JP2021536078A - 復号のための方法、コンピュータプログラム製品、及びデバイス - Google Patents

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Abstract

本発明は、ワイヤレス通信媒体を通じて送信機から受信された少なくともM0個のシンボル【数1】を復号する方法であって、これらの受信されたシンボルは、送信機のエンコーダEによって符号化されたシンボルを表し、本方法は、M0個のシンボル【数2】をデコーダに入力することを含み、このデコーダは、人工ニューラルネットワークシステムを含み、この人工ニューラルネットワークシステムの少なくとも活性化関数は、複数レベル活性化関数である、方法に関する。

Description

本発明は、ワイヤレス通信システムにおけるデータの復号に関する。
本発明は、より厳密には、受信された無線通信の復号に用いられる人工ニューラルネットワーク(artificial neural networks)に関する。
従来、ワイヤレス通信システムにおいて、送信機及び受信機は、データを送信する無線信号を処理することができるいくつかのコンポーネントを有する特定の方式を実施する。
図2には、ワイヤレス通信システムにおける、送信機の方式(送信機方式と称される)及び対応する受信機の方式(受信機方式と称される)の一例が示されている。そのようなシステム(送信機及び受信機)における無線信号の符号化/復号化は、極めて重要であり、送信のレート、復号誤差につながる送信のロバスト性及び受信機の複雑度の間のトレードオフを見つけなければならない。
一方で、近年、受信機のコンポーネントに置き換わるように人工ニューラルネットワーク(ANN)が用いられてきており、より効率的な復号化が可能になってきている。
それにもかかわらず、効率的で正確なANNは依然として複雑であり、そのために著しい量のコンピューティングリソース(CPU、GPU又は専用ハードウェア)を必要としており、このことは、ワイヤレス通信の世界では、重大な欠点となっている。
本発明は、上記状況を改善することを目的とする。
そのため、本発明は、ワイヤレス通信媒体を通じて送信機から受信された少なくともM個のシンボル
Figure 2021536078
を復号する方法であって、これらの受信されたシンボルは、送信機のエンコーダEによって符号化されたシンボルを表し、本方法は、M個のシンボル
Figure 2021536078
をデコーダに入力すること、を含み、このデコーダは、人工ニューラルネットワークシステムを含み、この人工ニューラルネットワークシステムの少なくとも活性化関数は、複数レベル活性化関数である、方法に関する。
受信機に送信されるデータは、データにエンコーダE(例えば、MIMOエンコーダ、格子エンコーダ)を含む方式を適用する送信機によって処理される。方式は、他のエンコーダ及び処理モジュール、例えば、MCSモジュール及び/又はデジタルアナログ変換器及び/又は直列対並列変換器等も含むことができる。受信側において、受信された無線信号は、送信機の方式によって処理された無線信号を復号するように適応された受信機方式を通じて復号される。すなわち、受信機方式は、送信機方式のモジュールに対応するモジュール(例えば、アナログデジタル変換器、MIMOデコーダ...)を含むことができる。エンコーダEによって出力され、エンコーダEの後にある送信機方式のモジュールによって処理されたシンボルは、無線通信チャネル(無線チャネル)を通じて受信機に送信される。受信機は、送信機方式のモジュールに対して逆の方式のモジュールを適用し、M個のシンボル
Figure 2021536078
を得る。これらのシンボルは、受信機側において、エンコーダEによって出力されたシンボルを表している。これらのM個のシンボルは、人工ニューラルネットワークデコーダに入力される。この人工ニューラルネットワークデコーダは、これらのシンボルを復号し、エンコーダEに入力されたシンボルを取得する。
人工ニューラルネットワークデコーダの活性化関数のうちの少なくとも1つは、複数レベル活性化関数である。複数レベル活性化関数とは、2つより多い(少なくとも3つの)クラス間を区別し、したがって、2つより多い(少なくとも3つの)出力(又は出力のレベル)、すなわち、少なくとも3つの出力(又は出力のレベル)を検討することを可能にする活性化関数である。
新しい電気通信規格(例えば、LTE、NR)では、増加したシンボルを処理及び生成するエンコーダ及びデコーダ(例えば、256QAM、任意の格子エンコーダ、特に高スペクトル効率格子ベースエンコーダ)を実施する。すなわち、これらのデコーダ及びエンコーダの出力及び/又は入力によって、多くの値又はシンボルを取得することができる。したがって、そのようなデコーダを人工ニューラルネットワーク(ANN)デコーダに置き換えると、ANNデコーダは、その出力及び/又は入力上で高い複雑性に直面することになる。この複雑性は、ANNシステムの入力及び出力に悪影響を与えるだけではなく、ANNシステムの隠れ層を通じて伝播する。したがって、隠れ層のニューロンとしての出力層のニューロン(ノードとも称される)は、マルチクラス分類問題の解決、すなわち、2つより多いクラスに従って要素を分類することができる。この状況において、複数レベル活性化関数(MLAF)は一意のノード/ニューロンの出力におけるマルチクラス分類を可能にするので、通常の活性化関数(最大で2レベル活性化関数)を実施するいくつかのノードを、MLAFを実施する1つのノードに置き換えることができる。したがって、MLAFを用いるANNデコーダでは、M個のシンボルを復号するのに必要なニューロン数が少なくなる。したがって、より少ないニューロンを用いることによって、デコーダの複雑性は低下し、M個のシンボルを復号するのに必要なコンピューティングリソース(CPU、GPU又は専用ハードウェア)が少なくなる。
加えて、層及びノードの数が固定される場合、ANNシステムのノードにおいてMLAFを実施することにより、その正確性を高めることが可能になる。
複数レベル活性化関数とは、2つより多い出力のレベルを考慮することを可能にする活性化関数であると理解される。すなわち、複数レベル活性化関数とは、2つよりも多いグループ又はクラスに入力値を区別することができる活性化関数であると理解される。したがって、Kが2より大きい場合のKレベルの複数レベル活性化関数は、K個の異なる値グループを出力し、各値グループは、容易に区別される。有利なことに、f(ここで、fはMLAFである)下のこれらのグループの逆像は、互いに素である。
有利なことに、この区別する特性は、少なくとも3つのほぼ一定の領域を呈する関数を用いて得ることができる。換言すれば、2つの入力x及びxは、|f(x)−f(x)|が|x−x|と比較して無視できるほど小さい(negligible)か又は少なくともε|x−x|よりも小さい(ただし、εは1よりも小さい。例えばεは1/2、1/5、1/10又は1/50に等しい)場合、同じグループ内にある。
有利なことに、この区別する特性は、|f(x)−f(x)|が|f(x)−f(x)|と比較して無視できるほど小さいか又は少なくともε|f(x)−f(x)|よりも小さい(ただし、x及びxは2つの異なるグループ内にあり、εは1よりも小さい。例えばεは1/2、1/5、1/10又は1/50に等しい)場合、2つの入力x及びxは同じグループ内にある関数を用いて得ることができる。
活性化関数は、その入力を所与としたノード(ニューロン)の出力を定義する関数であることが理解される。活性化関数は、特定の特性を共有する。簡単にするために、MLAFとして指定されない場合、活性化関数は、最大で2レベルの活性化関数である通常の活性化関数を指す。通常の活性化関数は、当業者によって、ANNシステムにおいて用いられていることが知られている活性化関数である。
シンボルは、数の離散セットに属する実数であることが理解される。当業者であれば、複素シンボルを2つの実数シンボルとみなすことができ、したがって、本発明は、複素シンボルの状況で適用することができることが理解される。
ワイヤレス通信媒体は、ワイヤレス通信システムであることが理解される。すなわち、ワイヤレス技術、一般的には無線波を用いて送信機と受信機との間でデータを送信することを可能にするシステムでは、他のワイヤレス技術、例えば、光、磁界若しくは電界又は音の使用を用いて実施することもできる。
ANNデコーダは、少なくとも1つのANNシステムを含むデコーダ、すなわち、受信機方式のモジュールであることが理解される。ANNデコーダは、いくつかのANNシステムを含むことができる。例えば、MIMOデコーダをANNデコーダに置き換える場合、MIMOデコーダごとのANNシステムをANNデコーダに実装することができる。簡単にするために、以下では、固有のANNシステムを有する1つのANNデコーダのみについて記載する。それゆえ、ANNシステムの入力及び出力は、ANNデコーダの入力及び出力と一致する。
送信機のエンコーダEによって符号化されたシンボルを表す受信シンボルは、送信機方式に従った送信機による、エンコーダEによって出力され、受信機によって受信されたシンボルの処理からもたらされたシンボルであることが理解される。これらの受信シンボルは、ANNデコーダに入力される前に、受信機側において処理されている場合がある。実際には、ANNデコーダが、受信機方式の全てのモジュールに置き換わっていない場合がある。例えば、ANNデコーダは、1つのみのMIMOデコーダ(又はいくつかのMIMOデコーダ)に置き換わることができる。したがって、いくつかのモジュールは、シンボルを入力する前にANNデコーダに適用される。
デコーダ、より具体的には人工ニューラルネットワークシステムは、関数
Figure 2021536078
のN個のセットによって定義される関数Fとして定義することができる。ただし、iは1〜Nであり、
Figure 2021536078
である。ただし、
Figure 2021536078
である。ここで、X i−1は、それぞれ関数F i−1の出力であり、第(i−1)のセットにおいて
Figure 2021536078
である。各f は、人工ニューラルネットワーク活性化関数又は恒等関数のいずれかである。f のうちの少なくとも1つは、恒等関数ではない。
Figure 2021536078
は、実数のパラメータである。
N個のセットの中の関数
Figure 2021536078
のセットは、ANNシステム/デコーダの第iの層を表している。したがって、ANNシステムは、N層ANNシステムである。各関数F は、第iの層のノードに対応する。
1〜Mであるm及び1〜Nであるiについてのパラメータ
Figure 2021536078
は、0に等しいか、正であるか、又は負であるかの場合がある実数である。
本発明の一態様によれば、人工ニューラルネットワークシステムは、ベクトル
Figure 2021536078
のトレーニングセットに対してトレーニングされる。各ベクトル
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
であるベクトル
Figure 2021536078
に適用されると人工ニューラルネットワークシステムの出力と比較される。ベクトル
Figure 2021536078
は、逐次的に、エンコーダEを表す第1の変換、及び、少なくとも、
送信機の送信方式の部分であって、この送信方式の部分はエンコーダEに後続する、送信方式の部分と、
無線通信チャネルと、
を表す第2の変換を、それぞれベクトル
Figure 2021536078
に適用することによって得られる。
ANNシステムをトレーニングするとことは、教師あり学習方法を適用することであることが理解される。例えば、バックプロパゲーション法では、jが1〜TであるT個のベクトル
Figure 2021536078
のトレーニングセット、及びベクトル
Figure 2021536078
の対応するセットを用いて実施することができる。各ベクトル
Figure 2021536078
は、エンコーダEの入力から送信信号の放出への少なくとも送信機方式及び無線通信チャネルを表す変換を、ベクトル
Figure 2021536078
のトレーニングセットに適用することによって得られる。第2の変換は、無線信号の受信からANNシステムの入力への、受信機側において適用される方式も表すことができる。
ANNシステムをベクトル
Figure 2021536078
に適用するときのANNシステムの出力は、理想であるベクトル
Figure 2021536078
、又は少なくとも適した、ベクトル
Figure 2021536078
(すなわち、ベクトル
Figure 2021536078
をもたらすエンコーダEの入力)に関するANNシステムの応答と比較される。ANNシステムのパラメータは、ベクトル
Figure 2021536078
に関するANNシステムのそれぞれ理想の応答と実際の応答との間のギャップ全体を削減するように変更される。
有利なことに、1つのベクトル
Figure 2021536078
よりも多いベクトルは、ベクトル
Figure 2021536078
ごとに、これまでに記載されたように得ることができる。実際には、送信機方式の部分、無線通信チャネル及び受信機方式の部分を表す多くの可能な変換が存在する。例えば、いくつかの変換は、プリコーディング行列ごとに1つ、MIMOエンコーダを表すことができる。いくつかの変換は、無線通信チャネルを表すことができ、無線通信チャネルを表すことができるチャネル行列及び雑音ベクトルごとに1つの変換がある。したがって、各ベクトル
Figure 2021536078
は、ベクトル
Figure 2021536078
のグループに関連付けることができる。ただし、Tは1〜Sである。同じベクトル
Figure 2021536078
に異なる変換T及びT’を適用して2つの
Figure 2021536078
及び
Figure 2021536078
が得られる。これらはそれぞれ、送信機方式及び受信機方式の同じコンポーネントを表している。しかしながら、各変換は、これらのコンポーネントの異なる構成及び/又は異なる無線通信チャネルを表すことができる。簡単にするために、以下において、1つのベクトル
Figure 2021536078
のみをベクトル
Figure 2021536078
ごとに記載する。
数学的には、iが1〜Nである上記パラメータ
Figure 2021536078
は、デコーダのそれぞれの出力
Figure 2021536078
とベクトルのトレーニングセットのベクトル
Figure 2021536078
との間の距離(コスト関数とも呼ばれる)を最小化するように計算される。ただし、
Figure 2021536078
である。パラメータのこの最適化は、例えば、
Figure 2021536078
又は
Figure 2021536078
を最小化することによって、全てのトレーニングセット上で距離
Figure 2021536078
を最小化するように行われる。ただし、aは正の実数である。距離dは、例えば、ユークリッド距離、2乗ユークリッド距離又は交差エントロピーとすることができる。
受信機方式においてデコーダから置き換えられたANNシステムの状況では、これらのANNシステムの複雑度は、少なくとも1つのMLAFを実施するときに低下するので、そのようなANNシステムのトレーニングでは、必要となるコンピューティングリソース(CPU、GPU又は専用ハードウェア)が少なくなる。
方式及び/又は無線通信チャネルを表す変換は、方式及び/又は無線通信チャネルの数学的表現であることが理解される。例えば、無線通信チャネルは、チャネル行列及び雑音ベクトルによって表すことができる。
送信/受信方式の部分は、無線信号を生成/処理するのに逐次的に適用される送信/受信方式の1つ又はいくつかのコンポーネント(モジュールとも称される)であることが理解される。
無線通信チャネルは、例えば数学的に表すことができるか又は所与の環境において直面する任意のワイヤレス通信チャネルを用いて一般化することができる。したがって、他のワイヤレス技術に基づくワイヤレス通信システムの事例では、通信チャネルの他の表現が行われることになる。
本発明の一態様によれば、複数レベル活性化関数は、以下のように定義することができる。
Figure 2021536078
ただし、各fは、通常の活性化関数(MLAFであると指定されないときの活性化関数、すなわち、最大で2レベル活性化関数として参照する)である。
τは、実数であり、if l≠l’=>τ≠τl’である。
A及びBは、実数である。
Kは、3以上の正の整数である。
この定義によって、ANNシステムにおいていくつかのMLAFを実施するとき、ANNシステムの各ノード又は少なくともいくつかのノードに適応されたMLAFを容易に生成することが可能になる。したがって、(ANNシステムによって解決される問題からもたらされる)ANNシステムによって実行される構造及びコンピューティングに応じて、MLAFを適応させることができる。加えて、パラメータK、B、...、BK−1、A、τ、...、τK−1は、ANNシステムのトレーニングに先行して設定することもできるし、ベクトル
Figure 2021536078
に関するANNシステムのそれぞれ理想の応答と実際の応答との間の全体ギャップを削減するために変更されるANNシステムのパラメータとみなすこともできる。MLAFのそれぞれは、互いに異なるようにパラメータ化することができる。活性化関数fは、同じものとすることもできるし、異なるものとすることもできる。一方で、用いられる活性化関数fは、2つのグループ又はクラスに、入力値を区別することができる活性化関数(すなわち、最大で2レベル活性化関数)、例えば、ロジスティク関数、ヘヴィサイドの階段関数(Heaviside step function)、双曲線正接関数(TanH)、逆正接関数(arctangent function)、ソフトサイン関数(Softsign function)、正規化線形ユニット関数(ReLu:Rectified linear unit function)、リーキー正規化線形ユニット関数(リーキーReLU)、パラメトリック正規化線形ユニット関数(PReLU)、ランダム化リーキー正規化線形ユニット関数(RReLU:Randomized leaky rectified linear unit function)、指数線形ユニット関数(ELU:Exponential linear unit function)、スケーリング指数線形ユニット関数(SELU:Scaled exponential linear unit function)、ソフトプラス関数(SoftPlus function)、シグモイド加重線形ユニット関数(SiLU:Sigmoid-weighted linear unit function)、シグモイド関数、マックスアウト関数(Maxout function)である。
Kは、区別されるレベルの数である。したがって、MLAF
Figure 2021536078
は、KレベルMLAFである。
全ての以下の複数レベル活性化関数は、潜在的に異なるパラメータを有する関数
Figure 2021536078
と定義することができる。
本発明の一態様によれば、エンコーダEの入力は、変調エンコーダの出力に接続される。
したがって、ANNデコーダは、用いられる変調方式によって定義されるものとしてシンボルのシーケンスを出力する。ANNデコーダは、送信機の後続する方式であるエンコーダEが適用されるとともに、受信機によって受信されてANNデコーダに入力されるシンボルを取得することを目標とする。送信機のモジュールは、ANNデコーダに入力されるM個のシンボルを得るために受信信号に適用することができる。
変調デコーダは、変調及びコーディング方式デコーダとすることができる。一方で、デコーダによって適用される変調方式は任意の種類のものとすることができる。例えば、変調方式のシンボルは、複素(QPSK、QAM)とすることもできるし、実数(PAM)とすることもできる。任意選択で、P/Sモジュールは、ANNデコーダと変調デコーダ(復調器とも称される)との間で実施することができる。
本発明の一態様によれば、mが1〜Mである関数f のうちの少なくとも1つは、複数レベル活性化関数である。
この事例では、ANNシステムの出力層上の活性化関数のうちの少なくとも1つ、すなわち、mが1〜Mである関数f のうちの1つは、複数レベル活性化関数である。ANNシステムの出力は、変調シンボルに対応し、変調シンボルは、その後、変調デコーダに入力される。変調方式において、2つより多い実数シンボルであるいくつかのシンボルが用いられるので(例えばBPSKを除く)、ANNシステムの出力層上で複数レベル活性化関数を用いることにより、出力層上でより少ないノードを用いて変調方式の全ての可能なシンボルを出力することが可能になる。実際には、その出力がK個の別個の値(Kは2より大きい)を取得することができるMLAFを用いることにより、MLAFの出力においてK個の異なるシンボルを識別することが可能になる。例えば、変調方式がK個のシンボルを含む場合、ANNシステムの出力層上でKレベルMLAFを用いることにより、一意の活性化関数の出力において変調方式の全ての異なるシンボルを表すことが可能になる。したがって、これにより、変調方式の全てのシンボルを表すことを可能にする値を出力するのに必要とされるノードの数を削減することが可能になる。
より具体的には、変調エンコーダによって用いられる変調方式のシンボルがそれぞれP個の座標(q;...;q)によって定義される場合、mが1〜Mである関数f の中の少なくともP’個の関数
Figure 2021536078
を、ANNシステムの出力層上で用いることが有利である。少なくともP’個の関数は、それぞれP個の座標(q;...;q)の中のP’個の座標の値を出力する。ここで、各
Figure 2021536078
は、Kレベル活性化関数である。Kは、変調タイプのシンボルのP’個の座標の中から第kの座標を取得することができる値の数に等しい。
変調タイプは、変調方式であることが理解される。
したがって、変調方式の次元、すなわち、例えば、コンステレーション図の次元に等しいMLAFの数の出力は、変調方式の全てのシンボルを表すことができる。
本発明の一態様によれば、mが1〜Mである全ての関数f は、複数レベル活性化関数である。
上記で言及されたように、ANNシステムの出力層のMLAFは、タイプ
Figure 2021536078
のものとすることができる。これらのMLAFのパラメータは、異なるものとすることができる。
本発明の一態様によれば、エンコーダEは、格子エンコーダを含み、格子エンコーダの入力は、エンコーダEの入力である。
したがって、ANNデコーダは、少なくとも格子エンコーダに置き換わる。
格子エンコーダは、その入力において整数のn組
Figure 2021536078
が入力されると、実数のn組
Figure 2021536078
を出力するエンコーダであることが理解される。ただし、(e,...,e)は
Figure 2021536078
の基底であり、すなわち、
Figure 2021536078
であり、(e,...,e)は線形独立である。すなわち、整数のn組
Figure 2021536078
ごとに、エンコーダは、
Figure 2021536078
における格子の一意の点又は要素を出力する。
したがって、ANNデコーダは、整数のn組
Figure 2021536078
を出力する。
格子エンコーダの入力は、整数を出力するパルス振幅変調(PAM)エンコーダとすることができる。例えば、4レベルPAMは、格子エンコーダに、0、1、2及び3の中の整数を入力する。
本発明の一態様によれば、mが1〜Mであり、iが1〜N−1である関数f のうちの少なくとも1つは、複数レベル活性化関数である。
上記で言及されたように、ANNシステムの隠れ層のMLAFは、タイプ
Figure 2021536078
のものとすることができる。これらのMLAFのパラメータは、異なるものとすることができる。
これにより、ANNデコーダにおいて必要とされるノードの数を削減することが可能になり、それゆえ、デコーダの複雑度が低下し、したがって、M個のシンボルを復元するのに必要となるコンピューティングリソース(CPU、GPU又は専用ハードウェア)が少なくなる。
本発明の一態様によれば、エンコーダEは、MIMOエンコーダを含む。
したがって、ANNデコーダは、例えばMIMOデコーダごとに1つのANNシステム、又は全てのMIMOデコーダについて1つのANNシステムを実装することによって、少なくとも1つの又はいくつかのMIMOデコーダに置き換わることができる。加えて、少なくともMIMOデコーダ及び別のモジュールに置き換わるようにANNデコーダを用いることにより、ANNデコーダの使用を最適化することが可能になる。実際には、格子デコーダのみに置き換わるANNシステムにおいて用いられていたであろう層の数を変更することなく、又は少なくとも、MIMOデコーダのみに置き換わるためにANNシステムに必要な層の数よりも小さい数の層をそのANNシステムに追加することによって、MIMOデコーダ及び別のモジュール、例えば格子デコーダに置き換わるようにANNシステムをトレーニングすることが可能である。層の数が削減されている場合であっても、層当たりのノードの数を増加させることもできるし、ANNシステムの正確性を低減することもできる。したがって、そのような状況では、ノードのグループをMLAFに置き換えることが可能であり、ANNシステムが2つ以上のモジュールに置き換わるときにANNシステムの複雑度のレベルを削減するか又は少なくとも維持することが可能になる。
本発明の第2の態様は、コード命令を含むコンピュータプログラム製品であって、この命令は、プロセッサによって実行されると、前述したような方法を実行する、コンピュータプログラム製品に関する。
本発明の第3の態様は、ワイヤレス通信媒体を通じて送信機からM個のシンボル
Figure 2021536078
を受信するデバイスであって、上記受信されたシンボルは、送信機のエンコーダEによって符号化されたシンボルを表し、デバイスは、
受信モジュールと、
デコーダと、
を備え、上記デコーダは、人工ニューラルネットワークシステムを含み、人工ニューラルネットワークシステムの少なくとも活性化関数は、複数レベル活性化関数である、デバイスに関する。
本発明は、添付図面の図に、限定としてではなく例として示される。添付図面において、同様の参照符号は同様の要素を参照する。
本発明による送信機及び受信機を示す図である。 古典的なMIMO送信機及び古典的なMIMO受信機のブロック図である。 格子エンコーダ及び格子デコーダをそれぞれ実装するMIMO送信機及びMIMO受信機のブロック図である。 2次元格子を示す図である。 ANNシステムを図式化する図である。 古典的なMIMO送信機、及び本発明によるANNデコーダを実装する受信機のブロック図である。 本発明による、格子エンコーダを実装するMIMO送信機及びANN格子デコーダを実装するMIMO受信機のブロック図である。 本発明によるMLAFを示す図である。 本発明による無線信号の復号を表すフローチャートである。
図1には、無線信号を受信機1.2に送信する送信機1.1が示されている。受信機1.2は、送信機1.1のセルカバレッジ内にある。この送信は、OFDMベース送信とすることができる。この例では、受信機1.2は、移動端末であり、送信機1.1は、固定局である(固定局は、LTEの状況では基地局である)。送信機1.1が移動端末であり、受信機1.2が固定局であってもよい。送信機1.1及び受信機1.2の双方を移動端末とすることもできる。
送信機1.1は、1つの通信モジュール(COM_trans)1.3と、1つの処理モジュール(PROC_trans)1.4と、メモリユニット(MEMO_trans)1.5とを備える。MEMO_trans1.5は、コンピュータプログラムを取得する不揮発性ユニット及び送信機方式(適用される変調方式等)のパラメータを取得する揮発性ユニットを含む。PROC_trans1.4は、データを、エンコーダEを含む送信機方式に従って送信するために処理するように構成される。COM_trans1.3は、受信機1.2に無線信号を送信するように構成される。送信されるように意図されたデータの処理は、PROC_trans1.4ではなくCOM_trans1.3によって実行することもできる。その場合、PROC_trans1.4は、COM_trans1.3がこの処理を実行するように構成される。実際には、処理は、送信機方式に従ったデータの処理に専用化された電子回路によって実行することもできるし、送信機方式に従ってデータを処理するプロセッサによって実行することもできる。本発明は、そのような実施態様に限定されず、送信機方式に従ってデータを処理するために電子及びコンピューティング処理の任意の組み合わせを包含する。
受信機1.2は、1つの通信モジュール(COM_recei)1.6と、1つの処理モジュール(PROC_recei)1.7と、メモリユニット(MEMO_recei)1.8とを備える。MEMO_recei1.8は、コンピュータプログラムを取得する不揮発性ユニット及び受信機方式のパラメータ(適用される復調方式、トレーニング中に得られたANNデコーダのパラメータ等)を取得する揮発性ユニットを含む。PROC_recei1.7は、現在以前にトレーニングされたANNデコーダを含む受信機方式に従って、送信機から受信された無線信号を処理するように構成される。COM_recei1.6は、送信機から無線信号を受信するように構成される。データを取得するための無線信号の処理は、PROC_recei1.5ではなくCOM_recei1.6によって実行することもできる。その場合、PROC_recei1.5は、COM_recei1.6がこの処理を実行するように構成される。実際には、処理は、送信機方式に従った無線信号の処理に専用化された電子回路によって実行することもできるし、送信機方式に従って無線信号を処理するプロセッサによって実行することもできる。本発明は、そのような実施態様に限定されず、送信機方式に従って無線信号を処理するために電子及びコンピューティング処理の任意の組み合わせを包含する。ANNデコーダが電子回路によって実装される場合、この電子回路は、プログラマブルロジックデバイスとすることができる。このことは、ANNシステムをANNシステムのトレーニング中に定義されるトレーニングパラメータに従って適応させることを可能にする。
図2には、古典的なMIMO送信機及び古典的なMIMO受信機のブロック図が示されている。
無線信号は、送信機方式においてデータを処理することによって、すなわち、送信されるデータを表すバイナリシーケンスに変調及びコーディング方式(MCS)エンコーダ2.1を適用することによって、得られる。MCSエンコーダ2.1は、特定のデジタル変調方式、例えば、以下において各シンボルが2つの実数シンボルとみなされるQAMから取得されるシンボルのシーケンスを出力する。これらのシンボルは、図2において、文字(...CBAA...CBBA)によって表される。直列対並列モジュール(S/P)2.2は、その後、シンボルのシーケンスを適用し、図2の例では4つの並列シンボルであるnpsym個の並列シンボルを出力する。これらのnpsym個の並列シンボル(図2ではZ又はZ)は、MIMO送信側ユニット2.3に入力される。MIMO送信側ユニット2.3は、その後、nOFDM/Tx個のOFDMエンコーダ2.4のそれぞれにおいてnsc個の並列シンボルを入力する。ここで、nscは、有用副搬送波、すなわち非ヌル副搬送波とも呼ばれる、シンボルを搬送するのに用いられる副搬送波の数である。MIMO送信側ユニット2.3によって出力されたシンボルは、MIMO送信側ユニット2.3を構成するプリコーディング行列に従って得られる。より具体的には、npsym個の並列シンボルは、それぞれ、nsc個のMIMOエンコーダ2.3.1のそれぞれにおいてnpsymb/nsc個の並列シンボルのグループによって入力される。プリコーディング行列に従ってパラメータ化される各MIMOエンコーダ2.3.1は、nOFDM/Tx個のOFDMエンコーダ2.4のそれぞれにおいて同じ副搬送波上でそれぞれ入力されるnOFDM/Tx個のシンボルを出力する。したがって、各OFDMエンコーダ2.4は、各MIMOエンコーダ2.3.1から1つのシンボル(すなわち、nsc個の異なるMIMOエンコーダからnsc個のシンボル、副搬送波ごとに1つ)を受信する。すなわち、各OFDMエンコーダ2.4は、MIMO送信側ユニット2.3からnsc個の並列シンボルを受信する。
各OFDMエンコーダ2.4は、IFFT(逆高速フーリエ変換)モジュール及びDAC(デジタルアナログ変換器)を適用することによって、その入力において受信されたnsc個の並列シンボルを処理する。各OFDMエンコーダ2.4の出力は、各1つのアンテナTx2.5上から放出される。
無線信号は、そのnOFDM/Rx個のアンテナRx2.6のそれぞれの上で受信機1.2によって受信される。受信された各信号に、OFDMデコーダ2.7が適用される。受信機1.2のOFDMデコーダ2.7のそれぞれは、nsc個の並列シンボルを出力する。これらは、MIMO受信側ユニット2.8に入力される。MIMO受信側ユニット2.8は、MIMO受信側ユニット2.8が構成されているプリコーディング行列に従って、OFDMデコーダ2.7によってそれぞれ出力されるnsc個のシンボルのnOFDM/Rx個のグループを復号する。MIMO受信側ユニット2.8は、npsym個のシンボルを出力し、これらに、逐次的に、並列対直列モジュール2.9及びMCSデコーダ2.10、すなわち、復調器及び復号モジュール、又は単に復調器が適用される。より具体的には、各OFDMデコーダ2.7は、nsc個のMIMOデコーダ2.8.1にそれぞれnsc個の並列シンボルを、すなわち、各MIMOデコーダ2.8.1に1つのシンボルを入力する。MIMO受信側ユニット2.8に入力された各シンボルは、nsc個のMIMOデコーダ2.8.1のうちの1つに入力される。各MIMOデコーダ2.8.1は、各OFDMデコーダ2.7から、同じ副搬送波からのシンボルを受信し、それに対してMIMOデコーダ2.8.1が構成されているプリコーディング行列に従ってnpsymb/nsc個のシンボルを出力する。すなわち、nsc個のMIMOデコーダ2.8.1は、npsymb個の並列シンボルを出力する。
無線チャネルが無線信号に過度に悪影響を与えないとともに異なるシステム(送信機1.1及び受信機1.2)の雑音が限定される場合、送信機1.1によって放出されるバイナリシーケンスは、受信機1.2側において取得される。
各OFDMデコーダ2.7は、自身の対応するアンテナRx2.6によって受信された信号上に、ADC(アナログデジタル変換器)及びnsc個のシンボルを出力するFFT(高速フーリエ変換)モジュールを適用する。
そのような方式を実施する本発明の事例では、直交周波数分割多重化(OFDM)方式ではなく別の方式を実施するアンテナポートを実装することができる。
図3には、格子エンコーダ及び格子デコーダをそれぞれ実装する古典的なMIMO送信機及びMIMO受信機のブロック図が示されている。
無線信号は、送信機方式において、データ、より具体的にはバイナリシーケンスを処理することによって提供される。送信機方式は、MCSエンコーダ2.1が変調器3.1及び格子エンコーダ3.2に置き換えられていることを除いて、図2に記載されている方式と同じである。変調器3.1は、整数(例えば、パルス振幅変調(PAM)変調器における信号の振幅の異なるレベル)に関連付けることができる値を出力する。
変調器3.1の各出力は、整数の数に関連付けることができ、この数は、例えば、変調器3.1によって用いられる変調方式のコンステレーション図の次元に等しい。例えば、PAM変調器3.1を用いると、コンステレーション図の次元は1に等しく、したがって、各シンボルが、レベルとも名付けられる1つの整数によって表される。
変調器3.1によって出力される整数のnLat
Figure 2021536078
に基づいて、格子エンコーダ3.2は、実数のnLat
Figure 2021536078
を出力する。ただし、(e,...,e)は、格子の基底(したがって、
Figure 2021536078
の基底)であり、すなわち、
Figure 2021536078
であり、(e,...,e)は、線形独立である。この変換
Figure 2021536078
は、行列Gによって表される同型写像(isomorphism)であり、行列Gの行は、基底ベクトルである。
図4には、例として、2次元格子が図式化されている。この格子の点(図4上のドットにおいて表されている)は、(z+z)と定義される。ただし、
Figure 2021536078
である。Vector(e)=(1;0)及びVector(e)=(0.5;0.75)であるので、格子の点(z+z)は、
Figure 2021536078
に等しい。したがって、変調器3.1によって出力される整数のシーケンス(1;6;2;3)について、格子エンコーダ3.2は、(4;4.5;3.5;2.25)を出力し、ただし、(4;4.5)及び(3.5;2.25)は、格子P及びPの2つの点である。
実数のnLat
Figure 2021536078
は、直列対並列モジュール(S/P)3.3に入力され、S/Pモジュール3.3は、図3の例では4つの並列シンボルである、npsym個の並列シンボルを出力する。S/Pモジュール3.3へのnLat個の実数のシーケンスの入力から無線信号の放出まで、送信機方式は、図2に記載された方式と同一である。すなわち、S/Pモジュール3.3の出力において、(図2に記載された)MIMO送信側ユニット3.4が適用され、各OFDMエンコーダ3.5は、その入力において受信されたnsc個の並列シンボルを処理する。各OFDMエンコーダ3.5の出力は、各アンテナTx3.6上で放出される。
無線信号は、そのnOFDM/Rx個のアンテナRx3.7のそれぞれの上で受信機1.2によって受信される。アンテナRx3.7からP/Sモジュール3.10の出力まで、受信機方式は、図2に記載されている方式と同一である。実際には、受信された各信号に、OFDMデコーダ3.8が適用される。受信機1.2のOFDMデコーダ3.8のそれぞれは、nsc個の並列シンボルを出力する。これらは、MIMO受信側ユニット3.9に入力される。MIMO受信側ユニット3.9は、OFDMデコーダ3.8によってそれぞれ出力されるnsc個のシンボルのnOFDM/Rx個のグループを復号する。MIMO受信側ユニット3.9は、(図2に記載されたように)npsym個のシンボルを出力し、これらに、並列対直列モジュール3.10が適用される。
P/Sモジュール3.10は、実数のシーケンスを出力する。これらの実数は、nDim個の実数の組(nDim=nLat)によって処理される格子デコーダ3.11に入力される。ここで、nDimは、格子デコーダ3.11が構成されている格子の次元である。格子デコーダ3.11に入力された実数の各nDim組は、
Figure 2021536078
の点を表している。図4の例では、
Figure 2021536078
の点P’(4.25;4.20)及びP’(3.70;2.20)は、実数の2つのnDim組を表している。雑音及びカナル(canal)が格子エンコーダ3.2によって出力されたシンボルを改変している。したがって、実数のnDim組は、格子の点に対応しない。格子デコーダ3.2は、格子のいずれの点に、デコーダ3.2に入力される
Figure 2021536078
の点が最も近いのかを判断する。このために、格子デコーダは、これらの点のそれぞれを、

Figure 2021536078
及び
Figure 2021536078
を計算することであって、P’’は、格子の基本領域(Fundamental domain)を表すグレーの平行四辺形内の点であり、ただし、
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
と定義され、ここで、
Figure 2021536078
は、床関数である、計算することと、
−基本領域内で点P’’に最も近い格子点Cを求めることと、

Figure 2021536078
を計算することと、
によって処理することができる。
基本領域内で点P’’に最も近い格子点Cを求めるために、格子デコーダ3.11は、基本領域を異なるゾーン(図4の事例では5つの超平面を用いて得られるa、b、c、d)に分割するいくつかの超平面に関して点P’’の位置を求めることができ、各ゾーンの点は、基本領域の格子点のうちの1つにより近い。超平面は、基本領域の各線分の二等分線である。図4では、P’’及びP’’がゾーンb内にあり、したがって、それら双方は、基本領域の左上にある格子点により近い。
したがって、無線チャネルが無線信号に過度に悪影響を与えないとともに異なるシステム(送信機1.1及び受信機1.2)の雑音が限定される場合、格子デコーダ3.11は、正しい格子点を取得し、それゆえ、正しい整数のシーケンス(z,...,z)(図4の事例では(1;6;2;3))を取得する。この整数のシーケンスは、復調器3.12を介してバイナリシーケンスに変換され、これにより、受信機1.2側で、送信機1.1によって放出されるバイナリシーケンスを取得することが可能になる。
格子エンコーダ3.2及び格子デコーダ3.11は、自身の格子によって定義される。すなわち、格子エンコーダ/デコーダごとに、一意の格子表現が存在する。
そのような方式を実施する本発明の事例では、直交周波数分割多重化(OFDM)方式ではなく別の方式を実施するアンテナポートを実装することができる。
図5は、ANNシステムを図式化している。ANNシステムは、層、すなわち、入力層と、1つ以上の隠れ層と、1つの出力層とによって定義される。入力層を除いて、各層は、直前の層の重み付けされた値が入力されるノードから構成される。入力値は、入力層のノードに入力される。
したがって、図5に表されるように、
Figure 2021536078
の値が、入力層に挿入される。ANNシステムの第iの層の第mのノード、すなわち、ノード(i;m)は、
Figure 2021536078
によって表すことができる。ここで、f は、活性化関数である。
Figure 2021536078
は、直前の層の各ノードによって出力された値X i−1の重み付き和である。wk,m i−1は、重みである。加えて、値β が、この和に加算され、この値は、バイアス又はオフセットと呼ばれる。
したがって、ANNシステムは、関数F、例えば、
Figure 2021536078
によって表すことができる。ANNデコーダは、いくつかのANNシステムを含むことができる。
図6には、古典的なMIMO送信機、及びANNデコーダを実装する受信機のブロック図が示されている。
送信機1.1の方式は、図2に記載されている方式と同一である。すなわち、送信機方式は、逐次的に、MCSエンコーダ6.1、S/Pモジュール6.2、MIMO送信側ユニット6.3、OFDMエンコーダ6.4及び送信側アンテナTx6.5を実装する。
受信機1.2の方式は、MIMO受信側ユニット2.8がANNデコーダ6.8に置き換えられていることを除いて、図2に記載されている方式と同一である。すなわち、受信機方式は、逐次的に、受信側アンテナRx6.6、OFDMデコーダ6.7、ANNデコーダ6.8、P/Sモジュール6.9及びMCSデコーダ6.10を実装し、これらの全ての要素は、MIMO受信側ユニット2.8を除いて同一である。
実際には、MIMO受信側ユニット2.8は、ANNデコーダ6.8、すなわち、図5に記載されたような少なくともANNシステムを含むデコーダに置き換えられている。デコーダは、ANNシステムとすることができ、又は、単にデコーダの部分は、ANNシステム、すなわち、例えば、判断フィードバック等価器デコーダによる前処理の追加とすることができる。デコーダは、いくつかのANNシステム、例えば、MIMO受信側ユニット2.8内のMIMOデコーダごとに1つのANNシステムを含むこともできる。簡単にするために、デコーダに完全に置き換わる1つのANNシステムのみが記載されている。
図2のMIMO送信側ユニット2.8と同様に、ANNデコーダ6.8は、その入力上で、OFDMデコーダ6.7によって出力されたnOFDM/Rx個のシンボルのnsc個のグループを受信する。例えば、ANNデコーダ6.8は、nOFDM/Rx×nsc個のシンボルのそれぞれについてノードを有する入力層、すなわち、nOFDM/Rx×nsc個のノードを含む入力層を実装する。ANNデコーダ6.8は、それらの入力を処理し、出力層のノードのそれぞれは、或る値を出力する。出力層のnpsym個のノードの出力された値は、npsym個の並列シンボルを表している。
MCSデコーダ6.10に入力される変調方式のシンボルは、P次元空間内で表すことができる。P次元空間は、コンステレーション図とすることができるが、変調タイプのシンボルの他の表現を選ぶことができ、例えば、全てのシンボルを、1次元空間内の値に関連付けることができる。しかしながら、変調方式の各シンボルは、P個の座標(q;...;q)によって定義される。座標は、実数である。したがって、複素シンボル、又はより一般的には複素値が検討される場合、それらのそれぞれを、2つの座標に分解することができる。なぜならば、ANNシステムは、
Figure 2021536078
から
Figure 2021536078
への関数である活性化関数を実施するためである。
ANNデコーダ6.8は、関数f の中の少なくともP’個の関数
Figure 2021536078
、すなわち、出力層のP’個の活性化関数をMLAFとすることができるように構成することができる。P’個の関数
Figure 2021536078
は、それぞれ、P個の座標(q;...;q)の中のP’個の座標の値を出力する。P’=Pである場合、
Figure 2021536078
によって取得される出力は、変調タイプのシンボルが表されているP次元空間内の点を表している。しかしながら、各
Figure 2021536078
は、Kレベル活性化関数であり、ここで、Kは、変調タイプのシンボルのP’個の座標の中から第kの座標を取得することができる値の数に等しい。P’=Pである場合、
Figure 2021536078
によって出力される可能な点の数は、変調方式のシンボルの数に少なくとも等しい。
一般に、ANNシステムの出力層がP個の座標(q;...;q)を複数回出力する、すなわち、例えば、シンボルの最初のP’個の座標及び次にシンボルの2番目のP’個の座標、及び以下同様を出力する事例では、P’はPよりも小さい。
選ばれるMLAFは、以下のように定義することができる。
Figure 2021536078
各fl,kは、活性化関数(通常の活性化関数)であり、これらの活性化関数は、同じ活性化関数とすることもできるし、異なる活性化関数とすることもできる。以下では、簡単にするために、fl,kは、1〜K−1であるl及び1〜Pであるkについて全て同じであり、そのような活性化関数は、fと表記される。fは、例えば、双曲線正接(TanH)とすることができる。
τl,kは、別個の実数であり、すなわち、if l≠l’=>τl,k≠τl’,kである。τl,k間の区別により、活性化関数がいくつかのレベルを有することが保証される。
及びBl,kは、実数である。図8では、5つのレベルを有するMLAF関数の一例が示されており、fl,kは、双曲線正接関数である。
1〜P’である少なくとも1つのkについて、Kは、3以上の正の整数である。実際には、変調方式のP次元空間における表現の大半は、コンパクトな方法で行われ、すなわち、全てのKは、互いに類似するか又は等しい。例えば、1〜P’であるk及びk’について、Kは、Kk’、Kk’+1又はKk’−1のいずれかに等しい。加えて、新しい通信規格において用いられる変調方式では、シンボルの数が重要であり、これは、1〜P’であるkについて、Kが全て3より大きいことを伴う。例えば、8つのシンボルのQAM変調方式の場合、少なくとも1つの活性化関数は、(2つより多いレベルを有する)MLAFとすることができ、16個のシンボルのQAM変調タイプの場合、2つの活性化関数は、それぞれ4つのレベルを有するMLAFとすることができる。
MCSデコーダ6.10によって用いられる変調タイプのシンボルのそれぞれのP’個の座標がP’個の関数
Figure 2021536078
の可能な出力のうちの1つによって表されることを検討する場合、変調方式の異なるシンボルの全てのP’個の座標を、P’個のKレベル活性化関数のみの出力値によって表すことができるが、一方、少なくとも
Figure 2021536078
個の古典的な活性化関数を用いることが必要となっていた。したがって、古典的な活性化関数を実施することには、出力層において著しい量のノードを追加することが必要となる。
ANNデコーダ6.8がANNデコーダ6.8に入力されるnOFDM/Rx×nsc個のシンボルに従って正しいシンボルを表す値を出力することを可能にするために、ANNデコーダ6.8がトレーニングされる。したがって、受信機側における処理に先行して、ANNデコーダ6.8がトレーニングされる。このトレーニングは、ANNシステムのパラメータ、すなわち、
Figure 2021536078
を変更することを目標とする。ただし、mは1〜Mであり、iは1〜Nである。それにより、受信機1.2が送信機1.1のMIMO送信側ユニット6.3に入力される特定のシンボルからもたらされる無線信号を受信した場合、P次元空間内の点のP’個の座標を表す、
Figure 2021536078
によって取得される出力が特定のシンボルに可能な限り近くなる。
トレーニングは、ベクトル
Figure 2021536078
のセットをトレーニングすることに基づいて実行される。ただし、jは、1〜Tである。図6の事例では、各ベクトル
Figure 2021536078
は、MIMO送信側ユニット6.3の入力である。各ベクトル
Figure 2021536078
は、ベクトル
Figure 2021536078
に、送信機方式の部分(MIMO送信側ユニット6.3、OFDMエンコーダ6.4及び送信側アンテナTx6.5を表す変換)、(例えばチャネル行列及び雑音ベクトルによって表される)無線通信チャネル及び受信機方式の部分(受信側アンテナRx6.6及びOFDMデコーダ6.7を表す変換)を表す連続変換を適用することによって得られる少なくともベクトル
Figure 2021536078
に関連付けられる。
各ベクトル
Figure 2021536078
は、以前に定義された2つ以上のベクトル
Figure 2021536078
に関連付けることができる。実際には、送信機方式の部分、無線通信チャネル及び受信機方式の部分を表す多くの可能な連続変換が存在する。例えば、いくつかの変換は、MIMO送信側ユニット6.3の各MIMOエンコーダを表すことができ、MIMOエンコーダを構成することができるプリコーディング行列ごとに1つの変換がある。いくつかの変換は、無線通信チャネルを表すことができ、無線通信チャネルを表すことができるチャネル行列及び雑音ベクトルごとに1つの変換がある。より一般的には、いくつかの変換は、送信機方式、受信機方式及び無線通信チャネルの各コンポーネントを表すことができる。したがって、各ベクトル
Figure 2021536078
は、ベクトル
Figure 2021536078
のグループに関連付けられる。ただし、Tは、1〜Sである。同じベクトル
Figure 2021536078
に異なる変換T及びT’を適用して2つの
Figure 2021536078
及び
Figure 2021536078
が得られ、これらはそれぞれ、送信機及び受信機の同じコンポーネントを表している。しかしながら、各変換は、これらのコンポーネントの異なる構成及び/又は異なる無線通信チャネルを表すことができる。
ANNデコーダ6.8のトレーニングは、ベクトル
Figure 2021536078
がANNデコーダ6.8に入力されると、ベクトル
Figure 2021536078
をその出力とそれぞれ比較することを含む。ANNデコーダ6.8が図5で記載された関数Fによって表される場合、
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
と比較される。ただし、
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
に等しい。比較は、距離dによって行うことができる。すなわち、距離
Figure 2021536078
は、ペア(T;j)ごとに計算される。
mが1〜Mであり、iが1〜Nであるパラメータ
Figure 2021536078
は、ベクトル
Figure 2021536078
のトレーニングセット全体に対して距離を最小化するように計算される。
例えば、パラメータ
Figure 2021536078
は、例えば、
Figure 2021536078
又は
Figure 2021536078
を最小化するように計算することができる。ここで、aは、重み付け係数である。パラメータ
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
によって取得された値に影響を与える。
パラメータ
Figure 2021536078
は、確率的勾配降下法を用いて計算することができる。ここで、勾配の値は、バックプロパゲーション法を用いて得られる。バックプロパゲーションは、ネットワークにおいて用いられる重みに関するコスト関数の勾配を効率的に計算するのに用いられるアルゴリズムである。
簡単にするために、上記の記載において、S/Pモジュール6.2は、トレーニングプロセスにおいて考慮に入れられず、実際には、ベクトル
Figure 2021536078
は、MCSエンコーダ6.1の出力ではなく、S/Pモジュール6.2の出力である。しかしながら、S/Pモジュール6.2は、考慮に入れられていない。なぜならば、S/Pモジュール6.2は、行ベクトル
Figure 2021536078
のトレーニングセットを、列ベクトル
Figure 2021536078
のセット、すなわち、ベクトル
Figure 2021536078
の転置に変更するのみであるためである。

Figure 2021536078
のパラメータ
Figure 2021536078
は、ANNデコーダ6.8のトレーニングに先行して設定することもできるし、ANNデコーダ6.8のそれぞれの理想の応答と実際の応答との間の全体ギャップを削減するために変更されるANNデコーダ6.8のパラメータとみなすこともできる。その事例では、パラメータは、
Figure 2021536078
(ただし、mは1〜Mであり、iは1〜Nである)、及び1〜Pであるkについて
Figure 2021536078
である。
図6の実施形態では、ANNデコーダは、MIMO受信側ユニット2.8のみに置き換わる。ここで、当業者であれば、ANNデコーダは、MCSデコーダ6.10から上流に配置される受信機方式の追加コンポーネントに置き換わることができることを理解する。例えば、ANNデコーダは、MIMO受信側ユニット2.8及びOFDMデコーダ2.7に置き換わることができる。
ここで、当業者であれば、送信機1.1及び受信機1.2において実施される方式ではない他の方式を実施することができることを理解する。図6に記載された実施形態は、他の方式を用いて、変調器及び復調器が存在する条件に入れ替えることができる。その事例では、ANNデコーダは、変調器及び前置される任意のコンポーネントにその出力が入力されるコンポーネントに置き換わることができる。
ここで、当業者であれば、実装されるANNシステムは、図5に記載されたフィードフォワードニューラルネットワークとは異なることができ、例えば、実装されるANNは、再帰型ニューラルネットワークとすることができることを理解する。
図6の実施形態では、出力層上にMLAFを設定することのみが記載されている。しかしながら、ANNデコーダの出力の複雑度は、ANNシステムの隠れ層を通じて伝播する。したがって、複雑度は、隠れ層においてMLAFを設定することに関連することができる。
図7には、格子エンコーダを実装する古典的なMIMO送信機、及び本発明によるANN格子デコーダを実装するMIMO受信機のブロック図が示されている。
送信機1.1の方式は、図3に記載された方式と同一である。すなわち、送信機方式は、逐次的に、変調器7.1、格子エンコーダ7.2、S/Pモジュール7.3、MIMO送信側ユニット7.4、OFDMエンコーダ7.5及び送信側アンテナTx7.6を実装する。
受信機1.2の方式は、格子デコーダ3.11がANN格子デコーダ7.11に置き換えられていることを除いて、図3に記載された方式と同一である。すなわち、受信機方式は、逐次的に、受信側アンテナRx7.7、OFDMデコーダ7.8、MIMO受信側ユニット7.9、P/Sモジュール7.10、ANN格子デコーダ7.11及び復調器7.12を実装し、これらの全ての要素は、格子デコーダ3.11を除いて同一である。
実際には、格子デコーダ3.11は、ANN格子デコーダ7.11、すなわち、図5に記載されたようなANNシステムを含むデコーダに置き換えられている。デコーダは、ANNシステムとすることができ、又は、単にデコーダの部分を、ANNシステムとすることができる。簡単にするために、格子デコーダに完全に置き換わるANNシステムのみが記載されている。
図3の格子デコーダ3.11と同様に、ANN格子デコーダ7.11は、その入力上で、P/Sモジュール7.10によって出力されたnDim個の実数の組を受信し、ただし、nDimは、格子エンコーダ7.2が構成された格子の次元である。nDim個の実数の組は、
Figure 2021536078
の点を表している。
ANN格子デコーダ7.11は、これらの入力を処理し、出力層のノードのそれぞれは、或る値を出力する。これらの出力される値は、nDim個の整数のシーケンスを表している。例えば、出力層のnDim個のノードはそれぞれ整数を出力する。その事例では、これらのnDim個のノードは、関数f の中からnDim個のMLAF
Figure 2021536078
を実施することができる。
Figure 2021536078
のそれぞれは、nDim個の整数のシーケンスの第kの要素に対応する値を出力する。加えて、各
Figure 2021536078
は、Kレベル活性化関数とすることができ、ここで、Kは、変調器3.1によって出力されるnDim個の整数のシーケンスの第kの要素によって取得することができる値の数に等しい。
出力層上のノードの数は、nDimよりも小さくすることができる。その事例では、図6に記載されるように、ANNシステムの出力層は、nDim個の整数を複数回出力する。簡単にするために、nDimは、出力層上のノードの数よりも小さいものとみなされる。
簡単にするために、nDim個のMLAFは、全て、Kレベル活性化関数とすることができ、ただし、Kは、変調器7.1を出力することができる最大の整数に等しい。例えば、8レベルPAM変調器7.1の場合、nDim個のMLAFは、全て、8レベル活性化関数とすることができる。したがって、各
Figure 2021536078
によって出力することができる値の数は、変調器7.12によって用いられる変調方式のシンボルの数に少なくとも等しい。
整数(整数は、変調器7.12によって用いられる変調方式のシンボルである)のシーケンスの整数のそれぞれが
Figure 2021536078
のうちの1つの出力によって表されることを検討する場合、変調器7.1によって出力されるnDim個の整数の全ての異なるシーケンスを、
Figure 2021536078
の出力値によって表すことができる。
ANN格子デコーダ7.11が、入力されるnDim個の実数の組に従ってnDim個の整数の正しいシーケンスを表す値を出力することを可能にするために、ANN格子デコーダ7.11がトレーニングされる。すなわち、受信機側における処理に先行して、ANN格子デコーダ7.11がトレーニングされる。このトレーニングは、ANNシステムのパラメータ、すなわち、
Figure 2021536078
を変更することを目標とし、ただし、mは1〜Mであり、iは1〜Nであり、それにより、受信機1.2が送信機1.1の格子エンコーダ7.2に入力されるnDim個の整数の特定のシーケンスからもたらされる無線信号を受信した場合、
Figure 2021536078
によって出力される値のシーケンスがその特定のシーケンスに可能な限り近くなる。
トレーニングは、ベクトル
Figure 2021536078
のトレーニングセットに基づいて実行され、ただし、jは、1〜Tである。図7の事例では、各ベクトル
Figure 2021536078
は、格子エンコーダ7.2の入力である。各ベクトル
Figure 2021536078
は、ベクトル
Figure 2021536078
に、送信機方式の部分(格子エンコーダ7.2、S/Pモジュール7.3、MIMO送信側ユニット7.4、OFDMエンコーダ7.5及び送信側アンテナTx7.6を表す変換)、(例えばチャネル行列及び雑音ベクトルによって表される)無線通信チャネル及び受信機方式の部分(受信側アンテナRx7.7、OFDMエンコーダ7.8、MIMO受信側ユニット7.9及びP/Sモジュール7.10を表す変換)を表す連続変換を適用することによって得られる少なくともベクトル
Figure 2021536078
に関連付けられる。
各ベクトル
Figure 2021536078
は、以前に定義された2つ以上のベクトル
Figure 2021536078
に関連付けることができる。実際には、送信機方式の部分、無線通信チャネル及び受信機方式の部分を表す多くの可能な連続変換が存在する。例えば、いくつかの変換は、MIMO送信側ユニット7.4の各MIMOエンコーダを表すことができ、MIMOエンコーダを構成することができるプリコーディング行列ごとに1つの変換がある。いくつかの変換は、無線通信チャネルを表すことができ、無線通信チャネルを表すことができるチャネル行列及び雑音ベクトルごとに1つの変換がある。より一般的には、いくつかの変換は、送信機方式、受信機方式及び無線通信チャネルの各コンポーネントを表すことができる。したがって、各ベクトル
Figure 2021536078
は、ベクトル
Figure 2021536078
のグループに関連付けられ、ただし、Tは、1〜Sである。同じベクトル
Figure 2021536078
に異なる変換T及びT’を適用して2つの
Figure 2021536078
及び
Figure 2021536078
が得られ、これらはそれぞれ、送信機及び受信機の同じコンポーネントを表している。しかしながら、各変換は、これらのコンポーネントの異なる構成及び/又は異なる無線通信チャネルを表すことができる。
ANN格子デコーダ7.11のトレーニングは、ベクトル
Figure 2021536078
がANN格子デコーダ7.11に入力されると、ベクトル
Figure 2021536078
をその出力とそれぞれ比較することを含む。ANN格子デコーダ7.11が図5で記載された関数Fによって表される場合、
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
と比較される。ただし、
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
に等しい。比較は、距離dによって行うことができる。すなわち、距離
Figure 2021536078
は、ペア(T;j)ごとに計算される。
mが1〜Mであり、iが1〜Nであるパラメータ
Figure 2021536078
は、ベクトル
Figure 2021536078
のトレーニングセット全体に対して距離を最小化するように計算される。
例えば、パラメータ
Figure 2021536078
は、例えば、
Figure 2021536078
又は
Figure 2021536078
を最小化するように計算することができる。ここで、aは、重み付け係数である。パラメータ
Figure 2021536078
は、
Figure 2021536078
によって取得された値に影響を与える。
パラメータ
Figure 2021536078
は、バックプロパゲーション法を用いて得ることができる。
図3に関する記載において説明されたように、格子デコーダ3.11又はANN格子デコーダ7.11は、
Figure 2021536078
内の点P’(図4上のP’又はP’)を表す実数のnDim組を受信し、ここで、nDimは格子の次元である。一般に、点P’は、格子の点ではない。なぜならば、雑音及びカナルが格子エンコーダ7.2によって出力された(格子の点P(図4上のP又はP)を表す)実数のnDim組を改変しているためである。したがって、格子デコーダは、
Figure 2021536078
である格子
Figure 2021536078
のいずれの点に、
点P’が最も近いのかを判断しなければならない。そのために、格子デコーダは、基本領域(又はベクトル
Figure 2021536078
による基本領域の変換から得られる領域)を異なるゾーン(図4の事例では5つの超平面を用いて得られるa、b、c、d)に分割するいくつかの超平面(超平面は、基本領域の各線分の垂直な二等分線超平面である)に関して、点P’(又はベクトル
Figure 2021536078
(ただし、t、...、tは整数である)によるP’の変換から得られる、基本領域内の点P’’(図4上のP’’又はP’’))の位置を求めることができる。実際には、ゾーンのうちの1つの全ての点は、基本領域の格子の一意の点により近い。したがって、点が1つのゾーン内にあるか否かを判断するために、格子デコーダは、ゾーンを画定する各超平面のいずれの側に点があるかを判断することができる。例えば、図4の事例では、点がゾーン「a」内にあるか否かを判断するために、格子デコーダは、点が「a」ゾーンを画定する垂直超平面の左、かつ、「a」ゾーンを画定する斜めの超平面の下にあるか否かを判断することができ、これらの2つの条件が必要となる。点がゾーン「c」内にあるか否かを判断するために、格子デコーダは、点が「c」ゾーンを画定する垂直超平面の右、かつ、「c」ゾーンを画定する2つの斜めの超平面の下にあるか否かを判断することができ、ここでは3つの条件が必要となる。したがって、2次元格子内でも、点Pの位置を求めることは複雑である。この複雑性は、格子の次元が大きくなる場合、非線形に増長する。しかしながら、2次元格子においても、いずれのゾーン内に点があるかを判断することには、基本領域を分割する超平面ごとに少なくとも1つのノードが必要となる。
図4の格子の事例では、これは、基本領域内で点がある箇所を判断するために、5つの活性化関数及びそれゆえ5つのノードを要求する。例えば、平行である2つの超平面に相対的に点の位置を出力する活性化関数を、1つの3レベルMLAFに置き換えることによって、このノードの数を削減することが可能である。より一般的には、nDim次元格子の基本領域の各エッジは、基本領域の
Figure 2021536078
個の他のエッジに平行である。したがって、基本領域を分割する場合、基本領域の
Figure 2021536078
個の平行エッジの垂直二等分線超平面が用いられる。これらの
Figure 2021536078
個の垂直二等分線超平面は、これらの超平面のうちの一部について一致する(しかし、少なくとも2つの超平面は一致せず、大抵の場合、いずれの超平面も一致しない)こともあるし、これらのエッジと同じ方向を有する格子基底のベクトルが基底の他の全てのベクトルに直交する場合、これらの超平面の全てが1つの超平面において一致することもある。したがって、例えば、平行である
Figure 2021536078
個の超平面に相対的に点の位置を出力する活性化関数を、1つの
Figure 2021536078
レベルMLAFに置き換えることによって、非直交格子を用いて構成されたANN格子デコーダのノードの数を削減することが可能である。これらの問題は、ANNシステムの構造及びトレーニングに関係なく生じるマルチクラス分類問題である。
したがって、通常の活性化関数を実施するかなりの量のノードを有するANNシステムを要求するこの複雑な計算は、MLAFが隠れ層のノードにおいて実施される場合、削減された量のノードを有するANNシステムによって実行することができる。
したがって、ANN格子デコーダ7.11は、隠れ層のうちの少なくとも1つ又は全ての隠れ層上で少なくとも1つの
Figure 2021536078
レベルMLAF(又は少なくとも3レベルMLAF)を用いて実施される。層の全てのノードを、そのようなMLAFを用いて実施することができる。
図7に記載された実施形態において用いられるMLAFは、以下のように定義することができる。
Figure 2021536078
各fは、活性化関数であり、これらの活性化関数は、同じ活性化関数とすることもできるし、異なる活性化関数とすることもできる。例えば、fは、双曲線正接(TanH)関数とすることができる。
τは、別個の実数であり、すなわち、if l≠l’=>τ≠τl’である。τ間のこの区別により、活性化関数がいくつかのレベルを有することが確実になる。
A及びBは、実数である。Kは、
Figure 2021536078
以上(又は少なくとも3以上)の整数である。
ANN格子デコーダ7.11において用いられる各MLAFのパラメータK、B、...、BK−1、A、τ、...、τK−1は、全てのMLAFについて同じとすることもできるし、MLAFごとに異なるものとすることもできるし、ANNシステムの出力層において実施される全てのMLAFについてのみ同じとし、かつ、隠れ層において実施される全てのMLAFについてのみ同じとすることもできる。
これらのパラメータは、ANN格子デコーダ7.11のトレーニングに先行して設定することもできるし、ANNシステムのトレーニング中に求められたANN格子デコーダ7.11のパラメータとみなすこともできる。その事例では、パラメータは、ANN格子デコーダ7.11において用いられる各MLAFのパラメータが加算された、
Figure 2021536078
である。ただし、mは1〜Mであり、iは1〜Nである。
図7の実施形態では、ANNデコーダは、格子デコーダ3.11のみに置き換わる。ここで、当業者であれば、ANNデコーダは、ANN格子デコーダ7.11から上流及び下流に配置される受信機方式の追加コンポーネントに置き換わることができることを理解する。例えば、ANNデコーダは、格子デコーダ7.11に取って代わり、また、P/Sモジュール7.10、及びMIMO送信側ユニット7.9及び更にはOFDMデコーダ7.8に置き換わることもできる。
ここで、当業者であれば、送信機1.1及び受信機1.2において実施される方式ではない他の方式を実施することができることを理解する。図7に記載された実施形態は、他の方式を用いて、格子エンコーダ及び格子デコーダが存在する条件に入れ替えることができる。その事例では、ANNデコーダは、少なくとも格子デコーダに取って代わり、また、この格子デコーダに前置又は後置される任意のコンポーネントに置き換わることもできる。例えば、変調器3.1と格子エンコーダ3.2との間に、図3において記載された方式にシェーピングモジュールを追加するとともに、復調器3.12と格子デコーダ3.11との間に逆シェーピングモジュールを追加することができる。そのようなシェーピングモジュールは、格子エンコーダ3.2によって出力される全ての可能なシーケンスが変調器3.1によって出力される整数の可能なシーケンスに従ってコンパクトであること、すなわち、変調器3.1の可能な出力に従って格子エンコーダ3.2によって出力される可能な格子点は、平均送信電力を削減するために、0を中心とした最小の可能の球内にあることを確実にするように、格子エンコーダ3.2に入力される整数のシーケンスを変更する。
ここで、当業者であれば、実装されるANNシステムは、図5に記載されたフィードフォワードニューラルネットワークとは異なることができ、例えば、実装されるANNは、再帰型ニューラルネットワークとすることができることを理解する。
図9には、本発明による無線信号の復号を表すフローチャートが示されている。
ステップS11において、図6に記載された事例ではANNデコーダ6.8であるとともに図7に記載された事例ではANN格子デコーダ7.11であるANNデコーダは、図6及び図7に記載されたように、ベクトル
Figure 2021536078
及びそれらのそれぞれのベクトル
Figure 2021536078
の関連付けられたグループのトレーニングセットに対してトレーニングされる。トレーニングは、mが1〜Mであり、iが1〜Nであるパラメータ
Figure 2021536078
のみ、又はANNシステムにおいて実施される各MLAFを定義するパラメータが加えられたこれらのパラメータを求めるように実行することができる。
求められたパラメータは、MEMO_recei1.8に保存するとともに、ANNシステムを構成するために取得することができる。
ステップS12において、受信機1.2によって受信された無線信号は、ANNデコーダから上流に配置されるコンポーネント、すなわち、図6の実施形態ではOFDMデコーダ6.7によって、及び、図7の実施形態ではOFDMデコーダ7.8、MIMO受信側ユニット7.9及びP/Sモジュール7.10によって処理される。
ステップS13において、ステップS12において実行された処理によって出力されたシンボルは、ANNデコーダに入力され、ANNデコーダは、無線チャネルが無線信号に過度に悪影響を与えないとともに、異なるシステム(送信機1.1及び受信機1.2)の雑音が限定されるという条件で、これらのシンボルを復号して、図6の実施形態ではMCSエンコーダ6.1によって出力された変調シンボル、及び、図7の実施形態では変調器7.1によって出力された整数のシーケンスを取得する。
ステップS14において、ANNデコーダの出力は、送信されるデータを表すバイナリシーケンスを取得するために、ANNデコーダの下流に配置される受信機方式のコンポーネントに従って処理される。

Claims (13)

  1. ワイヤレス通信媒体を通じて送信機から受信された少なくともM個のシンボル
    Figure 2021536078
    を復号する方法であって、
    前記受信された少なくともM個のシンボルは、前記送信機のエンコーダEによって符号化されたシンボルを表し、
    前記方法は、
    前記M個のシンボル
    Figure 2021536078
    をデコーダに入力すること、を含み、
    前記デコーダは、人工ニューラルネットワークシステムを含み、
    前記人工ニューラルネットワークシステムの少なくとも1つの活性化関数は、複数レベル活性化関数である、方法。
  2. 前記人工ニューラルネットワークシステムは、ベクトル
    Figure 2021536078
    のトレーニングセットに対してトレーニングされ、各ベクトル
    Figure 2021536078
    は、
    Figure 2021536078
    であるベクトル
    Figure 2021536078
    に適用されると前記人工ニューラルネットワークシステムの出力と比較され、ベクトル
    Figure 2021536078
    は、逐次的に、前記エンコーダEを表す第1の変換、及び、少なくとも、
    前記送信機の送信方式であって、前記送信方式は前記エンコーダEに後続する、送信方式と、
    無線通信チャネルと、
    を表す第2の変換をそれぞれベクトル
    Figure 2021536078
    に適用することによって得られる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記デコーダは、関数
    Figure 2021536078
    のN個のセットによって定義される関数Fとして定義され、ただし、iは1〜Nであり、
    Figure 2021536078
    であり、
    Figure 2021536078
    であり、X i−1は、それぞれ関数F i−1の出力であり、第(i−1)のセットの
    Figure 2021536078
    であり、各関数f は、人工ニューラルネットワーク活性化関数及び恒等関数のいずれかであり、関数f のうちの少なくとも1つは、恒等関数ではなく、
    Figure 2021536078
    は、実数のパラメータである、請求項1又は2に記載の方法。
  4. mが1〜Mであり、iが1〜Nである前記パラメータ
    Figure 2021536078
    は、それぞれデコーダの出力
    Figure 2021536078
    と、
    Figure 2021536078
    であるベクトルのトレーニングセットのベクトル
    Figure 2021536078
    との間の距離を最小化するように計算され、
    Figure 2021536078
    であるベクトル
    Figure 2021536078
    は、逐次的に、前記エンコーダEを表す第1の変換、及び、少なくとも、
    前記送信機の送信方式であって、前記送信方式は前記エンコーダEに後続する、送信方式と、
    ワイヤレス通信チャネルと、
    を表す第2の変換をそれぞれベクトル
    Figure 2021536078
    に適用することによって得られる、請求項3に記載の方法。
  5. 前記複数レベル活性化関数は、以下のように定義され、
    Figure 2021536078
    ただし、各関数fは、活性化関数であり、
    τは、実数であり、if l≠l’=>τ≠τl’であり、
    A及びBは、実数であり、
    Kは、3以上の正の整数である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記エンコーダEの入力は、変調エンコーダの出力に接続される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. mが1〜Mである関数f のうちの少なくとも1つは、複数レベル活性化関数である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記変調エンコーダによって用いられる変調タイプにおけるシンボルはそれぞれ、P個の座標(q;...;q)によって定義され、mが1〜Mである関数f の中の少なくともP’個の関数
    Figure 2021536078
    は、前記P個の座標(q;...;q)の中のP’個の座標の値をそれぞれ出力し、1〜P’であるkごとに、
    Figure 2021536078
    は、Kレベル複数レベル活性化関数であり、ここで、Kは、前記変調タイプのシンボルのP’個の座標の中から第kの座標を取得することができる値の数に等しい、請求項7に記載の方法。
  9. 前記エンコーダEは、格子エンコーダを含み、前記格子エンコーダの入力は、前記エンコーダEの入力である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
  10. mが1〜Mであり、iが1〜N−1である関数f のうちの少なくとも1つは、複数レベル活性化関数である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記エンコーダEは、MIMOエンコーダを含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. プロセッサによって実行されると、請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法を実行するコード命令を含むコンピュータプログラム製品。
  13. ワイヤレス通信媒体を通じて送信機からM個のシンボル
    Figure 2021536078
    を受信するデバイスであって、受信されたシンボルは、前記送信機のエンコーダEによって符号化されたシンボルを表し、前記デバイスは、
    受信モジュールと、
    デコーダと、
    を備え、前記デコーダは、人工ニューラルネットワークシステムを含み、前記人工ニューラルネットワークシステムの少なくとも活性化関数は、複数レベル活性化関数である、デバイス。
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