本願の実施例は、通信分野に関し、さらに具体的には、アップリンク信号の送信方法及び端末機器に関する。
従来の技術において、信号伝送の時間遅延を削減するために、信号伝送のために使用される時間単位(或いは伝送時間間隔)は14個のシンボル未満とされることができ、即ち、信号伝送のために使用される伝送時間間隔は、短い伝送時間間隔(short Transmission Time Interval、sTTI)である。sTTIは伝送時間単位の長さに基づいてタイムスロットTTI(slot−TTI)とサブタイムスロットTTI(subslot−TTI)に分けられることができる。そのうち、タイムスロットTTIの時間長さが7個のシンボルを含み、サブタイムスロットTTIの時間長さが2個のシンボル又は3個のシンボルを含む。サブタイムスロットTTIに対し、それぞれのサブタイムスロットTTI上のアップリンクデータチャネルを復調するための基準信号の位置はアップリンク認証情報によって指示される。異なる長さを持つアップリンクチャネルが伝送する際にオーバーラップが1つ又は複数個のシンボルで発生する可能性があるため、これらのオーバーラップされたシンボルで、複数のアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器がアップリンクチャネルをどのように伝送するかは早急に解決しなければならない問題となっている。
本願の実施例は、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、アップリンクチャネルを有効的に伝送することは実現できるアップリンク信号の送信方法及び端末機器を提供する。
第1の態様では、アップリンク信号の送信方法が提供されており、該方法は、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、前記第2のアップリンクチャネルが第1の基準信号を含み且つアップリンクデータを含まず、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットが第1のキャリアで隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであることと、前記端末機器がアップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することと、を含む。
前記アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、サブフレームでハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、サブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含む。
したがって、本願の実施例において、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいて該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度がHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度より低いため、重要なHARQ−ACKの通常通りの伝送は優先して保証されるようになる。次に、使用されたTTIの長さが短ければ短いほど伝送されるアップリンクチャネルの優先度が高いため、比較的に緊急度の高いアップリンクチャネルが優先して伝送されることが保証できる。
第1の態様に合わせて、第1の態様の1つの可能な実現形態において、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第1のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しく、または、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度に等しい。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含む。
前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含む。
前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信しないと決定することを含む。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み、そのうち、前記第2のアップリンクチャネルの優先度が最も低い。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、アップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれるかどうかは基準信号が含まれるかどうかと状況が同じである場合、第2のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度は、第1のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度より低い。そのうち、前記第1のキャリアが前記端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、前記第2のキャリアが前記端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器は異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送する能力があり且つ異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送できるように構成されている。
第2の態様では、アップリンク信号の送信方法が提供されており、該方法は、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットとが隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、前記第2のサブタイムスロットがさらに、第1のアップリンク制御チャネルPUCCHを送信するためのものであり、前記第1のPUCCHに第1のアップリンク制御情報UCIが含まれていることと、前記端末機器が前記第1のアップリンクデータを送信するための第1の物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び/又は前記第1のUCIに含まれた情報内容に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHとのうちの1つを送信することと、を含む。
したがって、本願の実施例において、同じ時間内に、基準信号とPUCCHを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器は、重要なアップリンク制御情報の伝送と復調を確保するように、該基準信号が復調したPUSCHに含まれた情報内容と該PUCCHに含まれた情報内容とに基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。
第2の態様に合わせて、第2の態様の1つの可能な実現形態において、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACK情報が含まれておらず、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHとのうちの1つを送信することは、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHとのうちの1つを送信することは、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記方法はさらに、前記端末機器が前記第1のサブタイムスロットで前記第1のUCI内のHARQ−ACK情報を送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記方法はさらに、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれておらず、前記方法はさらに、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれておらず、前記方法はさらに、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力がない、または、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力があるが、アップリンクチャネルを同時伝送しないように構成されている。
第3の態様では、端末機器が提供されており、該端末機器は上記第1の態様又は第1の態様の任意の選択的な実現形態における方法を実行することができる。具体的に、該端末機器は上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するための機能的モジュールを含み得る。
第4の態様では、端末機器が提供されており、該端末機器は上記第2の態様又は第2の態様の任意の選択的な実現形態における方法を実行することができる。具体的に、該端末機器は上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するための機能的モジュールを含み得る。
第5の態様では、端末機器が提供されており、プロセッサとメモリとを含む。該メモリがコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該プロセッサが該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのものである。
第6の態様では、端末機器が提供されており、該端末機器がプロセッサとメモリとを含む。該メモリがコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該プロセッサが該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのものである。
第7の態様では、チップが提供されており、上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実現するためのものである。
具体的に、該チップはプロセッサを含み、前記プロセッサがメモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、該チップが搭載された機器は上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態に記載の方法を実行するためのものである。
第8の態様では、チップが提供されており、上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実現するためのものである。
具体的に、該チップはプロセッサを含み、前記プロセッサがメモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、該チップが搭載された機器は上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態に記載の方法を実行するためのものである。
第9の態様では、コンピュータ可読記憶媒体が提供されており、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該コンピュータプログラムは、コンピュータが上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第10の態様では、コンピュータ可読記憶媒体が提供されており、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該コンピュータプログラムは、コンピュータが上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第11の態様では、コンピュータプログラム製品が提供されており、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータが上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第12の態様では、コンピュータプログラム製品が提供されており、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータが上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第13の態様では、コンピュータプログラムが提供されており、コンピュータで実行されたとき、コンピュータが上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第14の態様では、コンピュータプログラムが提供されており、コンピュータで実行されたとき、コンピュータが上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
本願の実施例で適用した1つの可能な無線通信システムの概略図である。
タイムスロットTTIの概略図である。
サブタイムスロットTTIの概略図である。
本願の1つの実施例によるアップリンク信号の送信方法の概略フローチャートである。
本願の他の実施例によるアップリンク信号の送信方法の概略フローチャートである。
本願の1つの実施例による端末機器の概略ブロック図である。
本願の他の実施例による端末機器の概略ブロック図である。
本願の実施例による端末機器の概略構造図である。
本願の実施例によるチップの概略構造図である。
本願の実施例による技術的解決手段は、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、コードディビシオンマルチプルアアクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)、高度化したロングタームエボリューション(Advanced long term evolution、LTE−A)システム、ニューラジオ(New Radio、NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、アンライセンススペクトル上のLTE(LTE−based access to unlicensed spectrum、LTE−U)システム、アンライセンススペクトル上のNR(NR−based access to unlicensed spectrum、NR−U)システム、汎用モバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi(登録商標))、次世代通信システム又は他の通信システムなどに適用することができる。
一般的に、伝統的な通信システムによって支持される接続は数量が限られており、実現しやすいが、通信技術の発展に伴い、モバイル通信システムは伝統的な通信のみならず、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)通信、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、および車両間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信なども支持するようになり、本願の実施例はこれらの通信システムに適用されてもよい。
選択的に、本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シーンにも、また、二重接続(Dual Connectivity、DC)シーンにも、さらに、スタンドアロン(Standalone、SA)デプロイメントシーンにも適用できる。
本願の実施例は適用するスペクトルを限定しない。例えば、本願の実施例はライセンススペクトルにも、また、ライセンス不要スペクトルにも適用できる。
図1は、本願の実施例で適用した1つの可能な無線通信システム100を示した。該無線通信システム100はネットワーク機器110を含み得る。ネットワーク機器110は端末機器と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、かつ、該カバレッジエリア内にある端末機器と通信することができる。選択的に、該ネットワーク機器100は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、また、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolution Node B、eNB又はeNodeB)であってもよく、または、NRシステムにおけるネットワーク側機器であってもよく、またはクラウドラジオアクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラーであってもよく、または、該ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、次世代ネットワークにおけるネットワーク側機器または未来の進化型公共陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
該無線通信システム100はまた、ネットワーク機器110のカバレッジ範囲内にある少なくとも1つの端末機器120を含む。端末機器120はモバイルでも固定でもよい。選択的に、端末機器120は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルテーション、モバイル局、遠方ステーション、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置のことを指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能付きのハンドヘルド機器、コンピューティング機器又はワイヤレスモデムに接続されたこの他のプロセッシング機器、車載機器、ウェアラブル機器、未来の5Gネットワークにおける端末機器または未来の進化型PLMNにおける端末機器などであってもよい。そのうち、選択的に、端末機器120の間では、端末直接接続(Device to Device、D2D)通信を行ってもよい。
具体的に、ネットワーク機器110はセルにサービスを提供することができ、端末機器120は、該セルで使用される伝送リソース(例えば、周波数ドメインリソース、或いは、スペクトルリソース)を介してネットワーク機器110と通信し、該セルが、ネットワーク機器110(例えば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルが、マクロ基地局に属してもよく、また、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよく、ここでスモールセルが、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含み得る。これらのスモールセルは、小さいカバレッジと低い送信電力の特性を備えており、高速データ伝送サービスの提供に適している。
図1は、1つのネットワーク機器と2つの端末機器を例示的に示しており、選択的に、該無線通信システム100は複数のネットワーク機器を含むことができ、かつ、各ネットワーク機器のカバレッジ範囲内に他の数量の端末機器が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
選択的に、該無線通信システム100はまた、ネットワークコントローラー、モバイル管理エンティティなど他のネットワークエンティティを含み得るが、本願の実施例はこれを限定しない。
アップリンクチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)などを含み得ると理解すべきである。アップリンク基準信号は、アップリンク復調基準信号(DeModulation Reference Signal、DMRS)、サウンディングリファレンスシグナル(Sounding Reference Signal、SRS)、位相トラッキング基準信号(Phase Tracking Reference Signal、PT−RS )などを含み得る。そのうち、アップリンクDMRSはアップリンクチャネルを復調するために使用することができ、SRSはアップリンクチャネルの測定、アップリンク時間周波数同期又は位相トラッキングのために使用することができ、PT−RSもアップリンクチャネルの測定、アップリンク時間周波数同期又は位相トラッキングのために使用することができる。
また、アップリンクチャネルに、また、名称が上記と同じであり、機能が異なる物理チャネル又は基準信号が含まれてもよく、名称が上記と異なり、機能が同じである物理チャネル又は基準信号が含まれてもよいと理解すべきである。
さらに、本願の実施例による伝送対象は、アップリンクチャネルであってもよく、具体的には、PUSCH及び/又はPUCCHであってもよいと理解すべきである。sTTI伝送技術が導入された後、無線リンクでは信号伝送をスケジュールするスケジューリング単位はサブフレームTTI(即ち、subframe−TTI、例えばTTIの長さが14個のシンボルである)、タイムスロットTTI(即ち、slot−TTI、例えばTTIの長さが7個のシンボルである)又はサブタイムスロットTTI(即ち、subslot−TTI、例えばTTIの長さが2個のシンボル又は3個のシンボルである)であってもよい。即ち、PUSCH及び/又はPUCCHはサブフレームTTIで伝送されたか、またはタイムスロットTTIで伝送されたか、またはサブタイムスロットTTIで伝送されることができる。
限定ではなく例示的なものとして、1つのタイムスロットTTIの構造は図2(a)に示すように、1ミリ秒内に14個のシンボルが含まれ、そのうち、前の7個のシンボルが1つのタイムスロットTTIを形成し、後の7個のシンボルが1つのタイムスロットTTIを形成し、それぞれのタイムスロットTTIに対しては、基準信号が1つのタイムスロットの第4個のシンボルにある。
限定ではなく例示的なものとして、1つのサブタイムスロットTTIの構造は図2(b)に示すように、1ミリ秒内に含まれた14個のシンボルが6つのサブタイムスロットTTIに分けられ、そのうち最初と最後のサブタイムスロットTTIではサブタイムスロットTTIがそれぞれ3個のシンボルを含み、残る4つのサブタイムスロットTTIではサブタイムスロットTTIがそれぞれ2個のシンボルを含む。サブタイムスロットTTI構造では、それぞれのサブタイムスロットTTIで伝送されたアップリンクチャネルを復調するための基準信号の位置は動的シグナリング、例えばアップリンク認証情報を用いて指示することができる。
表1は、サブタイムスロットTTIの復調基準信号の位置を動的に指示する例を示す。表1に示すように、Dはアップリンクデータを伝送するためのシンボルを表し、Rは基準信号を伝送するためのシンボルを表し、端末機器はネットワーク機器によって送信された動的シグナリングに基づいてアップリンクデータシンボルと基準信号シンボルを送信するように指示する。具体的に、sTTI 0は3個のシンボルを含み、sTTI 0でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 0上の最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよい。sTTI 1は2個のシンボルを含み、sTTI 1でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 1での最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよいが、また、sTTI 1に位置しなくてもよい。例えば、動的シグナリングがsTTI 1で「DD」を伝送するように指示する場合、sTTI 1でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 0に位置することができ、動的シグナリングがsTTI 1で「DD|R」を伝送するように指示する場合、sTTI 1でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 2での最初のシンボルに位置する。sTTI 2は2個のシンボルを含み、sTTI 2でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 2での最初のシンボルに位置してもよいが、またはsTTI 2に位置しなくてもよい。例えば、動的シグナリングがsTTI 2で「DD」を伝送するように指示する場合、sTTI 2でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 0又はsTTI 1に位置することができる。sTTI 3は2個のシンボルを含み、sTTI 3でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 3上の最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよいが、sTTI 4での最初のシンボルに位置してもよい。sTTI 4は2個のシンボルを含み、sTTI 4でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 4での最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよいが、sTTI 4に位置しなくてもよい。例えば、動的シグナリングがsTTI 4で「DD」を伝送するように指示する場合、sTTI 4でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 3に位置してもよく、動的シグナリングがsTTI 4で「DD|R」を伝送するように指示する場合、sTTI 4でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 5上の最初のシンボルに位置する。sTTI 5は3個のシンボルを含み、sTTI 5でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 5上の最初のシンボルに位置してもよい。
説明する必要があるのは、PUSCHに含まれたデータシンボルにアップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)が携帯されてもよいが、携帯されなくてもよい。そのうち、PUSCHで携帯されたUCIはHARQ−ACKとチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)とのうちの1つを含むことができ、そのうちCSIがランクインジケーター(Rank Indication、RI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(Precoding Matrix Indicator、PMI)、チャネル品質インジケーター(Channel Quality Indicator、CQI)のうちの1つを含む。
端末機器にはアップリンクチャネル伝送のために使用できる少なくとも2つのキャリアが設定されている場合、端末機器が該少なくとも2つのキャリアで伝送したアップリンクチャネルは時間ドメインで1つ又は複数個のシンボルがオーバーラップされている可能性があり、そのうち、該少なくとも2つのキャリア上のアップリンクチャネルのTTIの長さは同じである可能性もあれば、異なる可能性もある。したがって、これらのオーバーラップされたシンボルでは、複数のアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器は異なるキャリアでアップリンクチャネルをどのように送信するかを決定する必要がある。例えば、端末機器がsTTI nで「DD|R」を使用してアップリンクデータを伝送するように動的にスケジュールされ、sTTI n+1でアップリンクデータを伝送するようにスケジュールされない場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「R」を伝送すべきである。同様のsTTI n又はsTTI n+1で、該端末機器はまた、他のアップリンクチャネルを伝送すべきであり且つ端末機器の送信電力が制限されている(例えば1つの又は複数のアップリンクチャネルを送信するための端末機器の総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回る)場合、端末機器はsTTI nで該アップリンクデータを送信するかどうか、およびsTTI n+1で該アップリンクデータを復調するための基準信号を送信するかどうかを決定する必要がある。
したがって、本願の実施例は、少なくとも2つのアップリンクチャネルが時間ドメインでオーバーラップされ、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいて該アップリンクチャネルを伝送することを提案する。
本願の実施例において、表1を参照し、サブタイムスロットTTIで伝送されたPUSCHは、
PUSCHにデータシンボルと基準信号シンボルが含まれる状況であって、例えば端末機器が「RDD」、「DDR」、「RD」、又は「DR」を伝送するようにスケジュールされる第1の状況、
PUSCHにデータシンボルが含まれ且つ基準信号シンボルが含まれない状況であって、例えば端末機器が「DD」を伝送するようにスケジュールされるか、または、端末機器がsTTI nで「DD|R」を伝送するようにスケジュールされる場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「R」を伝送すべきであり、そのうち、sTTI nで行われる伝送もこの状況に属する第2の状況、及び
PUSCHに基準信号シンボルが含まれ且つデータシンボルが含まれない状況であって、例えば端末機器がsTTI nで「DD|R」を伝送するようにスケジュールされる場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「R」を伝送すべきであり、そのうち、sTTI n+1で行われる伝送がこの状況に属する第3の状況という3つの状況を含み得る。
説明する必要があるのは、端末機器がsTTI nで「DD|R」を伝送するようにスケジュールされ、sTTI n+1で「RD」を伝送するようにスケジュールされ且つsTTI n+1上のアップリンクチャネルによって占用された周波数リソースがsTTI n上のアップリンクチャネルによって占用された周波数リソースを含む場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「RD」を伝送すべきであり、この場合ではsTTI n+1で行われる伝送が上記の第1の状況に属する。
図3は、本願の実施例によるアップリンク信号の送信方法300の概略フローチャートである。図3で説明した方法は端末機器によって実行されることができ、該端末機器は、例えば図1に示した端末機器120であってもよい。図3に示すように、該アップリンク信号の送信方法300は以下のステップの一部又はすべてを含み得る。
310では、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、該端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示するためのものである。
該第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、該第2のアップリンクチャネルが第1の基準信号を含み且つアップリンクデータを含まず、該第1のサブタイムスロットと該第2のサブタイムスロットとが第1のキャリアで隣接するサブタイムスロットであり、該第1のサブタイムスロットが該第2のサブタイムスロットの前に位置し、該第1の基準信号が該第1のアップリンクデータを復調するためのものである。
選択的に、本願の実施例において、第1のアップリンクチャネルは上記第2の状況に属し、第2のアップリンクチャネルは上記第3の状況に属する。
該アップリンク認証情報は1つのアップリンク認証情報であってもよく、また、複数のアップリンク認証情報であってもよいと理解すべきである。該端末機器は1つの又は複数のアップリンク認証情報を受信することができ、そのうち1つのアップリンク認証情報が1つのアップリンクチャネルをスケジュールしてもよいが、複数のアップリンクチャネルをスケジュールしてもよい。本願はこれを限定しない。
320では、該端末機器がアップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定する。
該アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、
サブフレームでハイブリッド自動再伝送要求−応答(Hybrid Automatic Repeat request−Acknowledgement、HARQ−ACK)が含まれていないアップリンクチャネルと、
・タイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、
・サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、
・サブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・タイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含む。
選択的に、HARQ−ACK情報は、端末機器が受信したダウンリンクチャネルに対して行った対応するACK又はNACKのフィードバックであり、したがってUCIがPUSCHで伝送される場合、UCI内のHARQ−ACK情報の優先度が最も高いと見なされてもよい。
選択的に、本願の実施例において、サブタイムスロット(subslot)は2個のシンボル又は3個のシンボルを含み、タイムスロット(slot)は7個のシンボルを含み、サブフレームは14個のシンボルを含む。該アップリンクチャネルの優先度順位では、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルは2つのシンボル又は3つのシンボルであるsTTI(即ち、subslot−TTI)で伝送されたアップリンクチャネルであり、タイムスロット上のアップリンクチャネルは7つのシンボルであるsTTI(即ち、slot−TTI)で伝送されたアップリンクチャネルであり、サブフレーム上のアップリンクチャネルは14つのシンボルであるTTIで伝送されたアップリンクチャネルである。
サブタイムスロット上のアップリンクチャネルはアップリンクデータのみ含むことができ、または基準信号のみ含み得るが、またはアップリンクデータと基準信号とを含む。
選択的に、端末機器はアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示し、該第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、該第2のアップリンクチャネルが該第1のアップリンクデータを復調するための第1の基準信号を含み且つアップリンクデータを含まず、該端末機器が該第1のサブタイムスロットでDD|Rを伝送するようにスケジュールされ且つそのうちのRが第2のサブタイムスロットで伝送され、かつ、第2のサブタイムスロットでは該端末機器のアップリンクデータ伝送がスケジュールされていないと理解できる。端末機器がまた、該第1のサブタイムスロットで他のアップリンクチャネルを伝送すると決定し且つ端末機器の送信電力が制限されている場合、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することができる。
該アップリンクチャネルの優先度情報では、まず、アップリンクチャネルにHARQ−ACK情報が含まれているかどうかを考慮すると、そのうちHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度はHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度より高い。次に、アップリンクチャネルの長さを考慮すると、そのうちサブタイムスロット上のアップリンクチャネルの優先度がタイムスロット上のアップリンクチャネルの優先度より高く、タイムスロット上のアップリンクチャネルの優先度がサブフレーム上のアップリンクチャネルの優先度より高い。
したがって、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいてアップリンクチャネルを伝送する。HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度がHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度より低いため、重要なHARQ−ACKの通常通りの伝送は優先して保証されるようになる。次に、使用されたTTIの長さが短ければ短いほど、その上のアップリンクチャネルの優先度が高いため、比較的に緊急度の高いアップリンクチャネルが優先して伝送されることが保証できる。
選択的に、該実施例において、該端末機器は異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送する能力があり且つ異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送できるように構成されている。
該衝突したアップリンクチャネルのTTIの長さは異なってもよいが、同じであってもよいと理解すべきである。
選択的に、長いほうのTTI上のアップリンクチャネルがすでに短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと衝突した場合、この後該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルが短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと再度衝突すると、優先度を考慮せず該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルを継続的に伝送する。例えば、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルとあるsTTIで衝突したら、端末機器の送信電力が制限されており且つ該端末機器が優先度に基づいて該サブフレーム上のアップリンクチャネルを送信すると選択すると仮定すると、該サブフレーム上のアップリンクチャネルが該sTTIの後に他の短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと再度衝突した場合、優先度を考慮せず、該サブフレーム上のアップリンクチャネルを継続的に伝送する。
選択的に、長いほうのTTI上のアップリンクチャネルがすでに短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと衝突し且つ長いほうのTTIが送信しないと決定される場合、該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルがこの後短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと再度衝突しないと仮定し、即ち、該長いほうのTTIとオーバーラップされた、この後に続く短いほうのTTIで該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルの優先度を考慮しない。例えば、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルとあるsTTIで衝突し、端末機器の送信電力が制限されており且つ該端末機器が優先度に基づいて該サブタイムスロット上のアップリンクチャネルを送信し且つ該サブフレーム上のアップリンクチャネルを送信しないと選択したと仮定すると、該サブフレーム上のアップリンクチャネルが該sTTIの後にも再度送信されないと仮定し、即ち、該サブフレーム上のアップリンクチャネルが該sTTIの後のsTTIでのアップリンク伝送に干渉を与えない。
長いほうのTTIが短いほうのTTIと衝突することは、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがタイムスロット上のアップリンクチャネルと衝突する場合であってもよく、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルと衝突する場合であってもよく、またはタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルと衝突する場合であってもよいと理解すべきである。
選択的に、該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、該第1のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しく、または、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度に等しい。
320では、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、該方法はさらに、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信しないと決定することを含み得る。
端末機器が該第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを伝送するための第1のアップリンクチャネルを送信しなくて、該第2のタイムスロット上の該第1の基準信号が該第1のアップリンクチャネルを復調するためのものであるため、該第1のアップリンクチャネルが伝送されない場合、端末機器は該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を伝送するための該第2のアップリンクチャネルを再度送信しなくてもよい。
または、320では、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、該方法はさらに、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み、そのうち、該第2のアップリンクチャネルの優先度が最も低い。
端末機器が該第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを伝送するための第1のアップリンクチャネルを送信しない場合、該第2のタイムスロットで該第1の基準信号をも伝送しないと、該第2のタイムスロット上のリソースを無駄してしまうため、該実施例において、該第1の基準信号を伝送するための該第2のアップリンクチャネルの優先度を最も低く並べるようにすると、該第2のアップリンクチャネルが第2のタイムスロットで他のアップリンクチャネル送信と衝突し且つ端末機器の送信電力が制限されている場合、他の有用なアップリンクチャネルを送信することが優先して保証されることができ、かつ、該第2のアップリンクチャネルが第2のタイムスロットで他のチャネルと衝突しない場合、該第2のアップリンクチャネルを送信することができるようになり、このとき、第2のアップリンクチャネル内の該第1の基準信号は、ネットワーク機器がアップリンクチャネルの測定、アップリンク同期などを行うように手伝うことができる。
320では、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、該方法はさらに、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み得る。
具体的に、端末機器が該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、該第1のアップリンクデータを復調するための基準信号が第2のサブタイムスロットで伝送されているため、端末機器はまた、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定する必要がある。該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することは、端末機器が上記のアップリンクチャネルの優先度の情報に基づいて行われることができる。
本願の実施例において、端末機器は以下の4つの方式を通じて、該第2のアップリンクチャネルの優先度を判定することができる。
方式1
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
方式2
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
方式3
該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
方式4
該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
選択的に、アップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれるかどうかは基準信号が含まれるかどうかと状況が同じである場合、第2のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度は、第1のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度より低い。
該第1のキャリアは該端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、該第2のキャリアは該端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
このとき、前述した該アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、
・ 第2のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含み得る。
対応的に、端末機器が該第1のアップリンクチャネルの優先度を決定するとき、該第1のアップリンクチャネルが属したPUCCHグループにも配慮を払う必要がある。同様に、端末機器が該第2のアップリンクチャネルの優先度を決定するとき、第2のアップリンクチャネルが属したPUCCHグループにも配慮を払う必要がある。
第1のアップリンクチャネルを例として、第1のアップリンクチャネルと他のアップリンクチャネル(第3のアップリンクチャネルであると仮定する)とが第1のサブタイムスロットで衝突し且つ該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとが同じPUCCHグループに属し、即ち、該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとがいずれも同一PUCCHグループ内のキャリアで伝送され、かつ、第3のアップリンクチャネルの長さが第1のアップリンクチャネルの長さと異なる場合、比較的長いほうのアップリンクチャネルを伝送せず、比較的長いほうのアップリンクチャネルにHARQ−ACKが携帯されている場合、該HARQ−ACKが比較的短いほうのアップリンクチャネルで伝送されてもよい。
第1のアップリンクチャネルと第3のアップリンクチャネルとが第1のサブタイムスロットで衝突し且つ該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとが同じPUCCHグループに属し、かつ、第3のアップリンクチャネルの長さが第1のアップリンクチャネルの長さと同じである場合、前述した優先度に基づいて第1のサブタイムスロットでどのアップリンクチャネルを伝送するかが判定できる。この場合では、第1のアップリンクチャネルに基準信号とHARQ−ACKとが携帯されている状況が第3のアップリンクチャネルに基準信号とHARQ−ACKとが携帯されている状況と同じである場合、該第1のアップリンクチャネルと該第3のアップリンクチャネルとに対応するセルインデックス(識別子)に基づいて両方の優先度を決定することができる。例えば、第1のアップリンクチャネルがプライマリPUCCHグループ内のキャリア1で伝送され、第3のアップリンクチャネルがプライマリPUCCHグループ内のキャリア2で伝送され、キャリア1に対応するセルインデックスがキャリア2に対応するセルインデックスより小さい場合、第1のアップリンクチャネルの優先度が第3のアップリンクチャネルの優先度より高い。第1のアップリンクチャネルと第3のアップリンクチャネルとが第1のサブタイムスロットで衝突し且つ該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとが異なるPUCCHグループに属し、かつ、第3のアップリンクチャネルの長さが第1のアップリンクチャネルの長さと同じまたは異なる場合、前述した優先度に基づいて第1のサブタイムスロットでどのアップリンクチャネルを伝送するかが判定できる。
以下は表2から表6までの表に合わせて例を挙げながら説明する。プライマリPUCCHグループ内の第1のキャリアはsTTI nでDD|Rがスケジュールされたと仮定し、そのうちアップリンクデータDDがsTTI nで送信され、DDを復調するための基準信号RがsTTI n+1で送信される。端末機器は送信電力が制限されているとき、アップリンクチャネルの送信状況は以下のように示すことができる。そのうち、「=」で引かれたアップリンクチャネルは優先度が低いアップリンクチャネルを表し、即ち、「=」で引かれたアップリンクチャネルは送信されないか又は電力が低くされて送信される。そのうち、「w/」は肯定の意味であり、「w/o」は否定の意味であり、対応的に、「w/ HARQ−ACK」は該アップリンクチャネルにHARQ−ACKが携帯されていることを表し、「w/o HARQ−ACK」は該アップリンクチャネルにHARQ−ACKが携帯されていないことを表す。
表2において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度は、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCHの優先度より高いため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCHが送信されることはない。
sTTI n+1では、前述した方式1又は方式2を使用して優先度を判定すると仮定すると、プライマリPUCCHグループ内のキャリアで送信された基準信号がsTTI n上のPUSCH w/ HARQ−ACKを復調するためのものであるため、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上の、該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度は、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアで送信されたPUSCH w/ UCIの優先度より高く、したがって、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上のPUSCH w/ HARQ−ACKが送信されることはない。
表3において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度より低いため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されず、セカンダリPUCCHグループ上にあるのがPUSCH w/ HARQ−ACKであるため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度が最も低く、これにより送信されることはない。
表4において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度より高いため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアで送信されるのがPUSCH w/ HARQ−ACKであり、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1で送信されたPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度より低いため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでの該基準信号が送信されることはない。
表5において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度より低いため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されず、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上にあるのがPUSCH w/o HARQ−ACKであるため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度が最も低く、これにより送信されることはない。
表6において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度より高いため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、前述した方式2又は方式4を使用して優先度を判定すると仮定すると、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアで送信されるのがPUSCH w/o HARQ−ACKであり、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1で伝送された基準信号がsTTI nで送信されたPUSCH w/o HARQ−ACKを復調するためのものである。プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上の、該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にあるため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上のアップリンクチャネルが基準信号を含む場合、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号をsTTI n+1で伝送するためのアップリンクチャネルが伝送されることはなく、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上のアップリンクチャネルが基準信号を含まない場合、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKが伝送されることはない。
本願の実施例において、第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルと他のアップリンクチャネルとを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器がアップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該他のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、該端末機器は該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信しなくてもよいが、または、通常通りの電力で他のアップリンクチャネルを送信した後に、電力が残ったら、該残る電力を使用して該第1のアップリンクチャネルを送信すると理解すべきである。
選択的に、第2のアップリンクチャネルでの基準信号が第1のアップリンクチャネルでのアップリンクデータを復調するためのものであるため、第1のアップリンクチャネルの送信電力が低下したとき、第2のアップリンクチャネルが通常通りに送信できる場合、第2のアップリンクチャネルも第1のアップリンクチャネルと同じ送信電力を使用して送信されるべきであり、これにより第1のアップリンクチャネルの復調性能が保証される。
選択的に、第1のアップリンクチャネルが通常通りの電力に従って送信され、第2のアップリンクチャネルは制限された電力と比較的優先度の低いチャネルのため送信電力が低くされる必要がある場合、該第2のアップリンクチャネルを送信しなくてもよい。
図4は、本願の実施例によるアップリンク信号の送信方法400の概略フローチャートである。図4で説明した方法は端末機器によって実行されることができ、該端末機器は例えば図1に示した端末機器120であってもよい。図4に示すように、該アップリンク信号の送信方法400は以下のステップの一部又はすべてを含み得る。
410では、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、該端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示するためのものである。
該第1のサブタイムスロットと該第2のサブタイムスロットとが隣接するサブタイムスロットであり、該第1のサブタイムスロットが該第2のサブタイムスロットの前に位置し、該第1の基準信号が該第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、該第2のサブタイムスロットがまた、第1のPUCCHを送信するためのものであり、該第1のPUCCHに第1のアップリンク制御情報UCIが含まれている。
420では、該端末機器が該第1のアップリンクデータを送信するための第1のPUSCH及び/又は該第1のUCIに含まれた情報内容に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHとのうちの1つを送信する。
具体的に、端末機器はアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで該第1のアップリンクデータを復調するための第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示する。該端末機器が該第1のサブタイムスロットでDD|Rを伝送するようにスケジュールされ且つそのうちのRが第2のサブタイムスロットで伝送され、かつ、第2のサブタイムスロットでは該端末機器のアップリンクデータ伝送がスケジュールされていないと理解できる。端末機器はまた、該第2のサブタイムスロットで第1のPUCCHを伝送する必要がある(例えば端末機器が該第2のサブタイムスロットでダウンリンク伝送されたデータに対してHARQ−ACKフィードバックを行い、又は端末機器がCSI報告を行う)場合、端末機器は、該基準信号が復調した第1のPUSCHに含まれた情報内容と該第1のPUCCHに含まれた情報内容とに基づき、該第2のサブタイムスロット内でアップリンクチャネルを伝送する。
選択的に、該第1のPUCCHと該基準信号とは同一キャリアの第2のサブタイムスロットで衝突してもよいが、該第1のPUCCHと該基準信号とは異なるキャリアの第2のサブタイムスロットで衝突してもよい。例えば一方が第1のキャリアにあるのに対して他方が第2のキャリアにあり、そのうち、該第1のキャリアは該端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、該第2のキャリアは該端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
該第1のPUCCHに第1のUCIが含まれる。該第1のUCIはHARQ−ACK情報、スケジューリング要求情報及びチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)のうちの1つを含むことができ、そのうちCSIがランクインジケーター(Rank Indication、RI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(Precoding Matrix Indicator、PMI)、チャネル品質インジケーター(Channel Quality Indicator、CQI)のうちの1つを含む。
したがって、本願の実施例において、端末機器がアップリンクチャネルを同時伝送しない場合、端末機器は、重要なアップリンク制御情報の伝送と復調を確保するように、該基準信号が復調したPUSCHに含まれた情報内容と該PUCCHに含まれた情報内容とに基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。
選択的に、該実施例において、該端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力がない、または、該端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力があるが、アップリンクチャネルを同時伝送しないように構成されている。
該第1のアップリンクデータにUCIが含まれてもよいが、含まれなくてもよいと理解すべきである。
選択的に、該第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
例えば表7に示すように、PUSCHとPUCCHとがsTTI nで衝突することはないが、sTTI n+1でのみ衝突した。sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれていないため、sTTI n+1上の該基準信号が伝送されない。
また、例えば表8に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにUCIが含まれているが該UCIにHARQ−ACKが含まれておらず、該UCIはPUSCHで伝送されることができる。そこで、sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれていないため、sTTI n+1上の該基準信号が伝送されない。
選択的に、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
例えば表9に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACKが含まれており、該HARQ−ACKはPUSCHで伝送されることができる。そこで、sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれているため、sTTI n上のPUSCHを復調するために、sTTI n+1でPUCCHを伝送するのではなく、基準信号を伝送する。
選択的に、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該方法はさらに、該端末機器が該第1のサブタイムスロットで該第1のUCI内のHARQ−ACK情報を送信すること含む。
例えば表10に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACK1が含まれており、該HARQ−ACK1はPUSCHで伝送されることができる。そこで、sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACK1が含まれているため、sTTI n上のPUSCHを復調するために、sTTI n+1でPUCCHを伝送するのではなく、基準信号を伝送する、しかし、sTTI n+1上のPUCCHにHARQ−ACK2が含まれていることを考慮すると、該HARQ−ACK2の伝送を保証するために、該HARQ−ACK2もsTTI nのPUSCHに伝送してもよい。
選択的に、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該方法はさらに、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
例えば表11に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACK1が含まれており、該HARQ−ACK1はPUSCHで伝送されることができる。しかし、sTTI n+1で伝送されたPUCCHにHARQ−ACK2が含まれていることを考慮すると、sTTI n+1でHARQ−ACK2の優先度が基準信号より高いため、sTTI n+1で基準信号を伝送するのではなく、PUCCHを伝送する。
選択的に、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
例えば表12に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACKが含まれており、該HARQ−ACKはPUSCHで伝送されることができる。sTTI n+1で伝送されるPUCCHにHARQ−ACKが含まれていないため、sTTI n上のPUSCHを復調するために、sTTI n+1でPUCCHを伝送するのではなく、基準信号を伝送する。
選択的に、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
例えば表13に示すように、基準信号とPUCCHがsTTI n+1で衝突する。sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれておらず、sTTI n+1で伝送されたPUCCHにもHARQ−ACKが含まれていないが、UCIが再伝送されることはなく、アップリンクデータが再伝送されることがあり、UCIの優先度がアップリンクデータより高いと見なされてもよいため、sTTI n+1で基準信号を伝送するのではなく、PUCCHを伝送する。
選択的に、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
選択的に、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
選択的に、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
選択的に、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信すること、及び/又は、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信すること、を含む。
選択的に、420では、PUSCHとPUCCHとの間に衝突が発生した場合には、表14と表15に示すような方式に基づいてアップリンクチャネルを伝送してもよい。
表14に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nとsTTI n+1でいずれもPUSCHを送信するのではなく、PUCCHを送信する。
表15に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nとsTTI n+1でいずれもPUCCHを送信するのではなく、PUSCHを送信し、かつ、PUCCHに携帯されたUCIがいずれも同一のTTIでのPUSCHで伝送される。
基準信号とPUCCHを送信するためのアップリンクチャネルが時間ドメインでオーバーラップされる場合、端末機器は、該基準信号が復調したPUSCHに含まれる情報内容と該PUCCHに含まれる情報内容とに基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送し、これにより該PUSCHに比較的重要なアップリンク制御情報が携帯されている場合、該PUSCHが基準信号によって復調されることは保証され、かつ、一部の場合では、該PUCCHに重要なアップリンク制御情報が携帯されている場合、該PUCCHに含まれる重要なアップリンク制御情報は該PUSCHで伝送されることができると見える。
選択的に、PUCCHはまた、スケジューリング要求情報を伝送するために使用されることができるが、該スケジューリング要求情報はPUSCHで伝送されることができず、PUCCHにスケジューリング要求情報が携帯されている場合、該PUCCHの優先度と該PUCCHにHARQ−ACKが携帯されているときの優先度が同じであると見なされてもよい。
選択的に、該第1のUCIにスケジューリング要求情報とHARQ情報(例えばHARQ−ACK)とのうちの1つが含まれている場合、該方法はさらに、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
選択的に、該第1のUCIにスケジューリング要求情報が含まれており且つHARQ情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信すること、及び/又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信すること、を含む。
説明する必要があるのは、衝突がないことを前提として、本願で説明した各実施例及び/又は各実施例における技術的特徴は任意に組み合わせられることができ、組み合わせた後に得られる技術的解決手段も本願の保護範囲に含まれるべきである。
本願の様々な実施例において、上記各プロセスのシーケンス番号の大きさは、実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序は、その機能と固有のロジックによって決定されるべきであり、本願の実施例の実現プロセスに対して如何なる制限を構成するべきではないと理解すべきである。
以上は本願の実施例による通信方法について詳細に説明したが、以下は図5から図8までの図に合わせて、本願の実施例による装置を説明し、方法の実施例で説明した技術特徴は以下の装置の実施例に適する。
図5は、本願の実施例による端末機器500の概略ブロック図である。図5に示すように、該端末機器500は受信ユニット510と決定ユニット520とを含む。
受信ユニットは、ネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信することに用いられ、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、前記第2のアップリンクチャネルが第1の基準信号を含み、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットが第1のキャリアで隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、
決定ユニットは、アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することに用いられ、そのうち、前記アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、サブフレームでハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、サブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含む。
したがって、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいて該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度がHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度より低いため、重要なHARQ−ACKの通常通りの伝送は優先して保証されるようになる。次に、使用されたTTIの長さが短ければ短いほど伝送されるアップリンクチャネルの優先度が高いため、これにより比較的に緊急度の高いアップリンクチャネルが優先して伝送されることが保証できる。
選択的に、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第1のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しく、または、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度に等しい。
選択的に、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記決定ユニットはまた、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用され、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
選択的に、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用され、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
選択的に、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用される。
前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
選択的に、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信しないと決定するために使用される。
選択的に、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用され、そのうち、前記第2のアップリンクチャネルの優先度が最も低い。
選択的に、アップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれるかどうかは基準信号が含まれるかどうかと状況が同じである場合、第2のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度は、第1のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度より低い。
前記第1のキャリアが前記端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、前記第2のキャリアが前記端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
選択的に、前記端末機器は異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送する能力があり且つ異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送できるように構成されている。
該通信機器500は上記方法300では端末機器によって実行される相応の操作を実行することができると理解すべきであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
図6は、本願の実施例による端末機器600の概略ブロック図である。図6に示すように、該端末機器600は受信ユニット610と送信ユニット620とを含む。
受信ユニットは、ネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信することに用いられ、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットが隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、前記第2のサブタイムスロットがまた、第1のアップリンク制御チャネルPUCCHを送信するためのものであり、前記第1のPUCCHに第1のアップリンク制御情報UCIが含まれている。
送信ユニットは、前記第1のアップリンクデータを送信するための第1の物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び/又は前記第1のUCIに含まれる情報内容に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHのうちの1つを送信するために使用される。
したがって、同じ時間内に、基準信号とPUCCHを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器は、重要なアップリンク制御情報の伝送と復調を確保するように、該基準信号が復調したPUSCHに含まれた情報内容と該PUCCHに含まれた情報内容に基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。
選択的に、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACK情報が含まれておらず、前記送信ユニットは、具体的に、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信するために使用される。
選択的に、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記送信ユニットは、具体的に、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信するために使用される。
選択的に、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記送信ユニットはまた、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のUCI内のHARQ−ACK情報を送信するために使用される。
選択的に、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記送信ユニットはさらに、前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信するために使用される。
選択的に、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれておらず、前記送信ユニットはさらに、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信するために使用される、及び/又は、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信するために使用される。
選択的に、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力がない、または、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力があるが、アップリンクチャネルを同時伝送しないように構成されている。
該通信機器600は上記方法400では端末機器によって実行される相応の操作を実行することができると理解すべきであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
図7は、本願の実施例による端末機器700の概略構造図である。図7に示すように、該端末機器はプロセッサ710を含み、プロセッサ710は、本願の実施例による各方法では端末機器によって実現される相応のフローを実現するよう、メモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
選択的に、図7に示すように、通信機器700はまた、メモリ720を含み得る。そのうち、該プロセッサ710は、本願の実施例における方法を実現するよう、メモリ730からコンピュータプログラムを開始して実行させることができる。
メモリ720は、プロセッサ710から独立した1つの単独なデバイスであってもよいが、プロセッサ710に集積されてもよい。
選択的に、図7に示すように、通信機器700はさらに、トランシーバ730を含み得る。プロセッサ710は、該トランシーバ730が他の機器と通信するように制御することができ、具体的に、他の機器に情報又はデータを送信し、又は他の機器によって送信された情報又はデータを受信することができる。
トランシーバ730は発信機と受信機とを含み得る。トランシーバ730はさらにアンテナを含むことができ、アンテナは1つ又は複数であってもよい。
図8は、本願の実施例によるチップの1つの概略構造図である。図8に示すようなチップ800はプロセッサ810を含み、プロセッサ810は、本願の実施例における方法を実現するよう、メモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることができる。
メモリ820はプロセッサ810から独立した1つの単独なデバイスであってもよいが、プロセッサ810に集積されてもよい。
選択的に、該チップ800はまた、入力インタフェース830を含み得る。そのうち、プロセッサ810は、該入力インタフェース830が他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の機器又はチップによって送信された情報又はデータを取得することができる。
選択的に、該チップ800はさらに、出力インタフェース840を含み得る。そのうち、プロセッサ810は該出力インタフェース840が他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
選択的に、該チップは、本願の実施例における端末機器に適用されることができ、かつ、該チップは、本願の実施例による各方法では端末機器によって実現される相応のフローを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
本願の実施例で言及したチップはまた、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと称されてもよいと理解すべきである。
上記で言及したプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)または他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、離散ハードウェアコンポーネントなどであってもよい。そのうち、上記で言及した汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、または、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
上記で言及したメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリ、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両者を含み得ると理解できる。そのうち、不揮発性メモリが読み取り専用メモリ(read−only memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリがランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。
上記メモリは限定的ではなく例示的なものであると理解すべきであり、本願の実施例におけるメモリはまた、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、強化された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
本発明の実施例において、「Aと相応の(に対応する)B」は、BがAと関連し、Aに基づいてBを決定することができると表すと理解すべきであるが、また、Aに基づいてBを決定することは、Aのみに基づいてBを決定することを意味するのではなく、A及び/又は他の情報に基づいてBを決定することもできると理解すべきである。
当業者であれば、本明細書で開示される実施例に合わせて説明される各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現されることができると認識するであろう。これらの機能がハードウェアで実行されるか、ソフトウェアで実行されるかは、技術的解決手段の特定のアプリケーションと設計上の制約条件に依存する。専門の技術者は、説明した機能を実現させるために特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用できるが、この種の実現は、本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
当業者であれば、説明の便宜と簡潔のために、上記説明されるシステム、装置、及びユニットの具体的な作業プロセスは、前述方法の実施例における対応するプロセスを参照することができると明確に理解することができ、ここでは繰り返して説明しない。
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実施されることができると理解すべきである。例えば、以上説明した装置の実施例は概略的なものにすぎず、例えば、該ユニットの分割は論理機能上の分割にすぎず、実際に実現する際に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに組み合わせもしくは集積させたり、又は一部の特徴を反映させなかったり、実行しなかったりしてもよい。また、表示又は検討した互いの結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的形態、機械的形態又はその他の形態であってもよい。
前記分離される部品として説明されるユニットは、物理的に分離されるものでもよければ、分離されないものであってもよい。ユニットとして示される部品は、物理的なユニットであってもよいが、物理的なユニットでなくてもよい。即ち、同一の場所に設けられるものであってもよいが、複数のネットワークユニットに配置されるものであってもよい。必要に応じて、ユニットの一部またはすべてを選択して本実施例の解決手段の目的を達成することができる。
なお、本願の各実施例における各機能ユニットが1つの処理ユニットに集積されてもよいが、各ユニットが単独で物理的な部品として存在するか、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づき、本願の技術的解決手段は、本質的に、或いは従来の技術に寄与する部分であるか、または該技術的解決手段の部分は、ソフトウェア製品の形で具現化されることができ、該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、コンピューターデバイス(パーソナルコンピューター、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に、本願の各実施例で説明した方法のステップのすべて又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなどのプログラムコードを記憶できるさまざまな媒体を含む。
以上の内容は、本願の具体的な実施形態にすぎず、本願の保護範囲はこれらに限定されず、当業者であれば、本願で開示される技術的範囲内に、容易に想像しうる全ての変更又は置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
本願の実施例は、通信分野に関し、さらに具体的には、アップリンク信号の送信方法及び端末機器に関する。
従来の技術において、信号伝送の時間遅延を削減するために、信号伝送のために使用される時間単位(或いは伝送時間間隔)は14個のシンボル未満とされることができ、即ち、信号伝送のために使用される伝送時間間隔は、短い伝送時間間隔(short Transmission Time Interval、sTTI)である。sTTIは伝送時間単位の長さに基づいてタイムスロットTTI(slot−TTI)とサブタイムスロットTTI(subslot−TTI)に分けられることができる。そのうち、タイムスロットTTIの時間長さが7個のシンボルを含み、サブタイムスロットTTIの時間長さが2個のシンボル又は3個のシンボルを含む。サブタイムスロットTTIに対し、それぞれのサブタイムスロットTTI上のアップリンクデータチャネルを復調するための基準信号の位置はアップリンク認証情報によって指示される。異なる長さを持つアップリンクチャネルが伝送する際にオーバーラップが1つ又は複数個のシンボルで発生する可能性があるため、これらのオーバーラップされたシンボルで、複数のアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器がアップリンクチャネルをどのように伝送するかは早急に解決しなければならない問題となっている。
本願の実施例は、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、アップリンクチャネルを有効的に伝送することは実現できるアップリンク信号の送信方法及び端末機器を提供する。
第1の態様では、アップリンク信号の送信方法が提供されており、該方法は、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、前記第2のアップリンクチャネルが第1の基準信号を含み且つアップリンクデータを含まず、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットが第1のキャリアで隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであることと、前記端末機器がアップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することと、を含む。
前記アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、サブフレームでハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、サブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含む。
したがって、本願の実施例において、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいて該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度がHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度より低いため、重要なHARQ−ACKの通常通りの伝送は優先して保証されるようになる。次に、使用されたTTIの長さが短ければ短いほど伝送されるアップリンクチャネルの優先度が高いため、比較的に緊急度の高いアップリンクチャネルが優先して伝送されることが保証できる。
第1の態様に合わせて、第1の態様の1つの可能な実現形態において、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第1のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しく、または、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度に等しい。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含む。
前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含む。
前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信しないと決定することを含む。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記方法はさらに、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み、そのうち、前記第2のアップリンクチャネルの優先度が最も低い。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、アップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれるかどうかは基準信号が含まれるかどうかと状況が同じである場合、第2のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度は、第1のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度より低い。そのうち、前記第1のキャリアが前記端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、前記第2のキャリアが前記端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
第1の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第1の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器は異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送する能力があり且つ異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送できるように構成されている。
第2の態様では、アップリンク信号の送信方法が提供されており、該方法は、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットとが隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、前記第2のサブタイムスロットがさらに、第1のアップリンク制御チャネルPUCCHを送信するためのものであり、前記第1のPUCCHに第1のアップリンク制御情報UCIが含まれていることと、前記端末機器が前記第1のアップリンクデータを送信するための第1の物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び/又は前記第1のUCIに含まれた情報内容に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHとのうちの1つを送信することと、を含む。
したがって、本願の実施例において、同じ時間内に、基準信号とPUCCHを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器は、重要なアップリンク制御情報の伝送と復調を確保するように、該基準信号が復調したPUSCHに含まれた情報内容と該PUCCHに含まれた情報内容とに基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。
第2の態様に合わせて、第2の態様の1つの可能な実現形態において、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACK情報が含まれておらず、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHとのうちの1つを送信することは、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHとのうちの1つを送信することは、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記方法はさらに、前記端末機器が前記第1のサブタイムスロットで前記第1のUCI内のHARQ−ACK情報を送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記方法はさらに、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれておらず、前記方法はさらに、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれておらず、前記方法はさらに、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信することを含む。
第2の態様又は上記いずれか1つの可能な実現形態に合わせて、第2の態様の他の可能な実現形態において、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力がない、または、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力があるが、アップリンクチャネルを同時伝送しないように構成されている。
第3の態様では、端末機器が提供されており、該端末機器は上記第1の態様又は第1の態様の任意の選択的な実現形態における方法を実行することができる。具体的に、該端末機器は上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するための機能的モジュールを含み得る。
第4の態様では、端末機器が提供されており、該端末機器は上記第2の態様又は第2の態様の任意の選択的な実現形態における方法を実行することができる。具体的に、該端末機器は上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するための機能的モジュールを含み得る。
第5の態様では、端末機器が提供されており、プロセッサとメモリとを含む。該メモリがコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該プロセッサが該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのものである。
第6の態様では、端末機器が提供されており、該端末機器がプロセッサとメモリとを含む。該メモリがコンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該プロセッサが該メモリに記憶されたコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するためのものである。
第7の態様では、チップが提供されており、上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実現するためのものである。
具体的に、該チップはプロセッサを含み、前記プロセッサがメモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、該チップが搭載された機器は上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態に記載の方法を実行するためのものである。
第8の態様では、チップが提供されており、上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実現するためのものである。
具体的に、該チップはプロセッサを含み、前記プロセッサがメモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることにより、該チップが搭載された機器は上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態に記載の方法を実行するためのものである。
第9の態様では、コンピュータ可読記憶媒体が提供されており、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該コンピュータプログラムは、コンピュータが上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第10の態様では、コンピュータ可読記憶媒体が提供されており、コンピュータプログラムを記憶するためのものであり、該コンピュータプログラムは、コンピュータが上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第11の態様では、コンピュータプログラム製品が提供されており、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータが上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第12の態様では、コンピュータプログラム製品が提供されており、コンピュータプログラム命令を含み、該コンピュータプログラム命令は、コンピュータが上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第13の態様では、コンピュータプログラムが提供されており、コンピュータで実行されたとき、コンピュータが上記第1の態様又は第1の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
第14の態様では、コンピュータプログラムが提供されており、コンピュータで実行されたとき、コンピュータが上記第2の態様又は第2の態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにさせるためのものである。
本願の実施例で適用した1つの可能な無線通信システムの概略図である。
タイムスロットTTIの概略図である。
サブタイムスロットTTIの概略図である。
本願の1つの実施例によるアップリンク信号の送信方法の概略フローチャートである。
本願の他の実施例によるアップリンク信号の送信方法の概略フローチャートである。
本願の1つの実施例による端末機器の概略ブロック図である。
本願の他の実施例による端末機器の概略ブロック図である。
本願の実施例による端末機器の概略構造図である。
本願の実施例によるチップの概略構造図である。
本願の実施例による技術的解決手段は、グローバルモバイルコミュニケーション(Global System of Mobile communication、GSM(登録商標))システム、コードディビシオンマルチプルアアクセス(Code Division Multiple Access、CDMA)システム、ワイドバンドコードディビシオンマルチプルアアクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA(登録商標))システム、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE(登録商標))システム、LTE周波数分割デュプレックス(Frequency Division Duplex、FDD)システム、LTE時分割デュプレックス(Time Division Duplex、TDD)、高度化したロングタームエボリューション(Advanced long term evolution、LTE−A)システム、ニューラジオ(New Radio、NR)システム、NRシステムのエボリューションシステム、アンライセンススペクトル上のLTE(LTE−based access to unlicensed spectrum、LTE−U)システム、アンライセンススペクトル上のNR(NR−based access to unlicensed spectrum、NR−U)システム、汎用モバイル通信システム(Universal Mobile Telecommunication System、UMTS)、グローバル相互接続マイクロ波アクセス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)通信システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)、ワイヤレスフィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi(登録商標))、次世代通信システム又は他の通信システムなどに適用することができる。
一般的に、伝統的な通信システムによって支持される接続は数量が限られており、実現しやすいが、通信技術の発展に伴い、モバイル通信システムは伝統的な通信のみならず、デバイスツーデバイス(Device to Device、D2D)通信、マシンツーマシン(Machine to Machine、M2M)通信、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)、および車両間(Vehicle to Vehicle、V2V)通信なども支持するようになり、本願の実施例はこれらの通信システムに適用されてもよい。
本願の実施例における通信システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)シーンにも、また、二重接続(Dual Connectivity、DC)シーンにも、さらに、スタンドアロン(Standalone、SA)デプロイメントシーンにも適用できる。
本願の実施例は適用するスペクトルを限定しない。例えば、本願の実施例はライセンススペクトルにも、また、ライセンス不要スペクトルにも適用できる。
図1は、本願の実施例で適用した1つの可能な無線通信システム100を示した。該無線通信システム100はネットワーク機器110を含み得る。ネットワーク機器110は端末機器と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、かつ、該カバレッジエリア内にある端末機器と通信することができる。一実施形態において、該ネットワーク機器100は、GSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(Base Transceiver Station、BTS)であってもよく、また、WCDMAシステムにおける基地局(NodeB、NB)であってもよく、さらに、LTEシステムにおける進化型基地局(Evolution Node B、eNB又はeNodeB)であってもよく、または、NRシステムにおけるネットワーク側機器であってもよく、またはクラウドラジオアクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、CRAN)における無線コントローラーであってもよく、または、該ネットワーク機器は、中継局、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、次世代ネットワークにおけるネットワーク側機器または未来の進化型公共陸上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)におけるネットワーク機器などであってもよい。
該無線通信システム100はまた、ネットワーク機器110のカバレッジ範囲内にある少なくとも1つの端末機器120を含む。端末機器120はモバイルでも固定でもよい。一実施形態において、端末機器120は、アクセス端末、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルテーション、モバイル局、遠方ステーション、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント又はユーザ装置のことを指してもよい。アクセス端末は、セルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、ワイヤレス通信機能付きのハンドヘルド機器、コンピューティング機器又はワイヤレスモデムに接続されたこの他のプロセッシング機器、車載機器、ウェアラブル機器、未来の5Gネットワークにおける端末機器または未来の進化型PLMNにおける端末機器などであってもよい。そのうち、一実施形態において、端末機器120の間では、端末直接接続(Device to Device、D2D)通信を行ってもよい。
具体的に、ネットワーク機器110はセルにサービスを提供することができ、端末機器120は、該セルで使用される伝送リソース(例えば、周波数ドメインリソース、或いは、スペクトルリソース)を介してネットワーク機器110と通信し、該セルが、ネットワーク機器110(例えば、基地局)に対応するセルであってもよく、セルが、マクロ基地局に属してもよく、また、スモールセル(Small cell)に対応する基地局に属してもよく、ここでスモールセルが、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含み得る。これらのスモールセルは、小さいカバレッジと低い送信電力の特性を備えており、高速データ伝送サービスの提供に適している。
図1は、1つのネットワーク機器と2つの端末機器を例示的に示しており、一実施形態において、該無線通信システム100は複数のネットワーク機器を含むことができ、かつ、各ネットワーク機器のカバレッジ範囲内に他の数量の端末機器が含まれてもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
一実施形態において、該無線通信システム100はまた、ネットワークコントローラー、モバイル管理エンティティなど他のネットワークエンティティを含み得るが、本願の実施例はこれを限定しない。
アップリンクチャネルは、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)などを含み得ると理解すべきである。アップリンク基準信号は、アップリンク復調基準信号(DeModulation Reference Signal、DMRS)、サウンディングリファレンスシグナル(Sounding Reference Signal、SRS)、位相トラッキング基準信号(Phase Tracking Reference Signal、PT−RS )などを含み得る。そのうち、アップリンクDMRSはアップリンクチャネルを復調するために使用することができ、SRSはアップリンクチャネルの測定、アップリンク時間周波数同期又は位相トラッキングのために使用することができ、PT−RSもアップリンクチャネルの測定、アップリンク時間周波数同期又は位相トラッキングのために使用することができる。
また、アップリンクチャネルに、また、名称が上記と同じであり、機能が異なる物理チャネル又は基準信号が含まれてもよく、名称が上記と異なり、機能が同じである物理チャネル又は基準信号が含まれてもよいと理解すべきである。
さらに、本願の実施例による伝送対象は、アップリンクチャネルであってもよく、具体的には、PUSCH及び/又はPUCCHであってもよいと理解すべきである。sTTI伝送技術が導入された後、無線リンクでは信号伝送をスケジュールするスケジューリング単位はサブフレームTTI(即ち、subframe−TTI、例えばTTIの長さが14個のシンボルである)、タイムスロットTTI(即ち、slot−TTI、例えばTTIの長さが7個のシンボルである)又はサブタイムスロットTTI(即ち、subslot−TTI、例えばTTIの長さが2個のシンボル又は3個のシンボルである)であってもよい。即ち、PUSCH及び/又はPUCCHはサブフレームTTIで伝送されたか、またはタイムスロットTTIで伝送されたか、またはサブタイムスロットTTIで伝送されることができる。
限定ではなく例示的なものとして、1つのタイムスロットTTIの構造は図2(a)に示すように、1ミリ秒内に14個のシンボルが含まれ、そのうち、前の7個のシンボルが1つのタイムスロットTTIを形成し、後の7個のシンボルが1つのタイムスロットTTIを形成し、それぞれのタイムスロットTTIに対しては、基準信号が1つのタイムスロットの第4個のシンボルにある。
限定ではなく例示的なものとして、1つのサブタイムスロットTTIの構造は図2(b)に示すように、1ミリ秒内に含まれた14個のシンボルが6つのサブタイムスロットTTIに分けられ、そのうち最初と最後のサブタイムスロットTTIではサブタイムスロットTTIがそれぞれ3個のシンボルを含み、残る4つのサブタイムスロットTTIではサブタイムスロットTTIがそれぞれ2個のシンボルを含む。サブタイムスロットTTI構造では、それぞれのサブタイムスロットTTIで伝送されたアップリンクチャネルを復調するための基準信号の位置は動的シグナリング、例えばアップリンク認証情報を用いて指示することができる。
表1は、サブタイムスロットTTIの復調基準信号の位置を動的に指示する例を示す。表1に示すように、Dはアップリンクデータを伝送するためのシンボルを表し、Rは基準信号を伝送するためのシンボルを表し、端末機器はネットワーク機器によって送信された動的シグナリングに基づいてアップリンクデータシンボルと基準信号シンボルを送信するように指示する。具体的に、sTTI 0は3個のシンボルを含み、sTTI 0でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 0上の最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよい。sTTI 1は2個のシンボルを含み、sTTI 1でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 1での最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよいが、また、sTTI 1に位置しなくてもよい。例えば、動的シグナリングがsTTI 1で「DD」を伝送するように指示する場合、sTTI 1でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 0に位置することができ、動的シグナリングがsTTI 1で「DD|R」を伝送するように指示する場合、sTTI 1でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 2での最初のシンボルに位置する。sTTI 2は2個のシンボルを含み、sTTI 2でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 2での最初のシンボルに位置してもよいが、またはsTTI 2に位置しなくてもよい。例えば、動的シグナリングがsTTI 2で「DD」を伝送するように指示する場合、sTTI 2でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 0又はsTTI 1に位置することができる。sTTI 3は2個のシンボルを含み、sTTI 3でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 3上の最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよいが、sTTI 4での最初のシンボルに位置してもよい。sTTI 4は2個のシンボルを含み、sTTI 4でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 4での最初のシンボル又は最後のシンボルに位置してもよいが、sTTI 4に位置しなくてもよい。例えば、動的シグナリングがsTTI 4で「DD」を伝送するように指示する場合、sTTI 4でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 3に位置してもよく、動的シグナリングがsTTI 4で「DD|R」を伝送するように指示する場合、sTTI 4でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 5上の最初のシンボルに位置する。sTTI 5は3個のシンボルを含み、sTTI 5でのPUSCHの復調に用いる基準信号はsTTI 5上の最初のシンボルに位置してもよい。
説明する必要があるのは、PUSCHに含まれたデータシンボルにアップリンク制御情報(Uplink Control Information、UCI)が携帯されてもよいが、携帯されなくてもよい。そのうち、PUSCHで携帯されたUCIはHARQ−ACKとチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)とのうちの1つを含むことができ、そのうちCSIがランクインジケーター(Rank Indication、RI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(Precoding Matrix Indicator、PMI)、チャネル品質インジケーター(Channel Quality Indicator、CQI)のうちの1つを含む。
端末機器にはアップリンクチャネル伝送のために使用できる少なくとも2つのキャリアが設定されている場合、端末機器が該少なくとも2つのキャリアで伝送したアップリンクチャネルは時間ドメインで1つ又は複数個のシンボルがオーバーラップされている可能性があり、そのうち、該少なくとも2つのキャリア上のアップリンクチャネルのTTIの長さは同じである可能性もあれば、異なる可能性もある。したがって、これらのオーバーラップされたシンボルでは、複数のアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器は異なるキャリアでアップリンクチャネルをどのように送信するかを決定する必要がある。例えば、端末機器がsTTI nで「DD|R」を使用してアップリンクデータを伝送するように動的にスケジュールされ、sTTI n+1でアップリンクデータを伝送するようにスケジュールされない場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「R」を伝送すべきである。同様のsTTI n又はsTTI n+1で、該端末機器はまた、他のアップリンクチャネルを伝送すべきであり且つ端末機器の送信電力が制限されている(例えば1つの又は複数のアップリンクチャネルを送信するための端末機器の総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回る)場合、端末機器はsTTI nで該アップリンクデータを送信するかどうか、およびsTTI n+1で該アップリンクデータを復調するための基準信号を送信するかどうかを決定する必要がある。
したがって、本願の実施例は、少なくとも2つのアップリンクチャネルが時間ドメインでオーバーラップされ、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいて該アップリンクチャネルを伝送することを提案する。
本願の実施例において、表1を参照し、サブタイムスロットTTIで伝送されたPUSCHは、
PUSCHにデータシンボルと基準信号シンボルが含まれる状況であって、例えば端末機器が「RDD」、「DDR」、「RD」、又は「DR」を伝送するようにスケジュールされる第1の状況、
PUSCHにデータシンボルが含まれ且つ基準信号シンボルが含まれない状況であって、例えば端末機器が「DD」を伝送するようにスケジュールされるか、または、端末機器がsTTI nで「DD|R」を伝送するようにスケジュールされる場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「R」を伝送すべきであり、そのうち、sTTI nで行われる伝送もこの状況に属する第2の状況、及び
PUSCHに基準信号シンボルが含まれ且つデータシンボルが含まれない状況であって、例えば端末機器がsTTI nで「DD|R」を伝送するようにスケジュールされる場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「R」を伝送すべきであり、そのうち、sTTI n+1で行われる伝送がこの状況に属する第3の状況という3つの状況を含み得る。
説明する必要があるのは、端末機器がsTTI nで「DD|R」を伝送するようにスケジュールされ、sTTI n+1で「RD」を伝送するようにスケジュールされ且つsTTI n+1上のアップリンクチャネルによって占用された周波数リソースがsTTI n上のアップリンクチャネルによって占用された周波数リソースを含む場合、端末機器はsTTI nで「DD」を伝送し、sTTI n+1で「RD」を伝送すべきであり、この場合ではsTTI n+1で行われる伝送が上記の第1の状況に属する。
図3は、本願の実施例によるアップリンク信号の送信方法300の概略フローチャートである。図3で説明した方法は端末機器によって実行されることができ、該端末機器は、例えば図1に示した端末機器120であってもよい。図3に示すように、該アップリンク信号の送信方法300は以下のステップの一部又はすべてを含み得る。
310では、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、該端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示するためのものである。
該第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、該第2のアップリンクチャネルが第1の基準信号を含み且つアップリンクデータを含まず、該第1のサブタイムスロットと該第2のサブタイムスロットとが第1のキャリアで隣接するサブタイムスロットであり、該第1のサブタイムスロットが該第2のサブタイムスロットの前に位置し、該第1の基準信号が該第1のアップリンクデータを復調するためのものである。
本願の実施例において、第1のアップリンクチャネルは上記第2の状況に属し、第2のアップリンクチャネルは上記第3の状況に属する。
該アップリンク認証情報は1つのアップリンク認証情報であってもよく、また、複数のアップリンク認証情報であってもよいと理解すべきである。該端末機器は1つの又は複数のアップリンク認証情報を受信することができ、そのうち1つのアップリンク認証情報が1つのアップリンクチャネルをスケジュールしてもよいが、複数のアップリンクチャネルをスケジュールしてもよい。本願はこれを限定しない。
320では、該端末機器がアップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定する。
該アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、
サブフレームでハイブリッド自動再伝送要求−応答(Hybrid Automatic Repeat request−Acknowledgement、HARQ−ACK)が含まれていないアップリンクチャネルと、
・タイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、
・サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、
・サブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・タイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含む。
一実施形態において、HARQ−ACK情報は、端末機器が受信したダウンリンクチャネルに対して行った対応するACK又はNACKのフィードバックであり、したがってUCIがPUSCHで伝送される場合、UCI内のHARQ−ACK情報の優先度が最も高いと見なされてもよい。
本願の実施例において、サブタイムスロット(subslot)は2個のシンボル又は3個のシンボルを含み、タイムスロット(slot)は7個のシンボルを含み、サブフレームは14個のシンボルを含む。該アップリンクチャネルの優先度順位では、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルは2つのシンボル又は3つのシンボルであるsTTI(即ち、subslot−TTI)で伝送されたアップリンクチャネルであり、タイムスロット上のアップリンクチャネルは7つのシンボルであるsTTI(即ち、slot−TTI)で伝送されたアップリンクチャネルであり、サブフレーム上のアップリンクチャネルは14つのシンボルであるTTIで伝送されたアップリンクチャネルである。
サブタイムスロット上のアップリンクチャネルはアップリンクデータのみ含むことができ、または基準信号のみ含み得るが、またはアップリンクデータと基準信号とを含む。
一実施形態において、端末機器はアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示し、該第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、該第2のアップリンクチャネルが該第1のアップリンクデータを復調するための第1の基準信号を含み且つアップリンクデータを含まず、該端末機器が該第1のサブタイムスロットでDD|Rを伝送するようにスケジュールされ且つそのうちのRが第2のサブタイムスロットで伝送され、かつ、第2のサブタイムスロットでは該端末機器のアップリンクデータ伝送がスケジュールされていないと理解できる。端末機器がまた、該第1のサブタイムスロットで他のアップリンクチャネルを伝送すると決定し且つ端末機器の送信電力が制限されている場合、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することができる。
該アップリンクチャネルの優先度情報では、まず、アップリンクチャネルにHARQ−ACK情報が含まれているかどうかを考慮すると、そのうちHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度はHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度より高い。次に、アップリンクチャネルの長さを考慮すると、そのうちサブタイムスロット上のアップリンクチャネルの優先度がタイムスロット上のアップリンクチャネルの優先度より高く、タイムスロット上のアップリンクチャネルの優先度がサブフレーム上のアップリンクチャネルの優先度より高い。
したがって、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいてアップリンクチャネルを伝送する。HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度がHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度より低いため、重要なHARQ−ACKの通常通りの伝送は優先して保証されるようになる。次に、使用されたTTIの長さが短ければ短いほど、その上のアップリンクチャネルの優先度が高いため、比較的に緊急度の高いアップリンクチャネルが優先して伝送されることが保証できる。
該実施例において、該端末機器は異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送する能力があり且つ異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送できるように構成されている。
該衝突したアップリンクチャネルのTTIの長さは異なってもよいが、同じであってもよいと理解すべきである。
一実施形態において、長いほうのTTI上のアップリンクチャネルがすでに短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと衝突した場合、この後該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルが短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと再度衝突すると、優先度を考慮せず該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルを継続的に伝送する。例えば、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルとあるsTTIで衝突したら、端末機器の送信電力が制限されており且つ該端末機器が優先度に基づいて該サブフレーム上のアップリンクチャネルを送信すると選択すると仮定すると、該サブフレーム上のアップリンクチャネルが該sTTIの後に他の短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと再度衝突した場合、優先度を考慮せず、該サブフレーム上のアップリンクチャネルを継続的に伝送する。
一実施形態において、長いほうのTTI上のアップリンクチャネルがすでに短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと衝突し且つ長いほうのTTIが送信しないと決定される場合、該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルがこの後短いほうのTTI上のアップリンクチャネルと再度衝突しないと仮定し、即ち、該長いほうのTTIとオーバーラップされた、この後に続く短いほうのTTIで該長いほうのTTI上のアップリンクチャネルの優先度を考慮しない。例えば、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルとあるsTTIで衝突し、端末機器の送信電力が制限されており且つ該端末機器が優先度に基づいて該サブタイムスロット上のアップリンクチャネルを送信し且つ該サブフレーム上のアップリンクチャネルを送信しないと選択したと仮定すると、該サブフレーム上のアップリンクチャネルが該sTTIの後にも再度送信されないと仮定し、即ち、該サブフレーム上のアップリンクチャネルが該sTTIの後のsTTIでのアップリンク伝送に干渉を与えない。
長いほうのTTIが短いほうのTTIと衝突することは、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがタイムスロット上のアップリンクチャネルと衝突する場合であってもよく、サブタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルと衝突する場合であってもよく、またはタイムスロット上のアップリンクチャネルがサブフレーム上のアップリンクチャネルと衝突する場合であってもよいと理解すべきである。
一実施形態において、該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、該第1のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しく、または、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度に等しい。
320では、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、該方法はさらに、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信しないと決定することを含み得る。
端末機器が該第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを伝送するための第1のアップリンクチャネルを送信しなくて、該第2のタイムスロット上の該第1の基準信号が該第1のアップリンクチャネルを復調するためのものであるため、該第1のアップリンクチャネルが伝送されない場合、端末機器は該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を伝送するための該第2のアップリンクチャネルを再度送信しなくてもよい。
または、320では、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、該方法はさらに、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み、そのうち、該第2のアップリンクチャネルの優先度が最も低い。
端末機器が該第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを伝送するための第1のアップリンクチャネルを送信しない場合、該第2のタイムスロットで該第1の基準信号をも伝送しないと、該第2のタイムスロット上のリソースを無駄してしまうため、該実施例において、該第1の基準信号を伝送するための該第2のアップリンクチャネルの優先度を最も低く並べるようにすると、該第2のアップリンクチャネルが第2のタイムスロットで他のアップリンクチャネル送信と衝突し且つ端末機器の送信電力が制限されている場合、他の有用なアップリンクチャネルを送信することが優先して保証されることができ、かつ、該第2のアップリンクチャネルが第2のタイムスロットで他のチャネルと衝突しない場合、該第2のアップリンクチャネルを送信することができるようになり、このとき、第2のアップリンクチャネル内の該第1の基準信号は、ネットワーク機器がアップリンクチャネルの測定、アップリンク同期などを行うように手伝うことができる。
320では、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、該方法はさらに、該端末機器が該アップリンクチャネルの優先度に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することを含み得る。
具体的に、端末機器が該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、該第1のアップリンクデータを復調するための基準信号が第2のサブタイムスロットで伝送されているため、端末機器はまた、該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定する必要がある。該第2のサブタイムスロットで該第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することは、端末機器が上記のアップリンクチャネルの優先度の情報に基づいて行われることができる。
本願の実施例において、端末機器は以下の4つの方式を通じて、該第2のアップリンクチャネルの優先度を判定することができる。
方式1
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
方式2
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
該第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
方式3
該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
方式4
該第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
一実施形態において、アップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれるかどうかは基準信号が含まれるかどうかと状況が同じである場合、第2のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度は、第1のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度より低い。
該第1のキャリアは該端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、該第2のキャリアは該端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
このとき、前述した該アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、
・ 第2のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第2のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、
・ 第1のキャリア上のサブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含み得る。
対応的に、端末機器が該第1のアップリンクチャネルの優先度を決定するとき、該第1のアップリンクチャネルが属したPUCCHグループにも配慮を払う必要がある。同様に、端末機器が該第2のアップリンクチャネルの優先度を決定するとき、第2のアップリンクチャネルが属したPUCCHグループにも配慮を払う必要がある。
第1のアップリンクチャネルを例として、第1のアップリンクチャネルと他のアップリンクチャネル(第3のアップリンクチャネルであると仮定する)とが第1のサブタイムスロットで衝突し且つ該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとが同じPUCCHグループに属し、即ち、該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとがいずれも同一PUCCHグループ内のキャリアで伝送され、かつ、第3のアップリンクチャネルの長さが第1のアップリンクチャネルの長さと異なる場合、比較的長いほうのアップリンクチャネルを伝送せず、比較的長いほうのアップリンクチャネルにHARQ−ACKが携帯されている場合、該HARQ−ACKが比較的短いほうのアップリンクチャネルで伝送されてもよい。
第1のアップリンクチャネルと第3のアップリンクチャネルとが第1のサブタイムスロットで衝突し且つ該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとが同じPUCCHグループに属し、かつ、第3のアップリンクチャネルの長さが第1のアップリンクチャネルの長さと同じである場合、前述した優先度に基づいて第1のサブタイムスロットでどのアップリンクチャネルを伝送するかが判定できる。この場合では、第1のアップリンクチャネルに基準信号とHARQ−ACKとが携帯されている状況が第3のアップリンクチャネルに基準信号とHARQ−ACKとが携帯されている状況と同じである場合、該第1のアップリンクチャネルと該第3のアップリンクチャネルとに対応するセルインデックス(識別子)に基づいて両方の優先度を決定することができる。例えば、第1のアップリンクチャネルがプライマリPUCCHグループ内のキャリア1で伝送され、第3のアップリンクチャネルがプライマリPUCCHグループ内のキャリア2で伝送され、キャリア1に対応するセルインデックスがキャリア2に対応するセルインデックスより小さい場合、第1のアップリンクチャネルの優先度が第3のアップリンクチャネルの優先度より高い。第1のアップリンクチャネルと第3のアップリンクチャネルとが第1のサブタイムスロットで衝突し且つ該第3のアップリンクチャネルと該第1のアップリンクチャネルとが異なるPUCCHグループに属し、かつ、第3のアップリンクチャネルの長さが第1のアップリンクチャネルの長さと同じまたは異なる場合、前述した優先度に基づいて第1のサブタイムスロットでどのアップリンクチャネルを伝送するかが判定できる。
以下は表2から表6までの表に合わせて例を挙げながら説明する。プライマリPUCCHグループ内の第1のキャリアはsTTI nでDD|Rがスケジュールされたと仮定し、そのうちアップリンクデータDDがsTTI nで送信され、DDを復調するための基準信号RがsTTI n+1で送信される。端末機器は送信電力が制限されているとき、アップリンクチャネルの送信状況は以下のように示すことができる。そのうち、「=」で引かれたアップリンクチャネルは優先度が低いアップリンクチャネルを表し、即ち、「=」で引かれたアップリンクチャネルは送信されないか又は電力が低くされて送信される。そのうち、「w/」は肯定の意味であり、「w/o」は否定の意味であり、対応的に、「w/ HARQ−ACK」は該アップリンクチャネルにHARQ−ACKが携帯されていることを表し、「w/o HARQ−ACK」は該アップリンクチャネルにHARQ−ACKが携帯されていないことを表す。
表2において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度は、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCHの優先度より高いため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCHが送信されることはない。
sTTI n+1では、前述した方式1又は方式2を使用して優先度を判定すると仮定すると、プライマリPUCCHグループ内のキャリアで送信された基準信号がsTTI n上のPUSCH w/ HARQ−ACKを復調するためのものであるため、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上の、該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度は、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアで送信されたPUSCH w/ UCIの優先度より高く、したがって、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上のPUSCH w/ HARQ−ACKが送信されることはない。
表3において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度より低いため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されず、セカンダリPUCCHグループ上にあるのがPUSCH w/ HARQ−ACKであるため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度が最も低く、これにより送信されることはない。
表4において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度より高いため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアで送信されるのがPUSCH w/ HARQ−ACKであり、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1で送信されたPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度より低いため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでの該基準信号が送信されることはない。
表5において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/ HARQ−ACKの優先度より低いため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されず、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上にあるのがPUSCH w/o HARQ−ACKであるため、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度が最も低く、これにより送信されることはない。
表6において、sTTI nでは、プライマリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度が、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKの優先度より高いため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n上のPUSCH w/o HARQ−ACKが送信されることはない。
sTTI n+1では、前述した方式2又は方式4を使用して優先度を判定すると仮定すると、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアで送信されるのがPUSCH w/o HARQ−ACKであり、プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1で伝送された基準信号がsTTI nで送信されたPUSCH w/o HARQ−ACKを復調するためのものである。プライマリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上の、該基準信号を伝送するためのアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にあるため、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上のアップリンクチャネルが基準信号を含む場合、プライマリPUCCHグループ内のキャリアでは該基準信号をsTTI n+1で伝送するためのアップリンクチャネルが伝送されることはなく、セカンダリPUCCHグループ内のキャリアではsTTI n+1上のアップリンクチャネルが基準信号を含まない場合、セカンダリPUCCHグループ内のキャリア上のPUSCH w/o HARQ−ACKが伝送されることはない。
本願の実施例において、第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルと他のアップリンクチャネルとを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器がアップリンクチャネルの優先度に基づき、該第1のサブタイムスロットで該他のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、該端末機器は該第1のサブタイムスロットで該第1のアップリンクチャネルを送信しなくてもよいが、または、通常通りの電力で他のアップリンクチャネルを送信した後に、電力が残ったら、該残る電力を使用して該第1のアップリンクチャネルを送信すると理解すべきである。
一実施形態において、第2のアップリンクチャネルでの基準信号が第1のアップリンクチャネルでのアップリンクデータを復調するためのものであるため、第1のアップリンクチャネルの送信電力が低下したとき、第2のアップリンクチャネルが通常通りに送信できる場合、第2のアップリンクチャネルも第1のアップリンクチャネルと同じ送信電力を使用して送信されるべきであり、これにより第1のアップリンクチャネルの復調性能が保証される。
一実施形態において、第1のアップリンクチャネルが通常通りの電力に従って送信され、第2のアップリンクチャネルは制限された電力と比較的優先度の低いチャネルのため送信電力が低くされる必要がある場合、該第2のアップリンクチャネルを送信しなくてもよい。
図4は、本願の実施例によるアップリンク信号の送信方法400の概略フローチャートである。図4で説明した方法は端末機器によって実行されることができ、該端末機器は例えば図1に示した端末機器120であってもよい。図4に示すように、該アップリンク信号の送信方法400は以下のステップの一部又はすべてを含み得る。
410では、端末機器がネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、該端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示するためのものである。
該第1のサブタイムスロットと該第2のサブタイムスロットとが隣接するサブタイムスロットであり、該第1のサブタイムスロットが該第2のサブタイムスロットの前に位置し、該第1の基準信号が該第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、該第2のサブタイムスロットがまた、第1のPUCCHを送信するためのものであり、該第1のPUCCHに第1のアップリンク制御情報UCIが含まれている。
420では、該端末機器が該第1のアップリンクデータを送信するための第1のPUSCH及び/又は該第1のUCIに含まれた情報内容に基づき、該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHとのうちの1つを送信する。
具体的に、端末機器はアップリンク認証情報を受信し、該アップリンク認証情報は、端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで該第1のアップリンクデータを復調するための第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示する。該端末機器が該第1のサブタイムスロットでDD|Rを伝送するようにスケジュールされ且つそのうちのRが第2のサブタイムスロットで伝送され、かつ、第2のサブタイムスロットでは該端末機器のアップリンクデータ伝送がスケジュールされていないと理解できる。端末機器はまた、該第2のサブタイムスロットで第1のPUCCHを伝送する必要がある(例えば端末機器が該第2のサブタイムスロットでダウンリンク伝送されたデータに対してHARQ−ACKフィードバックを行い、又は端末機器がCSI報告を行う)場合、端末機器は、該基準信号が復調した第1のPUSCHに含まれた情報内容と該第1のPUCCHに含まれた情報内容とに基づき、該第2のサブタイムスロット内でアップリンクチャネルを伝送する。
一実施形態において、該第1のPUCCHと該基準信号とは同一キャリアの第2のサブタイムスロットで衝突してもよいが、該第1のPUCCHと該基準信号とは異なるキャリアの第2のサブタイムスロットで衝突してもよい。例えば一方が第1のキャリアにあるのに対して他方が第2のキャリアにあり、そのうち、該第1のキャリアは該端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、該第2のキャリアは該端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
該第1のPUCCHに第1のUCIが含まれる。該第1のUCIはHARQ−ACK情報、スケジューリング要求情報及びチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)のうちの1つを含むことができ、そのうちCSIがランクインジケーター(Rank Indication、RI)、プリコーディングマトリックスインジケーター(Precoding Matrix Indicator、PMI)、チャネル品質インジケーター(Channel Quality Indicator、CQI)のうちの1つを含む。
したがって、本願の実施例において、端末機器がアップリンクチャネルを同時伝送しない場合、端末機器は、重要なアップリンク制御情報の伝送と復調を確保するように、該基準信号が復調したPUSCHに含まれた情報内容と該PUCCHに含まれた情報内容とに基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。
該実施例において、該端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力がない、または、該端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力があるが、アップリンクチャネルを同時伝送しないように構成されている。
該第1のアップリンクデータにUCIが含まれてもよいが、含まれなくてもよいと理解すべきである。
一実施形態において、該第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
例えば表7に示すように、PUSCHとPUCCHとがsTTI nで衝突することはないが、sTTI n+1でのみ衝突した。sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれていないため、sTTI n+1上の該基準信号が伝送されない。
また、例えば表8に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにUCIが含まれているが該UCIにHARQ−ACKが含まれておらず、該UCIはPUSCHで伝送されることができる。そこで、sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれていないため、sTTI n+1上の該基準信号が伝送されない。
一実施形態において、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
例えば表9に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACKが含まれており、該HARQ−ACKはPUSCHで伝送されることができる。そこで、sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれているため、sTTI n上のPUSCHを復調するために、sTTI n+1でPUCCHを伝送するのではなく、基準信号を伝送する。
一実施形態において、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該方法はさらに、該端末機器が該第1のサブタイムスロットで該第1のUCI内のHARQ−ACK情報を送信すること含む。
例えば表10に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACK1が含まれており、該HARQ−ACK1はPUSCHで伝送されることができる。そこで、sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACK1が含まれているため、sTTI n上のPUSCHを復調するために、sTTI n+1でPUCCHを伝送するのではなく、基準信号を伝送する、しかし、sTTI n+1上のPUCCHにHARQ−ACK2が含まれていることを考慮すると、該HARQ−ACK2の伝送を保証するために、該HARQ−ACK2もsTTI nのPUSCHに伝送してもよい。
一実施形態において、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該方法はさらに、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
例えば表11に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACK1が含まれており、該HARQ−ACK1はPUSCHで伝送されることができる。しかし、sTTI n+1で伝送されたPUCCHにHARQ−ACK2が含まれていることを考慮すると、sTTI n+1でHARQ−ACK2の優先度が基準信号より高いため、sTTI n+1で基準信号を伝送するのではなく、PUCCHを伝送する。
一実施形態において、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
例えば表12に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nでは、PUCCHにHARQ−ACKが含まれており、該HARQ−ACKはPUSCHで伝送されることができる。sTTI n+1で伝送されるPUCCHにHARQ−ACKが含まれていないため、sTTI n上のPUSCHを復調するために、sTTI n+1でPUCCHを伝送するのではなく、基準信号を伝送する。
一実施形態において、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
例えば表13に示すように、基準信号とPUCCHがsTTI n+1で衝突する。sTTI nで伝送されたPUSCHにHARQ−ACKが含まれておらず、sTTI n+1で伝送されたPUCCHにもHARQ−ACKが含まれていないが、UCIが再伝送されることはなく、アップリンクデータが再伝送されることがあり、UCIの優先度がアップリンクデータより高いと見なされてもよいため、sTTI n+1で基準信号を伝送するのではなく、PUCCHを伝送する。
一実施形態において、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
一実施形態において、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
一実施形態において、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信することを含む。
一実施形態において、420では、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号と該第1のPUCCHのうちの1つを送信することは、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信すること、及び/又は、該第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信すること、を含む。
一実施形態において、420では、PUSCHとPUCCHとの間に衝突が発生した場合には、表14と表15に示すような方式に基づいてアップリンクチャネルを伝送してもよい。
表14に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nとsTTI n+1でいずれもPUSCHを送信するのではなく、PUCCHを送信する。
表15に示すように、PUSCHとPUCCHがsTTI nとsTTI n+1でいずれも衝突する。sTTI nとsTTI n+1でいずれもPUCCHを送信するのではなく、PUSCHを送信し、かつ、PUCCHに携帯されたUCIがいずれも同一のTTIでのPUSCHで伝送される。
基準信号とPUCCHを送信するためのアップリンクチャネルが時間ドメインでオーバーラップされる場合、端末機器は、該基準信号が復調したPUSCHに含まれる情報内容と該PUCCHに含まれる情報内容とに基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送し、これにより該PUSCHに比較的重要なアップリンク制御情報が携帯されている場合、該PUSCHが基準信号によって復調されることは保証され、かつ、一部の場合では、該PUCCHに重要なアップリンク制御情報が携帯されている場合、該PUCCHに含まれる重要なアップリンク制御情報は該PUSCHで伝送されることができると見える。
一実施形態において、PUCCHはまた、スケジューリング要求情報を伝送するために使用されることができるが、該スケジューリング要求情報はPUSCHで伝送されることができず、PUCCHにスケジューリング要求情報が携帯されている場合、該PUCCHの優先度と該PUCCHにHARQ−ACKが携帯されているときの優先度が同じであると見なされてもよい。
一実施形態において、該第1のUCIにスケジューリング要求情報とHARQ情報(例えばHARQ−ACK)とのうちの1つが含まれている場合、該方法はさらに、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信することを含む。
一実施形態において、該第1のUCIにスケジューリング要求情報が含まれており且つHARQ情報が含まれていない場合、該方法はさらに、該第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1のPUCCHを送信すること、及び/又は、該第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ該第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、該端末機器が該第2のサブタイムスロットで該第1の基準信号を送信すること、を含む。
説明する必要があるのは、衝突がないことを前提として、本願で説明した各実施例及び/又は各実施例における技術的特徴は任意に組み合わせられることができ、組み合わせた後に得られる技術的解決手段も本願の保護範囲に含まれるべきである。
本願の様々な実施例において、上記各プロセスのシーケンス番号の大きさは、実行順序を意味せず、各プロセスの実行順序は、その機能と固有のロジックによって決定されるべきであり、本願の実施例の実現プロセスに対して如何なる制限を構成するべきではないと理解すべきである。
以上は本願の実施例による通信方法について詳細に説明したが、以下は図5から図8までの図に合わせて、本願の実施例による装置を説明し、方法の実施例で説明した技術特徴は以下の装置の実施例に適する。
図5は、本願の実施例による端末機器500の概略ブロック図である。図5に示すように、該端末機器500は受信ユニット510と決定ユニット520とを含む。
受信ユニットは、ネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信することに用いられ、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクチャネルを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第2のアップリンクチャネルを送信するように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルが第1のアップリンクデータを含み且つ基準信号を含まず、前記第2のアップリンクチャネルが第1の基準信号を含み、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットが第1のキャリアで隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、
決定ユニットは、アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定することに用いられ、そのうち、前記アップリンクチャネルの優先度は、低いレベルから高いレベルへ、サブフレームでハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルと、サブフレームでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、タイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルと、を含む。
したがって、同じ時間内に、異なるアップリンクチャネルを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器はアップリンクチャネルの優先度に基づいて該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。HARQ−ACKが含まれていないアップリンクチャネルの優先度がHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度より低いため、重要なHARQ−ACKの通常通りの伝送は優先して保証されるようになる。次に、使用されたTTIの長さが短ければ短いほど伝送されるアップリンクチャネルの優先度が高いため、これにより比較的に緊急度の高いアップリンクチャネルが優先して伝送されることが保証できる。
一実施形態において、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第1のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しく、または、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度に等しい。
一実施形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記決定ユニットはまた、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用され、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれている場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい。
一実施形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用され、そのうち、前記第1のアップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれていない場合、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
一実施形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信すると決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用される。
前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度に等しい、または、前記第2のアップリンクチャネルの優先度は、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれていないアップリンクチャネルの優先度と、サブタイムスロットでHARQ−ACKが含まれておらず且つ基準信号が含まれているアップリンクチャネルの優先度との間にある。
一実施形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信しないと決定するために使用される。
一実施形態において、前記端末機器が前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のアップリンクチャネルを送信しないと決定した場合、前記決定ユニットはさらに、前記アップリンクチャネルの優先度に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第2のアップリンクチャネルを送信するかどうかを決定するために使用され、そのうち、前記第2のアップリンクチャネルの優先度が最も低い。
一実施形態において、アップリンクチャネルにHARQ−ACKが含まれるかどうかは基準信号が含まれるかどうかと状況が同じである場合、第2のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度は、第1のキャリアで送信されたアップリンクチャネルの優先度より低い。
前記第1のキャリアが前記端末機器の設定されたプライマリ物理アップリンク制御チャネルPUCCHグループ内のキャリアであり、前記第2のキャリアが前記端末機器の設定されたセカンダリPUCCHグループ内のキャリアである。
一実施形態において、前記端末機器は異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送する能力があり且つ異なる時間長さを持つアップリンクチャネルを同時伝送できるように構成されている。
該通信機器500は上記方法300では端末機器によって実行される相応の操作を実行することができると理解すべきであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
図6は、本願の実施例による端末機器600の概略ブロック図である。図6に示すように、該端末機器600は受信ユニット610と送信ユニット620とを含む。
受信ユニットは、ネットワーク機器によって送信されたアップリンク認証情報を受信することに用いられ、前記アップリンク認証情報は、前記端末機器が第1のサブタイムスロットで第1のアップリンクデータを送信し、および、第2のサブタイムスロットで第1の基準信号を送信し且つアップリンクデータを送信しないように指示するためのものであり、そのうち、前記第1のサブタイムスロットと前記第2のサブタイムスロットが隣接するサブタイムスロットであり、前記第1のサブタイムスロットが前記第2のサブタイムスロットの前に位置し、前記第1の基準信号が前記第1のアップリンクデータを復調するためのものであり、前記第2のサブタイムスロットがまた、第1のアップリンク制御チャネルPUCCHを送信するためのものであり、前記第1のPUCCHに第1のアップリンク制御情報UCIが含まれている。
送信ユニットは、前記第1のアップリンクデータを送信するための第1の物理アップリンク共有チャネルPUSCH及び/又は前記第1のUCIに含まれる情報内容に基づき、前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号と前記第1のPUCCHのうちの1つを送信するために使用される。
したがって、同じ時間内に、基準信号とPUCCHを送信するための総送信電力が端末機器の最大送信電力を上回るとき、端末機器は、重要なアップリンク制御情報の伝送と復調を確保するように、該基準信号が復調したPUSCHに含まれた情報内容と該PUCCHに含まれた情報内容に基づき、該時間内にアップリンクチャネルを伝送する。
一実施形態において、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにハイブリッド自動再伝送要求−応答HARQ−ACK情報が含まれておらず、前記送信ユニットは、具体的に、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信するために使用される。
一実施形態において、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記送信ユニットは、具体的に、前記端末機器が前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信するために使用される。
一実施形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記送信ユニットはまた、前記第1のサブタイムスロットで前記第1のUCI内のHARQ−ACK情報を送信するために使用される。
一実施形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれており、前記送信ユニットはさらに、前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信するために使用される。
一実施形態において、前記第1のUCIにHARQ−ACK情報が含まれておらず、前記送信ユニットはさらに、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれている場合、前記第2のサブタイムスロットで前記第1の基準信号を送信するために使用される、及び/又は、前記第1のPUSCHにUCIが含まれておらず、又は、前記第1のPUSCHに第2のUCIが含まれており且つ前記第2のUCIにHARQ−ACK情報が含まれていない場合、前記第2のサブタイムスロットで前記第1のPUCCHを送信するために使用される。
一実施形態において、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力がない、または、前記端末機器はアップリンクチャネルを同時伝送する能力があるが、アップリンクチャネルを同時伝送しないように構成されている。
該通信機器600は上記方法400では端末機器によって実行される相応の操作を実行することができると理解すべきであり、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
図7は、本願の実施例による端末機器700の概略構造図である。図7に示すように、該端末機器はプロセッサ710を含み、プロセッサ710は、本願の実施例による各方法では端末機器によって実現される相応のフローを実現するよう、メモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
一実施形態において、図7に示すように、端末機器700はまた、メモリ720を含み得る。そのうち、該プロセッサ710は、本願の実施例における方法を実現するよう、メモリ720からコンピュータプログラムを開始して実行させることができる。
メモリ720は、プロセッサ710から独立した1つの単独なデバイスであってもよいが、プロセッサ710に集積されてもよい。
一実施形態において、図7に示すように、端末機器700はさらに、トランシーバ730を含み得る。プロセッサ710は、該トランシーバ730が他の機器と通信するように制御することができ、具体的に、他の機器に情報又はデータを送信し、又は他の機器によって送信された情報又はデータを受信することができる。
トランシーバ730は発信機と受信機とを含み得る。トランシーバ730はさらにアンテナを含むことができ、アンテナは1つ又は複数であってもよい。
図8は、本願の実施例によるチップの1つの概略構造図である。図8に示すようなチップ800はプロセッサ810を含み、プロセッサ810は、本願の実施例における方法を実現するよう、メモリからコンピュータプログラムを開始して実行させることができる。
メモリ820はプロセッサ810から独立した1つの単独なデバイスであってもよいが、プロセッサ810に集積されてもよい。
一実施形態において、該チップ800はまた、入力インタフェース830を含み得る。そのうち、プロセッサ810は、該入力インタフェース830が他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の機器又はチップによって送信された情報又はデータを取得することができる。
一実施形態において、該チップ800はさらに、出力インタフェース840を含み得る。そのうち、プロセッサ810は該出力インタフェース840が他の機器又はチップと通信するように制御することができ、具体的に、他の機器又はチップに情報又はデータを出力することができる。
一実施形態において、該チップは、本願の実施例における端末機器に適用されることができ、かつ、該チップは、本願の実施例による各方法では端末機器によって実現される相応のフローを実現することができ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
本願の実施例で言及したチップはまた、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと称されてもよいと理解すべきである。
上記で言及したプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)または他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、離散ハードウェアコンポーネントなどであってもよい。そのうち、上記で言及した汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよいが、または、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
上記で言及したメモリは揮発性メモリ又は不揮発性メモリ、又は揮発性メモリと不揮発性メモリの両者を含み得ると理解できる。そのうち、不揮発性メモリが読み取り専用メモリ(read−only memory、ROM)、プログラマブル読み取り専用メモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(electrically EPROM、EEPROM)、又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリがランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。
上記メモリは限定的ではなく例示的なものであると理解すべきであり、本願の実施例におけるメモリはまた、スタティックランダムアクセスメモリ(static RAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(dynamic RAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(double data rate SDRAM、DDR SDRAM)、強化された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(enhanced SDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(synch link DRAM、SLDRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などであってもよい。つまり、本願の実施例におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
本発明の実施例において、「Aと相応の(に対応する)B」は、BがAと関連し、Aに基づいてBを決定することができると表すと理解すべきであるが、また、Aに基づいてBを決定することは、Aのみに基づいてBを決定することを意味するのではなく、A及び/又は他の情報に基づいてBを決定することもできると理解すべきである。
当業者であれば、本明細書で開示される実施例に合わせて説明される各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現されることができると認識するであろう。これらの機能がハードウェアで実行されるか、ソフトウェアで実行されるかは、技術的解決手段の特定のアプリケーションと設計上の制約条件に依存する。専門の技術者は、説明した機能を実現させるために特定のアプリケーションごとに異なる方法を使用できるが、この種の実現は、本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
当業者であれば、説明の便宜と簡潔のために、上記説明されるシステム、装置、及びユニットの具体的な作業プロセスは、前述方法の実施例における対応するプロセスを参照することができると明確に理解することができ、ここでは繰り返して説明しない。
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実施されることができると理解すべきである。例えば、以上説明した装置の実施例は概略的なものにすぎず、例えば、該ユニットの分割は論理機能上の分割にすぎず、実際に実現する際に別の形態で分割してもよく、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを別のシステムに組み合わせもしくは集積させたり、又は一部の特徴を反映させなかったり、実行しなかったりしてもよい。また、表示又は検討した互いの結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的形態、機械的形態又はその他の形態であってもよい。
前記分離される部品として説明されるユニットは、物理的に分離されるものでもよければ、分離されないものであってもよい。ユニットとして示される部品は、物理的なユニットであってもよいが、物理的なユニットでなくてもよい。即ち、同一の場所に設けられるものであってもよいが、複数のネットワークユニットに配置されるものであってもよい。必要に応じて、ユニットの一部またはすべてを選択して本実施例の解決手段の目的を達成することができる。
なお、本願の各実施例における各機能ユニットが1つの処理ユニットに集積されてもよいが、各ユニットが単独で物理的な部品として存在するか、又は2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよい。
前記機能はソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づき、本願の技術的解決手段は、本質的に、或いは従来の技術に寄与する部分であるか、または該技術的解決手段の部分は、ソフトウェア製品の形で具現化されることができ、該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、コンピューターデバイス(パーソナルコンピューター、サーバ、又はネットワークデバイスなどであってもよい)に、本願の各実施例で説明した方法のステップのすべて又は一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク、またはコンパクトディスクなどのプログラムコードを記憶できるさまざまな媒体を含む。
以上の内容は、本願の具体的な実施形態にすぎず、本願の保護範囲はこれらに限定されず、当業者であれば、本願で開示される技術的範囲内に、容易に想像しうる全ての変更又は置換は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。