JP2022006539A - 磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法 - Google Patents

磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022006539A
JP2022006539A JP2020108821A JP2020108821A JP2022006539A JP 2022006539 A JP2022006539 A JP 2022006539A JP 2020108821 A JP2020108821 A JP 2020108821A JP 2020108821 A JP2020108821 A JP 2020108821A JP 2022006539 A JP2022006539 A JP 2022006539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic field
storage device
memory
magnitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020108821A
Other languages
English (en)
Inventor
洋介 小林
Yosuke Kobayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kioxia Corp
Original Assignee
Kioxia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kioxia Corp filed Critical Kioxia Corp
Priority to JP2020108821A priority Critical patent/JP2022006539A/ja
Priority to US17/003,931 priority patent/US11610618B2/en
Priority to TW109139315A priority patent/TWI755145B/zh
Priority to CN202011309061.8A priority patent/CN113838499B/zh
Publication of JP2022006539A publication Critical patent/JP2022006539A/ja
Priority to US18/170,257 priority patent/US20230197134A1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1677Verifying circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/161Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect details concerning the memory cell structure, e.g. the layers of the ferromagnetic memory cell
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1675Writing or programming circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C11/00Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor
    • G11C11/02Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements
    • G11C11/16Digital stores characterised by the use of particular electric or magnetic storage elements; Storage elements therefor using magnetic elements using elements in which the storage effect is based on magnetic spin effect
    • G11C11/165Auxiliary circuits
    • G11C11/1695Protection circuits or methods
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C29/00Checking stores for correct operation ; Subsequent repair; Testing stores during standby or offline operation
    • G11C29/04Detection or location of defective memory elements, e.g. cell constructio details, timing of test signals
    • G11C29/08Functional testing, e.g. testing during refresh, power-on self testing [POST] or distributed testing
    • G11C29/12Built-in arrangements for testing, e.g. built-in self testing [BIST] or interconnection details
    • G11C29/38Response verification devices
    • G11C29/42Response verification devices using error correcting codes [ECC] or parity check

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Hall/Mr Elements (AREA)
  • Mram Or Spin Memory Techniques (AREA)
  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Detection And Correction Of Errors (AREA)

Abstract

Figure 2022006539000001
【課題】信頼性の高い磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法を提供する。
【解決手段】実施形態に係る磁気記憶装置は、データを記憶可能な磁気抵抗効果素子を有する不揮発性磁気メモリを備える。また、磁場の大きさを測定する磁気センサを備える。さらに、データに含まれるエラーの検出および訂正を第1時間間隔毎に行うコントローラを備える。コントローラは、磁気センサが測定した磁場の大きさが第1時間に基づいて設定される閾値以上であると第1時間間隔よりも短い第2時間間隔毎にデータに含まれるエラーの検出および訂正を行う。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法に関する。
磁気抵抗効果素子を記憶素子として用いた磁気記憶装置(MRAM:Magnetoresistive Random Access Memory)が知られている。
米国特許第10562658号明細書
信頼性の高い磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法を提供することである。
実施形態に係る磁気記憶装置は、データを記憶可能な磁気抵抗効果素子を有する不揮発性磁気メモリを備える。また、磁場の大きさを測定する磁気センサを備える。さらに、データに含まれるエラーの検出および訂正を第1時間間隔毎に行うコントローラを備える。コントローラは、磁気センサが測定した磁場の大きさが第1時間に基づいて設定される閾値以上であると第1時間間隔よりも短い第2時間間隔毎にデータに含まれるエラーの検出および訂正を行う。
第1実施形態に係る磁気記憶装置のブロック図である。 第1実施形態に係る不揮発性磁気メモリのブロック図である。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のスクラブ制御部のブロック図である。 第1実施形態に係る磁気記憶装置の許容時間と外部磁場の大きさとの関係を示すグラフの一例である。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のスクラブ処理の制御方法について説明する図である。 比較例に係る磁気記憶装置のスクラブ処理を説明する図である。 第1実施形態に係る磁気記憶装置のスクラブ処理を説明する図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置のブロック図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置の書き込み回数制御部のブロック図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置のライトエラーレート(WER)と外部磁場の大きさとの関係を説明する図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置のデータ書き込みの制御方法について説明する図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置のデータ書き込みの制御方法について説明する図である。 比較例に係る磁気記憶装置のWERと外部磁場の大きさとの関係を説明する図である。 第2実施形態の変形例に係る磁気記憶装置のブロック図である。 第2実施形態の変形例に係る不揮発性磁気メモリのブロック図である。 第2実施形態の変形例に係る書き込み回数制御部のブロック図である。 第2実施形態の変形例に係る書き込み回路のブロック図である。 その他の変形例に係る磁気記憶装置のメモリコントローラ、不揮発性磁気メモリ及び磁気センサを第1チップに実装する構成例を示すブロック図である。 その他の変形例に係る磁気記憶装置の不揮発性磁気メモリと磁気センサを第2チップ、メモリコントローラを第3チップに実装する構成例を示すブロック図である。 その他の変形例に係る磁気記憶装置のメモリコントローラと磁気センサを第4チップ、不揮発性磁気メモリを第5チップに実装する構成例を示すブロック図である。 その他の変形例に係る磁気記憶装置のメモリコントローラ、不揮発性磁気メモリ及び磁気センサを各々別のチップに実装する構成例を示すブロック図である。
以下、実施形態の磁気記憶装置1について、図面を参照して説明する。なお、図面は模式的なものであり、例えば厚さと平面寸法との関係、各層の厚さの比率等は現実のものとは異なる場合がある。また、実施形態において、実質的に同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(1)第1実施形態
図1乃至図7を参照して、本実施形態の磁気記憶装置1について説明する。
(1)‐(a)磁気記憶装置の構成例
図1は、磁気記憶装置1のブロック図である。磁気記憶装置1は、メモリコントローラ2、不揮発性磁気メモリ3及び磁気センサ4を備える。
メモリコントローラ2は、ホストインターフェース(I/F)20と、CPU(Central Processing Unit)21と、ECC(Error Checking and Correcting)回路22と、ROM(Read Only Memory)23と、RAM(Random Access Memory)24と、読み出し及び書き込み制御部25と、メモリインターフェース(I/F)と26と、磁気センサインターフェース(I/F)27と、スクラブ制御部28と、が内部バス29を介して相互に接続された構成を有する。
ホストI/F20は、メモリコントローラ2とホスト5との間のインターフェース処理を行う。ホストI/F20は、接続線6を介してホスト5と通信可能に接続される。接続線6は、例えば電源線、データバス、及びコマンド線等を含む。
CPU21は、磁気記憶装置1全体の動作を制御する。このCPU21を制御するプログラムは、ROM23の中に格納されているファームウェア(制御プログラム等)を用いるか、あるいは、ROM23に保持されているプログラムをRAM24上にロードして所定の処理を実行する。すなわち、CPU21は、各種のテーブルをRAM24上に作成し、ホスト5からライト(書き込み)コマンド、リード(読み出し)コマンド、イレース(消去)コマンドを受けて、不揮発性磁気メモリ3に対し、データ書き込み、データ読み出し、及びデータ消去を行う。不揮発性磁気メモリ3へのデータ書き込みや不揮発性磁気メモリ3からのデータ読み出し等のデータ転送は、ホストI/F20及びメモリI/F26等を介して外部のホスト5との間で行われる。
ECC回路22は、例えば、誤り訂正機能を備えた符号化/復号回路であり、不揮発性磁気メモリ3へ書き込むデータをBCH(Bose Chaudhuri Hocquenghem)符号などの誤り訂正符号で符号化する。また、不揮発性磁気メモリ3から読み出されたデータ中のエラーを訂正する。
ROM23は、CPU21により使用される制御プログラムなどのファームウェアを格納する。RAM24は、CPU21の作業エリアとして使用され、制御プログラムや各種のテーブルを記憶する。
読み出し及び書き込み制御部25は、メモリセルアレイ36からのデータの読み出し、及びメモリセルアレイ36へのデータの書き込みを制御する。読み出し及び書き込み制御部25は、コマンド及びアドレスに基づいて、後述するワード線ドライバ33及びビット線ドライバ35を制御する。これにより、アドレスによって指定された1または複数のデータに対して、後述するメモリセルMCからの読み出し、及び、メモリセルMCへの書き込みが行われる。なお、以降の説明にて、コマンドを命令や要求と称する場合もある。
メモリI/F26は、接続線7を介して不揮発性磁気メモリ3と通信可能に接続される。接続線7は、例えば電源線、データバス、及びコマンド線等を含む。メモリI/F26は、メモリコントローラ2と不揮発性磁気メモリ3との間の信号の伝送を制御する。メモリI/F26は、ホスト5からのコマンド及びアドレス、並びにホスト5からのコマンド及びアドレスに基づく書き込みデータを入出力回路30に供給する。また、入出力回路30から読み出しデータを受け取る。
磁気センサI/F27は、メモリコントローラ2と磁気センサ4との間のインターフェース処理を行う。磁気センサI/F27は、接続線8を介して磁気センサ4と通信可能に接続される。接続線8は、例えば電源線、データバス、及びコマンド線等を含む。
スクラブ制御部28は、スクラブ処理を制御する。スクラブ処理とは、エラー検出及び訂正を予め定められた範囲のデータ記憶領域に対し定期的に行い、エラーが訂正不能な水準(ECC許容限界)にまで発展することを未然に防ぐ処理をいう。スクラブ処理は、メモリセルMCに保持されるデータの検査および再書き込みを含む。ただし、データの再書き込みは必要に応じて行う。なお、以降の説明にて、スクラブ処理のことをスクラビングと称する場合もある。
スクラブ制御部28は、CPU21からスクラブコマンドを受け取ると、複数のメモリセルMCが保持するデータのスクラブ処理を行う。1回のスクラブ動作の対象となるメモリセルMCの範囲は、スクラブ実行単位と称され、予め決められている。スクラブ実行単位は、例えば一括して読み出されるメモリセルMCに基づいて定められてもよい。あるいは、スクラブ実行単位は、メモリセルアレイ36内におけるメモリセルMCの位置に基づいて定められてもよい。
次に、図2を参照して不揮発性磁気メモリ3の構成について説明する。図2は、不揮発性磁気メモリ3のブロック図である。不揮発性磁気メモリ3は、入出力回路30、シーケンサ31、ロウデコーダ32、ワード線ドライバ33、カラムデコーダ34、ビット線ドライバ35、メモリセルアレイ36、書き込み回路37、読み出し回路38及びスイッチ回路39を有する。
不揮発性磁気メモリ3は、例えば、STT(Spin-Transfer Torque)型MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)である。MRAMでは、例えば、磁気抵抗効果素子としてのMTJ(Magneteic Tunnel Junction)素子を記憶素子として用いる。
より具体的には、MTJ素子は、2つの磁性層と、その間の非磁性層とを含む。第1の磁性層は、その磁化または磁気異方性の向きが不変である。第2の磁性層は、その磁化または磁気異方性の向きが可変である。第1の磁性層から第2の磁性層に向かって書き込み電流が流れると、2つの磁性層の磁化の向きが平行になる。2つの磁性層の磁化の向きが平行であると、MTJ素子は最小の抵抗値を示す。第2の磁性層から第1の磁性層に向かって書き込み電流が流れると、2つの磁性層の磁化の向きは反平行になる。2つの磁性層の磁化の向きが反平行であると、MTJ素子は最大の抵抗値を示す。これらの2つの相違する抵抗値を示す状態を、2値のデータにそれぞれ割り当てる。
不揮発性磁気メモリ3は、メモリコントローラ2からのコマンドCMD、アドレスADR、入力データ(書き込みデータ)DIN及び各種の制御信号CNTを受信する。不揮発性磁気メモリ3は、出力データ(読み出しデータ)DOUTを、メモリコントローラ2に送信する。不揮発性磁気メモリ3は、メモリコントローラ2からのコマンドCMD、アドレスADR、及び各種の制御信号CNTに基づき、書き込み、読み出し、及びスクラブ処理等を行う。不揮発性磁気メモリ3は、例えば、互いに独立して動作可能な複数個のメモリチップを備えてもよい。
メモリセルアレイ36は、複数のメモリセルMCを含む。個々のメモリセルMCは、複数のビット線BL及び複数のワード線WLと接続される。メモリセルMCは、MTJ素子及びセルトランジスタを含む。MTJ素子は、磁気抵抗効果を使用してデータを保持することができる。セルトランジスタは、MTJ素子に直列に接続され、MTJ素子への電源の供給および停止を制御する。
入出力回路30は、接続線7を介して、メモリコントローラ2のメモリI/F26と接続されている。入出力回路30は、メモリコントローラ2からデータDINを受け取り、受け取ったデータDINを書き込み回路37に供給する。また、入出力回路30は、メモリセルアレイ36のメモリセルMCに格納されていたデータDOUTを読み出し回路38から受け取り、データDOUTとしてメモリコントローラ2に供給する。さらに、入出力回路30は、メモリコントローラ2からコマンドCMD及び各種の制御信号CNTを受け取り、シーケンサ31に供給する。また、入出力回路30は、メモリコントローラ2からアドレスADRを受け取り、ロウデコーダ32及びカラムデコーダ34に供給する。
なお、各種の信号CMD,CNT,ADR,DIN,DOUTは、不揮発性磁気メモリ3のチップ(パッケージ)とは別途に設けられたインターフェース(I/F)回路を経由して、不揮発性磁気メモリ3内の所定の回路に供給されてもよい。
シーケンサ31は、コマンドCMD及び各種の制御信号CNTを受信する。シーケンサ31は、コマンドCMD及び制御信号CNTに基づいて、不揮発性磁気メモリ3内の各回路32~39の動作を制御する。シーケンサ31は、不揮発性磁気メモリ3内の動作状況に応じて、制御信号CNTを、メモリコントローラ2に送信できる。例えば、シーケンサ31は、書き込み動作及び読み出し動作に関する各種の情報を、設定情報として保持している。
ロウデコーダ32は、アドレスADRに含まれるロウアドレスを、デコードする。ワード線ドライバ33は、ロウアドレスのデコード結果に基づいて、メモリセルアレイ36のロウ(例えば、ワード線WL)を選択する。ワード線ドライバ33は、ワード線WLに所定の電圧を供給できる。
カラムデコーダ34は、アドレスADRに含まれるカラムアドレスを、デコードする。ビット線ドライバ35は、カラムアドレスのデコード結果に基づいて、メモリセルアレイ36のカラム(例えば、ビット線BL)を選択する。ビット線ドライバ35は、スイッチ回路39を介して、メモリセルアレイ36に接続されている。ビット線ドライバ35は、ビット線BLに所定の電圧を供給できる。
書き込み回路37は、書き込み動作時に、アドレスADRに基づいて選択されたメモリセルMC(選択セル)に、データの書き込みのための各種の電圧及び/又は電流を供給する。例えば、データDINは、メモリセルアレイ36に書き込まれるべきデータとして、書き込み回路37に供給される。これによって、書き込み回路37は、データDINをメモリセルMC内に書き込む。書き込み回路37は、例えば、書き込みドライバ/シンクなどを含む。
読み出し回路38は、読み出し動作時に、アドレスADRに基づいた選択セルに、データの読み出しのための各種の電圧及び/又は電流を供給する。これによって、メモリセルMC内に格納されているデータが、読み出される。
読み出し回路38は、メモリセルアレイ36から読み出されたデータを、出力データDOUTとして、不揮発性磁気メモリ3の外部に出力する。読み出し回路38は、例えば、読み出しドライバ及びセンスアンプ回路などを含む。
スイッチ回路39は、書き込み回路37及び読み出し回路38のいずれか一方を、メモリセルアレイ36及びビット線ドライバ35に接続する。これによって、不揮発性磁気メモリ3は、コマンドCMDに対応した動作を実行する。
次に、図1に戻って磁気センサ4の構成について説明する。磁気センサ4は、外部磁場Hexを検出し、測定した外部磁場Hexの大きさをメモリコントローラ2に送信する。ここでの外部磁場Hexは、不揮発性磁気メモリ3の周囲の外部環境の磁場である。磁気センサ4は、センサ41と、ADC(Analog-Digital Converter)42と、演算部43と、コントローラインターフェース(I/F)44と、が内部バス45を介して相互に接続される構成を有する。磁気センサ4は、接続線8を介してメモリコントローラ2と通信可能に接続される。接続線8は、例えば電源線、データバス、及びコマンド線等を含む。
センサ41は、例えばホールIC(Integrated Circuit)もしくはMTJ素子である。ホールICは、磁束密度の大きさに応じた電圧信号をADC42に入力する。MTJ素子は、磁気記憶装置1の動作時に、その抵抗値(定電流下での電圧値でも可)を、ADC42に入力する。
ADC42は、センサ41が出力した電圧信号をデジタル信号に変換して演算部43に入力する。
演算部43は、ADC42が出力したデジタル信号を用いて所定の演算をすることにより、外部磁場Hexの大きさを求める。
コントローラI/F44は、メモリコントローラ2と磁気センサ4との間のインターフェース処理を行う。コントローラI/F44は、演算部43が求めた外部磁場Hexの大きさをメモリコントローラ2に送信する。
ホスト5は、メモリコントローラ2に対し、不揮発性磁気メモリ3における書き込み及び読み出し等の動作を命令する。ホスト5は、接続線6によりメモリコントローラ2と通信可能に接続される。接続線6は、例えば電源線、データバス、及びコマンド線等を含む。
図3は、スクラブ制御部28のブロック図である。スクラブ制御部28は、レジスタ282、設定部284、タイマー286及びスクラブ実行部288を備える。
レジスタ282は、スクラブ処理を行ってからECC許容限界に達するまでの時間(許容時間)tと外部磁場Hexの大きさとの関係を示す情報を格納する。ECC許容限界とは、ECC回路22によるデータ(不良ビット)のエラー訂正が不可能な状態である。なお、許容時間tと外部磁場Hexの大きさとの関係を示す情報は、レジスタ282の代わりにROM23に格納されてもよい。
レジスタ282に格納する情報は、例えば図4に示すグラフ等に対応し、予め取得しておいた管理上のデータである。図4は、許容時間tと外部磁場Hexの大きさとの関係を示すグラフの一例である。縦軸(Y軸)が時間tで、横軸(X軸)が外部磁場Hexの大きさである。図4に示すように、外部磁場Hexが大きいほど、許容時間tは小さくなる。
なお、図4に示すグラフ等に対応する管理上のデータから、現在のスクラビング時間tscに対応する許容磁場Hが分かる。スクラビング時間tscは、スクラブ処理を行ってから次のスクラブ処理を行うまでの時間である。許容磁場Hとは、所定の時間が経過した時に磁気記憶装置1の不良ビット数がECC許容限界に達する外部磁場Hexの大きさである。
設定部284は、レジスタ282に格納されている管理上のデータに基づいて、現在のスクラビング時間tscに対応する許容磁場Hの大きさよりも小さい値を閾値磁場Hthとして設定する。さらに、設定部284は、磁気センサ4から外部磁場Hexの大きさを受信する。次に、設定部284は、受信した外部磁場Hexの大きさと閾値磁場Hthの大きさを比較し、外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさ以上(Hex≧Hth)である場合に、スクラビング時間tscを現在設定されている時間間隔よりも短い時間に設定する。なお、外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさよりも小さい(Hex<Hth)場合、スクラビング時間tscは、現在設定されている時間間隔のままである。
設定部284の動作の一例について図4を参照して説明する。スクラビング時間tscがtの場合の許容磁場Hの大きさはHであるため、設定部284は、閾値磁場HthをHよりも小さいHに設定する。磁気センサ4から受信した外部磁場Hexの大きさがHだった場合、閾値磁場以上であるため、設定部284は、スクラビング時間tscを現在設定されているtよりも短いtに設定する。
タイマー286は、直近のスクラブ処理完了から経過した時間(システム時間T)を測定する。なお、後述するスクラブ実行部288が不揮発性磁気メモリ3に対してスクラブ処理を実行すると、タイマー286は、これまでの測定値を初期化して新たに測定を開始する。スクラブ実行部288は、システム時間Tがスクラビング時間tscよりも長い場合(T>tsc)に、不揮発性磁気メモリ3に対してスクラブ処理を実行する。
メモリコントローラ2の上記機能は、CPU等のプロセッサ、ROM、及びRAM等のハードウェアにより実現される。例えば、ROMに保持されているプログラムがRAM上に読み出され、RAM上のプログラムをCPUが実行することにより、メモリコントローラ2の動作が行われる。
(1)‐(b) スクラブ処理の制御方法
次に、図5を用いて磁気記憶装置1のスクラブ処理の制御方法について説明する。
設定部284は、レジスタ282に格納されている管理上のデータに基づいて、現在のスクラビング時間tscに対応する許容磁場Hの大きさよりも小さい値を閾値磁場Hthとして設定する(ステップS11)。
磁気センサ4は、外部磁場Hexの大きさを測定し、メモリコントローラ2の設定部284に入力する(ステップS12)。
設定部284は、磁気センサ4から外部磁場Hexの大きさを受信し、外部磁場Hexの大きさと閾値磁場Hthの大きさを比較する(ステップS13)。
外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさよりも小さい(Hex<Hth)の場合(ステップS13でYesの場合)、スクラビング時間tscは、現在設定されている時間間隔tのまま(ステップS14)、ステップS16に進む。
外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさ以上(Hex≧Hth)の場合(ステップS13でNoの場合)、設定部284は、スクラビング時間tscを現在設定されている時間間隔tよりも短い時間間隔(例えば、t=t)に設定し(ステップS15)、ステップS16に進む。
システム時間Tがスクラビング時間tscよりも長い(T>tsc)場合(ステップS16でYesの場合)、メモリコントローラ2のスクラブ実行部288は、不揮発性磁気メモリ3に対してスクラブ処理を実行し、タイマー286は、これまでの測定値を初期化して新たに測定を開始する(ステップS17)。
システム時間Tがスクラビング時間tsc以下(T≦tsc)の場合(ステップS16でNoの場合)、ステップS11に戻って前述したのと同様の処理を行う。以上のように、磁気記憶装置1のスクラブ処理の制御を行う。
MRAMは外部磁場によって、ライトエラーやリテンション特性が悪化する。信頼性を保証する観点から、MRAMの外部磁場耐性には限界があり、一般的にMRAMの製品仕様には許容する外部磁場範囲を記載する。しかし、これにより、磁場の発生する環境での製品利用が難しくなり、製品の適用範囲が狭められてしまう。例えば、磁場の発生する環境は、変圧器、高電力仕様のサーバーの電源、電気自動車のモーター、パソコンやモバイル機器のスピーカー付近である。前述の問題を解決するために、一般的にMRAMには磁気シールドが用いられるが、磁気シールドは実装厚さを増やすという問題がある。
図6は、比較例に係る磁気記憶装置のスクラブ処理を説明する図である。図6に示すグラフは、横軸が時間、縦軸が不良ビット数を示す。また、上段が磁場無しの通常の状態、下段が磁気記憶装置に磁場がかけられた状態を示すグラフである。比較例に係る磁気記憶装置は、磁気センサを備えていない。そのため、固定された時間間隔で不揮発性磁気メモリに対しスクラブ処理を行う。その結果、下段に示すように磁気記憶装置に磁場がかけられリテンション特性が劣化すると、不良ビット数がECC許容限界を超えてしまう。その結果、ECCで当初書き込まれたデータが、正常に復元できなくなる。
図7は、第1実施形態に係る磁気記憶装置1のスクラブ処理を説明する図である。本実施形態に係る磁気記憶装置1は、メモリコントローラ2と不揮発性磁気メモリ3に加えて磁気センサ4を備える。外部磁場Hexがかかると磁気センサ4が電圧信号に変換してメモリコントローラ2に入力する。次に、メモリコントローラ2は、磁場の大きさに応じた時間間隔で、不揮発性磁気メモリ3に対してスクラブ処理を行う。そのため、下段に示すように磁場の大きさに応じてスクラブ処理を行う間隔がtよりも短いtに変わり、ECC許容限界に至る前にスクラブ処理を行う。よって、外部磁場Hexの影響により、ECCで当初書き込まれたデータが、正常に復元できなくなることはない。
このように、メモリコントローラ2と磁気センサ4を接続することで、磁気記憶装置1のスクラビング時間tscを外部磁場Hexの大きさに応じて制御することが可能である。その結果、リテンション特性の劣化やライトエラーを抑え、磁気記憶装置1の信頼性と外部磁場耐性を向上できる。即ち、磁気記憶装置1は、高磁場環境でも動作可能であるため、変圧器、高電力仕様のサーバーの電源、電気自動車のモーター、パソコンやモバイル機器のスピーカー付近のような製品および場所へと適用可能である。また、磁気記憶装置1は、磁気シールドを必要としないため、製品の小型化に寄与する。
(2)第2実施形態
図8乃至図13を参照して、本実施形態の磁気記憶装置1aについて説明する。
(2)‐(a) 磁気記憶装置の構成例
図8は、磁気記憶装置1aのブロック図である。第2実施形態に係る磁気記憶装置1aは、基本的に第1実施形態に係る磁気記憶装置1と同様に構成されているが、読み出し及び書き込み制御部25aが書き込み回数制御部250を有する点において異なっている。第1実施形態のスクラブ制御部28は、第2実施形態に係る磁気記憶装置1aに必須の構成ではないため、図8には示していない。なお、第1実施形態と第2実施形態を組み合わせて用いることも可能である。よって、磁気記憶装置1aがスクラブ制御部28を備えても構わない。
図9は、書き込み回数制御部250のブロック図である。書き込み回数制御部250は、コマンド送受信部251、レジスタ252及び設定部254を有する。
コマンド送受信部251は、ホスト5から書き込み命令を受信した場合に、一つのメモリセルMCに対してn回書き込むことを要求するコマンドを、不揮発性磁気メモリ3へと送信する。書き込み回数nの値は、外部磁場Hexの大きさに応じて設定部254が設定する。
レジスタ252は、n回書き込みの場合のライトエラーレート(WER)と外部磁場Hexの大きさとの関係を示す情報を格納する。レジスタ252に格納する情報は、例えば後述する図10に示すグラフに対応し、予め取得しておいた管理上のデータである。なお、n回書き込みの場合のWERと外部磁場Hexの大きさとの関係を示す情報は、レジスタ252の代わりにROM23に格納されてもよい。
図10は、1回書き込み(n=1)と2回書き込み(n=2)の場合のWERと外部磁場Hexの大きさとの関係を示すグラフの一例である。
縦軸(Y軸)は、0を書き込む場合のライトエラーレート(WER0)と1を書き込む場合のライトエラーレート(WER1)の合計を示す。横軸(X軸)は、外部磁場Hexの大きさである。
外部磁場Hexの大きさが0の時、WERは最小となるが、磁気記憶装置1aに外部磁場Hexがかかるとその大きさに応じて、WERは上昇する。そのため、ECC許容限界に応じて、磁気記憶装置1aにかかる外部磁場Hexの大きさを制限する必要がある。グラフ上で縦軸の座標がECC許容限界に対応する横軸の座標は、許容磁場Ha‐nに相当する。許容磁場Ha‐nとは、不揮発性磁気メモリ3が動作可能な外部磁場Hexの大きさの最大値である。なお、閾値磁場Hthは、許容磁場Ha‐nよりも小さい値に設定される必要がある。閾値磁場Hthは、許容磁場Ha‐nの値に近い方が好ましい。
設定部254は、レジスタ252に格納されている管理上のデータに基づいて、現在の書き込み回数nに対応する許容磁場Ha‐nの大きさよりも小さい値を閾値磁場Hthとして設定する。
さらに、設定部254は、磁気センサ4から外部磁場Hexの大きさを受信する。次に、設定部254は、受信した外部磁場Hexの大きさと閾値磁場Hthの大きさを比較し、外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさ以上(Hex≧Hth)である場合に、書き込み回数nを現在設定されている回数(例えば、n=1)よりも多い書き込み回数(例えば、n=2)に設定する。なお、外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさよりも小さい(Hex<Hth)場合、書き込み回数nは、現在設定されている回数(例えば、n=1)のままである。
(2)‐(b) データ書き込みの制御方法
次に、図11を用いて磁気記憶装置1aのデータ書き込みの制御方法について説明する。
設定部254は、レジスタ252に格納されている管理上のデータに基づいて、現在の書き込み回数nに対応する許容磁場Ha‐nの大きさよりも小さい値を閾値磁場Hthとして設定する(ステップS21)。
磁気センサ4は、外部磁場Hexの大きさを測定し、設定部254に入力する。(ステップS22)。
設定部254は、磁気センサ4から外部磁場Hexの大きさを受信し、外部磁場Hexの大きさと閾値磁場Hthの大きさを比較する(ステップS23)。
外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさよりも小さい(Hex<Hth)場合(ステップS23でYesの場合)、書き込み回数nは、現在設定されている回数(例えば、n=1)のまま(ステップS24)、ステップS26に進む。
外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hthの大きさ以上(Hex≧Hth)の場合(ステップS23でNoの場合)、設定部254は、書き込み回数nを現在設定されている回数(例えば、n=1)よりも多い書き込み回数(例えば、n=2)に設定し(ステップS25)、ステップS26に進む。
ホスト5から書き込み命令があった場合(ステップS26でYesの場合)、コマンド送受信部251は、不揮発性磁気メモリ3に対してn回書き込むことを要求するコマンドを送信する(ステップS27)。
ホスト5から書き込み命令を受信していない場合(ステップS26でNoの場合)、ステップS21に戻って前述したのと同様の処理を行う。以上のように、磁気記憶装置1aのデータ書き込みの制御を行う。
なお、図12に示すように、図11のステップS26がステップS21の前に実行されてもよい。図11の場合では、メモリコントローラ2aがホスト5から書き込み命令を受信してからすぐに不揮発性磁気メモリ3へとデータを書き込むことが可能である。図12の場合では、ホスト5から書き込み命令を受信してから、外部磁場Hexの大きさを測定するので、消費電力を抑えることが可能である。
図13は、比較例に係る磁気記憶装置の1回書き込み時のWERと外部磁場Hexの大きさとの関係を示すグラフの一例である。比較例に係る磁気記憶装置では、図13に示すように、1回の書き込み要求に対して1回の書き込みをメモリセルMCに対して行う。そのため、磁気記憶装置にかかる外部磁場Hexが大きくなるほど、WERは増加する。その結果、やがてECC許容限界を超えて、ECCで当初書き込まれたデータが、正常に復元できなくなる。
これに対して、本実施形態の磁気記憶装置1aは、外部磁場Hexの大きさに応じて、複数回の書き込みをメモリセルMCに対して行う。図10に示す例では、外部磁場Hexの大きさが閾値磁場Hth以上になると、書き込み回数が1回から2回に切り替わる。その結果、WERが抑制され、許容磁場Ha‐nを1回書き込みの場合より大きくすることが可能となる。
本実施形態に係る磁気記憶装置1aは、メモリコントローラ2aと不揮発性磁気メモリ3に加えて磁気センサ4を備える。メモリコントローラ2aと磁気センサ4を接続することで、不揮発性磁気メモリ3に対する書き込み回数nを外部磁場Hexの大きさに応じて制御することが可能である。その結果、ライトエラーを抑え、磁気記憶装置1aの信頼性と外部磁場耐性を向上できる。また、磁気記憶装置1aは、磁気シールドを必要としないため、製品の小型化に寄与する。
(3)第2実施形態の変形例
図14乃至図17を参照して、第2実施形態の変形例に係る磁気記憶装置1bについて説明する。
(3)‐(a) 磁気記憶装置の構成例
図14は、磁気記憶装置1bのブロック図である。図15は、不揮発性磁気メモリ3bのブロック図である。第2実施形態の変形例に係る磁気記憶装置1bは、基本的に第2実施形態に係る磁気記憶装置1aと同様に構成されているが、メモリコントローラ2bが後述するモード選択部256を有し、不揮発性磁気メモリ3bが後述する書き込みパルス幅制御部372と書き込み電流制御部374を有する点において異なっている。すなわち、外部磁場Hexの大きさに応じて、不揮発性磁気メモリ3bに対する書き込み回数nを制御する代わりに、書き込みパルス幅もしくは書き込み電流の大きさを制御する。
第1実施形態のスクラブ制御部28は、第2実施形態の変形例に係る磁気記憶装置1bに必須の構成ではないため、図14には示していない。なお、第1実施形態と第2実施形態の変形例を組み合わせて用いることも可能である。よって、磁気記憶装置1bがスクラブ制御部28を備えても構わない。
図16は、書き込み回数制御部250bのブロック図である。図14と図16に示すように、メモリコントローラ2bは、モード選択部256をさらに有する。モード選択部256は、外部磁場Hexの大きさに応じて制御するパラメーターを選択する。パラメーターは、例えば、不揮発性磁気メモリ3bに対する書き込み回数n、書き込みパルス幅もしくは書き込み電流の大きさである。モード選択部256は、選択したパラメーターに応じて、後述する書き込みパルス幅制御部372や書き込み電流制御部374などに動作を制御する信号を送信する。なお、外部磁場Hexの大きさに応じて、書き込み回数n、書き込みパルス幅の大きさ、書き込み電流の大きさなどを含む複数のパラメーターを同時に制御してもよい。例えば、モード選択部256は、書き込みパルス幅制御部372と書き込み電流制御部374の両方を同時に動作する選択をしてもよい。
図17は、書き込み回路37bのブロック図である。図15と図17に示すように、書き込み回路37bは、書き込みパルス幅制御部372と書き込み電流制御部374をさらに有する。書き込みパルス幅制御部372は、外部磁場Hexの大きさに応じて、書き込みパルス幅の大きさを制御する。書き込み電流制御部374は、外部磁場Hexの大きさに応じて、書き込み電流の大きさを制御する。
第2実施形態の変形例に係る磁気記憶装置1bは、第2実施形態に係る磁気記憶装置1aと同様に、メモリコントローラ2bと不揮発性磁気メモリ3bに加えて磁気センサ4を備える。メモリコントローラ2bと磁気センサ4を接続することで、不揮発性磁気メモリ3bに対する書き込み回数nを外部磁場Hexの大きさに応じて制御することが可能である。その結果、ライトエラーを抑え、磁気記憶装置1bの信頼性と外部磁場耐性を向上できる。また、磁気記憶装置1bは、磁気シールドを必要としないため、製品の小型化に寄与する。
第2実施形態の変形例に係る磁気記憶装置1bは、外部磁場Hexの大きさに応じて、不揮発性磁気メモリ3bに対する書き込み回数nを制御する代わりに、書き込みパルス幅もしくは書き込み電流の大きさを制御することが可能である。そのため、書き込みコマンドをn回送信する分の時間が削減できる。
(3) その他の変形例
図18乃至図21を参照して、その他の変形例について説明する。以下の説明では、第1チップC1乃至第8チップC8を各チップCの例として説明しているが、各チップCの種類及び数はこれに限定されない。
図18は、上記実施形態に係る磁気記憶装置1(1a、1b)のメモリコントローラ2(2a、2b)、不揮発性磁気メモリ3(3b)及び磁気センサ4を第1チップC1に実装する構成例を示すブロック図である。図18の場合、磁気記憶装置1(1a、1b)は、同一のチップに実装されているため、製品の小型化に寄与する。
図19は、上記実施形態に係る磁気記憶装置1(1a、1b)の不揮発性磁気メモリ3(3b)と磁気センサ4を第2チップC2、メモリコントローラ2(2a、2b)を第3チップC3に実装する構成例を示すブロック図である。図19の場合、不揮発性磁気メモリ3(3b)と磁気センサ4が同一チップに実装されているため、磁気センサ4が不揮発性磁気メモリ3(3b)にかかる磁場を高精度に計測することが可能である。
図20は、上記実施形態に係る磁気記憶装置1(1a、1b)のメモリコントローラ2(2a、2b)と磁気センサ4を第4チップC4、不揮発性磁気メモリ3(3b)を第5チップC5に実装する構成例を示すブロック図である。図20の場合、組み込みMRAM(eMRAM:embeddedMRAM)として磁気センサを形成することで、磁気センサチップ用のパッケージングコストを削減可能である。また、不揮発性磁気メモリ3(3b)が独立のチップとなることで、MRAM専用の温度プロセスで不揮発性磁気メモリ3(3b)の形成が可能となる。
図21は、上記実施形態に係る磁気記憶装置1(1a、1b)のメモリコントローラ2(2a、2b)、不揮発性磁気メモリ3(3b)及び磁気センサ4を各々別のチップに実装する構成例を示すブロック図である。
図21に示すように、メモリコントローラ2(2a、2b)を第6チップC6、不揮発性磁気メモリ3(3b)を第7チップC7、磁気センサ4を第8チップC8と、各々を別のチップに実装してもよい。図21の場合、不揮発性磁気メモリ3(3b)が独立のチップとなることで、MRAM専用の温度プロセスで不揮発性磁気メモリ3(3b)の形成が可能となる。
なお、各チップC同士を、TSV(Through Silicon Via)やバンプ等を介して、電気的に接続及び積層してもよい。なお、メモリセルアレイ32にかかる磁場の大きさを正確に計測するためには、不揮発性磁気メモリ3(3b)と磁気センサ4は隣接していることが好ましい。また、メモリコントローラ2(2a、2b)と磁気センサ4が電気的に接続されていれば、両者は直接接続されていなくてもよい。
メモリコントローラ2(2a)、不揮発性磁気メモリ3及び磁気センサ4を、DIMM(Dual Inline Memory Module)もしくはPCIe(Peripheral Component Interconnect express)インターフェースに搭載してもよい。特に、メモリコントローラ2(2a)、不揮発性磁気メモリ3及び磁気センサ4を、モバイル、IoT(Internet of Things)、車載向けの基板に搭載することが好ましい。
なお、上記実施形態に係る磁気記憶装置1(1a、1b)と磁気シールドとを組み合わせることも可能である。その場合は、磁気記憶装置1(1a、1b)の信頼性と外部磁場耐性をさらに向上できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 磁気記憶装置
2 メモリコントローラ
3 不揮発性磁気メモリ
4 磁気センサ
5 ホスト
6、7、8 接続線
20 ホストI/F
21 CPU
22 ECC回路
23 ROM
24 RAM
25 読み出し及び書き込み制御部
26 メモリI/F
27 磁気センサI/F
28 スクラブ制御部
29 内部バス
30 入出力回路
31 シーケンサ
32 ロウデコーダ
33 ワード線ドライバ
34 カラムデコーダ
35 ビット線ドライバ
36 メモリセルアレイ
37 書き込み回路
38 読み出し回路
39 スイッチ回路
41 センサ
42 ADC
43 演算部
44 コントローラI/F
45 内部バス
282 レジスタ
284 設定部
286 タイマー
288 スクラブ実行部

Claims (9)

  1. データを記憶可能な磁気抵抗効果素子を有する不揮発性磁気メモリと、
    磁場の大きさを測定する磁気センサと、
    前記データに含まれるエラーの検出および訂正を第1時間間隔毎に行うコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記磁気センサが測定した前記磁場の大きさが前記第1時間に基づいて設定される閾値以上であると前記第1時間間隔よりも短い第2時間間隔毎に前記データに含まれる前記エラーの検出および訂正を行う、
    磁気記憶装置。
  2. 前記コントローラは、
    前記不揮発性磁気メモリに第1値の大きさの前記磁場がかかると、前記エラーの訂正が不可能な状態に達するまで前記第1時間かかることを示す情報を格納する記憶部と、
    前記情報に基づいて前記第1値よりも小さい第2値を前記閾値として設定する設定部と、
    をさらに備え、
    前記コントローラは、前記磁気センサが測定した前記磁場の大きさが前記第2値以上である場合に前記第1時間間隔よりも短い第2時間間隔毎に前記データに含まれる前記エラーの検出および訂正を行う、
    請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. データを記憶可能な磁気抵抗効果素子を備える複数のメモリセルを有する不揮発性磁気メモリと、
    磁場の大きさを測定する磁気センサと、
    前記データの書き込みをコマンド、アドレス及び制御信号のうち少なくとも一つ以上に基づき制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記アドレスにより指定された前記メモリセルに対して前記データを書き込む回数を前記磁気センサが検出した前記磁場の大きさに応じて制御する、
    磁気記憶装置。
  4. 前記コントローラは、
    前記メモリセルに対して第1回数書き込む場合に、前記不揮発性磁気メモリに第1値の大きさの前記磁場がかかると、前記不揮発性磁気メモリの動作が不可能な状態に達することを示す情報を格納する記憶部と、
    前記情報に基づいて第1値よりも小さい第2値を閾値として設定する設定部と、をさらに備え、
    前記磁場の大きさが前記第2値以上である場合に前記メモリセルに対して前記データを書き込む回数を前記第1回数よりも多い第2回数に増やす、
    請求項3に記載の磁気記憶装置。
  5. 前記磁気センサは、ホールICもしくはMTJ素子を含む請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の磁気記憶装置。
  6. 前記不揮発性磁気メモリ、前記磁気センサ、前記コントローラは、Dual Inline Memory Module(DIMM)やPCI Express(PCIe)インターフェース、あるいはモバイル、IoT、車載向けの基板に搭載されている請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の磁気記憶装置。
  7. 前記不揮発性磁気メモリと前記磁気センサは、同一のチップに設けられている請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の磁気記憶装置。
  8. 前記不揮発性磁気メモリが設けられた第1チップと、前記磁気センサが設けられた第2チップは隣接している請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の磁気記憶装置。
  9. 不揮発性磁気メモリに保持されているデータに含まれるエラーの検出および訂正を第1時間間隔毎に行う場合に、
    前記不揮発性磁気メモリの周囲の磁場の大きさを測定し、
    前記不揮発性磁気メモリにかかる磁場の大きさと前記エラーの訂正が不可能な状態に達するまでの時間との関係を示す情報から前記第1時間に対応する前記磁場の大きさよりも小さい値を閾値として設定し、
    前記測定した磁場の大きさと前記閾値を比較し、
    前記測定した磁場の大きさが前記閾値以上である場合に前記第1時間間隔よりも短い第2時間間隔毎に前記データに含まれる前記エラーの検出および訂正を行う、
    磁気記憶装置の制御方法。
JP2020108821A 2020-06-24 2020-06-24 磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法 Pending JP2022006539A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020108821A JP2022006539A (ja) 2020-06-24 2020-06-24 磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法
US17/003,931 US11610618B2 (en) 2020-06-24 2020-08-26 Magnetic storage device and control method of magnetic storage device
TW109139315A TWI755145B (zh) 2020-06-24 2020-11-11 磁性儲存裝置
CN202011309061.8A CN113838499B (zh) 2020-06-24 2020-11-20 磁存储装置
US18/170,257 US20230197134A1 (en) 2020-06-24 2023-02-16 Magnetic storage device and control method of magnetic storage device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020108821A JP2022006539A (ja) 2020-06-24 2020-06-24 磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022006539A true JP2022006539A (ja) 2022-01-13

Family

ID=78962429

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020108821A Pending JP2022006539A (ja) 2020-06-24 2020-06-24 磁気記憶装置および磁気記憶装置の制御方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US11610618B2 (ja)
JP (1) JP2022006539A (ja)
CN (1) CN113838499B (ja)
TW (1) TWI755145B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117130834B (zh) * 2023-01-30 2024-06-14 荣耀终端有限公司 防止磁场干扰电子设备运行的方法及电子设备

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4870703A (en) * 1986-12-15 1989-09-26 Raymond Engineering Inc. Magnetic disc memory unit
US5076414A (en) * 1989-05-24 1991-12-31 Laurel Bank Machines Co., Ltd. Coin discriminating and counting apparatus
US7196882B2 (en) * 2002-07-23 2007-03-27 Micron Technology, Inc. Magnetic tunnel junction device and its method of fabrication
JP3818650B2 (ja) * 2002-10-07 2006-09-06 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 磁気記憶装置
JP2004303382A (ja) 2003-04-01 2004-10-28 Sony Corp 不揮発性磁気メモリ装置、及び、不揮発性磁気メモリ装置へのデータ書込方法
KR20060111521A (ko) * 2003-11-24 2006-10-27 코닌클리즈케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. 자기저항 메모리장치를 프로그래밍하는 동안에 액티브 필드보상을 수행하기 위한 방법 및 장치
WO2005050658A1 (en) * 2003-11-24 2005-06-02 Koninklijke Philips Electronics N.V. Method and device for preventing erroneous programming of a magnetoresistive memory element
US7471491B2 (en) * 2004-03-30 2008-12-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic sensor having a frequency filter coupled to an output of a magnetoresistance element
DE102004042338B4 (de) * 2004-09-01 2006-09-07 Infineon Technologies Ag MRAM mit verbesserten Speicher- und Ausleseeigenschaften
KR102235609B1 (ko) * 2014-12-08 2021-04-02 삼성전자주식회사 Mram 기반의 프레임 버퍼링 장치, 그 장치를 포함하는 디스플레이 구동 장치 및 디스플레이 장치
WO2016143170A1 (en) * 2015-03-09 2016-09-15 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor storage device
TWI598034B (zh) 2015-08-11 2017-09-01 東芝記憶體股份有限公司 磁屏蔽托盤、磁屏蔽包覆件及屏蔽外部磁場之磁性記憶體產品
KR102628239B1 (ko) 2016-05-02 2024-01-24 삼성전자주식회사 스토리지 장치, 스토리지 장치의 동작 방법, 그리고 스토리지 장치 및 호스트 장치를 포함하는 컴퓨팅 장치의 동작 방법
KR101963482B1 (ko) * 2016-10-20 2019-03-28 고려대학교 산학협력단 자기 터널 접합 소자 및 자기 메모리 소자
JP2018156463A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 東芝メモリ株式会社 メモリシステム
US10672832B2 (en) * 2017-11-08 2020-06-02 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. Magnetic detection circuit, MRAM and operation method thereof
US11195991B2 (en) * 2018-09-27 2021-12-07 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Magnetic random access memory assisted devices and methods of making

Also Published As

Publication number Publication date
TW202201403A (zh) 2022-01-01
CN113838499A (zh) 2021-12-24
CN113838499B (zh) 2024-05-10
TWI755145B (zh) 2022-02-11
US11610618B2 (en) 2023-03-21
US20210407568A1 (en) 2021-12-30
US20230197134A1 (en) 2023-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11239960B2 (en) Characterization of in-chip error correction circuits and related semiconductor memory devices/memory systems
US11593199B2 (en) Semiconductor memory devices, memory systems including the same and methods of operating memory systems
US20220318084A1 (en) Selective reading of memory with improved accuracy
US9805827B2 (en) Semiconductor memory devices, memory systems including the same and methods of operating the same
US10404286B2 (en) Memory modules, memory systems including the same and methods of operating memory systems
CN107437435B (zh) 半导体存储器件及其操作方法
US10482990B2 (en) Memory device and memory system
CN112527549A (zh) 存储器控制器和包括该存储器控制器的存储器系统
US20230197134A1 (en) Magnetic storage device and control method of magnetic storage device
US10811116B2 (en) Semiconductor systems
US20180018219A1 (en) Semiconductor devices and semiconductor systems