JP2022019398A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】メンテナンス時期になった旨を適切なタイミングで通知する。【解決手段】画像形成装置は、原稿読取部と、印刷部と、画像処理部と、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれの閾値時間を記憶する記憶部と、制御部と、操作パネルと、を備え、制御部は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれについて、1ページ分の処理開始から終了までに実際にかかった実処理時間を求め、対応する閾値時間よりも実処理時間が長くなっている処理を対象処理として検出し、対象処理が存在する場合、制御部は、対象処理を担う部分のメンテナンス時期になった旨の通知を操作パネルに行わせる。【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
従来、異常発生の予兆を検知することが可能な画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。特許文献1の画像形成装置は、画像形成装置に設置されたハードディスクの異常発生の予兆を検知する。
特許文献1の画像形成装置は、ハードディスクからデータを読み出す際にデータ転送時間を測定し、測定結果に基づき、ハードディスクに異常が発生する可能性があるか否かを判断する。そして、ハードディスクに異常が発生する可能性がある場合、ハードディスクの異常が今後発生する可能性がある旨をユーザーに通知する。
画像形成装置には、メンテナンス時期をユーザーに通知するものがある。たとえば、画像形成装置は、印刷枚数が上限枚数に達したとき、メンテナンス時期になった旨を通知する。
ここで、複合機のような画像形成装置は、様々な種類のジョブの実行が可能である。実行可能なジョブとしては、コピージョブ、プリントジョブおよび送信ジョブ(たとえば、FAXジョブ)などがある。
コピージョブおよびプリントジョブは、用紙への画像の印刷を伴うジョブである。一方で、送信ジョブは、画像形成装置から外部機器に画像データを送信するジョブであり、印刷を伴わないジョブである。
環境(ユーザー)によっては、送信ジョブについては頻繁に実行される一方、印刷を伴うジョブについては殆ど実行されない場合がある。このような環境においては、印刷枚数が上限枚数に達するまでに時間がかかる。このため、画像形成装置のメンテナンスが必要であっても、印刷枚数が上限枚数に達していないため、メンテナンス時期になった旨の通知が行われないという不都合が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、メンテナンス時期になった旨を適切なタイミングでユーザーに通知することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、原稿を読み取る原稿読取部と、用紙に画像を印刷する印刷部と、出力用画像データを生成する画像処理部と、原稿読取部による1ページ分の読取処理、印刷部による1ページ分の印刷処理および画像処理部による1ページ分のデータ生成処理のそれぞれについて、予め定められた閾値時間を記憶する記憶部と、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理を制御する制御部と、操作パネルと、を備える。制御部は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれについて、1ページ分の処理開始から終了までに実際にかかった実処理時間を求め、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち、対応する閾値時間よりも実処理時間が長くなっている処理を対象処理として検出する。対象処理が存在する場合、制御部は、原稿読取部、印刷部および画像処理部のうち、対象処理を担う部分のメンテナンス時期になった旨のユーザーへの通知を操作パネルに行わせる。
本発明の構成では、画像形成装置のメンテナンス時期になった旨を適切なタイミングでユーザーに通知することができる。
以下に、本発明の一実施形態について、コピージョブ、プリントジョブおよび送信ジョブの実行が可能な画像形成装置(複合機)を例にとって説明する。
コピージョブは、原稿の読み取りで得られた画像を用紙に印刷するジョブである。プリントジョブは、外部機器から受信した印刷データに対応する画像を用紙に印刷するジョブである。送信ジョブは、原稿の読み取りで得られた画像を外部機器に送信するジョブである。
<画像形成装置>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、原稿読取部1および印刷部2を備える。原稿読取部1は、原稿Dを読み取る。印刷部2は、用紙Sに画像を印刷する。
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、原稿読取部1および印刷部2を備える。原稿読取部1は、原稿Dを読み取る。印刷部2は、用紙Sに画像を印刷する。
原稿読取部1は、光源11およびイメージセンサー12を備える。光源11は、原稿Dに光を照射する。イメージセンサー12は、原稿Dで反射された反射光を受光し光電変換する。光源11およびイメージセンサー12は、原稿読取部1の筐体内部に設置される。
原稿読取部1の筐体上面には、コンタクトガラスG1およびG2が取り付けられる。ここで、読取モードには、載置読取モードと搬送読取モードとがある。コンタクトガラスG1は、載置読取モードでの読み取りで使用される。コンタクトガラスG2は、搬送読取モードでの読み取りで使用される。コンタクトガラスG2上の所定位置が搬送読取モードでの読取位置となる。
原稿読取部1は、原稿搬送ユニット10を備える。原稿搬送ユニット10は、原稿読取部1の筐体に対して回動可能に取り付けられる。原稿搬送ユニット10は、原稿セットトレイ101および原稿排出トレイ102を有する。原稿搬送ユニット10は、搬送読取モードでの読み取りで使用される。
図示しないが、原稿搬送ユニット10は、原稿搬送路を有する。また、原稿搬送ユニット10には、原稿給紙ローラーおよび原稿搬送ローラー対が設けられる。原稿給紙ローラーは、原稿セットトレイ101にセットされた原稿D(最上層の原稿D)に上方から当接し、その状態で回転する。これにより、原稿セットトレイ101から原稿Dが引き出されて原稿搬送路に給紙される。原稿搬送ローラー対の設置数は複数である。各原稿搬送ローラー対は、原稿搬送路に沿って原稿Dを搬送する。
載置読取モードでは、コンタクトガラスG1に原稿Dがセットされる。コンタクトガラスG1上の原稿Dは、原稿搬送ユニット10で押さえ付けることができる。原稿読取部1は、コンタクトガラスG1上の原稿Dを読み取る。
搬送読取モードでは、原稿セットトレイ101に原稿Dがセットされる。原稿搬送ユニット10は、原稿セットトレイ101にセットされた原稿Dを1枚ずつ、コンタクトガラスG2上の読取位置に向けて搬送する。原稿読取部1は、コンタクトガラスG2上の読取位置を通過する原稿Dを読み取る。原稿搬送ユニット10は、コンタクトガラスG2上の読取位置を通過した原稿D(読み取りが完了した原稿D)を原稿排出トレイ102に排出する。
印刷部2は、用紙搬送路Pに沿って用紙Sを搬送する。用紙搬送路Pは、給紙カセットCAから、印刷位置および定着位置をこの順番で経由し、排出トレイTRに至る。印刷部2は、画像を形成し、搬送中の用紙Sに画像を印刷する。印刷部2は、印刷済みの用紙Sを排出トレイTRに排出する。
印刷部2は、給紙部21を備える。給紙部21は、用紙給紙ローラーを含む。用紙給紙ローラーは、給紙カセットCAに収容された用紙Sに当接し、その状態で回転する。用紙給紙ローラーが回転することにより、給紙カセットCAから用紙Sが引き出されて用紙搬送路Pに給紙される。
図示しないが、用紙搬送路Pには、複数の用紙搬送ローラー対が設けられる。各用紙搬送ローラー対は、用紙搬送路Pに沿って用紙Sを搬送する。
印刷部2は、画像形成部22を備える。画像形成部22は、感光体ドラム221、転写ローラー222、帯電装置223、露光装置224および現像装置225を含む。
感光体ドラム221および転写ローラー222は、用紙搬送路Pの印刷位置において互いに圧接し、転写ニップを形成する。感光体ドラム221が回転することにより、感光体ドラム221の回転に従動して転写ローラー222が回転する。
帯電装置223は、感光体ドラム221の周面を帯電させる。露光装置224は、感光体ドラム221を露光し、感光体ドラム221の周面に静電潜像を形成する。現像装置225は、感光体ドラム221の周面に向けてトナーを供給し、静電潜像をトナー像に現像する。
搬送中の用紙Sは、印刷位置を通過する。画像形成部22は、用紙Sが印刷位置を通過するとき、用紙Sにトナー像を転写する。転写処理済みの用紙Sは、定着位置に向けて搬送される。
印刷部2は、定着部23を備える。定着部23は、定着ローラー対を含む。定着ローラー対の各ローラーは、用紙搬送路Pの定着位置において互いに圧接し、定着ニップを形成する。定着部23は、搬送中の用紙Sが定着位置を通過するとき、用紙Sを加熱および加圧し、用紙Sにトナー像を定着させる。定着処理済みの用紙Sは、排出トレイTRに排出される。
図2に示すように、画像形成装置100は、制御部3および記憶部4を備える。制御部3は、CPUを含む。制御部3は、制御プログラムおよび制御データに基づき、画像形成装置100を制御する。記憶部4は、ROM、RAMおよびHDDなどを含む。記憶部4は、制御プログラムおよび制御データを記憶する。記憶部4は、制御部3に接続される。制御部3は、記憶部4からの情報の読み出しおよび記憶部4への情報の書き込みを行う。
画像形成装置100は、画像処理部5を備える。画像処理部5は、画像処理回路、ストレージおよび画像メモリーなどを含む。画像処理回路は、画像データに対して画像処理を行う。コピージョブ、プリントジョブおよび送信ジョブでは、画像形成装置100に元データが入力される。画像処理部5は、元データに基づく出力用画像データを生成する。
画像形成装置100は、操作パネル6を備える。操作パネル6には、タッチスクリーンが設けられる。タッチスクリーンは、ソフトウェアボタンを配した画面を表示する。タッチスクリーンは、表示画面(ソフトウェアボタン)に対するタッチ操作をユーザーから受け付ける。操作パネル6には、スタートボタンなど複数のハードウェアボタンが設けられる。操作パネル6は、制御部3に接続される。制御部3は、操作パネル6の表示動作を制御する。また、制御部3は、操作パネル6に対して行われた操作を検知する。
操作パネル6は、コピージョブの実行指示をユーザーから受け付ける。また、操作パネル6は、送信ジョブの実行指示をユーザーから受け付ける。操作パネル6のスタートボタンに対する操作がジョブの実行指示として受け付けられる。制御部3は、操作パネル6がジョブの実行指示を受け付けると、実行指示を受けたジョブを実行する。
また、操作パネル6は、ジョブの設定をユーザーから受け付ける。ジョブの設定を受け付けるとき、操作パネル6は、設定画面(図示せず)を表示する。コピージョブでは、ジョブで使用する用紙サイズ、ジョブで使用する紙種、印刷部数、印刷濃度および印刷解像度など、種々の設定項目の設定受付が行われる。送信ジョブも同様に、種々の設定項目の設定受付が行われる。
画像形成装置100は、通信部7を備える。通信部7は、通信回路および通信メモリーなどを含む。通信回路は、通信制御を行う。通信メモリーは、通信ソフトウェアを記憶する。通信部7は、LANなどのネットワークを介して、外部機器200と通信可能に接続される。たとえば、外部機器200は、画像形成装置100のユーザーにより使用されるパーソナルコンピューター(ユーザー端末)である。
プリントジョブでは、外部機器200から画像形成装置100に対し、外部機器200で作成された印刷データが送信される。通信部7は、外部機器200から印刷データを受信する。制御部3は、通信部7が印刷データを受信すると、プリントジョブの実行指示を受けたと判断し、プリントジョブを実行する。
<ジョブ>
1.コピージョブ
制御部3は、コピージョブの実行指示を受けると、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5に対し、コピージョブに関する処理の実行命令を与える。制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5が行う各処理を制御する。
1.コピージョブ
制御部3は、コピージョブの実行指示を受けると、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5に対し、コピージョブに関する処理の実行命令を与える。制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5が行う各処理を制御する。
原稿読取部1は、原稿Dを読み取る処理(以下、読取処理と呼ぶ)を行う。コピージョブでは、原稿読取部1による読取処理で得られる読取画像データが元データに相当する。ここで、コピージョブでは、読取対象の原稿DがコンタクトガラスG1にセットされる場合もあるし原稿搬送ユニット10にセットされる場合もある。
コンタクトガラスG1に原稿Dがセットされている場合、載置読取モードで読取処理が行われる。すなわち、原稿読取部1は、コンタクトガラスG1上の原稿Dを読み取る。
原稿搬送ユニット10に原稿Dがセットされている場合、搬送読取モードで読取処理が行われる。すなわち、原稿搬送ユニット10は、原稿セットトレイ101からコンタクトガラスG2上の読取位置に向けて原稿Dを搬送し、原稿排出トレイ102に原稿Dを排出する。原稿読取部1は、搬送中の原稿Dを読み取る。
原稿セットトレイ101に複数ページ分の原稿D(複数枚の原稿Dの束)がセットされる場合がある。この場合、原稿搬送ユニット10は、原稿Dを1枚ずつ、連続して搬送する。原稿読取部1は、原稿Dを1枚ずつ、連続して読み取る。
画像処理部5は、出力用画像データを生成する処理(以下、データ生成処理と呼ぶ)を行う。実行ジョブがコピージョブの場合、画像処理部5は、原稿読取部1による原稿Dの読み取りで得られる読取画像データに基づき出力用画像データを生成する。コピージョブでは、出力用画像データとして、露光装置224による露光を制御するための露光制御データが生成される。画像処理部5は、印刷部2の画像形成部22(露光装置224)に露光制御データを出力する。
たとえば、画像処理部5は、読取画像データを圧縮してストレージに一旦格納した後、読取画像データを伸長して画像処理する。その後、画像処理部5は,読取画像データを画像処理することで得られる出力用画像データを画像メモリーに格納する。そして、画像処理部5は、印刷部2に対し、画像メモリーに格納した出力用画像データを出力する。
印刷部2は、用紙Sに画像を印刷する処理(以下、印刷処理と呼ぶ)を行う。具体的には、給紙部21は、用紙搬送路Pに用紙Sを給紙する。用紙搬送路Pに給紙された用紙Sは印刷位置に向けて搬送される。
画像形成部22は、出力用画像データに基づく静電潜像を感光体ドラム221の周面に形成する。また、画像形成部22は、静電潜像をトナー像に現像する。これにより、印刷位置において、搬送中の用紙Sに画像が印刷される。たとえば、給紙部21による用紙Sの給紙開始からの経過時間に基づき、画像形成部22による露光開始タイミングが計られる。
印刷位置を抜けた用紙Sは定着位置に至り、定着部23による定着処理が行われる。定着位置での定着処理後、印刷済みの用紙Sは排出トレイTRに排出される。なお、印刷枚数が複数枚の場合、用紙搬送路Pに用紙Sが1枚ずつ連続して給紙される。そして、画像形成部22による画像の形成および印刷が1ページずつ連続して行われる。排出トレイTRには、印刷済みの用紙Sが1枚ずつ排出される。
2.プリントジョブ
制御部3は、プリントジョブの実行指示を受けると、印刷部2および画像処理部5に対し、プリントジョブに関する処理の実行命令を与える。プリントジョブでは、外部機器200から画像形成装置100に送信される印刷データが元データに相当する。
制御部3は、プリントジョブの実行指示を受けると、印刷部2および画像処理部5に対し、プリントジョブに関する処理の実行命令を与える。プリントジョブでは、外部機器200から画像形成装置100に送信される印刷データが元データに相当する。
画像処理部5は、データ生成処理を行う。たとえば、画像形成装置100に入力される印刷データは、ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたPDLデータである。
実行ジョブがプリントジョブの場合、画像処理部5は、外部機器200から通信部7が受信した印刷データ(PDLデータ)に基づき出力用画像データを生成する。画像処理部5は、印刷データのページ記述言語を解析してラスタライズするRIP(Raster Image Processor)処理を行うことにより、印刷データから出力用画像データを生成する。プリントジョブでは、コピージョブと同様、出力用画像データとして露光制御データが生成される。画像処理部5は、印刷部2の画像形成部22(露光装置224)に露光制御データを出力する。
印刷部2は、コピージョブと同様の印刷処理を行う。すなわち、印刷部2は、用紙搬送路Pに沿って用紙を搬送する。また、印刷部2は、出力用画像データに基づく静電潜像を形成する。そして、印刷部2は、搬送中の用紙Sに対し、静電潜像を現像することで得られるトナー像を転写する。
3.送信ジョブ
制御部3は、送信ジョブの実行指示を受けると、原稿読取部1および画像処理部5に対し、送信ジョブに関する処理の実行命令を与える。
制御部3は、送信ジョブの実行指示を受けると、原稿読取部1および画像処理部5に対し、送信ジョブに関する処理の実行命令を与える。
原稿読取部1は、コピージョブと同様の読取処理を行う。送信ジョブでは、原稿読取部1による読取処理で得られる読取画像データが元データに相当する。
画像処理部5は、外部機器200への送信データを生成する処理をデータ生成処理として行う。実行ジョブが送信ジョブの場合、コピージョブと同様、画像処理部5は、読取画像データに基づき出力用画像データを生成する。たとえば、送信ジョブでは、出力用画像データ(送信データ)として、PDFデータが生成される。画像処理部5は、出力用画像データ(送信データ)を記憶デバイスに向けて出力し格納する。たとえば、出力用画像データ(送信データ)は、記憶部4に格納されてもよい。また、出力用画像データ(送信データ)は、通信部7の通信メモリーに格納されてもよい。
制御部3は、通信部7を用いて、送信先に設定された外部機器200と通信する。制御部3は、送信先の外部機器200に対し、出力用画像データを送信する。外部機器200はFAX装置であってもよく、画像形成装置100から外部機器200に対してFAX送信が行われてもよい。
<メンテナンス通知>
制御部3は、画像形成装置100の生産性が低下しているか否かを判断する。画像形成装置100の生産性が低下していると判断した場合、制御部3は、画像形成装置100のメンテナンス時期になった旨のユーザーへの通知を操作パネル6に行わせる。
制御部3は、画像形成装置100の生産性が低下しているか否かを判断する。画像形成装置100の生産性が低下していると判断した場合、制御部3は、画像形成装置100のメンテナンス時期になった旨のユーザーへの通知を操作パネル6に行わせる。
ここで、画像形成装置100の使用状況は環境(ユーザー)によって異なる。コピージョブ、プリントジョブおよび送信ジョブのうち、或るジョブだけが頻繁に実行され、他のジョブが殆ど実行されない場合がある。
たとえば、送信ジョブの実行頻度が高い一方で、用紙Sへの印刷を伴うジョブ(コピージョブおよびプリントジョブ)が殆ど実行されない環境では、累計印刷枚数が少なかったとしても、メンテナンスが必要な場合がある。また、プリントジョブの実行頻度が高い一方で、原稿Dの読み取りを伴うジョブ(コピージョブおよび送信ジョブ)が殆ど実行されない環境では、累計読取枚数が少なかったとしても、メンテナンスが必要な場合がある。
そこで、制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5のそれぞれごとに、生産性が低下しているか否かを判断する。そして、制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5のうち生産性が低下している部分のメンテナンス時期になった旨のユーザーへの通知を操作パネル6に行わせる。言い換えると、制御部3は、画像形成装置100を複数の部分に分類し、各部分の生産性を個別に判定する個別判定処理を行う。
個別判定処理を行うため、制御部3は、原稿読取部1による1ページ分(1枚分)の読取処理の実処理時間を求める。制御部3は、原稿読取部1による1ページ分の読み取りの開始から終了までに実際にかかった時間を読取処理の実処理時間として求める。
搬送読取モードで読取処理が行われる場合、制御部3は、原稿読取部1(原稿搬送ユニット10)による1枚分の原稿Dの搬送開始から排出までにかかった時間を読取処理の実処理時間として求める。すなわち、搬送読取モードで読取処理が行われる場合には、原稿セットトレイ101から原稿搬送路への原稿Dの給紙が開始されてから、同じ原稿D(原稿読取部1による読み取りが完了した原稿D)が原稿排出トレイ102に排出されるまでにかかった時間が読取処理の実処理時間として求められる。
また、制御部3は、印刷部2による1ページ分(1枚分)の印刷処理の実処理時間を求める。制御部3は、印刷部2による1枚分の用紙Sの搬送開始から排出までにかかった時間を印刷処理の実処理時間として求める。すなわち、給紙カセットCAから用紙搬送路Pへの用紙Sの給紙が開始されてから、同じ用紙S(画像形成部22によって画像が印刷された用紙S)が排出トレイTRに排出されるまでにかかった時間が印刷処理の実処理時間として求められる。
また、制御部3は、画像処理部5による1ページ分のデータ生成処理の実処理時間を求める。制御部3は、画像処理部5への元データの転送開始から1ページ分の出力用画像データが生成されるまでにかかった時間をデータ生成処理の実処理時間として求める。
制御部3は、ジョブを実行するごとに、実処理時間を求める。
たとえば、搬送読取モードでの原稿Dの読み取りを伴うジョブ(コピージョブおよび送信ジョブ)を実行した場合、制御部3は、原稿搬送ユニット10による1枚目の原稿Dの給紙開始から、原稿搬送ユニット10にセットされていた全ての原稿Dが排出されるまでにかかった時間(ここでは、原稿搬送時間と称する)を計測する。また、制御部3は、原稿搬送ユニット10が搬送した原稿Dであって原稿読取部1が読み取った原稿Dの枚数(ここでは、原稿搬送枚数と称する)をカウントする。そして、制御部3は、原稿搬送時間を原稿搬送枚数で除した時間を読取処理の実処理時間として求める。なお、実行ジョブの読取モードが載置読取モードの場合には、読取処理の実処理時間を求めなくてもよい。
また、用紙Sへの画像の印刷を伴うジョブ(コピージョブおよびプリントジョブ)を実行した場合、制御部3は、給紙部21による1枚目の用紙Sの給紙開始から、最終の印刷済み用紙S(印刷枚数が1枚のジョブでは1枚目の用紙S)が排出トレイTRに排出されるまでにかかった時間(ここでは、用紙搬送時間と称する)を計測する。そして、制御部3は、用紙搬送時間を印刷枚数で除した時間を印刷処理の実処理時間として求める。
また、制御部3は、画像形成装置100に元データが入力されると、画像処理部5に元データを転送する。制御部3は、画像処理部5に元データの転送を開始してから、1ページ分の出力用画像データの生成が完了するまでにかかった時間をデータ生成処理の実処理時間として求める。
ここで、記憶部4には、原稿読取部1による1ページ分の読取処理、印刷部2による1ページ分の印刷処理および画像処理部5による1ページ分のデータ生成処理のそれぞれにについて、予め定められた閾値時間を記憶する。制御部3は、実処理時間と閾値時間とを比較し、各部分の生産性を個別に判定する。
たとえば、画像形成装置100のメーカーによって、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれについて、処理時間の目標時間が設定される。そして、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理の各閾値時間は、対応する目標時間と同じ時間、あるいは、対応する目標時間よりも長い時間に設定される。たとえば、画像形成装置100の仕様上の印刷速度が60ppmである場合(印刷処理の目標時間が1秒である場合)、印刷処理の閾値時間が2秒に設定されてもよい。
各処理の閾値時間は、ジョブの種類によって異ならせることができる。たとえば、コピージョブで行われる読取処理の閾値時間と送信ジョブで行われる読取処理の閾値時間とを異ならせてもよい。また、コピージョブで行われる印刷処理の閾値時間とプリントジョブで行われる印刷処理の閾値時間とを異ならせてもよい。また、コピージョブ、プリントジョブおよび送信ジョブでそれぞれ行われる各データ生成処理の閾値時間を互いに異ならせてもよい。
制御部3が行う個別判定処理には、第1処理、第2処理および第3処理がある。たとえば、制御部3は、第1処理、第2処理および第3処理のうち、ユーザーにより選択された処理を行う。個別判定処理に関する選択受付は操作パネル6が行う。
1.第1処理
以下に、図3に示すフローチャートを参照し、第1処理が選択された場合に制御部3が行う処理の流れを説明する。図3に示すフローは、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち少なくとも1つを伴うジョブが完了したと制御部3が判断したときにスタートする。図3に示すフローのスタートは、コピージョブが完了したとき、プリントジョブが完了したとき、および、送信ジョブが完了したとき、のいずれであってもよい。
以下に、図3に示すフローチャートを参照し、第1処理が選択された場合に制御部3が行う処理の流れを説明する。図3に示すフローは、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち少なくとも1つを伴うジョブが完了したと制御部3が判断したときにスタートする。図3に示すフローのスタートは、コピージョブが完了したとき、プリントジョブが完了したとき、および、送信ジョブが完了したとき、のいずれであってもよい。
ステップS1において、制御部3は、原稿読取部1による読取処理、印刷部2による印刷処理および画像処理部5によるデータ生成処理のうち、今回のジョブ(完了したジョブ)で行われた処理について、1ページ分の処理開始から終了までに実際にかかった実処理時間を求める。
今回のジョブがコピージョブであった場合には、読取処理の1ページ分の実処理時間、印刷処理の1ページ分の実処理時間およびデータ生成処理の1ページ分の実処理時間が求められる。今回のジョブがプリントジョブであった場合には、印刷処理の1ページ分の実処理時間およびデータ生成処理の1ページ分の実処理時間が求められる。今回のジョブが送信ジョブであった場合には、読取処理の1ページ分の実処理時間およびデータ生成処理の1ページ分の実処理時間が求められる。
ステップS2において、制御部3は、第1検出処理を行う。このとき、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち、対応する閾値時間よりも今回求めた実処理時間が長くなっている処理を対象処理として検出する。
たとえば、給紙部21(用紙給紙ローラー)が劣化していたとする。用紙給紙ローラーが劣化している場合には、用紙Sに対して用紙給紙ローラーがスリップする。この場合、用紙Sの給紙が実際に開始される時点は、給紙部21による給紙開始時点よりも遅れる。すなわち、用紙給紙ローラーが回転を開始しても、直ぐには用紙Sが給紙されない。その結果、印刷処理の実処理時間は、対応する閾値時間よりも長くなる。
ステップS3において、制御部3は、対象処理が存在するか否か(第1検出処理で対象処理が検出されたか否か)を判断する。対象処理が存在しないと制御部3が判断した場合には、本フローは終了する。対象処理が存在すると制御部3が判断した場合には、ステップS4に移行する。
ステップS4に移行すると、制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5のうち、対象処理を担う部分のメンテナンス時期になった旨のメンテナンスメッセージを操作パネル6に表示させる。対象処理が読取処理である場合には、原稿読取部1のメンテナンス時期になった旨のメッセージが表示される。対象処理が印刷処理である場合には、印刷部2のメンテナンス時期になった旨のメッセージが表示される。対象処理がデータ生成処理である場合には、画像処理部5のメンテナンス時期になった旨のメッセージが表示される。
たとえば、操作パネル6は、図4に示すようなメッセージ画面60を表示する。メッセージ画面60にメンテナンスメッセージが配される。図4では、メンテナンスメッセージに符号Mを付す。図4には、対象処理が印刷処理である場合に表示されるメッセージ画面60の一例を示す。
ここで、第1検出処理を行うとき、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれについて、ユーザーにより設定された設定内容を認識する。そして、認識した設定内容に基づき、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれの閾値時間を補正する。言い換えると、制御部3は、特殊な条件でジョブを実行した場合、閾値時間を補正する。たとえば、制御部3は、閾値時間の初期値に係数を乗じることで得られる値を補正後の閾値時間として求める。
たとえば、読取処理では、原稿Dの紙種の設定受付が操作パネル6によって行われる。設定された原稿Dの紙種が厚紙の場合、制御部3は、原稿Dの搬送速度を通常速度(原稿Dの紙種が普通紙である場合の速度)よりも遅くする。この場合、制御部3は、読取処理の閾値時間を初期値(原稿Dの紙種が普通紙である場合の閾値時間)よりも長くする。
同様に、印刷処理では、用紙Sの紙種の設定受付が操作パネル6によって行われる。設定された用紙Sの紙種が厚紙の場合、制御部3は、用紙Sの搬送速度を通常速度(用紙Sの紙種が普通紙である場合の速度)よりも遅くする。この場合、制御部3は、印刷処理の閾値時間を初期値(用紙Sの紙種が普通紙である場合の閾値時間)よりも長くする。たとえば、用紙Sが厚紙である場合、閾値時間の初期値(たとえば、2秒)に1.5を乗じた値(3秒)を補正後の閾値時間とする。
また、データ生成処理では、画像処理に関する設定受付が操作パネル6によって行われる。たとえば、特定の画像処理(白黒反転など)を行う設定がなされた場合には、出力用画像データの生成にかかる時間は長くなる。この場合、制御部3は、データ生成処理の閾値時間を初期値(特定の画像処理を行わない場合の閾値時間)よりも長くする。
このように閾値時間の補正を行うことにより、処理時間が長くなっているか否かを正確に判定することができる。すなわち、異常発生の予兆を正確に検知することができる。
2.第2処理
第2処理が選択された場合、制御部3は、実処理時間を求めるごとに、求めた実処理時間を現在の日時に対応付けて記憶部4に記憶させる。ここで、第2処理では、第1処理と同様、ジョブが完了するごとに、完了したジョブで行われた処理の実処理時間が求められる。しかし、対象処理を検出する処理は、ジョブが完了するごとには行われない。
第2処理が選択された場合、制御部3は、実処理時間を求めるごとに、求めた実処理時間を現在の日時に対応付けて記憶部4に記憶させる。ここで、第2処理では、第1処理と同様、ジョブが完了するごとに、完了したジョブで行われた処理の実処理時間が求められる。しかし、対象処理を検出する処理は、ジョブが完了するごとには行われない。
制御部3は、画像形成装置100の起動中、所定時点になったか否かを判断する。たとえば、制御部3は、画像形成装置100が最初に起動して以降、所定期間が経過するごとに、所定時点になったと判断する。所定期間は、特に限定されない。たとえば、所定期間は、数日~数十日である。制御部3は、所定時点になったとき、第2処理を行う。
以下に、図5に示すフローチャートを参照し、第2処理が選択された場合に制御部3が行う処理の流れを説明する。図5に示すフローは、所定時点になったと制御部3が判断したときにスタートする。
ステップS11において、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれについて、対応する日時(実処理時間を求めた日時)が現時点から所定期間遡った時点までに入っている実処理時間の平均時間を求める。たとえば、印刷処理を伴うジョブが所定期間内に50回行われた場合、印刷処理については、50回分の印刷処理の実処理時間の平均時間が求められる。
ステップS12において、制御部3は、第2検出処理を行う。このとき、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち、対応する閾値時間よりも今回求めた平均時間が長くなっている処理を対象処理として検出する。
ステップS13において、制御部3は、対象処理が存在するか否か(第2検出処理で対象処理が検出されたか否か)を判断する。対象処理が存在しないと制御部3が判断した場合には、本フローは終了する。対象処理が存在すると制御部3が判断した場合には、ステップS14に移行する。
ステップS14に移行すると、制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5のうち、対象処理を担う部分のメンテナンス時期になった旨のメンテナンスメッセージを操作パネル6に表示させる。ステップS14では、図3のステップS4と同じ処理が行われる。
なお、第2処理では、特殊な条件でジョブを実行した場合(閾値時間の補正が必要な場合)、実処理時間は求められない。すなわち、平均時間を求めるとき、特殊な条件のジョブで行われた処理の実処理時間は考慮されない。
3.第3処理
以下に、図6に示すフローチャートを参照し、第3処理が選択された場合に制御部3が行う処理の流れを説明する。図6に示すフローは、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち少なくとも1つを伴うジョブが完了したと制御部3が判断したときにスタートする。図6に示すフローのスタートは、コピージョブが完了したとき、プリントジョブが完了したとき、および、送信ジョブが完了したとき、のいずれであってもよい。
以下に、図6に示すフローチャートを参照し、第3処理が選択された場合に制御部3が行う処理の流れを説明する。図6に示すフローは、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち少なくとも1つを伴うジョブが完了したと制御部3が判断したときにスタートする。図6に示すフローのスタートは、コピージョブが完了したとき、プリントジョブが完了したとき、および、送信ジョブが完了したとき、のいずれであってもよい。
ステップS21において、制御部3は、今回のジョブ(完了したジョブ)が所定条件を満たす条件充足ジョブであるか否かを判断する。ここで、ステップS21の処理について具体的に説明する。
制御部3は、ジョブが完了すると、今回のジョブの設定内容を認識する。そして、制御部3は、今回のジョブの設定内容が所定条件を満たすか否かを判断する。その結果、今回のジョブの設定内容が所定条件を満たしていれば、今回のジョブが条件充足ジョブであると判断する。
画像形成装置100のメーカーによって所定条件が定められる。たとえば、印刷部数が1部でページ数が1ページのジョブが条件充足ジョブに設定される。すなわち、コピージョブおよびプリントジョブのいずれかであって印刷枚数が1枚のジョブが条件充足ジョブに設定される。なお、所定条件の変更がユーザーによって任意に行えてもよい。所定条件の変更は操作パネル6がユーザーから受け付ける。
ステップS21において、今回のジョブが条件充足ジョブではないと制御部3が判断した場合には、本フローは終了する。今回のジョブが条件充足ジョブであると制御部3が判断した場合には、ステップS22に移行する。
ステップS22において、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち、今回のジョブである条件充足ジョブで行われた処理(ここでは、実行処理と呼ぶ)の実処理時間を求める。条件充足ジョブがコピージョブであった場合には、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理がそれぞれ実行処理となる。条件充足ジョブがプリントジョブであった場合には、印刷処理およびデータ生成処理がそれぞれ実行処理となる。条件充足ジョブが送信ジョブであった場合には、読取処理およびデータ生成処理がそれぞれ実行処理となる。
ステップS23において、制御部3は、第3検出処理を行う。このとき、制御部3は、今回の条件充足ジョブで行われた各処理のうち、対応する閾値時間よりも今回求めた実処理時間が長くなっている処理を対象処理として検出する。
ステップS24において、制御部3は、対象処理が存在するか否か(第3検出処理で対象処理が検出されたか否か)を判断する。対象処理が存在しないと制御部3が判断した場合には、本フローは終了する。対象処理が存在すると制御部3が判断した場合には、ステップS25に移行する。
ステップS25に移行すると、制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5のうち、対象処理を担う部分のメンテナンス時期になった旨のメンテナンスメッセージを操作パネル6に表示させる。ステップS25では、図3のステップS4と同じ処理が行われる。
なお、特殊な条件のジョブ(閾値時間の補正が必要なジョブ)が条件充足ジョブである場合、制御部3は、閾値時間の補正を行う。
上記のように、本実施形態では、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれについて、1ページ分の処理開始から終了までに実際にかかった実処理時間を求める。そして、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち、対応する閾値時間よりも実処理時間が長くなっている処理を対象処理として検出する。
ここで、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5のうち、対応する閾値時間よりも実処理時間が長くなっている処理を担う部分には異常発生の予兆があると言える。すなわち、画像形成装置100に異常発生の予兆があると言える。なお、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理の各実処理時間が全て対応する閾値時間を超過していなければ、画像形成装置100の状態が正常状態である(メンテナンスは不要である)と言える。
そこで、制御部3は、対象処理が存在する場合、画像形成装置100のメンテナンス時期になった旨のユーザーへの通知を操作パネル6に行わせる。この構成では、画像形成装置100のメンテナンス時期になった旨を適切なタイミングでユーザーに通知することができる。
メンテナンス時期になった旨をユーザーに通知するとき、操作パネル6は、メッセージ画面60(図4参照)を表示する。メッセージ画面60には、対象処理を担う部分のメンテナンス時期になった旨のメンテナンスメッセージが配される。すなわち、制御部3は、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5のうち、対象処理を担う部分(異常発生の予兆がある部分)のメンテナンス時期になった旨のユーザーへの通知を操作パネル6に行わせる。これにより、ユーザーからすると、異常発生の予兆がある部分を把握することができるので、利便性が良い。たとえば、印刷部2に異常発生の予兆がある場合にはメンテナンスを受けるまでは印刷を控える、といった対策をとることができる。
また、本実施形態では、制御部3は、第1処理、第2処理および第3処理のうち、ユーザーにより選択された処理を行う。
第1処理が選択された場合、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち少なくとも1つを伴うジョブを実行するごとに、対象処理の検出を行う。すなわち、ジョブの完了後、その都度、画像形成装置100に異常発生の予兆があるか否かの判定が行われ、異常発生の予兆があれば、画像形成装置100のメンテナンス時期になった旨が通知される。これにより、画像形成装置100に異常発生の予兆がある場合、その旨を早い段階でユーザーに知らせることができる。
第2処理が選択された場合、制御部3は、実処理時間を求めるごとに、求めた実処理時間を現在の日時に対応付けて記憶部4に記憶させる。そして、所定時点になったとき、制御部3は、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のそれぞれについて、対応する日時が現時点から所定期間遡った時点までに入っている実処理時間の平均時間を求め、読取処理、印刷処理およびデータ生成処理のうち、対応する閾値時間よりも平均時間が長くなっている処理を対象処理として検出する。ここで、メンテナンス時期の通知が頻繁に行われると、ユーザーにとっては煩わしい。一方で、この構成では、メンテナンス時期の通知回数を減らすことができるので、通知回数を減らしたいユーザーにとっては利便性が良い。
また、原稿読取部1、印刷部2および画像処理部5が全て正常状態であっても、偶発的に、いずれかの処理の実処理時間が対応する閾値時間よりも長くなる場合がある。このため、所定期間内の平均時間に基づき対象処理を検出するのが好ましい。
第3処理が選択された場合、制御部3は、ジョブを実行するごとに、今回のジョブが条件充足ジョブであるか否かを判断する。そして、制御部3は、条件充足ジョブを実行した場合に対象処理の検出を行い、条件充足ジョブではないジョブを実行しても対象処理の検出を行わない。この構成では、特定のジョブが実行された場合にのみ検出処理を行うことができる。
ここで、原稿Dの搬送を担うローラーなどの部品は経時的に劣化する(異常が比較的発生し易い)。そこで、制御部3は、原稿読取部1による1枚分の原稿Dの搬送開始から排出までの時間を読取処理の実処理時間として求める。これにより、原稿Dの搬送を担う部品に異常発生の予兆があるか否か(当該部品が劣化しているか否か)を正確に判定することができる。
同様に、用紙Sの搬送を担うローラーなどの部品は経時的に劣化する(異常が比較的発生し易い)。そこで、制御部3は、印刷部2による1枚分の用紙Sの搬送開始から排出までの時間を印刷処理の実処理時間として求める。これにより、用紙Sの搬送を担う部品に異常発生の予兆があるか否か(当該部品が劣化しているか否か)を正確に判定することができる。
また、画像処理部5は、元データに基づき出力用画像データを生成するとき、記憶デバイス(ストレージおよび画像メモリー)へのデータ書込および記憶デバイスからのデータ読出を繰り返す。すなわち、画像処理部5の記憶デバイスに異常があれば、出力用画像データの生成が正常に行われない。そこで、制御部3は、画像処理部5への元データの転送開始から1ページ分の出力用画像データが生成されるまでにかかった時間をデータ生成処理の実処理時間として求める。これにより、記憶デバイスに異常発生の予兆があるか否かを正確に判定することができる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
1 画像読取部
2 印刷部
3 制御部
4 記憶部
5 画像処理部
6 操作パネル
100 画像形成装置
2 印刷部
3 制御部
4 記憶部
5 画像処理部
6 操作パネル
100 画像形成装置
Claims (8)
- 原稿を読み取る原稿読取部と、
用紙に画像を印刷する印刷部と、
出力用画像データを生成する画像処理部と、
前記原稿読取部による1ページ分の読取処理、前記印刷部による1ページ分の印刷処理および前記画像処理部による1ページ分のデータ生成処理のそれぞれについて、予め定められた閾値時間を記憶する記憶部と、
前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理を制御する制御部と、
操作パネルと、を備え、
前記制御部は、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のそれぞれについて、1ページ分の処理開始から終了までに実際にかかった実処理時間を求め、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のうち、対応する前記閾値時間よりも前記実処理時間が長くなっている処理を対象処理として検出し、
前記対象処理が存在する場合、前記制御部は、前記原稿読取部、前記印刷部および前記画像処理部のうち、前記対象処理を担う部分のメンテナンス時期になった旨のユーザーへの通知を前記操作パネルに行わせることを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のうち少なくとも1つを伴うジョブを実行するごとに、前記対象処理の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記実処理時間を求めるごとに、求めた前記実処理時間を現在の日時に対応付けて前記記憶部に記憶させ、
所定時点になったとき、前記制御部は、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のそれぞれについて、対応する前記日時が現時点から所定期間遡った時点までに入っている前記実処理時間の平均時間を求め、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のうち、対応する前記閾値時間よりも前記平均時間が長くなっている処理を前記対象処理として検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のうち少なくとも1つを伴うジョブであって所定条件を満たすジョブである条件充足ジョブを実行した場合に前記対象処理の検出を行い、前記条件充足ジョブではないジョブを実行しても前記対象処理の検出を行わないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のそれぞれについて、ユーザーにより設定された設定内容を認識し、前記設定内容に基づき、前記読取処理、前記印刷処理および前記データ生成処理のそれぞれの前記閾値時間を補正することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記原稿読取部は、原稿を搬送し、搬送中の原稿を読み取り、読み取りが完了した原稿を排出する処理を前記読取処理として行い、
前記制御部は、前記原稿読取部による1枚分の原稿の搬送開始から排出までの時間を前記読取処理の前記実処理時間として求めることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記印刷部は、用紙を搬送し、搬送中の用紙に画像を印刷し、画像が印刷された用紙を排出する処理を前記印刷処理として行い、
前記制御部は、前記印刷部による1枚分の用紙の搬送開始から排出までの時間を前記印刷処理の前記実処理時間として求めることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記画像処理部は、画像形成装置に入力された元データに基づき前記出力用画像データを生成し、
前記制御部は、前記画像処理部への前記元データの転送開始から1ページ分の前記出力用画像データが生成されるまでにかかった時間を前記データ生成処理の前記実処理時間として求めることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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JP2020123209A Pending JP2022019398A (ja) | 2020-07-17 | 2020-07-17 | 画像形成装置 |
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