JP2021529672A - 目こぼれの少ない不織研磨物品 - Google Patents

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サンーゴバン アブレイシブズ,インコーポレイティド
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Abstract

低シェッド率を有し、高研削比を達成する、研磨ホイール及びハンドパッドなどの目こぼれの少ない不織研磨物品の製造及び使用に関する物品及び方法。研磨物品は、不織ウェブ基材上に配設された複数の一次研磨粒子と複数の強化研磨粒子とのブレンドを含む。一次研磨粒子は、基材繊維の平均繊維直径以上の平均粒径を有し、強化研磨粒子は、平均繊維直径よりも小さい平均粒径を有する。

Description

本開示は、一般に、高い研削比を達成し、不織ウェブの繊維上に配設される第1の複数の研磨粒子及び第2の複数の研磨粒子のブレンドを含む目こぼれの少ない(low−shedding)不織研磨材に関する物品及び方法に関し、第1の複数の研磨粒子は、繊維の平均繊維直径よりも大きい平均粒径を有し、第2の複数の研磨粒子は、平均繊維直径よりも小さい平均粒径を有する。
不織研磨物品などの研磨物品は、ワークピースの表面を所望の状態(例えば、コーティングの除去、表面粗さ、光沢、透明度など)に調整する目的で、研削、バフ研磨、又は研磨などによってワークピースを研磨するために、さまざまな産業で使用される。不織研磨物品を使用した研磨は、航空宇宙から光学まで幅広い産業範囲に及び、金属加工産業で特に重要な役割を果たす。このような製造操作では、不織研磨材を使用してバルク材料を除去し、ワークピースの望ましい表面特性を実現できる。
表面特性には、光沢、質感及び均一性が含まれる。例えば、さまざまなタイプの部品の製造業者は、不織研磨物品を使用して、表面を所望の均一に滑らかな表面に研削及び研磨する。さらに、不織研磨物品は、ポリマーコーティング(例えばワニス又はペイント)又はセラミックコーティング(例えば溶射コーティング)などのコーティング材料を塗布する前後に、ワークピースの表面を調製するために使用される。場合によっては、ワークピースが複雑な形状を有する可能性があり、従来の研磨材では物性と研磨性能とのバランスが適切ではなく、満足のいく仕上がりが得られない。したがって、改善された不織研磨製品を含む、改善された研磨製品の必要性が引き続き存在する。
添付の図面を参照することにより、本開示をよりよく理解し得、その多数の特徴及び利点を当業者に明らかにし得る。
一実施形態による不織ウェブの図である。 一実施形態による図1の不織ウェブの拡大部分の図である。 バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設され接着された一次研磨粒子と強化研磨粒子のブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の写真である。 不織基材上に配設された一次研磨粒子と強化研磨粒子のブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の写真である。 不織基材上に配設された一次研磨粒子と強化研磨粒子のブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。 一実施形態による回旋状ホイールの図である。 一実施形態によるユニット化ホイールの図である。 一実施形態による研磨物品を調製する方法のプロセスフロー図である。 サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品によってワークピースから除去された材料(「カット」(“Cut”))を示す箱ひげ図である。 サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品から失われた材料(「シェッド」(“Shed”))を示す箱ひげ図である。 サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品の研削比(「G比」)を示す箱ひげ図である。 サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品の密度及び強化カテゴリに従って、ワークピースから除去された材料(「カット」(“Cut”))を示す多変数グラフである。 密度及び強化カテゴリに従って、サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品から失われた材料(「シェッド」(“Shed”))を示す多変数グラフである。 密度及び強化カテゴリに従って、サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品の研削比(「G比」)を示す多変数グラフである。 密度及び強化カテゴリに従って、サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品で研磨されたワークピースの算術平均粗さ(「Ra」)を示す多変数グラフである。 密度及び強化カテゴリに従って、サンプル実施形態の研磨物品及びコントロール研磨物品で研磨されたワークピースの平均ピーク幅(「RSm」)を示す多変数グラフである。 バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設されて接着された100重量%の一次研磨粒子(ANSI46)を示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。 図17Aの実施形態の増大した倍率(「ズームイン」)を示す顕微鏡写真である。 バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設されて接着された、65重量%の一次研磨粒子(ANSI46)と35重量%の強化研磨粒子(ANSI120)とのブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。 図18Aの実施形態の増大した倍率(「ズームイン」)を示す顕微鏡写真である。 バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設されて接着された、65重量%の一次研磨粒子(ANSI46)と35重量%の強化研磨粒子(ANSI150)とのブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。 図19Aの実施形態の増大した倍率(「ズームイン」)を示す顕微鏡写真である。 バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設されて接着された、65重量%の一次研磨粒子(ANSI46)と35重量%の強化研磨粒子(ANSI240)とのブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。 図20Aの実施形態の増大した倍率(「ズームイン」)を示す顕微鏡写真である。
異なる図面での同じ参照記号の使用は、類似又は同一のアイテムを示す。
不織研磨物品100の実施形態が図1に示されている。不織研磨物品100は、嵩高い(lofty)不織繊維のウェブ102と、不織繊維上に配設された第1の研磨粒子104と第2の研磨粒子106とのブレンドを含む基材を含む。
図2は、図1の研磨物品の拡大部分を示す。図2に示すように、第1のポリマーバインダ206(本明細書では「メイクコート」とも呼ばれる)組成物が不織繊維202上に配設され、研磨粒子のブレンド(210、212)が第1のポリマーバインダ206上に配設される。繊維202は、平均繊維直径(Fdia)を有する。ブレンドは、平均繊維直径以上の平均粒径(P1D50)を有する複数の第1の研磨粒子210(本明細書では「一次粒子」又は「一次研磨粒子」とも呼ばれる)、及び平均繊維直径よりも小さい平均粒径(P2D50)を有する複数の第2の研磨粒子212(本明細書では「強化粒子」又は「強化研磨粒子」とも呼ばれる)を含む。第2のポリマーバインダ208(本明細書では「サイズコート」とも呼ばれる)組成物は、研磨粒子のブレンド及び第1のバインダ組成物上に配設される。特定の実施形態のように、第3のポリマーバインダ204(本明細書では「ウェブバインダ」とも呼ばれる)組成物は、第1のポリマーバインダの下の繊維202上に配設され、繊維を互いに接着して嵩高い不織繊維のウェブを形成する。任意に、第4のポリマーバインダ(サイズコート)(図示せず)を、第2のポリマーバインダ208の上に配設することができる。
図3は、バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設されて接着された、85重量%の一次研磨粒子(ANSI60)と15重量%の強化研磨粒子(ANSI120)とのブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。
図4は、バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設されて接着された、75重量%の一次研磨粒子(ANSI60)と25重量%の強化研磨粒子(ANSI120)とのブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。
図5は、バインダ組成物でコーティングされた不織基材の繊維上に配設されて接着された、65重量%の一次研磨粒子(ANSI60)と35重量%の強化研磨粒子(ANSI120)とのブレンドを示す、一実施形態による不織研磨材の顕微鏡写真である。
図6は、一実施形態による回旋状研磨ホイールの図である。
図7は、一実施形態による一体化された(本明細書では「ユニット化」とも呼ばれる)研磨ホイールの図である。
図8は、一実施形態による不織研磨物品を製造する方法のプロセスフロー図である。工程802では、不織繊維ウェブの形成が行われる。不織繊維ウェブの形成は、繊維ウェブのエアレイド形成などの任意の適切な技術によって達成することができる。繊維ウェブの形成は、繊維ウェブの「圧密化」を含むことができ、これは、ウェブバインダの塗布、又は任意での繊維ウェブのニードリング、及びウェブバインダの硬化などのさらなる工程を含むことができる。工程804では、第1のポリマーバインダ前駆体(本明細書では「メイクコート」組成物とも呼ばれる)を不織繊維ウェブ上に配設することが行われる。工程806では、一次研磨粒子と強化研磨粒子とのブレンドを第1のバインダ前駆体上に配設することが行われる。ポリマー樹脂の追加のコートは、噴霧(本明細書では「スプレーコート」とも呼ばれる)などによって塗布され、所望により硬化させることができる。工程808では、研磨粒子のブレンド及び第1のバインダ前駆体上に第2のポリマーバインダ前駆体(「サイズコート」組成物とも呼ばれる)を配設することが行われる。工程810では、サイズコートの硬化が行われる。任意に、研削助剤又は他のポリマー配合物のようなスーパーサイズコートをサイズコートの上に配設して硬化させることができる。次に、硬化したウェブは、任意の所望の形状への変換(すなわち、切断)などのさらなる加工処理を受けることができる。代替的に、スラブは、中心コアの周りに巻き付けられ、次いで当該技術分野で既知の方法に従って切断されて、図6に示されるような回旋状ホイールを形成できる。代替的に、複数のスラブを、当該技術分野で既知の方法に従って積み重ね、共に結合させ、切断して、図7に示すような一体化された(「ユニット化」ホイールとも呼ばれる)を形成することができる。
研磨物品は、ユニット化研磨ホイールであることができる。一実施形態では、一体化されたホイールディスクは、ポリマープレボンド、続いてバインダ前駆体及び研磨粒子の塗布によって結合された嵩高い繊維ウェブを含む不織研磨シートから形成することができる。不織研磨シートは、積み重ねられ、ユニット化され、高温、圧力下で硬化されて「スラブ」を形成する。次に、研磨工具に取り付けるための中央の穴に沿ってスラブから一体化された研磨ホイールを切断できる。
研磨物品は、回旋状ホイールであることもできる。一実施形態では、回旋状ホイールは、ポリマープレボンド、続いてバインダ前駆体及び研磨粒子の塗布によって結合された嵩高い繊維ウェブを含む不織研磨シートから形成することができる。シートは中空コアに取り付けられ、コアの周りにらせん状に巻かれて、巻かれたシリンダを形成する。コアは高温での硬化によって結合される。回旋状ディスクは、結合されたシリンダの端から切断できる。
<粒径と繊維サイズとの比>
研磨物品は、研磨粒子の有益なブレンドを含む。ブレンドは、不織繊維の平均繊維直径以上の平均粒径(P1D50)を有する複数の第1の研磨粒子(本明細書では「一次粒子」(“primary particles”)とも呼ばれる)を含む。ブレンドはさらに、不織繊維の平均繊維直径よりも小さい平均粒径(P2D50)を有する複数の第2の研磨粒子(本明細書では「強化粒子」(“reinforcing particles”)とも呼ばれる)を含む。
研磨物品は、平均一次粒径(P1D50)対平均繊維直径(Fdia)の有利な比を有することができる。一実施形態では、平均一次粒径と平均繊維直径との比(P1D50:Fdia)は、少なくとも1.0:1.0、例えば少なくとも1.2:1.0、少なくとも1.4:1.0、少なくとも1.6:1.0、少なくとも1.8:1.0、少なくとも2.0:1.0、少なくとも2.2:1.0、少なくとも2.25:1.0、少なくとも2.4:1.0、少なくとも2.6:1.0、少なくとも2.8:1.0、少なくとも3.0:1.0、少なくとも3.2:1.0、少なくとも3.4:1.0、少なくとも3.6:1.0、少なくとも3.8:1.0、又は少なくとも4.0:1.0であることができる。別の実施形態では、平均一次粒径と平均繊維直径との比(G1D50:Fdia)は、8.0:1.0以下、例えば7.5:1.0以下、7.0:1.0以下、6.5:1.0以下、6.0:1.0以下、5.5:1.0以下、5.0:1.0以下、4.8:1.0以下、4.6:1.0以下、4.4:1.0以下、4.2:1.0以下、4.0:1.0以下、3.8:1.0以下、3.6:1.0以下、3.4:1.0以下、又は3.2:1.0以下であることができる。平均一次粒径と平均繊維直径との比(P1D50:Fdia)は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、平均一次粒径対平均繊維直径(P1D50:Fdia)は、少なくとも1.0:1.0〜8.0:1.0以下、例えば少なくとも1.2:1.0〜8.0:1.0以下の範囲である。
研磨物品は、平均強化粒径(P2D50)と平均繊維直径(Fdia)との有利な比を有することができる。一実施形態では、平均強化粒径と平均繊維直径との比(P2D50:Fdia)は、少なくとも0.1:1.0、例えば少なくとも0.2:1.0、少なくとも0.3:1.0、少なくとも0.4:1.0、少なくとも0.5:1.0、少なくとも0.6:1.0、又は少なくとも0.65:1.0であることができる。別の実施形態では、平均強化粒径と平均繊維直径との比(G1D50:Fdia)は、0.99:1.0以下、例えば、0.98:1.0以下、0.97:1.0以下、0.96:1.0以下であることができる。平均強化粒径と平均繊維直径との比(P2D50:Fdia)は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、平均強化粒径対平均繊維直径(P2D50:Fdia)は、少なくとも0.1:1.0〜0.99:1.0以下の範囲である。
<繊維サイズ>
研磨物品は、嵩高い不織繊維のウェブを含む基材を含む。繊維は、平均繊維直径(Fdia)などの有益な平均繊維サイズを有することができる。一実施形態では、平均繊維直径(Fdia)は、少なくとも10マイクロメートル、例えば少なくとも20マイクロメートル、少なくとも30マイクロメートル、少なくとも40マイクロメートル、少なくとも50マイクロメートル、少なくとも60マイクロメートル、少なくとも70マイクロメートル、少なくとも80マイクロメートル、少なくとも90マイクロメートル、又は少なくとも100マイクロメートルであることができる。別の実施形態では、平均繊維直径(Fdia)は、500マイクロメートル以下、例えば、450マイクロメートル以下、400マイクロメートル以下、350マイクロメートル以下、300マイクロメートル以下、275マイクロメートル以下、250マイクロメートル以下、240マイクロメートル以下、220マイクロメートル以下、200マイクロメートル以下、190マイクロメートル以下、180マイクロメートル以下、170マイクロメートル以下、160マイクロメートル以下、150マイクロメートル以下、140マイクロメートル以下、130マイクロメートル以下、又は120マイクロメートル以下であることができる。平均繊維直径(Fdia)は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、平均繊維直径(Fdia)は、10マイクロメートル〜500マイクロメートル、例えば50マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲である。
代替的に、平均繊維サイズは、線密度の尺度である平均デニールで表すことができ、これは、単一のフィラメントの長さの9,000メートルあたりのグラムの質量に相当する。例えば、200デニールのナイロン繊維は、この繊維の9,000メートルの重量が200グラムであることを意味する。一実施形態では、繊維は、少なくとも1デニール、例えば少なくとも5デニール、少なくとも10デニール、少なくとも20デニール、少なくとも30デニール、少なくとも40デニール、少なくとも50デニール、少なくとも60デニール、少なくとも70デニール、少なくとも80デニール、少なくとも90デニール、少なくとも100デニール、又は少なくとも110デニールの平均線密度を有することができる。別の実施形態では、繊維は、300デニール以下、例えば280デニール以下、260デニール以下、240デニール以下、220デニール以下、200デニール以下、180デニール以下、160デニール以下、140デニール以下、又は120デニール以下の平均線密度を有することができる。平均線密度は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、平均線密度は、1デニール〜2000デニール、例えば40デニール〜250デニールの範囲である。
<平均粒径>
一次粒子は、有益な平均粒径を有することができる。一実施形態では、平均一次粒径(P1D50)は、少なくとも10マイクロメートル、例えば少なくとも25マイクロメートル、少なくとも50マイクロメートル、少なくとも75マイクロメートル、少なくとも100マイクロメートル、少なくとも125マイクロメートル、少なくとも150マイクロメートル、少なくとも175マイクロメートル、少なくとも200マイクロメートル、少なくとも225マイクロメートル、少なくとも250マイクロメートル、少なくとも275マイクロメートル、又は少なくとも300マイクロメートルであることができる。別の実施形態では、平均一次粒径(P1D50)は、1000マイクロメートル以下、例えば950マイクロメートル以下、900マイクロメートル以下、850マイクロメートル以下、800マイクロメートル以下、750マイクロメートル以下、700マイクロメートル以下、650マイクロメートル以下、600マイクロメートル以下、550マイクロメートル以下、500マイクロメートル以下、450マイクロメートル以下、400マイクロメートル以下であることができる。平均一次粒径(P1D50)は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、平均一次粒径(P1D50)は、50マイクロメートル〜1000マイクロメートルの範囲である。
強化粒子は、有益な平均粒径を有することができる。一実施形態では、平均強化粒径(P2D50)は、少なくとも5マイクロメートル、例えば少なくとも10マイクロメートル、少なくとも20マイクロメートル、少なくとも30マイクロメートル、少なくとも40マイクロメートル、少なくとも45マイクロメートル、少なくとも50マイクロメートル、少なくとも65マイクロメートル、少なくとも70マイクロメートル、少なくとも75マイクロメートル、少なくとも80マイクロメートル、少なくとも85マイクロメートル、少なくとも90マイクロメートル、少なくとも95マイクロメートル、又は少なくとも100マイクロメートルであることができる。別の実施形態では、平均強化粒径(P2D50)は、250マイクロメートル以下、例えば225マイクロメートル以下、220マイクロメートル以下、200マイクロメートル以下、190マイクロメートル以下、180マイクロメートル以下、170マイクロメートル以下、160マイクロメートル以下、150マイクロメートル以下、140マイクロメートル以下、130マイクロメートル以下、120マイクロメートル以下、115マイクロメートル以下、又は110マイクロメートル以下であることができる。平均強化粒径(P2D50)は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内にすることができる。特定の実施形態では、平均強化粒径(P2D50)は、5マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲である。
<研磨粒子ブレンドの組成>
研磨物品は、研磨粒子の有益なブレンドを含む。ブレンドは、ある量の複数の一次研磨粒子及びある量の複数の強化研磨粒子を含む。一実施形態では、研磨粒子ブレンドは、0〜85重量%の一次研磨粒子及び15〜100重量%の強化研磨粒子を含むことができる。別の実施形態では、研磨粒子ブレンドは、60〜85重量%の一次研磨粒子及び15〜40重量%の強化研磨粒子を含むことができる。特定の実施形態では、研磨粒子ブレンドは、60〜70重量%の一次研磨粒子及び30〜40重量%の強化研磨粒子を含むことができる。
<固体体積画分>
研磨物品は、有益な固体体積画分を含むことができる。一実施形態では、固体体積画分は、研磨物品の1.0%〜40%、例えば研磨物品の1.1%〜20%、例えば1.2%〜10%、例えば1.5%〜6%を含むことができる。特定の実施形態では、固体体積画分は、研磨物品の1.3%〜8%、例えば1.5%〜5.5%を含むことができる。
<密度>
研磨物品は有益な密度を含むことができる。一実施形態では、研磨物品の密度は、0.5lb./100in以上、例えば0.75lb./100in以上、0.9lb./100in以上、0.95lb./100in以上、1.0GSM以上、又は1.05lb./100in以上であることができる。別の実施形態では、研磨物品の重量は、5lb./100in以下、例えば4lb./100in以下、3.5lb./100in以下、3.0lb./100in以下、2.5lb./100in以下、2.45lb./100in以下、2.4lb./100in以下、又は2.38lb./100in以下であることができる。研磨物品の重量は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、研磨物品の重量は、0.8lb./100in以上2.5lb./100in以下、例えば1lb./100in以上1.3lb./100in以下、又は2lb./100in以上2.4lb./100in以下の範囲である。
<研磨物品の組成>
研磨物品は、構成成分の有益な全体組成を有することができる。一実施形態では、研磨物品は、30〜70重量%の研磨粒子(すなわち、研磨粒子のブレンド)、5〜35重量%の基材(すなわち、嵩高い不織繊維のウェブ)、及び25〜55重量%の全ポリマーバインダ組成物(すなわち、メイクコート、サイズコート、及び存在する場合は任意のウェブバインダ及び/又はスーパーサイズコートの合計)を含むことができる。別の実施形態では、研磨物品は、30〜70重量%の研磨粒子、5〜35重量%の基材、0〜10重量%のウェブバインダ、5〜15重量%のメイクコート、20〜40重量%のサイズコート及び0〜15重量%のスーパーサイズを含むことができる。
<研磨粒子の組成>
強化研磨粒子は、化学組成、構造、形状、及び/又は表面処理に関して、一次研磨粒子と同じである又は異なることができる。したがって、一次研磨粒子と強化研磨粒子との区別は、特に不織ウェブ基材の繊維の平均サイズとの関連で、平均粒径に基づく。したがって、以下の「研磨粒子」への言及は、「一次研磨粒子」と「強化研磨粒子」との両方に当てはまることが理解される。
研磨粒子は、個々の粒子又はアグロメレート粒子であることができる。研磨粒子は、シリカ、アルミナ(溶融又はセラミック)、ジルコニア、ジルコニア/アルミナ酸化物、炭化ケイ素、ガーネット、ダイヤモンド、立方晶窒化ホウ素、窒化ケイ素、セリア、二酸化チタン、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、酸化スズ、炭化タングステン、炭化チタン、酸化鉄、クロミア、フリント、エメリーを含む研磨材料のいずれか1つ又は組合せを含むことができる。例えば、研磨粒子は、シリカ、アルミナ、ジルコニア、炭化ケイ素、窒化ケイ素、窒化ホウ素、ガーネット、ダイヤモンド、共融合アルミナジルコニア、セリア、二ホウ化チタン、炭化ホウ素、フリント、エメリー、窒化アルミナ、それらの組合せ、及びそれらのブレンドからなる群から選択され得る。
特定の実施形態では、研磨粒子は、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、又はそれらの組合せを含むことができる。
特定の実施形態では、研磨粒子は、溶融プロセスによって製造される酸化アルミニウム研磨粒子(一般に「ALO」研磨粒子又は「溶融酸化アルミニウム」研磨粒子として知られている)を含むことができる。ALO研磨粒子には、アルミナジルコニア溶融研磨粒子、茶色破砕性酸化アルミニウム研磨粒子、半破砕性酸化アルミニウム研磨粒子、及び白色破砕性酸化アルミニウム研磨粒子が含まれる。ALO研磨粒子を熱処理して、研磨粒子の物理的特性及び研磨性能特性を変更できる。このような加熱処理されたALO研磨粒子は、一般に、「加熱処理」バージョンの粒子(例えば、加熱処理された茶色破砕性酸化アルミニウム研磨粒子)と呼ばれる。
特定の実施形態では、研磨粒子は、セラミック酸化アルミニウム研磨粒子などのセラミック研磨粒子を含むことができる。セラミック酸化アルミニウム研磨粒子(ゾル−ゲル酸化アルミニウムとも呼ばれる)は、ゾル−ゲル形成プロセスによって製造されてもよい。ゾル−ゲルプロセスには、シーデッドゲルアルミナ形成プロセスが含まれる。シーデッドゲルアルミナ研磨粒子は、焼結プロセスによって製造されたセラミック酸化アルミニウム粒子であり、非常に微細なミクロ構造を有する。シーデッドゲル研磨粒子は、研磨グリットの作用点でフラットが摩耗すると鈍くなる可能性がある従来の研磨粒子よりもシャープなままである傾向がある。セラミック酸化アルミニウム粒子には、セラミック酸化アルミニウム成形研磨粒子、セラミック酸化アルミニウム粉砕研磨粒子、及びセラミック酸化アルミニウムエクスプローデッド(exploded)粒子が含まれる。セラミック研磨粒子は、ドープされたセラミック研磨粒子又はドープされていない(すなわち、ドープされていない)セラミック研磨粒子であることができる。ドープされた研磨粒子は、さまざまな量でドープできる。
研磨粒子は、棒、三角形、ピラミッド、円錐、中実球、中空球などの特定の形状を有することができる。代替的に、研磨粒子はランダムな形状であってもよい。
一実施形態では、研磨粒子を表面処理することができる。一実施形態では、一次研磨粒子はシリル化することができる。別の実施形態では、表面処理は、カップリング剤によって行うことができる。カップリング剤は、アミノアルキルシラン、イソシアナトシラン、クロロアルキルシラン、又はそれらの任意の組合せから選択されるシラン含有カップリング剤であることができる。
<不織基材の組成>
一実施形態では、不織基材材料は、嵩高いステープル繊維で形成された三次元不織オープンウェブ材料である。ステープル繊維は、1つ以上のバインダコーティング組成物(ウェブバインダ)によって一緒に結合できる。代替的に、溶融結合などによって、ウェブバインダを必要とせずにウェブを自発的に形成することができる。溶融結合は、一緒に溶融して結合を形成する低溶融繊維と高溶融繊維との組合せを使用することを含むことができる。別の代替例では、繊維の機械的結合は、ニードリング、カーディング、又はそれらの組合せによって達成することができる。ステープル繊維は、同じである又は異なることができ、異なる線密度を有する繊維のブレンド、例えば線密度のブレンドを含むことができる。
不織基材材料は、一般に不織材料の「重量」と呼ばれる、g/m(GSM)などの、単位面積あたりの特定の質量を有することができる。一実施形態では、不織材料の重量は、75GSM以上、例えば80GSM以上、100GSM以上、150GSM以上、200GSM以上、250GSM以上、300GSM以上又は350GSM以上であることができる。別の実施形態では、不織材料の重量は、750GSM以下、700GSM以下、650GSM以下、600GSM以下、550GSm以下、500GSM以下、450GSM以下、400GSM以下、又は390GSM以下であることができる。不織材料の重量は、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、不織材料の重量は、50GSM以上から750GSM以下、例えば、80GSM以上から700GSM以下の範囲である。
不織ウェブの繊維は、有機材料、無機材料、天然材料、半合成材料、合成材料、又はそれらの組合せであることができる。繊維は、可撓性、剛性、又はそれらの組合せであることができる。繊維は、単一のタイプの繊維又は複数の異なるタイプの繊維を含むことができる。繊維は、バナナ繊維、セルロース繊維、綿繊維、亜麻繊維、麻繊維、ジュート繊維、ケナフ繊維、サイザル麻繊維、ビスコース繊維、レーヨン繊維、ポリ綿繊維、炭素繊維、ポリアラミド繊維(例えば、Kevlar(登録商標)、Twaron(登録商標))、ポリアミド繊維(ナイロン6(ポリ(ヘキサノ−6−ラクタム))、ナイロン6,6(ポリ[イミノ(1,6−ジオキソヘキサメチレン)イミノヘキサメチレン])、ポリアミン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリイミド繊維、ポリプロピレン繊維、ガラス繊維、金属繊維、セラミック繊維、又はそれらの組合せを含むことができる。繊維は、バージン繊維又は再生繊維を含むことができる。
不織ウェブの繊維は、長さが異なり得る。一実施形態では、繊維の長さは、10mm以上、例えば20mm以上、30mm以上、40mm以上、又は45mm以上であることができる。別の実施形態では、繊維の長さは、90mm以下、例えば80mm以下、70mm以下、60mm以下、50mm以下、又は45mm以下であることができる。繊維の長さは、先の上限と下限との任意のペアを含む範囲内であることができる。特定の実施形態では、繊維の長さは、10mm以上90mm以下の範囲である。
<第1のバインダ組成物−メイクコート(Make Coat)>
特定の態様では、第1のポリマーバインダ組成物206(一般にメイクコートとして知られている)は、単一のポリマー又はポリマーのブレンドから形成できる。第1のバインダ組成物は、エポキシ組成物、アクリル組成物、フェノール組成物、ポリウレタン組成物、尿素ホルムアルデヒド組成物、ポリシロキサン組成物、又はそれらの組合せから形成することができる。さらに、バインダ組成物は、本明細書に記載されるように、活性フィラー粒子、添加剤、又はそれらの組合せを含むことができる。
第1のバインダ組成物は一般に、研磨粒子を裏材又は柔軟なコートが存在する場合はそのような柔軟なコートに結合するポリマーマトリックスを含む。通常、第1のバインダ組成物は、硬化したバインダ配合物から形成することができる。一実施形態では、第1のバインダ配合物は、ポリマー構成成分及び分散相を含む。
第1のバインダ組成物は、ポリマーの調製のための1つ以上の反応構成要素又はポリマー構成要素を含むことができる。ポリマー構成要素は、モノマー分子、ポリマー分子、又はそれらの組合せを含むことができる。第1のバインダ配合物は、溶媒、可塑剤、連鎖移動剤、触媒、安定剤、分散剤、硬化剤、反応メディエータ及び分散液の流動性に影響を与えるための薬剤からなる群から選択される構成成分をさらに含むことができる。
ポリマー構成要素は、熱可塑性物質又は熱硬化性物質を形成することができる。例として、ポリマー構成要素は、ポリウレタン、ポリ尿素、重合エポキシ、ポリエステル、ポリイミド、ポリシロキサン(シリコーン)、重合アルキド、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ポリブタジエンを形成するためのモノマー及び樹脂、又は一般に熱硬化性ポリマーの製造用の反応性樹脂を含むことができる。別の例には、アクリラート又はメタクリラートポリマー構成要素が含まれる。前駆体ポリマー構成要素は、典型的には、硬化性有機材料(すなわち熱又は他のエネルギー源、例えば電子ビーム、紫外光、可視光などへの曝露時、又は経時的に化学触媒、水分、又はポリマーを硬化又は重合させる他の薬剤の添加時に重合又は架橋できるポリマーモノマー又は材料)であることができる。前駆体ポリマー構成要素の例には、アミノポリマー又はアミノプラストポリマーを形成するための反応性構成要素、例えばアルキル化尿素−ホルムアルデヒドポリマー、メラミン−ホルムアルデヒドポリマー及びアルキル化ベンゾグアナミン−ホルムアルデヒドポリマー;アクリラート及びメタクリラートポリマーを含むアクリラートポリマー、アルキルアクリラート、アクリル化エポキシ、アクリル化ウレタン、アクリル化ポリエステル、アクリル化ポリエーテル、ビニルエーテル、アクリル化油、又はアクリル化シリコーン;アルキドポリマー、例えばウレタンアルキドポリマー;ポリエステルポリマー;反応性ウレタンポリマー;フェノール性ポリマー、例えばレゾール及びノボラックポリマー;フェノール/ラテックスポリマー;エポキシポリマー、例えばビスフェノールエポキシポリマー;イソシアナート;イソシアヌラート;アルキルアルコキシシランポリマーを含むポリシロキサンポリマー;又は反応性ビニルポリマーを含む。バインダ配合物は、モノマー、オリゴマー、ポリマー、又はそれらの組合せを含むことができる。特定の実施形態では、バインダ配合物は、硬化する場合に架橋することができる少なくとも2つのタイプのポリマーのモノマーを含む。例えば、バインダ配合物は、硬化する場合にエポキシ/アクリルポリマーを形成するエポキシ構成要素及びアクリル構成要素を含むことができる。
一実施形態では、メイクコートはフィラーを含まない。別の実施形態では、メイクコートはフィラー粒子を含むことができる。特定の実施形態では、メイクコートは、ポリマーフェノール組成物、ポリマーポリエステル組成物、又はそれらの組合せを含む。特定の実施形態では、メイクコートは、ポリマーフェノール及びポリエステル組成物を含む。特定の実施形態では、メイクコートは、ポリマーポリエステル組成物を含む。
<第2のバインダ−サイズコート(Size Coat)>
上記のように、研磨物品100は、第1のバインダ組成物206(メイクコート)及び研磨粒子のブレンド(210、212)上に配設された第2のバインダ組成物208(サイズコート)を含むことができる。第2のバインダ組成物208は、第1のバインダ組成物と同じである又は異なることもできる。第2のバインダ組成物は、1つ以上の添加剤又はフィラーを含むことができる。
一実施形態では、第2のバインダ組成物(サイズコート)はフィラーを含まない。別の実施形態では、サイズコートは、フィラー粒子を含むことができる。特定の実施形態では、サイズコートは、ポリマーフェノール組成物、ポリマーポリエステル組成物、ポリマーエポキシ組成物、又はそれらの組合せを含む。特定の実施形態では、サイズコートは、ポリマーエポキシ及びポリエステル組成物を含む。特定の実施形態では、メイクコートは、ポリマーポリエステル組成物を含む。
<第3のバインダ−ウェブバインダ(Web Binder)>
上記のように、研磨物品100は、第1のバインダ組成物206(メイクコート)の下の繊維202上に配設された第3のバインダ組成物204(ウェブバインダ)を含むことができる。第3のバインダ組成物202は、第1のバインダ組成物及び第2のバインダ組成物と同じである又は異なることができる。第3のバインダ組成物は、1つ以上の添加剤又はフィラーを含むことができる。
一実施形態では、第3のバインダ組成物(ウェブバインダ)は、フィラーを含まない。別の実施形態では、サイズコートは、フィラー粒子を含むことができる。特定の実施形態では、ウェブバインダは、ポリマーアクリル組成物、例えばラテックスアクリル組成物、ポリマーメラミンホルムアルデヒド組成物、又はそれらの組合せを含む。
<第4のバインダ組成物−スーパーサイズコート(Supersize Coat)>
前述のように、研磨物品100は、任意に、サイズコート208上に配設されたスーパーサイズコート(図示せず)を含むことができる。スーパーサイズコートは、メイクコート206及びその上に配設されたサイズコート208と同じである又は異なることができる。別の態様では、スーパーサイズコートは、ステアラート、例えば金属ステアラート、例えばステアリン酸亜鉛を含むことができる。
<第5のバインダ組成物−スプレーミックス(Spray Mix)>
前述のように、研磨物品100は、メイクコート206上に配設されたスプレーミックス組成物(図示せず)を任意に含むことができる。代替的に、メイクコートがまだ硬化していない場合は、スプレーミックスをメイクコートの上に塗布でき、これにより、硬化時に混合相(やや完全に散在する)又は分離相(個別の層)が製造できる。スプレーミックスは、メイクコート206及びサイズコート208と同じである又は異なることができる。特定の実施形態では、スプレーミックスは、ポリマーアクリル組成物、例えばラテックスアクリル組成物、ポリマーメラミンホルムアルデヒド組成物、又はそれらの組合せを含む。
<添加剤>
特定の態様では、第1のバインダ組成物206(メイクコート)、第2のバインダ組成物208(サイズコート)、又はスーパーサイズコート層122は、1つ以上の添加剤を含むことができる。適切な添加剤には、例えば、研削助剤、繊維、潤滑剤、湿潤剤、チキソトロープ材料、界面活性剤、増粘剤、顔料、染料、帯電防止剤、カップリング剤、可塑剤、懸濁剤、pH調整剤、接着促進剤、潤滑剤、殺菌剤、防カビ剤、難燃剤、脱ガス剤、防塵剤、二元機能材料、開始剤、連鎖移動剤、安定剤、分散剤、反応メディエータ、着色剤及び消泡剤を含むことができる。これらの添加剤材料の量は、所望の特性を提供するように選択することができる。これらの任意の添加剤は、本開示の実施形態によるコーティングされた研磨製品のシステム全体の任意の部分に存在することができる。適切な研削助剤は、無機系、例えばハロゲン化物塩、例えば氷晶石、ウォラストナイト、及びフルオロホウ酸カリウム又は有機系、例えばラウリル硫酸ナトリウム若しくは塩素化ワックス、例えばポリビニルクロリドであることができる。一実施形態では、研削助剤は、環境的に持続可能な材料であることができる。
<実施形態>
実施形態1.
嵩高い(lofty)不織繊維のウェブを含む基材、
不織繊維上に配設された第1のポリマーバインダ(「メイク」(“make”))組成物、及び
ポリマーバインダ上に配設された研磨粒子のブレンドを含む研磨物品であって、
繊維は平均繊維直径(Fdia)を有し、
ブレンドは、平均繊維直径以上の平均粒径(P1D50)を有する複数の第1の研磨粒子(「一次粒子」(“primary particles”))を含み、
ブレンドは、平均繊維直径よりも小さい平均粒径(P2D50)を有する複数の第2の研磨粒子(「強化粒子」(“reinforcing particles”))を含む、研磨物品。
実施形態2.研磨粒子のブレンド及び繊維上に配設された第2のポリマーバインダ(「サイズコート」(“size coat”)))をさらに含む、実施形態1の研磨物品。
実施形態3.繊維上に配設され、繊維同士を接着して嵩高い不織繊維のウェブを形成する第3のポリマーバインダ(「ウェブバインダ」(“web binder”)))をさらに含み、第3のポリマーバインダが繊維と、第1のポリマーバインダ(「メイク」)組成物との間に配設される、実施形態2の研磨物品。
実施形態4.平均一次粒径(P1D50)と平均繊維直径(Fdia)との比が、少なくとも1.0:1.0である、実施形態1の研磨物品。
実施形態5.平均一次粒径(P1D50)と平均繊維直径(Fdia)との比が、8.0:1.0以下である、実施形態1の研磨物品。
実施形態6.平均一次粒径(P1D50)と平均繊維直径(Fdia)との比が、1.0:1.0〜8.0:1.0の範囲である、実施形態1の研磨物品。
実施形態7.平均強化粒径(P2D50)と平均繊維直径(Fdia)との比が、少なくとも0.1:1.0である、実施形態1の研磨物品。
実施形態8.平均強化粒径(P2D50)と平均繊維直径(Fdia)との比が、0.99:1.0以下である、実施形態1の研磨物品。
実施形態9.平均強化粒径(P2D50)と平均繊維直径(Fdia)との比が、0.1:1.0〜0.99:1.0の範囲である、実施形態1の研磨物品。
実施形態10.平均繊維直径(Fdia)が、少なくとも10マイクロメートルである、実施形態1の研磨物品。
実施形態11.平均繊維直径(Fdia)が、500マイクロメートル以下である、実施形態1の研磨物品。
実施形態12.平均繊維直径(Fdia)が、10マイクロメートル〜500マイクロメートルの範囲である、実施形態1の研磨物品。
実施形態13.平均繊維直径(Fdia)が、少なくとも1デニールである、実施形態1の研磨物品。
実施形態14.平均繊維直径(Fdia)が、300デニール以下である、実施形態1の研磨物品。
実施形態15.平均繊維直径(Fdia)が、1デニール〜300デニールの範囲である、実施形態1の研磨物品。
実施形態16.平均一次粒径(P1D50)が、少なくとも30マイクロメートルである、実施形態1の研磨物品。
実施形態17.平均一次粒径(P1D50)が、1000マイクロメートル以下である、実施形態1の研磨物品。
実施形態18.平均一次粒径(P1D50)が、30マイクロメートル〜1000マイクロメートルの範囲である、実施形態1の研磨物品。
実施形態19.平均強化粒径(P2D50)が、少なくとも5マイクロメートルである、実施形態1の研磨物品。
実施形態20.平均強化粒径(P1D50)が、250マイクロメートル以下である、実施形態1の研磨物品。
実施形態21.平均強化粒径(P1D50)が、5マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲である、実施形態1の研磨物品。
実施形態22.研磨粒子ブレンドが、
0〜85重量%の一次研磨粒子、及び
15〜100重量%の強化研磨粒子を含む、実施形態1の研磨物品。
23.研磨粒子ブレンドが、
60〜85重量%の一次研磨粒子、及び
15〜40重量%の強化研磨粒子を含む、請求項1の研磨物品。
実施形態23.研磨物品が、
30〜70重量%の研磨粒子(すなわち、研磨粒子のブレンド)、
5〜35重量%の基材(すなわち、嵩高い不織繊維のウェブ)、及び25〜55重量%の全ポリマーバインダ組成物(すなわち、メイクコート、サイズコート、及び存在する場合は任意のウェブバインダ及び/又はスーパーサイズコートの合計)を含む、実施形態1の研磨物品。
実施形態24.研磨物品が、
30〜70重量%の研磨粒子(すなわち、研磨粒子のブレンド)、
5〜35重量%の基材(すなわち、嵩高い不織繊維のウェブ)、
0〜10重量%のウェブバインダ、
5〜15重量%のメイクコート、
20〜40重量%のサイズコート、及び
0〜15重量%のスーパーサイズを含む、実施形態3の研磨物品。
実施形態25.一次研磨粒子が、アルミナ、アルミナジルコニア、炭化ケイ素、立方晶窒化ホウ素、ダイヤモンド、又はそれらの組合せを含む、実施形態1の研磨物品。
実施形態26.強化研磨粒子の組成が、一次研磨粒子の組成と同じである、実施形態1の研磨物品。
実施形態27.繊維が、バナナ繊維、セルロース繊維、綿繊維、亜麻繊維、麻繊維、ジュート繊維、ケナフ繊維、サイザル麻繊維、ビスコース繊維、レーヨン繊維、ポリ綿繊維、炭素繊維、ポリアラミド繊維(例えば、Kevlar(登録商標)、Twaron(登録商標))、ポリアミド繊維(ナイロン6(ポリ(ヘキサノ−6−ラクタム))、ナイロン6,6(ポリ[イミノ(1,6−ジオキソヘキサメチレン)イミノヘキサメチレン])、ポリアミン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリイミド繊維、ポリプロピレン繊維、ガラス繊維、金属繊維、セラミック繊維、又はそれらの組合せを含む、実施形態1の研磨物品。
実施形態28.基材がエアレイドである、実施形態1の研磨物品。
実施形態29.繊維が、10〜90mmの範囲の長さを有するステープル繊維である、実施形態1の研磨物品。
実施形態30.基材が、80〜700GSM(6〜46lb/ream)の重量を有する、実施形態1の研磨物品。
実施形態31.研磨物品の製造方法であって、
嵩高い不織繊維のウェブを形成する工程、
第1のポリマーバインダ前駆体をウェブ上に配設する工程、
一次研磨粒子及び強化研磨粒子のブレンドを第1のバインダ前駆体上に配設する工程、
第2のポリマーバインダ前駆体を研磨粒子と第1のバインダ前駆体とのブレンド上に配設する工程、及び
バインダ前駆体を硬化させて研磨物品を形成する工程を含む、方法。
実施形態32.一次研磨粒子及び強化研磨粒子のブレンドが、複数の一次研磨粒子と複数の強化研磨粒子を一緒に混合することによって形成される、実施形態31の方法。
実施形態33.ブレンドを配設することが重力による配設を含む、実施形態32の方法。
実施形態34.研磨物品が、回旋状研磨ホイール、一体型研磨ホイール、又は研磨ハンドパッドを含む、実施形態1の研磨物品。
A.研磨材ブレンドの調製
複数の2つの研磨粒子を一緒に混合することにより、研磨粒子のサンプルブレンドを調製した。サンプルブレンド及びコントロールについては、以下の表1で記載する。グリットサイズANSI60は直径250ミクロンに等しく、ANSI120は直径106ミクロンに等しい。
Figure 2021529672
B.研磨ホイールの調製
不織基材(嵩高い不織繊維)が提供された。不織基材は、エアレイド(Rando−Webber機械)、ポリアミド(ナイロン6,6)、平均直径111ミクロン及び平均線密度100デニールの0.5〜2.5インチの長さのステープル繊維の基材を含んでいた。不織ウェブのエアレイド繊維は、アクリルウェブバインダ組成物と一緒に結合された。不織基材は多孔性及び柔軟性であり、均一な布重量(繊維重量及びウェブバインダ重量)、200〜300gsmで、固体体積画分(SVF)は1.5〜3.5の範囲であった。
ポリマーのメイクコートバインダ組成物(ポリウレタン組成物)を、不織ウェブの上及び全体に配設した。上述のように、研磨粒子のブレンド(S1)を、重力コーティングにより、不織ウェブのメイクコート及び繊維上に配設した。特に、研磨粒子の堆積が重力コーティングによって達成されたとしても、粗い−微細研磨粒子の顕著な分離はなかった(すなわち、研磨粒子のブレンドはウェブ上及びウェブ全体によく分散されていた)。
ポリマースプレー混合物組成物(フェノール組成物)をメイクコート及び研磨粒子の上に塗布した。次に、メイクコート及びスプレー混合物組成物を硬化させた。
次に、サイズコート組成物(ポリウレタン組成物)をスプレー混合物組成物の上に塗布した。次に、サイズコート組成物を硬化させて、完成した単層シート不織研磨物品を形成した。コーティングされたウェブをオーブンに通し、メイクコート及びサイズコートを硬化させ、完成した単層シート不織研磨物品を形成した。
次に、不織研磨材の単層シートを、接着剤組成物(エポキシ組成物)で不織研磨シートの両面をコーティングし、不織研磨材シートをスパイラル様式で中央コア(「ハブ」)に巻き付けて、接着剤を硬化させ、次いで回旋状研磨ホイールに形成するためにスライスすることによって回旋状研磨ホイールに形成した。
S1研磨ホイールについて上述したプロセスを繰り返して、各研磨粒子ブレンド、コントロール、S2、S3、及びS4の研磨ホイールを構築した。研磨ホイール間の唯一の違いは、研磨粒子ブレンドの組成であった。
C.研磨性能試験
コントロール研磨ホイール(コントロール)及びサンプル研磨ホイールS1、S2、S3及びS4を使用して、研磨性能試験を実施した。鋼の試験ワークピースに対して、低圧(7lb.デッドウェイト)のオフハンド研削を2700rpmで10分のサイクルで実施した。ワークピースから除去された材料の総量(平均カット:Average cut)、研磨ホイールから失われた材料の総量(平均シェッド:Average Shed)、及び研削比(平均カット/平均シェッド)が記録された。試験結果を以下の表2及び図9〜11に示す。
Figure 2021529672
驚くべきことに、平均総カットの傾向は、ブレンド中の小さなサイズの強化研磨粒子のパーセンテージ(%ANSI120)と相関していない。代わりに、傾向線(図9)で示されているように、カットは最初はS1及びS2で低下するが、次いで平均カットはS3及びS4で驚くほど増加する。さらに、より小さなサイズの強化研磨粒子の平均のシェッド及びパーセンテージは、間接的な関係を示す。ここでも驚くべきことに、すべてのサンプルS1〜S4の研削比は、コントロールの研削比よりも大きかった。サンプルのコントロールに対する研削比は、S1の129%の下限からS4の265%の上限まで変化した。
2A.追加の研磨材ブレンドの調製
炭化ケイ素研磨粒子の追加のサンプルブレンドは、複数の2つの異なるサイズの炭化ケイ素研磨粒子を一緒に混合することによって調製された。サンプルブレンド及びコントロールを以下の表3に記載する。ANSIグリットサイズ及び同等の平均直径(マイクロメートル)を示す。
Figure 2021529672
2B.研磨ホイールの調製−「低」密度
例2Aの研磨材ブレンド調製物を使用して、不織研磨ホイールを調製した。不織基材(嵩高い不織繊維)が提供された。不織基材は、エアレイド(Rando−Webber機械)、ポリアミド(ナイロン6,6)、平均直径111ミクロン及び平均線密度100デニールの0.5〜2.5インチの長さのステープル繊維を含んでいた。不織ウェブのエアレイド繊維は、ラテックスアクリルウェブバインダ組成物と一緒に結合された。不織基材は多孔性で柔軟性があり、200〜300gsmの範囲の均一な布重量(繊維重量及びウェブバインダ重量)及び1.5〜3.5の範囲の固体体積画分(SVF)を有していた。
ポリマーのメイクコートバインダ組成物(ポリウレタン組成物)を、不織ウェブの上及び全体に配設した。上述のように、研磨粒子のブレンド(コントロール2)を、重力コーティングにより、不織ウェブのメイクコート及び繊維上に配設した。特に、研磨粒子の堆積が重力コーティングによって達成されたとしても、粗い−微細研磨粒子の顕著な分離はなかった(すなわち、研磨粒子のブレンドはウェブ上及びウェブ全体によく分散されていた)。次に、メイクコートバインダ組成物を硬化させた。
ポリマースプレー混合物組成物(フェノール組成物)をメイクコート及び研磨粒子の上に塗布した。次に、メイクコート及びスプレー混合物組成物を硬化させた。
次に、サイズコート組成物(ポリウレタン組成物)をスプレー混合物組成物の上に塗布した。次に、サイズコート組成物を硬化させて、完成した単層シート不織研磨物品を形成した。
次に、不織研磨材の単層シートを、接着剤組成物(エポキシ組成物)で不織研磨シートの両面をコーティングし、不織研磨材シートをスパイラル様式で中央コア(「ハブ」)に巻き付けて、接着剤を硬化させ、次いで回旋状研磨ホイールに形成するためにスライスすることによって回旋状研磨ホイールに形成した。
コントロール2研磨ホイールについて上述したプロセスを繰り返して、各研磨粒子ブレンド、S5〜S7、コントロール3、S8〜S10、コントロール4及びS11〜S13の研磨ホイールを構築した。研磨ホイールの構造間の唯一の違いは、研磨粒子ブレンドの組成であった。得られた研磨ホイールはすべて、1.0〜1.2lb./100inの範囲の「低」密度を有していた。回旋状研磨ホイールの特性を表4に記載する。
Figure 2021529672
2C.研磨ホイールの調製−「高」密度
例2Aの研磨材ブレンド調製物を使用して、回旋状不織研磨ホイールを調製した。これらの不織研磨ホイールは、結果として得られた研磨ホイールがすべて2.1〜2.4lb./100inの範囲の「高」密度であったことを除いて、上記の例2Bと同じ材料及び手順を使用して調製された。回旋状研磨ホイールの特性を表5に記載する。
Figure 2021529672
2D.研磨性能試験−リング試験
例2B、表4及び表5のコントロール及びサンプル研磨ホイールは、研磨性能試験に供された。リング試験は、低圧(7lb.)にて2700rpmで10分間のサイクルにおいて、各研磨ホイールのステンレス鋼(SS304)ワークピースに対して行われた。ワークピースから除去された材料の総量(平均カット)、研磨ホイールから失われた材料の総量(平均シェッド)、及び研削比(平均カット/平均シェッド)が記録され、試験結果を以下の表6及び図12〜14に示した。算術平均粗さ(Ra)及び平均ピーク幅(RSm)の表面粗さ測定(リング上の8点)も測定され、試験結果が表7及び図15〜図16に示される。
Figure 2021529672

Figure 2021529672
研磨性能及び表面仕上げのデータは、驚くべき有益な結果を示す。研磨性能データは、強化グレイン(Gr)がカット量を減らす傾向があるが、驚くべきことに、研削中にホイールからこぼれる材料の量が大幅に減少するような程度に基材を強化し、予想外に著しく高く、有益な研削性能(G比)を生じることを示している。分かるように、一次グリットが大きいほど(すなわち、一次粒子が大きいほど)、二次粒子の強化効果はより大きくなるように見える。したがって、G比の増加は、ウェブ繊維の直径よりも小さい強化粒子を追加することによって生じるように見える。表面仕上げデータに関して、予想外に、強化グリットは表面仕上げ性能を妨げず、完成品の視覚的外観に影響を与えなかったことが注目された。これは、より小さな粒子を導入すると、より大きな一次研磨粒子によって生成される粗さの均一性(すなわち、スクラッチのサイズ及び深さ)が妨げられると予想されるため、予想外であった。言い換えると、小さい粒子は、大きな粒子が生成する平均のスクラッチ/粗さの値(Ra、RSm)を乱し、それらとは大きく異なる微細なスクラッチの深さ/パターンを作成することが予想されたが、これはそうではなかった。

Claims (15)

  1. 嵩高い不織繊維のウェブを含む基材、
    前記不織繊維上に配設された第1のポリマーバインダ(「メイク」)組成物、及び
    前記ポリマーバインダ上に配設された研磨粒子のブレンド
    を含む研磨物品であって、
    前記繊維は平均繊維直径(Fdia)を有し、
    前記ブレンドは、前記平均繊維直径以上の平均粒径(P1D50)を有する複数の第1の研磨粒子(「一次粒子」)を含み、
    前記ブレンドは、前記平均繊維直径よりも小さい平均粒径(P2D50)を有する複数の第2の研磨粒子(「強化粒子」)を含む、研磨物品。
  2. 前記研磨粒子のブレンド及び前記繊維上に配設された第2のポリマーバインダ(「サイズコート」)をさらに含む、請求項1に記載の研磨物品。
  3. 前記繊維上に配設され、前記繊維同士を接着して嵩高い不織繊維のウェブを形成する第3のポリマーバインダ(「ウェブバインダ」)をさらに含み、前記第3のポリマーバインダが、前記繊維と、前記第1のポリマーバインダ(「メイク」)組成物との間に配設される、請求項2に記載の研磨物品。
  4. 前記平均一次粒径(P1D50)と前記平均繊維直径(Fdia)との比が、1.0:1.0〜8.0:1.0の範囲である、請求項1に記載の研磨物品。
  5. 前記平均強化粒径(P2D50)と前記平均繊維直径(Fdia)との比が、0.1:1.0〜0.99:1.0の範囲である、請求項1に記載の研磨物品。
  6. 前記平均繊維直径(Fdia)が、10マイクロメートル〜500マイクロメートルの範囲である、請求項1に記載の研磨物品。
  7. 前記平均繊維直径(Fdia)が、1デニール〜300デニールの範囲である、請求項1に記載の研磨物品。
  8. 前記平均一次粒径(P1D50)が、30マイクロメートル〜1000マイクロメートルの範囲である、請求項1に記載の研磨物品。
  9. 前記平均強化粒径(P1D50)が、5マイクロメートル〜250マイクロメートルの範囲である、請求項1に記載の研磨物品。
  10. 前記研磨粒子ブレンドが、
    0〜85重量%の一次研磨粒子、及び
    15〜100重量%の強化研磨粒子
    を含む、請求項1に記載の研磨物品。
  11. 前記研磨粒子ブレンドが、
    60〜85重量%の一次研磨粒子、及び
    15〜40重量%の強化研磨粒子
    を含む請求項1に記載の研磨物品。
    24.前記研磨物品が、
    30〜70重量%の研磨粒子(すなわち、前記研磨粒子のブレンド)、
    5〜35重量%の基材(すなわち、前記嵩高い不織繊維のウェブ)、及び25〜55重量%の全ポリマーバインダ組成物(すなわち、メイクコート、サイズコート、及び存在する場合は任意のウェブバインダ及び/又はスーパーサイズコートの合計)を含む、請求項1に記載の研磨物品。
  12. 前記研磨物品が、
    30〜70重量%の研磨粒子(すなわち、前記研磨粒子のブレンド)、
    5〜35重量%の基材(すなわち、前記嵩高い不織繊維のウェブ)、
    0〜10重量%のウェブバインダ、
    5〜15重量%のメイクコート、
    20〜40重量%のサイズコート、及び
    0〜15重量%のスーパーサイズを含む、請求項3に記載の研磨物品。
  13. 前記一次研磨粒子が、アルミナ、アルミナジルコニア、炭化ケイ素、立方晶窒化ホウ素、ダイヤモンド、又はそれらの組合せを含む、請求項1に記載の研磨物品。
  14. 前記強化研磨粒子の組成が、前記一次研磨粒子の組成と同じである、請求項1に記載の研磨物品。
  15. 前記繊維が、バナナ繊維、セルロース繊維、綿繊維、亜麻繊維、麻繊維、ジュート繊維、ケナフ繊維、サイザル麻繊維、ビスコース繊維、レーヨン繊維、ポリ綿繊維、炭素繊維、ポリアラミド繊維(例えば、Kevlar(登録商標)、Twaron(登録商標))、ポリアミド繊維(ナイロン6(ポリ(ヘキサノ−6−ラクタム))、ナイロン6,6(ポリ[イミノ(1,6−ジオキソヘキサメチレン)イミノヘキサメチレン])、ポリアミン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、ポリイミド繊維、ポリプロピレン繊維、ガラス繊維、金属繊維、セラミック繊維、又はそれらの組合せを含む、請求項1に記載の研磨物品。

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