JP2022014193A - Spray nozzle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、液体と気体との混合物である気液混合体を噴霧するための噴霧ノズルに関する。 The present invention relates to a spray nozzle for spraying a gas-liquid mixture which is a mixture of a liquid and a gas.
液体と気体との混合物である気液混合体を噴霧するための噴霧ノズルとしては、非特許文献1に開示されているような構成のものが知られている。 As a spray nozzle for spraying a gas-liquid mixture which is a mixture of a liquid and a gas, a spray nozzle having a configuration as disclosed in Non-Patent Document 1 is known.
非特許文献1に開示されている噴霧ノズルを用いることにより噴霧ノズルから気液混合体を広範囲に噴霧することができ、農薬散布等作業において好適であるが、低量低圧で気液混合体を噴霧した際には噴霧幅が狭くなってしまうといった課題がある。 By using the spray nozzle disclosed in Non-Patent Document 1, the gas-liquid mixture can be sprayed over a wide range from the spray nozzle, which is suitable for work such as spraying pesticides. There is a problem that the spray width becomes narrow when sprayed.
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、低量低圧で気液混合体を噴霧した際であっても広範囲に噴霧させることが可能な噴霧ノズルを提供することにある。 Therefore, the present invention has been made to solve the above problems, and an object thereof is to provide a spray nozzle capable of spraying a wide range even when a gas-liquid mixture is sprayed at a low amount and a low pressure. To provide.
上記課題を解決するために発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち本発明は、液体と空気の気液混合体を噴霧する噴霧ノズルであって、前記液体を供給する液体供給管との連結部側である基端側に配置され、前記液体に前記空気を取り込ませる空気導入部、前記空気導入部と外部空間とで連通し前記空気導入部に外部空気を導入する導入路、および前記空気導入部により取り込まれた前記液体と前記外部空気とを混合させて前記気液混合体を生成する混合室を有するノズルホルダと、前記ノズルホルダの先端側に装着され、前記混合室から供給された前記気液混合体の噴射口であるスリットが形成された先噴板と、前記ノズルホルダと前記先噴板との間に配設され、前記混合室から供給された前記気液混合体を前記スリットに向けて案内する案内流路が形成されたノズルコアと、前記ノズルホルダの前記基端側に収容され、前記液体供給管から供給された前記液体を前記空気導入部に噴射するピンホールが形成されたオリフィス板と、を具備し、前記案内流路は、前記ノズルコアの先端側面に立設された隔壁を隔てた複数箇所に配設されていることを特徴とする噴霧ノズルである。 As a result of diligent research by the inventor in order to solve the above problems, the following configuration was conceived. That is, the present invention is a spray nozzle that sprays a gas-liquid mixture of liquid and air, and is arranged on the proximal end side that is the connection portion side with the liquid supply pipe that supplies the liquid, and the air is applied to the liquid. The air introduction section to be taken in, the introduction path that communicates between the air introduction section and the external space and introduces external air into the air introduction section, and the liquid taken in by the air introduction section and the external air are mixed. A nozzle holder having a mixing chamber for producing the gas-liquid mixture and a tip jet having a slit attached to the tip end side of the nozzle holder and being an injection port of the gas-liquid mixture supplied from the mixing chamber. A nozzle core disposed between the plate, the nozzle holder and the tip jet plate, and having a guide flow path for guiding the gas-liquid mixture supplied from the mixing chamber toward the slit, and the nozzle core. An orifice plate accommodated on the base end side of the nozzle holder and formed with a pinhole for injecting the liquid supplied from the liquid supply pipe into the air introduction portion, and the guide flow path is described as described above. The spray nozzle is characterized in that it is arranged at a plurality of locations separated by a partition wall erected on the side surface of the tip of the nozzle core.
これにより、低量低圧で気液混合体を噴霧した際であっても広範囲に噴霧することができる。したがって、農薬散布等に代表される気液混合体の噴霧作業時における労務負担を大幅に軽減することが可能になる。 As a result, even when the gas-liquid mixture is sprayed at a low amount and low pressure, it can be sprayed over a wide range. Therefore, it is possible to significantly reduce the labor burden during the spraying work of the gas-liquid mixture represented by spraying pesticides.
また、前記案内流路は、前記隔壁の平面視における長手方向中心線および短手方向中心線との交点を対称点とする点対称位置に配設されていることが好ましい。 Further, it is preferable that the guide flow path is arranged at a point-symmetrical position whose symmetry point is the intersection of the longitudinal center line and the lateral center line in the plan view of the partition wall.
本発明における噴霧ノズルの構成を採用することにより、低量低圧で気液混合体を噴霧した際であっても広範囲に噴霧することができ、農薬散布等に代表される気液混合体の噴霧作業における労務負担を大幅に軽減させることができる。 By adopting the configuration of the spray nozzle in the present invention, it is possible to spray a wide range even when the gas-liquid mixture is sprayed at a low amount and low pressure, and spraying of the gas-liquid mixture represented by pesticide spraying or the like. The labor burden in the work can be significantly reduced.
以下、本発明にかかる噴霧ノズル100の実施形態について、図面に基づいて具体的に説明する。図1~図3に示すように、本実施形態における噴霧ノズル100は、ノズルホルダ10、オリフィス板20、ノズルコア30、シール部材としてのOリング40、先噴板50およびノズルキャップ60を具備している。
Hereinafter, an embodiment of the
ノズルホルダ10は、本体部11、第1リブ12、第2リブ13、ベース部14および雄ねじ部15を有している。本体部11は、高さ方向に貫通する内部空間を有する筒状体に形成されている。本体部11の外周面には、本体部11の径外方向に直交方向に起立すると共に本体部11の高さ方向に沿って第1リブ12が配設されている。この第1リブ12は、本体部11の外周面の周方向に沿って所要間隔をあけて複数箇所に配設されている。また、第1リブ12の高さ方向の中間位置には、本体部11の外周面から径外方向に直交方向に起立すると共に本体部11の周方向に沿って第2リブ13が配設されている。このような第1リブ12および第2リブ13を本体部11に設けることで本体部11に十分な強度を持たせ、かつ、軽量化することができる。
The
本体部11の基端側(液体供給管70との連結側)にはベース部14が形成されている。ベース部14は、フランジ部14A、小径部14B、導入路14C、連結部14Dおよびベース部内側空間14Eを有している。フランジ部14Aは、液体供給管70をノズルホルダ10に連結する連結体80を保持するためのものである。小径部14Bは、フランジ部14Aよりも小径に形成された部分であり、第1リブ12の下端部と一体化されている。また、小径部14Bの外周面には、外部空気を本体部11の内部に形成された後述する空気導入部17に導入するための導入路14Cが形成されている。本実施形態における導入路14Cは、本体部11の中心軸周りに180度間隔をあけた2箇所において本体部11の中心軸から径外方向に直交方向に延設されており、外部空間と空気導入部17とを連通させている。
A
また、ベース部14の底部側には、フランジ部14Aよりも小径寸法に形成され、液体供給管70が連結される連結部14Dが形成されている。また、ベース部14の内部には、連結部14Dの底面を開口面とする凹部状のベース部内側空間14Eが形成されている。ベース部内側空間14Eの先端側は後述する空気導入部17に連通(図4参照)し、後述するオリフィス板20が収容されている。
Further, on the bottom side of the
本体部11の先端側(上端側)には筒状体をなし、外周面にねじ山を有しすると共に内側には雄ねじ部内空間15Aを有する雄ねじ部15が形成されている。雄ねじ部内空間15Aの外周面(雄ねじ部15の内周面)には、周方向に均等間隔をあけた2箇所に位置決め用凸部16が雄ねじ部内空間15Aの内側(雄ねじ部15の中心軸線(不図示))に向かって突設されている。
A cylindrical body is formed on the tip end side (upper end side) of the
図4および図5に示すように、本体部11には、液体供給管70から供給された液体を通過させるための流路空間が形成されている。この流路空間は、本体部11の基端側からベース部内側空間14E、空気導入部17、流路18、拡径流路19Aおよび雄ねじ部内空間15Aの順に形成されている。ベース部内側空間14Eは液体供給管70の内部空間に連通し、拡径流路19Aは雄ねじ部内空間15Aに連通している。なお、本実施形態においては、流路方向に連続する拡径流路19Aと雄ねじ部内空間15Aとにより混合室19が形成されている。
As shown in FIGS. 4 and 5, a flow path space for passing the liquid supplied from the
ベース部内側空間14Eに連通する空気導入部17は、導入路14Cの開口部が形成される導入路連通空間17Aと、導入路連通空間17Aの下流側に設けられ、流下方向に進むにつれて徐々に縮径する縮径部17Bとを有している。導入路連通空間17Aの高さ位置は、導入路14Cの高さ位置と同一に形成されており、導入路連通空間17Aの内径寸法は高さ方向において同一寸法(寸胴)に形成されている。縮径部17Bにより導入路連通空間17Aに噴射された水の進路が、本体部11の中心軸に対して同軸にならなかった場合でも、導入路14Cから取り込まれた外部空気と共に確実に流路18に誘導することができる。また、空気導入部17は、液体供給管70から供給された液体に外部空気を取り込ませるための部分であるが、導入路14Cから取り込んだ外部空気と液体とを混合させる部分でもある。
The
ベース部内側空間14Eに収容されているオリフィス板20は、平面視円形をなす円板部21と、円板部21の中央部分から円板部21の上面に起立する起立噴射部22と、起立噴射部22の上面に形成されたピンホール23を有している。このようなオリフィス板20を液体供給管70との連結部分であるベース部内側空間14Eに嵌め込んだ状態で収容することで、液体供給管70から供給される液体の流速がベース部内側空間14Eにおいて高めることができる。また、ベース部内側空間14Eに連通する空気導入部17にピンポイントで液体を高速噴射することができる。
The
本実施形態においては、起立噴射部22のピンホール23の開口面高さ位置と導入路14Cの中心軸の高さ位置を同一にしているが、ピンホール23の開口面の高さ位置は、導入路14Cの高さ範囲にあればよい。また導入路14Cは、先述にもあるように噴霧ノズル100を平面視した際にベース部14の周方向において均等間隔をあけて2箇所に配設されている。なお、オリフィス板20は起立噴射部22の構成を省略し、円板部21にピンホール23を直接形成した形態を採用することもできる。
In the present embodiment, the height position of the opening surface of the
空気導入部17につながる寸胴な流路18は、縮径部17Bの最縮部の内径寸法と同一の内径寸法に形成されている。このような流路18により、導入路14Cから取り込まれた外部空気の流路18内における逆流が防止されると共に、連通先である拡径流路19Aに十分な外部空気が供給される。また、拡径流路19Aからの気液混合体の逆流を防止することもできる。
The
拡径流路19Aは流下方向に進むにつれて徐々に拡径する逆円錐台状に形成され、雄ねじ部内空間15Aに連続している。拡径流路19Aの最縮径部(始端部)の径寸法は流路18の内径寸法よりも大径に形成されている。気液混合体の噴霧開始時においては、流路18を通過してきた水と外部空気は混合室19を通過し、ノズルコア30の下面(基端側面)に衝突して跳ね返ることで水と外部空気との混合が行われ、混合室19において一時的に貯留されることになる。そして混合室19が水と外部空気で充満した状態になってもなお、流路18からは水と外部空気が追加供給され、追加供給された水と外部空気が混合室19に貯留されている気液混合体に衝突することで追加供給された水と外部空気との混合が行われることにもなる。このようにして水に外部空気を十分に混合させた(取り込ませた)気液混合体を生成することができる。
The diameter-expanded
また、本実施形態のようにノズルコア30の直前位置である雄ねじ部内空間15Aで気泡が微細化された気液混合体を貯留させることで、低量低圧噴霧であってもノズルコア30の案内流路36を通過させた後の気液混合体の流速を高めることができる。
Further, as in the present embodiment, by storing the gas-liquid mixture in which bubbles are finely divided in the
本実施形態におけるノズルコア30は、図6~図8に示すように、本体である円板32、位置決め用凹部34、案内流路36、隔壁37および突起部38を有している。円板32は雄ねじ部内空間15Aの開口部径寸法よりも大径寸法に形成され、円板32の下面側には位置決め用凹部34が位置決め用凸部16の位置に合わせて形成され、位置決め用凸部16と位置決め用凹部34が凹凸嵌合するようになっている。位置決め用凸部16の配設位置によりノズルホルダ10(雄ねじ部15の上面)に対するノズルコア30の装着向きを所定の方向にすることができる。
As shown in FIGS. 6 to 8, the
また本実施形態における案内流路36は、円板32の板厚方向に貫通する2つの貫通孔によりなり、円板32の上面(先端側面)に立設された隔壁37により隔てられた状態で配設されている。本実施形態における2つの案内流路36は、隔壁37の平面視における長手方向中心線CL1および短手方向中心線CL2との交点CPを対称点として互いの案内流路36が点対称の位置となるように配設されている。また本実施形態における案内流路36は、隔壁37の表面(起立面)に案内流路36の外周縁が平面視において接触する平面配置となっている。
Further, the
以上のような案内流路36と隔壁37の形態を採用することにより、案内流路36から噴射された気液混合体は、隔壁37の起立面に沿いつつ末広がり状態に拡散しながら(図12(A)一点鎖線、二点鎖線参照)隔壁37の上端部まで進む。隔壁37の上端部まで起立面に沿って進んだ気液混合体は、隔壁37の反対(裏面)側に流れ込み(図12(B)矢印A参照)、バッファ空間39に充填されることになる。また、隔壁37の起立面に沿いつつ末広がり状態に拡散した気液混合体が内側起立面38Aに衝突した場合には気液混合体をノズルコア30の中央(スリット56)に向けて反射させることができる。さらに本実施形態では交点CPを対象点として案内流路36が点対称となるように1つずつ配設されているので、隔壁37の上端部を越えた気液混合体は渦巻流を形成することになる。
By adopting the form of the
このようにしてバッファ空間39に充填された気液混合体はスリット56からノズルホルダ10の外部に扇状に噴射されることになるが、従来技術に比較してスリット56からの気液混合体の噴霧幅が広がっていることが出願人の実験により明らかになっている。
The gas-liquid mixture filled in the
そして突起部38は、隔壁37の幅方向両端部の位置で円板32の上面の2箇所に立設され、隔壁37と一体に形成されている。突起部38は隔壁37の上端高さ位置よりも高く形成されていると共に、後述する先噴板50の内側に当接するようになっている。また、本実施形態における突起部38は、円板32の外周縁位置から円板32の中心点に向かって徐々に突出高さを増す放物線状に形成されている。このように形成されたノズルコア30は、雄ねじ部15の上面とノズルコア30の外周縁にそれぞれ当接するシール部材としてのOリング40と位置決め用凸部16および位置決め用凹部34により、雄ねじ部15の上面にシールされた状態で装着されている。
The
ノズルコア30の上には、図9~図11に示すような先噴板50が載置されている。本実施形態における先噴板50は、円板状に形成された基部52に絞り部54、スリット56および薄肉部58が形成されている。絞り部54は、基部52の直径線上(案内流路36の配設方向と同一直線上)において絞り加工等により基部52の他の平面部分よりも上側に突出(噴霧ノズル100の先端側に突出)形成されている。本実施形態における絞り部54の内側面にはノズルコア30の突起部38が進入可能になっている。また本実施形態における絞り部54は、図10に示すように、基部52からの立ち上がり部分54Aの形状がノズルコア30の突起部38の外表面形状に倣った形状に形成されており、絞り部54の内側面に突起部38が嵌合するように互いの形状が成形されている。
A
絞り部54の長手方向中央部には、絞り部54の長手方向に直交する配置で気液混合体の噴射口であるスリット56が形成されている。本実施形態におけるスリット56の長手方向中心線(ここでは隔壁37の短手方向中心線CL2と同一直線になる)と隔壁37の長手方向中心線CL1との交差角度は90度である。また、絞り部54におけるスリット56の形成部分を含む所要範囲部分が絞り部54の他の部分における肉厚よりも薄肉化された薄肉部58に形成されている。このような薄肉部58を形成することでスリット56の開口端縁における板厚が薄くなり、この部分における気液混合体の滴化頻度を低減させることができる。これにより、スリット56の開口端縁部分からの滴の垂れ落ちを防止すると共に、仮に滴が生じたとしても、小さい滴の段階でスリット56の開口端縁から離脱するため、噴霧ムラを軽減させることが可能になる。
A
また、本実施形態における薄肉部58は、図10に示すように、先端側に対して凹状の(正面視形状が円弧状の)湾曲面に形成されており、湾曲面の底部でスリット56が絞り部54を横切る配置で設けられている。これにより先噴板50は、スリット56の開口端縁部分において最薄部になっている。このような薄肉部58は、ワイヤー放電加工により形成されていることが好ましい。ワイヤー放電加工により形成された薄肉部58によれば、スリット56の開口端縁におけるバリの発生をなくすことができ、気液混合体の噴霧範囲の低減を防止すると共に、滴化をより低減させることができる点で好都合である。
Further, as shown in FIG. 10, the thin-
図12はノズルコア30に先噴板50を凹凸嵌合させた状態を示す要部断面図である。ノズルコア30の突起部38に先噴板50の絞り部54を嵌合させると、円板32、隔壁37、内側起立面38Aおよび絞り部54により囲まれた部分に空間が形成される。この空間は、スリット56から噴霧させる気液混合体の流速を高めるために所定量の気液混合体を貯留させるためのバッファ空間39として用いられる。先噴板50とノズルコア30との間にバッファ空間39を設けると共に、隔壁37の長手方向に対してスリット56を直交方向に形成していることで、案内流路36から供給された気液混合体がスリット56から直接噴霧されないようにしている。このようにバッファ空間39に所定容量の気液混合体を貯留することで、スリット56から噴霧される気液混合体の勢いを増すことができると共に、気液混合体のさらなる混合をすることもできる。
FIG. 12 is a cross-sectional view of a main part showing a state in which the
ノズルキャップ60は、先端部が細径部62に形成された筒状体をなしており、ノズルキャップ60の内周面には雄ねじ部15に螺合する雌ねじ64が形成されている。ノズルキャップ60の雌ねじ64に雄ねじ部15を螺着させることで、細径部62が先噴板50の基部52を雄ねじ部15の上面に押圧し、Oリング40を弾性変形させてノズルコア30と先噴板50を雄ねじ部15にシールした状態で固定保持させることができる。
The
連結体80は、内周面に雌ねじ部82が形成され、外周面に滑り止め用の凸部84が形成された筒状体をなしている。ベース部14の連結部14Dに接続された液体供給管70の接続端部72に形成された雄ねじ74を雌ねじ部82に螺合させることにより、ノズルホルダ10と液体供給管70を抜け止めした状態で連結することができる。
The connecting
以上に本実施形態における噴霧ノズル100の構造について説明した。続いて、本実施形態における噴霧ノズル100に液体として水を、気体として外部空気をそれぞれ供給し、これらの気液混合体を噴霧する機構について説明する。上水等から提供された水は液体供給管70からノズルホルダ10に供給される。ノズルホルダ10に供給された水は、オリフィス板20の起立噴射部22により流路断面積が縮小され、起立噴射部22に形成されたピンホール23を通過することでノズルホルダ10を通過する水の流速が高められ、水の通過部分の周辺圧力を低下させる。
The structure of the
ピンホール23の開口面の高さ位置は、外部空気を取り込む導入路14Cの導入路連通空間17Aの開口部と同じ高さ位置に設けられている。また、導入路14Cは同一直線上で向かい合わせに配設されているので、導入路14Cから取り込まれた外部空気は導入路連通空間17Aにおいて水平方向の速度成分が相殺される。これにより、ピンホール23から噴射された水による減圧効果によって導入路連通空間17Aに取り込まれた外部空気は、効率的に水と共に縮径部17Bおよび流路18に取り込まれ、供給された水量に対して十分な外部空気を取り込むことができる。
The height position of the opening surface of the
このようにしてノズルホルダ10に取り込まれた水と外部空気は、縮径部17Bから寸胴の流路18を経由して逆流することなく混合室19の一部である拡径流路19Aに確実に供給される。導入路連通空間17Aにより取り込まれた水と外部空気は縮径部17Bおよび流路18により流速を高めた状態で拡径流路19Aに送り出される。拡径流路19Aに送り出された気液混合体は、混合室19の一部である雄ねじ部内空間15Aに収容されているノズルコア30に衝突することで水と外部空気との混合が行われ、気液混合体として雄ねじ部内空間15Aで一旦貯留されることになる。
The water and the external air taken into the
また、流路18と拡径流路19Aとの接続部分は拡径流路19Aの内径寸法の方が大径寸法に形成され、拡径流路19Aは下流側に向けて徐々に内径寸法が拡大する形状に形成されている。このような形状に形成された拡径流路19Aの内部空間では、流路18から追加供給された水と外部空気が既に貯留されている気液混合体との衝突による混合も行われる。さらに流路18から水と外部空気が供給されると混合室19内の気液混合体は順次ノズルコア30の案内流路36から先噴板50の絞り部54の内部に形成されたバッファ空間39に流入することになる。
Further, the connection portion between the
このとき、案内流路36から噴射された気液混合体は隔壁37の起立面上を末広がりに拡散しながら(図12(A)中の一点鎖線および二点鎖線)移動する。そして気液混合体は、隔壁37の上端位置で反対側の起立面側に入り込む(図12(B)中の矢印A)ようにしてバッファ空間39に充填されることになる。このようにしてバッファ空間39に充填された気液混合体はバッファ空間39の内部で渦巻流を形成しバッファ空間39の内部でさらに混合されることになる。そしてバッファ空間39に気液混合体が充満すると、スリット56から気液混合体が扇状に噴霧される。本実施形態における噴霧ノズル100から噴霧される気液混合体は、上記のようにバッファ空間39に一旦貯留され、圧力が高められた状態でスリット56から噴霧されることになる。すなわち、スリット56から十分に混合された気液混合体を勢いよく扇状に噴霧させることができる。
At this time, the gas-liquid mixture ejected from the
また、本実施形態における噴霧ノズル100を用いることにより、噴霧される気液混合体の単位体積当たりにおける気泡体積を従来に比較して大幅に向上させることもできるため、薬液散布時における水の使用量を大幅に削減することができる。すなわち、少量の水で気液混合体を単頭式ノズル構造で広範囲に噴霧させることができ作業効率が大幅に向上する。また、特に除草剤の散布時においては、噴霧される気液混合体の粒径が過剰に小さくならないため、散布時の風による意図しない範囲への飛散を防止することができる点において特に好都合である。
Further, by using the
以上、本発明にかかる噴霧ノズル100について実施形態に基づいて説明したが、本発明にかかる噴霧ノズル100の構成は以上に説明した実施形態に限定されるものではない。例えば以上に説明した実施形態における噴霧ノズル100においては、気液混合体として外部空気と水の混合体を例示しているが、気液混合体は外部空気と水の混合体に限定されるものではない。外部空気と液体の除草剤とによる気液混合体の他、公知の気体および液体を混合させた気液混合体とすることもできる。
Although the
また、本実施形態における案内流路36は、平面視において案内流路36の外周縁を隔壁37の起立面に接触させた形態について説明しているが、この形態に限定されるものではない。案内流路36の外周縁を隔壁37の起立面と交差させるようにした形態や、案内流路36の外周縁を隔壁37の起立面から離反させた形態を採用することもできる。要は、案内流路36からバッファ空間39に気液混合体が供給されるときには、気液混合体が隔壁37の起立面に沿いながら供給されればよい。
Further, the
また、本実施形態においては、案内流路36が隔壁37の一方の起立面に対して1箇所に配設された形態について説明しているが、隔壁37の一方の起立面に対して複数の案内流路36を配設することもできる。また、それぞれの案内流路36は、隔壁37の中心点を対称点とした点対称位置に配設されていなくてもよい。
Further, in the present embodiment, the mode in which the
また、本実施形態においては、隔壁37が突起部38に対して一直線状に形成された形態について説明しているがこの形態に限定されるものではない。例えば図13および図14に示すように、隔壁37は複数本の直線を互いに屈曲させながら接続したいわゆるジグザグ形状に形成した形状や、正弦波のような曲線状に形成した形状を採用することもできる。そして本実施形態においては、隔壁37と突起部38とを一体に形成した形態について説明しているが、図15に示すように隔壁37と突起部38とを分離させた形状を採用することもできる。すなわち、案内流路36どうしを結んで形成される直線上に隔壁37が立設されており、隔壁37の一対の起立面37Aにおいて複数の案内流路36を起立面37Aよりも平面外側位置に配設することで、案内流路36が隔壁37により隔てられた形態であればよい。
Further, in the present embodiment, a form in which the
また、本実施形態においては、本体部11の外周面に第1リブ12および第2リブ13を配設した形態について説明しているが、本体部11に十分な機械的強度がある場合には第1リブ12および第2リブ13の少なくとも一方の配設を省略することもできる。また、第1リブ12および第2リブ13の配設数を増やすこともできる。
Further, in the present embodiment, the form in which the
本実施形態における導入路14Cは、小径部14Bの外表面における開口部の高さと導入路連通空間17Aにおける開口部の高さが同一高さに形成されているがこの形態に限定されるものではない。導入路14Cの外表面における開口部の高さと導入路連通空間17Aにおける開口部の高さを異ならせることもできる。
The
また、本実施形態におけるピンホール23は円板部21の上面に起立させた起立噴射部22の上端面に開口させているが、起立噴射部22を省略し、円板部21に直接形成する形態を採用することもできる。
Further, although the
また、本実施形態においては、噴霧ノズル100の先端側に対して凹状の湾曲面に形成された形態の薄肉部58について説明しているが、薄肉部58はこの形態に限定されるものではない。例えば、薄肉部58を絞り部54の基端側(バッファ空間39の側)の面に配設し、噴霧ノズル100の基端側に対して凹状をなす湾曲面を形成する形態を採用することもできる。また薄肉部58は湾曲面を形成していなくてもよく、薄肉部58の正面視形状がコの字状や逆台形状をなす直線的な凹部を形成する形態を採用することもできる。これらを換言すると、薄肉部58は、絞り部54の先端側または基端側において、スリット56の形成部分を含む所要範囲部分が絞り部54の他の部分の肉厚よりも薄肉に形成されていればよい。さらには薄肉部58の構成を省略することもできる。
Further, in the present embodiment, the thin-
また、本実施形態においては、単頭式の噴霧ノズル100について説明しているが、薬液散布車の多頭式ノズルのそれぞれに本発明にかかる噴霧ノズル100を適用することもできる。
Further, in the present embodiment, the single-headed
また、以上に説明した実施形態における各種変形例どうしを適宜組み合わせた構成を採用することも可能である。 Further, it is also possible to adopt a configuration in which various modifications of the embodiments described above are appropriately combined.
10 ノズルホルダ,
11 本体部,12 第1リブ,13 第2リブ,
14 ベース部,14A フランジ部,14B 小径部,14C 導入路,
14D 連結部,14E ベース部内側空間,
15 雄ねじ部,15A 雄ねじ部内空間,
16 位置決め用凸部,
17 空気導入部,17A 導入路連通空間,17B 縮径部,
18 流路,
19 混合室,19A 拡径流路,
20 オリフィス板,
21 円板部,22 起立噴射部,23 ピンホール,
30 ノズルコア,
32 円板,34 位置決め用凹部,36 案内流路,
37 隔壁,37A 起立面,
38 突起部,38A 内側起立面,
39 バッファ空間,
40 Oリング(シール部材),
50 先噴板,
52 基部,
54 絞り部,54A 立ち上がり部分,
56 スリット,58 薄肉部,
60 ノズルキャップ,
62 細径部,64 雌ねじ,
70 液体供給管,
72 接続端部,74 雄ねじ,
80 連結体,
82 雌ねじ部,84 凸部,
100 噴霧ノズル,
CL1 長手方向中心線,CL2 短手方向中心線
10 Nozzle holder,
11 Main body, 12 1st rib, 13 2nd rib,
14 base part, 14A flange part, 14B small diameter part, 14C introduction path,
14D connection part, 14E base part inner space,
15 male threaded part, 15A male threaded part space,
16 Positioning convex part,
17 air introduction part, 17A introduction path communication space, 17B reduced diameter part,
18 flow path,
19 mixing chamber, 19A expanded flow path,
20 Orifice plate,
21 disk part, 22 standing injection part, 23 pinhole,
30 Nozzle core,
32 disk, 34 positioning recess, 36 guide flow path,
37 bulkhead, 37A upright surface,
38 protrusions, 38A inner upright surface,
39 Buffer space,
40 O-ring (seal member),
50 tip spray plate,
52 base,
54 Aperture part, 54A Rising part,
56 slits, 58 thin parts,
60 Nozzle cap,
62 Small diameter part, 64 Female thread,
70 Liquid supply pipe,
72 connection end, 74 male screw,
80 conjugate,
82 female thread part, 84 convex part,
100 spray nozzle,
CL1 longitudinal centerline, CL2 lateral centerline
Claims (2)
前記液体を供給する液体供給管との連結部側である基端側に配置され、前記液体に前記空気を取り込ませる空気導入部、前記空気導入部と外部空間とで連通し前記空気導入部に外部空気を導入する導入路、および前記空気導入部により取り込まれた前記液体と前記外部空気とを混合させて前記気液混合体を生成する混合室を有するノズルホルダと、
前記ノズルホルダの先端側に装着され、前記混合室から供給された前記気液混合体の噴射口であるスリットが形成された先噴板と、
前記ノズルホルダと前記先噴板との間に配設され、前記混合室から供給された前記気液混合体を前記スリットに向けて案内する案内流路が形成されたノズルコアと、
前記ノズルホルダの前記基端側に収容され、前記液体供給管から供給された前記液体を前記空気導入部に噴射するピンホールが形成されたオリフィス板と、を具備し、
前記案内流路は、前記ノズルコアの先端側面に立設された隔壁を隔てた複数箇所に配設されていることを特徴とする噴霧ノズル。 A spray nozzle that sprays a gas-liquid mixture of liquid and air.
An air introduction section that is arranged on the base end side that is a connection portion side with the liquid supply pipe that supplies the liquid, and that allows the liquid to take in the air, and communicates with the air introduction section and the external space to the air introduction section. A nozzle holder having an introduction path for introducing external air and a mixing chamber for mixing the liquid taken in by the air introduction unit with the external air to generate the gas-liquid mixture.
A tip spray plate mounted on the tip end side of the nozzle holder and formed with a slit which is an injection port of the gas-liquid mixture supplied from the mixing chamber.
A nozzle core disposed between the nozzle holder and the tip spray plate and formed with a guide flow path for guiding the gas-liquid mixture supplied from the mixing chamber toward the slit.
An orifice plate, which is housed in the base end side of the nozzle holder and has a pinhole formed to inject the liquid supplied from the liquid supply pipe into the air introduction portion, is provided.
The spray nozzle is characterized in that the guide flow paths are arranged at a plurality of locations across a partition wall erected on the front end side surface of the nozzle core.
Priority Applications (1)
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JP2020116398A JP2022014193A (en) | 2020-07-06 | 2020-07-06 | Spray nozzle |
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JP2020116398A JP2022014193A (en) | 2020-07-06 | 2020-07-06 | Spray nozzle |
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JP2020116398A Pending JP2022014193A (en) | 2020-07-06 | 2020-07-06 | Spray nozzle |
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-
2020
- 2020-07-06 JP JP2020116398A patent/JP2022014193A/en active Pending
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