JP2021534909A - 薬剤を区別する特徴を有する薬剤送達システム - Google Patents
薬剤を区別する特徴を有する薬剤送達システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021534909A JP2021534909A JP2021510922A JP2021510922A JP2021534909A JP 2021534909 A JP2021534909 A JP 2021534909A JP 2021510922 A JP2021510922 A JP 2021510922A JP 2021510922 A JP2021510922 A JP 2021510922A JP 2021534909 A JP2021534909 A JP 2021534909A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cartridge
- piston rod
- drug delivery
- piston
- cord
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/24—Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic
- A61M5/2448—Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic comprising means for injection of two or more media, e.g. by mixing
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/24—Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/31—Details
- A61M5/315—Pistons; Piston-rods; Guiding, blocking or restricting the movement of the rod or piston; Appliances on the rod for facilitating dosing ; Dosing mechanisms
- A61M5/31511—Piston or piston-rod constructions, e.g. connection of piston with piston-rod
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/24—Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic
- A61M2005/2403—Ampoule inserted into the ampoule holder
- A61M2005/2407—Ampoule inserted into the ampoule holder from the rear
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/24—Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic
- A61M2005/2403—Ampoule inserted into the ampoule holder
- A61M2005/2411—Ampoule inserted into the ampoule holder from the front
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M5/00—Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
- A61M5/178—Syringes
- A61M5/24—Ampoule syringes, i.e. syringes with needle for use in combination with replaceable ampoules or carpules, e.g. automatic
- A61M2005/2485—Ampoule holder connected to rest of syringe
- A61M2005/2488—Ampoule holder connected to rest of syringe via rotation, e.g. threads or bayonet
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M2205/00—General characteristics of the apparatus
- A61M2205/27—General characteristics of the apparatus preventing use
- A61M2205/276—General characteristics of the apparatus preventing use preventing unwanted use
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61M—DEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
- A61M2205/00—General characteristics of the apparatus
- A61M2205/60—General characteristics of the apparatus with identification means
- A61M2205/6045—General characteristics of the apparatus with identification means having complementary physical shapes for indexing or registration purposes
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Vascular Medicine (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Anesthesiology (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Hematology (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Abstract
カートリッジであって、円周方向内面、および円周方向縁部に囲まれた近位開口部、を有する、近位縁部部分を備える、略円筒状のカートリッジ主要本体と、内部に摺動可能に受容されるピストンと、円周方向縁部部分に取り付けられたリング型コード部材と、を備え、リング型コード部材が、縁部部分の円周方向内面に係合する、軸方向に延在する装着部分と、円周方向縁部に係合する、遠位に面する装着面、および近位に面する停止面、を有する、フランジ部分と、ピストンロッドをピストンの近位面と係合することを可能にする駆動開口部と、を備え、フランジ部分が、カートリッジ主要部分の円周方向の境界内に半径方向に延在する、カートリッジ。【選択図】図7C
Description
本発明は、概して、医療用薬剤送達システムに関する。特定の実施形態では、本発明は、ユーザーによって操作されたときに正しい薬剤の適用を保証するように適合された薬剤送達システムに関する。本発明はまた、かかるシステムのためのカートリッジに関する。
本発明の開示では、主にインスリン含有薬剤の送達による糖尿病の治療が参照されるが、これは本発明の例示的な使用に過ぎない。
薬剤送達装置(通常は皮下注射用)は、薬剤および生物学的製剤を自己投与する必要がある患者の生活を大幅に改善した。薬剤注射装置は、注射手段を備えるアンプルと大差ない単純な使い捨て装置を含めた数多くの形態を取ってもよく、または多数の機能を有する高度に洗練された電子制御機器であってもよい。それらの形態にかかわらず、それらは、患者が注射可能な薬剤および生物学的製剤を自己投与するのを支援するに際して大きな助けとなることが実証されている。また、それらは、介護者が自己注射を実施することができない者に注射可能な医薬を投与することも大いに支援する。
特に、ペンスタイルの注射装置は、インスリンなどの薬剤および生物学的製剤を投与するために、正確かつ便利でしばしば個別的なやり方を提供することが実証されている。最新の装置は、より洗練されており、多くの場合、最終投与の時間および量を記憶するためのメモリ、ならびにインスリン装置の場合、血糖モニターなどの多様で堅牢な機能を含む。ペンスタイルの注射装置は、典型的には、装置の一端の最遠位部分から突出する針を有する円筒形状であるが、一部の装置(例えば、Novo Nordisk A/S(デンマーク、Bagsvaerd)のInnovo(登録商標)およびInnOlet(登録商標))は、針がもはや装置の端部の最遠位部品から突出していない、他の形状を有する。
典型的には、注射装置は、目的の医薬、例えば、1.5mLまたは3.0mLのインスリンまたは成長ホルモン、を含有する予め充填されたカートリッジを使用する。カートリッジは通常、一方の端に針穿刺可能な隔壁を有し、また注射装置の投与機構によって移動するように設計された対向するピストンを有する、略円筒状の透明アンプルの形態である。注射装置には一般的に、2つのタイプがある。「耐久型」装置および「使い捨て」装置である。耐久型装置は、ユーザーが1つのカートリッジを別のカートリッジと交換する、典型的には空のカートリッジの代わりに新しいカートリッジと交換することを可能にするように設計される。対照的に、使い捨て装置には、装置を損傷または破壊することなくユーザーが置き換えることのできない埋め込み型のカートリッジが提供されており、カートリッジが空になった場合、装置全体が廃棄されることが意図される。大半の注射装置は、カートリッジおよび針装着部分(以下を参照)を覆う取り外し可能なペンキャップを備え、これにより、ユーザーはキャップを取り外すことによってカートリッジの内容物を検査することが可能になる。
多くの場合、注射装置は、例えば、WO2004/069314により既知であるように、異なるタイプの薬剤を含有する装置のシステムまたはファミリーとして提供される。本出願は、実質的に同一の注射装置のシステムを開示するものであり、各個々の注射装置は、いくつかの注射のために十分な薬剤を含有するアンプルを収容するハウジングと、用いることで所定の用量サイズを設定することができる用量設定機構と、を備え、複数の注射装置の各々は、異なる所定の用量サイズを有する。所定の用量サイズにおける違いは、一実施形態では、異なる強度を有する装置内の薬剤に基づき得る。
糖尿病に罹患している人々は、多くの場合、食事に関連する要件を網羅するために、短時間作用型または速効型インスリンのボーラス注射によって補われる基礎要件を網羅するように、長時間作用型インスリンの1日一回または2回の注射を含むレジメン内で1日に複数回の注射を用いて治療される。
したがって、ユーザーは、多くの場合、2つの異なる注射装置、1つは長時間作用型インスリンを含有する注射装置、もう1つは短時間作用型または速効型インスリンを含有する注射装置、を必要とする。多くの場合、これらの注射装置は、注射装置に含有されるインスリンの種類をユーザーに知らせるために異なる色の表示を有する。例えば、Novo Nordiskが提供するFlexPen(登録商標)システムは、長時間作用型および短時間作用型インスリン、ならびに混合型インスリンのペンを備え、本体およびキャップは、2つのタイプのインスリンを区別するように、主要本体上のカラーマーキングと同一である。Sanofi−Aventisが提供するSoloStar(登録商標)システムでは、長時間作用型および短時間作用型インスリンのペンは、異なる色の本体およびキャップを有する。加えて、これらの注射装置は、注射装置内に含有されるインスリンの種類をユーザーに知らせる、機械的なコーディング情報などの触覚手段を備え得る。
US2010/0042054(A1)は、2つの部品からなるハウジングを有するペンタイプの注射器を含む医療送達システムであって、近位部品が投与および注射解放機構を包含し、遠位端がカートリッジを収容する、医療送達システムを開示している。遠位端のカートリッジは、交換することができないように遠位ハウジングに接続される。医療用薬剤の正しい投与を確実にするために、対応する機械的なコーディング特徴を遠位ハウジング部品と近位ハウジング部品との間に提供して、ハウジングおよびカートリッジの正しい組立品のみが近位部品に接続され得ることを確実にする。カートリッジ自体を、機械的なコーディング特徴によって提供されるセキュリティを失うことなく、遠位ハウジング部品と相互交換することができないことが、このシステムの問題である。
先行技術は、異なる種類の薬剤を含有する同様のまたは別様に同一の薬剤送達装置を区別する方法のいくつかの解決策を開示しているが、単純で、信頼性があり、かつ費用効果の高い方法で、特定の装置に含有される当該種類の薬剤の強力な識別を提供し、これにより、ユーザーが不注意で誤った種類の薬剤を摂取するリスクが低減される、薬剤送達装置およびシステムに対するニーズが依然として存在する。
上記を考慮して、本発明の目的は、薬剤送達装置、システム、および構成要素を提供し、それによって、安全で、単純で、かつ費用効果の高い方法で、ユーザーが誤った種類の薬剤を摂取する可能性を低減させることである。
本発明の開示では、上記の目的のうちの1つ以上に対処する、または下記の開示だけでなく例示的な実施形態の説明から明らかな目的に対処する実施形態および態様が説明される。
したがって、本発明の第1の態様では、カートリッジであって、長手方向軸を画定する略円筒状の主要部分、出口開口部を有する遠位出口部分、および近位縁部部分、を含む、カートリッジ本体を備え、近位縁部部分が、円周方向内面、および円周方向縁部に囲まれた近位開口部、を有する、カートリッジが提供される。針貫通可能な隔壁が、出口開口部を閉鎖および密封するように配置される。円筒状の主要部分内に摺動可能に受容されるピストンであって、近位自由面を備え、隔壁とピストン部材との間に容積可変貯蔵部が形成される、ピストン。カートリッジは、円周方向縁部部分に取り付けられたリング型コード部材をさらに備え、コード部材は、縁部部分の円周方向内側表面に係合する、軸方向に延在する装着部分、近位に面する停止面を有するフランジ部分、およびピストンロッドをピストンの近位面と係合することを可能にする駆動開口部、を備え、フランジ部分は、カートリッジ主要部分の円周方向の境界内に半径方向に延在する。フランジ部分は、円周方向縁部に係合する、遠位に面する装着面を有し得る。
この配置によって、本質的に修正されていない標準的なカートリッジ(単に追加のコード部材を備える)を、修正されていないカートリッジホルダー内に受容することができ、これにより、コード化されたカートリッジを単純かつ費用効果の高い方法で提供することが可能になる。
コード部材は、許容誤差が狭い高分子材料から製造され得るが、カートリッジ本体は、ほとんどの場合、ガラスから製造されており、ひいては、許容誤差がはるかに大きくなる。これは、本発明の文脈において、コード部材は、カートリッジ主要部分の円周方向の境界内に半径方向に延在するフランジ部分を有するように寸法決めされ得るが、カートリッジのごく一部は、統計的に、実際にコード部材よりも小さい直径を有することを意味する。
例示的な実施形態では、フランジ停止面は、軸方向に延在するコード構造のコードパターンを含む、非平面状の構成を有する。
本発明のさらなる態様では、第1のカートリッジ、第2のカートリッジ、および第1の薬剤送達装置を備える、薬剤送達システムが提供される。第1および第2のカートリッジは、上述のカートリッジに対応し、第1のカートリッジは、第1のコード構成を含む第1の駆動開口部を有するコード部材を備え、第2のカートリッジは、第2のコード構成を含む第2の駆動開口部を有するコード部材を備える。第1の薬剤送達装置は、第1および第2のカートリッジのいずれかを受容するように適合されたカートリッジホルダー、遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤をカートリッジから排出するように適合された遠位端を有する、第1のピストンロッドであって、第1のピストンロットの遠位端が、第1のコード構成を有する、第1のピストンロット、および第1のピストンロッドを遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、を備え、第1のピストンロッドのコード構成により、第1のピストンロッドが第1の駆動開口部を通して挿入されることが可能になるが、第1のピストンロッドが第2の駆動開口部を通して挿入されることが防止される。
例示的な実施形態では、薬剤送達システムは、第2の薬剤送達装置をさらに備え、第2の薬剤送達装置は、第1および第2のカートリッジのいずれかを受容するように適合されたカートリッジホルダー、遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤をカートリッジから排出するように適合された遠位端を有する、第2のピストンロッドであって、第2のピストンロッドの遠位端が、第2のコード構成を有する、第2のピストンロッド、および第2のピストンロッドを遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、を備える。第1のピストンロッドのコード構成により、第1のピストンロッドが第1の駆動開口部を通して挿入されることが可能になるが、第1のピストンロッドが第2の駆動開口部を通して挿入されることが防止され、第2のピストンロッドのコード構成により、第2のピストンロッドが第2の駆動開口部を通して挿入されることが可能になるが、第2のピストンロッドが第1の駆動開口部を通して挿入されることが防止される。
本発明のなおもさらなる態様では、第1のカートリッジ、第2のカートリッジ、および第1の薬剤送達装置を備える、薬剤送達システムが提供される。第1および第2のカートリッジは、上述のカートリッジに対応し、第1のカートリッジは、第1のコード構成を含む第1の停止面を有するコード部材を備え、第2のカートリッジは、第2のコード構成を含む第2の停止面を有するコード部材を備える。第1の薬剤送達装置は、ハウジングと、第1および第2のカートリッジのいずれかを受容するように適合されたカートリッジホルダーと、を備え、カートリッジホルダーは、(i)カートリッジが軸方向に挿入および受容され得る受容状態と、(ii)挿入されたカートリッジが動作可能な位置に保持される保持状態との間で作動可能である。第1の薬剤送達装置は、遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤をカートリッジから排出するように適合された遠位端を有する、ピストンロッド、ハウジング内に配置され、第1のピストンロッドを遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、およびカートリッジ停止面のコード構成と軸方向に係合するように適合された第1の嵌合コード構成を有する、第1の遠位に面する嵌合構造、をさらに備える。第1の嵌合コード構成により、第1の停止面が軸方向の位置まで第1の嵌合構造内に受容されることが可能になることにより、カートリッジホルダーを受容状態から保持状態まで作動することを可能にするが、第2の停止面が軸方向の位置まで第1の嵌合構造内に受容されることが防止されることにより、カートリッジホルダーを受容状態から保持状態まで作動することを可能にする。
例示的な実施形態では、薬剤送達システムは、第2の薬剤送達装置をさらに備え、第2の薬剤送達装置は、ハウジングと、第1および第2のカートリッジのいずれかを受容するように適合されたカートリッジホルダーと、を備え、カートリッジホルダーは、(i)カートリッジが軸方向に挿入および受容され得る受容状態と、(ii)挿入されたカートリッジが動作可能な位置に保持される保持状態との間で作動可能である。第2の薬剤送達装置は、遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤をカートリッジから排出するように適合された遠位端を有する、ピストンロッド、ハウジング内に配置され、第1のピストンロッドを遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、およびカートリッジ停止面のコード構成と軸方向に係合するように適合された第2の嵌合コード構成を有する、第2の遠位に面する嵌合構造、をさらに備える。第1の嵌合コード構成により、第1の停止面が軸方向の位置まで第1の嵌合構造内に受容されることが可能になることにより、カートリッジホルダーを受容状態から保持状態まで作動することを可能にするが、第2の停止面が軸方向の位置まで第1の嵌合構造内に受容されることが防止されることにより、カートリッジホルダーを受容状態から保持状態まで作動することを可能にし、第2の嵌合コード構成により、第2の停止面が軸方向の位置まで第2の嵌合構造内に受容されることが可能になることにより、カートリッジホルダーを受容状態から保持状態まで作動することを可能にするが、第1の停止面が軸方向の位置まで第2の嵌合構造内に受容されることが防止されることにより、カートリッジホルダーを受容状態から保持状態まで作動することを可能にする。
例示的な実施形態では、各薬剤送達装置に対して、カートリッジホルダーおよびハウジングは、対応する連結手段を備え、対応する連結手段により、カートリッジホルダーを受容状態に対応するハウジングから取り外し、保持状態に対応するハウジング上に装着することを可能にする。連結手段は、バヨネット連結またはねじ山連結の形態であり得る。
さらなる例示的な実施形態では、各薬剤送達装置に対して、カートリッジホルダーは、ハウジングから取り外し不可能であり、カートリッジホルダーは、遠位開口部を備え、遠位開口部により、カートリッジを近位方向に受容することを可能にし、カートリッジホルダーは、保持手段を備え、保持手段は、(i)カートリッジをカートリッジホルダー内に挿入することを可能にする受容状態から、(ii)挿入されたカートリッジが動作可能な位置に保持される保持状態まで作動可能である。
保持手段は、1つ以上の係止アームを備えることができ、1つ以上の係止アームの各々は、保持手段が受容状態から保持状態まで作動するときに近位に移動する、遠位把持部分を有する。
さらなる態様では、本発明の目的は、カートリッジであって、遠位端、および円周方向リム部分で囲まれた近位開口部を有する近位端、を備える、細長いカートリッジ本体と、遠位端で出口開口部を閉鎖および密封するように配置された針貫通可能な隔壁と、細長いカートリッジ本体内に摺動可能に受容されるピストンであって、近位自由面を備え、針貫通可能な隔壁とピストンとの間に容積可変貯蔵部が形成される、ピストンと、カートリッジの近位円周方向リム部分に取り付けられたリング形状のコーディングプラグと、を備え、コーディングプラグが、ピストンロッドをピストンの近位に面する自由面と係合することを可能にするピストンロッド開口部、および機械的なコーディング構造、を備える、カートリッジによって得られる。
一実施形態では、コーディングプラグのコーディング構造は、対応するように形成されたピストンロッドまたはピストンワッシャーを、内部を通して挿入することを可能にする構成を有する、ピストンロッド開口部の形状によって画定される。
さらなる実施形態では、コーディングプラグのコーディング構造は、代替的にまたは追加的に、対応するように形成されたピストンロッドまたはピストンワッシャーを、内部を通して挿入することを可能にする構成を有する、ピストンロッド開口部の寸法(サイズ)によって画定され得る。
別の実施形態では、コーディングプラグのコーディング構造は、ピストンロッド開口部を囲むコーディングプラグの、近位に面する円周方向の表面上に形成されたコーディング輪郭によって画定され、かつ主要薬剤送達装置のピストンロッドを囲む、対応するように形成されたコーディングアダプタリングとの嵌合を可能にする構成を有する。
さらなる実施形態では、細長いカートリッジ本体は、ガラスで作製され、コーディングプラグは、高分子材料で作製される。
なおもさらなる態様では、本発明の目的は、薬剤送達組立品であって、本発明の第1の態様に従うカートリッジと主要薬剤送達装置との組み合わせを備え、主要薬剤送達装置は、カートリッジを軸方向に受容するためのカートリッジホルダーと、針組立品を取り付けるための遠位連絡手段と、カートリッジホルダーの延長部に形成された近位本体部分と、を備え、かつピストンロッドを有する薬剤排出機構を含み、近位本体部分の遠位に面する部品が、カートリッジがカートリッジホルダー内に挿入されているときに、コーディングプラグ上の機械的なコーディング構造と嵌合するように構成されている、薬剤送達組立品によって得られる。
一実施形態では、カートリッジのコーディングプラグのコーディング構造は、対応するように形成されたピストンロッドまたはピストンワッシャーを、内部を通して挿入することを可能にする構成を有する、ピストンロッド開口部の形状によって画定される。
さらなる実施形態では、カートリッジのコーディングプラグのコーディング構造は、代替的にまたは追加的に、対応するように形成されたピストンロッドまたはピストンワッシャーを、内部を通して挿入することを可能にする構成を有する、ピストンロッド開口部の寸法(サイズ)によって画定され得る。
代替的な実施形態では、カートリッジのコーディングプラグのコーディング構造は、ピストンロッド開口部を囲むコーディングプラグの、近位に面する円周方向の表面上に形成されたコーディング輪郭によって画定され、近位本体部分のピストンロッドを囲むコーディングアダプタリングの、遠位に面する円周方向の表面上に形成された、対応するように形成されたコーディング輪郭との嵌合を可能にする構成を有する。
なおもさらなる態様では、本発明の目的は、薬剤送達システムであって、本発明の第1の態様に関連して画定される第1のカートリッジであって、第1の機械的なコーディング構造を備える、第1のカートリッジと、本発明の第1の態様に関連して画定される第2のカートリッジであって、第2の機械的なコーディング構造を備える、第2のカートリッジと、主要薬剤送達装置と、を備え、主要薬剤送達装置が、第1または第2のカートリッジのいずれかを軸方向に受容するように適合されたカートリッジホルダー、カートリッジホルダーの延長部に形成された近位本体部分であって、ピストンロッドを有する薬剤排出機構を含む、近位本体部分、近位本体部分上に形成された第3の機械的なコーディング構造、を備え、第1および第2のカートリッジが、同一の形態およびサイズを有する細長いカートリッジ本体を備え、薬剤排出機構上の第3の機械的なコーディング構造が、第1の機械的なコーディング構造と協働し、第2の機械的なコーディング構造と互換性がないように構成される、薬剤送達システムによって得られる。
好ましくは、第1の機械的なコーディング構造および第2の機械的なコーディング構造は各々、カートリッジの近位端に取り付けられたコーディングプラグ上に提供される。
一実施形態では、ピストンロッドは、ピストン近位面と係合するように適合された遠位端を有し、ピストンロッドの遠位端は、第3の機械的なコーディング構造を備え、第3の機械的なコーディング構造により、ピストンロッドの遠位端が第1のカートリッジのピストンの近位面と係合することが可能になり、ピストンロッドの遠位端が第2のカートリッジのピストンの近位面と係合することが防止される。
代替的な実施形態では、第3の機械的なコーディング構造は、近位本体部分のピストンロッドを囲むコーディングアダプタリングの、遠位に面する表面上に形成され、第3の機械的なコーディング構造により、第1のカートリッジがカートリッジホルダー内に完全に挿入されることが可能になり、第2のカートリッジがカートリッジホルダー内に完全に挿入されることが防止される。
さらなる実施形態では、システムは、第2の主要薬剤送達装置を備え、第2の主要薬剤送達装置は、第1または第2のカートリッジのいずれかを軸方向に受容するように適合されたカートリッジホルダーと、針組立品を取り付けるための遠位連結手段と、カートリッジホルダーの延長部に形成された近位本体部分であって、ピストンロッドを有する薬剤排出機構を含む、近位本体部分と、近位本体部分上に形成された第4の機械的なコーディング構造と、を備え、薬剤排出機構上の第4の機械的なコーディング構造が、第2の機械的なコーディング構造と協働し、第1の機械的なコーディング構造と互換性がないように構成される。
本明細書で使用される場合、「含む/含んでいる/から成る」という用語は、記載された特徴、整数、工程または構成要素の存在を指定するために取られるが、1つ以上の他の特徴、整数、工程、構成要素またはその群の存在または付加を除外しないことを強調すべきである。
本明細書で使用される場合、「インスリン」という用語は、液体、溶液、ゲル、または微細懸濁液などの制御された様式でカニューレまたは中空針などの送達手段を通過させることができ、かつ血糖値制御効果を有する任意の薬剤含有流動性医薬、例えば、ヒトインスリンおよびその類似物、ならびにGLP−1およびその類似物のような非インスリンを含有することを意味する。例示的な実施形態の説明については、参照がインスリンの使用に対して行われるが、記載されたモジュールはまた、その他のタイプの薬剤(例えば、成長ホルモンまたは血友病治療薬)のログを作成するために使用され得る。
以下では、本発明の下記の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図面において、同様の構造物は、主として同様の参照番号によって識別される。
以下の用語、「上」および「下」、「右」および「左」、「水平」および「垂直」、または類似の相対表現などが使用されているとき、これらは単に添付の図のみを参照し、そして必ずしも実際の使用状況を示すわけではない。示された図は、概略表現であり、そのため、異なる構造の構成だけでなくそれらの相対的寸法は、図示的な目的を果たすことのみが意図される。部材または要素という用語が所与の構成要素に対して使用されるとき、これは一般的に、説明される実施形態においてこの構成要素が単一の構成要素であることを表すが、代替的に、説明される構成要素のうちの2つ以上が単一の構成要素として提供される可能性があるように、例えば、単一の射出成形部品として製造される可能性があるように、同一の部材または要素がいくつかの下位構成要素を備えてもよい。「組立品」という用語は、説明された構成要素が所与の組立手順の間に単一の、または機能組立品を提供するために組み立てられる必要があることを暗示しておらず、機能的により密接に関連するものとして共にグループ化される構成要素を説明するために使用されるにすぎない。
本発明それ自体の実施形態へ戻る前に、薬剤送達装置/ペン組立品の一実施例が説明され、かかる装置は本発明の例示的な実施形態の基盤を提供する。
図1〜図4に示されるペン型の薬剤送達組立品100は、予め充填された装置または耐久型装置のいずれかであり得る「一般的な」薬剤送達装置を表しているが、実際に示される装置は、デンマークBagsvaerdのNovo Nordisk A/Sによって製造および販売される、FlexTouch(登録商標)の予め充填された薬剤送達ペンである。かかる装置のより詳細な説明は、例えば、参照により本明細書に組み込まれるWO2014/161952に見出すことができる。
図1に示されるペン組立品100は、キャップ部品110と、中に薬剤排出機構が配置されているか、または統合されているハウジング103を含む(駆動組立品部分とも称され得る)近位本体部分101を有する主要薬剤送達装置(または部品)105と、を備える。ペン組立品は、針貫通可能な隔壁131の形態の遠位薬剤出口を有する薬剤充填済み透明カートリッジ130が、取り外し不可能なカートリッジホルダー120によって定位置に配置および保持される、遠位カートリッジホルダー120(図2を参照)をさらに備える。
遠位カートリッジホルダー120は、近位本体部分101に取り付けられ、示される実施形態では、開口部を有し、開口部により、カートリッジ130の一部分を検査することを可能にし、ならびに遠位連結手段125により、針組立品(図示せず)を主要薬剤送達装置105に取り外し可能に装着することを可能にする。代替的に、図5Aに示されるように、針組立品を取り外し可能に装着することを可能にする遠位連結手段126を、カートリッジ130の遠位端に提供することができる。
カートリッジホルダー120は、ペンキャップ110の内部表面上に配置された対応する連結手段と係合するように適合された近位連結手段121を備える。代替的に、ペンキャップ110は、近位本体部分101の遠位端上に配置された好適な連結手段と係合するように設計され得る。
カートリッジ130は、近位本体部分101の薬剤排出機構の部品を形成するピストンロッド106(図6Aを参照)によって駆動されるピストン132を備える。
カートリッジ130は、例えば、インスリン、GLP−1、または成長ホルモン製剤を含有し得る。
最も近位の回転可能な用量設定部材180は、望ましい用量の薬剤を手動で設定するのに役立つ。ユーザーが設定した用量を表示ウィンドウ102に示すことができ、次いで、解放ボタン190を作動させると、設定した用量を排出することができる。
薬剤送達装置100内に具体化される薬剤排出機構のタイプに応じて、排出機構は、示される実施形態のように、ばねを備えることができ、ばねは、用量設定中に歪み、次いで、解放ボタン190を作動したときに、解放されて、ピストンロッド106を駆動する。代替的に、排出機構105は、完全に手動であってもよく、その場合、例えば、Novo Nordisk A/Sによって製造および販売されるFlexPen(登録商標)のように、用量設定部材180および作動ボタン190の両方は、設定された用量サイズに対応する用量設定中に近位に移動し、次いで、設定された用量を排出するためにユーザーによって遠位に移動される。
図1〜図4は、予め充填されたタイプの、すなわち、予め装着されたカートリッジ130が供給され、カートリッジ130が空になったときに廃棄される、薬剤送達装置/組立品100を示すが、本発明はまた、カートリッジ130を、例えば、カートリッジホルダー120が近位本体部分101から取り外されるように適合される「後方装填式」薬剤送達装置/組立品100の形態で、または代替的に、カートリッジがカートリッジホルダー120の遠位開口部を通して挿入される「前方装填式」装置の形態で交換することを可能にするように設計される、薬剤送達装置/組立品100に関連し、これは、この場合、例えば、WO2014/187814により既知である装置などの装置の近位本体部分101に取り外し不可能に取り付けられ得る。
図3は、隔壁出口131を有する略管状の薬剤充填済みカートリッジ130が中に配置されるカートリッジホルダー120との組み合わせでペンキャップ/キャップ部品110を示す。
キャップ部品110は、閉鎖遠位端、およびカートリッジホルダー120を軸方向に受容するように適合された開放近位端を含む、略管状の構成を有する。
ペンキャップ110は、カートリッジホルダー120に取り外し可能に固定されて、薬剤出口を覆うように適合される。ペンキャップ110は、略管状のハウジング部分111と、自由端116を有する可撓性クリップ部分115と、を備える。図4は、カートリッジホルダー120上に完全に装着されて固定されたペンキャップ110を示す。上述のクリップ部分115により、ペン式装置を、キャップが装着された状態で、例えば、シャツポケットに取り付けることを可能にする。
カートリッジホルダー120は、概して、上述の図1および図2に関連して記載されるカートリッジホルダー120に対応する。しかしながら、図3の実施形態では、カートリッジホルダー120は、例えば、上の図1および図2に関連して記載されるように、近位本体部分101の遠位端と取り外し可能に係合するように適合された近位連結部分129を備える。カートリッジホルダー120を近位本体部分101から分離することにより、カートリッジホルダー120の内部へのアクセスが可能になり、かつそれによって、カートリッジ130の交換が可能になる。代替的に、カートリッジホルダー120は、取り外し不可能な薬剤充填済みカートリッジを備える使い捨てのユニットの形態であってもよく、連結手段129により、カートリッジ130を、上述の近位本体部分101などの耐久型装置ハウジング部分上に装着し、かつそこから解放することを可能にする。カートリッジ130は、カートリッジ130を把持する、例えば、カートリッジ130のネック部分133および/または最も遠位の縁部部分と係合するように配置されたスナップ手段によって定位置に保持され得る。
カートリッジホルダー120は、好ましくは、参照軸を画定する略管状の構成を有する。カートリッジホルダー120は、カートリッジ130を受容するように構成された中央の中空をさらに有する。
カートリッジ130は、長手方向軸を画定する略円筒状の主要部分と、出口開口部を有する遠位出口部分135と、円周方向内面、および円周方向縁部に囲まれた近位開口部を有する近位縁部部分134と、を有する、細長いカートリッジ本体を備える。示される実施形態では、カートリッジ軸は、カートリッジホルダー120の基準軸に対応するカートリッジホルダー120の中央の中空内に配置される。カートリッジ130は、上述のように薬剤を含有するように構成された中央の中空136を形成する。
カートリッジは、近位端部分134と遠位端部分135との間に延在する、管状の側壁138を有する。遠位端135では、カートリッジ130は、ネック部分133と共に形成され得る。さらに、針貫通可能な隔壁131の形態の遠位薬剤出口は、カートリッジ130の遠位端135に形成される。
カートリッジ130は、液体形態の薬剤がピストンと、側壁138と、針貫通可能な隔壁131との間に含有され得るような方法で、カートリッジ130の側壁138の内面の断面形状およびサイズと協働するように構成された断面形状およびサイズを有する、ピストン132をさらに備える。針組立品(図示せず)が隔壁131を貫通するように装着されている場合、カートリッジ130内に含有される薬剤は、ピストン132を遠位方向に移動させることによってカートリッジ130から排出され得る。ピストン132は、主要薬剤送達装置105の薬剤排出機構の一部を形成するピストンロッド106によって移動(駆動)することができ、これは、図6Aおよび図6Bに例示されるとおりである。
カートリッジ130の近位端134にリング型コード部材140が配置される。図4に示されるように、コード部材140は、その中に形成され、ピストン132との係合を駆動する際にピストンロッド106を受容するように構成される、貫通する駆動開口部141を有する。
図5Aは、本発明の一実施形態に従うコード部材140を有するカートリッジ130の側面図を示す。図5Bは、コード部材140が取り付けられたカートリッジ130の近位端部分134の断面図の詳細を示す。リング型コード部材140は、円周方向縁部部分に取り付けられており、縁部部分の円周方向内側表面に係合する、軸方向に延在する装着部分144と、円周方向のカートリッジ縁部に係合する、遠位に面する装着面、および近位に面する停止面142を有する、フランジ部分145と、ピストンロッドを受容し、ピストンの近位面と係合することを可能にする駆動開口部141と、を備える。示される実施形態では、コード部材部分144、145の両方は、略リング型の構成を有するが、代替的な実施形態では、各部分または両方の部分が別個のセクションによって形成され得る。装着部分は、コード部材140が摩擦嵌めによってカートリッジ130の近位端134に取り付けられ得るような方法で、接続フランジ144の外側表面がカートリッジ130の側壁の内側表面と協働するように構成される、外側表面ならびに断面形態およびサイズを有する。代替的にまたは追加的に、コード部材は、接着手段によって取り付けられ得る。
図4に示されるように、フランジ部分は、カートリッジ主要部分の円周方向の境界内に半径方向に延在し、これにより、カートリッジを修正されていないカートリッジホルダー内に受容されることを可能にする。示される実施形態では、フランジ部分は、概してカートリッジの外径に対応する外径を有する円形リングの形態である。
上述のように、コード部材140は、その中に形成された貫通するピストンロッド駆動開口部141を有し、これは、ピストンロッド106の遠位駆動端を受容するように構成される。図6Aおよび図6Bに示されるように、ピストンロッドの遠位端は、ピストンロッド自体の遠位端に取り付けられたピストンワッシャー107を備え得る。近位で、ピストンロッドは、例えば、長手方向の駆動溝およびロッドの長さに沿ったねじ山によって、薬剤排出機構に取り付けられ、それ自体(図示せず)と協働する。
フランジ部分145は、貫通するピストンロッド開口部141を囲む、近位に面する円周方向の表面142をさらに備える。
ピストンロッド駆動開口部141は、直径Dを有する円形であってもよい。ピストンロッド開口部141のサイズは、コード部材のピストンロッド開口部141の直径Dよりも小さい(外接)直径d1、d2を有するピストンロッド106(またはピストンロッドワッシャー107)の通過のみを可能にすることが理解されよう。それによって、コード部材140は、機械的なコーディングとして役立ち得る。代替的に、開口部およびワッシャーは、例えば、不規則な形態を有するなど、対応する「キーおよびスロット」構造として構成され得るが、これは通常、ピストンロッドの遠位端をカートリッジ内に挿入することをより困難にし得る。
図6Aおよび図6Bを参照すると、ピストンワッシャー107は、ピストンロッド106の遠位端上に回転方向に自由に装着される。図6Aに示されるピストンワッシャー107は、コード部材140のピストンロッド開口部141の直径Dに(ほぼ)対応する直径d1を有する。これにより、ピストンワッシャー107、ひいては、ピストンロッド106を、コード部材140の開口部141を通して挿入し、かつそれによって、ピストン132と係合して、それをカートリッジ130の軸方向に移動することを可能にし、これは、カートリッジの内部136に含有された薬剤内容物が、装着された中空針を通してカートリッジから排出され得ることを可能にする。
図6Bは、カートリッジ130が、図6Aのピストンロッド開口部141と同様にサイズ決めおよび形状決めされた、例えば、直径Dのピストンロッド開口部141を備えるコード部材140を有する状況を示す。しかしながら、この状況では、ピストンワッシャー107は、図5Aに示されるピストンワッシャーの直径d1よりも大きい直径d2を有する。直径d2は、コード部材140のピストンロッド開口部141の直径Dよりも大きいため、図6Bに示される、ピストンワッシャー107およびピストンロッド106が、カートリッジ130内に挿入され、かつそれによって、ピストン132と接触し、それを移動させることを防止する。この場合、カートリッジ130内に含有された薬剤内容物を、そこから排出することはできない。
それにより、第1の実施形態では、開口部141を有するコード部材140を使用して、薬剤カートリッジ130をコード化する。コード部材140は、主要薬剤送達装置105の薬剤排出機構のピストンワッシャー107のコード部材なしで、カートリッジに対してピストンロッド開口部の直径Dを低減させる。直径d1およびd2を有する2つの異なるピストンワッシャー107では、より大きな直径のワッシャー107が、コード部材140によってブロックされ、薬剤タイプの潜在的な混同を防止する。
コーディング構造の示される実施例では、コード部材内の特定のサイズの開口部D、およびピストンロッド106またはピストンワッシャー107の対応する直径d1は、例えば、長時間作用型インスリン製剤を示し得る一方、例えば、ピストンロッド106またはピストンワッシャー107の直径d2を有するコーディング構造は、速効型インスリンを示し得る。しかしながら、コーディング構造および個々の構造は、多数の方法で変化させることができる。例えば、直径は、任意の所望のサイズを有し得る。
本発明の実装例は、高濃度薬剤カートリッジ(または速効型インスリン)が、正常濃度薬剤(または長時間作用型インスリン)のために確保されたペン式装置100で使用されることを防止し得る。したがって、混同事故の大きなリスクは軽減される。
図7A〜図7Cを参照すると、コード部材240を有する1つ以上のカートリッジ230と、カートリッジのコード部材と係合するように適合された対応する嵌合部材250を備える1つ以上の薬剤送達装置と、を含む、薬剤送達システムの第2の実施形態。
カートリッジ230は、概して、取り付けられたコード部材240を備える上述のカートリッジ130に対応する。リング型コード部材240は、円周方向縁部部分に取り付けられており、縁部部分の円周方向内側表面に係合する、軸方向に延在する装着部分244と、円周方向のカートリッジ縁部に係合する、遠位に面する装着面、およびいくつかの円周方向に配置された、軸方向に向けられた突出部の形態でコード構成243を備える、近位に面する停止面を有する、フランジ部分245と、ピストンロッドを受容し、ピストンの近位面と係合することを可能にする駆動開口部241と、を備える。示される実施形態では、コード部材部分244、245の両方は、略リング型の構成を有するが、代替的な実施形態では、各部分または両方の部分が別個のセクションによって形成され得る。装着部分は、コード部材240が摩擦嵌めによってカートリッジの近位端に取り付けられ得るような方法で、装着部分244の外側表面がカートリッジ230の側壁の内側表面と協働するように構成される、外側表面ならびに断面形態およびサイズを有する。代替的にまたは追加的に、コード部材は、接着手段によって取り付けられ得る。
図7Bおよび図7Cに示されるように、フランジ部分245は、カートリッジ主要部分の円周方向の境界内に半径方向に延在し、これにより、カートリッジを修正されていないカートリッジホルダー内に受容されることを可能にする。示される実施形態では、フランジ部分は、概してカートリッジの外径に対応する外径を有する円形リングの形態である。
嵌合部材250は、ピストンロッド駆動機構を備える主要薬剤送達装置部品の一部を形成する。示される実施形態では、嵌合部材は、対応するねじ山付きピストンロッドと係合するように適合された内部ねじ山251を有する、ナットと連結部材の組み合わせによって表され、ナットと連結部材の組み合わせは、カートリッジ交換手順中、例えば、カートリッジホルダーを取り外すときに、軸方向に移動するように配置され、例えば、WO2008/074897に開示されるように、連結を制御する軸方向の運動により、ピストンロッドを近位に移動することを可能にする。
示される実施形態では、嵌合部材は、嵌合または非嵌合関係において、カートリッジ停止面のコード構成243と係合するように適合された嵌合コード構成を形成する、遠位に延在する突起の円周方向の配列を備える。代替的に、嵌合コード構成は、カートリッジ遠位端と係合するように配置された、薬剤送達装置内の任意の好適な遠位に面する構造上に形成され得る。
カートリッジ、および対応する薬剤送達装置の嵌合組み合わせについては、カートリッジコード構成が嵌合コード構成内で軸方向に受容され得ることにより、カートリッジを最も近位の嵌合位置に位置決めすることを可能にし、この位置により、カートリッジホルダーを、受容状態から、挿入されたカートリッジが動作可能な位置に保持される保持状態まで作動することを可能にする。
例えば、後方装填式カートリッジホルダー120(図3を参照)の場合、軸方向に設置されていないカートリッジは、カートリッジホルダーがペン本体上に完全に装着されるのを防止し得る。前方装填式カートリッジホルダー320(図8を参照)を備える薬剤送達装置300の場合、軸方向に設置されていないカートリッジは、カートリッジホルダーの遠位保持手段321が、例えば、本体ハウジング301に対するカートリッジホルダーの回転運動によって作動したときに、完全に閉鎖することを防止する。
示される実施形態では、角度のある設計により、通常の使用では嵌合がやや困難になり得るため、コード構成243、253の形態は、主に例示目的のためである。したがって、より使いやすい設計は、嵌合構造を回転させて係合するように適合された傾斜面を備え得る。
明らかなように、より大きな直径のワッシャーが、より小さな直径のカートリッジ内に受容されることが防止されたが、より大きな直径のカートリッジが、大きな直径のワッシャーおよび小さな直径のワッシャーの両方を受容し得る、図6Aおよび図6Bの第1の実施形態とは対照的に、第2の実施形態は、カートリッジおよび薬剤送達装置を特別にコード化することを可能にすることにより、特別にコード化されたカートリッジのみを、対応してコード化された薬剤送達装置内に受容することを可能にする。
実際に、所与のコード部材は、上述のコード構造、すなわち、コード化された開口部、およびコード化された停止面の両方を備え得る。
例示的な実施形態の上記説明では、ユーザーが所与の薬剤送達装置で所与の薬剤カートリッジを誤って装着するのを防止する状況が主に説明されているが、本発明のコーディングの概念を、予め充填された装置の製造に利用することもできる。例えば、カートリッジが充填され、1つの施設で製造され、次いで、第2の施設に出荷される場合、安価なコード部材を追加することによるカートリッジのコーディングは、所与のバッチのカートリッジが間違ったタイプの装置に装着されるのを防止するのに役立ち得る。
例示的な実施形態の上記の説明では、異なる構成要素について記載された機能性を提供する異なる構造および手段を、本発明の概念が当業者にとって明らかである程度まで、説明してきた。
異なる構成要素に対する詳細な構築および仕様は、本明細書に記載されるラインに沿って当業者によって実施される通常の設計手順の対象とみなされる。
Claims (11)
- カートリッジ(130、230)であって、
−長手方向軸を画定する略円筒状の主要部分、出口開口部を有する遠位出口部分、および近位縁部部分、を備える、カートリッジ本体であって、前記近位縁部部分が、円周方向内面、および円周方向縁部に囲まれた近位開口部、を有する、カートリッジ本体と、
−前記出口開口部を閉鎖および密封するように配置された針貫通可能な隔壁(131、231)と、
−前記円筒状の主要部分内に摺動可能に受容されるピストン(132、232)であって、近位自由面を備え、前記隔壁と前記ピストン部材との間に容積可変貯蔵部が形成される、ピストン(132、232)と、
−前記円周方向縁部部分に取り付けられたリング型コード部材(140、240)と、を備え、前記リング型コード部材(140、240)が、
−前記縁部部分の円周方向内側表面に係合する、軸方向に延在する装着部分(144、244)、
−近位に面する停止面を有するフランジ部分(145、245)、および
−ピストンロッドを前記ピストンの近位面と係合することを可能にする駆動開口部(141)、を備え、
前記フランジ部分(145、245)が、前記カートリッジ主要部分の円周方向の境界内に半径方向に延在する、カートリッジ(130、230)。 - フランジ停止面が、軸方向に延在するコード構造のコードパターン(243)を含む、非平面状の構成を有する、請求項1に記載のカートリッジ。
- 前記カートリッジ本体(137、237)が、ガラスで作製されており、前記コード部材(140、240)が、高分子材料で作製されている、請求項1または2に記載のカートリッジ。
- 薬剤送達システムであって、
−請求項1〜3のいずれかに記載の第1のカートリッジ(130)であって、前記コード部材が、第1のコード構成を含む第1の駆動開口部を有する、第1のカートリッジ(130)と、
−請求項1〜3のいずれかに記載の第2のカートリッジ(130)であって、前記コード部材が、第2のコード構成を含む第2の駆動開口部を有する、第2のカートリッジ(130)と、
−第1の薬剤送達装置と、を備え、前記第1の薬剤送達装置が、
−前記第1および第2のカートリッジのいずれかを受容するように適合されたカートリッジホルダー(120)、
−遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、前記ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤を前記カートリッジから排出するように適合された遠位端(107)を有する、第1のピストンロッド(106)であって、前記第1のピストンロッド(106)の遠位端が、第1のコード構成を有する、第1のピストンロッド(106)、
−前記第1のピストンロッド(106)を前記遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、を備え、
前記第1のピストンロッド(106)のコード構成により、前記第1のピストンロッド(106)が前記第1の駆動開口部を通して挿入されることが可能になるが、前記第1のピストンロッド(106)が前記第2の駆動開口部を通して挿入されることが防止される、薬剤送達システム。 - −第2の薬剤送達装置をさらに備え、前記第2の薬剤送達装置が、
−前記第1および第2のカートリッジのいずれかを受容するように適合されたカートリッジホルダー、
−遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、前記ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤を前記カートリッジから排出するように適合された遠位端を有する、第2のピストンロッドであって、前記第2のピストンロッドの遠位端が、第2のコード構成を有する、第2のピストンロッド、および
−前記第2のピストンロッドを前記遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、を備え、
−前記第1のピストンロッドのコード構成により、前記第1のピストンロッドが前記第1の駆動開口部を通して挿入されることが可能になるが、前記第1のピストンロッドが前記第2の駆動開口部を通して挿入されることが防止され、
−前記第2のピストンロッドのコード構成により、前記第2のピストンロッドが前記第2の駆動開口部を通して挿入されることが可能になるが、前記第2のピストンロッドが前記第1の駆動開口部を通して挿入されることが防止される、請求項4に記載の薬剤送達システム。 - 薬剤送達システムであって、
−請求項1〜3のいずれかに記載の第1のカートリッジ(230)であって、前記コード部材が、第1のコード構成(243)を含む第1の停止面を有する、第1のカートリッジ(230)と、
−請求項1〜3のいずれかに記載の第2のカートリッジ(230)であって、前記コード部材が、第2のコード構成(243)を含む第2の停止面を有する、第2のカートリッジ(230)と、
−第1の薬剤送達装置と、を備え、前記第1の薬剤送達装置が、
−ハウジング、
−前記カートリッジを受容および保持するように適合されたカートリッジホルダー(120、320)であって、前記カートリッジホルダー(120、320)は、
(i)カートリッジが軸方向に挿入および受容され得る受容状態と、
(ii)挿入されたカートリッジが動作可能な位置に保持される保持状態との間で作動可能である、カートリッジホルダー(120、320)、
−遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、前記ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤を前記カートリッジから排出するように適合された遠位端を有する、ピストンロッド(306)、
−前記ハウジング内に配置され、前記第1のピストンロッドを前記遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、および
−カートリッジ停止面のコード構成と軸方向に係合するように適合された第1の嵌合コード構成(253)を有する、第1の遠位に面する嵌合構造、を備え、
前記第1の嵌合コード構成(253)により、前記第1の停止面が軸方向の位置まで前記第1の嵌合構造内に受容されることが可能になることにより、前記カートリッジホルダー(120、320)を前記受容状態から前記保持状態まで作動することを可能にするが、前記第2の停止面が軸方向の位置まで前記第1の嵌合構造内に受容されることが防止されることにより、前記カートリッジホルダー(120、320)を前記受容状態から前記保持状態まで作動することを可能にする、薬剤送達システム。 - −第2の薬剤送達装置をさらに備え、前記第2の薬剤送達装置が、
−ハウジング、
−前記第1および第2のカートリッジのいずれかを受容するように適合されたカートリッジホルダーであって、前記カートリッジホルダーは、
(i)カートリッジが軸方向に挿入および受容され得る受容状態と、
(ii)挿入されたカートリッジが動作可能な位置に保持される保持状態との間で作動可能である、カートリッジホルダー、
−遠位方向において、装填されたカートリッジ内のピストンと係合して、前記ピストンを軸方向に変位させ、それによって、ある用量の薬剤を前記カートリッジから排出するように適合された遠位端を有する、ピストンロッド(x)、
−前記ハウジング内に配置され、前記第1のピストンロッドを前記遠位方向に移動させるように適合された駆動組立品、および
−カートリッジ停止面のコード構成と軸方向に係合するように適合された第2の嵌合コード構成を有する、第2の遠位に面する嵌合構造、を備え、
−前記第1の嵌合コード構成により、前記第1の停止面が軸方向の位置まで前記第1の嵌合構造内に受容されることが可能になることにより、前記カートリッジホルダーを前記受容状態から前記保持状態まで作動することを可能にするが、前記第2の停止面が軸方向の位置まで前記第1の嵌合構造内に受容されることが防止されることにより、前記カートリッジホルダーを前記受容状態から前記保持状態まで作動することを可能にし、
−前記第2の嵌合コード構成により、前記第2の停止面が軸方向の位置まで前記第2の嵌合構造内に受容されることが可能になることにより、前記カートリッジホルダーを前記受容状態から前記保持状態まで作動することを可能にするが、前記第1の停止面が軸方向の位置まで前記第2の嵌合構造内に受容されることが防止されることにより、前記カートリッジホルダーを前記受容状態から前記保持状態まで作動することを可能にする、請求項6に記載の薬剤送達システム。 - 各薬剤送達装置に対して、前記カートリッジホルダーおよび前記ハウジングが、対応する連結手段(129)を備え、前記対応する連結手段(129)により、前記カートリッジホルダーを前記受容状態に対応する前記ハウジングから取り外し、前記保持状態に対応する前記ハウジング上に装着することを可能にする、請求項6または7に記載の薬剤送達システム。
- 前記連結手段が、バヨネット連結またはねじ山連結の形態である、請求項8に記載の薬剤送達システム。
- 各薬剤送達装置に対して、前記カートリッジホルダー(320)が、前記ハウジングから取り外し不可能であり、前記カートリッジホルダー(320)が、遠位開口部を備え、前記遠位開口部により、カートリッジを近位方向に受容することを可能にし、前記カートリッジホルダー(320)が、保持手段(321)を備え、前記保持手段(321)が、
(i)カートリッジを前記カートリッジホルダー(320)内に挿入することを可能にする受容状態から、
(ii)受容されたカートリッジが動作可能な位置に保持される保持状態まで作動可能である、請求項6または7に記載の薬剤送達システム。 - 前記保持手段が、1つ以上の係止部材を備え、前記1つ以上の係止部材の各々は、前記保持手段が前記受容状態から前記保持状態まで作動するときに近位に移動する、遠位把持部分(321)を有する、請求項10に記載の薬剤送達システム。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP18190926.8 | 2018-08-27 | ||
EP18190926 | 2018-08-27 | ||
EP18199595 | 2018-10-10 | ||
EP18199595.2 | 2018-10-10 | ||
PCT/EP2019/072719 WO2020043666A1 (en) | 2018-08-27 | 2019-08-26 | Drug delivery system with drug differentiation feature |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021534909A true JP2021534909A (ja) | 2021-12-16 |
Family
ID=67667878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021510922A Withdrawn JP2021534909A (ja) | 2018-08-27 | 2019-08-26 | 薬剤を区別する特徴を有する薬剤送達システム |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210178076A1 (ja) |
EP (1) | EP3843814A1 (ja) |
JP (1) | JP2021534909A (ja) |
CN (1) | CN112638448A (ja) |
WO (1) | WO2020043666A1 (ja) |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ATE502665T1 (de) | 2003-02-04 | 2011-04-15 | Novo Nordisk As | Injektionsvorrichtung mit drehbarer dosiseinstellungsvorrichtung |
EP2083888A1 (en) | 2006-11-17 | 2009-08-05 | Novo Nordisk A/S | A medical delivery system comprising a coding mechanism between dosing assembly and medicament container |
CN101600468B (zh) | 2006-12-21 | 2012-12-12 | 诺沃-诺迪斯克有限公司 | 注射器装置 |
US20140290792A1 (en) * | 2010-08-13 | 2014-10-02 | Sanofi-Aventis Deutschland Gmbh | Connector for a Drug Delivery Device Reservoir |
BR112013009827A2 (pt) * | 2010-11-08 | 2016-07-26 | Sanofi Aventis Deutschland | mecanismo de configuração da dose e dispositivo de distribuição do fármaco |
ES2642819T3 (es) | 2013-04-05 | 2017-11-20 | Novo Nordisk A/S | Dispositivo de registro de dosis para un dispositivo de administración de medicamento |
US20160114107A1 (en) | 2013-05-21 | 2016-04-28 | Novo Nordisk A/S | Frontloaded Drug Delivery Device with Actuated Cartridge Holder and Piston Rod Coupling |
-
2019
- 2019-08-26 US US17/269,319 patent/US20210178076A1/en not_active Abandoned
- 2019-08-26 JP JP2021510922A patent/JP2021534909A/ja not_active Withdrawn
- 2019-08-26 EP EP19755954.5A patent/EP3843814A1/en not_active Withdrawn
- 2019-08-26 WO PCT/EP2019/072719 patent/WO2020043666A1/en unknown
- 2019-08-26 CN CN201980056635.4A patent/CN112638448A/zh not_active Withdrawn
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN112638448A (zh) | 2021-04-09 |
WO2020043666A1 (en) | 2020-03-05 |
EP3843814A1 (en) | 2021-07-07 |
US20210178076A1 (en) | 2021-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2440270B1 (en) | Drug delivery device with cap functions for needle assembly | |
EP2817041B1 (en) | Drug delivery device with front loading feature | |
EP2806922B1 (en) | Drug delivery device with cartridge fixation feature | |
JP6002041B2 (ja) | 薬物送達デバイスと一緒に使用するためのカートリッジホルダ | |
AU2010294628B2 (en) | Drug delivery system and device with cap function | |
JP2019509799A (ja) | 軸線方向に移動可能なシールドを有する医療用注射デバイス | |
WO2010142812A1 (en) | Drug delivery device with cap functions for inspection | |
WO1999016487A1 (en) | Disposable, pre-filled drug cartridge | |
JP2022000146A (ja) | 薬剤送達装置のためのカートリッジホルダアセンブリ | |
US20150343146A1 (en) | Drug delivery device with shield operated needle actuator | |
EP3595751B1 (en) | Cap assembly with cartridge | |
JP2021534909A (ja) | 薬剤を区別する特徴を有する薬剤送達システム | |
JP2020505125A (ja) | 洗浄チャンバーを備えた予め充填された注射装置 | |
WO2016198540A2 (en) | Drug delivery device with extended protective cap | |
WO2018002044A1 (en) | Drug delivery device with drug differentiation feature | |
WO2022175249A1 (en) | Needle assembly with sealing feature | |
WO2014072499A1 (en) | Drug delivery device with integrated shield |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220805 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20221221 |