JP2022016980A - イベント管理装置、イベント管理システム及びイベント管理方法 - Google Patents

Abstract

【課題】イベント参加者又は視聴者の満足度を向上することを課題とする。【解決手段】イベント管理装置２０が携帯端末１０からの電子チケット情報と利用者情報を関連付けて記憶し、この関連付けられた利用者情報に基づいて、飲食物、特典映像、オンラインオフ会予約等の商品を利用者の嗜好に合わせて、リコメンデーション情報として提供するとともに手配を行う。【選択図】図１

Description

本発明は、イベントの参加者又は視聴者の満足度を向上させることが可能なイベント管理装置、イベント管理システム及びイベント管理方法に関する。

従来、利用者がスポーツイベントやコンサートなどのイベントに参加する場合には、利用者はイベント会場の座席を手配するプレイガイドに赴いてチケットを購入していた。利用者は、このチケットを持参してイベント会場に移動し、イベント会場で開催されるイベントを鑑賞する。

ところが、最近のＩＴ（Information Technology）技術の普及に伴って、新たなチケットの取得方法が普及しつつある。具体的には、利用者は、パソコン又は携帯端末等から電子的なチケット（以下、「電子チケット」と言う）を発行するサーバ装置にアクセスして電子チケットを購入する。イベント会場では、かかる電子チケットを係員に見せてイベント会場の入場ゲートを通過する。

加えて、利用者がイベント会場に赴くのではなく、利用者のパソコン又は携帯端末を用いてイベントをオンラインで視聴可能とする技術も知られている。例えば特許文献１には、イベント会場内にビデオカメラ及びマイクを設け、イベントの映像をライブ映像として端末装置に配信する技術が開示されている。

特開２００６－０５０１８１号公報

しかしながら、上記特許文献１のものは、利用者の端末装置にライブ映像を配信するだけのものであり、利用者の満足度を向上させることが難しい。このため、利用者がイベントを視聴する場合に、いかにして利用者の満足度を向上させるかが重要な課題となっている。

なお、かかる課題は、利用者がイベントをオンラインで視聴する場合だけではなく、利用者が実際にイベントに参加する場合にも同様に生ずる課題である。例えば、イベント中又はイベント終了後に仲間と食事を楽しむことができるとは限らないからである。

本発明は、上記従来技術による問題点（課題）を解決するためになされたものであって、イベントの参加者又は視聴者の満足度を向上させることが可能なイベント管理装置、イベント管理システム及びイベント管理方法を提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、利用者に視聴されるイベントのイベント情報を含む電子チケットを取得する携帯端末と、前記イベント情報を管理するとともに前記電子チケットを前記携帯端末に提供するイベント管理装置とを有するイベント管理システムであって、前記イベント管理装置は、前記電子チケットを取得する利用者の利用者情報を受信する利用者情報受信手段と、前記電子チケットのイベント情報に対応付けて前記利用者情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに係る推奨情報を特定する特定手段と、前記イベントに関連して、前記特定手段により特定された前記推奨情報を前記携帯端末に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記イベント管理装置は、前記携帯端末から前記推奨情報のうちから選択された選択情報を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けた選択情報に対応するサービスに係る処理を行う処理手段とをさらに備えたことを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記イベント管理装置は、前記電子チケットに対応するイベントのライブ映像を前記携帯端末に対して配信する配信手段をさらに備え、前記特定手段は、前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントのライブ映像を前記携帯端末に配信するときの推奨情報を特定することを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記特定手段は、前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに関連する飲食物の提供、前記イベントに係る特典映像の提供、又は、前記イベントに関連するウエブミーティングルームの提供を含む推奨情報を特定することを特徴とする。

また、本発明は、上記発明において、前記特定手段は、前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記利用者に適した飲食場所の予約を含む推奨情報を特定することを特徴とする。

また、本発明は、利用者に視聴されるイベントのイベント情報を含む電子チケットを取得する携帯端末と通信可能に設けられ、前記イベント情報を管理するとともに前記電子チケットを前記携帯端末に提供するイベント管理装置であって、前記電子チケットを取得する利用者の利用者情報を受信する利用者情報受信手段と、前記電子チケットのイベント情報に対応付けて前記利用者情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに係る推奨情報を特定する特定手段と、前記イベントに関連して、前記特定手段により特定された前記推奨情報を前記携帯端末に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする。

また、本発明は、利用者に視聴されるイベントのイベント情報を含む電子チケットを取得する携帯端末と、前記イベント情報を管理するとともに前記電子チケットを前記携帯端末に提供するイベント管理装置とを有するイベント管理システムにおけるイベント管理方法であって、前記イベント管理装置が、前記電子チケットを取得する利用者の利用者情報を受信する利用者情報受信工程と、前記イベント管理装置が、前記電子チケットのイベント情報に対応付けて記憶部に前記利用者情報を記憶する記憶工程と、前記イベント管理装置が、前記記憶部に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに係る推奨情報を特定する特定工程と、前記イベント管理装置が、前記イベントに関連して、前記特定工程により特定された前記推奨情報を前記携帯端末に通知する通知工程とを含むことを特徴とする。

本発明によれば、イベントの参加者又は視聴者の満足度を向上させることが可能となる。

図１は、実施形態に係るイベント管理システムの概要を説明するための説明図である。 図２は、図１に示したイベント管理システムのシステム構成を示す図である。 図３は、図２に示した携帯端末の構成を示す機能ブロック図である。 図４は、図３に示した携帯端末の利用者情報入力の場合の一例を示す図である。 図５は、図２に示したイベント管理装置の構成を示す機能ブロック図である。 図６は、図２に示した携帯端末のリコメンデーション情報の一表示例を示す図である。 図７は、図５に示したイベント管理装置の電子チケット販売処理を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。 図８は、図５に示したイベント管理装置のイベント中の処理手順を示すフローチャートである。 図９は、図５に示したイベント管理装置が携帯端末に送信する別のリコメンデーション情報の携帯端末の表示例を示す図である。 図１０は、利用者がイベント会場に出向いてイベントに参加する際のイベント管理システムの概要を示す図である。 図１１は、図１０に示したイベント管理システムの実施イメージを示す図である。

以下に、本発明に係るイベント管理装置、イベント管理システム及びイベント管理方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。

＜イベント管理システムの概要＞
まず、本実施形態に係るイベント管理システムの概要について説明する。図１は、実施形態に係るイベント管理システムの概要を説明するための説明図である。

従来、スポーツイベントやコンサートなどのイベントに利用者が参加する場合には、イベント会場の座席を手配するプレイガイドに利用者が赴き、紙の入場券（チケット）を購入する。また、利用者のパソコン又は携帯端末等を利用してインターネットを通じて電子チケットを購入する場合もある。

最近では、利用者がイベント会場に赴くのではなく、利用者のパソコン又は携帯端末を用いてイベントを視聴可能とする技術も知られている。この技術では、イベント会場内にビデオカメラ及びマイクを設け、イベントの映像をライブ映像として端末装置に配信する。しかしながら、この技術は、利用者の端末装置にライブ映像を配信するだけの技術であり、利用者の満足度を高めることは難しい。また、利用者がイベントを視聴する場合だけではなく、利用者がイベントに参加する場合にも生ずる課題である。イベントの終了後に仲間と食事を共にして余韻を楽しむことができるとは限らないからである。

そこで、本実施形態では、利用者がパソコン又は携帯端末等を利用してインターネットを通じて電子チケットを購入する際に、利用者の利用者情報を取得し、電子チケット情報と関連付けを行って記憶する。そして、その関連付けられた情報に基づいて、利用者に推奨情報を提供する。提供される推奨情報は、利用者の嗜好に沿ったものになるため、利用者の満足度を向上させることができる。

次に、図１を用いて利用者が携帯端末１０を用いて電子チケットを購入し、携帯端末１０を用いてライブ映像を視聴する一連のシーケンスについて説明する。ここでは、あらかじめ利用者情報が携帯端末１０に記憶されているものとする。この利用者情報には、利用者の氏名、年齢等の個人情報、好みの飲食物等の嗜好情報、利用者の友人に関する識別情報、利用者が属するＳＮＳ等のグループを特定する識別情報等が含まれる。

図１に示すように、利用者は、携帯端末１０を用いてイベント管理装置２０にアクセスし、所望のイベントの電子チケットを購入する。具体的には、携帯端末１０が、空きイベントの中から所望のイベントを指定する指定操作、指定されたイベントの決済要求操作を受け付け（Ｓ１）、指定されたイベント情報及び決済要求情報を含む電子チケット購入情報をイベント管理装置２０に送信する。

携帯端末１０は、利用者情報を記憶部に記憶しており、電子チケット購入情報をイベント管理装置２０に送信したならば、記憶部に記憶した利用者情報をイベント管理装置２０に送信する（Ｓ２）。

イベント管理装置２０は、携帯端末１０から受信した電子チケット購入情報に基づいて、指定されたイベントに空きがあり、かつ、該イベントの料金の決済処理を実行できるか否かを確認し、決済処理の実行すなわち電子チケット販売処理を行ったならば（Ｓ３）、イベントの開催日時、座席位置、領収データ等を含む電子チケット情報を携帯端末１０に送信する。

携帯端末１０は、イベント管理装置２０から電子チケット情報を受信したならば、受信した電子チケット情報を記憶部に記憶する（Ｓ４）。

イベント開始時刻の所定時間（例えば５分）前になったならば、携帯端末１０は、イベント管理装置２０にイベント視聴要求を行い（Ｓ５）、イベント管理装置２０は、携帯端末１０に対してライブ映像を配信する（Ｓ６）。携帯端末１０は、ライブ映像を受信したならば、表示操作部にライブ映像を表示し（Ｓ７）、スピーカ又はイヤホン端子から音声を出力する。

また、イベント管理装置２０は、イベント中において、利用者情報に基づいて利用者に適した商品の候補を含む推奨情報（以下、「リコメンデーション情報」と言う）を生成し（Ｓ８）、生成したリコメンデーション情報を携帯端末１０に送信する。携帯端末１０は、ライブ映像とともにリコメンデーション情報を表示操作部に表示する（Ｓ９）。

携帯端末１０は、表示操作部に表示されたリコメンデーション情報に含まれる商品の候補の中から一又は複数の商品の選択操作を受け付けたならば（Ｓ１０）、イベント管理装置２０に対して選択情報を通知する。イベント管理装置２０は、選択情報に対応する商品の配送依頼処理を行う（Ｓ１１）。この配送依頼先は、利用者情報に含まれる住所又は利用者が所在する現在位置のいずれでもよい。利用者の現在位置に配送する場合には、ＧＰＳなどの位置情報を選択情報に含める必要がある。

＜イベント管理システムのシステム構成＞
次に、本実施形態に係るイベント管理システムのシステム構成について説明する。図２は、図１で説明したイベント管理システムのシステム構成を示す図である。図２に示すように、このイベント管理システムには、複数の携帯端末１０と、イベント管理装置２０と、複数のＰＣ３０とが含まれ、インターネット４０を介して各装置が接続されている。

携帯端末１０は、インターネットを介してウエブアクセスするウエブブラウザを搭載したスマートフォンなどの端末装置である。この携帯端末１０には、イベント管理用のアプリケーション（以下、単に「イベント管理アプリ」と言う）がイントールされている。利用者がこのイベント管理アプリを起動することにより、電子チケットの購入、利用者情報の提供、電子チケットの取得、リコメンデーション情報の取得及びリコメンデーション情報に含まれている商品の購入を行うことができる。また、携帯端末１０は、利用者の氏名、年齢等の個人情報、好みの飲食物等の嗜好情報、利用者の友人に関する識別情報、利用者が属するＳＮＳ等のグループを特定する識別情報等を含む利用者情報が記憶されている。

イベント管理装置２０は、電子チケットの販売、イベントのライブ映像の配信、利用者情報に基づいたリコメンデーション情報の特定、特定されたリコメンデーション情報の提供及び利用者により選択されたリコメンデーション情報の手配等を行う。

具体的には、電子チケットの販売処理を行う場合に、携帯端末１０から利用者情報を取得し、電子チケット情報と利用者情報を関連付けて記憶部に記憶する。そして、イベントが開始されたならば、利用者情報に基づいて利用者に適した商品の候補を特定し、特定した商品の候補を含むリコメンデーション情報を利用者に提供する。

携帯端末１０が、リコメンデーション情報に含まれる商品の選択操作を受け付けたならば、選択された商品に関する情報（選択情報）がイベント管理装置２０に通知される。イベント管理装置２０は、商品を利用者の住所又は所在位置に配送するよう商品の配送業者へ手配する。なお、ここでは説明の便宜上、サーバとしての役割を有するイベント管理装置２０を用いる場合を示したが、本発明は、これに限定されるものではなく、このイベント管理装置２０の機能をクラウド上で実装することもできる。特に、クラウドのエッジサーバを用いて実現することも可能である。

ＰＣ３０は、ウエブブラウザ及びインターネット接続機能を有し、携帯端末１０と同様に、インターネット上の所定のウエブサーバから配信されたコンテンツ（例えば、ライブ映像）を視聴することができる端末装置である。このため、かかるＰＣ３０の記憶部にあらかじめ利用者情報を記憶させ、このＰＣ３０からイベント管理装置２０にアクセスして、電子チケット購入情報を通知する。この際、ＰＣ３０は、イベント管理装置２０に利用者情報を送信する。また、ＰＣ３０は、イベント管理装置２０から配信されたライブ映像を表示している途中で、リコメンデーション情報を受信したならば、このリコメンデーション情報に含まれる商品を表示部に表示し、商品の選択操作を受け付ける。その後、ＰＣ３０は、選択情報をイベント管理装置２０に送信する。

インターネット４０は、複数の携帯端末１０及びＰＣ３０とイベント管理装置２０とを接続するネットワークである。

＜携帯端末１０の構成＞
次に、図２に示した携帯端末１０の構成について説明する。図３は、図２に示した携帯端末１０の構成を示す機能ブロック図である。図３に示すように、携帯端末１０は、操作表示部１１、通信Ｉ／Ｆ部１２、制御部１３及び記憶部１４を有する。なお、ここでは本実施形態に関連する機能のみを図示し、一般的な携帯端末又はスマートフォンが備える各機能の詳細な説明を省略する。

操作表示部１１は、タッチパネル式液晶ディスプレイ等の操作部兼表示部である。通信Ｉ／Ｆ部１２は、移動通信規格である第３世代移動通信方式、第４世代移動通信方式又は第５世代移動通信方式等による無線通信、無線ＬＡＮ（Local Area Network）等による近距離無線通信などを行うインターフェース部である。

制御部１３は、携帯端末１０の全体を制御する制御部であり、電子チケット購入処理部１３ａ、利用者情報送信部１３ｂ、電子チケット情報取得部１３ｃ、ライブ映像受信部１３ｄ、リコメンデーション情報処理部１３ｅ及び選択情報処理部１３ｆを有する。実際には、これらプログラムをＣＰＵ（Central Processing Unit）にロードして実行することにより、電子チケット購入処理部１３ａ、利用者情報送信部１３ｂ、電子チケット情報取得部１３ｃ、ライブ映像受信部１３ｄ、リコメンデーション情報処理部１３ｅ及び選択情報処理部１３ｆにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

電子チケット購入処理部１３ａは、インターネット４０を介してイベント管理装置２０にアクセスし、電子チケットの購入処理を行う処理部である。具体的には、携帯端末１０が、空きイベントの中から所望のイベントを指定する指定操作を受け付けるとともに、指定されたイベントの決済要求操作を受け付ける。その後、指定されたイベント情報及び決済要求情報を含む電子チケット購入情報をイベント管理装置２０に送信する。

利用者情報送信部１３ｂは、利用者が携帯端末１０を使って電子チケットを購入する際に、電子チケット購入情報とともに、携帯端末１０の記憶部１４に記憶されている利用者情報１４ｂをイベント管理装置２０に送信する。ここで、この利用者情報１４ｂには、利用者の氏名、年齢等の個人情報、好みの飲食物等の嗜好情報、利用者の友人に関する識別情報、利用者が属するＳＮＳ等のグループを特定する識別情報等が含まれる。

電子チケット情報取得部１３ｃは、携帯端末１０から送信した電子チケット購入情報に基づいて、イベント管理装置２０にて電子チケット販売処理が完了された電子チケット情報を取得し、記憶部に電子チケット情報１４ａとして記憶する。電子チケット情報には、イベントの開催日時、座席位置、領収データ等の情報が含まれる。

ライブ映像受信部１３ｄは、イベント装置２０から配信されるライブ映像を受信し、携帯端末１０の操作表示部１１にライブ映像を表示する。

リコメンデーション情報処理部１３ｅは、イベント管理装置２０が利用者情報に基づいて利用者に適した商品の候補を含むリコメンデーション情報を生成し、携帯端末１０に送信されたリコメンデーション情報を受信し、操作表示部１１に表示する。また受信されたリコメンデーション情報は、リコメンデーション情報１４ｃとして記憶部１４に記憶する。

選択情報処理部１３ｆは、リコメンデーション情報処理部１３ｅで操作表示部１１に表示された、リコメンデーション情報に含まれる商品の候補の中から、一又は複数の商品の選択操作を受け付け、イベント管理装置２０に選択情報を送信する。

記憶部１４は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、電子チケット情報１４ａ、利用者情報１４ｂ及びリコメンデーション情報１４ｃを記憶する。なお、これらの情報についてはすでに説明したため、ここではその詳細な説明を省略する。

次に、携帯端末１０の利用者情報の入力の方法ついて説明する。図４は、図３に示した携帯端末１０の利用者情報入力の場合の一例を示す図である。利用者情報は、あらかじめ携帯端末１０に記憶されているが、図４のように新たな情報の入力を行ってもよい。ここでは、携帯端末１０の操作表示部１１に、イベントに参加される友人ＩＤ入力枠１６ａと所属しているグループＩＤ入力枠１６ｂを表示し、利用者情報の入力ができるような表示例を記載している。

＜イベント管理装置２０の構成＞
次に、図２に示したイベント管理装置２０の構成について説明する。図５は、図２に示したイベント管理装置の構成を示す機能ブロック図である。図５に示すように、イベント管理装置２０は、操作部２１、表示部２２、通信Ｉ／Ｆ部２３、制御部２４、記憶部２５を有する。

操作部２１は、各種の操作を受け付ける処理部である。表示部２１は、各種の表示を行う処理部である。通信Ｉ／Ｆ部２３は、携帯端末１０やＰＣ３０などの他の装置と通信を行う際に用いるインターフェース部である。

制御部２４は、イベント管理装置２０の全体を制御する制御部であり、電子チケット販売処理部２４ａ、利用者情報取得部２４ｂ、ライブ映像配信処理部２４ｃ、リコメンデーション情報生成部２４ｄ及び選択情報処理部２４ｅを有する。実際には、これらプログラムをＣＰＵにロードして実行することにより、電子チケット販売処理部２４ａ、利用者情報取得部２４ｂ、ライブ映像配信処理部２４ｃ、リコメンデーション情報生成部２４ｄ及び選択情報処理部２４ｅにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。

電子チケット販売処理部２４ａは、携帯端末１０から受信した電子チケット購入情報に基づいて、指定されたイベントに空きがあり、かつ、該イベントの料金の決済処理を実行できるか否かを確認し、決済処理の実行を行い、イベントの開催日時、座席位置、領収データ等を含む電子チケット情報を携帯端末１０に送信する。また、利用者情報取得部２４ｂで取得された利用者固有の利用者情報を電子チケット情報と関連付けて、電子チケット情報２５ａ及び利用者情報２５ｂとして記憶部２５に記憶する。利用者情報取得部２４ｂは、利用者が電子チケットを購入する際に、利用者固有の利用者情報を取得する。ここで、利用者情報は、利用者の氏名、年齢等の個人情報、好みの飲食物等の嗜好情報、利用者の友人に関する識別情報、利用者が属するＳＮＳ等のグループを特定する識別情報等が含まれる。

ライブ映像配信処理部２４ｃはイベント開催時間になったら、イベント会場の音声および映像を携帯端末１０あるいはＰＣ３０に配信を行う。イベント会場の音声および映像をリアルタイムで伝送する技術はよく知られているためここでは詳細な説明を省略する。

リコメンデーション情報生成部２４ｄは、記憶部２５に記憶された電子チケット情報２５ａとそれに関連付けられた利用者情報２５ｂ及びシステムが保持している利用者の過去の利用履歴の情報である利用者利用履歴２５ｃに基づいて、利用者に適した商品の候補を含むリコメンデーション情報を生成し、生成したリコメンデーション情報を携帯端末１０に送信する。リコメンデーション情報は、例えば図６に示すようなピザや寿司及びビールの購入情報である。

選択情報処理部２４ｅは、リコメンデーション情報生成部２４ｄから携帯端末１０に送信された商品の候補の中から、利用者が選択した一又は複数の商品の選択情報を受信し、その選択情報に基づいて商品の料金の決済処理を実行できるか否かを確認し、決済処理が実行できたならば、選択情報に対応する商品の配送処理を行う。この配送依頼先は、利用者情報に含まれる住所又は利用者が存在する現在位置のいずれでもよい。利用者の現在位置に配送する場合は、ＧＰＳなどの位置情報を選択情報に含める必要がある。

これにより、例えば、利用者がライブ配信を視聴している場合に、利用者の視聴場所の座標情報を用いて、例えばピザ宅配であるならば「今注文すれば２３分で宅配可能」という情報を携帯端末１０上で可視化することができる。なお、どの程度の時間で宅配することができるかについては、ピザ屋から利用者の視聴場所までの距離、交通状況、ピザ屋の繁忙度合いに基づいて算定することができる。

記憶部２５は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、電子チケット情報２５ａ、利用者情報２５ｂ及び利用者履歴２５ｃを記憶する。なお、これらの情報についてはすでに説明したため、ここではその詳細な説明を省略する。

次に、イベント管理装置２０から携帯端末１０に送信されるリコメンデーション情報について説明する。図６は、図２に示した携帯端末１０のリコメンデーション情報の一表示例を示す図である。イベント管理装置２０は、利用者情報に基づいて、利用者に適した商品の候補を含むリコメンデーション情報を生成し、生成したリコメンデーション情報を携帯端末１０に送信する。

ここでは、例えば利用者の利用者情報より、利用者は、食べ物は、ピザや寿司が好みであり、飲み物としては、ビールが好みであるとする。この場合、リコメンデーション情報生成部２４ｄで、ピザ購入、寿司購入及びビール購入のリコメンデーション情報が生成され、この生成されたリコメンデーション情報が携帯端末１０に送信される。携帯端末１０では、携帯端末１０の操作表示部１１にリコメンデーション情報生成部１４ｄで生成された、ＡＢＣピザ購入情報１８ａ、ＪＫＬ寿司購入情報１８ｂ及びＸＹＺビール購入情報１８ｃの３つのリコメンデーション情報が表示される。利用者は、表示されているリコメンデーション情報から購入したい商品を選択すると、その選択情報がイベント管理装置２０に送られ、決済及び配送手配が行われる。

次に、イベント管理装置２０における電子チケット販売処理を行う場合の処理手順について説明する。図７は、図５に示したイベント管理装置２０の電子チケット販売処理を行う場合の処理手順を示すフローチャートである。

イベント管理装置２０は、携帯端末１０から送信された指定されたイベント情報及び決済要求情報を含む電子チケット購入情報を受信する（ステップＳ１０１）。また、携帯端末１０から送信された携帯端末１０の記憶部に記憶された利用者情報を受信し（ステップＳ１０２）、電子チケット情報と利用者情報を関連付けて、イベント管理装置２０の記憶部２５に記憶する（ステップＳ１０３）。その後、イベント管理装置２０は、電子チケット販売処理が行われた電子チケット情報を携帯端末１０に送信する（ステップＳ１０４）。電子チケット情報には、イベントの開催日時、座席位置、領収データ等の情報が含まれる。

次に、イベント管理装置２０のイベント中の処理手順を説明する。図８は、図５に示したイベント管理装置２０のイベント中の処理手順を示すフローチャートである。

イベント管理装置２０はイベントが開始されるとライブ映像配信を開始する（ステップＳ１１０）。イベント管理装置２０はイベントのライブ映像配信中に利用者情報に基づいて利用者に適した商品の候補を含むリコメンデーション情報を生成し、生成したリコメンデーション情報を携帯端末１０に送信する（ステップＳ１１１）。

利用者が送信されたリコメンデーション情報に含まれる商品の候補の中から、一又は複数の商品の選択をしたならば（ステップＳ１１２：Ｙｅｓ）、イベント管理装置２０は、選択された商品の決済及び配送の依頼（ステップＳ１１３）を行う。また、利用者が、商品またはサービスを全く選択しない場合（ステップＳ１１２：Ｎｏ）は、ライブ映像配信を継続し、イベント終了時にライブ映像配信を終了する（ステップＳ１１４）。

次に、ライブ配信中にイベント管理装置２０から携帯端末１０に送信される、別のリコメンデーション情報について説明する。図９は、図５に示したイベント管理装置２０が携帯端末１０に送信する別のリコメンデーション情報の携帯端末１０の表示例を示す図である。イベント管理装置２０は、利用者の情報に基づいて、利用者の適した商品候補を含むリコメンデーション情報を生成し、生成したリコメンデーション情報を携帯端末１０に送信する。

ここでは、例えば利用者の利用者情報より、利用者は、ライブ映像に関してステージの袖から撮られた映像や、特定のアイドルの映像などのプレミアム映像を視聴することが多い。また、ライブ終了後に開催される楽屋からの中継映像を視聴している。さらに、利用者は、ライブ終了後に友人とオンラインオフ会を開催するのが好みであるとする。

この場合、リコメンデーション情報としては、携帯端末１０の操作表示部１１に表示されている、ステージ袖視聴券５２ａ及び個別アイドル映像券５２ｂのようなプレミアムライブ映像や、ライブ終了後に開催される楽屋からの中継映像が見られるアフターライブ楽屋券５２ｃ及び一緒にイベントを視聴している友人たちとライブ終了後オンラインオフ会の会場を予約するオフ会ルーム予約５２ｄなどが提供される。このように、利用者情報に応じて様々なサービスをリコメンデーション情報として提供ができる。

また、本実施形態は、利用者がイベントを視聴する場合だけでなく、利用者がイベントに参加する場合でも、利用者情報に基づくリコメンデーション情報の提供が可能である。

次に、利用者が携帯端末１０を用いて電子チケットを購入し、利用者がイベントを視聴するのではなく、実際に利用者がイベントに参加する場合の一連のシーケンスについて説明する。図１０は、利用者がイベント会場に出向いてイベントに参加する際のイベント管理システムの概要を示す図である。なお、利用者がイベントに参加する場合でも、携帯端末１０とイベント管理装置２０の間で、電子チケットの購入処理が必要となるが、それは、利用者がイベントを視聴する場合と同じなため、ここでは詳細な説明は省略する。

イベント管理装置２０は、イベントの開催日時のイベント開催（例えば３時間）前に、電子チケットとあらかじめ取得した利用者情報に基づいてリコメンデーション情報を生成し、携帯端末１０に、リコメンデーション情報（１）を送信する（Ｓ１０）。このリコメンデーション情報は、イベント開始前に利用者の趣味や嗜好に合わせて、博物館や文化施設あるいはレストランでの食事等のリコメンデーション情報であり、所要時間も参考に適宜利用者の携帯端末１０に送信してもよい。

イベント管理装置２０から送信されたリコメンデーション情報（１）は、携帯端末１０に表示され（Ｓ１１）、利用者は表示されたリコメンデーション情報で好みのものを選択する（Ｓ１２）。選択されたリコメンデーション情報（１）は、予約情報として、携帯端末１０からイベント管理装置２０へ送信され、イベント管理装置２０で予約処理が行われる（Ｓ１３）。そして予約が完了すると、イベント管理装置２０は、予約完了情報を携帯端末１０に送信し、携帯端末１０は、受信した予約完了情報を表示する（Ｓ１４）。

また、イベント終了後に、あらかじめ取得した利用者情報に基づいて、リコメンデーション情報を生成し、携帯端末１０にリコメンデーション情報（２）を送信する（Ｓ１５）。このリコメンデーション情報は、イベント終了後に利用者の趣味や嗜好或いは同じイベントへの友人の参加状況や、ファンクラブ等の活動に合わせて、友人たちと、イベント後に余韻を語り合うためのオフ会の会場を予約するリコメンデーション情報や、ファンの集いの参加の情報を適宜利用者の携帯端末１０に送信してもよい。

イベント管理装置２０から送信されたリコメンデーション情報（２）は、携帯端末１０に表示され（Ｓ１６）、利用者は表示されたリコメンデーション情報の内、好みのものを選択する（Ｓ１７）。選択されたリコメンデーション情報（２）は、予約情報として携帯端末１０からイベント管理装置２０へ送信され、イベント管理装置２０で予約処理が行われる（Ｓ１８）。そして予約が完了すると、イベント管理装置２０は、予約完了情報を携帯端末１０に送信し、携帯端末１０は、受信した予約完了情報を表示する（Ｓ１９）。

次に、利用者がイベントに参加する場合のイベント管理システムの実施イメージを説明する。図１１は、図１０に示したイベント管理システムの実施イメージを示す図である。まず、イベント開始前の時間帯について、イベント管理システムは、保持している電子チケット情報とあらかじめ取得した利用者情報より、イベント開始前のリコメンデーション情報を送信することができる。ここでは、利用者は、博物館をめぐるのが好きであるとの情報より、電子チケット情報のイベント開始時間と博物館めぐりの情報を関連付けて、リコメンデーション情報を特定することができる。この例では、イベント開始時間の３時間前に会場周辺に来て、その近くにあるＡＢＣ館を見学したのちに、イベント会場でイベントに参加するようなリコメンデーション情報を提供している。

また、イベント終了後の時間帯について、イベント管理システムは、保持している電子チケット情報とあらかじめ取得した利用者情報より、利用者が好きなイタリアンレストランで、イベント終了後に食事をすることをリコメンデーション情報として提供している。さらに、同じイベントに参加した知人や、いつも親しくしているグループとともに、イベント終了後の時間を楽しく過ごすリコメンデーション情報を提供することも可能となる。

上述してきたように、本実施形態では、利用者が取得した電子チケットの開催日時を含むイベント情報を記憶部に記憶し、かつ、記憶部に記憶している利用者の氏名、年齢等の個人情報、好みの飲食物等の嗜好情報、利用者の友人に関する識別情報および利用者が属するＳＮＳ等のグループを特定する識別情報等の利用者情報をイベント管理装置２０に提供する携帯端末１０と、携帯端末１０から利用者情報を取得し、電子チケット情報と利用者情報を関連付けて記憶部に記憶するイベント管理装置２０を有し、イベント管理装置２０は、電子チケット情報と関連付けられた利用者情報に基づいて、利用者に適した商品の候補を特定し、特定した商品の候補を含むリコメンデーション情報を利用者に提供し、利用者がリコメンデーション情報に含まれる商品を選択したならば、携帯端末１０は、利用者が選択した商品に関する選択情報をイベント管理装置２０に送信し、イベント管理装置２０は、選択された商品を利用者の住所または所在位置に配送するよう構成したので、利用者は、利用者の嗜好にあった商品を享受することでき、利用者の満足度を向上することができる。

また、上記実施形態では、携帯端末１０によりイベントを視聴する場合を示したが、携帯端末１０と同様の機能を持っているＰＣ３０でイベントを視聴することもできる。

また、上記実施形態では、利用者が会場に出向いてイベントを鑑賞する場合、イベントの開始前あるいはイベントの終了後に、イベント管理装置２０は、電子チケット情報と関連付けられた利用者情報に基づいて、利用者に適したサービスの候補を特定し、特定したサービスの候補を含むリコメンデーション情報を利用者に提供し、利用者がリコメンデーション情報に含まれるサービスを選択したならば、携帯端末１０は、利用者が選択したサービスに関する選択情報をイベント管理装置２０に送信し、イベント管理装置２０は、選択されたサービスを予約することもできる。

上記の実施形態で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。

本発明に係るイベント管理装置、イベント管理システム及びイベント管理方法は、イベントの参加者又は視聴者の満足度を向上する場合に適している。

１０ 携帯端末
１１ 操作表示部
１２ 通信Ｉ／Ｆ部
１３ 制御部
１３ａ 電子チケット購入処理部
１３ｂ 利用者情報送信部
１３ｃ 電子チケット情報取得部
１３ｄ ライブ映像受信部
１３ｅ リコメンデーション情報処理部
１３ｆ 選択情報処理部
１４ 記憶部
１４ａ 電子チケット情報
１４ｂ 利用者情報
１４ｃ リコメンデーション情報
１６ａ 友人ＩＤ入力枠
１６ｂ グループＩＤ入力枠
１８ａ ＡＢＣピザ購入情報
１８ｂ ＪＫＬ寿司購入情報
１８ｃ ＸＹＺビール購入情報
２０ イベント管理装置
２１ 操作部
２２ 表示部
２３ 通信Ｉ／Ｆ部
２４ 制御部
２４ａ 電子チケット販売処理部
２４ｂ 利用者情報取得部
２４ｃ ライブ映像配信処理部
２４ｄ リコメンデーション情報生成部
２４ｅ 選択情報処理部
２５ 記憶部
２５ａ 電子チケット情報
２５ｂ 利用者情報
２５ｃ 利用者利用履歴
３０ ＰＣ
４０ インターネット
５２ａ ステージ袖視聴券
５２ｂ 個別アイドル映像券
５２ｃ アフターライブ楽屋券
５２ｄ オフ会ルーム予約

Claims (7)

1. 利用者に視聴されるイベントのイベント情報を含む電子チケットを取得する携帯端末と、前記イベント情報を管理するとともに前記電子チケットを前記携帯端末に提供するイベント管理装置とを有するイベント管理システムであって、
   前記イベント管理装置は、
   前記電子チケットを取得する利用者の利用者情報を受信する利用者情報受信手段と、
   前記電子チケットのイベント情報に対応付けて前記利用者情報を記憶する記憶手段と、
   前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに係る推奨情報を特定する特定手段と、
   前記イベントに関連して、前記特定手段により特定された前記推奨情報を前記携帯端末に通知する通知手段と
   を備えたことを特徴とするイベント管理システム。
2. 前記イベント管理装置は、
   前記携帯端末から前記推奨情報のうちから選択された選択情報を受け付ける受付手段と、
   前記受付手段により受け付けた選択情報に対応するサービスに係る処理を行う処理手段と
   をさらに備えたことを特徴とする請求項１に記載のイベント管理システム。
3. 前記イベント管理装置は、
   前記電子チケットに対応するイベントのライブ映像を前記携帯端末に対して配信する配信手段をさらに備え、
   前記特定手段は、
   前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントのライブ映像を前記携帯端末に配信するときの推奨情報を特定する
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載のイベント管理システム。
4. 前記特定手段は、
   前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに関連する飲食物の提供、前記イベントに係る特典映像の提供、又は、前記イベントに関連するウエブミーティングルームの提供を含む推奨情報を特定する
   ことを特徴とする請求項３に記載のイベント管理システム。
5. 前記特定手段は、
   前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記利用者に適した飲食場所の予約を含む推奨情報を特定する
   ことを特徴とする請求項１に記載のイベント管理システム。
6. 利用者に視聴されるイベントのイベント情報を含む電子チケットを取得する携帯端末と通信可能に設けられ、前記イベント情報を管理するとともに前記電子チケットを前記携帯端末に提供するイベント管理装置であって、
   前記電子チケットを取得する利用者の利用者情報を受信する利用者情報受信手段と、
   前記電子チケットのイベント情報に対応付けて前記利用者情報を記憶する記憶手段と、
   前記記憶手段に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに係る推奨情報を特定する特定手段と、
   前記イベントに関連して、前記特定手段により特定された前記推奨情報を前記携帯端末に通知する通知手段と
   を備えたことを特徴とするイベント管理装置。
7. 利用者に視聴されるイベントのイベント情報を含む電子チケットを取得する携帯端末と、前記イベント情報を管理するとともに前記電子チケットを前記携帯端末に提供するイベント管理装置とを有するイベント管理システムにおけるイベント管理方法であって、
   前記イベント管理装置が、前記電子チケットを取得する利用者の利用者情報を受信する利用者情報受信工程と、
   前記イベント管理装置が、前記電子チケットのイベント情報に対応付けて記憶部に前記利用者情報を記憶する記憶工程と、
   前記イベント管理装置が、前記記憶部に記憶された前記利用者情報に基づいて、前記イベントに係る推奨情報を特定する特定工程と、
   前記イベント管理装置が、前記イベントに関連して、前記特定工程により特定された前記推奨情報を前記携帯端末に通知する通知工程と
   を含むことを特徴とするイベント管理方法。

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