JP2021531574A - 産業用pcデバイス及び産業用pcデバイスの動作方法 - Google Patents

産業用pcデバイス及び産業用pcデバイスの動作方法 Download PDF

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Abstract

IPCデバイスを提供する。IPCデバイスは以下を含む:制御データで工場装置を制御するための、制御アプリケーションと、工場装置のデジタルコピーを提供するための、デジタルツインと、入力として工場装置データと制御データとを受け取り且つ出力として第1の改変データを提供する第1の人工知能アルゴリズムを実行するための、AI−Rアプリケーションであって、制御アプリケーションが制御データを第1の改変データの機能として改変するよう構成されることと、入力としてデジタルツインデータと仮想制御データとを用い且つ出力として第2の改変データを提供する第2の人工知能アルゴリズムを実行するための、AI−Gアプリケーション。【選択図】図11

Description

本発明は産業用パーソナルコンピュータ(産業用PC又はIPC)デバイスに関する。更に、本発明はIPCデバイスの動作方法に関する。
IPCデバイスは、物理的工場装置の動作を制御するため、産業環境において度々用いられる。いくつかのIPCデバイスは、物理的工場装置の制御と動作を最適化するため、物理的工場装置からのセンサデータ等を分析できる。
米国特許出願公開第2017/0091791 A1
上記記載の先行技術文献は、物理的発電所のデジタルモデルを含む発電システムのデジタルモデルからなるデジタル発電所を開示している。デジタル発電所は、物理的発電所の動作に関するデータに基づきデジタルモデルを再構成するための機械学習エンジンを含む。
改善されたIPCデバイスを提供することが本発明の目的の1つである。本発明の更なる目的は、改善されたIPCデバイスの動作方法の提供である。
第1の様態によると、産業用パーソナルコンピュータ(IPC)デバイスが提供される。これは、
リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)と、
汎用オペレーティングシステム(GPOS)と、
制御データを生成し、生成された制御データにより物理的工場装置を制御するための、RTOS内で稼働する制御アプリケーションと、
仮想制御データを生成するための仮想制御アプリケーションと、デジタルツインを用いて仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置の動作をシミュレートするためのシミュレーションアプリケーションとを含む、物理的工場装置のデジタルコピーを提供するため、GPOS内で稼働するデジタルツインと、
入力として物理的工場装置データと制御データを受け取り且つ出力として第1の改変データを提供する第1の人工知能アルゴリズムを実行するため、制御アプリケーションと相互にやり取りする、リアルタイム人工知能(AI−R)アプリケーションであって、物理的工場装置データが物理的工場装置の動作を示すデータを含み、制御アプリケーションが制御データを第1の改変データの機能として改変するよう構成されることと、
入力としてデジタルツインデータと仮想制御データとを用い且つ出力として第2の改変データを提供する第2の人工知能アルゴリズムを実行するため、デジタルツインと相互にやり取りする、汎用人工知能(AI−G)アプリケーションであって、デジタルツインデータがデジタルツインを用いた物理的工場装置のシミュレーションを示すデータを含み、仮想制御アプリケーションが仮想制御データを第2の改変データの機能として改変するよう構成されることと
を含む。
AI−Rアプリケーションは、物理的工場装置を含む現実のシステムにおいて試験を実行し、AI−Gアプリケーションは、物理的工場装置を表現するデジタルツインを含む仮想システムにおいて試験を実行してよい。具体的には、IPCデバイスが2つの並行学習プロセスを実行し、これにより(現実の)物理的工場装置の制御と動作を改善する。
IPCデバイスは、産業環境で用いられるIPCであることができる。それは、物理的工場装置を制御するために用いられることができる。物理的工場装置は、機械であってよく、及び/又は、製造システム等の一部であることができる。
IPCデバイスは、少なくとも2つの別々のオペレーティングシステム、RTOSとGPOSとを含んでよい。RTOSは、データが入るとリアルタイムで処理するリアルタイムアプリケーションを提供できる。RTOSは、機械及び産業システム、具体的には物理的工場装置を制御するために用いられてよい。物理的工場装置を制御するため、RTOSは制御アプリケーションを含んでよい。RTOSは、特定の動作が、発生するたびに精確に同一の時間量で実行されるよう、コンピュータのリソースを管理してよい。
GPOSは、操作者インターフェイス、データベース、汎用演算タスクを扱うために用いられてよい。GPOSの例は、Apple OS X、Linux(登録商標)、Microsoft Windowsである。GPOSは、リアルタイムでデータを処理しないアプリケーションを提供できる。RTOSとGPOSは、IPCデバイスの異なる仮想マシンの一部であることができる。
制御アプリケーションは、物理的工場装置の動作を制御するための制御データを生成してよい。制御アプリケーションは、例えば、マシンコントローラと見なすことができる。制御データは、特定の処理の時間幅の指標、パラメータ設定、物理的工場装置の動作に有用な他の指標を提供できる。制御アプリケーションはRTOS上で稼働してよい。いくつかの実施形態において、制御アプリケーションはRTOSと同一の仮想マシン上に位置する。
動作の間、物理的工場装置は、物理的工場装置がどう動作するかを示す物理的工場装置データにより説明されることができる。物理的工場装置データは、例えば物理的工場装置付近又は物理的工場装置上に位置するセンサから取得されたセンサデータであってよい。
デジタルツインは、物理的工場装置の仮想、デジタル表現であることができる。いくつかの実施形態において、デジタルツインはGPOSと同一の仮想マシン上に位置する。デジタルツインはGPOS上で稼働する。それは、シミュレーションアプリケーションと仮想制御アプリケーションを含むことができる。仮想制御アプリケーションは、GPOS環境における制御アプリケーションのマッピングと見なすことができる。具体的には、それは(仮想)デジタルツインを制御するための仮想制御データを生成できる。シミュレーションアプリケーションは、デジタルツインを用いて物理的工場装置の動作をシミュレートしてよい。このようなシミュレーションにおいて、デジタルツインは、仮想制御アプリケーションから仮想制御データを受け取り、物理的工場装置が仮想制御データで制御された場合の物理的工場装置の動作をシミュレートしてよい。ツインディバイスを用いた物理的工場装置のシミュレーションは、仮想環境における物理的工場装置の仮想マッピングと見なされてよい。
AI−Rアプリケーションは、IPCデバイス内に第1の学習サイクルを提供するためといった、第1の人工知能(AI)アルゴリズムを実行できる。つまり、AI−Rアプリケーションは、出力として第1の改変データを生成するため、第1のAIアルゴリズムを用いて、入力として受け取ったデータ(物理的工場装置データと制御データ)を評価してよい。第1の改変データは、次いで、制御データを改変するため、具体的には制御データを更新及び/又は最適化するため、制御アプリケーションにより用いられてよい。このようにして、(改変された)制御データで制御される物理的制御デバイスの動作が改変、具体的には更新及び/又は最適化されることができる。AI−Rアプリケーションは、制御アプリケーションで第1の最適化ループを形成すると見なされてよい。
第1の学習サイクルと並行し、AI−GアプリケーションはIPCデバイス内で第2のAIアルゴリズムを実行してよい。AI−Gアプリケーションは、出力として第2の改変データを生成するため、第2のAIアルゴリズムを用いて、入力として受け取ったデータ(デジタルツインデータと仮想制御データ)を評価してよい。第2の改変データは、次いで、仮想制御データを改変するため、具体的には仮想制御データを更新及び/又は最適化するため、仮想制御アプリケーションにより用いられてよい。このようにして、デジタルツインでシミュレートされ、(改変された)仮想制御データで制御される物理的制御デバイスの(仮想)動作が改変、具体的には更新及び/又は最適化されることができる。AI−Gアプリケーションは、仮想制御アプリケーションで第2の最適化ループを形成すると見なされてよい。
(第1及び第2の)AIアルゴリズムは、ニューラルネットワークといった、機械学習アルゴリズムであることができる。これらは教師あり又は教師なし学習アルゴリズムであることができる。AIアルゴリズムは、決定木、隠れマルコフモデル、近傍法、階層化法、線形回帰法等に基づくアルゴリズムであってもよい。
AI−Gアプリケーションの学習サイクルがデジタルツインによる物理的工場装置の仮想表現に関連づくことができるのに対し、AI−Rアプリケーションの学習サイクルは現実の物理的工場装置に関連づくことができる。デジタルツインに関連する学習サイクルがGPOSを用いて非リアルタイムで実装されることができるのに対し、現実の物理的工場装置に関連する学習サイクルはRTOSを用いてリアルタイムで実装されることができる。AI−Gアプリケーションが物理的工場装置を表現するデジタルツインを含む仮想システムにおいて試験を実行してよいのに対し、AI−Rアプリケーションは物理的工場装置を含む現実のシステムにおいて試験を実行してよい。具体的には、IPCデバイスは、制御データを改変するための改変データを取得するため、2つの並行学習プロセスを実行する。
いくつかの実施形態において、物理的工場装置の制御は、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションでの両方の学習サイクルを用いて最適化されることができる。この場合、物理的工場装置の動作も、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションでの両方の学習サイクルを用いて最適化されてよい。これにより、改善されたIPCデバイスが提供される。
制御データの最適化は、具体的には制御データの改変を示し、改変済み制御データで制御された物理的工場装置の動作を記述した物理的工場装置データが、物理的工場装置の最適動作を示す所定の最適データに近づく。
1つの実施形態によると、
AI−Gアプリケーションが、第2の改変データをAI−Gアプリケーションに送るよう更に構成され、
AI−Rアプリケーションが、受け取った第2の改変データの少なくとも一部を制御アプリケーションへ提供する、及び/又は、第2の改変データを拒否するよう更に構成され、
制御アプリケーションが、制御データを第2の改変データの少なくとも一部の機能として改変するよう構成される。
AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションは、第2の改変データ及び/又は詳細を後述するフィードバックデータの送信を含むクロストークを実行してよい。第2の改変データは、物理的工場装置の制御データを改変するため、「現実の」システムにおいて用いられてよい。物理的工場装置の制御データはこうして、第1及び/又は第2の改変データの少なくとも一部を参照し改変、具体的には最適化されてよい。これにより、物理的工場装置の動作が更に改善されることができる。更に、制御データが第1及び/又は第2の改変データの機能として改変されることができるため、IPCデバイスの柔軟性が向上する。
詳細には、第2の改変データを受け取るAI−Rアプリケーションは、制御データを改変するため第2の改変データを部分的に又は全体的に受け入れるか、第2の改変データを拒否して制御データを改変するために全く使用しないかを決定してよい。AI−Rアプリケーションによる第2の改変データの検証により、IPCデバイスと物理的工場装置の安全性が改善されることができる。
更なる実施形態によると、AI−Rアプリケーションは、第2の改変データが、制御データを改変するため部分的に用いられたか、制御データを改変するため全体的に用いられたか、及び/又は拒否されたかを示すフィードバックデータをAI−Gアプリケーションに送るよう更に構成される。フィードバックデータは、例えば、第2のAIアルゴリズムを改変するためAI−Gアプリケーションにより用いられてよい。これにより、第2のAIアルゴリズムが改善される。
更なる実施形態によると、シミュレーションアプリケーションは、デジタルツインを用いて改変済み仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置をシミュレートするよう更に構成され、AI−Gアプリケーションは、デジタルツインを用いて改変済み仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置の動作のシミュレーションの結果に基づき、第2の改変データがAI−Rアプリケーションに送信されるべきかを判定するよう更に構成される。
第2の改変データをAI−Rアプリケーションへ送信する前に、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データで改変された改変済み仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置の動作のシミュレーションを実行してよい。このシミュレーションの結果により、具体的にはシミュレーション結果が良好及び/又は特定の範囲内である場合、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データをAI−Rアプリケーションへ送ることを決定してよい。或いは、例えばシミュレーション結果が不良及び/又は特定の範囲外である場合、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データをAI−Rアプリケーションへ送らないことを決定してよい。後者の場合、第2の改変データは破棄される。
更に、いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の改変データは、制御データを改変するために用いられたか否かに関わらず、記憶部に格納されてよい。
更なる実施形態によると、AI−Gアプリケーションは、フィードバックデータに基づき、及び/又は、第1の改変データに基づき、物理的工場装置をより好ましく表現するため、デジタルツインを改変するよう更に構成される。デジタルツインは、デジタルツインとAI−Gアプリケーションを用いた学習プロセスを改善するため改変されてよい。
更なる実施形態によると、AI−Rアプリケーション及び/又はAI−Gアプリケーションは、IPCデバイス内に挿入可能な拡張カード、好ましくはIPCエクスプレスカード上で提供される。具体的には、拡張カードは取り外し可能でIPCデバイスに挿入可能である。
拡張カードは、IPCデバイスのAIレイヤ―上でAI−RアプリケーションとAI−Gアプリケーションとを提供してよい。拡張カードは、拡張としてIPCデバイス、具体的には既存のIPCデバイスに加えることができ、これによりAI−RとAI−Gアプリケーションにより提供される二重学習機能をIPCデバイスに提供する。
更なる実施形態によると、IPCデバイスは、物理的工場装置の動作を改変するため、2つの別々の学習サイクルを含み、学習サイクルの1つは、産業用リアルタイム動作要件に準拠するようAI−Rアプリケーションを用いてRTOSとの相互のやり取りにおいて実行され、他方の学習サイクルは、産業用リアルタイム要件からは独立してAI−Gアプリケーションを用いてGPOSとの相互のやり取りにおいて実行される。
更なる実施形態によると、物理的工場装置は、高リスク因子により特徴付けられた高リスクにさらされることにより、又は、高リスク因子よりも低い低リスク因子により特徴付けられた低リスクにさらされることにより、動作されることができ、第1の人工知能アルゴリズムは、第1の改変データの機能として改変された制御データにより制御される物理的工場装置を低リスクにさらす第1の改変データを提供する、低リスク人工知能アルゴリズムであり、第2の人工知能アルゴリズムは、第2の改変データの機能として改変された制御データにより制御される物理的工場装置をシミュレートするデジタルツインを高リスクにさらす第2の改変データを提供する、高リスク人工知能アルゴリズムである。
詳細には、理論的に物理的工場装置を高リスクにさらす可能性のある、制御データの全ての改変は、デジタルツインにより仮想システム上で試験される。具体的には、物理的工場装置の高リスク動作は、常にデジタルツインで試験される。この試験がそのようなリスクをはらむ制御データを用いた物理的工場装置の動作が安全であると示した場合のみ、第2の改変データは有効化され、現実の物理的システムの制御データを改変するために用いられる。高リスクな物理的工場装置の動作はこれにより避けられ、これにより物理的工場装置の安全対策が改善される。
更なる実施形態によると、制御アプリケーションは、
制御データが第1及び/又は第2の改変データの機能として部分的にのみ改変される、制御データの部分的改変を実行することにより、第1及び/又は第2の改変データの機能として制御データを増分的に部分的に改変することと、
部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲内に位置するか否かを判定することと、
部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲内に位置すると判定した場合、制御データが第1及び/又は第2の改変データの機能として完全に改変されるまで、制御データを部分的に改変するステップと、部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲内に位置するか否かを判定するステップとを繰り返す。
詳細には、制御データは第1及び/又は第2の改変データを用いて一度に改変されるのではなく、ゆっくり、ステップバイステップ式に改変される。各ステップにおいて、制御データは第1及び/又は第2の改変データを用いて増分的に僅かに改変される(部分的改変)。このような制御データの僅かな改変の後、僅かに改変された制御データにより制御されたときの物理的工場装置の動作は、この動作が記述された物理的工場装置データが許可可能な範囲内にあるか否かを判定することにより検証される。物理的工場装置データが許可可能な範囲内にある場合に限り、制御データは第1及び/又は第2の改変データを用いて、やはり小さなステップで更に改変される。
詳細には、各ステップにおいて、制御データは部分的に改変され、各ステップで第1及び/又は第2の改変データにより定められたものに近づく。各ステップ後の物理的工場装置データの部分的改変と検証は、制御データが第1及び/又は第2の改変データにより定められた改変により完全に改変されるまで繰り返されることができる。
ステップのうちの1つの後、物理的工場装置データが許可可能な範囲外である場合、第1及び/又は第2の改変データを用いた制御データの全体的な改変は停止され、制御データは第1及び/又は第2の改変データに基づく改変前のその値に再設定されてよい。このため、物理的工場装置データにより示された、許可可能な範囲外となる物理的工場装置の不正確な動作が防止されることができる。
更なる実施形態によると、制御アプリケーションは、初期改変の間に部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲外に位置すると制御アプリケーションが判定した場合、第1及び/又は第2の改変データの機能としての制御データの初期改変とは異なる第1及び/又は第2の改変データの機能としての制御データの改変を再開するよう構成される。
第1及び/又は第2の改変データを用いた制御データの改変は、物理的工場装置データが制御データの初期に試みられた改変において許可可能な範囲外にあると判明した場合、再開されることができる。後続の制御データの改変において、例えば、制御データのパラメータが改変される順序が変更されることができる。これにより、AI−Rアプリケーション及び/又はAI−Gアプリケーションにより提案された改変は、物理的工場装置データが許可可能な範囲を離れない方法において適用され、これにより物理的工場装置の正確な動作と見なされる。
更なる実施形態によると、
仮想制御アプリケーションが、IPCデバイスにより受け取られた、受け取られた命令の機能として仮想制御データを生成するよう構成され、
シミュレーションアプリケーションが、デジタルツインを用いて、受け取られた命令の機能として生成された仮想制御データで制御される物理的工場装置をシミュレートするよう構成され、
仮想制御アプリケーションが、シミュレーションアプリケーションからの、受け取られた命令の機能として生成された仮想制御データで制御される物理的工場装置のシミュレーションの結果に基づき、受け取った命令が安全であるか否かを判定するよう構成される。
IPCデバイスが、例えばユーザから又は外部デバイスから命令を受け取ったとき、これら命令はデジタルツインを用いて検証されてよい。具体的には、物理的工場装置の動作におけるそのような命令の影響が、シミュレーションアプリケーションでシミュレートされることができる。いくつかの実施形態において、IPCデバイスは、デジタルツインによるシミュレーションが、受け取った命令の使用が安全であると示した場合にのみ、受け取った命令を実装する。これにより、IPCデバイスと物理的工場装置との安全性が改善されることができる。
更なる実施形態によると、AI−Gアプリケーションは、第2の改変結果を提供するため、それぞれ異なる人工知能アルゴリズムを用いるよう構成された複数のサブアプリケーションを含む。第2の改変結果は、上述した第2の改変データに対応できる。
異なるAIアルゴリズムの使用は、異なる第2の改変結果が仮想制御データ及び/又は(現実の)制御データの改変するための案として取得できる点で有益でありうる。物理的工場装置の制御と動作は、様々な第2の改変結果を用いてより効率的な方法で改善されうる。異なるAIアルゴリズムの使用は、IPCデバイスの柔軟性を更に向上しうる。
更なる実施形態によると、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データを生成するため、そして第2の改変データをAI−Rアプリケーションに送信するため、複数のサブアプリケーションにより提供された第2の改変結果の少なくともいくつかを組み合わせるよう構成される。
更なる実施形態によると、第1及び第2のAIアルゴリズムは異なるAIアルゴリズムである。学習サイクルにおける2つの異なるAIアルゴリズムの使用は、各AIアルゴリズムからの最良を集められることから有用である。物理的工場装置の制御と動作は、様々な第2の改変結果を用いてより効率的な方法で改善されうる。
更なる実施形態によると、第1及び第2のAIアルゴリズムは、物理的工場装置の異なる機能に関連する第1及び第2の改変データを生成するために用いられ、機能は、物理的工場装置の保守に関する予測を提供する物理的工場装置の予測保守、全体的な設備効率、及び/又は、物理的工場装置の電力効率に関する予測を提供する電力効率予測のうちの少なくとも1つを含む。
AI−GとAI−Rは、並行して物理的工場装置の異なる様態(機能)を訓練及び/又は改善するために用いられてよい。
更なる実施形態によると、IPCデバイスは、GPOSとRTOSを仮想的に分離するハイパーバイザ部を更に含む。ハイパーバイザ部はハイパーバイザであることができ、「仮想マシンモニタ」とも呼ばれる。ハイパーバイザは更に、異なるオペレーティングシステム間、具体的にはGPOSとRTOS間の通信を可能とする。該通信はセキュア通信であることができる。
更なる実施形態によると、IPCデバイスは、ハイパーバイザを介してGPOSとRTOSとから仮想的に分離された更なるオペレーティングシステムを含み、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションは該更なるオペレーティングシステム内で稼働する。更なるオペレーティングシステムは、更なる仮想マシンに対応してよい。
更なる実施形態によると、拡張カードは、ハイパーバイザ部を介しRTOSとGPOSと通信するよう構成される。具体的には、拡張カードは、ホストオペレーティングシステムとして仮想化されるか、ハイパーバイザ部を介し他のオペレーティングシステムと通信する仮想化された仮想マシンとして仮想化されることができる。
ここで説明される様々なアプリケーション(AI−Gアプリケーション、AI−Rアプリケーション、制御アプリケーション等)並びにデジタルツインは、ソフトウェア及び/又はハードウェアとして実装されてよい。
第2の様態によると、第1の様態又はその実施形態によるIPCデバイスのための拡張カードが提供される。拡張カードは、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションとを含み、IPCデバイス内に挿入可能である。詳細には、IPCデバイスは、拡張カードを挿入するためのスリットを含んでよい。拡張カードはIPCデバイス内に取り外し可能に挿入可能であってよい。具体的には、第2の様態の拡張カードは、第1の様態の実施形態において説明される拡張カードに対応する。
第3の様態によると、第1の様態又はその実施形態によるIPCデバイスを含む工場システムと、IPCデバイスにより制御される物理的工場装置とが提供される。物理的工場装置は上記で定義された工場装置であることができる。
第4の様態によると、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)と汎用オペレーティングシステム(GPOS)とを含む産業用PC(IPC)デバイスの動作方法が提供される。該方法は、
制御アプリケーションを用いて制御データを生成することと、
制御アプリケーションを用いて生成された制御データにより物理的工場装置の動作を制御することと、
GPOS内で稼働するデジタルツインとして物理的工場装置のデジタルコピーを提供することと、
仮想制御データを生成することと、
デジタルツインを用いて仮想制御データで制御されるときの物理的工場装置の動作をシミュレートすることと、
制御アプリケーションと相互にやり取りするリアルタイム人工知能(AI−R)アプリケーションを用いて、入力として物理的工場装置データと制御データとを受け取り且つ出力として第1の改変データを提供する第1の人工知能アルゴリズムを実行することであって、物理的工場装置データが物理的工場装置の動作を示すデータを含むことと、
制御データを第1の改変データの機能として改変することと、
デジタルツインと相互にやり取りする汎用人工知能(AI−G)アプリケーションを用いて、入力としてデジタルツインデータと仮想制御データとを用い且つ出力として第2の改変データを提供する第2の人工知能アルゴリズムを実行することであって、デジタルツインデータがデジタルツインを用いた物理的工場装置のシミュレーションを示すデータを含むことと、
仮想制御データを第2の改変データの機能として改変することと
を含む。
具体的には、第4の様態によるIPCデバイスの動作方法は、第1の様態又はその実施形態によるIPCデバイス上で動作される。
IPCデバイス(第1の様態とその実施形態)を参照し説明される実施形態と特徴は、方法(第4の様態)、工場システム(第3の様態)、拡張カード(第2の様態)に準用される。
本発明の更なる可能な実装又は代替的解決は、実施形態に関し上記又は下記に説明される特徴の組み合わせ―ここでは明示的に言及されない―をも包含する。当業者は、本発明の最も基本的な形態に、個々の又は孤立した態様と特徴を加えてもよい。
本発明の更なる実施形態、特徴、利点は、添付の図面と併せ、後続の説明及び請求項から明らかになるであろう。
第1の実施形態による工場システムを示す。 第1の実施形態によるIPCデバイスの動作方法を示す。 第2の実施形態によるIPCデバイスの動作方法を示す。 制御データの改変の例を示す。 制御データの改変の例を示す。 制御データの改変の例を示す。 高又は低リスク学習を実行するための方法の例を示す。 受け取られた命令を検証するための方法の例を示す。 AI−Gアプリケーションの例を示す。 IPCデバイスの1つの実施形態を示す。 第2の実施形態による工場システムを示す。 IPCデバイスの例を示す。 AI−RとAI−Gアプリケーションをインストールするための方法の例を示す。 AI−RアプリケーションとAI−Gアプリケーションの割り当ての例を示す。
図面において、具体的に明示しない限り、同様の符号は同様又は機能的に均等である要素を示す。
図1は、第1の実施形態による工場システム100を示す。工場システム100は、第1の実施形態によるIPCデバイス1と、IPCデバイスにより制御される物理的工場装置(PFD)5とを含む。この場合において、工場システム100は、ここでは機械である物理的工場装置5で製品を製造する自動化システムである。
IPCデバイス1は、RTOS2と、GTOS3と、AI−Rアプリケーション9と、AI−Gアプリケーション10とを含む。RTOS2とGPOS3は、IPCデバイス1の2つの仮想的に分離されたオペレーティングシステムである。RTOS2は、RTOS2内で稼働する制御アプリケーション4を含む。GPOS3は、GPOS3内で稼働する、物理的工場装置5を仮想的に表現するデジタルツイン6を有する。デジタルツイン6は、仮想制御アプリケーション7と、シミュレーションアプリケーション8とを含む。
IPCデバイス1は、産業用リアルタイム通信の要件に準拠するリアルタイム環境と、産業用リアルタイム通信の要件に準拠しない汎用環境とに、仮想的に分離されてよい。リアルタイム環境はRTOS2とAI−Rアプリケーション9とを含み、汎用環境はGPOS3とAI−Gアプリケーション10とを含む。
工場システム100のIPCデバイス1は、IPCデバイス1の動作方法により動作することができる。そのような方法の第1の実施形態が図2に示される。下記において、図1のIPCデバイス1の機能を、図1と2を共に参照し説明する。
ステップS1において、制御アプリケーション4は、制御データCDを生成する。制御データCDは、機械5を制御するためのデータである。それは、機械5の特定のパラメータをどう設定するか、いつ機械5をオン及びオフするか等の指示を含む。
ステップS2において、制御アプリケーション4は、制御データCDを用いて機械5の動作を制御する。制御アプリケーション4はここで、バスにより機械5に制御データCDを送信する。機械5は次いで、制御データCDに定められたものに応じて動作する。具体的には、機械5は、制御データCDにより提供されたパラメータ値に応じて特定のパラメータを設定する。機械5の動作は、物理的工場装置データ(機械データ)PDにより記述されることができる。機械データPDは、機械5上に位置するセンサにより取得されたセンサデータである。
これと並行して、汎用環境において、現実の機械5を表現するためといった、デジタルツイン6がステップS3において提供される。仮想制御アプリケーション7は、制御アプリケーション4と類似の方法で、ただし汎用環境において、動作する。詳細には、ステップS4において、それはデジタルツイン6を制御するための仮想制御データVCDを生成する。仮想制御データVCDは、制御アプリケーション4により生成された制御データCDの機能として生成されることができる。シミュレーションアプリケーション8は、ステップS5においてあたかもデジタルツイン6を用いて仮想制御データVCDで制御されているように機械5の動作をシミュレートするためといったように実行されることができる。デジタルツイン6による機械5のシミュレーションの結果は、デジタルツインデータDDにより記述されることができる。
ステップS6において、リアルタイム環境で、AI−Rアプリケーション9は第1のAIアルゴリズムAI1を実行する。該第1のAIアルゴリズムAI1は、入力として制御データCDと機械データPDとを受け取るニューラルネットワークアルゴリズムである。出力として、第1のAIアルゴリズムAI1は、第1の改変データMD1を生成する。第1の改変データMD1は、次いでステップS7において制御データCDを改変するため制御アプリケーション4により用いられるデータである。具体的には、第1のAIアルゴリズムAI1は、制御アプリケーション4による機械5の制御を改善でき、これにより機械5の動作も、例えば効率、電力消費等の点で、改善できるよう、第1の改変データMD1を決定する。
ステップS6と並行し、ステップS8において、汎用環境で、AI−Gアプリケーション10は第2のAIアルゴリズムAI2を実行する。該第2のAIアルゴリズムAI2は、入力として仮想制御データVCDとデジタルツインデータDDとを受け取るニューラルネットワークアルゴリズムである。出力として、第2のAIアルゴリズムAI2は、第2の改変データMD2を生成する。第2の改変データMD2は、次いでステップS9において仮想制御データVCDを改変するため仮想制御アプリケーション7により用いられるデータである。具体的には、第2のAIアルゴリズムAI2は、デジタルツイン6でシミュレートされたように機械5の仮想制御を改善するよう、第2の改変データMD2を決定する。
ステップS7とS9の前又は後で、AI−Gアプリケーション10とAI−Rアプリケーション9は互いに、制御データCD、仮想制御データVCD、第1及び/又は第2の改変データMD1、MD2、及び/又はフィードバックデータFDといったデータを任意で交換できる。このデータの任意の交換は、下記に詳細に説明する。
図3は、第2の実施形態によるIPCデバイス1の動作方法を示す。第2の実施形態による方法は、ステップS10〜S15を更に含む点において、図2の第1の実施形態の方法とは異なる。
ステップS10において、AI−Gアプリケーション10は、AI−Rアプリケーション9へ第2の改変データMD2を送信する。AI−Rアプリケーション9は、次いでステップS11において、制御データCDを改変するために第2の改変データMD2を用いるか否かを判定する。この判定は、AI−Rアプリケーション9の第1のAIアルゴリズムAI1を用いて実行されることができる。
AI−Rアプリケーション9が受け取った第2の改変データMD2を用いないと判定した場合、第2の改変データMD2が制御データCDを改変するために用いられないことを示すフィードバックデータFDをAI−Gアプリケーション10へ送信する(図3のステップS12)。或いは、AI−Rアプリケーションが第2の改変データMD2を(少なくとも部分的に)用いると判定した場合、制御アプリケーション4に制御データCDを第2の改変データMD2の少なくとも一部の機能として改変するよう命令する(図3のステップS13)。
制御データCDが第2の改変データMD2の機能として改変されると、ステップS14においてAI−Rアプリケーション9は、第2の改変データMD2が少なくとも部分的に制御データCDを改変するために用いられたことを示すフィードバックデータFDをAI−Gアプリケーション10へ送る。
いくつかの実施形態において、フィードバックデータFDは、第2の改変データMD2を用いて改変された制御データCDで制御された機械5の動作が改変前と比較し実際に改善されたか否かの表示も含む。この場合、AI−Rアプリケーション9が改変された制御データCDで機械5を制御し、そのような制御の結果となる機械データPDを観察することにより、改変された制御データCDの有用性を試験する。
フィードバックデータFDを受け取ると、ステップS15において、AI−Gアプリケーション10は、フィードバックデータFDを参照し、デジタルツイン6及び/又は第2のAIアルゴリズムAI2を改変する。これにより、例えば第2の改変データMD2がAI−Rアプリケーション9にとって有用でない場合、第2のAIアルゴリズムAI2は該拒否された第2の改変データMD2に類似する改変を探すことを避けるよう適合されることができる。これにより、第2の改変データMD2を用いた学習プロセスが改善されることができる。
IPCデバイス1は、つまり2つの並行した学習プロセスを―1つをリアルタイム環境で1つを汎用環境で―実行することができる。これにより、機械5の制御と動作が、より効率的な方法で改善されることができる。
図2と3に示された方法のステップS1〜S15の順番は改変することができる。更に、第2の改変データMD2を送信する前に、第2の改変データMD2の有用性がAI−Gアプリケーション10を用いて試験されることができる。詳細には、第2の改変データMD2を用いて改変された仮想制御データVCDでの機械5の制御は、デジタルツイン6を用いてシミュレートすることができ、該シミュレーションの結果は、AI−Gアプリケーション10により分析されることができる。第2の改変データMD2は、AI−Gアプリケーション10がシミュレーション結果が良好であると判定した場合のみ、AI−Rアプリケーション9へ送信されてよい。さもなくば、第2の改変データMD2は、例えば記憶部(図示せず)に格納される。
図4、5、6は。第2の改変データMD2の機能としての制御データCDの改変の例を示す(ステップS13に対応)。制御データCDは、第1の改変データMD1の機能として(ステップS7に対応)、又は同一ラインに沿って第1及び第2の改変データMD1、MD2の両方の機能として、改変されることができる。
図4に示されるように、初期の制御データCDは2つのパラメータPとPにより定義される。現実のシステムにおいて、制御データCDはより多くのパラメータにより定義されることができるが、表現を簡略化するため、ここでは2つのパラメータPとPのみに依存する。第2の改変データMD2により改変された制御データCDは、「CD提案」として示され、やはり2つのパラメータPとPにより特徴付けられ、それらの値は初期の制御データCDのものと比較し両方とも改変される(ここでは増加される)。
初期の制御データCDを改変し、改変された制御データCDを取得するため、制御アプリケーション4は、ステップバイステップの最適化を実行してよい。図4と5において、各ステップは点で示される。各ステップにおいて、制御データCDは僅かに改変され、パラメータPとPが第2の改変データMD2により提案されたパラメータPとPに近づく。制御データCDの各僅かな改変の後、制御アプリケーション4は、改変された制御データCDで動作した機械5の機械データPDが許可可能な範囲内にあるか検証する。許可可能な範囲は、最低ライン「MIN」より上の全てとして図6に示される。
機械データPDが許可可能な範囲内にあると判定された場合、制御データCDは、パラメータPとPが第2の改変データMD2により定められた値に到達するまで、第2の改変データMD2の機能として更に改変される。ただし、改変のうちの1つの後に機械データPDが許可可能な範囲外にあると判定された場合、制御データCDのパラメータPとPはこれらの初期値に再設定され(図5の矢印番号1と2)、制御データCDの第2の改変データMD2の機能としての改変は、パラメータPとPが異なる程度と異なる順序において改変される(図5の矢印番号3)、異なる経路に従い、異なる方法において再開される。この制御データCDのステップバイステップの改変は、機械5が不要なリスクにさらされず正確な方法で継続して動作する、機械5の動作の制御された改変を可能とする。
図7は、IPCデバイス1で高又は低リスク学習を実行するための方法の例を示す。該方法は、図2と3を参照し説明したIPCデバイス1の動作方法の一部であることができる。
図7のステップS30において、IPCデバイス1は機械5の動作を改善するため実行したい学習ステップが高又は低リスク学習ステップであるか判定する。高リスク学習ステップは、現実の物理的機械で(リアルタイム環境において)実行された場合に機械5を高リスクにさらす学習ステップである。低リスク学習ステップは、現実の物理的機械で(リアルタイム環境において)実行された場合に機械5を低リスクにさらす学習ステップである。
機械5を破壊させうることから、機械5を高リスクにさらすことを避けることが好ましい。例えば、学習ステップがいくつかの危険な化学物質が混合される機械5の試験を含む場合、爆発のリスクが存在する可能性があり、この場合、学習試験は現実の機械5で実行されるべきではない。
このため、学習ステップが高リスク学習ステップである場合、AI−Gアプリケーション10を用いて実行される(ステップS30)。リスクのある処理は、機械5で試験されるのではなく、デジタルツイン6を用いてシミュレートされ、これにより機械5を保護する。
ステップS32において、AI−Gアプリケーション10は、試験された処理が実際に機械5を高リスクにさらすか、機械5のリスクを低減するため最適化できるかを判定する。機械5を低リスクにさらすのみである最適化が見つかった場合、前に既に述べたように、ステップS34において、結果的に得られた第2の改変データMD2がAI−Rアプリケーション9へ送られる。或いは、機械5を低リスクにさらす最適化が見つからなかった場合、ステップS33においてこの結果は記憶部に格納される。
一方、低リスク学習ステップでは、ステップS35において学習がAI−Rアプリケーション9上で直接開始される。AI−Rアプリケーション9は、前述したステップS1、S2、S6、S7を実行する。具体的には、制御データCDは、学習プロセスの結果として得られた第1の改変データMD1に基づき改変される。
ステップS37において、AI−Rアプリケーション9は、第1の改変データMD1の機能として改変された制御データCDで機械5を制御することにより、第1の改変データMD1の有用性を試験する。この試験動作の結果となる機械データPDによって、ステップS38においてAI−Rアプリケーション9は第1の改変データMD1が有用(成功)であるか否かを判定する。これらが有用であると判定されたにおいて、デジタルツイン6、具体的には仮想制御データVCDを生成する仮想制御アプリケーション7が、ステップS39において更新される。さもなくば、第1の改変データMD1は記憶部に格納される(ステップS33)。
図8は、受け取った命令を検証するための方法の例を示す。該方法は、図2と3を参照し説明したIPCデバイス1の動作方法の一部であることができる。
受け取った命令は、図8のステップS40においてユーザ、又はクラウドといった外部デバイスからIPCデバイス1により受け取られた制御データCDに関連する命令である。受け取られた命令が制御データCDにおいて実装されることにより実行される前に、これらは、機械5の不適切な動作を避けるため、IPCデバイス1により検証される。
検証は、ステップS41において、デジタルツイン6を用いた命令のシミュレーションを含む。詳細には、デジタルツイン6は、受け取った命令に応じて制御された機械5の動作をシミュレートする。
ステップS42において、AI−Gアプリケーション10は、シミュレーションの結果に基づき、受け取られた命令による機械5の動作が安全であり、他の要件に準拠するか否かを判定する。受け取られた命令が安全であり全ての要件に準拠する場合、受け取られた命令は、ステップS45において現実の機械5を有する現実のシステムにおける使用のためAI−Rアプリケーション9へ転送される。さもなくば、受け取られた命令が安全でない、及び/又は全ての要件に準拠しない場合、IPCデバイス1のユーザはステップS43において警報を通じて通知され、シミュレーションの結果がステップS44において記憶部に格納される。このため上記方法は、機械5の安全性を保証するための、受け取られた命令の検証を可能とする。
図9は、I−Gアプリケーション10’の例を示す。I−Gアプリケーション10’は、IPCデバイス1のAI−Gアプリケーション10を置き換えることができる。I−Gアプリケーション10’は、それぞれが異なる第2のAIアルゴリズムAI2a、AI2b、AI2cを実行可能な3つのサブアプリケーション27〜29を含む。AIアルゴリズムAI2aはニューラルネットワークアルゴリズムであり、AIアルゴリズムAI2bは決定木に依存したアルゴリズムであり、AI2cは近傍法アルゴリズムである。
各サブアプリケーション27〜29は、そのAIアルゴリズムAI2a〜AI2cのための入力として仮想制御データVCDとデジタルツインデータDDとを受け取り、出力として第2の改変結果MD2a〜MD2cを提供する。第2の改変結果MD2a〜MD2cは、前述したAI−Gアプリケーション10の第2の改変データMD2に直接対応する。或いは、AI−Gアプリケーション10’は、制御データCD及び/又は仮想制御データVCDが改変されるときの根拠となる第2の改変データMD2を形成するため、第2の改変結果MD2a〜MD2cを組み合わせてよい。異なるAIアルゴリズムAI2a〜AI2cの使用は、制御データCDのより好ましくより速い最適化を可能とすることから有用である。
図10は、IPCデバイス50の第2の実施形態を示す。IPCデバイス50は、RTOS2が第1の仮想マシン11上に提供され、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10が第2の仮想マシン12上に提供され、GPOS3が第3の仮想マシン13上に提供される点で、第1の実施形態のIPCデバイス1とは異なる。仮想マシン11、12、13は、ハイパーバイザ部14を介し互いに仮想的に分離される。ハイパーバイザ部14は、仮想マシン11〜13それぞれにハイパーバイザデータHDを提供し、これらをIPCデバイス50のハードウェア構成要素15から分離する。
IPCデバイス50の構成要素は、IPCデバイス1を参照し上記で説明したものと同一の機能を有する。具体的には、IPCデバイス50は、上述した方法、具体的には図2と3の方法により動作されることができる。
図11は、第2の実施形態による工場システム101を示す。工場システム101は、物理的工場装置5’と、物理的工場装置5’を制御するための第3の実施形態によるIPCデバイス51と、クラウド17と、ヒューマン−マシンインターフェイス(HMI)18とを含む。
物理的工場装置5’は、バス30を介し接続され2つのセンサ20とアクチュエータ21の動作を制御する、2つのマスタデバイス19を含む。第3の実施形態によるIPCデバイス51は、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10とが、仮想マシン12ではなく、拡張カード24上に提供される点で、第2の実施形態によるIPCデバイス50とは異なる。それ以外は、IPCデバイス51はIPCデバイス50と同一であり、同一の機能で実行でき、具体的には図2と3の方法により実行される。
図11の工場システム101において、デジタルツイン6は、クラウド17から、そしてHMI18を介しユーザから、データを受け取ることができる。このデータは、例えばデジタルツイン6及び/又は仮想制御データVCDを更新するために用いられることができる。加えて、クラウド17は、有用でない第2の改変データMD2が格納される前述した記憶部に対応できる。デジタルツイン6は、HMI18を介し警報等を更に送出してもよい。
図12は、IPCデバイス51のより詳細な図を示す。該IPCデバイス51は、メインプロセッサ23を含むメインIPCボード22を含む。更に、拡張カード24は、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10とが位置するカードボード26と、カードボード26をメインボード22に接続するコネクタ25とを含む。拡張カード24は、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10及びこれらの並行学習機能を提供するため、IPCデバイス51のスロット内に取り外し可能に挿入されることのできる、取り外し可能なカードである。
図13は、IPCデバイス51内にAI−R及びAI−Gアプリケーション9、10をインストールする方法の例を示す。ステップS20において、拡張カード24がIPCデバイス51内に挿入される。ハイパーバイザ部14は、後続のステップS21で拡張カード24の存在を検出する。ハイパーバイザ部14は、ステップS22において、AIレイヤ―16(図示せず)がインストールされているか否かを判定する。AIレイヤ―16は、拡張カード24の割り当てを処理し、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10との間の効率的な切り替えを容易にするレイヤ―である。そのような割り当てが図14に示される。
AIレイヤ―16がインストールされている場合、ステップS27において拡張カード24がAIレイヤ―16に割り当てられる。次いで、ステップS28において、ハイパーバイザ部14は、AIレイヤー16に割り当てられたIPCデバイス51のコアの数を最小化する。フリーなコアが存在する場合、ステップS29においてハイパーバイザ部14はこれらをRTOS2及び/又はGPOS3に加える。
或いは、AIレイヤ―16がインストールされていない場合、ステップS23においてハイパーバイザ部14はGPOS3のコアのうちのいくつかをAIレイヤ―16に割り当てる。次いで、ステップS24において、ハイパーバイザ部14は拡張カード24をAIレイヤ―16に割り当てる。ステップS25において、AIレイヤ―16がインストールされる。次いで、ステップS26において、ハイパーバイザ部はAIレイヤ―16とRTOS2及びGPOS3との間の通信を確立する。
本発明は好ましい実施形態により説明されたが、当業者にとって全てのの実施形態で改変が可能であることは明らかである。例えば、第1及び第2のAIアルゴリズムは、ニューラルネットワークと決定木アルゴリズムといった2つの異なるAIアルゴリズムであることができる。それ以上に、第1及び第2のAIアルゴリズムAI1、AI2及び/又は複数の第2のAIアルゴリズムAI2a〜AI2cにより改変及び/又は最適化される機能は異なることができ、例えば、物理的工場装置の予測制御、又は物理的工場装置の予測保全を含む。
1 IPCデバイス
2 RTOS
3 GPOS
4 制御アプリケーション
5、5’ 物理的工場装置
6 デジタルツイン
7 仮想制御アプリケーション
8 シミュレーションアプリケーション
9 AI−Rアプリケーション
10、10’ AI−Gアプリケーション
11〜13 仮想マシン
14 ハイパーバイザ部
15 ハードウェア構成要素
16 AIレイヤ―
17 クラウド
18 ヒューマン−マシンインターフェイス
19 マスタデバイス
20 センサ
21 アクチュエータ
22 メインIPCボード
23 メインプロセッサ
24 拡張カード
25 コネクタ
26 カードボード
27〜29 サブアプリケーション
30 バス
50、51 IPCデバイス
100 工場システム
101 工場システム
AI1 第1の人工知能アルゴリズム
AI2 第2の人工知能アルゴリズム
AI2a〜AI2c 第2の人工知能アルゴリズム
CD 制御データ
DD デジタルツインデータ
FD フィードバックデータ
HD ハイパーバイザデータ
MD1 第1の改変データ
MD2 第2の改変データ
MD2a〜MD2c 第2の改変データ
、P パラメータ
PD 物理的工場装置データ
VCD 仮想制御データ
S1〜S15 方法ステップ
S20〜S45 方法ステップ
本発明は産業用パーソナルコンピュータ(産業用PC又はIPC)デバイスに関する。更に、本発明はIPCデバイスの動作方法に関する。
IPCデバイスは、物理的工場装置の動作を制御するため、産業環境において度々用いられる。いくつかのIPCデバイスは、物理的工場装置の制御と動作を最適化するため、物理的工場装置からのセンサデータ等を分析できる。
米国特許出願公開第2017/0091791 A1
上記記載の先行技術文献は、物理的発電所のデジタルモデルを含む発電システムのデジタルモデルからなるデジタル発電所を開示している。デジタル発電所は、物理的発電所の動作に関するデータに基づきデジタルモデルを再構成するための機械学習エンジンを含む。
改善されたIPCデバイスを提供することが本発明の目的の1つである。本発明の更なる目的は、改善されたIPCデバイスの動作方法の提供である。
第1の様態によると、産業用パーソナルコンピュータ(IPC)デバイスが提供される。これは、
リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)と、
汎用オペレーティングシステム(GPOS)と、
制御データを生成し、生成された制御データにより物理的工場装置を制御するための、RTOS内で稼働する制御アプリケーションと、
仮想制御データを生成するための仮想制御アプリケーションと、デジタルツインを用いて仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置の動作をシミュレートするためのシミュレーションアプリケーションとを含む、物理的工場装置のデジタルコピーを提供するため、GPOS内で稼働するデジタルツインと、
入力として物理的工場装置データと制御データを受け取り且つ出力として第1の改変データを提供する第1の人工知能アルゴリズムを実行するため、制御アプリケーションと相互にやり取りする、リアルタイム人工知能(AI−R)アプリケーションであって、物理的工場装置データが物理的工場装置の動作を示すデータを含み、制御アプリケーションが制御データを第1の改変データの機能として改変するよう構成されることと、
入力としてデジタルツインデータと仮想制御データとを用い且つ出力として第2の改変データを提供する第2の人工知能アルゴリズムを実行するため、デジタルツインと相互にやり取りする、汎用人工知能(AI−G)アプリケーションであって、デジタルツインデータがデジタルツインを用いた物理的工場装置のシミュレーションを示すデータを含み、仮想制御アプリケーションが仮想制御データを第2の改変データの機能として改変するよう構成されることと
を含む。
AI−Rアプリケーションは、物理的工場装置を含む現実のシステムにおいて試験を実行し、AI−Gアプリケーションは、物理的工場装置を表現するデジタルツインを含む仮想システムにおいて試験を実行してよい。具体的には、IPCデバイスが2つの並行学習プロセスを実行し、これにより(現実の)物理的工場装置の制御と動作を改善する。
IPCデバイスは、産業環境で用いられるIPCであることができる。それは、物理的工場装置を制御するために用いられることができる。物理的工場装置は、機械であってよく、及び/又は、製造システム等の一部であることができる。
IPCデバイスは、少なくとも2つの別々のオペレーティングシステム、RTOSとGPOSとを含んでよい。RTOSは、データが入るとリアルタイムで処理するリアルタイムアプリケーションを提供できる。RTOSは、機械及び産業システム、具体的には物理的工場装置を制御するために用いられてよい。物理的工場装置を制御するため、RTOSは制御アプリケーションを含んでよい。RTOSは、特定の動作が、発生するたびに精確に同一の時間量で実行されるよう、コンピュータのリソースを管理してよい。
GPOSは、操作者インターフェイス、データベース、汎用演算タスクを扱うために用いられてよい。GPOSの例は、Apple OS X、Linux(登録商標)、Microsoft Windowsである。GPOSは、リアルタイムでデータを処理しないアプリケーションを提供できる。RTOSとGPOSは、IPCデバイスの異なる仮想マシンの一部であることができる。
制御アプリケーションは、物理的工場装置の動作を制御するための制御データを生成してよい。制御アプリケーションは、例えば、マシンコントローラと見なすことができる。制御データは、特定の処理の時間幅の指標、パラメータ設定、物理的工場装置の動作に有用な他の指標を提供できる。制御アプリケーションはRTOS上で稼働してよい。いくつかの実施形態において、制御アプリケーションはRTOSと同一の仮想マシン上に位置する。
動作の間、物理的工場装置は、物理的工場装置がどう動作するかを示す物理的工場装置データにより説明されることができる。物理的工場装置データは、例えば物理的工場装置付近又は物理的工場装置上に位置するセンサから取得されたセンサデータであってよい。
デジタルツインは、物理的工場装置の仮想、デジタル表現であることができる。いくつかの実施形態において、デジタルツインはGPOSと同一の仮想マシン上に位置する。デジタルツインはGPOS上で稼働する。それは、シミュレーションアプリケーションと仮想制御アプリケーションを含むことができる。仮想制御アプリケーションは、GPOS環境における制御アプリケーションのマッピングと見なすことができる。具体的には、それは(仮想)デジタルツインを制御するための仮想制御データを生成できる。シミュレーションアプリケーションは、デジタルツイン用いて物理的工場装置の動作をシミュレートしてよい。このようなシミュレーションにおいて、デジタルツインは、仮想制御アプリケーションから仮想制御データを受け取り、物理的工場装置が仮想制御データで制御された場合の物理的工場装置の動作をシミュレートしてよい。デジタルツインを用いた物理的工場装置のシミュレーションは、仮想環境における物理的工場装置の仮想マッピングと見なされてよい。
AI−Rアプリケーションは、IPCデバイス内に第1の学習サイクルを提供するためといった、第1の人工知能(AI)アルゴリズムを実行できる。つまり、AI−Rアプリケーションは、出力として第1の改変データを生成するため、第1のAIアルゴリズムを用いて、入力として受け取ったデータ(物理的工場装置データと制御データ)を評価してよい。第1の改変データは、次いで、制御データを改変するため、具体的には制御データを更新及び/又は最適化するため、制御アプリケーションにより用いられてよい。このようにして、(改変された)制御データで制御される物理的制御デバイスの動作が改変、具体的には更新及び/又は最適化されることができる。AI−Rアプリケーションは、制御アプリケーションで第1の最適化ループを形成すると見なされてよい。
第1の学習サイクルと並行し、AI−GアプリケーションはIPCデバイス内で第2のAIアルゴリズムを実行してよい。AI−Gアプリケーションは、出力として第2の改変データを生成するため、第2のAIアルゴリズムを用いて、入力として受け取ったデータ(デジタルツインデータと仮想制御データ)を評価してよい。第2の改変データは、次いで、仮想制御データを改変するため、具体的には仮想制御データを更新及び/又は最適化するため、仮想制御アプリケーションにより用いられてよい。このようにして、デジタルツインでシミュレートされ、(改変された)仮想制御データで制御される物理的制御デバイスの(仮想)動作が改変、具体的には更新及び/又は最適化されることができる。AI−Gアプリケーションは、仮想制御アプリケーションで第2の最適化ループを形成すると見なされてよい。
(第1及び第2の)AIアルゴリズムは、ニューラルネットワークといった、機械学習アルゴリズムであることができる。これらは教師あり又は教師なし学習アルゴリズムであることができる。AIアルゴリズムは、決定木、隠れマルコフモデル、近傍法、階層化法、線形回帰法等に基づくアルゴリズムであってもよい。
AI−Gアプリケーションの学習サイクルがデジタルツインによる物理的工場装置の仮想表現に関連づくことができるのに対し、AI−Rアプリケーションの学習サイクルは現実の物理的工場装置に関連づくことができる。デジタルツインに関連する学習サイクルがGPOSを用いて非リアルタイムで実装されることができるのに対し、現実の物理的工場装置に関連する学習サイクルはRTOSを用いてリアルタイムで実装されることができる。AI−Gアプリケーションが物理的工場装置を表現するデジタルツインを含む仮想システムにおいて試験を実行してよいのに対し、AI−Rアプリケーションは物理的工場装置を含む現実のシステムにおいて試験を実行してよい。具体的には、IPCデバイスは、制御データを改変するための改変データを取得するため、2つの並行学習プロセスを実行する。
いくつかの実施形態において、物理的工場装置の制御は、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションでの両方の学習サイクルを用いて最適化されることができる。この場合、物理的工場装置の動作も、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションでの両方の学習サイクルを用いて最適化されてよい。これにより、改善されたIPCデバイスが提供される。
制御データの最適化は、具体的には制御データの改変を示し、改変済み制御データで制御された物理的工場装置の動作を記述した物理的工場装置データが、物理的工場装置の最適動作を示す所定の最適データに近づく。
1つの実施形態によると、
AI−Gアプリケーションが、第2の改変データをAI−Gアプリケーションに送るよう更に構成され、
AI−Rアプリケーションが、受け取った第2の改変データの少なくとも一部を制御アプリケーションへ提供する、及び/又は、第2の改変データを拒否するよう更に構成され、
制御アプリケーションが、制御データを第2の改変データの少なくとも一部の機能として改変するよう構成される。
AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションは、第2の改変データ及び/又は詳細を後述するフィードバックデータの送信を含むクロストークを実行してよい。第2の改変データは、物理的工場装置の制御データを改変するため、「現実の」システムにおいて用いられてよい。物理的工場装置の制御データはこうして、第1及び/又は第2の改変データの少なくとも一部を参照し改変、具体的には最適化されてよい。これにより、物理的工場装置の動作が更に改善されることができる。更に、制御データが第1及び/又は第2の改変データの機能として改変されることができるため、IPCデバイスの柔軟性が向上する。
詳細には、第2の改変データを受け取るAI−Rアプリケーションは、制御データを改変するため第2の改変データを部分的に又は全体的に受け入れるか、第2の改変データを拒否して制御データを改変するために全く使用しないかを決定してよい。AI−Rアプリケーションによる第2の改変データの検証により、IPCデバイスと物理的工場装置の安全性が改善されることができる。
更なる実施形態によると、AI−Rアプリケーションは、第2の改変データが、制御データを改変するため部分的に用いられたか、制御データを改変するため全体的に用いられたか、及び/又は拒否されたかを示すフィードバックデータをAI−Gアプリケーションに送るよう更に構成される。フィードバックデータは、例えば、第2のAIアルゴリズムを改変するためAI−Gアプリケーションにより用いられてよい。これにより、第2のAIアルゴリズムが改善される。
更なる実施形態によると、シミュレーションアプリケーションは、デジタルツインを用いて改変済み仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置をシミュレートするよう更に構成され、AI−Gアプリケーションは、デジタルツインを用いて改変済み仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置の動作のシミュレーションの結果に基づき、第2の改変データがAI−Rアプリケーションに送信されるべきかを判定するよう更に構成される。
第2の改変データをAI−Rアプリケーションへ送信する前に、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データで改変された改変済み仮想制御データで制御されたときの物理的工場装置の動作のシミュレーションを実行してよい。このシミュレーションの結果により、具体的にはシミュレーション結果が良好及び/又は特定の範囲内である場合、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データをAI−Rアプリケーションへ送ることを決定してよい。或いは、例えばシミュレーション結果が不良及び/又は特定の範囲外である場合、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データをAI−Rアプリケーションへ送らないことを決定してよい。後者の場合、第2の改変データは破棄される。
更に、いくつかの実施形態において、第1及び/又は第2の改変データは、制御データを改変するために用いられたか否かに関わらず、記憶部に格納されてよい。
更なる実施形態によると、AI−Gアプリケーションは、フィードバックデータに基づき、及び/又は、第1の改変データに基づき、物理的工場装置をより好ましく表現するため、デジタルツインを改変するよう更に構成される。デジタルツインは、デジタルツインとAI−Gアプリケーションを用いた学習プロセスを改善するため改変されてよい。
更なる実施形態によると、AI−Rアプリケーション及び/又はAI−Gアプリケーションは、IPCデバイス内に挿入可能な拡張カード、好ましくはIPCエクスプレスカード上で提供される。具体的には、拡張カードは取り外し可能でIPCデバイスに挿入可能である。
拡張カードは、IPCデバイスのAIレイヤ―上でAI−RアプリケーションとAI−Gアプリケーションとを提供してよい。拡張カードは、拡張としてIPCデバイス、具体的には既存のIPCデバイスに加えることができ、これによりAI−RとAI−Gアプリケーションにより提供される二重学習機能をIPCデバイスに提供する。
更なる実施形態によると、IPCデバイスは、物理的工場装置の動作を改変するため、2つの別々の学習サイクルを含み、学習サイクルの1つは、産業用リアルタイム動作要件に準拠するようAI−Rアプリケーションを用いてRTOSとの相互のやり取りにおいて実行され、他方の学習サイクルは、産業用リアルタイム動作要件からは独立してAI−Gアプリケーションを用いてGPOSとの相互のやり取りにおいて実行される。
更なる実施形態によると、物理的工場装置は、高リスク因子により特徴付けられた高リスクにさらされることにより、又は、高リスク因子よりも低い低リスク因子により特徴付けられた低リスクにさらされることにより、動作されることができ、第1の人工知能アルゴリズムは、第1の改変データの機能として改変された制御データにより制御される物理的工場装置を低リスクにさらす第1の改変データを提供する、低リスク人工知能アルゴリズムであり、第2の人工知能アルゴリズムは、第2の改変データの機能として改変された制御データにより制御される物理的工場装置をシミュレートするデジタルツインを高リスクにさらす第2の改変データを提供する、高リスク人工知能アルゴリズムである。
詳細には、理論的に物理的工場装置を高リスクにさらす可能性のある、制御データの全ての改変は、デジタルツインにより仮想システム上で試験される。具体的には、物理的工場装置の高リスク動作は、常にデジタルツインで試験される。この試験がそのようなリスクをはらむ制御データを用いた物理的工場装置の動作が安全であると示した場合のみ、第2の改変データは有効化され、現実の物理的システムの制御データを改変するために用いられる。高リスクな物理的工場装置の動作はこれにより避けられ、これにより物理的工場装置の安全対策が改善される。
更なる実施形態によると、制御アプリケーションは、
制御データが第1及び/又は第2の改変データの機能として部分的にのみ改変される、制御データの部分的改変を実行することにより、第1及び/又は第2の改変データの機能として制御データを増分的に部分的に改変することと、
部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲内に位置するか否かを判定することと、
部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲内に位置すると判定した場合、制御データが第1及び/又は第2の改変データの機能として完全に改変されるまで、制御データを部分的に改変するステップと、部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲内に位置するか否かを判定するステップとを繰り返す。
詳細には、制御データは第1及び/又は第2の改変データを用いて一度に改変されるのではなく、ゆっくり、ステップバイステップ式に改変される。各ステップにおいて、制御データは第1及び/又は第2の改変データを用いて増分的に僅かに改変される(部分的改変)。このような制御データの僅かな改変の後、僅かに改変された制御データにより制御されたときの物理的工場装置の動作は、この動作が記述された物理的工場装置データが許可可能な範囲内にあるか否かを判定することにより検証される。物理的工場装置データが許可可能な範囲内にある場合に限り、制御データは第1及び/又は第2の改変データを用いて、やはり小さなステップで更に改変される。
詳細には、各ステップにおいて、制御データは部分的に改変され、各ステップで第1及び/又は第2の改変データにより定められたものに近づく。各ステップ後の物理的工場装置データの部分的改変と検証は、制御データが第1及び/又は第2の改変データにより定められた改変により完全に改変されるまで繰り返されることができる。
ステップのうちの1つの後、物理的工場装置データが許可可能な範囲外である場合、第1及び/又は第2の改変データを用いた制御データの全体的な改変は停止され、制御データは第1及び/又は第2の改変データに基づく改変前のその値に再設定されてよい。このため、物理的工場装置データにより示された、許可可能な範囲外となる物理的工場装置の不正確な動作が防止されることができる。
更なる実施形態によると、制御アプリケーションは、初期改変の間に部分的に改変された制御データで制御された物理的工場装置の物理的工場装置データが許可可能な範囲外に位置すると制御アプリケーションが判定した場合、第1及び/又は第2の改変データの機能としての制御データの初期改変とは異なる第1及び/又は第2の改変データの機能としての制御データの改変を再開するよう構成される。
第1及び/又は第2の改変データを用いた制御データの改変は、物理的工場装置データが制御データの初期に試みられた改変において許可可能な範囲外にあると判明した場合、再開されることができる。後続の制御データの改変において、例えば、制御データのパラメータが改変される順序が変更されることができる。これにより、AI−Rアプリケーション及び/又はAI−Gアプリケーションにより提案された改変は、物理的工場装置データが許可可能な範囲を離れない方法において適用され、これにより物理的工場装置の正確な動作と見なされる。
更なる実施形態によると、
仮想制御アプリケーションが、IPCデバイスにより受け取られた、受け取られた命令の機能として仮想制御データを生成するよう構成され、
シミュレーションアプリケーションが、デジタルツインを用いて、受け取られた命令の機能として生成された仮想制御データで制御される物理的工場装置をシミュレートするよう構成され、
仮想制御アプリケーションが、シミュレーションアプリケーションからの、受け取られた命令の機能として生成された仮想制御データで制御される物理的工場装置のシミュレーションの結果に基づき、受け取った命令が安全であるか否かを判定するよう構成される。
IPCデバイスが、例えばユーザから又は外部デバイスから命令を受け取ったとき、これら命令はデジタルツインを用いて検証されてよい。具体的には、物理的工場装置の動作におけるそのような命令の影響が、シミュレーションアプリケーションでシミュレートされることができる。いくつかの実施形態において、IPCデバイスは、デジタルツインによるシミュレーションが、受け取った命令の使用が安全であると示した場合にのみ、受け取った命令を実装する。これにより、IPCデバイスと物理的工場装置との安全性が改善されることができる。
更なる実施形態によると、AI−Gアプリケーションは、第2の改変結果を提供するため、それぞれ異なる人工知能アルゴリズムを用いるよう構成された複数のサブアプリケーションを含む。第2の改変結果は、上述した第2の改変データに対応できる。
異なるAIアルゴリズムの使用は、異なる第2の改変結果が仮想制御データ及び/又は(現実の)制御データの改変するための案として取得できる点で有益でありうる。物理的工場装置の制御と動作は、様々な第2の改変結果を用いてより効率的な方法で改善されうる。異なるAIアルゴリズムの使用は、IPCデバイスの柔軟性を更に向上しうる。
更なる実施形態によると、AI−Gアプリケーションは、第2の改変データを生成するため、そして第2の改変データをAI−Rアプリケーションに送信するため、複数のサブアプリケーションにより提供された第2の改変結果の少なくともいくつかを組み合わせるよう構成される。
更なる実施形態によると、第1及び第2のAIアルゴリズムは異なるAIアルゴリズムである。学習サイクルにおける2つの異なるAIアルゴリズムの使用は、各AIアルゴリズムからの最良を集められることから有用である。物理的工場装置の制御と動作は、様々な第2の改変結果を用いてより効率的な方法で改善されうる。
更なる実施形態によると、第1及び第2のAIアルゴリズムは、物理的工場装置の異なる機能に関連する第1及び第2の改変データを生成するために用いられ、機能は、物理的工場装置の保守に関する予測を提供する物理的工場装置の予測保守、全体的な設備効率、及び/又は、物理的工場装置の電力効率に関する予測を提供する電力効率予測のうちの少なくとも1つを含む。
AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションは、並行して物理的工場装置の異なる様態(機能)を訓練及び/又は改善するために用いられてよい。
更なる実施形態によると、IPCデバイスは、GPOSとRTOSを仮想的に分離するハイパーバイザ部を更に含む。ハイパーバイザ部はハイパーバイザであることができ、「仮想マシンモニタ」とも呼ばれる。ハイパーバイザは更に、異なるオペレーティングシステム間、具体的にはGPOSとRTOS間の通信を可能とする。該通信はセキュア通信であることができる。
更なる実施形態によると、IPCデバイスは、ハイパーバイザを介してGPOSとRTOSとから仮想的に分離された更なるオペレーティングシステムを含み、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションは該更なるオペレーティングシステム内で稼働する。更なるオペレーティングシステムは、更なる仮想マシンに対応してよい。
更なる実施形態によると、拡張カードは、ハイパーバイザ部を介しRTOSとGPOSと通信するよう構成される。具体的には、拡張カードは、ホストオペレーティングシステムとして仮想化されるか、ハイパーバイザ部を介し他のオペレーティングシステムと通信する仮想化された仮想マシンとして仮想化されることができる。
ここで説明される様々なアプリケーション(AI−Gアプリケーション、AI−Rアプリケーション、制御アプリケーション等)並びにデジタルツインは、ソフトウェア及び/又はハードウェアとして実装されてよい。
第2の様態によると、第1の様態又はその実施形態によるIPCデバイスのための拡張カードが提供される。拡張カードは、AI−GアプリケーションとAI−Rアプリケーションとを含み、IPCデバイス内に挿入可能である。詳細には、IPCデバイスは、拡張カードを挿入するためのスリットを含んでよい。拡張カードはIPCデバイス内に取り外し可能に挿入可能であってよい。具体的には、第2の様態の拡張カードは、第1の様態の実施形態において説明される拡張カードに対応する。
第3の様態によると、第1の様態又はその実施形態によるIPCデバイスを含む工場システムと、IPCデバイスにより制御される物理的工場装置とが提供される。物理的工場装置は上記で定義された工場装置であることができる。
第4の様態によると、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)と汎用オペレーティングシステム(GPOS)とを含む産業用PC(IPC)デバイスの動作方法が提供される。該方法は、
制御アプリケーションを用いて制御データを生成することと、
制御アプリケーションを用いて生成された制御データにより物理的工場装置の動作を制御することと、
GPOS内で稼働するデジタルツインとして物理的工場装置のデジタルコピーを提供することと、
仮想制御データを生成することと、
デジタルツインを用いて仮想制御データで制御されるときの物理的工場装置の動作をシミュレートすることと、
制御アプリケーションと相互にやり取りするリアルタイム人工知能(AI−R)アプリケーションを用いて、入力として物理的工場装置データと制御データとを受け取り且つ出力として第1の改変データを提供する第1の人工知能アルゴリズムを実行することであって、物理的工場装置データが物理的工場装置の動作を示すデータを含むことと、
制御データを第1の改変データの機能として改変することと、
デジタルツインと相互にやり取りする汎用人工知能(AI−G)アプリケーションを用いて、入力としてデジタルツインデータと仮想制御データとを用い且つ出力として第2の改変データを提供する第2の人工知能アルゴリズムを実行することであって、デジタルツインデータがデジタルツインを用いた物理的工場装置のシミュレーションを示すデータを含むことと、
仮想制御データを第2の改変データの機能として改変することと
を含む。
具体的には、第4の様態によるIPCデバイスの動作方法は、第1の様態又はその実施形態によるIPCデバイス上で動作される。
IPCデバイス(第1の様態とその実施形態)を参照し説明される実施形態と特徴は、方法(第4の様態)、工場システム(第3の様態)、拡張カード(第2の様態)に準用される。
本発明の更なる可能な実装又は代替的解決は、実施形態に関し上記又は下記に説明される特徴の組み合わせ―ここでは明示的に言及されない―をも包含する。当業者は、本発明の最も基本的な形態に、個々の又は孤立した態様と特徴を加えてもよい。
本発明の更なる実施形態、特徴、利点は、添付の図面と併せ、後続の説明及び請求項から明らかになるであろう。
第1の実施形態による工場システムを示す。 第1の実施形態によるIPCデバイスの動作方法を示す。 第2の実施形態によるIPCデバイスの動作方法を示す。 制御データの改変の例を示す。 制御データの改変の例を示す。 制御データの改変の例を示す。 高又は低リスク学習を実行するための方法の例を示す。 受け取られた命令を検証するための方法の例を示す。 AI−Gアプリケーションの例を示す。 IPCデバイスの1つの実施形態を示す。 第2の実施形態による工場システムを示す。 IPCデバイスの例を示す。 AI−RとAI−Gアプリケーションをインストールするための方法の例を示す。 AI−RアプリケーションとAI−Gアプリケーションの割り当ての例を示す。
図面において、具体的に明示しない限り、同様の符号は同様又は機能的に均等である要素を示す。
図1は、第1の実施形態による工場システム100を示す。工場システム100は、第1の実施形態によるIPCデバイス1と、IPCデバイスにより制御される物理的工場装置(PFD)5とを含む。この場合において、工場システム100は、ここでは機械である物理的工場装置5で製品を製造する自動化システムである。
IPCデバイス1は、RTOS2と、GPOS3と、AI−Rアプリケーション9と、AI−Gアプリケーション10とを含む。RTOS2とGPOS3は、IPCデバイス1の2つの仮想的に分離されたオペレーティングシステムである。RTOS2は、RTOS2内で稼働する制御アプリケーション4を含む。GPOS3は、GPOS3内で稼働する、物理的工場装置5を仮想的に表現するデジタルツイン6を有する。デジタルツイン6は、仮想制御アプリケーション7と、シミュレーションアプリケーション8とを含む。
IPCデバイス1は、産業用リアルタイム通信の要件に準拠するリアルタイム環境と、産業用リアルタイム通信の要件に準拠しない汎用環境とに、仮想的に分離されてよい。リアルタイム環境はRTOS2とAI−Rアプリケーション9とを含み、汎用環境はGPOS3とAI−Gアプリケーション10とを含む。
工場システム100のIPCデバイス1は、IPCデバイス1の動作方法により動作することができる。そのような方法の第1の実施形態が図2に示される。下記において、図1のIPCデバイス1の機能を、図1と2を共に参照し説明する。
ステップS1において、制御アプリケーション4は、制御データCDを生成する。制御データCDは、機械5を制御するためのデータである。それは、機械5の特定のパラメータをどう設定するか、いつ機械5をオン及びオフするか等の指示を含む。
ステップS2において、制御アプリケーション4は、制御データCDを用いて機械5の動作を制御する。制御アプリケーション4はここで、バスにより機械5に制御データCDを送信する。機械5は次いで、制御データCDに定められたものに応じて動作する。具体的には、機械5は、制御データCDにより提供されたパラメータ値に応じて特定のパラメータを設定する。機械5の動作は、物理的工場装置データ(機械データ)PDにより記述されることができる。機械データPDは、機械5上に位置するセンサにより取得されたセンサデータである。
これと並行して、汎用環境において、現実の機械5を表現するためといった、デジタルツイン6がステップS3において提供される。仮想制御アプリケーション7は、制御アプリケーション4と類似の方法で、ただし汎用環境において、動作する。詳細には、ステップS4において、それはデジタルツイン6を制御するための仮想制御データVCDを生成する。仮想制御データVCDは、制御アプリケーション4により生成された制御データCDの機能として生成されることができる。シミュレーションアプリケーション8は、ステップS5においてあたかもデジタルツイン6を用いて仮想制御データVCDで制御されているように機械5の動作をシミュレートするためといったように実行されることができる。デジタルツイン6による機械5のシミュレーションの結果は、デジタルツインデータDDにより記述されることができる。
ステップS6において、リアルタイム環境で、AI−Rアプリケーション9は第1のAIアルゴリズムAI1を実行する。該第1のAIアルゴリズムAI1は、入力として制御データCDと機械データPDとを受け取るニューラルネットワークアルゴリズムである。出力として、第1のAIアルゴリズムAI1は、第1の改変データMD1を生成する。第1の改変データMD1は、次いでステップS7において制御データCDを改変するため制御アプリケーション4により用いられるデータである。具体的には、第1のAIアルゴリズムAI1は、制御アプリケーション4による機械5の制御を改善でき、これにより機械5の動作も、例えば効率、電力消費等の点で、改善できるよう、第1の改変データMD1を決定する。
ステップS6と並行し、ステップS8において、汎用環境で、AI−Gアプリケーション10は第2のAIアルゴリズムAI2を実行する。該第2のAIアルゴリズムAI2は、入力として仮想制御データVCDとデジタルツインデータDDとを受け取るニューラルネットワークアルゴリズムである。出力として、第2のAIアルゴリズムAI2は、第2の改変データMD2を生成する。第2の改変データMD2は、次いでステップS9において仮想制御データVCDを改変するため仮想制御アプリケーション7により用いられるデータである。具体的には、第2のAIアルゴリズムAI2は、デジタルツイン6でシミュレートされたように機械5の仮想制御を改善するよう、第2の改変データMD2を決定する。
ステップS7とS9の前又は後で、AI−Gアプリケーション10とAI−Rアプリケーション9は互いに、制御データCD、仮想制御データVCD、第1及び/又は第2の改変データMD1、MD2、及び/又はフィードバックデータFDといったデータを任意で交換できる。このデータの任意の交換は、下記に詳細に説明する。
図3は、第2の実施形態によるIPCデバイス1の動作方法を示す。第2の実施形態による方法は、ステップS10〜S15を更に含む点において、図2の第1の実施形態の方法とは異なる。
ステップS10において、AI−Gアプリケーション10は、AI−Rアプリケーション9へ第2の改変データMD2を送信する。AI−Rアプリケーション9は、次いでステップS11において、制御データCDを改変するために第2の改変データMD2を用いるか否かを判定する。この判定は、AI−Rアプリケーション9の第1のAIアルゴリズムAI1を用いて実行されることができる。
AI−Rアプリケーション9が受け取った第2の改変データMD2を用いないと判定した場合、第2の改変データMD2が制御データCDを改変するために用いられないことを示すフィードバックデータFDをAI−Gアプリケーション10へ送信する(図3のステップS12)。或いは、AI−Rアプリケーションが第2の改変データMD2を(少なくとも部分的に)用いると判定した場合、制御アプリケーション4に制御データCDを第2の改変データMD2の少なくとも一部の機能として改変するよう命令する(図3のステップS13)。
制御データCDが第2の改変データMD2の機能として改変されると、ステップS14においてAI−Rアプリケーション9は、第2の改変データMD2が少なくとも部分的に制御データCDを改変するために用いられたことを示すフィードバックデータFDをAI−Gアプリケーション10へ送る。
いくつかの実施形態において、フィードバックデータFDは、第2の改変データMD2を用いて改変された制御データCDで制御された機械5の動作が改変前と比較し実際に改善されたか否かの表示も含む。この場合、AI−Rアプリケーション9が改変された制御データCDで機械5を制御し、そのような制御の結果となる機械データPDを観察することにより、改変された制御データCDの有用性を試験する。
フィードバックデータFDを受け取ると、ステップS15において、AI−Gアプリケーション10は、フィードバックデータFDを参照し、デジタルツイン6及び/又は第2のAIアルゴリズムAI2を改変する。これにより、例えば第2の改変データMD2がAI−Rアプリケーション9にとって有用でない場合、第2のAIアルゴリズムAI2は該拒否された第2の改変データMD2に類似する改変を探すことを避けるよう適合されることができる。これにより、第2の改変データMD2を用いた学習プロセスが改善されることができる。
IPCデバイス1は、つまり2つの並行した学習プロセスを―1つをリアルタイム環境で1つを汎用環境で―実行することができる。これにより、機械5の制御と動作が、より効率的な方法で改善されることができる。
図2と3に示された方法のステップS1〜S15の順番は改変することができる。更に、第2の改変データMD2を送信する前に、第2の改変データMD2の有用性がAI−Gアプリケーション10を用いて試験されることができる。詳細には、第2の改変データMD2を用いて改変された仮想制御データVCDでの機械5の制御は、デジタルツイン6を用いてシミュレートすることができ、該シミュレーションの結果は、AI−Gアプリケーション10により分析されることができる。第2の改変データMD2は、AI−Gアプリケーション10がシミュレーション結果が良好であると判定した場合のみ、AI−Rアプリケーション9へ送信されてよい。さもなくば、第2の改変データMD2は、例えば記憶部(図示せず)に格納される。
図4、5、6は。第2の改変データMD2の機能としての制御データCDの改変の例を示す(ステップS13に対応)。制御データCDは、第1の改変データMD1の機能として(ステップS7に対応)、又は同一ラインに沿って第1及び第2の改変データMD1、MD2の両方の機能として、改変されることができる。
図4に示されるように、初期の制御データCDは2つのパラメータPとPにより定義される。現実のシステムにおいて、制御データCDはより多くのパラメータにより定義されることができるが、表現を簡略化するため、ここでは2つのパラメータPとPのみに依存する。第2の改変データMD2により改変された制御データCDは、「CD提案」として示され、やはり2つのパラメータPとPにより特徴付けられ、それらの値は初期の制御データCDのものと比較し両方とも改変される(ここでは増加される)。
初期の制御データCDを改変し、改変された制御データCDを取得するため、制御アプリケーション4は、ステップバイステップの最適化を実行してよい。図4と5において、各ステップは点で示される。各ステップにおいて、制御データCDは僅かに改変され、パラメータPとPが第2の改変データMD2により提案されたパラメータPとPに近づく。制御データCDの各僅かな改変の後、制御アプリケーション4は、改変された制御データCDで動作した機械5の機械データPDが許可可能な範囲内にあるか検証する。許可可能な範囲は、最低ライン「MIN」より上の全てとして図6に示される。
機械データPDが許可可能な範囲内にあると判定された場合、制御データCDは、パラメータPとPが第2の改変データMD2により定められた値に到達するまで、第2の改変データMD2の機能として更に改変される。ただし、改変のうちの1つの後に機械データPDが許可可能な範囲外にあると判定された場合、制御データCDのパラメータPとPはこれらの初期値に再設定され(図5の矢印番号1と2)、制御データCDの第2の改変データMD2の機能としての改変は、パラメータPとPが異なる程度と異なる順序において改変される(図5の矢印番号3)、異なる経路に従い、異なる方法において再開される。この制御データCDのステップバイステップの改変は、機械5が不要なリスクにさらされず正確な方法で継続して動作する、機械5の動作の制御された改変を可能とする。
図7は、IPCデバイス1で高又は低リスク学習を実行するための方法の例を示す。該方法は、図2と3を参照し説明したIPCデバイス1の動作方法の一部であることができる。
図7のステップS30において、IPCデバイス1は機械5の動作を改善するため実行したい学習ステップが高又は低リスク学習ステップであるか判定する。高リスク学習ステップは、現実の物理的機械で(リアルタイム環境において)実行された場合に機械5を高リスクにさらす学習ステップである。低リスク学習ステップは、現実の物理的機械で(リアルタイム環境において)実行された場合に機械5を低リスクにさらす学習ステップである。
機械5を破壊させうることから、機械5を高リスクにさらすことを避けることが好ましい。例えば、学習ステップがいくつかの危険な化学物質が混合される機械5の試験を含む場合、爆発のリスクが存在する可能性があり、この場合、学習試験は現実の機械5で実行されるべきではない。
このため、学習ステップが高リスク学習ステップである場合、AI−Gアプリケーション10を用いて実行される(ステップS30)。リスクのある処理は、機械5で試験されるのではなく、デジタルツイン6を用いてシミュレートされ、これにより機械5を保護する。
ステップS32において、AI−Gアプリケーション10は、試験された処理が実際に機械5を高リスクにさらすか、機械5のリスクを低減するため最適化できるかを判定する。機械5を低リスクにさらすのみである最適化が見つかった場合、前に既に述べたように、ステップS34において、結果的に得られた第2の改変データMD2がAI−Rアプリケーション9へ送られる。或いは、機械5を低リスクにさらす最適化が見つからなかった場合、ステップS33においてこの結果は記憶部に格納される。
一方、低リスク学習ステップでは、ステップS35において学習がAI−Rアプリケーション9上で直接開始される。AI−Rアプリケーション9は、前述したステップS1、S2、S6、S7を実行する。具体的には、制御データCDは、学習プロセスの結果として得られた第1の改変データMD1に基づき改変される。
ステップS37において、AI−Rアプリケーション9は、第1の改変データMD1の機能として改変された制御データCDで機械5を制御することにより、第1の改変データMD1の有用性を試験する。この試験動作の結果となる機械データPDによって、ステップS38においてAI−Rアプリケーション9は第1の改変データMD1が有用(成功)であるか否かを判定する。これらが有用であると判定されたにおいて、デジタルツイン6、具体的には仮想制御データVCDを生成する仮想制御アプリケーション7が、ステップS39において更新される。さもなくば、第1の改変データMD1は記憶部に格納される(ステップS33)。
図8は、受け取った命令を検証するための方法の例を示す。該方法は、図2と3を参照し説明したIPCデバイス1の動作方法の一部であることができる。
受け取った命令は、図8のステップS40においてユーザ、又はクラウドといった外部デバイスからIPCデバイス1により受け取られた制御データCDに関連する命令である。受け取られた命令が制御データCDにおいて実装されることにより実行される前に、これらは、機械5の不適切な動作を避けるため、IPCデバイス1により検証される。
検証は、ステップS41において、デジタルツイン6を用いた命令のシミュレーションを含む。詳細には、デジタルツイン6は、受け取った命令に応じて制御された機械5の動作をシミュレートする。
ステップS42において、AI−Gアプリケーション10は、シミュレーションの結果に基づき、受け取られた命令による機械5の動作が安全であり、他の要件に準拠するか否かを判定する。受け取られた命令が安全であり全ての要件に準拠する場合、受け取られた命令は、ステップS45において現実の機械5を有する現実のシステムにおける使用のためAI−Rアプリケーション9へ転送される。さもなくば、受け取られた命令が安全でない、及び/又は全ての要件に準拠しない場合、IPCデバイス1のユーザはステップS43において警報を通じて通知され、シミュレーションの結果がステップS44において記憶部に格納される。このため上記方法は、機械5の安全性を保証するための、受け取られた命令の検証を可能とする。
図9は、I−Gアプリケーション10’の例を示す。I−Gアプリケーション10’は、IPCデバイス1のAI−Gアプリケーション10を置き換えることができる。I−Gアプリケーション10’は、それぞれが異なる第2のAIアルゴリズムAI2a、AI2b、AI2cを実行可能な3つのサブアプリケーション27〜29を含む。AIアルゴリズムAI2aはニューラルネットワークアルゴリズムであり、AIアルゴリズムAI2bは決定木に依存したアルゴリズムであり、AI2cは近傍法アルゴリズムである。
各サブアプリケーション27〜29は、そのAIアルゴリズムAI2a〜AI2cのための入力として仮想制御データVCDとデジタルツインデータDDとを受け取り、出力として第2の改変結果MD2a〜MD2cを提供する。第2の改変結果MD2a〜MD2cは、前述したAI−Gアプリケーション10の第2の改変データMD2に直接対応する。或いは、AI−Gアプリケーション10’は、制御データCD及び/又は仮想制御データVCDが改変されるときの根拠となる第2の改変データMD2を形成するため、第2の改変結果MD2a〜MD2cを組み合わせてよい。異なるAIアルゴリズムAI2a〜AI2cの使用は、制御データCDのより好ましくより速い最適化を可能とすることから有用である。
図10は、IPCデバイス50の第2の実施形態を示す。IPCデバイス50は、RTOS2が第1の仮想マシン11上に提供され、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10が第2の仮想マシン12上に提供され、GPOS3が第3の仮想マシン13上に提供される点で、第1の実施形態のIPCデバイス1とは異なる。仮想マシン11、12、13は、ハイパーバイザ部14を介し互いに仮想的に分離される。ハイパーバイザ部14は、仮想マシン11〜13それぞれにハイパーバイザデータHDを提供し、これらをIPCデバイス50のハードウェア構成要素15から分離する。
IPCデバイス50の構成要素は、IPCデバイス1を参照し上記で説明したものと同一の機能を有する。具体的には、IPCデバイス50は、上述した方法、具体的には図2と3の方法により動作されることができる。
図11は、第2の実施形態による工場システム101を示す。工場システム101は、物理的工場装置5’と、物理的工場装置5’を制御するための第3の実施形態によるIPCデバイス51と、クラウド17と、ヒューマン−マシンインターフェイス(HMI)18とを含む。
物理的工場装置5’は、バス30を介し接続され2つのセンサ20とアクチュエータ21の動作を制御する、2つのマスタデバイス19を含む。第3の実施形態によるIPCデバイス51は、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10とが、仮想マシン12ではなく、拡張カード24上に提供される点で、第2の実施形態によるIPCデバイス50とは異なる。それ以外は、IPCデバイス51はIPCデバイス50と同一であり、同一の機能で実行でき、具体的には図2と3の方法により実行される。
図11の工場システム101において、デジタルツイン6は、クラウド17から、そしてHMI18を介しユーザから、データを受け取ることができる。このデータは、例えばデジタルツイン6及び/又は仮想制御データVCDを更新するために用いられることができる。加えて、クラウド17は、有用でない第2の改変データMD2が格納される前述した記憶部に対応できる。デジタルツイン6は、HMI18を介し警報等を更に送出してもよい。
図12は、IPCデバイス51のより詳細な図を示す。該IPCデバイス51は、メインプロセッサ23を含むメインIPCボード22を含む。更に、拡張カード24は、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10とが位置するカードボード26と、カードボード26をメインIPCボード22に接続するコネクタ25とを含む。拡張カード24は、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10及びこれらの並行学習機能を提供するため、IPCデバイス51のスロット内に取り外し可能に挿入されることのできる、取り外し可能なカードである。
図13は、IPCデバイス51内にAI−R及びAI−Gアプリケーション9、10をインストールする方法の例を示す。ステップS20において、拡張カード24がIPCデバイス51内に挿入される。ハイパーバイザ部14は、後続のステップS21で拡張カード24の存在を検出する。ハイパーバイザ部14は、ステップS22において、AIレイヤ―16(図示せず)がインストールされているか否かを判定する。AIレイヤ―16は、拡張カード24の割り当てを処理し、AI−Rアプリケーション9とAI−Gアプリケーション10との間の効率的な切り替えを容易にするレイヤ―である。そのような割り当てが図14に示される。
AIレイヤ―16がインストールされている場合、ステップS27において拡張カード24がAIレイヤ―16に割り当てられる。次いで、ステップS28において、ハイパーバイザ部14は、AIレイヤー16に割り当てられたIPCデバイス51のコアの数を最小化する。フリーなコアが存在する場合、ステップS29においてハイパーバイザ部14はこれらをRTOS2及び/又はGPOS3に加える。
或いは、AIレイヤ―16がインストールされていない場合、ステップS23においてハイパーバイザ部14はGPOS3のコアのうちのいくつかをAIレイヤ―16に割り当てる。次いで、ステップS24において、ハイパーバイザ部14は拡張カード24をAIレイヤ―16に割り当てる。ステップS25において、AIレイヤ―16がインストールされる。次いで、ステップS26において、ハイパーバイザ部はAIレイヤ―16とRTOS2及びGPOS3との間の通信を確立する。
本発明は好ましい実施形態により説明されたが、当業者にとって全ての実施形態で改変が可能であることは明らかである。例えば、第1及び第2のAIアルゴリズムは、ニューラルネットワークと決定木アルゴリズムといった2つの異なるAIアルゴリズムであることができる。それ以上に、第1及び第2のAIアルゴリズムAI1、AI2及び/又は複数の第2のAIアルゴリズムAI2a〜AI2cにより改変及び/又は最適化される機能は異なることができ、例えば、物理的工場装置の予測制御、又は物理的工場装置の予測保全を含む。
1 IPCデバイス
2 RTOS
3 GPOS
4 制御アプリケーション
5、5’ 物理的工場装置
6 デジタルツイン
7 仮想制御アプリケーション
8 シミュレーションアプリケーション
9 AI−Rアプリケーション
10、10’ AI−Gアプリケーション
11〜13 仮想マシン
14 ハイパーバイザ部
15 ハードウェア構成要素
16 AIレイヤ―
17 クラウド
18 ヒューマン−マシンインターフェイス
19 マスタデバイス
20 センサ
21 アクチュエータ
22 メインIPCボード
23 メインプロセッサ
24 拡張カード
25 コネクタ
26 カードボード
27〜29 サブアプリケーション
30 バス
50、51 IPCデバイス
100 工場システム
101 工場システム
AI1 第1の人工知能アルゴリズム
AI2 第2の人工知能アルゴリズム
AI2a〜AI2c 第2の人工知能アルゴリズム
CD 制御データ
DD デジタルツインデータ
FD フィードバックデータ
HD ハイパーバイザデータ
MD1 第1の改変データ
MD2 第2の改変データ
MD2a〜MD2c 第2の改変データ
、P パラメータ
PD 物理的工場装置データ
VCD 仮想制御データ
S1〜S15 方法ステップ
S20〜S45 方法ステップ

Claims (21)

  1. リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)(2)と、
    汎用オペレーティングシステム(GPOS)(3)と、
    制御データ(CD)を生成し、生成された前記制御データ(CD)により物理的工場装置(5)の動作を制御するため、前記RTOS(2)内で稼働する、制御アプリケーション(4)と、
    仮想制御データ(VCD)を生成するための仮想制御アプリケーション(7)と、デジタルツイン(6)を用いて仮想制御データ(VCD)で制御されるときの前記物理的工場装置(5)の動作をシミュレートするためのシミュレーションアプリケーション(8)とを含む、前記物理的工場装置(5)のデジタルコピーを提供するため前記GPOS(3)内で稼働する、デジタルツイン(6)と、
    入力として物理的工場装置データ(PD)と前記制御データ(CD)とを受け取り且つ出力として第1の改変データ(MD1)を提供する第1の人工知能アルゴリズム(AI1)を実行するため、前記制御アプリケーション(4)と相互にやり取りする、リアルタイム人工知能(AI−R)アプリケーション(9)であって、前記物理的工場装置データ(PD)が前記物理的工場装置(5)の前記動作を示すデータを含み、前記制御アプリケーション(4)が前記制御データ(CD)を前記第1の改変データ(MD1)の機能として改変するよう構成されることと、
    入力としてデジタルツインデータ(DD)と前記仮想制御データ(VCD)とを用い且つ出力として第2の改変データ(MD2)を提供する第2の人工知能アルゴリズム(AI2)を実行するため、前記デジタルツイン(6)と相互にやり取りする、汎用人工知能(AI−G)アプリケーション(10)であって、前記デジタルツインデータ(DD)が前記デジタルツイン(6)を用いた前記物理的工場装置(5)のシミュレーションを示すデータであり、前記仮想制御アプリケーション(7)が前記仮想制御データ(VCD)を前記第2の改変データ(MD2)の機能として改変するよう構成されることと
    を含む、
    産業用PC(IPC)デバイス(1、50、51)。
  2. 前記AI−Gアプリケーション(10)が、前記第2の改変データ(MD2)を前記AI−Rアプリケーション(9)へ送出するよう更に構成され、
    前記AI−Rアプリケーション(9)が、受け取った前記第2の改変データ(MD2)の少なくとも一部を前記制御アプリケーション(4)に提供する、及び/又は、前記第2の改変データ(MD2)を拒否するよう更に構成され、
    前記制御アプリケーション(4)が、前記制御データ(CD)を前記第2の改変データ(MD2)の少なくとも一部の機能として改変するよう構成された、
    請求項1に記載のIPCデバイス。
  3. 前記AI−Rアプリケーション(9)が、前記第2の改変データ(MD2)が前記制御データ(CD)を改変するために部分的に用いられたか、前記制御データ(CD)を改変するために全体的に用いられたか、及び/又は、拒否されたかを示すフィードバックデータ(FD)を前記AI−Gアプリケーション(10)へ送るよう更に構成された、
    請求項2に記載のIPCデバイス。
  4. 前記シミュレーションアプリケーション(8)が、前記デジタルツイン(6)を用いて前記改変された仮想制御データ(VCD)で制御されるときの前記物理的工場装置(5)の動作をシミュレートするよう更に構成され、前記AI−Gアプリケーション(10)が、前記デジタルツイン(6)を用いて前記改変された仮想制御データ(VCD)で制御されたときの物理的工場装置(5)の前記動作の前記シミュレーションの結果に基づき、前記第2の改変データ(MD2)が前記AI−Rアプリケーション(9)へ送信されるべきか否かを判定するよう更に構成された、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  5. 前記AI−Gアプリケーション(10)が、前記フィードバックデータ(FD)に基づき、及び/又は、前記第1の改変データ(MD1)に基づき、前記物理的工場装置(5)をより好ましく表現するよう、前記デジタルツイン(6)を改変するよう更に構成された、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  6. 前記AI−Rアプリケーション(9)及び/又は前記AI−Gアプリケーション(10)が、前記IPCデバイス(1、50、51)のスロット内に挿入可能な拡張カード(24)上、好ましくはPCIエクスプレスカード上に提供される、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  7. 前記物理的工場装置(5)の前記動作を改変するための、2つの別々の学習サイクルを含み、前記学習サイクルの1つが、産業用リアルタイム動作要件に準拠するよう、前記AI−Rアプリケーション(9)を用いて前記RTOS(2)と相互にやり取りし実行され、他方の学習サイクルが、前記産業用リアルタイム要件とは独立して、前記AI−Gアプリケーション(10)を用いて前記GPOS(3)と相互にやり取りし実行される、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  8. 前記物理的工場装置(5)が、高リスク因子により特徴付けられた高リスクにさらされることにより、又は、前記高リスク因子よりも低い低リスク因子により特徴付けられた低リスクにさらされることにより動作されることができ、前記第1の人工知能アルゴリズム(AI1)が、前記第1の改変データ(MD1)の機能として改変された制御データ(CD)により制御される前記物理的工場装置(5)を前記低リスクにさらす第1の改変データ(MD1)を提供する、低リスク人工知能アルゴリズムであり、前記第2の人工知能アルゴリズム(AI2)が、前記第2の改変データ(MD2)の機能として改変された制御データ(CD)により制御される前記物理的工場装置(5)をシミュレートする前記デジタルツイン(6)を前記高リスクにさらす前記第2の改変データ(MD2)を提供する、高リスク人工知能アルゴリズムである、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  9. 前記制御アプリケーション(4)が、
    前記制御データ(CD)が前記第1及び/又は第2の改変データ(MD1、MD2)の機能として部分的にのみ改変される、前記制御データ(CD)の部分的改変を実行することにより、前記制御データ(CD)を前記第1及び/又は第2の改変データ(MD1、MD2)の機能として増分的に部分的に改変することと、
    前記部分的に改変された制御データ(CD)で制御された前記物理的工場装置(5)の前記物理的工場装置データ(PD)が許可可能な範囲内に位置するか否かを判定することと、
    前記部分的に改変された制御データ(CD)で制御された前記物理的工場装置(5)の前記物理的工場装置データ(PD)が許可可能な範囲内に位置する場合、前記制御データ(CD)が前記第1及び/又は第2の改変データ(MD1、MD2)の機能として全体的に改変されるまで、前記制御データ(CD)を部分的に改変し、前記部分的に改変された制御データ(CD)で制御された前記物理的工場装置(5)の前記物理的工場装置データ(PD)が許可可能な範囲内に位置するか否かを判定する、前記ステップを繰り返すことと
    を行うよう構成された、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  10. 前記制御アプリケーション(4)が、前記第1及び/又は第2の改変データ(MD1、MD2)の機能としての前記制御データ(CD)の初期改変の間に前記部分的に改変された制御データ(CD)で制御された前記物理的工場装置(5)の前記物理的工場装置データ(PD)が前記許可可能な範囲外に位置すると判定した場合、前記制御アプリケーション(4)が、前記初期改変とは異なるよう、前記第1及び/又は第2の改変データ(MD1、MD2)の機能としての前記制御データ(CD)の前記改変を再開するよう構成された、
    請求項9に記載のIPCデバイス。
  11. 前記仮想制御アプリケーション(7)が、前記IPCデバイス(1、50、51)により受け取られた、受け取られた命令の機能として仮想制御データ(VCD)を生成するよう構成され、
    前記シミュレーションアプリケーション(8)が、前記デジタルツイン(6)を用いて前記受け取られた命令の機能として生成された前記仮想制御データ(VCD)で制御された前記物理的工場装置(5)をシミュレートするよう構成され、
    前記仮想制御アプリケーション(7)が、前記シミュレーションアプリケーション(8)からの、前記受け取られた命令の機能として生成された前記仮想制御データ(VCD)で制御された前記物理的工場装置(5)の前記シミュレーションの結果に基づき、前記受け取られた命令が安全であるか否かを判定するよう構成された、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  12. 前記AI−Gアプリケーション(10)が、第2の改変結果(MD2a〜MD2c)を提供するため、それぞれ異なる人工知能アルゴリズム(AI2a〜AI2c)を用いるよう構成された、複数のサブアプリケーション(27〜29)を含む、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  13. 前記AI−Gアプリケーション(10)が、第2の改変データ(MD2)を生成するため前記複数のサブアプリケーション(27〜29)により提供された前記第2の改変結果(MD2a〜MD2c)の少なくともいくつかを組み合わせ、前記第2の改変データ(MD2)を前記AI−Rアプリケーション(9)へ送信するよう構成された、
    請求項12に記載のIPCデバイス。
  14. 前記第1及び第2の人工知能アルゴリズム(AI1、AI2)が、異なる人工知能アルゴリズムである、
    請求項1〜13のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  15. 前記第1及び第2の人工知能アルゴリズム(AI1、AI2)が、前記物理的工場装置(5)の異なる機能に関連する第1及び第2の改変データ(MD1、MD2)を生成するために用いられ、前記機能が、前記物理的工場装置(5)の保全に関する予測を提供する前記物理的工場装置(5)の予測保全、前記物理的工場装置(5)の制御に関する予測を提供する予測制御、全体的な設備効率、及び/又は、前記物理的工場装置(5)の前記電力効率に関する予測を提供する電力効率予測のうちの少なくとも1つを含む、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  16. 前記GPOS(3)と前記RTOS(2)とを仮想的に分離する、ハイパーバイザ部(14)を更に含む、
    請求項1〜15のいずれか1項に記載のIPCデバイス。
  17. 前記ハイパーバイザ部を介し前記GPOS(3)と前記RTOS(2)とから仮想的に分離された、更なるオペレーティングシステムを含み、前記AI−Gアプリケーション(10)と前記AI−Rアプリケーション(9)とが前記更なるオペレーティングシステム上で稼働する、
    請求項16に記載のIPCデバイス。
  18. 前記拡張カード(24)が、前記ハイパーバイザ部を介し前記RTOS(2)と前記GPOS(3)と通信するよう構成された、
    請求項6及び請求項16又は17に記載のIPCデバイス。
  19. 前記AI−Gアプリケーション(10)と前記AI−Rアプリケーション(9)とを含み、前記IPCデバイス(1、50、51)内に挿入可能である、請求項1〜18のいずれか1項に記載の前記IPCデバイス(1、50、51)のための拡張カード(24)。
  20. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の前記IPCデバイス(1、50、51)と、前記IPCデバイス(1、50、51)により制御される物理的工場装置(5)とを含む、工場システム(100、101)。
  21. リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)と汎用オペレーティングシステム(GPOS)を含む産業用PC(IPC)デバイスの動作方法であって、
    制御アプリケーション(4)を用いて制御データ(CD)を生成すること(S1)と、
    前記制御アプリケーション(4)を用い、前記生成された制御データ(CD)により物理的工場装置(5)の動作を制御すること(S2)と、
    前記GPOS(3)内で稼働するデジタルツイン(6)として前記物理的工場装置(5)のデジタルコピーを提供すること(S3)と、
    仮想制御データ(VCD)を生成すること(S4)と、
    前記デジタルツイン(6)を用いて前記仮想制御データ(VCD)で制御されたときの前記物理的工場装置(5)の動作をシミュレートすること(S5)と、
    前記制御アプリケーション(4)と相互にやり取りするリアルタイム人工知能(AI−R)アプリケーション(9)を用いて、入力として物理的工場装置データ(PD)と前記制御データ(CD)とを受け取り且つ出力として第1の改変データ(MD1)を提供する第1の人工知能アルゴリズム(AI1)を実行すること(S6)であって、前記物理的工場装置データ(PD)が前記物理的工場装置(5)の前記動作を示すデータを含むことと、
    前記第1の改変データ(MD1)の機能として前記制御データ(CD)を改変すること(S7)と、
    前記デジタルツイン(6)と相互にやり取りする汎用人工知能(AI−G)アプリケーション(10)を用いて、入力としてデジタルツインデータ(DD)と前記仮想制御データ(VCD)とを用い且つ出力として第2の改変データ(MD2)を提供する第2の人工知能アルゴリズム(AI2)を実行すること(S8)であって、前記デジタルツインデータ(DD)が前記デジタルツイン(6)を用いた前記物理的工場装置(5)の前記シミュレーションを示すデータを含むことと、
    前記仮想制御データ(VCD)を前記第2の改変データ(MD2)の機能として改変すること(S9)と
    を含む、
    方法。
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