本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み入れられる、2018年5月11日付で中国特許庁に出願された、「COMMUNICATION METHOD AND COMMUNICATIONS APPARATUS」という名称の中国特許出願第2018104514360号の優先権を主張するものである。
本出願は通信技術に関し、特に、通信方法および通信装置に関する。
無線通信技術の進化と共に、将来の無線ネットワークシステムは、複数の無線アクセス技術、例えば、第2世代(2nd Generation、2G)無線通信技術、第3世代(3rd Generation、3G)無線通信技術、第4世代(4th Generation、4G)無線通信技術、第5世代(5th Generation、5G)無線通信技術、および将来さらに進化する無線アクセス技術のうちの1つまたは複数を含む可能性がある。加えて、将来の無線ネットワークシステムは、3GPP組織によって規定されない無線アクセス技術、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless LAN、WLAN)、ブルートゥース(登録商標)、または短距離通信技術をさらに含む可能性もある。加えて、1つまたは複数の無線アクセス技術をサポートする無線アクセスネットワーク機器が、異なる技術を使用する複数のコアネットワークに接続される可能性もある。コアネットワークのタイプは、2Gコアネットワーク、3Gコアネットワーク、進化型パケットコア(The Evolved Packet Core、EPC)、5Gコアネットワーク(5G Core、5GC)、将来さらに進化するコアネットワークのタイプなどであり得る。加えて、サービスタイプがますます多様化するので、端末および無線アクセスネットワーク機器の能力はますます強力になる。したがって、端末が無線アクセスネットワーク機器への接続を確立するときに、端末は、無線アクセスネットワークによる処理およびネットワーク最適化のためのより多くの接続確立原因値を提供すると見込まれる。
無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、複数のコアネットワークが属する無線通信システムに対応する原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送される必要がある。
したがって、端末が同じ無線アクセス技術を使用して異なるコアネットワークにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるように、原因値を処理するための方法が提供される必要がある。
本出願は、端末が1つの無線アクセス技術を使用して異なるコアネットワークにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるように、通信方法および通信装置を提供する。
本出願の第1の態様は、通信方法を提供する。本方法は、
端末がまず、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、次いで端末が、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、アクセス識別AI、アクセスカテゴリAC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むこと
を含む。端末が第1の原因値を決定した後、端末はRRC接続を確立するために使用される第1のメッセージを送信し、第1のメッセージを使用して第1の原因値を搬送する。
本方法では、端末は、第1の原因値を、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つを含むアクセス情報に基づいて決定してもよく、第1の原因値は第1の無線アクセス技術の原因値であり、第2の原因値は第2の無線アクセス技術の原因値である。したがって、無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、端末によって無線アクセス機器に送信され、異なるコアネットワークとの通信に使用される原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送され得る。このようにして、端末が1つの無線アクセス技術を使用して複数のコアネットワークにアクセスするときに、端末は原因値を首尾よく報告することができる。例えば、端末がng−eNBを介してEPCにアクセスするとき、E−UTRAの第1の原因値が使用される。端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするとき、対応する第1の無線アクセス技術はE−UTRAであり、対応する第2の無線アクセス技術はNRであり、端末は、AI、AC、またはNR原因値の少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定し得る。具体的には、5GCにアクセスするとき、端末はng−eNBに原因値を報告するためにE−UTRAも使用し得る。これにより、端末がng−eNBを介してEPCおよび5GCにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるようになる。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末の第1のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定し得る。
1つの可能な設計では、端末の第2のプロトコル層が、端末の第1のプロトコル層から第1の原因値を取得してもよく、第2のプロトコル層は、第1の原因値を含む第1のメッセージを送信する。
1つの可能な設計では、端末の第2のプロトコル層が、端末の第1のプロトコル層からアクセス情報を取得してもよく、端末の第2のプロトコル層は、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
1つの可能な設計では、第1の無線アクセス技術は進化型ユニバーサル地上無線アクセスE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術は新無線NR技術を含む。
1つの可能な設計では、第1のプロトコル層は非アクセス層NASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
1つの可能な設計では、RRC接続を確立することは、新しいRRC接続を確立すること、RRC接続を再開すること、またはRRC接続を再確立することを含む。
1つの可能な設計では、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
1つの可能な設計では、AIと第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
1つの可能な設計では、ACと第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
本出願の第2の態様は通信装置を提供する。本通信装置はプロセッサを含み、プロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出し、実行して、第1の態様の方法を実施するように構成される。任意選択で、本通信装置は、第1の態様の方法におけるデータ、シグナリング、または情報の送信および受信、例えば、第1のメッセージの送信において本通信装置をサポートするように構成された送受信機をさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、端末機器であり得るか、または端末機器内の何らかの装置、例えば、端末機器内のチップシステムであり得る。任意選択で、チップシステムは、前述の態様における機能の実施、例えば、前述の方法におけるデータおよび/または情報の生成、受信、送信、または処理において端末機器をサポートするように構成される。1つの可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、端末機器に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、別のディスクリートデバイスまたは回路構造をさらに含み得る。
本出願の第3の態様は通信装置を提供する。本通信装置は、第1の態様を実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
1つの可能な設計では、本通信装置は、処理モジュールと送信モジュールとを含む。処理モジュールおよび送信モジュールは、前述の方法における対応する機能を行い得る。例えば、処理モジュールは、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む、ように構成され、送信モジュールは、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む、ように構成される。
本出願の第4の態様は可読記憶媒体を提供する。本記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、コンピュータプログラムは、第1の態様による方法を行うために使用される命令を含む。
本出願の第5の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。本コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードが実行されると、コンピュータは第1の態様による方法を行うことができるようになる。
コンピュータプログラムコードの一部または全部を第1の記憶媒体に格納することができることに留意されたい。第1の記憶媒体を、プロセッサと共にカプセル化することもでき、またはプロセッサと切り離してカプセル化することもできる。これについては本出願の本実施形態では特に限定されない。
5G無線通信システムのシステムアーキテクチャ図である。
ng−eNBが5GCとEPCの両方に接続されることを示す概略的接続図である。
2つの無線アクセス技術をサポートする端末のプロトコルスタックおよび端末とng−eNBとの間の接続のアーキテクチャ図である。
本出願による通信方法の実施形態1の概略的流れ図である。
本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第3のインタラクション流れ図である。
本出願による通信装置のエンティティブロック図である。
本出願による通信装置のモジュールの構造図である。
まず、本出願の実施形態に記載される「少なくとも1つ」とは、「1つ」または「1つもしくは複数」を表すことを理解されたい。例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを含む」は以下の意味を指示し得る。
(1)Aを含む
(2)Bを含む
(3)Cを含む
(4)AおよびBを含む
(5)AおよびCを含む
(6)BおよびCを含む
(7)A、B、およびCを含む
無線通信アクセス技術の進化過程では、2G、3G、4G、および5Gなどの様々な無線アクセス技術が絶え間なく出現する。4Gおよび5Gを例に取る。4G無線通信システムは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access、E−UTRA)技術に基づいて通信を行い、5G無線通信システム(5G System、5GS)は、新無線(New Radio、NR)技術に基づいて通信を行う。端末は、1つまたは複数の無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワーク機器に接続され得る。例えば、異なる端末が、NR技術およびE−UTRA技術を使用して5Gコアネットワークに別々にアクセスする場合がある。したがって、異なる端末によって使用されるNAS層はすべて5GS NASであり、異なる端末によって使用されるRRC層は、対応するNR RRC層またはE−UTRA RRC層である。
本出願で提供される技術的解決策は、前述の無線アクセス技術および前述の無線アクセス技術以外の様々な無線アクセス技術に適用され得る。説明を容易にするために、本出願の以下の実施形態を、5GシステムのNR技術および4GシステムのE−UTRA技術を例に使用して説明する。しかし、本出願はこれに限定されない。
図1は、5G無線通信システムのシステムアーキテクチャ図である。図1に示されるように、5G無線通信システムは主に、5GCおよび5G RAN(NG−RANとも呼ばれる)を含む。5GCは、5GSのコアネットワークであり、アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、ならびに別のネットワーク要素を含み得る。5G RANは、5G無線通信システムにおける無線アクセスネットワークである。5G RANには、2つのタイプのRANノード、gNBおよびng−eNBがある。gNBは、端末にユーザプレーンプロトコルスタックおよびNRの制御プレーンプロトコルスタックの終端点を提供する。ng−eNBは、端末にユーザプレーンプロトコルスタックおよびE−UTRAの制御プレーンプロトコルスタックの終端点を提供する。ng−eNBは5GCに接続され得るので、端末はng−eNBを介して5GCにアクセスする。加えて、ng−eNBは4G EPCに接続され得るので、端末はng−eNBを介してEPCにアクセスする。
ng−eNBが5GCに接続される場合、ng−eNB E−UTRA技術が端末に無線伝送リソースを提供し、端末に5GCサービスを提供する。
実際の展開では、ng−eNBが5GCもしくはEPCのみに接続される場合もあり、またはng−eNBが5GCとEPCの両方に接続される場合もある。図2は、ng−eNBが5GCとEPCの両方に接続されることを示す概略的接続図である。図2に示されるように、ng−eNBは、5GCとEPCの両方に接続される。加えて、端末は、従来のeNBを介してEPCにアクセスし、gNBを介して5GCにアクセスすることもできる。具体的には、ng−eNBとgNBの両方が5GCに接続され、端末は、ng−eNBまたはgNBを介して5GCにアクセスし得る。ng−eNBとgNBは、基地局間の通信を実施し、端末に関連した情報を交換するために互いに接続され得る。加えて、ネットワークに依然として従来のeNBがある場合、ng−eNBとeNBも、基地局間の通信を実施し、端末に関連した情報を交換するために互いに接続される。従来のLTE端末はeNBまたはng−eNBを介してEPCにアクセスし得る。
以上から、端末は、gNBを介して5GCにアクセスし得るか、またはng−eNBを介して5GCにアクセスし得ることが分かる。ng−eNBは、5GCとEPCの両方に接続され得る。
図3は、2つの無線アクセス技術をサポートする端末のプロトコルスタックおよび端末とng−eNBとの間の接続のアーキテクチャ図である。図3に示されるように、端末は、NR技術とE−UTRA技術の両方をサポートし、すなわち、端末は5GCとEPCの両方にアクセスすることができる。端末は、gNBとng−eNBの両方を介した5GCへのアクセスをサポートするものとする。この場合には、図3に示されるように、端末は、例えば、NR RRCプロトコル層、NR下位プロトコル層(例えば、RLC層、MAC層、およびPHY層)、ならびに、略して5GS NASプロトコル層と呼ばれる、5GSのために定義された非アクセス層(Non−Access Stratum、NAS)を含む、NRエアインターフェースプロトコルスタックをサポートする。加えて、端末は、例えば、E−UTRA RRCプロトコル層、E−UTRA下位プロトコル層、および5GS NASプロトコル層を含む、E−UTRAエアインターフェースプロトコルスタックをさらにサポートする。加えて、端末は、ng−eNBまたはeNBを介したEPCへのアクセスをサポートするものとするので、端末は、略してEPS NASと呼ばれる、EPSのために定義されたNASプロトコル層をさらにサポートする必要がある。端末が1つのアクセス方法をサポートする場合、端末は内部で対応するプロトコルスタックをサポートする必要がある。すなわち、端末にE−UTRAを介して5GCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくとも5GS NASプロトコル層およびE−UTRA RRCプロトコル層を有する必要がある。端末にNRを介して5GCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくとも5GS NASプロトコル層およびNR RRCプロトコル層を有する必要がある。端末にE−UTRAを介してEPCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくともEPS NASプロトコル層およびE−UTRA RRCプロトコル層を有する必要がある。図3では、2つの無線アクセス技術をサポートする端末のみが例として使用されていることに留意されたい。しかしながら、本出願の本実施形態は、1つの無線アクセス技術をサポートする端末にも適用可能である。例えば、端末に図3に示されるNR RRCプロトコル層およびNR下位層がない場合、本出願の本実施形態における技術的解決策がやはり適用され得る。加えて、端末に図3に示されるEPS NASがない場合にも、本出願の本実施形態における技術的解決策がやはり適用され得る。
本出願における技術的解決策は主に、端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするシナリオのためのものであることに留意されたい。しかしながら、当業者が本出願における技術的解決策をより良く理解できるように、本出願の以下の実施形態では端末がgNBを介して5GCにアクセスするプロセスも説明される。
コアネットワーク(例えば、5GCやEPC)にシグナリングまたはデータを送信する前に、既存の端末はまず、RRC接続を確立するために、基地局(例えば、gNBやng−eNB)にRRC要求を送信する必要がある。RRC要求を送信するとき、端末は、RRC要求を使用して、端末の現在のアクセスの原因を識別する原因値を搬送する。RRC要求は、新しいRRC接続を確立するか、またはRRC接続を再開するよう要求するために使用され得る。RRC接続を再開することは、UEが第3の状態(または非アクティブ(inactive)状態と呼ばれる)から接続状態に切り替わるときに、中断されたRRC接続を通常の通信に使用できるRRC接続に再開すること、であり得る。これに対応して、特定のRRCメッセージは、RRC接続要求(すなわち、RRC Connection Request)、RRCセットアップ要求(すなわち、RRC Setup Request)、RRC再開要求(すなわち、RRC Resume Request)、RRC接続再開要求(すなわち、RRC Connection Resume Request)などであり得る。
先行技術では、LTE関連のプロトコルで指定されるように、RRC要求の原因値は合計3ビットを占有し、最大8つの値を搬送し得る。現在のプロトコルは7つの原因値を指定する(7を超える原因値、例えば、8つの原因値が、LTEシステムの将来の展開において定義されることは除外されない)。それらは、緊急事態(すなわち、emergency)、高優先度アクセス(すなわち、high Priority Access)、モバイル終端アクセス(mobile terminating access、mt−Access)、モバイル発信シグナリング(mobile originating signaling、mo−Signalling)、モバイル発信データ(mobile originating data、mo−Data)、遅延耐性アクセス(すなわち、delay Tolerant Access)、およびモバイル発信音声通話(mobile originating voice call、mo−Voice Call)である。
しかしながら、5GSでは、ビデオサービスなどのサービスに対する5GSのより高度な要件などの理由で、RRC要求において端末によって搬送され得る原因値の数が、EPSシステムで指定された7より大きい場合があり、例えば、8または9以上であり得る。5GSで比較的多数の原因値が指定される場合、より多くのフィールドが原因値を搬送するためにRRC要求において占有される必要がある。
図3のプロトコルスタックの概略図を参照すると、先行技術においては、端末が5GCにアクセスするときに送信されるRRC要求内の原因値は、5GS NASによって生成され、次いで、RRCメッセージを介して下位層プロトコルスタックによって送信される。端末がgNBを介して5GCにアクセスする場合、端末はgNBにRRC要求を送信する。1つの可能な場合には、gNBは、NR技術を使用して新無線として端末に無線伝送リソースを提供するので、NRは新しいRRCメッセージフォーマットを定義でき、EPSの場合よりも多くのフィールドが、原因値を搬送するために直接使用され得る。
しかしながら、端末がng−eNBを介して5GCにアクセスする場合、端末はng−eNBにRRC要求を送信する必要がある。上述のように、ng−eNBは、E−UTRA技術を使用して端末に無線伝送リソースを提供する。したがって、RRC要求において原因値によって占有されるフィールドの長さは、E−UTRAプロトコルの仕様に準拠する必要があり、すなわち、原因値の数は7(多くとも8)である。この場合には、端末が、ng−eNBにRRC要求を送信する前に、原因値に関する対応する処理を行わない場合、原因値が送信されるときに例外が発生する。
本出願で説明される技術的解決策は、前述の問題を解決するためのものである。
本出願の以下の実施形態で説明される端末は、ng−eNBを介して5GCにアクセスすることができる任意の端末であることに留意されたい。本出願の実施形態では、端末は、モノのインターネットに適用された端末機器を含み得るが、これに限定されず、例えば、NB−IoTにアクセスする端末機器(「NB−IoT端末」と呼ばれ得る):スマートメータ読み取り装置、ロジスティクス追跡装置、環境監視装置などであり得ることを理解されたい。端末は、移動局(Mobile Station、MS)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ハンドセット(handset)、ポータブル機器(portable equipment)などをさらに含み得るが、これに限定されない。端末機器は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。例えば、端末機器は、携帯電話(もしくは「セルラ」電話と呼ばれる)または無線通信機能を有するコンピュータであり得る。あるいは、端末機器は、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載のモバイル機器であり得る。
図4は、本出願による通信方法の実施形態1の概略的流れ図である。図4に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
S401:任意選択で、端末が、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定する。
任意選択で、端末の第1のプロトコル層が、第2のプロトコル層から、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を取得し得る。
任意選択で、第1のプロトコル層はNASであってもよく、第2のプロトコル層はRRC層であってもよい。
例えば、第1のプロトコル層は具体的には、図3に示される5GS NASであってもよく、第2のプロトコル層は図3に示されるE−UTRA RRCであってもよい。
説明を容易にするために、本出願の以下の実施形態を、第1のプロトコル層が5GS NASであり、第2のプロトコル層がE−UTRA RRCである例を使用して説明する。しかしながら、本出願はそれだけに限定されず、第1のプロトコル層と第2のプロトコル層とは、代替として、別の無線通信システムまたはアクセス技術のプロトコル層であってもよいことに留意されたい。
任意選択で、第1の無線アクセス技術はE−UTRAであってもよい。
S402:端末が、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、アクセス識別(Access Identity、AI)、アクセスカテゴリ(Access Category、AC)、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む。
アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むことは具体的には、以下のいくつかの場合を含む。
(1)アクセス情報がAIを含む。
(2)アクセス情報がACを含む。
(3)アクセス情報が第2の原因値を含む。
(4)アクセス情報がAIおよびACを含む。
(5)アクセス情報がAIおよび第2の原因値を含む。
(6)アクセス情報がACおよび第2の原因値を含む。
(7)アクセス情報がAI、AC、および第2の原因値を含む。
任意選択で、AIおよびACを取得するプロセスは以下であり得る。
5GS NASが、以下のイベントのうちの1つによってトリガされたアクセス試行(access attempt)が発生するかどうかをリアルタイムで検出する。
(1)端末が5Gモビリティ管理(Mobility Management、MM)アイドル状態(5G MM−IDLE)から5G MM接続状態(5G MM−CONNECTED)に切り替わる必要があるイベント。
(2)端末が5G MM接続状態または(RRCの第3の状態の指示を伴う)5G MM接続状態にあるときに発生する以下のイベント。
A.5G MMが、上位層からMO−MMTEL音声通話開始指示(すなわち、MO−MMTEL−voice−call−started indication)、MO−MMTELビデオ通話開始指示(すなわち、MO−MMTEL−video−call−started indication)、MO−SMSoIP試行開始指示(すなわち、MO−SMSoIP−attempt−started indication)などを受け取る。
B.5G MMが、上位層から、端末によって開始されたSMS over NAS要求などを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
C.5G MMが、上位層から、プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションを確立するためのUL NAS TRANSPORTメッセージを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
D.5G MMが、上位層から、PDUセッションを変更するためのUL NAS TRANSPORTメッセージを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
E.5G MMが、上位層から、既存のPDUセッションを再確立するために使用されるユーザプレーンリソースの要求を受け取る。
前述のイベントのうちの1つが発生したこと検出すると、5GS NASは、事前設定のマッピング関係に基づいて少なくとも1つのAIおよび1つのACを取得する。
事前設定のマッピング関係は具体的には、プロトコルで指定されたマッピング関係であり得る。
AIは、AI識別子またはインデックス値によって区別され得る。例えば、AI0とAI1とは、特定の意味を有するAIを別々に識別する。これに対応して、ACも、AC識別子またはインデックス値によって区別され得る。例えば、AC0とAC1とは、特定の意味を有するACを別々に識別する。
例えば、マルチメディア優先サービス(Multimedia Priority Service、MPS)が端末のために構成される場合、5GS NASはAI1にマップされる。ミッションクリティカルサービス(Mission Critical Service、MCS)が端末のために構成される場合、5GS NASはAI2にマップされる。
例えば、アクセス試行の1つのタイプはページング(paging)への応答であり、5GS NASはAC0にマップされる。アクセス試行のタイプが緊急通報である場合、5GS NASはAC2にマップされる。
任意選択で、第2の原因値を取得するプロセスは以下のとおりであり得る。
5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいて第2の原因値を決定する。
アクセス試行のタイプは、呼タイプを識別するために使用される。例えば、アクセス試行のタイプは、緊急通報、ページングへの応答、端末によって開始されたビデオ通話などであり得る。
第2の原因値は第2の無線アクセス技術のセットアップ原因値である。任意選択で、第2の無線アクセス技術はNRであってもよい。
例えば、5GS NASは、以下の表1に基づいて第2の原因値を取得する。AIの値は、AI0、AI1、…、およびAIXを含み、ACの値は、AC0、AC1、…、およびACYを含み、第2の原因値(すなわち、表のRRCセットアップ原因値)は、N個の異なる値を含む。Xは0より大きい整数であり、Yは0より大きい整数であり、Nは0より大きい整数である。
さらに、AI、AC、および第2の原因値を取得した後、端末は、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つに基づいて第1の原因値を決定し得る。
任意選択で、端末は、第1の原因値を、以下の3つの方法で決定してもよい。
(1)端末が、第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
例えば、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、以下の表2で定義された形で表され得る。第1の原因値はM個の異なる値を含み、Mは0より大きい整数であり、MはNより小さい。
任意選択で、1つの可能な実施態様では、第1の原因値のすべての値が第2の原因値の値と同じであり、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値がある。この場合には、第2の原因値内の複数の異なる値が、第1の原因値内の1つの同じ値に対応する。この場合には、表2は、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値と、第1の原因値の値との間のマッピング関係のみを含んでいてもよい。例えば、第2の原因値の第kの値(kは、1以上N以下である)が、ビデオサービスを指示するために使用される原因値であり、第1の原因値はこの値を含まない。この場合には、表2は、第2の原因値の第kの値を、第1の原因値の第Lの値(例えば、端末によって開始された音声通話の原因値であり得る、音声サービスを指示する原因値)にマップするよう指示し得る。以下の表2−1を参照されたい。
(2)端末が、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
(3)端末が、第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
例えば、端末は、第1の原因値を、方法(1)において第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、以下の方法のうちのいずれか1つで確立され得る:
コアネットワークが、NASシグナリングメッセージを介して端末にマッピング関係を送信すること、運用管理保守(Operation Administration and Maintenance、OAM)構成が、端末にマッピング関係を送信すること、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成。
オペレータ事前構成は、例えば、オペレータが、事前に端末のデバイスに構成情報を書き込むこと、または、オペレータが、事前に汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module、USIM)に構成情報を書き込むこと、であり得る。USIMカードが端末に挿入された後、端末は構成情報を取得する。
デフォルト構成は、例えば、プロトコルによって指定された構成であり得る。例えば、デフォルト構成は、5GS NASプロトコルまたはE−UTRA RRCプロトコルで指定された、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係であり得る。
AIと第1の原因値との間のマッピング関係およびACと第1の原因値との間のマッピング関係も、前述の方法のうちのいずれか1つで確立されてもよく、詳細は繰り返さない。
AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つに基づいて第1の原因値を決定することに加えて、任意選択で、端末は、アクセス試行のタイプに基づいて第1の原因値をさらに決定してもよいことにも留意されたい。
具体的な実施プロセスにおいて、第1の原因値を決定するための前述の方法は、別々に実施され得るか、または組み合わせて実施され得る。方法が組み合わせて実施される場合、例えば、端末が、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係と、ACと第1の原因値との間のマッピング関係の両方に基づいて決定し得る場合、1つの可能な実施態様は、端末が、第1の原因値を決定するために、マッピング関係、すなわち、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係を取得することである。AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係については、以下の表3に示される、表1の定義方法と同様の定義方法を参照されたい。
任意選択で、1つの可能な実施態様では、第1の原因値のすべての値が第2の原因値の値と同じであり、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値がある。この場合には、表3のいくつかのマッピング関係は表1のマッピング関係と完全に同じである。表3は、表1と異なる部分のみを含んでいてもよい。以下の表3−1に示されるように、表1に従って取得された第2の原因値が第1の原因値の値である場合、表3−1は、AIとACと第1の原因値の値との間のマッピング関係を保持していなくてもよい。
以下で、本出願の任意選択の実施態様を、異なる実行体の観点から説明する。
図3に示される端末のプロトコルスタックの構造を参照すると、端末は、第1のプロトコル層および第2のプロトコル層を含む。第1のプロトコル層は、例えば、NASであってもよく、第2のプロトコル層は、例えば、RRC層であってもよい。先行技術では、例えば、端末はgNBを介して5GCにアクセスする。まず、端末の5GS NASがNR原因値を生成する。次いで、5GS NASはNR原因値をNR RRCに送り、NR RRCはNR原因値をgNBに送る。
端末はこのステップを、以下の2つの任意選択の方法で行い得る。
(1)第1のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
具体的には、第1のプロトコル層は、前述のマッピング方法のいずれか1つまたはそれらの組み合わせで第1の原因値を決定し得る。
例えば、第1のプロトコル層は5GS NASであり、端末は、第1の原因値を、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。この方法の具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
5GS NASがまずAIおよびACを取得し、次いで5GS NASは、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて第1の原因値を取得する。
これに対応して、この実施態様では、さらに、5GS NASは、第1の原因値をE−UTRA RRCに送り、E−UTRA RRCは、第1の原因値をng−eNBに直接送る。すなわち、第2のプロトコル層は、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、次いで、第1の原因値を含む第1のメッセージを送る。
(2)第2のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
この方法では、第2のプロトコル層はまず、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、次いで、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
具体的には、第1のプロトコル層は、第2のプロトコル層に、AI、AC、または第2のアクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを送る。任意選択で、第1のプロトコル層は、第2のプロトコル層に、アクセス試行のタイプをさらに送ってもよい。情報を受け取った後、第2のプロトコル層は、第1の原因値を、前述のマッピング方法のうちのいずれか1つまたはそれらの組み合わせで決定し得る。
例えば、第1のプロトコル層は5GS NASであり、端末は、第1の原因値を、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。この方法の具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
5GS NASがまずAIおよびACを取得し、次いで5GS NASは、AIおよびACをE−UTRA RRCに送る。AIおよびACを受け取った後、E−UTRA RRCは、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて第1の原因値を取得する。
任意選択で、第1のプロトコル層は、以下の方法で第2のプロトコル層に、AI、AC、または第2のアクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを送る。
(1)第1のプロトコル層が第2の無線アクセス技術に対応する第2の原因値を決定し、第1のプロトコル層は第2の原因値を第1の無線アクセス技術の第2のプロトコル層に送る。
(2)第1のプロトコル層が、端末によって使用された無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)が第1の無線アクセス技術であると判断した場合、第1のプロトコル層はAIおよびACを第2のプロトコル層に直接送る。
(3)第1のプロトコル層が、端末によって使用された無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)が第1の無線アクセス技術であると判断した場合、第1のプロトコル層は第2の無線アクセス技術に対応する第2の原因値を決定する。第2の原因値が第1の無線アクセス技術の第1の原因値の値ではない場合、第1のプロトコル層はAIおよびACを第2のプロトコル層に直接送る。第1のプロトコル層によって決定された第2の原因値が第1の無線アクセス技術の第1の原因値の値である場合、第1のプロトコル層は、第2の原因値を、第1の無線アクセス技術の第1の原因値として第2のプロトコル層に直接送る。例えば、第1のプロトコル層は第2の原因値を生成する。第1の原因値の値が第2の原因値を含む場合、第1のプロトコル層は、第2の原因値を、第1の原因値として第2のプロトコル層に直接送るので、第2のプロトコル層は第2の原因値を第1のメッセージで搬送する。第1の原因値の値が第2の原因値を含まない場合、第1のプロトコル層は第2のプロトコル層にAIおよびACを送るので、第2のプロトコル層は、AIおよびACに基づいて(例えば、表3−1に示されるマッピング関係に従って)第1の原因値を取得する。
S403:端末が、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む。
具体的には、前述のステップを介して第1の原因値を決定した後、端末は、第1のメッセージを介して第1の原因値を送信する。
任意選択で、第1のメッセージは、新しいRRC接続を確立するためのメッセージ、RRC接続を再開するためのメッセージ、またはRRC接続を再確立するためのメッセージであり得る。新しいRRC接続を確立するためのメッセージは、RRC接続要求メッセージ(RRC Connection Request)であってもよく、RRC接続を再開するためのメッセージは、RRC接続再開要求メッセージ(RRC Connection Resume Request)であってもよく、RRC接続を再確立するためのメッセージは、RRC接続再確立要求メッセージ(RRC Connection Reestablishment Request)であってもよい。
本実施形態では、端末は、第1の原因値を、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つを含むアクセス情報に基づいて決定してもよく、第1の原因値は第1の無線アクセス技術の原因値であり、第2の原因値は第2の無線アクセス技術の原因値である。したがって、無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、端末によって無線アクセス機器に送信され、異なるコアネットワークとの通信に使用される原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送され得る。このようにして、端末が1つの無線アクセス技術を使用して複数のコアネットワークにアクセスするときに、端末は原因値を首尾よく報告することができる。例えば、端末がng−eNBを介してEPCにアクセスするとき、E−UTRAの第1の原因値が使用される。端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするとき、対応する第1の無線アクセス技術はE−UTRAであり、対応する第2の無線アクセス技術はNRである。したがって、端末は、AI、AC、またはNR原因値の少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定し得る。具体的には、5GCにアクセスするとき、端末はng−eNBに原因値を報告するためにE−UTRAも使用し得る。これにより、端末がng−eNBを介してEPCおよび5GCにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるようになる。
本出願では、第1の無線アクセス技術がE−UTRAであり、第2の無線アクセス技術がNRであり、第1のプロトコル層が5GS NASであり、第2のプロトコル層がE−UTRA RRCである例を、以下で本出願の完全な実行プロセスを説明するために使用する。
図5Aおよび図5Bは、本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。図5Aおよび図5Bに示されるように、第1の原因値が5GS NASによって生成され、E−UTRA RRCに送られる。具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
S501:任意選択で、5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。このステップの前に、端末がセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。この場合には、RRC層の無線アクセス技術は、端末がキャンプオンするセルによって使用される無線アクセス技術である。例えば、端末がE−UTRAセルにキャンプオンする場合、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAである。
この場合には、5GS NASはすでに動作状態にあるので、端末によってアクセスされたRANはNG−RANであることに留意されたい。NG−RANは2つの無線アクセス技術、NRおよびE−UTRA、を提供することができる。したがって、5GS NASは、RRC層に対応する無線アクセス技術がNRまたはE−UTRAであることを知ることができる。5GS NASの機能が、NR RRCおよびE−UTRA RRCに異なるパラメータ(例えば、原因値)を提供することを含む場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかを取得する必要がある。5GS NASがRRCに一貫したサービスを提供する(すなわち、NR RRCとE−UTRA RRCとを区別する必要がない)場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかをさらに取得しなくてもよい。
S502:5GS NASが、RRC層をトリガしてRRC接続を確立させるために、RRC層に要求を送る。
S503:5GS NASが、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAであると判断する。
S504:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値(第2の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
S505:5GS NASが、AI、AC、第2の原因値、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値(第1の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってE−UTRA原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表2、表2−1、表3、または表3−1に従って第1の原因値を決定する。S504は任意選択のステップであることに留意されたい。例えば、5GS NASが第1の原因値をAIおよびACのみに基づいて決定する場合、S504は行われなくてもよい。
S506:5GS NASが、AI、AC、およびE−UTRA原因値をE−UTRA RRC層に送る。
S507:E−UTRA RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S508:E−UTRA RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S509が行われる。セルが規制状態にない場合、S510が行われる。
S509:E−UTRA RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S510:E−UTRA RRC層がng−eNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージは、メッセージ3(Message3、MSG3)と呼ばれる。MSG3は、ng−eNBに、端末が接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、E−UTRA原因値を搬送する。
S511:ng−eNBがMSG3を受け取り、MSG3内のE−UTRA原因値を取得する。
S512:ng−eNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、メッセージ4(Message4、MSG4)を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、ng−eNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、E−UTRA原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
図6Aおよび図6Bは、本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。図6Aおよび図6Bに示されるように、第1の原因値が5GS NASによって生成され、E−UTRA RRCに送られる。具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
S601:5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。
このステップの前に、端末がセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。
S602:5GS NASが、RRC層をトリガして、RRC接続確立、RRC接続再開、またはRRC接続再確立を行わせるために、RRC層にAccess Attemptを送る。
S603:5GS NASが、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAであると判断する。
S604:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値(第2の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
S605:5GS NASが、AI、AC、およびNR原因値をE−UTRA RRC層に送る。
S604は任意選択のステップであることに留意されたい。例えば、E−UTRA RRC層がNR原因値を使用して第1の原因値を決定しなくてもよい場合、S504は行われる必要がない。加えて、このステップでは、5GS NASは、NR原因値をE−UTRA RRC層に送る必要もない。
S606:E−UTRA RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S607:E−UTRA RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S608が行われる。セルが規制状態にない場合、S609およびS610が行われる。
S608:E−UTRA RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S609:E−UTRA RRC層が、AI、AC、NR原因値、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定する。任意選択で、ステップS609は、ステップS605とステップS607との間に行われてもよい。
具体的には、E−UTRA RRC層は、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってE−UTRA原因値を決定し得る。
例えば、E−UTRA RRCは、表2、表2−1、表3、または表3−1に従って第1の原因値を決定する。
S610:E−UTRA RRC層がng−eNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージはMSG3と呼ばれる。MSG3は、ng−eNBに、端末がRRC接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、E−UTRA原因値を搬送する。
S611:ng−eNBがMSG3を受け取り、MSG3内のE−UTRA原因値を取得する。
S612:ng−eNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、MSG4を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、ng−eNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、E−UTRA原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
本出願における技術的解決策をより明確にするために、以下で、端末がgNBを介して5GCにアクセスするプロセスを説明する。
図7は、本出願による通信方法の第3のインタラクション流れ図である。図7に示されるように、端末がgNBを介して5GCにアクセスする具体的なプロセスは以下のとおりである。
S701:任意選択で、5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。
このステップの前に、端末はセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。この場合には、RRC層の無線アクセス技術は、端末がキャンプオンするセルによって使用される無線アクセス技術である。例えば、端末がE−UTRAセルにキャンプオンする場合、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAである。
この場合には、5GS NASはすでに動作状態にあるので、端末によってアクセスされたRANはNG−RANであることに留意されたい。NG−RANは2つの無線アクセス技術、NRおよびE−UTRA、を提供することができる。したがって、5GS NASは、RRC層に対応する無線アクセス技術がNRまたはE−UTRAであることを知ることができる。5GS NASの機能が、NR RRCおよびE−UTRA RRCに異なるパラメータ(例えば、原因値)を提供することを含む場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかを取得する必要がある。5GS NASがRRCに一貫したサービスを提供する(すなわち、NR RRCとE−UTRA RRCとを区別する必要がない)場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかをさらに取得しなくてもよい。
S702:5GS NASが、RRC層をトリガして、RRC接続確立、RRC接続再開、またはRRC接続再確立を行わせるために、RRC層に要求を送る。
S703:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値を決定する。例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
S704:5GS NASが、AI、AC、およびNR原因値をNR RRC層に送る。
S705:NR RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S706:NR RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S707が行われる。セルが規制状態にない場合、S708およびS709が行われる。
S707:NR RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S708:NR RRC層がgNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージはMSG3と呼ばれる。MSG3は、gNBに、端末が接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、NR原因値を搬送する。
S709:gNBがMSG3を受け取り、MSG3内のNR原因値を取得する。
S710:gNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、MSG4を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、gNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、NR原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
具体的な実施プロセスにおいて、図5Aおよび図5B、図6Aおよび図6B、ならびに図7に示される実施形態は、図4に示される技術的解決策と組み合わせて別々に実施され得る。例えば、図5Aおよび図5Bに示される実行手順では、5GS NASは、図4に示される方法を使用してNR原因値およびE−UTRA原因値を決定し得る。図6Aおよび図6Bに示される実行手順では、5GS NASは、図4に示される方法を使用してNAS原因値を決定し、E−UTRA RRC層は、図4に示される方法を使用してE−UTRA原因値を決定し得る。加えて、図4に示される方法では、異なる解決策が実施のために組み合わされてもよい。例えば、5GS NASは、AIもしくはACのみに基づいて第1の原因値を決定してもよく、または5GS NASは、AIとACの両方に基づいて第1の原因値を決定してもよい。
図8は、本出願による通信装置のエンティティブロック図である。任意選択で、本通信装置は、端末機器であり得るか、または端末機器内の何らかの装置、例えば、端末機器内のチップシステムであり得る。任意選択で、チップシステムは、前述の方法実施形態における機能の実施、例えば、前述の方法におけるデータおよび/または情報の生成、受信、送信、または処理において端末機器をサポートするように構成される。任意選択で、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、端末機器に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、別のディスクリートデバイスまたは回路構造をさらに含み得る。
図8に示されるように、本通信装置は、
プロセッサ801であって、プロセッサ801が、メモリ802に結合され、メモリ802内の命令を読み出し、実行して、
RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定すること、
アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むこと、および
第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含むこと
を実施するように構成される、プロセッサ801
を含む。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、
第2のプロトコル層で、第1の原因値を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、
第2のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、第1の無線アクセス技術はE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術はNR技術を含む。
さらに、第1のプロトコル層はNASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
図9は、本出願による通信装置のモジュールの構造図である。図9に示すように、本装置は、
処理モジュール901であって、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、
アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む、ように構成された処理モジュール901と、
送信モジュール902であって、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む、ように構成された送信モジュール902と
を含む。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、
第2のプロトコル層で、第1の原因値を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、
第2のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、第1の無線アクセス技術はE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術はNR技術を含む。
さらに、第1のプロトコル層はNASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
任意選択で、本通信装置は、前述の方法実施形態におけるデータ、シグナリング、または情報の送信および受信、例えば、第1のメッセージの送信において本通信装置をサポートするように構成された送受信機をさらに含み得る。
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。各実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、各実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本発明の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、もしくはマイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))などであり得る。
本出願の実施形態は、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを当業者は理解するはずである。したがって、本出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実施形態の形態を使用し得る。さらに、本出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むがこれに限定されない)1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を使用し得る。
本出願は、本出願の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサがマシンを生成するために提供され得るので、これらの命令がコンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するように構成された装置が生成される。
またこれらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方法で動作するよう命令することができるコンピュータ可読メモリに格納され得るので、コンピュータ可読メモリに格納されたこれらの命令は命令装置を含む製品を生成する。命令装置は、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされ得るので、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で一連の動作およびステップが行われ、それによってコンピュータ実装処理が生成される。したがって、命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップが提供される。
本出願のいくつかの好ましい実施形態が説明されているが、当業者は、基本的な発明概念を知れば、これらの実施形態に変更および改変を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、これら好ましい実施形態ならびに本出願の範囲内に含まれるあらゆる変更および改変を包含するものとして解釈されることを意図されている。
当業者が本出願の趣旨および範囲を逸脱することなく本出願に様々な改変および変形を加えることができることは自明である。本出願は、本出願の改変および変形が添付の本出願の特許請求の範囲およびこれと均等な技術の範囲内に含まれる限り、これらの改変および変形を包含することを意図されている。
801 プロセッサ
802 メモリ
901 処理モジュール
902 送信モジュール
本出願は通信技術に関し、特に、通信方法および通信装置に関する。
無線通信技術の進化と共に、将来の無線ネットワークシステムは、複数の無線アクセス技術、例えば、第2世代(2nd Generation、2G)無線通信技術、第3世代(3rd Generation、3G)無線通信技術、第4世代(4th Generation、4G)無線通信技術、第5世代(5th Generation、5G)無線通信技術、および将来さらに進化する無線アクセス技術のうちの1つまたは複数を含む可能性がある。加えて、将来の無線ネットワークシステムは、3GPP組織によって規定されない無線アクセス技術、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless LAN、WLAN)、ブルートゥース(登録商標)、または短距離通信技術をさらに含む可能性もある。加えて、1つまたは複数の無線アクセス技術をサポートする無線アクセスネットワーク機器が、異なる技術を使用する複数のコアネットワークに接続される可能性もある。コアネットワークのタイプは、2Gコアネットワーク、3Gコアネットワーク、進化型パケットコア(The Evolved Packet Core、EPC)、5Gコアネットワーク(5G Core、5GC)、将来さらに進化するコアネットワークのタイプなどであり得る。加えて、サービスタイプがますます多様化するので、端末および無線アクセスネットワーク機器の能力はますます強力になる。したがって、端末が無線アクセスネットワーク機器への接続を確立するときに、端末は、無線アクセスネットワークによる処理およびネットワーク最適化のためのより多くの接続確立原因値を提供すると見込まれる。
無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、複数のコアネットワークが属する無線通信システムに対応する原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送される必要がある。
したがって、端末が同じ無線アクセス技術を使用して異なるコアネットワークにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるように、原因値を処理するための方法が提供される必要がある。
本出願は、端末が1つの無線アクセス技術を使用して異なるコアネットワークにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるように、通信方法および通信装置を提供する。
本出願の第1の態様は、通信方法を提供する。本方法は、
端末がまず、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、次いで端末が、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、アクセス識別AI、アクセスカテゴリAC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むこと
を含む。端末が第1の原因値を決定した後、端末はRRC接続を確立するために使用される第1のメッセージを送信し、第1のメッセージを使用して第1の原因値を搬送する。
本方法では、端末は、第1の原因値を、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つを含むアクセス情報に基づいて決定してもよく、第1の原因値は第1の無線アクセス技術の原因値であり、第2の原因値は第2の無線アクセス技術の原因値である。したがって、無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、端末によって無線アクセス機器に送信され、異なるコアネットワークとの通信に使用される原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送され得る。このようにして、端末が1つの無線アクセス技術を使用して複数のコアネットワークにアクセスするときに、端末は原因値を首尾よく報告することができる。例えば、端末がng−eNBを介してEPCにアクセスするとき、E−UTRAの第1の原因値が使用される。端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするとき、対応する第1の無線アクセス技術はE−UTRAであり、対応する第2の無線アクセス技術はNRであり、端末は、AI、AC、またはNR原因値の少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定し得る。具体的には、5GCにアクセスするとき、端末はng−eNBに原因値を報告するためにE−UTRAも使用し得る。これにより、端末がng−eNBを介してEPCおよび5GCにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるようになる。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末の第1のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定し得る。
1つの可能な設計では、端末の第2のプロトコル層が、端末の第1のプロトコル層から第1の原因値を取得してもよく、第2のプロトコル層は、第1の原因値を含む第1のメッセージを送信する。
1つの可能な設計では、端末の第2のプロトコル層が、端末の第1のプロトコル層からアクセス情報を取得してもよく、端末の第2のプロトコル層は、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
1つの可能な設計では、第1の無線アクセス技術は進化型ユニバーサル地上無線アクセスE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術は新無線NR技術を含む。
1つの可能な設計では、第1のプロトコル層は非アクセス層NASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
1つの可能な設計では、RRC接続を確立することは、新しいRRC接続を確立すること、RRC接続を再開すること、またはRRC接続を再確立することを含む。
1つの可能な設計では、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
1つの可能な設計では、AIと第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
1つの可能な設計では、ACと第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
本出願の第2の態様は通信装置を提供する。本通信装置はプロセッサを含み、プロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出し、実行して、第1の態様の方法を実施するように構成される。任意選択で、本通信装置は、第1の態様の方法におけるデータ、シグナリング、または情報の送信および受信、例えば、第1のメッセージの送信において本通信装置をサポートするように構成された送受信機をさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、端末機器であり得るか、または端末機器内の何らかの装置、例えば、端末機器内のチップシステムであり得る。任意選択で、チップシステムは、前述の態様における機能の実施、例えば、前述の方法におけるデータおよび/または情報の生成、受信、送信、または処理において端末機器をサポートするように構成される。1つの可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、端末機器に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、別のディスクリートデバイスまたは回路構造をさらに含み得る。
本出願の第3の態様は通信装置を提供する。本通信装置は、第1の態様を実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
1つの可能な設計では、本通信装置は、処理モジュールと送信モジュールとを含む。処理モジュールおよび送信モジュールは、前述の方法における対応する機能を行い得る。例えば、処理モジュールは、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む、ように構成され、送信モジュールは、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む、ように構成される。
本出願の第4の態様は可読記憶媒体を提供する。本記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、コンピュータプログラムは、第1の態様による方法を行うために使用される命令を含む。
本出願の第5の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。本コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードが実行されると、コンピュータは第1の態様による方法を行うことができるようになる。
コンピュータプログラムコードの一部または全部を第1の記憶媒体に格納することができることに留意されたい。第1の記憶媒体を、プロセッサと共にカプセル化することもでき、またはプロセッサと切り離してカプセル化することもできる。これについては本出願の本実施形態では特に限定されない。
5G無線通信システムのシステムアーキテクチャ図である。
ng−eNBが5GCとEPCの両方に接続されることを示す概略的接続図である。
2つの無線アクセス技術をサポートする端末のプロトコルスタックおよび端末とng−eNBとの間の接続のアーキテクチャ図である。
本出願による通信方法の実施形態1の概略的流れ図である。
本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第3のインタラクション流れ図である。
本出願による通信装置のエンティティブロック図である。
本出願による通信装置のモジュールの構造図である。
まず、本出願の実施形態に記載される「少なくとも1つ」とは、「1つ」または「1つもしくは複数」を表すことを理解されたい。例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを含む」は以下の意味を指示し得る。
(1)Aを含む
(2)Bを含む
(3)Cを含む
(4)AおよびBを含む
(5)AおよびCを含む
(6)BおよびCを含む
(7)A、B、およびCを含む
無線通信アクセス技術の進化過程では、2G、3G、4G、および5Gなどの様々な無線アクセス技術が絶え間なく出現する。4Gおよび5Gを例に取る。4G無線通信システムは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access、E−UTRA)技術に基づいて通信を行い、5G無線通信システム(5G System、5GS)は、新無線(New Radio、NR)技術に基づいて通信を行う。端末は、1つまたは複数の無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワーク機器に接続され得る。例えば、異なる端末が、NR技術およびE−UTRA技術を使用して5Gコアネットワークに別々にアクセスする場合がある。したがって、異なる端末によって使用されるNAS層はすべて5GS NASであり、異なる端末によって使用されるRRC層は、対応するNR RRC層またはE−UTRA RRC層である。
本出願で提供される技術的解決策は、前述の無線アクセス技術および前述の無線アクセス技術以外の様々な無線アクセス技術に適用され得る。説明を容易にするために、本出願の以下の実施形態を、5GシステムのNR技術および4GシステムのE−UTRA技術を例に使用して説明する。しかし、本出願はこれに限定されない。
図1は、5G無線通信システムのシステムアーキテクチャ図である。図1に示されるように、5G無線通信システムは主に、5GCおよび5G RAN(NG−RANとも呼ばれる)を含む。5GCは、5GSのコアネットワークであり、アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、ならびに別のネットワーク要素を含み得る。5G RANは、5G無線通信システムにおける無線アクセスネットワークである。5G RANには、2つのタイプのRANノード、gNBおよびng−eNBがある。gNBは、端末にユーザプレーンプロトコルスタックおよびNRの制御プレーンプロトコルスタックの終端点を提供する。ng−eNBは、端末にユーザプレーンプロトコルスタックおよびE−UTRAの制御プレーンプロトコルスタックの終端点を提供する。ng−eNBは5GCに接続され得るので、端末はng−eNBを介して5GCにアクセスする。加えて、ng−eNBは4G EPCに接続され得るので、端末はng−eNBを介してEPCにアクセスする。
ng−eNBが5GCに接続される場合、ng−eNB E−UTRA技術が端末に無線伝送リソースを提供し、端末に5GCサービスを提供する。
実際の展開では、ng−eNBが5GCもしくはEPCのみに接続される場合もあり、またはng−eNBが5GCとEPCの両方に接続される場合もある。図2は、ng−eNBが5GCとEPCの両方に接続されることを示す概略的接続図である。図2に示されるように、ng−eNBは、5GCとEPCの両方に接続される。加えて、端末は、従来のeNBを介してEPCにアクセスし、gNBを介して5GCにアクセスすることもできる。具体的には、ng−eNBとgNBの両方が5GCに接続され、端末は、ng−eNBまたはgNBを介して5GCにアクセスし得る。ng−eNBとgNBは、基地局間の通信を実施し、端末に関連した情報を交換するために互いに接続され得る。加えて、ネットワークに依然として従来のeNBがある場合、ng−eNBとeNBも、基地局間の通信を実施し、端末に関連した情報を交換するために互いに接続される。従来のLTE端末はeNBまたはng−eNBを介してEPCにアクセスし得る。
以上から、端末は、gNBを介して5GCにアクセスし得るか、またはng−eNBを介して5GCにアクセスし得ることが分かる。ng−eNBは、5GCとEPCの両方に接続され得る。
図3は、2つの無線アクセス技術をサポートする端末のプロトコルスタックおよび端末とng−eNBとの間の接続のアーキテクチャ図である。図3に示されるように、端末は、NR技術とE−UTRA技術の両方をサポートし、すなわち、端末は5GCとEPCの両方にアクセスすることができる。端末は、gNBとng−eNBの両方を介した5GCへのアクセスをサポートするものとする。この場合には、図3に示されるように、端末は、例えば、NR RRCプロトコル層、NR下位プロトコル層(例えば、RLC層、MAC層、およびPHY層)、ならびに、略して5GS NASプロトコル層と呼ばれる、5GSのために定義された非アクセス層(Non−Access Stratum、NAS)を含む、NRエアインターフェースプロトコルスタックをサポートする。加えて、端末は、例えば、E−UTRA RRCプロトコル層、E−UTRA下位プロトコル層、および5GS NASプロトコル層を含む、E−UTRAエアインターフェースプロトコルスタックをさらにサポートする。加えて、端末は、ng−eNBまたはeNBを介したEPCへのアクセスをサポートするものとするので、端末は、略してEPS NASと呼ばれる、EPSのために定義されたNASプロトコル層をさらにサポートする必要がある。端末が1つのアクセス方法をサポートする場合、端末は内部で対応するプロトコルスタックをサポートする必要がある。すなわち、端末にE−UTRAを介して5GCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくとも5GS NASプロトコル層およびE−UTRA RRCプロトコル層を有する必要がある。端末にNRを介して5GCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくとも5GS NASプロトコル層およびNR RRCプロトコル層を有する必要がある。端末にE−UTRAを介してEPCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくともEPS NASプロトコル層およびE−UTRA RRCプロトコル層を有する必要がある。図3では、2つの無線アクセス技術をサポートする端末のみが例として使用されていることに留意されたい。しかしながら、本出願の本実施形態は、1つの無線アクセス技術をサポートする端末にも適用可能である。例えば、端末に図3に示されるNR RRCプロトコル層およびNR下位層がない場合、本出願の本実施形態における技術的解決策がやはり適用され得る。加えて、端末に図3に示されるEPS NASがない場合にも、本出願の本実施形態における技術的解決策がやはり適用され得る。
本出願における技術的解決策は主に、端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするシナリオのためのものであることに留意されたい。しかしながら、当業者が本出願における技術的解決策をより良く理解できるように、本出願の以下の実施形態では端末がgNBを介して5GCにアクセスするプロセスも説明される。
コアネットワーク(例えば、5GCやEPC)にシグナリングまたはデータを送信する前に、既存の端末はまず、RRC接続を確立するために、基地局(例えば、gNBやng−eNB)にRRC要求を送信する必要がある。RRC要求を送信するとき、端末は、RRC要求を使用して、端末の現在のアクセスの原因を識別する原因値を搬送する。RRC要求は、新しいRRC接続を確立するか、またはRRC接続を再開するよう要求するために使用され得る。RRC接続を再開することは、UEが第3の状態(または非アクティブ(inactive)状態と呼ばれる)から接続状態に切り替わるときに、中断されたRRC接続を通常の通信に使用できるRRC接続に再開すること、であり得る。これに対応して、特定のRRCメッセージは、RRC接続要求(すなわち、RRC Connection Request)、RRCセットアップ要求(すなわち、RRC Setup Request)、RRC再開要求(すなわち、RRC Resume Request)、RRC接続再開要求(すなわち、RRC Connection Resume Request)などであり得る。
先行技術では、LTE関連のプロトコルで指定されるように、RRC要求の原因値は合計3ビットを占有し、最大8つの値を搬送し得る。現在のプロトコルは7つの原因値を指定する(7を超える原因値、例えば、8つの原因値が、LTEシステムの将来の展開において定義されることは除外されない)。それらは、緊急事態(すなわち、emergency)、高優先度アクセス(すなわち、high Priority Access)、モバイル終端アクセス(mobile terminating access、mt−Access)、モバイル発信シグナリング(mobile originating signaling、mo−Signalling)、モバイル発信データ(mobile originating data、mo−Data)、遅延耐性アクセス(すなわち、delay Tolerant Access)、およびモバイル発信音声通話(mobile originating voice call、mo−Voice Call)である。
しかしながら、5GSでは、ビデオサービスなどのサービスに対する5GSのより高度な要件などの理由で、RRC要求において端末によって搬送され得る原因値の数が、EPSシステムで指定された7より大きい場合があり、例えば、8または9以上であり得る。5GSで比較的多数の原因値が指定される場合、より多くのフィールドが原因値を搬送するためにRRC要求において占有される必要がある。
図3のプロトコルスタックの概略図を参照すると、先行技術においては、端末が5GCにアクセスするときに送信されるRRC要求内の原因値は、5GS NASによって生成され、次いで、RRCメッセージを介して下位層プロトコルスタックによって送信される。端末がgNBを介して5GCにアクセスする場合、端末はgNBにRRC要求を送信する。1つの可能な場合には、gNBは、NR技術を使用して新無線として端末に無線伝送リソースを提供するので、NRは新しいRRCメッセージフォーマットを定義でき、EPSの場合よりも多くのフィールドが、原因値を搬送するために直接使用され得る。
しかしながら、端末がng−eNBを介して5GCにアクセスする場合、端末はng−eNBにRRC要求を送信する必要がある。上述のように、ng−eNBは、E−UTRA技術を使用して端末に無線伝送リソースを提供する。したがって、RRC要求において原因値によって占有されるフィールドの長さは、E−UTRAプロトコルの仕様に準拠する必要があり、すなわち、原因値の数は7(多くとも8)である。この場合には、端末が、ng−eNBにRRC要求を送信する前に、原因値に関する対応する処理を行わない場合、原因値が送信されるときに例外が発生する。
本出願で説明される技術的解決策は、前述の問題を解決するためのものである。
本出願の以下の実施形態で説明される端末は、ng−eNBを介して5GCにアクセスすることができる任意の端末であることに留意されたい。本出願の実施形態では、端末は、モノのインターネットに適用された端末機器を含み得るが、これに限定されず、例えば、NB−IoTにアクセスする端末機器(「NB−IoT端末」と呼ばれ得る):スマートメータ読み取り装置、ロジスティクス追跡装置、環境監視装置などであり得ることを理解されたい。端末は、移動局(Mobile Station、MS)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ハンドセット(handset)、ポータブル機器(portable equipment)などをさらに含み得るが、これに限定されない。端末機器は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。例えば、端末機器は、携帯電話(もしくは「セルラ」電話と呼ばれる)または無線通信機能を有するコンピュータであり得る。あるいは、端末機器は、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載のモバイル機器であり得る。
図4は、本出願による通信方法の実施形態1の概略的流れ図である。図4に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
S401:任意選択で、端末が、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定する。
任意選択で、端末の第1のプロトコル層が、第2のプロトコル層から、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を取得し得る。
任意選択で、第1のプロトコル層はNASであってもよく、第2のプロトコル層はRRC層であってもよい。
例えば、第1のプロトコル層は具体的には、図3に示される5GS NASであってもよく、第2のプロトコル層は図3に示されるE−UTRA RRCであってもよい。
説明を容易にするために、本出願の以下の実施形態を、第1のプロトコル層が5GS NASであり、第2のプロトコル層がE−UTRA RRCである例を使用して説明する。しかしながら、本出願はそれだけに限定されず、第1のプロトコル層と第2のプロトコル層とは、代替として、別の無線通信システムまたはアクセス技術のプロトコル層であってもよいことに留意されたい。
任意選択で、第1の無線アクセス技術はE−UTRAであってもよい。
S402:端末が、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、アクセス識別(Access Identity、AI)、アクセスカテゴリ(Access Category、AC)、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む。
アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むことは具体的には、以下のいくつかの場合を含む。
(1)アクセス情報がAIを含む。
(2)アクセス情報がACを含む。
(3)アクセス情報が第2の原因値を含む。
(4)アクセス情報がAIおよびACを含む。
(5)アクセス情報がAIおよび第2の原因値を含む。
(6)アクセス情報がACおよび第2の原因値を含む。
(7)アクセス情報がAI、AC、および第2の原因値を含む。
任意選択で、AIおよびACを取得するプロセスは以下であり得る。
5GS NASが、以下のイベントのうちの1つによってトリガされたアクセス試行(access attempt)が発生するかどうかをリアルタイムで検出する。
(1)端末が5Gモビリティ管理(Mobility Management、MM)アイドル状態(5G MM−IDLE)から5G MM接続状態(5G MM−CONNECTED)に切り替わる必要があるイベント。
(2)端末が5G MM接続状態または(RRCの第3の状態の指示を伴う)5G MM接続状態にあるときに発生する以下のイベント。
A.5G MMが、上位層からMO−MMTEL音声通話開始指示(すなわち、MO−MMTEL−voice−call−started indication)、MO−MMTELビデオ通話開始指示(すなわち、MO−MMTEL−video−call−started indication)、MO−SMSoIP試行開始指示(すなわち、MO−SMSoIP−attempt−started indication)などを受け取る。
B.5G MMが、上位層から、端末によって開始されたSMS over NAS要求などを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
C.5G MMが、上位層から、プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションを確立するためのUL NAS TRANSPORTメッセージを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
D.5G MMが、上位層から、PDUセッションを変更するためのUL NAS TRANSPORTメッセージを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
E.5G MMが、上位層から、既存のPDUセッションを再確立するために使用されるユーザプレーンリソースの要求を受け取る。
前述のイベントのうちの1つが発生したこと検出すると、5GS NASは、事前設定のマッピング関係に基づいて少なくとも1つのAIおよび1つのACを取得する。
事前設定のマッピング関係は具体的には、プロトコルで指定されたマッピング関係であり得る。
AIは、AI識別子またはインデックス値によって区別され得る。例えば、AI0とAI1とは、特定の意味を有するAIを別々に識別する。これに対応して、ACも、AC識別子またはインデックス値によって区別され得る。例えば、AC0とAC1とは、特定の意味を有するACを別々に識別する。
例えば、マルチメディア優先サービス(Multimedia Priority Service、MPS)が端末のために構成される場合、5GS NASはAI1にマップされる。ミッションクリティカルサービス(Mission Critical Service、MCS)が端末のために構成される場合、5GS NASはAI2にマップされる。
例えば、アクセス試行の1つのタイプはページング(paging)への応答であり、5GS NASはAC0にマップされる。アクセス試行のタイプが緊急通報である場合、5GS NASはAC2にマップされる。
任意選択で、第2の原因値を取得するプロセスは以下のとおりであり得る。
5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいて第2の原因値を決定する。
アクセス試行のタイプは、呼タイプを識別するために使用される。例えば、アクセス試行のタイプは、緊急通報、ページングへの応答、端末によって開始されたビデオ通話などであり得る。
第2の原因値は第2の無線アクセス技術のセットアップ原因値である。任意選択で、第2の無線アクセス技術はNRであってもよい。
例えば、5GS NASは、以下の表1に基づいて第2の原因値を取得する。AIの値は、AI0、AI1、…、およびAIXを含み、ACの値は、AC0、AC1、…、およびACYを含み、第2の原因値(すなわち、表のRRCセットアップ原因値)は、N個の異なる値を含む。Xは0より大きい整数であり、Yは0より大きい整数であり、Nは0より大きい整数である。
さらに、AI、AC、および第2の原因値を取得した後、端末は、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つに基づいて第1の原因値を決定し得る。
任意選択で、端末は、第1の原因値を、以下の3つの方法で決定してもよい。
(1)端末が、第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
例えば、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、以下の表2で定義された形で表され得る。第1の原因値はM個の異なる値を含み、Mは0より大きい整数であり、MはNより小さい。
任意選択で、1つの可能な実施態様では、第1の原因値のすべての値が第2の原因値の値と同じであり、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値がある。この場合には、第2の原因値内の複数の異なる値が、第1の原因値内の1つの同じ値に対応する。この場合には、表2は、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値と、第1の原因値の値との間のマッピング関係のみを含んでいてもよい。例えば、第2の原因値の第kの値(kは、1以上N以下である)が、ビデオサービスを指示するために使用される原因値であり、第1の原因値はこの値を含まない。この場合には、表2は、第2の原因値の第kの値を、第1の原因値の第Lの値(例えば、端末によって開始された音声通話の原因値であり得る、音声サービスを指示する原因値)にマップするよう指示し得る。以下の表2−1を参照されたい。
(2)端末が、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
(3)端末が、第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
例えば、端末は、第1の原因値を、方法(1)において第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、以下の方法のうちのいずれか1つで確立され得る:
コアネットワークが、NASシグナリングメッセージを介して端末にマッピング関係を送信すること、運用管理保守(Operation Administration and Maintenance、OAM)構成が、端末にマッピング関係を送信すること、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成。
オペレータ事前構成は、例えば、オペレータが、事前に端末のデバイスに構成情報を書き込むこと、または、オペレータが、事前に汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module、USIM)に構成情報を書き込むこと、であり得る。USIMカードが端末に挿入された後、端末は構成情報を取得する。
デフォルト構成は、例えば、プロトコルによって指定された構成であり得る。例えば、デフォルト構成は、5GS NASプロトコルまたはE−UTRA RRCプロトコルで指定された、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係であり得る。
AIと第1の原因値との間のマッピング関係およびACと第1の原因値との間のマッピング関係も、前述の方法のうちのいずれか1つで確立されてもよく、詳細は繰り返さない。
AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つに基づいて第1の原因値を決定することに加えて、任意選択で、端末は、アクセス試行のタイプに基づいて第1の原因値をさらに決定してもよいことにも留意されたい。
具体的な実施プロセスにおいて、第1の原因値を決定するための前述の方法は、別々に実施され得るか、または組み合わせて実施され得る。方法が組み合わせて実施される場合、例えば、端末が、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係と、ACと第1の原因値との間のマッピング関係の両方に基づいて決定し得る場合、1つの可能な実施態様は、端末が、第1の原因値を決定するために、マッピング関係、すなわち、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係を取得することである。AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係については、以下の表3に示される、表1の定義方法と同様の定義方法を参照されたい。
任意選択で、1つの可能な実施態様では、第1の原因値のすべての値が第2の原因値の値と同じであり、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値がある。この場合には、表3のいくつかのマッピング関係は表1のマッピング関係と同じである。表3は、表1と異なる部分のみを含んでいてもよい。以下の表3−1に示されるように、表1に従って取得された第2の原因値が第1の原因値の値である場合、表3−1は、AIとACと第1の原因値の値との間のマッピング関係を保持していなくてもよい。
以下で、本出願の任意選択の実施態様を、異なる実行体の観点から説明する。
図3に示される端末のプロトコルスタックの構造を参照すると、端末は、第1のプロトコル層および第2のプロトコル層を含む。第1のプロトコル層は、例えば、NASであってもよく、第2のプロトコル層は、例えば、RRC層であってもよい。先行技術では、例えば、端末はgNBを介して5GCにアクセスする。まず、端末の5GS NASがNR原因値を生成する。次いで、5GS NASはNR原因値をNR RRCに送り、NR RRCはNR原因値をgNBに送る。
端末はこのステップを、以下の2つの任意選択の方法で行い得る。
(1)第1のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
具体的には、第1のプロトコル層は、前述のマッピング方法のいずれか1つまたはそれらの組み合わせで第1の原因値を決定し得る。
例えば、第1のプロトコル層は5GS NASであり、端末は、第1の原因値を、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。この方法の具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
5GS NASがまずAIおよびACを取得し、次いで5GS NASは、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて第1の原因値を取得する。
これに対応して、この実施態様では、さらに、5GS NASは、第1の原因値をE−UTRA RRCに送り、E−UTRA RRCは、第1の原因値をng−eNBに直接送る。すなわち、第2のプロトコル層は、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、次いで、第1の原因値を含む第1のメッセージを送る。
(2)第2のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
この方法では、第2のプロトコル層はまず、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、次いで、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
具体的には、第1のプロトコル層は、第2のプロトコル層に、AI、AC、または第2のアクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを送る。任意選択で、第1のプロトコル層は、第2のプロトコル層に、アクセス試行のタイプをさらに送ってもよい。情報を受け取った後、第2のプロトコル層は、第1の原因値を、前述のマッピング方法のうちのいずれか1つまたはそれらの組み合わせで決定し得る。
例えば、第1のプロトコル層は5GS NASであり、端末は、第1の原因値を、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。この方法の具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
5GS NASがまずAIおよびACを取得し、次いで5GS NASは、AIおよびACをE−UTRA RRCに送る。AIおよびACを受け取った後、E−UTRA RRCは、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて第1の原因値を取得する。
任意選択で、第1のプロトコル層は、以下の方法で第2のプロトコル層に、AI、AC、または第2のアクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを送る。
(1)第1のプロトコル層が第2の無線アクセス技術に対応する第2の原因値を決定し、第1のプロトコル層は第2の原因値を第1の無線アクセス技術の第2のプロトコル層に送る。
(2)第1のプロトコル層が、端末によって使用された無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)が第1の無線アクセス技術であると判断した場合、第1のプロトコル層はAIおよびACを第2のプロトコル層に直接送る。
(3)第1のプロトコル層が、端末によって使用された無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)が第1の無線アクセス技術であると判断した場合、第1のプロトコル層は第2の無線アクセス技術に対応する第2の原因値を決定する。第2の原因値が第1の無線アクセス技術の第1の原因値の値ではない場合、第1のプロトコル層はAIおよびACを第2のプロトコル層に直接送る。第1のプロトコル層によって決定された第2の原因値が第1の無線アクセス技術の第1の原因値の値である場合、第1のプロトコル層は、第2の原因値を、第1の無線アクセス技術の第1の原因値として第2のプロトコル層に直接送る。例えば、第1のプロトコル層は第2の原因値を生成する。第1の原因値の値が第2の原因値を含む場合、第1のプロトコル層は、第2の原因値を、第1の原因値として第2のプロトコル層に直接送るので、第2のプロトコル層は第2の原因値を第1のメッセージで搬送する。第1の原因値の値が第2の原因値を含まない場合、第1のプロトコル層は第2のプロトコル層にAIおよびACを送るので、第2のプロトコル層は、AIおよびACに基づいて(例えば、表3−1に示されるマッピング関係に従って)第1の原因値を取得する。
S403:端末が、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む。
具体的には、前述のステップを介して第1の原因値を決定した後、端末は、第1のメッセージを介して第1の原因値を送信する。
任意選択で、第1のメッセージは、新しいRRC接続を確立するためのメッセージ、RRC接続を再開するためのメッセージ、またはRRC接続を再確立するためのメッセージであり得る。新しいRRC接続を確立するためのメッセージは、RRC接続要求メッセージ(RRC Connection Request)であってもよく、RRC接続を再開するためのメッセージは、RRC接続再開要求メッセージ(RRC Connection Resume Request)であってもよく、RRC接続を再確立するためのメッセージは、RRC接続再確立要求メッセージ(RRC Connection Reestablishment Request)であってもよい。
本実施形態では、端末は、第1の原因値を、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つを含むアクセス情報に基づいて決定してもよく、第1の原因値は第1の無線アクセス技術の原因値であり、第2の原因値は第2の無線アクセス技術の原因値である。したがって、無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、端末によって無線アクセス機器に送信され、異なるコアネットワークとの通信に使用される原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送され得る。このようにして、端末が1つの無線アクセス技術を使用して複数のコアネットワークにアクセスするときに、端末は原因値を首尾よく報告することができる。例えば、端末がng−eNBを介してEPCにアクセスするとき、E−UTRAの第1の原因値が使用される。端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするとき、対応する第1の無線アクセス技術はE−UTRAであり、対応する第2の無線アクセス技術はNRである。したがって、端末は、AI、AC、またはNR原因値の少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定し得る。具体的には、5GCにアクセスするとき、端末はng−eNBに原因値を報告するためにE−UTRAも使用し得る。これにより、端末がng−eNBを介してEPCおよび5GCにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるようになる。
本出願では、第1の無線アクセス技術がE−UTRAであり、第2の無線アクセス技術がNRであり、第1のプロトコル層が5GS NASであり、第2のプロトコル層がE−UTRA RRCである例を、以下で本出願の完全な実行プロセスを説明するために使用する。
図5Aおよび図5Bは、本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。図5Aおよび図5Bに示されるように、第1の原因値が5GS NASによって生成され、E−UTRA RRCに送られる。具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
S501:任意選択で、5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。このステップの前に、端末がセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。この場合には、RRC層の無線アクセス技術は、端末がキャンプオンするセルによって使用される無線アクセス技術である。例えば、端末がE−UTRAセルにキャンプオンする場合、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAである。
この場合には、5GS NASはすでに動作状態にあるので、端末によってアクセスされたRANはNG−RANであることに留意されたい。NG−RANは2つの無線アクセス技術、NRおよびE−UTRA、を提供することができる。したがって、5GS NASは、RRC層に対応する無線アクセス技術がNRまたはE−UTRAであることを知ることができる。5GS NASの機能が、NR RRCおよびE−UTRA RRCに異なるパラメータ(例えば、原因値)を提供することを含む場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかを取得する必要がある。5GS NASがRRCに一貫したサービスを提供する(すなわち、NR RRCとE−UTRA RRCとを区別する必要がない)場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかをさらに取得しなくてもよい。
S502:5GS NASが、RRC層をトリガしてRRC接続を確立させるために、RRC層に要求を送る。
S503:5GS NASが、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAであると判断する。
S504:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値(第2の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
S505:5GS NASが、AI、AC、第2の原因値、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値(第1の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってE−UTRA原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表2、表2−1、表3、または表3−1に従って第1の原因値を決定する。S504は任意選択のステップであることに留意されたい。例えば、5GS NASが第1の原因値をAIおよびACのみに基づいて決定する場合、S504は行われなくてもよい。
S506:5GS NASが、AI、AC、およびE−UTRA原因値をE−UTRA RRC層に送る。
S507:E−UTRA RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S508:E−UTRA RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S509が行われる。セルが規制状態にない場合、S510が行われる。
S509:E−UTRA RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S510:E−UTRA RRC層がng−eNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージは、メッセージ3(Message3、MSG3)と呼ばれる。MSG3は、ng−eNBに、端末が接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、E−UTRA原因値を搬送する。
S511:ng−eNBがMSG3を受け取り、MSG3内のE−UTRA原因値を取得する。
S512:ng−eNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、メッセージ4(Message4、MSG4)を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、ng−eNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、E−UTRA原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
図6Aおよび図6Bは、本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。図6Aおよび図6Bに示されるように、第1の原因値が5GS NASによって生成され、E−UTRA RRCに送られる。具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
S601:5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。
このステップの前に、端末がセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。
S602:5GS NASが、RRC層をトリガして、RRC接続確立、RRC接続再開、またはRRC接続再確立を行わせるために、RRC層にAccess Attemptを送る。
S603:5GS NASが、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAであると判断する。
S604:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値(第2の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
S605:5GS NASが、AI、AC、およびNR原因値をE−UTRA RRC層に送る。
S604は任意選択のステップであることに留意されたい。例えば、E−UTRA RRC層がNR原因値を使用して第1の原因値を決定しなくてもよい場合、S504は行われる必要がない。加えて、このステップでは、5GS NASは、NR原因値をE−UTRA RRC層に送る必要もない。
S606:E−UTRA RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S607:E−UTRA RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S608が行われる。セルが規制状態にない場合、S609およびS610が行われる。
S608:E−UTRA RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S609:E−UTRA RRC層が、AI、AC、NR原因値、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定する。任意選択で、ステップS609は、ステップS605とステップS607との間に行われてもよい。
具体的には、E−UTRA RRC層は、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってE−UTRA原因値を決定し得る。
例えば、E−UTRA RRCは、表2、表2−1、表3、または表3−1に従って第1の原因値を決定する。
S610:E−UTRA RRC層がng−eNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージはMSG3と呼ばれる。MSG3は、ng−eNBに、端末がRRC接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、E−UTRA原因値を搬送する。
S611:ng−eNBがMSG3を受け取り、MSG3内のE−UTRA原因値を取得する。
S612:ng−eNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、MSG4を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、ng−eNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、E−UTRA原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
本出願における技術的解決策をより明確にするために、以下で、端末がgNBを介して5GCにアクセスするプロセスを説明する。
図7は、本出願による通信方法の第3のインタラクション流れ図である。図7に示されるように、端末がgNBを介して5GCにアクセスする具体的なプロセスは以下のとおりである。
S701:任意選択で、5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。
このステップの前に、端末はセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。この場合には、RRC層の無線アクセス技術は、端末がキャンプオンするセルによって使用される無線アクセス技術である。例えば、端末がE−UTRAセルにキャンプオンする場合、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAである。
この場合には、5GS NASはすでに動作状態にあるので、端末によってアクセスされたRANはNG−RANであることに留意されたい。NG−RANは2つの無線アクセス技術、NRおよびE−UTRA、を提供することができる。したがって、5GS NASは、RRC層に対応する無線アクセス技術がNRまたはE−UTRAであることを知ることができる。5GS NASの機能が、NR RRCおよびE−UTRA RRCに異なるパラメータ(例えば、原因値)を提供することを含む場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかを取得する必要がある。5GS NASがRRCに一貫したサービスを提供する(すなわち、NR RRCとE−UTRA RRCとを区別する必要がない)場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかをさらに取得しなくてもよい。
S702:5GS NASが、RRC層をトリガして、RRC接続確立、RRC接続再開、またはRRC接続再確立を行わせるために、RRC層に要求を送る。
S703:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値を決定する。例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
S704:5GS NASが、AI、AC、およびNR原因値をNR RRC層に送る。
S705:NR RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S706:NR RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S707が行われる。セルが規制状態にない場合、S708およびS709が行われる。
S707:NR RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S708:NR RRC層がgNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージはMSG3と呼ばれる。MSG3は、gNBに、端末が接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、NR原因値を搬送する。
S709:gNBがMSG3を受け取り、MSG3内のNR原因値を取得する。
S710:gNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、MSG4を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、gNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、NR原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
具体的な実施プロセスにおいて、図5Aおよび図5B、図6Aおよび図6B、ならびに図7に示される実施形態は、図4に示される技術的解決策と組み合わせて別々に実施され得る。例えば、図5Aおよび図5Bに示される実行手順では、5GS NASは、図4に示される方法を使用してNR原因値およびE−UTRA原因値を決定し得る。図6Aおよび図6Bに示される実行手順では、5GS NASは、図4に示される方法を使用してNR原因値を決定し、E−UTRA RRC層は、図4に示される方法を使用してE−UTRA原因値を決定し得る。加えて、図4に示される方法では、異なる解決策が実施のために組み合わされてもよい。例えば、5GS NASは、AIもしくはACのみに基づいて第1の原因値を決定してもよく、または5GS NASは、AIとACの両方に基づいて第1の原因値を決定してもよい。
図8は、本出願による通信装置のエンティティブロック図である。任意選択で、本通信装置は、端末機器であり得るか、または端末機器内の何らかの装置、例えば、端末機器内のチップシステムであり得る。任意選択で、チップシステムは、前述の方法実施形態における機能の実施、例えば、前述の方法におけるデータおよび/または情報の生成、受信、送信、または処理において端末機器をサポートするように構成される。任意選択で、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、端末機器に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、別のディスクリートデバイスまたは回路構造をさらに含み得る。
図8に示されるように、本通信装置は、
プロセッサ801であって、プロセッサ801が、メモリ802に結合され、メモリ802内の命令を読み出し、実行して、
RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定すること、
アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むこと、および
第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含むこと
を実施するように構成される、プロセッサ801
を含む。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、
第2のプロトコル層で、第1の原因値を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、
第2のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、第1の無線アクセス技術はE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術はNR技術を含む。
さらに、第1のプロトコル層はNASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
図9は、本出願による通信装置のモジュールの構造図である。図9に示すように、本装置は、
処理モジュール901であって、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、
アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む、ように構成された処理モジュール901と、
送信モジュール902であって、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む、ように構成された送信モジュール902と
を含む。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、
第2のプロトコル層で、第1の原因値を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、
第2のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、第1の無線アクセス技術はE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術はNR技術を含む。
さらに、第1のプロトコル層はNASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
任意選択で、本通信装置は、前述の方法実施形態におけるデータ、シグナリング、または情報の送信および受信、例えば、第1のメッセージの送信において本通信装置をサポートするように構成された送受信機をさらに含み得る。
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。各実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、各実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本発明の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、もしくはマイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))などであり得る。
本出願の実施形態は、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを当業者は理解するはずである。したがって、本出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実施形態の形態を使用し得る。さらに、本出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むがこれに限定されない)1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を使用し得る。
本出願は、本出願の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサがマシンを生成するために提供され得るので、これらの命令がコンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するように構成された装置が生成される。
またこれらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方法で動作するよう命令することができるコンピュータ可読メモリに格納され得るので、コンピュータ可読メモリに格納されたこれらの命令は命令装置を含む製品を生成する。命令装置は、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされ得るので、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で一連の動作およびステップが行われ、それによってコンピュータ実装処理が生成される。したがって、命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップが提供される。
本出願のいくつかの実施形態が説明されているが、当業者は、基本的な発明概念を知れば、これらの実施形態に変更および改変を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、これら好ましい実施形態ならびに本出願の範囲内に含まれるあらゆる変更および改変を包含するものとして解釈されることを意図されている。
当業者が本出願の範囲を逸脱することなく本出願に様々な改変および変形を加えることができることは自明である。本出願は、本出願の改変および変形が添付の本出願の特許請求の範囲およびこれと均等な技術の範囲内に含まれる限り、これらの改変および変形を包含することを意図されている。
801 プロセッサ
802 メモリ
901 処理モジュール
902 送信モジュール
本出願は通信技術に関し、特に、通信方法および通信装置に関する。
無線通信技術の進化と共に、将来の無線ネットワークシステムは、複数の無線アクセス技術、例えば、第2世代(2nd Generation、2G)無線通信技術、第3世代(3rd Generation、3G)無線通信技術、第4世代(4th Generation、4G)無線通信技術、第5世代(5th Generation、5G)無線通信技術、および将来さらに進化する無線アクセス技術のうちの1つまたは複数を含む可能性がある。加えて、将来の無線ネットワークシステムは、3GPP組織によって規定されない無線アクセス技術、例えば、無線ローカルエリアネットワーク(Wireless LAN、WLAN)、ブルートゥース(登録商標)、または短距離通信技術をさらに含む可能性もある。加えて、1つまたは複数の無線アクセス技術をサポートする無線アクセスネットワーク機器が、異なる技術を使用する複数のコアネットワークに接続される可能性もある。コアネットワークのタイプは、2Gコアネットワーク、3Gコアネットワーク、進化型パケットコア(The Evolved Packet Core、EPC)、5Gコアネットワーク(5G Core、5GC)、将来さらに進化するコアネットワークのタイプなどであり得る。加えて、サービスタイプがますます多様化するので、端末および無線アクセスネットワーク機器の能力はますます強力になる。したがって、端末が無線アクセスネットワーク機器への接続を確立するときに、端末は、無線アクセスネットワークによる処理およびネットワーク最適化のためのより多くの接続確立原因値を提供すると見込まれる。
無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、複数のコアネットワークが属する無線通信システムに対応する原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送される必要がある。
したがって、端末が同じ無線アクセス技術を使用して異なるコアネットワークにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるように、原因値を処理するための方法が提供される必要がある。
本出願は、端末が1つの無線アクセス技術を使用して異なるコアネットワークにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるように、通信方法および通信装置を提供する。
本出願の第1の態様は、通信方法を提供する。本方法は、
端末がまず、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、次いで端末が、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、アクセス識別AI、アクセスカテゴリAC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むこと
を含む。端末が第1の原因値を決定した後、端末はRRC接続を確立するために使用される第1のメッセージを送信し、第1のメッセージを使用して第1の原因値を搬送する。
本方法では、端末は、第1の原因値を、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つを含むアクセス情報に基づいて決定してもよく、第1の原因値は第1の無線アクセス技術の原因値であり、第2の原因値は第2の無線アクセス技術の原因値である。したがって、無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、端末によって無線アクセス機器に送信され、異なるコアネットワークとの通信に使用される原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送され得る。このようにして、端末が1つの無線アクセス技術を使用して複数のコアネットワークにアクセスするときに、端末は原因値を首尾よく報告することができる。例えば、端末がng−eNBを介してEPCにアクセスするとき、E−UTRAの第1の原因値が使用される。端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするとき、対応する第1の無線アクセス技術はE−UTRAであり、対応する第2の無線アクセス技術はNRであり、端末は、AI、AC、またはNR原因値の少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定し得る。具体的には、5GCにアクセスするとき、端末はng−eNBに原因値を報告するためにE−UTRAも使用し得る。これにより、端末がng−eNBを介してEPCおよび5GCにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるようになる。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末は、第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定し得る。
1つの可能な設計では、端末の第1のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定し得る。
1つの可能な設計では、端末の第2のプロトコル層が、端末の第1のプロトコル層から第1の原因値を取得してもよく、第2のプロトコル層は、第1の原因値を含む第1のメッセージを送信する。
1つの可能な設計では、端末の第2のプロトコル層が、端末の第1のプロトコル層からアクセス情報を取得してもよく、端末の第2のプロトコル層は、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
1つの可能な設計では、第1の無線アクセス技術は進化型ユニバーサル地上無線アクセスE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術は新無線NR技術を含む。
1つの可能な設計では、第1のプロトコル層は非アクセス層NASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
1つの可能な設計では、RRC接続を確立することは、新しいRRC接続を確立すること、RRC接続を再開すること、またはRRC接続を再確立することを含む。
1つの可能な設計では、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
1つの可能な設計では、AIと第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
1つの可能な設計では、ACと第1の原因値との間のマッピング関係は、
NASシグナリングメッセージ構成、運用管理保守OAM構成、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成
の各方法のうちのいずれか1つで事前構成され得る。
本出願の第2の態様は通信装置を提供する。本通信装置はプロセッサを含み、プロセッサは、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出し、実行して、第1の態様の方法を実施するように構成される。任意選択で、本通信装置は、第1の態様の方法におけるデータ、シグナリング、または情報の送信および受信、例えば、第1のメッセージの送信において本通信装置をサポートするように構成された送受信機をさらに含み得る。任意選択で、本通信装置は、端末機器であり得るか、または端末機器内の何らかの装置、例えば、端末機器内のチップシステムであり得る。任意選択で、チップシステムは、前述の態様における機能の実施、例えば、前述の方法におけるデータおよび/または情報の生成、受信、送信、または処理において端末機器をサポートするように構成される。1つの可能な設計では、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、端末機器に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、別のディスクリートデバイスまたは回路構造をさらに含み得る。
本出願の第3の態様は通信装置を提供する。本通信装置は、第1の態様を実施する機能を有する。これらの機能は、ハードウェアによって実施され得るか、またはハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実施され得る。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つまたは複数のモジュールを含む。
1つの可能な設計では、本通信装置は、処理モジュールと送信モジュールとを含む。処理モジュールおよび送信モジュールは、前述の方法における対応する機能を行い得る。例えば、処理モジュールは、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む、ように構成され、送信モジュールは、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む、ように構成される。
本出願の第4の態様は可読記憶媒体を提供する。本記憶媒体は、コンピュータプログラムを格納し、コンピュータプログラムは、第1の態様による方法を行うために使用される命令を含む。
本出願の第5の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。本コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムコードを含み、コンピュータプログラムコードが実行されると、コンピュータは第1の態様による方法を行うことができるようになる。
コンピュータプログラムコードの一部または全部を第1の記憶媒体に格納することができることに留意されたい。第1の記憶媒体を、プロセッサと共にカプセル化することもでき、またはプロセッサと切り離してカプセル化することもできる。これについては本出願の本実施形態では特に限定されない。
5G無線通信システムのシステムアーキテクチャ図である。
ng−eNBが5GCとEPCの両方に接続されることを示す概略的接続図である。
2つの無線アクセス技術をサポートする端末のプロトコルスタックおよび端末とng−eNBとの間の接続のアーキテクチャ図である。
本出願による通信方法の実施形態1の概略的流れ図である。
本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。
本出願による通信方法の第3のインタラクション流れ図である。
本出願による通信装置のエンティティブロック図である。
本出願による通信装置のモジュールの構造図である。
まず、本出願の実施形態に記載される「少なくとも1つ」とは、「1つ」または「1つもしくは複数」を表すことを理解されたい。例えば、「A、B、またはCの少なくとも1つを含む」は以下の意味を指示し得る。
(1)Aを含む
(2)Bを含む
(3)Cを含む
(4)AおよびBを含む
(5)AおよびCを含む
(6)BおよびCを含む
(7)A、B、およびCを含む
無線通信アクセス技術の進化過程では、2G、3G、4G、および5Gなどの様々な無線アクセス技術が絶え間なく出現する。4Gおよび5Gを例に取る。4G無線通信システムは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access、E−UTRA)技術に基づいて通信を行い、5G無線通信システム(5G System、5GS)は、新無線(New Radio、NR)技術に基づいて通信を行う。端末は、1つまたは複数の無線アクセス技術を使用して無線アクセスネットワーク機器に接続され得る。例えば、異なる端末が、NR技術およびE−UTRA技術を使用して5Gコアネットワークに別々にアクセスする場合がある。したがって、異なる端末によって使用されるNAS層はすべて5GS NASであり、異なる端末によって使用されるRRC層は、対応するNR RRC層またはE−UTRA RRC層である。
本出願で提供される技術的解決策は、前述の無線アクセス技術および前述の無線アクセス技術以外の様々な無線アクセス技術に適用され得る。説明を容易にするために、本出願の以下の実施形態を、5GシステムのNR技術および4GシステムのE−UTRA技術を例に使用して説明する。しかし、本出願はこれに限定されない。
図1は、5G無線通信システムのシステムアーキテクチャ図である。図1に示されるように、5G無線通信システムは主に、5GCおよび5G RAN(NG−RANとも呼ばれる)を含む。5GCは、5GSのコアネットワークであり、アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)、ならびに別のネットワーク要素を含み得る。5G RANは、5G無線通信システムにおける無線アクセスネットワークである。5G RANには、2つのタイプのRANノード、gNBおよびng−eNBがある。gNBは、端末にユーザプレーンプロトコルスタックおよびNRの制御プレーンプロトコルスタックの終端点を提供する。ng−eNBは、端末にユーザプレーンプロトコルスタックおよびE−UTRAの制御プレーンプロトコルスタックの終端点を提供する。ng−eNBは5GCに接続され得るので、端末はng−eNBを介して5GCにアクセスする。加えて、ng−eNBは4G EPCに接続され得るので、端末はng−eNBを介してEPCにアクセスする。
ng−eNBが5GCに接続される場合、ng−eNB E−UTRA技術が端末に無線伝送リソースを提供し、端末に5GCサービスを提供する。
実際の展開では、ng−eNBが5GCもしくはEPCのみに接続される場合もあり、またはng−eNBが5GCとEPCの両方に接続される場合もある。図2は、ng−eNBが5GCとEPCの両方に接続されることを示す概略的接続図である。図2に示されるように、ng−eNBは、5GCとEPCの両方に接続される。加えて、端末は、従来のeNBを介してEPCにアクセスし、gNBを介して5GCにアクセスすることもできる。具体的には、ng−eNBとgNBの両方が5GCに接続され、端末は、ng−eNBまたはgNBを介して5GCにアクセスし得る。ng−eNBとgNBは、基地局間の通信を実施し、端末に関連した情報を交換するために互いに接続され得る。加えて、ネットワークに依然として従来のeNBがある場合、ng−eNBとeNBも、基地局間の通信を実施し、端末に関連した情報を交換するために互いに接続される。従来のLTE端末はeNBまたはng−eNBを介してEPCにアクセスし得る。
以上から、端末は、gNBを介して5GCにアクセスし得るか、またはng−eNBを介して5GCにアクセスし得ることが分かる。ng−eNBは、5GCとEPCの両方に接続され得る。
図3は、2つの無線アクセス技術をサポートする端末のプロトコルスタックおよび端末とng−eNBとの間の接続のアーキテクチャ図である。図3に示されるように、端末は、NR技術とE−UTRA技術の両方をサポートし、すなわち、端末は5GCとEPCの両方にアクセスすることができる。端末は、gNBとng−eNBの両方を介した5GCへのアクセスをサポートするものとする。この場合には、図3に示されるように、端末は、例えば、NR RRCプロトコル層、NR下位プロトコル層(例えば、RLC層、MAC層、およびPHY層)、ならびに、略して5GS NASプロトコル層と呼ばれる、5GSのために定義された非アクセス層(Non−Access Stratum、NAS)を含む、NRエアインターフェースプロトコルスタックをサポートする。加えて、端末は、例えば、E−UTRA RRCプロトコル層、E−UTRA下位プロトコル層、および5GS NASプロトコル層を含む、E−UTRAエアインターフェースプロトコルスタックをさらにサポートする。加えて、端末は、ng−eNBまたはeNBを介したEPCへのアクセスをサポートするものとするので、端末は、略してEPS NASと呼ばれる、EPSのために定義されたNASプロトコル層をさらにサポートする必要がある。端末が1つのアクセス方法をサポートする場合、端末は内部で対応するプロトコルスタックをサポートする必要がある。すなわち、端末にE−UTRAを介して5GCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくとも5GS NASプロトコル層およびE−UTRA RRCプロトコル層を有する必要がある。端末にNRを介して5GCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくとも5GS NASプロトコル層およびNR RRCプロトコル層を有する必要がある。端末にE−UTRAを介してEPCにアクセスする能力がある場合、端末は、少なくともEPS NASプロトコル層およびE−UTRA RRCプロトコル層を有する必要がある。図3では、2つの無線アクセス技術をサポートする端末のみが例として使用されていることに留意されたい。しかしながら、本出願の本実施形態は、1つの無線アクセス技術をサポートする端末にも適用可能である。例えば、端末に図3に示されるNR RRCプロトコル層およびNR下位層がない場合、本出願の本実施形態における技術的解決策がやはり適用され得る。加えて、端末に図3に示されるEPS NASがない場合にも、本出願の本実施形態における技術的解決策がやはり適用され得る。
本出願における技術的解決策は主に、端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするシナリオのためのものであることに留意されたい。しかしながら、当業者が本出願における技術的解決策をより良く理解できるように、本出願の以下の実施形態では端末がgNBを介して5GCにアクセスするプロセスも説明される。
コアネットワーク(例えば、5GCやEPC)にシグナリングまたはデータを送信する前に、既存の端末はまず、RRC接続を確立するために、基地局(例えば、gNBやng−eNB)にRRC要求を送信する必要がある。RRC要求を送信するとき、端末は、RRC要求を使用して、端末の現在のアクセスの原因を識別する原因値を搬送する。RRC要求は、新しいRRC接続を確立するか、またはRRC接続を再開するよう要求するために使用され得る。RRC接続を再開することは、UEが第3の状態(または非アクティブ(inactive)状態と呼ばれる)から接続状態に切り替わるときに、中断されたRRC接続を通常の通信に使用できるRRC接続に再開すること、であり得る。これに対応して、特定のRRCメッセージは、RRC接続要求(すなわち、RRC Connection Request)、RRCセットアップ要求(すなわち、RRC Setup Request)、RRC再開要求(すなわち、RRC Resume Request)、RRC接続再開要求(すなわち、RRC Connection Resume Request)などであり得る。
先行技術では、LTE関連のプロトコルで指定されるように、RRC要求の原因値は合計3ビットを占有し、最大8つの値を搬送し得る。現在のプロトコルは7つの原因値を指定する(7を超える原因値、例えば、8つの原因値が、LTEシステムの将来の展開において定義されることは除外されない)。それらは、緊急事態(すなわち、emergency)、高優先度アクセス(すなわち、high Priority Access)、モバイル終端アクセス(mobile terminating access、mt−Access)、モバイル発信シグナリング(mobile originating signaling、mo−Signalling)、モバイル発信データ(mobile originating data、mo−Data)、遅延耐性アクセス(すなわち、delay Tolerant Access)、およびモバイル発信音声通話(mobile originating voice call、mo−Voice Call)である。
しかしながら、5GSでは、ビデオサービスなどのサービスに対する5GSのより高度な要件などの理由で、RRC要求において端末によって搬送され得る原因値の数が、EPSシステムで指定された7より大きい場合があり、例えば、8または9以上であり得る。5GSで比較的多数の原因値が指定される場合、より多くのフィールドが原因値を搬送するためにRRC要求において占有される必要がある。
図3のプロトコルスタックの概略図を参照すると、先行技術においては、端末が5GCにアクセスするときに送信されるRRC要求内の原因値は、5GS NASによって生成され、次いで、RRCメッセージを介して下位層プロトコルスタックによって送信される。端末がgNBを介して5GCにアクセスする場合、端末はgNBにRRC要求を送信する。1つの可能な場合には、gNBは、NR技術を使用して新無線として端末に無線伝送リソースを提供するので、NRは新しいRRCメッセージフォーマットを定義でき、EPSの場合よりも多くのフィールドが、原因値を搬送するために直接使用され得る。
しかしながら、端末がng−eNBを介して5GCにアクセスする場合、端末はng−eNBにRRC要求を送信する必要がある。上述のように、ng−eNBは、E−UTRA技術を使用して端末に無線伝送リソースを提供する。したがって、RRC要求において原因値によって占有されるフィールドの長さは、E−UTRAプロトコルの仕様に準拠する必要があり、すなわち、原因値の数は7(多くとも8)である。この場合には、端末が、ng−eNBにRRC要求を送信する前に、原因値に関する対応する処理を行わない場合、原因値が送信されるときに例外が発生する。
本出願で説明される技術的解決策は、前述の問題を解決するためのものである。
本出願の以下の実施形態で説明される端末は、ng−eNBを介して5GCにアクセスすることができる任意の端末であることに留意されたい。本出願の実施形態では、端末は、モノのインターネットに適用された端末機器を含み得るが、これに限定されず、例えば、NB−IoTにアクセスする端末機器(「NB−IoT端末」と呼ばれ得る):スマートメータ読み取り装置、ロジスティクス追跡装置、環境監視装置などであり得ることを理解されたい。端末は、移動局(Mobile Station、MS)、移動端末(Mobile Terminal)、携帯電話(Mobile Telephone)、ユーザ機器(User Equipment、UE)、ハンドセット(handset)、ポータブル機器(portable equipment)などをさらに含み得るが、これに限定されない。端末機器は無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信し得る。例えば、端末機器は、携帯電話(もしくは「セルラ」電話と呼ばれる)または無線通信機能を有するコンピュータであり得る。あるいは、端末機器は、ポータブル、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、または車載のモバイル機器であり得る。
図4は、本出願による通信方法の実施形態1の概略的流れ図である。図4に示されるように、本方法は以下のステップを含む。
S401:任意選択で、端末が、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定する。
任意選択で、端末の第1のプロトコル層が、第2のプロトコル層から、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を取得し得る。
任意選択で、第1のプロトコル層はNASであってもよく、第2のプロトコル層はRRC層であってもよい。
例えば、第1のプロトコル層は具体的には、図3に示される5GS NASであってもよく、第2のプロトコル層は図3に示されるE−UTRA RRCであってもよい。
説明を容易にするために、本出願の以下の実施形態を、第1のプロトコル層が5GS NASであり、第2のプロトコル層がE−UTRA RRCである例を使用して説明する。しかしながら、本出願はそれだけに限定されず、第1のプロトコル層と第2のプロトコル層とは、代替として、別の無線通信システムまたはアクセス技術のプロトコル層であってもよいことに留意されたい。
任意選択で、第1の無線アクセス技術はE−UTRAであってもよい。
S402:端末が、アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、アクセス識別(Access Identity、AI)、アクセスカテゴリ(Access Category、AC)、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む。
アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むことは具体的には、以下のいくつかの場合を含む。
(1)アクセス情報がAIを含む。
(2)アクセス情報がACを含む。
(3)アクセス情報が第2の原因値を含む。
(4)アクセス情報がAIおよびACを含む。
(5)アクセス情報がAIおよび第2の原因値を含む。
(6)アクセス情報がACおよび第2の原因値を含む。
(7)アクセス情報がAI、AC、および第2の原因値を含む。
任意選択で、AIおよびACを取得するプロセスは以下であり得る。
5GS NASが、以下のイベントのうちの1つによってトリガされたアクセス試行(access attempt)が発生するかどうかをリアルタイムで検出する。
(1)端末が5Gモビリティ管理(Mobility Management、MM)アイドル状態(5G MM−IDLE)から5G MM接続状態(5G MM−CONNECTED)に切り替わる必要があるイベント。
(2)端末が5G MM接続状態または(RRCの第3の状態の指示を伴う)5G MM接続状態にあるときに発生する以下のイベント。
A.5G MMが、上位層からMO−MMTEL音声通話開始指示(すなわち、MO−MMTEL−voice−call−started indication)、MO−MMTELビデオ通話開始指示(すなわち、MO−MMTEL−video−call−started indication)、MO−SMSoIP試行開始指示(すなわち、MO−SMSoIP−attempt−started indication)などを受け取る。
B.5G MMが、上位層から、端末によって開始されたSMS over NAS要求などを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
C.5G MMが、上位層から、プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションを確立するためのUL NAS TRANSPORTメッセージを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
D.5G MMが、上位層から、PDUセッションを変更するためのUL NAS TRANSPORTメッセージを受け取る(UEが、要求によってトリガされたサービス要求手順において5G MMアイドル状態から5G MM接続状態に切り替わる必要がある場合を除く)。
E.5G MMが、上位層から、既存のPDUセッションを再確立するために使用されるユーザプレーンリソースの要求を受け取る。
前述のイベントのうちの1つが発生したこと検出すると、5GS NASは、事前設定のマッピング関係に基づいて少なくとも1つのAIおよび1つのACを取得する。
事前設定のマッピング関係は具体的には、プロトコルで指定されたマッピング関係であり得る。
AIは、AI識別子またはインデックス値によって区別され得る。例えば、AI0とAI1とは、特定の意味を有するAIを別々に識別する。これに対応して、ACも、AC識別子またはインデックス値によって区別され得る。例えば、AC0とAC1とは、特定の意味を有するACを別々に識別する。
例えば、マルチメディア優先サービス(Multimedia Priority Service、MPS)が端末のために構成される場合、5GS NASはAI1にマップされる。ミッションクリティカルサービス(Mission Critical Service、MCS)が端末のために構成される場合、5GS NASはAI2にマップされる。
例えば、アクセス試行の1つのタイプはページング(paging)への応答であり、5GS NASはAC0にマップされる。アクセス試行のタイプが緊急通報である場合、5GS NASはAC2にマップされる。
任意選択で、第2の原因値を取得するプロセスは以下のとおりであり得る。
5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいて第2の原因値を決定する。
アクセス試行のタイプは、呼タイプを識別するために使用される。例えば、アクセス試行のタイプは、緊急通報、ページングへの応答、端末によって開始されたビデオ通話などであり得る。
第2の原因値は第2の無線アクセス技術のセットアップ原因値である。任意選択で、第2の無線アクセス技術はNRであってもよい。
例えば、5GS NASは、以下の表1に基づいて第2の原因値を取得する。AIの値は、AI0、AI1、…、およびAIXを含み、ACの値は、AC0、AC1、…、およびACYを含み、第2の原因値(すなわち、表のRRCセットアップ原因値)は、N個の異なる値を含む。Xは0より大きい整数であり、Yは0より大きい整数であり、Nは0より大きい整数である。
さらに、AI、AC、および第2の原因値を取得した後、端末は、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つに基づいて第1の原因値を決定し得る。
任意選択で、端末は、第1の原因値を、以下の3つの方法で決定してもよい。
(1)端末が、第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
例えば、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、以下の表2で定義された形で表され得る。第1の原因値はM個の異なる値を含み、Mは0より大きい整数であり、MはNより小さい。
任意選択で、1つの可能な実施態様では、第1の原因値のすべての値が第2の原因値の値と同じであり、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値がある。この場合には、第2の原因値内の複数の異なる値が、第1の原因値内の1つの同じ値に対応する。この場合には、表2は、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値と、第1の原因値の値との間のマッピング関係のみを含んでいてもよい。例えば、第2の原因値の第kの値(kは、1以上N以下である)が、ビデオサービスを指示するために使用される原因値であり、第1の原因値はこの値を含まない。この場合には、表2は、第2の原因値の第kの値を、第1の原因値の第Lの値(例えば、端末によって開始された音声通話の原因値であり得る、音声サービスを指示する原因値)にマップするよう指示し得る。以下の表2−1を参照されたい。
(2)端末が、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
(3)端末が、第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。
例えば、端末は、第1の原因値を、方法(1)において第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係は、以下の方法のうちのいずれか1つで確立され得る:
コアネットワークが、NASシグナリングメッセージを介して端末にマッピング関係を送信すること、運用管理保守(Operation Administration and Maintenance、OAM)構成が、端末にマッピング関係を送信すること、オペレータ事前構成、およびデフォルト構成。
オペレータ事前構成は、例えば、オペレータが、事前に端末のデバイスに構成情報を書き込むこと、または、オペレータが、事前に汎用加入者識別モジュール(Universal Subscriber Identity Module、USIM)に構成情報を書き込むこと、であり得る。USIMカードが端末に挿入された後、端末は構成情報を取得する。
デフォルト構成は、例えば、プロトコルによって指定された構成であり得る。例えば、デフォルト構成は、5GS NASプロトコルまたはE−UTRA RRCプロトコルで指定された、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係であり得る。
AIと第1の原因値との間のマッピング関係およびACと第1の原因値との間のマッピング関係も、前述の方法のうちのいずれか1つで確立されてもよく、詳細は繰り返さない。
AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つに基づいて第1の原因値を決定することに加えて、任意選択で、端末は、アクセス試行のタイプに基づいて第1の原因値をさらに決定してもよいことにも留意されたい。
具体的な実施プロセスにおいて、第1の原因値を決定するための前述の方法は、別々に実施され得るか、または組み合わせて実施され得る。方法が組み合わせて実施される場合、例えば、端末が、第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係と、ACと第1の原因値との間のマッピング関係の両方に基づいて決定し得る場合、1つの可能な実施態様は、端末が、第1の原因値を決定するために、マッピング関係、すなわち、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係を取得することである。AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係については、以下の表3に示される、表1の定義方法と同様の定義方法を参照されたい。
任意選択で、1つの可能な実施態様では、第1の原因値のすべての値が第2の原因値の値と同じであり、第2の原因値にはあるが第1の原因値にはないN−M個の値がある。この場合には、表3のいくつかのマッピング関係は表1のマッピング関係と同じである。表3は、表1と異なる部分のみを含んでいてもよい。以下の表3−1に示されるように、表1に従って取得された第2の原因値が第1の原因値の値である場合、表3−1は、AIとACと第1の原因値の値との間のマッピング関係を保持していなくてもよい。
以下で、本出願の任意選択の実施態様を、異なる実行体の観点から説明する。
図3に示される端末のプロトコルスタックの構造を参照すると、端末は、第1のプロトコル層および第2のプロトコル層を含む。第1のプロトコル層は、例えば、NASであってもよく、第2のプロトコル層は、例えば、RRC層であってもよい。先行技術では、例えば、端末はgNBを介して5GCにアクセスする。まず、端末の5GS NASがNR原因値を生成する。次いで、5GS NASはNR原因値をNR RRCに送り、NR RRCはNR原因値をgNBに送る。
端末はこのステップを、以下の2つの任意選択の方法で行い得る。
(1)第1のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
具体的には、第1のプロトコル層は、前述のマッピング方法のいずれか1つまたはそれらの組み合わせで第1の原因値を決定し得る。
例えば、第1のプロトコル層は5GS NASであり、端末は、第1の原因値を、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。この方法の具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
5GS NASがまずAIおよびACを取得し、次いで5GS NASは、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて第1の原因値を取得する。
これに対応して、この実施態様では、さらに、5GS NASは、第1の原因値をE−UTRA RRCに送り、E−UTRA RRCは、第1の原因値をng−eNBに直接送る。すなわち、第2のプロトコル層は、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、次いで、第1の原因値を含む第1のメッセージを送る。
(2)第2のプロトコル層が、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
この方法では、第2のプロトコル層はまず、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、次いで、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定する。
具体的には、第1のプロトコル層は、第2のプロトコル層に、AI、AC、または第2のアクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを送る。任意選択で、第1のプロトコル層は、第2のプロトコル層に、アクセス試行のタイプをさらに送ってもよい。情報を受け取った後、第2のプロトコル層は、第1の原因値を、前述のマッピング方法のうちのいずれか1つまたはそれらの組み合わせで決定し得る。
例えば、第1のプロトコル層は5GS NASであり、端末は、第1の原因値を、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定する。この方法の具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
5GS NASがまずAIおよびACを取得し、次いで5GS NASは、AIおよびACをE−UTRA RRCに送る。AIおよびACを受け取った後、E−UTRA RRCは、AIとACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて第1の原因値を取得する。
任意選択で、第1のプロトコル層は、以下の方法で第2のプロトコル層に、AI、AC、または第2のアクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを送る。
(1)第1のプロトコル層が第2の無線アクセス技術に対応する第2の原因値を決定し、第1のプロトコル層は第2の原因値を第1の無線アクセス技術の第2のプロトコル層に送る。
(2)第1のプロトコル層が、端末によって使用された無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)が第1の無線アクセス技術であると判断した場合、第1のプロトコル層はAIおよびACを第2のプロトコル層に直接送る。
(3)第1のプロトコル層が、端末によって使用された無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)が第1の無線アクセス技術であると判断した場合、第1のプロトコル層は第2の無線アクセス技術に対応する第2の原因値を決定する。第2の原因値が第1の無線アクセス技術の第1の原因値の値ではない場合、第1のプロトコル層はAIおよびACを第2のプロトコル層に直接送る。第1のプロトコル層によって決定された第2の原因値が第1の無線アクセス技術の第1の原因値の値である場合、第1のプロトコル層は、第2の原因値を、第1の無線アクセス技術の第1の原因値として第2のプロトコル層に直接送る。例えば、第1のプロトコル層は第2の原因値を生成する。第1の原因値の値が第2の原因値を含む場合、第1のプロトコル層は、第2の原因値を、第1の原因値として第2のプロトコル層に直接送るので、第2のプロトコル層は第2の原因値を第1のメッセージで搬送する。第1の原因値の値が第2の原因値を含まない場合、第1のプロトコル層は第2のプロトコル層にAIおよびACを送るので、第2のプロトコル層は、AIおよびACに基づいて(例えば、表3−1に示されるマッピング関係に従って)第1の原因値を取得する。
S403:端末が、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む。
具体的には、前述のステップを介して第1の原因値を決定した後、端末は、第1のメッセージを介して第1の原因値を送信する。
任意選択で、第1のメッセージは、新しいRRC接続を確立するためのメッセージ、RRC接続を再開するためのメッセージ、またはRRC接続を再確立するためのメッセージであり得る。新しいRRC接続を確立するためのメッセージは、RRC接続要求メッセージ(RRC Connection Request)であってもよく、RRC接続を再開するためのメッセージは、RRC接続再開要求メッセージ(RRC Connection Resume Request)であってもよく、RRC接続を再確立するためのメッセージは、RRC接続再確立要求メッセージ(RRC Connection Reestablishment Request)であってもよい。
本実施形態では、端末は、第1の原因値を、AI、AC、または第2の原因値の少なくとも1つを含むアクセス情報に基づいて決定してもよく、第1の原因値は第1の無線アクセス技術の原因値であり、第2の原因値は第2の無線アクセス技術の原因値である。したがって、無線アクセス機器が、端末に1つの無線アクセス技術を使用して、異なる技術を使用する複数のコアネットワークのサービスを提供する場合、端末によって無線アクセス機器に送信され、異なるコアネットワークとの通信に使用される原因値が、同じ無線アクセス技術によって定義されたメッセージフォーマットで搬送され得る。このようにして、端末が1つの無線アクセス技術を使用して複数のコアネットワークにアクセスするときに、端末は原因値を首尾よく報告することができる。例えば、端末がng−eNBを介してEPCにアクセスするとき、E−UTRAの第1の原因値が使用される。端末がng−eNBを介して5GCにアクセスするとき、対応する第1の無線アクセス技術はE−UTRAであり、対応する第2の無線アクセス技術はNRである。したがって、端末は、AI、AC、またはNR原因値の少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定し得る。具体的には、5GCにアクセスするとき、端末はng−eNBに原因値を報告するためにE−UTRAも使用し得る。これにより、端末がng−eNBを介してEPCおよび5GCにアクセスするときに、端末が原因値を首尾よく報告できるようになる。
本出願では、第1の無線アクセス技術がE−UTRAであり、第2の無線アクセス技術がNRであり、第1のプロトコル層が5GS NASであり、第2のプロトコル層がE−UTRA RRCである例を、以下で本出願の完全な実行プロセスを説明するために使用する。
図5Aおよび図5Bは、本出願による通信方法の第1のインタラクション流れ図である。図5Aおよび図5Bに示されるように、第1の原因値が5GS NASによって生成され、E−UTRA RRCに送られる。具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
S501:任意選択で、5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。このステップの前に、端末がセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。この場合には、RRC層の無線アクセス技術は、端末がキャンプオンするセルによって使用される無線アクセス技術である。例えば、端末がE−UTRAセルにキャンプオンする場合、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAである。
この場合には、5GS NASはすでに動作状態にあるので、端末によってアクセスされたRANはNG−RANであることに留意されたい。NG−RANは2つの無線アクセス技術、NRおよびE−UTRA、を提供することができる。したがって、5GS NASは、RRC層に対応する無線アクセス技術がNRまたはE−UTRAであることを知ることができる。5GS NASの機能が、NR RRCおよびE−UTRA RRCに異なるパラメータ(例えば、原因値)を提供することを含む場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかを取得する必要がある。5GS NASがRRCに一貫したサービスを提供する(すなわち、NR RRCとE−UTRA RRCとを区別する必要がない)場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかをさらに取得しなくてもよい。
S502:5GS NASが、RRC層をトリガしてRRC接続を確立させるために、RRC層に要求を送る。
S503:5GS NASが、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAであると判断する。
S504:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値(第2の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
S505:5GS NASが、AI、AC、第2の原因値、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値(第1の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってE−UTRA原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表2、表2−1、表3、または表3−1に従って第1の原因値を決定する。S504は任意選択のステップであることに留意されたい。例えば、5GS NASが第1の原因値をAIおよびACのみに基づいて決定する場合、S504は行われなくてもよい。
S506:5GS NASが、AI、AC、およびE−UTRA原因値をE−UTRA RRC層に送る。
S507:E−UTRA RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S508:E−UTRA RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S509が行われる。セルが規制状態にない場合、S510が行われる。
S509:E−UTRA RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S510:E−UTRA RRC層がng−eNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージは、メッセージ3(Message3、MSG3)と呼ばれる。MSG3は、ng−eNBに、端末が接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、E−UTRA原因値を搬送する。
S511:ng−eNBがMSG3を受け取り、MSG3内のE−UTRA原因値を取得する。
S512:ng−eNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、メッセージ4(Message4、MSG4)を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、ng−eNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、E−UTRA原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
図6Aおよび図6Bは、本出願による通信方法の第2のインタラクション流れ図である。図6Aおよび図6Bに示されるように、第1の原因値が5GS NASによって生成され、E−UTRA RRCに送られる。具体的な実行プロセスは以下のとおりである。
S601:5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。
このステップの前に、端末がセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。
S602:5GS NASが、RRC層をトリガして、RRC接続確立、RRC接続再開、またはRRC接続再確立を行わせるために、RRC層にAccess Attemptを送る。
S603:5GS NASが、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAであると判断する。
S604:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値(第2の原因値)を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
S605:5GS NASが、AI、AC、およびNR原因値をE−UTRA RRC層に送る。
S604は任意選択のステップであることに留意されたい。例えば、E−UTRA RRC層がNR原因値を使用して第1の原因値を決定しなくてもよい場合、S504は行われる必要がない。加えて、このステップでは、5GS NASは、NR原因値をE−UTRA RRC層に送る必要もない。
S606:E−UTRA RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S607:E−UTRA RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S608が行われる。セルが規制状態にない場合、S609およびS610が行われる。
S608:E−UTRA RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S609:E−UTRA RRC層が、AI、AC、NR原因値、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてE−UTRA原因値を決定する。任意選択で、ステップS609は、ステップS605とステップS607との間に行われてもよい。
具体的には、E−UTRA RRC層は、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってE−UTRA原因値を決定し得る。
例えば、E−UTRA RRCは、表2、表2−1、表3、または表3−1に従って第1の原因値を決定する。
S610:E−UTRA RRC層がng−eNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージはMSG3と呼ばれる。MSG3は、ng−eNBに、端末がRRC接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、E−UTRA原因値を搬送する。
S611:ng−eNBがMSG3を受け取り、MSG3内のE−UTRA原因値を取得する。
S612:ng−eNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、MSG4を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、ng−eNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、E−UTRA原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
本出願における技術的解決策をより明確にするために、以下で、端末がgNBを介して5GCにアクセスするプロセスを説明する。
図7は、本出願による通信方法の第3のインタラクション流れ図である。図7に示されるように、端末がgNBを介して5GCにアクセスする具体的なプロセスは以下のとおりである。
S701:任意選択で、5GS NASがRRC層の無線アクセス技術を取得する。
このステップの前に、端末はセル選択またはセル再選択を行っており、セルにキャンプオンする。この場合には、RRC層の無線アクセス技術は、端末がキャンプオンするセルによって使用される無線アクセス技術である。例えば、端末がE−UTRAセルにキャンプオンする場合、RRC層の無線アクセス技術はE−UTRAである。
この場合には、5GS NASはすでに動作状態にあるので、端末によってアクセスされたRANはNG−RANであることに留意されたい。NG−RANは2つの無線アクセス技術、NRおよびE−UTRA、を提供することができる。したがって、5GS NASは、RRC層に対応する無線アクセス技術がNRまたはE−UTRAであることを知ることができる。5GS NASの機能が、NR RRCおよびE−UTRA RRCに異なるパラメータ(例えば、原因値)を提供することを含む場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかを取得する必要がある。5GS NASがRRCに一貫したサービスを提供する(すなわち、NR RRCとE−UTRA RRCとを区別する必要がない)場合、5GS NASは、RRC層の無線アクセス技術がNRかそれともE−UTRAかをさらに取得しなくてもよい。
S702:5GS NASが、RRC層をトリガして、RRC接続確立、RRC接続再開、またはRRC接続再確立を行わせるために、RRC層に要求を送る。
S703:5GS NASが、AI、AC、またはアクセス試行のタイプの少なくとも1つに基づいてNR原因値を決定する。例えば、5GS NASは、表1に従って第2の原因値を決定する。
具体的には、5GS NASは、図4に示される実施形態の特定の方法に従ってNR原因値を決定し得る。
S704:5GS NASが、AI、AC、およびNR原因値をNR RRC層に送る。
S705:NR RRC層が、キャンプオンされたセルのシステム情報(System Information)を読み取り、システム情報内のアクセス制御パラメータを取得する。
例えば、アクセス制御パラメータは、ACに関連したアクセス比および規制時間と、AIに関連したビットマップ(Bitmap)とを含む。
S706:NR RRC層が、AI、AC、およびアクセス制御パラメータに基づいて、セルが規制状態(barred)にあるかどうかを判断する。セルが規制状態にある場合、S707が行われる。セルが規制状態にない場合、S708およびS709が行われる。
S707:NR RRC層が、5GS NASに、NAS層アクセス規制を指示するために使用される指示情報を送る。
S708:NR RRC層がgNBにRRCメッセージを送る。
RRCメッセージはMSG3と呼ばれる。MSG3は、gNBに、端末が接続確立または再開を開始する原因を指示するために使用される、NR原因値を搬送する。
S709:gNBがMSG3を受け取り、MSG3内のNR原因値を取得する。
S710:gNBが、端末のアクセスが許されるかどうかを判断し、MSG4を返す。
アクセスが許される場合、MSG4は、アクセスが許されることを指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection SetupまたはRRC Connection Resumeであり得る。
アクセスが許されない場合、MSG4は、拒絶を指示するRRCメッセージを搬送し、例えば、RRCメッセージは、RRC Connection RejectまたはRRC Connection Resume Rejectであり得る。
さらに、任意選択で、gNBは、5GCが端末のアクセス制御を行うのを支援するために、NR原因値を5GCのネットワーク要素(例えば、AMF)に送る。
具体的な実施プロセスにおいて、図5Aおよび図5B、図6Aおよび図6B、ならびに図7に示される実施形態は、図4に示される技術的解決策と組み合わせて別々に実施され得る。例えば、図5Aおよび図5Bに示される実行手順では、5GS NASは、図4に示される方法を使用してNR原因値およびE−UTRA原因値を決定し得る。図6Aおよび図6Bに示される実行手順では、5GS NASは、図4に示される方法を使用してNR原因値を決定し、E−UTRA RRC層は、図4に示される方法を使用してE−UTRA原因値を決定し得る。加えて、図4に示される方法では、異なる解決策が実施のために組み合わされてもよい。例えば、5GS NASは、AIもしくはACのみに基づいて第1の原因値を決定してもよく、または5GS NASは、AIとACの両方に基づいて第1の原因値を決定してもよい。
図8は、本出願による通信装置のエンティティブロック図である。任意選択で、本通信装置は、端末機器であり得るか、または端末機器内の何らかの装置、例えば、端末機器内のチップシステムであり得る。任意選択で、チップシステムは、前述の方法実施形態における機能の実施、例えば、前述の方法におけるデータおよび/または情報の生成、受信、送信、または処理において端末機器をサポートするように構成される。任意選択で、チップシステムは、メモリをさらに含む。メモリは、端末機器に必要なプログラム命令およびデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み、別のディスクリートデバイスまたは回路構造をさらに含み得る。
図8に示されるように、本通信装置は、
プロセッサ801であって、プロセッサ801が、メモリ802に結合され、メモリ802内の命令を読み出し、実行して、
RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定すること、
アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含むこと、および
第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含むこと
を実施するように構成される、プロセッサ801
を含む。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第1のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、
第2のプロトコル層で、第1の原因値を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
さらに、プロセッサ801は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、
第2のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、第1の無線アクセス技術はE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術はNR技術を含む。
さらに、第1のプロトコル層はNASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
図9は、本出願による通信装置のモジュールの構造図である。図9に示すように、本装置は、
処理モジュール901であって、RRC接続を確立するための第1の無線アクセス技術を決定し、
アクセス情報に基づいて、RRC接続を確立するための第1の原因値を決定し、第1の原因値が第1の無線アクセス技術の原因値であり、アクセス情報が、AI、AC、または第2の無線アクセス技術の第2の原因値の少なくとも1つを含む、ように構成された処理モジュール901と、
送信モジュール902であって、第1のメッセージを送信し、第1のメッセージがRRC接続を確立するよう要求するために使用され、第1のメッセージが第1の原因値を含む、ように構成された送信モジュール902と
を含む。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、第2の原因値と第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、AIと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1の原因値を、ACと第1の原因値との間のマッピング関係に基づいて決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第1のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層から第1の原因値を取得し、
第2のプロトコル層で、第1の原因値を含む第1のメッセージを送るようにさらに構成される。
さらに、処理モジュール901は、
第2のプロトコル層で、第1のプロトコル層からアクセス情報を取得し、
第2のプロトコル層で、アクセス情報に基づいて第1の原因値を決定するようにさらに構成される。
さらに、第1の無線アクセス技術はE−UTRA技術を含み、第2の無線アクセス技術はNR技術を含む。
さらに、第1のプロトコル層はNASであり、第2のプロトコル層はRRC層である。
任意選択で、本通信装置は、前述の方法実施形態におけるデータ、シグナリング、または情報の送信および受信、例えば、第1のメッセージの送信において本通信装置をサポートするように構成された送受信機をさらに含み得る。
前述の実施形態の全部または一部が、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。各実施形態を実施するためにソフトウェアが使用される場合、各実施形態は、完全にまたは部分的にコンピュータプログラム製品の形態で実施され得る。コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されると、本発明の実施形態による手順または機能の全部または一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であり得る。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納され得るか、またはコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送され得る。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者線(DSL))または無線(例えば、赤外線、電波、もしくはマイクロ波)方式で伝送され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体、または、1つもしくは複数の使用可能な媒体を統合した、サーバやデータセンタなどのデータ記憶装置であり得る。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光媒体(例えばDVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブSolid State Disk(SSD))などであり得る。
本出願の実施形態は、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを当業者は理解するはずである。したがって、本出願は、ハードウェアのみの実施形態、ソフトウェアのみの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによる実施形態の形態を使用し得る。さらに、本出願は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むがこれに限定されない)1つまたは複数のコンピュータ使用可能記憶媒体上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を使用し得る。
本出願は、本出願の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明されている。コンピュータプログラム命令は、流れ図および/またはブロック図内の各プロセスおよび/または各ブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図内のプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実施するために使用され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサがマシンを生成するために提供され得るので、これらの命令がコンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するように構成された装置が生成される。
またこれらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは任意の他のプログラマブルデータ処理デバイスに特定の方法で動作するよう命令することができるコンピュータ可読メモリに格納され得るので、コンピュータ可読メモリに格納されたこれらの命令は命令装置を含む製品を生成する。命令装置は、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施する。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは別のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされ得るので、コンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で一連の動作およびステップが行われ、それによってコンピュータ実装処理が生成される。したがって、命令がコンピュータまたは別のプログラマブルデバイス上で実行されることにより、流れ図内の1つもしくは複数のプロセスおよび/またはブロック図内の1つもしくは複数のブロックにおける特定の機能を実施するためのステップが提供される。
本出願のいくつかの実施形態が説明されているが、当業者は、基本的な発明概念を知れば、これらの実施形態に変更および改変を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、これら好ましい実施形態ならびに本出願の範囲内に含まれるあらゆる変更および改変を包含するものとして解釈されることを意図されている。
当業者が本出願の範囲を逸脱することなく本出願に様々な改変および変形を加えることができることは自明である。本出願は、本出願の改変および変形が添付の本出願の特許請求の範囲およびこれと均等な技術の範囲内に含まれる限り、これらの改変および変形を包含することを意図されている。
801 プロセッサ
802 メモリ
901 処理モジュール
902 送信モジュール