JP2021535393A - 異常検出装置、方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】正常波形信号と異常波形信号を良好に分離したクラスタの作成を可能とする方法の提供。【解決手段】電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが該周期的な電気波形信号の1サイクル時間の複数セットの波形データを取得し、複数の個々の波形データセットの各々について周波数スペクトルを計算し該複数の個々の波形データセットの各周波数スペクトルから1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離して奇数次及び偶数次の高調波行列を作成し、奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(CCA)を行いCCA特徴量を取得し、該CCA特徴量に対して線形変換を行い線形変換された特徴量を取得し、該線形変換された特徴量に基づきモデルを生成し、複数セットの波形データの周波数スペクトルをマグニチュード量子化して正常な波形信号と異常な波形信号とを識別し、少なくとも識別結果を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、異常検出を行う装置、方法、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
教師付き学習では、ラベル付けされたデータセット、すなわち、入力の値と期待される出力の値を準備し、入力と出力の間の関係に関する学習モデルを作成する。新しい入力が与えられると、学習したモデルを用いることで出力を予測することができる。教師なし学習では、入力は提供されるが出力は提供されず、入力データセットはグループ又はクラスタに分類(cluster)される。新しい入力が与えられると、クラスタモデルを用いることで出力を予測することが可能である。
クラスタリング手法では、入力データに最も適合するクラスタの数を探索して特徴量をそれぞれのクラスタに分類することが好ましい。例えば、ドメインの知識や測定データに関する事前情報を用いて、最適なクラスタ数を見つけるための試行が行われる。
測定装置で測定された電気機器の消費電流などの電気信号の波形データにより、電気機器の正常動作と異常動作を学習するためには、2組のクラスタ(すなわち、正常クラスタと異常クラスタ)の中心が互いに十分に離れていることが好ましい。特徴抽出は、ドメイン知識又は次元削減技術に基づいて行われる。主成分分析(Principal Component Analysis, PCA)、すなわち線形変換法が一般的な特徴抽出法として利用される。また、オートエンコーダ法、すなわち非線形変換法も、特徴抽出に利用されている。オートエンコーダ法は、入力よりも少ない数の隠れユニットをネットワークに配置するなどの制約をネットワークに与えることで、ネットワークへの入力が出力と同じとなるニューラルネットワークである。オートエンコーダ法は、ラベルを必要とせず、入力をコンパクトに符号化した表現を学習する。
信号処理に基づく異常検出について、特許文献1には、可動要素を有する装置の異常診断方法として、装置の状態が正常か否(異常)かを容易に把握可能とした方法が開示されている。装置の振動に関する生波形を正規化して正規化波形を求める。正規化された波形のデータを高速フーリエ変換(FFT)して周波数成分のデータ、すなわちパワースペクトルを求める。正常な条件下での装置の振動に関するデータも同様の方法で事前に求めておく。診断におけるパワースペクトルから正常な条件におけるパワースペクトルを差し引いた残りのパワースペクトルに基づいて装置の異常診断が行われる。
特開2001−318031号公報
教師なし学習手法では、特徴変換を行っても正常電流波形と異常電流波形から判別可能な特徴を生成できない場合がある。教師なし学習手法では、教師あり分類(supervised classification)法や半教師付き1クラス(semi-supervised one-class)法に比べて、決定境界(decision boundary)が不明であったり、十分に分離されていなかったりする場合がある。特徴変換に基づく教師なしクラスタリング方式では、決定境界を推定するためのラベルや情報が入手できないかあるいは知られていないため、正常波形信号と異常波形信号の良好な分離の生成に失敗する可能性がある。
したがって、本発明の目的は、正常波形信号と異常波形信号を良好に分離したクラスタを作成できる装置、方法、プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明の1つの側面によれば、電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが、前記周期的な電気波形信号の1サイクル時間に設定された、複数セットの波形データを取得する入力部と、前記複数の個々の波形データセットのそれぞれについて周波数スペクトルを計算する周波数スペクトル処理部と、前記複数の個々の波形データセットの周波数スペクトルのそれぞれから、前記1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離し、奇数次及び偶数次の高調波行列を作成する分離部と、前記奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(Canonical correlation Analysis、CCA)を行い、CCA特徴量を取得する正準相関分析(CCA)部と、前記CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を得る線形変換部と、前記線形変換された特徴量に基づいてモデルを生成するモデル生成部と、前記複数セットの波形データの前記複数の周波数スペクトルをマグニチュード量子化して、正常な波形信号と異常な波形信号とを識別する識別部と、少なくとも識別結果を出力する出力部と、を備えた異常検出装置が提供される。
本発明の1つの側面によれば、電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが、前記周期的な電気波形信号の1サイクル時間に設定された、複数セットの波形データを取得し、
前記複数の個々の波形データセットのそれぞれについて周波数スペクトルを計算し、
前記複数の個々の波形データセットの周波数スペクトルのそれぞれから、前記1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離し、奇数次及び偶数次の高調波行列を作成し、
前記奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(Canonical correlation Analysis、CCA)を行い、CCA特徴量を取得し、
前記CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を取得し、
前記線形変換された特徴量に基づいてモデルを生成し、
前記複数セットの波形データの前記複数の周波数スペクトルをマグニチュード量子化して、正常な波形信号と異常な波形信号とを識別し、
少なくとも識別結果を出力する、異常検出方法が提供される。
本発明の1つの側面によれば、電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが、前記周期的な電気波形信号の1サイクル時間に設定された、複数セットの波形データを取得し、
前記複数の個々の波形データセットのそれぞれについて周波数スペクトルを計算し、
前記複数の個々の波形データセットの周波数スペクトルのそれぞれから、前記1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離し、奇数次及び偶数次の高調波行列を作成し、
前記奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(Canonical correlation Analysis、CCA)を行い、CCA特徴量を取得し、
前記CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を取得し、
前記線形変換された特徴量に基づいてモデルを生成し、
前記複数セットの波形データの前記複数の周波数スペクトルをマグニチュード量子化して、正常な波形信号と異常な波形信号とを識別し、
少なくとも識別結果を出力する処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納したコンピュータ可読な記録媒体が提供される。
記録媒体は、半導体メモリ(RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等)、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、コンパクトディスク、デジタルバーサタイルディスク等の非一時的(non-transitory)コンピュータ可読記録媒体であってもよい。
本発明によれば、正常波形信号と異常波形信号との良好に分離されたクラスタを作成することが可能となる。本発明の他の利点及び特徴は、以下の説明、図面及び特許請求の範囲により明らかであろう。
図1は、第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。 図2は、第1の実施形態の構成を示す図である。 図3は、第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。 図4は、第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。 図5は、図4のRMS量子化の構成を示す図である。 図6は、第1の実施形態を説明するための図である。 図7は、第1の実施形態を説明するための図である。 図8は、第1の実施形態を説明するための図である。 図9は、第2の実施形態の構成を説明するための図である。 図10(A)及び図10(B)は、実験結果(精度及びNMI)を示す。
以下に本発明の実施形態について述べる。図1は、本発明の一実施形態による異常検出方法を説明するフローチャートである。この方法は、プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラム命令及びプロセッサによって処理するためのデータを記憶するためのメモリに結合されたプロセッサによって好ましくは実行されてもよい。ここで、プロセッサによって実行される、メモリに記憶されたプログラム命令は、図面を参照して後述される異常検出装置を構成する。
<ステップS101>
異常検出装置は、電気機器の交流(Alternating-Current, AC)電流信号(消費電流信号など)の複数セットの波形データを取得する。個々の波形データセットは、交流電流信号(交流電源)の1サイクル時間に設定されている。異常検出装置は、測定装置から交流電流信号の複数セットの波形データを受信するように構成されていてもよい。あるいは、異常検出装置は、交流電流信号の複数サイクルの波形データを受信し、波形データを複数セットの波形データにスライスし、各波形データは交流電流信号の1サイクル時間に設定された長さを有するように構成されていてもよい。
<ステップS102>
異常検出装置は、個々の波形データセットのそれぞれの周波数スペクトルを算出して処理する。異常検出装置は、個々の波形データセットの周波数スペクトルの集合を、行数=個々の波形データセットの数、列数=周波数スペクトルの周波数成分(ビン)の数の行列(matrix)(周波数スペクトル行列)の形式で格納してもよい。
<ステップS103>
異常検出装置は、交流電流信号の周期(1サイクル時間)の逆数である基本周波数(基本周波数は交流電源周波数に等しい)の奇数次高調波と偶数次高調波を、周波数スペクトル行列の複数の周波数スペクトルのそれぞれから分離し、奇数次高調波行列と偶数次高調波行列とを作成する。奇数次高調波行列及び偶数次高調波行列の行数は波形データセットの数であり、奇数次高調波行列及び偶数次高調波行列の列数はそれぞれ、各波形データセットの周波数スペクトルにおける奇数次高調波の数及び偶数次高調波の数に設定される。
<ステップS104>
異常検出装置は、奇数次及び偶数次高調波行列の特徴量(FFT特徴量)に対して正準相関分析(Canonical Correlation Analysis, CCA)を行う。CCAは奇数次高調波行列と偶数次高調波行列を特徴空間に変換し、変換された各徴次元は、2つの行列間の対応する次元(dimensions)と相関性が高い。
<ステップS105>
異常検出装置は、CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を得る。
<ステップS106>
異常検出装置は、線形変換された特徴量に基づいて、クラスタモデルなどの教師なし学習モデルを生成する。
<ステップS107>
異常検出装置は、個々の波形データセットの周波数スペクトルの集合(sets)(周波数スペクトル行列)の高調波に対して、反復的にマグニチュード量子化(算出された振幅(magnitude)を2ビンヒストグラムとして符号化)を行い、正常波形信号と異常波形信号(異常)を識別する。
<ステップS108>
異常検出装置は、少なくとも識別された結果を出力する。
本実施形態によれば、正常波形信号と異常波形信号のよく分離されたクラスタ(複数)を作成することができる。
関連技術では、どのクラスタが正常で、どのクラスタが異常であるかを自動的に識別することは困難である。本実施形態によれば、信号解析に教師なし手法を適用することで、クラスタが正常か異常かを自動的に識別することが可能となる。
図2は、第1の実施形態による異常検出装置100の構成を例示する図である。図2を参照すると、異常検出装置100は、入力部101と、記憶部102と、出力部103と、周波数スペクトル処理部104と、分離部105と、正準相関分析(CCA)部106と、線形変換部107と、モデル生成部108と、識別部109とを含む。
入力部101は、測定装置(図示せず)から、電気機器の交流電流信号について、個々の波形データの各セットの長さを交流電流信号の周期(1サイクル時間)(すなわち、交流電源の1サイクル時間)に設定された複数セットの波形データ(サンプリングされたデジタルデータ)を受信する。測定装置としては、スマートタップ、CT(Current Transformer)等の電流センサ等を利用してもよい(ただし、これらに制限されない)。測定装置(図示せず)は、個々の波形データセットの各々は、位相が、交流電圧信号のサイクル開始(ゼロクロス)に整合された複数セットの波形データを入力部101に供給してもよい。入力部101は、測定装置(図示せず)とネットワークを介して通信するためのネットワーク・インタフェース・カードを含んでもよい。異常検出装置100は、測定装置(図示せず)に、交流電流信号の複数セットの波形データを異常検出装置100に送信するように指示するように構成されていてもよい。入力部101は、複数セットの波形データを記憶部102に記憶する。
測定装置(図示せず)は、交流電流信号の波形データをスライス又はセグメント化して、個々の波形データセットの各々が交流電流信号の1周期(1サイクル時間)(すなわち、交流電源サイクル)に設定された長さを有し、電気機器に供給される交流電圧信号のサイクルの開始点(ゼロクロス)に整合された位相を有する複数セットの波形データとし、複数セットの波形データを入力部101に送信するように構成されていてもよい。あるいは、入力部101は、電気機器を流れる交流電流信号の複数サイクルの波形データと、電気機器に供給される交流電圧信号の複数サイクルの波形データとを取得してもよく、交流電圧信号のサンプリング(時間と周波数)は、交流電流信号のサンプリングと同じ(同期している)ように構成されている。入力部101は、交流電流信号の複数サイクルの波形データを、個々の波形データセットの各々が交流電流信号の1周期(1サイクル時間)(すなわち、交流電圧信号の1サイクル時間)に設定された長さを有し、交流電流信号のサイクルの開始点(ゼロクロス)に整合された位相を有する複数セットの波形データにスライスしてもよい。
周波数スペクトル処理部104は、記憶部102から複数セットの波形データを読み出す。周波数スペクトル処理部104は、FFT(Fast Fourier Transform)を用いて、個々の波形データセットのそれぞれの周波数スペクトル(フレームともいう)を算出し、個々の波形データセットのそれぞれの周波数スペクトルの正規化やフィルタリングなどの処理を、個別に、すなわちフレーム単位で行う。周波数スペクトル処理部104は、複数のフレームの周波数処理結果を、行数=個別波形データセットの数、列数=周波数スペクトルに含まれる周波数成分の数の周波数スペクトル行列の形式で記憶部102に格納する。
分離部105は、複数の個別波形データセットの複数の周波数スペクトル(フレーム)の各々から、交流電流信号の基本周波数(=交流電源周波数=50Hz又は60Hz)の奇数次及び偶数次の高調波を分離して、行数=個別波形データセット(フレーム)の数、列数=周波数スペクトルの奇数次及び偶数次の高調波の数を有する奇数次及び偶数次周波数の高調波行列を作成する。交流電流信号の1周期(1サイクル時間)に設定された長さの個別波形データセットの各々は、周期的な交流電流信号を1サイクルごとにスライスして得られ、個別波形データセットに対してFFTを行うことにより、各個別波形データセットの周波数スペクトルにおける周波数成分は、基本周波数(周期の逆数)の高調波であることから、関連情報を失うことなく、奇数次高調波と偶数次高調波の分離を行うことができる。測定装置(図示せず)がモータ等の回転機械を有する電気機器の交流電流信号を測定する場合には、高調波は、周波数スペクトルにピークを有する。電気機器が異常状態にある場合、個々の波形データの周波数スペクトルに周波数成分の余分な(extra)ピークが観測されることがある。
正準相関分析部106は、2つのデータセット、すなわち奇数次高調波行列と偶数次高調波行列との間で正準相関分析(canonical correlation analysis)を行い、奇数次高調波行列と偶数次高調波行列の潜在特徴ベクトル(latent feature vectors)間の相関を最大化する射影方向(projective directions)を求める。
線形変換部107は、正準相関分析を受けた特徴量(CCA変換された特徴量という)に対して線形変換を行い、変換された特徴量を得る。変換された特徴量の次元は削減されている。
モデル生成部108は、線形変換部107により次元削減された変換特徴量に基づいてモデルを生成する。また、CCA変換された特徴量は、奇数次高調波のみ、偶数次高調波のみ、奇数次高調波と偶数次高調波との組み合わせでモデル化することも可能である。
識別部109は、正常波形信号と異常波形信号を識別するために、周波数スペクトルマトリクスの高調波に対して反復的にマグニチュード量子化(ここでは、マグニチュードが2ビンヒストグラムとして符号化されている)を実行する。
出力部103は、少なくとも識別された結果又は異常検出処理を出力してもよい。出力部103は、表示装置、プリンタ、データを記憶装置に記憶するデータ記憶装置、通信部、又はそれらの任意の組み合わせを含んでいてもよい。
図3は、周波数スペクトル処理部104の動作を説明するフローチャートである。入力部101が、電気機器の交流電流信号の波形データをMセット(所定の整数)受信したとする(ステップS201)。
周波数スペクトル処理部104は、Mセットの波形データ(時間領域データ)から、Mセットの波形データにそれぞれFFT(Fast Fourie Transform:高速フーリエ変換)を適用して、Mセットの周波数スペクトル(スペクトラ)を算出する(ステップS202)。なお、以下では、簡略化と説明の容易さのために、DFT(Discrete Fourier Transform:離散フーリエ変換)のみを用いている。
個々の波形データ(1フレーム)が x = [ x(0), x(T), x(2*T), ..., x((N-1)*T) ] で構成されているものとする。Tはサンプリング間隔である。x(n*T)をx(n)と表記すると、波形データのDFT(Discrete Fourier Transform)は、以下で与えられる。
Figure 2021535393

… (1)
ここで、X(k)はk番目の周波数ビン(周波数: k/(T*N))における複素DFT係数である。
Figure 2021535393
… (2)

ここで、R(k)はDFT係数X(k)の実部、I(k)は虚部をそれぞれ表し、j2 =-1である。
k番目の周波数ビンにおける振幅(amplitude)(大きさ: magnitude)と位相は次のように与えられる。
Figure 2021535393
…(3)

Figure 2021535393
… (4)
Mセットの波形データを時間順にX、X、Xと表記すると、i番目の波形データ(i番目のフレーム)に対応するi番目の周波数スペクトルは以下で与えられる。
Figure 2021535393
…(5)
M掛けるNの行列(M*N行列、又は(M, N)の行列と表記する)F(周波数スペクトル行列とも称する)は、以下で与えられる。
Figure 2021535393
… (6)
周波数スペクトル行列Fの各行は、個別に正規化されるのが好ましい(ステップS203)。正規化の一例として、周波数スペクトル行列Fの行の各要素を正規化係数NF(i=1,...,M)で除算して行列FNを生成する。
Figure 2021535393
… (7)
特に制限されないが、i番目の正規化係数NF(i=1,...,M)は、例えば、周波数スペクトル行列Fのi番目の行の要素の振幅の和として定義される。
Figure 2021535393
… (8)
周波数スペクトル行列Fの各行の要素の値を0と1の間の範囲に設定する行毎の正規化は、行列FNの各列の波形データの時間領域の特徴(characteristics)又は特性(properties)を変更するために、実行されるのが好ましい。
周波数スペクトル処理部104は、行列FNの各行にハイパスフィルタリングを施す(ステップS204)。ハイパスフィルタリングは、基本周波数(交流電源周波数f0:50/60Hz)以下の直流成分及びその第2高調波未満の周波数成分をカットして、基本周波数の高調波(第2、第3,・・・)を抽出するために用いられる。ハイパスフィルタは、周波数領域において、ハイパスフィルタの周波数スペクトルと行列FNの各行(正規化された周波数スペクトル)とを乗算して行ってもよい。
周波数スペクトル処理部104は、ハイパスフィルタリングを受けた行列FNの各行について対数変換(例えば、10を底とする対数)を行って行列FLを作成してもよい(ステップS205)。行列FLの各要素は、振幅(magnitude)スペクトルのデシベル表現(decibel representation)に対応する。
Figure 2021535393
… (9)
ここで、(1/NF1)X1'、...、(1/NFM)XM'は、第1〜M番目のフレーム(波形データセット)のハイパスフィルタリングされた正規化周波数スペクトルである。
時間領域の波形データ(フレーム)は、以下のようにフーリエ展開で表現(近似)することができる。
Figure 2021535393
… (10)
kは振幅、
k =k/(T*N) (k=0,...,N-1)は周波数、ただしTはサンプリング間隔、
φkは位相である。
電気機器において、電流波形データの基本周波数は交流電源の周波数(50Hz/60Hz)である。基本周波数は、電気機器の負荷に応じて振幅(amplitude)(magnitude:振幅スペクトル)が変化することがある。一つの波形は、上記式に示すように、サンプリング周波数fs (=1/T)のN個の周波数成分の正弦波信号で表すことができる。サンプリング周波数は、信号に含まれる最高周波数fの少なくとも2倍のf > 2*f(ここでは、f=fN-1)であることが好ましい。振幅、周波数、又は位相は、異常の影響を受けやすい変数である。この変数の変化を検出することで、現在の波形データの異常を識別することができる。
周波数スペクトルは、振幅変数と周波数変数の情報を含むものとする。また、Mフレームの波形データについて基本周波数の位相が一定であるとしてもよい。
位相整合は、周波数スペクトルを解析する前に実行される。各フレームの電流信号の波形データは、交流電圧に関して一定の位相関係、すなわち交流電圧サイクルの開始点又はゼロクロスに対する一定の位相遅れを有するようにサンプリングされてもよい。
奇数・偶数分離部105は、周波数スペクトル行列FLの基本周波数(交流電源周波数:50Hz/60Hz)の奇数次高調波と偶数次高調波を分離して、奇数次高調波行列Oと偶数次高調波行列Eを作成する。
本実施形態では、特に限定されないが、サンプリング周波数fは、交流電源周波数fの倍数(f=h*f:hは正の整数)とする。例えば、サンプリング周波数fが1KHz、交流電源周波数fが50Hzの場合、サンプリング周波数fは交流電源周波数fの20倍となる。h=f/fとし、第1ビン(ビン0)が直流成分となるように周波数成分が配置されているとすると、M*Nの行列FLの各行の周波数スペクトルの奇数次高調波は、周波数ビン(列):{2*(j-1)+1}*h+1(j=1,2,...)に存在し、行列FLの各行の周波数スペクトルの偶数次高調波は、周波数ビン(列):2 * j * h + 1(j=1,2,...)に存在する。ここで、最大高調波周波数はナイキスト周波数f/2以下である。
行列FL、奇数次高調波行列O、偶数次高調波行列Eのi番目の行、j番目の列の要素をFL(i,j)、O(i,j)、E(i,j)で表すと
O(i,j)=FL(i, {2*(j-1)+1}*h+1),
E(i,j)= FL(i, 2*j*h+1)
(i=1,...,M, j=1,....,jmax, ここで (2*jmax*h+1)*f0<=fs/2
… (11)
正準相関分析部106は、奇数次高調波行列Oと偶数次高調波行列Eとの間で正準相関分析(CCA)を行う。CCAは、2つの特徴量セット(集合)の特徴ベクトル間の相関を最大とする射影方向(projective directions)を求める。
n対の特徴ベクトルを持つデータセットについて、
{(ai, bi) i=1,...,n}, ここで ai, bi は p 次元ベクトル、q 次元ベクトルである。
Figure 2021535393
ただし
Figure 2021535393

Figure 2021535393
ただし
Figure 2021535393
… (12)
CCAは次のように表現できる。
Figure 2021535393

Figure 2021535393
… (13)
ここで argmaxga,gbは ga TABTgbの関数値が最大となる射影方向ga、gbを与える。上付き文字 T は転置演算子を表す。
上記の条件を満たす一対の射影方向(ga1,gb1)を求めた後、次のような最適化問題を解くことで、第2の対の射影方向を求めることができる。

Figure 2021535393

Figure 2021535393

Figure 2021535393
… (14)
以上の処理を繰り返すことで、対になっている固有値問題を解くことができる。
Figure 2021535393

Figure 2021535393

Figure 2021535393

… (15)
固有ベクトル(ga1,gb1)(i=1,…,l)、すなわち、最大のl個の固有値に対応するものは、CCAの射影方向の対である。
Figure 2021535393

Figure 2021535393
… (16)
行列A、BからCCAで抽出した特徴量セットを合成する。
正準相関分析部106は、行列Oと行列Eを行列Aと行列Bとし、行列Oと行列Eの2つの特徴量セットの特徴ベクトル間の相関が最大となる射影方向を求めることにより、上記処理を算出する。
Figure 2021535393

Figure 2021535393
… (17)
この結果、行列OとEの次元が削減される。
本実施形態では、好ましくは、行列Oと行列Eの2つの特徴量セットの特徴ベクトル間の相関が最大となるように射影方向を求めるCCAが用いられる。しかし、本実施形態は、CCAに限定されるものではない。例えば、PCA(主成分分析)を用いてもよい。
Yをm*pの行列とした場合、共分散行列は次のように計算できる。
Figure 2021535393
… (18)
PCAは、共分散行列Cの固有ベクトルと共分散行列Cの固有値を求めるために、共分散行列Cの固有値分解を行う。
Figure 2021535393
… (19)
Uが直交行列ならば
Figure 2021535393
Σはm個の対角要素の共分散行列の固有値λを降順に持ち、他の要素は値0を持つ対角行列である。
Figure 2021535393
… (20)
m個の固有値のうち、最大の固有値がl個の固有値に対応する最初のl番目のPCA成分を選択することで、次元が削減される。PCAを用いる場合、式(18)の行列Yを行列Oとし、行列Eとしてもよい。またSVD(Singular Value Decomposition, 特異値分解)を用いてもよい。
線形変換部107は、正準相関分析により抽出された特徴ベクトルに対して、平均、PCA等の線形変換を行い、変換された特徴量を得る。より具体的には、CCA特徴量、すなわち行列O及び行列Eに対して線形変換を行う。例えば、行列Oの第1列と行列Eの第1列を連結して、サイズ(M,2)(M行、2列)の新しい行列を作成してもよい(Mはフレーム数)。サイズ(M,2)の新しい行列にPCAのような線形変換が適用され、サイズ(M,1)の変換された行列(すなわち、M行の列ベクトル)が得られる。PCA の代わりに、平均のような任意の線形変換を使用して、サイズ(M,2)の行列を(M,1)に変換するために適用することができる。同様に、行列Oと行列Eの各列を結合し、それらに線形変換を適用してもよい。線形変換部107は、CCA変換された特徴量の空間をそのまま保持する。CCA特徴量に対して線形変換を適用することで、変換された特徴量を変換してCCAの元の空間に戻すことができる。
奇数行列や偶数行列の特徴ベクトルの次元削減には,高次元空間から低次元空間への写像を行うPCAを用いてもよい。
モデル生成部108は、線形変換部107が出力する変換された特徴量に基づいて、クラスタモデルなどのモデルを生成する。モデル生成部108は、ラベルが利用可能であれば、当然のことながら、教師付き学習モデルを生成してもよい。
また、モデル生成部108は、ラベルが利用可能であれば、半教師付き学習モデルを生成してもよいことは勿論である。
線形変換にPCAを用いた場合、最初の3つの主成分を選択すると、モデルの特徴空間が3次元空間になる。
識別部109は、Mセットの波形データ(Mフレーム)にFFTを適用して得られた周波数スペクトル行列F(式(6)で定義される)、又は行列FN(式(7)で定義される)を受け取り、正規化処理を行う。識別部109は、反復的なマグニチュード量子化処理を行い、正常波形信号と異常波形信号を識別する。図4は、識別部109の動作を説明するフローチャートである。 図4において、ステップS301が図3のステップS201に対応し、ステップS302がステップS202、すなわちS202〜S204に対応する。なお、周波数スペクトル処理部104は、算出された周波数スペクトル行列F又はFNを記憶部102に記憶し、識別部109は、記憶部102から周波数スペクトル行列F又はFNを受信(読み出し)するように構成してもよい。ここで、周波数スペクトル行列F又はFNを行列Fと表記する。
forループのループ変数mを1に初期化し、リスト ビン_カウント(bin_count)をヌル(null)に初期化する(ステップS303)。
forループの本体(S304〜S307)が実行される。すなわち、m=1から周波数スペクトル行列Fの周波数成分の数(交流電源周波数の高調波の数)まで、ステップS305〜S307(forループの本体)が繰り返される。
<ステップS305>
引数にmを設定して、サブルーチン:マグニチュード量子化(magnitude_quantization)(RMS量子化(RMS_quantization)ともいう)を呼び出す。
<ステップS306>
マグニチュード量子化(m)のサブルーチンで返された2つのビンのうち、最大のカウント値(又は大きい方のカウント値)をビン_カウント(bin_count)に付加する。
<ステップS307>
mを1増加させる。
識別部109は、繰り返し(m=1から周波数成分の最大数(周波数スペクトルの高調波の数))ごとに、最大のカウントをビン_カウント(bin_count)に付加する。ここで、ビン_カウント(bin_count)は、それぞれの周波数成分で得られた最大のカウントから構成される線形リストであり、リストの長さは、周波数成分の数(すなわち、ナイキスト周波数未満の高調波周波数成分の数)である。また、本実施形態では、ビン_カウント(bin_count)は、周波数成分の昇順に配列された最大カウント値のリストで構成されている(ただし、これに制限されない)。
図5は、図4のマグニチュード(RMS)量子化(サブルーチン)の動作を説明するフローチャートである。
<ステップS401>
周波数スペクトル行列F(M行の各行は1フレームの振幅スペクトルを持つ)を入力する。入力された周波数スペクトル行列Fのコピーは、元の周波数スペクトル行列Fの内容が振幅(RMS)量子化(サブルーチン)によって変更されないように、マグニチュード(RMS)量子化(サブルーチン)によって局所的に書き込み/読み出しアクセスが可能なメモリに行列F'として格納されていてもよい。
<ステップS402>
周波数スペクトル行列F'のM行の各行にハイパスフィルタリングを適用してm個の周波数成分(m番目以降の周波数成分)を抽出する。値mはサブルーチン:マグニチュード量子化(magnitude quantization)へ入力引数(周波数成分の数):mとして引き渡される。なお、ハイパスフィルタリングの代わりに、周波数スペクトル行列F'の各行にバンドパスフィルタリングを適用してもよい。
<ステップS403>
ハイパスフィルタリングされた周波数スペクトル行列F'のM行のそれぞれに逆FFTを適用して、ハイパスフィルタリングされた周波数スペクトル行列F'の各行に対応する各時間領域波形データのMセットの時間領域波形データを得る。
<ステップS404>
ハイパスフィルタリングされた周波数スペクトル行列F'に逆FFTを適用して得られた時間領域波形データのMセットごとのRMS2乗(RMS square)を算出する。
<ステップS405> 2ビンヒストグラムを作成する。
Mセットの時間領域の波形データについて、M個のRMS値を計算したM次元のRMSベクトルを作成する。次いで、このRMSベクトルに対して2つのビン数のヒストグラムを計算する。すなわち、2ビン数のヒストグラムでは、横軸は、下位レンジ(lower_range) と上位レンジ(upper range)からなる2つのビンに分割したRMS値であり、縦軸はヒストグラムカウント(各ビンにおけるカウント)である。RMS ベクトルの値は2つのビンのうちのいずれかに分類(categorized)され、対応するビンのカウントがインクリメントされる。マグニチュード(RMS)量子化サブルーチンは、各ビンのカウント値(ヒストグラムカウント)に加えて、ビンレンジ(bin_range)を戻り値として返しても良い。
図4を参照して、ステップS304では、mが周波数成分の数より大である場合には、forループを終了してステップS308にジャンプする処理が実行される。識別部109は、以下の処理を実行する。
<ステップS308>
ビンカウント(bin_count)が最小値をとる周波数成分mminを取得する。
<ステップS309>
mminを引数に設定してサブルーチン:マグニチュード量子化(magnitude_quantization)を呼び出す。
<ステップS310>
サブルーチン:マグニチュード量子化(magnitude_quantization(mmin))で得られた値をラベル:qに変換する。RMSベクトル内のRMS値がどのビンレンジ(bin_range)に該当するかを、ビンレンジ(bin_range)から算出する。次に、低いビンレンジを0、高いビンレンジを1としてタグ付けを行う。これは、低いビンレンジの値が正常、高いビンレンジの値が異常インスタンス(anomaly instance)であるとの仮定に基づいている。ステップS310では、各インスタンスにラベルを0、1としてタグ付けする。0は正常、1は異常である。これらのタグ又はラベルは、RMS量子化ラベルと命名される。
<ステップS311>
予測ラベルを取得し、pに設定する。例えば、クラスタリングが適用される場合、各インスタンスはいずれかのクラスタに属する。クラスタが2個の場合、各インスタンスはクラスタ番号0又はクラスタ番号1のいずれかに属すると予測される。これらのクラスタ番号を予測ラベルと呼ぶ。
<ステップS312>
量子化されたラベルベクトルと予測されたラベルベクトルのワンホット(one hot)エンコーディングラベルをPとQに設定する。ワンホットエンコーディングとは、カテゴリ変数を、予測のために機械学習アルゴリズムに提供できる形に変換する処理である。2つのクラスタの場合、QとPはM個の行と2つの列を持ち、Mはサンプル数である。
量子化されたラベルベクトルと予測されたラベルベクトルの ワンホット(one_hot)ラベルをq = [1 1 0 0 1] と p = [1 1 0 0 1]とする (ここで、 M=5 )。
Figure 2021535393
Figure 2021535393
<ステップS313>
行列D=ドット積(Q,P)
QとPは、サイズ (N,2) の行列であり、ここでNは標本(samples)数,2 は列の数(0 と 1 のラベル)である。行列 Q と P のドット積(内積)をとることは、行列 Q と P の共分散を計算することになる。ドット積の結果である行列 D は、行が量子化ラベル、列が予測ラベルである 2×2 の行列である。
<ステップS314>
正常=行列Dの1行目が最大値、異常=行列Dの2行目が最大値。
本実施形態では、予測されたクラスタが正常であるか異常であるかを識別することは、量子化されたラベルが0の場合は正常であり、量子化されたラベルが1の場合は異常であるという仮定に基づいて行われる。
行列Dの各行で、最大値を持つ値は、予測されたラベル(列内)が正常か異常かを識別する。
行列Dを
Figure 2021535393
とする。
量子化されたラベルが0のものを正常とし、予測ラベルの名前(正常又は異常)を求めるために、行列Dの1行目及び2行目の最大値を名前として選択する。例えば、行列Dがグレースケールで示されている図6に示すように、行列Dの1行目では、最大値が90であり、これは予測ラベル1が正常クラスタであることを意味する。行列Dの2行目では、最大値は80であり、これは予測されたラベル0が異常クラスタであることを意味する。このようにして、量子化されたラベルに基づいて、クラスタが正常クラスタであるか異常クラスタであるか(どのクラスタが正常で、どのクラスタが異常であるか)を識別することが可能となる。
図7及び図8は、本実施形態のシーケンスの一例を模式的に示す図であり、図2の出力部103が出力する実験結果(画像データ)の一部を示す図である。
時系列波形信号(201)は、電気機器の消費電流のサンプル波形データである。画像301は、波形の一例を示す図である。時系列信号をMセット(それぞれN個のサンプルを有する)の波形データにスライスし、Mセットの波形データのそれぞれを時間順に一列に並べることで、2次元行列X(202)を構成する。電流信号をスライスした複数セットの波形データ(302)の各々は、電気機器に供給される交流電圧信号の1周期の開始点(ゼロクロス)に位相合わせされている。
複数セットのスライス波形データは、FFT又はDFT(Nが2のべき乗の場合、FFTを行うようにしてもよい)により周波数領域に変換され(203)、M×Nの周波数スペクトル行列Fが得られる(303)。FFTにより得られた周波数スペクトル(204)は、データからMセットf波の周波数スペクトルの各周波数ビンにおける強度(magnitude)(信号強度:intensity)が、輝度、すなわち明るさ、に比例して出力(表示)された画像データ304として表示される。
画像データ305は、周波数スペクトルの行毎の正規化(205)の結果(表示装置に表示される画像データ)である。画像データ306は、ハイパスフィルタリング(206)の結果である。
画像データ307は、ハイパスフィルタリング(207)後の周波数スペクトル行列の対数をとった結果である
画像データ308Eと308Oは偶数次高調波と奇数次高調波とを分離した結果である(308)。
画像データ309Eと309OはCCAの結果である(209)。
画像データ310は、第1の2次元の線形変換(210)の結果である。
画像データ311は、モデル(クラスタモデル)(211)を用いたクラスタリング結果である。画像データ311では、3次元軸上に2クラスのクラスタリングが表示される。すなわち、線形変換部107により特徴空間の次元が3に縮小された3次元特徴空間上で、2クラス(正常・異常)クラスタリングが行われる。
画像データ312は、正常/異常の識別(212)を行う識別部109が出力する正常波形信号と異常波形信号の各々について2ビンヒストグラムを例示したものである。画像データ312において、横軸はRMS(root mean square: 二乗平均平方根)値、縦軸は各ビンのカウント(ヒストグラムカウント)である。異常セクション(anomaly section)は、RMS値の小さい範囲よりもRMS値の大きい範囲でより大きなカウントを有し、正常セクション(normal section)は、RMS値の大きい範囲よりもRMS値の小さい範囲でより大きなカウントを有する。
画像データ313は、識別部109による波形データの予測結果の出力である。画像データ313に示すように、画像データ311のクラスタリング結果におけるクラスタリングモデルから、予測ラベルに基づく異常クラスタと正常クラスタが入れ替わっている。
上記の実施形態で説明した異常検出装置100(又はシステム)は、例えば図9に示すように、サーバシステム(又はクラウドシステム)のようなコンピュータシステム上で実装されてもよい。図9を参照すると、サーバシステムなどのコンピュータシステム400は、プロセッサ(中央処理装置)401と、例えば半導体メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的に消去可能でプログラム可能なROM(EEPROM)などを含むことができるメモリ402、及び/又は、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)等の少なくとも1つを含むメモリ402、入出力部(表示端末)403、記憶部404、通信部405とを含む。
コンピュータシステム400は、1つ又は複数のネットワークインターフェースコントローラ(カード)(NIC)を含んでもよい通信部405を介して、LAN(Local Area Network)及び/又はWAN(Wide Area Network)などのネットワーク406に接続することができる。図2の異常検出装置100の処理を実行するためのプログラム(命令及びデータ)が記憶部403に格納されており、プロセッサ401は、記憶部403から、メモリ402に設けられたメインメモリにプログラムを読み出して、実施形態に従った異常検知機能を実現するためのプログラムを実行する。
業務用コーヒーマシンの正常・異常電流波形(電流シグネチャ(Electric Current Signature, ECS)とも称する)を測定するために、制御実験を行った。
検証のため、コーヒーマシンが正常な状態であった時間を記載している。製造されたコーヒーの味を変えるために、コーヒー豆の量を 60%に減らした。特に制限されないが、異常とは、モータによる粉砕工程では消費電力が変化してECSが変化するため、コーヒーマシンのモータの動作が正常状態から変化した場合と定義される。正常状態と異常状態のそれぞれ16回のコーヒーをいれるシーケンスを測定し、モータによる粉砕サブシーケンスを抽出する。
アプローチ:
主成分分析(PCA)、オートエンコーダ(AE)、及びCCAの3つの方法が比較され、図10のCCAは、上述した本実施形態の方法を表している。
主成分分析(PCA)やオートエンコーダ(AE)方法の入力は、結果比較のためにCCAの入力との類似が維持された前処理された周波数特徴量である。
k-meansにおけるランダムな開始点の問題を避けるために、同じ選択された特徴量を用いたクラスタリングを10回行い、平均結果を2個のクラスタ数だけ再コード化する。
トレーニング段階では正常状態と異常状態の各10個のカップを選択し、テスト段階ではトレーニング段階では図示しない残りの6個のカップを選択する。
結果:
性能を測定するために、クラスタリング精度と正規化相互情報(Normalized Mutual Information, NMI)を含む2つの指標(metrics)を採用した。どちらの指標も値が大きいほど性能が良いことを示している。正規化相互情報(NMI)は、相互情報(Mutual Information, MI)スコアを正規化したもので、0(相互情報なし)から1(完全相関)の間で結果をスケーリングする。すなわち、NMI値は、0.0から1.0までの範囲であり、値が高いほどクラスタリング性能が良いことを意味する。精度は、クラスタリング結果のうち正しいと思われる部分の割合を測定したもので、0(=0%)から1(=100%)までの範囲であり、値が高いほどクラスタリング性能が良いことを示している。図10は、実験結果を示しており、図10(A)、(B)はクラスタリング精度(Accuracy)と正規化相互情報(NMI)を示しており、横軸は次元性(dimensionality)を示している。
図10に示した性能は、テストデータに基づいて計算されたものである。NMIはCCAの値が高いことを示している。これは、他の方法と比べて、両方のクラスタが均質(homogeneous)であり、完全(complete)であり、特徴空間のオーバーラップが少ないことを意味している。
なお、上記の特許文献1の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施の形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
100 異常検出装置
101 入力部
102 記憶部
103 出力部
104 周波数スペクトル処理部
105 分離部
106 CCA(正準相関分析)部
107 線形変換部
108 モデル生成部
109 識別部
201−213 処理
301−313 表示イメージ
400 コンピュータシステム
401 プロセッサ
402 メモリ
403 記憶部
404 入出力部(表示端末)
405 通信部
406 ネットワーク
本発明は、異常検出を行う装置、方法、プログラムに関する。
したがって、本発明の目的は、正常波形信号と異常波形信号を良好に分離したクラスタを作成できる装置、方法、プログラムを提供することにある。
本発明の1つの側面によれば、電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが、前記周期的な電気波形信号の1サイクル時間に設定された、複数セットの波形データを取得し、
前記複数の個々の波形データセットのそれぞれについて周波数スペクトルを計算し、
前記複数の個々の波形データセットの周波数スペクトルのそれぞれから、前記1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離し、奇数次及び偶数次の高調波行列を作成し、
前記奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(Canonical correlation Analysis、CCA)を行い、CCA特徴量を取得し、
前記CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を取得し、
前記線形変換された特徴量に基づいてモデルを生成し、
前記複数セットの波形データの前記複数の周波数スペクトルをマグニチュード量子化して、正常な波形信号と異常な波形信号とを識別し、
少なくとも前記識別結果を出力する処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。本発明によれば、該プログラムはこれを記録した記録媒体で提供してもよい。

Claims (11)

  1. 電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが、前記周期的な電気波形信号の1サイクル時間に設定された、複数セットの波形データを取得する入力部と、
    前記複数の個々の波形データセットのそれぞれについて周波数スペクトルを計算する周波数スペクトル処理部と、
    前記複数の個々の波形データセットの周波数スペクトルのそれぞれから、前記1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離し、奇数次及び偶数次の高調波行列を作成する分離部と、
    前記奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(Canonical correlation Analysis、CCA)を行い、CCA特徴量を取得する正準相関分析(CCA)部と、
    前記CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を得る線形変換部と、
    前記線形変換された特徴量に基づいてモデルを生成するモデル生成部と、
    前記複数セットの波形データの前記複数の周波数スペクトルをマグニチュード量子化して、正常な波形信号と異常な波形信号とを識別する識別部と、
    少なくとも識別結果を出力する出力部と、
    を備える、異常検出装置。
  2. 前記周期的な電気波形信号は、交流(Alternating Current:AC)電流信号であり、前記交流電流信号の前記複数セットの波形データはそれぞれ交流電圧信号に位相整合されている、ことを特徴とする、請求項1記載の異常検出装置。
  3. 前記モデル生成部は、
    奇数次高調波のみ、
    偶数次高調波のみ、または、
    奇数次高調波と偶数次高調波の任意の組み合わせを用いて、前記CCA特徴量のモデル化を行う、ことを特徴とする、請求項1又は請求項2記載の異常検出装置。
  4. 前記周波数スペクトル処理部は、前記複数セットの波形データのそれぞれの周波数ビンの各々について振幅スペクトルを計算する、請求項1乃至3のいずれか一に記載の異常検出装置。
  5. 前記周波数スペクトル処理部は、前記複数セットの波形データのそれぞれについて、前記周波数スペクトルの正規化処理を個別に行う、請求項4記載の異常検出装置。
  6. 前記周波数スペクトル処理部は、前記複数セットの波形データのそれぞれの前記正規化された周波数スペクトルにハイパスフィルタリングを適用して前記基本周波数以下の周波数成分を遮断する、請求項1乃至5のいずれか一に記載の異常検出装置。
  7. 前記線形変換部は、前記奇数次の高調波行列と前記偶数次の高調波行列の線形結合を生成する、請求項1乃至6のいずれか一に記載の異常検出装置。
  8. 前記識別部は、前記マグニチュード量子化として、前記複数セットの波形データの前記周波数スペクトルにおける周波数成分の数だけ反復的に、RMS(root mean square: 二乗平均平方根)量子化を行いRMS値に基づいて2つのビンのヒストグラムを作成し、
    前記2つのビンのうち、より大きなヒストグラムカウント値で構成されたリストまたはベクトルを作成する、請求項1乃至7のいずれか一に記載の異常検出装置。
  9. 前記識別部は、前記波形データセットの数を行数とし、前記波形データの周波数スペクトルの周波数ビン数を列数とする周波数スペクトル行列を取得し、
    前記周波数スペクトル行列の前記周波数スペクトルに含まれる周波数成分の数だけ反復的に、周波数成分に対する前記マグニチュード量子化を実行して2ビンヒストグラムを作成し、前記2ビンヒストグラムのうち大きい方のカウント値をリストに追加し、
    前記マグニチュード量子化は、
    指定された周波数成分を抽出するフィルタリングが行われた前記周波数スペクトル行列の前記周波数スペクトルから得られた時間領域の波形データのRMS(Root Mean Square:二乗平均平方根)値を計算し、前記リストが最小のカウント値をとる最小周波数成分を取得し、
    前記最小周波数成分に対して前記マグニチュード量子化を行い、
    前記マグニチュードが属するビンレンジを計算し、下位レンジに0を上位レンジに1を割当てることで、量子化ラベルベクトルを計算し、
    予測ラベルベクトルを計算し、
    前記量子化されたラベルベクトルと前記予測されたラベルベクトルのワンホットエンコーディング(one hot-encoding)を用いて第1の行列と第2の行列を生成し、
    前記第1の行列と前記第2の行列のドット積を計算して2行2列の行列を生成し、
    前記2行2列の行列の第1行目の最大値に対応する予測されたラベルを正常と識別し、前記行列の第2行の最大値に対応する予測されたラベルを異常と識別する、請求項1乃至8のいずれか一に記載の異常検出装置。
  10. 電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが、前記周期的な電気波形信号の1サイクル時間に設定された、複数セットの波形データを取得し、
    前記複数の個々の波形データセットのそれぞれについて周波数スペクトルを計算し、
    前記複数の個々の波形データセットの周波数スペクトルのそれぞれから、前記1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離し、奇数次及び偶数次の高調波行列を作成し、
    前記奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(Canonical correlation Analysis、CCA)を行い、CCA特徴量を取得し、
    前記CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を取得し、
    前記線形変換された特徴量に基づいてモデルを生成し、
    前記複数セットの波形データの前記複数の周波数スペクトルをマグニチュード量子化して、正常な波形信号と異常な波形信号とを識別し、
    少なくとも識別結果を出力する、異常検出方法。
  11. 電気機器の周期的な電気波形信号の複数セットの波形データであって、個々の波形データの長さが、前記周期的な電気波形信号の1サイクル時間に設定された、複数セットの波形データを取得し、
    前記複数の個々の波形データセットのそれぞれについて周波数スペクトルを計算し、
    前記複数の個々の波形データセットの周波数スペクトルのそれぞれから、前記1サイクル時間の逆数である基本周波数の奇数次及び偶数次高調波を抽出して分離し、奇数次及び偶数次の高調波行列を作成し、
    前記奇数次及び偶数次の高調波行列に対して正準相関分析(Canonical correlation Analysis、CCA)を行い、CCA特徴量を取得し、
    前記CCA特徴量に対して線形変換を行い、線形変換された特徴量を取得し、
    前記線形変換された特徴量に基づいてモデルを生成し、
    前記複数セットの波形データの前記複数の周波数スペクトルをマグニチュード量子化して、正常な波形信号と異常な波形信号とを識別し、
    少なくとも識別結果を出力する、
    処理をコンピュータに実行させるプログラムを格納した、コンピュータ可読な記録媒体。
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