JP2022015431A - 衛星測位システム及び方法 - Google Patents

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【課題】マルチパス情報に基づいて位置情報を補正可能な衛星測位システム及び方法を提供する。【解決手段】衛星測位システム1は、複数の衛星の軌道位置に基づく恒星時ごとに、複数の参照地点のそれぞれについて、各衛星からの測位信号に基づき算出された算出位置情報と、各衛星からの測位信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、算出位置情報と実際の位置情報との誤差情報と、を対応付けたマルチパス誤差DB40を生成するマルチパス誤差DB生成部20と、測位信号を受信信号として受信した位置の位置情報を、各衛星からの受信信号に基づき補正前位置情報として算出する位置情報使用部50と、恒星時と、補正前位置情報と、各衛星からの受信信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、に対応する誤差情報をマルチパス誤差DB40から取得し、取得した当該誤差情報を用いて補正前位置情報を補正する位置補正処理部60と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は衛星測位システム及び方法に関する。
衛星から送信された信号が建物や地表により反射又は回折して受信機に届く場合がある。このような場合における受信信号は、マルチパス信号と呼ばれる。以下では、反射又は回折した信号のみからなる信号と、当該信号と直接届く信号(直接波)とが重なった信号と、の両方をマルチパス信号と呼ぶ。
図2を用いて、上述したマルチパス信号について説明する。スマートフォン等の受信機3は、衛星2aから信号4aを受信し、衛星2bから信号4b1及び4b2を受信し、衛星2cから信号4cを受信している。信号4aは、回折した信号であり、信号4b2及び4cは反射した信号である。受信機3は、直接波である信号4b1と、反射した信号4b2とが重なった信号を、衛星2bから受信している。このような信号も、上記のようにマルチパス信号と呼ばれる。
衛星測位システムは、衛星が送信する衛星内部時刻を受信するまでにかかった時間から、受信機と衛星との間の光路距離を見積もる。測位システムは、4機以上の衛星から同時に信号を受信することで、3次元の位置及び信号受信機の時刻の補正を行うことができる。
衛星から受信機までの距離と、光路距離とに差がない場合には、マルチパスによる誤差は生じていない。したがって、衛星測位システムは、精度よく測位を行うことができる。一方、受信機がマルチパス信号を受信した場合、信号が経路上で反射又は回折しているため、同じ衛星からの直進した信号を受信するときに比べて受信時刻が遅れる。したがって、衛星から受信機までの距離と、光路距離との間に誤差が生じる。以下では、マルチパス信号による誤差を、マルチパス誤差と呼ぶ。マルチパス誤差は、衛星から直進した信号が遮られやすい市街地で顕著に表れる。より測位精度を高めるためには、マルチパス誤差を補正する必要がある。
特許文献1は、マルチパス誤差を補正する技術を開示している。特許文献1に記載の技術によると、まず、ある恒星時のある地点において、実際に受信機の存在する位置(真の位置B)と算出された位置(算出位置A)との間の誤差情報が、誤差DBへ格納される(図11参照)。そして、同じ恒星時で測位を実施し、算出された位置が誤差DBに存在する場合、誤算DBを参照して誤差情報を取得し(図12参照)、取得した誤差情報を用いて位置の補正を行うことができる(図13参照)。算出位置Aがマルチパスの影響を受けている場合、過去の誤差情報をもとに真の位置Bに補正が行われ、マルチパスの誤差を取り除くことが可能となる。
特許文献1に記載の技術は、算出位置を誤差DBへのクエリに使用するため、受信機がマルチパスの影響で算出位置に存在すると認識されているのか、実際に受信機が算出位置に存在するのかを識別することができない。図14は、実際に算出位置Aに存在するにもかかわらず、算出位置に対して誤差DBを用いた誤差補正を行った場合、誤った補正位置が位置情報とされるケースを示す。このように、特許文献1に記載された技術によると、算出位置が等しい複数の地点を識別することができず、位置の補正を適切に行うことができないおそれがあった。
特開平11-109018号公報
上記のように、マルチパス誤差が存在する場合、算出された位置情報が共通する複数の地点を識別して適切な補正を行うことは難しいという問題があった。
本開示は、このような問題点を解決するためになされたものであり、マルチパス情報に基づいて位置情報を補正可能な衛星測位システム及び方法を提供することを目的とする。
本開示にかかる衛星測位システムは、複数の衛星の軌道位置に基づく恒星時ごとに、複数の参照地点のそれぞれについて、各衛星からの測位信号に基づき算出された算出位置情報と、前記各衛星からの前記測位信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、前記算出位置情報と実際の位置情報との誤差情報と、を対応付けたマルチパス誤差データベースを生成するマルチパス誤差データベース生成部と、前記測位信号を受信信号として受信した位置の位置情報を、前記各衛星からの前記受信信号に基づき補正前位置情報として算出する位置情報使用部と、前記受信信号を受信した時刻に対応する前記恒星時と、前記補正前位置情報と、前記各衛星からの前記受信信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、に対応する前記誤差情報を前記マルチパス誤差データベースから取得し、取得した当該誤差情報を用いて前記補正前位置情報を補正する位置補正処理部と、を備える。
本開示にかかる衛星測位方法は、複数の衛星の軌道位置に基づく恒星時ごとに、複数の参照地点のそれぞれについて、各衛星からの測位信号に基づき算出された算出位置情報と、前記各衛星からの前記測位信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、前記算出位置情報と実際の位置情報との誤差情報と、を対応付けたマルチパス誤差データベースを生成し、前記測位信号を受信信号として受信した位置の位置情報を、前記各衛星からの前記受信信号に基づき補正前位置情報として算出し、前記受信信号を受信した時刻に対応する前記恒星時と、前記補正前位置情報と、前記各衛星からの前記受信信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、に対応する前記誤差情報を前記マルチパス誤差データベースから取得し、取得した当該誤差情報を用いて前記補正前位置情報を補正する、ものである。
本開示により、マルチパス情報に基づき位置情報を補正可能な衛星測位システム及び方法を提供することが可能となる。
実施の形態1にかかる衛星測位システムの構成を示すブロック図である。 マルチパス信号の概要を説明する概略図である。 マルチパス誤差DBの概要を示す概略図である。 実施の形態2にかかる衛星測位システムの構成を示すブロック図である。 マルチパス誤差DB生成部の構成を示すブロック図である。 マルチパス誤差DBを生成する処理の流れを示すフローチャートである。 マルチパス誤差DBを使用する処理の流れを示すフローチャートである。 マルチパス信号を識別する方法の概要を示す概略図である。 実施の形態3にかかる衛星測位システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる衛星測位システムの構成を示すブロック図である。 関連技術にかかる誤差DB(Data Base)の概要を示す概略図である。 関連技術を用いて、誤差を補正する方法の概要を示す概略図である。 関連技術を用いて誤差の補正に成功するケースを示す概略図である。 関連技術を用いて誤差の補正に失敗するケースを示す概略図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態1にかかる衛星測位システム1の機能構成を示すブロック図である。衛星測位システム1は、マルチパス誤差DB(Data Base)生成部20と、位置情報使用部50と、位置補正処理部60とを備える。
マルチパス誤差DB生成部20は、複数の衛星の軌道位置に基づく恒星時ごとに、複数の参照地点のそれぞれについて、各衛星からの測位信号に基づき算出された算出位置情報と、前記各衛星からの前記測位信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、前記算出位置情報と実際の位置情報との誤差情報と、を対応付けたマルチパス誤差DBを生成する。なお、マルチパス誤差DBは、マルチパス誤差データベースとも呼ぶ。マルチパス誤差DB生成部20は、マルチパス誤差データベース生成部とも呼ぶ。
恒星時とは、地上から見て衛星の軌道位置が同じように見える時間を表す。例えば、GPS衛星は、11時間58分ごとに同じ位置に現れることが知られている。前に同恒星時となった時刻を前恒星日、次に同恒星時となる時刻を次恒星日とも呼ぶ。
複数の参照地点は、実際の位置情報が既知の地点であってもよい。実際の位置情報が既知の地点とは、例えば、電子基準点や、建造物に受信機を取り付けた地点等である。また、実際の位置情報は、ジャイロセンサ等により測定されてもよい。マルチパス情報は、各衛星から受信した測位信号の受信強度であってもよく、各衛星から受信した測位信号の受信強度の比であってもよい。誤差情報は、例えば、実際の位置情報を示す3次元ベクトルと、算出位置情報を示す3次元ベクトルとの差分をとる処理を行うことによって得られる3次元ベクトルであってもよい。
位置情報使用部50は、上記各衛星からの測位信号を受信信号として受信した位置の位置情報を、当該受信信号に基づき補正前位置情報として算出する。マルチパス信号を受信した場合、補正前位置情報には、誤差が含まれていることとなる。
位置補正処理部60は、受信信号を受信した時刻に対応する上記恒星時と、上記補正前位置情報と、上記受信信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、に対応する上記誤差情報をマルチパス誤差DBから取得し、取得した当該誤差情報を用いて上記補正前位置情報を補正する。即ち、位置補正処理部60は、マルチパス情報、恒星時、及び補正前位置情報をキーとして、マルチパス誤差DBを検索し、対応する地点における誤差情報を取得する。そして、位置補正処理部60は、取得した誤差情報を用いて、補正前位置情報を補正する。
実施の形態1にかかる衛星測位システムは、測位信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、誤差情報とを対応付けたマルチパス誤差DBを備える。したがって、当該衛星測位システムは、受信信号の受信強度に応じて、適切な誤差情報をデータベースから抽出し、位置情報を補正することができる。
尚、衛星測位システム1は、図示しない構成としてプロセッサ、メモリ及び記憶装置を備えるものである。また、当該記憶装置には、本実施形態にかかる衛星測位方法の処理が実装されたコンピュータプログラムが記憶されている。そして、当該プロセッサは、記憶装置からコンピュータプログラムを前記メモリへ読み込ませ、当該コンピュータプログラムを実行する。これにより、前記プロセッサは、マルチパス誤差DB生成部20、位置情報使用部50、及び位置補正処理部60の機能を実現する。
または、マルチパス誤差DB生成部20、位置情報使用部50、及び位置補正処理部60は、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、各装置の各構成要素の一部又は全部は、汎用または専用の回路(circuitry)、プロセッサ等やこれらの組合せによって実現されてもよい。これらは、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組合せによって実現されてもよい。また、プロセッサとして、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(field-programmable gate array)等を用いることができる。
また、衛星測位システム1の各構成要素の一部又は全部が複数の情報処理装置や回路等により実現される場合には、複数の情報処理装置や回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。例えば、情報処理装置や回路等は、クライアントサーバシステム、クラウドコンピューティングシステム等、各々が通信ネットワークを介して接続される形態として実現されてもよい。また、衛星測位システム1の機能がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてもよい。
実施の形態2
実施の形態2は、上述した実施の形態1の具体例である。実施の形態2にかかる衛星測位システム1aは、測位衛星からの信号が届きにくい地点である入り組んだ路地などにおいて測位を行う。衛星測位システム1aは、一定時間間隔で、恒星時と、衛星測位による算出位置情報と、各測位信号のマルチパス情報と、実際に存在する位置と算出位置情報との誤差情報と、を格納し、マルチパス誤差DBを構築する。マルチパス誤差DBを構築した後、衛星測位システム1aは、恒星時と、衛星測位による算出位置情報と、各測位信号のマルチパス情報と、を用いて誤差情報を参照する。
常時全地点を測定しDBとして保持することは困難であるため、衛星測位システム1aは、測位を行った時間に最も近い恒星時における誤差情報を参照してもよい。また、衛星測位システム1aは、マルチパスが発生しているかどうかの状況が変化しないように、マルチパス情報が大きく変化せず、かつ算出位置情報が近い位置の誤差情報を参照してもよい。さらに、受信機の性能差、受信機の使用環境による依存性を減らすために、衛星測位システム1aは、各衛星からの測位信号の信号強度(受信強度)比をマルチパス情報として使用してもよい。
図3を用いて、衛星測位システム1aが使用するマルチパス誤差DB40について説明する。マルチパス誤差DB40には、恒星時ごとに、各衛星との光路距離、各信号がマルチパスであるか直接波であるか、及び誤差情報が登録されている。なお、図示を省略しているが、マルチパス誤差DB40には、算出位置情報と、マルチパス情報とが登録されているものとする。
マルチパス誤差DB40は、複数の参照地点についての誤差情報が登録されている。1行目に対応する参照地点は、各衛星から直接波を受信しており、マルチパス誤差がないため、誤差情報は登録されていない。2行目に対応する参照地点は、衛星Yからマルチパス信号を受信しているため、誤差情報として3次元ベクトルが登録されている。図示を省略しているが、3行目及び4行目もマルチパス信号を受信しているため、誤差情報が登録されることとなる。衛星測位システム1aは、このように、マルチパスを含む測位に対して補正を行う。
図4は、衛星測位システム1aの構成を示すブロック図である。衛星測位システム1aは、DB生成フェーズと、DB運用フェーズとで構成される。DB生成フェーズは、誤差DB生成処理実行部10と、マルチパス誤差DB生成部20と、地上位置測位部30と、マルチパス誤差DB40とで構成される。DB運用フェーズは、DB生成フェーズで生成されたマルチパス誤差DB40と、位置情報使用部50と、位置補正処理部60と、補正後位置情報出力部70とで構成される。なお、衛星測位システム1aの動作については後述する。
図5は、マルチパス誤差DB生成部20の構成を示すブロック図である。マルチパス誤差DB生成部20は、衛星測位部201と、地上位置算出部202と、誤差情報算出部203と、マルチパス誤差DB登録部204とを備える。衛星測位部201は、衛星からの測位信号を受信する機能を備えており、マルチパス情報の取得と、衛星との間の光路距離の算出とを行う。地上位置算出部202は、光路距離を用いて3次元での現在位置の算出と、自身の時刻誤差の補正を行う。誤差情報算出部203は、算出位置情報と地上位置の位置情報との誤差情報を、3次元ベクトルで算出する。マルチパス誤差DB登録部204は、恒星時、算出位置情報、マルチパス情報、及び誤差情報をマルチパス誤差DB40へ格納する。なお、マルチパス誤差DB生成部20の動作については後述する。
次に、衛星測位システム1aの動作について説明する。まず、図4を用いてDB生成フェーズについて説明する。まず、誤差DB生成処理実行部10は、マルチパス誤差DB生成部20へ誤差DB生成指示を送る。誤差DB生成指示を受け取ると、マルチパス誤差DB生成部20は、地上位置測位部30へ地上位置要求を送る。地上位置要求を受け取ると、地上位置測位部30は、測位を行って地上位置を取得し、マルチパス誤差DB40構築の際に真値として用いられる地上位置を、マルチパス誤差DB生成部20へ渡す。最後に、マルチパス誤差DB生成部20は、衛星測位を行い、内部で算出した算出位置情報と、恒星時と、マルチパス情報と、地上位置と算出位置情報との誤差情報と、をマルチパス誤差DB40へ格納する。
例えば、マルチパス誤差DB生成部20及び地上位置測位部30は受信機に搭載されており、マルチパス誤差DB生成部20は衛星測位を行い、地上位置測位部30は衛星測位以外の方法で地上位置の測位を行ってもよい。
なお、衛星測位システム1aは、地上位置測位部30の代わりに地上位置DB(不図示)を備えてもよい。地上位置DBには、電子基準点等の実際の位置が既知の地点が登録されているものとする。衛星測位システム1aは、これらの地点を用いてマルチパス誤差DBを生成してもよい。
次に、図5を用いて、DB生成フェーズにおけるマルチパス誤差DB生成部20の動作について説明する。衛星測位部201は、誤差DB生成処理実行部10から誤差DB生成指示を受け取り、衛星測位を行う。衛星測位部201は、光路距離を地上位置算出部202へ渡し、マルチパス情報をマルチパス誤差DB登録部204へ渡す。地上位置算出部202は、受け取った光路距離に基づいて受信機の位置を算出する。地上位置算出部202は、算出位置情報を誤差情報算出部203とマルチパス誤差DB登録部204とに渡し、恒星時をマルチパス誤差DB登録部204に渡す。誤差情報算出部203は、地上位置測位部30へ地上位置要求を送り、地上位置を受け取る。その後、誤差情報算出部203は、受け取った算出位置情報と地上位置とを用いて2つの位置の間の誤差情報を算出する。そして、誤差情報算出部203は、算出した誤差情報をマルチパス誤差DB登録部204へ渡す。最後に、マルチパス誤差DB登録部204は、受け取った恒星時、算出位置情報、マルチパス情報、及び誤差情報をまとめてマルチパス誤差情報とし、マルチパス誤差DB40に格納する。
次に、図4を用いて、DB運用フェーズについて説明する。まず、位置情報使用部50は、位置情報使用部50の内部で算出又は測定した恒星時、補正前位置情報、及びマルチパス情報を位置補正処理部60に渡す。位置補正処理部60は、恒星時、補正前位置情報、及びマルチパス情報を受け取り、DB生成フェーズにおいて生成したマルチパス誤差DB40へクエリを送り、誤差情報を受け取る。位置補正処理部60は、受け取った誤差情報を用いて、補正前位置情報を補正し、補正後位置情報を補正後位置情報出力部70へ渡す。補正後位置情報出力部70は、受け取った補正後位置情報を位置情報使用部50に渡す。
次に、DB運用フェーズにおける位置情報使用部50の動作について説明する。位置情報使用部50は、位置情報要求部501と、衛星測位部502と、地上位置算出部503と、誤差DB参照処理実行部504と、補正後位置情報入力部505とを備える。
まず、位置情報要求部501は、位置情報要求を衛星測位部502に渡す。次に、衛星測位部502は、衛星測位を行い、各衛星との光路距離と、マルチパス情報とを取得する。衛星測位部502は、光路距離を地上位置算出部503へ渡し、マルチパス情報を誤差DB参照処理実行部504へ渡す。地上位置算出部503は、受け取った光路距離を用いて地上位置の算出と内部時刻の補正とを行い、恒星時と算出位置情報とを誤差DB参照処理実行部504へ渡す。当該算出位置情報を、補正前位置情報とも呼ぶ。
誤差DB参照処理実行部504は、受け取った恒星時と、算出位置情報と、マルチパス情報とを位置補正処理部60へ渡す。位置情報使用部50の外部において、前述した位置補正処理部60、マルチパス誤差DB40、及び補正後位置情報出力部70が誤差補正の処理を行った後、補正後位置情報入力部505は、補正後位置情報を受け取る。最後に、補正後位置情報入力部505が、補正後位置情報を位置情報要求部501へ渡す。以上の処理により、マルチパス情報を用いた位置情報の補正が可能となる。
次に、図6及び図7に示すフローチャートを用いて、衛星測位システム1aが行う処理の流れについて説明する。図6はマルチパス誤差DB40を構築する際の処理の流れを示し、図7はマルチパス誤差DB40を用いた位置補正処理の流れを示す。
まず、図6を参照して、マルチパス誤差DB40の作成を開始した後の動作について説明する。まず、衛星測位システム1aは、衛星測位を実施し、衛星との光路距離及びマルチパス情報を取得する(ステップS101)。次に、衛星測位システム1aは、各衛星との光路距離を用いて算出位置情報を算出する(ステップS102)。次に、衛星測位システム1aは、算出位置情報と実際の位置情報との誤差情報を算出する(ステップS103)。最後に、衛星測位システム1aは、マルチパス誤差DB40へアクセスし、恒星時、算出位置情報、マルチパス情報、及び誤差情報を格納する(ステップS104)。以上の処理により、マルチパス誤差DB40が構築される。
次に、図7を参照して、マルチパス誤差DB40を用いた位置補正処理を開始した後の動作を説明する。まず、衛星測位システム1aは、衛星測位を実施し、衛星との光路距離及びマルチパス情報を取得する(ステップS201)。次に、衛星測位システム1aは、衛星との光路距離を用いて補正前位置情報を算出する(ステップS202)。次に、衛星測位システム1aは、受信した信号がマルチパス信号であるか否かを判定する(ステップS203)。マルチパス信号を受信していない場合(ステップS203のNo)、衛星測位システム1aは、後述するステップS206の処理に移行する。なお、マルチパス信号か否かを判定する方法の詳細については後述する。
マルチパス信号を受信していた場合(ステップS203のYes)、衛星測位システム1aは、マルチパス誤差DB40へアクセスし、過去の恒星日における同恒星時の誤差情報を取得する(ステップS204)。次に、衛星測位システム1aは、誤差情報を用いて補正前位置情報を補正する(ステップS205)。
ステップS205で補正前位置情報を補正した後、又はマルチパス信号を受信していない場合(ステップS203のNo)、衛星測位システム1aは、現在位置の算出を完了する(ステップS206)。つまり、マルチパス信号を受信していた場合は、ステップS202で算出した算出位置情報を補正したものが現在位置となり、マルチパス信号を受信していない場合は、ステップS202で算出した算出した算出位置情報が現在位置となる。
次に、図7のステップS203におけるマルチパス信号の判定方法について説明する。マルチパス信号を判定する際には、様々な公知技術を用いることができる。このような技術として、指向性のあるアンテナを用いて信号の到来方向を識別する技術や、GPS信号のドップラーシフトを用いて信号の到来方向を識別する技術が知られている。どちらの場合も、衛星の存在する以外の方向から、当該衛星の信号が到来した場合にマルチパス信号と判定する方法である。
また、各衛星からの測位信号の受信強度を用いてマルチパス信号を判定してもよい。マルチパス信号は、衛星からの信号が反射又は回折することにより減衰することが期待される。例えば、受信した信号強度(受信強度)が、予測値と一定以上の差があった場合にマルチパス信号であると判定されてもよい。ここで、受信強度の予測値は、受信位置と、衛星の軌道位置との関係から算出することが可能である。
図8は、測位信号の受信強度からマルチパス信号か否かを判定する方法の概要を示す概略図である。実線は、上述した信号の受信強度の予測値を表す。そして、点線は、予測される信号強度の上限と下限とを表す。したがって、点線の間の領域に位置する受信信号は、直接波と判定されている。そして、受信強度が上限以上、又は下限以下の信号は、マルチパス信号と判定されている。
図8において、マルチパス信号と判定される範囲は、|A(t)-E(t)|>τとして表現される。ここで、tは時刻を表し、A(t)は時刻tにおける受信強度を表し、E(t)は時刻tにおける受信強度の推定値を表し、τは所定の閾値を表す。τは、許容される誤差ともいえる。
実施の形態2にかかる衛星測位システムは、マルチパス誤差DB40を用いて補正を行うことにより、衛星測位において、恒星日と測位地点とに依存する誤差の補正を行うことができる。
以下、本実施の形態の効果について詳細に説明する。衛星を用いた測位における大きな誤差原因としては、電離層による遅延と、マルチパス信号による遅延とが存在しており、市街地ではマルチパス信号による誤差が支配的となることが知られている。電離層による遅延について、衛星から2つの周波数の信号を受信する方法、衛星が電離層遅延の補正用信号を配信する方法、地球上で座標が既知の基準点での電離層遅延値を用いて補正する方法等が知られている。用途に合わせた補正方法を選択することにより、適切な補正を行うことが可能となる。
一方、マルチパス信号については測位地点の周辺環境(ビル街、谷など)に依存するため補正が困難であり、測位精度の向上のため、「測位に使用しない」という方法が取られる場合が多かった。本実施の形態では、本来はノイズとなるマルチパス信号を測位に活用することにより、本来衛星測位の精度が悪い地点の精度を向上させることができる。ここで、衛星測位システム1aは、特許文献1に記載された技術とは異なり、各衛星からの光路距離が等しい地点の識別が可能であるため、誤った誤差情報の参照を回避できる。
なお、マルチパス誤差DB40に格納するマルチパス情報は、衛星からの測位信号を直接受信する場合の測定値と、マルチパス信号を受信した場合の測定値とが異なる物理量であれば、どのような物理量であってもよい。マルチパス情報は、公知のマルチパス検出手段を用いて求められる量であってもよい。また、マルチパス情報は、マルチパスか否かを示すフラグであってもよい。また、マルチパス信号は、反射又は回折により減衰することが期待されるため、すでに述べた通り、信号の受信強度をマルチパス情報として用いてもよい。
また、マルチパス誤差DB40に格納する、衛星測位による算出位置情報と実際に存在する位置との誤差情報は、実際に存在する位置の情報に実際の時刻情報が加えられた情報を用いて算出されてもよい。このような場合、誤差情報は、3次元の位置補正ベクトルに時刻補正を加えた4次元ベクトルとなり、時刻に対してもマルチパス誤差の補正を行うことが可能となる。
衛星測位システム1aは、マルチパス情報が一定の閾値を超えた場合にのみ、マルチパス誤差DB40を参照して位置の補正を行ってもよい。このような場合、マルチパス誤差DB40に格納される情報量を低減することができる。
誤差情報を算出する際に用いられる衛星測位における算出位置と、実際に存在する位置とに関して、実際に存在する位置の位置情報も、衛星測位によって決定されてよい。このような場合、実際に存在する位置の測位の方が、算出位置の測位よりも精度が高くなければならない。
また、実際に存在する位置が既知の場合、マルチパス誤差DB40を用いて、恒星時、各衛星との光路距離、及びマルチパス誤差情報のいずれかまたは全てを逆引きして取得することができる。
さらに、ある地点において、恒星時、衛星測位による算出位置情報、マルチパス誤差情報、及び実際に存在する位置との誤差情報が既知の場合、マルチパス誤差DB40に格納されているデータとの差異を用いて、マルチパス信号による誤差以外の誤差の見積もりを行うことができる。
マルチパス誤差以外の誤差は、例えば、電離層遅延による誤差(電離層誤差)である。マルチパス誤差のみを取り除くことによって、測位誤差は、電離層遅延のみとなる。実際の位置情報が既知の場合、当該測位誤差から、電離層遅延の影響を見積もることができる。なお、電離層誤差は、太陽活動にも依存するため、誤差情報のうち複数恒星日の平均値を用いる必要がある。
実施の形態3
実施の形態3にかかる衛星測位システム1bは、カーナビゲーション(以下、カーナビと称す)を用いてマルチパス誤差DBを生成する。カーナビの加速度計による推定位置と、衛星測位位置との間に一定以上の差がある場合に、測位地点にフラグを立てておき、次恒星日以降の同恒星時にGPS測定機器を用いて測位を実施するという方法である。このような場合、マルチパス誤差が一定以上になる地点のみ実測を行うこととなるため、測定の手間を減らすことができる。また、高性能なジャイロセンサを搭載した車両を用いて、マルチパス誤差DB40を作成してもよい。
図9を用いて、実施の形態3にかかる衛星測位システム1bについて説明する。図9は、衛星測位システム1bの構成を示すブロック図である。誤差DB生成判定部90とマルチパス地点DB100とがDB生成フェーズに追加されている点が、実施の形態2と異なっている。誤差DB生成判定部90は、マルチパス誤差が生じている地点をマルチパス地点DB100に登録する。誤差DB生成判定部90は、誤差データベース生成判定部とも呼ぶ。誤差DB生成処理実行部110は、マルチパス地点DB100へクエリを送り、マルチパス地点情報を取得する。その後、例えば、誤差DB生成処理実行部110及びマルチパス誤差DB生成部20を搭載した車両等が実際にマルチパス地点へ移動し、誤差DB生成処理実行部110は、マルチパス誤差DB生成部20へ誤差DB生成指示を送る。マルチパス誤差DB生成部20は、マルチパス地点を参照地点として、マルチパス誤差DB40を生成する。その後の処理及びDB運用フェーズは、実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
次に、誤差DB生成判定部90について詳細に説明する。誤差DB生成判定部90は、測位要求部901と、衛星測位部902と、地上位置算出部903と、ジャイロ位置算出部904と、前回測位位置DB905と、誤差算出部906とを備える。測位要求部901は、一定時間間隔で衛星測位部902及びジャイロ位置算出部904に測位処理を要求する。測位処理要求を受けた衛星測位部902は、衛星測位を行い、光路距離を地上位置算出部903へ渡す。地上位置算出部903は、光路距離を用いて算出位置Aを誤差算出部906へ渡す。ジャイロ位置算出部904は、ジャイロセンサを備えており、自身の移動距離を測定することができる。ジャイロ位置算出部904は、測位処理要求を受け取ったのちに、前回測位位置DB905へクエリを送り、前回位置を取得する。ジャイロ位置算出部904は、衛星測位部902が測位を行った時刻と同時刻の自身の位置を算出し、誤差算出部906へ渡す。誤差算出部906は、衛星測位による算出位置Aと、ジャイロセンサによる算出位置Bとを比較し、位置の間の距離が閾値d以上となった場合に、マルチパス地点DB100へ算出位置Bを登録する。
実施の形態3にかかる衛星測位システムは、マルチパス誤差が一定以上となる地点をマルチパス地点DB100に登録することで、マルチパス誤差DB40の作成コストを低減している。マルチパス地点の探索には、ジャイロを搭載したデバイスを使用することができる。
なお、ジャイロ以外の磁場、Wi-Fi(登録商標)、携帯基地局等を使用した測位手段を用いて、マルチパス地点DB100を構築するための位置の算出が行われてもよい。換言すると、誤差DB生成判定部90は、測位信号以外の手段を用いて算出された位置情報と、測位信号に基づいて算出された位置情報との差分が閾値を超えた地点を、マルチパス地点としてデータベースに登録することとなる。
実施の形態4
実施の形態4にかかる衛星測位システム1cは、シミュレーションを用いてマルチパス誤差DBを生成する。衛星測位システム1cは、衛星の軌道位置、ビルや山等の地形の3Dモデルを用いて、衛星からの信号をシミュレーションすることでマルチパスの影響が大きくなる地点及び時刻を算出する。そして、衛星測位システム1cは、シミュレーションによって、実際の位置情報、算出位置情報、及びマルチパス誤差情報を取得し、データベース化する。
図10を用いて、衛星測位システム1cについて説明する。図10は、衛星測位システム1cの構成を示すブロック図である。マルチパス誤差DB生成部20の代わりに、マルチパス誤差DB生成部120を備えている点が、実施の形態2とは異なる。マルチパス誤差DB生成部120は、誤差DB生成指示を受け取り、3D情報DB121から地形情報を取得し、測位衛星軌道情報DB122から衛星の軌道を取得し、衛星からの信号をシミュレーションすることでマルチパス情報を取得する。マルチパス誤差DB生成部120は、一定間隔の恒星時において、ある地点における衛星からの測位信号による算出位置情報、マルチパス情報を取得し、マルチパス誤差DB40に格納する。即ち、マルチパス誤差DB生成部120は、当該取得結果に応じてマルチパス誤差DB40を生成する。それ以外の構成は、実施の形態2と同様であるため説明を省略する。
次に、マルチパス誤差DB生成部120の動作について説明する。マルチパス誤差DB生成部120は、地形3D情報DB121と、測位衛星軌道情報DB122と、マルチパス地点シミュレーション部123とを備える。マルチパス地点シミュレーション部123は、誤差DB生成指示を受け取り、地形3D情報DB121と、測位衛星軌道情報DB122とへクエリを送り、地形3D情報と、測位衛星軌道情報とを受け取る。そして、マルチパス地点シミュレーション部123は、測位地点における地形情報と、測位衛星軌道情報とから、衛星からの測位信号の伝搬のシミュレーションを行い、マルチパスとなるマルチパス地点を算出する。そして、マルチパス地点シミュレーション部123は、マルチパス地点を参照地点として、測位信号の伝搬を、軌道情報と参照地点の周辺の地形情報とを用いてシミュレーションする。マルチパス地点シミュレーション部123は、シミュレーションにより、マルチパス誤差情報、恒星時、算出位置情報及び誤差情報を算出してマルチパス誤差DB40へ格納する。
実施の形態4にかかる衛星測位システムは、信号伝搬のシミュレーションを行うことにより、実際に測定を行うよりもコストを下げつつ、より多くの地点の情報を含むマルチパス誤差DBを生成することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1、1a、1b、1c 衛星測位システム
2a、2b、2c 衛星
3 受信機
4a、4b1、4b2、4c 信号
10、110 誤差DB生成処理実行部
20、120 マルチパス誤差DB生成部
121 地形3D情報DB
122 側衛星軌道情報DB
123 マルチパス地点シミュレーション部
201、502、902 衛星測位部
202、503、903 地上位置算出部
203 誤差情報算出部
204 マルチパス誤差DB登録部
30 地上位置測位部
40 マルチパス誤差DB
50 位置情報使用部
501 位置情報要求部
504 誤差DB参照処理実行部
505 補正後位置情報入力部
60 位置補正処理部
70 補正後位置情報出力部
90 誤差DB生成判定部
901 測位要求部
904 ジャイロ位置算出部
905 前回測位位置DB
906 誤差算出部
100 マルチパス地点DB

Claims (8)

  1. 複数の衛星の軌道位置に基づく恒星時ごとに、複数の参照地点のそれぞれについて、各衛星からの測位信号に基づき算出された算出位置情報と、前記各衛星からの前記測位信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、前記算出位置情報と実際の位置情報との誤差情報と、を対応付けたマルチパス誤差データベースを生成するマルチパス誤差データベース生成部と、
    前記測位信号を受信信号として受信した位置の位置情報を、前記各衛星からの前記受信信号に基づき補正前位置情報として算出する位置情報使用部と、
    前記受信信号を受信した時刻に対応する前記恒星時と、前記補正前位置情報と、前記各衛星からの前記受信信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、に対応する前記誤差情報を前記マルチパス誤差データベースから取得し、取得した当該誤差情報を用いて前記補正前位置情報を補正する位置補正処理部と、
    を備える衛星測位システム。
  2. 前記マルチパス情報は、前記各衛星からの前記測位信号の受信強度の比である、
    請求項1に記載の衛星測位システム。
  3. 前記衛星測位システムは、
    前記測位信号以外の手段を用いて算出された位置情報と、前記測位信号を用いて算出された位置情報との差分が閾値を超えた地点を、複数のマルチパス地点としてデータベースに登録する誤差データベース生成判定部、
    をさらに備え、
    前記マルチパス誤差データベース生成部は、
    前記複数のマルチパス地点を前記複数の参照地点として、前記マルチパス誤差データベースを生成する、
    請求項1または2のいずれかに記載の衛星測位システム。
  4. 前記マルチパス誤差データベース生成部は、
    前記測位信号の伝搬を、前記複数の衛星の軌道情報と、前記複数の参照地点のそれぞれの周辺の地形情報とを用いてシミュレーションすることにより、前記恒星時、前記マルチパス情報、前記算出位置情報、及び前記誤差情報を取得し、取得結果に応じて前記マルチパス誤差データベースを生成する、
    請求項1または2のいずれかに記載の衛星測位システム。
  5. 複数の衛星の軌道位置に基づく恒星時ごとに、複数の参照地点のそれぞれについて、各衛星からの測位信号に基づき算出された算出位置情報と、前記各衛星からの前記測位信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、前記算出位置情報と実際の位置情報との誤差情報と、を対応付けたマルチパス誤差データベースを生成し、
    前記測位信号を受信信号として受信した位置の位置情報を、前記各衛星からの前記受信信号に基づき補正前位置情報として算出し、
    前記受信信号を受信した時刻に対応する前記恒星時と、前記補正前位置情報と、前記各衛星からの前記受信信号の受信強度に基づくマルチパス情報と、に対応する前記誤差情報を前記マルチパス誤差データベースから取得し、取得した当該誤差情報を用いて前記補正前位置情報を補正する、
    衛星測位方法。
  6. 前記マルチパス情報は、前記各衛星からの前記測位信号の受信強度の比である、
    請求項5に記載の衛星測位方法。
  7. 前記測位信号以外の手段を用いて算出された位置情報と、前記測位信号を用いて算出された位置情報との差分が閾値を超えた地点を、複数のマルチパス地点としてデータベースに登録し、
    前記複数のマルチパス地点を前記複数の参照地点として、前記マルチパス誤差データベースを生成する、
    請求項5または6のいずれかに記載の衛星測位方法。
  8. 前記測位信号の伝搬を、前記複数の衛星の軌道情報と、前記複数の参照地点のそれぞれの周辺の地形情報とを用いてシミュレーションすることにより、前記恒星時、前記マルチパス情報、前記算出位置情報、及び前記誤差情報を取得し、取得結果に応じて前記マルチパス誤差データベースを生成する、
    請求項5または6のいずれかに記載の衛星測位方法。
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