JP2022012869A - 製袋包装機 - Google Patents
製袋包装機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022012869A JP2022012869A JP2020115008A JP2020115008A JP2022012869A JP 2022012869 A JP2022012869 A JP 2022012869A JP 2020115008 A JP2020115008 A JP 2020115008A JP 2020115008 A JP2020115008 A JP 2020115008A JP 2022012869 A JP2022012869 A JP 2022012869A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- roller
- packaging machine
- rotating body
- bag
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)
Abstract
【課題】本発明の目的は、エンコーダが袋の成形に与える影響を低減することができる製袋包装機を提供することである。
【解決手段】製袋包装機は、フィルムを筒状に成形して横シールすることで、物品が包装された袋を製造する。製袋包装機は、搬送部と、第1回転体と、第2回転体と、制御部とを備える。搬送部は、フィルムを搬送する。第1回転体は、搬送部によって搬送されるフィルムの一方の面に当接することで回転する。第2回転体は、搬送部によって搬送されるフィルムの他方の面に当接することで回転する。制御部は、第2回転体の回転量に基づいて、搬送部によって搬送されるフィルムの搬送量を測定する。第1回転体および第2回転体は、フィルムを挟んで互いに対向する位置に配置される。
【選択図】図4
【解決手段】製袋包装機は、フィルムを筒状に成形して横シールすることで、物品が包装された袋を製造する。製袋包装機は、搬送部と、第1回転体と、第2回転体と、制御部とを備える。搬送部は、フィルムを搬送する。第1回転体は、搬送部によって搬送されるフィルムの一方の面に当接することで回転する。第2回転体は、搬送部によって搬送されるフィルムの他方の面に当接することで回転する。制御部は、第2回転体の回転量に基づいて、搬送部によって搬送されるフィルムの搬送量を測定する。第1回転体および第2回転体は、フィルムを挟んで互いに対向する位置に配置される。
【選択図】図4
Description
本発明は、製袋包装機に関する。
従来、フィルムを筒状に成形し、筒状フィルムを搬送しながら横シールすることで、物品が包装された袋を製造する製袋包装機が知られている。製袋包装機は、フィルムを所定のタイミングで所定の距離だけ搬送するために、フィルムの搬送量を高い精度で測定するエンコーダを備える。特許文献1(特開平6-239505号公報)に記載のように、エンコーダは、例えば、フォーマーチューブに巻き付いた筒状フィルムを搬送するためのプルダウンベルトの駆動用モータに取り付けられる。この場合、エンコーダは、駆動用モータの回転速度を測定する。
エンコーダは、プルダウンベルトの駆動用モータに取り付けられる代わりに、独立した機構として製袋包装機に取り付けられてもよい。例えば、エンコーダは、筒状フィルムの搬送量を測定するために、フォーマーチューブに巻き付いた筒状フィルムと接触した状態で取り付けられてもよい。しかし、この場合、フォーマーチューブに巻き付いた筒状フィルムは、エンコーダによって押し当てられるため、フォーマーチューブが変形して袋の成形に好ましくない影響が出るおそれがある。
本発明の目的は、エンコーダが袋の成形に与える影響を低減することができる製袋包装機を提供することである。
本発明の第1観点に係る製袋包装機は、フィルムを筒状に成形して横シールすることで、物品が包装された袋を製造する。製袋包装機は、搬送部と、第1回転体と、第2回転体と、制御部とを備える。搬送部は、フィルムを搬送する。第1回転体は、搬送部によって搬送されるフィルムの一方の面に当接することで回転する。第2回転体は、搬送部によって搬送されるフィルムの他方の面に当接することで回転する。制御部は、第2回転体の回転量に基づいて、搬送部によって搬送されるフィルムの搬送量を測定する。第1回転体および第2回転体は、フィルムを挟んで互いに対向する位置に配置される。
第1観点に係る製袋包装機は、筒状に成形される前のフィルムと当接するローラと、このローラが取り付けられるエンコーダとを備える。エンコーダは、フォーマーチューブに巻き付いた筒状フィルムと接触していない。この製袋包装機は、エンコーダが袋の成形に与える影響を低減することができる。
本発明の第2観点に係る製袋包装機は、第1観点に係る製袋包装機であって、複数の案内ローラをさらに備える。案内ローラは、筒状に成形される前のフィルムを所定の方向に案内する。第1回転体は、複数の案内ローラのうちの一つである。
第2観点に係る製袋包装機は、案内ローラと対向するローラが取り付けられるエンコーダを備える。この製袋包装機は、エンコーダが袋の成形に与える影響を低減することができる。
本発明の第3観点に係る製袋包装機は、第1観点に係る製袋包装機であって、複数の案内ローラをさらに備える。案内ローラは、筒状に成形される前のフィルムを所定の方向に案内する。複数の案内ローラのうちの一つは、共通の回転軸を有する複数の分割ローラから構成される。第1回転体は、複数の分割ローラのうちの一つである。
本発明の第4観点に係る製袋包装機は、第3観点に係る製袋包装機であって、第1回転体は、第1回転体以外の分割ローラに対して独立して回転する。
第3観点および第4観点に係る製袋包装機は、案内ローラを構成する分割ローラと対向するローラが取り付けられるエンコーダを備える。分割ローラは、分割ローラを有さない案内ローラと比べて、幅が短いため、回転が停止するまでに要する時間が短い。この製袋包装機は、エンコーダの精度の低下を抑制することができる。
本発明の第5観点に係る製袋包装機は、第2観点から第4観点のいずれかに係る製袋包装機であって、複数の案内ローラは、貯留ローラを含む。貯留ローラは、搬送部によって搬送されるフィルムを貯留するよう構成される。第1回転体は、貯留ローラ以外の案内ローラであるか、または、貯留ローラ以外の案内ローラの一部である。
第5観点に係る製袋包装機は、貯留ローラを備える。貯留ローラは、製袋に必要な長さのフィルムを貯留することができる。製袋包装機は、貯留ローラ以外の案内ローラと対向するローラが取り付けられるエンコーダを備える。この製袋包装機は、エンコーダの精度の低下を抑制することができる。
本発明に係る製袋包装機は、エンコーダが袋の成形に与える影響を低減することができる。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下に説明される実施形態は、本発明の具体例の一つであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)製袋包装機の全体構成
製袋包装機100は、フィルムFを袋状に成形して内部に物品Gを投入することで、物品Gが包装された袋Bを製造する。物品Gは、例えば、ポテトチップスである。図1に示されるように、製袋包装機100は、主として、組合せ計量ユニット102と、製袋包装ユニット103と、フィルム供給ユニット104とから構成される。
製袋包装機100は、フィルムFを袋状に成形して内部に物品Gを投入することで、物品Gが包装された袋Bを製造する。物品Gは、例えば、ポテトチップスである。図1に示されるように、製袋包装機100は、主として、組合せ計量ユニット102と、製袋包装ユニット103と、フィルム供給ユニット104とから構成される。
組合せ計量ユニット102は、製袋包装ユニット103の上方に配置される。組合せ計量ユニット102は、物品Gの重量を複数の計量ホッパで計量し、所定の合計重量になるように各計量ホッパで計量された重量の値を組み合わせる。組合せ計量ユニット102は、組み合わせた所定の合計重量の物品Gを下方に排出して、製袋包装ユニット103に供給する。
製袋包装ユニット103は、組合せ計量ユニット102から物品Gが供給されるタイミングに合わせて、物品Gを袋Bの中に密封して包装する。
フィルム供給ユニット104は、製袋包装ユニット103に隣接して配置され、袋Bに成形されるフィルムFを製袋包装ユニット103に供給する。
製袋包装機100は、操作スイッチ105および液晶ディスプレイ106を備える。操作スイッチ105および液晶ディスプレイ106は、製袋包装機100本体の前面に取り付けられている。液晶ディスプレイ106は、操作スイッチ105の操作者が視認できる位置に配置されている、タッチパネル式のディスプレイである。操作スイッチ105および液晶ディスプレイ106は、製袋包装機100に対する指示、および、製袋包装機100に関する設定を受け付ける入力装置として機能する。液晶ディスプレイ106は、製袋包装機100に関する情報を表示する出力装置として機能する。
製袋包装機100は、制御部90を備える。制御部90は、CPU、ROMおよびRAM等から構成されるコンピュータである。制御部90では、ROMおよびRAM等の記憶装置に記憶されたプログラムをCPUが読み出して実行することにより、製袋包装機100の各構成要素の動作を制御する。
制御部90は、組合せ計量ユニット102、製袋包装ユニット103、フィルム供給ユニット104、操作スイッチ105および液晶ディスプレイ106に接続されている。制御部90は、操作スイッチ105および液晶ディスプレイ106からの入力に基づいて、組合せ計量ユニット102、製袋包装ユニット103およびフィルム供給ユニット104を制御し、液晶ディスプレイ106に各種の情報を出力する。制御部90は、図5に示されるように、製袋包装機100の各構成要素を制御する。
(2)製袋包装ユニットの構成
以下の説明において、「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」および「右」からなる6つの方向は、図面に示される矢印のように定義される。以下の説明において、「上流」および「下流」は、フィルムFの搬送方向を基準として定義される。
以下の説明において、「前(正面)」、「後(背面)」、「上」、「下」、「左」および「右」からなる6つの方向は、図面に示される矢印のように定義される。以下の説明において、「上流」および「下流」は、フィルムFの搬送方向を基準として定義される。
図2に示されるように、製袋包装ユニット103は、主として、成形機構13と、プルダウンベルト機構14と、縦シール機構15と、横シール機構17とから構成される。成形機構13は、フィルム供給ユニット104から供給されるシート状のフィルムFを筒状に成形する。プルダウンベルト機構14は、筒状に成形されたフィルムFを下方に搬送する。縦シール機構15は、筒状に成形されたフィルムFの両端部の重なり部分を、搬送方向と平行な縦方向にシールして、筒状フィルムFcを形成する。横シール機構17は、筒状フィルムFcを、搬送方向と直交する横方向にシールして、上端部および下端部が横シールされた袋Bを形成する。
(2-1)成形機構
成形機構13は、チューブ13aとフォーマ13bとを有する。チューブ13aは、上端および下端が開口している、円筒形状の部材である。チューブ13aの上端の開口には、組合せ計量ユニット102から供給される物品Gが投入される。フォーマ13bは、チューブ13aを取り囲むように配置されている。フィルム供給ユニット104のフィルムロールRから繰り出されてきたフィルムFは、チューブ13aとフォーマ13bとの間の隙間を通過する際に、チューブ13aに巻き付いて筒状に成形される。チューブ13aおよびフォーマ13bは、製造する袋Bの大きさに応じて取り替えることができる。
成形機構13は、チューブ13aとフォーマ13bとを有する。チューブ13aは、上端および下端が開口している、円筒形状の部材である。チューブ13aの上端の開口には、組合せ計量ユニット102から供給される物品Gが投入される。フォーマ13bは、チューブ13aを取り囲むように配置されている。フィルム供給ユニット104のフィルムロールRから繰り出されてきたフィルムFは、チューブ13aとフォーマ13bとの間の隙間を通過する際に、チューブ13aに巻き付いて筒状に成形される。チューブ13aおよびフォーマ13bは、製造する袋Bの大きさに応じて取り替えることができる。
(2-2)プルダウンベルト機構
プルダウンベルト機構14は、チューブ13aに巻き付いたフィルムFを吸着しながら下方に搬送する。プルダウンベルト機構14は、主として、駆動ローラ14a、従動ローラ14bおよび一対のベルト14cを有する。一対のベルト14cは、図2に示されるように、チューブ13aの左右両側においてチューブ13aを挟むように配置され、筒状に成形されたフィルムFを吸着する機構を有する。駆動ローラ14aは、駆動ローラモータ14dによって駆動されて回転する。プルダウンベルト機構14は、駆動ローラ14aおよび従動ローラ14bによって一対のベルト14cが回転駆動することで、筒状に成形されたフィルムFを下方に搬送する。制御部90は、駆動ローラモータ14dを制御することで、フィルムFの搬送速度を調整する(図5参照)。
プルダウンベルト機構14は、チューブ13aに巻き付いたフィルムFを吸着しながら下方に搬送する。プルダウンベルト機構14は、主として、駆動ローラ14a、従動ローラ14bおよび一対のベルト14cを有する。一対のベルト14cは、図2に示されるように、チューブ13aの左右両側においてチューブ13aを挟むように配置され、筒状に成形されたフィルムFを吸着する機構を有する。駆動ローラ14aは、駆動ローラモータ14dによって駆動されて回転する。プルダウンベルト機構14は、駆動ローラ14aおよび従動ローラ14bによって一対のベルト14cが回転駆動することで、筒状に成形されたフィルムFを下方に搬送する。制御部90は、駆動ローラモータ14dを制御することで、フィルムFの搬送速度を調整する(図5参照)。
(2-3)縦シール機構
縦シール機構15は、筒状に成形されたフィルムFを縦方向(図2では、上下方向)にシールする。縦シール機構15は、チューブ13aの正面側に配置される。縦シール機構15は、駆動機構(図示せず)によって、チューブ13aに近づくように、あるいは、チューブ13aから遠ざかるように前後方向に移動する。制御部90は、縦シール機構15を制御する。
縦シール機構15は、筒状に成形されたフィルムFを縦方向(図2では、上下方向)にシールする。縦シール機構15は、チューブ13aの正面側に配置される。縦シール機構15は、駆動機構(図示せず)によって、チューブ13aに近づくように、あるいは、チューブ13aから遠ざかるように前後方向に移動する。制御部90は、縦シール機構15を制御する。
縦シール機構15が駆動機構によってチューブ13aに近づくように駆動することで、チューブ13aに巻き付いたフィルムFの縦方向の重なり部分は、縦シール機構15とチューブ13aとの間に挟まれる。縦シール機構15は、駆動機構によってフィルムFの重なり部分を一定の圧力でチューブ13aに押し付けながら加熱することで、フィルムFの重なり部分を縦方向に熱シールして、筒状フィルムFcを形成する。縦シール機構15は、フィルムFの重なり部分を加熱するヒータ、および、フィルムFの重なり部分と接触するヒータベルト等を有している。
(2-4)横シール機構
横シール機構17は、筒状フィルムFcを横方向(図2では、左右方向)にシールする。横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14および縦シール機構15の下方に配置される。制御部90は、横シール機構17を制御する。
横シール機構17は、筒状フィルムFcを横方向(図2では、左右方向)にシールする。横シール機構17は、成形機構13、プルダウンベルト機構14および縦シール機構15の下方に配置される。制御部90は、横シール機構17を制御する。
図3に示されるように、横シール機構17は、主として、第1回転体50aおよび第2回転体50bを備える。第1回転体50aは、筒状フィルムFcの前側に配置される。第2回転体50bは、筒状フィルムFcの後側に配置される。
第1回転体50aは、主として、第1シャフト53aと、第1シールジョー51aと、第2シールジョー52aとを備える。第2回転体50bは、主として、第2シャフト53bと、第3シールジョー51bと、第4シールジョー52bとを備える。第1回転体50aは、左右方向に沿って見た場合において、第1シャフト53aの第1回転軸C1を中心に回転する。第2回転体50bは、左右方向に沿って見た場合において、第2シャフト53bの第2回転軸C2を中心に回転する。横シール機構17を左右方向に沿って見た場合において、第1シールジョー51aおよび第3シールジョー51bは、互いに反対方向に同期して回転し、第2シールジョー52aおよび第4シールジョー52bは、互いに反対方向に同期して回転する。図3には、各シールジョーの軌跡が鎖線で示されている。
横シール機構17は、第1シールジョー51aと第3シールジョー51bとの対、または、第2シールジョー52aと第4シールジョー52bとの対によって、筒状フィルムFcを挟み込む。横シール機構17は、筒状フィルムFcを、筒状フィルムFcの搬送方向と交差する横方向(図2では、左右方向)に沿って挟み込む。横シール機構17は、筒状フィルムFcを挟み込みながら加熱することで、筒状フィルムFcを横方向に熱シールする。
(3)フィルム供給ユニットの構成
図4に示されるように、フィルム供給ユニット104は、主として、フィルムロール保持機構80と、張力調整機構70と、複数の案内ローラ60と、印字装置23と、検査装置24とを備える。
図4に示されるように、フィルム供給ユニット104は、主として、フィルムロール保持機構80と、張力調整機構70と、複数の案内ローラ60と、印字装置23と、検査装置24とを備える。
(3-1)フィルムロール保持機構
フィルムロール保持機構80は、シート状のフィルムFが巻き芯Rcに巻かれたフィルムロールRを保持する機構である(図4参照)。フィルムロール保持機構80は、主として、ロール回転シャフト81と、ロール駆動モータ82とを有する。ロール回転シャフト81は、フィルムロールRの巻き芯Rcが取り付けられるシャフトである。ロール駆動モータ82は、ロール回転シャフト81を回転駆動させるモータである。制御部90がロール駆動モータ82を制御することで、フィルムロールRからフィルムFが繰り出される(図5参照)。フィルムロール保持機構80から繰り出されたフィルムFは、製袋包装ユニット103のプルダウンベルト機構14によって搬送される。
フィルムロール保持機構80は、シート状のフィルムFが巻き芯Rcに巻かれたフィルムロールRを保持する機構である(図4参照)。フィルムロール保持機構80は、主として、ロール回転シャフト81と、ロール駆動モータ82とを有する。ロール回転シャフト81は、フィルムロールRの巻き芯Rcが取り付けられるシャフトである。ロール駆動モータ82は、ロール回転シャフト81を回転駆動させるモータである。制御部90がロール駆動モータ82を制御することで、フィルムロールRからフィルムFが繰り出される(図5参照)。フィルムロール保持機構80から繰り出されたフィルムFは、製袋包装ユニット103のプルダウンベルト機構14によって搬送される。
(3-2)張力調整機構
張力調整機構70は、搬送されるフィルムFを所定の方向に案内しつつ、搬送されるフィルムFに作用する張力の大きさを調整するための機構である。張力調整機構70は、搬送されるフィルムFを貯留する機能を有する。張力調整機構70は、フィルムロール保持機構80の下流側に配置される。
張力調整機構70は、搬送されるフィルムFを所定の方向に案内しつつ、搬送されるフィルムFに作用する張力の大きさを調整するための機構である。張力調整機構70は、搬送されるフィルムFを貯留する機能を有する。張力調整機構70は、フィルムロール保持機構80の下流側に配置される。
図4に示されるように、張力調整機構70は、主に、3つの固定ローラ71と、2つの可動ローラ72とを有する。固定ローラ71および可動ローラ72の数および位置は、フィルムロールRの位置、および、フィルムFの寸法等に応じて、任意に設定可能である。
固定ローラ71および可動ローラ72は、回転自在のローラである。固定ローラ71および可動ローラ72の回転軸は、左右方向に延びている。固定ローラ71は、製袋包装機100のフレームに固定されている。言い換えると、固定ローラ71の位置は変化しない。一方、可動ローラ72は、位置を変化させることができる。張力調整機構70は、固定ローラ71に対する可動ローラ72の位置を調整するための機構を有する。例えば、図4に示されるように、張力調整機構70は、鉛直方向に沿った所定の範囲内において可動ローラ72を移動させることができる。張力調整機構70は、エアシリンダ等によって、複数の可動ローラ72を連動して移動させることができ、または、複数の可動ローラ72を個別に移動させることができる。これにより、張力調整機構70は、固定ローラ71と可動ローラ72との間の距離を調整することができる。
固定ローラ71および可動ローラ72は、フィルムロールRから搬送されてくるフィルムFに接触して、フィルムFを所定の方向に案内する。張力調整機構70において、フィルムFは、上流側から、固定ローラ71、可動ローラ72、固定ローラ71、可動ローラ72および固定ローラ71の順に接触するように、固定ローラ71および可動ローラ72に巻き掛けられている(図4参照)。固定ローラ71は、搬送されるフィルムFの下面に接触する。可動ローラ72は、搬送されるフィルムFの上面に接触する。
可動ローラ72は、フィルムロールRから搬送されてくるフィルムFを下方に押して、フィルムFに張力を作用させる。可動ローラ72によってフィルムFに作用する張力は、可動ローラ72の自重による力、および、可動ローラ72が下方に移動することによる力に起因する。張力調整機構70は、フィルムFの搬送速度に応じてフィルムFに作用する張力を調整することで、搬送されるフィルムFが緩んだ状態になることを抑制する。搬送されるフィルムFが緩んだ状態になると、フィルムFの左右方向の位置が搬送中に変動して、製袋包装ユニット103においてフィルムFの成形およびシールが正常に行われないおそれがある。
固定ローラ71および可動ローラ72は、フィルムFの搬送量を調整するためにフィルムFを貯留することができる。固定ローラ71および可動ローラ72は、例えば、1つの袋Bを製造するために必要な長さのフィルムFを貯留する。可動ローラ72が、固定ローラ71から最も離れた位置に配置される時、最上流側の固定ローラ71と、最下流側の固定ローラ71との間のフィルムFの長さは最大値をとる。可動ローラ72が、固定ローラ71に最も近い位置に配置される時、最上流側の固定ローラ71と、最下流側の固定ローラ71との間のフィルムFの長さは最小値をとる。
製袋包装機100の通常運転中、可動ローラ72は、固定ローラ71から最も離れた位置と、固定ローラ71に最も近い位置との間の位置に配置されている。このとき、最上流側の固定ローラ71と、最下流側の固定ローラ71との間のフィルムFの長さは、最小値と最大値との間である。固定ローラ71および可動ローラ72は、通常運転中における最上流側の固定ローラ71と最下流側の固定ローラ71との間のフィルムFの長さと、フィルムFの長さの最小値との差を利用して、フィルムFを貯留する。可動ローラ72が上方に移動して固定ローラ71に近付くと、最上流側の固定ローラ71と最下流側の固定ローラ71との間のフィルムFの長さが短くなる。これにより、製袋包装機100は、張力調整機構70に貯留されていたフィルムFを利用することができる。可動ローラ72が下方に移動して固定ローラ71から離れると、最上流側の固定ローラ71と最下流側の固定ローラ71との間のフィルムFの長さが長くなる。これにより、製袋包装機100は、張力調整機構70に所定の長さのフィルムFを貯留することができる。
(3-3)案内ローラ
案内ローラ60は、フィルムロールRから搬送されてくるフィルムFと接触し、フィルムFを所定の方向に案内して、成形機構13に向かって搬送する。案内ローラ60は、回転自在のローラである。案内ローラ60は、張力調整機構70の下流側、かつ、成形機構13の上流側に配置される。案内ローラ60は、製袋包装機100のフレームに固定されている。言い換えると、案内ローラ60の位置は変化しない。
案内ローラ60は、フィルムロールRから搬送されてくるフィルムFと接触し、フィルムFを所定の方向に案内して、成形機構13に向かって搬送する。案内ローラ60は、回転自在のローラである。案内ローラ60は、張力調整機構70の下流側、かつ、成形機構13の上流側に配置される。案内ローラ60は、製袋包装機100のフレームに固定されている。言い換えると、案内ローラ60の位置は変化しない。
本実施形態では、フィルム供給ユニット104は、2つの案内ローラ60を有する。以下、必要に応じて、2つの案内ローラ60を第1案内ローラ60aおよび第2案内ローラ60bと呼ぶ。第2案内ローラ60bは、第1案内ローラ60aの下流側に配置されている。案内ローラ60の数および位置は、フィルム供給ユニット104の構成等に応じて、任意に設定可能である。
フィルムFは、上流側から、第1案内ローラ60aおよび第2案内ローラ60bの順に接触するように、第1案内ローラ60aおよび第2案内ローラ60bに巻き掛けられている(図4参照)。第1案内ローラ60aは、搬送されるフィルムFの下面に接触する。第2案内ローラ60bは、搬送されるフィルムFの上面に接触する。
複数の案内ローラ60のうちの1つの近傍には、エンコーダ16が配置されている。図5では、エンコーダ16は、第2案内ローラ60bの近傍に配置されている。エンコーダ16は、第1案内ローラ60aの近傍に配置されてもよい。制御部90は、エンコーダ16を制御する。
エンコーダ16は、フィルムFの搬送量を測定するための機能を有する。エンコーダ16は、光学式のロータリーエンコーダである。ロータリーエンコーダは、主として、スリット円板と、光電検出装置とを有する。スリット円板は、ガラス製または金属製であり、外周部に複数の孔(スリット)を有する。スリット円板は、回転自在のシャフトに取り付けられている。光電検出装置は、例えば、発光ダイオードとフォトトランジスタとを有し、発光ダイオードから照射されてスリット円板を通過した光を、受光素子であるフォトトランジスタで検出する。発光ダイオードから照射された光は、スリット円板のスリットを通過するか、スリット円板によって遮蔽される。スリット円板が回転している間、発光ダイオードから照射された光の通過および遮蔽が交互に繰り返される。そのため、スリット円板が回転している間、フォトトランジスタは、スリット円板を通過した光を所定の時間間隔で検出する。光電検出装置によって検出された光の信号は、増幅回路によって増幅されて矩形波信号に変換されて出力される。制御部90は、エンコーダ16の出力波形を解析して、エンコーダ16のスリット円板の回転方向、回転角度、および、回転量を取得する。回転量とは、単位時間当たりの回転数である。
本実施形態では、エンコーダ16は外付けタイプのロータリーエンコーダである。言い換えると、エンコーダ16は、任意の位置に取り付けが可能であり、製袋包装機100の動力源(ロール駆動モータ82等)には接続されていない。エンコーダ16のスリット円板が取り付けられているシャフトには、回転自在の対向ローラ60cが取り付けられている。対向ローラ60cは、エンコーダ16のスリット円板と同期して回転する。そのため、エンコーダ16は、回転する対向ローラ60cの回転量を測定することができる。
図4および図6に示されるように、第2案内ローラ60bおよび対向ローラ60cは、フィルムFを挟んで互いに対向する位置に配置されている。対向ローラ60cは、第2案内ローラ60bが当接する面とは反対側の面において、フィルムFと当接する。フィルムFが搬送されると、フィルムFの搬送量に応じて対向ローラ60cが回転する。そのため、エンコーダ16を用いることで、対向ローラ60cの回転量に基づいて、プルダウンベルト機構14によって搬送されるフィルムFの搬送量を測定することができる。制御部90は、エンコーダ16によるフィルムFの搬送量の測定結果に基づいて、張力調整機構70およびフィルムロール保持機構80を制御する。具体的には、制御部90は、フィルムFの搬送量の測定結果に基づいて、張力調整機構70によってフィルムFに作用する張力、および、張力調整機構70によって貯留されるフィルムFの長さを調整する。制御部90は、フィルムFの搬送量の測定結果に基づいて、ロール駆動モータ82によるフィルムロールRの回転速度を調整する。
(3-4)印字装置
印字装置23は、フィルムFの搬送方向において、張力調整機構70と案内ローラ60との間に配置される。印字装置23は、フィルムFの表面の被印字領域に所定の印字情報を印字する。印字情報は、例えば、物品Gが食品である場合、物品Gの製造年月日および消費期限である。
印字装置23は、フィルムFの搬送方向において、張力調整機構70と案内ローラ60との間に配置される。印字装置23は、フィルムFの表面の被印字領域に所定の印字情報を印字する。印字情報は、例えば、物品Gが食品である場合、物品Gの製造年月日および消費期限である。
(3-5)検査装置
検査装置24は、印字装置23の下流側に配置される。図4では、検査装置24は、案内ローラ60の下流側に配置されている。検査装置24は、フィルムFの被印字領域に印字情報が正確に印字されているか否かを検査する。検査装置24は、例えば、発光素子および受光素子から構成される光センサである。この場合、搬送されるフィルムFは、発光素子と受光素子との間を通過する。
検査装置24は、印字装置23の下流側に配置される。図4では、検査装置24は、案内ローラ60の下流側に配置されている。検査装置24は、フィルムFの被印字領域に印字情報が正確に印字されているか否かを検査する。検査装置24は、例えば、発光素子および受光素子から構成される光センサである。この場合、搬送されるフィルムFは、発光素子と受光素子との間を通過する。
(4)製袋包装機の動作
(4-1)全体的な動作
製袋包装機100が物品Gを袋Bに密封する動作の概略について説明する。フィルム供給ユニット104から製袋包装ユニット103に供給されたフィルムFは、チューブ13aに巻き付けられて筒状に成形され、プルダウンベルト機構14によって下方に搬送される。チューブ13aに巻き付けられた筒状のフィルムFは、上下方向に延びる両端部が重ね合わせられている。筒状に成形されたフィルムFの重なり部分は、縦シール機構15によって縦方向にシールされ、筒状フィルムFcが形成される。
(4-1)全体的な動作
製袋包装機100が物品Gを袋Bに密封する動作の概略について説明する。フィルム供給ユニット104から製袋包装ユニット103に供給されたフィルムFは、チューブ13aに巻き付けられて筒状に成形され、プルダウンベルト機構14によって下方に搬送される。チューブ13aに巻き付けられた筒状のフィルムFは、上下方向に延びる両端部が重ね合わせられている。筒状に成形されたフィルムFの重なり部分は、縦シール機構15によって縦方向にシールされ、筒状フィルムFcが形成される。
縦シールされた筒状フィルムFcは、チューブ13aから抜けて、横シール機構17まで下方に搬送される。横シール機構17は、第1シールジョー51aと第3シールジョー51bとの対、または、第2シールジョー52aと第4シールジョー52bとの対によって、筒状フィルムFcを挟み込んで横シールする。このとき、筒状フィルムFcの横シールされた部分の下方では、物品Gが封入された袋Bが形成されている。一方、筒状フィルムFcの横シールされた部分の上方では、組合せ計量ユニット102によって計量された物品Gがチューブ13a内を落下して、筒状フィルムFcの中に投入される。
筒状フィルムFcが横シールされるタイミングに合わせて、第1シールジョー51aまたは第2シールジョー52aに内蔵されているカッター(図示せず)によって、筒状フィルムFcの横シールされた部分が横方向に切断される。これにより、物品Gが封入された袋Bは、後続の筒状フィルムFcから切り離される。
以上のようにして、物品Gが封入された袋Bは、連続的に製造される。製造された袋Bは、その後、ベルトコンベア(図示せず)等によって、厚みチェッカーおよび重さチェッカー等の装置に移送される。
製袋包装機100は、複数の袋Bが連なった連包の袋形態で製袋を行ってもよい。この場合、横シール機構17によって所定の数の袋Bが形成される度に、筒状フィルムFcの横シールされた部分が横方向に切断される。
(4-2)フィルム供給ユニットの動作
フィルム供給ユニット104は、フィルムロールRからフィルムFを繰り出して搬送し、製袋包装ユニット103の成形機構13に供給する。最初に、フィルム供給ユニット104は、張力調整機構70によって、フィルムロールRから繰り出されたフィルムFに適度な張力を加えながら、フィルムFを搬送する。次に、フィルム供給ユニット104は、印字装置23によってフィルムFの被印字領域に印字情報を印字し、その後、複数の案内ローラ60によって成形機構13にフィルムFを送る。この時、検査装置24によって、フィルムFの被印字領域に印字情報が正確に印字されているか否かが検査される。制御部90は、エンコーダ16によってフィルムFの搬送量を測定し、フィルムFの搬送量に応じてプルダウンベルト機構14を制御して、フィルムFの搬送速度を調整する。
フィルム供給ユニット104は、フィルムロールRからフィルムFを繰り出して搬送し、製袋包装ユニット103の成形機構13に供給する。最初に、フィルム供給ユニット104は、張力調整機構70によって、フィルムロールRから繰り出されたフィルムFに適度な張力を加えながら、フィルムFを搬送する。次に、フィルム供給ユニット104は、印字装置23によってフィルムFの被印字領域に印字情報を印字し、その後、複数の案内ローラ60によって成形機構13にフィルムFを送る。この時、検査装置24によって、フィルムFの被印字領域に印字情報が正確に印字されているか否かが検査される。制御部90は、エンコーダ16によってフィルムFの搬送量を測定し、フィルムFの搬送量に応じてプルダウンベルト機構14を制御して、フィルムFの搬送速度を調整する。
(5)特徴
製袋包装機100は、成形機構13によって筒状に成形される前のフィルムFと当接する対向ローラ60cと、対向ローラ60cが取り付けられるエンコーダ16とを備える。フィルムFが搬送されて、第2案内ローラ60bと共に対向ローラ60cが回転すると、制御部90は、エンコーダ16によって測定された対向ローラ60cの回転量から、フィルムFの搬送量を測定することができる。エンコーダ16に取り付けられている対向ローラ60cは、フィルムFを所定の方向に案内する第2案内ローラ60bと共に、フィルムFを挟み込む。
製袋包装機100は、成形機構13によって筒状に成形される前のフィルムFと当接する対向ローラ60cと、対向ローラ60cが取り付けられるエンコーダ16とを備える。フィルムFが搬送されて、第2案内ローラ60bと共に対向ローラ60cが回転すると、制御部90は、エンコーダ16によって測定された対向ローラ60cの回転量から、フィルムFの搬送量を測定することができる。エンコーダ16に取り付けられている対向ローラ60cは、フィルムFを所定の方向に案内する第2案内ローラ60bと共に、フィルムFを挟み込む。
対向ローラ60cが、チューブ13aに巻き付いた筒状フィルムFcと接触してフィルムFの搬送量を測定する場合、チューブ13aに巻き付いた筒状フィルムFcは、対向ローラ60cによって押し当てられる。この場合、対向ローラ60cから受ける力によってチューブ13aが徐々に変形し、袋Bの成形に好ましくない影響が出るおそれがある。
本実施形態の製袋包装機100では、エンコーダ16に取り付けられている対向ローラ60cは、成形機構13のチューブ13aに巻き付いた筒状フィルムFcと接触していない。その代わり、対向ローラ60cは、第2案内ローラ60bと共にフィルムFを挟み込む位置に配置されている。制御部90は、対向ローラ60cの回転量から、フィルムFの搬送量を測定する。従って、製袋包装機100は、エンコーダ16によるフィルムFの搬送量の測定が袋Bの成形に与える影響を低減することができる。
また、製袋包装機100は、搬送されるフィルムFを貯留するための張力調整機構70を備える。張力調整機構70は、固定ローラ71および可動ローラ72を備え、可動ローラ72の位置を制御することで、必要な長さのフィルムFを貯留する。エンコーダ16に取り付けられている対向ローラ60cは、固定ローラ71および可動ローラ72と対向していない。対向ローラ60cが、固定ローラ71または可動ローラ72と対向している場合、可動ローラ72の移動によって、エンコーダ16によるフィルムFの搬送量の測定に好ましくない影響が出るおそれがある。
本実施形態では、エンコーダ16に取り付けられている対向ローラ60cは、固定ローラ71および可動ローラ72ではない案内ローラ60である第2案内ローラ60bと対向している。第2案内ローラ60bは、位置が固定されており移動しないローラである。従って、製袋包装機100は、エンコーダ16によるフィルムFの搬送量の測定精度の低下を抑制することができる。
(6)変形例
以下に上記実施形態の変形例を示す。各変形例の内容の一部または全部は、互いに矛盾しない範囲で他の変形例の内容と組み合わされてもよい。
以下に上記実施形態の変形例を示す。各変形例の内容の一部または全部は、互いに矛盾しない範囲で他の変形例の内容と組み合わされてもよい。
(6-1)変形例A
第2案内ローラ60bは、共通の回転軸を有する複数の分割ローラ60dから構成されてもよい。図7に示されるように、複数の分割ローラ60dは、第1分割ローラ60d1と、第2分割ローラ60d2とから構成される。第1分割ローラ60d1は、対向ローラ60cと共にフィルムFを挟み込む。第2分割ローラ60d2は、対向ローラ60cと共にフィルムFを挟み込まない。
第2案内ローラ60bは、共通の回転軸を有する複数の分割ローラ60dから構成されてもよい。図7に示されるように、複数の分割ローラ60dは、第1分割ローラ60d1と、第2分割ローラ60d2とから構成される。第1分割ローラ60d1は、対向ローラ60cと共にフィルムFを挟み込む。第2分割ローラ60d2は、対向ローラ60cと共にフィルムFを挟み込まない。
図7では、第2案内ローラ60bは、1つの第1分割ローラ60d1と、2つの第2分割ローラ60d2とから構成される。2つの第2分割ローラ60d2は、回転軸に沿って、第1分割ローラ60d1の両側に配置されている。第1分割ローラ60d1は、第2分割ローラ60d2に対して独立して回転可能である。言い換えると、第1分割ローラ60d1は、第2分割ローラ60d2と連動して回転しない。2つの第2分割ローラ60d2は、連動して回転してもよい。第1分割ローラ60d1の幅(回転軸方向の寸法)は、第1分割ローラ60d1が対向ローラ60cと共にフィルムFを挟み込んで回転できる程度の寸法であり、かつ、短いほど好ましい。具体的には、第1分割ローラ60d1の幅は、対向ローラ60cの幅と同程度であることが好ましい。第1分割ローラ60d1の位置は、回転軸方向において、第2案内ローラ60bの中央付近にあることが好ましい。
本変形例では、エンコーダ16に取り付けられる対向ローラ60cは、第1分割ローラ60d1のみとフィルムFを挟み込む。第1分割ローラ60d1の幅は、分割ローラ60dを有さない実施形態の第2案内ローラ60bの幅よりも短い。第2案内ローラ60bが複数の分割ローラ60dに分割されることで、対向ローラ60cと対向するローラ(第1分割ローラ60d1)の慣性質量を低減することができる。そのため、フィルムFの搬送が停止した後、第1分割ローラ60d1の回転が停止するまでに要する時間は、実施形態の第2案内ローラ60bの回転が停止するまでに要する時間よりも短い。従って、フィルムFの搬送が停止した後、対向ローラ60cの回転が停止するまでに要する時間も短くなるので、フィルムFの停止時におけるフィルムFの左右方向の移動が抑制される。従って、エンコーダ16によるフィルムFの搬送量の測定精度の低下が抑制される。
(6-2)変形例B
印字装置23は、フィルムFの表面に、フィルムFの位置検出のために用いられるレジマークを印刷してもよい。レジマークは、レジマークセンサ25によって検出される。レジマークセンサ25は、レジマークを検出することで、フィルムFが所定の目標位置に位置しているか否かを検知することができる。
印字装置23は、フィルムFの表面に、フィルムFの位置検出のために用いられるレジマークを印刷してもよい。レジマークは、レジマークセンサ25によって検出される。レジマークセンサ25は、レジマークを検出することで、フィルムFが所定の目標位置に位置しているか否かを検知することができる。
レジマークセンサ25は、例えば、図8に示されるように、案内ローラ60(第2案内ローラ60b)の近傍に配置されている。この場合、エンコーダ16は、レジマークセンサ25が近傍に配置されている案内ローラ60の近傍に配置されてもよい。言い換えると、エンコーダ16に取り付けられている対向ローラ60cは、レジマークセンサ25が配置されている案内ローラ60と共にフィルムFを挟み込む。レジマークセンサ25の近傍においてエンコーダ16によってフィルムFの搬送量を測定することで、製袋包装機100は、レジマーク同士の間隔を精度よく測定することができる。
(6-3)変形例C
製袋包装機100は、フィルムFを所定の方向に案内する複数の案内ローラ60を備える。製袋包装機100は、案内ローラ60とは異なる支持ローラ60fをさらに備えてもよい。支持ローラ60fは、フィルムFの一方の面と当接するが、フィルムFを所定の方向に案内しない。例えば、図9に示されるように、支持ローラ60fは、第1案内ローラ60aと第2案内ローラ60bとの間に配置される。この場合、エンコーダ16に取り付けられる対向ローラ60cは、支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込む。
製袋包装機100は、フィルムFを所定の方向に案内する複数の案内ローラ60を備える。製袋包装機100は、案内ローラ60とは異なる支持ローラ60fをさらに備えてもよい。支持ローラ60fは、フィルムFの一方の面と当接するが、フィルムFを所定の方向に案内しない。例えば、図9に示されるように、支持ローラ60fは、第1案内ローラ60aと第2案内ローラ60bとの間に配置される。この場合、エンコーダ16に取り付けられる対向ローラ60cは、支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込む。
支持ローラ60fは、変形例Aの第2案内ローラ60bと同様に、共通の回転軸を有する複数の分割ローラ60dから構成されてもよい。この場合、エンコーダ16に取り付けられる対向ローラ60cは、支持ローラ60fの複数の分割ローラ60dのいずれか1つと共にフィルムFを挟み込む。
(6-4)変形例D
製袋包装機100は、複数のエンコーダ16を備えてもよい。複数のエンコーダ16のそれぞれに取り付けられる対向ローラ60cは、案内ローラ60、または、変形例Cの支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込む。複数のエンコーダ16のそれぞれに取り付けられる対向ローラ60cは、共通の1つの案内ローラ60または支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込んでもよく、互いに異なる案内ローラ60または支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込んでもよい。製袋包装機100は、複数のエンコーダ16を備えることで、フィルムFの搬送量の測定精度を向上させることができる。
製袋包装機100は、複数のエンコーダ16を備えてもよい。複数のエンコーダ16のそれぞれに取り付けられる対向ローラ60cは、案内ローラ60、または、変形例Cの支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込む。複数のエンコーダ16のそれぞれに取り付けられる対向ローラ60cは、共通の1つの案内ローラ60または支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込んでもよく、互いに異なる案内ローラ60または支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込んでもよい。製袋包装機100は、複数のエンコーダ16を備えることで、フィルムFの搬送量の測定精度を向上させることができる。
(6-5)変形例E
実施形態では、エンコーダ16は、第2案内ローラ60bの近傍に配置される。しかし、エンコーダ16の位置は、特に限定されず、例えば、成形機構13の近傍に配置されてもよい。この場合でも、エンコーダ16に取り付けられる対向ローラ60cは、成形機構13と対向する位置に配置されない。対向ローラ60cは、例えば、成形機構13の近傍に配置される変形例Cの支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込む。フィルムFの搬送方向において、対向ローラ60cの位置が成形機構13に近いほど、エンコーダ16によるフィルムFの搬送量の測定精度が向上する。
実施形態では、エンコーダ16は、第2案内ローラ60bの近傍に配置される。しかし、エンコーダ16の位置は、特に限定されず、例えば、成形機構13の近傍に配置されてもよい。この場合でも、エンコーダ16に取り付けられる対向ローラ60cは、成形機構13と対向する位置に配置されない。対向ローラ60cは、例えば、成形機構13の近傍に配置される変形例Cの支持ローラ60fと共にフィルムFを挟み込む。フィルムFの搬送方向において、対向ローラ60cの位置が成形機構13に近いほど、エンコーダ16によるフィルムFの搬送量の測定精度が向上する。
(6-6)変形例F
実施形態では、エンコーダ16は、対向ローラ60cが取り付けられ、対向ローラ60cは、第2案内ローラ60bと共にフィルムFを挟み込む。しかし、エンコーダ16は、案内ローラ60が取り付けられてもよい。言い換えると、エンコーダ16と案内ローラ60とが一体的に構成されてもよい。
実施形態では、エンコーダ16は、対向ローラ60cが取り付けられ、対向ローラ60cは、第2案内ローラ60bと共にフィルムFを挟み込む。しかし、エンコーダ16は、案内ローラ60が取り付けられてもよい。言い換えると、エンコーダ16と案内ローラ60とが一体的に構成されてもよい。
(6-7)変形例G
実施形態では、製袋包装機100は、張力調整機構70を備える。しかし、製袋包装機100は、張力調整機構70を備えない構成でもよい。
実施形態では、製袋包装機100は、張力調整機構70を備える。しかし、製袋包装機100は、張力調整機構70を備えない構成でもよい。
10 :製袋包装機
14 :プルダウンベルト機構(搬送部)
60a :第1案内ローラ(案内ローラ)
60b :第2案内ローラ(案内ローラ、第1回転体)
60c :対向ローラ(第2回転体)
60d :分割ローラ(第1回転体)
71 :固定ローラ(貯留ローラ、案内ローラ)
72 :可動ローラ(貯留ローラ、案内ローラ)
90 :制御部
F :フィルム
14 :プルダウンベルト機構(搬送部)
60a :第1案内ローラ(案内ローラ)
60b :第2案内ローラ(案内ローラ、第1回転体)
60c :対向ローラ(第2回転体)
60d :分割ローラ(第1回転体)
71 :固定ローラ(貯留ローラ、案内ローラ)
72 :可動ローラ(貯留ローラ、案内ローラ)
90 :制御部
F :フィルム
Claims (5)
- フィルムを筒状に成形して横シールすることで、物品が包装された袋を製造する製袋包装機であって、
前記フィルムを搬送する搬送部と、
前記搬送部によって搬送される前記フィルムの一方の面に当接することで回転する第1回転体と、
前記搬送部によって搬送される前記フィルムの他方の面に当接することで回転する第2回転体と、
前記第2回転体の回転量に基づいて、前記搬送部によって搬送される前記フィルムの搬送量を測定する制御部と、
を備え、
前記第1回転体および前記第2回転体は、前記フィルムを挟んで互いに対向する位置に配置される、
製袋包装機。 - 筒状に成形される前の前記フィルムを所定の方向に案内する複数の案内ローラをさらに備え、
前記第1回転体は、前記複数の案内ローラのうちの一つである、
請求項1に記載の製袋包装機。 - 筒状に成形される前の前記フィルムを所定の方向に案内する複数の案内ローラをさらに備え、
前記複数の案内ローラのうちの一つは、共通の回転軸を有する複数の分割ローラから構成され、
前記第1回転体は、前記複数の分割ローラのうちの一つである、
請求項1に記載の製袋包装機。 - 前記第1回転体は、前記第1回転体以外の前記分割ローラに対して独立して回転する、
請求項3に記載の製袋包装機。 - 前記複数の案内ローラは、前記搬送部によって搬送される前記フィルムを貯留するよう構成される貯留ローラを含み、
前記第1回転体は、前記貯留ローラ以外の前記案内ローラであるか、または、前記貯留ローラ以外の前記案内ローラの一部である、
請求項2から4のいずれか1項に記載の製袋包装機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020115008A JP2022012869A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | 製袋包装機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020115008A JP2022012869A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | 製袋包装機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022012869A true JP2022012869A (ja) | 2022-01-17 |
Family
ID=80148993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020115008A Pending JP2022012869A (ja) | 2020-07-02 | 2020-07-02 | 製袋包装機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2022012869A (ja) |
-
2020
- 2020-07-02 JP JP2020115008A patent/JP2022012869A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110997501A (zh) | 商品处理装置 | |
JP2008127093A (ja) | フィルム供給装置およびこれを備えた包装装置 | |
JP2019064610A (ja) | 位置算出システム、製袋可能数算出システム、位置算出方法、製袋可能数算出方法および包装機 | |
US11767138B2 (en) | Method for controlling the position of a material web edge | |
JP6947393B2 (ja) | 製袋包装機及び製袋包装システム | |
JP2022012869A (ja) | 製袋包装機 | |
JP7450250B2 (ja) | 製袋包装機 | |
KR20120022436A (ko) | 방습제 투입장치 | |
JP6877040B2 (ja) | 製袋包装機 | |
JP7151997B2 (ja) | 縦型充填包装機 | |
JP5071066B2 (ja) | 包装装置 | |
JP2021147098A (ja) | 製袋包装機 | |
US20210292026A1 (en) | Bag-making and packaging apparatus | |
JP2013103752A (ja) | 製袋包装機 | |
US20230391489A1 (en) | Packaging apparatus | |
JP3676842B2 (ja) | 製袋充填包装機における原反フィルム送出し装置及び送出し方法並びに製袋充填包装機及び包装方法 | |
JP3676844B2 (ja) | 製袋充填包装機における原反フィルム送出し装置及び送出し方法並びに製袋充填包装機及び包装方法 | |
JP2790098B2 (ja) | ストレッチフィルム包装機 | |
JP3575843B2 (ja) | 製袋充填包装機における原反送出し方法及び装置 | |
JP2842325B2 (ja) | ストレッチフィルム包装機 | |
JP7323152B2 (ja) | 包装装置 | |
JP7323153B2 (ja) | 包装装置 | |
JP2022110787A (ja) | 製袋包装機 | |
JP2001213403A (ja) | 縦形製袋充填包装機の包材繰出し制御装置 | |
JP2005132633A (ja) | 製袋充填包装機及び包装方法 |