JP2022012477A - 光ファイバユニット製造方法、光ケーブル製造方法、光ファイバユニット製造装置及び光ケーブル製造装置 - Google Patents

光ファイバユニット製造方法、光ケーブル製造方法、光ファイバユニット製造装置及び光ケーブル製造装置 Download PDF

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【課題】特定の光ファイバに負荷が集中することを抑制する。【解決手段】光ファイバユニットの製造方法において、複数の間欠連結型の光ファイバテープ7を集合させること、集合させた複数の光ファイバテープ7を通過させる通過部61の内壁面によって光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させること、及び、前記テープ幅方向に対して変形させた光ファイバテープ7を有し、複数の光ファイバテープ7をバンドル材10で束ねた光ファイバユニットを形成すること、を行う。【選択図】図6

Description

本発明は、光ファイバユニット製造方法、光ケーブル製造方法、光ファイバユニット製造装置及び光ケーブル製造装置に関する。
複数本の光ファイバを束ねた光ファイバの集合体を光ファイバユニットとして、光ファイバケーブルを構成する技術が知られている。その際、光ファイバの束に粗巻き糸(バンドル材)を巻き付けることにより、光ファイバの束がバラバラになることを抑制しつつ、バンドル材の色によって光ファイバユニットを識別する方法が一般的である。例えば、特許文献1には、複数枚の光ファイバテープを束ねてバンドル化して光ファイバユニットを形成する技術が開示されている。
特開2007-233252号公報
複数枚の光ファイバテープを束ねて光ファイバユニットを構成する場合、特許文献1に記載のように、複数枚の光ファイバテープは、積層させた状態(複数枚の光ファイバテープを重ね合わせた状態)で束ねられていることがある。但し、特許文献1に記載のように、複数枚の光ファイバテープを積層させた状態で束ねた光ファイバユニットを用いて光ケーブルを構成した場合、光ケーブルに負荷(例えば曲げや温度変化など)が加わったときに、特定の光ファイバに負荷が集中してしまい、伝送損失が増大するおそれがある。
本発明は、特定の光ファイバに負荷が集中することを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、複数の間欠連結型の光ファイバテープを集合させること、集合させた複数の前記光ファイバテープを通過させる通過部の内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させること、及び、前記テープ幅方向に対して変形させた前記光ファイバテープを有し、複数の前記光ファイバテープをバンドル材で束ねた光ファイバユニットを形成すること、を行う光ファイバユニット製造方法である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、特定の光ファイバに負荷が集中することを抑制することができる。
図1Aは、光ケーブル1の説明図である。図1Bは、光ファイバユニット2の説明図である。 図2は、間欠連結型の光ファイバテープ7の説明図である。 図3は、光ファイバユニット2を製造するユニット製造装置20の説明図である。 図4は、バンドル巻付部50の説明図である。 図5は、本実施形態の光ファイバユニット2のバンドル接合部60の機能の説明図である。 図6は、第1施形態のバンドル接合部60の断面図である。 図7は、バンドル接合部60の形状と伝送損失との関係を示す表である。 図8A~図8Cは、本実施形態及び変形例のユニット通過部61の形状の説明図である。 図9は、2つのバンドル材の交点の配置の説明図である。 図10は、第2実施形態の光ファイバユニット2の説明図である。 図11A~図11Dは、第2実施形態の光ファイバユニット2の断面図である。 図12は、第2実施形態の変形例の光ファイバユニット2の説明図である。 図13A及び図13Bは、第3実施形態のバンドル接合部60の説明図である。 図14は、第4実施形態のユニット製造装置20の説明図である。 図15は、比較例の光ファイバユニット2の断面形状の説明図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
複数の間欠連結型の光ファイバテープを集合させること、集合させた複数の前記光ファイバテープを通過させる通過部の内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させること、及び、前記テープ幅方向に対して変形させた前記光ファイバテープを有し、複数の前記光ファイバテープをバンドル材で束ねた光ファイバユニットを形成すること、を行う光ファイバユニット製造方法が明らかとなる。このような光ファイバユニット製造方法によれば、複数の光ファイバテープの積層状態を崩した状態で光ファイバユニットを構成できるため、特定の光ファイバに負荷が集中することを抑制することができる。
積層状態の前記光ファイバテープの前記テープ幅方向の寸法をW0とし、前記通過部の断面積が最小になる絞り部において、前記通過部の前記テープ幅方向における寸法をW1とするとき、寸法W1は、寸法W0よりも狭いことが望ましい。これにより、前記通過部の前記内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることができる。
前記絞り部は、断面形状が長手方向に一定となるようにストレート状に形成されていることが望ましい。これにより、内壁面でバンドル材を安定的に加熱することができる。
前記絞り部よりも入口側に、前記絞り部の側ほど徐々に前記通過部の断面積が小さくなるテーパ部が設けられていることが望ましい。これにより、スムーズに光ファイバテープを絞り部に誘導することができる。
バンドル巻付部において、複数の前記光ファイバテープに前記バンドル材を巻き付けることと、バンドル接合部において、複数の前記光ファイバテープに巻き付けた前記バンドル材を接合することと、が行われ、前記バンドル接合部の前記通過部に複数の前記光ファイバテープと前記バンドル材とを通過させる際に、集合させた複数の前記光ファイバテープを通過させる通過部の内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることが望ましい。これにより、光ファイバユニットがバンドル接合部を通過した後においても、バンドル材によって光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させた状態を保持させることができる。
前記バンドル接合部の前記通過部の内壁面によって、前記バンドル材の交点を融着するとともに、前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることが望ましい。これにより、バンドル材を接合することと、光ファイバテープを変形させることとを同時に行うことができるため、バンドル材によって光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させた状態を保持させることが容易になる。
複数の前記光ファイバテープの前記テープ幅方向の側面に前記交点を配置させた状態で、前記バンドル接合部の前記通過部に複数の前記光ファイバテープと前記バンドル材とを通過させることが望ましい。これにより、光ファイバテープをテープ幅方向に対して大きく変形させることができるため、特定の光ファイバに負荷が集中することを更に抑制できる。
2つの前記バンドル材の交点を融着した接合部が、前記光ファイバテープのテープ面に対向配置されていることが望ましい。これにより、接合部を起点にして折れ曲げるように光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることができる。
2つの前記バンドル材が長手方向に沿って直線状に隣接して直線部が構成されており、前記直線部が、前記光ファイバテープのテープ面に対向配置されていることが望ましい。これにより、長手方向に所定の長さにわたって直線部が光ファイバテープのテープ面に対向配置されるため、光ファイバテープが直線部16を起点にして折れ曲がり易くなり、テープ幅方向に対して変形し易くなる。
また、上記の光ファイバユニット製造方法によって、前記光ファイバユニットを複数製造すること、及び、複数の前記光ファイバユニットの外側に外被を形成して光ケーブルを製造することを行う光ケーブル製造方法が明らかとなる。このような光ケーブル製造方法によれば、特定の光ファイバに負荷が集中することを抑制することができる。
複数の間欠連結型の光ファイバテープを集合する集合部と、集合させた複数の前記光ファイバテープをバンドル材で束ねた光ファイバユニットを形成するユニット形成部とを備え、前記ユニット形成部は、集合させた複数の前記光ファイバテープを通過させる通過部の内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることによって、前記テープ幅方向に対して変形させた前記光ファイバテープを有する前記光ファイバユニットを形成することを特徴とする光ファイバユニット製造装置が明らかとなる。このような光ファイバユニット製造装置によれば、特定の光ファイバに負荷が集中することを抑制することができる。
また、上記の光ファイバユニット製造装置と、前記光ファイバユニット製造装置によって製造された複数の前記光ファイバユニットの外側に外被を形成する押出成型装置とを備えることを特徴とする光ケーブル製造装置が明らかとなる。このような光ケーブル製造装置によれば、特定の光ファイバに負荷が集中することを抑制することができる。
===第1実施形態===
<光ケーブル1の構成>
図1Aは、光ケーブル1の説明図である。
光ケーブル1は、光ファイバ8を収容したケーブルである。本実施形態の光ケーブル1は、光ファイバ8を収容する溝(スロット)が形成されたスロットロッドを有さない光ケーブルであり、いわゆるスロットレス型の光ケーブルである。本実施形態の光ケーブル1は、複数の光ファイバユニット2と、外被3とを有する。なお、光ケーブル1は、ここではスロットレス型の光ケーブルであるが、スロットロッドを有するスロット型の光ケーブルでも良い。但し、後述する光ファイバユニット2は、スロットレス型の光ケーブル1に用いられた場合に特に有効である。
光ファイバユニット2は、複数の光ファイバ8をバンドル材10で束ねた構造である。本実施形態の光ケーブル1は、複数の光ファイバユニット2を備えている。光ファイバユニット2の詳しい構造については後述する。複数の光ファイバユニット2は、押え巻きテープ5によって覆われた状態で外被3の内側に収容されている。複数の光ファイバユニット2は、一方向又はSZ状に撚られた状態で外被3の内側に収容されていても良い。押え巻きテープ5の内側には、複数の光ファイバユニット2の他に、介在物が収容されていても良い。例えば、押え巻きテープ5の内側、外側、或いは両方に、介在物として吸収材が収容されても良い。また、押え巻きテープ5が吸水テープで構成されていても良い。
外被3は、複数の光ファイバユニット2(及び押え巻きテープ5)を被覆する部材である。外被3の外形は、断面が略円形状である。本実施形態では、外被3の内側に、複数の光ファイバユニット2を包んだ押え巻きテープ5が収容されている。また、外被3には、テンションメンバ4が埋設されている。外被3には、テンションメンバ4の他に他の部材(例えばリップコードなど)が埋設されていても良い。
図1Bは、光ファイバユニット2の説明図である。
光ファイバユニット2は、複数の光ファイバ8の束をバンドル材10で束ねた構造である。バンドル材10は、光ファイバ8の外周上に巻き付けられており、これにより複数の光ファイバ8が束ねられてバラバラにならないようになっている。本実施形態の光ファイバユニット2は、複数枚の間欠連結型の光ファイバテープ7をバンドル材10で束ねて構成されている。
図2は、間欠連結型の光ファイバテープ7の説明図である。
間欠連結型の光ファイバテープ7は、複数(ここでは12本)の光ファイバ8を並列させて間欠的に連結した光ファイバテープ7である。隣接する2心の光ファイバ8は、連結部9Aによって連結されている。隣接する2心の光ファイバ8間には、複数の連結部9Aが長手方向に間欠的に配置されている。また、複数の連結部9Aは、長手方向及びテープ幅方向に2次元的に間欠的に配置されている。隣接する2心の光ファイバ8間の連結部9A以外の領域は、非連結部9Bになっている。非連結部9Bでは、隣接する2心の光ファイバ8同士は拘束されていない。光ファイバテープ7は、テープ幅方向に対して柔軟に変形可能であり、多数の光ファイバ8を高密度に束ねることが可能である。
なお、間欠連結型の光ファイバテープ7は、図に示したものに限られるものではない。例えば、連結部9Aの配置を変更しても良い。また、間欠連結型の光ファイバテープ7を構成する光ファイバ8の数を変更しても良い。
バンドル材10は、複数の光ファイバ8を束ねる部材である。バンドル材10は、複数の光ファイバ8を結束可能な糸状、紐状又はテープ状の部材である。バンドル材10は、光ファイバ8の束の外周上に巻き付けられている。図中の光ファイバユニット2は、2本のバンドル材10によって光ファイバ8を束ねているが、光ファイバユニット2のバンドル材10は、1本でも良いし、2本以上でも良い。
バンドル材10は、高融点材料と低融点材料との複合材で構成されており、交点で熱融着されている。但し、バンドル材10は、複合材ではなく、単一材料によって構成されてもよい。例えば、高融点材料もしくは低融点材料のいずれかによって構成されていてもよいし、2本のバンドル材10の材質が異なってもよい。また、バンドル材10同士を熱融着する代わりに、接着剤により接合しても良い。また、バンドル材10の交点を接合していなくても良い。
2本のバンドル材10は、図1Bに示すように、光ファイバ8の束に対してそれぞれSZ状に巻き付けられている。つまり、それぞれのバンドル材10は、接合部15において巻き付け方向を反転させつつ、光ファイバ8の束の外周の半周分ずつ巻き付けられている。但し、バンドル材10の巻き付け方法は、これに限られるものではない。例えば、1本のバンドル材10が光ファイバ8の束の外周に螺旋状に巻き付けられても良い。また、2本のバンドル材10が光ファイバ8の束の外周にそれぞれ逆方向に螺旋状に巻き付けられても良い。本実施形態では、2本の紐状のバンドル材10により複数の光ファイバテープ7を束ねて光ファイバユニット2が構成されているが、光ファイバユニット2の構成は、これに限られるものではない。例えば、複数の光ファイバ8の束の外周上にテープ状のバンドル材10を包むように巻き付けることによって、光ファイバユニット2が構成されても良い。バンドル材10は、光ファイバ8の束の外形に追従するように巻き付けられるため、光ファイバ8の束の外形を保持することができる(この結果、積層状態を崩した状態(後述)で複数の光ファイバテープ7を保持することができる)。
図3は、光ファイバユニット2を製造するユニット製造装置20の説明図である。
ユニット製造装置20は、複数のテープ供給部30と、集合部40と、ユニット形成部100とを有する。
テープ供給部30は、間欠連結型の光ファイバテープ7を供給する装置(供給源)である。例えば、テープ供給部30は、予め間欠連結型の光ファイバテープ7が巻き回されたドラム(又はボビン)で構成されている。なお、テープ供給部30は、間欠連結型の光ファイバテープ7の製造装置で構成されてもよい。本実施形態では、複数のテープ供給部30から集合部40へ間欠連結型の光ファイバテープ7がそれぞれ供給されることになる。
集合部40は、複数の光ファイバテープ7を集合する装置である。集合部40は、複数の間欠連結型の光ファイバテープ7を積層させた状態で集合させる。本実施形態では、集合部40は、積層状態の複数の間欠連結型の光ファイバテープ7をバンドル巻付部50へ供給することになる。
ユニット形成部100は、複数の光ファイバテープ7にバンドル材10を巻き付けた光ファイバユニット2を形成する装置である。後述するように、本実施形態のユニット形成部100は、複数の光ファイバテープ7を通過させるユニット通過部60A(通過部に相当)の内壁面によって光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることと、テープ幅方向に対して変形させた光ファイバテープ7を有する光ファイバユニット2を形成することと、を行うことになる。ユニット形成部100は、バンドル巻付部50と、バンドル接合部60とを有する。但し、バンドル材10の接合を行わない場合、ユニット形成部100は、バンドル接合部60を備えず、バンドル巻付部50を備えるだけでも良い。
バンドル巻付部50は、複数の間欠連結型の光ファイバテープ7の束の外周にバンドル材10を巻き付ける装置である。本実施形態では、バンドル巻付部50は、2本のバンドル材10をSZ状に巻き付けることになる。但し、バンドル巻付部50は、バンドル材10をSZ状に巻き付けるものに限られず、例えばバンドル材10を一方向に螺旋状に巻き付けても良い。また、バンドル材がテープ状の場合には、バンドル巻付部50は、複数の光ファイバテープ7の束を包むようにバンドル材を巻き付けても良い。
図4は、バンドル巻付部50の説明図である。
バンドル巻付部50は、第1回転部材51と、第2回転部材52とを有する。バンドル巻付部50は、第1回転部材51及び第2回転部材52で構成された2重筒構造である。第1回転部材51は、筒状の部材である。第1回転部材51の中心部は、ファイバ通過部50Aであり、束状に集合させた複数の間欠連結型の光ファイバテープ7が通過することになる。また、第1回転部材51は、バンドル材10を通過させる第1通過部51Aを有する。第1回転部材51は、回転可能に設けられている。第2回転部材52は、第1回転部材51の外側に配置された筒状の部材である。第2回転部材52は、バンドル材10を通過させる第2通過部52Aを有する。第2回転部材52は、第1回転部材51に対して回転可能に設けられている。
バンドル巻付部50は、第1回転部材51と第2回転部材52を互いに逆方向に揺動させることになる。これにより、積層させた状態の複数の間欠連結型の光ファイバテープ7の外周に2本のバンドル材10がSZ状に巻き付けられることになる。複数の間欠連結型の光ファイバテープ7の束の外周に2本のバンドル材10の交点が形成されながら、複数の間欠連結型の光ファイバテープ7及びバンドル材10がバンドル接合部60へ供給されることになる。なお、図3において、バンドル巻付部50とバンドル接合部60との間にバンドル材10の交点が複数形成されているが、バンドル巻付部50とバンドル接合部60との間隔は、バンドル材10の交点の長手方向の間隔よりも短くてもよい。
バンドル接合部60は、2本のバンドル材10を接合する装置である。本実施形態のバンドル接合部60は、筒状のヒーターで構成されている。筒状のヒーターの内壁面が加熱面になっている。複数の間欠連結型の光ファイバテープ7及びバンドル材10が、筒状のヒーターの内側を通過するときに、2本のバンドル材10の交点が融着接合され、接合部15が形成される。これにより、図1Bに示す光ファイバユニット2が製造されることになる。バンドル接合部60の詳しい構成については後述する。なお、バンドル接合部60は、熱融着によりバンドル材10を接合する代わりに、接着剤によりバンドル材10を接合しても良い。また、後述するようにユニット形成部100がバンドル接合部60を備えず、バンドル材10が接合されなくても良い。
なお、このように製造された複数の光ファイバユニット2が束ねられるとともに、押え巻きテープ5に巻き回され、押出成型装置において押え巻きテープ5の外側に外被3となる溶融樹脂が押出成型されることによって、光ケーブル1が製造されることになる。
<光ファイバユニット2の断面形状について>
まず比較例の光ファイバユニットの断面形状について説明した後、本実施形態の光ファイバユニット2の断面形状について説明する。
図15は、比較例の光ファイバユニット2の断面形状の説明図である。比較例では、6枚の間欠連結型の光ファイバテープ7が積層された状態でバンドル材10によって束ねられている。比較例では、光ファイバテープ7は、テープ幅方向に対して曲げられておらず、テープ面が平坦である。また、それぞれの光ファイバテープ7の平坦なテープ面は、互いに平行になっており、それぞれの光ファイバテープ7のテープ面が揃っている。つまり、比較例では、6枚の光ファイバテープ7が規則的に積層されている。以下の説明では、図15に示すように、平らな状態の光ファイバテープのテープ幅方向をX方向と呼び、複数の光ファイバテープの積層方向をY方向と呼び、光ファイバテープの長手方向をZ方向と呼ぶことがある。積層状態の光ファイバテープのテープ面は、XZ平面に平行である。
図15に示す比較例の場合、光ケーブルが曲がったときに、特定の光ファイバ8に負荷が集中するおそれがある。例えば、図中のN1-N1面を中立面として光ファイバユニット2が曲げられた場合、図中の1番目の光ファイバテープ7又は6番目の光ファイバテープ7(積層状態の端の光ファイバテープ7)を構成する光ファイバ8に引張応力又は圧縮応力が集中し、他の光ファイバ8に応力が分散し難くなる。また、図中の各光ファイバテープ7のN2-N2面を中立面として光ファイバユニット2が曲げられた場合、図中の1番ファイバ又は12番ファイバ(光ファイバテープ7の両端の光ファイバ8)に引張応力又は圧縮応力が集中し、他の光ファイバ8に応力が分散し難くなる。このように特定の光ファイバ8に負荷が集中して他の光ファイバ8に負荷を分散させ難い状況下では、負荷の集中する光ファイバ8の伝送損失が増大し、この結果、最大伝送損失(複数の光ファイバ8の伝送損失のうちの最大の伝送損失)が増大する。このため、特定の光ファイバ8に負荷が集中しないことが望ましい。
そこで、本実施形態では、次に説明するように、複数の光ファイバテープ7の積層状態を崩した状態で、光ファイバユニット2を構成している。これにより、本実施形態では、特定の光ファイバ8に負荷が集中することを抑制し、光ケーブル1(又は光ファイバユニット2)の最大伝送損失を抑制している。また、本実施形態では、次に説明するように、バンドル接合部60においてバンドル材を接合する際に、複数の光ファイバテープ7の積層状態を崩した状態で光ファイバユニット2を構成している。
図5は、本実施形態の光ファイバユニット2のバンドル接合部60の機能の説明図である。図6は、第1施形態のバンドル接合部60の断面図である。図6の上図は、XZ平面(積層状態の光ファイバテープ7のテープ面に平行な面)でのバンドル接合部60の断面図である。図6の下図は、YZ平面(光ファイバテープ7の積層方向(Y方向)及び長手方向(Z方向)に平行な面)でのバンドル接合部60の断面図である。なお、図6の下図には、バンドル接合部60の長手方向の異なる3箇所におけるバンドル接合部60の断面図(長手方向に垂直なXY平面での断面図)も示されている。図6の左側には、積層状態の複数の光ファイバテープ7が示されている。なお、複数の光ファイバテープ7は、図5(及び図3)に示すように、交点の形成されたバンドル材10が外周に巻き回された状態で、バンドル接合部60に挿通された状態となる。
既に説明した通り、バンドル接合部60は、内壁面を加熱面とする筒状のヒーターで構成されている。バンドル接合部60は、光ファイバユニット2(複数の光ファイバテープ7及びバンドル材10)を通過させるためのユニット通過部61を有する。ユニット通過部61は、バンドル接合部60を長手方向に貫通する貫通穴である。本実施形態のバンドル接合部60は、ユニット通過部61に光ファイバユニット2(複数の光ファイバテープ7及びバンドル材10)を通過させて2本のバンドル材の交点を融着接続する際に、ユニット通過部61の内壁面と光ファイバテープ7とを接触させ、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることによって、複数の光ファイバテープ7の積層状態を崩している。なお、複数の光ファイバテープ7は、バンドル接合部60の上流側では積層状態になっている。これは、複数の光ファイバテープ7が積層状態であれば、複数の光ファイバテープ7の搬送が容易になるためである(複数の光ファイバテープ7をバンドル接合部60まで搬送する搬送装置を簡易な構成にできるためである)。本実施形態のバンドル接合部60は、絞り部62と、第1テーパ部63Aと、第2テーパ部63Bとを有する。
絞り部62は、複数の光ファイバテープ7で構成された光ファイバ8の束を細く絞る部位である。本実施形態では、絞り部62は、光ファイバテープ7のテープ面を変形させる部位でもある。ユニット通過部61の断面積が最小になる部位が絞り部62である。このため、絞り部62におけるユニット通過部61の断面積は、他の部位におけるユニット通過部61の断面積よりも小さい。絞り部62の断面積は、光ファイバユニット2を構成する複数の光ファイバテープ7及びバンドル材10が通過可能な程度の面積を有する。本実施形態では、複数の光ファイバテープ7及びバンドル材が絞り部62を通過するとき、バンドル材が絞り部62の内壁面(ヒーター)から加熱され、2本のバンドル材の交点が融着されることになる。絞り部62は、バンドル接合部60の長手方向の中央部に設けられている。
図6に示すように、積層状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向(X方向)の寸法をW0とし、絞り部62における同じ方向(X方向)のユニット通過部61の寸法をW1としたとき、寸法W1は寸法W0よりも狭い(W1<W0)。寸法W1が寸法W0よりも狭くなるようにバンドル接合部60を構成することにより、ユニット通過部61に光ファイバユニット2(複数の光ファイバテープ7及びバンドル材10)を通過させて2本のバンドル材の交点を融着接続させる際に、ユニット通過部61の内壁面と光ファイバテープ7とを接触させ、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることができる。
本実施形態では、絞り部62は、ストレート状に構成されている。このため、絞り部62では、ユニット通過部61の断面形状が長手方向に一定である。絞り部62ではユニット通過部61の断面形状が一定であるため、内壁面でバンドル材10を安定的に加熱することができ、2本のバンドル材10の交点を安定的に融着させることができる。但し、絞り部62をストレート状に構成しなくても良い(後述)。
第1テーパ部63Aは、絞り部62よりも入口側(上流側)に設けられた部位である。第1テーパ部63Aは、絞り部62の側(下流側)ほど徐々にユニット通過部61の断面積が小さくなる部位である。言い換えると、第1テーパ部63Aは、絞り部62の側(下流側)ほど徐々にユニット通過部61のX方向の寸法が小さくなる部位である。複数の光ファイバテープ7及びバンドル材が第1テーパ部63Aを通過するとき、第1テーパ部63Aの内壁面と光ファイバテープ7とが接触して、光ファイバテープ7がテープ幅方向に対して徐々に変形することになる。第1テーパ部63Aにおいて光ファイバテープ7を徐々に変形させることによって、絞り部62の寸法W1が光ファイバテープ7の寸法W0よりも狭くても、スムーズに光ファイバテープ7を絞り部62に誘導することができ、光ファイバ8に過度なストレスを与えることなく光ファイバ8を絞り部62に誘導することができる。なお、光ファイバテープ7を絞り部62に導入可能であれば、バンドル接合部60が第1テーパ部63Aを有していなくても良い。
第2テーパ部63Bは、絞り部62よりも出口側(下流側)に設けられた部位である。第2テーパ部63Bは、出口側(下流側)ほど徐々にユニット通過部61の断面積が大きくなる部位である。光ファイバユニット2(複数の光ファイバテープ7及びバンドル材)が第2テーパ部63Bを通過するとき、絞り部62の内壁面によって絞られていた光ファイバユニット2の拘束が徐々に緩むことになる。第2テーパ部63Bが設けられることにより、バンドル材10の接合部15に急激な力が加わることを抑制でき、接合部15が解けることを抑制できる。但し、バンドル接合部60が第2テーパ部63Bを有していなくても良い。
本実施形態では、バンドル接合部60のユニット通過部61に光ファイバユニット2(複数の光ファイバテープ7及びバンドル材10)を通過させることによって、ユニット通過部61(詳しくは絞り部62)の内壁面と光ファイバテープ7とを接触させて、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させている。本実施形態では、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることによって、複数の光ファイバテープ7の積層状態を崩した状態で光ファイバユニット2を構成することができ、特定の光ファイバ8に負荷が集中することを抑制できる。
また、本実施形態では、バンドル接合部60のユニット通過部61に光ファイバユニット2(複数の光ファイバテープ7及びバンドル材10)を通過させることによって、ユニット通過部61の内壁面と光ファイバテープ7とを接触させて、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させるとともに、ユニット通過部61の内壁面(ヒーター)によって2本のバンドル材の交点を加熱して融着接続させることになる。このため、光ファイバユニット2がバンドル接合部60を通過した後においても、バンドル材10によって光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させた状態が保持される。加えて、本実施形態では、ユニット通過部61の内壁面によってバンドル材の交点を融着することと、ユニット通過部61の内壁面によって光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることとが同時に並行して行われるため、バンドル材10によって光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させた状態を保持させることが容易になる。
図7は、バンドル接合部60の形状と伝送損失との関係を示す表である。
伝送損失を測定するための光ケーブル1として、光ファイバ8の総数が60本、400本、1728本の光ケーブル1を作成した。光ファイバ8の総数が60本の光ケーブル1は、4心の間欠連結型の光ファイバテープ7を5枚束ねた光ファイバユニット2を3ユニット備えている。光ファイバ8の総数が400本の光ケーブル1は、8心の間欠連結型の光ファイバテープ7を10枚束ねた光ファイバユニット2を5ユニット備えている。光ファイバ8の総数が1728本の光ケーブル1は、12心の間欠連結型の光ファイバテープ7を12枚束ねた光ファイバユニット2を12ユニット備えている。4心の間欠連結型の光ファイバテープ7の平らな状態でのテープ幅方向の寸法W0は、1.1mmである。8心の間欠連結型の光ファイバテープ7の平らな状態でのテープ幅方向の寸法W0は、2.2mmである。12心の間欠連結型の光ファイバテープ7の平らな状態でのテープ幅方向の寸法W0は、3.1mmである。
3種類の光ケーブル1を構成する光ファイバユニット2を、それぞれ3種類のバンドル接合部60を用いて製造した。寸法W0が1.1mmの間欠連結型の光ファイバテープ7を備えた光ファイバユニット2(光ファイバ8の総数が60本の光ケーブル1を構成する光ファイバユニット2)は、絞り部62におけるユニット通過部61の幅方向(X方向;積層状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向)の寸法W1が1.6mm、1.0mm及び0.8mmのバンドル接合部60を用いて製造した。寸法W0が2.2mmの間欠連結型の光ファイバテープ7を備えた光ファイバユニット2(光ファイバ8の総数が400本の光ケーブル1を構成する光ファイバユニット2)は、絞り部62におけるユニット通過部61の幅方向の寸法W1が3.1mm、2.0mm及び1.6mmのバンドル接合部60を用いて製造した。寸法W0が3.1mmの間欠連結型の光ファイバテープ7を備えた光ファイバユニット2(光ファイバ8の総数が1728本の光ケーブル1を構成する光ファイバユニット2)は、絞り部62におけるユニット通過部61の幅方向の寸法W1が4.1mm、2.8mm及び2.2mmのバンドル接合部60を用いて製造した。
製造した光ケーブル1を所定の直径のドラムに巻き付けることによって、光ケーブル1を曲げたときに生じる光ケーブル1の伝送損失(光ファイバの最大伝送損失)を測定した。ここでは、光ケーブル1の直径をDとし、ドラムの直径を30D、50D及び70Dとし、各ドラムに光ケーブル1を巻き付けたときのそれぞれの伝送損失を測定した。また、伝送損失が0.25dB/km以下の場合には、良(○)と評価し、伝送損失が0.25dB/kmより大きい場合には、不可(×)と評価した。
図7に示すように、寸法W1が寸法W0よりも大きい場合(W1/W0が1より大きい場合)、いずれの光ケーブル1においても、直径が50Dとなるドラムに巻き付けたときの伝送損失が0.25dB/kmより大きくなった。これに対し、寸法W1が寸法W0よりも狭い場合(W1/W0が1未満の場合)、いずれの光ケーブル1においても、直径が50Dとなるドラムに巻き付けたときの伝送損失が0.25dB/km以下になった。このように伝送損失が改善した理由は、寸法W1が寸法W0よりも狭くなるようにバンドル接合部60を構成したことにより、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させた状態で光ファイバユニットが構成されたため、特定の光ファイバ8に負荷が集中することを抑制できたためである。
また、図7に示すように、W1/W0が0.9の場合、いずれの光ケーブル1においても、直径が30Dとなるドラムに巻き付けたときの伝送損失が0.25dB/kmより大きくなった。これに対し、W1/W0が0.7の場合、いずれの光ケーブル1においても、直径が30Dとなるドラムに巻き付けたときの伝送損失が0.25dB/km以下になった。このように伝送損失が改善した理由は、寸法W1が狭くなるほど光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して大きく変形させることができるため、特定の光ファイバ8に負荷が集中することを更に抑制できたためである。
図8A~図8Cは、本実施形態及び変形例のユニット通過部61の形状の説明図である。図中には、絞り部62におけるユニット通過部61の断面形状が点線で示されている。
図8A(及び図6)に示すように、本実施形態では、ユニット通過部61は、断面が楕円形状である。本実施形態では、断面楕円形状のユニット通過部61の長軸は、Y方向(積層状態の光ファイバテープ7の積層方向)に平行である。また、点線で示された楕円形状のユニット通過部61の短軸は、X方向(積層状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向)に平行である。また、本実施形態では、既に説明したように、楕円形状のユニット通過部61の短軸の長さ(短径)が、前述の寸法W1に相当しており、積層状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向の寸法W0よりも短い。
絞り部62におけるユニット通過部61の断面形状は、楕円形状に限られるものではない。例えば、図8Bに示すように長方形状であっても良いし、図8Cに示すように三角形状でも良い。図8Bに示すように、ユニット通過部61の断面が長方形状の場合、ユニット通過部61の短辺を、X方向に平行に配置するとともに、短辺の寸法W1が積層状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向の寸法W0よりも短いことが好ましい。なお、ユニット通過部61の断面形状は、図8A~図8Cに示すものに限られず、例えば、菱形などの他の多角形状でも良い。
図8A~図8Cに示すように、いずれの断面形状においても、X方向におけるユニット通過部61の最大寸法をW1としたとき、寸法W1が、平らな状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向の寸法W0よりも短いことが好ましい。このようにX方向における最大寸法W1が寸法W0よりも狭くなるようにバンドル接合部60(詳しくは絞り部62)を構成すれば、全ての光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させた状態で光ファイバユニット2を構成できるため、特定の光ファイバ8に負荷が集中することを抑制できる。
なお、図8Aや図8Bに示すように、絞り部62において、X方向のユニット通過部61の最大寸法W1は、ユニット通過部61のY方向の中央部に位置することが望ましい。これにより、最大寸法W1が積層方向の端に配置される場合(図8C参照)と比べて、ユニット通過部61を通過する複数の光ファイバテープ7がユニット通過部61の中央に配置させやすくなる。
図9は、2つのバンドル材の交点の配置の説明図である。図9(及び図6)に示すように、2つのバンドル材の交点が複数の光ファイバテープ7のX方向側の側面に配置させた状態で、ユニット通過部61に複数の光ファイバテープ7とバンドル材10とを通過させることが望ましい。また、図9に示すように、X方向におけるユニット通過部61の最大寸法となる位置に、2つのバンドル材の交点が配置されることが望ましい。これにより、2つのバンドル材の交点の分(2つのバンドル材の厚さ分)だけユニット通過部61のX方向の実質的な寸法W1(X方向の空間)が狭まるため、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して大きく変形させることができる(この結果、特定の光ファイバ8に負荷が集中することを更に抑制できる)。
===第2実施形態===
図10は、第2実施形態の光ファイバユニット2の説明図である。図11A~図11Dは、第2実施形態の光ファイバユニット2の断面図である。図11A~図11Dの各図は、光ファイバユニット2の長手方向の異なる部位での概略断面図である。図11Aは、直線状の接合部15(直線部16)の形成された部位における光ファイバユニット2の概略断面図である。図11B~図11Dは、直線状の接合部15(直線部16)以外の部位における概略断面図である。図11A~図11Dには、各光ファイバテープ7の断面形状が示されている。
第2実施形態の光ファイバユニット2は、第1実施形態と同様のユニット製造装置20によって製造されており(図3参照)、第1実施形態と同様のバンドル接合部60によって2つのバンドル材が融着されている。すなわち、第2実施形態においても、不図示のバンドル接合部60のユニット通過部61に光ファイバユニット2を通過させて2本のバンドル材の交点を融着接続させる際に、ユニット通過部61の内壁面と光ファイバテープ7とを接触させ、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させている。第2実施形態においても、光ファイバユニット2がバンドル接合部60を通過した後に、バンドル材によって光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させた状態が保持される。つまり、第2実施形態においても、複数の光ファイバテープ7の積層状態を崩した状態で光ファイバユニット2を構成することができる。
第2実施形態では、2つのバンドル材によって直線部16が構成されている。直線部16では、2つのバンドル材10が長手方向に沿って直線状に隣接している。第2実施形態では、直線部16において、2つのバンドル材10が融着接続されている。つまり、第2実施形態では、接合部15が長手方向に所定の長さにわたって形成されることによって、直線部16が構成されている。
図11Aに示すように、2つのバンドル材10の接合部15(直線部16)は、Y方向の上端にある光ファイバテープ7のテープ面に対向配置されている(これに対し、第1実施形態では、2つのバンドル材の接合部15は、複数の光ファイバテープ7のX方向側の側面に配置されることになる;図9参照)。第2実施形態では、接合部15は、上端の光ファイバテープ7のテープ幅方向の中央部に対向配置されている。これにより、図11Aに示すように、上端の光ファイバテープ7は、接合部15(直線部16)を起点にして折れ曲がるように、テープ幅方向に対して変形する。なお、直線部16を設けることにより、長手方向に所定の長さにわたって2つのバンドル材10(直線部16)が上端の光ファイバテープ7のテープ面に対向配置されるため、上端の光ファイバテープ7は、直線部16を起点にして折れ曲がり易くなり、テープ幅方向に対して変形し易くなる。また、上端の光ファイバテープ7がテープ幅方向に対して変形することによって、複数の光ファイバテープ7の積層状態が崩れ、上端以外の光ファイバテープ7も、テープ幅方向に対して変形する。このように、バンドル材10の接合部15(直線部16)を光ファイバテープ7のテープ面に対向配置させることによって、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることができる。
また、第2実施形態では、図11Dに示すように、2つのバンドル材は、複数の光ファイバテープ7の束をX方向から挟み込むように配置されている。これにより、Y方向の中央部にある光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることができる。
なお、2つのバンドル材10の接合部15(直線部16)は、Y方向の上端にある光ファイバテープ7のテープ面に対向配置されるだけでなく、Y方向の下端にある光ファイバテープ7のテープ面に対向配置されることになる(図10参照)。このため、下端の光ファイバテープ7も、図11Aに示す場合と同様に、接合部15を起点にして折れ曲がるように、テープ幅方向に対して変形することになる。このため、第2実施形態では、いずれの光ファイバテープ7とも、長手方向のいずれかの位置において、テープ幅方向に対して変形することになる。
接合部15は、長手方向に所定ピッチで形成されることになる。Y方向の上側の接合部15の長手方向の間隔(周期)を「接合ピッチL」としたとき、いずれの光ファイバテープ7とも、長手方向に接合ピッチLの範囲のいずれかの位置において、テープ幅方向に対して変形することになる。
ところで、図11Bに示すように、光ファイバユニットの或る断面において、一部の光ファイバテープ7がテープ幅方向に対してほとんど変形しないことも起こり得る。但し、長手方向のいずれかの位置において各光ファイバテープ7がテープ幅方向に対して変形しているので、光ファイバ8に付加される応力を長手方向に分散させることが可能になるため、特定の光ファイバ8に負荷が集中することを抑制できる。
<第2実施形態の変形例>
図12は、第2実施形態の変形例の光ファイバユニット2の説明図である。
変形例においても、2つのバンドル材によって直線部16が構成されている。直線部16では、2つのバンドル材10が長手方向に沿って直線状に隣接している。但し、変形例では、接合部15において2つのバンドル材が交差しており、2つの接合部15の間に直線部16が構成されており、直線部16では2つのバンドル材10は接合されていない(これに対し、第2実施形態では、直線部16にわたって2つのバンドル材10が接合されている)。
変形例においても、図11Aに示すように、2つのバンドル材10の接合部15(直線部16)は、Y方向の上端にある光ファイバテープ7のテープ面に対向配置されている。これにより、図11Aに示すように、上端の光ファイバテープ7は、接合部15(直線部16)を起点にして折れ曲がるように、テープ幅方向に対して変形する。また、上端の光ファイバテープ7がテープ幅方向に対して変形することによって、複数の光ファイバテープ7の積層状態が崩れ、上端以外の光ファイバテープ7も、テープ幅方向に対して変形する。このように、バンドル材10の接合部15(直線部16)を光ファイバテープ7のテープ面に対向配置させることによって、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることができる。また、変形例においても、図11Dに示すように、2つのバンドル材は、複数の光ファイバテープ7の束をX方向から挟み込むように配置されている。これにより、Y方向の中央部にある光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることができる。
変形例では、直線部16の2つのバンドル材10が接合されていないため、光ファイバユニット2から光ファイバ8を取り出す際に、バンドル材10の接合部15を破壊し易くなる。
===第3実施形態===
図13Aは、第3実施形態のバンドル接合部60の説明図である。
第3実施形態のバンドル接合部60の絞り部62は、ストレート状ではなく、蛇行している。第3実施形態においても、ユニット通過部61を通過する複数の光ファイバテープ7は、絞り部62において最も絞られた状態になる。複数の光ファイバテープ7及びバンドル材が絞り部62を通過するとき、バンドル材がバンドル接合部60の内壁面(ヒーター)から加熱され、2本のバンドル材の交点が融着されることになる。
第3実施形態においても、積層状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向の寸法をW0とし、絞り部62における同じ方向(X方向)のユニット通過部61の寸法をW1としたとき、寸法W1は寸法W0よりも狭い(W1<W0)。これにより、バンドル接合部60のユニット通過部61に光ファイバユニット2(複数の光ファイバテープ7及びバンドル材10)を通過させることによって、ユニット通過部61(詳しくは絞り部62)の内壁面と光ファイバテープ7とを接触させて、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることができる。また、第3実施形態においても、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させるとともに、ユニット通過部61の内壁面(ヒーター)によって2本のバンドル材の交点を加熱して融着接続させることができるため、光ファイバユニット2がバンドル接合部60を通過した後においても、バンドル材10によって光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させた状態を保持できる。更に、第3実施形態では、絞り部62の内壁面が長手方向に蛇行しているため、更に光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させ易くなる。なお、図13Aに示すように絞り部62の内壁面を光ファイバテープ7のテープ幅方向(X方向)に対して蛇行させた場合も、図13Bに示すように絞り部62の内壁面を複数の光ファイバテープ7の積層方向(Y方向)に対して蛇行させた場合も、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させ易くなる。但し、図13Bに示すように、絞り部62の内壁面を複数の光ファイバテープ7の積層方向(Y方向)に対して蛇行させた場合の方が、複数の光ファイバテープ7の積層状態を崩した状態で光ファイバユニット2を構成し易くなる。
===第4実施形態===
図14は、第4実施形態のユニット製造装置20の説明図である。第4実施形態においても、ユニット製造装置20は、複数のテープ供給部30と、集合部40と、ユニット形成部100とを有する。第4実施形態では、ユニット形成部100は、バンドル巻付部50により構成されており、バンドル接合部60を備えていない。また、第4実施形態のバンドル巻付部50は、1本のバンドル材10を複数の光ファイバテープ7の外周に螺旋状に巻き付ける。このため、第4実施形態では、バンドル材10の接合は行われていない。
第4実施形態のバンドル巻付部50は、筒状の回転部材を備えている。回転部材の中心部にはファイバ通過部(図4のファイバ通過部50Aに相当)が設けられており、束状に集合させた複数の間欠連結型の光ファイバテープ7がバンドル巻付部50のファイバ通過部を通過することになる。第4実施形態では、バンドル材10を通過させる通過部を有する回転部材が回転することによって、複数の光ファイバテープ7の外周にバンドル材10が螺旋状に巻き付けられることになる。
第4実施形態では、バンドル巻付部50のファイバ通過部の断面積が最小となる部位が、絞り部となる。第4実施形態においても、積層状態の光ファイバテープ7のテープ幅方向(X方向)の寸法をW0とし、絞り部(バンドル巻付部50のファイバ通過部の断面積が最小となる部位)における同じ方向(X方向)のファイバ通過部の寸法をW1としたとき、寸法W1は寸法W0よりも狭い(W1<W0)。これにより、ファイバ通過部に複数の光ファイバテープ7を通過させる際に、バンドル巻付部50の内壁面と光ファイバテープ7とを接触させ、光ファイバテープ7をテープ幅方向に対して変形させることができる。
===その他の実施形態===
上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。また、上述の各実施形態が適宜組み合わせられてもよい。
1 光ケーブル、2 光ファイバユニット、
3 外被、4 テンションメンバ、5 押え巻きテープ、
7 光ファイバテープ、8 光ファイバ、
9A 連結部、9B 非連結部、
10 バンドル材、15 接合部、16 直線部、
20 ユニット製造装置、30 テープ供給部、40 集合部、
50 バンドル巻付部、50A ファイバ通過部、
51 第1回転部材、51A 第1通過部、
52 第2回転部材、52A 第2通過部、
60 バンドル接合部、61 ユニット通過部、62 絞り部、
63A 第1テーパ部、63B 第2テーパ部、
100 ユニット形成部、L 接合ピッチ

Claims (12)

  1. 複数の間欠連結型の光ファイバテープを集合させること、
    集合させた複数の前記光ファイバテープを通過させる通過部の内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させること、及び、
    前記テープ幅方向に対して変形させた前記光ファイバテープを有し、複数の前記光ファイバテープをバンドル材で束ねた光ファイバユニットを形成すること、
    を行う光ファイバユニット製造方法。
  2. 請求項1に記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    積層状態の前記光ファイバテープの前記テープ幅方向の寸法をW0とし、
    前記通過部の断面積が最小になる絞り部において、前記通過部の前記テープ幅方向における寸法をW1とするとき、
    寸法W1は、寸法W0よりも狭いことを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  3. 請求項2に記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    前記絞り部は、断面形状が長手方向に一定となるようにストレート状に形成されていることを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  4. 請求項3に記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    前記絞り部よりも入口側に、前記絞り部の側ほど徐々に前記通過部の断面積が小さくなるテーパ部が設けられていることを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  5. 請求項1~4のいずれかに記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    バンドル巻付部において、複数の前記光ファイバテープに前記バンドル材を巻き付けることと、バンドル接合部において、複数の前記光ファイバテープに巻き付けた前記バンドル材を接合することと、が行われ、
    前記バンドル接合部の前記通過部に複数の前記光ファイバテープと前記バンドル材とを通過させる際に、集合させた複数の前記光ファイバテープを通過させる通過部の内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  6. 請求項5に記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    前記バンドル接合部の前記通過部の内壁面によって、前記バンドル材の交点を融着するとともに、前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  7. 請求項6に記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    複数の前記光ファイバテープの前記テープ幅方向の側面に前記交点を配置させた状態で、前記バンドル接合部の前記通過部に複数の前記光ファイバテープと前記バンドル材とを通過させることを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  8. 請求項1~7のいずれかに記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    2つの前記バンドル材の交点を融着した接合部が、前記光ファイバテープのテープ面に対向配置されていることを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  9. 請求項8に記載の光ファイバユニット製造方法であって、
    2つの前記バンドル材が長手方向に沿って直線状に隣接して直線部が構成されており、
    前記直線部が、前記光ファイバテープのテープ面に対向配置されていることを特徴とする光ファイバユニット製造方法。
  10. 請求項1~9のいずれかに記載の光ファイバユニット製造方法によって、前記光ファイバユニットを複数製造すること、及び、
    複数の前記光ファイバユニットの外側に外被を形成して光ケーブルを製造すること
    を行う光ケーブル製造方法。
  11. 複数の間欠連結型の光ファイバテープを集合する集合部と、
    集合させた複数の前記光ファイバテープをバンドル材で束ねた光ファイバユニットを形成するユニット形成部と
    を備え、
    前記ユニット形成部は、集合させた複数の前記光ファイバテープを通過させる通過部の内壁面によって前記光ファイバテープをテープ幅方向に対して変形させることによって、前記テープ幅方向に対して変形させた前記光ファイバテープを有する前記光ファイバユニットを形成することを特徴とする光ファイバユニット製造装置。
  12. 請求項11に記載の光ファイバユニット製造装置と、
    前記光ファイバユニット製造装置によって製造された複数の前記光ファイバユニットの外側に外被を形成する押出成型装置と
    を備えることを特徴とする光ケーブル製造装置。
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