JP2021529624A - 精密カッターストップを有する硝子体切除器具 - Google Patents

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Abstract

本明細書中で提供されるのは、硝子体切除器具、並びに関連するシステム及び方法であり、硝子体切除器具は、硝子体切除器具のカッターの寸法変動を低減する前方ニードルストップ及びカッターストップを含んでいてもよく、カッターのニードル内に形成されるポートの位置をカッターの遠位先端の近くに位置決めすることを可能にしている。ポートをカッターの遠位端の近くに位置させることにより、ポートを眼の網膜の近くに位置決めすることができる。

Description

本開示は、医療処置で用いるためのシステム、器具、及び方法に向けられ、より詳細には、硝子体切除術及び関連する処置のためのシステム、器具、及び方法に向けられる。
硝子体網膜処置は、一般に、人間の後眼部内で後眼部の多くの重篤状態を治療するために行われる。特に、硝子体網膜処置は、加齢性黄斑変性症(AMD)、糖尿病性網膜症及び糖尿病性硝子体出血、黄斑円孔、網膜剥離、網膜上膜、サイトメガロウイルス(CMV)網膜炎、並びに他の多くの眼疾患等の症状を治療する可能性がある。
かかる処置は、往々にして、後眼部からの硝子体液の一部の切断及び除去を伴う。硝子体液は、後眼部内の微細な線維又はストランドから形成される。外科医は、後眼部の鮮明な画像を提供するよう設計された顕微鏡及び特殊レンズにより硝子体網膜手術を行ってもよい。僅か1ミリメートル程度の大きさの幾つかの小さな切開が、通常、毛様体扁平部の強膜に行われる。硝子体切除処置において、外科医は、切開を通して、硝子体のストランドを切断し且つ除去する硝子体切除プローブ又はチップを含む顕微鏡手術器具を挿入する。
硝子体切除器具の例は、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5及び特許文献6に開示されている。硝子体切除器具の往復カッターを駆動するためのメカニズム、及び硝子体切除器具の他の一般的な特徴及び機能は、例えば、特許文献7及び6201 South Freeway,Fort Worth,Texas 76134に位置するAlcon Laboratories, Inc.によって製作されるULTRAVIT(登録商標)硝子体切除器具から公知であり、従って、かかるメカニズムの詳細をここでは繰り返さない。
硝子体線維の除去は、効率的に且つ網膜又は眼の他の部分に損傷を与えることなく実行されるべき繊細な処置である。
米国特許第5,176,628号明細書 米国特許第8,038,692号明細書 米国特許出願公開第2008/0172077号明細書 米国特許出願公開第2014/0171997号明細書 米国特許出願公開第2014/0364886号明細書 米国特許出願公開第2015/0173948号明細書 米国特許第8,038,692号明細書
本開示は、硝子体切除器具並びに関連するシステム及び方法における改善を提供する。
本開示の一態様は、ハウジング、往復カッター、及びモータを含んでいてもよい硝子体切除器具を包含する。ハウジングは、近位端と遠位端とを含んでいてもよい。往復カッターは、ハウジングの遠位端から突出するニードルを含んでいてもよい。ニードルは、近位端、遠位端、第1の内腔、及びニードルの遠位端に配設されるポートを含んでいてもよい。ポートは、ニードルの外側と第1の内腔との間の流体連通を提供してもよい。往復カッターはまた、ニードルの第1の内腔内部に延在するインナーチューブを含んでいてもよい。インナーチューブは、第2の内腔と、ポートに引き込まれる組織を切断するようなされる切刃とを含んでいてもよい。往復カッターはまた、ニードルの近位端に結合され、第1の接触面と、インナーチューブに結合されるカッターストップとを備えるニードルストップを含んでいてもよい。第1の接触面は、インナーチューブの遠位方向の移動を制限し、インナーチューブの完全に伸長した位置を画成する第2の接触面に接触するよう構成されてもよい。モータは、インナーチューブを往復動させるよう動作可能であってもよい。
第2の態様では、開示は、硝子体切除器具を組み立てる方法を説明している。方法は、カッターのインナーチューブをダイヤフラムに結合することと、ニードルストップのニードルストップ近位構成部品をハウジングに結合することとを含んでいてもよい、第1のアセンブリを形成することと、カッターのニードルとニードルストップのニードルストップ遠位構成部品とを共に組み立てることを含んでいてもよい、第2のアセンブリを形成することと、インナーチューブを第1のアセンブリ内部の所望位置に位置決めすることと、ニードルストップ遠位構成部品をニードルストップ近位構成部品の上に位置決めすることを含んでいてもよい、第2のアセンブリを第1のアセンブリに組み合わせることと、ニードルストップ遠位構成部品をニードルストップ近位構成部品に固定することを含んでいてもよい、第2のアセンブリを第1のアセンブリに取り付けることと、を含んでいてもよい。
様々な態様は、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでいてもよい。モータは、ハウジング内に配設され、空気圧に応じて移動可能なダイヤフラムを含んでいてもよい。ダイヤフラムは、インナーチューブがダイヤフラムと共に移動可能であるように往復カッターのインナーチューブに接続されてもよい。ダイヤフラムは、インナーチューブに接続される剛性ダイヤフラム部と、剛性ダイヤフラム部及びハウジングに接続される可撓性膜とを含んでいてもよい。カッターストップ及びニードルストップは金属から形成されてもよい。カッターストップ及びインナーチューブは金属から形成されてもよく、カッターストップはインナーチューブに溶接されてもよい。カッターストップは、インナーチューブに溶接されるストップリングを含んでいてもよい。カッターストップはストップリングを含んでいてもよい。カッターストップはまた、ストップパッドを含んでいてもよく、第2の接触面はストップパッドの一面であってもよい。ニードルストップはまた、ニードルストップ近位構成部品と、ニードルストップ近位構成部品に結合されるニードルストップ遠位構成部品とを含んでいてもよい。ニードルストップ近位構成部品は、ニードルストップ遠位構成部品によって画成されるキャビティに受け入れられてもよい。ニードルストップ近位構成部品は、第1の断面大きさを有する近位部と、第1の断面大きさよりも小さい第2の断面大きさを有する遠位部と、近位部と遠位部とを接合する肩部とを含んでいてもよい。ニードルストップ近位構成部品の近位部は、ニードルストップ遠位構成部品によって画成されるキャビティに受け入れられてもよい。ニードルストップ近位構成部品は、ニードルストップ遠位構成部品に溶接されてもよい。肩部は第1の接触面を画成してもよい。
様々な態様はまた、以下の特徴のうちの1つ以上を含んでいてもよい。第2のアセンブリを第1のアセンブリに組み合わせることは、また、第2のアセンブリの所望位置に到達するまで、第1のアセンブリに対して第2のアセンブリの位置を調整することを含んでいてもよい。第2のアセンブリを第1のアセンブリに取り付けることは、ニードルストップ遠位構成部品をニードルストップ近位構成部品に固定することを含んでいてもよい。ニードルストップ遠位構成部品をニードルストップ近位構成部品に固定することは、ニードルストップ遠位構成部品をニードルストップ近位構成部品に溶接することを含んでいてもよい。
前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、本質的に例示的且つ説明的であり、本開示の適用範囲を制限することなく本開示の理解を提供することを意図していることは言うまでもない。その点に関して、本開示の追加の態様、特徴、及び利点は、添付図面及び以下の詳細な説明から当業者にとって明らかであろう。
添付図面は、本明細書中に開示する装置及び方法の実装を示し、説明と共に、本開示の原理を説明する目的を果たす。
図1は、ダイヤフラム上にカッターエンドストップを有する硝子体切除器具の断面図である。 図2は、硝子体切除器具例の遠位端の断面図である。 図3は、本開示による別の硝子体切除器具例の断面図である。 図4は、図3の硝子体切除器具例の一部の拡大図である。 図5は、図3の硝子体切除器具例の遠位端の断面図である。 図6は、図3の硝子体切除器具例の、部分的に想像線での斜視図である。 図7は、硝子体切除器具を組み立てる方法例である。
添付図面は、以下の詳細な説明を参照することによってより良好に理解されてもよい。
本開示の原理の理解を促進する目的のため、ここで図面に示す実装を参照し、特定の言語を用いてそれを説明する。それにもかかわらず、開示の適用範囲の何の制限も意図していないことが理解されるであろう。説明する装置、機器、又は方法に対する任意の代替案及び更なる修正、並びに本開示の原理の任意の更なる適用は、開示が関連する当業者に通常生じるであろうように完全に想定されるものである。特に、1つの実装に関して説明される特徴、構成部品、及び/又はステップは、本開示の他の実装に関して説明される特徴、構成部品、及び/又はステップと組み合わされてもよいことは、完全に想定される。簡素化のために、場合によっては、同じ参照番号が、同じ又は同様の部品を参照するために図面全体で用いられる。
図1は、ULTRAVIT(登録商標)硝子体切除器具と同様の硝子体切除器具10の一実施例である。硝子体切除器具10は、ダイヤフラム40上にカッターストップ46及び48を含んでいる。硝子体切除器具10は、近位端21及び遠位端23を有するハウジング20を含んでいる。ハウジング20は、近位モータハウジング22、遠位モータハウジング24、第1の前方ハウジング部26、及び第2の前方ハウジング部28を含んでいる。第1及び第2の前方ハウジング部26、28は、異なる材料からできていてもよい。例えば、第1の前方ハウジング部26は剛性材料からできていてもよく、第2の前方ハウジング部28は把持を容易にするよう軟質材料からできていてもよい。硝子体切除器具10は、また、ハウジング20に加えて、ニードル60及び往復カッター50の位置決め及び誘導を助けるのに役立つ保持器30も含んでいる。
上で示したように、硝子体切除器具10は、ダイヤフラムチャンバ36内に配設されるダイヤフラム40を含む。ダイヤフラム40は、ダイヤフラム40の外周41でハウジング20に取り付けられる。ダイヤフラム40は、空気圧に応じてダイヤフラムチャンバ36内部で移動可能である。第1の空気圧通路32は、ダイヤフラムチャンバ36と流体連通しており、空気圧をダイヤフラム40の遠位側43に伝達するよう動作可能である。第2の空気圧通路34もまた、ダイヤフラムチャンバ36と流体連通しており、空気圧をダイヤフラム40の近位側45に伝達するよう動作可能である。第1の空気圧通路34及び第2の空気圧通路36への差動空気圧の交互印加は、ダイヤフラム40をダイヤフラムチャンバ36内部で振動させる。
ダイヤフラム40は、カッター50のインナーチューブ54に結合されている。カッター50は、インナーチューブ54、ハウジング20の遠位端23から遠位に突出するニードル60、及びカップリング58を介してインナーチューブ54に結合されるドライブシャフト52を含む。ダイヤフラム40の振動は、ドライブシャフト52を介してインナーチューブ54に伝達され、インナーチューブ54をニードル60内部で振動させる。ニードル60は、近位端61、遠位端63、及びニードル60の遠位端63においてその側壁65に形成されるポート62を含む。ニードル60は、補強スリーブ66に接続される。場合によっては、ニードル60は、補強スリーブ66内部に形成される内腔を通って延在してもよい。他の実装において、ニードル60は、補強スリーブ66の遠位端に取り付けてもよい。ニードル60及び補強スリーブ66は、ハウジング20の遠位端23に位置するニードルホルダ64に取り付けられる。図1に示すように、ニードルホルダ64は、ハウジング20の遠位端23に形成される開口部67内に受けられる。ニードルホルダ64は、保持器30に接着される。
ダイヤフラム40は、剛性ダイヤフラム部42と可撓性膜44とを含む。剛性ダイヤフラム部42は、ダイヤフラム40の中央部分に位置し、ドライブシャフト52を介してカッター50のインナーチューブ54に結合している。ダイヤフラム40は、振動するよう動作可能であり、それにより、インナーチューブ54の往復動作を生じる。
ダイヤフラム40はまた、第1のカッターストップ46及び第2のカッターストップ48を含んでいる。第1のカッターストップ46は、ダイヤフラム40がダイヤフラムチャンバ36内部で遠位方向に完全に変位する場合に、ハウジング20の一部に接触するよう動作可能である。従って、第1のカッターストップ46は、ハウジング20に接触して、ダイヤフラム40及びカッター50のインナーチューブ52の遠位方向の移動量を制限する。同様に、第2のカッターストップ48は、ダイヤフラム40がダイヤフラムチャンバ36内部で近位方向に完全に変位する場合に、ハウジング20の一部に接触するよう動作可能である。従って、第2のカッターストップ48は、ハウジング20に接触して、ダイヤフラム40及びカッター50のインナーチューブ52の近位方向の移動量を制限する。
上で述べたように、インナーチューブ54はニードル60内部に延在する。図2に示すように、インナーチューブ54は、インナーチューブ54の遠位端51に形成される切刃56を有している。インナーチューブ54の切刃56は、ポート62と、特にポート62の刃先63と協働して、ポート62に引き込まれた組織等の物質を切断する。ニードル60は、傾斜が付いた閉遠位端68を含んでいる。
硝子体切除器具10はまた、硝子体切除器具10内部の様々な領域を流体的に隔離するシールとして切断するエラストマーOリング70、72、74、及び76も含んでいる。スペーサ80は、Oリング70と72との間に位置し、Oリング70と72とを分離し、所望のそれぞれの位置に位置するよう機能する。通気孔(図示せず)は、過剰圧力の排出を可能にするようスペーサ80に隣接するハウジング20に設けられてもよい。
硝子体切除器具10の使用中、ニードル60は、除去される組織に隣接して位置決めされるポート62により患者の眼に挿入されてもよい。例えば、ニードル60は、硝子体線維を除去するためにそれに隣接して位置決めされてもよい。インナーチューブ54に形成される内腔69に吸引が印加された状態で、インナーチューブ54は、切刃56がポート62を横切って前後に移動する状態で、ニードル60内部で高速で往復動させられる。幾つかの実装において、インナーチューブ54の往復動は、空気圧作動によって生じてもよい。図1に示すように、例えば、空気圧は、空気圧通路32、34を介してダイヤフラム40に交互に印加されて、ダイヤフラム40が高速で前後に移動させられてもよい。ダイヤフラム40がインナーチューブ54に接続されているため、ダイヤフラム40の前後動は、インナーチューブ54の往復動を生じる。内腔69に印加される吸引は、ポート62を介して作用して硝子体線維をポート62内に引き込む。インナーチューブ54がポート62を横切って遠位方向に移動すると、切刃56は、硝子体線維を切断するようニードル60の刃先63と連動して作動する。内腔69に印加される吸引は、切断された硝子体線維を除去する。
インナーチューブ54の前後移動は、ハウジング20と第1及び第2のカッターストップ46、48との間の接触によって停止する。図1に示す硝子体切除器具10等の硝子体切除器具において、第1のカッターストップ46がハウジング20に接触する場合のニードル60の遠位端68に対するインナーチューブ54の切刃56の位置は、精度を欠く可能性がある。この精度の欠如は、ダイヤフラム40からカッターへ運動を伝達することに関与する構成部品及び硝子体切除器具10内部でのカッターの一部を固定することに関連する構成部品の数、それら構成部品を形成する材料、並びに、それら構成部品の多くが結合される方法の結果である可能性がある。例えば、ドライブシャフト52、カップリング58、及びニードルホルダ64は、プラスチックから形成されてもよく、これら部品の寸法は、例えば、内部応力による経時的な温度変化により変化してもよい。加えて、これら部品の多くは接着剤により接合されてもよい。例えば、補強スリーブ66及びニードルホルダ64は接着剤によって接合されてもよく、ニードルホルダ64及び前方ハウジング部26は接着剤によって接合されてもよく、カップリング58とドライブシャフト52との間及びカップリング58とインナーチューブ54との間の接続もまた、接着剤により行われてもよく、ドライブシャフト52及び剛性ダイヤフラム部42は接着剤により接合されてもよく、ニードルホルダ64は保持器30に接着接合されてもよく、保持器30はハウジング20に接着接合されてもよい。接着接合部もまた、例えば、温度の変化により、経時的に変化してもよい。これらの変更により、部品間の寸法が目標寸法、特に製造中に得られる確立された寸法から変化する原因となる。
硝子体切除器具が製造されると、硝子体切除器具は、使用に先だって輸送及び保管中の熱サイクル(即ち、温度変化の1回以上のサイクル)を受ける可能性がある。この熱サイクルは、構成部品に対する寸法の歪みの原因となり、結果として寸法が変化する可能性があり、小さな寸法の変化でさえも、眼科外科手術に関して重大な影響を与える可能性がある。同様に、接着接続もまた、熱サイクルによって悪影響を受ける可能性がある。熱サイクルは、硝子体切除器具を含む眼科手術器具に悪影響を及ぼす可能性のある接着接続に対する寸法変化の原因となる可能性がある。
図1に示す硝子体切除器具10等の硝子体切除器具は、これらの寸法変化を受け入れて硝子体切除器具の安全な操作を保証するよう設計されていてもよい。結果として、硝子体切除器具の寸法及び公差は、これらの寸法変化が起こらなかった場合に必要とされるよりも大きくされてもよい。結果として、以下でより詳細に説明する距離92は、可能性のある寸法変化を説明するために、より大きくされてもよい。増加した距離92により、ポート62は、眼内部の組織又は膜からより遠くに位置してもよい。金属部品及び溶接される金属部品の使用は、これらの問題を大幅に軽減又は回避する。
加えて、硝子体切除器具10は、ニードルホルダ64、保持器30、ハウジング20、ダイヤフラム40、及びカップリング58等の多数の成形プラスチック部品を有していてもよい。特に金属ニードル60及びカッターチューブ54と比較して、製造中の位置変動及び異なる熱膨張特性の可能性は、寸法変動の更なる可能性を取り入れ、また、ポート62に対する切刃56の前進ストロークの位置の不正確さにもつながる。
これら接続のそれぞれにおいて、上で説明したように、僅かな変動が発生する可能性がある。硝子体切除器具の精密な性質のために、これらの寸法変化は、小さいが、組み合わさって硝子体切除器具内部の距離に小さな変化を生じる原因となる可能性がある。しかし、これらの小さな変化は、硝子体切除器具の幾つかの部分に関連する、特にカッターに関して小さな寸法を考慮した場合、重要である可能性がある。結果として、これらの寸法変化は、構成部品の数が減少し、プラスチック部品の使用が減少又は廃止され、接着接続の使用が減少及び/又は廃止された場合に、硝子体切除器具を、そうでなければ可能であるのと同じくらい効果的にさせない可能性がある。例えば、これらの寸法変化は、ハウジング20に対するニードル160の遠位端68の位置を変化させるか、又はニードルの遠位端68に対して完全に延在した状態で(即ち、第1のカッターストップ46がハウジング20に接触する場合に)切刃56の位置を変化させる可能性がある。結果として、ポート62は、上で説明したように起こる可能性のある硝子体切除器具100への変更に対応するために必要とされるよりも、ニードル60の遠位端68からより遠くに位置しなければならない可能性がある。ポート62が遠位端68からより遠くに位置した状態では、硝子体切除プローブ10は、硝子体線維、特に網膜の近くに位置するか又はそれに接続される線維を除去するのにあまり効果的ではない可能性がある。
このため、硝子体切除器具は、これらの寸法変化に対応するよう設計する必要があり、結果として、効果が低下した硝子体切除器具を生じる可能性がある。例えば、インナーチューブ54の切刃56がニードル60のポート62を完全に横断し且つニードル60の遠位端68に当たらないことの両方を可能にすることを保証するために、ニードルポート62は、図2に示すように、ニードル60の端部68から離間した距離92に位置する。ポート62がこの位置に位置する状態では、外科医等のユーザは、眼内の幾つかの位置において硝子体線維を除去することが困難になる可能性がある。
図3は、本開示による一実施例の硝子体切除器具100の断面図である。硝子体切除器具100は、近位端121、遠位端123、近位モータハウジング122、遠位モータハウジング124、及び遠位端ハウジング126を有するハウジング120を含んでいる。
硝子体切除器具100はまた、往復カッター150のインナーチューブ154を往復動させるよう動作可能なモータも含んでいる。図示の実施例において、モータはダイヤフラム140の形態である。しかし、開示の適用範囲はそれほど限定されない。他の例において、モータは、電気モータ、油圧作動装置、又はインナーカッター154を往復動させるよう動作可能な幾つかの他の構成部品又は構成部品の群であってもよい。ダイヤフラム140は、剛性ダイヤフラム部142と可撓性膜144とを含む。ダイヤフラム140は、ダイヤフラムチャンバ136内に位置し、ダイヤフラムチャンバ136を近位部と遠位部とに分割している。第1の空気圧通路132はダイヤフラムチャンバ136の遠位部と流体連通しており、第2の空気圧通路134はダイヤフラムチャンバ136の近位部と流体連通している。ダイヤフラム140はまた、第1のカッターストップ146及び第2のカッターストップ148を含んでいる。ダイヤフラムチャンバ136の近位部において、硝子体切除器具100は、ダイヤフラム40が近位方向に完全に変位する場合に第2のカッターストップ148に接触するよう動作可能な接触面を提供するダンパー149を含んでいる。
第1のカッターストップ146は遠位に延在する突出部として図2に示されており、第2のカッターストップ148は近位に延在する突出部として図2に示されているが、硝子体切除器具100は、第1及び第2のカッターストップ146及び148のそれぞれの複数を含んでいてもよい。更に、また示すように、第1のカッターストップ146及び第2のカッターストップ148は、単体の構成部品、即ち、剛性ダイヤフラム部142の一部を形成している。場合によっては、剛性ダイヤフラム部142はリングの形態であってもよく、第1のカッターストップ146及び第2のカッターストップ148のそれぞれは、リングから延在する1つ以上の突出部を形成してもよい。第1のカッターストップ146及び第2のカッターストップ148を形成する突出部は、剛性ダイヤフラム部142を中心として対称的又は非対称的に配置されてもよい。ダンパー149はまた、カッターストップ148を形成する1つ以上の突出部に接触するようなされるリングの形態であってもよい。更に、示すように、ダンパー149は、ダイヤフラムチャンバ136の近位端に配設され、図示の実装において、ダンパー149は、近位モータハウジング122に形成される凹部に受け入れられる。他の実装において、ダンパー149は、他の方法でダイヤフラムチャンバ136内に配置されてもよい。
幾つかの実装において、第1のカッターストップ146は省略されてもよい。例えば、第1のカッターストップ146は、ニードルストップ260(以下でより詳細に説明する)及び第3のカッターストップ250(以下でより詳細に検討する)が、遠位方向におけるインナーカッター254のストロークを制限するために排他的に用いられてもよいため、省略されてもよい。従って、幾つかの実装において、第1のカッターストップ146を含むことは冗長である可能性がある。しかし、冗長性は、硝子体切除器具100の所望の動作を確実にするために、安全性から望ましい可能性がある。
ダイヤフラム140はまた、インナーカッター154と剛性ダイヤフラム部142との間に環状に配設されるスペーサ143も含んでいる。スペーサ143は、インナーチューブ154をダイヤフラム140に接続する。場合によっては、スペーサ143は、剛性ダイヤフラム部142の一部を形成すると見なされてもよく、剛性ダイヤフラム部142と同じ又は類似の材料から形成されてもよい。
他の実装において、スペーサ143は、例えば、エラストマー材料等のコンプライアント材料から形成されてもよい。更に、幾つかの実装において、第3のカッターストップ250及び第1のカッターストップ146は、インナーチューブ154の遠位移動に沿った異なる点で、それぞれ、ニードルストップ260及び遠位モータハウジング124に接触するよう構成されてもよい。例えば、スペーサ143がコンプライアント材料から形成されている状態で、第3のカッターストップ250がニードルストップ260に接触し、第1のカッターストップ146が遠位モータハウジング124に接触していない場合、コンプライアントスペーサ143は、ダイヤフラム140(例えば、剛性ダイヤフラム部142)がスペーサ143のコンプライアンスにより遠位方向に移動し続けることを可能にしてもよい。ダイヤフラム140(例えば、剛性ダイヤフラム部142)の遠位方向への継続的な動きにより、第1のカッターストップ146は、第3のカッターストップ250及びニードルストップ256が係合してインナーチューブ154の遠位移動を停止した後でも、ダイヤフラム140の動きを停止するために用いられてもよい。かかる場合、スペーサ143は、スペーサ143のコンプライアンスにより、減速する(そして場合によっては、第1のカッターストップ146の遠位モータハウジング124との係合前に、ダイヤフラム140の遠位移動を停止さえする)よう動作してもよい。従って、コンプライアント材料から形成されるスペーサ143は、第1のカッターストップ146が遠位モータハウジング124に接触する前に、ダイヤフラム140が停止する時間を増加させること及び/又はダイヤフラム140の運動エネルギーの一部を吸収することによって、動作中の硝子体切除器具100の振動及びノイズを低減してもよい。
硝子体切除器具100は、ハウジング120の遠位端123から突出するニードル160を含む。ニードル160は、近位端161、遠位端163、及び遠位端163においてニードル160に形成されるポート162を有する。ニードル160の遠位端163は閉じられている。ポート162は、ニードル160の内部内腔と外部又はニードル160との間の流体連通を提供する。幾つかの実装において、ニードル160は、ニードル160の遠位端163において2つ以上のポート162を含んでいてもよい。
硝子体切除器具100はまた、往復カッター150も含んでいる。往復カッター150は、ニードル160の内側に延在するインナーチューブ154を含む。幾つかの実装において、ニードル160及びインナーカッター154は、金属から形成されている。インナーチューブ154は、内腔155を画成し、ニードル160内部で前後に往復動するようなされている。インナーチューブ154は、その遠位端に形成され、ポート162に引き込まれた組織を切断するようなされる切刃156を有する。幾つかの実装において、インナーチューブ154は、インナーチューブ154が最も遠位又は完全に伸長した位置である場合に、ニードルポート162と整列する開口を有していてもよい。図3の硝子体切除器具100において、往復カッター150は、図1に示す硝子体切除器具10のドライブシャフト52及びカップリング58等のドライブシャフト及びカップリングを除外している。しかし、他の実装において、硝子体切除器具100は、ドライブシャフト及びカップリングを含んでいてもよい。上で説明したように、ダイヤフラム140は、スペーサ143を介してインナーチューブ154に接続する。
硝子体切除器具100はまた、硝子体切除器具100内部の様々な領域を流体的に隔離するシールとして機能する幾つかのエラストマーOリング170、172、174、176も含んでいる。スペーサ180は、Oリング170と172との間に位置し、Oリング170と172とを所定の位置に保持するよう機能する。通気孔(図示せず)は、過剰圧力の排出を可能にするようスペーサ180に隣接するハウジング120に設けられてもよい。通気孔(図示せず)はまた、過剰な圧力の排出を可能にするようニードルストップ近位構成部品264(以下でより詳細に説明する)及び/又は遠位端ハウジング126に設けられてもよい。Oリング176は、インナーチューブ154とニードル160との間の空間を封止するよう動作可能なシールを提供する。
図4の拡大図においてより明確に示すように、硝子体切除器具100は、第3のカッターストップ250を含んでいる。第3のカッターストップ250は、カッターストップ面252を含む。第3のカッターストップ250は、インナーチューブ154に接続されている。場合によっては、第3のカッターストップ250は、インナーチューブ154に直接接続されてもよい。他の例において、第3のカッターストップ250は、インナーチューブ154に間接的に結合されてもよい。
第3のカッターストップ250は、ストップリング254とストップパッド256とを含んでいる。場合によっては、ストップリング254及びカッターチューブ154は、金属から形成されてもよい。例えば、ストップリング254及びカッターチューブ154の両方は、ステンレス鋼から形成されてもよい。幾つかの実装において、ストップリング254は、溶接接続によってカッターチューブ154に接合されてもよい。ストップパッド256は、金属から又は異なる材料から形成されてもよい。例えば、他の実装において、ストップパッド256は、以下に説明するように、第3のカッターストップ250がニードルストップ260に接触する場合に金属同士の接触を回避するために、プラスチック又はエラストマーから形成されてもよい。ストップパッド256がプラスチック又はエラストマーから形成されてもよい一方で、ストップパッド256の大きさは、眼の内部にアクセスするために本質的に小さい硝子体切除器具100の他の構成部品との関連においても、概して小さくてもよい。従って、ストップパッド256の寸法の変化も小さく、硝子体切除器具100の操作に対する任意の影響も大抵無視できる。
図4の拡大図においてより明確に示すように、図3の硝子体切除器具100はまた、ニードルストップ260も含んでいる。ニードルストップ260は、ニードルストップ遠位構成部品262とニードルストップ近位構成部品264とを含む。ニードルストップ近位構成部品264は、近位部263と遠位部267とを含んでいる。ニードルストップ近位構成部品264の近位部263は、遠位モータハウジング124によって形成されるボア265に受け入れられる。場合によっては、ニードルストップ近位構成部品264は円筒形であり、円形断面形状を有する。しかし、他の実装において、ニードルストップ近位構成部品264の断面形状は、非円形であってもよい。
ニードルストップ近位構成部品は、キャビティ275を形成する。キャビティ275は、近位部263によって画成される第1の部分277と、遠位部267によって画成される第2の部分274とを有する。遠位部267は、キャビティ275の第1の部分277がキャビティ275の第2の部分274よりも大きい断面大きさであるように、縮小された断面大きさを有する。インナーチューブ154は、インナーチューブ154に結合され、キャビティ275の第1の部分277に配設される第3のカッターストップ250と共に、キャビティ275を通って延在する。ニードルストップ面268を画成する肩部266は、近位部263と遠位部267との間に延在している。ニードルストップ面268は、第3のカッターストップ250のカッターストップ面252がニードルストップ面268に接触する場合にインナーチューブ154の前進移動を制限するように作用し、それにより、インナーチューブ154の前進移動を停止する。硝子体切除器具100の動作中、第3のカッターストップ250は、第3のカッターストップ250とニードルストップ近位構成部品264の肩部266との間の接触のために、キャビティ275の第1の部分277を超えて、それ故に、ニードルストップ近位構成部品264の近位部263を超えて、遠位に移動することが防止される。
示す実施例において、ニードルストップ遠位構成部品262は、ニードルストップ近位構成部品264の遠位部267の断面大きさと比較して、僅かに拡大された断面大きさを有する。ニードルストップ遠位構成部品262は、遠位部267の外面がニードルストップ遠位構成部品262の内面に接触するように、ニードルストップ近位構成部品264の遠位部267を受け入れるキャビティ269を形成する。ニードルストップ近位構成部品264及びニードルストップ遠位構成部品262は、ニードルストップ近位構成部品264の遠位部267とニードルストップ遠位構成部品262との間の境界面における溶接接続を介して接合されてもよい。
ニードルストップ遠位構成部品262は、近位部271と肩部279によって接合される狭くなった遠位部273とを含む。遠位端273は、ニードル260の近位端283に当接する。ニードル260は、ニードルストップ遠位構成部品262の遠位部281に突合せ溶接されてもよい。ニードルストップ遠位構成部品262の近位部271は、ハウジング120の遠位端123に形成される開口部285に受け入れられる。図示の実施例において、肩部279は、開口部285の遠位端287と整列している。
図4に示すように、Oリング176は、ニードルストップ遠位構成部品262内部に捕捉される。ニードルストップ遠位構成部品262及びニードルストップ近位構成部品264の両方を含むニードルストップ260、並びにニードル160は、金属から形成されてもよい。例えば、ニードルストップ遠位構成部品262、ニードルストップ近位構成部品264、及びニードル160は、ステンレス鋼から形成されてもよい。上で説明したように、ニードルストップ遠位構成部品262は、溶接接続によってニードル160に接合されてもよい。同様に、ニードルストップ近位構成部品264及びニードルストップ遠位構成部品262は、溶接接続によって共に接合されてもよい。代替の実施形態において、ニードルストップ260は、3つ以上の構成部品から形成されてもよい。
使用中、ニードル160は、除去が望まれる組織、例えば硝子体線維に隣接して配設されるポート162により患者の眼に挿入されてもよい。吸引圧力(即ち、真空)は、カッターチューブ154の内腔155を介してポート262に印加されてもよい。カッターチューブ154は、空気圧通路132及び134を介してダイヤフラム140の両側に空気圧を交互に印加することによって高速で往復動してもよい。結果として、インナーチューブ154の切刃156は、ポート162を横切って前後に移動する。ポート162に印加される吸引は、硝子体線維をポート162に引き込む。インナーチューブ154がポート162を横切って遠位方向に移動するにつれて、切刃156は硝子体線維を切断し、切断された線維は吸引され、除去される。幾つかの実装において、インナーチューブ154は、インナーチューブ154が完全に伸長した位置にある場合にニードルポート162と整列する開口を含んでいてもよく、それによって、インナーチューブ154が完全に伸長した位置にある場合に組織がポート162に引き込まれることを可能にする。
インナーチューブ154の前進移動は、ニードルストップ260に接触する第3のカッターストップ250によって停止される。特に、カッターストップ面252は、ニードルストップ面268に接触し、それによって、その位置においてインナーチューブ154の前進移動を停止する。カッターストップ面252間の接触がニードルストップ面268に接触する場合、インナーチューブ154の切刃156は、図5に示すように、遠位方向においてポート162を完全に横断したが、ニードル160の遠位端168には接触していない。
第3のカッターストップ250とニードルストップ260との間の相互作用の結果として、ニードルの遠位端168に対する切刃265の位置は、インナーチューブ154が完全に伸長した位置にある場合、より正確に制御される。これは、例えば、第3のカッターストップ250の遠位位置、部品の数及び種類を低減すること、及び硝子体切除器具100内部の接着接続の減少に起因する。加えて、硝子体切除器具100の設計は、成形部品、接着接合部、及び/又はそれら内部の不適合材料の存在を回避するか又は大幅に低減している。
例えば、ニードル160とニードルストップ遠位構成部品262との間、及びニードルストップ遠位構成部品262とニードルストップ近位構成部品264との間に溶接接続を形成することは、ポリマー部品及び/又は接着接合部の使用により生じる可能性のある寸法変動を低減している。加えて、ストップリング254は、カッターチューブ154に溶接されている。その結果、カッター150の寸法は、ポリマー構成部品及び接着接合部を含むカッターとは対照的に、変化しないか又は略変化しないままである。寸法は、硝子体切除器具の加圧(例えば、硝子体切除器具を操作するために用いられる空気圧の導入)に応じる硝子体切除器具の熱膨張又は収縮又は屈曲によって、変化が、例えば、生じる可能性がある場合には、略変化しないままであると考えられてもよい。
従って、他の金属部品に溶接される金属部品に関連するより少ない部品の使用及び改善された寸法精度により、硝子体切除器具100は、低減した寸法変動の恩恵を受け、これにより完全に伸長した位置及びニードル160の遠位端160に更に近付いて位置するポート162の位置におけるインナーチューブ154のより良好な位置制御を可能にする。
溶接接続は、成形部品及び接着接合部と比較して寸法変動を低減し、インナーチューブ154が完全に伸長した位置にある場合、ポート162に対する切刃156の向上した精度につながる。加えて、少ない数の構成部品が用いられる。加えて、例えば、部品が同じ又は類似の金属から形成されている場合の例において、類似する材料から形成される構成部品を用いることにより、構成部品の熱膨張特性は類似している。構成部品の熱整合及び類似性は、更に、寸法変動を低減し、また、インナーチューブ154が完全に伸長した位置にある場合、ポート162に対する切刃156の向上した精度につながる。
結果として、硝子体切除器具100は、より少ない寸法変動を有し、作動中のインナーチューブ154の改善された位置精度を含む、改善された寸法精度を提供する。図5に示すように、ポート162は、ニードル160の遠位端168からより短い距離192に位置する一方で、未だ、カッターチューブ154の切刃156に、ニードル160のポート162を完全に横切り、ニードル160の端部168との接触を回避する能力を提供する。これは、結果としてポート162が眼内の構造により近付いて設置される能力をもたらす。例えば、ポート162をニードル160の遠位端に近づけることは、網膜の近くに位置する硝子体線維の除去を容易にし、及び/又は膜の解離及び除去を容易にする。ポート162をニードル160の遠位端に近づけることはまた、切開前にポート162を膜と網膜表面との間に位置決めすることを容易にすることができる。より短い距離192では、遠位端168からポート162の遠位端までのニードル160の一部は、膜を操作するために(例えば、ニードル160を「ピック」として用いて)、又はカッター150の操作を介して膜を除去するために膜へのアクセスを得るために、膜と眼の網膜との間に挿入されてもよい。
図6は、図3の硝子体切除器具100の例の、部分的に想像線での斜視図である。図6は、硝子体切除器具100が組み立てられてもよい方法例を示しているが、他の方法は本開示の適用範囲内である。図7は、例えば、硝子体切除器具100等の、開示の適用範囲内の硝子体切除器具の組み立て手順例を示すフローチャート700である。710において、ニードル160及びニードルストップ遠位構成部品262を除く全ての構成部品は、第1のアセンブリとして共に組み立てられてもよい。720において、ニードル160及びニードルストップ遠位構成部品262は、第2のアセンブリとして(例えば、溶接によって)共に組み立てられてもよい。730において、インナーチューブ154は、第1のアセンブリ内部の所望位置、例えば、アセンブリ目的のための公知の固定位置(例えば、最遠位位置)に設置されてもよい。740において、第2のアセンブリは、ニードルストップ遠位構成部品262をニードルストップ近位構成部品264の上に位置決めすることによって第1のアセンブリに対して位置決めされ、750において、第2のアセンブリの位置は、所望位置に到達するまで、第1のアセンブリに対して調整されてもよい。760において、ニードルストップ遠位構成部品262は、ニードルストップ近位構成部品264に(例えば、溶接によって)取り付けられてもよい。
硝子体切除器具100が、硝子体線維を除去するか又は網膜上膜を切開/除去する等の眼科外科手術を行う医師等の器具の操作者によって取り扱われてもよいことは、当業者によって正しく理解されるであろう。1つ以上の接続ラインは、例えば、ポート180、182、及び184において、硝子体切除器具100の近位端から突出するか、又はそれらに接続されていてもよい。接続ラインは、硝子体切除器具100を、本開示の実装と共に用いるのに適した外科用コンソール(図示せず)に接続するために用いられてもよい。接続ラインは、1つ以上の電気接続、空気圧チューブ、吸引チューブ、灌注チューブ、及び/又は他のラインを含んでいてもよい。例えば、1つ以上の空気圧接続ラインは、ポート180及び182に結合されて、空気圧通路132、134を介してダイヤフラム140を空気圧で駆動することを提供してもよい。接続ラインのうちの1つ以上は、吸引を提供するための、及び/又は、硝子体切除器具からコンソールへ切断された硝子体線維を吸引するための吸引チューブを含んでいてもよい。例えば、吸引ラインは、ポート184に結合されて、外科用コンソールからカッターチューブ154を通ってポート162への吸引を接続してもよい。コンソール内の減圧又は真空源は、硝子体線維を眼から、ポート162、カッターチューブ154、硝子体切除器具100のチャネル、吸引ラインを通して、そして収集装置内に引き込むか又は吸引する。吸引は、灌注ラインを通って手術部位に注入される生理食塩洗浄溶液又は灌注液によって支援されてもよい。
外科用コンソールは、例えば、米国特許第8,579,929号明細書に示されているものと類似していてもよく、その開示を引用して本明細書に組み込む。外科用コンソールは、例えば、Fort Worth,TexasのAlcon Laboratories,Inc.によって生産されるCONSTELLATION(登録商標)Vision System若しくはCENTURION(登録商標)Vision System、又は本明細書中で開示する硝子体切除器具に関して同様の機能を有するシステムであってもよい。硝子体切除器具100の操作は、1つ以上の制御装置を用いるコンソールを用いる操作者によって制御されてもよい。硝子体切除器具100の操作は、例えば、フットペダル又は他の制御装置を用いる操作者によって制御されてもよい。
開示の実装による硝子体切除器具は、任意の所望の材料でできていてもよい。例えば、幾つかの実装において、ニードル160、ニードルストップ260、ニードルストップ遠位構成部品262、ニードルストップ近位構成部品264、第3のカッターストップ250、ストップリング254、及びカッターチューブ154は、ステンレス鋼又はチタン合金等の金属から形成されてもよい。寸法は、硝子体切除処置において用いるための任意の寸法であってもよい。例えば、ニードル160は、23ゲージ、25ゲージ、又は27ゲージ処置のために大きさを指定された外径を有していてもよい。
当業者は、硝子体線維の切断及び吸引に加えて、本明細書中に説明する器具が、膜の切断及び吸引、組織の切開、及び水晶体の除去等の他の処置のために用いられてもよいことを認識するであろう。
当業者は、本開示によって含まれる実装が、上で説明した特定の例示的な実装に限定されないことを正しく理解するであろう。その点に関して、例示的な実装が示され、説明されてきたが、広範囲の修正、変更、及び置換が前述の開示において想定されている。かかる変形例が、本開示の適用範囲から逸脱することなく、前述のものに対してなされてもよいことは言うまでもない。従って、添付の特許請求の範囲は、広く本開示と一致する方法で解釈されることが適切である。

Claims (18)

  1. 硝子体切除器具であって、
    ハウジングであって、
    近位端と、
    遠位端と、
    を備えるハウジングと、
    往復カッターであって、
    前記ハウジングの前記遠位端から突出するニードルであって、
    近位端と、
    遠位端と、
    第1の内腔と、
    前記ニードルの前記遠位端に配設されるポートであって、前記ニードルの外側と前記第1の内腔との間の流体連通を提供するポートと、
    を備えるニードルと、
    前記ニードルの前記第1の内腔内部に延在するインナーチューブであって、
    第2の内腔と、
    前記ポートに引き込まれる組織を切断するようなされる切刃と、
    を備えるインナーチューブと、
    前記ニードルの前記近位端に結合され、第1の接触面を備えるニードルストップと、
    前記インナーチューブに結合され、第2の接触面を備えるカッターストップと、を備え、前記第1の接触面は、前記インナーチューブの遠位方向の移動を制限し、前記インナーチューブの完全に伸長した位置を画成する前記第2の接触面に接触するよう構成される、
    往復カッターと、
    前記インナーチューブを往復動させるよう動作可能なモータと、
    を備える、硝子体切除器具。
  2. 前記モータは、前記ハウジング内に配設され、空気圧に応じて移動可能なダイヤフラムを備え、前記ダイヤフラムは、前記インナーチューブが前記ダイヤフラムと共に移動可能であるように前記往復カッターの前記インナーチューブに接続される、請求項1に記載の硝子体切除器具。
  3. 前記ダイヤフラムは、前記インナーチューブに接続される剛性ダイヤフラム部と、前記剛性ダイヤフラム部及び前記ハウジングに接続される可撓性膜とを備える、請求項2に記載の硝子体切除器具。
  4. 前記カッターストップ及び前記ニードルストップは金属から形成される、請求項1に記載の硝子体切除器具。
  5. 前記カッターストップ及び前記インナーチューブは金属から形成され、前記カッターストップは前記インナーチューブに溶接される、請求項1に記載の硝子体切除器具。
  6. 前記カッターストップは、前記インナーチューブに溶接されるストップリングを備える、請求項5に記載の硝子体切除器具。
  7. 前記カッターストップはストップリングを備える、請求項1に記載の硝子体切除器具。
  8. 前記カッターストップは、更に、ストップパッドを備え、前記第2の接触面は前記ストップパッドの一面である、請求項1に記載の硝子体切除器具。
  9. 前記ニードルストップは、更に、
    ニードルストップ近位構成部品と、
    前記ニードルストップ近位構成部品に結合されるニードルストップ遠位構成部品と、
    を備える、請求項1に記載の硝子体切除器具。
  10. 前記ニードルストップ近位構成部品は、前記ニードルストップ遠位構成部品によって画成されるキャビティに受け入れられる、請求項9に記載の硝子体切除器具。
  11. 前記ニードルストップ近位構成部品は、
    第1の断面大きさを有する近位部と、
    前記第1の断面大きさよりも小さい第2の断面大きさを有する遠位部と、
    前記近位部と前記遠位部とを接合する肩部と、
    を備える、請求項9に記載の硝子体切除器具。
  12. 前記ニードルストップ近位構成部品の前記近位部は、前記ニードルストップ遠位構成部品によって画成されるキャビティに受け入れられる、請求項11に記載の硝子体切除器具。
  13. 前記ニードルストップ近位構成部品は、前記ニードルストップ遠位構成部品に溶接される、請求項12に記載の硝子体切除器具。
  14. 前記肩部は前記第1の接触面を画成する、請求項11に記載の硝子体切除器具。
  15. 硝子体切除器具を組み立てる方法であって、
    第1のアセンブリを形成することであって、
    カッターのインナーチューブをダイヤフラムに結合することと、
    ニードルストップのニードルストップ近位構成部品をハウジングに結合することと、
    を含む形成することと、
    前記カッターのニードルと前記ニードルストップのニードルストップ遠位構成部品とを共に組み立てることを含む第2のアセンブリを形成することと、
    前記インナーチューブを前記第1のアセンブリ内部の所望位置に位置決めすることと、
    前記ニードルストップ遠位構成部品を前記ニードルストップ近位構成部品の上に位置決めすることを含む、前記第2のアセンブリを前記第1のアセンブリに組み合わせることと、
    前記ニードルストップ遠位構成部品を前記ニードルストップ近位構成部品に固定することを含む、前記第2のアセンブリを前記第1のアセンブリに取り付けることと、
    を含む、方法。
  16. 前記第2のアセンブリを前記第1のアセンブリに組み合わせることは、更に、前記第2のアセンブリの所望位置に到達するまで、前記第1のアセンブリに対して前記第2のアセンブリの位置を調整することを含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記第2のアセンブリを前記第1のアセンブリに取り付けることは、前記ニードルストップ遠位構成部品を前記ニードルストップ近位構成部品に固定することを含む、請求項15に記載の方法。
  18. 前記ニードルストップ遠位構成部品を前記ニードルストップ近位構成部品に固定することは、前記ニードルストップ遠位構成部品を前記ニードルストップ近位構成部品に溶接することを含む、請求項17に記載の方法。
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