JP2022000946A - 平面アンテナ - Google Patents

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浩二 横井
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Abstract

【課題】共平面給電方式のノッチ付き平面アンテナにおける軸比の特性が理想的な円偏波の場合と比較して歪むことを抑制する。【解決手段】放射素子11は、基板表面10aに形成された導電体パターンであり、パターンの縁部から給電点P1、P2に至る切り込みである給電用ノッチ111,112を有する。給電線路12,13は、基板表面10aに形成された導電体パターンであり、給電用ノッチ111,112を通って給電点P1,P2に至る。放射素子11は、放射素子11の中心点に対して給電用ノッチ111,112とは点対称な位置に設けられ、且つ給電用ノッチ111,112と同一形状を有した切り込みである非給電用ノッチ113,114を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、RFタグからの情報の読み取りに用いる平面アンテナに関する。
RFタグが記憶する識別情報をRFタグ読取装置で読み取ることによって、所望の機能を実現するRFIDシステムが知られている。RFIDシステムにおいて、RFタグ読取装置のアンテナに対して読み取り対象となるRFタグの向きが不定である場合、円偏波アンテナが用いられる。また、アンテナを薄型にするために、共平面給電方式のマイクロストリップアンテナが用いられる。
この種のアンテナとして、特許文献1には、放射素子となるパッチ状のパターンに、該パターンの周縁から給電点に至る切り込みであるノッチを形成し、ノッチを通して給電点に接続される給電線路を用いるノッチ付きの平面アンテナが記載されている。
すなわち、パッチ状のパターンの入力インピーダンスは、パターンの縁が最も高く、真ん中に近づくほど低下するため、ノッチの深さを調整することでアンテナの入力インピーダンスを給電線路のインピーダンスと整合させる。
特開2005−286484号公報
しかしながら、共平面給電方式のノッチ付き平面アンテナは、ノッチの影響で軸比が真円から歪んだものとなり、その結果、RFタグの向きに依存して検知距離が大きく異なってしまうという課題があった。
本開示では、共平面給電方式のノッチ付き平面アンテナにおける軸比の特性が理想的な円偏波の場合と比較して歪むことを抑制する技術を提供する。
本開示の一態様は、平面アンテナであって、誘電体基板と、放射素子と、給電線路と、を備える。
誘電体基板は、両面に導電体パターンが形成される。放射素子は、誘電体基板の第1の面に形成された導電体パターンであって、パターンの縁部から給電点に至る切り込みである給電用ノッチを有する。給電線路は、第1の面に形成された導電体パターンであって、給電用ノッチを通って給電点に至る。放射素子には、放射素子の中心点に対して給電用ノッチとは点対称な位置に設けられ、且つ給電用ノッチと同一形状の切り込みである非給電用ノッチが形成される。
このような構成によれば、放射素子の形状の対称性が高くなるため、円偏波の性能の一つである軸比を向上させることができ、その結果、直線偏波の電波を、偏波面の方向によらず、均一な特性で受信できる。
本開示の一態様では、誘電体基板の第2の面に形成された導電体パターンである裏面グランドを更に備えてもよい。
本開示の一態様は、誘電体基板の第2の面には、放射素子と対向する部位を少なくとも含み、裏面グランドが除去された露出部が形成されてもよい。そして、露出部を覆い且つ誘電体基板より誘電率の低い低誘電率層を挟んで対向する部位に対向配置される板状部位を有し、裏面グランドと同電位となるように誘電体基板に固定された導電性を有するカバー部を更に備えてもよい。
このような構成によれば、放射素子のパターンサイズを大きくすることができ、利得を向上させることができる。また、誘電体基板の厚さを薄くすることができ、かつ放射素子以外のパターン構成を小型化できる。
本開示の一態様では、露出部は、放射素子と相似形状に形成されてもよい。
このような構成によれば、放射素子のパターンだけでなく、放射素子と共にマイクロストリップアンテナを形成する部位の対称性を更に向上させることができる。
本開示の一態様では、放射素子は、誘電体基板の中心から外れた位置に配置されてもよい。また、カバー部は、露出部を覆い、かつ誘電体基板の中心に近い方向に偏った位置に配置されてもよい。
このような構成によれば、放射素子の配置によらず、カバー部とで形成される構造の対称性を向上させることができる。
本開示の一態様では、誘電体基板とカバー部との間隔を保持するスペーサを更に備えてもよい。
このような構成によれば、誘電体基板又はカバー部の反りによって、誘電体基板とカバー部との間隔が設計値からずれること、ひいては、アンテナの共振周波数がずれることを抑制できる。
本開示の一態様では、スペーサは、放射素子の中心に配置されてもよい。
このような構成によれば、最小限の構成で、誘電体基板とカバー部との間隔を保持できる。また、スペーサの長さ、径、材質などを適宜選択することによってアンテナの共振周波数を調整できる。
本開示の一態様では、スペーサは、絶縁体であり、1または複数配置されてもよい。
このような構成によれば、スペーサを設ける位置や数、スペーサの長さや径などを、適宜選択することによってアンテナの共振周波数を調整できる。
本開示の一態様では、スペーサは、少なくとも一端がねじ止めによって固定されるように構成されてもよい。
このような構成によれば、スペーサの固定を容易に行うことができる。特に、スペーサの両端ともねじ止めによって固定されるように構成されている場合は、長さ、径、材質などが異なるスペーサに適宜付け替えること、スペーサの数を追加、削減することで、アンテナの共振周波数を調整できる。
本開示の一態様では、スペーサと該スペーサがねじ止めされる部位との間に挿入されるコイルバネを更に備えてもよい。
このような構成によれば、ねじ止めの強度を調整することで、誘電体基板とカバー部との間隔、ひいてはアンテナの共振周波数を微調整できる。
本開示の一態様では、放射素子は、2点給電方式の円偏波アンテナとして作動する形状を有してもよい。放射素子が有する2つの給電点のそれぞれに対して、給電用ノッチ及び非給電用ノッチが設けられてもよい。
本開示の一態様では、給電用ノッチに配線される給電線路を含めた放射素子の導電体パターンは、放射素子の対角線に対して線対称な形状を有してもよい。
本開示の一態様は、2つの給電点に対する給電信号を90°の位相差をつけて合成又は分配する合成分配回路を更に備えてもよい。合成分配回路は、長方形に形成された誘電体基板の角部に設けられてもよい。なお、合成分配回路は、誘電体基板の第1の面及び第2の面のいずれに設けられてもよい。
このような構成によれば、誘電体基板における放射素子の周囲のスペースを有効利用することができる。
本開示の一態様では、放射素子は、1点給電方式の円偏波アンテナとして作動する形状を有してもよい。
本開示の一態様では、RFタグから情報を読み取るアンテナとして使用されてもよい。
第1実施形態の平面アンテナの平面図である。 図1におけるII−II断面図である。 第1実施形態の平面アンテナの背面図である。 第1実施形態の平面アンテナのアンテナ利得の周波数特性をシミュレーションにより算出した結果を示すグラフである。 第1実施形態の平面アンテナの軸比の周波数特性をシミュレーションにより算出した結果を示すグラフである。 カバーケース内に突出する裏面グランドの横方向の突出量を変化させてアンテナ利得の周波数特性をシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。 カバーケース内に突出する裏面グランドの横方向の突出量を変化させて軸比の周波数特性をシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。 カバーケース内に突出する裏面グランドの縦方向の突出量を変化させてアンテナ利得の周波数特性をシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。 カバーケース内に突出する裏面グランドの縦方向の突出量を変化させて軸比の周波数特性をシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。 第2実施形態の平面アンテナの平面図である。 第2実施形態の平面アンテナの背面図である。 第2実施形態の平面アンテナのアンテナ利得の周波数特性をシミュレーションにより算出した結果を示すグラフである。 第2実施形態の平面アンテナの軸比の周波数特性をシミュレーションにより算出した結果を示すグラフである。 第3実施形態の平面アンテナの平面図である。 第3実施形態の平面アンテナのアンテナ利得の周波数特性をシミュレーションにより算出した結果を示すグラフである。 第3実施形態の平面アンテナの軸比の周波数特性をシミュレーションにより算出した結果を示すグラフである。 第4実施形態の平面アンテナの平面図である。 第5実施形態の平面アンテナの平面図である。 1点給電の場合の放射素子の形状の変形例である。 1点給電の場合の放射素子の形状の変形例である。 周波数調整用の切欠部を有する放射素子の形状を示す説明図である。 平面アンテナが適用される読み取りBOXを、蓋を閉じた状態及び蓋を開けた状態について示した斜視図である。 第6実施形態の平面アンテナの平面図である。 図23におけるXXIV−XXIV断面図である。 スペーサの取り付け方を示す分解図である。 スペーサの別の取り付け方を示す分解図である。 1個のスペーサ(導体)を設けた平面アンテナの周波数特性を、スペーサの径を変化させてシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。 1個のスペーサ(絶縁体)を設けた平面アンテナの周波数特性を、スペーサの径を変化させてシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。 複数のスペーサを用いる場合のスペーサの配置例を示す説明図である。 複数のスペーサ(絶縁体)を設けた平面アンテナの周波数特性をスペーサの径を変化させてシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。 複数のスペーサ(導体)を設けた平面アンテナの周波数特性をスペーサの径を変化させてシミュレーションによって算出した結果を示すグラフである。
以下に本開示の実施形態を図面と共に説明する。
[1.第1実施形態]
[1―1.構成]
本実施形態の平面アンテナ1は、例えば図22に示す読み取りBOX100に取り付けられ、読み取りBOX100内に収納される製品等に取り付けられたRFタグからの識別情報の読み取りに利用される。ここでは、平面アンテナ1は、読み取りBOX100において読み取りBOX100内の側面A,B、背面C、及び底面Dのうち少なくとも1箇所に取り付けられる。平面アンテナ1は、同軸ケーブルを介して、平面アンテナ1を利用する装置に接続される。読み取りBOX100は、シールド構造を有していてもよい。
読み取りBOX100は、例えば、貴重品、医薬品、管理物品等の持出管理の読み取り等に用いることができる。また、読み取りBOXは、例えば、周囲への電波干渉を抑えてRFタグの読み取りや書き込みをする必要がある場合等にも用いることができる。なお、平面アンテナ1の用途は読み取りBOX100への適用に限定されるものではない。
平面アンテナ1は、図1〜図3に示すように、誘電体で形成された基板(以下、誘電体基板)10と、カバーケース20とを備える。
誘電体基板10は、例えば、ガラスエポキシ基板やコンポジット基板等、一般的なプリント基板を構成するのに用いられる絶縁体基板であり、基板両面に導電体層が積層される。誘電体基板10の基板面は、略正方形を有する。
誘電体基板10は、第1の面である基板表面10aには、共平面給電方式かつ二点給電方式の円偏波アンテナとして機能する導電体パターンが、エッチング等によって形成される。
誘電体基板10は、第2の面である基板裏面10bに、金属製のカバーケース20が取り付けられる。基板裏面10bには、カバーケース20の取付部位を除いた全面に渡って導電体パターン(以下、裏面グランド)16が形成される。カバーケース20は裏面グランド16と同電位となるように接続される。
基板表面10aには、放射素子11と、給電線路12,13と、合成分配回路14と、接続部15と、が形成される。
接続部15は、誘電体基板10の4つの角部の1つ(図1では、右下隅の角)に形成される。接続部15は、同軸ケーブルの外部導体を接続するための表側グランド151と、同軸ケーブルの中心導体を接続するための信号端子152と、合成分配回路14を終端するための終端端子153と、を備える。終端端子153は、図示を省略するが、終端抵抗を介して表側グランド151に接続される。
放射素子11は、外形が略正方形の導電体パターンによって構成されたいわゆるパッチアンテナである。放射素子11は、基板表面10aにおいて接続部15が形成された角部とは対角に位置する角部(図1では、左上隅の角)に寄った位置に配置される。以下、放射素子11の外周のうち、図1において上側に位置する辺を第1の辺、左側に位置する辺を第2の辺、下側に位置する辺を第3の辺、右側に位置する辺を第4の辺という。
放射素子11は、二つの給電点P1,P2を有する。第1の給電点P1は、放射素子11の中心と放射素子11の第1の辺の中点とを結ぶ線上に設けられる。第2の給電点P2は、放射素子11の中心と、第1の辺に直交する第2の辺の中点とを結ぶ線上に設けられる。給電点P1,P2の位置は、具体的には、給電点P1,P2での入力インピーダンスが、給電線路12,13のパターン幅で決まるインピーダンスと整合する位置に設けられる。
放射素子11には、第1の辺の中点から給電点P1に至る部位及び第2の辺の中心から第2の給電点P2に至る部位のそれぞれに、スリット状の切り欠きである給電用ノッチ111,112が形成される。また、放射素子11の中心に対して給電用ノッチ111とは点対称な位置に、給電用ノッチ111と相似形状の非給電用ノッチ113が形成される。同様に、放射素子11の中心に対して給電用ノッチ112とは点対称な位置には、給電用ノッチ112と相似形状の非給電用ノッチ114が形成される。
つまり、放射素子11単体のパターン形状は、放射素子11の対角線、及び放射素子11の対向する2辺の中点を結ぶ線に対して線対称、かつ放射素子11の中心に対して点対称な形状を有する。
給電線路12は、一端が給電用ノッチ111を通って給電点P1に接続され、他端が合成分配回路14に接続される。給電線路13は、一端が給電用ノッチ112を通って給電点P2に接続され、他端が合成分配回路14に接続される。
つまり、放射素子11と給電用ノッチ111,112に配線される給電線路12,13とを含めたパターン形状は、図1における放射素子11の左上隅から右下隅に到る対角線に対して線対称な形状を有する。
給電線路12,13は、いずれもパターン幅が段階的に変化するマイクロストリップラインによって構成され、インピーダンス変換器としての機能を有する。給電線路12,13の合成分配回路14側端のパターン幅は、合成分配回路14のインピーダンス(例えば、50Ω)と整合するように設定される。また、給電線路12,13の放射素子11側端のパターン幅、及び給電用ノッチ111,112の深さは、給電線路12,13の放射素子11側端のインピーダンスと、給電点P1,P2のインピーダンス(例えば、百数十Ω)とが整合するように設定される。このため、給電線路12,13は、合成分配回路14側端のパターン幅が最も広く、放射素子11側端に近づくに従ってパターン幅が狭くなる。
合成分配回路14は、ハイブリッドリングを用いて構成される。合成分配回路14は、放射素子11と接続部15との間に配置される。なお、この種のハイブリッドリングは、通常、矩形に形成されるが、本実施形態では、放射素子11の周囲の基板面を有効利用するためにL字状に変形された形状を有する。
合成分配回路14は、4つの端子T1〜T4を有する。端子T1は、接続部15の信号端子152に接続される。端子T2は、給電線路12に接続される。端子T3は給電線路13に接続される。端子T4は、接続部15の終端端子153に接続される。合成分配回路14は、端子T1から入力された信号を、90°の位相差で端子T2、T3から出力し、端子T2、T3から入力された信号を、90°の位相差を加えて合成し、端子T1から出力する。
誘電体基板10の基板裏面10bは、放射素子11が形成された部位と対向する部分に、裏面グランド16のパターンを除去した露出部17が設けられる。露出部17は、放射素子11より広くてもよい。なお、給電線路12,13(但し、給電点P1,P2への接続のために露出部17に配線される部位を除く)及び合成分配回路14は、裏面グランド16が形成された非露出部に設けられる。
カバーケース20は、周壁部21と、底壁部22とを備える。周壁部21は、露出部17の周囲に立設する枠状の部位である。底壁部22は、周壁部21によって形成される枠状部位の一方の開口を塞ぐように形成された板状の部位である。底壁部22は、放射素子11の外形と相似形状、すなわち略正方形に形成される。カバーケース20は、露出部17と底壁部22とが、周壁部21の高さ分の空気層を介して対向し、かつ、カバーケース20と裏面グランド16とが導電位となるように、周壁部21の少なくとも一部が裏面グランド16に固定される。なお、図1及び図3において、符号20で示す太い破線は、カバーケース20の周壁部21が基板裏面10bに当接する位置を示す。
カバーケース20は、少なくとも露出部17の全体を覆うように配置される。本実施形態では、放射素子11において給電用ノッチ111,112が形成された辺の外側に位置する周壁部21の2辺は、裏面グランド16と露出部17との境界に位置する。また、放射素子11において非給電用ノッチ113,114が形成された辺の外側に位置する周壁部21の2辺は、裏面グランド16と露出部17との境界より外側に位置する。外側とは、誘電体基板10の中心から見て基板端側をいう。つまり、カバーケース20は、放射素子11及び露出部17より、誘電体基板10の中心側に偏った位置に配置される。
カバーケース20及び裏面グランド16は、放射素子11と共にマイクロストリップアンテナを形成する。カバーケース20は、誘電体基板10及び空気層を挟んで放射素子11と対向するため、マイクロストリップアンテナを形成する誘電体部分の誘電率は、誘電体基板10自体の誘電率より小さくなる。
これにより、誘電体基板10において、放射素子11が形成された部位だけ他の部位より波長短縮率が抑制される。その結果、露出部17及びカバーケース20が設けられていない場合と比較して、放射素子11のパターンを大きくすることができ、ひいては放射素子11の利得を増大させることができる。
[1−2.測定]
平面アンテナ1の特性をシミュレーションによって算出した結果について説明する。
図4は、平面アンテナ1(以下、実施例)の利得の周波数特性を、非給電用ノッチ113,114を有さない比較例での算出結果と共に示す。図5は、実施例の軸比の周波数特性を、非給電用ノッチ113,114を有さない比較例での算出結果と共に示す。
図4及び図5に示すように、実施例では、920〜930MHz当たりでの利得が、比較例より2dB程度改善する。また、実施例では、広い周波数範囲に渡って、比較例より軸比が大きく改善していることがわかる。なお、軸比は、値がゼロに近いほど、指向性が真円に近くなる。
図6及び図8は、平面アンテナ1の利得の周波数特性を示し、図7及び図9は、平面アンテナ1の軸比の周波数特性を示す。但し、図6及び図7は、裏面グランド16の横方向の突出量(以下、横幅)を0,1,2,3,4[mm]と変化させて測定した結果である。図8及び図9は、裏面グランド16の縦方向の突出量(以下、縦幅)を0,1,2,3,4[mm]と変化させて測定した結果である。
ここでは、放射素子11と裏面グランド16との位置が、図3に示す関係にある場合、露出部17を囲う裏面グランド16の4つの辺(以下、内辺)の位置を突出量0[mm]とする。放射素子11の非給電用ノッチ114が形成された辺に対向する裏面グランド16の内辺において、該内辺の0[mm]の位置から放射素子11の中心方向に向けて突出する裏面グランド16の突出量が横幅である。放射素子11の非給電用ノッチ113が形成された辺に対向する裏面グランド16の内辺において、該内辺の0[mm]の位置から放射素子11の中心方向に向けて突出する裏面グランド16の突出量が縦幅である。つまり、横幅及び縦幅が大きくなるほど、露出部17の形状、ひいてはマイクロスリップアンテナの形状における対称性の崩れも大きくなることを意味する。
図6及び図8に示すように、横幅及び縦幅のいずれの場合も、突出量が大きくなるほど、すなわち、マクロストリップアンテナとしての形状の対称性が崩れるほど、利得が低下し、最大利得が得られる周波数も低下する。
図7及び図9に示すように、横幅及び縦幅のいずれの場合も、突出量が大きくなるほど、すなわち、マイクロストリップアンテナとしての形状の対称性が崩れるほど、軸比の値が大きくなり、理想的な円偏波からの歪みが大きくなる。但し、最小の軸比が得られる周波数は、横幅の突出量が大きくなるほど高い方にシフトし、縦幅の突出量が大きくなるほど低い方向にシフトする。
[1−3.効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1a)平面アンテナ1では、非給電用ノッチ113,114を設けることで放射素子11を線対称かつ点対称な形状にしたことにより、軸比の特性が理想的な円偏波の場合と比較して歪むことを抑制できる。その結果、平面アンテナ1では、RFタグの向きによらず、一定の精度でRFタグの情報を読み取ることができる。
(1b)平面アンテナ1では、基板裏面10bの放射素子11と対向する部位に、露出部17が形成されカバーケース20が取り付けられている。このため、誘電体基板10の他の部位と比較して、放射素子11のパターンを大きくすることができ、誘電体基板10のサイズの増大を抑えつつ、放射素子11の利得を向上させることができる。
[2.第2実施形態]
[2−1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、カバーケース20が露出部17より大きく形成され、カバーケース20の内部に裏面グランド16が突出した部分が存在する。これに対して、本実施形態の平面アンテナ1aでは、図10及び図11に示すように、カバーケース20aが露出部17と略同じ大きさに形成される点で異なる。
これにより、平面アンテナ1aでは、放射素子11及び露出部17の形状だけでなく、カバーケース20aの形状も、放射素子11の中心に対して点対称、かつ、放射素子11の対角線及び対向する2辺の中点を通る線に対して線対称な形状となる。
つまり、放射素子11と給電用ノッチ111,112に配線される給電線路12,13とを含めたカバーケース20a内の構造は、図10におけるカバーケース20aの左上隅から右下隅を貫く対角線に対して線対称な形状を有する。
但し、誘電体基板10に対するカバーケース20aの配置は、第1実施形態とは異なり、放射素子11及び露出部17と同程度に、誘電体基板10の一つの角部に偏ったものとなる。
[2−2.測定]
平面アンテナ1aの特性をシミュレーションによって算出した結果について説明する。
図12は、平面アンテナ1a(以下、実施例2)の利得の周波数特性を、第1実施形態の平面アンテナ1(以下、実施例1)での算出結果と共に示す。図13は、実施例2の軸比の周波数特性を、実施例1での算出結果と共に示す。
図12及び図13に示すように、実施例2は、実施例1と比較して、利得については略同様の周波数特性が得られ、軸比については周波数特性が多少劣化するが、実用上問題のない範囲である。
[2−3.効果]
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a),(1b)に加えて、以下の効果を奏する。
(2a)平面アンテナ1aでは、カバーケース20aが第1実施形態のカバーケース20と比較して小型化されるため、平面アンテナ1aを軽量化できる。
[3.第3実施形態]
[3−1.第2実施形態との相違点]
第3実施形態は、基本的な構成は第2実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第2実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第2実施形態では、放射素子11、露出部17、及びカバーケース20aが、誘電体基板10の中心より左上角部に寄った位置に設けられている。これに対して、本実施形態の平面アンテナ1bでは、図14に示すように、放射素子11、露出部17、及びカバーケース20aが、誘電体基板10の中心に設けられている。
[3−2.測定]
平面アンテナ1bの特性をシミュレーションによって算出した結果について説明する。
図15は、平面アンテナ1b(以下、実施例3)の利得の周波数特性を、第2実施形態の平面アンテナ1a(以下、実施例2)での算出結果と共に示す。図16は、実施例3の軸比の周波数特性を、実施例2での算出結果と共に示す。
図15及び図16に示すように、実施例3は、実施例2と比較して、利得が増大し、軸比が減少する。つまり、利得及び軸比のいずれもが向上する。
[3−3.効果]
以上詳述した第3実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a),(1b)及び第2実施形態の効果(2a)に加えて、以下の効果を奏する。
(3a)平面アンテナ1bでは、誘電体基板10、放射素子11、露出部17、及びカバーケース20aを含めた構造が、より対称性を有した形状を有する。これにより、利得及び軸比の周波数特性を、より向上させることができる。
[4.第4実施形態]
[4−1.第1実施形態との相違点]
第4実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、放射素子11の外形が略正方形である場合について説明したが、本実施形態の平面アンテナ1cは、図17に示すように、放射素子11cの外形が略円形に形成される。そして、給電点P1,P2は、放射素子11cの中心を通る直交した二つの直線上に配置され、給電用ノッチ111,112及び非給電用ノッチ113,114も、この直線に沿って形成される。
[4−2.効果]
以上詳述した本実施形態の平面アンテナ1cによれば、第1実施形態の平面アンテナ1と同様の以下の効果を奏する。
なお、図17では、カバーケース20が、第1実施形態の場合と同様な位置及び大きさとされているが、第2実施形態又は第3実施形態で示したカバーケース20aと同様な位置及び大きさとされてもよい。
[5.第5実施形態]
[5−1.第1実施形態との相違点]
第5実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、2点給電の場合について説明したが、本実施形態では、1点給電の場合について説明する。
図18に示すように、平面アンテナ1dは、誘電体基板30の基板表面30aには、導電体パターンによって、放射素子31と給電線路32とが形成される。
放射素子31は、略正方形を有し、対角線上の二つの角部には、三角形に切り欠いた切欠部313が設けられる。
放射素子31には、1つの給電点Pが設けられ、1つの給電用ノッチ311及び1つの非給電用ノッチ312が設けられる。
給電線路32は、給電線路12と同様に構成されインピーダンス変換器としての機能を有する。
このように構成された、平面アンテナ1dは、非給電用ノッチ312が設けられる以外は、共平面給電方式かつ1点給電方式のノッチ付の円偏波アンテナにおける公知の構造を有する。
なお、誘電体基板30の基板裏面における裏面グランド10及び露出部17、並びにカバーケース20,20aについては、第1実施形態〜第3実施形態のいずれかの場合と同様であるため、説明を省略する。
[5−2.効果]
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(4a)平面アンテナ1dによれば、非給電用ノッチ312を有することで、非給電用ノッチ312がない場合と比較して放射素子31の形状の対称性が高くなるため、軸比の特性が理想的な円偏波の場合と比較して歪むことを抑制できる。
なお、本実施形態では、非給電用ノッチ312を、放射素子31の中心に対して給電用ノッチ311とは点対称な位置にだけ設けたが、第1実施形態の場合と同様の箇所に4つのノッチを形成し、4つのノッチのうち、いずれか1つを給電用ノッチとし、他の3つを非給電用ノッチとして、1点給電を行う構造を有してもよい。
[6.第6実施形態]
[6−1.第1実施形態との相違点]
第6実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
本実施形態の平面アンテナ1gは、図23及び図24に示すように、誘電体基板10とケース部20との間隔を保持するスペーサ40を更に備える点が、第1実施形態とは相違する。
スペーサ40は、中心を貫通するねじ孔40aを有する筒状の導体である。但し、ねじ孔40aは、スペーサ40の両端に形成されていればよく、必ずしも貫通している必要はない。スペーサ40の外形は、円柱状でも、多角柱状でもよい。
スペーサ40は、放射素子11のパターンの中心に配置され、図25に示すように、ねじ41,42によって固定される。従って、誘電体基板10及びケース部20のそれぞれには、スペーサ40のねじ孔40aに螺合されるねじ41,42を挿通するための孔10c,20cが形成される。ねじ41,42は導体である。スペーサ40の位置は、厳密に放射素子11のパターンの中心である必要はなく、その近傍であれば、ずれていてもよい。
スペーサ40は、誘電体基板10とケース部20との間隔が設計値となるように保持する長さを有する。スペーサ40は、長さが設計値とは僅かに異なる複数種類のものが用意されてもよい。スペーサ40が短くなるほど、すなわち、放射素子11のパターンとケース部20との離隔が小さくなるほど、平面アンテナ1gの共振周波数は高域にシフトする。なお、スペーサ40の長さを変えるまでもなく、スペーサ40を固定するねじ41,42の締め付け具合を調整することによって、共振周波数を微調整できる。
また、スペーサ40は、径の異なるものが複数用意されてもよい。スペーサ40の長さ及び径を変化させることで、平面アンテナ1gの中心周波数を調整できる。図27に示すように、平面アンテナ1gの共振周波数は、スペーサ40の径が大きくなるにつれて高域にシフトすることがわかる。なお、スペーサ40がない場合、スペーサ40の径が、5mm、7.5mm、10mm、12.5mmの場合についてシミュレーションを実施した。
[6−2.効果]
以上詳述した第6実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(1a),(1b)に加えて、以下の効果を奏する。
(6a)平面アンテナ1gによれば、スペーサ40を備えることにより、誘電体基板10とケース部20との間隔を設計値に保持できる。その結果、誘電体基板10又はケース部20に反りが生じることで、両者の間隔が設計値からずれることによる平面アンテナ1gの共振周波数のずれを抑制できる。
(6b)平面アンテナ1gによれば、長さ、径、材質等が異なるスペーサ40を用意して、適宜取り換えることにより、平面アンテナ1gの共振周波数を調整できる。
[6−3.変形例]
平面アンテナ1gでは、スペーサ40の両端を、誘電体基板10及びケース部20にそれぞれ直接接触させてねじ止めしているが、図26に示すように、スペーサ40の両端と誘電体基板10及びケース部20のそれぞれとの間にコイルバネ43,44を介在させてもよい。
この場合、ねじ止め強さを調整することで、誘電体基板10とケース部20との間隔、ひいては平面アンテナ1gの共振周波数を微調整できる。なお、図26では、スペーサ40の両端にコイルバネ43,44が挿入されているが、いずれか一端にだけ挿入されてもよい。
スペーサ40は、ねじ止め以外の方法、例えば接着や半田付け等により固定されてもよい。スペーサ40は、両端が同じ方法で固定されている必要はなく、例えば、一端がねじ止め、他端がねじ止め以外の方法で固定されてもよい。スペーサ40は、誘電体基板10及びケース部20のいずれかと一体に形成されてもよい。
[7.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
(7a)上記実施形態では、放射素子11,11c,31の外形が正方形又は円形である場合を示したが、本開示はこれに限定されるものではなく、放射素子の外形は、例えば、正多角形であってもよい。正多角形の場合相、頂点の数は、nを正整数として4n個であることが望ましい。
(7b)上記第5実施形態では、1点給電方式の円偏波アンテナとして、放射素子31の外形が略正方形であり、1つの対角線の両端に位置する角部のそれぞれに切欠部313を形成した形状のものを例示したが、本開示はこれに限るものではない。例えば、図19及び図20に示す平面アンテナ1e,1fのように、放射素子31e,31fの外形を略円形としてもよい。この場合、放射素子31e,31fは、ノッチ形成線に対して45°の角度を有し、且つ放射素子31e,31fの中心を通る線の両端部に、切欠部313e又は突出部313fを設ければよい。なお、ノッチ形成線とは、放射素子31e,31fの中心を通る給電用ノッチ311及び非給電用ノッチの形成方向に沿った線である。
ここで、図18及び図19は、右旋及び左旋のうち一方の円偏波を送受信する円偏波アンテナである。これに対して、他方の偏波を送受信する円偏波アンテナとして構成する場合は、切欠部313,313eを、図18及び図19に示された位置から、放射素子31,31eの中心から見て90°回転させた位置に形成すればよい。同様に、図20の場合も、図示された円偏波アンテナにて送受信される円偏波とは異なる円偏波を送受信する場合は、突出部313fを、図20に示された位置から、放射素子31fの中心から見て90°回転させた位置に形成すればよい。
(7c)放射素子11は、図21に示すように、パターンの四隅に、切欠部115〜118を有してもよい。切欠部115〜118は、放射素子11のパターン形状である正方形の各頂点における直角二等辺三角形の部分を、いずれも同じ大きさで切り欠くことで形成される。切欠部115〜118の大きさによって放射素子11にて送受信される電波の中心周波数を微調整できる。
(7d)平面アンテナ1,1a.1b,1cには、接続部15の信号端子152と合成分配回路14の端子T1の間にアンテナの放射レベルを調整するための信号減衰器が設けられてもよい。信号減衰器として、例えば、π型ATT等を用いることができる。信号減衰器は、基板表面10a及び基板裏面10bのいずれに設けられてもよい。
(7e)カバーケース20、20aは薄い鉄板等の導電性材料で形成されるが、平面アンテナ1,1a〜1fが外部に露出した状態で配置される場合、カバーケース20、20aの表面に傷や錆が付くことを防止する保護層を設けてもよい。保護層として、例えばシルク印刷や塗装などを用いてもよい。
(7f)上記実施形態では、誘電体基板10の基板裏面10bに裏面グランド16が形成されているが、必ずしも誘電体基板10に裏面グランド16を形成しなくてもよい。例えば、裏面グランド16を設ける代わりに、グランドとなる導電体板を、誘電体等で形成されたスペーサを用いて、基板裏面10bに、該基板裏面10bと対向配置されるように取り付けてもよい。この場合、給電線路となる同軸ケーブルを、導電体板を貫通させて配線する。そして、基板裏面10b側から放射素子11の給電点Pに同軸ケーブルの芯線を電気的に接続し、同軸ケーブルの編組部分を導電体板に電気的に接続する。このような構造を有する平面アンテナでも、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。
(7g)第6実施形態では、スペーサ40及びねじ41,42が導体によって構成されているが、スペーサ40及びねじ41,42は樹脂等の絶縁体によって構成されてもよい。スペーサ40及びねじ41,42が絶縁体である場合、スペーサ40は、1個所だけでなく、複数個所に設けられてもよい。
図28に示すように、スペーサ40及びねじ41,42が絶縁体である場合の平面アンテナ1gの共振周波数は、スペーサ40の径が10mm(ここでは、λ/30)程度までは、共振周波数は略同じ大きさとなり、10mmを超えると共振周波数は低域に大きくシフトする。λは、平面アンテナ1gの共振周波数に対応する波長である。
また、図29に示す平面アンテナ1hのように、スペーサ40(図29では、ねじ41が示された位置)を、放射素子11の中心に加えて、その周囲に4箇所設けた場合のシミュレーション結果を図30及び図31に示す。スペーサ40及びねじ41,42が絶縁体である場合、図30に示すように、スペーサ40の径が大きくなるほど、平面アンテナ1hの共振周波数は低域にシフトする。スペーサ40及びねじ41,42が導体である場合、図31に示すように、スペーサ40の径によらず、スペーサ40がない場合と比較して、アンテナ利得が大幅に低下する。従って、スペーサ40及びねじ41,42が絶縁体である場合、スペーサ40を複数設けてもよいが、スペーサ40及びねじ41,42が導体である場合、スペーサ40を1個とすることが望ましい。
1,1a〜1h…平面アンテナ、10,30…誘電体基板、10a,30a…基板表面、10b…基板裏面、11,11c,31,31e,31f…放射素子、12,13,32…給電線路、14…合成分配回路、15…接続部、16…裏面グランド、17…露出部、20,20a…カバーケース、21…周壁部、22…底壁部、40…スペーサ、41,42…ねじ、43,44…コイルバネ、111,112,311…給電用ノッチ、113,114,312…非給電用ノッチ、151…表側グランド、152…信号端子、153…終端端子、115〜118,313,313e…切欠部、313f…突出部、P1,P2,P…給電点、T1〜T4…端子。

Claims (15)

  1. 両面に導電体パターンが形成される誘電体基板と
    前記誘電体基板の第1の面に形成された導電体パターンであって、パターンの縁部から給電点に至る切り込みである給電用ノッチを有する放射素子と、
    前記第1の面に形成された導電体パターンであって、前記給電用ノッチを通って前記給電点に至る給電線路と、
    を備え、
    前記放射素子には、該放射素子の中心点に対して前記給電用ノッチとは点対称な位置に設けられ、且つ前記給電用ノッチと同一形状の切り込みである非給電用ノッチが形成された
    平面アンテナ。
  2. 請求項1に記載の平面アンテナであって、
    前記誘電体基板の第2の面に形成された導電体パターンである裏面グランドを更に備える
    平面アンテナ。
  3. 請求項2に記載の平面アンテナであって、
    前記誘電体基板の第2の面には、前記放射素子と対向する部位を少なくとも含み、前記裏面グランドが除去された露出部が形成され、
    前記露出部を覆い且つ前記誘電体基板より誘電率の低い低誘電率層を挟んで対向する部位に対向配置される板状部位を有し、前記裏面グランドと同電位となるように前記誘電体基板に固定された導電性を有するカバー部を更に備える
    平面アンテナ。
  4. 請求項3に記載の平面アンテナであって、
    前記露出部は、前記放射素子と相似形状に形成された
    平面アンテナ。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の平面アンテナであって、
    前記放射素子は、前記誘電体基板の中心から外れた位置に配置され、
    前記カバー部は、前記露出部を覆い、かつ前記誘電体基板の中心に近い方向に偏った位置に配置された
    平面アンテナ。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか1項に記載の平面アンテナであって、
    前記誘電体基板と前記カバー部との間隔を保持するスペーサを更に備える
    平面アンテナ。
  7. 請求項6に記載の平面アンテナであって、
    前記スペーサは、前記放射素子の中心に配置された
    平面アンテナ。
  8. 請求項6に記載の平面アンテナであって、
    前記スペーサは、絶縁体であり、1または複数配置された
    平面アンテナ。
  9. 請求項6から請求項8までのいずれか1項に記載の平面アンテナであって、
    前記スペーサは、少なくとも一端がねじ止めによって固定されるように構成された
    平面アンテナ。
  10. 請求項9に記載の平面アンテナであって、
    前記スペーサと該スペーサがねじ止めされる部位との間に挿入されたコイルバネを更に備える
    平面アンテナ。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の平面アンテナであって、
    前記放射素子は、2点給電方式の円偏波アンテナとして作動する形状を有し、
    前記放射素子が有する2つの給電点のそれぞれに対して、前記給電用ノッチ及び前記非給電用ノッチが設けられた
    平面アンテナ。
  12. 請求項11に記載の平面アンテナであって、
    前記給電用ノッチに配線される前記給電線路を含めた前記放射素子の導電体パターンは、前記放射素子の対角線に対して線対称な形状を有する
    平面アンテナ。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の平面アンテナであって、
    前記2つの給電点に対する給電信号を90°の位相差をつけて合成又は分配する合成分配回路を更に備え、
    前記合成分配回路は、長方形に形成された前記誘電体基板の角部に設けられた
    平面アンテナ。
  14. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載の平面アンテナであって、
    前記放射素子は、1点給電方式の円偏波アンテナとして作動する形状を有する
    平面アンテナ。
  15. 請求項1から請求項14までのいずれか1項に記載の平面アンテナであって、
    RFタグから情報を読み取るアンテナとして使用される
    平面アンテナ。
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