ6の出射面側には、枠状のスペーサ7が配置されており、プリズムアレイ6と拡散シート8との間に所定の間隔の空間が設けられている。
スペーサ7の出射面側には、拡散シート8が配置されている。拡散シート8は、プリズムアレイ6から空間を経て入射された光を拡散し、配光と輝度均一性を調整するためのものである。拡散シート8の出射面側には、BEFシート9が配置されている。BEFシート9は、透明なシートの表面に微細なプリズムパターンが形成された輝度上昇シート(輝度上昇フィルム)である。
BEFシート9の出射面側には、ルーバーシート(ルーバーフィルム)10が配置されている。ルーバーシート10は、所定の方向に進む光を通過させる光学シートである。ルーバーシート10の出射面側には、DBEFシート11が配置されている。DBEFシート11は、入射する光のうちのS波(第1の偏波)を反射し、P波(第2の偏波)を透過させる反射型偏光シート(反射型偏光フィルム)である。
DBEFシート11の出射面側には、導光板14が配置されている。導光板14は、入光側面14aから入射された光を全面に伝搬させ、裏面(出射面1aと反対側)に設けられた光学素子による反射により、一方の主面(出射面1a側)から光を出射するものである。ボトムフレーム2の側壁の内側には、複数の光源13が配置された基板12が両面テープ等により固定され、光源13の発光面は導光板14の入光側面14aに対向するようになっている。なお、第2の面状照明部を構成する導光板14からの出射光の配光は、(第1の面状照明部よりも)広配光に設定されている。
図1および図2に示された面状照明装置1の使用にあっては、第1の面状照明部の光源4が点灯(ON)され、第2の面状照明部の光源13が消灯(OFF)されると、第1の面状照明部による狭配光の出射光が出射面1aから出射される。また、第1の面状照明部の光源4が消灯(OFF)され、第2の面状照明部の光源13が点灯(ON)されると、第2の面状照明部による広配光の出射光が出射面1aから出射される。
図3は、導光板14の裏面からの漏れ光のDBEFシート11による回収の様子を示す図である。図3において、光源13から導光板14の入光側面14aに入射された光は、終端に到達する過程で出射面1a側に出射するとともに、裏面にも一部が漏れる。この漏れた光のうち、P波はDBEFシート11を通過していくが、S波についてはDBEFシート11により反射されて導光板14に戻され、再利用される。導光板14の裏面から漏れる光のうちのS波とP波の割合を約半分ずつとすると、漏れ光の約半分を回収できることとなり、回収しなかった場合に比べて、回収された分だけ出射面1a側の輝度を向上することができる。
一般に、DBEFシートは面状照明装置の最終段に配置される。そして、面状照明装置の出射面側に配置される液晶パネルの初段の下側偏光版を通過しやすいP波をDBEFシートにより通過させ、S波を反射させて面状照明装置に戻し、P波に変化した光を再びDBEFシートにより通過させ、光のリサイクルにより輝度を上昇させるものである。しかし、図2および図3において、DBEFシート11は面状照明装置1の最終段に配置されるものではなく、導光板14の前段に配置されるものであって、働きも異なる。
図4は、比較例#1の面状照明装置1’の構成例を示す断面図であり、図2と比べてDBEFシート11が設けられていない点が異なる。図2と対応する部材の符号には、「’」が付されている。
図5は、比較例#2の面状照明装置1”の構成例を示す断面図であり、配光の切り替えを可能としたものではなく、単体のサイドエッジ型の面状照明装置1”を示している。図5において、ボトムフレーム2”の底部の内側には、反射シート16”、導光板14”、拡散シート17”、18”が順次に積層されている。また、ボトムフレーム2”の側壁の内側には、複数の光源13”が配置された基板12”が固定され、光源13”の発光面は導光板14”の入光側面14a”に対向するようになっている。
図5の単体のサイドエッジ型の面状照明装置1”では、導光板14”の裏面への漏れ光は反射シート16”により反射されて導光板14”に戻されるため、漏れ光による輝度の低下はさほど生じない。これに対し、図4の面状照明装置1’では、導光板14’の裏面への漏れ光はルーバーシート10’側へ行ったきり戻ってこないため、輝度の低下は大きい。図1~図3の実施形態では、導光板14の裏面への漏れ光はDBEFシート11により約半分が再利用されるため、図5の面状照明装置1”ほどではないが、図4の面状照明装置1’に比べて輝度の向上の効果は大きい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
以上のように、実施形態に係る面状照明装置は、狭配光に設定された第1の面状照明部と、第1の面状照明部の出射面側に配置され、導光板を備えたサイドエッジ型で、広配光に設定された第2の面状照明部とを備え、第2の面状照明部は、導光板の裏面側に、入射する光のうちの第1の偏光を反射し、第1の偏光とは異なる第2の偏光を透過させる反射型偏光シートを有する。これにより、配光の切り替えを可能とし、外側の面状照明部から出射する広配光の出射光の輝度を高めることができる。
また、第1の面状照明部は、2次元に配置された複数の光源を備えた直下型である。これにより、狭配光の出射光の輝度を高くしやすくなる。
また、第1の面状照明部は、複数の光源の各々を囲む反射面を有するリフレクタと、リフレクタの出射面側に配置されたプリズムアレイと、プリズムアレイの出射面側に配置されたスペーサと、スペーサの出射面側に配置された拡散シートと、拡散シートの出射面側に配置された輝度上昇シートと、輝度上昇シートの出射面側に配置されたルーバーシートとを有する。これにより、配光と輝度均一性とを調整することができる。
また、第1の面状照明部は、導光板を備えたサイドエッジ型である。これにより、第1の面状照明部の構成の自由度を高めることができる。
また、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成要素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。なお、反射型偏光シート(反射型偏光フィルム)に代えて、偏光に依存することなく一部の光を反射し一部の光を透過させるシート(ハーフミラー)を用いてもよい。反射光と透過光の比率を任意に設定することができる。
1 面状照明装置,2 ボトムフレーム,3 基板,4 光源,5 リフレクタ,6 プリズムアレイ,7 スペーサ,8 拡散シート,9 BEFシート,10 ルーバーシート,11 DBEFシート,12 基板,13 光源,14 導光板,15 トップフレーム
Claims (4)
- 狭配光に設定された第1の面状照明部と、
前記第1の面状照明部の出射面側に配置され、導光板を備えたサイドエッジ型で、広配光に設定された第2の面状照明部と、
を備え、
前記第2の面状照明部は、前記導光板の裏面側に、入射する光のうちの第1の偏光を反射し、前記第1の偏光とは異なる第2の偏光を透過させる反射型偏光シートを有する、
面状照明装置。 - 前記第1の面状照明部は、2次元に配置された複数の光源を備えた直下型である、
請求項1に記載の面状照明装置。 - 前記第1の面状照明部は、
前記複数の光源の各々を囲む反射面を有するリフレクタと、
該リフレクタの出射面側に配置されたプリズムアレイと、
該プリズムアレイの出射面側に配置されたスペーサと、
該スペーサの出射面側に配置された拡散シートと、
該拡散シートの出射面側に配置された輝度上昇シートと、
該輝度上昇シートの出射面側に配置されたルーバーシートと、
を有する請求項2に記載の面状照明装置。 - 前記第1の面状照明部は、導光板を備えたサイドエッジ型である、
請求項1に記載の面状照明装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020123858A JP2022020391A (ja) | 2020-07-20 | 2020-07-20 | 面状照明装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020123858A JP2022020391A (ja) | 2020-07-20 | 2020-07-20 | 面状照明装置 |
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ID=80216069
Family Applications (1)
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JP2020123858A Pending JP2022020391A (ja) | 2020-07-20 | 2020-07-20 | 面状照明装置 |
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2020
- 2020-07-20 JP JP2020123858A patent/JP2022020391A/ja active Pending
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