JP2021521745A - 照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するための方法及びコントローラ - Google Patents

Abstract

照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するための方法及びコントローラであって、方法は、照明シーンを選択するステップであって、照明シーンは、１つ以上の照明プロパティを含むプロパティを有する、ステップと、選択された照明シーンの１つ以上のプロパティを決定するステップと、決定された１つ以上のプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択するステップであって、メディアコンテンツは、オーディオコンテンツを含む、ステップと、選択されたメディアコンテンツを出力するようにメディアデバイスを制御するステップと、選択されたメディアコンテンツのオーディオコンテンツに基づいて１つ以上の照明プロパティを調整するステップとを含む。

Description

本開示は、照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するための方法、コントローラ、及びコンピュータプログラムプロダクトに関する。

コネクテッドライティング(Connected lighting)は、従来の有線、電気的オンオフ又は調光回路によって制御されるものではなく（又は制御されるだけでなく）、有線接続又はより多くは無線接続、例えば、有線又は無線ネットワークを介すデータ通信プロトコルを使用して制御される１つ以上の照明器具（又は照明源、照明デバイス等）のシステムを指す。典型的には、複数の照明器具、ましては照明器具内の個々のランプが、各々、Ｚｉｇｂｅｅ、Ｗｉ−Ｆｉ又はＢｌｕｅｔｏｏｔｈ等の無線ネットワークプロトコルに従って照明制御デバイスから照明制御コマンドを受信するため（また場合によっては、無線ネットワークプロトコルを使用して照明制御デバイスにステータスレポートを送信するため）の無線レシーバ又はトランシーバを備えてもよい。照明制御デバイスは、ユーザ端末、例えば、スマートフォン、タブレット、ラップトップ若しくはスマートウォッチ等のポータブルユーザ端末の形態、又はデスクトップコンピュータ若しくはワイヤレスウォールパネル等の静的なユーザ端末の形態を取ってもよい。そのような場合、照明制御コマンドは、ユーザ端末のユーザインターフェース（例えば、タッチスクリーン又はポイントアンドクリックインターフェース）を介してユーザによってアプリケーションに提供されるユーザ入力に基づいて、及び／又はアプリケーションの自動機能に基づいて、ユーザ端末上で実行されるアプリケーションから生じてもよい。ユーザ機器は、照明制御コマンドを照明器具に直接送信してもよく、又は無線ルータ、アクセスポイント、若しくは照明ブリッジ等の中間デバイスを介して送信してもよい。

光と音楽は、雰囲気作りにおける重要な補完モダリティ(complementary modality)である。例えば、ロマンチックなバラードはキャンドルの光と相性が良く、ディスコソングはダイナミックなカラーライト設定に適している。スマートホーム技術の台頭により、ミュージックシステム、オーディオシステム及び照明システムが接続可能となり、エンドユーザにまとまりのあるマルチセンソリアルなアンビエント体験(coherent multi-sensorial ambient experience)を提供することができる。

現在の多くのアプリケーションでは、照明効果は、レンダリングされる音楽に自動的に追従する。例えば、スマートフォンアプリケーションは、再生されている音楽を（例えば、マイクを介して）聞き、曲に反応するように照明デバイスを制御することができる。別の例では、再生されている音楽のメタデータが、照明デバイスを制御するために使用される。例えば、再生されている音楽が速いテンポを持っている場合、ダイナミックな照明が、音楽にマッチするように選択されることができる。

現在では、照明設定が、選択された音楽に追従する。これは、パーティー又はディスコ等のある状況では望ましい挙動である。しかしながら、多くの状況では、ユーザは、照明システムで雰囲気を定義し、選択された照明の雰囲気に合う音楽をシステムに見つけさせたいと思うかもしれない。例えば、ユーザがアプリケーションを使用してリビングルームのリラクゼーションシーンを選択する場合、ユーザは、システムにリラクゼーションシーンにマッチする音楽を再生させたいと思うかもしれない。また、ユーザが、翌朝に元気の出る照明シーン(energizing lighting scene)を示す場合、異なるタイプの音楽が望まれるかもしれない。

本願明細書に開示される第１の態様によれば、照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのコンピュータ実施方法(computer-implemented method)であって、照明シーンを選択するステップであって、照明シーンは、１つ以上の照明プロパティを含むプロパティ有する、ステップと、選択された照明シーンの１つ以上のプロパティを決定するステップと、決定された１つ以上のプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択するステップであって、メディアコンテンツは、オーディオコンテンツを含む、ステップと、選択されたメディアコンテンツを出力するようにメディアデバイスを制御するステップと、選択されたメディアコンテンツのオーディオコンテンツに基づいて１つ以上の照明プロパティを調整するステップとを含む、方法が提供される。

これにより、ユーザは、照明シーンを選択するだけで、まとまりのある照明と音楽の雰囲気(coherent lighting and music ambiance)を自動的に作り出すことができる。選択された照明シーンに合った音楽（又は、より一般的には、例えば、ポッドキャスト、テレビ番組、映画、ラジオチャンネル等の音を含むメディア）が選択される。その後、照明シーンのプロパティは、音楽の特性に適合するように自動的に更新される。例えば、照明シーンの持続時間が、曲のプレイリストの持続時間にマッチするように延長されてもよい。別の例として、照明シーンの動的な態様(dynamic aspect)が、選択された曲のタイミング（例えば、ビート）に追従するように調整されることができる。したがって、ユーザは、音楽が時間の経過とともに進んでいくにつれて、照明が音楽の（小さな）変化に適応することで、まとまりのある照明と音楽の雰囲気を連続的に（又は希望するだけ長く）楽しむことができる。

ある実施形態では、調整された１つ以上の照明プロパティは、照明シーンの持続時間、強度、色、色温度、及び／又はスペクトル組成のうちの１つ以上を含んでもよい。

ある実施形態では、照明シーンの決定された１つ以上のプロパティは、照明シーンの名前、１つ以上の記述タグ(descriptive tag)、画像、ビデオ、及び／又はパレット名のうちの１つ以上を含んでもよい。

ある実施形態では、照明シーンの決定された１つ以上のプロパティは、少なくとも１つのコンテキストプロパティ(contextual property)を含んでもよく、コンテキストプロパティは、部屋のタイプ、照明デバイスのタイプ、及び／又は照明デバイスの数のうちの１つ以上を含んでもよい。

ある実施形態では、メディアコンテンツを選択するステップは、曲、アルバム、アーティスト、プレイリスト、ジャンル、ラジオチャンネル、及びビデオのうちの１つ以上を選択することを含んでもよい。

ある実施形態では、メディアコンテンツを選択するステップは、決定された１つ以上のプロパティに基づいて照明シーンのスコアを決定するステップと、メディアコンテンツの１つ以上の項目(item)のスコアを決定するステップと、照明シーンの決定されたスコア及びメディアコンテンツの項目の決定されたスコアに基づいて少なくとも１つのメディアコンテンツの項目を選択するステップとを含んでもよい。

ある実施形態では、決定されたスコアは、単一のスコアであってもよい。代替的に、照明シーンは、第１の複数の順次の(sequential)時間間隔にわたりスコアリングされ、照明シーンの決定されたスコアは、第１の複数の順次の時間間隔のそれぞれについて決定される第１の複数のスコアの関数であり、メディアコンテンツの各項目は、第２の複数の順次の時間間隔にわたりスコアリングされ、メディアコンテンツの各項目の決定されたスコアは、第２の複数の順次の時間間隔のそれぞれについて決定される第２の複数のスコアの関数であってもよい。例えば、関数は、複数のスコアの最大値、又は複数のスコアの平均値であってもよい。

ある実施形態では、メディアコンテンツを選択するステップは、照明シーンの持続時間の所定の閾値内にある持続時間を有するメディアコンテンツを選択することを含んでもよい。

ある実施形態では、決定された照明プロパティは、少なくとも１つの色又は少なくとも１つの色と関連する記述(description)を含んでもよく、メディアコンテンツを選択するステップは、少なくとも１つの色又は記述（例えば、グルーミー(gloomy)、デイライト(daylight)等）にマッチする色を含むタイトル及び／又は歌詞を有するメディアコンテンツを選択することを含んでもよい。例えば、タイトル及び／又は歌詞は、決定された照明色とマッチしてもよい。

ある実施形態では、メディアコンテンツは、メディアコンテンツと選択された照明シーンの決定された１つ以上のプロパティとの間の関連付け(association)に基づいて選択され、関連付けは、ユーザによって予め定められる、又は、関連付けは、ユーザによって予め定められた１つ以上の関連付けに基づいて自動的に作成及び／又は適応(adapt)されてもよい。

ある実施形態では、制御するステップは、照明シーンの決定された１つ以上のプロパティに基づいて、選択されたメディアコンテンツをある音量レベル(volume level)で、及び／又はイコライゼーション設定(equalization setting)を用いて出力するようにメディアデバイスを制御することを含んでもよい。

ある実施形態では、照明プロパティの１つ以上は、選択されたメディアコンテンツの時間的プロパティ(temporal property)に基づいて調整されてもよい。

ある実施形態では、照明シーンは、事前に決定されたトリガに応答して自動的に選択され、事前に決定されたトリガは、時間ベースのトリガ、イベントベースのトリガ、及びロケーションベースのトリガのうちの少なくとも１つであってもよい。

ある実施形態では、照明シーンは、ユーザインターフェースへのユーザ入力に応答して選択されてもよい。例えば、ユーザ入力は、音声入力、ジェスチャ入力、タッチ入力等のうちの１つ以上を含んでもよい。

本願明細書に開示される第２の態様によれば、照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのコントローラであって、照明シーンの選択を受けるように構成され、照明シーンは、少なくとも１つ以上の照明プロパティを含むプロパティを有し、選択された照明シーンの１つ以上のプロパティを決定するように構成され、決定された１つ以上のプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択するように構成され、メディアコンテンツは、オーディオコンテンツを含み、選択されたメディアコンテンツをメディアデバイスによって出力させるように構成され、及び、選択されたメディアコンテンツのオーディオコンテンツに基づいて１つ以上の照明プロパティを調整するように構成される、コントローラが提供される。

ある実施形態では、オーディオコンテンツは、メディアデバイスによって（直ちに又は全く）出力されない。例えば、メディアコンテンツは、曲のプレイリストであってもよい。曲のプレイリストは、ユーザデバイスの表示スクリーンに表示されてもよい。その後、ユーザは、プレイリスト（すなわち、１つ以上のスピーカから再生されるプレイリスト）を再生することを選択してもよい。代替的に、ユーザは、プレイリストを無視することを選択してもよく、又は新しいプレイリストを要求してもよい。

本願明細書に開示される第３の態様によれば、照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのコンピュータプログラムプロダクトであって、当該コンピュータプログラムは、１つ以上のコンピュータ可読記憶媒体に具現化され、１つ以上のプロセッサで実行された場合、照明シーンの選択を受ける動作(operation)であって、照明シーンは、少なくとも１つ以上の照明プロパティを含むプロパティを有する、動作、選択された照明シーンの１つ以上のプロパティを決定する動作、決定された１つ以上のプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択する動作であって、メディアコンテンツは、オーディオコンテンツを含む、動作、選択されたメディアコンテンツをメディアデバイスによって出力させる動作、及び、選択されたメディアコンテンツのオーディオコンテンツに基づいて１つ以上の照明プロパティを調整する動作を行うように構成されるコードを含む、コンピュータプログラムが提供される。

本開示の理解を支援するために、及び、どのようにして実施形態が実施され得るかを示すために、例として、添付の図面が参照される。
照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのシステムを含む例示的な環境を概略的に示す。 照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのシステムを制御するための例示的な制御システムのブロック図を概略的に示す。 照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのシステムの例示的なハイレベルの概要を概略的に示す。

本発明の実施形態は、メディアコンテンツが、選択された照明シーンのプロパティに基づいて選択され、その後、照明シーンのプロパティが、選択されたメディアコンテンツのオーディオコンテンツのプロパティに基づいて調整されることを可能にする。

図１は、本明細書に開示される実施形態が使用され得る例示的な環境１００を示す。環境１００は、１人以上のユーザ１０２によって占有される可能性がある空間である。環境１００は、家、オフィス若しくは他の建物の１つ以上の部屋等の屋内空間、庭若しくは公園等の屋外空間、ガゼボ等の部分的に覆われた空間、又は屋内空間及び屋外空間の両方を含むキャンパス、スタジアム若しくは他の公共空間等のそのような空間の組み合わせの形態をとってもよい。

環境１００は、環境１００内の異なる場所に設置又は配置される１つ以上の照明器具１０４を備える。照明器具１０４は、例えばアンビエント照明又は特別なタスク照明のどちらを提供するかにかかわらず、ユーザ１０２によって占有される環境又は環境の一部を照らための任意の種類の照明デバイスを指してもよい。照明器具１０４の各々は、天井若しくは壁に取り付けられる照明器具、自立型の床若しくはテーブル照明器具、又は家具の表面若しくは家具自体に埋め込まれる照明器具等のあまり伝統的でない形態等、さまざまな可能な形態のいずれかをとってもよい。環境１００内の異なる照明器具１０４は、互いに同じ形態をとる必要はない。どのような形態をとっても、各照明器具１０４は、少なくとも１つのランプ（照明要素）と、任意の関連するハウジング、ソケット及び／又はサポートとを備える。適切なランプの例には、ＬＥＤベースのランプ、又は従来のフィラメント電球若しくはガス放電ランプが含まれる。

いくつかのシナリオでは、環境１００内の照明器具１０４は、複数の異なるネットワークグループに配置されてもよい。各ネットワークグループは、各々が１つ以上の照明器具１０４の異なるそれぞれのサブセットによって照らされる、異なる部屋等の環境内の異なるゾーン又は場所(locality)に対応してもよい。例えば、ゾーンは、家庭内のリビングルーム、キッチン、ホール、バスルーム、複数のベッドルーム、又はオフィスビル内の複数のオフィス、廊下、受付、食堂、休憩室に対応してもよい。他の例では、ネットワークグループは、環境内の任意の特定のゾーンに対応しなくてもよい。例えば、単一のゾーン（例えば、部屋）は、２つ以上のネットワークグループを有してもよい。別の例では、ネットワークグループは、２つ以上のゾーンからの照明器具を含んでもよい。

環境１００はまた、１つ以上の照明制御デバイス１０６を備えてもよい。照明制御デバイス１０６の各々は、スマートライトスイッチ、調光スイッチ等のスタンドアロンの照明制御デバイス１０６、又は例えば、モバイルフォン若しくは携帯電話（いわゆる「スマートフォン」を含む）、パーソナルデジタルアシスタント、ページャ、タブレット及びラップトップコンピュータを含むモバイルデバイス並びにウェアラブル通信デバイス（いわゆる「スマートウォッチ」を含む）等の他のユーザデバイスに組み込まれる照明制御デバイス１０６の形態をとってもよい。例えば、ユーザ端末には、適切な照明制御アプリがインストールされてもよい。照明制御デバイス１０６は、主電源から電力を供給されてもよく、バッテリから電力を供給されてもよく、又はエネルギハーベスティング技術を使用してそのエネルギを供給してもよい。照明制御デバイス１０６は、環境１００内の１つ以上の照明器具１０４によって発せられる光を制御できるように構成される。これには、照明器具１０４のオン／オフの切り替え、光の色の制御、調光レベルの制御、光の時間的に変化する効果の制御、光の空間的に変化する効果の制御、又は環境１００内の照明器具１０４に適用可能であり得る光の他の側面の調整が含まれてもよい。環境１００はまた、中央照明ブリッジ１０８を備えてもよい。

さらに、環境は、オーディオコンテンツを出力するように構成される１つ以上のメディアデバイス１１０を備える。メディアデバイス１１０は、テレビセット、セットトップボックス、ＤＶＤプレーヤ、オーディオアンプ、例えばサラウンドサウンドオーディオプロセッサ／アンプを含むオーディオプロセッサ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ若しくはタブレットコンピュータ等のパーソナルコンピューティングデバイス、ビデオゲームコンソール、携帯電話（いわゆる「スマートフォン」を含む）等であってもよい。各メディアデバイス１１０は、オーディオコンテンツ（又はオーディオ信号）をサウンドとして環境１００に出力するための少なくとも１つのスピーカを有する、又は斯かるスピーカに接続される。例えば、少なくとも１つのスピーカは、照明制御デバイス１０６に内蔵されてもよく、又は、有線若しくは無線によって照明制御デバイス１０６に接続されてもよい。

図２は、照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのシステム２００の一例を示す。照明制御デバイス１０６は、ユーザから入力を受けるように構成され、コントローラ２０４に動作可能に結合されるユーザインターフェース２０２を備えてもよい。ユーザインターフェース２０２は、スクリーンの形態のディスプレイ及びユーザから入力を受けるための何らかの構成を備えてもよい。例えば、ユーザインターフェース２０２は、タッチスクリーン、又はマウス、トラックパッド等を含むポイントアンドクリックユーザインターフェース、音声入力を検出するためのマイク、空中(in-air)ジェスチャセンサ若しくはトラッカーボール(tracker ball)等を含んでもよい。代替的又は追加的に、ユーザインターフェース２０２は、環境１００内の照明器具１０４を制御するための専用のアクチュエータ又は制御パネルを備えてもよい。例えば、照明制御デバイス１０６は、例えば、専用制御ユニットの１つ以上のボタン、スライダ、音声入力、ジェスチャ入力、スイッチ及び／又はダイヤルを使用することによって、ユーザ１０２によって操作され得る専用制御ユニット（有線又は無線）の形態であってもよい。

ユーザデバイス１０６のコントローラ２０４はまた、無線トランシーバ２０６を介して図１に関連して論じられた照明器具１０４及びメディアデバイス１１０に結合されてもよい。これにより、コントローラ２０４は、ユーザ１０２によって入力されるコマンドに基づいて照明器具１０４及びメディアデバイス１１０を制御してもよい。照明制御デバイス１０６、照明器具１０４及びメディアデバイス１１０は各々、任意の適切な無線媒体を介して通信するためのそれぞれの無線トランスミッタ及びレシーバ（又はトランシーバ）、例えば、ラジオチャネル(radio channel)を介して通信するためのラジオトランシーバ(radio transceiver)を備えてもよい（しかしながら、他の形態、例えば超音波又は赤外線トランシーバが除外されるものではない）。無線トランシーバ３０８は、照明器具１０４及び中央ブリッジ／サーバ１０８と通信するためのＺｉｇＢｅｅ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、Ｗｉ−Ｆｉ、Ｔｈｒｅａｄ、ＪｕｐｉｔｅｒＭｅｓｈ、Ｗｉ−ＳＵＮ、６ＬｏＷＰＡＮ等のインターフェースを備えてもよい。例えば、ラジオチャネルは、無線トランシーバによって使用されるものと同じラジオアクセス技術（例えば、ＺｉｇＢｅｅ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、Ｗｉ−Ｆｉ、Ｔｈｒｅａｄ、ＪｕｐｉｔｅｒＭｅｓｈ、Ｗｉ−ＳＵＮ、６ＬｏＷＰＡＮ等）に基づいてもよい。ラジオチャネルは、照明器具１０４及びメディアデバイス１１０を制御するために照明制御デバイス１０６によって使用されることができる。

代替的に、無線トランシーバ２０６は、例えばＷＬＡＮ等のローカルエリアネットワーク又はインターネット等のワイドエリアネットワークを介して、中央ブリッジ又はサーバ１０８を介して照明器具１０４及びメディアデバイス１１０と通信してもよい。通信は、無線トランシーバ２０６を介してもよい。代替的に、照明器具１０４及びメディアデバイス１１０は各々、例えば中央ブリッジ１０８と通信するための有線接続を有してもよい。代替的に、照明器具１０４の無線トランシーバは、例えばローカルエリアネットワーク又はインターネット等のワイドエリアネットワークを介して、中央照明ブリッジ１０８を介して及び／又は無線ネットワークを介して他の照明器具１０４と通信してもよい。代替的又は追加的に、有線接続、例えばＥｔｈｅｒｎｅｔ又はＤＭＸ接続が、制御目的で中央照明ブリッジ１０８と照明器具１０４との間、又は照明器具１０４同士の間に提供され得ることが除外されるものでもない。同様に、有線接続及び／又は無線接続は、１つ以上のメディアデバイス１１０の間、及び／又はメディアデバイス１１０と中央照明ブリッジ１０８との間に存在してもよい。

コントローラ２０４は、本明細書で開示される照明制御デバイス１０６の動作(action)の一部又はすべてを実行するように構成されてもよい。例えば、コントローラ２０４は、ユーザインターフェース２０２を介してユーザコマンドを受けるように構成される。コントローラ２０４は、無線トランシーバ２０６を介して環境１００内の１つ以上の照明器具１０４及び１つ以上のメディアデバイス１１０と通信するように構成される、及び／又は、該当する場合、コントローラはまた、無線トランシーバ２０６を介して中央ブリッジ１０８と通信するように構成される。

ある実施形態では、コントローラ２０４は、メモリに格納され、プロセッサでの実行のために構成されるソフトウェアの形態で実装される（ソフトウェアが格納されるメモリは、ＥＥＰＲＯＭ(electrically erasable programmable read-only memory)又は磁気ドライブ等の１つ以上の記憶媒体を使用する１つ以上のメモリユニットを含み、ソフトウェアが実行されるプロセッサは、１つ以上の処理ユニットを含む）。代替的に、コントローラ２０４の一部又は全ては、専用ハードウェア回路、又はＡＳＩＣ (application-specific integrated circuit)、ＰＧＡ(programmable gain amplifier)若しくはＦＰＧＡ(field-programmable gate array)等のコンフィギュラブル若しくはリコンフィギュラブルなハードウェア回路で実装されてもよい。どのような形態であっても、ある実施形態では、コントローラ２０４は、ユーザインターフェース２０２及び無線トランシーバ２０６と共に単一の照明制御デバイス１０６（又は任意の他のユーザデバイス）内に、すなわち、同じハウジング内に実装されてもよい。代替的に、コントローラ２０４は、部分的又は全体的に、１つ以上の地理的サイトに１つ以上のサーバユニットを含むサーバ又は中央ブリッジ１０８等、外部に実装されてもよい。代替的に、コントローラ２０４は、部分的に又は全体的に、１つ以上の照明制御デバイス１０６にわたって実装されてもよい。必要に応じて、適切なリモート通信及び／又は分散処理技術は、それ自体、当業者によく知られているであろう。

ある実施形態では、サーバ／中央ブリッジ１０８の機能性は、メモリに格納され、プロセッサでの実行のために構成されるソフトウェアの形態で実装される（ソフトウェアが格納されるメモリは、ＥＥＰＲＯＭ又は磁気ドライブ等の１つ以上の記憶媒体を使用する１つ以上のメモリユニットを含み、ソフトウェアが実行されるプロセッサは、１つ以上の処理ユニットを含む）。代替的に、サーバ／中央ブリッジ１０８の機能性の一部又はすべてが、専用ハードウェア回路、又はＡＳＩＣ、ＰＧＡ若しくはＦＰＧＡ等のコンフィギュラブル若しくはリコンフィギュラブルなハードウェア回路で実装され得ることが除外されるものではない。また、サーバ又は中央ブリッジ１０８は、環境１００内でローカルに、又は遠隔地に実装されてもよく、１つ以上の地理的サイトに１つ以上の物理ユニットを備えてもよいことにも留意されたい。

以下、照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのコントローラ２０４及びシステム２００について説明する。

コントローラ２０４は、環境１００内の１つ以上の照明器具１０４によって発せられるべき照明シーン（又は照明スクリプト又は照明プログラム）の選択を受ける。照明シーンは、静的な照明シーンであってもよい。すなわち、照明器具１０４によって発せられる照明は、照明シーンの期間中、一定のままである。例えば、照明シーンは、単に赤色の照明であってもよく、又は複数の色のパレットであってもよい。照明シーンは、動的な照明シーンであってもよい。すなわち、照明器具１０４によって発せられる照明は、空間及び／又は時間内で変化してもよい。例えば、照明シーンは、照明が日の出を模すために色、明るさ等を変える「日の出」シーンであってもよい。

照明シーンは、任意の数のやり方で選択されてもよい。例えば、ユーザ１０２は、例えば、モバイルデバイス（例えば、スマートフォンアプリケーションを介して）、リモートコントロールデバイス（例えば、コネクテッドディマースイッチ(connected dimmer switch)）、従来のライトスイッチ（例えば、壁スイッチ）等の照明制御デバイス１０６を介して照明シーンを選択してもよい。照明シーンは、例えば、音声コマンド、ジェスチャコマンド等の代替手段によって選択されてもよい。また、照明シーンは、自動的に選択されてもよい。すなわち、ユーザ１０２からのシーンを選択するための直接的なコマンドがなくてもよい。いくつかの例では、照明シーンは、自動化動作(automated behavior)を介して、又はトリガに応答して選択されてもよい。一例は、ルーチン又は時間ベースのトリガの一部としてであろう。ルーチンは、１時間ごとのルーチン、１日ごとのルーチン、１週間ごとのルーチン等であってもよい。例えば、照明シーンは、一日の時間に応じて選択されてもよく、例えば、毎日午前７時に朝の照明シーンが選択されてもよい。他の例は、イベントトリガであろう。すなわち、所定のイベントに応じて特定の照明シーンが選択される。イベントは、例えば、テレビのスイッチを入れること等、照明器具１０４を直接制御しないユーザデバイス１０６の操作であってもよい。また、照明シーンは、ロケーションベースのトリガに応答して選択されてもよい。例えば、モーションセンサ又は屋内測位システムは、ユーザ１０２が、家のある部屋、例えば、リビングルーム等、環境１００内の特定のゾーンに入ることを検出してもよい。照明シーンは、照明器具の日々の使用又は定義された（複数の）ルーチン及び関連する照明設定を分析することによって導出されてもよい。

照明シーン又は照明スクリプトは、ある期間にわたる照明システム内の照明器具１０４の設定を定義してもよい。これは、例えば、終日の照明シーン及びその変化を規定する２４時間のルーチンであってもよい。別の例は、典型的には数秒から数時間までの間に及ぶ動的な雰囲気効果（例えば、キャンドルライト、暖炉、メディエーションライト等）である。

照明シーンは、少なくとも照明プロパティ（又は照明パラメータ、照明設定、照明特性等）を含むプロパティを有する。例えば、照明シーンは、照明シーンの持続時間、強度（又は明るさ）、照明の色、色温度、スペクトル組成等の照明プロパティのうちの１つ以上によって定義されてもよい。

また、照明シーンは、照明シーンを記述する記述的プロパティを有してもよい。これらのプロパティは、照明シーンに付与されるメタデータで定義されてもよい。例えば、記述的プロパティは、照明シーンのタイトル又は名前を含んでもよい。照明シーンの名前は、ユーザ１０２によって、又はシーンの作成者（例えば、照明器具１０４の製造者）によって定義されてもよい。プロパティは、１つ以上の記述タグ、例えば「パーティー」、「落ち着いた(calm)」、「勉強」等を含んでもよい。プロパティは、画像及び／又はビデオを含んでもよい。例えば、ユーザ１０２は、（例えば、自身のデバイスから）画像を選択してもよく、当該画像にマッチする照明シーン、例えば、ビーチ又は海辺の画像にマッチするビーチ照明シーンが選択されてもよい。代替的に、照明シーンは、ユーザ１０２がユーザデバイス１０６のユーザインターフェース２０４上でシーンのプレビューを見ることを可能にするために、当該シーンに付与される画像を有してもよい。また、照明シーンは、例えば標準化されたカラーコードを使用して照明シーンを記述するパレット名又は識別子を有してもよい。

プロパティは、追加的又は代替的に、環境１００及び／又は環境１００内の照明器具１０４に基づくコンテキストプロパティを含んでもよい。例えば、コンテキストプロパティは、照明シーンが発せられる部屋のタイプ、例えば、部屋のサイズ又は部屋の機能を定義してもよい。例えば、プロパティは、「リビングルーム」、「ベッドルーム」、「キッチン」等であってもよい。また、照明シーンを発する照明器具１０４（又は照明デバイス）の数及び／又はタイプが定義されてもよい。例えば、プロパティは、照明器具１０４がテーブルランプであるか、天井照明であるか、スポットライトであるか等を定義してもよい。

コントローラ２０４は、照明シーンの１つ以上のプロパティを決定する。例えば、コントローラ２０４は、照明シーンに付与されるメタデータを分析してもよい（各プロパティはメタデータで定義されてもよい）。別の例として、照明プロパティは、フォトレジスタ、フォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトセル等の光の１つ以上のプロパティを決定することができる１つ以上の照明センサによって決定されてもよい。

コントローラ２０４は、決定された１つ以上のプロパティに基づいて、メディアコンテンツを選択する。メディアコンテンツは、オーディオコンテンツ（オーディオ信号、オーディオコンポーネント等）を含む任意の形態のメディアであってもよい。メディアコンテンツは、例えば、音楽ファイル（歌、ラジオチャンネル、ポッドキャスト等）等のオーディオコンテンツのみであってもよい。代替的に、メディアコンテンツは、例えば、画像又はビデオ等の付加的なコンテンツを有してもよい。例えば、テレビ番組、映画、ドキュメンタリ、ビデオクリップ等が選択されてもよい。選択されたメディアコンテンツは、メディアコンテンツの１つ以上の項目を含んでもよい。すなわち、メディアコンテンツの単一の項目が選択されてもよく（例えば、１つの曲）、又は、メディアコンテンツの複数の項目が選択されてもよい（例えば、複数の曲又はビデオ、曲のアルバム、曲又はビデオのプレイリスト、同じジャンルの複数の曲、同じアーティストの複数の曲）。メディアコンテンツは、１つ以上のユーザのデバイスのメモリから選択されてもよい。例としては、中でも、携帯電話、タブレット、ステレオシステム、携帯音楽プレーヤ等が挙げられる。メディアコンテンツは、例えば、メディアコンテンツプロバイダ等のサーバからダウンロード及び／又はストリーミングされてもよい。

メディアコンテンツは、１つ以上の照明プロパティに基づいて選択されてもよい。例えば、照明シーンの持続時間は、照明シーンと（ほぼ）同じ持続時間を有するメディアコンテンツ（例えば、曲）のプレイリストを構成する(compose)ために使用されてもよい。すなわち、メディアコンテンツは、照明シーンの総持続時間の所定の閾値内の総持続時間を有するものが選択されてもよい。例えば、照明シーンは、６０分間持続してもよい。メディアコンテンツは、照明シーンの５分の閾値内で持続するもの、例えば、合計で６２分である複数の曲が選択されてもよい。一般に、閾値は任意の量であってもよく、ユーザ１０２によって定義されてもよく、例えば１分以上であってもよく、持続時間が所定の閾値内である限りにおいて、照明シーンよりも短い持続時間を有するメディアコンテンツが選択されてもよい。

別の例として、照明シーンが彩度の高い色を含む場合、より激しい曲が選択されてもよく、シーンが彩度の低い（例えば、パステル）色を含む場合、よりアンビエントな又はバックグラウンドミュージックが選択されてもよい。より高い色温度の照明を有する照明シーンの場合、よりエネルギッシュな音楽が選択されてもよく、より低い色温度の場合、よりリラックスした音楽が選択されてもよい。さらに、照明シーンのダイナミクスレベルが、対応するダイナミクスを持つ音楽（音楽のダイナミクスは、ラウドネスの変化に関連する）を選択するために用いられてもよい。例えば、静的なライトシーンの場合、低いダイナミクス（すなわち、ステーブルなラウドネス）を持つ音楽が選択されてもよく、非常に動的なライトシーンの場合、高いダイナミクスを持つ音楽が選択されてもよい。

メディアコンテンツは、照明シーンの色に基づいて選択されてもよい。例えば、色名が、照明設定から導出され（例えば、赤、青、紫）、それらの歌詞に対応するタイトル、アルバム、アーティスト、歌詞等を有する音楽を選択するために使用されてもよい（例えば、レディインレッド(lady in red)、カインドオブブル―(kind of blue)、パープルレイン(purple rain)）。いくつかの例では、他の決定された照明プロパティに関連するタイトル、アルバム、アーティスト、歌詞等を有するメディアコンテンツが選択されてもよい。例えば、照明シーンの名前、ムード、ジャンル等に関連する歌詞を有するメディアコンテンツが選択されてもよい。例えば、照明シーンのプロパティは、照明プロパティの記述(description)、例えば、ブライト、ダーク、グルーミー、デイライト、ウォーム、クール等を含み、これに基づいて、斯かるプロパティに関連するアーティスト、歌詞等を有するメディアコンテンツが選択されてもよい。例えば、シーンの記述（例えば、デイライト、サンセット、グルーミー等）述は、１つ以上の色を暗示してもよく、選択されたメディアは、タイトル及び／又は歌詞にその／それらの色を含む音楽を含んでもよい。

メディアコンテンツは、記述タグ又は他のメタデータに基づいて選択されてもよい。例えば、照明シーンの名前又はメタデータ、タグ、ラベル等が、照明シーンのムード及び／又はアクティビティを記述してもよい。例えば、シーン名が「パーティー」と呼ばれる場合、パーティーに適した音楽（例えば、ダンス、ポップス、ディスコ等）が選択されてもよい。また、照明シーンが、シーンが「コージー(cozy)」であることを示すタグを有する場合、インティメイトミュージック(intimate music)が選択されてもよい。

メディアコンテンツは、１つ以上のコンテキストプロパティに基づいて選択されてもよい。例えば、ジムルームのためにエネルギッシュな照明シーンが選択される場合、ワークアウトプレイリストが選択されてもよい。さらに、照明シーンをレンダリングする照明器具１０４が、選択されるメディアコンテンツを決定するのに役立ち得る。例えば、いくつかの照明シーンでは、コンパクトな天井スポットライトのみが作動してもよく、したがって、音程が高い楽器又は歌手（例えば、女性歌手、バイオリン）が選択されてもよい。また、部屋の下部にある大型のフロアランプ又は長尺のライトストリップがアクティブである場合、その結果として、より音程の低い楽器又は歌手（例えば、男性歌手、ケトルドラム）の音楽の選択が生じてもよい。

コントローラ２０４は、選択されたメディアコンテンツを、１つ以上のメディアデバイス１１０によって出力させる。メディアデバイス１１０の少なくとも１つは、メディアコンテンツのオーディオコンテンツを出力するためのスピーカを有する。例えば、メディアコンテンツは、テレビセット、ハイファイシステム、ステレオシステム、サウンドバー等によって再生されてもよい。選択されたメディアコンテンツは、照明シーンが発せられている照明器具１０４と同位置にある(co-locate)又は関連付けられたメディアデバイス１１０によってレンダリングされてもよい。例えば、メディアデバイス１１０は、照明器具１０４と同じ部屋内に位置してもよい。しかしながら、メディアデバイス１１０は、照明器具１０４と同じ部屋又はゾーン内に位置する必要はない。例えば、キッチンのために照明シーンが選択されてもよく、キッチン及び／又はリビングルーム内のメディアデバイス１１０がメディアコンテンツを出力してもよい。

照明シーンの決定されたプロパティは、メディアコンテンツが出力される音量、ラウドネス、イコライゼーション等を決定してもよい。一例として、照明シーンが「学習」シーンであると決定される場合、メディアコンテンツは、低い音量で出力されてもよい。別の例として、減光される照明シーンは、音楽がソフトに再生されることをもたらし、明るい照明シーンは、音楽がより大きな音量レベルで再生されることをもたらすように、アクティブな照明シーンの強度(intensity)がメディアコンテンツに影響を与えてもよい。

いくつかの実施形態では、照明シーンは、当該照明シーンの決定されたプロパティに基づいてスコアを割り当てられる。照明シーンは、各決定されたプロパティ又は決定されたプロパティの選択に基づいてスコアリングされてもよい。決定された照明シーンのスコアは、後述するように、メディアコンテンツを選択する際にコントローラ２０４によって使用されてもよい。

照明シーンは、グローバルレベルでスコアリングされてもよい。すなわち、照明シーンは、全体としての照明シーンのプロパティ、すなわち、照明シーンの持続時間中に変わらないプロパティに基づいてスコアを与えられてもよい。これらの「グローバル」プロパティの例としては、照明シーンの名前、照明シーンの持続時間、照明シーンのレンダリングに関与する照明器具１０４の数及び／又はタイプ、照明シーンが生成される環境１００内の部屋（又はゾーン）、照明シーンのムード又はテーマ、カラーパレット、ダイナミックモード(dynamic mode)（例えば、サブトル(subtle)、インテンス(intense)等）、及びダイナミックスピード(dynamic speed)（例えば、スロー若しくはファースト、又は、例えば、１と１０の間のスコアであってもよい）等が挙げられる。グローバルスコアに寄与し得るプロパティの例を以下に示す。ここで、「ＬｉｇｈｔＳｃｅｎｅ １」は照明シーンの名前であり、「ｎａｍｅ」は名前であり、「Ｒｅｌａｘ］はリラックスであり、「ｌｉｇｈｔｓ」はライトであり、「ｄｕｒａｔｉｏｎ］は持続時間であり、「ｒｏｏｍ」は部屋であり、「Ｌｉｖｉｎｇ」はリビングであり、「ｍｏｏｄ」はムードであり、「ｃｏｚｙ」はコージーであり、「ｃｏｌｏｒ＿ｐａｌｅｔｔｅ」はカラーパレットであり、「ｄｙｎａｍｉｃ＿ｍｏｄｅ」はダイナミックモードであり、「ｓｕｂｔｌｅ」はサブトルであり、「ｄｙｎａｍｉｃ＿ｓｐｅｅｄ」はダイナミックスピードである。

追加的又は代替的に、照明シーンは、時間単位ごとに１つ以上のローカルスコアを与えられてもよい。すなわち、照明シーンは、複数の時間単位（例えば、秒、分、時間）に分割され、各時間単位は、それ自身のスコアを有してもよい。例えば、照明シーンの３０秒ごとにスコアを割り当てられてもよい。別の例として、各タイムスタンプにスコアを割り当てられてもよい。ローカルスコアは、それぞれの時間単位又はタイムスタンプに固有のプロパティに基づいてもよい。ここで、固有(specific)とは、各時間単位がプロパティのユニークな値を持つことを意味するのではなく、プロパティは特定の時点における照明シーンを特徴とすることを意味することを意図しているに過ぎない。これら「ローカル」プロパティの例としては、明るさ(brightness)、色相(hue)、彩度(saturation)、遷移数(transition number)、色温度、スペクトル組成等が挙げられる。タイムスタンプ(timestamp)１５１１９５３２９０におけるローカルスコアに寄与し得るプロパティの例を以下に示す。

照明シーンは、複数の順次の時間間隔にわたってスコアリングされてもよい。時間間隔は、連続していてもよく（例えば、２つ以上の隣接する時間単位のそれぞれのスコア）、時間的に離れていてもよい（例えば、照明シーンの最初の１分間の第１のスコアと、照明シーンの１０分目から１１分目までの間の期間の第２のスコア）。時間間隔は、同じ持続時間であってもよく、又は異なる持続時間であってもよい。さらに、照明シーンの決定されたスコアは、複数の時間間隔のスコアのうちの１つ以上のスコアに基づく単一のスコアであってもよい。すなわち、照明シーンは、複数の時間間隔のスコアの関数に基づいて総合的な(overall)スコアを割り当てられてもよい。関数は、例えば、平均値、中央値、又はモードであってもよい。代替的に、照明シーンの決定されたスコアは、複数の時間間隔のスコアのうちの１つ以上のスコアで構成される配列(array)であってもよい。

いくつかの実施形態では、照明シーンの特徴付け(characterization)は、照明の特定のプロパティをより少なく含み、代わりに、照明シーンが、メディアコンテンツ（例えば、ビデオ又は音楽）だけでなく、暖房等の他のモダリティにもマッチされることができるように、より一般的に特徴付けられる。例えば、選択された照明シーンは、特定の暖房スケジュールが選択されることを引き起こしてもよい。別の例として、選択された照明シーンは、コントローラ２０４が、１つ以上のカーテン又はブラインドを所定のレベルまで開く又は閉じるように操作することを引き起こしてもよい。一般的な特徴(characteristic)の例としては、ムード、強度(intensity)、ハーモニック／ディスハーモニック(harmonic/disharmonic)、空間ダイナミクス(spatial dynamics)、時間ダイナミクス(temporal dynamics)、カラーダイナミクス(color dynamics)等が挙げられる。

照明シーンと同様に、選択のために利用可能なメディアコンテンツ（又はコンテンツ項目）もまた、メディアコンテンツの各項目の１つ以上のプロパティに基づいてスコアを割り当てられてもよい。メディアコンテンツは、例えば、ラウドネス、ダイナミクス、スペクトル組成、キー、モード（例えば、長調又は短調）、音色、コード(chord)、楽器、ボーカル又はインスツルメンタル、持続時間、テンポ、拍子(beat)、セクション、タイトル、歌詞、アーティスト名、アルバム名、ジャンル、ムード等のプロパティでスコアリングされてもよい。照明シーンと同様に、メディアコンテンツは、グローバルレベル（すなわち、曲名等のメディアコンテンツ全体のプロパティに基づいて）及び／又はローカルレベル（すなわち、テンポ等の特定の時間間隔の間でメディアコンテンツを特徴づけるプロパティに基づいて）でスコアリングされてもよい。メディアコンテンツは、複数の順次の時間間隔にわたってスコアリングされてもよい。時間間隔は、連続していてもよく（例えば、２つ以上の隣接する時間単位のそれぞれのスコア）、時間的に離れていてもよい（例えば、メディアコンテンツの最初の１分間の第１のスコアと、メディアコンテンツの１０分目から１１分目までの間の期間の第２のスコア）。時間間隔は、同じ持続時間であってもよく、又は異なる持続時間であってもよい。さらに、メディアコンテンツの決定されたスコアは、複数の時間間隔のスコアのうちの１つ以上のスコアに基づく単一のスコアであってもよい。すなわち、メディアコンテンツは、複数の時間間隔のスコアの関数に基づいて総合的なスコアを割り当てられてもよい。関数は、例えば、平均値、中央値、又はモードであってもよい。代替的に、メディアコンテンツの決定されたスコアは、複数の時間間隔のスコアのうちの１つ以上のスコアで構成される配列であってもよい。

照明シーンの決定されたスコア及びメディアコンテンツ（項目）の決定されたスコアは、メディアコンテンツの１つ以上のアイテムを選択するために使用されてもよい。各メディアコンテンツ（例えば、曲又はプレイリスト）は、照明シーンのプロパティとのそれらの適合性(fit)に対してスコアリングされてもよい。例えば、照明シーンと最も類似したスコアを有するメディアコンテンツが選択されてもよい。照明シーンのスコアは、メディアコンテンツのためのベンチマークとして使用されてもよく、ベンチマークよりも高いスコアを有するメディアコンテンツ項目が選択されてもよい。いくつかの例では、最も高いスコアを有するメディアコンテンツが選択される。いくつかの例では、照明シーンの複数の時間間隔のスコアに最も密接にマッチする複数の時間間隔のスコアを有するメディアコンテンツ項目が選択されてもよい。ここで、最も密接にマッチするとは、２つのスコアの配列（照明シーンの配列及びメディアコンテンツの配列）が最も多くのスコアを共通に持っていること、又は互いの閾値内の最も多くのスコアを持っていることを意味してもよい。例えば、時間間隔１〜３分、３〜５分、及び５〜７分で密接にマッチするスコアを有するメディアコンテンツが選択されてもよい。メディアコンテンツの１つ以上の項目が選択されて再生されてもよいし、ユーザ１０２が選択するための提案として提供されてもよい（例えば、表示画面上又は音声制御を介して）。選択は、反復的な選択を回避するためにランダムネス要素、又は改善された音楽選択のためのディープラーニングアルゴリズムを含んでもよい。

メディアコンテンツは、選択のために利用可能なメディアコンテンツと、選択された照明シーンの決定された１つ以上のプロパティとの間の関連付け(association)に基づいて選択されてもよい。例えば、コントローラ２０４は、照明プロパティとメディアコンテンツのプロパティ（例えば、オーディオプロパティ）との間の関連付けを記述したモデル（例えば、データベース）へのアクセス権を有してもよい。このモデルは、照明エキスパート(lighting expert)、照明デザイナ、又は音楽エキスパート(musical expert)によって作成されてもよい。また、システムのユーザ１０２は、例えばユーザインターフェース２０４を介して、関連付けを定義してもよい。例えば、ユーザ１０２は、自身のお気に入りの曲を特定の照明シーンに関連付けてもよく、又は特定のアーティストによる曲を「パーティー」照明シーンに関連付ける等、照明シーンの特定のプロパティに関連付けてもよい。いくつかの例では、照明プロパティとオーディオパラメータとの間の関連付けは、システムの以前の使用に基づいて自動的に作成される又は適応される。例えば、コントローラ２０４は、機械学習アルゴリズムを使用して、照明シーン及びメディアコンテンツの選択に関する使用行動(usage behavior)及びフィードバックから学習してもよい。

コントローラ２０４が、選択された照明シーンの決定されたプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択し、メディアコンテンツを出力（例えば再生）させた後、コントローラ２０４は、ある時点で、選択されたメディアコンテンツのオーディオコンテンツに基づいて照明プロパティのうちの１つ以上を調整する。照明プロパティは、連続的に、周期的に、又は断続的に調整されてもよい。照明プロパティは、１回又は複数回調整されてもよい。

例えば、照明シーンは、選択されたメディアコンテンツ（例えば、曲）における時間的効果を考慮して調整されてもよい。例えば、楽曲のテンポ又はビートのタイミングに関する情報が、照明シーンの動的プロパティを調整するために使用されてもよい。このようにして、照明シーンは、例えば、照明の遷移を音楽中の遷移と同期させることによって、音楽と同期されてもよい。

別の例では、照明シーンの持続時間は、選択されたメディアコンテンツに基づいて調整されてもよい。すなわち、照明シーンは、初期設定持続時間（例えば、３０分）を有してもよい。リラックス用の音楽トラックのプレイリストが、照明シーンのプロパティ（例えば、夕日の照明シーン）に基づいて選択されてもよい。音楽トラックは、最も遅く、最もソフトな音楽が照明シーンの終わりに向けて再生されるように、選択された照明シーンに基づいて順序付けられてもよい。しかしながら、プレイリストの持続時間は、プレイリストと同じではない（例えば、３２．１５分）。コントローラ２０４は、照明シーンを短くする又は長くすることによりメディアコンテンツの持続時間とマッチするように照明シーンの持続時間を調整してもよい。この例では、照明シーンは２．１５分長くなる。その後、メディアコンテンツは、元々選択された照明シーン、調整された照明シーン、及びメディアコンテンツ（例えば、プレイリスト内の曲）のプロパティに基づいて拡張されてもよい。このようにして、元の照明シーンの選択から実質的に逸脱することなく、新しいメディアコンテンツ（例えば、曲）が追加されてもよい。

使用例として、ユーザ１０２は、特定の時刻について光設定（照明プロパティ）を記述した２４時間の照明シーンを作成することができる。タイムスロットごとに、マッチするプレイリストが、照明シーンの名前、それが起こる部屋のタイプ等に基づいて自動的に選択される。音楽の再生中、照明シーンは、再生される音楽に基づいて調整される。例えば、光の強さが、曲のビート情報を利用して音楽のリズムに合わせて微妙に脈動してもよい。

別の例では、ユーザ１０２は、ユーザインターフェース２０４を介して動的な照明シーンをアクティブにする。照明シーンのプロパティは、音楽ストリーミングサービスから曲のプレイリストを選択するために使用される。ユーザ１０２がリビングルームで「リラックス」シーンを選択する場合、「チルアウト」プレイリストが選択されてもよく、ユーザ１０２がジムルームで「エナジャイズ(energize)」シーンをアクティブにする場合、「ワークアウト」プレイリストが選択されてもよい。「リラックス」シーンは、「チルアウト」プレイリスト内の曲を考慮して調整されてもよい。例えば、照明の色温度は、例えば、曲名又は歌詞から決定され得るような、より落ち着いた曲を考慮して低減されてもよい。同様に、「エナジャイズ」シーンの明るさは、「ワークアウト」プレイリストの楽器を考慮して調整されてもよく、例えば、ドラムが演奏される場合に明るさが増すように調整されてもよい。

図３は、照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのシステム３００の一例を示す。照明制御デバイス１０６は、照明制御インターフェース２０２を介して照明シーンの選択を受けるように構成される。照明器具１０４の選択は、選択された照明シーンに応じて照明を発するように制御される。中央ブリッジ１０８に実装されてもよい照明シーンアナライザ３０２は、選択された照明シーンのプロパティを分析し、１つ以上のプロパティを決定する。音楽−照明マッパ(music-to-lighting mapper )３０４は、選択された照明シーンに基づいて選択されるべきメディアコンテンツを決定し、音楽再生サービス(music playback service)３０６と通信する。音楽再生サービス３０６は、ユーザデバイス１０６に位置してもよく、又は（クラウド）サーバ３０８に位置してもよい。音楽再生サービス３０６は、照明に関連する音楽プロパティを照明コントローラ３１０に通信して、照明コントローラ３１０は、発せられる照明の１つ以上のプロパティを変えるために照明器具１０４を制御する。

図面、本開示、及び添付の請求項の検討によって、開示される実施形態に対する他の変形形態が、当業者により理解されることができ、また、特許請求される発明を実施する際に実行されることができる。請求項では、単語「含む（comprising）」は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「１つの（a）」又は「１つの（an）」は、複数を排除するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項において列挙される、いくつかの項目の機能を果たしてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に、又は他のハードウェアの一部として供給される、光学記憶媒体又は固体媒体等の、好適な媒体において記憶／頒布されてもよいが、インターネット、又は他の有線若しくは無線の電気通信システム等を介して、他の形態で頒布されてもよい。請求項中のいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (13)

1. 照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのコンピュータ実施方法であって、
   照明シーンを選択するステップであって、前記照明シーンは、照明シーンの名前、１つ以上の記述タグ、画像、ビデオ、及びパレット名のうちの少なくとも１つを含む１つ以上の照明プロパティを有する、ステップと、
   前記選択された照明シーンの１つ以上の前記プロパティを決定するステップと、
   前記決定された１つ以上のプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択するステップであって、前記メディアコンテンツは、オーディオコンテンツを含む、ステップと、
   前記選択されたメディアコンテンツを出力するようにメディアデバイスを制御するステップと、
   前記選択されたメディアコンテンツの前記オーディオコンテンツに基づいて前記照明シーンの持続時間、強度、色、色温度、及びスペクトル組成のうちの１つ以上を調整するステップと、
   を含む、方法。
2. 前記照明シーンの前記決定された１つ以上のプロパティは、少なくとも１つのコンテキストプロパティを含み、前記コンテキストプロパティは、部屋のタイプ、照明デバイスのタイプ、及び／又は照明デバイスの数のうちの１つ以上を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記メディアコンテンツを選択するステップは、曲、アルバム、アーティスト、プレイリスト、ジャンル、ラジオチャンネル、及びビデオのうちの１つ以上を選択することを含む、請求項１又は２に記載の方法。
4. 前記メディアコンテンツを選択するステップは、
   前記決定された１つ以上のプロパティに基づいて前記照明シーンのスコアを決定するステップと、
   メディアコンテンツの１つ以上の項目のスコアを決定するステップと、
   前記照明シーンの前記決定されたスコア及び前記メディアコンテンツの項目の前記決定されたスコアに基づいて少なくとも１つの前記メディアコンテンツの項目を選択するステップと、
   を含む、請求項１乃至３のいずれか一項に記載の方法。
5. 前記照明シーンは、第１の複数の順次の時間間隔にわたりスコアリングされ、前記照明シーンの前記決定されたスコアは、前記第１の複数の順次の時間間隔のそれぞれについて決定される第１の複数のスコアの関数であり、メディアコンテンツの各項目は、第２の複数の順次の時間間隔にわたりスコアリングされ、メディアコンテンツの各項目の前記決定されたスコアは、前記第２の複数の順次の時間間隔のそれぞれについて決定される第２の複数のスコアの関数である、請求項４に記載の方法。
6. 前記メディアコンテンツを選択するステップは、
   前記照明シーンの持続時間を決定することと、
   持続時間を有するメディアコンテンツを選択することと、
   を含み、前記メディアコンテンツの前記持続時間は、前記照明シーンの前記決定された持続時間の所定の閾値内にある、請求項１乃至５のいずれか一項に記載の方法。
7. 前記決定された照明プロパティは、少なくとも１つの色又は少なくとも１つの色と関連する記述を含み、前記メディアコンテンツを選択するステップは、前記少なくとも１つの色又は記述にマッチする色を含むタイトル及び／又は歌詞を有するメディアコンテンツを選択することを含む、請求項１乃至６のいずれか一項に記載の方法。
8. 前記メディアコンテンツは、前記メディアコンテンツと前記選択された照明シーンの前記決定された１つ以上のプロパティとの間の関連付けに基づいて選択され、
   前記関連付けは、ユーザによって予め定められる、又は、前記関連付けは、ユーザによって予め定められた１つ以上の関連付けに基づいて自動的に作成及び／又は適応される、請求項１乃至７のいずれか一項に記載の方法。
9. 前記制御するステップは、前記照明シーンの前記決定された１つ以上のプロパティに基づいて、前記選択されたメディアコンテンツをある音量レベルで、及び／又はイコライゼーション設定で出力するように前記メディアデバイスを制御することを含む、請求項１乃至８のいずれか一項に記載の方法。
10. 前記照明プロパティの１つ以上は、前記選択されたメディアコンテンツの時間的プロパティに基づいて調整される、請求項１乃至９のいずれか一項に記載の方法。
11. 前記照明シーンは、事前に決定されたトリガに応答して自動的に選択され、前記事前に決定されたトリガは、時間ベースのトリガ、イベントベースのトリガ、及びロケーションベースのトリガのうちの少なくとも１つである、請求項１乃至１０のいずれか一項に記載の方法。
12. 照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのコントローラであって、当該コントローラは、
    照明シーンの選択を受けるように構成され、前記照明シーンは、照明シーンの名前、１つ以上の記述タグ、画像、ビデオ、及びパレット名のうちの少なくとも１つを含む１つ以上の照明プロパティを有し、
    前記選択された照明シーンの１つ以上の前記プロパティを決定するように構成され、
    前記決定された１つ以上のプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択するように構成され、前記メディアコンテンツは、オーディオコンテンツを含み、
    前記選択されたメディアコンテンツをメディアデバイスによって出力させるように構成され、及び
    前記選択されたメディアコンテンツの前記オーディオコンテンツに基づいて前記照明シーンの持続時間、強度、色、色温度、及びスペクトル組成のうちの１つ以上を調整するように構成される、
    コントローラ。
13. 照明シーンに基づいてメディアコンテンツを選択するためのコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムは、１つ以上のコンピュータ可読記憶媒体に具現化され、１つ以上のプロセッサで実行された場合、
    照明シーンの選択を受ける動作であって、前記照明シーンは、照明シーンの名前、１つ以上の記述タグ、画像、ビデオ、及びパレット名のうちの少なくとも１つを含む１つ以上の照明プロパティを有する、動作、
    前記選択された照明シーンの１つ以上の前記プロパティを決定する動作、
    前記決定された１つ以上のプロパティに基づいてメディアコンテンツを選択する動作であって、前記メディアコンテンツは、オーディオコンテンツを含む、動作、
    前記選択されたメディアコンテンツをメディアデバイスによって出力させる動作、及び
    前記選択されたメディアコンテンツの前記オーディオコンテンツに基づいて前記照明シーンの持続時間、強度、色、色温度、及びスペクトル組成のうちの１つ以上を調整する動作、
    を行うように構成されるコードを含む、コンピュータプログラム。

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