JP2021532180A - アルカリキャンセル効果のある毛髪着色製品または漂白製品およびその組成物 - Google Patents

アルカリキャンセル効果のある毛髪着色製品または漂白製品およびその組成物 Download PDF

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Abstract

本明細書には、酸化成分および色味成分を含む毛髪処理製品、酸化成分および色味成分を混合して得られる毛髪処理組成物、色味成分のアルカリ度を打ち消すための毛髪処理製品における酸化成分の使用、および緩衝系を含む酸化成分が提供される。毛髪処理製品および対応する毛髪処理組成物は、毛髪を着色または漂白するのに特に有用である。それは、ケラチン繊維に永久的または半永久的な着色または漂白を提供するのに有用である。【選択図】なし

Description

優先権の主張
本特許出願は、2018年7月20日に出願された欧州出願番号第18184835.9号に対する優先権の利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書には、酸化成分および色味成分を含む毛髪処理製品、酸化成分および色味成分を混合して得られる毛髪処理組成物、色味成分のアルカリ度を打ち消すための毛髪処理製品における酸化成分の使用、および緩衝系を含む酸化成分が提供される。毛髪処理製品および対応する毛髪処理組成物は、毛髪を着色または漂白するのに特に有用である。これらは、ケラチン繊維に永久的または半永久的な着色または漂白を提供するのに有用である。
染毛剤の塗布による毛髪色の永久的な変化は周知である。消費者に望ましい色合いおよび色の強度を提供するために、複雑な化学プロセスが利用されている。永久的な染毛剤は、典型的には酸化染毛前駆体を含み、これはキューティクルを通って毛髪に拡散し、皮質に拡散し、そこで互いに反応し、適切な酸化剤と反応して最終染料分子を形成することができる。得られた分子はサイズが大きいため、その後の水および/または洗剤による洗浄中に毛髪から容易に拡散することができず、したがって、消費者が望む色の永続性をもたらす。この反応は、典型的には、アルカリ化剤および酸化剤の存在下で、pH11までの浸食性環境で起こる。直接染料はまた、所望の毛髪色に応じて使用することができる。典型的には、酸化剤を含む酸化組成物(酸化成分)と、アルカリ化剤を含む染料組成物(色味または染料成分とも呼ばれる)と、存在する場合、前駆体染料分子は、使用直前に混合される。消費者は、所望の毛髪色および色合い、ならびに色の強度を維持し、新しい毛髪の成長のカバーを含む、毛髪の継続的で均一なカバーを確保するために、このプロセスを定期的に繰り返す。
酸化生成物、システム、および組成物には、多種多様な顕色剤およびカプラーが採用されてきた。永久的および半永久的な酸化着色処理を含む、異なる処理を実施することができる。永久的および半永久的な酸化着色技術は、それぞれレベル3およびレベル2と称される。レベル2の着色技術は、通常、色味成分のアルカリ濃度が低く、染料の濃度が低いという点でレベル3とは異なるが、酸化成分の過酸化物強度は低くなる。レベル2の技術では、着色された毛髪は得られるが、レベル3の技術よりもリフトと白髪のカバーが少なくなる。
毛髪着色または漂白技術は経時的に改善されてきたが、従来の技術は必ずしも処理された毛髪への損傷を防ぐわけではない。さらに、現在の技術であるレベル2およびレベル3は通常、異なる酸化成分、および多くの異なる色味成分(異なる色合いおよび色調)の異なるラインアップに依存する必要がある。美容師が広範囲にわたって着色または漂白のサービスを提供するサロンでは、特定の着色または漂白のラインアップに対して異なる特定の酸化成分が必要であり、通常、レベル2の技術およびレベル3の技術に対して色味成分の異なるラインナップが必要であることを意味する。
依然として残る一つのニーズは、毛髪の損傷を軽減または防止する、毛髪着色または漂白製品、および対応する毛髪着色または漂白組成物を提供することである。また、毛髪着色または漂白製品の簡略化されたラインアップ、および対応する毛髪着色または漂白組成物を提供する必要性もある。特に、レベル2およびレベル3の両方の着色に使用するために、色味成分の普遍的なラインアップを提供する必要性がある。さらに、未熟な顧客およびこのような製品を非常に頻繁に扱う美容師の両方のために、安全に使用できる成分および組成物を提供することは常に必要である。この程度まで、安全な境界内のpH範囲を有する、すなわち、極端な酸性またはアルカリ性のpHを有さない、成分および組成物を提供する必要性がある。
本発明は、毛髪処理製品に関し、製品は、
(1)1.5を超える酸性pHを有する酸化成分であって、
酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源と、
緩衝系であって、
緩衝酸性化合物と、
緩衝アルカリ化合物とを含む、緩衝系と、を含み、
緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択され、対応する緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群から選択され、
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、酸化成分の総重量に対して0.5%〜4%のリン酸、および0.4〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比は1:1〜10:1であり、好ましくは1:1〜5:1であり、
緩衝系の緩衝能力は、酸化成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%、およびリン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%を含む従来の酸化成分の緩衝系よりも5倍〜40倍優れている、酸化成分と、
(2)7.5〜11.5のアルカリpHを有する色味成分であって、
色味成分の総重量に対して、0.5%〜12%の少なくとも一つのアルカリ化剤源を含む、色味成分と、を含む。
本発明はまた、すぐに使用できる毛髪処理組成物に関し、該組成物は、6.0〜10.5のpHを有し、かつ
0.5%〜8%の酸化剤と、
0.25%〜6%のアルカリ化剤とを含み、
該組成物は、1.5を超える酸性pHを有する酸化成分と、7.5〜11.5のアルカリpHを有する色味成分との混合から得られ、該酸化成分が、前述の毛髪処理製品による緩衝系を含み、
この組成物は、前述の従来の酸化成分から得られる毛髪処理組成物と比較して、pHが0.5単位、好ましくは0.5〜6単位、より好ましくは0.5〜4単位低下する。
本発明はまた、酸化成分ならびにアルカリキャンセル酸化成分の使用に関する。
発明者らは、上記のニーズが、アルカリキャンセル効果を呈する、毛髪処理(着色または漂白)製品、および対応する毛髪処理(着色または漂白)組成物の提供によって満たされうることを実証した。こうした効果は、酸化成分中に存在する特定の緩衝系を設計することによって達成することができ、顧客および/または美容師に潜在的に有害でありうる、低すぎるpHの酸化成分を配合することなく、毛髪処理組成物のpH(色味および酸化成分を混合する際に得られる)を低下させることを可能にする。
定義
本明細書は、本発明を特に指摘し、かつ明確に主張する特許請求の範囲で終わるが、本発明は以下の説明から、より理解されるであろうと考えられる。
別段の指定がない限り、すべてのパーセンテージ、要素、および比率は、本発明の組成物の総重量に基づく。列挙された成分に関するかかる重量はすべて、活性レベルに基づくため、別段の指定がない限り、市販の材料に含まれうる溶媒または副生成物を含まない。典型的な酸化染料製品の成分の混合のように、処理中に複数の組成物が使用される場合、考慮されるべき総重量は、別段の指定がない限り、毛髪に同時に塗布されるすべての組成物の総重量(すなわち、「頭上」に見出される重量)である。用語「重量パーセント」は、本明細書では「wt.%」と表示されてもよい。
本明細書で使用する場合、処理される「毛髪」という用語は、「生体(living)」、すなわち生体上であってもよく、または「非生体(non−living)」、すなわちかつら、ヘアピースもしくは非生体ケラチン繊維の他の集合体であってもよい。哺乳類、好ましくはヒトの毛髪が好ましい。しかしながら、羊毛、毛皮および他のケラチン含有繊維は、本発明による組成物に好適な基質である。
「毛髪着色」組成物とは、毛髪の色を変えるのに適した組成物を意味する。毛髪着色組成物は、別段の指定がない限り、以下、「この組成物」と称される。毛髪着色組成物は、酸化染料前駆体、直接染料を含むか、または色の変化が酸化剤による毛幹に含まれる天然メラニンの分解によって主に引き起こされる組成物のみを漂白する場合には、染料を含まないか、または実質的に含まないことがある。本明細書で使用される場合、「毛髪着色」組成物という用語は、毛髪漂白および毛髪酸化染色製品を包含する。
本明細書で使用される場合、用語「色素」は、その色に関与する染料化合物の部分を意味する。
本明細書で使用される場合、用語「生理学的に適合性のある塩」は、ヒトとの使用に適し、ヒトへの刺激がないことに限定されている塩を意味する。
本明細書で使用される場合、用語「実質的に含まない」は、毛髪染色組成物が化合物を1%未満、好ましくは0.1%未満、より好ましくは0.01%未満含み、さらにより好ましくは含まないことを意味する。
本明細書で使用される場合、用語「顕色剤」および「一次中間体」は互換性がある。
本明細書で使用される場合、用語「化合物」は、該当する場合、および別段の記載がない限り、任意の互変異性化合物を包含する。したがって、特定の構造を指す場合、合理的な追加の互変異性構造のすべてが含まれることが理解されるべきである。当技術分野では、互変異性構造は、しばしば一つの単一構造によって表され、本明細書に記載される方法は、この一般的な慣行に従う。例えば、2−メルカプトピリジン(I)は、ピリジン−2−チオン互変異性形(II)として、公知の条件下で存在しうる。
Figure 2021532180
本明細書で使用される場合、用語「化合物」は、該当する場合、および別段の記載がない限り、任意の異性体化合物を包含する。したがって、E、Z異性体が関与しうること、および合理的な追加のE、Z異性体のすべてが含まれることも理解される。例えば、(E)−ジフェニルジアゼン(III)は、公知の条件下で(Z)−ジフェニルジアゼン(IV)に変換され、これはまた可逆的である。
Figure 2021532180
本明細書で使用される場合、用語「対応する緩衝アルカリ化合物」は、特に存在する有機酸または無機酸のアルカリ化合物(または塩)を意味する。例えば、リン酸、またはリン酸塩の対応する緩衝アルカリ化合物は、リン酸二ナトリウムなどのリン酸のアルカリ金属である。
第一の態様では、本発明は、毛髪処理製品に関し、製品は、
(1)1.5を超える酸性pHを有する酸化成分であって、
酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源と、
緩衝系であって、
緩衝酸性化合物と、
緩衝アルカリ化合物とを含む、緩衝系と、を含み、
緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択され、対応する緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群から選択され、
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、酸化成分の総重量に対して0.5%〜4%のリン酸、および0.4〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比は1:1〜10:1であり、好ましくは1:1〜5:1であり、
緩衝系の緩衝能力は、酸化成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%、およびリン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%を含む従来の酸化成分の緩衝系よりも5倍〜40倍優れている、酸化成分と、
(2)7.5〜11.5のアルカリpHを有する色味成分であって、
色味成分の総重量に対して、0.5%〜12%の少なくとも一つのアルカリ化剤源を含む、色味成分と、を含む。
これは、特に、毛髪処理製品に提供される場合があり、
酸化成分は、1%〜6%の少なくとも一つの酸化剤源を含み、
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、酸化成分の総重量に対して0.5%〜3%のリン酸、および0.4〜2%のリン酸二ナトリウムを含む、緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、
色味成分は、色味成分の総重量に対して0.5%〜1.5%、あるいは0.5%〜0.75%の一つのアルカリ化剤源を含む。
これは、特に、毛髪処理製品に提供される場合もあり、
酸化成分は、1.5%〜9.0%の少なくとも一つの酸化剤源を含み、
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、酸化成分の総重量に対して1.0%〜3.5%のリン酸、および1〜2.5%のリン酸二ナトリウムを含む、緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、
色味成分は、色味成分の総重量に対して0.75%〜6.0%、あるいは0.75%〜3.0%の一つのアルカリ化剤源を含む。
これは、毛髪処理製品に提供される場合もあり、
酸化成分は、2.0%〜16.0%の少なくとも一つの酸化剤源を含み、
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、酸化成分の総重量に対して1.5%〜4.0%のリン酸、および1%〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む、緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、
色味成分は、色味成分の総重量に対して3.0%〜12.0%、あるいは3.0%〜6.0%の一つのアルカリ化剤源を含む。
代替的な第一の態様では、本発明は、毛髪処理製品に関し、製品は、
(1)1.5を超える酸性pHを有し、酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源を含む、酸化成分と、
(2)7.5〜11.5のアルカリpHを有し、色味成分の総重量に対して、0.5%〜12%、あるいは0.5%〜6%の少なくとも一つのアルカリ化剤源を含む、色味成分と、
(3)緩衝系を含む第三の成分であって、該緩衝系は、
緩衝酸性化合物と、
緩衝アルカリ化合物とを含み、
緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択され、対応する緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群から選択され、
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、第三の成分の総重量に対して0.5%〜4%のリン酸、および0.4〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比は1:1〜10:1であり、好ましくは1:1〜5:1であり、
緩衝系の緩衝能力は、第三の成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%、およびリン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%を含む従来の第三の成分の緩衝系よりも5倍〜40倍優れている、第三の成分と、を含む。
第二の態様では、本発明は、毛髪処理組成物に関し、該組成物は、6.0〜10.5のpHを有し、かつ
0.5%〜8%の酸化剤と、
0.25%〜6%のアルカリ化剤とを含み、
該組成物は、1.5からの酸性pHを有する酸化成分と、7.5〜11.5のアルカリpHを有する色味成分との混合から得られ、該酸化成分が、前述の毛髪処理製品による緩衝系を含み、
この組成物は、前述の従来の酸化成分と比較して、pHが0.5単位、好ましくは0.5〜6単位、より好ましくは0.5〜4単位低下する。
この毛髪処理組成物は、すぐに使用できる組成物、すなわち、その調製後にすぐに髪に塗布できる組成物である。
別の態様では、本発明は、色味成分のアルカリ度を打ち消すための、請求項1から10に記載の毛髪処理製品における酸化成分の使用に関する。
別の態様では、本発明は、毛髪処理製品で使用するための、および/または色味成分と混合した時に毛髪処理組成物を得るためのアルカリキャンセル酸化成分に関し、該酸化成分は、1.5を超える酸性pHを有し、かつ
酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源と、
緩衝系であって、
緩衝酸性化合物と、
緩衝アルカリ化合物とを含む、緩衝系と、を含み、
緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択され、対応する緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群から選択され、
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、酸化成分の総重量に対して0.5%〜4%のリン酸、および0.4〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比は1:1〜10:1であり、好ましくは1:1〜5:1であり、
緩衝系の緩衝能力は、酸化成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%、およびリン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%を含む従来の酸化成分の緩衝系よりも5倍〜40倍優れている。
毛髪処理製品および対応する毛髪処理組成物は、毛髪を着色または漂白するのに特に有用である。これらは、ケラチン繊維に永久的または半永久的な着色または漂白を提供するのに有用である。
本発明は、酸化成分、色味成分、および任意に第三の成分、ならびに異なる成分を一緒に混合することによって得られる毛髪処理組成物の提供に依存する。このような種類の成分の提供は、毛髪処理の分野で慣例である。しかしながら、発明者らは驚くべきことに、特定の特性を有する酸化成分、すなわち、アルカリキャンセル酸化成分として作用する酸化成分を提供することに特に有利であることを示した。「アカリキャンセル酸化成分」とは、最大1.5%のアルカリ化剤を中和できる毛髪処理組成物を意味する。特に、いくつかの利点および利益が本発明に関連する。第一に、pHが低すぎない酸化成分(プレミックスとして)を得ることを可能にする。実際に、pHが1.5未満、特に2未満の酸化成分を提供することは、特別な注意を必要とする。このような低pHは、適切に使用されない場合、美容師とクライアントの両方にとって有害でありうる。したがって、このような低pH酸化成分を使用することは推奨されず、さらに厳しく制御されうるが、混合時に、色味成分のpHを著しく減少させる必要があるときに、それらを使用する必要がある場合がある。第二に、それは、混合時に、色味成分のpHを緩衝するため、またはアルカリキャンセルのため、広いスペクトルにわたって緩衝効果を有する酸化成分を得ることを可能にする。実際に、酸化成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%と、リン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%とを含む、従来の酸化成分から得られる従来の毛髪処理組成物と比較して、pHを0.5単位、好ましくは0.5〜6単位、より好ましくは0.5〜4単位低下させた毛髪処理組成物を得ることができる。第三に、本発明は、従来の染料および毛髪処理組成物に添加された追加の化合物と共に使用するのに適している。第四に、本発明は、酸化成分に非常に多用途性を提供し、それゆえ、異なる酸化成分を使用するだけで、永久的処置または半永久的処置の両方に対して、同一の色味成分のラインアップを使用することを可能にする。第五に、本発明は、特に、酸化成分中に存在する緩衝系を形成する緩衝酸性化合物の濃度および緩衝アルカリ化合物の濃度が、色味成分中に存在するアルカリ化剤の濃度と相関する場合に、優れた利益を提供し、すなわち、低アルカリ濃度の場合は低緩衝濃度に依存し、高アルカリ濃度の場合は高緩衝濃度に依存することが好ましいことを意味する。したがって、美容師またはユーザーは現在、レベル2およびレベル3の着色を達成するために、従来の少なくとも二つではなく、一つの色味成分のラインナップに依拠するだけで済む。このアプローチは、時としてプレミックスに添加される緩衝系が、従来は、酸化成分の総重量に対して、例えば、緩衝酸性化合物の約0.1%、および緩衝アルカリ化合物の約0.1%など、はるかに低いレベル、例えば、約25〜40倍低いレベルで存在しているため、通常では行われない。市販されている毛髪着色もしくは漂白製品または組成物では、例えば、ピロリン酸四ナトリウム/リン酸またはリン酸二ナトリウム/リン酸などの緩衝系が添加されることがあるが、常に非常に低いレベルで添加されるため、本発明の利益および利点を提供しない。例えば、出願人は、それぞれ0.08%のリン酸二ナトリウムおよび0.095%のリン酸を含む、イルミナジャパンクリームディベロッパーという商品名で、レベル3の着色のための酸化成分を商品化する。このような緩衝系は、系の安定化に寄与する可能性があるが、通常、すぐに使用可能な毛髪着色または漂白組成物中のpHに有意に影響を及ぼさない。第五に、本発明は、従来の技術と同等に、良好な混合、塗布、および臭気の特性を呈する酸化成分、およびそれから得られる毛髪処理組成物を得ることを可能にする。
酸化成分、色味成分、およびそれらから得られる毛髪処理組成物のpH
酸化成分は、1.5超、好ましくは2から、より好ましくは2〜4、さらにより好ましくは2〜3の酸性pHを有する。酸化成分をpH2未満で提供する必要がある場合があるが、安全上の理由から推奨されない。実際に、このような酸化成分は、非希釈形態などで適切に使用されない場合、特に皮膚に有害でありうる。
色味成分は、7.5〜11.5のアルカリpH、好ましくは9〜11のpHを有する。
酸化成分と色味成分との混合時に得られる毛髪処理組成物は、6.0〜10.5のpHを有し、0.5単位から、好ましくは0.5〜6単位、より好ましくは0.5〜4単位のpHの低下を示す。色味成分と毛髪処理組成物との間のこのpHの差は、得られた組成物の着色または漂白性能が消費者にとって明らかに損なわれることなく、アルカリキャンセル効果を得ることを可能にするという点で特に有用である。
緩衝系
酸化成分、または代替的に第三の成分は、緩衝系を含み、該緩衝系は、緩衝酸性化合物、および緩衝アルカリ化合物を含む。
緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群、好ましくは、亜硫酸、硫酸、塩酸、次亜硝酸、亜硝酸、硝酸、リン酸、亜リン酸、クエン酸、リンゴ酸、およびそれらの混合物からなる群、より好ましくは、リン酸、亜リン酸、クエン酸、リンゴ酸、塩酸、次亜硝酸およびその混合物からなる群から選択され、さらにより好ましくは、緩衝酸性化合物がリン酸、塩酸、次亜硝酸、およびそれらの混合物であり、最も好ましくは、緩衝酸性化合物が、リン酸である。
一実施形態では、緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択されることができる。別の実施形態では、緩衝酸性化合物は無機酸であってもよい。別の実施形態では、緩衝酸性化合物は有機酸であってもよい。無機酸は、亜硫酸、硫酸、塩酸、次亜硝酸、亜硝酸、硝酸、リン酸、亜リン酸、およびそれらの混合物からなる群から選択されることができる。有機酸は、クエン酸、リンゴ酸、およびそれらの混合物からなる群から選択されることができる。
対応する緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群、好ましくは、グリシン、アルカリ金属塩、アミノ酸、塩化物、硝酸塩、およびそれらの塩からなる群から選択され、より好ましくは、塩化物、硝酸塩、および/またはリン酸、グリシンのアルカリ金属、およびそれらの塩、さらにより好ましくは、リン酸のアルカリ金属およびその塩、最も好ましくはリン酸二ナトリウムおよび塩化カリウムである。リン酸(HPO)のアルカリ金属は、リン酸二水素カリウム(KHPO)、リン酸二水素ナトリウム(NaHPO)、リン酸水素二カリウム(KHPO)、リン酸水素二ナトリウム(NaHPO)、リン酸カリウム(KPO)、リン酸ナトリウム(NaPO)、およびそれらの混合物からなる群から選択されることができる。
緩衝酸性化合物およびその緩衝アルカリ化合物の組み合わせは、リン酸/リン酸二水素カリウム、リン酸/リン酸二水素ナトリウム、リン酸/リン酸水素二カリウム、リン酸/リン酸水素二ナトリウム、リン酸/リン酸カリウム、リン酸/リン酸ナトリウム、塩酸/塩化カリウム、塩酸/フタル酸水素カリウム、塩酸/クエン酸ナトリウム、塩酸/クエン酸二水素カリウム クエン酸/クエン酸二水素、クエン酸/クエン酸ナトリウムまたはクエン酸/リン酸水素二ナトリウムからなる群から選択されることができる。
好ましい実施形態では、緩衝系は、リン酸である緩衝酸性化合物、およびリン酸二ナトリウムである対応する緩衝アルカリ化合物を含む。あるいは、緩衝系は、リン酸である緩衝酸性化合物、およびグリシンである対応する緩衝アルカリ化合物、またはクエン酸である緩衝酸性化合物、およびリン酸二ナトリウムである対応する緩衝アルカリ化合物、またはクエン酸である緩衝酸性化合物、およびグリシンである対応する緩衝アルカリ化合物を含む。
緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物は、参照の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在する。参照の緩衝効果は、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比が、1:1〜10:1、好ましくは1:1〜5:1、より好ましくは1:2〜1:1で、酸化成分の総重量に対して0.5%〜4%のリン酸、および0.4〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等である。好ましい緩衝系は、リン酸である緩衝酸性化合物、およびリン酸二ナトリウムである対応する緩衝アルカリ化合物を含むが、任意の代替的な緩衝系は、参照の緩衝系として同等の緩衝効果を提供する限りにおいて、使用されてもよい。代替的な緩衝酸性化合物の量は、リン酸の量に対して計算されてもよい。代替的な緩衝アルカリ化合物の量は、リン酸二ナトリウムの量に対して計算されてもよい。
緩衝効果は、
− 酸化成分の総重量に対して、0.5%〜4%、好ましくは1%〜3.5%、より好ましくは1.5%〜3%のリン酸と、
− 酸化成分の総重量に対して、0.4〜3.5%、好ましくは0.5%〜3%、より好ましくは0.8%〜2%のリン酸二ナトリウムとを、
− 1:1〜10:1、好ましくは1:1〜5:1、より好ましくは1:2〜1:1を含む、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比で含む、参照の緩衝系と同等でありうる。
あるいは、緩衝効果は、
− 酸化成分の総重量に対して、0.5%〜4%のリン酸と、
− 酸化成分の総重量に対して、0.3%〜4%のリン酸二ナトリウムとを、
− 1:1〜10:1を含む、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比で含む、参照の緩衝系と同等でありうる。
緩衝酸性化合物がリン酸である場合、酸化成分は、酸化成分の総重量に対して、0.5%〜4%、好ましくは1%〜3.5%、より好ましくは1.5%〜3%の緩衝酸性化合物を、例えば約3%含んでもよい。緩衝アルカリ化合物がリン酸二ナトリウム(または代替的にグリシン)である場合、酸化成分は、酸化成分の総重量に対して、0.4〜3.5%、好ましくは0.5〜3%、より好ましくは0.8%〜2%の緩衝アルカリ化合物を、例えば約2%含んでもよい。対照的に、酸化成分中に存在する従来の緩衝系は、通常、酸化成分の総重量に対して、0.1%未満の緩衝酸性化合物、および0.1%未満の緩衝アルカリ化合物を含む。
一実施形態では、製品は、
(1)1.5を超える酸性pHを有する酸化成分であって、
酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源と、
緩衝系であって、緩衝酸性化合物および緩衝アルカリ化合物を含む、緩衝系とを含み、
緩衝酸性化合物はリン酸であり、
対応する緩衝アルカリ化合物は、リン酸のアルカリ金属であり、好ましくは、対応する緩衝アルカリ化合物は、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム、およびそれらの混合物からなる群から選択され、
酸化成分は、酸化成分の総重量に対して、0.5%〜4%、好ましくは1%〜3.5%、より好ましくは1.5%〜3%の緩衝酸性化合物を含み、
酸化成分は、酸化成分の総重量に対して、0.4〜3.5%、好ましくは0.5%〜3%、より好ましくは0.8%〜2%の緩衝アルカリ化合物を含み、
リン酸とリン酸のアルカリ金属との重量比は、1:1〜10:1、好ましくは1:1〜5:1である、酸化成分と、
(2)7.5〜11.5のアルカリpHを有し、色味成分の総重量に対して、0.5%〜12%の少なくとも一つのアルカリ化剤源を含む、色味成分であって、
酸化および/または色味成分が、任意で、炭酸イオン、カルバメートイオン、炭酸水素イオン、およびそれらの混合物の供給源を実質的に含まない、色味成分と、を含む。
この緩衝系は、特に、アルカリ/アンモニアキャンセル効果を達成するように、すぐに使用可能な着色または漂白組成物中のpHを著しく低下させる利点を有する一方、過度の酸性pHを有さない安全な酸化成分を提供し、永久的および半永久的な着色または漂白の両方を達成するために、色味成分の一つのラインナップのみを使用することを可能にする。
代替的に、あまり好ましくない実施形態では、緩衝系は、酸化成分および色味成分とは異なる第三の成分で提供されてもよい。第三の成分は、色味成分と混合する前に、緩衝系で酸化成分を得るために、最初に酸化成分と混合されてもよい。第三の成分はまた、酸化成分および色味成分と同時に混合されてもよい。
酸化剤
本発明によると、酸化成分は、少なくとも一つの酸化剤源をさらに含む。当技術分野で公知の任意の酸化剤を使用することができる。好ましい酸化剤は、水溶性の過酸素酸化剤である。本明細書で使用される場合、「水溶性」とは、標準状態で、少なくとも約0.1g、好ましくは約1g、より好ましくは約10gの酸化剤を25℃で1リットルの脱イオン水に溶解できることを意味する。酸化剤は、メラニンの初期の可溶化および脱色(漂白)に有用であり、毛幹の酸化染料前駆体の酸化(酸化染色)を促進する。
酸化成分は、総酸化成分の重量に対して、1%〜16%、好ましくは1%〜15%、より好ましくは1.5%〜12%の少なくとも一つの酸化剤源を含む。
好適な水溶性酸化剤には、水溶液中で過酸化水素を生成することができる無機過酸素材料が含まれるが、これに限定されない。
好適な水溶性過酸素酸化剤には、過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物(例えば過ヨウ素酸ナトリウムおよび過酸化ナトリウム)、有機過酸化物(例えば過酸化尿素およびメラミン過酸化物)、無機過酸化水素化物塩漂白化合物(例えば過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩、過ケイ酸塩、過硫酸塩等のアルカリ金属塩)、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。無機過酸化水素化物塩を、例えば一水和物、四水和物として組み込むことができる。アルキル/アリール過酸化物および/またはペルオキシダーゼも使用することができる。必要に応じて、二つ以上のこのような酸化剤の混合物を使用することができる。酸化剤は、水溶液で、または使用前に溶解される粉末として提供されてもよい。
一実施形態では、酸化成分は、過酸化水素、過炭酸塩(酸化剤ならびに炭酸イオンおよびまたはアンモニウムイオンの両方の供給源を提供するために使用されることができる)、過硫酸塩、およびそれらの混合物からなる群から選択される水溶性酸化剤を含む。
一実施形態では、酸化成分は、過酸化水素である水溶性酸化剤を含む。
一実施形態では、酸化成分は、アンモニア、アルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、グアニジン塩、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)および水酸化アンモニウム、アルカリ金属および炭酸アンモニウム、ならびにそれらの混合物を含む、本明細書に記載のアルカリ化剤の供給源を実質的に含まない。特に、酸化成分は、アルカリ金属および炭酸アンモニウムを実質的に含まない。
アルカリ化剤
本発明による色味成分は、アルカリ化剤の供給源を含む。当技術分野で公知の任意のアルカリ化剤を使用することができる。
色味成分は、総色味成分の重量に対して、0.5%〜12%、あるいは0.5%〜6%、好ましくは0.5%〜5%、より好ましくは0.75%〜3%のアルカリ化剤源を含む。
好適なアルカリ化剤には、アンモニア、アルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、グアニジン塩、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)および水酸化アンモニウム、アルカリ金属および炭酸アンモニウム、ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。典型的なアルカリ化剤は、アンモニアおよび/またはモノエタノールアミンである。好ましくは、存在する場合、アンモニウムイオンおよび炭酸イオンは、3:1〜1:10、あるいは2:1〜1:5の重量比で組成物中に存在する。
一実施形態では、アルカリ化剤は、アルカリ金属および炭酸アンモニウムを含む、任意の炭酸イオン源からなる群から選択されない。好適なアルカリ化剤には、アンモニア、アルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、グアニジン塩、アルカリ金属水酸化物(例えば、水酸化ナトリウム)および水酸化アンモニウム、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されうる。
塗布前の混合
プレミックスである、酸化成分および色味成分は、毛髪に塗布する直前に混合されることを目標とする。どちらの成分も、ケラチン繊維に塗布する1分〜30分、好ましくは1分〜15分、より好ましくは1分〜5分前に混合されてもよい。混合すると、すぐに使用できる毛髪処理組成物が得られる。
キットまたは多肢選択製品
毛髪処理製品は、酸化成分、色味成分、および任意で第三の成分を含む。
成分は、個別に包装され、キット(または箱)として提供されうる。キットの提供は、小売事業に特に有用であり、このようなキットは、サロンまたはスーパーマーケットのいずれかで、自分の髪を自分で処理することを望む消費者に商品化される。したがって、酸化成分、色味成分、および任意で第三の成分は、一つのタイプの処理を得るために一緒に販売される。これらは通常、単回使用のキットである。
成分は、キットとして提供されずに、代わりに多肢選択製品として個別に包装されることもできる。多肢選択製品の提供は、美容師が使用している多肢選択製品など、サロン事業に特に有用である。したがって、酸化成分、色味成分、および任意で第三の成分は、別売りである。したがって、美容師は、クライアントの髪質、期待される処理(着色または漂白)等に応じて、酸化成分、色味成分、および任意で必要な第三の成分の両方を選択する可能性を有するであろう。
他の成分
本発明による酸化成分および/または色味成分は、上記の成分に加えて、これらが特許請求の範囲によって除外されない限り、組成物の特性をさらに高めるために別の成分を含むことができる。
好適なさらなる成分には、溶媒、酸化染料前駆体、直接染料、キレート剤、ラジカルスカベンジャー、増粘剤および/またはレオロジー調整剤、炭酸イオン供給源、ペルオキシ一炭酸イオン供給源、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性または双性イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性または双性イオン性ポリマー、およびそれらの混合物、香料、酵素、分散剤、過酸化物安定剤、抗酸化剤、天然成分(例えば、タンパク質、タンパク質化合物、および植物抽出物)、コンディショニング剤(例えば、シリコーンおよび陽イオン性ポリマー)、セラミド、保存剤、乳白剤およびパール剤(例えば、二酸化チタンおよび雲母)、ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
代替的に、さらなる成分は、炭酸イオン源、ペルオキシ一炭酸イオン供給源、およびそれらの混合物からなる群から選択されず、したがって、さらなる成分には、溶媒、酸化染料前駆体、直接染料、キレート剤、ラジカルスカベンジャー、増粘剤および/またはレオロジー調整剤、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性または双性イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物、陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性または双性イオン性ポリマー、およびそれらの混合物、香料、酵素、分散剤、過酸化物安定剤、抗酸化剤、天然成分(例えば、タンパク質、タンパク質化合物、および植物抽出物)、コンディショニング剤(例えば、シリコーンおよび陽イオン性ポリマー)、セラミド、保存剤、乳白剤およびパール剤(例えば、二酸化チタンおよび雲母)、ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
上記で言及されているが、以下では具体的には説明されない好適な別の成分は、International Cosmetics Ingredient Dictionary and Handbook(8th ed.;The Cosmetics、Toiletry、and Fragrance Association)に記載されている。特に、vol.2,セクション3(Chemical Classes)および4(Functions)は、特定の目的または複数の目的を達成するような具体的な補助剤を特定する上で有用である。これらの成分のいくつかについて以下で議論するが、これらの開示は当然ながら完全に網羅されているわけではない。
溶媒
酸化成分および/または色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、溶媒をさらに含みうる。溶媒は、水、または水と典型的には水に十分には溶解しない化合物を溶解するための少なくとも一つの有機溶媒との混合物から選択されてもよい。
好適な有機溶媒には、C1〜C4低級アルカノール(例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール)、芳香族アルコール(例えば、ベンジルアルコールおよびフェノキシエタノール)、ポリオールおよびポリオールエーテル(例えば、カルビトール、2−ブトキシエタノール、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、モノメチルエーテル、ヘキシレングリコール、グリセロール、エトキシグリコール、ブトキシジグリコール、エトキシジグリセロール、ジプロピレングリコール、ポリグリセロール)、炭酸プロピレン、ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
一実施形態では、溶媒は、水、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、グリセロール、1,2−プロピレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシジグリコール、およびそれらの混合物からなる群から選択されることができる。
酸化成分および/または色味成分は、具体的に総成分の重量に対して、少なくとも約60%〜97%、好ましくは70%〜96.5%、より好ましくは75%〜96.5%の範囲の総量で、主成分として水を含んでもよい。典型的には、存在する場合、酸化成分および/または色味成分は、成分の重量に対して、約1%〜約20%の範囲の有機溶媒の総量を含む。
毛髪処理組成物は、具体的に総毛髪処理組成物の重量に対して、少なくとも約50%、あるいは少なくとも約60%、あるいは少なくとも約70%の範囲の総量で、主成分として水を含むことができる。存在する場合、毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、約0.5%〜約20%の範囲の有機溶媒の総量を含みうる。
酸化染料前駆体
色味成分、またはそれから得られた毛髪処理組成物は、通常、一次中間体(顕色剤としても知られる)またはカプラー(二次中間体としても知られる)のいずれかに分類される酸化染料前駆体をさらに含むことができる。種々の色調を得るために、様々なカプラーを一次中間体とともに使用してもよい。酸化染料前駆体は、遊離塩基またはそれらの化粧品として許容可能な塩であってもよい。
色味成分は、総色味成分の重量に対して、最大約14%、好ましくは約0.005%〜約12%、より好ましくは約0.005%〜約10%の範囲の酸化染料前駆体の総量を含みうる。
毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、最大約7%、あるいは約0.0025%〜約6%、あるいは約0.0025%〜約5%の範囲の酸化染料前駆体の総量を含みうる。
好適な一次中間体には、トルエン−2,5−ジアミン、p−フェニレンジアミン、N−フェニル−p−フェニレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン、ヒドロキシプロピル−ビス−(N−ヒドロキシエチル−p−フェニレンジアミン)、2−メトキシメチル−p−フェニレンジアミン、2−(1,2−ジヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、2,2’−(2−(4−アミノフェニルアミノ)エチルアザンジイル)ジエタノール、2−(2,5−ジアミノ−4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオール、2−(7−アミノ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジン−4(3H)−イル)エタノール、2−クロロ−p−フェニレンジアミン、p−アミノフェノール、p−(メチルアミノ)フェノール、4−アミノ−m−クレゾール、6−アミノ−m−クレゾール、5−エチル−o−アミノフェノール、2−メトキシ−p−フェニレンジアミン、2,2’−メチレンビス−4−アミノフェノール、2,4,5,6−テトラミノピリミジン、2,5,6−トリアミノ−4−ピリミジノール、1−ヒドロキシエチル−4,5−ジアミノピラゾールサルフェート、4,5−ジアミノ−1−メチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−エチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−イソプロピルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−ブチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−ペンチルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−ベンジルピラゾール、2,3−ジアミノ−6,7−ジヒドロピラゾロ[1,2−a]ピラゾール−1(5H)−オンジメトスルホナート、4,5−ジアミノ−1−ヘキシルピラゾール、4,5−ジアミノ−1−ヘプチルピラゾール、メトキシメチル−1,4−ジアミノベンゼン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−N−(4−アミノフェニル)−1,2−ジアミノタン、2−[(3−アミノピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル)オキシ]エタノールヒドロクロライド、それらの塩、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
好適なカプラーには、レゾルシノール、4−クロロレゾルシノール、2−クロロレゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、4,6−ジクロロベンゼン−1,3−ジオール、2,4−ジメチルベンゼン−1,3−ジオール、m−アミノフェノール、4−アミノ−2−ヒドロキシトルエン、2−メチル−5−ヒドロキシエチルアミノフェノール、3−アミノ−2,6−ジメチルフェノール、3−アミノ−2,4−ジクロロフェノール、5−アミノ−6−クロロ−o−クレゾール、5−アミノ−4−クロロ−o−クレゾール、6−ヒドロキシベンゾモルホリン、2−アミノ−5−エチルフェノール、2−アミノ−5−フェニルフェノール、2−アミノ−5−メチルフェノール、2−アミノ−6−メチルフェノール、2−アミノ−5−エトキシフェノール、5−メチル−2−(メチルアミノ)フェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、2−アミノ−4−ヒドロキシエチルアミノアニソール、1,3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、2,2’−(2−メチル−1,3−フェニレン)ビス(アザンジイル)ジエタノール、ベンゼン−1,3−ジアミン、2,2’−(4,6−ジアミノ−1,3−フェニレン)ビス(オキシ)ジエタノール、3−(ピロリジン−1−イル)アニリン、1−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)ウレア、1−(3−アミノフェニル)ウレア、1−ナフトール、2−メチル−1−ナフトール、1,5−ナフタレンジオール、2,7−ナフタレンジオール、または1−アセトキシ−2−メチルナフタレン、4−クロロ−2−メチルナフタレン−1−オール、4−メトキシ−2−メチルナフタレン−1−オール、2,6−ジヒドロキシ−3,4−ジメチルピリジン、2,6−ジメトキシ−3,5−ピリジンジアミン、3−アミノ−2−メチルアミノ−6−メトキシピリジン、2−アミノ−3−ヒドロキシピリジン、2,6−ジアミノピリジン、ピリジン−2,6−ジオール、5,6−ジヒドロキシインドール、6−ヒドロキシインドール、5,6−ジヒドロキシインドリン、3−メチル−1−フェニル−1H−ピラゾール−5(4H)−オン、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン、(ヒドロキシエチル−3,4−メチレンジオキシアニリンとしても知られる)2−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イルアミノ)エタノール、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
直接染料
色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、特に強度に関して、追加の着色を提供するのに十分な量で、適合する直接染料をさらに含みうる。
色味成分は、総色味成分の重量に対して、約0.001%〜約4%の範囲の直接染料の総量を含むことができる。
毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、約0.0005%〜約2%の範囲の直接染料の総量を含みうる。
好適な直接染料は、酸性染料、例えば、アシッドイエロー1、アシッドオレンジ3、アシッドブラック1、アシッドブラック52、アシッドオレンジ7、アシッドレッド33、アシッドイエロー23、アシッドブルー9、アシッドバイオレット43、HCブルー16、アシッドブルー62、アシッドブルー25、アシッドレッド4;塩基染料、例えば、ベーシックブラウン17、ベーシックレッド118、ベーシックオレンジ69、ベーシックレッド76、ベーシックブラウン16、ベーシックイエロー57、ベーシックバイオレット14、ベーシックブルー7、ベーシックブルー26、ベーシックレッド2、ベーシックブルー99、ベーシックイエロー29、ベーシックレッド51、ベーシックオレンジ31、ベーシックイエロー87、ベーシックブルー124、4−(3−(4−アミノ−9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロアントラセン−1−イルアミノ)プロピル)−4−メチルモルホリン−4−イウム−メチルサルフェート(E)−1−(2−(4−(4,5−ジメチルチアゾール−2−イル)ジアゼニル)フェニル)(エチル)アミノ)エチル)−3−メチル−1H−イミダゾール−3−イウムクロリド、(E)−4−(2−(4−(ジメチルアミノ)フェニル)ジアゼニル)−1−メチル−1H−イミダゾール−3−イウム−3−イル)ブタン−1−スルホナート(E)−4−(4−(2−メチル−2−フェニルヒドラゾノ)メチル)ピリジニウム−1−イル)ブタン−1−スルホナートN,N−ジメチル−3−(4−(メチルアミノ)−9,10−ジオキソ−4a,9,9a,10−テトラヒドロアントラセン−1−イルアミノ)−N−プロピルプロパン−1−アミニウムブロミド;分散染料、例えば、ディスパースレッド17、ディスパースバイオレット1、ディスパースレッド15、ディスパースブラック9、ディスパースブルー3、ディスパースブルー23、ディスパースブルー377;ニトロ染料、例えば、1−(2−(4−ニトロフェニルアミノ)エチル)ウレア、2−(4−メチル−2−ニトロフェニルアミノ)エタノール、4−ニトロベンゼン−1,2−ジアミン、2−ニトロベンゼン−1,4−ジアミン、ピクラミン酸、HCレッドNo.13、2,2’−(2−ニトロ−1,4−フェニレン)ビス(アザンジイル)ジエタノール、HCイエローNo.5、HCレッドNo.7、HCブルーNo.2、HCイエローNo.4、HCイエローNo.2、HCオレンジNo.1、HCレッドNo.1、2−(4−アミノ−2−クロロ−5−ニトロフェニルアミノ)エタノール、HCレッドNo.3、4−アミノ−3−ニトロフェノール、4−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−ニトロフェノール、2−アミノ−3−ニトロフェノール、2−(3−(メチルアミノ)−4−ニトロフェノキシ)エタノール、3−(3−アミノ−4−ニトロフェニル)プロパン−1,2−ジオール、HCイエローNo.11、HCバイオレットNo.1、HCオレンジNo.2、HCオレンジNo.3、HCイエローNo.9、HCレッドNo.10、HCレッドNo.11、2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−4,6−ジニトロフェノール、HCブルーNo.12、HCイエローNo.6、HCイエローNo.12、HCブルーNo.10、HCイエローNo.7、HCイエローNo.10、HCブルーNo.9、2−クロロ−6−(エチルアミノ)−4−ニトロフェノール、6−ニトロピリジン−2,5−ジアミン、HCバイオレットNo.2、2−アミノ−6−クロロ−4−ニトロフェノール、4−(3−ヒドロキシプロピルアミノ)−3−ニトロフェノール、HCイエローNo.13、6−ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、HCレッドNo.14、HCイエローNo.15、HCイエローNo.14、N2−メチル−6−ニトロピリジン−2,5−ジアミン、N1−アリル−2−ニトロベンゼン−1,4−ジアミン、HCレッドNo.8、HCグリーンNo.1、HCブルーNo.14;天然染料、例えば、アナトー、アントシアニン、ビートルート、カロチン、カプサンチン、リコピン、クロロフィル、ヘナ、インジゴ、コチニール;およびそれらの混合物、を含むが、それらに限定されない。
すべての顕色剤、カプラー、および直接染料は、生理学的に許容される限り、および緩衝効果に影響を及ぼさない限り、使用することができる。
キレート剤(Chelants)
酸化および/または色味成分、またはこれらから得られる毛髪処理組成物は、キレート剤(「キレート剤(chelating agent)」、「金属イオン封鎖剤(sequestering agent)」、または「金属イオン封鎖剤(sequestrant)」としても知られる)を、配合成分、具体的には酸化剤、より具体的には過酸化物との相互作用に利用されることができる金属の量を低減するのに十分な量でさらに含んでもよい。キレート剤は、当技術分野で周知であり、完全には網羅されていないがそのリストは、AE Martell & RM Smith,Critical Stability Constants,Vol.1,Plenum Press,New York & London(1974)およびAE Martell & RD Hancock,Metal Complexes in Aqueous Solution,Plenum Press,New York & London(1996)にあり、その両者は参照により本明細書に組み込まれる。キレート剤は通常、安定性の理由から酸化成分中に存在する。
酸化成分および/または色味成分は、総成分の重量に対して、少なくとも約0.01%、好ましくは約0.01%〜約4%、より好ましくは約0.01%〜約1.5%の範囲でキレート剤の総量を含んでもよい。
毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、少なくとも約0.01%、あるいは約0.02%〜約4%、あるいは約0.02%〜約3%、あるいは約0.02%〜約2%の範囲でキレート剤の総量を含みうる。
好適なキレート剤には、カルボン酸(例えば、アミノカルボン酸)、ホスホン酸(例えば、アミノホスホン酸)、ポリリン酸(例えば、直鎖ポリリン酸)、それらの塩、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。「それらの塩」とは、キレート剤に関しては、アルカリ金属塩、アルカリ土類塩、アンモニウム塩、置換アンモニウム塩、およびそれらの混合物;あるいはナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、およびそれらの混合物;あるいはモノエタノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、トリエタノールアンモニウム塩、およびそれらの混合物、について言及され、ならびにこれらを含むキレート剤と同じ官能性構造を含む全ての塩を意味する。
好適なアミノカルボン酸キレート剤は、少なくとも一つのカルボン酸部分(−COOH)および少なくとも一つの窒素原子を含む。好適なアミノカルボン酸キレート剤には、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)、エチレンジアミンジグルタル酸(EDGA)、2−ヒドロキシプロピレンジアミンジコハク酸(HPDS)、グリシンアミド−N,N’−ジコハク酸(GADS)、エチレンジアミン−N−N’−ジグルタル酸(EDDG)、2−ヒドロキシプロピレンジアミン−N−N’−ジコハク酸(HPDDS)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、エチレンジシステイン酸(EDC)、エチレンジアミン−N−N’−ビス(オルト−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ジアミノアルキルジ(スルホコハク酸)(DDS)、N,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HBED)、それらの塩、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。他の好適なアミノカルボン酸型キレート剤には、イミノ二酢酸誘導体、例えばN−2−ヒドロキシエチルN,N二酢酸またはグリセリルイミノ二酢酸、イミノ二酢酸−N−2−ヒドロキシプロピルスルホン酸およびアスパラギン酸N−カルボキシメチルN−2−ヒドロキシプロピル−3−スルホン酸、β−アラニン−N,N’−二酢酸、アスパラギン酸−N,N’−二酢酸、アスパラギン酸−N−一酢酸およびイミノジコハク酸キレート剤、エタノールジグリシン酸、それらの塩、それらの誘導体、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。別の好適なアミノカルボン酸型キレート剤には、ジピコリン酸、2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸、それらの塩、それらの誘導体、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
好適なアミノホスホン酸キレート剤は、アミノホスホン酸部分(−PO3H2)またはその誘導体−PO3R2を含み、式中Rは、C〜Cアルキルまたはアリール基およびそれらの塩である。好適なアミノホスホン酸キレート剤には、アミノトリ−(1−エチルホスホン酸)、エチレン−ジアミンテトラ−(1−エチルホスホン酸)、アミノトリ−(1−プロピルホスホン酸)、アミノトリ−(イソプロピルホスホン酸)、それらの塩、およびそれらの混合物;あるいは、アミノトリ−(メチレンホスホン酸)、エチレン−ジアミン−テトラ−(メチレンホスホン酸)(EDTMP)およびジエチレン−トリアミン−ペンタ−(メチレンホスホン酸)(DTPMP)、それらの塩、それらの誘導体、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
好適な代替キレート剤には、ポリエチレンイミン、ポリリン酸キレート剤、エチドロン酸、メチルグリシン二酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノ二酢酸、イミノジコハク酸、N,N−ジカルボキシメチル−L−グルタミン酸、N−ラウロイル−N,N’,N’’−エチレンジアミン二酢酸、それらの塩、それらの誘導体、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
特定の実施形態では、組成物は、ジエチレントリアミン−N,N’,N’’−ポリ酸、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)(DTPMP)、ジアミン−N,N’−ジポリ酸、モノアミンモノアミド−N,N’−ジポリ酸、エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)、それらの塩、それらの誘導体、およびそれらの混合物;あるいは、エチレンジアミンジコハク酸(EDDS)からなる群から選択されるキレート剤を含む。
ラジカルスカベンジャー
酸化剤および/または色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、ラジカルスカベンジャーをさらに含みうる。本明細書で使用する用語「ラジカルスカベンジャー」は、ラジカル、好ましくは炭酸ラジカルと反応して、一連の高速反応によってラジカル種を反応性の低い種に変換することができる種を指す。一実施形態では、ラジカルスカベンジャーは、アルカリ化剤とは異なり、および/または着色/漂白プロセス中の毛髪へのダメージを低減するのに十分な量で存在する。
酸化および/または色味成分は、総成分の重量に対して、約0.2%〜約20%、好ましくは約2%〜約14%の範囲でラジカルスカベンジャーの総量を含んでもよい。
組成物は、総毛髪処理用組成物の重量に対して、約0.1%〜約10%、あるいは約1%〜約7%の範囲でラジカルスカベンジャーの総量を含んでもよい。
好適なラジカルスカベンジャーには、アルカノールアミン、アミノ糖、アミノ酸、アミノ酸のエステル、およびそれらの混合物;あるいは、3−アミノ−1−プロパノール、4−アミノ−1−ブタノール、5−アミノ−1−ペンタノール、1−アミノ−2−プロパノール、1−アミノ−2−ブタノール、1−アミノ−2−ペンタノール、1−アミノ−3−ペンタノール、1−アミノ−4−ペンタノール、3−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール、1−アミノ−2−メチルプロパン−2−オール、3−アミノプロパン−1,2−ジオール、グルコサミン、N−アセチルグルコサミン、グリシン、アルギニン、リシン、プロリン、グルタミン、ヒスチジン、サルコシン、セリン、グルタミン酸、トリプトファン、それらの塩、およびそれらの混合物;あるいは、グリシン、サルコシン、リシン、セリン、2メトキシエチルアミン、グルコサミン、グルタミン酸、モルホリン、ピペリジン、エチルアミン、3アミノ−1−プロパノール、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。本明細書で使用する用語「その塩」は、ラジカルスカベンジャーに関しては、特にカリウム塩、ナトリウム塩、アンモニウム塩、およびその混合物を意味する。
pH調整剤および緩衝剤
本明細書に記載される色味成分は、上述のアルカリ化剤源に加えて、色味成分のpHを8〜11の範囲内に収まるように調整するのに十分有効な量でpH調整剤および/または緩衝剤をさらに含んでもよい。
好適なpH調整剤および/または緩衝剤には、アンモニア、アルカノールアミド(例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3、−プロパンジオール)、グアニジウム塩、アルカリ金属および水酸化アンモニウムの水酸化物および炭酸塩、およびそれらの混合物、ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
別のpH調整剤および/または緩衝剤には、水酸化ナトリウム、炭酸アンモニウム、酸味料(例えば、リン酸、酢酸、アスコルビン酸、クエン酸または酒石酸、塩酸を含む無機および無機酸)、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
一実施形態では、pH調整剤および/または緩衝剤は、アルカリ金属および水酸化アンモニウムおよび炭酸塩、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されない。
増粘剤および/またはレオロジー調整剤
酸化および/または色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、過度に毛髪から液垂れして汚すこともなく、毛髪に簡単に塗布されることができるように、組成物に粘度を与えるのに十分な量の増粘剤をさらに含むことができる。
酸化および/または色味成分は、総成分の重量に対して、少なくとも約0.1%、あるいは少なくとも約0.15%の範囲で増粘剤の総量を含んでもよい。
毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、少なくとも約0.05%、あるいは少なくとも約0.3%の範囲で増粘剤の総量を含みうる。
好適な増粘剤には、会合性ポリマー、多糖類、非会合性ポリカルボン酸ポリマー、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
本明細書で使用される場合、用語「会合性ポリマー」は、親水性単位および疎水性単位の両方、例えば、少なくとも一つのC8〜C30脂肪鎖および少なくとも一つの親水性単位を含む、両親媒性ポリマーを意味する。会合性ポリマーは、互いに、または他の分子と可逆的に組み合わせることができる。好適な会合性増粘剤には、少なくとも一つの親水性単位と少なくとも一つの脂肪鎖単位とを含む非イオン性両親媒性ポリマー、少なくとも一つの親水性単位と少なくとも一つの脂肪鎖単位とを含む陰イオン性両親媒性ポリマー、少なくとも一つの親水性単位と少なくとも一つの脂肪鎖単位とを含む陽イオン性両親媒性ポリマー、少なくとも一つの親水性単位と少なくとも一つの脂肪鎖単位とを含む両性両親媒性ポリマー、およびそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
少なくとも一つの脂肪鎖および少なくとも一つの親水性単位を含む好適な非イオン性両親媒性ポリマーは、少なくとも一つの脂肪鎖を含む基で修飾されたセルロース(アルキル基、アルケニル基、およびアルキルアリール基から選択される少なくとも一つの脂肪鎖を含む基で修飾されたヒドロキシエチルセルロースなど)、少なくとも一つの脂肪鎖を含む基で修飾されたヒドロキシプロピルグアー、少なくとも一つの脂肪鎖を含むポリエーテルウレタン(C8−C30アルキル基またはアルケニル基など)、ビニルピロリドンと脂肪鎖疎水性モノマーとの共重合体、C1−C6アルキルアクリレートまたはメタクリレートと少なくとも一つの脂肪鎖を含む両親媒性モノマーとの共重合体、親水性アクリレートまたはメタクリレートと少なくとも一つの脂肪鎖を含む疎水性モノマーとの共重合体、およびそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
少なくとも一つの親水性単位と少なくとも一つの脂肪鎖単位とを含む好適な非イオン性両親媒性ポリマーは、限定されないが、少なくとも一つの脂肪鎖アリルエーテル単位と、エチレン性不飽和陰イオン性単量体単位(ビニルカルボン酸単位、特に、アクリル酸、メタクリル酸、およびそれらの混合物に由来する単位から選択される単位など)を含む少なくとも一つの親水性単位とを含む、これらのポリマーを含み、脂肪鎖アリルエーテル単位は、以下の式(I)
CH2=C(R1)CH2OBnR(I)のモノマーに対応し、
式中、R1は、HおよびCH3から選択され、Bは、エチレンオキシラジカルであり、nは、ゼロおよび1から100までの範囲の整数から選択され、Rは、アルキル、アルケニル、アリールアルキル、アリール、アルキルアリールおよびシクロアルキルラジカルから選択される炭化水素系ラジカルから選択され、8〜30個の炭素原子を含み、さらに、例えば、10〜24個の炭素原子、なおさらに、例えば、12〜18個の炭素原子を含む。
好適な陰イオン性両親媒性ポリマーには、限定されるものではないが、不飽和オレフィンカルボン酸タイプの少なくとも一つの親水性単位、および不飽和カルボン酸の(C8−C30)アルキルエステルまたは(C8−C30)オキシエチレン化アルキルエステルなどのタイプの少なくとも一つの疎水性単位を含むこれらのポリマーを含み、不飽和オレフィンカルボン酸タイプの親水性単位は、例えば、以下の式(II)
CH2=C(R1)COOH (II)のモノマーに対応し、
式中、R1は、H、CH3、C2H5、およびCH2COOH(すなわち、アクリル酸、メタクリル酸、エチル酸、およびイタコン酸単位)から選択され、および式中、不飽和カルボン酸の(C8−C30)アルキルエステルまたは(C8−C30)オキシエチレン化アルキルエステルなどのタイプの疎水性単位は、例えば、以下の式(III)
CH2=C(R1)COOBnR2 (III)のモノマーに対応し、
式中、R1は、H、CH3、C2H5、およびCH2COOH(すなわち、アクリレート、メタクリレート、エタクリレート、およびイタコネート単位)から選択され、Bは、エチレンオキシラジカルであり、nは、ゼロおよび1〜100の範囲の整数から選択され、R2は、C8−C30アルキルラジカル、例えば、C12−C22アルキルラジカルから選択される。陰イオン性両親媒性ポリマーは、さらに架橋されてもよい。架橋剤は、以下の基(IV)
CH2=C<(IV)を含むモノマーであってもよく、
その不飽和結合が互いに対してコンジュゲートされていない少なくとも一つの他の重合性基を有する。例えば、ポリアリルスクロースおよびポリアリルペンタエリスリトールなどのポリアリルエーテルについて言及することができる。
適切な陽イオン性両親媒性ポリマーには、限定されないが、第四級化セルロース誘導体およびアミノ側基を含むポリアクリレートが含まれる。第四級化セルロース誘導体は、例えば、少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル、アリールアルキル、およびアルキルアリール基などの少なくとも一つの脂肪鎖を含む基で修飾された第四級化セルロース、およびそれらの混合物、少なくとも8個の炭素原子を含むアルキル、アリールアルキル、およびアルキルアリール基などの少なくとも一つの脂肪鎖を含む基で修飾された第四級化ヒドロキシエチルセルロース、およびそれらの混合物から選択される。上記第四級化セルロースおよびヒドロキシエチルセルロースによって担持されるアルキルラジカルは、例えば、8〜30個の炭素原子を含有する。アリールラジカルは、例えば、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基、およびアンスリル基から選択される。
少なくとも一つの親水性単位および少なくとも一つの脂肪鎖単位を含む好適な両性両親媒性ポリマーは、例えば、メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド/アクリル酸/C8−C30アルキルメタクリレート共重合体から作製されてもよく、アルキルラジカルは、例えば、ステアリルラジカルである。
好ましい会合性ポリマーは、不飽和カルボン酸またはその誘導体である少なくとも一つの親水性単位、および不飽和カルボン酸のC8〜C30アルキルエステルまたはオキシエチル化C8−C30アルキルエステルである少なくとも一つの疎水性単位を含む。不飽和カルボン酸は、好ましくは、アクリル酸、メタクリル酸、またはイタコン酸である。市販の材料には、Rohm & Haas社のAculy−22、Noveon社のPermulen TR1、Carbopol 2020、Carbopol Ultrez−21、National Starch社のStructure 2001/3001として販売されているものが含まれる。他の好ましい会合性ポリマーには、Rohm & Haas社のAculyn−44/−46として市販されているポリエーテルポリウレタンが含まれる。さらなる好ましい会合性ポリマーには、Aqualon社のNatrosol Plus Grade 330 CSという商品名で市販されている、少なくとも一つのC8−C30脂肪鎖を含む基で修飾されたセルロースが挙げられる。
好適な非会合性架橋ポリカルボン酸ポリマーには、限定されるものではないが、架橋アクリル酸ホモポリマー、アクリル酸もしくは(メタ)アクリル酸とC1−C6アルキルアクリレートもしくは(メタ)アクリレートとの共重合体、およびそれらの混合物が含まれる。市販の材料には、Noveon社のCarbopol 980/981/954/2984/5984、3V Sigma社のSynthalen M/Synthalen L/Synthalen K、Rohm & Haas社のAculyn−33として販売されているものが含まれる。
好適な多糖類には、グルカン、修飾および非修飾デンプン(例えば、穀類、例えば小麦、トウモロコシまたは米、野菜、例えば、黄色エンドウ豆、および塊茎、例えば、ジャガイモまたはカッサヤ(cassaya)由来など)、アミロース、アミロペクチン、グリコーゲン、デキストラン、セルロースおよびその誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシアルキルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、およびカルボキシメチルセルロース)、マンナン、キシラン、リグニン、アラバン、ガラクタン、ガラクツロナン、キチン、キトサン、グルクロノキシラン、アラビノキシラン、キシログルカン、グルコマンナン、ペクチン酸およびペクチン、アルギニン酸およびアルギネート、アラビノガラクタン、カラギーナン、寒天、グリコサミノグルカン、アラビアゴム、トラガカントガム、ガッティガム、カラヤガム、カロブガム、ガラクトマンナン、例えばグアーガム、およびその非イオン性誘導体(ヒドロキシプロピルグアー)およびバイオ多糖類、例えば、キサンタンガム、ジェランガム、ウェランガム、スクレログルカン、サクシノグリカン、およびそれらの混合物を含むが、これらに限定されない。好適な多糖類は、Kirk−Othmerによる“Encyclopedia of Chemical Technology”、第三版、1982年、第3巻、pp.896−900、および第15巻、pp.439−458、E. A. MacGregorおよびC. T. Greenwoodによる“Polymers in Nature” 、John Wiley & Sons発行、第6章、pp.240−328、1980年、ならびに“Industrial Gums−Polysaccharides and their Derivatives”、Roy L.Whistler編、第二版、Academic Press Inc.発行に記述され、この三つすべてが参照により本明細書に組み込まれる。好ましい多糖類は、バイオ多糖類であり、特にキサンタンガム、ジェランガム、ウェランガム、スクレログルカン、またはサクシノグリカンから選択されるバイオ多糖類であり、KelcoによるKeltrol(登録商標)T、およびRhodia ChimieによるRheozan(登録商標)として市販されている。別の好ましい多糖類は、ヒドロキシプロピルデンプン誘導体、特に、National Starch社によってStructure XL(登録商標)として市販されているヒドロキシプロピルデンプンリン酸である。
市販の耐塩性増粘剤には、キサンタン、グアー、ヒドロキシプロピルグアー、スクレログルカン、メチルセルロース、エチルセルロース(Aquacoteとして市販されている)、ヒドロキシエチルセルロース(Natrosol)、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶性セルロース、ヒドロキシブチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース(Klucel)、ヒドロキシエチルエチルセルロース、セチルヒドロキシエチルセルロース(Natrosol Plus 330)、N−ビニルピロリドン(Povidone)、アクリレート/Ceteth−20イタコネート共重合体(Structure 3001)、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸(Structure ZEA)、ポリエトキシ化ウレタン、またはポリカルバミルポリグリコールエステル、例えばPEG−150/Decyl/SMDI共重合体(Aculyn 44)、PEG−150/Stearyl/SMDI共重合体(Aculyn 46)、トリヒドロキシステアリン(Thixcin)、アクリレート共重合体(Aculyn 33)、または疎水性修飾アクリレート共重合体(Aculyn 22としてのアクリレート/Steareth−20メタクリレート共重合体など)、アクリレート/Steareth−20メタクリレートクロスポリマー(Aculyn 88)、アクリレート/ネオデカン酸ビニルクロスポリマー(Aculyn 38)、アクリレート/ベヘネス−25メタクリレート共重合体(Aculyn 28)、アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマー(Carbopol ETD 2020)、少なくとも一つの脂肪鎖および少なくとも一つの脂肪鎖を含むポリエーテルウレタンから選択される少なくとも一つの親水性単位を含む非イオン性両親媒性ポリマー、Cetethの混合物−10リン酸塩、リン酸ジセチルおよびセテアリルアルコール(Crodafos CESとして入手可能)、およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
炭酸イオン供給源
酸化および/または色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、炭酸イオン、カルバメートイオン、炭酸水素イオン、およびそれらの混合物の供給源を、カラーリングプロセス中の毛髪へのダメージを低減するのに十分な量で、さらに含んでもよい。
酸化および/または色味成分は、総成分の重量に対して、約0.1%〜約30%、好ましくは約0.1%〜約10%、より好ましくは約1%〜7%の範囲で炭酸イオン供給源の総量を含んでもよい。
毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、約0.1%〜約15%、あるいは約0.1%〜約10%、あるいは約1%〜約7%の範囲の炭酸イオン供給源の総量を含みうる。
好適な炭酸イオン供給源には、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸グアニジン、炭酸水素グアニジン、炭酸リチウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、およびそれらの混合物;あるいは、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、およびそれらの混合物;あるいは、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、およびそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。
あるいは、酸化および/または色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、炭酸イオン、カルバメートイオン、炭酸水素イオン、およびそれらの混合物の供給源を実質的に含まない場合がある。
コンディショニング剤
酸化および/または色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、コンディショニング剤をさらに含み得、および/またはコンディショニング剤を含む組成物と組み合わせて使用され得る。
酸化および/または色味成分中に存在する場合、これらの成分のいずれかは、総成分の重量に対して、約0.01%〜約20%、好ましくは約0.1%〜約15%、より好ましくは約0.2%〜10%の範囲でコンディショニング剤の総量を含んでもよい。
毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、約0.01%〜約20%、好ましくは約0.1%〜約15%、より好ましくは約0.2%〜約10%、さらにより好ましくは約0.2%〜約2%、さらにより好ましくは約0.5%〜2%の範囲の総量のコンディショニング剤を含むことができる。コンディショニング剤は、別の前処理および/または後処理組成物中に含まれてもよい。
好適なコンディショニング剤には、シリコーン、アミノシリコーン、脂肪族アルコール、ポリマー樹脂、ポリオールカルボン酸エステル、陽イオン性ポリマー、陽イオン性界面活性剤、不溶性油および油由来の材料ならびにそれらの混合物が含まれるが、それらに限定されない。別のコンディショニング剤には、鉱油、ならびに他の油、例えばグリセリンおよびソルビトールが含まれる。
特に有用なコンディショニング材料は、陽イオン性ポリマーである。陽イオン性ポリマータイプのコンディショナーは、ポリマー主鎖の一部を形成するか、または本明細書に記述されるポリマー主鎖に直接結合する側置換基によって担持されうる、第一級、第二級、第三級、および第四級アミン基から選択される少なくとも一つのアミン基の単位を含むものから選択されうる。
好適なシリコーンには、ポリアルキルシロキサン油、トリメチルシリルまたはヒドロキシジメチルシロキサンの末端基を含有する直鎖状ポリジメチルシロキサン油、ポリメチルフェニルシロキサン、ポリジメチルフェニルシロキサンまたはポリジメチルジフェニルシロキサン油、シリコーン樹脂、それらの一般構造において、シロキサン鎖に直接付着する同一または異なる一つまたは複数の有機官能基を有する有機官能性シロキサン、およびそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。該有機官能基は、ポリエチレンオキシ基および/またはポリプロピレンオキシ基、(全)フッ素化基、チオール基、置換または非置換アミノ基、カルボキシレート基、ヒドロキシル化基、アルコキシル化基、クオタニウムアンモニウム基、両性およびベタイン基から選択されうる。シリコーンは、ニート流体として、または予め形成されたエマルジョンの形態で使用することができる。好適なシリコーンにはまた、陽イオン性基にイオン化されうる基を含有するシリコーン、例えば、ポリマー鎖内に少なくとも10個の反復シロキサン(Si(CH−O)単位を含有するアミノシリコーンであって、末端、グラフト、または末端とグラフトのアミノ官能基の混合物のいずれかを有するものを含む。官能基の例は、アミノエチルアミノプロピル、アミノエチルアミノイソブトリー(aminoethylaminoisobutly)、アミノプロピルに限定されない。グラフトポリマーの場合、末端シロキサン単位は、(CHSi−O、R12(CHSi−Oであってもよく、式中、R12はOHまたはOR13のいずれかであってもよく、式中、R13はC1−C8アルキル基、または両方の末端基の混合物である。これらのシリコーンは、予め形成されたエマルジョンとしても入手可能である。市販されているアミノシリコーンには、Dow Corning社のDC−2−8566、DC 7224、DC−2−8220、GE Silicones社のSF1708、SM2125、Wacker Silicones社のWacker Belsil ADM 653/ADM 1100/ADM 1600/ADM 652/ADM 6057E/ADM 8020、Dow Corning社のDC929、DC939、DC949、GE Silicones社のSM2059として販売されたものが含まれる。好適なアミノシリコーンはまた、追加の官能基、特にポリオキシアルキレン、アミンとカルビノールとの反応生成物、およびアルキ鎖を含む追加の官能基を含有してもよい。市販の材料は、メトキシPEG/PPG−7/3アミノプロピルジメチコン(例えば、Degussa社のAbil Soft AF100)として、またはビス(C13−15 アルコキシ)PG アモジメチコン(例えば、Dow Corning社のDC 8500)として公知である。
好適な陽イオン性ポリマーは、ポリマー主鎖の一部を形成するか、またはポリマー主鎖に直接結合する側置換基によって担持されうる、第一級、第二級、第三級、および第四級アミン基から選択される少なくとも一つのアミン基の単位を含むポリマーを含むが、これらに限定されない。こうした陽イオン性ポリマーは、概して、約500〜約5×10、あるいは約1000〜約3×10の範囲の数平均分子量を有する。好ましくは、陽イオン性ポリマーは、ポリアミン、ポリアミノアミド、およびポリクオタナリアンモニウムタイプのポリマーから選択される。
ポリアミン、ポリアミノアミド、およびポリクオタナリアンモニウムタイプの好適なポリマーには、以下が含まれるが、これらに限定されない。
1)アクリル酸またはメタクリル酸エステルまたはアミドから誘導されるホモポリマーおよび共重合体。これらのポリマーの共重合体はまた、アクリルアミド、メタアクリルアミド、ジアセトンアシルアミド、より低い(C1〜C4)アルキルから選択される少なくとも一つの基で窒素上で置換されたアクリルアミドおよびメタアクリルアミド、アクリル酸およびメタアクリル酸ならびにそのエステル、ビンリピロリドンおよびビニルカプロラクタムなどのビンリラクタム、ならびにビニルエステルのファミリーから選択されうる、コモノマーに由来する少なくとも一つの単位を含んでもよい。好適な例としては、ポリクオタニウム−5(例えば、Hercules社のReten 210/220/230/240/1104/1105/1006;Nalco社のMerquat 5/5 SFという商品名で市販されている)として知られるポリマーを含む、アクリルアミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムメト硫酸との共重合体;ポリクオタニウム−28(例えば、ISP社のGafquat HS−100) として知られるポリマーを含む、ビニルピロリドンおよびジメチルアミノプロピルメタアクリルアミドの共重合体;ポリクオタニウム−11(ISP社のGafquat 440/734/755/755N;BASF社のLuviquat PQ11 PM;Sino Lion社のPolyquat−11 SL) として知られるポリマーを含む、ビニルピロリドンおよびジアルキアミノアルキルアクリレートまたはメタクチル酸塩(methactylate)の共重合体;ポリクオタニウム−55(例えば、ISP社のStyleze W−20)として知られるポリマーを含む、ビニルピロリドン、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミド、およびメタクリロイルアミノプロピルラウリルジモニウムクロリドの共重合体、ポリクオタニウム−53(例えば、Nalco社のMerquat 2003)として知られるポリマーを含む、アクリル酸、アクリルアミド、およびメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリドの共重合体;ポリクオタニウム−31(例えば、Lipo社のHypan QT100)として知られるポリマーを含む、ジメチアミノプロピルアクリレート(DMAPA)、アクリル酸、およびアクリロニトロゲン、および硫酸ジエチルの共重合体;ポリクオタニウム−43(例えば、Clairant社のBozequat 4000)として知られるポリマーを含む、アクリルアミド、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド、2−アミドプロピルアクリルアミドスルホン酸塩、およびジメチアミノプロピルアクリレート(DMAPA)の共重合体;ポリクオタニウム−47(例えば、Nalco社のMerquat 2001/2001N)として知られるポリマーを含む、アクリル酸、メチルアクリレートおよびメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリドの共重合体;ポリクオタニウム−48(例えば、Goo Chemical社のPlascize L−450)として知られるポリマーを含む、メタクリロイルエチルベタイン、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、およびメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリドの共重合体;ポリクオタニウム−39(例えば、Nalco社のMerquat 3330/3331)として知られるポリマーを含む、アクリル酸ジアリルジメチルアンモニウムクロリド、およびアクリルアミドの共重合体が挙げられる。さらなる好適な例としては、ポリクオタニウム−8、ポリクオタニウム−9、ポリクオタニウム−12、ポリクオタニウム−13、ポリクオタニウム−14、ポリクオタニウム−15 (例えば、Rohm社のRohagit KF 720 F)、ポリクオタニウム−30 (例えば、Chimex社のMexomere PX)、ポリクオタニウム−33、ポリクオタニウム−35、ポリクオタニウム−36 (例えば、Rhon社のPlex 3074 L)、ポリクオタニウム 45 (例えば、Rohn社のPlex 3073L)、ポリクオタニウム 49 (例えば、Goo Chemicals社のPlascize L−440)、ポリクオタニウム 50(例えば、Goo Chemicals社のPlascize L−441)、ポリクオタニウム−52として知られるポリマーを含む、メタアクリルアミドメタクリルアミド−プロピルトリモニウム、およびメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリドの共重合体、ならびにホモまたは他のモノマーと共重合されたそれらの誘導体が挙げられる。
2)陽イオン性セルロースおよび陽イオン性ガラクトマンナンゴムなどの陽イオン性多糖類。例えば、多分言及される陽イオン性多糖類の中には、第四級アンモニウム基と陽イオン性セルロース共重合体とを含むセルロースエーテル誘導体、または水溶性第四級アンモニウムモノマーと陽イオン性ガラクトマンナンガムとがグラフトされたセルロース誘導体がある。好適な例としては、ポリクオタニウム−4(例えば、National Starch社のCelquat L 200およびCelquat H 100)として知られるポリマーを含む、ヒドロキシエチルセルロースおよび塩化ジアリルジメチルアンモニウムの共重合体;ポリクオタニウム−10(例えば、A&E Connonock社のAEC ポリクオタニウム−10;Toho社のCatinal C−100/HC−35/HC−100/HC−200/LC−100/LC−200;National Starch社の Celquat SC−240C/SC−230M;Dekker社のDekaquat 400/3000;Akzo Nobel社のLeogard GP;RITA社のRITA Polyquat 400/3000;Amerchol社のUCARE Polymer JR−125/JR−400/JR−30M/LK/LR 400/LR 30M)として知られるポリマーを含む、ヒドロキシエチルセルロースおよびトリメチルアンモニウム置換エポキシドの共重合体;ポリクオタニウム−24(例えば、Amerchol社のQuatrisoftポリマーLM−200)として知られるポリマーを含む、ヒドロキシエチルセルロースおよびラウリルジメチルアンモニウム置換エポキシドの共重合体;グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(例えば、Toho社のCatinal CG−100,Catinal CG−200;Cognis社のCosmedia Guar C−261N、Cosmedia Guar C−261N、Cosmedia Guar C−261N;Freedom Chemical Diamalt社のDiaGum P 5070;Hercules/Aqualon社のN−Hance Cationic Guar;Rhodia社のHi−Care 1000、Jaguar C−17、Jaguar C−2000、Jaguar C−13S、Jaguar C−14S、Jaguar Excel;Nippon Starch社のKiprogum CW、Kiprogum NGK)として知られるポリマーを含む、ヒドロキシプロピルグアーの誘導体;ヒドロキシプロピルグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(例えば、Rhodia社のJaguar C−162)として知られるポリマーを含む、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドのヒドロキシプロピル誘導体が挙げられる。
3)ポリアルキレンポリアミンのポリカルボン酸との縮合、続いて二官能性剤とのアルキル化から生じるポリアミノアミド誘導体。誘導体の中でも、例えば、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピル/ジエチレントリアミンについて言及することができる。
4)二つの第一級アミン基と、最後に一つの第二級アミン基を含むポリアルキレンポリアミンと、ジグリコール酸および3〜8個の炭素原子を含む飽和脂肪族ジカルボン酸から選択されるデカルボン酸との反応により得られるポリマー。好適な例には、ポリマーアジピン酸/エプクソイプロピル(epxoypropyl)/ジエチレントリアミンが含まれる。
5)ジアルクジアリルアミン(dialkdiallylamine)またはジアルキルジアリルアンモニウムのシクロポリマーは、ポリクオタニウム−6(例えば、Nalco社のMerquat 100;Rhodia社のMirapol 100;Cosmetic Rheologies社のRheocare CC6;A&E Connock社のAEC ポリクオタニウム−6;CPS社のAgequat 400;3V Inc.のConditioner P6;SNF社のFlocare C106;Clariant社のGenamin PDAC;McIntyre社のMackernium 006)として知られるポリマーを含む、ジメチルジアリアンモニウム(Dimethyldiallyammonium)クロリドポリマー;ポリクオタニウム−7(例えば、A&E Connock社のAEC ポリクオタニウム−7;CPS社のAgequat−5008/C−505;3V Inc.のConditioner P7;SNF社のFlocare C 107;McIntyre社のMackernium 007/007S;Toho社のME Polymer 09W;Nalco社のMerquat 550/2200/S;Rhodia社のMirapol 550;Cosmetic Rheologies社のRheocare CC7/CCP7;Ciba社のSalcare HSP−7/SC10/ Super 7)として知られるポリマーを含む、アクリルアミドおよびジメチルジアリルアンモニウムクロリドモノマーの共重合体;ポリクオタナリ−22(例えば、Nalco社のMerquat 280/Merquat 295)として知られるポリマーを含む、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドおよびアクリル酸の共重合体を含む。
6)[−N+(R1)(R2)−A1−N+(R3)(R4)−B1−][2X−]に対応する反復単位を含む第四級ジアンモニウムポリマーであって、式中、R1、R2、R3およびR4は、同一であっても異なっていてもよく、1〜20個の炭素原子を含む脂肪族、脂環式およびアリール脂肪族ラジカルから、およびより低いヒドロキシアルキル脂肪族ラジカルから選択され、またはR1、R2、R3およびR4は一緒にまたは別々に、それらが付着している窒素原子とともに構成し、複素環は窒素以外の第二のヘテロ原子を任意で含み、またはR1、R2、R3およびR4は、ニトリル、エステル、アシルおよびアミド基、ならびに−CO−O−R5−Dおよび−CO−NH−R5−Dの基から選択される少なくとも一つの基で置換された直鎖または分岐C1−C6アルキルラジカルから選択され、式中、R5はアルキレン基から選択され、Dは第四級アンモニウム基から選択される。同一であっても異なっていてもよいA1およびB1は、2〜20個の炭素原子を含む直鎖および分岐、飽和または非飽和のポリメチレン基から選択される。ポリメチレン基は、主環に連結または挿入された、芳香族環、酸素原子、硫黄原子、ならびにスルホキシド、スルホン、ジスルフィド、アミノ、アルキルアミノ、ヒドロキシル、第四級、アンモニウム、ウレイド、アミドおよびエステル基から選択される少なくとも一つの実体を含むことができ、X−は、無機および有機酸に由来する陰イオンである。Dは、グリコール残基、ビス−第二級ジアミン残基、ビス−第一級ジアミン残基、またはウレイレン基から選択される。好適な例としては、R1、R2、R3、およびR4がそれぞれメチルラジカルであり、A1が(CH2)3であり、B1が(CH2)6であり、X=Clである塩化ヘキサジメトリン、ならびにR1およびR2がエチルラジカルであり、R3およびR4がメチルラジカルであり、A1が(CH2)3であり、B1が(CH2)3であり、X=Br(例えば、Chimax社のMexomere PAX)であるポリクオタニウム−34として知られるポリマーが含まれる。
7)式[−N+(R6)(R7)−(CH2)r−NH−CO−(CH2)q−(CO)t−NH−(CH2)s−N+(R8)(R9)−A−][2X−]の反復単位を含むポリクオタナリアンモニウムポリマーであって、式中、R6、R7、R8、およびR9は同一でも異なっていてもよく、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、および−CH2CH2(OCH2CH2)pOHラジカルから選択され、式中、pは0に等しいか、または1〜6の範囲の整数であり、式中、R6、R7、R8、R9はすべて同時には水素原子を表さない。同一または異なる可能性のあるRおよびsはそれぞれ、1〜6の範囲の整数であり、qは0に等しいか、または1〜34の範囲の整数であり、X−は、ハロゲン化物などの陰イオンである。Tは、0または1に等しくなるように選択される整数である。Aは、−CH2−CH2−O−CH2−CH2−などの二価ラジカルから選択される。適切な例には、r=s=3であり、q=0であり、t=0であり、R6、R7、R8およびR9はメチル基であり、ならびにAは−CH2−CH2−O−CH2−CH2(例えば、Ethox社のEthpol PQ−2;Rhodia社のMirapol A−15)であるポリクオタニウム−2;r=s=3であり、q=4であり、t=1であり、R6、R7、R8およびR9はメチル基であり、ならびにAは−CH2−CH2−O−CH2−CH2であるポリクオタニウム−17;r=s=3であり、q=7であり、t=1であり、R6、R7、R8およびR9はメチル基であり、ならびにAは−CH2−CH2−O−CH2−CH2であるポリクオタニウム−18;ポリクオタニウム−27(例えば、Rhodia社のMirapol 175)として知られるポリクオタニウム−2とポリクオタニウム−17との反応によって形成されるブロック共重合体として知られるポリマーが含まれる。
8)メチルビニルイミダゾリウムクロリドとビニルピロリドンから形成されるポリクオタナリ−16(例えば、BASF社のLuviquat FC370//FC550/FC905/HM−552)として知られるポリマーを含む、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾールの共重合体、および任意選択的にビニルカプロラクタム;ポリクオタニウム−46(例えば、BASF社のLuviquat Hold)として知られるポリマーを含む、ビニルカプロラクタムと、メチルビニルイミダゾリウムメトサルフェートを有するビニルピロリドリンとの共重合体;ポリクオタナリ44(例えば、BASF社のLuviquat Care)として知られるポリマーを含む、ビニルピロリドンと第四級化イミダゾリンの共重合体。
9)ポリエチレングリコール(15)獣脂ポリアミンという参照名で、Cognis社が販売するPolyquart Hなどのポリアミン。
10)塩化メチルで四級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートのホモ重合によって、または塩化メチルで四級化されたジメチルアミノエチルメタクリレートとのアクリルアミドの共重合によって、得られるポリマーなどの架橋メタクリロイルオキシ(C1−C4)アルキルトリ(C1−C4)アルキルアンモニウム塩ポリマー、ホモまたは共重合は続いて、ポリクオタニウム−37(例えば、3V sigma社によって販売されるSynthalen CN/CR/CU;またはCiba社のSalcare SC95/SC96などの別の媒体中の分散剤として;Cosmetic Rheologies社のRheocare CTH(E))として知られるポリマー、およびポリクオタニウム−32(例えば、Ciba社のSalcare SC92などの鉱油中の分散剤として販売される)として知られるポリマーを含む、メチレンビスアクリルアミドなどのオレフィン性不飽和を含む化合物で架橋される。
11)陽イオン性ポリマーのさらなる例には、ポリクオタニウム51(例えば、NOF社のリピドア−PMB)、ポリクオタニウム54(例えば、三井のQualty−Hy)、ポリクオタニウム56(例えば、三洋化成のHairrol UC−4)、ポリクアオタニウム87(例えば、BASF社のLuviquat sensation)として知られるポリマーが含まれる。
12)陽イオン基および/または陽イオン基にイオン化されうる基を含む、シリコーンポリマー。好適な例としては、クオタニウム80として知られるポリマー(例えば、Goldschmidt社が販売するAbil Quat 3272/3474)を含む、一般式(R10−N+(CH3)2)−R11−(Si(CH3)2−O)x−R11−(N+(CH3)2)−R10)で、式中、R10は、ココナッツオイルに由来するアルキルであり、R11は(CH2CHOCH2O(CH2)3)であり、xは20〜2000の間の数である、陽イオン性シリコーン、陽イオン性基にイオン化されうる基を含有するシリコーン、例えば、ポリマー鎖内に少なくとも10個の反復シロキサン−(Si(CH3)2−O)単位を含有し、末端、グラフト、または末端とグラフトのアミノ官能基の混合物を有するアミノシリコーンが挙げられる。官能基の例は、アミノエチルアミノプロピル、アミノエチルアミノイソブトリー(aminoethylaminoisobutly)、アミノプロピルに限定されない。グラフトポリマーの場合、末端シロキサン単位は、(CH3)3Si−OまたはR12(CH3)2Si−Oのいずれかであってもよく、式中、R12はOHまたはOR13のいずれかであってもよく、式中、R13はC1−C8アルキ基、または両方の官能性末端基の混合物である。これらのシリコーンは、予め形成されたエマルジョンとしても入手可能である。(CH3)3Si−Oの例の末端シロキサン単位を有するポリマーには、トリメチルシリルアモジメチコン(例えば、Dow Corning社のDC−2−8566、DC 7224、DC−2−8220;GE Silicones社のSF1708,SM 2125;Wacker silicones社のWacker Belsil ADM 653)として知られるポリマーが含まれる。さらなる例としては、(R12O)(CH3)2Si−Oの末端シロキサン単位を有するポリマーが挙げられ、式中、R12はOHまたはOR13のいずれかであってもよく、R13はC1−C8アルキ基であるか、またはアモジメチコン(例えば、Wacker Silicones社のWacker Belsil ADM 1100/ADM 1600/ADM 652/ADM 6057E/ADM 8020;Dow Corning社のDC929,DC939,DC949;GE silicones社のSM2059)として知られる両方の官能性末端基の混合物である。陽イオン性基にイオン化されうる基を含有するシリコーン、例えば、ポリマー鎖内に少なくとも10個の反復シロキサン−(Si(CH3)2−O)単位を含有するシリコーンであって、末端、グラフト、または末端とグラフトのアミノ官能基の混合物のいずれかを追加の官能基と共に有する。追加の官能基には、ポリオキシアルキレン、アミンおよびカルビノールの反応生成物、アルキ鎖が含まれうる。例えば、メトキシPEG/PPG−7/3アミノプロピルジメチコン(例えば、Degussa社のAbil Soft AF100)として知られる製品が挙げられる。例えば、ビス(C13−15 アルコキシ)PGアモジメチコン(例えば、Dow Corning社のDC 8500)として知られる製品が挙げられる。
好ましい実施形態では、陽イオン性ポリマーは、ポリクオタニウム37、ポリクオタニウム7、ポリクオタニウム22、ポリクオタニウム87、およびそれらの混合物からなる群から選択され、特にポリクオタニウム37、ポリクオタニウム22、およびそれらの混合物からなる群から選択される。
界面活性剤
酸化および/または色味成分、またはそれらから得られる毛髪処理組成物は、界面活性剤をさらに含みうる。好適な界面活性剤は、一般に、約8〜約30個の炭素原子の親油性鎖長を有し、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物から選択することができる。
酸化および/または色味成分は、総成分の重量に対して、約0.7%〜約60%、好ましくは約1%〜約30%、より好ましくは約1.5%〜約20%の範囲で界面活性剤の総量を含んでもよい。
毛髪処理組成物は、総毛髪処理組成物の重量に対して、約1%〜約60%、あるいは約2%〜約30%、あるいは約3%〜約20%の範囲の界面活性剤の総量を含みうる。
好適な陰イオン性界面活性剤としては、以下の化合物の塩(アルカリ塩、例えばナトリウム塩、アンモニウム塩、アミン塩、アミノアルコール塩およびマグネシウム塩):アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミドエーテル硫酸塩、アルキルアリールポリエーテル硫酸塩、モノグリセリド硫酸塩;アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキルアミドスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、a−オレフィンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸塩;アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエーテルスルホコハク酸塩、アルキルアミドスルホハク酸塩;アルキルスルホスクシナマート(sulphosuccinamates)、アルキルスルホ酢酸塩;アルキルエーテルリン酸塩;アシルサルコシン酸塩;アシルイセチオン酸塩;N−アシルタウレート;およびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。これらの様々な化合物の全てのアルキルまたはアシルラジカルは、例えば、8〜24個の炭素原子を含み、アリールラジカルは、例えば、フェニル基およびベンジル基から選択される。また使用されうる陰イオン性界面活性剤の中で、オレイン酸、リシノール酸、パルミチン酸、およびステアリン酸、ココナッツオイル酸、または水素化ココナッツオイル酸の塩などの脂肪酸塩、アシルラジカルが8〜20個の炭素原子を含むアシル乳酸塩についても言及することができる。弱陰イオン性界面活性剤は、アルキル−D−ガラクトシジュロン酸およびそれらの塩、ならびにポリオキシアルキレン化(C−C24)アルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C−C24)アルキルアリールエーテルカルボン酸、ポリオキシアルキレン化(C−C24)アルキルアミドエーテルカルボン酸およびそれらの塩、例えば、2〜50のエチレンオキシド基を含むもの、およびそれらの混合物も使用することができる。多糖類の陰イオン性誘導体、例えばアルキルポリグルコシドのカルボキシアルキルエーテルも使用されうる。
非イオン性界面活性剤は、周知の化合物である(例えば、この点において、Blackie & Son(Glassgow and London)が発行する、M.R.Porterによる“Handbook of Surfactants”1991、pp.116−178を参照のこと)。好適な非イオン性界面活性剤としては、限定されないが、例えば、8〜18個の炭素原子を含む脂肪鎖を含むポリエトキシル化、ポリプロポキシル化、およびポリグリセロール化脂肪酸、アルキルフェノール、α−ジオール、およびアルコールが挙げられ、エチレンオキシド基またはプロピレンオキシド基の数は、例えば、2〜200の範囲であり、およびグリセロール基の数は、例えば、2〜30の範囲であることが可能である。エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドの共重合体、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドと脂肪アルコールとの縮合物;好ましくは2〜30molのエチレンオキシドおよびそれらのモモエタノールアミンならびにジエタノールアミン誘導体を有するポリエトキシル化脂肪アミド、例えば平均1〜5、および1.5〜4などのグリセロール基を含むポリグリセロール化脂酸アミド;2〜30molのエチレンオキシドを含有するものなどのポリエトキシル化脂肪アミン;2〜30molのエチレンオキシドを有するソルビタンのオキシエチレン化脂肪酸エステル;スクロースの脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、N−アルキルグルカミン誘導体、アミンオキシド、例えば(C10−C14)アルキルアミンオキシドまたはN−アシルアミノプロピルモルホリンオキシドについても言及されうる。
好適な両性界面活性剤としては、脂肪族ラジカルが、8〜22個の炭素原子を含み、少なくとも一つの水溶性陰イオン基(例えば、カルボキシレート、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩またはホスホン酸塩)を含む直鎖または分岐鎖から選択される、脂肪族第二級および第三級アミン誘導体が挙げられるがこれらに限定されず、(C−C20)アルキルベタイン、スルホベテイン、(C−C20)アルキルアミド(C−C)アルキルベタイン、または(C−C20)アルキルアミド(C−C)アルキルスルホベタインについても言及されうる。アミン誘導体の中で、例えば、米国特許番号第2,528,378号および第2,781,354号に記載される、Miranolとして販売されている製品について言及することができ、以下の構造を有する:R−CON HCHCH−N(R)(R)(CHCOO)、(VI)の式中、Rは、加水分解されたココナッツオイル中に存在する酸R−COOHに由来するアルキルラジカル、およびヘプチル、ノニル、ウンデシルラジカルから選択され、Rは、β−ヒドロキシエチル基であり、Rは、カルボキシメチル基であり;およびR−CONHCHCH−N(B)(C)(VII)の式中、Bは−CHCHOX’を表し、Cは−(CH−Y’を表し、z=1または2であり、X’は−CHCH−COOH基および水素原子から選択され、Y’は、−COOHおよび−CH−CHOH−SOHラジカルから選択され、Rは、ココナッツオイルまたは加水分解されたリンシードオイル中に存在する酸R−COOHのアルキルラジカル、C、C、C11およびC13アルキルラジカルなどのアルキルラジカル、C17アルキルラジカルおよびそのアイソフォーム、および不飽和C17ラジカルから選択される。これらの化合物は、ココアンホジ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホジ酢酸二ナトリウム、カプリランホジ酢酸二ナトリウム、カプリロアンホジ酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリランホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリロアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸、およびココアンホジプロピオン酸の名前で、CTFA辞書、第5版、1993年に分類されている。アミノプロピルココアスパルタミドジエチルの塩も使用されうる。
好適な陽イオン性界面活性剤としては、以下に定義される第四級アンモニウム塩A)〜D)が挙げられるが、これらに限定されない。
A)以下の一般式(VIII)の第四級アンモニウム塩:
Figure 2021532180
式中、Xは、ハロゲン化物(塩化物、臭化物およびヨウ化物)、(C−C)アルキル硫酸塩、例えば硫酸メチル、リン酸、アルキルおよびアルキルアリールスルホナート、ならびに酢酸および乳酸などの有機酸に由来する陰イオンから選択され、R〜Rは、i)またはii)で以下に示す通りである。
i)同一であっても異なっていてもよいラジカルR〜Rは、1〜4個の炭素原子を含む直鎖および分岐脂肪族ラジカル、ならびにアリールおよびアルキルアリールなどの芳香族ラジカルから選択される。脂肪族ラジカルは、酸素、窒素、硫黄、およびハロゲンなどの少なくとも一つのヘテロ原子を含みうる。脂肪族ラジカルは、アルキル、アルコキシ、およびアルキルアミドラジカルから選択されうる。Rは、16〜30個の炭素原子を含む直鎖および分岐アルキルラジカルから選択される。好適な陽イオン性界面活性剤は、例えば、ベヘニルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化物)である。
ii)同一であっても異なっていてもよいラジカルRおよびRは、1〜4個の炭素原子を含む直鎖および分岐脂肪族ラジカル、ならびにアリールおよびアルキルアリールなどの芳香族ラジカルから選択される。脂肪族ラジカルは、酸素、窒素、硫黄、およびハロゲンなどの少なくとも一つのヘテロ原子を含みうる。脂肪族ラジカルは、約1〜4個の炭素原子を含むアルキル、アルコキシ、アルキルアミド、およびヒドロキシアルキルラジカルから選択されうる。同一であっても異なっていてもよいラジカルRおよびRは、12〜30個の炭素原子を含む直鎖および分岐アルキルラジカルから選択され、該アルキルラジカルは、エステルおよびアミド官能基から選択される少なくとも一つの官能基を含む。RおよびRは、(C12−C22)アルキルアミド(C−C)アルキルおよび(C12−C22)アルキル酢酸ラジカルから選択されうる。好適な陽イオン性界面活性剤は、例えば、ジセチルジメチルアンモニウム塩(例えば、塩化物)である。
B)以下の式(IX)のイミダゾリニウムの第四級アンモニウム塩:
Figure 2021532180
式中、Rは、8〜30個の炭素原子を含むアルケニルおよびアルキルラジカルから選択される、例えば、獣脂の脂肪酸誘導体であり、Rは、水素原子、C−Cアルキルラジカル、および8〜30個の炭素原子を含むアルケニルおよびアルキルラジカルから選択され、Rは、C−Cアルキルラジカルから選択され、Rは、水素原子およびC−Cアルキルラジカルから選択され、Xは、ハロゲン化物、リン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、硫酸アルキル、スルホン酸アルキル、およびスルホン酸アルキルアリールから選択される陰イオンである。一実施形態では、RおよびRは、例えば、12〜21個の炭素原子を含むアルケニルおよびアルキルラジカルから選択されるラジカルの混合物、例えば、獣脂の脂肪酸誘導体であり、Rはメチルであり、Rは水素である。かかる製品は、例えば、Witco社の“Rewoquat(登録商標)”W75/W90/W75PG/W75HPGとして市販されている、クオタニウム−27(CTFA 1997)またはクオタニウム−83(CTFA 1997)である。
C)式(X)のジ第四級アンモニウム塩:
Figure 2021532180
式中、Rは、約16〜30個の炭素原子を含む脂肪族ラジカルから選択され、R10、R11、R12、R13およびR14は、同一であっても異なっていてもよく、水素および1〜4個の炭素原子を含むアルキルラジカルから選択され、Xは、ハロゲン化物、酢酸塩、リン酸塩、硝酸塩、および硫酸メチルから選択される陰イオンである。かかるジ第四級アンモニウム塩は、例えば、プロパン獣脂ジアンモニウムジクロリドを含む。
D)以下の式(XI)の少なくとも一つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩
Figure 2021532180
式中、R15は、C1−C6アルキルラジカル、およびC1−C6ヒドロキシアルキルおよびジヒドロキシアルキルラジカルから選択され、R16は、ラジカルR19C(O)−、直鎖および分岐、飽和および不飽和C1−C22炭化水素系ラジカルR20、水素原子から選択され、R18は、ラジカルR21C(O)−、直鎖および分岐、飽和および不飽和C1−C6炭化水素系ラジカルR22、水素原子から選択され、R17、R19およびR21は、同一であっても異なっていてもよく、直鎖および分岐、飽和および不飽和C7−C21炭化水素系ラジカルから選択され、n、pおよびrは、同一であっても異なっていてもよく、2〜6の範囲の整数から選択され、yは、1〜10の範囲の整数から選択され、xおよびzは、同一であっても異なっていてもよく、0〜10の範囲の整数から選択され、X−は、単純および錯、有機および無機の陰イオンから選択される陰イオンであり、ただし、x+y+zの合計は1〜15であり、xが0の場合、R16はR20であり、zが0の場合、R18はR22である。一実施形態では、式(XI)のアンモニウム塩を使用してもよく、式中、R15は、メチルおよびエチルラジカルから選択され、xおよびyは1に等しく、zは0または1に等しく、n、pおよびrは2に等しく、R16は、ラジカルR19C(O)−、メチル、エチルおよびC14−C22炭化水素系ラジカル、および水素原子から選択され、R17、R19およびR21は、同一であっても異なってもよく、直鎖および分岐、飽和および不飽和C7−C21、炭化水素系ラジカルから選択され、R18は、ラジカルR21C(O)−および水素原子から選択される。かかる化合物は、Cognis社のDehyquart、Stepan社のStepanquat、Ceca社のNoxamium、およびRewo−Witco社のRewoquat WE 18として市販されている。
使用方法/キット
本明細書に記載される使用方法および実施形態の例は、例示のみを目的とし、本発明の範囲から逸脱することなく、その観点からの様々な修正または変更が当業者に提案されることが理解される。
小売用の酸化染毛剤組成物は、通常、別々の容器、酸化染料前駆体および典型的には適切な担体中のアンモニアであるアルカリ化剤を含む染料成分(エマルジョンは「染料クリーム」、溶液は「染料液」とも呼ばれる)、および酸化剤(通常、過酸化水素)を含む酸化成分(エマルジョンは「過酸化水素クリーム」、または溶液は「過酸化水素液」とも呼ばれる)などの個別に梱包された構成要素を含むキットで販売される。消費者は、染料成分と酸化成分を、使用直前に一緒に混合し、毛髪に塗布する。同様に、小売用の漂白組成物は、通常、二つまたは三つの別々の容器に、典型的には二つまたは三つの個別に包装された構成要素を含むキットとしても販売される。第一の成分はアンモニウムイオン源(例えば、アンモニア)を含み、第二の成分は酸化剤を含み、第三の(任意選択)成分は第二の酸化剤を含む。漂白組成物は、使用直前に上述の組成物を混合することによって得られる。
専門のヘアサロン市場用には、染毛成分、および酸化成分および/または漂白組成物は、通常、専門家が好ましい組み合わせを選択できるように独立して供給される。
混合物を数分間(毛髪すべてに均一に塗布することを保証するために)混ぜ合わせた後、酸化染料組成物を、染色が行われるのに十分な時間(通常、約2分〜約60分、典型的には約30分〜約45分)、毛髪上にとどまらせておく。その後、消費者またはサロンの専門家が、水および/またはシャンプーで毛髪を完全にすすぎ、乾燥させる。毛髪が元の色から所望の色に変わったことが観察される。
小売用途および専門家用途の両方で、任意選択でコンディショニング剤も提供されうる。この実施形態では、三つの組成物すべてを、使用直前に混合して一緒に塗布するか、または他の容器の混合物から得られる酸化染料組成物または漂白組成物の直後の後処理として、コンディショニング剤を(任意選択のすすぎ工程後に)、塗布することができる。
キットはまた、任意選択の構成要素として、前処理組成物および/またはカラーリフレッシャー組成物を含んでもよい。こうしたカラーリフレッシャー組成物は、少なくとも一つの予め形成された染料を含み、酸化性着色の直後、すなわち酸化性染毛剤または漂白剤の塗布後約1分から塗布後約60日まで、毛髪に塗布されてもよい。これらのカラーリフレッシャー組成物を使用して、得られた初期色を増加させたり、次の酸化性着色または漂白イベントまで、洗浄およびスタイルサイクル中に、色を増強したりすることができる。
製造方法
上述のキットは当該技術分野で周知であり、各容器中の組成物は、標準的なアプローチのいずれか一つを利用して製造することができ、これらには、a)「水中油」プロセス、b)「転相」プロセス、およびc)「ワンポット」プロセスが含まれる。例えば、「水中油」プロセスを使用する場合、本発明の界面活性剤を、約90℃で組成物の総水量の約50%に添加し、15〜30分間均質化し、次いで室温に冷却して、ゲルネットワーク増粘剤プレミックスを形成する。次いで、このプレミックスを、残りの量の水、他の任意の成分および/または酸化剤と冷たく混合し、したがって、上述の漂白または着色キットの第一および第二の成分部分を形成する。
包装および分注装置
本発明は、様々な包装装置および/または分注装置で提供されてもよい。これらの分注装置は、独立して、または互いに組み合わせて使用されうる別個の装置の形態で提供することができる。典型的には、毛髪着色または漂白組成物は、使用前に組成物を互いに別々に保存できるように、別個の単一または複数区画容器内に収容される。次いで、組成物は、混合手段によって一緒に混合され、次いで装置から分注され、塗布手段によって消費者の毛髪に塗布される。
本発明に使用されうる最も一般的な包装装置は、酸化成分を、ボトル、チューブ、エアロゾル、またはサシェなどの容器に貯蔵することと、染料ローションを、酸化容器内の追加の区画に、またはより好ましくは、例えば、二重のサシェまたはエアロゾルシステムなど同一であるか、またはボトルおよびチューブシステムなどの異なる場合がある別個の容器に、別々に貯蔵することと、を含む。任意の組み合わせを使用してもよく、典型的には、貯蔵される組成物のタイプ、すなわち、それが濃いタイプであるか薄いタイプであるかに依存する。消費者またはヘアサロンの専門家は、酸化成分および染料成分を任意の手段で混合しうる。これは、組成物が分注され、その後混合される混合ボウルの使用、好ましくはツールなどの混合手段の使用を含みうる。あるいは、一方の組成物を他の組成物の容器に添加し(典型的には、染料組成物を酸化組成物に添加する)、続いて手動で振とうするか、またはツールで混合することを含みうる。別のシステムは、単一の容器またはサシェ内の染料および酸化組成物の別個の区画の間に位置するシールの穿孔または置換を伴い、それに続く容器内または別個のおよびまたは追加の容器内での手動での混合を伴う。
上述の装置はまた、製品の送達およびまたは塗布ツールと組み合わせて使用し、製品の毛髪への塗布を補助してもよい。繰り返すが、これらの装置は、容器のうちの一つに取り付けられたノズル、またはコームもしくはブラシなどの別個のアプリケータ装置などの非常に単純な性質のものであってもよい。こうしたコームおよびブラシは、短時間で均一にカバーしたり、根元/ヘアラインをタッチアップしたり、ハイライトまたはストリークを入れたりと、特定の効果を達成するために適合されることができる。あるいは、容器または容器の一つは、分注ノズルに取り付けられた、またはその代わりにコームが提供されてもよく、それによって、製品は、中空タインおよびコームタイン内に位置する分注開口を通して分注される。コームタインは、特に根元から先端までの製品の塗布および均一性を改善するために、タインに沿って単一または複数の開口部が提供されうる。製品の分注は、容器に加えられる機械的圧力、例えば、層間はく離ボトルまたは本明細書に記載される上記の機構のいずれかによって達成することができる。コームは、簡単に塗布できるように容器上に設けられてもよく、消費者がすべての領域にアクセスできるように、垂直(いわゆる垂直コーム(verticomb))または傾斜をつけて位置付けられてもよい。すべての装置は、毛髪塗布のための様々な異なるツールを消費者に提供できるように、互換性を有するように設計されてもよい。
塗布装置はまた、ハイライトコーム、ブラシおよびツール、ホイルおよびハイライトキャップなどのハイライトなどの特定の効果を達成するのを支援する装置を含んでもよい。ある量の組成物が置かれ、その後、組成物を所定の/選択された毛髪束に塗布するために使用されるヒンジ付き装置を含むハイライト装置も使用されうる。
追加の装置技術を使用して、製品の毛髪への浸透を補助することができる。こうした技術の例としては、加熱装置、紫外線装置、および超音波装置が挙げられる。
染毛方法
毛髪処理組成物は、色味成分および酸化成分を使用する直前に混合することによって得ることができる。十分な量の混合物が、毛髪量に従って、概して約60〜約250グラムで、毛髪に塗布される。こうした調製時に、組成物は、染色される毛髪に塗布され、毛髪を染色するのに有効な時間の間、毛髪と接触し続ける。典型的には、毛髪処理組成物は、約2分〜約60分、好ましくは約15分〜約45分、より好ましくは約30分、15°C〜約50°Cの範囲の温度で毛髪に作用することが許容される。その後、毛髪を水ですすぎ、組成物を除去し、乾燥させる。必要に応じて、毛髪をシャンプーで洗浄し、例えば、水またはクエン酸もしくは酒石酸溶液などの弱酸性溶液ですすぎ、乾燥させる。任意選択で、別個のコンディショニング製品も提供されてもよい。
したがって、組成物を用いて毛髪を処理する方法は、
(i)好ましくは、ゲルネットワーク増粘システムを含む色味成分、および存在する場合、アルカリ化剤および酸化前駆体染料および/または直接染料を提供することと、
(ii)酸化剤を含む酸化成分を提供することと、
(iii)酸化成分を色味成分と混合して、本発明による毛髪処理組成物を得ることと、
(iv)ケラチン繊維の漂白または酸化染色のために得られた組成物を毛髪に塗布することと、を含む。
グリセロールは、色味成分または酸化成分中に含まれていてもよく、または両方の成分中に分布されていてもよい。典型的には、グリセロールは、染料組成物中に少なくとも含まれ、染料の溶媒としての役割を果たす。
この方法は、典型的には2分〜60分の間の一定時間待機し、その後、毛髪から毛髪処理組成物をすすぐことをさらに含んでもよい。毛髪処理組成物は、アプリケータボトルまたはブラシを介して毛髪に塗布することができる。一般的なハイライトアプリケータホイル、キャップ、および特殊なアプリケータが使用できるため、ヘッド全体または部分的に一本鎖(ハイライト塗布)が使用できるが、ブラシおよび/またはコームを用いたバレイジなどのフリーハンド技術も可能である。組成物はまた、手動スプレー、加圧容器、またはエアロゾルムースを介して、ムースとして塗布することもできる。組成物は、酸化剤を生成し、毛髪着色に適した増粘ビヒクルを形成するために水が加えられる固体形態として分注されうる。
製法−キット
色味成分または酸化成分、および対応する毛髪処理(着色または漂白)組成物は、酸化染色製品を製造するための当技術分野で公知の従来的プロセスによって製造することができ、各構成要素/組成物の成分を適切な容器内で混合し、その後、適切な個々の容器に包装する。構成要素は、例えば、プラスチックまたはアルミニウムボトルに包装されてもよい。
特に、本発明は、本発明による毛髪染色組成物を得るために、消費者またはサロンスタイリストによって混合される異なる構成要素を含むキットとして提供されてもよい。こうしたキットは、上述のように、色味成分および酸化成分を含んでもよい。
キットは、色味成分、酸化成分、および随意にコンディショナー、カラーリフレッシャーまたはその他の毛髪処理製品、使用説明書、手袋用に別個の容器を含む、単一のパッケージで提示されうる。使用説明書は、上述の方法の工程を含み、随意に、本方法の所望の工程に対する視覚的な合図または絵を提供する。キットは通常、一回使用のための毛髪を着色または毛髪を漂白する組成物を調製するのに十分な材料が各構成要素に含まれている、小売製品で販売される。
以下は、本発明の組成物の非限定的な実施例である。実施例は、単に例示の目的で挙げているにすぎず、本発明を限定すると解釈されるべきではないため、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者によって認識されるであろうそれらの多くの変形が可能である。別段の指定がない限り、すべての濃度は重量パーセントとして記載されている。
配合
酸化および色味成分は、水性組成物である。
酸化成分O1およびO2は、Hおよび緩衝系(総成分の重量に対してqsp100%の水)における割合を除いて、同じ配合を有する。色味成分T1〜T6もまた、存在する場合、NHおよび硫酸アンモニウム(総組成物の重量に対してqsp100%の水)における割合を除いて、同じ配合を有する。
pH
成分および組成物のpHは、任意の適切な方法およびpHメーター、例えば、Mettler ToledoからのポータブルpHメーターFiveGo(商標)を使用して測定されてもよい。例えば、pH4.01、pH7.0、およびpH10.0の緩衝液などの公知のpHの緩衝液を使用して、pHメーターの二点校正を行うことを推奨する。
緩衝系
以下の緩衝系が試験されている:
− BF(比較)−0.08%リン酸二ナトリウム+0.095%リン酸(比較);
− 緩衝系BF1−0.4%リン酸二ナトリウム+0.5%リン酸;
− 緩衝系BF2−0.5%リン酸二ナトリウム+0.75%リン酸;
− 緩衝系BF3−1%リン酸二ナトリウム+1.5%リン酸;
− 緩衝系BF4−1.5%リン酸二ナトリウム+3%リン酸;および
− 緩衝系BF5−2%リン酸二ナトリウム+3%リン酸。
酸化成分
緩衝系は、酸化成分(ベースシャーシ)に以下のように追加される:
− 酸化成分O1−2%のH+緩衝系;および
− 酸化成分O2−12%のH+緩衝系。
試験された酸化成分は以下のpHを有する:
− O1+BF(比較)−pH=2.23;
− O2+BF(比較)−pH=2.13;
− O1+BF1−pH=2.32;
− O2+BF1−pH=2.04;
− O1+BF2−pH=2.12;
− O2+BF2−pH=1.91;
− O1+BF3−pH=2.27;
− O2+BF3−pH=1.95;
− O1+BF4−pH=1.67;
− O2+BF4−pH=1.57;
− O1+BF5−pH=2.25;および
− O2+BF5−pH=1.94。
色味成分
以下の色味成分が試験されている:
− 色味成分T1−0.75%NH、pH=12;
− 色味成分T2−1.63% NH+0.5%硫酸アンモニウム、pH=10,68;
− 色味成分T3−2.50% NH(25%)+1%硫酸アンモニウム、pH=10,86;
− 色味成分T4−3.75% NH+1%硫酸アンモニウム、pH=10,84;
− 色味成分T5−4.88% NH+1.5%硫酸アンモニウム、pH=10,73;および
− 色味成分T6−0.25% NH+5%硫酸アンモニウム+0.5%クエン酸、pH=8,65。
試験−アルカリキャンセル効果
色味成分を、上記の緩衝系のうちの一つを含む酸化成分O1を用いて、重量比1:1で試験した。
得られた毛髪処理組成物のpHが測定され(第一の値)、pH降下対色味成分が計算され(第二の値)、次いで酸化成分(発明)と酸化成分(参照)との間のpH降下の差が決定される(第三の値)。
半命題(Demi proposition)
Figure 2021532180
Figure 2021532180
Figure 2021532180
Figure 2021532180
Figure 2021532180
永久命題(Permanent proposition)
Figure 2021532180
Figure 2021532180
Figure 2021532180
色味成分を、緩衝系BFのうちの一つを含む酸化成分O1を用いて、重量比1:2で試験した。
永久命題(Permanent proposition)−混合重量比 1:2
Figure 2021532180
Figure 2021532180
各色味成分T1〜T6を、緩衝系BF(比較)、BF1〜BF5のうちのいずれか一つを含む酸化成分O1を用いて、重量比1:3で試験した。
永久命題(Permanent proposition)−混合重量比 1:3
Figure 2021532180
Figure 2021532180
各色味成分T1〜T6を、緩衝系BF(比較)、BF1〜BF5のうちのいずれか一つを含む酸化成分O2を用いて、重量比1:1で試験した。
得られた毛髪処理組成物のpHが測定され(第一の値)、pH降下対色味成分が計算され(第二の値)、次いで酸化成分(発明)と酸化成分(参照)との間のpH降下の差が決定される(第三の値)。
永久命題(Permanent proposition)
Figure 2021532180
Figure 2021532180
Figure 2021532180
永久命題(Permanent proposition)−混合重量比 1:2および1:3
Figure 2021532180
Figure 2021532180
Figure 2021532180

Claims (14)

  1. 毛髪処理製品であって、
    (1)1.5を超える酸性pHを有する酸化成分であって、
    前記酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源と、
    緩衝系であって、
    緩衝酸性化合物と、
    緩衝アルカリ化合物とを含む、緩衝系と、
    を含み、
    前記緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択され、対応する前記緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群から選択され、前記緩衝酸性化合物および前記緩衝アルカリ化合物は、前記酸化成分の総重量に対して05%〜4%のリン酸、および0.4〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比は1:1〜10:1であり、
    前記緩衝系の前記緩衝能力は、前記酸化成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%、およびリン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%を含む従来の酸化成分の前記緩衝系よりも5倍〜40倍優れている、酸化成分と、
    (2)7.5〜11.5のアルカリpHを有する色味成分であって、
    前記色味成分の総重量に対して、0.5%〜12%の少なくとも一つのアルカリ化剤源を含む、色味成分と、
    を含む、毛髪処理製品。
  2. 前記酸化成分が、2〜4、より好ましくは、2〜3の範囲のpHを有する、請求項1に記載の毛髪処理製品。
  3. 前記色味成分が、9〜11のアルカリpHを有する、請求項1又は2に記載の毛髪処理製品。
  4. 前記緩衝酸性化合物が、亜硫酸、硫酸、塩酸、次亜硝酸、亜硝酸、硝酸、リン酸、亜リン酸、クエン酸、リンゴ酸およびそれらの混合物からなる群、好ましくは、リン酸、亜リン酸、クエン酸、リンゴ酸およびそれらの混合物からなる群から選択され、より好ましくは、前記緩衝酸性化合物がリン酸である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪処理製品。
  5. 前記緩衝アルカリ化合物が、リン酸またはグリシンのアルカリ金属からなる群から選択され、好ましくはリン酸二ナトリウムである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪処理製品。
  6. 前記緩衝効果が、
    − 前記酸化成分の総重量に対して、1%〜3.5%、好ましくは1.5%〜3%のリン酸と、
    − 前記酸化成分の総重量に対して、0.5%〜3%、好ましくは0.8%〜2%のリン酸二ナトリウムと、
    − 1:1〜5:1、好ましくは1:2〜1:1のリン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比と、を含む、請求項1〜5のいずか1項に記載の毛髪処理製品。
  7. 前記酸化剤が、水溶性過酸素酸化剤からなる群、好ましくは過酸化水素、無機アルカリ金属過酸化物、有機過酸化物、無機過酸化水素化物塩漂白化合物、およびそれらの混合物からなる群、より好ましくは、過酸化水素、過炭酸塩、過硫酸塩、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の毛髪処理製品。
  8. 前記アルカリ化剤が、アンモニア;アルカノールアミン、グアニジウム塩、アルカリ金属および水酸化アンモニウム、アルカリ金属および炭酸アンモニウム、ならびにそれらの混合物からなる群、好ましくはアンモニア、モノエタノールアミン、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の毛髪処理製品。
  9. 前記酸化成分および/または前記色味成分が、溶媒;キレート剤;ラジカルスカベンジャー;増粘剤および/またはレオロジー調整剤;炭酸イオン源;ペルオキシモノカーボネートイオン源;陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性または双性イオン性界面活性剤、およびそれらの混合物;陰イオン性、陽イオン性、非イオン性、両性または双性イオン性ポリマー、およびそれらの混合物;芳香剤;酵素;分散剤;過酸化物安定剤;抗酸化剤;天然成分;コンディショニング剤;セラミド;保存剤;乳白剤およびパール剤;およびそれらの混合物を含む、さらなる成分を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の毛髪処理製品。
  10. 前記色味成分が、酸化染料前駆体、直接染料、およびそれらの混合物を含む、請求項
    1〜9のいずれか1項に記載の毛髪処理製品。
  11. 6.0から10.5のpHを有する組成物であって、
    0.5%〜8%の酸化剤と、
    0.25%〜6%のアルカリ化剤とを含み、
    前記組成物が、1.5からの酸性pHを有する酸化成分と、7.5〜11.5のアルカリpHを有する色味成分との混合から得られ、前記酸化成分が、請求項1〜10に記載の毛髪処理製品による緩衝系を含み、
    前記組成物が、請求項1〜10に記載の従来の酸化成分から得られる毛髪処理組成物と比較して、pHが0.5単位から低下する、毛髪処理組成物。
  12. 色味成分のアルカリ度を打ち消すための、請求項1から10に記載の毛髪処理製品における酸化成分の使用。
  13. 毛髪処理製品で使用するための、および/または色味成分と混合した時に毛髪処理組成物を得るための、アルカリキャンセル酸化成分であって、前記酸化成分は、1.5を超える酸性pHを有し、かつ
    前記酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源と、
    緩衝系であって、
    緩衝酸性化合物と、
    緩衝アルカリ化合物とを含む、緩衝系と、
    を含み、
    前記緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択され、対応する前記緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群から選択され、
    前記緩衝酸性化合物および前記緩衝アルカリ化合物は、前記酸化成分の総重量に対して
    0.5%〜4%のリン酸、および0.4%〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比は1:1〜10:1であり、
    前記緩衝系の前記緩衝能力は、前記酸化成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%、およびリン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%を含む従来の酸化成分の前記緩衝系よりも5倍〜40倍優れている、アルカリキャンセル酸化成分。
  14. 毛髪処理製品であって、
    (1)1.5を超える酸性pHを有し、前記酸化成分の総重量に対して、1%〜16%の少なくとも一つの酸化剤源を含む、酸化成分と、
    (2)7.5〜11.5のアルカリpHを有し、前記色味成分の総重量に対して、
    0.5%〜12%の少なくとも一つのアルカリ化剤源を含む、色味成分と、
    (3)緩衝系を含む第三の成分であって、前記緩衝系が、
    緩衝酸性化合物と、
    緩衝アルカリ化合物とを含む、第三の成分と、
    を含み
    前記緩衝酸性化合物は、有機酸および無機酸からなる群から選択され、前記対応する緩衝アルカリ化合物は、アルカリ金属塩、アミノ酸、およびそれらの塩からなる群から選択され、
    前記緩衝酸性化合物および前記緩衝アルカリ化合物は、前記第三の成分の総重量に対して0.5%〜4%のリン酸、および0.4%〜3.5%のリン酸二ナトリウムを含む緩衝系と同等の緩衝効果を提供するのに十分な量で存在し、リン酸とリン酸二ナトリウムとの重量比は1:1〜10:1であり、
    前記緩衝系の前記緩衝能力は、前記第三の成分の総重量に対して、リン酸である緩衝酸性化合物の約0.1%、およびリン酸二ナトリウムである緩衝アルカリ化合物の約0.1%を含む、従来の第三の成分の前記緩衝系よりも5倍〜40倍優れている、毛髪処理製品。

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