JP2022000080A - 遊技機 - Google Patents

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敏男 小倉
Toshio Ogura
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Abstract

【課題】状態移行する際の制御を改善した遊技機を提供すること。【解決手段】通常状態において時短はずれA図柄が導出表示されたことにもとづいて中ベース状態Aに制御可能であり、小当りA図柄が2回停止表示されたことにもとづいて中ベース状態Aを終了させることが可能であり、中ベース状態Aにおいて、小当り図柄が表示されるときにSPリーチはずれを実行可能であり、SPリーチはずれを2回実行したときに特別状態が終了することを報知する終了報知演出を実行する。【選択図】図8−42

Description

本発明は、可変表示を行い、特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能なパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定の入賞価値を遊技者に与えるように構成されたものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示手段が設けられ、可変表示手段において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある(いわゆるパチンコ機)。
なお、入賞価値とは、入賞領域への遊技球の入賞に応じて賞球を払い出したり得点や景品を付与したりすることである。また、遊技価値とは、特定表示結果となった場合に遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示手段において開始される特別図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り(有利状態)」が発生する。なお、導出表示とは、図柄を停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。
また、複数の状態に制御可能な遊技機において、大当り遊技状態を介さずに所定の状態(例えば確変状態)へ移行するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015−80649号公報(段落0137,0139)
しかし、状態移行する際の制御に改善の余地があった。
そこで、本発明は、状態移行する際の制御を改善した遊技機を提供することを目的とする。
本発明による遊技機は、
可変表示(例えば、特別図柄の変動表示)を行い、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態(高ベース状態、中ベース状態))とに制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015S536Aを行うことにより高ベース状態に制御し、ステップ015IWS536Aを行うことにより大当り遊技状態の制御にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御し、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を備え、
状態制御手段は、
通常状態において、可変表示結果として特定表示結果と異なる特別表示結果(例えば、時短はずれ図柄)が導出表示されたことにもとづいて特別状態に制御可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御する)、
特別状態を終了させる特別状態終了手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を含み、
特別状態終了手段は、可変表示結果として特定表示結果および特別表示結果と異なる特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が特定回(例えば、中ベース状態Aであれば小当りA図柄が2回、中ベース状態Bであれば小当りB図柄が3回、中ベース状態Cであればいずれかの小当り図柄が3回)導出表示されたことにもとづいて特別状態を終了させることが可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する(図8−29参照))、
特別状態において、特殊表示結果が表示されるときに特定演出(例えば、SPリーチはずれ)を実行可能な特定演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS811A,S811B,S815,S845を行う部分)と、
特定演出実行手段が特定演出を特定回実行したときに特別状態が終了することを報知する報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS829を行う部分)と、をさらに備え、
特別状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である(例えば、中ベース状態Cで大当り遊技状態が発生した場合には7回の高ベース状態に制御する一方、通常状態で大当り遊技状態が発生した場合には1回の高ベース状態に制御する点で、中ベース状態Cの方が通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である(図8−29参照))
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、通常状態へ移行することが特定演出により示唆されるので、特別状態が継続するか否かに注目させ、興趣を向上させることができる。
また、本発明による他の遊技機は、
可変表示(例えば、特別図柄の変動表示)を行い、特定表示結果(例えば、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(例えば、時短状態(高ベース状態、中ベース状態))とに制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015S536Aを行うことにより高ベース状態に制御し、ステップ015IWS536Aを行うことにより大当り遊技状態の制御にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御し、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を備え、
状態制御手段は、
通常状態において、可変表示結果として特定表示結果と異なる特別表示結果(例えば、時短はずれ図柄)が導出表示されたことにもとづいて特別状態に制御可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御する)、
特別状態を終了させる特別状態終了手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を含み、
特別状態終了手段は、可変表示結果として特定表示結果および特別表示結果と異なる特殊表示結果(例えば、小当り図柄)が特定回(例えば、中ベース状態Aであれば小当りA図柄が2回、中ベース状態Bであれば小当りB図柄が3回、中ベース状態Cであればいずれかの小当り図柄が3回)導出表示されたことにもとづいて特別状態を終了させることが可能であり(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する(図8−29参照))、
特別状態において、特殊表示結果が表示されるときに特定演出(例えば、SPリーチはずれ)を実行可能な特定演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS811A,S811B,S815,S845を行う部分)と、
特定演出実行手段が特定演出を特定回実行したときに特別状態が終了することを報知する報知演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS829を行う部分)と、をさらに備え、
通常状態は、特別状態よりも遊技者にとって有利な状態である(例えば、中ベース状態A,Bでは時短はずれ図柄が停止表示されても高ベース状態に制御しない一方、通常状態で時短はずれ図柄Aが停止表示された場合には高ベース状態に制御する点で、中ベース状態A,Bよりも通常状態の方が遊技者にとって有利な遊技状態である(図8−29参照))
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、通常状態へ移行することが特定演出により示唆されるので、特別状態がいつ終了するかに注目させ、興趣を向上させることができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 特徴部015IWにおけるパチンコ遊技機の正面図である。 特徴部015IWにおける各種の制御基板などを示す構成図である。 大当り判定テーブル、小当り判定テーブルおよび時短はずれ判定テーブルの例を示す説明図である。 大当り種別判定テーブル、小当り種別判定テーブル、時短はずれ種別判定テーブルおよび時短回数テーブルを示す説明図である。 特徴部015IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。 特徴部015IWにおける特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 始動入賞判定処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 特別図柄通常処理を示すフローチャートである。 変動パターン設定処理を示すフローチャートである。 特別図柄変動処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 特別図柄停止処理を示すフローチャートである。 変動カウンタ減算処理を示すフローチャートである。 小当り開放前処理を示すフローチャートである。 小当り開放中処理を示すフローチャートである。 小当り閉鎖後処理を示すフローチャートである。 小当り閉鎖後処理を示すフローチャートである。 大当り終了処理を示すフローチャートである。 普通図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 普通図柄通常処理を示すフローチャートである。 当り種別判定テーブルを示す説明図である。 普通図柄変動処理を示すフローチャートである。 普通図柄停止処理を示すフローチャートである。 普通電動役物開放前処理を示すフローチャートである。 普通電動役物作動処理を示すフローチャートである。 本例における遊技状態の遷移について示す説明図である。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 コマンド解析処理の具体例を示すフローチャートである。 先読予告設定処理の一例を示すフローチャートである。 先読み予告実行抽選テーブルを示す説明図である。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 メータ演出設定処理を示すフローチャートである。 エフェクト演出設定処理を示すフローチャートである。 エフェクト演出実行抽選テーブルと、エフェクト演出態様決定抽選テーブルとを示す説明図である。 可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 特図当り待ち処理を示すフローチャートである。 中ベース状態A,Bおよび中ベース状態Cにおいてメータ演出および終了報知演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。 中ベース状態Aにおいてエフェクト演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。 通常状態における状態移行示唆演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。 先読み予告演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。 高ベース状態が終了し、通常状態における残余保留の消化期間を経て中ベース状態Cへ移行し、更に通常状態に制御される場合の表示例を示す説明図である。 変形例1における変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 変形例2における遊技状態の遷移について示す説明図である。 変形例3における可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 前兆演出実行抽選テーブルと、特定ルーレット演出開始抽選テーブルとを示す説明図である。 変形例3における特定ルーレット演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。 変形例4における遊技状態の遷移について示す説明図である。 変形例4における救済示唆演出実行抽選テーブルと、救済示唆演出態様決定抽選テーブルとを示す説明図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「−」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110〜S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110〜S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170〜S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「−」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「−」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部015IWに関する説明)
次に、この実施の形態の特徴部015IWについて説明する。本特徴部015IWでは、遊技状態として、通常状態(非時短状態)または時短状態のいずれかに制御される。本例では、時短状態として、中ベース状態と高ベース状態とが設けられている。本例では、中ベース状態では、通常状態と比較して可変入賞球装置6Bの開放時間を長くすることによって、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなる。中ベース状態としては、通常状態への移行条件が異なる3種類の中ベース状態A,B,Cが設けられている。
また、本例では、高ベース状態では、通常状態および中ベース状態と比較して可変入賞球装置6Bの開放時間を長くすることによって、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなる。なお、そのような態様にかぎらず、例えば、高ベース状態では、通常状態および中ベース状態と比較して、 可変入賞球装置6Bの開放時間を長くすることによって、可変入賞球装置6B(第2始動入賞口)に遊技球が入賞しやすくなるように構成してもよい。また、通常状態および中ベース状態と比較して平均的な普図変動時間が短縮され、通常状態と比較して普図ゲームで「普図当り」となる確率が高くなるように構成してもよい。
なお、本例では、高ベース状態では第2特別図柄の変動表示が実行されやすいのであるが、後述するように第2特別図柄の変動表示が実行される場合には小当り確率が高くなるように構成されているので、高ベース状態は小当り遊技状態に制御されやすい状態である。
(盤面構成)
図8−1は、特徴部015IWにおけるパチンコ遊技機の正面図である。特徴部015IWにおけるパチンコ遊技機1では、遊技領域においては、遊技球が流下する流下経路のうちの第1経路が、正面から見て画像表示装置5よりも左側の領域に主に設けられ、遊技球が流下する流下経路のうち第1経路とは異なる第2経路が、正面から見て画像表示装置5よりも右側の領域に主に設けられている。
第1経路に遊技球を流下させるために画像表示装置5の左側領域(左側遊技領域)に遊技球を打込むことが左打ちと呼ばれる。第2経路に遊技球を流下させるために画像表示装置5の右側領域(右側遊技領域)に遊技球を打込むことが右打ちと呼ばれる。第1経路は、遊技領域の左側に遊技球を打ち込むことにより遊技球が流下可能となる経路であるので、左打ち経路と呼ばれてもよい。また、第2経路は、遊技領域の右側に遊技球を打ち込むことにより遊技球が流下可能となる経路であるので、右打ち経路と呼ばれてもよい。
なお、第1経路と第2経路とは、別の経路により構成されてもよく、一部が共有化された経路であってもよい。左遊技領域と右遊技領域とは、たとえば、遊技領域内における画像表示装置5の端面や遊技釘の配列等により区分けされていればよい。
打球操作ハンドル30の操作に応じて打球発射装置から発射されて遊技領域に打込まれた遊技球は、左遊技領域へと誘導された場合に、たとえば遊技釘の配列に沿って誘導されることにより、右遊技領域へは誘導不可能または誘導困難となる。また、遊技球は、右遊技領域へと誘導された場合に、たとえば遊技釘の配列に沿って誘導されることにより、左遊技領域へは誘導不可能または誘導困難となる。
遊技領域のうちの左遊技領域に打分けられた遊技球が進入可能な構造物として、通過ゲート41、第1始動入賞口を構成する入賞球装置6A、および第2始動入賞口を構成する可変入賞球装置6Bが設けられている。
遊技領域のうちの右遊技領域に打分けられた遊技球が進入可能な構造物として、通過ゲート41、第2始動入賞口を構成する可変入賞球装置6B、および大入賞口を構成する特別可変入賞球装置7が設けられている。
なお、図示するように、左遊技領域に打分けられた遊技球が進入可能な通過ゲート41と、右遊技領域に打分けられた遊技球が進入可能な通過ゲート41とは異なる構造物である。また、左遊技領域に打分けられた遊技球が進入可能な可変入賞球装置6Bと、右遊技領域に打分けられた遊技球が進入可能な可変入賞球装置6Bとは、同一の構造物である。つまり、可変入賞球装置6Bについては左打ちが行われた場合にも右打ちが行われた場合にも遊技球が進入可能な位置に設けられている。
左遊技領域では、入賞口構造物のうち入賞球装置6Aに遊技球が誘導されてくるように遊技釘が植設されている。このため、入賞球装置6Aに遊技球を進入させることを狙うときに、遊技者は、遊技球を左打ちすればよい。また、右遊技領域では、入賞口構造物のうち可変入賞球装置6B、通過ゲート41、および特別可変入賞球装置7に遊技球が誘導されてくるように遊技釘が植設されている。このため、可変入賞球装置6B、通過ゲート41、および特別可変入賞球装置7に遊技球を進入させることを狙うときに、遊技者は、遊技球を右打ちすればよい。
なお、右遊技領域に打分けられた遊技球が入賞球装置6Aに進入する可能性があるようにしてもよいが、遊技性の観点から、その可能性は左遊技領域に打分けられた遊技球がそれらに進入する可能性に比べて極端に低くすることが望ましい。逆に、左遊技領域に打分けられた遊技球が通過ゲート41、および、可変入賞球装置6Bに進入する可能性があるようにしてもよいが、遊技性の観点から、その可能性は右遊技領域に打分けられた遊技球がそれらに進入する可能性に比べて極端に低くすることが望ましい。
特別可変入賞球装置7は、大当り遊技状態における大入賞口としての装置であるが、小当りが発生したときに大当りを発生させるための条件となる遊技球のV入賞を判定するための装置でもある。
特別可変入賞球装置7内に入賞した遊技球は、カウントスイッチ23によって検出される。特別可変入賞球装置7内に入賞した遊技球は、さらに特別可変入賞球装置7の内部に設けられた誘導経路に導かれる。誘導経路はV入賞口となっており、V入賞口に入賞した遊技球は、V入賞口スイッチ015IW20aによって検出される。V入賞口の入口付近には、V入賞口開閉板が設けられており、V入賞口開閉板が開状態であるときに、誘導経路に導かれた遊技球がV入賞口へ入賞可能である。また、V入賞口開閉板が閉状態であるときには、誘導経路に導かれた遊技球は、V入賞口へ入賞することなく遊技領域の裏側に排出される。なお、大当り遊技状態において開放する大入賞口と、小当り遊技状態においてV入賞を判定するための装置とがそれぞれ異なる構造物として設けられていてもよい。
(基板構成)
図8−2は、特徴部015IWにおける各種の制御基板などを示す構成図である。図8−2に示すように、本特徴部015IWでは、スイッチ回路110は、ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ023、およびV入賞口スイッチ015IW20aからの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。なお、本例では、右側領域と左側領域とにそれぞれ設けられた通過ゲート41に共通のゲートスイッチ21が設けられていることとしたため、遊技制御用マイクロコンピュータ100はゲートスイッチ21からの検出信号が入力された場合にいずれの通過ゲート41を遊技球が通過したのかについて認識できない構成であるが、これに限るものではない。例えば、右側領域に設けられた通過ゲート41を遊技球が通過したことを検出する右ゲートスイッチと、左側領域に設けられた通過ゲート41を遊技球が通過したことを検出する左ゲートスイッチと、を設け、右ゲートスイッチの検出信号と左ゲートスイッチの検出信号とを遊技制御用マイクロコンピュータ100が判別可能であることとしてもよい。そして、通常状態や中ベース状態において右ゲートスイッチからの検出信号が入力された場合には左打ちを促進するための左打ち促進表示を行うものや、高ベース状態において左ゲートスイッチからの検出信号が入力された場合には右打ちを促進するための右打ち促進表示を行うものであってもよい。また、右ゲートスイッチからの検出信号がスイッチ回路110へ入力される配線と、左ゲートスイッチからの検出信号がスイッチ回路110へ入力される配線と、を合流するよう接続することにより、右ゲートスイッチが遊技球の通過を検出した場合と左ゲートスイッチが遊技球の通過を検出した場合における処理を共通化することができ、処理負担を軽減させることができる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81や、ソレノイド82、ソレノイド015IW84をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉(特別可変入賞球装置7)用のソレノイド82、V入賞口開閉板用のソレノイド015IW84に伝送する。
また、図示は省略するが、主基板11には、外部出力信号を出力するための外部出力信号端子を搭載するためのスペースと、外部出力信号端子をはんだ付けする際に必要なランドと、ランドとCPU103とを接続する配線パターンとが設けられている。外部出力信号端子は、必要に応じて取り付けおよび取り外しが行われる。
(大当り判定テーブル、小当り判定テーブルおよび時短はずれ判定テーブル)
図8−3は、大当り判定テーブル、小当り判定テーブルおよび時短はずれ判定テーブルの例を示す説明図である。このうち、図8−3(A)は、大当り判定テーブルの例を示している。本例では、図8−3に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合と第2特別図柄の変動表示を実行する場合とのいずれであっても、約1/319の確率で大当りとすることに決定される。
図8−3(B)は、第1特別図柄の変動表示を実行する場合の小当り判定テーブルの例を示している。また、図8−3(C)は、第2特別図柄の変動表示を実行する場合の小当り判定テーブルの例を示している。図8−3(B)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、約6/319の確率で小当りとすることに決定される。また、図8−3(C)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、約45/319の確率で小当りとすることに決定される。なお、本例では、第1識別情報の変動にもとづいて発生する小当り遊技状態では大入賞口の開放時間が極めて短いことから、ほとんどV入賞が発生しないよう構成されているため、第1識別情報の変動が行われた場合には約1/319の確率で大当り遊技状態に制御されるものであるが、第2識別情報の変動にもとづいて発生する小当り遊技状態ではV入賞が発生しやすいよう構成されているため、実質的には第2識別情報の変動が行われた場合には約46/319(大当り確率と小当り確率とを合算した値)の確率で大当り遊技状態に制御されるものである。
図8−3(D)は、第1特別図柄の変動表示を実行する場合の時短はずれ判定テーブルの例を示している。図8−3(E)は、第2特別図柄の変動表示を実行する場合の時短はずれ判定テーブルの例を示している。本例では、図8−3(D)に示すように、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、約252/319の確率で時短はずれとすることに決定される。また、本例では、図8−3(E)に示すように、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、約200/319の確率で時短はずれとすることに決定される。
本特徴部015IWでは、変動表示結果がはずれとなる場合であっても時短はずれ図柄が導出表示されたことにもとづいて時短状態(高ベース状態および中ベース状態を含む)に制御される場合がある。以下、はずれ図柄が導出表示されたことにもとづいて時短状態(高ベース状態および中ベース状態を含む)に制御されるはずれを時短はずれ、時短はずれではないはずれを非時短はずれということがある。
(大当り種別判定テーブル、小当り種別判定テーブル、時短回数テーブル)
図8−4(A),(B)は、ROM101に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−4(A)は、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−4(B)は、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−4(A)に示すように、第1特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「10R時短大当りA」に決定するために参照されるテーブルである。
図8−4(B)に示すように、第2特別図柄用の大当り種別判定テーブルは、可変表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「10R時短大当りB」に決定するために参照されるテーブルである。
図8−4(C)に示すように、「10R時短大当りA」とは、10ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に高ベース状態に移行させる大当りである。通常状態または中ベース状態A,Bのいずれかにて「10R時短大当りA」となった場合、高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を1回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計5回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。中ベース状態Cまたは高ベース状態にて「10R時短大当りA」となった場合、高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。
以下、第2特別図柄の変動表示を1回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計5回終了するか、次の大当りが発生するまで維持される高ベース状態を、「1回の高ベース状態」ということがある。また、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するまで維持される高ベース状態を、「7回の高ベース状態」ということがある。
なお、図示するように、第2特別図柄の変動表示を1回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計5回終了するか、次の大当りが発生するか、次の時短はずれとなるまで高ベース状態に制御されることについては「1回」と表記しており、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するか、次の時短はずれとなるまで高ベース状態に制御されることについては「7回」と表記している。
図8−4(C)に示すように、「10R時短大当りB」とは、10ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に高ベース状態に移行させる大当りである。いずれの遊技状態において「10R時短大当りB」となった場合にも高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。
図8−4(A)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、100%の確率で「10R時短大当りA」と決定される。また、図8−4(B)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、100%の確率で10R時短大当りBと決定される。
なお、大当り種別は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、時短回数が異なる(例えば、3回や5回)さらに複数種類の時短大当りを設けたり、ラウンド数が異なる(例えば、2ラウンドや4ラウンド)さらに複数種類の時短大当りを設けたりしてもよい。また、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には100%の確率で10R時短大当りAと決定される場合を示しているが、第1特別図柄の変動表示が実行される場合であっても複数種類の大当り種別に決定されるように構成してもよい。また、本例では、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には100%の確率で10R時短大当りBと決定される場合を示しているが、第2特別図柄の変動表示が実行される場合であっても複数種類の大当り種別に決定されるように構成してもよい。
図8−4(D),(E)は、ROM101に記憶されている小当り種別判定テーブルを示す説明図である。このうち、図8−4(D)は、第1特別図柄用の小当り種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−4(E)は、第2特別図柄用の小当り種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−4(D)に示すように、第1特別図柄用の小当り種別判定テーブルは、可変表示結果を小当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、小当りの種別を「小当りA」または「小当りB」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−4(E)に示すように、第2特別図柄用の小当り種別判定テーブルは、可変表示結果を小当り図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、小当りの種別を「小当りC」に決定するために参照されるテーブルである。
図8−4(F)は、小当りの種別毎の時短回数を示す小当り用時短回数テーブルの具体例を示している。図8−4(F)に示すように、「小当りA」とは、小当り遊技中(第1ラウンド目)にV入賞したことを条件として、第2ラウンド〜第9ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に高ベース状態に移行させる小当りである。通常状態または中ベースA,Bのいずれかにて「小当りA」を経由して大当り遊技状態になった場合、高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を1回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計5回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。高ベース状態にて「小当りA」を経由して大当り遊技状態になった場合、再度高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。なお、小当りAにもとづく小当り遊技状態では大入賞口の開放時間が極めて短いことから、ほとんどV入賞が発生しないよう構成されているため、小当りAを経由して大当り遊技状態に制御されることは稀である。
図8−4(F)に示すように、「小当りB」とは、小当り遊技中(第1ラウンド目)にV入賞したことを条件として、第2ラウンド〜第9ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に高ベース状態に移行させる小当りである。通常状態または中ベースA,Bのいずれかにて「小当りB」を経由して大当り遊技状態になった場合、高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を1回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計5回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。高ベース状態にて「小当りB」を経由して大当り遊技状態になった場合、再度高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。なお、小当りBにもとづく小当り遊技状態では大入賞口の開放時間が極めて短いことから、ほとんどV入賞が発生しないよう構成されているため、小当りAを経由して大当り遊技状態に制御されることは稀である。
図8−4(F)に示すように、「小当りC」とは、小当り遊技中(第1ラウンド目)にV入賞したことを条件として、第2ラウンド〜第9ラウンドの大当り遊技状態に制御し、その大当り遊技状態の終了後に高ベース状態に移行させる小当りである。いずれの遊技状態において「小当りC」を経由して大当り遊技状態になった場合にも、高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。
なお、小当りA,Bにおける小当り遊技中に実質的にV入賞が不可能であり、小当り遊技後に大当り遊技に移行することのないV入賞なし小当りとなっている。
図8−4(D)に示すように、本例では、小当りとなる場合のうちの20%が「小当りA」と決定され、80%が「小当りB」と決定される。また、図8−4(E)に示すように、本例では、小当りとなる場合のうちの100%が「小当りC」と決定される。
なお、小当り種別は、本例で示した態様にかぎられない。例えば、時短回数が異なる(例えば、3回や5回)さらに複数種類の時短大当りを設けてもよい
図8−4(G)は、第1特別図柄用の時短はずれ種別判定テーブルの具体例を示している。また、図8−4(H)は、第2特別図柄用の時短はずれ種別判定テーブルの具体例を示している。
図8−4(G)に示すように、第1特別図柄用の時短はずれ種別判定テーブルは、可変表示結果を時短はずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、時短はずれの種別を「時短はずれA」、「時短はずれB」または「時短はずれC」のいずれかに決定するために参照されるテーブルである。
図8−4(H)に示すように、第2特別図柄用の時短はずれ種別判定テーブルは、可変表示結果を時短はずれ図柄にする旨の判定がなされたときに、種別判定用の乱数にもとづいて、大当りの種別を「時短はずれD」に決定するために参照されるテーブルである。
図8−4(I)は、時短はずれ種別毎の時短回数を示す時短はずれ用時短回数テーブルの具体例を示している。図8−4(I)に示すように、「時短はずれA」とは、時短はずれ図柄が停止表示されることにもとづいて高ベース状態に移行させる時短はずれである。通常状態にて「時短はずれA」となった場合、高ベース状態に移行すると、第2特別図柄の変動表示を7回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計11回終了するか、次の大当りが発生するまで高ベース状態を維持する。
図8−4(I)に示すように、「時短はずれB」とは、時短はずれ図柄が停止表示されることにもとづいて中ベース状態Aに移行させる時短はずれである。通常状態にて「時短はずれB」となった場合、中ベース状態Aに移行すると、小当りAが2回発生するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計100回終了するか、次の大当りが発生するまで中ベース状態Aを維持する。
図8−4(I)に示すように、「時短はずれC」とは、時短はずれ図柄が停止表示されることにもとづいて中ベース状態Bに移行させる時短はずれである。通常状態にて「時短はずれC」となった場合、中ベース状態Bに移行すると、小当りBが3回発生するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計200回終了するか、次の大当りが発生するまで中ベース状態Bを維持する。
図8−4(I)に示すように、「時短はずれD」とは、時短はずれ図柄が停止表示されることにもとづいて中ベース状態Cに移行させる時短はずれである。通常状態にて「時短はずれD」となった場合、中ベース状態Cに移行すると、いずれかの小当りが3回発生するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計32回終了するか、次の大当りが発生するまで中ベース状態Cを維持する。
中ベース状態または高ベースにて時短はずれとなった場合、いずれの種別の時短はずれとなった場合にも遊技状態の移行制御は行われない。
図8−4(G)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示が実行されて時短はずれとなる場合には、20%の確率で「時短はずれA」と決定され、40%の確率で「時短はずれB」と決定され、40%の確率で「時短はずれC」と決定される。また、図8−4(H)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示が実行されて大当りとなる場合には、100%の確率で「時短はずれD」と決定される。
(変動パターンテーブル)
図8−5は、特徴部015IWにおける変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。このうち、図8−5(A)〜(C)は、第1特別図柄用の変動パターンテーブルの具体例を示している。また、図8−5(D)〜(F)は、第2特別図柄用の変動パターンテーブルの具体例を示している。
まず、図8−5(A)〜(C)を用いて、第1特別図柄の変動パターンについて説明する。図8−5(A)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に非時短はずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT1−1に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に時短はずれAとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT1−2に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に時短はずれBとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT1−3に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に時短はずれCとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT1−4に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に小当りA,Bのいずれかとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT1−5に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に大当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT1−6に決定される。
変動パターンPT1−1〜PT1−6のうちいずれの変動パターンが選択された場合にも、実行される第1特別図柄の変動表示の変動時間は15秒であり、変動演出としては遊技状態の移行を示唆する状態移行示唆演出が行われる(図8−43参照)。変動パターンPT1−1の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に状態移行をしないことが報知される。変動パターンPT1−2の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に高ベース状態へ移行することが報知される。変動パターンPT1−3,PT1−4の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に中ベース状態へ移行することが報知される。変動パターンPT1−5の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に小当り遊技状態へ移行することが報知される。変動パターンPT1−6の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に大当り遊技状態へ移行することが報知される。
図8−5(B)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中にはずれ(非時短はずれおよび時短はずれを含む)となる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT2−1(通常はずれ)または変動パターンPT2−2(ノーマルリーチはずれ)に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中に小当りAとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT2−3(スーパーリーチAの末はずれ図柄を停止表示するSPリーチAはずれ)に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中に小当りBとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT2−4(スーパーリーチBの末はずれ図柄を停止表示するSPリーチBはずれ)に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中に大当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT2−5(ノーマルリーチ大当り)、変動パターンPT2−6(SPリーチA大当り)、または変動パターンPT2−7(SPリーチB大当り)に決定される。
なお、変動パターンPT2−3,PT2−4の変動が行われた場合、小当り遊技状態に制御されている間も継続してはずれ図柄が表示されるものである。
図8−5(C)に示すように、本例では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、高ベース状態中にはずれ(非時短はずれおよび時短はずれを含む)となる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT3−1(通常はずれ)に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、高ベース状態中に小当りA,Bのいずれかとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT3−2(ノーマルリーチの末小当り図柄を停止表示するリーチ小当り)に決定される。また、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、高ベース状態中に大当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT3−3(ノーマルリーチの末大当り図柄を停止表示するリーチ大当り)に決定される。
次に、図8−5(D)〜(F)を用いて、第2特別図柄の変動パターンについて説明する。図8−5(D)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に非時短はずれとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT4−1に決定される。また、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に時短はずれDとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT4−2に決定される。また、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に小当りCとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT4−3に決定される。また、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、通常状態中に大当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT4−4に決定される。
変動パターンPT4−1〜PT4−4のうちいずれの変動パターンが選択された場合にも、実行される第2特別図柄の変動表示の変動時間は15秒であり、変動演出としては遊技状態の移行を示唆する状態移行示唆演出が行われる(図8−43参照)。変動パターンPT4−1の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に状態移行をしないことが報知される。変動パターンPT4−2の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に中ベース状態Cへ移行することが報知される。変動パターンPT4−3の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に小当り遊技状態へ移行することが報知される。変動パターンPT4−4の変動が行われる場合には、状態移行示唆演出の後に大当り遊技状態へ移行することが報知される。
図8−5(E)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中にはずれ(非時短はずれおよび時短はずれを含む)となる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT5−1(通常はずれ)または変動パターンPT5−2(ノーマルリーチはずれ)に決定される。また、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中に小当りCとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT5−3(ノーマルリーチの末小当り図柄を停止表示するリーチ小当り)に決定される。また、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中に大当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT5−4(ノーマルリーチの末大当り図柄を停止表示するリーチ大当り)に決定される。
図8−5(F)に示すように、本例では、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高ベース状態中にはずれ(非時短はずれおよび時短はずれを含む)となる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT6−1(通常はずれ)、変動パターンPT6−2(リーチはずれ)、変動パターンPT6−3(SPリーチAはずれ)、または変動パターンPT6−4(SPリーチBはずれ)に決定される。また、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高ベース状態中に小当りCとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT6−5(リーチ小当り)に決定される。また、第2特別図柄の変動表示を実行する場合、高ベース状態中に大当りとなる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT6−6(リーチ大当り)、変動パターンPT6−7(SPリーチA大当り)、または変動パターンPT6−8(SPリーチB大当り)に決定される。
(遊技フロー)
ここで、本特徴部015IWにおける遊技の流れについて説明する。図8−29は、本例における遊技状態の遷移について示す説明図である。本例では、遊技状態が通常状態(通常状態(非時短状態))である場合には、遊技者は遊技領域の左方を狙って遊技球の発射操作(いわゆる左打ち)を行う。本例では、通常状態では可変入賞球装置6Bの開放時間が16msと短いことから、第2始動入賞口に遊技球が入賞することは極めて稀であり、第1特別図柄の変動表示が実行されることが殆どである。
次いで、通常状態中に第1特別図柄の変動表示において大当り図柄が導出表示されると、大当り遊技状態(いわゆる初当りの大当り遊技状態)に制御される。そして、その大当り遊技状態の終了後に遊技状態が高ベース状態に制御され、1回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、5回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまで高ベース状態が維持される。
また、通常状態中に第1特別図柄の変動表示において時短はずれA図柄が導出表示されると、その時短はずれA図柄の停止表示の終了後に遊技状態が高ベース状態に制御され、7回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、11回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまで高ベース状態が維持される。
また、通常状態中に第1特別図柄の変動表示において時短はずれB図柄が導出表示されると、その時短はずれB図柄の停止表示の終了後に遊技状態が中ベース状態Aに制御され、小当りAが2回発生するか、100回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまで中ベース状態Aが維持される。
また、通常状態中に第1特別図柄の変動表示において時短はずれC図柄が導出表示されると、その時短はずれ図柄Cの停止表示の終了後に遊技状態が中ベース状態Bに制御され、小当りBが3回発生するか、200回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまで中ベース状態Bが維持される。
中ベース状態に制御されると、遊技者は遊技領域の左方を狙って遊技球の発射操作(いわゆる左打ち)を行う。本例では、中ベース状態では可変入賞球装置6Bの開放時間が通常状態と比較して若干長いだけ(詳細については後述するが、通常状態では可変入賞球装置6Bの開放時間が常に16msであるのに対し、中ベース状態では可変入賞球装置6Bの開放時間が主に16msであるが偶に32msとなる)であることから、主に第1特別図柄の変動表示が実行され、偶に第2特別図柄の変動表示が実行されることとなる。
中ベース状態A,Bのいずれかに制御されているときに第1特別図柄の変動表示において大当り図柄が導出表示されると、大当り遊技状態に制御される。そして、その大当り遊技状態の終了後に遊技状態が高ベース状態に制御され、1回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、5回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまで高ベース状態が維持される。
中ベース状態Aに制御されているときに第1特別図柄の変動表示において小当りA図柄が2回導出表示されるか、100回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が行われると、通常状態に制御される。また、中ベース状態Bに制御されているときに第1特別図柄の変動表示において小当りB図柄が3回導出表示されるか、200回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が行われると、通常状態に制御される。これにより、遊技者はいつ通常状態への移行契機となる小当りが発生するか予測できないため、継続して遊技を行わせることができる。また、中ベース状態にA,Bおいて後述するメータ演出を行うことにより、メータ演出が所定回(例えば、2回、3回)行われるまで継続して遊技を行うといったゲーム性ができ、興趣の向上を図ることができる。
また、中ベース状態においては、後述するように小当り変動の変動演出としてSPリーチA,Bが発生するものであるが、上述したように所定回の小当りが発生することに応じて中ベース状態が終了する構成であるため、特定の演出(SPリーチA,B)が所定回発生した場合に中ベース状態が終了するといったゲーム性を持たせることができ、興趣を向上させることができる。
また、中ベース状態に移行した後、通常状態への移行条件が成立するまでに時短はずれ図柄が停止表示した場合には、遊技状態の移行制御を行わない。
高ベース状態に制御されると、遊技者は遊技領域の右方を狙って遊技球の発射操作(いわゆる右打ち)を行う。本例では、遊技領域の右側領域に進入した遊技球は第1始動入賞口には入賞不可能または入賞困難であり、高ベース状態では可変入賞球装置6Bの開放時間が長いことから、第2特別図柄の変動表示が実行されることが殆どである。従って、本例では、高ベース状態では、45/319の確率で小当りとなる(図8−3(C)参照)。
高ベース状態に移行した後、1回または7回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、5回または11回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまでに(高ベース状態の終了条件が成立するまでに)、小当りが発生しV入賞した場合には、V入賞後の大当り遊技を終了した後に再び高ベース状態に制御され、さらに7回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、11回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまで高ベース状態が維持される。従って、本例では、高ベース状態が継続していれば、小当りを経由して大当り遊技に制御されやすく、連続して大当りが発生しやすい連荘状態となる。一方、1回または7回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、5回または11回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了し、高ベース状態の終了条件が成立した場合には、高ベース状態を終了し、通常状態に戻る(連荘状態が終了する)。
また、高ベース状態に移行した後、1回または7回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、5回または11回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまでに(高ベース状態の終了条件が成立するまでに)、時短はずれ図柄が停止表示した場合には、遊技状態の移行制御を行わない。
また、本例では、高ベース状態では、第2特別図柄の変動表示が実行されることによって45/319とある程度の確率で小当りが発生することから、小当り遊技中にV入賞させることにより大当りの発生を狙うのが遊技機の基本フローであるが、1/319の確率で10R時短大当り(いわゆる直当り)が発生する場合もある。
また、上述したように、高ベース状態で通常状態への移行条件(1回または7回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、5回または11回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了すること)が成立すると通常状態へ移行されるのであるが、第2保留記憶が記憶されている状態で該移行条件が成立した場合には、高ベース状態において発生した第2保留記憶に対応する変動表示が通常状態において行われることとなる。そういった場合に通常状態において実行される第2特別図柄に対応する保留記憶を「残保留」ということがある。図8−3(E)に示すように、第2特別図柄の変動が行われる場合には200/319の割合で時短はずれとなるとともに、図8−4(D)に示すように、第2特別図柄の変動が行われる場合には100%の割合で時短はずれDが選択されるようになっている。従って、高ベース状態から通常状態へ移行した後、残保留に対応する第2特別図柄の変動を行うことにより、200/319の割合で時短はずれ図柄Dが停止表示されて中ベース状態Cへ移行される。
中ベース状態Cに制御されているときに第1特別図柄の変動表示において大当り図柄が導出表示されると、大当り遊技状態に制御される。そして、その大当り遊技状態の終了後に遊技状態が高ベース状態に制御され、7回の第2特別図柄の変動表示を終了するか、11回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示を終了するまで高ベース状態が維持される。
中ベース状態Cに制御されているときにいずれかの小当り図柄が3回導出表示されるか、32回の第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が行われると、通常状態に制御される。
このように、本例では、通常状態においては時短はずれAが停止表示された場合に7回の高ベース状態へ移行される一方、中ベース状態A,Bにおいてはいずれの時短はずれが停止表示された場合にも高ベース状態へ移行されないため、通常状態の方が中ベース状態A,Bよりも有利な遊技状態であるといえる。
また、このように、本例では、通常状態から大当り遊技状態に制御された場合には1回の高ベース状態へ移行される一方、中ベース状態Cから大当り遊技状態に制御された場合には7回の高ベース状態へ移行されるため、通常状態よりも中ベース状態Cの方が有利な遊技状態であるといえる。
また、通常状態において変動表示が行われる場合、非時短はずれが停止表示されるか、または小当り図柄が停止表示されて小当り遊技状態においてV入賞が発生しなかった場合にのみ遊技状態の移行制御が行われないことから、通常状態に制御されている期間は中ベース状態に制御される期間よりも短くなりやすい。従って、本例で示す遊技機では、主に中ベース状態A,Bにおける遊技を行いつつ、偶に有利な通常状態へ移行し、大当り遊技状態や時短はずれAが停止表示されることを契機に高ベース状態へ移行する遊技性を有するものである。また、高ベース状態が終了した後には通常状態よりも有利な中ベース状態Cに移行しやすいことにより、興趣を向上させるものである。
また、高ベース状態が終了しても通常状態よりも有利な中ベース状態Cに制御されやすいため、高ベース状態が終了しても遊技者に遊技を継続して行わせ、稼働率の向上を図ることができる。
また、中ベース状態Cにおいて後述するメータ演出を行うことにより、メータ演出が所定回(例えば、2回、3回)行われるまで継続して遊技を行うといったゲーム性ができ、興趣の向上を図ることができる。
なお、本例では、中ベース状態の種類毎に、通常状態へ制御する契機となる小当りの種別が異なることとしたが、これに限るものではない。例えば、いずれの中ベース状態であっても共通の種別の小当り図柄の停止回数にもとづいて通常状態に制御可能であることとしてもよい。
また、本例では、中ベース状態の種類毎に、通常状態へ制御する契機となる小当りの発生回数が異なることとしたが、これに限るものではない。例えば、いずれの中ベース状態であっても共通する回数の小当り図柄の停止回数にもとづいて通常状態に制御可能であることとしてもよい。具体的に、中ベース状態Aであれば小当りA図柄が2回停止表示されることにもとづいて通常状態に制御し、中ベース状態Bであれば小当りB図柄が2回停止表示されることにもとづいて通常状態に制御するものであってもよいし、また、中ベース状態Aまたは中ベース状態Bであれば小当りA図柄が2回停止表示されることにもとづいて通常状態に制御するものであってもよい。
また、本例では、中ベース状態の種類毎に、通常状態へ制御する契機となる変動回数の実行回数が異なることとしたが、これに限るものではない。例えば、いずれの中ベース状態であっても共通する回数の変動回数の実行にもとづいて通常状態に制御可能であることとしてもよい。
また、本例では、中ベース状態として、通常状態よりも不利な種別の中ベース状態A,Bと、通常状態よりも有利な種別の中ベース状態Cとが設けられていることとしたが、いずれか一方の中ベース状態のみ設けられているものであってもよい。
(演出制御コマンド)
図8−6および図8−7は、演出制御用CPU120に送出される演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図8−6および図8−7に示す例において、コマンド80XX(H)は、特別図柄の可変表示に対応して画像表示装置5において可変表示される飾り図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である。なお、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。従って、演出制御用CPU120は、コマンド80XX(H)のいずれかを受信すると、画像表示装置5において飾り図柄の可変表示を開始するように制御する。
コマンド9001(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を非時短はずれとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果1指定コマンド)(非時短はずれ指定コマンド))である。コマンド9002(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれAとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果2指定コマンド)(時短はずれA指定コマンド))である。コマンド9003(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれBとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果3指定コマンド)(時短はずれB指定コマンド))である。コマンド9004(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれCとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果4指定コマンド)(時短はずれC指定コマンド))である。コマンド9005(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を時短はずれDとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果5指定コマンド)(時短はずれD指定コマンド))である。
コマンド9006(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を10R時短大当りAとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果6指定コマンド(10R時短大当りA指定コマンド))である。コマンド9007(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を10R時短大当りBとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果7指定コマンド(10R時短大当りB指定コマンド))である。
コマンド9008(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を小当りAとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果8指定コマンド(小当りA指定コマンド))である。コマンド9009(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を小当りBとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果9指定コマンド(小当りB指定コマンド))である。コマンド900A(H)は、変動パターンコマンドで指定する飾り図柄の可変表示の表示結果を小当りCとすることを指定する演出制御コマンド(表示結果10指定コマンド(小当りC指定コマンド))である。
コマンドA000(H)は、第1特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第1図柄確定指定コマンド)である。
コマンドA100(H)は、第2特別図柄の可変表示の停止を特定可能であるとともに図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な演出制御コマンド(第2図柄確定指定コマンド)である。
なお、遊技状態毎または可変表示結果毎に図柄確定期間が異なる構成としてもよく、その場合、図柄確定期間毎に図柄確定指定コマンドを設けることとしてもよい。
また、遊技状態を移行する契機となる変動の図柄確定期間が、他の変動の図柄確定期間と異なる構成としてもよく、その場合、図柄確定期間毎に図柄確定指定コマンドを設けることとしてもよい。例えば、本例では通常状態において時短はずれ図柄が停止表示されることにもとづいて中ベース状態へ移行する構成であるが、通常状態における時短はずれ図柄を停止表示する変動の図柄確定期間を20秒などと長くしてもよい。そして、該図柄確定期間において中ベース状態に制御することを報知する演出を行うこととしてもよい。
コマンドB000(H)は、大当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(大当り開始指定コマンド:ファンファーレ指定コマンド)である。コマンドB001(H)は、大当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(大当り終了指定コマンド:エンディング指定コマンド)である。
コマンドB1XX(H)は、大当り遊技中のラウンド中の表示を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放中表示コマンド)である。なお、「XX」に表示するラウンド数が設定される。コマンドB2XX(H)は、大当り遊技中のラウンド後の表示(ラウンド間のインターバルの表示)を指定する演出制御コマンド(大入賞口開放後表示コマンド)である。
コマンドB300(H)は、小当り遊技の開始を指定する演出制御コマンド(小当り開始指定コマンド)である。コマンドB301(H)は、小当り遊技の終了を指定する演出制御コマンド(小当り終了指定コマンド)である。
コマンドB400(H)は、大入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(大入賞口入賞指定コマンド)である。コマンドB401(H)は、特殊入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(特殊入賞口入賞指定コマンド)である。コマンドB402(H)は、特殊入賞口内のV入賞口に遊技球が入賞したことを指定する演出制御コマンド(V入賞口入賞指定コマンド)である。
コマンドC000(H)は、第1保留記憶数が1増加したことを指定する演出制御コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンド)である。コマンドC001(H)は、第2保留記憶数が1増加したことを指定する演出制御コマンド(第2保留記憶数加算指定コマンド)である。コマンドC100(H)は、第1保留記憶数が1減少したことを指定する演出制御コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンド)である。コマンドC101(H)は、第2保留記憶数が1減少したことを指定する演出制御コマンド(第2保留記憶数減算指定コマンド)である。
コマンドC4XX(H)およびコマンドC6XX(H)は、入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンド(入賞時判定結果指定コマンド)である。このうち、コマンドC4XX(H)は、入賞時判定結果のうち、大当りとなるか否かや、小当りとなるか否か、大当りの種別、小当りの種別の判定結果を示す演出制御コマンド(図柄指定コマンド)である。また、コマンドC6XX(H)は、入賞時判定結果のうち、変動パターンまたは変動パターン種別の判定結果を示す演出制御コマンド(変動カテゴリコマンド)である。
コマンドE000(H)は、遊技状態が通常状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(通常状態指定コマンド)である。コマンドE001(H)は、遊技状態が中ベース状態Aに制御されることを指定する演出制御コマンド(中ベース状態A指定コマンド)である。コマンドE002(H)は、遊技状態が中ベース状態Bに制御されることを指定する演出制御コマンド(中ベース状態B指定コマンド)である。コマンドE003(H)は、遊技状態が中ベース状態Cに制御されることを指定する演出制御コマンド(中ベース状態C指定コマンド)である。コマンドE004(H)は、遊技状態が高ベース状態に制御されることを指定する演出制御コマンド(高ベース状態指定コマンド)である。
コマンドE100(H)は、右打ち報知を開始することを指定する演出制御コマンド(右打ち報知開始指定コマンド)である。コマンドE101(H)は、右打ち報知を終了することを指定する演出制御コマンド(右打ち報知終了指定コマンド)である。
演出制御基板12に搭載されている演出制御用CPU120(具体的には、演出制御用CPU120)は、主基板11に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータ100から上述した演出制御コマンドを受信すると図8−6および図8−7に示された内容に応じて画像表示装置5の表示状態を変更するとともに、ランプの表示状態を変更し、音声制御基板13に対して音番号データを出力する。なお、図8−6および図8−7に示された演出制御コマンド以外の演出制御コマンドも主基板11から演出制御基板12に送信される。例えば、大当り遊技に関するより詳細な演出制御コマンドや遊技状態を示す演出制御コマンド(例えば、初期化コマンドを示す演出制御コマンド)も主基板11から演出制御基板12に送信される。
(特別図柄プロセス処理)
図8−8は、特徴部015IWにおける特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。本例において、始動入賞判定処理(ステップ015IWS101)は、図5に示す始動入賞判定処理(ステップS101)と概ね同様である。また、特別図柄通常処理(ステップ015IWS110)〜特別図柄停止処理(ステップ015IWS113)は、図5に示す特別図柄通常処理(ステップS110)〜特別図柄停止処理(ステップS113)と概ね同様である。ただし、本例では、小当り図柄を導出表示した場合には、小当り開放前処理(ステップ015IWS114)に移行する。また、大当り図柄を導出表示した場合(いわゆる直当りとなった場合)には、大当り開放前処理(ステップ015IWS117)に移行する。
小当り開放前処理(ステップ015IWS114):特別図柄プロセスフラグの値が4であるときに実行される。遊技制御用マイクロコンピュータ100は、特別可変入賞球装置7を開放状態に制御する処理を実行して、内部状態(具体的には、特別図柄プロセスフラグの値)を、小当り開放中処理(ステップ015IWS115)に応じた値(この例では5)に更新する。
小当り開放中処理(ステップ015IWS115):特別図柄プロセスフラグの値が5であるときに実行される。特別可変入賞球装置7の開放中に開放時間が経過した場合には、特別可変入賞球装置7を閉状態に制御し、特別可変入賞球装置7の閉鎖中に閉鎖時間が経過し、まだ開放回数が残っている場合には、特別可変入賞球装置7を開状態に制御する。また、V入賞口開閉板の開放タイミングとなった場合にはV入賞口開閉板を開状態に制御し、V入賞口開閉板の閉鎖タイミングとなった場合にはV入賞口開閉板を閉状態に制御する。また、V入賞口スイッチ015IW20aがオンしたか否か確認し、V入賞口スイッチ015IW20aがオンした場合には、V入賞フラグをセットする。特別可変入賞球装置7の全ての開放を終了し、閉鎖時間(インターバル時間)も経過した場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)を小当り閉鎖後処理(ステップ015IWS116)に対応した値(この例では6)に更新する。
小当り閉鎖後処理(ステップ015IWS116):特別図柄プロセスフラグの値が6であるときに実行される。V入賞フラグがセットされている場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)を大当り開放前処理(ステップ015IWS117)に対応した値(この例では7)に更新する。V入賞フラグがセットされていない場合には、内部状態(特別図柄プロセスフラグ)を特別図柄通常処理(ステップ015IWS110)に対応した値(この例では0)に更新する。
大当り開放前処理(ステップ015IWS117)〜大当り終了処理(ステップ015IWS120)は、図5に示す大当り開放前処理(ステップS114)〜大当り終了処理(ステップS117)と概ね同様である。
なお、本例では、大当りと決定されて大当り/小当り図柄が導出表示された後、または小当り遊技中にV入賞が発生して小当り遊技を終了した後に、直ちに大当り遊技に移行する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、直ちに大当り遊技に移行するのではなく、さらに遊技領域に設けられた作動ゲート(通過ゲート41と兼用でもよい)を遊技球が通過したことを条件として大当り遊技に移行するように構成してもよい。
(始動入賞判定処理)
図8−9は、始動入賞判定処理(ステップ015IWS101)を示すフローチャートである。始動入賞判定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、第1始動口スイッチ22Aがオン状態であるか否かを確認する(ステップ015IWS1211)。第1始動口スイッチ22Aがオン状態でなければ、ステップ015IWS1221に移行する。第1始動口スイッチ22Aがオン状態であれば、CPU103は、第1保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(ステップ015IWS1212)。
第1保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU103は、第1保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ015IWS1213)。また、CPU103は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数をカウントするための合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ015IWS1214)。また、CPU103は、第1始動入賞口および第2始動入賞口への入賞順を記憶するための保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第1」を示すデータをセットする(ステップ015IWS1214A)。
この実施の形態では、第1始動口スイッチ22Aがオン状態となった場合(すなわち、第1始動入賞口に遊技球が始動入賞した場合)には「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ22Bがオン状態となった場合(すなわち、第2始動入賞口に遊技球が始動入賞した場合)には「第2」を示すデータをセットする。例えば、CPU103は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、第1始動口スイッチ22Aがオン状態となった場合には「第1」を示すデータとして01(H)をセットし、第2始動口スイッチ22Bがオン状態となった場合には「第2」を示すデータとして02(H)をセットする。なお、この場合、対応する保留記憶がない場合には、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、00(H)がセットされている。
保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されており、第1始動入賞口または第2始動入賞口への入賞にもとづき入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。従って、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、第1始動入賞口および第2始動入賞口への入賞順が記憶される。なお、保留特定領域は、RAM102に形成されている。
次いで、CPU103は、当り判定用乱数や種別判定用乱数、変動パターン決定用乱数などの各乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップ015IWS1215)。なお、第1保留記憶バッファには、第1保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保され、RAM102に形成されている。
次いで、CPU103は、検出した始動入賞にもとづく変動がその後実行されたときの変動表示結果や変動パターンを始動入賞時にあらかじめ判定する入賞時判定処理を実行する(ステップ015IWS1216)。そして、CPU103は、入賞時判定処理の判定結果にもとづいて図柄指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1217)とともに、変動カテゴリコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1218)。また、CPU103は、第1保留記憶数加算指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1219)。そして、ステップ015IWS1221に移行する。
次いで、CPU103は、第2始動口スイッチ22Bがオン状態であるか否かを確認する(ステップ015IWS1221)。第2始動口スイッチ22Bがオン状態でなければ、そのまま処理を終了する。第2始動口スイッチ22Bがオン状態であれば、CPU103は、第2保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(ステップ015IWS1222)。
第2保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU103は、第2保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ015IWS1223)。また、CPU103は、合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(ステップ015IWS1224)。また、CPU103は、第1始動入賞口および第2始動入賞口への入賞順を記憶するための保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第2」を示すデータをセットする(ステップ015IWS1224A)。
次いで、CPU103は、当り判定用乱数や種別判定用乱数、変動パターン決定用乱数などの各乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファにおける保存領域に格納する処理を実行する(ステップ015IWS1225)。なお、第2保留記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保され、RAM102に形成されている。
次いで、CPU103は、入賞時判定処理を実行する(ステップ015IWS1226)。そして、CPU103は、入賞時判定処理の判定結果にもとづいて図柄指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1227)とともに、変動カテゴリコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1228)。また、CPU103は、第2保留記憶数加算指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1229)。そして、始動入賞判定処理を終了する。
(特別図柄通常処理)
図8−10および図8−11は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(ステップ015IWS110)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU103は、合算保留記憶数の値を確認する(ステップ015IWS51)。具体的には、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数をカウントするための合算保留記憶数カウンタのカウント値を確認する。合算保留記憶数が0でなければ、CPU103は、保留特定領域に設定されているデータのうち1番目のデータが「第1」を示すデータであるか否か確認する(ステップ015IWS52)。保留特定領域に設定されている1番目のデータが「第1」を示すデータでない(すなわち、「第2」を示すデータである)場合(ステップ015IWS52のN)、CPU103は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行っているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(ステップ015IWS53)。保留特定領域に設定されている1番目のデータが「第1」を示すデータである場合(ステップ015IWS52のY)、CPU103は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(ステップ015IWS54)。
ステップ015IWS52〜S54の処理が実行されることによって、この実施の形態では、第1始動入賞口と第2始動入賞口とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示が実行される。なお、この実施の形態では、第1始動入賞口と第2始動入賞口とに遊技球が入賞した始動入賞順に従って、第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示が実行される場合を示しているが、第1特別図柄と第2特別図柄とのいずれか一方の変動表示を優先して実行するように構成してもよい。この場合、例えば、高ベース状態に移行された場合には可変入賞球装置6Bが設けられた第2始動入賞口に始動入賞しやすくなり第2保留記憶が溜まりやすくなるのであるから、第2特別図柄の変動表示を優先して実行するようにしてもよい。
次いで、CPU103は、RAM102において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する(ステップ015IWS55)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。また、CPU103は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶数バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読み出してRAM102の乱数バッファ領域に格納する。
そして、CPU103は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(ステップ015IWS56)。具体的には、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶数バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU103は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM102の第1保留記憶数バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM102の第2保留記憶数バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。
そして、CPU103は、合算保留記憶数の値を1減らす。すなわち、合算保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(ステップ015IWS57)。なお、CPU103は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM102の所定の領域に保存する。
次いで、CPU103は、乱数バッファ領域から当り判定用乱数を読み出し(ステップ015IWS61)、大当り判定モジュールを実行する(ステップ015IWS62)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップ015IWS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した当り判定用乱数を読み出し、大当り判定を行う。大当り判定モジュールは、あらかじめ決められている大当り判定値(図8−3(A)参照)と当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定の処理を実行するプログラムである。CPU103は、当り判定用乱数の値が図8−3(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当りとすることに決定する。大当りとすることに決定した場合には(ステップ015IWS63のY)、ステップ015IWS64に移行する。一方、大当りとしないことに決定した場合には(ステップ015IWS63のN)、ステップ015IWS67に移行する。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
ステップ015IWS64では、CPU103は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする。そして、CPU103は、乱数バッファ領域に格納された種別判定用乱数の値と一致する値に対応した種別(10R時短大当りAや、10R時短大当りB)を大当りの種別に決定する(ステップ015IWS65)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップ015IWS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した種別判定用乱数を読み出し、大当り種別の決定を行う。また、CPU103は、決定した大当りの種別を示すデータをRAM102における大当り種別バッファに設定する(ステップ015IWS66)。そして、ステップ015IWS77に移行する。
一方、ステップ015IWS67では、CPU103は、特別図柄ポインタが示す小当り判定テーブルを選択する。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示している場合には、図8−3(B)に示す第1特別図柄用の小当り判定テーブルを選択し、特別図柄ポインタの値が「第2」を示している場合には、図8−3(C)に示す第2特別図柄用の小当り判定テーブルを選択する。そして、CPU103は、選択した小当り判定テーブルを用いて、当り判定用乱数にもとづく抽選処理を行い、小当りとするか否かを決定する(ステップ015IWS68)。
小当りとすることに決定した場合には(ステップ015IWS69のY)、CPU103は、小当りであることを示す小当りフラグをセットする(ステップ015IWS70)。そして、CPU103は、乱数バッファ領域に格納された種別判定用乱数の値と一致する値に対応した種別(小当りA、小当りB、小当りC)を小当りの種別に決定する(ステップ015IWS71)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップ015IWS101)で抽出し第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した種別判定用乱数を読み出し、小当り種別の決定を行う。また、CPU103は、決定した小当りの種別を示すデータをRAM102における小当り種別バッファに設定する(ステップ015IWS72)。そして、ステップ015IWS77に移行する。
小当りとすることに決定した場合でなければ(ステップ015IWS69のN)、CPU103は、時短はずれとするか否かを決定するための時短はずれ判定テーブルを用いて、時短はずれ判定用乱数にもとづく抽選処理を行い、時短はずれとするか否かを決定する(ステップ015IWS73)。
時短はずれとすることに決定した場合には(ステップ015IWS74のY)、CPU103は、乱数バッファ領域に格納された種別判定用乱数の値と一致する値に対応した種別(時短はずれA、時短はずれB、時短はずれC、時短はずれD)を時短はずれの種別に決定する(ステップ015IWS75)。なお、この場合、CPU103は、始動入賞判定処理(ステップ015IWS101)で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファにあらかじめ格納した種別判定用乱数を読み出し、時短種別の決定を行う。また、CPU103は、決定した時短はずれの種別を示すデータをRAM102における小当り種別バッファに設定する(ステップ015IWS76)。そして、ステップ015IWS77に移行する。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(ステップ015IWS111)に対応した値に更新する(ステップ015IWS77)。
(変動パターン設定処理)
図8−12は、特別図柄プロセス処理における変動パターン設定処理(ステップ015IWS111)を示すフローチャートである。変動パターン設定処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、変動を開始する特別図柄が第1特別図柄および第2特別図柄のうちいずれであるか、制御されている遊技状態(通常状態、中ベース状態A、中ベース状態B、中ベース状態C、高ベース状態)、および開始する変動の表示結果(大当り、小当りA、小当りB、小当りC、時短はずれA、時短はずれB、時短はずれC、時短はずれD、非時短はずれ)に応じた変動パターンテーブルを選択する(ステップ015IWS1704)。
ステップ015IWS1704では、具体的に、通常状態において第1特別図柄の変動を行う場合には、表示結果が非時短はずれであれば変動パターンPT1−1を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が時短はずれAであれば変動パターンPT1−2を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が時短はずれBであれば変動パターンPT1−3を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が時短はずれCであれば変動パターンPT1−4を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が小当りAまたは小当りBであれば変動パターンPT1−5を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が大当りであれば変動パターンPT1−6を選択するための変動パターンテーブルが選択される(図8−5(A)参照)。
中ベース状態において第1特別図柄の変動を行う場合には、表示結果がはずれであれば変動パターンPT2−1,PT2−2のいずれかを選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が小当りAであれば変動パターンPT2−3を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が小当りBであれば変動パターンPT2−4を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が大当りであれば変動パターンPT2−5〜PT2−7のいずれかを選択するための変動パターンテーブルが選択される(図8−5(B)参照)。
高ベース状態において第1特別図柄の変動を行う場合には、表示結果がはずれであれば変動パターンPT3−1を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が小当りAまたは小当りBであれば変動パターンPT3−2を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が大当りであれば変動パターンPT3−3を選択するための変動パターンテーブルが選択される(図8−5(C)参照)。
通常状態において第2特別図柄の変動を行う場合には、表示結果が非時短はずれであれば変動パターンPT4−1を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が時短はずれDであれば変動パターンPT4−2を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が小当りCであれば変動パターンPT4−3を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が大当りであれば変動パターンPT4−4を選択するための変動パターンテーブルが選択される(図8−5(D)参照)。
中ベース状態において第2特別図柄の変動を行う場合には、表示結果がはずれであれば変動パターンPT5−1〜PT5−2のいずれかを選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が小当りCであれば変動パターンPT5−3を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が大当りであれば変動パターンPT5−4を選択するための変動パターンテーブルが選択される(図8−5(E)参照)。
高ベース状態において第2特別図柄の変動を行う場合には、表示結果がはずれであれば変動パターンPT6−1〜PT6−4のいずれかを選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が小当りCであれば変動パターンPT6−5を選択するための変動パターンテーブルが選択され、表示結果が大当りであれば変動パターンPT6−6〜PT6−8のいずれかを選択するための変動パターンテーブルが選択される(図8−5(F)参照)。
なお、制御されている遊技状態(通常状態、中ベース状態、高ベース状態)の判定については、中ベースフラグA、中ベースフラグB、中ベースフラグCおよび高ベースフラグのセットの有無を確認することで実現可能である。変動を開始する特別図柄が第1特別図柄および第2特別図柄のうちいずれであるかの判定は、特別図柄ポインタの値が「第1」、「第2」のいずれを示しているかを確認することで実現可能である。開始する変動の表示結果(大当り、小当りA、小当りB、小当りC、非時短はずれ、時短はずれA、時短はずれB、時短はずれC、時短はずれD)の判定については、大当りフラグおよび小当りフラグのセットの有無と、記憶されている小当り種別と、時短はずれ種別とを確認することで実現可能である。
次に、CPU103は、ステップ015IWS1704にて使用することに決定した変動パターンテーブルと、特別図柄ポインタが示す保留記憶バッファに格納されている変動パターン決定用乱数とにもとづいて、図8−5に示した変動パターンのいずれとするのかを決定する(ステップ015IWS1705)。本例では、変動パターンを決定することによって、第1特別図柄や第2特別図柄の変動時間が決定される。なお、変動時間を決定したあと、決定した変動時間が設定されている変動パターンを複数の変動パターンの中から選択するようにしてもよい。
変動パターンを決定すると、CPU103は、決定した変動パターンを示す変動パターンコマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1706)。
また、ステップ015IWS1705にて第1特別図柄や第2特別図柄の変動時間(変動パターン)を決定すると、CPU103は、決定した変動時間を示す変動時間データを変動時間タイマに設定して変動時間の計測を開始するとともに(ステップ015IWS1707)、第1特別図柄表示装置4Aでの第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄表示装置4Bでの第2特別図柄の変動表示を開始する(ステップ015IWS1708)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄変動処理に対応した値に更新する(ステップ015IWS1709)。
(特別図柄変動処理)
図8−13は、特別図柄プロセス処理における特別図柄変動処理(ステップ015IWS112)を示すフローチャートである。特別図柄変動処理において、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、まず、まだ送信していなければ、大当りとするか否かの決定結果、小当りとするか否かの決定結果、時短はずれとするか否かの決定結果、大当り種別の決定結果、小当り種別の決定結果および時短はずれ種別の決定結果にもとづいて、いずれかの表示結果指定コマンド(表示結果1指定コマンド〜表示結果10指定コマンド)を演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ015IWS1121)。
次いで、CPU103は、変動時間タイマを1減算し(ステップ015IWS1122)、変動時間タイマがタイムアウトしたら(ステップ015IWS1123)、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を計測するための図柄確定期間タイマに「0.5秒」に応じた値をセットする(ステップ015IWS1132)。また、CPU103は、図柄確定期間が0.5秒であることを特定可能な第1図柄確定指定コマンドまたは第2図柄確定指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS1133)。この場合、特別図柄ポインタの値が「第1」を示す値である場合には第1図柄確定指定コマンドを送信する制御を行い、特別図柄ポインタの値が「第2」を示す値である場合には第2図柄確定指定コマンドを送信する制御を行う。そして、ステップ015IWS1134に移行する。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄停止処理(ステップS113)に対応した値に更新する(ステップ015IWS1134)。
(特別図柄停止処理)
図8−14〜図8−16は、特別図柄プロセス処理における特別図柄停止処理(ステップS113)を示すフローチャートである。特別図柄停止処理において、CPU103は、まず、図柄確定期間タイマの値を1減算し(ステップ015IWS131)、減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ015IWS132)。
減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっていなければ(すなわち、まだ第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を終了していなければ)、特別図柄停止処理を終了する。減算後の図柄確定期間タイマの値が0となっていれば(すなわち、第1特別図柄や第2特別図柄の停止図柄の確定表示期間を終了していれば)、CPU103は、大当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ015IWS133)。大当りフラグがセットされている場合には、CPU103は、セットされていれば、遊技状態フラグ(高ベースフラグ、中ベースフラグA、中ベースフラグB、中ベースフラグC)、および各カウンタをリセットする(ステップ015IWS134)。
なお、ここでリセットされるカウンタとしては、高ベース状態中の変動表示の実行回数をカウントするための時短回数カウンタ、中ベース状態中に発生した小当り回数をカウントするための小当り回数カウンタ、中ベース状態中の変動表示の実行回数をカウントするための変動回数カウンタが含まれる。時短回数カウンタとしては、第2特別図柄の変動回数に対応する特2時短回数カウンタと、第1特別図柄および第2特別図柄の両方の変動回数に対応する合算時短回数カウンタとが設けられている。単に「時短回数カウンタ」としたときは、特2時短回数カウンタと合算時短回数カウンタとの両方を指し示すものである。小当り回数カウンタとしては、中ベース状態Aにおける小当りAの発生回数に対応する第1小当り回数カウンタと、中ベース状態Bにおける小当りBの発生回数に対応する第2小当り回数カウンタと、中ベース状態Cにおける小当り(小当り種別にかかわらず)の発生回数に対応する第3小当り回数カウンタと、が設けられている。単に「小当り回数カウンタ」としたときは、第1小当り回数カウンタと第2小当り回数カウンタと第3小当り回数カウンタとの全てを指し示すものである。
次いで、CPU103は、右打ち報知開始指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS134)。
次いで、CPU103は、大当り開始指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ015IWS135)。次いで、CPU103は、特別可変入賞球装置7を開状態に制御するまでの大入賞口開放前時間(ファンファーレ時間)を計測するための大入賞口開放前時間タイマをセットする(ステップ015IWS136)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を大当り開放前処理(ステップS144)に対応した値に更新する(ステップ015IWS137)。
大当りフラグがセットされていなければ(ステップ015IWS133のN)、CPU103は、小当りフラグがセットされているか否かを確認する(ステップ015IWS138)。小当りフラグがセットされている場合には、CPU103は、右打ち報知開始指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS138)。
次いで、CPU103は、小当り開始指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ015IWS139)。次いで、CPU103は、特殊入賞口開放前時間タイマをセットする(ステップ015IWS140)。そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放前処理(ステップS118)に対応した値に更新する(ステップ015IWS141)。
小当りフラグもセットされていなければ(すなわち、はずれであれば)、CPU103は、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かを確認する(ステップ015IWS151)。なお、時短はずれとすることに決定した場合であるか否かは、例えば、ステップ015IWS75で停止図柄記憶領域に記憶した特別図柄の停止図柄を確認することにより判定できる。
ステップ015IWS151において、時短はずれとすることに決定した場合でなければ(すなわち、非時短はずれの場合であれば)、CPU103は、変動カウンタ減算処理を行い(ステップ015IWS152A)、ステップ015IWS168へ移行する。
時短はずれとすることに決定した場合であれば、CPU103は、中ベースフラグまたは高ベースフラグがセットされているか否かを判定し(ステップ015IWS152)、セットされている場合にはステップ015IWS152Aへ移行する。このように、中ベース状態または高ベース状態において時短はずれ図柄が停止表示された場合には、該時短はずれ図柄の停止に応じた遊技状態の移行制御を行わない構成としている。
中ベースフラグおよび高ベースフラグがセットされていない場合、つまり通常状態である場合、時短はずれ種別に応じた遊技状態への移行制御を行う。例えば、時短はずれAであれば(ステップ015IWS153のY)、特2時短回数カウンタに「7」を、合算時短回数カウンタに「11」をそれぞれセットする(ステップ015IWS154)。そして、高ベースフラグをセットし(ステップ015IWS155)、高ベース状態指定コマンドを送信する(ステップ015IWS156)。
CPU103は、時短はずれBであれば(ステップ015IWS157のY)、第1小当り回数カウンタに「2」を、変動回数カウンタに「100」をそれぞれセットする(ステップ015IWS158)。そして、中ベースAフラグをセットし(ステップ015IWS159)、中ベース状態A指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS160)。そして、ステップ015IWS168へ移行する。
CPU103は、時短はずれCであれば(ステップ015IWS161のY)、第2小当り回数カウンタに「3」を、変動回数カウンタに「200」をそれぞれセットする(ステップ015IWS162)。そして、中ベースBフラグをセットし(ステップ015IWS163)、中ベース状態B指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS164)。そして、ステップ015IWS168へ移行する。
CPU103は、時短はずれDであれば(ステップ015IWS161のN)、第3小当り回数カウンタに「3」を、変動回数カウンタに「32」をそれぞれセットする(ステップ015IWS165)。そして、中ベースCフラグをセットし(ステップ015IWS166)、中ベース状態C指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS167)。そして、ステップ015IWS168へ移行する。
ステップ015IWS155,S156,S159,S160,S163,S164,S166,S167の処理が実行されることによって、本例では、時短はずれ図柄が導出表示された場合には、その図柄確定期間の終了時に中ベース状態または高ベース状態に制御されるとともに、高ベース状態指定コマンド、中ベース状態A指定コマンド、中ベース状態B指定コマンドまたは中ベース状態C指定コマンドが送信されることによって時短はずれ経由の中ベース状態または高ベース状態に応じた背景画像に切り替えられる。
なお、ステップ015IWS154,S158,S162,S165では、それぞれ停止表示した時短はずれ図柄に応じたカウンタを特定し、特定したカウンタに対して時短はずれ図柄に応じた値をセットする処理を行うこととしたが、これに限るものではない。例えば、いずれの処理においても、第2時短回数カウンタと、合算時短回数カウンタと、第1小当り回数カウンタと、第2小当り回数カウンタと、第3小当り回数カウンタと対して時短はずれ図柄に応じた値をセットする処理を行うこととしてもよい。その際、使用しないカウンタには「0」をセットすることとしてもよい。例えば、時短はずれA図柄が停止表示するときには、ステップ015IWS154として、第2時短回数カウンタに「7」を、合算時短回数カウンタに「11」を、第1小当り回数カウンタに「0」を、第2小当り回数カウンタに「0」を、第3小当り回数カウンタに「0」をセットする処理を行うこととしてもよい。
また、通常状態に制御するときには、第2時短回数カウンタと、合算時短回数カウンタと、第1小当り回数カウンタと、第2小当り回数カウンタと、第3小当り回数カウンタとに対して共通して「0」をセットすることとしてもよい。
また、時短はずれB図柄が停止表示される場合は第1小当り回数カウンタに値をセットし、時短はずれC図柄が停止表示される場合は第2小当り回数カウンタに値をセットし、時短はずれD図柄が停止表示される場合は第3小当り回数カウンタに値をセットすることとし、つまり、時短はずれ図柄毎に異なる小当り回数カウンタを使用することとしたが、共通の小当り回数カウンタを使用することとしてもよい。例えば、特定の小当り回数カウンタに対して、時短はずれB図柄が停止表示される場合は「2」をセットし、時短はずれC図柄が停止表示される場合は「3」をセットし、時短はずれD図柄が停止表示される場合は「2」をセットすることとしてもよい。そして、移行された中ベース状態においては、中ベース状態毎に小当り回数カウンタの更新契機が異なることとすればよい。例えば、中ベース状態Aであれば小当りA発生時に小当り回数カウンタを減算し、中ベース状態Bであれば小当りB発生時に小当り回数カウンタを減算し、中ベース状態Cであればいずれの小当り発生時にも小当り回数カウンタを減算することとしてもよい。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を特別図柄通常処理(ステップS110)に対応した値に更新する(ステップ015IWS168)。
(変動カウンタ減算処理)
図8−16は、変動カウンタ減算処理を示すフローチャートである。変動カウンタ減算処理において、CPU103は、まず、高ベースフラグがセットされているか否かを判定する(ステップ015IWS170)。高ベースフラグがセットされている場合、CPU103は、合算時短回数カウンタの値を1減算する(ステップ015IWS171)。そして、減算後の合算時短回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ015IWS172)。減算後の合算時短回数カウンタの値が0であれば、ステップ015IWS176へ移行する。減算後の合算時短回数カウンタの値が0でなければ、CPU103は、停止した変動が第2特別図柄の変動であるかを確認する(ステップ015IWS173)。第1特別図柄の変動であった場合には、変動カウンタ減算処理を終了する。
停止した変動が第2特別図柄の変動である場合、CPU103は、特2時短回数カウンタの値を1減算する(ステップ015IWS174)。また、CPU103は、減算後の特2時短回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ015IWS175)。減算後の特2時短回数カウンタの値が0となっていれば、CPU103は、セットされている高ベースフラグをリセットし、高ベース状態を終了する(ステップ015IWS176)。
次いで、CPU103は、各回数カウンタをリセットし(ステップ015IWS177、右打ち報知終了指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS178)。また、CPU103は、通常状態指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS179)。
なお、本例では、ステップ015IWS176〜S179の処理が実行されることによって、高ベース最終変動において図柄確定期間の終了時に通常状態に移行するとともに右打ち報知を終了する場合を示しているが、そのような態様にかぎられない。例えば、高ベース最終変動において変動開始時や図柄確定期間の開始時に通常状態に移行して右打ち報知を終了するように構成してもよい。
ステップ015IWS170において高ベースフラグがセットされていない場合、いずれかの中ベースフラグ(中ベースAフラグ、中ベースBフラグ、中ベースCフラグ)がセットされているか否かを判定する(ステップ015IWS180)。セットされていない場合、変動カウンタ減算処理を終了する。
いずれかの中ベースフラグがセットされている場合、CPU103は、変動回数カウンタの値を1減算する(ステップ015IWS181)。そして、減算後の変動回数カウンタの値が0となっているか否かを確認する(ステップ015IWS182)。減算後の変動回数カウンタの値が0であれば、CPU103は、セットされている中ベースフラグをリセットし、中ベース状態を終了する(ステップ015IWS183)。
次いで、CPU103は、各回数カウンタをリセットし(ステップ015IWS184、通常状態指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS185)。その後、変動カウンタ減算処理を終了する。
なお、本例では、高ベースフラグと、中ベースAフラグと、中ベースBフラグと、中ベースCフラグとをそれぞれ設けることとしたが、これに限るものではなく、単一のフラグにていずれの遊技状態に制御されているかを特定可能な構成としてもよい。例えば、遊技状態判定用のフラグとして、1byteの情報のうち0bit目が「1」であれば高ベース状態であることを示し、1bit目が「1」であれば中ベースA状態であることを示し、2bit目が「1」であれば中ベースB状態であることを示し、3bit目が「1」であれば中ベースC状態であることを示し、いずれも「0」であれば通常状態であることを示す情報を記憶可能であることとしてもよい。
(小当り開放前処理)
図8−17は、特別図柄プロセス処理における小当り開放前処理(ステップ015IWS114)を示すフローチャートである。小当り開放前処理において、CPU103は、まず、大入賞口開放前時間タイマがタイムアウトしたか否かを確認する(ステップ015IWS401)。大入賞口開放前時間タイマがタイムアウトいていなければ(すなわち、ファンファーレ時間を経過していなければ)、そのまま処理を終了する。
大入賞口開放前時間タイマがタイムアウトいていれば(すなわち、ファンファーレ時間を経過していれば)、CPU103は、ソレノイド82の駆動を開始して、特別可変入賞球装置7を開放状態に制御する(ステップ015IWS402)。また、CPU10103は、大入賞口の1回目の開放時間に相当する値を開放時間タイマにセットする(ステップ015IWS403)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を小当り開放中処理(ステップ015IWS115)に対応した値に更新する(ステップ015IWS404)。
(小当り開放中処理)
図8−18は、特別図柄プロセス処理における小当り開放中処理(ステップ015IWS115)を示すフローチャートである。小当り開放中処理において、CPU103は、V入賞口スイッチ015IW20aがオン状態となったか否かを確認する(ステップ015IWS423)。V入賞口スイッチ015IW20aがオン状態となっていれば(すなわち、V入賞口への遊技球の入賞を検出していれば)、CPU103は、V入賞口入賞指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ015IWS424)。また、CPU103は、V入賞したことを示すV入賞フラグをセットする(ステップ015IWS425)。
次いで、CPU103は、V入賞口開閉板の開放タイミングとなったか否かを確認する(ステップ015IWS426)。なお、V入賞口開閉板の開放タイミングとなったか否かは、例えば、小当り遊技を開始するときにタイマをセットし、小当り遊技を開始してからの時間が所定時間となったか否かを確認することにより判定できる。V入賞口開閉板の開放タイミングとなっていれば、CPU103は、ソレノイド015IW84の駆動を開始し、V入賞口開閉板を開放状態に制御する(ステップ015IWS427)。
次いで、CPU103は、V入賞口開閉板の閉鎖タイミングとなったか否かを確認する(ステップ015IWS428)。なお、V入賞口開閉板の閉鎖タイミングとなったか否かは、例えば、V入賞口開閉板の開放を開始したときにタイマをセットし、V入賞口開閉板の開放を開始してからの時間が所定時間となったか否かを確認することにより判定できる。V入賞口開閉板の閉鎖タイミングとなっていれば、CPU103は、ソレノイド015IW84の駆動を停止し、V入賞口開閉板を閉鎖状態に制御する(ステップ015IWS429)。
次いで、CPU103は、大入賞口の開放時間を計測するための開放時間タイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ015IWS430)。開放時間タイマの値が0でなければ(すなわち、大入賞口の開放中であれば)、CPU103は、開放時間タイマの値を1減算し(ステップ015IWS431)、減算後の開放時間タイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ015IWS432)。開放時間タイマの値が0となっていれば、CPU103は、ソレノイド82の駆動を停止して、特別可変入賞球装置7を閉鎖状態に制御する(ステップ015IWS433)。また、CPU103は、大入賞口の開放後の閉鎖時間を計測するための閉鎖時間タイマに、所定の閉鎖時間(インターバル時間に相当する値をセットする(ステップ015IWS434)。そして、処理を終了する。
ステップ015IWS430で開放時間タイマが0であれば(すなわち、大入賞口の閉鎖中であれば)、CPU103は、閉鎖時間タイマの値を1減算し(ステップ015IWS435)、減算後の閉鎖時間タイマの値が0となっているか否かを確認する(ステップ015IWS436)。閉鎖時間タイマの値が0となっていれば、CPU103は、既に大入賞口の全ての開放を終了したか否かを確認する(ステップ015IWS437)。本例では、既に大入賞口を4回開放していれば、ステップ015IWS437においてYと判定し、ステップ015IWS440に移行する。
大入賞口の全ての開放を終了していなければ(すなわち、2〜4回目の開放が残っていれば)、CPU103は、ソレノイド82の駆動を開始して、特別可変入賞球装置7を開放状態に制御する(ステップ015IWS438)。また、CPU103は、閉鎖時間タイマに開放時間に相当する値をセットする(ステップ015IWS439)。そして、処理を終了する。
大入賞口の全ての開放を終了していれば(ステップ015IWS437のY)、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、小当り閉鎖後処理(ステップ015IWS116)に応じた値に更新する(ステップ015IWS440)。
(小当り閉鎖後処理)
図8−19は、特別図柄プロセス処理における小当り閉鎖後処理(ステップ015IWS116)を示すフローチャートである。小当り閉鎖後処理において、CPU103は、小当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ015IWS451)、小当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ015IWS453に移行する。小当り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、小当り終了表示タイマに、画像表示装置5において小当り終了表示が行われている時間(小当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ015IWS452)、処理を終了する。
ステップ015IWS453では、CPU103は、小当り終了表示タイマの値を1減算する。そして、CPU103は、小当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち小当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ015IWS454)。経過していなければ処理を終了する。
小当り終了表示時間が経過していれば、CPU103は、V入賞フラグがセットされているか否か確認する(ステップ015IWS455)。V入賞フラグがセットされている場合には、CPU103は、セットされていれば、高ベースフラグや、中ベースフラグや、各回数カウンタをリセットする(ステップ015IWS456)。また、CPU103は、V入賞フラグをリセットする(ステップ015IWS457)。また、CPU103は、大当り開始指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ015IWS458)。また、CPU103は、大入賞口開放前時間タイマをセットする(ステップ015IWS459)。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を大当り開始前処理(ステップ015IWS117)に対応した値に更新する(ステップ015IWS460)。
ステップ015IWS456の処理でV入賞フラグがセットされていないことを確認した場合には、CPU103は、小当りフラグをリセットする(ステップ015IWS461)。また、CPU103は、小当り終了指定コマンドを演出制御用CPU120に対して送信する制御を行う(ステップ015IWS462)。
次いで、CPU103は、中ベース状態における小当り回数カウンタの更新処理を行う。具体的に、中ベースAフラグがセットされている場合、つまり中ベース状態Aにおいて小当りが発生した場合(ステップ015IWS470)、CPU103は、発生した小当りが小当りAであるか否かを判定する(ステップ015IWS471)。小当りAでなければ、CPU103は、変動カウンタ減算処理を行い(ステップ015IWS476A)、ステップ015IWS463へ移行する。これにより、小当り変動を行ったにもかかわらずV入賞が発生しなかった場合には、該小当り変動分の各カウンタ(時短回数カウンタ、変動回数カウンタ)の値の減算を行うよう構成している。
発生した小当りが小当りAであれば、第1小当り回数カウンタの値を1減算し(ステップ015IWS472)、減算後の第1小当り回数カウンタの値が0であるか否かを判定し(ステップ015IWS473)、0でない場合はステップ015IWS476Aへ移行する。減算後の第1小当り回数カウンタの値が0である場合、つまり中ベース状態Aにおいて小当りAが2回発生した場合、中ベースAフラグをリセットし(ステップ015IWS474)、変動回数カウンタをリセットし(ステップ015IWS475)、通常状態指定コマンドを演出制御用CPU120に送信する制御を行う(ステップ015IWS476)。そして、CPU103は、ステップ015IWS463へ移行する。
中ベースBフラグがセットされている場合、つまり中ベース状態Bにおいて小当りが発生した場合(ステップ015IWS477)、CPU103は、発生した小当りが小当りBであるか否かを判定する(ステップ015IWS478)。小当りBでなければ、CPU103は、ステップ015IWS476Aへ移行する。
発生した小当りが小当りBであれば、第2小当り回数カウンタの値を1減算し(ステップ015IWS479)、減算後の第2小当り回数カウンタの値が0であるか否かを判定し(ステップ015IWS480)、0でない場合はステップ015IWS476Aへ移行する。減算後の第2小当り回数カウンタの値が0である場合、つまり中ベース状態Bにおいて小当りBが3回発生した場合、中ベースBフラグをリセットし(ステップ015IWS481)、ステップ015IWS475へ移行する。
中ベースCフラグがセットされている場合、つまり中ベース状態Cにおいて小当りが発生した場合(ステップ015IWS482)、CPU103は、第3小当り回数カウンタの値を1減算し(ステップ015IWS483)、減算後の第3小当り回数カウンタの値が0であるか否かを判定し(ステップ015IWS484)、0でない場合はステップ015IWS476Aへ移行する。減算後の第3小当り回数カウンタの値が0である場合、つまり中ベース状態Cにおいていずれかの小当りが3回発生した場合、中ベースCフラグをリセットし(ステップ015IWS485)、ステップ015IWS475へ移行する。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、特別図柄通常処理(ステップ015IWS110)に応じた値に更新する(ステップ015IWS463)。
なお、本例では、小当り回数カウンタの減算処理を小当り遊技状態が終了するときに行うこととしたが、これに限るものではなく、例えば、小当り変動停止時(具体的に、特別図柄停止処理のステップ015IWS141の後)に小当り回数カウンタの減算処理を行うこととしてもよい。そして、小当り回数カウンタの値が0になることにもとづいて中ベース状態をリセットする処理(通常状態に制御する処理)についても小当り変動停止時に行うこととしてもよい。
(大当り終了処理)
図8−21は、特別図柄プロセス処理における大当り終了処理(ステップ015IWS121)を示すフローチャートである。大当り終了処理において、CPU103は、大当り終了表示タイマが設定されているか否か確認し(ステップ015IWS531)、大当り終了表示タイマが設定されている場合には、ステップ015IWS535に移行する。大当り終了表示タイマが設定されていない場合には、CPU103は、大当りフラグまたは小当りフラグをリセットし(ステップ015IWS532)、大当り終了指定コマンドを送信する制御を行う(ステップ015IWS533)。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマに、画像表示装置5において大当り終了表示が行われている時間(大当り終了表示時間)に対応する表示時間に相当する値を設定し(ステップ015IWS534)、処理を終了する。
ステップ015IWS535では、CPU103は、大当り終了表示タイマの値を1減算する。そして、CPU103は、大当り終了表示タイマの値が0になっているか否か、すなわち大当り終了表示時間が経過したか否か確認する(ステップ015IWS536)。経過していなければ処理を終了する。
大当り終了表示時間が経過していれば(ステップ015IWS536のY)、CPU103は、高ベースフラグをセットし(ステップ015IWS536A)、終了した大当り遊技状態が10R時短大当りBまたは小当りC経由の大当りであるか否かを判定する(ステップ015IWS537)。10R時短大当りBまたは小当りC経由の大当りであれば、CPU103は、特2時短回数カウンタに「7」をセットし、合算時短回数カウンタに「11」をセットする(ステップ015IWS540)。そして、ステップ015IWS541へ移行する。
また、CPU103は、終了した大当り遊技状態が通常状態、中ベース状態A、中ベース状態Bの何れかの遊技状態において発生した大当りであるか否かを判定する(ステップ015IWS538)。通常状態、中ベース状態A、中ベース状態Bの何れかの遊技状態において発生した大当りであれば、CPU103は、特2時短回数カウンタに「1」をセットし、合算時短回数カウンタに「5」をセットする(ステップ015IWS539)。そして、ステップ015IWS541へ移行する。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、特別図柄通常処理(ステップ015IWS110)に応じた値に更新する(ステップ015IWS541)。
なお、本特徴部015IWでは、大入賞口を開放状態に制御し、該大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達したこと(大入賞口への遊技球の入賞が9回検知されたこと)を条件に該大入賞口を閉鎖状態に制御するラウンド遊技を行うものであるが、大入賞口への所定個数(例えば9個)を超えた数の遊技球の入賞(オーバー入賞)についても検出可能であり、オーバー入賞を検出した場合にも賞球を払い出すよう構成されている。なお、大入賞口への所定個数(例えば9個)を超えた数の遊技球の入賞とは、具体的に、大入賞口への所定個数(例えば9個)目の遊技球が進入してから閉鎖状態への制御が完了するまでに該大入賞口へ遊技球が進入することにより発生するものである。
次に、遊技制御用マイクロコンピュータ100が実行する普通図柄プロセス処理(ステップS26)について説明する。図8−22は、普通図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。普通図柄プロセス処理では、遊技制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、CPU103)は、普通図柄プロセスフラグの値に応じてステップ015IWS5100〜015IWS5103に示された処理のうちのいずれかの処理を実行する。
普通図柄通常処理(ステップ015IWS5100):CPU103は、普通図柄の変動を開始することができる状態(例えば普通図柄プロセスフラグの値がステップ015IWS5100を示す値となっている場合、具体的には、普通図柄表示器20において普通図柄の変動表示がなされておらず、かつ、普通図柄表示器20に当たり図柄が導出表示されたことにもとづく可変入賞球装置6Bの開閉動作中でもない場合)には、ゲート通過記憶数の値を確認する。具体的には、ゲート通過記憶数カウンタのカウント値を確認する。ゲート通過記憶数が0でなければ、当りとするか否か(普通図柄の停止図柄を当り図柄とするか否か)を決定する。そして、普通図柄プロセスタイマに普通図柄の変動時間をセットし、タイマをスタートさせる。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄変動処理(ステップ015IWS5101)を示す値(具体的には「1」)に更新する。
普通図柄変動処理(ステップ015IWS5101):CPU103は、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたか否か確認し、タイムアウトしていたら、普通図柄プロセスタイマに普通図柄停止図柄表示時間をセットし、タイマをスタートさせる。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄停止処理(ステップ015IWS5102)を示す値(具体的には「2」)に更新する。
普通図柄停止処理(ステップ015IWS5102):CPU103は、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを確認し、タイムアウトしていたら、普通図柄の停止図柄が当り図柄であるかどうかを確認する。当り図柄でなければ(はずれ図柄であれば)、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ015IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する。一方、普通図柄の停止図柄が当り図柄であれば、普通図柄プロセスタイマに普通電動役物開放前時間をセットし、タイマをスタートさせる。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通電動役物開放前処理(ステップ015IWS5102A)を示す値(具体的には「5」)に更新する。
普通電動役物開放前処理(ステップ015IWS5102A):CPU103は、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたか否かを確認し、タイムアウトしていたら、普通図柄プロセスタイマに普通電動役物作動時間をセットし、タイマをスタートさせ、可変入賞球装置6Bの開放を開始する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通電動役物作動処理(ステップ015IWS5103)を示す値(具体的には「3」)に更新する。
普通電動役物作動処理(ステップ015IWS5103):CPU103は、普通図柄プロセスタイマを計測し、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトすると、可変入賞球装置6Bを閉鎖する。そして、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ015IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する。
図8−23は、普通図柄通常処理(ステップ015IWS5100)を示すフローチャートである。普通図柄通常処理において、CPU103は、ゲート41を遊技球が通過してゲートスイッチ21がオン状態となったことを検出すると(ステップ015IWS5121)、普通図柄当り判定用乱数(ランダム4)の値を抽出する処理を行う(ステップ015IWS5122)。
そして、CPU103は、普通図柄判定テーブルを用いて、普通図柄当りとなるか否かを判定する(ステップ015IWS5124)。普通図柄判定テーブルとは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、普通図柄当り判定用乱数(ランダム4)と比較される普通図柄当り判定値が設定されているテーブルである。本例では、遊技状態にかかわらず共通の通常普通図柄判定テーブルを用いるが、遊技状態毎に異なる普通図柄判定テーブルが設けられていてもよい。なお、本例では1/1で当りとなる通常普通図柄判定テーブルを用いるものである。
そして、CPU103は、当りである場合、普通図柄当り種別判定用乱数の値を抽出する処理を行う(ステップ015IWS5125A)。そして、CPU103は、当り種別判定テーブルを用いて、いずれの当り種別とするかを判定する。
図8−24は、ROM101に記憶されている当り種別判定テーブルを示す説明図である。図8−24に示すように、当り種別判定テーブルは、可変表示結果を当り図柄にする旨の判定がなされたときに、普通図柄当り種別判定用の乱数にもとづいて、当りの種別を「当りA」または「当りB」に決定するために参照されるテーブルである。
「当りA」は、通常状態または中ベース状態において発生する場合は普通電動役物開放時間が16msとなる当りであり、高ベース状態において発生する場合は普通電動役物開放時間が5000msとなる当りである。
「当りB」は、通常状態において発生する場合は普通電動役物開放時間が16msとなる当りであり、中ベース状態において発生する場合は普通電動役物開放時間が32msとなる当りであり、高ベース状態において発生する場合は普通電動役物開放時間が5000msとなる当りである。
図示するように、99%の割合で当りAが選択され、1%の割合で当りBが選択されるようになっている。従って、当りが発生するときに制御されている遊技状態が通常状態である場合には当り種別にかかわらず普通電動役物開放時間が16msであり、中ベース状態である場合には普通電動役物開放時間が主に16msであるが稀に32msである。これにより、中ベース状態の方が通常状態よりも第2特別図柄の変動が行われやすく、有利な遊技状態となっている。
その後、CPU103は、表示結果として当り図柄を設定し(ステップ015IWS5125)、ステップ015IWS5130Bへ移行する。
また、ステップ015IWS5124において、読み出した普通図柄当り判定用乱数値が当りの範囲内でない場合、CPU103は表示結果としてはずれ図柄を設定し(ステップ015IWS5126)、ステップ015IWS5130Bへ移行する。
なお、本例では、遊技状態にかかわらず1/1の確率で当りとなるため、ステップ015IWS5126の処理は行われることがない。
ステップ015IWS5130Bにおいて、CPU103は、普通図柄変動時間として3秒を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ015IWS5130B)。
そして、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄変動処理(ステップ015IWS5101)を示す値(具体的には「1」)に更新する(ステップ015IWS5131)。
図8−25は、普通図柄変動処理(ステップ015IWS5101)を示すフローチャートである。普通図柄変動処理において、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたかどうかを確認する(ステップ015IWS5141)。普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしていなければ(ステップ015IWS5141のN)、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値を−1する(ステップ015IWS5144)。
普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたとき、すなわち、普通図柄の変動時間が経過したときは(ステップ015IWS5141のY)、CPU103は、普通図柄プロセスタイマに普通図柄停止図柄表示時間として4msに相当する値をセットする(ステップ015IWS5142)。そして、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄停止処理(ステップ015IWS5102)を示す値(具体的には「2」)に更新する(ステップ015IWS5143)。
図8−26は、普通図柄停止処理(ステップ015IWS5102)を示すフローチャートである。普通図柄停止処理において、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値を−1する(ステップ015IWS3701)。そして、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたかどうかを確認する(ステップ015IWS3702)。普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしていなければ(ステップ015IWS3702のN)、そのまま処理を終了する。
普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたとき、すなわち、普通図柄停止図柄表示時間が経過したときは(ステップ015IWS3702のY)、CPU103は、普通図柄の停止図柄が当り図柄であるかどうか(ステップ015IWS5124にて当りと判定されたかどうか)を確認する(ステップ015IWS3703)。なお、普通図柄の停止図柄が当り図柄かどうかは、例えば、ステップ015IWS5124にて当りと判定されたときに普通図柄当り判定フラグをセットすることとして、そのフラグがセットされているかどうかによって確認することができる。
普通図柄の停止図柄が当り図柄でなく、はずれ図柄であると判定されたときは(ステップ015IWS3703のN)、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ015IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する(ステップ015IWS3708)。
ステップ015IWS3703において、普通図柄の停止図柄が当り図柄であるときは(ステップ015IWS3703のY)、CPU103は、普通電動役物開放前時間として4msを普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ015IWS3706)。
次いで、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、普通電動役物開放前処理(ステップ015IWS5102A)に対応した値(具体的には「5」)に更新する(ステップ015IWS3707)
図8−27は、普通電動役物開放前処理(ステップ015IWS5102A)を示すフローチャートである。普通電動役物開放前処理において、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値を−1する(ステップ015IWS3801)。そして、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたかどうかを確認する(ステップ015IWS3802)。普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしていなければ(ステップ015IWS3802のN)、そのまま処理を終了する。
普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたとき、すなわち、普通電動役物開放前時間が経過したときは(ステップ015IWS3802のY)、CPU103は、高ベース状態である場合には普通電動役物開放時間として5000msを普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ015IWS3804)。
また、中ベース状態であり、且つ、当り種別が当りBである場合(ステップ015IWS3804AのY,S3804BのY)、CPU103は、普通電動役物開放時間として32msを普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ015IWS3804C)。
また、その他の場合、CPU103は、普通電動役物開放時間として16msを普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ015IWS3804C)。
なお、遊技状態が中ベース状態または高ベース状態である場合に第2始動入賞口に始動入賞しやすくなるようにする制御の仕方は、この実施の形態で示したものにかぎられない。例えば、中ベース状態または高ベース状態である場合には、通常状態である場合と比較して、可変入賞球装置6Bを多くの回数開放する(例えば、通常状態では可変入賞球装置6Bの開放回数として1回をセットするのに対して、中ベース状態または高ベース状態では可変入賞球装置6Bの開放回数として2回をセットする)ように制御してもよい。そのようにすれば、中ベース状態または高ベース状態である場合には、可変入賞球装置6Bの開放回数を多くすることによって、第2始動入賞口に始動入賞しやすくすることができる。
また、例えば、中ベース状態または高ベース状態である場合には、通常状態である場合と比較して、上記に示した可変入賞球装置6Bの開放時間を長くする制御と、可変入賞球装置6Bの開放回数を多くする制御とを組み合わせて実行してもよい。
次いで、CPU103は、可変入賞球装置6Bを開放状態に制御する(ステップ015IWS3806)。具体的には、ソレノイド81を駆動して可変入賞球装置6Bを開状態にする。
そして、CPU103は、特別図柄プロセスフラグの値を、普通電動役物作動処理(ステップ015IWS5103)に対応した値(具体的には「3」)に更新する(ステップ015IWS3807)。
図8−28は、普通電動役物作動処理(ステップ015IWS5103)を示すフローチャートである。普通電動役物作動処理において、CPU103は、普通図柄プロセスタイマの値を−1する(ステップ015IWS3901)。そして、普通図柄プロセスタイマの値が0になったかどうか、すなわち、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたかどうかを確認する(ステップ015IWS3902)。普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしていなければ(ステップ015IWS3901のN)、普通電動役物作動処理を終了する。
ステップ015IWS3902において、普通図柄プロセスタイマがタイムアウトしたときは(ステップ015IWS3902のY)、CPU103は、可変入賞球装置6Bが閉鎖状態に制御されていることを示す閉鎖後フラグがセットされているか否かを判定する(ステップ015IWS3903)。セットされていない場合、CPU103は、可変入賞球装置6Bを閉鎖状態に制御する(ステップ015IWS3911A)。具体的には、ソレノイド81の駆動を停止して可変入賞球装置6Bを閉鎖状態にする。
そして、CPU103は、普通電動役物動作終了後時間として500msに相当する値を普通図柄プロセスタイマにセットする(ステップ015IWS3911C)。そして、CPU103は、閉鎖後フラグをセットする(ステップ015IWS3911E)。
ステップ015IWS3903において閉鎖後フラグがセットされている場合、CPU103は、普通図柄プロセスフラグの値を普通図柄通常処理(ステップ015IWS5100)を示す値(具体的には「0」)に更新する(ステップ015IWS3912)。
(コマンド解析処理)
次に、演出制御手段の動作について説明する。図8−30〜図8−32は、コマンド解析処理(ステップS75)の具体例を示すフローチャートである。主基板11から受信された演出制御コマンドは受信コマンドバッファに格納されるが、コマンド解析処理では、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファに格納されているコマンドの内容を確認する。
コマンド解析処理において、演出制御用CPU120は、まず、コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されているか否か確認する(ステップ015IWS611)。格納されているか否かは、コマンド受信個数カウンタの値と読出ポインタとを比較することによって判定される。両者が一致している場合が、受信コマンドが格納されていない場合である。コマンド受信バッファに受信コマンドが格納されている場合には、演出制御用CPU120は、コマンド受信バッファから受信コマンドを読み出す(ステップ015IWS612)。なお、読み出したら読出ポインタの値を+2しておく(ステップ015IWS613)。+2するのは2バイト(1コマンド)ずつ読み出すからである。
受信した演出制御コマンドが変動パターンコマンドであれば(ステップ015IWS614)、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドを、RAM122に形成されている変動パターンコマンド格納領域に格納する(ステップ015IWS615)。そして、変動パターンコマンド受信フラグをセットする(ステップ015IWS616)。
受信した演出制御コマンドが表示結果指定コマンドであれば(ステップ015IWS617)、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドを、RAM122に形成されている表示結果指定コマンド格納領域に格納する(ステップ015IWS618)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄確定指定コマンド(第1図柄確定指定コマンド、第2図柄確定指定コマンド)であれば(ステップ015IWS619)、演出制御用CPU120は、受信した図柄確定指定コマンドに応じた確定コマンド受信フラグをセットする(ステップ015IWS620)。例えば、第1図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第1確定コマンド受信フラグをセットする。また、例えば、第2図柄確定指定コマンドを受信した場合には、第2確定コマンド受信フラグをセットする。
受信した演出制御コマンドが大当り開始指定コマンドであれば(ステップ015IWS621)、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ015IWS622)。受信した演出制御コマンドが大当り終了指定コマンドであれば(ステップ015IWS623)、演出制御用CPU120は、大当り終了指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ015IWS624)。
受信した演出制御コマンドが大入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ015IWS625)、演出制御用CPU120は、大入賞口入賞指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ015IWS626)。受信した演出制御コマンドがV入賞口入賞指定コマンドであれば(ステップ015IWS629)、演出制御用CPU120は、V入賞口入賞指定コマンド受信フラグをセットする(ステップ015IWS630)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの図柄指定コマンドであれば(ステップ015IWS631)、演出制御用CPU120は、受信した図柄指定コマンドを、RAM122に形成されている始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域に格納する(ステップ015IWS632)。
受信した演出制御コマンドがいずれかの変動カテゴリコマンドであれば(ステップ015IWS633)、演出制御用CPU120は、受信した変動カテゴリコマンドを、RAM122に形成されている始動入賞時コマンド格納領域の格納領域のうち最新の図柄指定コマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップ015IWS634)。
受信した演出制御コマンドが第1保留記憶加算指定コマンドであれば(ステップ015IWS635)、演出制御用CPU120は、受信した第1保留記憶加算指定コマンドを、RAM122に形成されている始動入賞時コマンド格納領域の格納領域のうち最新の図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップ015IWS636)。また、演出制御用CPU120は、RAM122に記憶する第1保留記憶数の値を1加算する(ステップ015IWS637)。また、演出制御用CPU120は、加算後の第1保留記憶数の値にもとづいて、画像表示装置5に表示する第1保留記憶表示(第1保留記憶数を特定可能な表示)を更新する(ステップ015IWS638)。
受信した演出制御コマンドが第2保留記憶加算指定コマンドであれば(ステップ015IWS639)、演出制御用CPU120は、受信した第2保留記憶加算指定コマンドを、RAM122に形成されている始動入賞時コマンド格納領域の格納領域のうち最新の図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンドが格納されている格納領域に格納する(ステップ015IWS640)。また、演出制御用CPU120は、RAM122に記憶する第2保留記憶数の値を1加算する(ステップ015IWS641)。また、演出制御用CPU120は、加算後の第2保留記憶数の値にもとづいて、画像表示装置5に表示する第2保留記憶表示(第2保留記憶数を特定可能な表示)を更新する(ステップ015IWS642)。
ステップ015IWS631〜S642の処理が実行されることによって、本例では、始動入賞の発生時に、始動入賞時コマンド格納領域において、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、および保留記憶加算指定コマンド(第1保留記憶加算指定コマンド、第2保留記憶加算指定コマンド)が対応付けて格納される。
なお、第1保留記憶に対応する第1始動入賞時コマンド格納領域と第2保留記憶に対応する第2始動入賞時コマンド格納領域とを別々に備えるように構成してもよい。そして、この場合、第1始動入賞時コマンド格納領域において、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、および第1保留記憶加算指定コマンドが対応付けて格納され、第2始動入賞時コマンド格納領域において、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、および第2保留記憶加算指定コマンドが対応付けて格納されるように構成すればよい。
受信した演出制御コマンドが第1保留記憶減算指定コマンドであれば(ステップ015IWS643)、演出制御用CPU120は、RAM122に記憶する第1保留記憶数の値を1減算する(ステップ015IWS644)。また、演出制御用CPU120は、減算後の第1保留記憶数の値にもとづいて、画像表示装置5に表示する第1保留記憶表示を更新する(ステップ015IWS645)。
受信した演出制御コマンドが第2保留記憶減算指定コマンドであれば(ステップ015IWS646)、演出制御用CPU120は、RAM122に記憶する第2保留記憶数の値を1減算する(ステップ015IWS647)。また、演出制御用CPU120は、減算後の第2保留記憶数の値にもとづいて、画像表示装置5に表示する第2保留記憶表示を更新する(ステップ015IWS648)。
受信した演出制御コマンドが通常状態指定コマンドであれば(ステップ015IWS650)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、通常状態に応じた背景画像(例えば、山モードに応じた背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ015IWS651)。
受信した演出制御コマンドが中ベース状態A指定コマンドであれば(ステップ015IWS652A)、通常状態に移行するまでの残余小当り回数Kに「2」をセットし、通常状態に移行するまでの残余変動回数Lに「100」をセットする(ステップ015IWS652B)。そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、中ベース状態A,Bに応じた背景画像(例えば、川モードに応じた背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ015IWS653C)。
受信した演出制御コマンドが中ベース状態B指定コマンドであれば(ステップ015IWS653A)、通常状態に移行するまでの残余小当り回数Kに「3」をセットし、通常状態に移行するまでの残余変動回数Lに「200」をセットする(ステップ015IWS653B)。そして、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS653Cへ移行する。
受信した演出制御コマンドが中ベース状態C指定コマンドであれば(ステップ015IWS654A)、通常状態に移行するまでの残余小当り回数Kに「2」をセットし、通常状態に移行するまでの残余変動回数Lに「32」をセットする(ステップ015IWS654B)。そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、中ベース状態Cに応じた背景画像(例えば、森モードに応じた背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ015IWS654C)。
受信した演出制御コマンドが高ベース状態指定コマンドであれば(ステップ015IWS655A)、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、高ベース状態に応じた背景画像(例えば、海モードに応じた背景画像)に切り替える制御を行う(ステップ015IWS655B)。
受信した演出制御コマンドが右打ち報知開始指定コマンドであれば(ステップ015IWS657)、演出制御用CPU120は、右打ち報知LED(不図示)の点灯を開始する制御を行う(ステップ015IWS658)。なお、本例では、右打ち報知開始指定コマンドは、時短はずれ図柄が導出表示される場合には、その図柄確定期間の開始時に送信されるので(ステップ015IWS1126参照)、図柄確定期間の開始時に右打ち報知LEDの点灯が開始される。
受信した演出制御コマンドが右打ち報知終了指定コマンドであれば(ステップ015IWS659)、演出制御用CPU120は、右打ち報知LEDの点灯を終了する制御を行う(ステップ015IWS660)。そして、演出制御用CPU120は、左打ち報知演出の実行を開始する(ステップ015IWS661)。具体的に、画像表示装置5に左向き矢印を表示したり、遊技盤上に設けられた特定のLEDを発光させたり、スピーカ8L,8Rから特定の音声(例えば、「左打ちしてください」という音声)を出力することにより左打ち報知演出(左打ち報知)を行うこととしてもよい。ここで開始された左打ち報知演出は、所定期間が経過することにもとづいて終了するものである。例えば、残保留消化期間が終了したタイミングや、特定回数(例えば5回)の変動が終了するタイミングや、桜モードが終了するタイミングに終了することとしてもよい。
なお、右打ち報知終了指定コマンドは、高ベース状態における最終変動の図柄確定期間が終了したタイミングで送信されるため、高ベース状態における最終変動の図柄確定期間が終了したタイミングで左打ち促進演出(左打ち報知)が開始されることとなるが、これに限るものではない。例えば、残保留に対応する変動が終了した時点で左打ち報知演出を行うこととしてもよい。
受信した演出制御コマンドがその他のコマンドであれば、演出制御用CPU120は、受信した演出制御コマンドを記憶したり、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットしたりする処理を実行する(ステップ015IWS649)。そして、ステップ015IWS611に移行する。
図8−33は、先読予告設定処理の一例を示すフローチャートである。図8−33に示す先読予告設定処理において、演出制御用CPU120は、新たな始動入賞時コマンドを受信したか否かを判定し(ステップ015IWS1011)、受信していない場合にはステップ015IWS120へ移行する。
始動入賞時コマンドは、入賞球装置6Aまたは可変入賞球装置6Bへの始動入賞があったときに、遊技制御用マイクロコンピュータ100が表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値を抽出し、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定した入賞時判定結果を示すコマンドである。始動入賞時コマンドは、入賞球装置6Aまたは可変入賞球装置6Bへの始動入賞があったときに、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信される。始動入賞時コマンドとしては、例えば、図柄指定コマンド、変動カテゴリコマンド、始動入賞指定コマンド、および合算保留記憶数指定コマンドがある。
図柄指定コマンドは、入賞時判定結果のうち、大当りとなるか否かや、大当りの種別の判定結果を示す演出制御コマンドである。変動カテゴリコマンドは、入賞時判定結果のうち、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかの判定結果(変動パターン種別の判定結果)を示す演出制御コマンドである。始動入賞指定コマンドは、第1始動入賞口および第2始動入賞口のうちいずれへの始動入賞が発生したかを示す演出制御コマンドである。合算保留記憶数指定コマンドは、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計である合計数(合算保留記憶数)を指定する演出制御コマンドである。
本実施の形態では、始動入賞時コマンドにもとづいて、大当りとなるか、小当りとなるか、時短はずれとなるか、非時短はずれとなるかを特定可能である。
遊技制御用マイクロコンピュータ100から受信された始動入賞時コマンドは、RAMに形成されている始動入賞時コマンド格納領域に一時格納される。具体的に、演出制御用CPU120は、コマンド解析処理(ステップS75)において、受信した順にコマンドを始動入賞時コマンド格納領域の空いている最初の格納領域内に格納していく。そして、始動入賞時コマンド格納領域に格納されている各コマンドは、飾り図柄の変動表示を開始するごと(合算保留記憶数減算指定コマンドを受信するごと)に、1つ目の格納領域1に格納されているものから削除され、始動入賞時コマンド格納領域の内容がシフトされる。
ステップ015IWS101において、新たな始動入賞時コマンドを受信した場合、演出制御用CPU120は、新たな始動入賞時コマンドに応じた新たな保留表示を開始する(ステップ015IWS1012)。そして、演出制御用CPU120は、既に先読み予告演出を実行しているか否かを判定し(ステップ015IWS1013)、実行している場合にはそのまま先読予告設定処理を終了する。
本例では、先読み予告演出として、予告対象の保留表示を通常の態様とは異なる態様に変化させる保留変化演出と、予告対象の保留記憶に対する変動を行うまで背景画像を通常とは異なる態様に変化させる背景変化演出とが設けられている。
先読み予告演出の実行中ではない場合、演出制御用CPU120は、新たな始動入賞時コマンドに対応する保留記憶(以下、「新たな保留記憶」ということがある)の変動表示がいずれの遊技状態において行われるかを特定する(ステップ015IWS1014)。具体的に、新たな保留記憶よりも前に記憶されている保留記憶の内容と、残余小当り回数Kの値と、残余変動回数Lの値と、高ベース状態における第2特別図柄の残余変動回数と、高ベース状態における第1特別図柄および第2特別図柄の残余合算変動回数と、にもとづいて、いずれの遊技状態において新たな保留記憶の変動表示が行われるかを特定する。
演出制御用CPU120は、新たな保留記憶よりも前に記憶された保留記憶に大当り保留が含まれている場合(ステップ015IWS1015のY)、そのまま先読予告設定処理を終了する。
また、演出制御用CPU120は、新たな保留記憶よりも前に記憶された保留記憶に、通常状態において消化される小当り保留が含まれている場合(ステップ015IWS1016のY)、そのまま先読予告設定処理を終了する。これにより、新たな保留記憶よりも前に記憶された保留記憶に、通常状態において消化される小当り保留が含まれている場合には、新たな保留記憶を予告対象とする先読み予告演出の実行を制限するよう構成している。
本例では通常状態における大入賞口の開放期間が極めて短いことから実質的に小当り遊技状態においてV入賞が発生し得ない構成であるが、通常状態における小当り遊技状態でもV入賞が発生し得る程度の長さに亘って大入賞口を開放させる構成としてもよく、その場合、仮に時短はずれAを予告対象とした先読み予告演出がなされている状態で該予告対象の変動よりも前の変動にもとづいて小当り遊技状態となった場合、該小当り遊技状態にてV入賞が発生するよりも時短はずれA図柄が停止表示された方が有利な高ベース状態へ移行することとなるため(通常状態から大当り遊技状態となった場合に1回の高ベース状態に制御し、時短はずれA図柄が停止表示された場合に7回の高ベース状態に制御されるため)、遊技者がV入賞をあえて発生させずに時短はずれA図柄の停止による恩恵を受けることが想定され、遊技機の製作者が意図しない遊技が行われることとなる。そこで、上述したように、新たな保留記憶よりも前に記憶された保留記憶に、通常状態において消化される小当り保留が含まれている場合には、新たな保留記憶を予告対象とする先読み予告演出の実行を制限するよう構成することで、遊技機の製作者が意図しない遊技が行われることと防止できる。なお、このことは、本例のように主に中ベース状態における遊技を行わせるタイプの遊技機に限られず、主に通常状態における遊技を行わせるタイプの遊技機に適用してもよい。
また、通常状態における小当り遊技状態でもV入賞が発生し得る程度の長さに亘って大入賞口を開放させる構成とした場合、中ベース状態A,Bにおいて小当り経由の大当り遊技状態に制御されるよりも、中ベース状態A,Bから通常状態に制御されて時短はずれA図柄が停止表示された場合の方が、遊技者にとって有利な高ベース状態に制御されることから、仮に、中ベース状態A,Bにおいて、小当り回数の条件を満たすことによる通常状態に制御後の時短はずれA図柄の先読み予告演出を実行した場合には、遊技者がV入賞をあえて発生させずに時短はずれA図柄の停止による恩恵を受けることが想定され、遊技機の製作者が意図しない遊技が行われることとなる。そこで、新たな保留記憶よりも前に記憶された保留記憶に、通常状態において消化される小当り保留が含まれている場合には、新たな保留記憶を予告対象とする先読み予告演出の実行を制限するよう構成することで、遊技機の製作者が意図しない遊技が行われることと防止できる。
また、演出制御用CPU120は、新たな保留記憶よりも前に記憶された保留記憶に、大当り保留も通常状態において消化される小当り保留も含まれていない場合(ステップ015IWS1016のN)、先読み予告演出の実行の有無を決定するための先読み予告実行抽選を行う(ステップ015IWS1017)。具体的に、図8−34に示す先読み予告実行抽選テーブルを用いて、先読み予告演出の実行の有無を決定する。
図8−34は、先読み予告実行抽選テーブルを示す説明図である。図8−34に示す変化示唆演出実行抽選テーブルでは、入賞時判定結果(大当り、小当り、時短はずれ、非時短はずれ)毎に先読み予告演出の実行の有無、および実行する場合の先読み予告演出種別に対する判定値が割り振られている。
図8−34(A)は、通常状態において新たな保留記憶が消化される場合に用いられる先読み予告実行抽選テーブルである。
例えば、入賞時判定結果が大当りである場合、40%の割合で背景変化演出を実行することを、40%の割合で保留変化演出を実行することを、20%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。例えば、入賞時判定結果が小当りである場合、30%の割合で背景変化演出を実行することを、30%の割合で保留変化演出を実行することを、40%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。例えば、入賞時判定結果が時短はずれである場合、20%の割合で背景変化演出を実行することを、20%の割合で保留変化演出を実行することを、60%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。例えば、入賞時判定結果が非時短はずれである場合、10%の割合で背景変化演出を実行することを、10%の割合で保留変化演出を実行することを、80%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。
図8−34(B)は、中ベース状態において新たな保留記憶が消化される場合に用いられる先読み予告実行抽選テーブルである。
例えば、入賞時判定結果が大当りである場合、40%の割合で背景変化演出を実行することを、40%の割合で保留変化演出を実行することを、20%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。例えば、入賞時判定結果が小当りである場合、30%の割合で背景変化演出を実行することを、30%の割合で保留変化演出を実行することを、40%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。例えば、入賞時判定結果がはずれ(時短はずれおよび非時短はずれを含む)である場合、10%の割合で背景変化演出を実行することを、10%の割合で保留変化演出を実行することを、80%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。
図8−34(C)は、高ベース状態において新たな保留記憶が消化される場合に用いられる先読み予告実行抽選テーブルである。
例えば、入賞時判定結果が大当りである場合、40%の割合で背景変化演出を実行することを、40%の割合で保留変化演出を実行することを、20%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。例えば、入賞時判定結果が小当りである場合、30%の割合で背景変化演出を実行することを、30%の割合で保留変化演出を実行することを、40%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。例えば、入賞時判定結果がはずれ(時短はずれおよび非時短はずれを含む)である場合、10%の割合で背景変化演出を実行することを、10%の割合で保留変化演出を実行することを、80%の割合でいずれの先読み予告演出も実行しないことを決定する。
演出制御用CPU120は、いずれかの先読み予告演出を実行することを決定した場合(ステップ015IWS1018のY)、実行する先読み予告演出の種別は保留変化演出であるか否かを判定する(ステップ015IWS1019)。保留変化演出である場合、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS1012において表示が開始された保留表示の表示態様をルーレット保留に変化させる(ステップ015IWS1020)。このとき、予告対象の保留記憶の入賞時判定結果がいずれであるかにかかわらず共通の態様のルーレット保留に変化されるものである。
また、演出制御用CPU120は、実行する先読み予告演出の種別が背景変化である場合、予告対象の保留表示の入賞時判定結果に応じた画像に背景表示を変化させる(ステップ015IWS1021)。例えば、入賞時判定結果が大当りであれば第1背景画像に変化させ、入賞時判定結果が小当りであれば第2背景画像に変化させ、入賞時判定結果が時短はずれであれば第3背景画像に変化させ、入賞時判定結果が非時短はずれであれば第1背景画像〜第3背景画像のいずれかに変化させる。
ステップ015IWS1020,S1021のいずれかにて先読み予告演出の実行を開始した後、演出制御用CPU120は、合算保留記憶数を残余変動回数Pにセットし(ステップ015IWS1022)、先読予告設定処理を終了する。
(可変表示開始設定処理)
図8−35は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ015IWS801)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS801で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ015IWS802)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ015IWS802の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS802において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ015IWS802において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
ステップ015IWS802では、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドが「大当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ図柄で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。そして、「はずれ」の場合には、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、画像表示装置5に導出表示される3図柄の組合せが飾り図柄の「停止図柄」である。
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
なお、飾り図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)を大当り図柄という。また、はずれを想起させるような停止図柄をはずれ図柄という。
次いで、演出制御用CPU120は、中ベース状態に制御されている場合(ステップ015IWS803のY)、メータ演出に関する設定を行うメータ演出設定処理(ステップ015IWS804)と、エフェクト演出に関する設定を行うエフェクト演出設定処理(ステップ015IWS805)と、を行う。
メータ演出は、特定の小当り(中ベース状態Aであれば小当りA、中ベース状態Bであれば小当りB、中ベース状態Cであれば全ての小当り)が発生することに応じて、中ベース状態において画像表示装置5の左端の表示領域に表示されているメータ画像の態様を変化させることにより、中ベース状態の終了を示唆する演出である。
エフェクト演出は、中ベース状態において、画像表示装置5にエフェクト表示を行うことにより、変動回数にもとづく中ベース状態の終了を示唆する演出である。
このように、メータ演出およびエフェクト演出はいずれも中ベース状態の終了を示唆する演出であるが、メータ演出は小当り発生による中ベース状態の終了を示唆する一方、エフェクト演出は変動回数にもとづく中ベース状態の終了を示唆する点で異なる演出となっている。
ステップ015IWS805の後、演出制御用CPU120は、先読み予告演出の実行中であるか否かを判定し(ステップ015IWS806)、実行中でない場合にはステップ015IWS811Aへ移行する。実行中である場合、残余変動回数Pの値から1減算し(ステップ015IWS808)、減算後の値が0であるか否かを判定する(ステップ015IWS809)。0でない場合、ステップ015IWS811Aへ移行する。
減算後の残余変動回数Pの値が0である場合、つまり先読み予告演出の予告対象の変動表示を開始する場合、演出制御用CPU120は、実行中の先読み予告演出が背景変化演出であれば背景変化演出を終了させることを示す背景演出終了フラグをセットし(ステップ015IWS810)、変動パターンに応じた通常用のプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS811A)。そして、ステップ015IWS814に移行する。
演出制御用CPU120は、実行中の先読み予告演出が保留変化演出であれば保留変化演出の最終変動として、変動パターンに応じたルーレット演出用のプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS811B)。これにより、保留変化演出を行った場合、該保留変化演出の予告対象である変動においてルーレット演出を行うことができる。
ステップ015IWS803において中ベース状態に制御されていない場合、演出制御用CPU120は、開始する変動が、高ベース状態において発生した第2保留記憶(残保留)に対応する変動であったか否かを判定する(ステップ015IWS8119)。残保留に対応する変動である場合、変動パターンに応じた結果表示用のプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS811B)。結果表示とは、連荘中に払い出した賞球の総数を表示する演出である。これにより、高ベース状態が終了して残保留を消化するときには通常の変動演出は実行せずに結果表示を行うこととしている。
ステップ015IWS814では、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS811Aで選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ015IWS814)。
プロセステーブルとは、演出制御用CPU120が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って画像表示装置5等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、画像表示装置5の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU120は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で飾り図柄を表示させる制御を行う。また、プロセステーブルは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ015IWS815)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
なお、この特徴部015IWでは、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ015IWS816)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ015IWS819)。
(メータ演出設定処理)
図8−36は、メータ演出設定処理を示すフローチャートである。メータ演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、中ベース状態Aに制御されている場合にはSPリーチAはずれを伴う変動パターンPT2−3であるか否かを判定し(ステップ015IWS820,S821)、変動パターンPT2−3である場合にはステップ015IWS826へ移行する。変動パターンPT2−3でない場合、メータ演出設定処理を終了する。
また、演出制御用CPU120は、中ベース状態Bに制御されている場合にはSPリーチBはずれを伴う変動パターンPT2−4であるか否かを判定し(ステップ015IWS822,S823)、変動パターンPT2−4である場合にはステップ015IWS826へ移行する。変動パターンPT2−4でない場合、メータ演出設定処理を終了する。
また、演出制御用CPU120は、中ベース状態Aおよび中ベース状態Bのいずれにも制御されていない、つまり中ベース状態Cに制御されている場合には、SPリーチAはずれを伴う変動パターンPT2−3またはSPリーチBはずれを伴う変動パターンPT2−4であるか否かを判定し(ステップ015IWS825)、変動パターンPT2−3,PT2−4のいずれかである場合にはステップ015IWS826へ移行する。変動パターンPT2−3,PT2−4のいずれでもない場合、メータ演出設定処理を終了する。
また、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS826において、メータ増加表示を設定する(ステップ015IWS826)。なお、中ベース状態Aでは特定の小当り(小当りA)が2回発生することが通常状態への移行条件であるとともに、中ベース状態Bでは特定の小当り(小当りB)が3回発生することが通常状態への移行条件であるため、遊技状態によってメータ増加表示の実行可能回数が異なる(中ベース状態Aでは2回、中ベース状態Bでは3回)ため、特定の小当りを実行した際のメータ表示の増加量については遊技状態によって異なるようになっている。例えば、中ベース状態Aでは特定の小当りが発生する度にメータの1/2ずつ増加するのに対し、中ベース状態B,Cでは特定の小当りが発生する度にメータの1/3ずつ増加するようになっている。
その後、演出制御用CPU120は、残余小当り回数Kの値を1減算し(ステップ015IWS827)、減算後の値が0であるかを判定する(ステップ015IWS828)。0であれば、中ベース状態を終了することを報知するための終了報知演出の実行を設定する(ステップ015IWS829)。なお、終了する中ベース状態の種類ごとに異なる態様の終了報知演出を実行可能である。例えば、中ベース状態Aおよび中ベース状態Bが終了するときには、該中ベース状態Aおよび中ベース状態Bよりも有利な通常状態へ移行することとなるため、「通常状態へ移行」といった文字表示を表示することで、遊技者の期待感を煽ることができる。また例えば、中ベース状態Cが終了するときには、該中ベース状態Cよりも不利な通常状態へ移行することとなるため、「中ベース状態C終了・・・」といった文字表示を表示することで、遊技者の落胆感を煽ることができる。
(エフェクト演出設定処理)
図8−37は、エフェクト演出設定処理を示すフローチャートである。エフェクト演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、残余変動回数Lの値から1を減算する(ステップ015IWS840)。そしてエフェクト演出の実行中であるか否かを判定し(ステップ015IWS841)、実行中でなければ、エフェクト演出の実行開始に関する処理(ステップ015IWS842〜S848)を行い、実行中であれば、エフェクト演出の発展に関する処理(ステップ015IWS849〜S852)を行う。
エフェクト演出の実行開始に関する処理として、演出制御用CPU120は、まず、減算後の残余変動回数Lの値が110または10であるか否かを判定する(ステップ015IWS842)。残余変動回数Lの値が110または10ではない場合、そのままエフェクト演出設定処理を終了する。残余変動回数Lの値が110または10である場合、エフェクト演出の実行の有無を決定するためのエフェクト演出実行抽選を行う。具体的に、図8−38(A)に示すエフェクト演出実行抽選テーブルを用いてエフェクト演出実行抽選を行う。
図8−38(A)は、エフェクト演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8−38(A)に示すエフェクト演出実行抽選テーブルでは、残余変動回数Lの値(110、10)毎にエフェクト演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、残余変動回数Lの値が110である場合、30%の割合でエフェクト演出を実行することを決定し、70%の割合でエフェクト演出を実行しないことを決定する。また例えば、残余変動回数Lの値が10である場合、40%の割合でエフェクト演出を実行することを決定し、60%の割合でエフェクト演出を実行しないことを決定する。
このように、残余変動回数Lの値が110であるタイミングと10であるタイミングとでエフェクト演出を実行可能に構成されている。これにより、中ベース状態の終了を遊技者に複数回期待させることができ、興趣の向上を図ることができる。なお、残余変動回数Lの値が110であるときにエフェクト演出が行われた場合、該エフェクト演出の実行の直後に中ベース状態への移行はしないことから、該エフェクト演出はいわゆるガセ演出である。
またこのように、残余変動回数Lの値が110である場合よりも10である場合の方がエフェクト演出の実行割合が高くなるよう構成されている。これにより、残余変動回数Lの値が110であるときにエフェクト演出(ガセ演出)を高頻度で実行することによる興趣の低下を防止することができる。なお、具体的な実行割合はこれに限るものではなく、例えば、残余変動回数Lの値が10である場合は必ずエフェクト演出を実行し(実行割合100%)、残余変動回数Lの値が110である場合はエフェクト演出を実行しないことがある(実行割合100%未満)といった構成としてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、エフェクト演出を実行する場合(ステップ015IWS844のY)、実行するエフェクト演出の演出態様を決定するためのエフェクト態様決定抽選を行う(ステップ015IWS845)。具体的に、図8−38(B)に示すエフェクト演出態様決定抽選テーブルを用いてエフェクト演出実行抽選を行う。
図8−38(B)は、エフェクト演出態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8−38(B)に示すエフェクト演出態様決定抽選テーブルでは、残余変動回数Lの値(110、10)毎にエフェクト演出の演出態様に対する判定値が割り振られている。
エフェクト演出の演出態様としては、エフェクト表示を少量表示する第1態様と、エフェクト表示を少量表示してから所定のタイミングで多量表示に発展する第2態様とが設けられている。
例えば、残余変動回数Lの値が110である場合、100%の割合で第1態様をエフェクト演出の演出態様として決定する。また例えば、例えば、残余変動回数Lの値が10である場合、70%の割合で第1態様をエフェクト演出の演出態様として決定し、30%の割合で第2態様をエフェクト演出の演出態様として決定する。
このように、残余変動回数Lの値が110である場合にはエフェクト演出の演出態様として第2態様を決定し得ない構成とした。これにより、残余変動回数Lの値が110であるときのエフェクト演出(ガセ演出)において過度に煽ることによる興趣の低下を防止することができる。
次いで、演出制御用CPU120は、エフェクト演出の演出態様として第2態様を決定した場合、エフェクト演出におけるエフェクト表示の表示量の発展を待機していることを示す発展待機フラグをセットする(ステップ015IWS846のY,S847)。そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5にエフェクト表示の少量表示開始する(ステップ015IWS848)。
エフェクト演出の発展に関する処理として、演出制御用CPU120は、発展待機フラグがセットされているか否かを判定し(ステップ015IWS849)、セットされている場合、残余変動回数Lの値が3であるか否かを判定する(ステップ015IWS850)。残余変動回数Lの値が3である場合、エフェクト表示の表示量を少量表示から多量表示へ切り替えて表示し(ステップ015IWS851)、発展待機フラグをリセットし(ステップ015IWS852)、エフェクト演出設定処理を終了する。
(可変表示中演出処理)
図8−39は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、まず、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ015IWS841)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップ015IWS842)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ015IWS843)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ015IWS844)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ015IWS845)。
次いで、演出制御用CPU120は、第1図柄確定指定コマンドまたは第2図柄確定指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ015IWS856)。具体的には、コマンド解析処理において第1確定コマンド受信フラグまたは第2確定コマンド受信フラグがセットされているか否かを確認する。第1図柄確定指定コマンドまたは第2図柄確定指定コマンドを受信していれば、ステップ015IWS858に移行する。
第1図柄確定指定コマンドおよび第2図柄確定指定コマンドのいずれも受信していなければ、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイムアウトしているか否かを確認する(ステップ015IWS857)。変動時間タイマがタイムアウトしていなければ、処理を終了する。
第1図柄確定指定コマンドまたは第2図柄確定指定コマンドを受信した場合(ステップ015IWS856のY)、または変動時間タイマがタイムアウトしている場合(ステップ015IWS857のY)、演出制御用CPU120は、通常の図柄確定表示に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS858)。次いで、演出制御用CPU120は、選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ015IWS859)。また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ015IWS860)。また、演出制御用CPU120は、演出制御手段側で図柄確定期間を計測するための確定演出期間タイマに0.5秒に応じた値をセットする(ステップ015IWS861)。そして、ステップ015IWS862に移行する。
なお、本例では、図柄確定指定コマンドを受信した場合に加えて、変動時間タイマがタイムアウトした場合にも(ステップ015IWS857参照)、ステップ015IWS858以降の処理に移行して図柄確定期間に移行するのであるが、通常は図柄確定指定コマンドを取りこぼさなければ、ステップ015IWS857でYと判定されてステップ015IWS858以降の処理に移行する場合はない。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ015IWS862)。
(特図当り待ち処理)
図8−40および図8−41は、図7に示された演出制御プロセス処理における特図当り待ち処理(ステップS173)を示すフローチャートである。特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、まず、確定演出期間タイマの値を1減算し(ステップ015IWS871)、減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしているか否かを確認する(ステップ015IWS872)。減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしていなければ、プロセスタイマの値を1減算し(ステップ015IWS873)、プロセスデータnの内容(表示制御実行データn、ランプ制御実行データn、音番号データn)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ015IWS874)。
また、演出制御用CPU120は、プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ015IWS875)、プロセスデータの切替を行う(ステップ015IWS876)。また、演出制御用CPU120は、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定し、プロセスタイマをスタートさせる(ステップ015IWS877)。
次いで、演出制御用CPU120は、飾り図柄の停止図柄の確定表示中であるか否かを確認する(ステップ015IWS878)。飾り図柄の停止図柄の確定表示中であれば、そのまま処理を終了する。飾り図柄の停止図柄の確定表示中でなければ、演出制御用CPU120は、決定されている停止図柄(非時短はずれ図柄、時短はずれ図柄、大当り図柄、小当り図柄)を停止表示させる制御を行う(ステップ015IWS879)。
ステップ015IWS879の処理で大当り図柄を停止表示した場合には(ステップ015IWS880のY)、演出制御用CPU120は、大当り図柄を確定表示したことを示す大当り停止フラグをセットする(ステップ015IWS881)。そして、処理を終了する。
ステップ015IWS879の処理で小当り図柄を停止表示した場合には(ステップ015IWS882のY)、演出制御用CPU120は、小当り図柄を確定表示したことを示す小当り停止フラグをセットする(ステップ015IWS883A)。そして、演出制御用CPU120は、画像表示装置5において、V入賞口への遊技球の入賞を促すV入賞促進演出の実行を開始する制御を行い(ステップ015IWS883B)、処理を終了する。
減算後の確定演出期間タイマの値がタイムアウトしていれば(すなわち、図柄確定期間を経過していれば)、演出制御用CPU120は、エフェクト演出の実行中であるか否かを判定し(ステップ015IWS883C)、実行中であれば残余変動回数Lの値が100または0であるか否かを判定する(ステップ015IWS883D)。残余変動回数Lの値が100または0であれば、演出制御用CPU120は、エフェクト表示を消去することでエフェクト演出を終了する(ステップ015IWS883E)。このように、本例では、残余変動回数Lの値が110に対応する変動から100に対応するまでの期間、および残余変動回数Lの値が10に対応する変動から0に対応するまでの期間においてエフェクト演出を実行可能な構成となっている。これにより、複数回の変動に亘ってエフェクト演出を行うことができ、興趣の向上を図ることができる。
また演出制御用CPU120は、背景変化終了予定フラグがセットされているか否かを判定し(ステップ015IWS883F)、セットされている場合には背景画像を遊技状態に応じた背景画像に戻すことにより背景変化演出を終了し(ステップ015IWS883G)、背景変化終了予定フラグをリセットする(ステップ015IWS883H)。
その後、演出制御用CPU120は、大当り停止フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ015IWS884)。大当り停止フラグがセットされていれば、演出制御用CPU120は、大当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ015IWS885A)。なお、大当り開始指定コマンドを受信したか否かは、例えば、大当り開始指定コマンド受信フラグ(ステップ015IWS622参照)がセットされているか否かを確認することにより判定できる。大当り開始指定コマンドを受信していなければ、そのまま処理を終了する。
大当り開始指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、大当り停止フラグをリセットする(ステップ015IWS885B)。そして、演出制御用CPU120は、大当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS887)。そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ015IWS888)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ27)の制御を実行する(ステップ015IWS889)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を大当り中演出処理に応じた値に更新する(ステップ015IWS890)。
大当り停止フラグがセットされていなければ、演出制御用CPU120は、小当り停止フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ015IWS891)。小当り停止フラグがセットされていれば、演出制御用CPU120は、小当り開始指定コマンドを受信したか否かを確認する(ステップ015IWS892)。なお、小当り開始指定コマンドを受信したか否かは、例えば、コマンド解析処理において、小当り開始指定コマンドを受信したことを示すフラグがセットされているか否かを確認することにより判定できる。小当り開始指定コマンドを受信していなければ、そのまま処理を終了する。
小当り開始指定コマンドを受信していれば、演出制御用CPU120は、小当り停止フラグをリセットする(ステップ015IWS893)。次いで、演出制御用CPU120は、小当り中演出に応じたプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS894)。そして、演出制御用CPU120は、プロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定することによってプロセスタイマをスタートさせ(ステップ015IWS895)、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプ、および演出用部品としてのスピーカ27)の制御を実行する(ステップ015IWS896)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を小当り中演出処理に応じた値に更新する(ステップ015IWS897)。
小当り停止フラグもセットされていなければ(すなわち、非時短はずれ図柄または時短はずれ図柄を停止表示した場合であれば)、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示開始待ち処理(ステップS170)に応じた値に更新する(ステップ015IWS898)。
以下、本例における画像表示装置5の表示例について説明する。図8−42は、中ベース状態A,Bおよび中ベース状態Cにおいてメータ演出および終了報知演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。図8−42(A1)〜(A4)には通常状態よりも不利な中ベース状態A,Bにおいてメータ演出および終了報知演出を実行する場合の表示例を示し、図8−42(B1)〜(B4)には通常状態よりも有利な中ベース状態Cにおいてメータ演出および終了報知演出を実行する場合の表示例を示す。
例えば、中ベース状態A,Bでは、図8−42(A1)に示すように、画像表示装置5の表示領域の略中央に飾り図柄が変動表示され、画像表示装置5の表示領域の左側にメータ画像が表示される。本例で示すメータ画像は、白地部分が貯留していないことを示し、斜線部分が貯留していることを示している。例えば、図8−42(A1)では、空のメータ画像が表示されている。
図8−42(A2)に示すように、SPリーチAはずれが行われることに応じて、メータ画像が1/2程度まで貯留される。このとき、小当りAが発生するものである(図8−5(B)参照)。
そして、図8−42(A3),(A4)に示すように、2回目のSPリーチAはずれが行われることに応じて、メータ画像が上限まで貯留されるとともに、「通常状態へ移行!」といった文字表示による終了報知演出が行われる。このとき、小当りAが発生するものである(図8−5(B)参照)。
例えば、中ベース状態Cでは、図8−42(B1)に示すように、画像表示装置5の表示領域の略中央に飾り図柄が変動表示され、画像表示装置5の表示領域の左側にメータ画像が表示される。さらに画像表示装置5の表示領域の左上部分に「スペシャルモード」といった文字表示がなされることで、通常状態よりも有利な遊技状態に制御されていることが報知される。
図8−42(B2)に示すように、いずれかのSPリーチはずれ(ここではSPリーチはずれAの例を示すが、SPリーチはずれBであっても同様の挙動を示す)が行われることに応じて、メータ画像が1/3程度まで貯留される。このとき、小当りAが発生するものである(図8−5(B)参照)。
そして、図8−42(B3),(B4)に示すように、3回目のSPリーチはずれ(ここではSPリーチはずれBの例を示すが、SPリーチはずれAであっても同様の挙動を示す)が行われることに応じて、メータ画像が上限まで貯留されるとともに、「中ベースC終了・・・」といった文字表示による終了報知演出が行われる。このとき、小当りBが発生するものである(図8−5(B)参照)。
このように、中ベース状態中にメータ表示を行うことにより、小当り発生にもとづく中ベース状態の終了に注目させることができ、興趣の向上を図ることができる。
またこのように、通常状態よりも不利な中ベース状態A,Bと通常状態よりも有利な中ベース状態Cとで終了報知演出の演出態様を異ならせることで、遊技状態に応じた適切な終了報知演出を行うことができ、興趣の向上を図ることができる。
図8−43は、中ベース状態Aにおいてエフェクト演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。例えば、図8−43(C1)に示すように中ベース状態Aにおける遊技が進行し、残余変動回数Lの値が10となる変動を開始すると、図8−43(C2)に示すように、エフェクト表示が少量表示される。
次いで、エフェクト演出の演出態様として第2態様が選択されていた場合、残余変動回数Lの値が3となる変動を開始すると、図8−43(C2)に示すように、エフェクト表示の表示量が少量から多量に切り替えられる。これにより、実行中のエフェクト演出がガセ演出ではなく、中ベース状態が終了する間近であることが報知される。そして、残余変動回数Lの値が0となる変動が終了するとともにエフェクト表示が消去され、通常状態へ移行する。
なお、図示は省略するが、エフェクト演出の演出態様として第1態様が選択されていた場合、図8−43(C2)の後、残余変動回数Lの値が0となる変動が終了するとともにエフェクト表示が消去され、通常状態へ移行する。
また、図示は省略するが、残余変動回数Lの値が110となる変動では図8−43(C2)と同様の表示を行い、残余変動回数Lの値が100となる変動が終了するとともにエフェクト表示が消去されることとなる。
このように、エフェクト演出により変動回数にもとづく中ベース状態の終了を示唆することで、興趣の向上を図ることができる。
図8−44は、通常状態における状態移行示唆演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。例えば、図8−42(A4)、(B4)、または図8−43(C4)の後に通常状態へ移行し、通常状態における1回目の変動が開始されると、図8−44(D1),(D2)に示すように左右から襖が閉まるような画像を画像表示装置5に表示する。その際、画像表示装置5の表示領域の右上部分に小図柄が変動表示される。
そして、図8−44(D3)に示すように、襖画像が消去されると画像表示装置5の略中央に飾り図柄が変動表示される。その後、可変表示結果に応じた図柄が停止表示される。例えば、可変表示結果が時短はずれAである場合、図8−44(D4)に示すように、中図柄として高ベース状態へ移行することを示す高ベース図柄が停止表示され、高ベース状態へ移行する。また例えば、可変表示結果が時短はずれBまたは時短はずれCである場合、図8−44(D5)に示すように、中図柄として中ベース状態へ移行することを示す中ベース図柄が停止表示され、中ベース状態Aまたは中ベース状態Bへ移行する。また例えば、可変表示結果が非時短はずれである場合、図8−44(D6)に示すように、はずれ図柄が停止表示される。このとき、遊技状態の移行制御は行われないため、次の変動が開始されると再び図8−44(D3)以降の表示を繰り返すこととなる。
なお、図示は省略するが、可変表示結果が大当りである場合、大当り図柄が停止表示され、大当り遊技状態へ移行する。また、本例では通常状態から小当り遊技状態に制御された場合には大入賞口の開放期間が極めて短いことからV入賞が実質的に発生し得ず、遊技状態の移行制御が見込まれないことから、可変表示結果が小当りである場合、図8−44(D6)と同様のはずれ図柄が停止表示される。なお、小当り遊技状態においても継続してはずれ図柄が停止表示される。
このように、通常状態においては、状態示唆演出を行うことによりいずれの状態へ移行するかを遊技者に期待させ、興趣を向上させることができる。
また、本例では、中ベース状態に移行する時短はずれ図柄を停止表示する場合には、図8−44(D5)に示すように中ベース図柄が停止表示されることとしたが、これに限るものではない。例えば、中ベース状態に移行する時短はずれ図柄を停止表示する場合に、背景画像が変化することを示す「背景チェンジ」といった文字表示を行うとともに通常のはずれ図柄を停止表示することにより、いずれの遊技状態であるかを明示的に報知しないものであってもよい。
また、いずれの中ベース状態に制御するかを遊技者が特定可能な態様の中ベース図柄が停止表示されることとしてもよいが、図示するように、中ベースA状態に制御する場合と中ベースB状態に制御する場合とで共通の中ベース図柄が停止表示されることが望ましい。仮に、いずれの中ベース状態に制御するかを遊技者が特定可能な態様の中ベース図柄が停止表示されたのでは、変動を何回行うことで通常状態に移行するかが遊技者に認識されてしまうため、興趣が低下することが想定される。そこで、図示するように、中ベースA状態に制御する場合と中ベースB状態に制御する場合とで共通の中ベース図柄が停止表示されるよう構成することで、興趣の低下を防止することができる。
また、通常状態における状態移行示唆演出としては、いずれの遊技状態へ移行するかを煽る演出であればよく、先読み予告演出におけるルーレット演出と同様の演出を行うこととしてもよい。例えば、移行先の遊技状態がマス目に記されたルーレット画像を回転表示し、いずれのマス目が停止表示するかによって、いずれの遊技状態へ移行するかを煽る演出を行うこととしてもよい。例えば、リーチ演出を行ってはずれ図柄を停止表示して大当りではないことを報知した後、いずれの遊技状態に制御するかを示すルーレット演出を行うこととしてもよいし、特にリーチ演出を行うことなくルーレット演出を行うようなものであってもよい。
また、通常状態において大当りとなる場合、他の可変表示結果を停止表示する場合と共通の演出(例えばルーレット演出)を行った後に大当り図柄を停止表示するものであってもよいし、または他の可変表示結果を停止表示する場合には発生しない専用演出を行って大当り図柄を停止表示するものであってもよい。
図8−45は、先読み予告演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。図8−45(E1)〜(E4)((E)系)には、中ベース状態において保留変化演出を実行する場合の表示例を示し、図8−45(F1)〜(F4)((F)系)には、通常状態において背景変化演出を実行する場合の表示例を示す。
例えば、図8−45(E1)、(E2)に示すように、中ベース状態Aまたは中ベース状態Bにおいて変動を行っているときに第1始動入賞口に対する始動入賞が発生し、該始動入賞に対応する保留記憶を予告対象とする保留変化演出の実行が決定された場合、該始動入賞に対応する新たな保留表示としてルーレット保留が表示される。そして、該予告対象の変動が開始されると、図8−45(E3)に示すように、ルーレット画像が回転表示される。ここで表示されるルーレット画像におけるマス目として、SPリーチ演出Aの実行に対応する「A」、SPリーチ演出Bの実行に対応する「B」、何らかの演出の実行に対応する「?」および「!」が記されており、回転が停止した際に発光していたマス目に対応する演出の実行が示唆されるようになっている。例えば、図8−45(E4)に示すように、ルーレット画像の回転が停止し、「A」のマス目が発光表示されることにより、SPリーチ演出Aの実行が示唆される。
なお、図示は省略するが、ルーレット画像が回転表示された変動における飾り図柄の停止表示としては、図8−44(D4)〜(D6)に示したように、高ベース図柄、中ベース図柄、大当り図柄、またははずれ図柄が停止表示されることとなる。
このように、保留変化演出を行う場合、予告対象の変動が行われるまでは入賞時判定結果にかかわらず共通の演出を行うため、予告対象の変動が開始されるまでの興趣を向上させることができる。
またこのように、保留変化演出を行う場合、予告対象の変動においては可変表示結果にかかわらず共通の態様のルーレット表示が行われる。これにより、保留変化演出と予告対象の変動における変動演出に関連性を持たせることができ、興趣の向上を図ることができる。
また、図8−45(F1)に示すように、通常状態において変動を行っているときに第1始動入賞口に対する始動入賞が発生し、該始動入賞に対応する保留記憶を予告対象とする背景変化演出の実行が決定された場合、入賞時判定結果に応じて異なる背景画像が表示される。例えば、図8−45(F2)に示すように、入賞時判定結果が時短はずれまたは非時短はずれであれば第3背景画像が表示され、図8−45(F3)に示すように、入賞時判定結果が小当りまたは非時短はずれであれば第2背景画像が表示され、図8−45(F4)に示すように、入賞時判定結果が大当りまたは非時短はずれであれば第1背景画像が表示される。なお、背景変化演出が行われる場合は、通常態様の保留表示が表示されるようになっている。
このように、保留変化演出を行う場合、予告対象の変動が行われるまでは入賞時判定結果にかかわらず共通の演出を行うため、予告対象の変動が開始されるまでの興趣を向上させることができる。
図8−46は、高ベース状態が終了し、通常状態における残余保留の消化期間を経て中ベース状態Cへ移行し、更に通常状態に制御される場合の表示例を示す説明図である。例えば、大当り遊技状態が終了して高ベース状態に制御された場合、図8−46(G1)に示すように海モードに応じた背景画像が表示される。このとき、高ベース状態であることを示す「チャンスモード」の文字表示がなされる。そして、第2保留記憶が記憶された状態で高ベース状態が終了して通常状態に移行した場合、残保留の消化期間中では、図8−46(G2)に示すように結果表示がなされる。ここでは、連荘中に3000個の賞球が払い出されたことを示す「3000pt GET」の文字表示がなされる。
そして、残保留に対応する変動において時短はずれD図柄が停止表示された場合、中ベース状態Cに対応する森モードに応じた背景画像が表示される。このとき、通常状態よりも有利な中ベース状態Cであることを示す「スペシャルモード」の文字表示がなされる。そして、中ベース状態Cが終了すると通常状態に移行し、図8−46(G4)に示すように山モードに応じた背景画像が表示される。該通常状態で例えば時短はずれB図柄が停止表示された場合は中ベース状態Aに制御し、また該通常状態で例えば時短はずれC図柄が停止表示された場合は中ベース状態Bに制御する。
また、時短はずれD図柄が停止表示されずに残保留の消化が終了した場合、第1始動入賞を主に行う通常状態に移行し、図8−46(G4)に示すように山モードに応じた背景画像が表示される。該通常状態で例えば時短はずれB図柄が停止表示された場合は中ベース状態Aに制御し、また該通常状態で例えば時短はずれC図柄が停止表示された場合は中ベース状態Bに制御する。
なお、本例では、通常状態と中ベース状態とではそれぞれ異なる背景画像を表示することとしたが、いずれの遊技状態も左打ちさせる遊技状態であるため、共通の背景画像を表示することとしてもよい。また、通常状態よりも不利な中ベース状態A,Bと通常状態とでは共通の背景画像を表示するとともに、通常状態よりも有利な中ベース状態Cでは異なる背景画像を表示することとしてもよい。
なお、本例では、中ベース状態の終了(通常状態への移行)の条件として、所定の小当りが特定回(小当りAが2回、小当りBが3回、いずれかの小当りが3回)発生する第1条件と、所定回(100回、200回、32回)の変動を行う第2条件とが設けられており、第1条件および第2条件のうちいずれか一方が成立したことにもとづいて中ベース状態を終了することとしているが、これに限るものではなく、第1条件および第2条件の両方が成立したことにもとづいて中ベース状態を終了する構成としてもよい。例えば、中ベース状態Aにおいて、100回の変動表示が行われた場合にも、小当りAが2回発生していなければそのまま中ベース状態Aを継続し、小当りAが2回発生することにもとづいて該中ベース状態Aを終了する構成としてもよい。
なお、エフェクト演出により変動回数にもとづく中ベース状態の終了を示唆することとしたが、エフェクト演出とは異なる演出として、変動回数にもとづく中ベース状態の終了を報知する演出を実行可能であることとしてもよい。例えば、中ベース状態が終了する10変動前から変動毎にカウントダウンし、0カウントを報知することで通常状態への移行を報知するカウントダウン演出を実行可能であることとしてもよい。その場合、エフェクト演出を実行する場合にはカウントダウン演出を実行しないこととしてもよい。
なお、本例では、図8−1に示す盤面構成を有するパチンコ遊技機1を例に挙げて説明したが、これに限るものではない。例えば、通過ゲート41および可変入賞球装置6Bに代えて可変入賞ユニットが設けられていることとしてもよい。可変入賞ユニットは、前後方向に開閉制御可能なスライド式可変入賞装置と、スライド式可変入賞装置の下側に設けられ、遊技球が通過することにもとづいて普通図柄の変動を開始する普通作動口と、第2始動入賞口とが組み合わされて設けられており、スライド式可変入賞装置は、やや傾斜した状態で左右方向に延在し、遊技球が流下する流路の底面として形成される板状の底面部材を前後方向に進退移動させることにより、底面部材の下方に位置する普通作動口に遊技球が入賞可能な開状態(開放状態ともいう)と遊技球が入賞不能な閉状態(閉鎖状態ともいう)とに変化し、閉鎖状態であるときのスライド式可変入賞装置の底面部材における遊技球の流下方向に位置する第2始動入賞口に遊技球が入賞可能であることとしてもよい。その場合、スライド式可変入賞装置は通常時には開放状態に制御されており、普通図柄が当りとなることにもとづいて閉鎖状態に制御されるものである。さらに、閉鎖状態であるときのスライド式可変入賞装置の底面部材における遊技球の流下経路上に、該底面部材上を流下する遊技球が第2始動入賞口に入賞することは妨げない一方で、スライド式可変入賞装置が開放状態であるときに遊技球が第2始動入賞口に入賞することを妨げる突起部を備えていることとしてもよい。これにより、普通図柄の当り制御が終了してスライド式可変入賞装置が閉鎖状態から開放状態に制御されるとともに遊技球が第2始動入賞口へ入賞することを防止できるため、遊技機の製作者の意図しない第2始動入賞口への入賞の発生を抑制することができる。特に、スライド式可変入賞装置を短時間のみ閉鎖状態に制御する当り制御を行う場合には、遊技球が第2始動入賞口へ入賞しないことを前提として遊技機が製作されることもあるため、開放状態に制御されるとともに遊技球が第2始動入賞口へ入賞することを防止することで、遊技機の製作者の意図する遊技を行わせることができる。
また、本例では、通常状態において非時短はずれ図柄が選択され得る構成としたが、これに限るものではなく、通常状態において非時短はずれ図柄が選択されない(全てが時短はずれである)構成としてもよい。その場合、通常状態において1回変動を行うだけでいずれかの遊技状態に制御されることとなり、通常状態をより特別な遊技状態とすることができ、興趣の向上を図ることができる。
また、本例では、通常状態において時短はずれ図柄が停止表示されて高ベース状態に制御される場合、移行する高ベース状態は必ず1回の高ベース状態であることとしたが、これに限るものではない。例えば、通常状態において、時短はずれA図柄が停止表示された場合に1回の高ベース状態に制御し、時短はずれX図柄が停止表示された場合に99回の高ベース状態(第2特別図柄の変動表示を99回終了するか、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを合計103回終了するか、次の大当りが発生するまで維持される高ベース状態)に制御可能であることとしてもよい。99回の高ベース状態に制御された場合には該高ベース状態の制御中に大当りとなる可能性が極めて高いことから、時短はずれAと時短はずれXとの選択割合を調整することにより、出玉率を調整可能である。
また、本例では、時短回数カウンタおよび変動回数カウンタの値は変動停止時に更新されることとしたが、これに限るものではない。例えば、変動開始時に時短回数カウンタおよび変動回数カウンタの値を変動開始時に更新し、更新後の値が0である場合に該変動開始時に高ベースフラグまたは中ベースフラグをリセットすることとしてもよい。その場合、例えば、中ベースA状態における100回目の変動が時短はずれ変動であれば、該時短はずれ変動の変動開始時に中ベースフラグAがリセットされるとともに、該時短はずれ変動にもとづいて中ベースA状態に再度制御されることとしてもよい。
また、本例では、中ベース状態において規定回数の変動を行うことにもとづいて通常状態に制御する(中ベース状態が終了する)構成であって、中ベース状態における規定回数目の変動で時短はずれ図柄が停止表示された場合、該時短はずれ変動は中ベース状態における変動であることとして、該時短はずれ変動による中ベース状態の制御は行わない構成としたが、これに限るものではない。例えば、中ベース状態における規定回数目の変動で時短はずれ図柄が停止表示された場合、中ベース状態を一旦終了させて通常状態に制御するとともに、該時短はずれ図柄の変動にもとづいた中ベース状態に制御することとしてもよい。
例えば、中ベース状態において規定回数の変動を行うことにもとづいて通常状態に制御する(中ベース状態が終了する)構成であって、変動回数カウンタの値の更新および中ベースフラグをリセットする処理が変動停止時に行われる構成である場合、中ベース状態における規定回数目の変動であって時短はずれ変動の停止時に中ベース状態を終了させ、図柄停止期間中は低ベース状態に制御するとともに、次の変動開始時に該時短はずれ変動にもとづく中ベース状態に制御するとともに、該次の変動においては該時短はずれ変動にもとづく中ベース状態における制御を行うこととしてもよい。
例えば、中ベース状態において規定回数の変動を行うことにもとづいて通常状態に制御する(中ベース状態が終了する)構成であって、変動回数カウンタの値の更新および中ベースフラグをリセットする処理が変動開始時に行われる構成である場合、中ベース状態における規定回数目の変動であって時短はずれ変動の開始時に中ベース状態を終了させ、該変動の実行中および図柄停止期間中は低ベース状態に制御するとともに、次の変動開始時に該時短はずれ変動にもとづく中ベース状態に制御するとともに、該次の変動においては該時短はずれ変動にもとづく中ベース状態における制御を行うこととしてもよい。このように、時短はずれ図柄による遊技状態に移行制御を有効とするか否かについては、変動開始時における遊技状態にもとづいて判断する構成としてもよいし、実際に時短はずれ図柄が停止表示されるときにおける遊技状態にもとづいて決定される構成としてもよい。
また、本例では、中ベース状態において、SPリーチ演出を行ってはずれ図柄を停止表示する一連の演出を小当り変動である場合に限り実行可能であることとしたが、これに限るものではない。例えば、はずれ変動においても該一連の演出を実行可能であることとしてもよい。具体的には、以下の変形例1を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
図8−47は、変形例1における変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。例えば、変形例1では、上述した図8−5(B)に示した変動パターンテーブルに代えて、図8−47に示す変動パターンテーブルを用いて、中ベース状態における第1特別図柄の変動の変動パターンを選択するものである。
図8−47に示すように、変形例1では、第1特別図柄の変動表示を実行する場合、中ベース状態中にはずれ(非時短はずれおよび時短はずれを含む)となる場合には、変動パターンとして、変動パターンPT2−1(通常はずれ)、変動パターンPT2−2(ノーマルリーチはずれ)、変動パターンPT7−1(スーパーリーチAの末はずれ図柄を停止表示するSPリーチAはずれ)、または、変動パターンPT2−4(スーパーリーチBの末はずれ図柄を停止表示するSPリーチBはずれ)に決定される。
このように、小当り変動と同様の挙動を示す変動をはずれ変動においても実行可能とすることにより、中ベース状態A,Bにおいてははずれ変動であっても通常状態へ移行することを期待させることができ、中ベース状態Cにおいてははずれ変動であっても通常状態へ移行することの不安感を与えることができる。
これにより、SPリーチ演出を行ってはずれ図柄を停止表示する一連の演出に注目を集め、興趣の向上を図ることができる。
例えば、中ベース状態において、SPリーチはずれを伴う変動パターンPT7−1,PT7−2の選択割合を極端に少なくすることで、SPリーチはずれが発生したときにはずれ変動であるのか小当り変動であるのかを遊技者に認識させにくくすることができ、ひいては、小当りの発生が終了条件である中ベース状態が終了したのか否かを認識させにくくすることができる。また、その場合、通常状態と中ベース状態とで共通する演出を行うことで、通常状態に制御されているのか中ベース状態に制御されているのかを認識させにくくすることが望ましい。
また、実行した変動回数にもとづいて中ベース状態が終了する場合、中ベース状態の最終変動においてSPリーチはずれを伴う変動が行われることとしてもよい。例えば、中ベース状態Aは100回の変動を行うことにもとづいて終了するのであるが、該中ベース状態Aにおける100回目の変動がはずれ変動である場合、必ずSPリーチはずれを伴う変動パターンPT7−1,PT7−2を選択するようなこととしてもよい。これにより、中ベース状態の終了時に遊技者に期待感を与えることができる。
また、小当り変動においてSPリーチはずれが行われ、該SPリーチはずれを所定回実行したとき(所定回小当り遊技状態に制御したとき)に中ベース状態が終了することとしたが、これに限るものではなく、小当り変動において他の演出(例えばキャラクタが通過する演出)を行い、該他の演出を所定回実行したときに中ベース状態が終了することとしてもよい。また、はずれ変動において該他の演出を実行可能である構成としてもよい。
また、本例では、通常状態から大当りを経由して高ベース状態に制御される場合(つまり、初当りとなる場合)、1回の高ベース状態に制御されることとしたが、これに限るものではない。例えば、通常状態から大当りを経由して高ベース状態に制御される場合(つまり、初当りとなる場合)、7回の高ベース状態に制御されることとしたが、これに限るものではない。具体的には、以下の変形例2を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
図8−48は、変形例2における遊技状態の遷移について示す説明図である。例えば、通常状態から大当りを経由して高ベース状態に制御される場合(つまり、初当りとなる場合)、7回の高ベース状態に制御される。これにより、図8−29に示した例と比較して、通常状態における有利度を向上させることができ、興趣の向上を図ることができる。
また、図8−48に示すように、通常状態において時短はずれE図柄が停止表示された場合、1回の高ベース状態に制御するものである。つまり、通常状態において時短はずれAが停止表示された場合には7回の高ベース状態に制御することにより、通常状態における有利度を向上させることができ、興趣の向上を図ることができるとともに、時短はずれEが停止表示された場合には1回の高ベース状態に制御することにより、段階的に遊技状態が移行するため、興趣を向上させることができる。
また、図8−48に示すように、通常状態において第1特別図柄の変動表示結果を時短はずれとする場合、時短はずれ種別として時短はずれAを2%の割合で、時短はずれBを40%の割合で、時短はずれCを40%の割合で、時短はずれEを18%の割合で、決定するものであるが、この振り分けについては任意である。
また、高ベース状態への制御を示唆する演出を、複数のタイミングのうちいずれかのタイミングから開始可能な構成としてもよい。具体的には、以下の変形例3を用いて説明する。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
(可変表示開始設定処理)
図8−49は、変形例3における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、図8−35に示した可変表示開始設定処理におけるステップ015IWS803〜S812Bの処理に代えて、以下のステップ015IWS901〜S914の処理を実行する。
ステップ015IWS901において、演出制御用CPU120は、通常状態に制御されているか否かを判定し(ステップ015IWS901)、制御されていればステップ015IWS911へ移行する。通常状態に制御されていない場合、演出制御用CPU120は、中ベース状態に制御されているか否かを判定し、中ベース状態に制御されていなければ、つまり高ベース状態に制御されている場合、ステップ015IWS909へ移行する。
中ベース状態に制御されている場合、演出制御用CPU120は、メータ演出に関する設定を行うメータ演出設定処理(ステップ015IWS903。図8−36参照)を行う。そして、演出制御用CPU120は、残余変動回数Lの値から「1」減算し(ステップ015IWS904)、減算後の残余変動回数Lの値が10または5であるか否かを判定する(ステップ015IWS905)。減算後の残余変動回数Lの値が10または5である場合、特定ルーレット演出の実行を示唆する前兆演出の実行の有無を決定するための前兆演出実行抽選を行う(ステップ015IWS906)。特定ルーレット演出は、高ベース状態への移行を示唆する演出であって、中ベース状態における最後の4変動および通常状態における変動の変動演出として実行され得る演出である。ステップ015IWS906では、具体的に、図8−50(A)に示す前兆演出実行抽選テーブルを用いて前兆演出実行抽選を行う。
図8−50(A)は、前兆演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8−50(A)に示す前兆演出実行抽選テーブルでは、残余変動回数Lの値(10、5)毎に前兆演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、残余変動回数Lの値が10である場合、30%の割合で前兆演出を実行することを決定し、70%の割合で前兆演出を実行しないことを決定する。また例えば、残余変動回数Lの値が5である場合、60%の割合で前兆演出を実行することを決定し、40%の割合で前兆演出を実行しないことを決定する。
このように、変形例3では、残余変動回数Lの値が10であるときにも5であるときにも前兆演出が行われずに特定ルーレット演出が行われることがありうるが、これに限るものではなく、必ずいずれかのタイミングで前兆演出が実行される構成としてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、前兆演出の実行が決定されたか否かを判定し、決定されていない場合にはステップ015IWS909へ移行する。前兆演出の実行が決定された場合、演出制御用CPU120は、前兆演出の実行を設定する(ステップ015IWS908)。その後、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じた通常用のプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS909)。そして、ステップ015IWS814に移行する。
また、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS905において減算後の残余変動回数Lの値が10または5でない場合、減算後の残余変動回数Lの値が0〜3のいずれかであるか否かを判定し(ステップ015IWS910)、減算後の残余変動回数Lの値が0〜3のいずれでもない場合、ステップ015IWS909へ移行する。減算後の残余変動回数Lの値が0〜3のいずれかである場合、演出制御用CPU120は、特定ルーレット演出を開始済みであるか否かを判定し(ステップ015IWS911)、既に開始済みである場合にはステップ015IWS914へ移行する。
未だ特定ルーレット演出を開始していない場合、特定ルーレット演出の開始の有無を決定するための特定ルーレット演出開始抽選を行う(ステップ015IWS912)。具体的に、図8−50(B)に示す特定ルーレット演出開始抽選テーブルを用いて特定ルーレット演出開始抽選を行う。
図8−50(B)は、特定ルーレット演出開始抽選テーブルを示す説明図である。図8−50(B)に示す特定ルーレット演出開始抽選テーブルでは、残余変動回数Lの値(0〜3)毎に特定ルーレット演出の開始の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、残余変動回数Lの値が0である場合、80%の割合で特定ルーレット演出を開始することを決定し、20%の割合で特定ルーレット演出を開始しないことを決定する。また例えば、残余変動回数Lの値が1である場合、70%の割合で特定ルーレット演出を開始することを決定し、30%の割合で特定ルーレット演出を開始しないことを決定する。
また例えば、残余変動回数Lの値が2である場合、60%の割合で特定ルーレット演出を開始することを決定し、40%の割合で特定ルーレット演出を開始しないことを決定する。また例えば、残余変動回数Lの値が3である場合、50%の割合で特定ルーレット演出を開始することを決定し、50%の割合で特定ルーレット演出を開始しないことを決定する。
このように、残余変動回数Lが少ない程(通常状態への制御が近い程)特定ルーレット演出を開始しやすいよう構成されている。
次いで、演出制御用CPU120は、特定ルーレット演出の開始が決定されたか否かを判定し(ステップ015IWS913)、特定ルーレット演出の開始が決定されていなければステップ015IWS909へ移行する。特定ルーレット演出の開始が決定された場合、演出制御用CPU120は、変動パターンに応じた特定ルーレット演出用のプロセステーブルを選択する(ステップ015IWS914)。そして、ステップ015IWS814に移行する。
図8−51は、変形例3における特定ルーレット演出を実行する場合の表示例を示す説明図である。例えば、図8−51(H1)に示すように中ベース状態における減算後の残余変動回数Lの値が10または5である場合に前兆演出が行われる。このとき、「そろそろルーレットかも?」と表示することにより前兆演出が行われる。
そして、特定ルーレット演出が開始されると、図8−51(H1)に示すように画像表示装置5にルーレット画像が回転表示される。ここで表示されるルーレット画像におけるマス目として、SPリーチ演出Aの実行に対応する「A」、SPリーチ演出Bの実行に対応する「B」、何らかの演出の実行に対応する「?」、および特定ルーレット演出の継続を示す「続」が記されており、回転が停止した際に発光していたマス目に対応する演出の実行が示唆されるようになっている。例えば、図8−51(H3),(H5)に示すように、ルーレット画像の回転が停止し、「A」のマス目が発光表示されることによりSPリーチ演出Aの実行が示唆され、SPリーチ演出Aが実行される。
その後、通常状態における可変表示結果が時短はずれAであれば、図8−51(H6)に示すように、中図柄として高ベース状態へ移行することを示す高ベース図柄が停止表示され、高ベース状態へ移行する。また例えば、通常状態における可変表示結果が時短はずれBまたは時短はずれCである場合、図8−51(H7)に示すように、中図柄として中ベース状態へ移行することを示す中ベース図柄が停止表示され、中ベース状態Aまたは中ベース状態Bへ移行する。また例えば、可変表示結果が大当りである場合、図8−51(H8)に示すように、大当り図柄が停止表示される。
また、特定ルーレット演出が行われて可変表示結果が非時短はずれである場合、また中ベース状態において時短はずれである場合、図8−51(H4)に示すように、ルーレット画像の回転が停止し、「続」のマス目が発光表示される。このとき、遊技状態の移行制御は行われないため、次の変動が開始されると再び図8−51(H2)以降の表示を繰り返すこととなる。また、通常状態および中ベース状態で小当り図柄が停止表示された場合にも、小当り遊技状態における大入賞口の開放期間が極めて短いため、V入賞が発生することは稀である。そこで、可変表示結果が小当りである場合も、可変表示結果が非時短はずれである場合と同様に、図8−51(H4)以降の表示を行うこととしてもよい。
これにより、長い期間に亘って高ベース状態への移行を示唆することができ、興趣の向上を図ることができる。また、中ベース状態から通常状態にかけて特定ルーレット演出を複数変動に亘って行う場合と、中ベース状態では特定ルーレット演出を行わずに通常状態においてのみ特定ルーレット演出を行う場合とがあるため、演出パターンを増加させることができ、興趣の向上を図ることができる。
変形例3に示した特定ルーレット演出は、残り何回の変動で中ベース状態が終了するかを遊技者が認識していない状況下で実行されることが望ましい。例えば、中ベース状態Aと中ベース状態Bとで、いずれの中ベース状態に制御されているかを認識困難な演出(例えば、いずれの中ベース状態であっても共通の演出)を実行するとともに、残余変動回数Lの値が100〜103である場合と、残余変動回数Lの値が0〜3である場合と、で共通に特定ルーレット演出を行うこととすれば、残り何回の変動で中ベース状態が終了するかを遊技者が認識することが困難であるため、特定ルーレット演出の演出効果を向上させることができる。
また、遊技状態の移行を示唆する演出を実行する遊技機としては、以下の変形例4を用いて説明するような遊技機であってもよい。なお、上述した実施の形態と同じ箇所については、説明を省略する。
図8−52は、変形例4における遊技状態の遷移について示す説明図である。変形例4では、遊技状態として、通常状態(低確率低ベース状態)と、時短状態(低確率高ベース状態)と、確変状態(高確率高ベース状態)とに制御可能である。変形例4における高ベース状態(時短状態、確変状態)は、低ベース状態(通常状態)と比較して、特別図柄の変動時間が短いとともに、可変入賞級装置6Bへ入賞しやすいよう構成されている。
通常状態では左打ちが行われ、主に第1特別図柄の変動表示が行われる。通常状態において変動表示が行わると、1/300の割合で大当りとなる。通常状態から大当り遊技状態を行った後、確変状態に制御される。
また、変形例4では、RAMクリアが行われるか、または大当りが発生すると救済時短回数カウンタに所定値(例えば800)がセットされ、通常状態において特別図柄(第1特別図柄および第2特別図柄の両方を含む)の変動を行う度に、救済時短回数カウンタの値を1ずつ減算する処理を行う。そして、救済時短回数カウンタの値が0になったこと、つまり通常状態において大当りが発生することなく800回の変動が行われることを契機として、時短状態に制御される。以下、通常状態において大当りが発生することなく所定回(800回)の変動が行われることを契機として制御される時短状態を救済時短ということがある。
救済時短では右打ちが行われ、主に第2特別図柄の変動表示が行われる。救済時短において変動表示が行わると、1/300の割合で大当りとなる。救済時短において大当りが発生することなく800回の変動が行われることを契機に通常状態に制御される。なお、救済時短においては特別図柄の変動が行われた場合にも救済時短回数カウンタの値は更新されない。また、救済時短から大当り遊技状態を行った後、確変状態に制御される。
確変状態では右打ちが行われ、主に第2特別図柄の変動表示が行われる。通常状態において変動表示が行わると、1/30の割合で大当りとなる。確変状態から大当り遊技状態を行った後、再度確変状態に制御される。なお、救済時短においては特別図柄の変動が行われた場合にも救済時短回数カウンタの値は更新されない。
確変状態では特別図柄の変動を行う度に、確変状態を終了するか否かを決定するための転落抽選を行い、転落抽選に当選した場合、確変状態が終了して通常状態に制御される。ここでは、1/50の割合で当選する転落抽選を行うものとする。
また、変形例4におけるパチンコ遊技機は、最後に大当りとなってから実行した特別図柄の変動表示の回数を特定可能な情報を外部装置へ出力可能である。例えば、大当りとなったことにもとづいて特定のカウンタに0をセットし、特別図柄の変動表示を行うごとに該特定のカウンタに1ずつ加算し、該特定のカウンタの値を示す変動回数情報を外部装置へ出力するものであってもよいし、または、特別図柄の変動を行ったことを示す変動実行情報を変動毎に外部装置へ出力し、該外部装置側で該変動実行情報が入力された回数にもとづいて最後に大当りとなってから実行した特別図柄の変動表示の回数を特定するものであってもよい。外部装置では、最後に大当りとなってから実行した特別図柄の変動表示の回数を遊技者に報知可能に構成されている。
また、変形例4において、演出制御用CPU120は、最後に大当りとなってから実行した特別図柄の変動表示の回数が所定回数(800回)を超えた後、通常状態において救済時短に移行制御することを示唆する救済示唆演出を実行可能である。例えば、特別図柄の変動を行うごとに、図8−53(A)に示す救済示唆演出実行抽選テーブルを用いて救済示唆演出の実行の有無を決定し、実行する場合には図8−53(B)に示す救済態様決定抽選テーブルを用いて救済示唆演出の演出態様を決定可能である。
図8−53(A)は、変形例4における救済示唆演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8−53(A)に示す救済示唆演出実行抽選テーブルでは、救済時短回数カウンタの値(110、60、10)毎に救済示唆演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、救済時短回数カウンタの値が110である場合、20%の割合で救済示唆演出を実行することを決定し、80%の割合で救済示唆演出を実行しないことを決定する。また例えば、救済時短回数カウンタの値が60である場合、40%の割合で救済示唆演出を実行することを決定し、60%の割合で救済示唆演出を実行しないことを決定する。また例えば、救済時短回数カウンタの値が10である場合、70%の割合で救済示唆演出を実行することを決定し、30%の割合で救済示唆演出を実行しないことを決定する。
図8−53(B)は、変形例4における救済示唆演出態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8−53(B)に示す救済示唆演出態様決定抽選テーブルでは、残余変動回数Lの値(110、10)毎に救済示唆演出の演出態様に対する判定値が割り振られている。
救済示唆演出は、上述したエフェクト演出と同様の表示を行う演出である。救済示唆演出の演出態様としては、エフェクト表示を少量表示する第1態様と、エフェクト表示を少量表示してから所定のタイミングで多量表示に発展する第2態様とが設けられている。なお、背景画像が変化する演出を救済示唆演出としてもよい。
例えば、救済時短回数カウンタの値が110である場合、100%の割合で第1態様を救済示唆演出の演出態様として決定する。また例えば、救済時短回数カウンタの値が60である場合、80%の割合で第1態様を救済示唆演出の演出態様として決定し、20%の割合で第2態様を救済示唆演出の演出態様として決定する。また例えば、救済時短回数カウンタの値が10である場合、30%の割合で第1態様を救済示唆演出の演出態様として決定し、60%の割合で第2態様を救済示唆演出の演出態様として決定する。
これにより、遊技者は、最後に大当りとなってから実行した特別図柄の変動表示の回数は認識可能であるが、該変動表示には確変状態における変動表示と通常状態における変動表示とが含まれ得るため、最後に大当りとなってから確変状態が終了するまでの変動回数を認識している遊技者を除き、通常状態において実行した変動回数の正確な値については認識困難であって、救済時短に制御する正確な時期については認識困難である。つまり、通常状態において遊技を開始した遊技者にとって、最後に大当りとなってから実行した特別図柄の変動表示の回数が800回を超えた後のタイミングでは、いつ救済時短に制御されるかが認識できないため、救済時短回数カウンタの値が110や60のときに救済示唆演出(ガセ演出)を行う場合にも救済時短への制御を期待させることができ、興趣を向上させることができる。
このように、救済時短回数カウンタの値が110であるタイミングと60であるタイミングと10であるタイミングとで救済示唆演出を実行可能に構成されている。これにより、救済時短への制御を遊技者に複数回期待させることができ、興趣の向上を図ることができる。
またこのように、救済時短回数カウンタの値が小さい程、救済示唆演出の実行割合が高くなるよう構成されている。これにより、救済時短回数カウンタの値が大きい値であるときに救済示唆演出(ガセ演出)を高頻度で実行することによる興趣の低下を防止することができる。
またこのように、救済時短回数カウンタの値が110である場合には救済示唆演出の演出態様として第2態様を決定し得ない構成とした。これにより、救済時短回数カウンタの値が110であるときの救済示唆演出(ガセ演出)において過度に煽ることによる興趣の低下を防止することができる。
なお、変形例4では、時短状態において救済時短回数カウンタを更新しない構成としたが、これに限るものではなく、例えば、時短状態においても救済時短回数カウンタの値を更新するが、時短状態において救済時短回数カウンタの値が0になった場合には再度時短状態に制御しないよう構成してもよい。
以上に説明したように、本特徴部015IWには、以下に示す発明が含まれている。
従来、特開2015−80649号公報に記載されているように、複数の状態に制御可能な遊技機において、大当り遊技状態を介さずに所定の状態(例えば確変状態)へ移行するものがあった。しかしながら、特開2015−80649号公報に記載の遊技機にあっては、状態移行する際の制御に改善の余地があった。そこで、本特徴部015IWには、以下(手段015−1)〜(手段015−26)の遊技機が記載されている。
(手段015−1)可変表示(本例では、特別図柄の変動表示)を行い、特定表示結果(本例では、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(本例では、時短状態(高ベース状態、中ベース状態))とに制御可能な状態制御手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015S536Aを行うことにより高ベース状態に制御し、ステップ015IWS536Aを行うことにより大当り遊技状態の制御にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御し、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を備え、
状態制御手段は、
通常状態において、可変表示結果として特定表示結果と異なる特別表示結果(本例では、時短はずれ図柄)が導出表示されたことにもとづいて特別状態に制御可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御する)、
特別状態を終了させる特別状態終了手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を含み、
特別状態終了手段は、可変表示結果として特定表示結果および特別表示結果と異なる特殊表示結果(本例では、小当り図柄)が特定回(本例では、中ベース状態Aであれば小当りA図柄が2回、中ベース状態Bであれば小当りB図柄が3回、中ベース状態Cであればいずれかの小当り図柄が3回)導出表示されたことにもとづいて特別状態を終了させることが可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する(図8−29参照))、
特別状態において、特殊表示結果が表示されるときに特定演出(本例では、SPリーチはずれ)を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS811A,S811B,S815,S845を行う部分)と、
特定演出実行手段が特定演出を特定回実行したときに特別状態が終了することを報知する報知演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS829を行う部分)と、をさらに備え、
特別状態は、通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である(本例では、中ベース状態Cで大当り遊技状態が発生した場合には7回の高ベース状態に制御する一方、通常状態で大当り遊技状態が発生した場合には1回の高ベース状態に制御する点で、中ベース状態Cの方が通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態である(図8−29参照))
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、通常状態へ移行することが特定演出により示唆されるので、特別状態が継続するか否かに注目させ、興趣を向上させることができる。
(手段015−2)手段015−1において、
可変表示として、第1識別情報の可変表示(本例では、第1特別図柄の変動表示)と、第2識別情報の可変表示(本例では、第2特別図柄の変動表示)とを実行可能な遊技機であって、
状態制御手段は、
可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて通常状態よりも第2識別情報の可変表示が実行されやすい所定特別状態(本例では、中ベース状態)に制御可能であるとともに(本例では、時短はずれB〜D図柄が停止表示されたことにもとづいて中ベース状態A〜Cに制御可能である(図8−29参照))、
有利状態に制御されたことにもとづいて所定特別状態よりも第2識別情報の可変表示が実行されやすい特定特別状態(本例では、高ベース状態)に制御可能であり(本例では、大当り遊技状態に制御されたことにもとづいて高ベース状態に制御可能である(図8−29参照))、
特定特別状態は、第1特定特別状態(本例では、1回の高ベース状態)と、該第1特定特別状態よりも制御される期間が長い第2特定特別状態(本例では、7回の高ベース状態)とを含み、
状態制御手段は、通常状態において有利状態に制御されたことにもとづいて第1特定特別状態に制御し、所定特別状態において有利状態に制御されたことにもとづいて第2特定特別状態に制御する(本例では、通常状態で大当り遊技状態が発生した場合には1回の高ベース状態に制御し、中ベース状態Cで大当り遊技状態が発生した場合には7回の高ベース状態に制御する(図8−29参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、有利状態に制御されたことにもとづく移行先の状態が変化し、興趣を向上させることができる。
(手段015−3)手段015−1または手段015−2において、
所定特別状態において、特定回よりも少ない回数の特定演出が実行されたときに、特定演出の実行回数を示唆する回数示唆演出(本例では、メータ演出)を実行可能な回数示唆演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS804を行う部分)を備えた
こととしてもよい。
そのような構成によれば、通常状態へ移行することが徐々に示唆されるので、特定演出に注目させ、興趣を向上させることができる。
(手段015−4)手段015−1から手段015−3のいずれかにおいて、
所定特別状態と通常状態とで共通の領域(本例では、左側領域)へ遊技媒体(本例では、遊技球)を発射する遊技を行う遊技機であって、
所定特別状態において、通常状態とは異なる所定演出を実行する所定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS651,S653C,S654Cを行うことにより、通常状態と中ベース状態とで異なる背景画像を表示する部分)を備えた
こととしてもよい。
そのような構成によれば、所定演出により状態移行を把握しやすくさせ、興趣を向上させることができる。
(手段015−5)手段015−1から手段015−4のいずれかにおいて、
特定演出実行手段は、特殊表示結果とは異なる表示結果が導出表示されるときにも特定演出を実行可能である(変形例1では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、図8−47に示す変動パターンテーブルを用いて中ベース状態における変動パターンを選択することで、小当り図柄とは異なるはずれ図柄が停止表示される際にもSPリーチはずれを実行可能である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出に注目させ、興趣を向上させることができる。
(手段015−6)可変表示(本例では、特別図柄の変動表示)を行い、特定表示結果(本例では、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(本例では、時短状態(高ベース状態、中ベース状態))とに制御可能な状態制御手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015S536Aを行うことにより高ベース状態に制御し、ステップ015IWS536Aを行うことにより大当り遊技状態の制御にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御し、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を備え、
状態制御手段は、
通常状態において、可変表示結果として特定表示結果と異なる特別表示結果(本例では、時短はずれ図柄)が導出表示されたことにもとづいて特別状態に制御可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御する)、
特別状態を終了させる特別状態終了手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を含み、
特別状態終了手段は、可変表示結果として特定表示結果および特別表示結果と異なる特殊表示結果(本例では、小当り図柄)が特定回(本例では、中ベース状態Aであれば小当りA図柄が2回、中ベース状態Bであれば小当りB図柄が3回、中ベース状態Cであればいずれかの小当り図柄が3回)導出表示されたことにもとづいて特別状態を終了させることが可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する(図8−29参照))、
特別状態において、特殊表示結果が表示されるときに特定演出(本例では、SPリーチはずれ)を実行可能な特定演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS811A,S811B,S815,S845を行う部分)と、
特定演出実行手段が特定演出を特定回実行したときに特別状態が終了することを報知する報知演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS829を行う部分)と、をさらに備え、
通常状態は、特別状態よりも遊技者にとって有利な状態である(本例では、中ベース状態A,Bでは時短はずれ図柄が停止表示されても高ベース状態に制御しない一方、通常状態で時短はずれ図柄Aが停止表示された場合には高ベース状態に制御する点で、中ベース状態A,Bよりも通常状態の方が遊技者にとって有利な遊技状態である(図8−29参照))
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、通常状態へ移行することが特定演出により示唆されるので、特別状態がいつ終了するかに注目させ、興趣を向上させることができる。
(手段015−7)手段015−6において、
状態制御手段は、特別状態において可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて状態を変化させない(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ015IWS152を行うことにより、中ベース状態で時短はずれ図柄が停止表示されても遊技状態を変化させない(図8−29参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、過度に状態移行が複雑になることを抑制し、興趣の低下を防止することができる。
(手段015−8)手段015−6または手段015−7において、
可変表示として、第1識別情報の可変表示(本例では、第1特別図柄の変動表示)と、第2識別情報の可変表示(本例では、第2特別図柄の変動表示)とを実行可能な遊技機であって、
状態制御手段は、可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて、通常状態よりも第2識別情報の可変表示が実行されやすい所定特別状態(本例では、中ベース状態)と、該所定特別状態よりも第2識別情報の可変表示が実行されやすい特定特別状態(本例では、高ベース状態)とに制御可能であり(本例では、時短はずれA図柄が停止表示されたことにもとづいて高ベース状態に制御可能であり、時短はずれB〜D図柄が停止表示されたことにもとづいて中ベース状態A〜Cに制御可能である(図8−29参照))、
特定演出実行手段は、所定特別状態において特定演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、中ベース状態においてSPリーチはずれを実行可能である(図8−5(B)参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、所定特別状態における興趣を向上させることができる。
(手段015−9)手段015−6から手段015−8のいずれかにおいて、
特別状態終了手段は、複数種類の条件のうちいずれかが成立したことにもとづいて所定特別状態を終了させる(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、小当りAが2回発生するか100回の変動を行うことにもとづいて中ベース状態Aを終了し、小当りBが3回発生するか200回の変動を行うことにもとづいて中ベース状態Bを終了し、いずれかの小当りが3回発生するか32回の変動を行うことにもとづいて中ベース状態Cを終了する(図8−29参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、通常状態へ移行することが特定演出により示唆されるので、特別状態がいつ終了するかに注目させ、興趣を向上させることができる。
(手段015−10)手段015−1から手段015−9のいずれかにおいて、
遊技媒体が通過容易な第1状態(本例では、開放状態)と、遊技媒体が通過困難な第2状態(本例では、閉鎖状態)とに制御可能な可変入賞手段(本例では、可変入賞球装置6B)と、
所定領域(本例では、通過ゲート41)を遊技媒体が通過したことにもとづいて可変入賞手段を第1状態に制御可能な可変入賞制御手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS3806を実行する部分)と、を備え
所定特別状態と特定特別状態とは、可変入賞手段を第1状態に制御する期間の割合が異なる(図8−24参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、興趣を向上させることができる。
(手段015−11)手段015−6から手段015−10のいずれかにおいて、
可変表示として、第1識別情報の可変表示(変形例2では、第1特別図柄の変動表示)と、第2識別情報の可変表示(変形例2では、第2特別図柄の変動表示)とを実行可能な遊技機であって、
状態制御手段は、
可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて通常状態よりも第2識別情報の可変表示が実行されやすい所定特別状態(変形例2では、中ベース状態)に制御可能であるとともに(変形例2では、時短はずれB〜D図柄が停止表示されたことにもとづいて中ベース状態A〜Cに制御可能である(図8−48参照))、
有利状態に制御されたことにもとづいて所定特別状態よりも第2識別情報の可変表示が実行されやすい特定特別状態(変形例2では、高ベース状態)に制御可能であり(変形例2では、大当り遊技状態に制御されたことにもとづいて高ベース状態に制御可能である(図8−29参照))、
特定特別状態は、第1特定特別状態(変形例2では、1回の高ベース状態)と、該第1特定特別状態よりも制御される期間が長い第2特定特別状態(変形例2では、7回の高ベース状態)とを含み、
状態制御手段は、
所定特別状態において有利状態に制御されたことにもとづいて第1特定特別状態に制御し(変形例2では、中ベース状態A,Bで大当り遊技状態が発生した場合には1回の高ベース状態に制御し(図8−48参照))、
第1特定特別状態において有利状態に制御されたことにもとづいて第2特定特別状態に制御し(変形例2では、1回の高ベース状態で大当り遊技状態が発生した場合には7回の高ベース状態に制御し(図8−48参照))、
通常状態において有利状態に制御されたことにもとづいて第2特定特別状態に制御しやすい(変形例2では、通常状態で大当り遊技状態が発生した場合には7回の高ベース状態に制御する(図8−48参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、状態移行に注目させ、興趣を向上させることができる。
なお、変形例2において、通常状態において大当り遊技状態に制御された場合に100%の割合で7回の高ベース状態に制御されることとしたが、これに限るものではない。例えば、通常状態において大当り遊技状態に制御された場合に、40%の割合で1回の高ベース状態に制御され、60%の割合で7回の高ベース状態に制御されることとしてもよい。
また、変形例2において、中ベース状態A,Bで大当り遊技状態に制御された場合に1回の高ベース状態に制御され、通常状態で大当り遊技状態に制御された場合に7回の高ベース状態に制御されることとしたが、これに限るものではない。例えば、大当りしゅべつとして大当りA、大当りBおよび大当りCが設けられ、通常状態および中ベース状態において大当りAの大当り遊技状態に制御された場合には1回の高ベース状態に制御され、通常状態および中ベース状態において大当りBの大当り遊技状態に制御された場合には7回の高ベース状態に制御され、通常状態において大当りCの大当り遊技状態に制御された場合には7回の高ベース状態に制御され、中ベース状態において大当りCの大当り遊技状態に制御された場合には1回の高ベース状態に制御されることとしてもよい。
(手段015−12)手段015−11において、
状態制御手段は、通常状態において可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて第2特定特別状態に制御可能である(変形例2では、通常状態で時短はずれA図柄が停止表示された場合には7回の高ベース状態に制御する(図8−48参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、段階的に状態が移行するため、興趣を向上させることができる。
(手段015−13)手段015−11において、
状態制御手段は、通常状態において可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて第1特定特別状態に制御可能である(変形例2では、通常状態で時短はずれE図柄が停止表示された場合には1回の高ベース状態に制御する(図8−48参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、段階的に状態が移行するため、興趣を向上させることができる。
(手段015−14)手段015−11において、
状態制御手段は、通常状態において可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて第1特定特別状態に制御する場合と、第2特定特別状態に制御する場合とがある(変形例2では、通常状態で時短はずれA図柄が停止表示された場合には7回の高ベース状態に制御し、通常状態で時短はずれE図柄が停止表示された場合には1回の高ベース状態に制御する(図8−48参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、通常状態における有利度を向上させるとともに、段階的に状態が移行するため、興趣を向上させることができる。
(手段015−15)手段015−1から手段015−14のいずれかにおいて、
通常状態において、いずれの状態に制御するかを示唆する状態示唆演出(本例では、状態移行示唆演出(図8−5(A),(D)参照))を実行可能な状態示唆演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップIWS811A,S815,S845を行う部分)を備え、
状態示唆演出実行手段は、可変表示結果として特定表示結果および特別表示結果と異なる所定表示結果(本例では、非時短はずれ図柄)が導出表示される場合は状態示唆演出の実行を継続し、複数回の可変表示に亘り状態示唆演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、通常状態において非時短はずれ図柄が停止表示された場合には遊技状態の移行制御は行われないため、複数回の変動に亘って状態移行示唆演出を実行する(図8−44参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、遊技者を好適に煽ることができ、興趣を向上させることができる。
(手段015−16)手段015−1から手段015−15のいずれかにおいて、
可変表示として、第1識別情報の可変表示(変形例3では、第1特別図柄の変動表示)と、第2識別情報の可変表示(変形例3では、第2特別図柄の変動表示)とを実行可能な遊技機であって、
状態制御手段は、可変表示結果として特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて通常状態よりも第2識別情報の可変表示が実行されやすい所定特別状態(変形例3では、中ベース状態)に制御可能であり(変形例3では、時短はずれB〜D図柄が停止表示されたことにもとづいて中ベース状態A〜Cに制御可能である(図8−29参照))、
特別状態終了手段は、所定特別状態において規定回数の可変表示が行われることにもとづいて該所定特別状態を終了可能であり(変形例3では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、100回の変動を行うことにもとづいて中ベース状態Aを終了し、200回の変動を行うことにもとづいて中ベース状態Bを終了し、32回の変動を行うことにもとづいて中ベース状態Cを終了する(図8−29参照))、
特定特別状態に制御することを示唆する特定特別示唆演出(変形例3では、特定ルーレット演出)を実行可能な特定特別示唆演出実行手段(変形例3では、演出制御用CPU120における、ステップIWS914を行う部分)を備え、
特定特別示唆演出実行手段は、複数のタイミングにて特定特別示唆演出を開始可能である(変形例3では、演出制御用CPU120は、ステップIWS910〜S914を行うことにより、中ベース状態における残余変動回数Lの値が0〜3である変動、または通常状態における変動において特定ルーレット演出を開始可能である)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、長期間に亘って期待感を与えることができ興趣を向上させることができる。
(手段015−17)手段015−1から手段015−16のいずれかにおいて、
未だ開始されていない可変表示を予告対象とする先読み予告演出を実行可能な先読み予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS1011〜S1022を実行する部分)を備え、
状態制御手段は、可変表示結果として特定表示結果および特別表示結果と異なる特殊表示結果(本例では、小当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利であり有利状態と異なる特殊状態(本例では、小当り遊技状態)に制御可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS114〜S116を実行する部分)、
先読み予告演出実行手段は、可変表示の表示結果として特殊表示結果が導出表示されることを示唆する第1先読み予告演出(本例では、小当り図柄の停止表示を示唆する先読み予告演出)と、特別表示結果が導出表示されることを示唆する第2先読み予告演出(本例では、時短はずれ図柄の停止表示を示唆する先読み予告演出)と、特定表示結果が導出表示されることを示唆する第3先読み予告演出(本例では、大当り図柄の停止表示を示唆する先読み予告演出)とを、それぞれ異なる態様(本例では、背景変化演出)と、共通する態様(本例では、保留変化演出)とで実行可能である
こととしてもよい。
そのような構成によれば、複数の表示結果に対する先読み予告演出を実行することにより、興趣を向上させることができる。
(手段015−18)手段015−1から手段015−17のいずれかにおいて、
可変表示に関する情報を保留情報として記憶可能な保留記憶手段(本例では、第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファ)と、
未だ開始されていない可変表示を予告対象とする先読み予告演出を実行可能な先読み予告演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS1011〜S1022を実行する部分)と、を備え、
状態制御手段は、可変表示結果として特定表示結果および特別表示結果と異なる特殊表示結果(本例では、小当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利であり有利状態と異なる特殊状態(本例では、小当り遊技状態)に制御可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS114〜S116を実行する部分)、
特殊状態において特定領域(本例では、V入賞口)を遊技媒体が通過することにもとづいて有利状態に制御可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ015IWS455のYである場合にステップ015IWS117〜120を実行する)、
先読み予告演出実行手段は、
可変表示の表示結果として特殊表示結果が導出表示されることを示唆する第1先読み予告演出(本例では、小当り図柄の停止表示を示唆する先読み予告演出)と、特別表示結果が導出表示されることを示唆する第2先読み予告演出(本例では、時短はずれ図柄の停止表示を示唆する先読み予告演出)と、を実行可能であり、
特殊表示結果が導出表示される可変表示に対応する特殊保留記憶が記憶されている場合、該特殊保留記憶に対応する可変表示よりも後に実行される可変表示を予告対象とする第2先読み予告演出の実行を制限する(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS1016を実行することにより、小当り保留が記憶されている場合、該小当り保留よりも後に実行される変動を予告対象とする先読み予告演出の実行を禁止する部分)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、状態移行する可能性があるときにも遊技者に好適に先読み予告演出を実行することができる。
なお、小当り保留が記憶されている場合、該小当り保留よりも後に実行される変動を予告対象とする先読み予告演出の実行を禁止することにより制限することとしたが、具体的な制限態様については禁止に限るものではない。例えば、小当り保留が記憶されている場合における該小当り保留よりも後に実行される変動を予告対象とする先読み予告演出の実行割合を、小当り保留が記憶されていない場合における先読み予告演出の実行割合よりも低く構成したり、小当り保留が記憶されている場合における該小当り保留よりも後に実行される変動を予告対象とする先読み予告演出の演出種別の種類数を、小当り保留が記憶されていない場合における先読み予告演出の演出種別の種類数よりも少なく構成したりしてもよい。
(手段015−19)手段015−17において、
先読み予告演出実行手段により共通の態様にて先読み予告演出が行われた場合、該先読み予告演出の予告対象の可変表示において、可変表示結果にかかわらず共通の可変表示演出を実行可能な可変表示演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS8118を実行することにより、先読み予告演出として保留変化演出が行われた場合、該保留変化演出の予告対象の変動においてルーレット演出を行う部分)を備えた
こととしてもよい。
そのような構成によれば、先読み予告演出と該先読み予告演出の予告対象の可変表示における演出とで関連性を持たせることができ、興趣を向上させることができる。
なお、本例では、保留変化演出の予告対象の変動では、可変表示結果にかかわらず変動演出の内容を示唆するルーレット演出を行うこととしたが、共通の演出を行うものであればこれに限るものではなく、例えば、可変表示結果を示唆するルーレット演出(大当り、小当り、時短はずれA、時短はずれB,C、非時短はずれがそれぞれマス目に記されているルーレット画像を回転表示し、停止表示した際に発光していたマス目に対応する可変表示結果が報知される演出)を行うこととしてもよいし、共通の予告演出(遊技者の動作を要する動作演出(例えばプッシュボタン31Bへの操作を受け付けるボタン演出)やステップアップ予告演出やミニキャラ予告演出など)を行うこととしてもよい。
(手段015−20)手段015−17から手段015−19のいずれかにおいて、
通常状態である場合と、特定特別状態である場合とで、第2先読み予告演出の実行割合が異なる(図8−34参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、好適に先読み予告演出を実行することができる。
(手段015−21)手段015−1から手段015−20のいずれかにおいて、
可変表示として、第1識別情報の可変表示(本例では、第1特別図柄の変動表示)と、第2識別情報の可変表示(本例では、第2特別図柄の変動表示)とを実行可能な遊技機であって、
予告対象の可変表示が第1識別情報の可変表示である場合と、第2識別情報の可変表示である場合とで、先読み予告演出の実行割合が異なる(本例では、第1特別図柄の変動を行う場合と第2特別図柄の変動を行う場合とで可変表示結果の割合が異なり(図8−3参照)、可変表示結果にもとづいて先読み予告演出の実行割合が異なることから(図8−34参照)、第1特別図柄の変動を行う場合と第2特別図柄の変動を行う場合とで先読み予告演出の実行割合が異なる)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、好適に先読み予告演出を実行することができる。
(手段015−22)可変表示(本例では、特別図柄の変動表示)を行い、特定表示結果(本例では、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(本例では、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(本例では、時短状態(高ベース状態、中ベース状態))とに制御可能な状態制御手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015S536Aを行うことにより高ベース状態に制御し、ステップ015IWS536Aを行うことにより大当り遊技状態の制御にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御し、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を備え、
状態制御手段は、
通常状態において、可変表示結果として特定表示結果と異なる特別表示結果(本例では、時短はずれ図柄)が導出表示されたことにもとづいて特別状態に制御可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100は、ステップ015IWS155を行うことにより時短はずれA図柄の停止表示にもとづいて高ベース状態に制御し、ステップ015IWS159を行うことにより時短はずれB図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Aに制御し、ステップ015IWS163を行うことにより時短はずれC図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Bに制御し、ステップ015IWS166を行うことにより時短はずれD図柄の停止表示にもとづいて中ベース状態Cに制御する)、
特別状態を終了させる特別状態終了手段(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS176,S183,S474,S481,S485を行うことにより通常状態に制御する部分)を含み、
特別状態終了手段は、第1条件(本例では、中ベース状態Aであれば小当りA図柄が2回、中ベース状態Bであれば小当りB図柄が3回、中ベース状態Cであればいずれかの小当り図柄が3回発生すること)または該第1条件と異なる第2条件(本例では、中ベース状態Aであれば変動を100回、中ベース状態Bであれば変動を200回、中ベース状態Cであれば変動を32回行うこと)が成立したことにもとづいて特別状態を終了させることが可能であり(本例では、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップ015IWS176,S183を行うことにより通常状態に制御する(図8−29参照))、
特別状態が終了するよりも前に該特別状態が終了することを示唆する特別示唆演出(本例では、エフェクト演出)を実行可能な特別示唆演出実行手段(本例では、演出制御用CPU120における、ステップ015IWS805を行う部分)を備え、
特別示唆演出実行手段は、特別状態が終了するまでの残余期間が第1期間(本例では、残余変動回数Lの値が0〜10である期間)であるときに特別示唆演出を実行可能であるとともに、該残余期間が該第1期間よりも長い第2期間(本例では、残余変動回数Lの値が100〜110である期間)であるときに特別示唆演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、ステップ015IWS842〜S848を行う)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、特別示唆演出を複数タイミングにて実行可能とすることにより、特別状態が継続するか否かに注目させ、興趣を向上させることができる。
(手段015−23)第1識別情報の可変表示(変形例4における、第1特別図柄の変動表示)および第2識別情報の可変表示(変形例4における、第2特別図柄の変動表示)を実行し、特定表示結果(変形例4における、大当り図柄)が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態(変形例4における、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態(変形例4における、通常状態(低確率低ベース状態))と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態(変形例4における、時短状態(低確率高ベース状態))と、該通常状態よりも有利状態に制御されやすい特定状態(変形例4における、確変状態(高確率高ベース状態))とに制御可能な状態制御手段と(図8−52参照)、
数値情報(変形例4における、救済時短回数カウンタ)を更新可能な更新手段(図8−52参照)と、を備え、
更新手段は、特定状態とは異なる状態に制御されているときに、第1識別情報の可変表示が実行される場合と第2識別情報の可変表示が実行される場合とで数値情報を更新可能であり(変形例4における遊技制御用マイクロコンピュータ100は、第1特別図柄の変動表示を行うとき、および第2特別図柄の変動表示を行うときに救済時短回数カウンタを更新可能である)、
状態制御手段は、更新手段が更新した数値情報が、可変表示の実行回数としての特別回数に対応する特定値(救済時短回数カウンタの値が「0」)となることによって特別条件が成立したときに特別状態に制御可能であり(変形例4における遊技制御用マイクロコンピュータ100は、初期値として「800」がセットされた救済時短回数カウンタの値を、第1特別図柄の変動表示を行うとき、および第2特別図柄の変動表示を行うときに1ずつ減算し、救済時短回数カウンタの値が「0」となることにもとづいて時短状態に制御可能である)、
特別条件が成立するよりも前に該特別条件が成立することを示唆する特別示唆演出(変形例4における救済示唆演出)を実行可能な特別示唆演出実行手段(変形例4の演出制御用CPU120における、最後に大当りとなってから実行した特別図柄の変動表示の回数が所定回数(800回)を超えた後、通常状態において救済時短に移行制御することを示唆する救済示唆演出を実行する部分)を備え、
特別示唆演出実行手段は、特別条件が成立するまでの残余期間が第1期間であるときに特別示唆演出を実行可能であるとともに、該残余期間が該第1期間よりも長い第2期間であるときに特別示唆演出を実行可能である(図8−53参照)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、特別示唆演出を複数タイミングにて実行可能とすることにより、特別状態に制御するか否かに注目させ、興趣を向上させることができる。
なお、手段015−23に示す遊技機の具体例としては、変形例4に示したものに限られない。例えば、遊技状態として通常状態(低確率低ベース状態)と、時短状態(低確率高ベース状態)と、確変状態(高確率高ベース状態)とに制御可能であり、第1特別図柄の変動および第2特別図柄の変動が行われる度に救済時短回数カウンタの値を1ずつ減算し、減算後の救済時短回数カウンタの値が0になったことにもとづいて時短状態(救済時短)に制御可能であり、大当り遊技状態として、150回の確変状態(高確率高ベース状態)に制御する確変大当り(いわゆるST大当り)と、150回の時短状態(低確率高ベース状態)に制御する時短大当りとが設けられており、90%の割合で確変大当りが選択され、10%の割合で時短大当りが選択され、いずれの大当りとなった場合にも共通の演出を行うことでいずれの大当りであるかを認識させにくくする遊技機において、時短状態および通常状態では救済時短回数カウンタの値を更新可能である一方、確変状態では救済時短回数カウンタの値を更新せず、救済時短回数カウンタの値が0となるまでの残余期間が第1期間であるときと、該第1期間よりも長い第2期間であるときに救済示唆演出を実行可能であることとしてもよい。これにより、いずれの種別の大当りとなったかに応じて救済時短となるタイミングが異なるとともに、いずれの種別の大当りであったかを遊技者に認識困難とすることにより、興趣を向上させることができる。
(手段015−24)手段015−22または手段015−23において、
特別示唆演出実行手段は、複数回の可変表示に亘って特別示唆演出を実行可能である(本例では、演出制御用CPU120は、複数回の変動に亘りエフェクト演出を実行可能である(図8−43参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、興趣を向上させることができる。
(手段015−25)手段015−22から手段015−24において、
第2期間における特別示唆演出の実行割合は、第1期間における特別示唆演出の実行割合よりも低い(図8−38(A)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、興趣の低下を抑制することができる。
(手段015−26)手段015−22から手段015−25において、
特別示唆演出実行手段は、
複数段階に発展する特別示唆演出を実行可能であり(本例では、演出制御用CPU120は、第2態様のエフェクト演出を実行可能であり)、
第2期間において、複数段階のうち特定段階の特別示唆演出を実行しない(本例では、演出制御用CPU120は、残余変動回数Lの値が100〜110である期間では第2態様のエフェクト演出を実行しない(図8−38(B)参照))
こととしてもよい。
そのような構成によれば、興趣の低下を抑制することができる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (2)

  1. 可変表示を行い、特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
    通常状態と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態とに制御可能な状態制御手段を備え、
    前記状態制御手段は、
    前記通常状態において、可変表示結果として前記特定表示結果と異なる特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて前記特別状態に制御可能であり、
    前記特別状態を終了させる特別状態終了手段を含み、
    前記特別状態終了手段は、可変表示結果として前記特定表示結果および前記特別表示結果と異なる特殊表示結果が特定回導出表示されたことにもとづいて前記特別状態を終了させることが可能であり、
    前記特別状態において、前記特殊表示結果が表示されるときに特定演出を実行可能な特定演出実行手段と、
    前記特定演出実行手段が前記特定演出を前記特定回実行したときに前記特別状態が終了することを報知する報知演出実行手段と、をさらに備え、
    前記特別状態は、前記通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 可変表示を行い、特定表示結果が導出表示されたことにもとづいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
    通常状態と、該通常状態よりも可変表示が実行されやすい特別状態とに制御可能な状態制御手段を備え、
    前記状態制御手段は、
    前記通常状態において、可変表示結果として前記特定表示結果と異なる特別表示結果が導出表示されたことにもとづいて前記特別状態に制御可能であり、
    前記特別状態を終了させる特別状態終了手段を含み、
    前記特別状態終了手段は、可変表示結果として前記特定表示結果および前記特別表示結果と異なる特殊表示結果が特定回導出表示されたことにもとづいて前記特別状態を終了させることが可能であり、
    前記特別状態において、前記特殊表示結果が表示されるときに特定演出を実行可能な特定演出実行手段と、
    前記特定演出実行手段が前記特定演出を前記特定回実行したときに前記特別状態が終了することを報知する報知演出実行手段と、をさらに備え、
    前記通常状態は、前記特別状態よりも遊技者にとって有利な状態である
    ことを特徴とする遊技機。
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