JP2022010745A - タッチパネル用電極部材、タッチパネルおよび画像表示装置 - Google Patents

タッチパネル用電極部材、タッチパネルおよび画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】優れたコントラストを得ることができるタッチパネル用電極部材、タッチパネルおよび画像表示装置を提供する。【解決手段】複数の第1電極線、透明絶縁部材、複数の第2電極線がこの順に配置され、複数の第1電極線および複数の第2電極線の少なくとも一方は、金属細線からなり、金属細線は、導電層と、導電層の視認側の表面上に配置された黒化層とを有し、黒化層は、金属細線の伸長方向に直交する幅方向において、導電層から一方の面に沿って導電層の外側に張り出す張り出し部を有し、張り出し部の張り出し量Whは、導電層の厚さtに対して0.30≦Wh/t≦1.00を満たし、透明絶縁部材の厚さが、1.0μm以上3.0μm以下である。【選択図】 図4

Description

この発明は、タッチセンサまたはタッチパネルの電極として利用されるタッチパネル用電極部材に関する。
また、この発明は、タッチパネル用電極部材を用いたタッチパネル、さらには、タッチパネルを用いた画像表示装置にも関している。
近年、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等の携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、液晶表示パネル等の表示パネルと組み合わせて用いられ、指、スタイラスペン等を画面に接触または近接させることにより電子機器への入力操作を行うタッチパネルの普及が進んでいる。
例えば、特許文献1には、透明絶縁基板の表面上にストライプ状の銅配線からなる第1電極を形成し、透明絶縁基板の裏面上に第1電極の銅配線と直交する方向のストライプ状の銅配線からなる第2電極を形成し、透明絶縁基板を介して第1電極と第2電極とが重なり合うことによりメッシュ状の電極パターンを形成するタッチパネルが開示されている。
このタッチパネルでは、第1電極の銅配線と第2電極の銅配線の双方に対し、タッチパネルを表示パネル上に設置した際に、表示パネルとは反対方向を向いた銅配線の表面、すなわち、いわゆる視認側となる銅配線の表面に黒色の酸化銅皮膜からなる黒化層を形成することで、鏡面反射を低減させてコントラストの向上を図っている。例えば、透明絶縁基板の表面上に形成された第1電極が視認側に配置されるものとすると、第1電極の銅配線の透明絶縁基板とは反対側の表面および第2電極の銅配線の透明絶縁基板側の表面にそれぞれ黒化層が形成される。
特開2013-206315号公報
しかしながら、銅配線は、タッチパネルの透過領域内に広く分布して配置されているので、タッチパネルの操作者が、正面に位置する銅配線を観察した場合には、銅配線の視認側の表面に形成されている黒化層により鏡面反射が低減されるものの、正面以外の位置に配置されている銅配線に対しては、斜めから観察することとなり、黒化層が形成されていない銅配線の側面が見えやすくなる。このため、銅配線の視認側の表面に黒化層が形成されていても、銅配線の金属光沢が見立ち、コントラストが低下するという問題があった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、優れたコントラストを得ることができるタッチパネル用電極部材を提供することを目的とする。
また、この発明は、このようなタッチパネル用電極部材を用いたタッチパネルを提供することも目的としている。
さらに、この発明は、このようなタッチパネルを用いた画像表示装置を提供することも目的としている。
この発明に係るタッチパネル用電極部材は、基板の一方の面上に、複数の第1電極線、透明絶縁部材、複数の第2電極線がこの順に配置されたタッチパネル用電極部材であって、複数の第1電極線および複数の第2電極線の少なくとも一方は、金属細線からなり、金属細線は、導電層と、導電層の一方の面上に配置された黒化層とを有し、黒化層は、金属細線の伸長方向に直交する幅方向において、導電層の外側に張り出す張り出し部を有し、幅方向における張り出し部の張り出し量Whは、導電層の厚さtに対して下記式(1)を満たし、透明絶縁部材の厚さが、1.0μm以上3.0μm以下である。
0.30≦Wh/t≦1.00 (1)
黒化層は、幅方向において、導電層の最大幅よりも大きい幅を有することが好ましい。
また、導電層は、1.5μm以上5.0μm以下の最大幅と0.02μm以上0.60μm以下の厚さtを有することが好ましい。
また、導電層は、金属細線の伸長方向に直交する平面により切断した場合に、矩形の断面形状を有することが好ましい。
導電層は、銅から形成することができる。
基板は、樹脂基板により構成することができる。
あるいは、基板は、ガラス基板により構成することもできる。
また、第1電極線および第2電極線は、いずれも金属細線からなることが好ましい。
また、黒化層は、導電層の基板とは反対側の面上に配置され、導電層の基板とは反対側の面が視認側であることが好ましい。
この発明に係るタッチパネルは、上記のタッチパネル用電極部材を有するものである。
また、この発明に係る画像表示装置は、上記のタッチパネルを用いたものである。
この発明によれば、金属細線は、導電層と、導電層の一方の面上に配置された黒化層とを有し、黒化層は、金属細線の伸長方向に直交する幅方向において、導電層の外側に張り出す張り出し部を有し、張り出し部の張り出し量Whは、導電層の厚さtに対して0.30≦Wh/t≦1.00を満たし、透明絶縁部材の厚さが、1.0μm以上3.0μm以下であるので、優れたコントラストを得ることが可能となる。さらに、コントラストが優れるだけでなく、タッチ性能、モアレ、光透過率においても良好な性能を有するタッチパネルを得ることができる。
この発明の実施の形態1に係るタッチパネルを示す部分断面図である。 実施の形態1に係るタッチパネルに用いられたタッチパネル用電極部材を示す平面図である。 実施の形態1に係るタッチパネルに用いられたタッチパネル用電極部材の検出電極を示す部分平面図である。 実施の形態1に係るタッチパネルに用いられたタッチパネル用電極部材の金属細線を示す断面図である。 実施の形態1に係るタッチパネルを用いた画像表示装置を示す部分断面図である。 実施の形態2に係るタッチパネルを示す部分断面図である。
以下に、添付の図面に示す好適な実施の形態に基づいて、この発明に係る導電性部材およびタッチパネルを詳細に説明する。
なお、以下において、数値範囲を示す表記「~」は、両側に記載された数値を含むものとする。例えば、「sが数値t1~数値t2である」とは、sの範囲は数値t1と数値t2を含む範囲であり、数学記号で示せばt1≦s≦t2である。
「直交」および「平行」等を含め角度は、特に記載がなければ、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。
「透明」とは、光透過率が、波長400~800nmの可視光波長域において、少なくとも40%以上のことであり、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上、さらにより好ましくは90%以上のことである。光透過率は、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
実施の形態1
図1に、この発明の実施の形態1に係るタッチパネル用電極部材1を用いたタッチパネル2の構成を示す。
タッチパネル2は、表面2Aと裏面2Bを有し、裏面2B側に液晶表示パネル等の図示しない表示パネルが配置された状態で使用される。タッチパネル2の裏面2Bは、表示パネル側となり、タッチパネル2の表面2Aは、タッチ検出面であり、タッチパネル2の操作者がタッチパネル2を通して表示パネルの画像を観察する視認側となる。
タッチパネル2は、表面2A側に配置され且つ平板形状を有する透明な絶縁性のカバーパネル3を有し、表面2Aとは反対側のカバーパネル3の面上にタッチパネル用電極部材1が透明な接着層4により接合されている。
タッチパネル用電極部材1は、透明絶縁基板5と、透明絶縁基板5の視認側の面5A上に形成された金属細線からなる第2電極線6Bと、第2電極線6Bを覆うように透明絶縁基板5の面5A上に形成された透明絶縁部材となる透明な絶縁層7Bと、絶縁層7Bの上に形成された金属細線からなる第1電極線6Aを有している。すなわち、絶縁層7Bの視認側の面上に第1電極線6Aが配置され、絶縁層7Bの表示パネル側の面上に第2電極線6Bが配置されている。
また、図1に示されるように、平坦化または第1電極線6Aを保護する目的で、第1電極線6Aを覆うように絶縁層7Bの視認側の面上に透明な絶縁層7Aが配置されていてもよい。
図2に、タッチパネル用電極部材1の平面図を示す。タッチパネル用電極部材1には、指およびスタイラスペン等によるタッチ操作を検出するための透過領域S1と、透過領域S1の外側の領域であり且つ図示しない加飾層により覆われる周辺領域S2が区画されている。
なお、図2では、タッチパネル用電極部材1の構成を明確に示すため、絶縁層7Aが省略されている。
絶縁層7Bの視認側の面上には、第1電極線6Aにより構成され、それぞれ第1の方向D1に沿って延び且つ第1の方向D1に直交する第2の方向D2に配列された複数の第1電極11が形成され、絶縁層7Bの表示パネル側で且つ透明絶縁基板5の視認側の面5A上には、第2電極線6Bにより構成され、それぞれ第2の方向D2に沿って延び且つ第1の方向D1に配列された複数の第2電極21が形成されている。このように、複数の第1電極11と複数の第2電極21は、絶縁層7Bを間に介して配置されている。
透過領域S1内には、絶縁層7Bの視認側に形成された第1電極11と絶縁層7Bの表示パネル側に形成された第2電極21とが互いに重なるように交差して配置されている。
一方、周辺領域S2における絶縁層7Bの視認側の面上に、複数の第1電極11に接続された複数の第1周辺配線12が形成され、絶縁層7Bの縁部に複数の第1外部接続端子13が配列形成されると共に、それぞれの第1電極11の端部に第1パッド14が形成されている。第1パッド14に、対応する第1周辺配線12の一端部が接続され、第1周辺配線12の他端部は、対応する第1外部接続端子13に接続されている。
同様に、周辺領域S2における絶縁層7Bの表示パネル側で且つ透明絶縁基板5の視認側の面5A上に、複数の第2電極21に接続された複数の第2周辺配線22が形成され、透明絶縁基板5の縁部に複数の第2外部接続端子23が配列形成されると共に、それぞれの第2電極21の端部に第2パッド24が形成されている。第2パッド24に、対応する第2周辺配線22の一端部が接続され、第2周辺配線22の他端部は、対応する第2外部接続端子23に接続されている。
透過領域S1における第1電極11と第2電極21とが重なる電極交差部内の領域R0を図3に示す。絶縁層7Bの視認側に配置された第1電極11は、第1電極線6Aからなるメッシュパターンにより形成されており、絶縁層7Bの表示パネル側に配置された第2電極21も、第2電極線6Bからなるメッシュパターンにより形成されている。
そして、第1電極11と第2電極21との交差部において、視認側から見たときに、第1電極線6Aと第2電極線6Bとが互いに交差するように配置されている。なお、図3では、第1電極線6Aと第2電極線6Bとの区別を分かりやすくするために、第2電極線6Bを点線で示しているが、実際は第1電極線6Aと同様に接続された金属細線で形成されている。また、第1電極11および第2電極21内の寄生容量を小さくするため、第1電極線6Aからなるメッシュパターンおよび第2電極線6Bからなるメッシュパターン内に、それぞれ断線部を有してもよい。これにより、タッチ操作に対する検出感度を向上させることができる。
第1電極11および第2電極21のメッシュパターンの形状としては、図3のような同一のメッシュが繰り返し配置されたパターンが好ましい。メッシュの形状は、平行四辺形、正方形、長方形などの多角形であることが好ましく、菱形であることが特に好ましい。メッシュセルの形状が、このような多角形の繰り返しパターンであることにより、各辺の繰り返しのメッシュ間隔を調整することで、表示装置と組み合わせた際のモアレを抑制でき、視認性がよくなる。メッシュの重心間距離(メッシュピッチ)は150~300μmであることが視認性の観点から好ましい。第1電極線6Aからなるメッシュパターンと第2電極線6Bからなるメッシュパターンが同一形状であることが好ましい。さらに、図3のように、第1電極線6Aからなるメッシュパターンと第2電極線6Bからなるメッシュパターンとを、互いに、メッシュピッチの半分相当の距離だけずらして配置し、第1電極11と第2電極21とを合わせて、メッシュピッチが半分になるメッシュパターンを形成するように配置することが、視認性の観点から好ましい。別の形態としては、メッシュの形状はランダムなパターンであっても良い。
また、互いに隣り合う第1電極11の間、および、互いに隣り合う第2電極21の間に、それぞれ第1電極線6A、第2電極線6Bにより形成された電極から電気的に絶縁されたダミーメッシュパターンを有していてもよい。このようなダミーメッシュパターンは、電極を形成するメッシュパターンと同一のメッシュ形状で形成することが好ましい。
ここで、図4に、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを構成する金属細線31の横断面、すなわち、金属細線31の伸長方向に直交する平面により切断した場合の金属細線31の断面を示す。
金属細線31は、絶縁層7Bまたは透明絶縁基板5の表面上に形成された導電層32と、導電層32の透明絶縁基板5とは反対側の表面上に形成された黒化層33からなっている。
導電層32は、矩形の断面形状を有しており、金属細線31の伸長方向に直交する幅方向DWに幅W1を有し、絶縁層7Bまたは透明絶縁基板5の表面に対する垂直方向DVに厚さtを有している。なお、導電層32の断面形状は矩形であるので、導電層32の幅W1は、導電層32の最大幅と同一である。
一方、黒化層33は、導電層32の視認側の表面32A上に形成されており、幅方向DWにおいて、導電層32の外側に張り出す張り出し部Hを有している。張り出し部Hは、導電層32の幅方向DWの双方の側面32Bから、それぞれ張り出し量Whだけ外側に張り出している。これらの張り出し部Hの存在により、黒化層33は、幅方向DWにおいて、導電層32の幅W1よりも、張り出し量Whの2倍の長さだけ大きい幅W2を有している。
なお、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを構成する金属細線31が金属と高分子とを含有する場合、金属は、金属細線31の断面を、例えば走査型電子顕微鏡により観察することができ、断面形状等を特定することができる。
走査型電子顕微鏡による測定方法としては、まず、金属細線31の表面への導電性付与のため、金属細線31の表面にカーボン蒸着を行い、走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製S-5200型SEM)にて表面形態を観察することにより、金属細線31の内部の金属が存在する領域を観察することができる。観察条件は、例えば、二次電子モードにおいて、加速電圧:10kVとする。
この際、金属細線31の断面の観察は、走査型電子顕微鏡にて、高分子と金属粒子とのコントラストがつく加速電圧を選択する。より具体的には、金属細線31の断面の観察方法としては、ミクロトームにて金属細線31の断面を切削した後、導電性付与のため、露出した断面にカーボン蒸着を行い、走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製S-5200型SEM)にて断面を観察する。なお、観察条件は、例えば、反射電子モードで、加速電圧:5kVとする。
金属細線31の導電層32の幅W1および厚さt、黒化層33の幅W2および張り出し量Wh等の測定は、金属細線31が金属単体で構成されている場合には、まず、走査電子顕微鏡を用いて、金属細線31の断面画像を取得し、次に、断面画像から、これら導電層32の幅W1および厚さt、黒化層33の幅W2および張り出し量Wh等を測定することができる。
また、金属細線31が金属と高分子とを含有する構成の場合には、金属粒子が存在する範囲で金属細線31の導電層32の幅W1および厚さt、黒化層33の幅W2および張り出し量Wh等が規定される。この場合、上述のようにミクロトームにて金属細線31の断面を切削した後、露出した断面にカーボン蒸着を行い走査型電子顕微鏡にて断面を観察して測定する。金属細線31の導電層32の幅W1および厚さt、黒化層33の幅W2および張り出し量Wh等については、1本の金属細線31の任意の5箇所を選択し、それぞれ垂直断面を走査型電子顕微鏡で観察した画像から、金属粒子が存在する範囲を特定して得られる測定値の算術平均値を、導電層32の幅W1および厚さt、黒化層33の幅W2および張り出し量Wh等とすることができる。
黒化層33は、導電層32の視認側の表面32Aにおける鏡面反射を低減するためのものであり、例えば、導電層32が銅から形成される場合に、黒化層33を窒化銅から形成することができる。
このような黒化層33が、導電層32の視認側の表面32A上に形成されているため、垂直方向DVから金属細線31を観察した場合に、導電層32の視認側の表面32Aにおける鏡面反射が低減される。
さらに、黒化層33は、導電層32の外側に張り出す張り出し部Hを有するため、金属細線31を観察する角度が、垂直方向DVから斜めにずれても、導電層32の側面32Bは、張り出し部Hに隠れて見えにくくなる。すなわち、例えば、図4において、導電層32の側面32Bと絶縁層7Bまたは透明絶縁基板5の表面との交点をP1、黒化層33の張り出し部Hの端部をP2としたとき、交点P1および端部P2を結ぶ直線L2が、交点P1を通る絶縁層7Bまたは透明絶縁基板5の表面の法線L1に対してなす角度A1の範囲内であれば、視認側から金属細線31を観察した場合に、導電層32の側面32Bが黒化層33の張り出し部Hの陰に隠れることとなる。
このため、斜めから観察しても、黒化層33が形成されていない導電層32の側面32Bが見えにくくなり、優れたコントラストを得ることが可能となる。
なお、導電層32の厚さtに対する張り出し部Hの張り出し量Whの比率Wh/tは、
0.30≦Wh/t≦1.00 ・・・(1)
の範囲内に設定されている。
比率Wh/tが0.30より小さいと、図4に示される角度A1が小さくなり、垂直方向DVからわずかに斜めにずれた方向からタッチパネル2を観察した場合でも、黒化層33で覆われていない導電層32の側面32Bが見えてしまい、コントラストが低下することとなる。
一方、比率Wh/tが1.00より大きいと、図4に示される角度A1が大きくなることにより、タッチパネル2を斜めから観察しても、導電層32の側面32Bが見えにくくなり、コントラストの低下を防止することができるが、その反面、黒化層33の占有面積が大きくなることで、タッチパネル2の光透過率が低下してしまう。
そこで、タッチパネル2の光透過率の低下を抑制しつつ、斜めから観察しても優れたコントラストを得るために、上記の式(1)を満たすように、導電層32の厚さtに対する張り出し部Hの張り出し量Whの比率Wh/tが設定されている。
また、第1電極線6Aと第2電極線6Bとの間に配置されている絶縁層(透明絶縁部材)7Bは、1.0μm以上3.0μm以下の厚さを有している。なお、絶縁層7Bの厚さは、上述した金属細線31と同様に、走査型電子顕微鏡を用いて測定することができる。
絶縁層7Bの厚さが1.0μmより薄い場合には、タッチパネル用電極部材1を製造する際に、絶縁層7Bの形成材料の塗布欠陥により絶縁層7Bを挟んで配置される第1電極線6Aと第2電極線6Bとの電気的短絡が発生して、タッチ機能の不具合が生じるおそれがある。
一方、絶縁層7Bの厚さが3.0μmより厚い場合には、絶縁層7Bを挟んで配置される第1電極線6Aと第2電極線6Bとの厚さ方向の間隔が広がるために、タッチパネル用電極部材1が液晶表示パネル等の図示しない表示パネル上に配置された場合に、第1電極線6Aにより形成される第1電極11のメッシュパターンと第2電極線6Bにより形成される第2電極21のメッシュパターンとの重なりがずれて見え、メッシュの周波数が変化して、表示パネルの画素パターンとの干渉によりモアレが発生しやすくなってしまう。
実施の形態1におけるタッチパネル2は、例えば、図5に示されるように、画像を表示するための表示パネル8上に配置されることにより、画像表示装置9を形成することができる。図5において、表示パネル8は、透明な接着層10によりタッチパネル2の裏面2Bに接着されている。また、表示パネル8は、詳細には図示しないが、液晶ディスプレイ等の表示画面を含んでいる。画像表示装置9の操作者は、表示パネル8に表示される画像を、タッチパネル2の透過領域S1を通して視認し、視認された画像に基づいてタッチパネル2を介してタッチ操作を行う。
このとき、図2に示したように、タッチパネル2の透過領域S1内には、絶縁層7Bの視認側に形成された第1電極11と絶縁層7Bの表示パネル側に形成された第2電極21とが互いに重なるように交差して配置されているが、第1電極11を構成する第1電極線6Aおよび第2電極21を構成する第2電極線6Bは、それぞれ、図4に示したような金属細線31から構成されている。すなわち、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを構成する金属細線31は、絶縁層7Bまたは透明絶縁基板5の表面上に形成された導電層32と、導電層32の視認側の表面32A上に形成された黒化層33からなり、黒化層33は、導電層32の外側に張り出す張り出し部Hを有している。
このため、画像表示装置9の操作者が、タッチパネル2の透過領域S1を観察した際に、導電層32の視認側の表面32Aにおける鏡面反射が低減され、また、斜めから観察しても、黒化層33の張り出し部Hにより導電層32の側面32Bが見えにくくなる。その結果、操作者は、優れたコントラストの画面を見ながら画像表示装置9を操作することが可能となる。
実施の形態2
実施の形態1に係るタッチパネル2は、カバーパネル3と、カバーパネル3の表示パネル側の面上に接合されたタッチパネル用電極部材1とを有し、実施の形態2に係るタッチパネル42は、カバーパネル3と、カバーパネル3の表示パネル側の面上に接合されたタッチパネル用電極部材41とを有しているが、タッチパネル用電極部材がカバーパネルを含むことにより、タッチパネル用電極部材からなるタッチパネルを構成することもできる。
図6に、実施の形態2に係るタッチパネル42の構成を示す。
タッチパネル42は、表面42Aと裏面42Bを有しており、裏面42B側に液晶表示パネル等の図示しない表示パネルが配置された状態で使用される。タッチパネル42の裏面42Bは、表示パネル側となり、タッチパネル42の表面42Aは、タッチ検出面であり、タッチパネル42の操作者がタッチパネル42を通して表示パネルの画像を観察する視認側となる。
図6に示されるように、タッチパネル42は、カバーパネル3を含むタッチパネル用電極部材41から構成されている。
タッチパネル用電極部材41は、カバーパネル3と、カバーパネル3の表示パネル側の面3B上に形成された金属細線からなる第1電極線6Aと、第1電極線6Aを覆うようにカバーパネル3の表示パネル側の面3B上に形成された透明絶縁部材となる透明な絶縁層7Aと、絶縁層7Aの表示パネル側の面上に形成された金属細線からなる第2電極線6Bを有している。すなわち、絶縁層7Aの視認側の面上に第1電極線6Aが配置され、絶縁層7Aの表示パネル側の面上に第2電極線6Bが配置されている。
なお、カバーパネル3の視認側の面3Aは、タッチ検出面となるタッチパネル42の表面42Aを形成している。
このタッチパネル用電極部材41においても、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bは、図4に示したように、導電層32と、導電層32の視認側の表面32A上に形成された黒化層33とを有する金属細線31から構成されており、黒化層33は、導電層32の外側に張り出す張り出し部Hを有している。
また、第1電極線6Aと第2電極線6Bとの間に配置されている絶縁層(透明絶縁部材)7Aは、1.0μm以上3.0μm以下の厚さを有している。なお、絶縁層7Aの厚さは、走査型電子顕微鏡を用いて測定することができる。
図6に示されるように、平坦化または第2電極線6Bを保護する目的で、第2電極線6Bを覆うように絶縁層7Aの表示パネル側の面上に透明な絶縁層7Bが配置されていてもよい。
このように、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bがカバーパネル3に支持されている場合であっても、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを構成する金属細線31が、導電層32の視認側の表面32A上に形成された黒化層33を有し、黒化層33が、導電層32の外側に張り出す張り出し部Hを有しているので、実施の形態1のタッチパネル用電極部材1と同様に、斜めから観察した際に、黒化層33が形成されていない導電層32の側面32Bが見えにくくなり、優れたコントラストを得ることが可能となる。
また、図5に示した画像表示装置9と同様に、実施の形態2におけるタッチパネル42を表示パネル8上に配置することにより、優れたコントラストの画面を見ながら操作することができるタッチパネル付きの画像表示装置が実現される。
以下、実施の形態1のタッチパネル用電極部材1を構成する各部材について説明する。なお、実施の形態2のタッチパネル用電極部材41を構成する各部材についても、実施の形態1のタッチパネル用電極部材1を構成する各部材に準ずるものとする。
<透明絶縁基板>
透明絶縁基板5は、透明で電気絶縁性を有し、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを支持することができれば、特に限定されるものではないが、例えば、樹脂基板またはガラス基板等が用いられる。より具体的に、透明絶縁基板5を構成する材料として、例えば、ガラス、強化ガラス、無アルカリガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:polyethylene naphthalate)、シクロオレフィンポリマー(COP:cyclo-olefin polymer)、環状オレフィン・コポリマー(COC:cyclic olefin copolymer)、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)、アクリル樹脂、ポリエチレン(PE:polyethylene)、ポリプロピレン(PP:polypropylene)、ポリスチレン(PS:polystylene)、ポリ塩化ビニル(PVC:polyvinyl chloride)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC:polyvinylidene chloride)、トリアセチルセルロース(TAC:cellulose triacetate)等を使用することができる。透明絶縁基板5の厚さは、例えば、20μm~1100μmが好ましく、20μm~500μmがより好ましい。特に、PETのような有機樹脂基板の場合は、厚さ20μm~200μmであることが好ましく、30μm~100μmであることがより好ましい。
透明絶縁基板5の全光線透過率は、40%~100%であることが好ましい。全光透過率は、例えば、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
透明絶縁基板5の好適態様の1つとしては、大気圧プラズマ処理、コロナ放電処理および紫外線照射処理からなる群から選択される少なくとも1つの処理が施された処理済基板が挙げられる。上述の処理が施されることにより、処理された透明絶縁基板5の表面にOH基等の親水性基が導入され、透明絶縁基板5と第2電極線6Bとの密着性(実施の形態1)、透明絶縁基板5と第1電極線6Aおよび第2電極線6Bとの密着性(実施の形態2)が向上する。また、上述の処理の中でも、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bとの密着性がより向上する点で、大気圧プラズマ処理が好ましい。
<下塗り層>
透明絶縁基板5と第1電極線6Aおよび第2電極線6Bとの密着性を向上させるために、透明絶縁基板5と第1電極線6Aおよび第2電極線6Bとの間に下塗り層を配置することもできる。この下塗り層は、高分子を含んでおり、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを透明絶縁基板5上に安定して固定させるためのものである。この下塗り層上に、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを形成するための感光性層が形成されることにより、下塗り層と第1電極線6Aおよび第2電極線6Bとの密着性がより向上する。
下塗り層の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、高分子を含む下塗り層形成用組成物を基板上に塗布して、必要に応じて加熱処理を施す方法が挙げられる。下塗り層形成用組成物には、必要に応じて、溶媒が含まれていてもよい。溶媒の種類は特に限定されるものではないが、後述する感光性層形成用組成物において使用される溶媒が例示される。また、高分子を含む下塗り層形成用組成物として、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、無機または高分子の微粒子を含むアクリル・スチレン系ラテックス等を使用してもよい。
なお、必要に応じて、タッチパネル用電極部材1は、透明絶縁基板5と第2電極線6Bとの間に、他の層として、上述の下塗り層以外に、例えば、アンチハレーション層を備えていてもよい。
<金属細線>
第1電極線6Aおよび第2電極線6Bを構成する金属細線31の導電層32の厚さtは、特に限定されるものではないが、0.01~10.00μmが好ましく、2.00μm以下であることがより好ましく、0.02~1.00μmであることが特に好ましく、0.02~0.60μmであることが最も好ましい。これにより、第1電極線6Aおよび第2電極線6Bの低抵抗化と耐久性の向上を比較的容易に実現することができる。
導電層32は、金属または合金を形成材料とし、例えば、銅、アルミニウムまたは銀から形成することができる。導電層32には、銅が含まれることが好ましいが、銅以外の金属、例えば、金、銀等が含まれていてもよい。また、導電層32は、メッシュパターンの形成に好適な、金属銀およびゼラチンまたはアクリル・スチレン系ラテックス等の高分子バインダーが含有されたものでもよい。その他の好ましいものとして、アルミニウム、銀、モリブデン、チタンの金属およびその合金である。また、これらの積層構造であってもよく、例えば、モリブデン/銅/モリブデン、モリブデン/アルミニウム/モリブデン等の積層構造を使用することができる。
さらに、導電層32は、例えば、金属酸化物粒子、銀ペーストおよびは銅ペースト等の金属ペースト、並びに銀ナノワイヤおよび銅ナノワイヤ等の金属ナノワイヤ粒子を含むものであってもよい。
導電層32の視認側の表面32A上に形成される黒化層33の形成材料としては、窒化銅に限るものではなく、酸窒化銅、酸化銅、酸化モリブデン等を含む金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物、金属硫化物等を使用することができる。その他の材料としては、黒色酸化鉄、チタンブラック、ニッケル、クロム等が挙げられ、黒化層33の厚さは、0.01~0.4μmであることが好ましい。
金属細線31の形成方法は、特に限定されるものではない。例えば、透明絶縁基板5の表面上に、例えば銅箔からなる導電層と、酸化銅等からなる黒化層を、順次スパッタ法により形成し、黒化層上にパターン化されたレジストを形成してエッチング液を用いたウエットエッチングを施し、不要部分の銅および酸化銅を除去することで、金属細線31を形成することができる。この際、エッチング時間を、レジストにより覆われていない部分の導電層および黒化層が消滅する時間(ジャストタイム)よりも長い時間に設定することにより、図4に示されるように、黒化層33が、導電層32の外側に張り出す張り出し部Hを有する金属細線31を形成することが可能となる。
なお、金属細線31の形成方法として、スパッタ法の他、例えば、めっき法、銀塩法および印刷法等を適宜利用することができる。
めっき法による金属細線31の形成方法について説明する。例えば、金属細線31は、無電解めっき下地層に無電解めっきを施すことにより下地層上に形成される金属めっき膜を用いて構成することができる。この場合、金属細線31は、少なくとも金属微粒子を含有する触媒インクを基材上にパターン状に形成した後に、基材を無電解めっき浴に浸漬し、金属めっき膜を形成することにより形成される。より具体的には、特開2014-159620号公報に記載の金属被膜基材の製造方法を利用することができる。
また、金属細線31は、少なくとも金属触媒前駆体と相互作用し得る官能基を有する樹脂組成物を基材上にパターン状に形成した後、触媒または触媒前駆体を付与し、基材を無電解めっき浴に浸漬し、金属めっき膜を形成することにより形成することができる。より具体的には、特開2012-144761号公報に記載の金属被膜基材の製造方法を応用することができる。
銀塩法による金属細線31の形成方法について説明する。まず、ハロゲン化銀が含まれる銀塩乳剤層に、金属細線31となる露光パターンを用いて露光処理を施し、その後現像処理を行うことで、金属細線31を形成することができる。より具体的には、特開2012-6377号公報、特開2014-112512号公報、特開2014-209332号公報、特開2015-22397号公報、特開2016-192200号公報および国際公開第2016/157585号に記載の金属細線の製造方法を利用することができる。
印刷法による金属細線31の形成方法について説明する。まず、導電性粉末を含有する導電性ペーストを金属細線31と同じパターンとなるように基板に塗布し、その後、加熱処理を施すことにより金属細線31を形成することができる。導電性ペーストを用いたパターン形成は、例えば、インクジェット法またはスクリーン印刷法によりなされる。導電性ペーストとしては、より具体的には、特開2011-28985号公報に記載の導電性ペーストを利用することができる。
<絶縁層>
絶縁層7Aおよび7Bとしては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜を使用することができる。
<カバーパネル>
カバーパネル3の材質としては、強化ガラス、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:polymethyl methacrylate)等を使用することができ、カバーパネル3の厚さは0.1mm~1.5mmが好ましい。
<接着層>
カバーパネル3とタッチパネル用電極部材1とを互いに接着させる接着層4としては、光学透明粘着シート(OCA:Optical Clear Adhesive)または光学透明粘着樹脂(OCR:Optical Clear Resin)を使用することができ、好ましい膜厚は、10μm以上200μm以下である。光学透明粘着シートとしては、例えば、3M社製の8146シリーズの使用が可能である。
以下に、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容、処理手順は、本発明の主旨を逸脱しない限り適宜変更することができ、本発明の範囲は、以下の実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
<実施例1>
まず、透明絶縁基板として、厚さ100.0μmのPET基板を準備し、PET基板上に、ZrO粒子を含有するアクリル樹脂により下塗り層を形成した。下塗り層の厚さは1.0μmであった。
次に、下塗り層上に、銅を厚さ300nm、酸化銅を厚さ20nmとなるように、順次スパッタにより成膜して第2金属層を形成した。
さらに、第2金属層上にレジスト組成物を塗布し、プリベークし、その後、パターン露光してアルカリ現像した。その後、ポストベークして、パターン状の第2レジスト膜を形成した。なお、第2レジスト膜のパターンは、線幅4.2μm、一辺の長さ400μmで且つ頂角60度の菱形メッシュパターンである。
その後、温度60℃の塩化第二鉄溶液により第2金属層をエッチングした。なお、エッチング時間は、第2レジスト膜により覆われていない部分の第2金属層が消滅する時間(ジャストタイム)の1.5倍とした。
さらに、第2レジスト膜を剥離液で剥離することによりパターニングされた第2電極線を形成した。
形成された第2電極線は、図4に示されるように、銅からなる導電層と、導電層のPET基板とは反対側の面上に形成された酸化銅からなる黒化層とを有するもので、黒化層は、導電層の外側に張り出す張り出し部を有し、張り出し部の張り出し量Whは、300nm、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.00であった。
このようにして形成された第2電極線を覆うように、アクリル樹脂からなる厚さ2.0μmの絶縁層を形成した。
次に、第2金属層と同様に、銅を厚さ300nm、酸化銅を厚さ20nmとなるように、順次スパッタにより成膜して第1金属層を形成した。
さらに、第1金属層上にレジスト組成物を塗布し、プリベークし、その後、パターン露光してアルカリ現像した。その後、ポストベークして、パターン状の第1レジスト膜を形成した。なお、第1レジスト膜のパターンは、第2金属層をエッチングする際に使用した第2レジスト膜のパターンと同様に、線幅4.2μm、一辺の長さ400μmで且つ頂角60度の菱形メッシュパターンであり、菱形の4つの頂点が、それぞれ第2レジスト膜のパターンの菱形の各辺の中点の位置と重なるように、第2レジスト膜の菱形メッシュパターンに対してずれた位置に配置されている。
その後、温度60℃の塩化第二鉄溶液により第1金属層をエッチングした。なお、エッチング時間は、第1レジスト膜により覆われていない部分の第1金属層が消滅する時間(ジャストタイム)の1.5倍とした。
さらに、第1レジスト膜を剥離液で剥離することによりパターニングされた第1電極線を形成した。
形成された第1電極線は、第2電極線と同様に、銅からなる導電層と、導電層のPET基板とは反対側の面上に形成された酸化銅からなる黒化層とを有するもので、黒化層は、導電層の外側に張り出す張り出し部を有し、張り出し部の張り出し量Whは、300nm、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.00であった。
次に、第1電極線を覆うようにアクリル樹脂からなる厚さ2.0μmの絶縁層を、保護層として形成し、これにより実施例1のタッチパネル用電極部材を得た。
なお、実施例1のタッチパネル用電極部材は、図2に示されるように、第1電極線から形成される第1電極11と第2電極線から形成される第2電極21の他、周辺領域S2に配置された第1周辺配線12、第1外部接続端子13、第1パッド14、第2周辺配線22、第2外部接続端子23、第2パッド24等の導電部材を有している。これらの導電部材のうち、第1周辺配線12、第1外部接続端子13、第1パッド14は、第1金属層をパターニングすることにより第1電極線と同時に形成され、第2周辺配線22、第2外部接続端子23、第2パッド24は、第2金属層をパターニングすることにより第2電極線と同時に形成されるが、周辺領域S2は、図示しない不透明の加飾層により覆われるため、導電層による鏡面反射を考慮する必要はなく、周辺領域S2においては、第1金属層および第2金属層から黒化層となる酸化銅を省略することができる。
さらに、厚さ75μmのOCAを用いて、タッチパネル用電極部材を厚さ0.550mmの強化ガラスからなるカバーパネルに貼り合わせて、タッチパネルを完成した。
<実施例2>
第2金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅および第1金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅を、いずれも3.7μmに変更し、第2金属層および第1金属層のエッチング時間をジャストタイムの1.1倍に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、実施例2のタッチパネル用電極部材を作製した。
実施例2における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、100nm、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、0.33であった。
<実施例3>
第2電極線を覆うように形成され、アクリル樹脂からなる絶縁層の厚さを1.0μmに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、実施例3のタッチパネル用電極部材を作製した。この絶縁層は、第2電極線と第1電極線との間に配置される透明絶縁部材となるものである。
実施例3における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、実施例1と同じく、300nmであり、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.00であった。
<実施例4>
第2電極線を覆うように形成され、アクリル樹脂からなる絶縁層の厚さを3.0μmに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、実施例4のタッチパネル用電極部材を作製した。この絶縁層は、第2電極線と第1電極線との間に配置される透明絶縁部材となるものである。
実施例4における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、実施例1と同じく、300nmであり、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.00であった。
<比較例1>
第2金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅および第1金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅を、いずれも3.7μmに変更し、第2金属層および第1金属層をエッチングする際に使用したエッチング液を、リン酸44%、硝酸2.2%、酢酸33%の組成液に変更し、エッチング時間をジャストタイムの1.1倍に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例1のタッチパネル用電極部材を作製した。
比較例1における第1電極線および第2電極線の黒化層は、張り出し部を有しておらず、張り出し量Whは、0nm、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、0.00であった。
<比較例2>
第2金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅および第1金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅を、いずれも4.2μmに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例2のタッチパネル用電極部材を作製した。
比較例2における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、310nm、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.03であった。
<比較例3>
第2金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅および第1金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅を、いずれも4.5μmに変更し、第2金属層および第1金属層のエッチング時間をジャストタイムの1.8倍に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例3のタッチパネル用電極部材を作製した。
比較例3における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、450nm、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.50であった。
<比較例4>
第2金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅および第1金属層をエッチングする際に使用されるレジスト膜のパターンの線幅を、いずれも3.6μmに変更し、第2金属層および第1金属層のエッチング時間をジャストタイムの1.0倍に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例4のタッチパネル用電極部材を作製した。
比較例4における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、50nm、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、0.17であった。
<比較例5>
第2電極線を覆うように形成され、アクリル樹脂からなる絶縁層の厚さを0.8μmに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例5のタッチパネル用電極部材を作製した。この絶縁層は、第2電極線と第1電極線との間に配置される透明絶縁部材となるものである。
比較例5における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、実施例1と同じく、300nmであり、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.00であった。
<比較例6>
第2電極線を覆うように形成され、アクリル樹脂からなる絶縁層の厚さを5.0μmに変更した以外は、実施例1と同様の方法により、比較例6のタッチパネル用電極部材を作製した。この絶縁層は、第2電極線と第1電極線との間に配置される透明絶縁部材となるものである。
比較例6における第1電極線および第2電極線の黒化層の張り出し部の張り出し量Whは、実施例1と同じく、300nmであり、導電層の厚さtに対する張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは、1.00であった。
<参考例>
第2金属層および第1金属層を形成することなく、金属細線を有しないダミーのタッチパネル用電極部材を、実施例1と同様の方法により作製した。
なお、実施例1~4および比較例1~6における第1電極線、第2電極線の導電層の厚さt、黒化層の張り出し量Whおよび絶縁層の厚さは、走査型電子顕微鏡を用いて測定した値である。
実施例1~4および比較例1~6のタッチパネル用電極部材の透過領域に対して、それぞれ、視認性、タッチ性能、モアレ、光透過率の評価を行った。
視認性の評価方法
視認性は、以下のようにして評価した。
タッチパネル用電極部材の透過領域を観察した際におけるコントラストの状況を次のように4段階評価した。視認性評価の基準は、以下の通りとした。
「A」:参考例に係る金属細線を有しないダミーのタッチパネル用電極部材と同等の良好なコントラストが得られたレベル。
「B」:金属細線により形成されるメッシュの光沢が確認されず、参考例に係る金属細線を有しないダミーのタッチパネル用電極部材に準ずるコントラストが得られたレベル。
「C」:斜めから観察した場合にコントラストの低下が確認されたレベル。
「D」:正面から観察した場合であってもコントラストの低下が確認されたレベル。
なお、評価結果Aは、極めて優れたレベル、評価結果Bは、優れたレベル、評価結果Cは、実用上問題がないレベル、評価結果Dは、実用上問題があるレベルである。
タッチ性能の評価方法
タッチパネル用電極部材にAtmel社製ICを接続してタッチパネル用電極部材を駆動させ、先端径が2mmのタッチペンをガラス表面上で動かした際の反応をタッチ性能として次のように5段階評価した。
「A」:高速にタッチペンを動かした場合でもまったくストレスなく反応した。
「B」:高速にタッチペンを動かした場合でも実用上に問題なく反応した。
「C」:低速にタッチペンを動かした場合にのみ実用上問題なく反応した。
「D」:タッチペンの指し示す位置と反応する位置にズレがある。
「E」:ペンの指す位置を認識できない場所がある。
モアレの評価方法
タッチパネルを液晶表示モジュール上に配置し、液晶表示モジュールを緑色に点灯させた状態において、タッチパネルを観察して、タッチパネルにモアレが視認されるかを評価した。モアレの評価基準は以下の通りとした。モアレについては20人の評価者により判定した。モアレ評価の基準は、以下の通りとした。
「A」:20人中、1人もモアレを認識しなかった。
「B」:20人中、1人以上4人以下がモアレを認識した。
「C」:20人中、5人以上、9人以下がモアレを認識した。
「D」:20人中、10人以上がモアレを認識した。
なお、評価「D」は、実用上問題があるレベルであり、評価「C」以上が実用上問題がないレベル、評価「B」は優れたレベル、評価「A」はとても優れたレベルである。
光透過率の評価方法
タッチパネル用電極部材の透過領域に対して、波長400~800nmの可視光波長域における光透過率を評価した。なお、光透過率は、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定した。
視認性、タッチ性能、モアレ、光透過率の評価結果を以下の表1に示す。
Figure 2022010745000002
実施例1~4のタッチパネル用電極部材は、いずれも、視認性の評価結果がBであり、金属細線により形成されるメッシュの光沢が確認されずに優れたコントラストが得られ、また、光透過率が86%以上であって、十分な明るさを有することがわかった。実施例1~4における、金属細線の導電層の厚さtに対する黒化層の張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tは1.00または0.33であり、黒化層の占有面積を過度に大きくすることなく、黒化層の張り出し部により導電層の側面を隠すことができたものと思われる。
また、実施例1~4のタッチパネル用電極部材は、タッチ性能およびモアレの評価結果が、いずれもAであり、実用上問題のないことがわかる。
比較例1のタッチパネル用電極部材は、視認性の評価結果がDとなり、正面から観察した場合であってもコントラストの低下が確認されることがわかった。比較例1では、黒化層が張り出し部を有しないため、正面から観察した場合であっても、黒化層が形成されていない導電層の側面が見えやすく、導電層の金属光沢が見立つものと思われる。このため、タッチパネルの使用に際して、コントラストが低く、操作性しにくいタッチパネルとなるおそれがある。
比較例2および比較例3のタッチパネル用電極部材は、光透過率が86%を下回った。光透過率が低下したのは、金属細線の導電層の厚さtに対する黒化層の張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tが、それぞれ1.03および1.50であり、黒化層の占有面積が大きくなったためと推測される。
比較例4のタッチパネル用電極部材は、視認性の評価結果がCであり、斜めから観察した場合にコントラストの低下が確認されるレベルであることがわかった。これは、金属細線の導電層の厚さtに対する黒化層の張り出し部の張り出し量Whの比率Wh/tが0.17と小さく、斜めから観察した場合に、黒化層で覆われていない導電層の側面による鏡面反射が目立つことでコントラストが低下したものと考えられる。
比較例5のタッチパネル用電極部材は、タッチ性能の評価結果がEであり、タッチ機能の不具合を生じていることがわかった。これは、第1電極線と第2電極線との間に配置される透明絶縁部材となる絶縁層の厚さが、0.8μmであって、1.0μmより薄いために、絶縁層の形成材料の塗布欠陥により第1電極線と第2電極線との電気的短絡が発生したものと考えられる。
比較例6のタッチパネル用電極部材は、モアレの評価結果がDであり、表示パネルの上に配置された場合に、モアレが見えやすいことがわかった。これは、第1電極線と第2電極線との間に配置される透明絶縁部材となる絶縁層の厚さが、5.0μmであって、3.0μmより厚いために、第1電極線と第2電極線との間隔が広がり、第1電極線により形成される第1電極のメッシュパターンと第2電極線により形成される第2電極のメッシュパターンとの重なりがずれて見え、メッシュの周波数が変化して、表示パネルの画素パターンとの干渉によりモアレが発生したものと考えられる。
1,41,51 タッチパネル用電極部材、2,42,52 タッチパネル、2A,42A,52A 表面、2B,42B,52B 裏面、3 カバーパネル、3A,3B,5A,5B 面、4,10 接着層、5 透明絶縁基板、6A 第1電極線、6B 第2電極線、7A,7B 絶縁層、8 表示パネル、9 画像表示装置、11 第1電極、21 第2電極、12 第1周辺配線、13 第1外部接続端子、14 第1パッド、22 第2周辺配線、23 第2外部接続端子、24 第2パッド、31 金属細線、32 導電層、32A 表面、32B 側面、33 黒化層、S1 透過領域、S2 周辺領域、D1 第1の方向、D2 第2の方向、R0 領域、DW 幅方向、DV 垂直方向、W1,W2 幅、t 厚さ、H 張り出し部、Wh 張り出し量、P1 交点、P2 端部、L1 法線、L2 直線、A1 角度。

Claims (11)

  1. 基板の一方の面上に、複数の第1電極線、透明絶縁部材、複数の第2電極線がこの順に配置されたタッチパネル用電極部材であって、
    前記複数の第1電極線および前記複数の第2電極線の少なくとも一方は、金属細線からなり、前記金属細線は、導電層と、前記導電層の一方の面上に配置された黒化層とを有し、
    前記黒化層は、前記金属細線の伸長方向に直交する幅方向において、前記導電層の外側に張り出す張り出し部を有し、
    前記幅方向における前記張り出し部の張り出し量Whは、前記導電層の厚さtに対して下記式(1)を満たし、
    前記透明絶縁部材の厚さが、1.0μm以上3.0μm以下であるタッチパネル用電極部材。
    0.30≦Wh/t≦1.00 (1)
  2. 前記黒化層は、前記幅方向において、前記導電層の最大幅よりも大きい幅を有する請求項1に記載のタッチパネル用電極部材。
  3. 前記導電層は、1.5μm以上5.0μm以下の最大幅と0.02μm以上0.60μm以下の厚さtを有する請求項1または2に記載のタッチパネル用電極部材。
  4. 前記導電層は、前記金属細線の伸長方向に直交する平面により切断した場合に、矩形の断面形状を有する請求項1~3のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極部材。
  5. 前記導電層は、銅から形成されている請求項1~4のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極部材。
  6. 前記基板は、樹脂基板である請求項1~5のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極部材。
  7. 前記基板は、ガラス基板である請求項1~5のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極部材。
  8. 前記第1電極線および前記第2電極線は、いずれも金属細線からなる請求項1~7のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極部材。
  9. 前記黒化層は、前記導電層の前記基板とは反対側の面上に配置され、前記導電層の前記基板とは反対側の面が視認側である、請求項1~8のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極部材。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載のタッチパネル用電極部材を有するタッチパネル。
  11. 請求項10に記載のタッチパネルを用いた画像表示装置。
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