JP2021527680A - Arn−509の結晶形、その製造方法及びその用途 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、医薬化学の分野に関し、特に、ARN−509の新規結晶形、その調製方法及び使用に関する。
前立腺がんは、男性において発生率は最も高く、死亡率が2番目に高いがんである。米国がん協会のデータによると、2016年に米国で約18万人の新規症例があり、約300万人の前立腺がん患者がいる。1941年、ハギンズ(Huggins)とホッジス(Hodges)はアンドロゲン除去に対する前立腺癌の反応を初めて示した。アンドロゲン活性を阻害する治療法は、前立腺癌の治療に広く用いられている。
アビラテロンとエンザルタミドは第一世代のアンドロゲン受容体拮抗薬であり、前立腺がんの治療薬として承認されている。臨床試験では、約70%の患者に有効である。奏効率は、他の標的を標的とする薬剤よりもはるかに高く、このことは前立腺癌の治療に対するアンドロゲンの重要性をさらに証明している。
ARN−509(アパルタミド)は前立腺癌の治療に用いられる第2世代アンドロゲン受容体きっ抗薬である。アンドロゲン受容体と結合することにより、アンドロゲンがアンドロゲン受容体に結合するのを防ぎ、アンドロゲン受容体シグナル伝達経路を阻害し、前立腺癌の治療目的を達成する。ARN‐509は臨床試験において肯定的な安全性と有効性を示し、良好な治療展望を示している。
ARN−509の化学名は4−[7−(6−シアノ−5−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−8−オキソ−6−チオキソ−5,7−ジアザスピロ[3.4]オクト−5−イル]−2−フルオロ−N−メチルベンズアミドであり、構造は式Iのとおりである:
結晶形は、その構成要素が高度に秩序化された微視的構造に配列され、全方向に延在する結晶格子を形成する固体材料である。多型は、化合物が2つ以上の結晶形で存在する能力である。異なる結晶形は異なる物理化学的特性を有し、薬物のインビトロ溶解及び吸収に影響を及ぼし得、これは、薬物の臨床的有効性及び安全性にある程度さらに影響を及ぼす。特に、難溶性薬物については、結晶形の上記効果はより大きくなるのであろう。したがって、医薬品多型は医薬品研究の重要な部分であり、医薬品品質管理の重要な部分である。
従来技術WO2013184681Aは、ARN−509の結晶形A、形態B、形態C、形態D、形態E、形態F、形態G、形態H、形態I及び形態Jを開示した。中でも、C形はイソプロパノール溶媒和物であり、D形はメチルtert−ブチルエーテル溶媒和物であり、E形はジメチルスルホキシド溶媒和物であり、G形は2−メトキシエタノール溶媒であり、J形はアセトン溶媒和物である。したがって、形態C、形態D、形態E、形態G及び形態Jは、医薬用途には適していない。形態Fは、周囲条件下で形態Aに変換する。形態Iの調製プロセスの間に、形態Eが形成され、それらを分離することは困難である。形態Iは、高湿度条件下で形態Bに変換する。形態Hは、高温高湿条件下で形態Bに容易に変換される。形態F、形態H、及び形態Iは、工業生産及び用途に適していないことが分かる。WO2013184681Aによれば、医薬品使用に適しうる好ましい結晶形は形態A及び形態Bであるが、本開示の発明者は、従来の形態A及び形態Bの溶解、インビトロ溶解性、研磨安定性、粘着性、粘着性、圧縮性が劣っており、医薬品のインビボ吸収や工業生産には好ましくないことを発見した。
従来技術の欠点を克服するために、本開示の発明者らは驚くべきことに、結晶形CS8及びARN−509の形態CS9を発見したが、これらは生理化学的特性、製剤加工性及びバイオアベイラビリティにおいて利点を有する。例えば、結晶形CS8及び形態CS9は、融点、溶解性、吸湿性、精製能力、安定性、接着性、圧縮性、流動性、インビトロ及びインビボ溶解性、ならびにバイオアベイラビリティなどの少なくとも1つの局面において利点を有する。特に、結晶形CS8及び形態CS9はより高い溶解性及びインビトロ溶解性、より良い安定性、均一な粒度分布、より良い接着性及び圧縮性を有し、ARN−509の開発のための新しいより良い選択肢を提供し、薬剤開発にとって非常に重要である。
本開示の主な目的は、ARN−509の新規な結晶形、その調製方法及び使用方法を提供することである。
本開示の目的によれば、ARN−509の結晶形CS8が提供される(以下、形態(フォーム)CS8と呼ぶ)。
形態CS8のX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を使用して、7.9±0.2°、12.4±0.2°及び19.0±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CS8の粉末X線回折パターンは、15.4±0.2°、19.6±0.2°及び22.5±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、形態CS8のX線粉末回折パターンは、15.4±0.2°、19.6±0.2°及び22.5±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CS8の粉末X線回折パターンは、23.2±0.2°、16.0±0.2°及び24.0±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、形態CS8のX線粉末回折パターンは23.2±0.2°、16.0±0.2°及び24.0±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
形態CS8のX線粉末回折パターンは、CuKα放射を用いて、7.9±0.2°、12.4±0.2°、19.0±0.2°、15.4±0.2°、19.6±0.2°、22.5±0.2°、23.2±0.2°、16.0±0.2°及び24.0±0.2°の2θ値において、3、4、5、6、7、8又は9の特性ピークを示す。
限定を意味するものではないが、本開示の特定の実施形態において形態CS8のX線粉末回折パターンは実質的に図1に示す通りである。
限定を意味するものではないが、本開示のいくつかの実施形態において形態CS8は水和物である。
本開示の目的によれば、形態CS8を調製するための処理も提供される。この方法は:
(1)ARN−509をアルコール溶媒に溶かし、−20℃〜16℃に冷却し、固体を沈殿させて形態CS8を得る、又は、
(2)ARN−509をギ酸エチルに溶かし、−20℃〜10℃に冷却した後、減圧、5℃〜70℃で乾燥し、形態CS8を得る、又は、
(3)ARN−509を酢酸メチル、アルコール及びアルカンの溶媒混合物に溶解し、0℃〜10℃で攪拌し、ろ過により分離し、得られた固体を20℃〜40℃で強制空気対流乾燥して、形態CS8を得る。
(1)ARN−509をアルコール溶媒に溶かし、−20℃〜16℃に冷却し、固体を沈殿させて形態CS8を得る、又は、
(2)ARN−509をギ酸エチルに溶かし、−20℃〜10℃に冷却した後、減圧、5℃〜70℃で乾燥し、形態CS8を得る、又は、
(3)ARN−509を酢酸メチル、アルコール及びアルカンの溶媒混合物に溶解し、0℃〜10℃で攪拌し、ろ過により分離し、得られた固体を20℃〜40℃で強制空気対流乾燥して、形態CS8を得る。
さらに、方法(1)において、前記アルコールは好ましくはメタノールであり、前記冷却温度は好ましくは10℃である;
さらに、方法(2)において、前記冷却温度は好ましくは−5℃であり、前記真空乾燥温度は好ましくは60℃である;
さらに、方法(3)において、前記アルコールはメタノールであることが好ましく、前記アルカンはシクロヘキサンであることが好ましく、前記撹拌温度は5℃であることが好ましく、前記強制空気対流温度での乾燥は30℃であることが好ましい。
本開示の目的によれば、ARN−509の結晶形CS9が提供される(以下、形態CS9と呼ぶ)。
形態CS9のX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を使用して、7.7±0.2°、15.0±0.2°及び18.0±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CS9の粉末X線回折パターンは、12.3±0.2°、19.9±0.2°及び20.7±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、形態CS9の粉末X線回折パターンは12.3±0.2°、19.9±0.2°及び20.7±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
さらに、形態CS9の粉末X線回折パターンは、15.5±0.2°、22.6±0.2°及び23.0±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す。好ましくは、形態CS9の粉末X線回折パターンは15.5±0.2°、22.6±0.2°及び23.0±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す。
形態CS9のX線粉末回折パターンは、CuKα放射線を用いて、2シータ値7.7±0.2°、15.0±0.2°、18.0±0.2°、12.3±0.2°、19.9±0.2°、20.7±0.2°、15.5±0.2°、22.6±0.2°及び23.0±0.2°で3又は4又は5又は6又は7又は8又は9の特徴ピークを示す。
いかなる限定も暗示されることなく、本開示の特定の実施形態において形態CS9のX線粉末回折パターンは実質的に図5に示す通りである。
いかなる限定も暗示されることなく、形態CS9は、異なる溶媒系において得られ得、そして同型の群を表す。いくつかの実施形態において、形態CS9はアセトニトリル溶媒和物である。いくつかの実施形態において、形態CS9はまた、酢酸メチル溶媒和物又は酢酸メチルと水との共溶媒和物であり得る。
本開示の目的によれば、形態CS9を調製するためのプロセスも提供される。この方法は:
(1)ニトリル、ニトリルと水の混合物、ニトリルとアルコールの混合物又はニトリルと芳香族炭化水素の混合物にARN−509を加え、5〜50℃で撹拌し、遠心分離し、乾燥して固体を得る、又は、
(2)ARN−509を酢酸メチル/アルコール/アルカン混合液に溶かし、40〜60℃に加熱した後、0〜10℃に冷却して固体を析出させる、又は、
(3)ARN−509をアセトニトリル/アルコール混合液に溶かし、−20℃〜5℃に冷却して固体を析出させる。
(1)ニトリル、ニトリルと水の混合物、ニトリルとアルコールの混合物又はニトリルと芳香族炭化水素の混合物にARN−509を加え、5〜50℃で撹拌し、遠心分離し、乾燥して固体を得る、又は、
(2)ARN−509を酢酸メチル/アルコール/アルカン混合液に溶かし、40〜60℃に加熱した後、0〜10℃に冷却して固体を析出させる、又は、
(3)ARN−509をアセトニトリル/アルコール混合液に溶かし、−20℃〜5℃に冷却して固体を析出させる。
さらに、方法(1)において、前記ニトリルは好ましくはアセトニトリルであり、前記アルコールは好ましくはメタノール又はエタノールであり、前記芳香族炭化水素は好ましくはトルエンである;
また、上記(1)の方法において、前記撹拌温度は、室温又は50℃であることが好ましい;
さらに、方法(2)において、前記アルコールは好ましくはメタノールであり、前記アルカンは好ましくはn−ヘプタンである;
また、前記(2)の方法において、前記加熱温度は50℃であることが好ましく、前記冷却温度は5℃であることが好ましい;
さらに、方法(3)において、前記アルコールは、好ましくはイソプロパノールである;
さらに、方法(3)において、前記冷却温度は−20℃であることが好ましい。
本開示の形態CS8は、以下の利点を有する:
(1)従来技術と比較して、本開示の形態CS8は、より高い溶解度を有する。pH=1.0のHCl水溶液では15分間平衡化した後、形態CS8の溶解度は従来技術の形態Aの溶解度より3.2倍高く、従来技術の形態Bの溶解度より19.7倍高い。pH=4.5の酢酸緩衝溶液では、15分間平衡化した後、形態CS8の溶解度は形態Aの溶解度の3.0倍であり、従来技術の形態Bの溶解度の16.1倍である。pH=6.8のリン酸緩衝溶液において、15分間平衡化した後、形態CS8の溶解度は、従来技術の形態Aの溶解度より3.7倍高く、従来技術の形態Bの溶解度より19.0倍高い。
(1)従来技術と比較して、本開示の形態CS8は、より高い溶解度を有する。pH=1.0のHCl水溶液では15分間平衡化した後、形態CS8の溶解度は従来技術の形態Aの溶解度より3.2倍高く、従来技術の形態Bの溶解度より19.7倍高い。pH=4.5の酢酸緩衝溶液では、15分間平衡化した後、形態CS8の溶解度は形態Aの溶解度の3.0倍であり、従来技術の形態Bの溶解度の16.1倍である。pH=6.8のリン酸緩衝溶液において、15分間平衡化した後、形態CS8の溶解度は、従来技術の形態Aの溶解度より3.7倍高く、従来技術の形態Bの溶解度より19.0倍高い。
ARN−509は水溶性に乏しい薬物であり、BCS II(低溶解性及び高透過性)に属する。より高い溶解度は薬物のインビボ吸収及びバイオアベイラビリティを改善し、したがって薬物効力を改善するために有益である。さらに、より高い溶解度のため、効力に影響を及ぼすことなく薬物用量を減少させることが可能であり、それによって薬物の副作用を減少させ、薬物の安全性を改善する。
(2)従来技術と比較して、本開示の形態CS8は、より良好なインビトロ溶解及び溶解速度を有する。pH=4.5酢酸緩衝液+0.5%(W/W)ドデシル硫酸ナトリウム水溶液において、形態CS8製剤の溶解は60分で81%までである。しかしながら、従来技術の製剤の形態A及び形態Bの溶解は、それぞれ44%及び66%にすぎない。
結晶形の異なる薬物は異なるインビトロ溶解速度を導く可能性があり、これは薬物のインビトロ吸収、分布、排泄及び代謝に直接影響し、最終的には異なるバイオアベイラビリティによる臨床的有効性の差を導く。溶解及び溶解速度は、薬物吸収の重要な前提条件である。良好なインビトロ溶解は薬物吸収の程度を増加させ、より良好なインビトロ曝露を確実にし、それによって薬物のバイオアベイラビリティ及び有効性を改善するのに役立つ。高い溶解速度は薬物が投与後速やかに血漿中のピーク濃度を達成するために有益であり、したがって、迅速な薬物作用を確実にする。
(3)本開示の形態CS8薬剤物質は良好な安定性を有し、また、製剤において良好な安定性を有する。
形態CS8薬剤物質は、25℃/60%RHの条件下で保存した場合、少なくとも6ヵ月間変化しない。化学的純度は99.9%を超え、貯蔵中に実質的に変化しないままである。形態CS8を賦形剤とブレンドして製剤を形成し、25℃/60%RHの条件下で保存すると、形態CS8製剤は少なくとも3ヶ月間変化しない。化学的純度は、貯蔵中、実質的に変化しないままである。これらの結果は、本開示の形態CS8薬剤物質は非常に安定であり、製剤中で良好な安定性を有し、これが製剤の貯蔵に有益であることを示す。
一方、形態CS8薬剤物質は、40℃/75%RHの条件下で保存した場合、6ヵ月以上変化しない。化学的純度は99.9%を超え、貯蔵中に実質的に変化しないままである。形態CS8を賦形剤とブレンドして製剤を形成し、40℃/75%RHの条件下で保存すると、形態CS8製剤は少なくとも3ヶ月間変化しない。化学的純度は、貯蔵中、実質的に変化しないままである。さらに、形態CS8は、60℃/75%RHの条件下で保存した場合、少なくとも2週間変化しない。結果は、形態CS8薬剤物質及び製剤は加速及びストレス条件下でより良好な安定性を有することを示す。加速及びストレス条件下での薬剤物質及び製剤の良好な安定性は、医薬品開発にとって非常に重要である。薬剤物質及び製剤は、保存、輸送及び製造工程において、季節的及び地域的な気候差、並びに気象要因に起因する高温及び高湿度状態を経験する。形態CS8薬剤物質及び製剤はこれらのストレス条件下で良好な安定性を有し、これは、ラベルに推奨される条件で保存されない場合に、薬物品質への影響を回避するのに有益である。
一方、従来技術と比較して、形態CS8は、より良好な機械的安定性を有する。形態CS8の結晶形及び結晶化度は、粉砕後に変化しない。従来技術の形態Aは粉砕後に非晶質に変化し、従来技術の形態Bの結晶化度は、粉砕後に減少した。薬物製造プロセスでは、粉砕及び粉砕がしばしば必要とされる。薬剤物質の良好な物理的安定性は、薬剤製造プロセス中の結晶化度の減少及び結晶変換の危険性を減少させることができる。一方、形態CS8は異なる圧力下で良好な物理的安定性を有し、これは、錠剤化プロセスの間、結晶形を変化させずに維持するために有益である。
結晶変換及び結晶化度の減少は薬物の吸収の変化をもたらし、バイオアベイラビリティに影響を与え、毒性及び副作用さえも引き起こし得る。良好な化学的安定性は、貯蔵中に不純物が生成されないことを保証する。形態CS8は良好な物理的及び化学的安定性を有し、薬剤物質及び製剤の一貫した制御可能な品質を確保し、品質の変化、結晶変換又は不純物生成によるバイオアベイラビリティを最小限に抑える。
さらに、本開示の形態CS8はまた、以下の利点を有する:
(1)従来技術と比較して、本開示の形態CS8は、均一な粒径分布を有する。その均一な粒径は含量の均一性を確実にし、インビトロ溶解の変動性を減少させるのに役立つ。一方、調製工程を簡略化することができ、薬剤物質の前処理は不要となり、コストが低減され、粉砕による結晶性の低下や結晶変換のリスクを低減することができる。
(1)従来技術と比較して、本開示の形態CS8は、均一な粒径分布を有する。その均一な粒径は含量の均一性を確実にし、インビトロ溶解の変動性を減少させるのに役立つ。一方、調製工程を簡略化することができ、薬剤物質の前処理は不要となり、コストが低減され、粉砕による結晶性の低下や結晶変換のリスクを低減することができる。
(2)従来技術と比較して、本開示の形態CS8は、優れた接着性を示す。接着性の評価結果は、形態CS8の接着量は従来の形態より著しく低いことを示している。形態CS8の優れた接着性のために、乾式造粒及び圧縮プロセスの間のローラー及び金型への接着を減少させることができ、これはまた、製品の外観及び重量変動を改善するのに有益である。また、形態CS8の優れた接着性により、薬剤物質の凝集を低減することができ、薬剤物質の分散や他の添加剤との配合に有益であり、製剤の配合均一性や含量均一性を向上させることができる。
(3)従来技術と比較して、本開示の形態CS8は、より良好な圧縮性を有する。硬度/脆性試験及び錠剤亀裂の問題における失敗は形態CS8のより良好な圧縮性のために回避され得、調製プロセスをより信頼性があり、製品外観及び製品品質を改善する。より良好な圧縮性は圧縮速度を増加させることができ、したがって、プロセスの効率をさらに増加させ、圧縮性改善賦形剤のコストを減少させる。
本開示の目的によれば、医薬組成物が提供され、該医薬組成物は、治療有効量の形態CS8、形態CS9又はそれらの組み合わせ、及び薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含む。
さらに、アンドロゲン受容体アンタゴニスト薬物を調製するための、本開示の形態CS8及び形態CS9又はそれらの組み合わせの使用。
さらに、前立腺癌を治療する薬物を調製するための、本開示の形態CS8及び形態CS9又はそれらの組み合わせの使用。
本開示では、前記「撹拌」とは、磁気撹拌又は機械的撹拌などの分野で従来の方法を使用することによって達成され、撹拌速度は50〜1800r/分であり、好ましくは磁気撹拌速度は300〜900r/分であり、機械的撹拌速度は100〜300r/分である。
前記「分離」とは、遠心分離又は濾過のような従来の方法を使用することにより達成される。「遠心分離」の操作は以下の通りである:分離されるべき試料を遠心分離管に入れ、次いで、固体が全て管の底に沈むまで10000r/分の速度で遠心分離する。
前記「乾燥」とは、室温又はそれより高い温度で達成される。乾燥温度は、室温〜約60℃、又は50℃、又は40℃である。乾燥時間は、2〜48時間、又は一晩とすることができる。乾燥は、換気フード、強制空気対流オーブン又は真空オーブン中で達成される。
前記「冷却」とは、徐冷及び急速冷却のような現場で従来の方法を使用することによって達成される。通常、低速冷却は0.1°C/分の速度で行われる。急速冷却は、通常、室温以上の環境から冷却のために冷蔵庫に試料を直接移すことによって達成される。
本開示において、「結晶」又は「結晶形」とは、本明細書に示されるX線回折パターンによって同定される固体をいう。当業者は、本明細書で論じる物理化学的特性を特徴付けることができることを理解することができる。実験誤差は、機器の条件、試料採取プロセス及び試料の純度に依存する。特に、当業者は、X線回折パターンが典型的には実験条件によって変化することを一般に知っている。X線回折パターンにおける回折ピークの相対強度も実験条件によって変わる可能性があることを指摘する必要がある;したがって、回折ピーク強度のオーダーは唯一又は決定的なファクタと見なすことはできない。実際、X線粉末回折パターンにおける回折ピークの相対強度は結晶の優先配向に関係しており、ここに示される回折ピーク強度は例示的であり、同一の回折ピーク強度は必要とされない。また、回折ピーク位置の実験誤差は通常5%以下であり、これらの位置の誤差も考慮する必要がある。通常、±0.2°の誤差が許容される。さらに、試料の厚さのような実験的要因により、回折ピークの全体的なオフセットが引き起こされ、通常、あるオフセットが許容される。したがって、本開示の結晶形が、本明細書に示される例の全く同じX線回折パターンを必ずしも有するとは限らないことが、当業者には理解されるのであろう。X線回折パターンが同じ又は類似の特徴的ピークを有する任意の結晶形は、本開示の範囲内であるべきである。当業者はこれらの2つのパターン群が同じ又は異なる結晶形を反映するかどうかを同定するために、本開示に示されるパターンを未知の結晶形のパターンと比較することができる。
いくつかの実施形態において、本開示の形態CS8及び形態CS9が純粋であり、任意の他の結晶形を実質的に含まない。本発明において、用語「実質的に含まない」は、新規な結晶形を記載するために使用される場合、新規な結晶形における他の結晶形の含有量が20%(w/w)未満、特に10%(w/w)未満、より具体的には5%(w/w)未満、さらに具体的には1%(w/w)未満であることを手段する。
本明細書で使用される「約」という用語は、本発明の化合物又は製剤の量、時間、温度などの測定可能な値を指す場合、指定された値の±10%、±5%、±1%、±0.5%、又はさらに±0.1%の変動を包含することを意味する。
本開示は、本開示の結晶形の調製及び使用を詳細に記載する以下の実施例によってさらに例示される。材料及び方法における多くの変更が本開示の範囲から逸脱することなく達成され得ることは、当業者に明らかである。
本開示で使用される略語は、以下のように説明される:
XRPD:X線粉末回折
DSC:示差走査熱量測定
TGA:熱重量分析
PSD:粒子径分布
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
データ収集に使用される機器及び方法:
本開示におけるX線粉末回折パターンは、Bruker D2 PHASER X線粉末回折装置によって取得した。本開示のX線粉末回折法のパラメータは、以下の通りである:
X線反射:Cu、Kα
Kα1(Å):1.54060;Kα2(Å):1.54439
Kα2/Kα1強度比:0.50
電圧:30(kV)
電流:10(mA)
スキャン範囲:3.0度〜40.0度
形態CS8の試験条件:
温度範囲:20℃〜50℃;
相対湿度:10%〜45%RH。
形態CS9の試験条件に特別な要求はない。
本開示における示差走査熱量測定(DSC)データは、TA Q2000によって取得した。本開示のDSC方法のパラメータは、以下の通りである:
加熱速度:10℃/分
パージガス:窒素
本開示における熱重量分析(TGA)データは、TA Q500によって得られた。本開示のTGA方法のパラメータは、以下の通りである:
加熱速度:10°C/分
パージガス:窒素
XRPD:X線粉末回折
DSC:示差走査熱量測定
TGA:熱重量分析
PSD:粒子径分布
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
データ収集に使用される機器及び方法:
本開示におけるX線粉末回折パターンは、Bruker D2 PHASER X線粉末回折装置によって取得した。本開示のX線粉末回折法のパラメータは、以下の通りである:
X線反射:Cu、Kα
Kα1(Å):1.54060;Kα2(Å):1.54439
Kα2/Kα1強度比:0.50
電圧:30(kV)
電流:10(mA)
スキャン範囲:3.0度〜40.0度
形態CS8の試験条件:
温度範囲:20℃〜50℃;
相対湿度:10%〜45%RH。
形態CS9の試験条件に特別な要求はない。
本開示における示差走査熱量測定(DSC)データは、TA Q2000によって取得した。本開示のDSC方法のパラメータは、以下の通りである:
加熱速度:10℃/分
パージガス:窒素
本開示における熱重量分析(TGA)データは、TA Q500によって得られた。本開示のTGA方法のパラメータは、以下の通りである:
加熱速度:10°C/分
パージガス:窒素
本開示における粒度分布データは、Microtrac社のS3500レーザ粒度分析器によって取得した。Microtrac S3500にはSDC(Sample Delivery Controller)が搭載されている。試験はウェットモードで行い、分散媒はアイソパーG(Isopar G)である。レーザー粒度計のパラメータは次のとおりである:
本開示における高速液体クロマトグラフィー(HPLC)データは、ダイオードアレイ検出器(DAD)を用いてAgilent 1260&1200から収集した。
本開示における純度試験のためのHPLC法パラメータは、以下の通りである:
1.カラム:Waters XBridge C18 150×4.6mm、5μm
2.移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)/H2O
B:アセトニトリル中0.1%TFA
勾配:
3.流量:1.0mL/min
4.注入量:5μL
5.検出波長:242nm
6.カラム温度:40°C
7.希釈剤:MeOH
1.カラム:Waters XBridge C18 150×4.6mm、5μm
2.移動相:A:0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)/H2O
B:アセトニトリル中0.1%TFA
勾配:
4.注入量:5μL
5.検出波長:242nm
6.カラム温度:40°C
7.希釈剤:MeOH
本開示における溶解度試験のためのHPLC法パラメーターは、以下の通りである:
1.カラム:Waters XBridge C18 150×4.6mm、5μm
2.移動相:A:0.1% TFA in H2O
B:アセトニトリル中0.1% TFA
勾配:
3.流量:1.0mL/min
4.注入量:5μL
5.検出波長:242nm
6.カラム温度:40°C
7.希釈剤:MeOH
1.カラム:Waters XBridge C18 150×4.6mm、5μm
2.移動相:A:0.1% TFA in H2O
B:アセトニトリル中0.1% TFA
勾配:
4.注入量:5μL
5.検出波長:242nm
6.カラム温度:40°C
7.希釈剤:MeOH
特に明記しない限り、以下の実施例は室温で行った。前記「室温」は、10〜30℃を指す。
本開示によれば、原料としてのARN−509は、固体(結晶質又は非晶質)、ワックス又は油状である。原料としてARN−509は固形粉末であることが好ましい。
以下の実施例において使用されるARN−509の原料は従来技術において公知の方法、例えば、WO2013184681Aに開示されている方法によって調製された。
実施例1〜3:形態CS8の調製
実施例1:
約2.0gのARN−509を秤量し、40.0mLのメタノールに溶解した。濾過後、得られた濾液を0.1℃/分の速度で10℃に冷却し、約2時間撹拌した。得られた固体を濾過により分離した。
得られた固体についてXRPD、TGA、DSC試験を行い、得られた固体が形態CS8であることを確認した。
XRPDパターンは実質的に図1に示される通りであり、XRPDデータは表1に列挙される。
形態CS8のDSC曲線は図2に実質的に示されるように、55℃付近に第1の吸熱ピークが現れ、116℃付近に第2の吸熱ピークが現れる。
形態CS8のTGA曲線は実質的に図3に示す通りであり、形態CS8のTGA曲線は、150℃に加熱した場合に約3.9%の重量損失を示す。
実施例1:
約2.0gのARN−509を秤量し、40.0mLのメタノールに溶解した。濾過後、得られた濾液を0.1℃/分の速度で10℃に冷却し、約2時間撹拌した。得られた固体を濾過により分離した。
得られた固体についてXRPD、TGA、DSC試験を行い、得られた固体が形態CS8であることを確認した。
XRPDパターンは実質的に図1に示される通りであり、XRPDデータは表1に列挙される。
形態CS8のDSC曲線は図2に実質的に示されるように、55℃付近に第1の吸熱ピークが現れ、116℃付近に第2の吸熱ピークが現れる。
形態CS8のTGA曲線は実質的に図3に示す通りであり、形態CS8のTGA曲線は、150℃に加熱した場合に約3.9%の重量損失を示す。
実施例2:
約1.37gのARN−509を秤量し、20.0mLのギ酸エチルに溶解した。濾過後、得られた濾液を−5℃に冷却し、一晩撹拌した。得られた固体を集め、真空下、60℃で約48時間乾燥させて結晶を得た。
得られた固体についてXRPD試験を行い、得られた固体が形態CS8であることを確認した。
XRPDパターンは実質的に図4に示される通りであり、XRPDデータは表2に列挙される。
約1.37gのARN−509を秤量し、20.0mLのギ酸エチルに溶解した。濾過後、得られた濾液を−5℃に冷却し、一晩撹拌した。得られた固体を集め、真空下、60℃で約48時間乾燥させて結晶を得た。
得られた固体についてXRPD試験を行い、得られた固体が形態CS8であることを確認した。
XRPDパターンは実質的に図4に示される通りであり、XRPDデータは表2に列挙される。
実施例3:
約48.8mgのARN−509を秤量し、0.8mLのメタノール/酢酸メチル/シクロヘキサン(1:3:12、v/v/v)に溶解した。得られた溶液を5℃で約24時間撹拌し、濾過により分離し、得られた固体を30℃で強制空気対流で乾燥させて固体を得た。
得られた固体についてXRPD及びTGA試験を行い、得られた固体が形態CS8であることを確認した。
XRPDパターンは実質的に図5に示される通りであり、XRPDデータは表3に列挙される。
形態CS8のTGA曲線は実質的に図6に示される通りであり、150℃に加熱した場合に約2.6%の重量損失を示す。
約48.8mgのARN−509を秤量し、0.8mLのメタノール/酢酸メチル/シクロヘキサン(1:3:12、v/v/v)に溶解した。得られた溶液を5℃で約24時間撹拌し、濾過により分離し、得られた固体を30℃で強制空気対流で乾燥させて固体を得た。
得られた固体についてXRPD及びTGA試験を行い、得られた固体が形態CS8であることを確認した。
XRPDパターンは実質的に図5に示される通りであり、XRPDデータは表3に列挙される。
形態CS8のTGA曲線は実質的に図6に示される通りであり、150℃に加熱した場合に約2.6%の重量損失を示す。
実施例4〜10:形態CS9の調製
実施例4−8:
ある量のARN−509を秤量し、表4に示すように対応する体積の溶媒に溶解した。得られた溶液を室温又は50℃で一晩撹拌し、濾過し、分離して固体を得た。実施例4〜8で得られた固体を試料4〜8として標識した。
得られた試料4〜8の固体について、XRPD、TGA、DSC試験を行い、得られた固体が形態CS9であることを確認した。
試料4のXRPD、TGA及びDSC試験結果は以下の通りである:
XRPDパターンは実質的に図7に示される通りであり、XRPDデータは表5に列挙される。
DSC曲線は図8に実質的に示されるように、123℃付近に吸熱ピークが現れる。
TGA曲線は、150℃に加熱した場合に約5.8%の重量損失を示す、実質的に図9に示される通りである。
試料5のXRPDパターンは実質的に図10に示される通りであり、XRPDデータは表6に列挙される。
試料5〜8及び試料4は同じ又は類似のXRPDパターンを有し、試料5〜8及び試料4は同じ結晶形であり、同じ特性を有する。
実施例4−8:
ある量のARN−509を秤量し、表4に示すように対応する体積の溶媒に溶解した。得られた溶液を室温又は50℃で一晩撹拌し、濾過し、分離して固体を得た。実施例4〜8で得られた固体を試料4〜8として標識した。
得られた試料4〜8の固体について、XRPD、TGA、DSC試験を行い、得られた固体が形態CS9であることを確認した。
試料4のXRPD、TGA及びDSC試験結果は以下の通りである:
XRPDパターンは実質的に図7に示される通りであり、XRPDデータは表5に列挙される。
DSC曲線は図8に実質的に示されるように、123℃付近に吸熱ピークが現れる。
TGA曲線は、150℃に加熱した場合に約5.8%の重量損失を示す、実質的に図9に示される通りである。
実施例9:
約35.5mgのARN−509を秤量し、0.5mLのメタノール/酢酸メチル/n−ヘプタン(V/V/V、1:1:2)に溶解した。溶液を50℃に加熱し(加熱速度は1℃/分)、次いで15℃に冷却した(冷却速度は0.1℃/分)。結晶シード形態CS9を溶液に添加し、溶液を15℃から5℃に冷却した(冷却速度は0.1℃/分であった)。5℃で13時間保持した後、透明な結晶が得られ、得られた固体は形態CS9であった。
形態CS9は、酢酸メチルと水との共溶媒和物である。その単位格子寸法を表7に示す。シミュレートされたXRPDパターンは実質的に図11に示されている通りであり、XRPDデータは表8に列挙されている。
約35.5mgのARN−509を秤量し、0.5mLのメタノール/酢酸メチル/n−ヘプタン(V/V/V、1:1:2)に溶解した。溶液を50℃に加熱し(加熱速度は1℃/分)、次いで15℃に冷却した(冷却速度は0.1℃/分)。結晶シード形態CS9を溶液に添加し、溶液を15℃から5℃に冷却した(冷却速度は0.1℃/分であった)。5℃で13時間保持した後、透明な結晶が得られ、得られた固体は形態CS9であった。
形態CS9は、酢酸メチルと水との共溶媒和物である。その単位格子寸法を表7に示す。シミュレートされたXRPDパターンは実質的に図11に示されている通りであり、XRPDデータは表8に列挙されている。
実施例10:
約80.9mgのARN−509を秤量し、0.5mLのアセトニトリル/イソプロパノール(V/V、1:1)に溶解し、−25℃に冷却して、形態CS9を得た。
この実施例で得られた形態CS9は、アセトニトリル溶媒和物である。その単位格子寸法を表9に示す。シミュレートされたXRPDパターンは実質的に図12に示されている通りであり、XRPDデータは表10に列挙されている。
約80.9mgのARN−509を秤量し、0.5mLのアセトニトリル/イソプロパノール(V/V、1:1)に溶解し、−25℃に冷却して、形態CS9を得た。
この実施例で得られた形態CS9は、アセトニトリル溶媒和物である。その単位格子寸法を表9に示す。シミュレートされたXRPDパターンは実質的に図12に示されている通りであり、XRPDデータは表10に列挙されている。
実施例11:形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの動的溶解度。
人体の異なる部分は、異なる酸性度(pH1.0〜8.0)を有する。胃のpHは1.0〜2.0、小腸のpHは4.0〜7.0である。胃及び小腸は薬物の溶解及び吸収のための重要な器官であり、したがって、pH1.0〜7.0を有する媒体中での薬物の動的溶解度の測定は、インビボバイオアベイラビリティを予測する際に重要な役割を果たす。
ARN−509は水溶性に乏しい薬物であり、BCS II(低溶解性及び高透過性)に属する。より高い溶解度はインビボ溶解を改善するために有益であり、したがって、インビボ薬物有効性を直接改善する。
形態CS8、従来技術の形態A及び形態B約20mgを、2.0mLの0.1mol/L HCl水溶液(pH=1.0)、2.0mLの酢酸緩衝溶液(PH=4.5)及び2.0mLのリン酸緩衝溶液(pH=6.8)に懸濁させて懸濁液を作製した。15分間、30分間、及び1時間平衡化した後、飽和溶液の濃度(μg/mL)をHPLCによって測定した。結果を表11に示す。
結果は、形態CS8がpH=1.0塩酸水溶液、PH=4.5酢酸緩衝溶液及びpH=6.8リン酸緩衝溶液においてより高い溶解度を有することを示す。
人体の異なる部分は、異なる酸性度(pH1.0〜8.0)を有する。胃のpHは1.0〜2.0、小腸のpHは4.0〜7.0である。胃及び小腸は薬物の溶解及び吸収のための重要な器官であり、したがって、pH1.0〜7.0を有する媒体中での薬物の動的溶解度の測定は、インビボバイオアベイラビリティを予測する際に重要な役割を果たす。
ARN−509は水溶性に乏しい薬物であり、BCS II(低溶解性及び高透過性)に属する。より高い溶解度はインビボ溶解を改善するために有益であり、したがって、インビボ薬物有効性を直接改善する。
形態CS8、従来技術の形態A及び形態B約20mgを、2.0mLの0.1mol/L HCl水溶液(pH=1.0)、2.0mLの酢酸緩衝溶液(PH=4.5)及び2.0mLのリン酸緩衝溶液(pH=6.8)に懸濁させて懸濁液を作製した。15分間、30分間、及び1時間平衡化した後、飽和溶液の濃度(μg/mL)をHPLCによって測定した。結果を表11に示す。
実施例12:形態CS8の安定性評価
1.形態CS8の長期及び促進条件下での保存安定性
約30mgの形態CS8を、25℃/60%RH及び40℃/75%RH下で、開放又は閉鎖皿中で保存した。結晶形及び化学的不純物を、それぞれ、XRPD及びHPLCによってチェックした。結果を表12に示す。25℃/60%RH下で保存する前後の本開示の形態CS8のXRPDパターンオーバーレイを図13に示し、40℃/75%RH下で保存する前後の本開示の形態CS8のXRPDパターンオーバーレイを図14に示す。
結果は、形態CS8は25℃/60%RH及び40℃/75%RHで少なくとも6ヶ月間安定に保たれたことを示す。形態CS8は長期間及び加速条件の両方で良好な安定性を有することが分かる。
1.形態CS8の長期及び促進条件下での保存安定性
約30mgの形態CS8を、25℃/60%RH及び40℃/75%RH下で、開放又は閉鎖皿中で保存した。結晶形及び化学的不純物を、それぞれ、XRPD及びHPLCによってチェックした。結果を表12に示す。25℃/60%RH下で保存する前後の本開示の形態CS8のXRPDパターンオーバーレイを図13に示し、40℃/75%RH下で保存する前後の本開示の形態CS8のXRPDパターンオーバーレイを図14に示す。
2.ストレス条件下での形態CS8の貯蔵安定性
約30mgの形態CS8を、60℃/75%RH下、開放又は閉鎖皿中で保存した。形態CS8の結晶形変化をXRPDによって試験した。結果は表13のとおりであった。
結果は、形態CS8が60℃/75%RHで少なくとも2週間安定に保たれたことを示す。形態CS8は高温多湿の応力条件下で良好な安定性を有することが分かる。
約30mgの形態CS8を、60℃/75%RH下、開放又は閉鎖皿中で保存した。形態CS8の結晶形変化をXRPDによって試験した。結果は表13のとおりであった。
実施例13:形態CS8の機械的安定性
ある量の形態CS8を、適切な錠剤化ダイを用いて、異なる圧力下でペレットに圧縮した。錠剤化の前後の結晶形をXRPDによって確認した。試験結果を表14に示し、XRPDパターンオーバーレイを図16に示す。
結果は、形態CS8が異なる圧力下で良好な安定性を有することを示す。
形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bを乳鉢で5分間手動で粉砕し、XRPDパターンをグリッディングの前後に収集した。形態CS8、従来技術の形態A及び形態BのXRPDパターンオーバーレイを図17、図18及び図19に示し、結果を表15に列挙する。
結果は、従来技術の形態A及び形態Bと比較して、形態CS8が粉砕条件下でより良好な安定性を示すことを示す。
ある量の形態CS8を、適切な錠剤化ダイを用いて、異なる圧力下でペレットに圧縮した。錠剤化の前後の結晶形をXRPDによって確認した。試験結果を表14に示し、XRPDパターンオーバーレイを図16に示す。
形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bを乳鉢で5分間手動で粉砕し、XRPDパターンをグリッディングの前後に収集した。形態CS8、従来技術の形態A及び形態BのXRPDパターンオーバーレイを図17、図18及び図19に示し、結果を表15に列挙する。
実施例14:形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの粒子サイズ分布
約20mgの形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bを、10mLのイソパー G(0.2%レシチンを含有する)に添加した。混合物を十分に混合し、SDCに移した。測定は、試料量表示器が適切な位置にあるときに開始した。体積で算出した平均粒径、10%質量がより小さい粒子からなる直径(D10)、50%質量がより小さい粒子からなる直径(D50)及び90%質量がより小さい粒子からなる直径(D90)を粒度分布試験で求めた。結果を表16に示す。形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの粒径分布図を図20、図21、図22に示した。
結果は、形態CS8が従来技術の形態A及び形態Bよりも優れた均一な粒径分布を有することを示す。
約20mgの形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bを、10mLのイソパー G(0.2%レシチンを含有する)に添加した。混合物を十分に混合し、SDCに移した。測定は、試料量表示器が適切な位置にあるときに開始した。体積で算出した平均粒径、10%質量がより小さい粒子からなる直径(D10)、50%質量がより小さい粒子からなる直径(D50)及び90%質量がより小さい粒子からなる直径(D90)を粒度分布試験で求めた。結果を表16に示す。形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの粒径分布図を図20、図21、図22に示した。
実施例15:形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの接着性
約30mgの形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bを秤量し、次いでφ8mm丸工具のダイに添加し、10KNで圧縮し、30秒間保持した。パンチを秤量し、パンチに付着する材料の量を計算した。圧縮を2回繰り返し、圧縮過程におけるパンチへの材料の付着の累積量、最大量及び平均量を記録した。詳細な実験結果を表17に示す。
試験結果は、形態CS8の接着性が従来技術の形態A及び形態Bよりも優れていることを示す。
約30mgの形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bを秤量し、次いでφ8mm丸工具のダイに添加し、10KNで圧縮し、30秒間保持した。パンチを秤量し、パンチに付着する材料の量を計算した。圧縮を2回繰り返し、圧縮過程におけるパンチへの材料の付着の累積量、最大量及び平均量を記録した。詳細な実験結果を表17に示す。
実施例16:形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの圧縮性
形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの80mgを秤量し、φ6mm丸工具のダイに添加し、手動で10KNで圧縮し、次いで、完全な弾性回復まで室温で24時間保存した。硬度(H)をインテリジェント錠剤硬度試験機で試験した。直径(D)及び厚さ(L)をキャリパーで試験した。粉末の引張強度は、以下の式で計算した:T=2H/πDL。ある力の下では、引張強さが大きいほど圧縮性は良くなる。結果を表18に示す。
結果は、CS8が従来技術の形態A及び形態Bと比較して、より良好な圧縮性を有することを示す。
形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bの80mgを秤量し、φ6mm丸工具のダイに添加し、手動で10KNで圧縮し、次いで、完全な弾性回復まで室温で24時間保存した。硬度(H)をインテリジェント錠剤硬度試験機で試験した。直径(D)及び厚さ(L)をキャリパーで試験した。粉末の引張強度は、以下の式で計算した:T=2H/πDL。ある力の下では、引張強さが大きいほど圧縮性は良くなる。結果を表18に示す。
実施例18 製剤の形態CS8、従来技術の形態A及び形態Bのインビトロ溶解プロファイル
実施例17から得られた形態CS8、従来技術の製剤の形態A及び形態Bについて、インビトロ溶解試験を行った。中国薬局方2015<0931>に準拠した溶解法を用いた。条件は以下の通りである:
媒体:pH=4.5酢酸緩衝液+0.5%(w/w)ラウリル硫酸ナトリウム水溶液
方法:パドル
容量:900mL
速度:75rpm
温度:37°C
形態CS8、従来技術の製剤の形態A及び形態Bのインビトロ溶解結果を表21及び図23に示し、これは、従来技術の形態A及び形態Bと比較して、形態CS8製剤がより良好な溶解を有することを示す。
実施例17から得られた形態CS8、従来技術の製剤の形態A及び形態Bについて、インビトロ溶解試験を行った。中国薬局方2015<0931>に準拠した溶解法を用いた。条件は以下の通りである:
媒体:pH=4.5酢酸緩衝液+0.5%(w/w)ラウリル硫酸ナトリウム水溶液
方法:パドル
容量:900mL
速度:75rpm
温度:37°C
形態CS8、従来技術の製剤の形態A及び形態Bのインビトロ溶解結果を表21及び図23に示し、これは、従来技術の形態A及び形態Bと比較して、形態CS8製剤がより良好な溶解を有することを示す。
実施例19 製剤中での形態CS8の安定性
形態CS8の錠剤をHDPEボトルに充填し、25℃/60%RH及び40℃/75%RH条件下で保存した。試料の結晶形及び不純物を試験して、3ヶ月間貯蔵した後の形態CS8製剤の安定性を調べた。結果は、形態CS8製剤が25℃/60%RH及び40℃/75%RH下で、少なくとも3ヶ月間、物理的及び化学的に安定に保つことができることを示す。結晶形は変化せず、純度は実質的に変化しないままである。結果を表22に示す。25℃/60%RH及び40℃/75%RHで保存する前及び後のXRPDパターンオーバーレイを、それぞれ図24及び図25に示す。
結果は、形態CS8が製剤中で良好な物理的及び化学的に安定であることを示す。
形態CS8の錠剤をHDPEボトルに充填し、25℃/60%RH及び40℃/75%RH条件下で保存した。試料の結晶形及び不純物を試験して、3ヶ月間貯蔵した後の形態CS8製剤の安定性を調べた。結果は、形態CS8製剤が25℃/60%RH及び40℃/75%RH下で、少なくとも3ヶ月間、物理的及び化学的に安定に保つことができることを示す。結晶形は変化せず、純度は実質的に変化しないままである。結果を表22に示す。25℃/60%RH及び40℃/75%RHで保存する前及び後のXRPDパターンオーバーレイを、それぞれ図24及び図25に示す。
上記の例は本開示の技術的概念及び特徴を例示するためだけのものであり、当業者がほん開示を理解し、それによってそれを実施することができるようにすることを意図しており、本開示の保護範囲を限定すると結論付けられるべきではない。本開示の精神による任意の同等の変形又は修正は、本開示の保護範囲によってカバーされるべきである。
Claims (13)
- X線粉末回折パターンが、CuKα放射を用いて7.9±0.2°、12.4±0.2°、及び19.0±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す、ARN‐509の結晶形CS8。
- X線粉末回折パターンが、CuKα放射線を用いて、15.4±0.2°、19.6±0.2°及び22.5±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項1に記載の結晶形CS8。
- X線粉末回折パターンが、CuKα放射線を用いて、23.2±0.2°、16.0±0.2°及び24.0±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項1に記載の結晶形CS8。
- ARN−509の結晶形CS8の製造方法であって、以下を含む、方法:
(1)ARN−509をアルコール溶媒に溶かし、−20℃〜16℃に冷却し、固体を沈殿させて結晶形CS8を得る;又は、
(2)ARN−509をギ酸エチルに溶かし、−20℃〜10℃に冷却し、得られた固体を5℃〜70℃で真空乾燥し、結晶形CS8を得る;又は、
(3)ARN−509を酢酸メチル、アルコール及びアルカンの混合溶媒に溶かし、0〜10℃で撹拌し、ろ過分離し、得られた固体を20〜40℃で強制空気対流乾燥して結晶形CS8を得る。 - 前記方法(1)において、前記アルコールがメタノールであり、前記冷却温度が10℃であり、前記方法(2)において、前記冷却温度が−5℃であり、前記真空乾燥温度が60℃であり、前記方法(3)において、前記アルコールがメタノールであり、前記アルカンがシクロヘキサンであり、前記撹拌温度が5℃であり、前記強制空気対流による乾燥温度が30℃であることを特徴とする、請求項4に記載の結晶形CS8の製造方法。
- X線粉末回折パターンが、CuKα放射を用いて、7.7±0.2°、15.0±0.2°、及び18.0±0.2°の2θ値で特徴的なピークを示す、ARN‐509の結晶形CS9。
- X線粉末回折パターンが、CuKα放射線を用いて、12.3±0.2°、19.9±0.2°及び20.7±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項6に記載の結晶形CS9。
- X線粉末回折パターンが、CuKα放射線を用いて、15.5±0.2°、22.6±0.2°及び23.0±0.2°の2θ値で1つ又は2つ又は3つの特徴的なピークを示す、請求項6に記載の結晶形CS9。
- 請求項6に記載のARN−509の結晶形CS9の製造方法であって、以下を含む、方法:
(1)ARN−509をニトリル、ニトリルと水の混合物、ニトリルとアルコールの混合物又はニトリルと芳香族炭化水素の混合物に加え、5〜50℃で撹拌し、遠心分離し、乾燥して固体を得る;又は、
(2)ARN−509を酢酸メチル/アルコール/アルカン混合液に溶かし、40〜60℃に加熱した後、0〜10℃に冷却して固体を析出させる;又は、
(3)ARN−509をアセトニトリル/アルコール混合液に溶かし、−20〜5℃に冷却して固体を析出させる。 - (1)方法において、前記ニトリルはアセトニトリルであり、前記アルコールはメタノール又はエタノールであり、前記芳香族炭化水素はトルエンであり、前記撹拌温度は室温又は50℃であり、前記方法(2)において、前記アルコールはメタノールであり、前記アルカンはn−ヘプタンであり、前記加熱温度は50℃であり、前記冷却温度は5℃であり、前記方法(3)において、前記アルコールはイソプロパノールであり、前記冷却温度は−20℃であることを特徴とする、請求項9に記載の製造方法。
- 医薬組成物であって、前記医薬組成物が、治療有効量の、請求項1に記載の結晶形CS8、請求項6に記載の結晶形CS9又はそれらの組み合わせ、及び薬学的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含む、医薬組成物。
- アンドロゲン受容体アンタゴニスト薬物を製造するための、請求項1に記載の結晶形CS8、請求項6に記載の結晶形CS9、又はそれらの組み合わせの使用。
- 前立腺癌を治療する薬物を製造するための、請求項1に記載の結晶形CS8、請求項6に記載の結晶形CS9、又はそれらの組み合わせの使用。
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