JP2022002175A - 組電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】通電時にタブ同士の接合部に生じる応力が大きくなることを抑制する組電池の提供。【解決手段】セル本体から突出する板状の正極タブ10および負極タブ20を有する電池セル2を複数備え、正極タブ10と負極タブ20とが互いに熱膨張係数の異なる金属材料からなり、複数の電池セル2が積層された状態で、電池セル2の一方の極側のタブが、隣り合う電池セルの他方の極側のタブに接合され、電気的に接続されている組電池1であって、正極タブ10と負極タブ20とのうち少なくとも熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブには、正極タブ10と負極タブ20とが接合された接合部を板幅方向に分断するようにスリットが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、組電池に関する。
特許文献1には、複数のラミネート型の電池セルが積層され、電気的に接続された組電池が開示されている。電池セルにおける一方の極のタブは、積層方向に隣り合う電池セルの他方の極のタブと接合されている。このタブ同士は、例えば溶接によって接合されている。
国際公開第2019/202960号
ところで、ラミネート型の電池セルでは、正極タブと負極タブとが互いに異なる金属材料により構成されることが多い。特許文献1に記載された構成では、アルミニウムの薄板からなる正極タブと、ニッケルの薄板からなる負極タブとが接合されている。このように、異種材料からなるタブ同士が接合された構造では、熱膨張係数の差によって基準温度に対する変形量に差が生じる。そのため、通電による熱でタブが変形する際、正極側と負極側とでタブの変形量に差が生じ、タブ同士の接合部に生じる応力が大きくなる虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、通電時にタブ同士の接合部に生じる応力が大きくなることを抑制することができる組電池を提供することを目的とする。
本発明は、セル本体から突出する板状の正極タブおよび負極タブを有する電池セルを複数備え、前記正極タブと前記負極タブとが互いに熱膨張係数の異なる金属材料からなり、複数の前記電池セルが積層された状態で、前記電池セルの一方の極側のタブが、隣り合う電池セルの他方の極側のタブに接合され、電気的に接続されている組電池であって、前記正極タブと前記負極タブとのうち少なくとも熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブには、前記正極タブと前記負極タブとが接合された接合部を板幅方向に分断するようにスリットが形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、異種の金属材料からなる正極タブと負極タブとが接合された組電池について、少なくとも熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブには、正極タブと負極タブとの接合部を板幅方向に分断するスリットが形成されている。そのため、スリットにより他方のタブに対する拘束力が低下する。これにより、通電により生じた熱で正極タブと負極タブとが互いに変形しようとする際に、スリットが熱膨張係数の差による影響を低減してタブの変形量の差が小さくなるので、タブ同士の接合部に生じる応力が大きくなることを抑制することができる。
また、前記スリットは、熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブのみに設けられてもよい。
この構成によれば、温度上昇により、熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブが伸長する際、スリット間は比較的自由に動けるため、その伸長による変形をスリットにより板幅方向に伝えなくなり、接合部の応力を緩和することができる。
また、前記熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブは、熱膨張係数が相対的に小さい金属材料からなるタブに向けて屈曲した屈曲部と、前記屈曲部よりも先端側で前記熱膨張係数の小さい極のタブに接触し、前記スリットが設けられている接触部と、を有し、前記スリットは、前記熱膨張係数の大きい極のタブの先端から前記屈曲部よりも前記セル本体に近い位置まで延びてもよい。
この構成によれば、スリットが屈曲部よりもセル本体に近い位置まで延在しているため、スリット間を自由に動ける部分が増え、通電時に接合部に生じる応力が大きくなることを抑制することができる。
また、前記スリットは、前記正極タブと前記負極タブの両方に設けられてもよい。
この構成によれば、正極タブと負極タブとの両方にスリットが設けられていることによって、互いに他方のタブに対する拘束力が低下するため、通電時に接合部で生じる応力が大きくなることを抑制することができる。
また、前記スリットは、前記正極タブに設けられた第1スリットと、前記負極タブに設けられた第2スリットと、を含み、前記第1スリットの板幅方向位置と前記第2スリットの板幅方向位置とが重なるようにして前記正極タブと前記負極タブとが接合されてもよい。
この構成によれば、正極タブに設けられた第1スリットと負極タブに設けられた第2スリットとによって、互いに他方のタブに対する拘束力が低下するため、通電時に接合部で生じる応力が大きくなることを抑制することができる。
また、前記正極タブは、前記負極タブに向けて屈曲した第1屈曲部と、前記第1屈曲部よりも先端側で前記負極タブに接触し、前記第1スリットが設けられている第1接触部と、を有し、前記負極タブは、前記正極タブに向けて屈曲した第2屈曲部と、前記第2屈曲部よりも先端側で前記正極タブに接触し、前記第2スリットが設けられている第2接触部と、を有し、前記第1スリットは、前記正極タブの先端から前記第1屈曲部よりも前記セル本体に近い位置まで延び、前記第2スリットは、前記負極タブの先端から前記第2屈曲部よりも前記セル本体に近い位置まで延びてもよい。
この構成によれば、正極タブと負極タブとの両方において、屈曲部よりもセル本体に近い位置までスリットが延びているため、スリット間を自由に動ける部分が増え、通電時に接合部で生じる応力が大きくなることを抑制することができる。
また、前記スリットの幅は、前記スリットが設けられたタブの板幅方向寸法の500分の1以上かつ50分の1以下であってもよい。
この構成によれば、スリットが接合部で塞がれることを抑制しつつ、接合部に生じる応力が大きくなることを抑制することができる。
本発明では、異種の金属材料からなる正極タブと負極タブとが接合された組電池について、少なくとも熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブには、正極タブと負極タブとの接合部を板幅方向に分断するスリットが形成されている。そのため、スリットにより他方のタブに対する拘束力が低下する。これにより、通電により生じた熱で正極タブと負極タブとが互いに変形しようとする際に、スリットが熱膨張係数の差による影響を低減してタブの変形量の差が小さくなるので、タブ同士の接合部に生じる応力が大きくなることを抑制することができる。
図1は、第1実施形態における組電池を説明するための模式図である。 図2は、組電池を板幅方向の他方側から見た場合を示す模式図である。 図3は、電池セルの内部構造を説明するための模式図である。 図4は、第1実施形態の電池セルを示す斜視図である。 図5は、正極タブと負極タブとが接合された状態を板幅方向の一方側から見た場合を示す側面図である。 図6は、正極タブと負極タブとが接合された状態を正極タブ側から見た場合を示す斜視図である。 図7は、正極タブと負極タブとが接合された状態を負極タブ側から見た場合を示す斜視図である。 図8は、正極タブと負極タブとが接合される接合部を説明するための模式図である。 図9は、正極タブのスリットと負極タブのスリットとが板幅方向に揃った状態を模式的に示す説明図である。 図10は、通電時に第1実施形態のタブ同士の接合部で生じる応力とスリットがない比較例のタブ同士の接合部で生じる応力とを示すグラフ図である。 図11は、通電時に第1実施形態のタブで生じる最高温度とスリットがない比較例のタブで生じる最高温度とを示すグラフ図である。 図12は、第1実施形態の変形例におけるタブ構造を模式的に示す図である。 図13は、通電時に第1実施形態の変形例におけるタブ同士の接合部で生じる応力を説明するためのグラフ図である。 図14は、通電時に第1実施形態の変形例におけるタブで生じる最高温度を説明するためのグラフ図である。 図15は、第2実施形態における電池セルを模式的に示す図である。 図16は、第2実施形態における正極タブの構造と負極タブの構造とを説明するための分解図である。 図17は、組電池において電池セルの板幅方向位置がずれた状態を模式的に示す説明図である。 図18は、第2実施形態において正極タブの板幅方向位置と負極タブの板幅方向位置がずれた状態を模式的に示す説明図である。 図19は、正極タブのスリットと負極タブのスリットとが板幅方向にずれた状態を模式的に示す説明図である。 図20は、通電時に第2実施形態のタブ同士の接合部で生じる応力とスリットがない比較例のタブ同士の接合部で生じる応力とを示すグラフ図である。 図21は、通電時に第2実施形態のタブで生じる最高温度とスリットがない比較例のタブで生じる最高温度とを示すグラフ図である。 図22は、スリットがない比較例のタブ構造を模式的に示す斜視図である。 図23は、比較例のタブ構造を負極タブ側から見た場合を示す斜視図である。 図24は、比較例のタブ同士の接合部を説明するための図である。 図25は、通電時に比較例のタブで生じる変形を説明するための模式図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態における組電池について具体的に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
(第1実施形態)
第1実施形態の組電池1は、図1に示すように、複数の電池セル2が積層された構造を有する。電池セル2は、正極タブ10と負極タブ20とを有するラミネート型セルである。組電池1では、積層方向に隣り合う電池セル2同士において正極タブ10と負極タブ20とが対向するように配置されている。そして、図2に示すように、この積層方向に対向する正極タブ10と負極タブ20とが接合されている。組電池1は、隣り合う正極タブ10と負極タブ20とが接合された接合部30を有する。つまり、組電池1では、複数のラミネート型の電池セル2が構造的にも電気的にも直列に接続されている。なお、図1には、分解図のように複数の電池セル2が互いに積層方向に離された状態が図示されている。
図1に示す例では、組電池1が三つの電池セル2により構成されている。この組電池1では、積層方向の一方側から他方側へ向けて、第1電池セル2A,第2電池セル2B,第3電池セル2Cの順に配置されている。隣り合う第1電池セル2Aと第2電池セル2Bとでは、第1電池セル2Aの負極タブ20(第1負極タブ)が第2電池セル2Bの正極タブ10(第2正極タブ)と接合されている。隣り合う第2電池セル2Bと第3電池セル2Cとでは、第2電池セル2Bの負極タブ20(第2負極タブ)が第3電池セル2Cの正極タブ10(第3正極タブ)と接合されている。そして、第3電池セル2Cの負極タブ20(第3負極タブ)は、図示しない負極端子に接続されている。また、第1電池セル2Aの正極タブ10(第1正極タブ)は、図示しない正極端子に接続されている。
このように、正極タブ10は、この正極タブ10自身が設けられている電池セル2に対して積層方向の一方側に隣り合う電池セル2の負極タブ20と接合されている。すなわち、負極タブ20は、この負極タブ20自身が設けられている電池セル2に対して積層方向の他方側に隣り合う電池セル2の正極タブ10と接合されている。そのため、組電池1では、電気的に直列に接続される。
そして、正極タブ10には、複数のスリット11が設けられている。負極タブ20にも、複数のスリット21が設けられている。各スリット11,21は、板幅方向の隙間を形成するように、タブ先端から根元側に向けて延在している。この正極側のスリット11および負極側のスリット21は、接合部30を板幅方向に分断するように設けられている。
なお、組電池1では、積層方向に隣り合う電池セル2同士の間に、中間板3が設けられている。中間板3は、組電池1の周囲に配置された冷媒に熱(電池セル2で生じた熱)を伝達するように、熱伝導性のよいアルミ製のプレートにより構成されている。この中間板3は電池セル2同士の間に限らず、図2に示すように、電池セル2に挟まれていない組電池1の積層方向両端側にも配置されている。さらに、組電池1では、複数の電池セル2および中間板3が積層された状態で、図示しない拘束部材によって拘束されている。
ここで、電池セル2の構成をより詳細に説明する。
電池セル2は、図3に示すように、セル本体4と、正極5と、負極6と、正極タブ10と、負極タブ20とを備えている。セル本体4は、ラミネートフィルムにより形成された外装体を有する。セル本体4の内部で、発電素子である正極5と負極6とがセパレータを挟むように積層されて電極積層体を形成している。セル本体4は、正極5と負極6とセパレータ(図示せず)とが内部に収容された状態で密封されている。
正極5は、薄板状の正極集電体と正極活物質層とを含んで構成されている。例えば、正極5はアルミニウム箔により構成される。負極6は、薄板状の負極集電体と負極活物質層とを含んで構成されている。例えば、負極6は銅箔により構成される。なお、正極5と負極6とは、いずれも導電性材料により構成されていればよく、上記のアルミニウム箔と銅箔に限定されない。
正極タブ10は、アルミニウムからなる板状の部材である。この正極タブ10は、セル本体4の内部で正極5と電気的に接続され、セル本体4から上下方向の上方に突出している。セル本体4の内部には、板幅方向の片側位置に、正極5と正極タブ10とが接合された接合部7が設けられている。接合部7は、例えば溶接により形成されている。なお、正極5と正極タブ10との接合方法は、溶接に限らず、接着等のその他の既知の接合方法であってもよい。
負極タブ20は、銅からなる板状の部材である。この負極タブ20は、セル本体4の内部で負極6と電気的に接続され、セル本体4から上下方向の上方に突出している。セル本体4の内部には、板幅方向の片側位置に、負極6と負極タブ20とが接合された接合部8が設けられている。接合部8は、例えば溶接により形成されている。なお、負極6と負極タブ20との接合方法は、溶接に限らず、接着等のその他の既知の接合方法であってもよい。
このように、正極タブ10と負極タブ20とは、互いの熱膨張係数の異なる金属材料により構成されている。アルミニウムは銅よりも熱膨張係数の大きい金属である。つまり、正極タブ10は、負極タブ20よりも熱膨張係数の大きい極側のタブである。負極タブ20は、正極タブ10よりも熱膨張係数の小さい極側のタブである。
また、正極タブ10と負極タブ20とは、図4に示すように、セル本体4から突出した部分において、いずれも上下方向に対して屈曲した形状を有する。正極タブ10と負極タブ20とは互いに積層方向で反対側に向けて屈曲している。すなわち、単体の電池セル2としては、図4に示すように、正極タブ10の接触面10aと負極タブ20の接触面20aとが互いに積層方向で反対側を向くように構成されている。そして、組電池1を構成する複数の電池セル2としては、図5に示すように、積層方向に対向する正極タブ10と負極タブ20とにおいて、正極タブ10の接触面10aと負極タブ20の接触面20aとが面接触した状態で接合されている。
なお、図4には、図1に示す第1電池セル2Aが例示されている。第2電池セル2Bでは、図4に示す構造から正極タブ10と負極タブ20との板幅方向位置が入れ替わるように構成されている。第3電池セル2Cは、第1電池セル2Aと同じ構造である。仮に第4電池セルを設ける場合には、第4電池セルは第2電池セル2Bと同じ構造である。このように、組電池1は、第1電池セル2Aと同じ構造のセルと、第2電池セル2Bと同じ構造のセルとの組み合わせにより構成することが可能である。
ここで、図4〜図8を参照して、正極タブ10と負極タブ20の構造をより詳細に説明する。
正極タブ10は、複数のスリット11と、負極タブ20側に向けて屈曲した屈曲部12と、屈曲部12よりも先端側で負極タブ20に面接触している接触部13と、を有する。
スリット11は、板幅方向の隙間を形成するように、正極タブ10の先端部10bから根元側に向けて延在する。このスリット11は接触部13に設けられている。接触部13には、板幅方向に所定の間隔を空けて複数のスリット11が設けられている。
屈曲部12は、セル本体4から突出した板材が上下方向に対して屈曲した部分である。例えば、正極タブ10は、セル本体4から上下方向の上方に延在し、屈曲部12で上下方向に対して屈曲し、積層方向の一方側に向けて延びる。
接触部13は、負極タブ20と接触し、上下方向に延在する部分である。接触部13のうち積層方向で一方側の面は、正極タブ10の接触面10aを形成している。接触面10aは、積層方向の一方側を向いている面であり、負極タブ20に接触する面である。
そして、接触部13には、負極タブ20との接合部30が設けられている。接合部30は、図8に示すように、スリット11を避けるようにして板幅方向に沿って形成されている。
例えば、接合部30は、レーザ溶接によって正極タブ10と負極タブ20とが溶接された溶接部である。この場合、レーザ溶接の走査方向とスリット11の延在方向とが交差する。つまり、予めスリット11が設けられた接触部13を溶接する際、レーザ溶接の走査方向が板幅方向に沿うように溶接が施される。その際、スリット11を避けるようにして溶接が施される。そのため、溶接後の正極タブ10では、スリット11が接合部30を板幅方向に分断するように延在している。
また、正極タブ10は全体が同じ板幅かつ同じ板厚に形成されている。例えば、正極タブ10は、板幅方向寸法が50mm、板厚が0.6mmに形成されている。この正極タブ10には複数のスリット11が設けられており、スリット11同士のピッチ(板幅方向の間隔)は5mmに設定されている。そして、スリット11の幅は0.1mmに形成されている。
例えば、スリット11は、切断用の歯を用いて接触部13を切断することにより形成される。その際、接触面10aの面積すなわち電気的な経路面積を確保する観点では、スリット11の幅は狭い方が好ましいものの、切断用の歯のことを考慮すると、スリット11の幅を0.1mm未満とすることは好適ではない。また、タブ変形量の吸収効果(応力低減効果)を向上させる観点では、スリット11の幅は広い方が好ましいものの、スリット幅が広いと接触面10aの面積(通電面積)が減ってしまい、タブの温度上昇に繋がる。例えば、スリット幅が1mmを超えると、タブの温度上昇が顕著に表れる。そのため、タブの温度を考慮すると、スリット11の幅を1mmよりも大きくすることは好適ではない。つまり、スリット11の幅は0.1mm以上かつ1mm以下であることが望ましい。
また、スリット11の幅は、正極タブ10の板幅方向寸法に応じて設定することができる。一例として、スリット11の幅は、正極タブ10の板幅方向寸法に対して500分の1程度の大きさに設定される。また、スリット11同士のピッチは、正極タブ10の板幅方向寸法に応じて設定することができる。一例として、スリット11同士のピッチは、正極タブ10の板幅方向寸法に対して10分の1程度の大きさに設定される。つまり、スリット11の幅は、スリット11同士のピッチに応じて設定することができる。一例として、スリット11の幅は、スリット11同士のピッチに対して50分の1程度の大きさに設定される。
負極タブ20は、複数のスリット21と、正極タブ10側に向けて屈曲した屈曲部22と、屈曲部22よりも先端側で正極タブ10に面接触している接触部23と、を有する。
スリット21は、板幅方向の隙間を形成するように、負極タブ20の先端部20bから根元側に向けて延在する。このスリット21は接触部23に設けられている。接触部23には、板幅方向に所定の間隔を空けて複数のスリット21が設けられている。
屈曲部22は、セル本体4から突出した板材が上下方向に対して屈曲した部分である。例えば、負極タブ20は、セル本体4から上下方向の上方に延在し、屈曲部22で上下方向に対して屈曲し、積層方向の他方側に向けて延びる。
接触部23は、正極タブ10と接触し、上下方向に延在する部分である。接触部23のうち積層方向で他方側の面は、負極タブ20の接触面20aを形成している。接触面20aは、積層方向の他方側を向いている面であり、正極タブ10に接触する面である。
そして、接触部23には、正極タブ10との接合部30が設けられている。接合部30は、図8に示すように、スリット21を避けるようにして板幅方向に沿って形成されている。
例えば、接合部30がレーザ溶接による溶接部である場合、レーザ溶接の走査方向とスリット21の延在方向とが交差する。つまり、予めスリット21が設けられた接触部23を溶接する際、レーザ溶接の走査方向が板幅方向に沿うように溶接が施される。その際、スリット21を避けるようにして溶接が施される。そのため、溶接後の負極タブ20では、スリット21が接合部30を板幅方向に分断するように延在している。
また、負極タブ20は全体が同じ板幅かつ同じ板厚に形成されている。例えば、負極タブ20の板幅方向寸法は、正極タブ10の板幅方向寸法よりもわずかに小さい。一例として、負極タブ20は、板幅方向寸法が45mm、板厚が0.3mmに形成されている。この負極タブ20には複数のスリット21が設けられており、スリット21同士のピッチは5mmに設定されている。スリット21の幅は0.1mmに形成されている。つまり、負極タブ20のスリット21は、正極タブ10のスリット11に対応する幅および位置に形成されている。このスリット21は、スリット11と同様に、切断用の歯を用いて接触部23を切断することにより形成される。
そして、接合状態の正極タブ10と負極タブ20において、図9に示すように、スリット11とスリット21とは板幅方向の位置が重なるように構成されている。このように組電池1では、各スリット11,21によって板材が厚さ方向(積層方向)に貫通されている。例えば、溶接により接合部30が形成される際、スリット11の隙間とスリット21の隙間とが埋まってしまうとスリット11,21の効果が低下するため、スリット11,21の近傍は溶接しないことが望ましい。なお、図9には、正極タブ10と負極タブ20とを上下方向の上方側から見た場合について、各スリット11,21の幅を誇張した図が示されている。
このように、正極タブ10と負極タブ20との接合部30を板幅方向に分断するようにしてスリット11,21が設けられていることにより、他方のタブに対する拘束力が低下する。例えば、組電池1の通電時に、正極タブ10と負極タブ20とが互いに変形しようとする際、正極タブ10の熱膨張係数と負極タブ20の熱膨張係数との差によって、正極タブ10の変形量と負極タブ20の変形量とに差が生じる。いわゆるバイメタル変形が生じる。その際、正極タブ10と負極タブ20との両方にスリット11,21が設けられていることにより、タブの変形量をスリットで吸収することができる。これにより、接合部30に生じる応力を低減させることができる。
ここで、図10〜図11,図22〜図25を参照して、組電池1におけるタブ構造(実施例1)と、スリットが設けられていないタブ構造(比較例)とを比較する。なお、比較例のタブ構造は、図22〜図25に例示されている。
比較例のタブ構造100は、図22〜図24に示すように、正極タブ110および負極タブ120にスリットが形成されていない。負極タブ120が板幅方向寸法の全域に亘って正極タブ110に面接触した状態で接合されている。そのため、正極タブ110と負極タブ120との接合部130は、正極タブ110の板幅方向寸法に近い長さ、かつ負極タブ120の板幅方向寸法に近い長さで、板幅方向に沿って一連に形成されている。
そして、比較例のタブ構造100を含む組電池では、通電時に生じる熱によって、図25に示すように、タブ同士に変形が生じる。この場合、正極タブ110と負極タブ120とはそれぞれ、上下方向に変形するとともに、水平方向(板幅方向と積層方向とを含む)に変形する。正極タブ110の熱膨張係数が負極タブ120の熱膨張係数よりも大きいため、基準温度に対して正極タブ110のほうが負極タブ120よりも伸びようとする。特に、図22〜図24に示すように正極タブ110および負極タブ120が板幅方向に所定の大きさを有する場合、板幅方向の中央位置に比べて、板幅方向の両端側の位置において熱膨張係数の差による変形の影響を受けやすい。その結果、タブ構造100の変形状態としては、板幅方向に対して湾曲して積層方向に反り返るように変形する。そして、接合部130は板幅方向に沿って延在しているため、このような変形が生じる際、タブ同士の接合部130のうち、板幅方向の端部(両端側)に応力が集中する。
これに対して、組電池1では、正極タブ10と負極タブ20とのそれぞれに板幅方向の隙間を形成するように複数のスリット11,21が延在しており、このスリット間は板材が比較的自由に動ける。そのため、通電時に生じるタブの変形が板幅方向に伝わることを抑制でき、接合部30に生じる応力を低減させることができる。通電時に生じる応力と熱について、第1実施形態の組電池1(実施例1)と比較例のタブ構造100とを比較した実験結果を図10および図11に例示した。なお、図10および図11には、比較例については白抜きのグラフで、実施例1については斜線のグラフで応力と温度とが示されている。
図10に示すように、スリット11,21を有する組電池1では、正極タブ10側(Al側)で生じる応力も、負極タブ20側(Cu側)で生じる応力も、スリットがない比較例のタブ構造100よりも小さい。また、図11に示すように、スリット11,21を有する実施例1とスリットがない比較例のタブ構造100とでは、電極タブでの発熱による最高温度は、ほぼ同じであった。この図11に示された実験結果から、電極タブにスリットがない場合とスリットがある場合とでは、通電時での発熱による温度上昇はあまり変わらないものの、タブ同士の接合部に生じる応力に差が生じた。なお、図10に示すAl側の応力は、図8に示す正極タブ10側の接合部30で生じる応力を表す。図10に示すCu側の応力は、図8に示す負極タブ20側の接合部30で生じる応力を表す。
以上説明した通り、第1実施形態によれば、正極タブ10のスリット11と負極タブ20のスリット21とによって、熱膨張係数の差による影響を低減して変形量の差を小さくできるため、通電時にタブ同士の接合部30で生じる応力を低減させることができる。
また、組電池1では、板状の正極タブ10と板状の負極タブ20とが接合されて電気的に接続されるため、接触面積を確保できる。その結果、電気的な経路面積が小さくなることによる電気抵抗が増大を抑制することができるので、大電流の用途に適している。仮にスリット11,21の幅を大きくしすぎると、正極タブ10と負極タブ20との電気的な経路面積が減少してしまう。電気的な経路面積が減少すると、熱抵抗が大きくなるため、タブでの温度上昇が大きくなる。その結果、この温度上昇によってタブ同士の接合部での応力集中を招くことになる。そのため、スリット11,21の幅は、スリット間の板材が変形した際に板幅方向で隣の板材と干渉しない程度の大きさ、すなわち0.1mm程度でよい。
また、スリット11とスリット21とは板幅方向の位置が完全に一致しなくてもよく、板厚方向に貫通した形状を形成することができればよい。そのため、スリット11の幅はスリット21の幅とは異なる大きさであってもよい。すなわち、複数のスリット11では、必ずしも全てのスリット11が同じ幅でなくてもよい。あるいは、複数のスリット11同士は、必ずしも板幅方向に等間隔を空けて配置されなくもよい。これは、スリット11に限らず、負極側のスリット21についても適用可能である。
また、接合部30は、溶接により形成された溶接部に限定されず、接着剤により接着された接着部であってもよい。
また、第1実施形態の変形例として、スリット11の長さおよびスリット21の長さを延長してもよい。例えば、図12に示すように、スリット11は、屈曲部12よりもセル本体4に近い位置(根元側)まで延在している。同様に、スリット21は、屈曲部22よりもセル本体4に近い位置まで延在している。なお、図13と図14とには、スリットが延長された変形例に関する応力と温度との実験結果が例示されている。
図13に示すように、この変形例の接合部30に生じる応力は、正極タブ10側(Al側)と負極タブ20側(Cu側)との両方において、スリットなしの比較例よりも小さい。この変形例によれば、比較例との比較において接合部30に生じる応力を低減することができる。さらに、図13に示す実験結果から、この変形例は実施例1と比べて接合部30に生じる応力が小さいことが分かる。また、図14に示すように、この変形例で生じる最高温度は、比較例で生じる最高温度、および実施例1で生じる最高温度に対して、あまり変化がみられなかった。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1実施形態とは異なり、正極タブ10のみにスリット11が設けられている。なお、第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略し、その参照符号を引用する。
第2実施形態の組電池1は、図15および図16に示すように、正極タブ10と負極タブ20とのうち、正極タブ10のみにスリット11が設けられている。負極タブ20は、接触部23が板幅方向に一連に繋がった平板状に形成されている。負極タブ20の接触面20aは、板幅方向の全体に広がった平面である。この接触面20aに、正極タブ10の接触部13が面接触する。この接触状態で正極タブ10の接触部13と負極タブ20の接触部23とが接合されている。そのため、負極タブ20側に形成された接合部30は、図16に示すように、板幅方向に分断されている。
また、第2実施形態では、負極タブ20の接触面20aが平面であるため、スリット11の板幅方向位置が多少ずれても、電気経路の面積が小さくなることを抑制できる。例えば、図17に示すように、第2電池セル2Bの板幅方向位置が第1電池セル2Aの板幅方向位置に対してずれることにより、図18に示すように、正極タブ10と負極タブ20とが板幅方向にずれた状態で接合されることが考えられる。その際、負極タブ20の接触面20aが板幅方向に広がる平面であることにより、スリット11の板幅方向位置が多少ずれても、接触部13との接触面積(電気経路の面積)を確保することができる。
比較のために、第1実施形態のように正極タブ10と負極タブとの両方にスリットが設けられた場合、図19に示すように、スリット11とスリット21との板幅方向位置がずれてしまうため、正極タブ10と負極タブ20との接触面積が小さくなってしまう。このようにタブ同士の接触面積が小さくなると、通電時に電流が流れる面積(電気経路の面積)が小さくなってしまう。その結果、電気抵抗が大きくなり、通電によりタブ同士の接合部で生じる熱が大きくなってしまう。
ここで、図20〜図21を参照して、第2実施形態の組電池1におけるタブ構造(実施例2)と、スリットが設けられていないタブ構造(比較例)とを比較する。なお、比較例のタブ構造は、図22〜図25に例示されている。また、図20〜図21には、比較例については白抜きのグラフで、第2実施形態については斜線のグラフで応力と温度とが示されている。
図20に示すように、第2実施形態のタブ構造(実施例2)では、正極タブ10側(Al側)で生じる応力も、負極タブ20側(Cu側)で生じる応力も、スリットがないタブ構造(比較例)よりも小さい。また、図21に示すように、実施例2と比較例とでは、通電時の電極タブでの最高温度は、あまり変化がなかった。このように、実施例2と比較例とでは、通電時の温度は変わらないものの、タブ同士の接合部に生じる応力には差が生じた。なお、図20に示すAl側の応力は、図16に示す正極タブ10側の接合部30で生じる応力を表す。図20に示すCu側の応力は、図16に示す負極タブ20側の接合部30で生じる応力を表す。
以上説明した通り、第2実施形態によれば、正極タブ10は負極タブ20よりも熱膨張係数が大きいので、温度上昇により正極タブ10で生じる伸びをスリット11により抑制することができる。つまり、温度上昇により正極タブ10が伸長する際、スリット11間は比較的自由に動けるため、その伸長による変形をスリット11により板幅方向に伝えなくなり、接合部30の応力を緩和することができる。これにより、熱膨張係数が小さい負極タブ20にスリットが設けられていなくても、接合部30に生じる応力を低減させることができる。
仮に、相対的に熱膨張係数が小さい負極タブのみにスリットが設けた場合、負極タブの膨張分(変形分)がスリットに吸収されてしまう。この負極タブでは、熱膨張係数の差以上に、正極タブに対して変形しにくい構造となってしまう。そのため、正極タブと負極タブとの見かけの熱膨張係数差(変形量差)がより大きくなり、タブ同士の接合部に生じる応力が、スリットのない構造よりも大きくなる虞がある。このように、正極タブと負極タブとのうち一方のタブのみにスリットを設ける場合、不適切な選択を行うと、かえって接合部の応力が大きくなる場合もある。これに対して、第2実施形態によれば、相対的に熱膨張係数が大きい正極タブ10のみにスリット11が設けられているため、正極タブ10の膨張分をスリット11で吸収することができる。つまり、上記の場合で適切な選択を行ったことになる。これにより、正極タブ10と負極タブ20との見かけの熱膨張係数の差を小さくすることができ、変形量の差と小さくできるので、接合部30に生じる応力を低減させることができる。例えば図25に示すように、正極タブ110は、負極タブ120と接合されている面に対して反対側の面が、凸形状となるように変形している。これは、正極タブ110が負極タブ120よりも熱膨張係数の大きい金属材料からなるためである。そのため、この凸形状の変形状態となるほうのタブ、すなわち相対的に熱膨張係数が大きい金属材料からなるタブ(正極タブ110)に、上述した第2実施形態のスリット11を適用することができる。
また、正極タブ10と負極タブ20とでは、熱膨張の基準となる温度に対して、高温と低温で変形の方向は逆になるが、低温では高温に比べて電気抵抗が小さく、ジュール発熱によるタブ温度の不均一が生じにくいため、接合部30に応力が発生しにくい。また、組電池1を使用する際の温度範囲は高温側が多いと考えられるため、熱膨張係数の大きい金属材料からなるタブのほうにスリットを設けることが好適である。
また、負極タブ20の接触面20aが平面であるため、正極タブ10と負極タブ20とにおいて板幅方向の位置ずれが生じても、接触面積を確保することができる。これにより、接合部30での抵抗上昇を抑制することができる。
1 組電池
2 電池セル
4 セル本体
5 正極
6 負極
10 正極タブ
10a 接触面
10b 先端部
11 スリット
12 屈曲部
13 接触部
20 負極タブ
20a 接触面
20b 先端部
21 スリット
22 屈曲部
23 接触部
30 接合部

Claims (7)

  1. セル本体から突出する板状の正極タブおよび負極タブを有する電池セルを複数備え、
    前記正極タブと前記負極タブとが互いに熱膨張係数の異なる金属材料からなり、
    複数の前記電池セルが積層された状態で、前記電池セルの一方の極側のタブが、隣り合う電池セルの他方の極側のタブに接合され、電気的に接続されている組電池であって、
    前記正極タブと前記負極タブとのうち少なくとも熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブには、前記正極タブと前記負極タブとが接合された接合部を板幅方向に分断するようにスリットが形成されている
    ことを特徴とする組電池。
  2. 前記スリットは、熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブのみに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  3. 前記熱膨張係数が相対的に大きい金属材料からなるタブは、
    熱膨張係数が相対的に小さい金属材料からなるタブに向けて屈曲した屈曲部と、
    前記屈曲部よりも先端側で前記熱膨張係数の小さい極のタブに接触し、前記スリットが設けられている接触部と、を有し、
    前記スリットは、前記熱膨張係数の大きい極のタブの先端から前記屈曲部よりも前記セル本体に近い位置まで延びている
    ことを特徴とする請求項2に記載の組電池。
  4. 前記スリットは、前記正極タブと前記負極タブの両方に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の組電池。
  5. 前記スリットは、
    前記正極タブに設けられた第1スリットと、
    前記負極タブに設けられた第2スリットと、を含み、
    前記第1スリットの板幅方向位置と前記第2スリットの板幅方向位置とが重なるようにして前記正極タブと前記負極タブとが接合されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の組電池。
  6. 前記正極タブは、
    前記負極タブに向けて屈曲した第1屈曲部と、
    前記第1屈曲部よりも先端側で前記負極タブに接触し、前記第1スリットが設けられている第1接触部と、を有し、
    前記負極タブは、
    前記正極タブに向けて屈曲した第2屈曲部と、
    前記第2屈曲部よりも先端側で前記正極タブに接触し、前記第2スリットが設けられている第2接触部と、を有し、
    前記第1スリットは、前記正極タブの先端から前記第1屈曲部よりも前記セル本体に近い位置まで延び、
    前記第2スリットは、前記負極タブの先端から前記第2屈曲部よりも前記セル本体に近い位置まで延びている
    ことを特徴とする請求項5に記載の組電池。
  7. 前記スリットの幅は、前記スリットが設けられたタブの板幅方向寸法の500分の1以上かつ50分の1以下である
    ことを特徴とする請求項1から6のうちのいずれか一項に記載の組電池。
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