JP2021518949A - 配管支持体設計のためのシステムおよび方法 - Google Patents

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Abstract

本発明で提供されるのは配管応力解析システム(200)である。配管応力解析システム(200)により、1つ以上のパイプ(702)に関連付けられた配管データが取得され、数学モデルを使用し、配管データに基づいて配管応力が生成され、配管応力に基づいて数学的係数が取得され、数学的係数を使用して、更新された配管応力集合が生成される。更新された配管応力集合は、パイプ(702)についての支持構造体(701)を設計するために、時間およびコスト的に効率的に使用される。

Description

本発明は、誘導応力の推定に基づく、配管のための支持構造体の設計に関する。
発電所において一般に配管設備に使用される支持構造体には、ダイナミッククランプが含まれる。図1には、パイプ101を支持する、従来技術の支持構造体100の斜視図が示されている。図1に示されているように、従来技術の支持構造体100は、ストラットとして公知の一対の支持部材103および104によってパイプ101の周りの位置に支持される標準ダイナミッククランプ102を有する。このような支持構造体100は、パイプ・トラニオンインタフェース105において、誘導される応力の量が少ないことが知られている。しかしながらこのような支持構造体100の設計および製造には、コストがかかり、時間を消費し、また大きな労働力を要する。択一的には、当業者には支持構造体用の溶接付属物幾何学形状も公知である。しかしながらこのような溶接幾何学形状は、パイプ付属物インタフェースに大量の応力を誘導し、これら応力は、支持構造体を設計する間に正確に推定されかつ考慮される必要がある。
配管用支持構造体における誘導応力を推定するための、当業者に公知の慣用の方法およびシステムには、正確な有限要素解析法が含まれる。有限要素解析法は、正確ではあるが、事例ベースに実行しなければならず、したがって結果的に、誘導応力の推定および支持構造体の設計にはコストがかかりかつ時間を消費する処理になってしまう。択一的には、WRC−297(Welding research council bulletin no. -297)のような方法が、機械構成要素における誘導応力の推定に使用される。しかしながらこれらの方法は、より高い誘導応力レベルにおける推定の正確さを提供することができず、したがって、結果的に、支持構造体の誤った設計に結び付く不正確な推定になってしまう。
したがって本発明の目的は、コストおよび消費される時間を増大させることなく、信頼性の高い配管支持構造体を設計するのに必要な、誘導応力を正確に推定する配管応力解析システムおよび方法を提供することである。
本発明で開示される配管応力解析システムおよび方法により、慣用の統計モデルを使用して推定される配管応力に基づいて数学的係数(mathematical co-efficients)が取得され、この数学的係数に基づいて配管応力が更新され、更新された配管応力が、1つ以上のパイプについての支持構造体を設計するために使用されることによって上述の目的が達成される。
本発明によれば、配管応力解析システムが提供される。この配管応力解析システムは、本発明の一態様において、ユーザデバイス、例えばパーソナルコンピューティングデバイス、ワークステーション、クライアントデバイス、ネットワーク対応コンピューティングデバイス、任意の他の適切な計算設備、および計算設備の複数の部分の組み合わせにインストールされまたこれらによってアクセス可能である。本発明の別の一態様において、配管応力解析システムは、ユーザデバイスにダウンロード可能であり、またユーザデバイスにおいて使用可能であり、またウェブベースのプラットフォーム、例えば1つのサーバ上または複数のサーバのネットワーク上でホストとして動作するウェブサイトとして構成されており、かつ/またはクラウドコンピューティング環境に実装されている。本発明のさらに別の一態様において、配管応力解析システムは、非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体と、この非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体に通信接続されている少なくとも1つのプロセッサとを有する。ここで使用される「非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体」とは、すべてのコンピュータ読み出し可能媒体、例えば、不揮発性媒体と、揮発性媒体と、信号を伝搬する、一時的なものを除いた伝送媒体のことである。非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体は、例えばデータ受信モジュール、第1数学モデル、第2数学モデルおよび応力最適化統計モデルを含む配管応力解析システムの複数のモジュールによって定義されるコンピュータプログラム命令を格納するように構成されている。プロセッサは、定義されたコンピュータプログラム命令を実行するように構成されている。
データ受信モジュールは、1つ以上のパイプに関連付けられた配管データを取得する。本発明の好ましい一実施形態によれば、配管データは、発電所の1つ以上のパイプに関連付けられている。本発明の一態様において、「配管データ」とは、支持構造体によって支持されるパイプに関連付けられた物理データのことである。本発明のこの態様において、物理データには、それぞれのパイプの外径、壁厚、長さおよび材料が含まれている。本発明の別の一態様において、「配管データ」とは、支持構造体に関連付けられた物理データのことである。本発明のこの態様において、物理データには、支持構造体の外径、壁厚、長さおよび材料が含まれている。本発明のこの態様において、支持構造体は、トラニオンパイプ(trunnion pipe)として構成されている。本発明のさらに別の一態様において、「配管データ」とは、支持構造体およびパイプに影響を及ぼす外的要因のことである。本発明のこの態様において、外的要因には、支持構造体に作用する機械負荷、パイプに作用する機械負荷、パイプの内部圧力、およびパイプの内部温度が含まれる。本発明の一実施形態によれば、データ受信モジュールは、配管および計装図、配管材料データベース、配管データシート、配管規格、配管コードなどを格納するリポジトリを有する1つ以上の外部ソースから配管データを取得する。本発明の一実施形態によれば、配管応力解析システムは、取得した配管データを格納する配管データベースを有する。
第1数学モデルは、配管データに基づいて配管応力第1集合を生成する。第1数学モデルは、物理学ベースの数値モデル、例えば有限要素解析モデルである。第1数学モデルは、例えば、配管幾何学形状、配管材料、荷重などの複数の組み合わせを含む配管データを処理する。第1数学モデルは、処理されるこれらの組み合わせのそれぞれを支持するために設計される支持構造体が受ける膜応力および/または曲げ応力を含む配管応力第1集合を生成する。膜応力は、パイプ、すなわち一般に球、円筒、円錐、楕円体またはこれらの形状の合成の形状を有する圧力容器が受ける一般的な応力の応力成分である。このような容器の厚さが、圧力容器の他の寸法に比べて小さい場合、容器は膜とみなされ、容器内に含まれている圧力から生じる、関連付けられた応力は膜応力と称される。これらの膜応力は、平均引張力または圧縮応力であり、容器壁にわたって一様であると仮定され、表面に対して接線方向に作用する。膜または壁は、曲げに対して抵抗力を示さないと仮定される。壁が曲げに対して抵抗力を示す場合、曲げ応力が、膜応力に加えて発生する。
第2数学モデルは、配管データに基づいて配管応力第2集合を生成する。第2数学モデルは、実験的なモデル、例えばWRC297(Welding Research Council bulletin no. 297)であり、このWRC297は、特に、支持構造体を支持する、支持構造体とパイプとの接合部周りの応力計算のためのパラメタライズされる方法である。本発明の好ましい一実施形態によれば、第2数学モデルによって処理される配管データは、第1数学モデルによって処理された配管データと同じである。すなわち、配管データには、例えば、配管幾何学形状、配管材料、荷重などの複数の組み合わせが含まれる。第2数学モデルは、処理されるこれらの組み合わせのそれぞれを支持するために設計される支持構造体が受ける膜応力および/または曲げ応力を含む配管応力第2集合を生成する。
応力最適化統計モデルは、係数生成モジュールおよび応力計算モジュールを有する。応力最適化統計モデルは、回帰モデルである。係数生成モジュールは、配管応力第1集合および配管応力第2集合に基づいて、数学的係数を取得する。数学的係数には、少なくとも1つの数学的な定数が含まれている。係数生成モジュールは、関係プロッティングモジュールおよび関係識別モジュールを有する。関係プロッティングモジュールは、配管応力第1集合および配管応力第2集合の少なくとも1つの関係プロットを生成する。ここで使用される「関係プロット」とは、膜応力および/または曲げ応力をそれぞれ表す複数のデータ点のことである。本発明の一態様において、関係プロットは、第1数学モデルおよび第2数学モデルのそれぞれによって生成される膜応力のプロットを有する。本発明の別の一態様において、関係プロットは、第1数学モデルおよび第2数学モデルのそれぞれによって生成される、膜応力と曲げ応力との組み合わせのプロットを有する。関係識別モジュールは、それぞれの関係プロットにおいて、配管応力第1集合および配管応力第2集合に関連付けられたデータパターンを識別する。関係識別モジュールは、それぞれの関係プロットにおいて少なくとも1つのデータ点を特定することによってデータパターンを識別し、これにより、このデータ点を通って引かれた直線によって、この直線の下に、この関係プロットにおける大多数の他のデータ点が取り込まれるようにする。数学的係数は、このデータパターン、すなわち直線の傾きおよび「Y」切片から取得される。本発明の好ましい一実施形態によれば、配管応力解析システムは、配管応力第1集合および配管応力第2集合に加えて、数学的係数を格納する係数データベースを有する。
応力計算モジュールは、数学的係数を使用して、更新された配管応力集合を生成する。更新された配管応力集合は、1つ以上のパイプについて支持構造体を設計するために使用される。有利には、応力計算モジュールは、数学的係数を使用し、第2数学モデルによって生成された配管応力第2集合を更新する。配管応力解析システムは、数学モデルに供給される入力における変動に起因して発生する支持構造体の設計における偏差を低減するために、また支持構造体設計の信頼性および安全性を保証するために、数学的係数を使用して応力を最適化する。
本発明では、上述の配管応力解析システムを使用することにより、パイプについての配管応力を特定する方法も開示されている。ここで開示されているこの方法によれば、データ受信モジュールにより、パイプに関連付けられた設計データを取得する。ここで使用される「設計データ」とは、単一のパイプに関連付けられた配管データであり、すなわち、複数のパイプ幾何学形状、パイプ材料およびパイプ荷重パラメタではなく、この設計データには、設計される支持構造体によって支持される単一のパイプの幾何学形状、材料および荷重に関連付けられたデータが含まれる。この設計データには、使用が計画されている支持構造体に関連付けられたデータも含まれる。第2数学モデルにより、設計データに基づいて膜応力および/または曲げ応力を含む初期配管応力を生成する。係数生成モジュールにより、初期配管応力に基づき、係数データベースから数学的係数を取得する。応力計算モジュールにより、初期配管応力および数学的係数を使用して、更新された配管応力を生成する。次に、更新された配管応力に基づき、このパイプについての支持構造体を設計する。本発明の好ましい一実施形態によれば、この方法には、規格、例えばASME/EP配管コードなどに基づいて定められた、あらかじめ定められた応力範囲に基づき、更新された配管応力を妥当性検査することが含まれる。この実施形態によれば、更新された配管応力が、あらかじめ定められた応力範囲について妥当でない場合、この方法には、更新された配管応力が、あらかじめ定められた応力範囲について妥当であるようになるまで、例えば、支持構造体の幾何学形状を修正することによって設計データを修正することと、また初期配管応力を生成し、数学的係数を取得し、更新された配管応力を生成し、更新された配管応力を妥当性検査する複数のステップを反復することとが含まれる。
ここでは1つ以上のパイプについての配管応力を解析する方法も開示されている。ここで開示されているこの方法によれば、1つ以上のパイプに関連付けられた配管データを取得し、第1数学モデルにより、配管データに基づく少なくとも1つの配管応力第1集合を生成し、第2数学モデルにより、配管データに基づく少なくとも1つの配管応力第2集合を生成し、少なくとも1つの関係プロットを生成して少なくとも1つの関係プロットにおけるデータパターンを識別することにより、配管応力第1集合および配管応力第2集合に基づく数学的係数を取得し、数学的係数を使用して、更新された配管応力集合を生成する。ここで開示されているこの方法によれば、更新された配管応力集合は、1つ以上のパイプについての支持構造体を設計するために使用される。
ここでは、配管応力解析システムを使用することにより、1つ以上のパイプについての配管応力を解析する上に開示された方法ステップと、1つ以上のパイプについての支持構造体を設計する上に開示された方法ステップとを実行するための、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムコードを格納する非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品も開示されている。
以下では、本発明の添付の図面を参照して、本発明の上述の特徴および別の特徴を取り扱う。説明される実施形態は、説明を意図しているが、本発明を限定することを意図していない。
以下では、添付の図面に示し、図解した実施形態を参照して本発明をさらに説明する。
パイプを支持する、従来技術の支持構造体の斜視図である。 1つ以上のパイプについての配管応力を解析する配管応力解析システムを示す図である。 図2に示した配管応力解析システムによって使用されるコンピュータシステムのアーキテクチャを説明するブロック図である。 図2に示した配管応力解析システムを使用して、1つ以上のパイプについての配管応力を解析する方法を説明するプロセスフローチャートである。 図2に示した配管応力解析システムを使用することにより、1つ以上のパイプについての支持構造体を設計する方法を説明するプロセスフローチャートである。 配管応力解析システムによって生成される1つ以上の配管応力集合間の関係プロットを示す線図である。 図2に示した配管応力解析システムおよび図5に示したプロセスフローチャートを使用することにより、応力が決定された支持構造体の一実施形態の斜視図である。
図面を参照して種々異なる実施形態を説明する。ここでは全体を通し、同様の参照符号は、同様の要素を示すために使用される。以下の記載では、説明を目的として、1つ以上の実施形態の完全な理解を提供するために、数多くの特定の詳細が示されている。これらのような実施形態は、これらの特定の詳細がなくても実施可能であることは明らかであろう。
図2には、1つ以上のパイプについて配管応力を解析する配管応力解析システム200が示されている。配管応力解析システム200は、データ受信モジュール201と、第1数学モデル202と、第2数学モデル203と、応力最適化統計モデル204とを有する。応力最適化統計モデル204は、係数生成モジュール205および応力計算モジュール206を有する。係数生成モジュール205は、関係プロッティングモジュール205Aおよび関係識別モジュール205Bを有する。配管応力解析システム200は、データベース、例えば係数データベース207および配管データベース208も有する。データベース207および/または208は、図2に示したように配管応力解析システム200の内部または外部のいずれかに設けられていてよい。配管応力解析システム200は、通信ネットワーク209を介してデータベース207および/または208と通信する。通信ネットワーク209は、例えば有線ネットワーク、無線ネットワークまたはクラウドベースネットワークを有する。また通信ネットワーク209は、モノのインターネット(IoT:Internet of Things)用に共有されるネットワークを表していてもよい。
図3は、図2に示した配管応力解析システム200によって使用されるコンピュータシステム300のアーキテクチャを説明するブロック図である。配管応力解析システム200は、図3に示したコンピュータシステム300のアーキテクチャを使用する。コンピュータシステム300は、高水準コンピュータプログラミング言語を使用してプログラミング可能である。コンピュータシステム300は、プログラミングされかつ目的のあるハードウェアを使用して実現可能である。図3に示したようにコンピュータシステム300は、プロセッサ301、プログラムおよびデータを格納するメモリユニット302のような非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体、入出力(I/O)コントローラ303、ネットワークインタフェース304、データバス305、ディスプレイユニット306、入力デバイス307、ハードドライブのような固定メディアドライブ308、リムーバブルメディアを収容するリムーバブルメディアドライブ309、出力デバイス310などを有する。プロセッサ301とは、コンピュータプログラムまたは一連のコマンド、命令または状態遷移を実行可能な、マイクロプロセッサ、中央演算処理ユニット(CPU:central processing unit)デバイス、有限状態機械、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)などのうちの任意の1つ、またはこれらの任意の組み合わせのことである。プロセッサ301は、例えば汎用マイクロプロセッサおよび数値演算またはグラフィックコプロセッサを含むプロセッサセットとして実現されていてもよい。プロセッサ301は、例えば、Intel(登録商標)プロセッサ、Advanced Micro Devices(AMD(登録商標))プロセッサ、International Business Machines(IBM(登録商標))プロセッサなどから選択される。ここで開示されている配管応力解析システム200は、プロセッサ301を使用するコンピュータシステム300には限定されない。コンピュータシステム300は、コントローラまたはマイクロコントローラも使用可能である。プロセッサ301は、配管応力解析システム200のモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206などを実行する。
メモリユニット302は、プログラム、アプリケーションおよびデータを格納するために使用される。配管応力解析モジュール200の、例えば、データ受信モジュール201、第1数学モデル202、第2数学モデル203、応力最適化統計モデル204、係数生成モジュール205、関係プロッティングモジュール205A、関係識別モジュール205B、応力計算モジュール206などは、コンピュータシステム300のメモリユニット302に格納されている。メモリユニット302は、例えば、プロセッサ301による実行のための情報および命令を格納するランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)または別のタイプの動的記憶装置である。メモリユニット302には、プロセッサ301による命令の実行中に使用される一時変数および別の中間情報も格納される。コンピュータシステム300はさらに、プロセッサ301用の静的な情報および命令を格納するリードオンリメモリ(ROM:read only memory)または別のタイプの静的記憶装置を有する。I/Oコントローラ303は、配管応力解析システム200によって実行される入力動作および出力動作を制御する。
ネットワークインタフェース304により、通信ネットワーク209とのコンピュータシステム300の接続が可能になる。例えば、配管応力解析システム200は、ネットワークインタフェース304を介して通信ネットワーク209に接続される。一実施形態において、ネットワークインタフェース304は、ラインカードとも称されるインタフェースカードとして提供される。ネットワークインタフェース304には、例えば、シリアルプロトコルを使用するインタフェース、パラレルプロトコルを使用するインタフェース、イーサネット通信インタフェース、および衛星技術、高周波(RF:radio frequency)技術、近距離通信などのような無線通信技術に基づくインタフェースが含まれる。データバス305により、配管応力解析システム200のモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206、207、208などの間で通信が可能になる。
ディスプレイユニット306は、ユーザがその入力を供給できるようにするために、グラフィカルユーザインタフェース(GUI:graphical user interface)(図示せず)を介して、関係プロットなどのような情報を表示する。ディスプレイユニット306には、例えば液晶ディスプレイ、プラズマディプレイ、有機発光ダイオード(OLED:organic light emitting diode)ベースのディプレイなどが含まれる。入力デバイス307は、コンピュータシステム300へのデータ入力に使用される。入力デバイス307は、例えば、英数字キーボードのようなキーボード、接触感知ディスプレイデバイスおよび/または触覚入力を感知可能な任意のデバイスである。
コンピュータアプリケーションおよびプログラムは、コンピュータシステム300を動作させるために使用される。プログラムは、リムーバブルメディアドライブ309を介して、コンピュータシステム300の固定メディアドライブ308に、またメモリユニット302に読み込まれる。一実施形態では、コンピュータアプリケーションおよびプログラムは、通信ネットワーク209を介して直接に読み込み可能である。コンピュータアプリケーションおよびプログラムは、複数の入力デバイス307のうちの1つを使用し、ディスプレイユニット306に表示される関連したアイコンをダブルクリックすることによって実行される。出力デバイス310は、配管応力解析システム200によって実行された演算の結果を出力する。
プロセッサ301は、例えばLinux(登録商標)オペレーティングシステム、Unix(登録商標)オペレーティングシステム、Microsoft(登録商標)Windows(登録商標)オペレーティングシステムの任意のバージョン、Apple社のMac OS、IBM(登録商標)のOS/2などのオペレーティングシステムを実行する。コンピュータシステム300は、複数のタスクを実行するためにオペレーティングシステムを使用する。オペレーティングシステムの役割は、コンピュータシステム300の管理および動作の調整および資源共有である。オペレーティングシステムはさらに、コンピュータシステム300、コンピュータシステム300に接続されている周辺装置およびネットワーク接続のセキュリティを管理する。コンピュータシステム300に使用されているオペレーティングシステムは、例えば、複数の入力デバイス307のうちの1つを使用してユーザによって供給される入力、出力ディスプレイ、固定メディアドライブ308にローカルに格納されているファイルおよびディレクトリを認識する。コンピュータシステム300上のオペレーティングシステムは、プロセッサ301を使用して異なる複数のプログラムを実行する。プロセッサ301とオペレーティングシステムとは連携して、アプリケーションプログラムが高水準プログラミング言語で書かれているコンピュータプラットフォームを定義する。
配管応力解析システム200によって使用されるコンピュータシステム300のプロセッサ301は、上で開示したそれぞれの機能を実行するために、配管応力解析システム200のモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206などよって定められる命令を取り出す。プロセッサ301は、配管応力解析システム200のモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206などを実行するための命令をメモリユニット302から取り出す。プログラムカウンタは、メモリユニット302における命令の位置を特定する。プログラムカウンタには、配管応力解析システム200のそれぞれのモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206などのプログラムにおける現在位置を識別する番号が格納されている。処理された後にプロセッサ301によってメモリユニット302から取り出されるこれらの命令は、デコードされる。これらの命令は、プロセッサ301の命令レジスタに格納される。処理およびデコーディングの後、プロセッサ301は、これらの命令を実行し、これにより、これらの命令によって定められる1つ以上の処理が実行される。
実行の時点に、命令レジスタに格納された命令は、実行される演算を特定するために検査される。プロセッサ301は次に、指定された演算を実行する。この演算には、算術演算および論理演算が含まれている。オペレーティングシステムは、多数のタスクを実行するために複数のルーチンを実行し、これらのタスクは、配管応力解析システム200のモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206などの実行のために、入力デバイス307、出力デバイス310およびメモリを割り当てるのに必要である。オペレーティングシステムによって実行されるタスクには、例えば、配管応力解析システム200のモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206などへの、また配管応力解析システム200によって使用されるデータへのメモリの割り当て、メモリユニット302とディスクユニットとの間のデータの移動、および入出力操作の処理が含まれる。オペレーティングシステムは、操作による要求に応じてタスクを実行し、タスクを実行した後、オペレーティングシステムは、プロセッサ301に実行制御を戻す。プロセッサ301は、1つ以上の出力を取得するために実行を継続する。配管応力解析システム200のモジュール、例えば201、202、203、204、205、205A、205B、206などの実行の出力は、GUI上でユーザに表示される。
説明を目的として、この詳細な説明は、コンピュータシステム300上でローカルに動作する配管応力解析システム200について言及するが、本発明の範囲は、オペレーティングシステムおよびプロセッサ301を介してコンピュータシステム300上でローカルに動作する配管応力解析システム200に限定されず、ウェブブラウザおよびリモートサーバまたは他の電子デバイスを使用することにより、通信ネットワーク209を介してリモートで動作するように拡張可能である。コンピュータシステム300の1つ以上の部分は、通信ネットワーク209に接続されている1つ以上のコンピュータシステム(図示せず)にまたがって分散可能である。
ここには、配管応力解析システム200を使用し、図4および図5の詳細な説明に開示されている方法ステップを実行するために、少なくとも1つのプロセッサ301によって実行可能な命令を含むコンピュータプログラムコードを格納する非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体を有するコンピュータプログラム製品も開示されている。一実施形態において、コンピュータ実行可能命令を有するコンピュータプログラムコードの単一の部分は、本発明による方法の1つ以上のステップを実行する。コンピュータ実行可能命令を有するコンピュータプログラムコードは、非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体上に実現される。コンピュータシステム300のプロセッサ301は、これらのコンピュータ実行可能命令を取り出してこれらを実行する。コンピュータ実行可能命令がプロセッサ301によって実行される場合、コンピュータ実行可能命令は、配管応力解析システム200を使用して1つ以上のパイプについての配管応力を解析する方法、および配管応力解析システム200を使用することによって1つ以上のパイプについての支持構造体を設計する方法の複数のステップをプロセッサ301に実行させる。
図4は、図2に示した配管応力解析システム200を使用して、1つ以上のパイプについての配管応力を解析する方法400を示すプロセスフローチャートである。ステップ401では、配管応力解析システム200のデータ受信モジュール201により、パイプに関連付けられた配管データを取得する。データ受信モジュール201により、複数のパイプおよび支持構造体、例えばこれらのパイプを支持するトラニオンパイプについての配管データを取得する。配管データには、例えば、それぞれ異なるパイプ幾何学形状、パイプ材料およびパイプ荷重を有する約50事例が含まれている。ステップ402では、配管応力解析システム200の有限要素解析(FEA:finite element analysis)モデルである第1数学モデル202により、配管データに基づいて、膜応力および曲げ応力を含む少なくとも1つの配管応力第1集合を生成する。FEAモデルにより、配管データを取得したすべての事例について膜応力および曲げ応力を生成する。FEAモデルにより、膜応力および曲げ応力を取得するために、種々異なる応力プロットおよび変形プロットを生成する。ステップ403では、配管応力解析システム200のWRC297モデルである第2数学モデル203により、FEAモデルによって解析された50事例を含む配管データに基づき、膜応力および曲げ応力を含む少なくとも1つの配管応力第2集合を生成する。
ステップ404では、配管応力解析システム200の応力最適化統計モデル204により、配管応力第1集合および配管応力第2集合に基づき、応力最適化集合を生成し、これにより、この応力最適化集合は、信頼性は高いにもかかわらず時間的およびコスト的に有効な仕方で、1つ以上のパイプについての支持構造体を設計するために使用可能である。応力最適化集合を生成するために、ステップ404Aでは、応力最適化統計モデル204の係数生成モジュール205により、配管応力第1集合および配管応力第2集合に基づいて数学的係数を取得する。数学的係数を取得するために、ステップ404Bでは、係数生成モジュール205の関係プロッティングモジュール205Aにより、配管応力第1集合および配管応力第2集合の2つの関係プロットをプロットする。第1関係プロットは、膜応力についてのプロットであり、第2関係プロットは、膜応力および曲げ応力についてのプロットである。さらに数学的係数を取得するために、ステップ404Cでは、係数生成モジュール205の関係識別モジュール205Bにより、配管応力第1集合および配管応力第2集合に関連付けられた、それぞれの関係プロットにおいてデータパターンを識別する。このデータパターンは、直線でありまた直線の傾きに基づいており、係数生成モジュール205により、それぞれの関係プロットについて、すなわち膜応力の関係プロットと、膜応力および曲げ応力の関係プロットとについて数学的係数を生成する。ステップ404Dでは、係数生成モジュール205により、配管応力第1集合および配管応力第2集合に加えて、数学的係数を係数データベース207に格納する。さらに、応力最適化集合を生成するために、ステップ404Eでは、応力最適化統計モデル204の応力計算モジュール206により、数学的係数を使用して、更新された配管応力集合を生成する。これらの更新された配管応力集合は、応力最適化集合であり、すなわち、パイプを支持することになる支持構造体における誘導応力である。これらの更新された応力集合は、支持構造体を設計するために使用される。
図5は、図2に示した配管応力解析システム200を使用することにより、パイプについての配管応力を特定する方法500を示すプロセスフローチャートである。ステップ501では、配管応力解析システムのデータ受信モジュール201により、パイプに関連付けられた設計データを取得する。この設計データには、パイプに関連付けられた配管データ、すなわち複数のパイプ幾何学形状、パイプ材料およびパイプ荷重ではない配管データが含まれ、この設計データには、支持構造体によって支持されるパイプの幾何学形状、材料および荷重に関連付けられたデータと、使用が計画されている支持構造体に関連付けられたデータとが含まれる。ステップ502では、配管応力解析システム200の第2数学モデル203、すなわちWRC297モデルにより、設計データに基づいて膜応力および曲げ応力を有する初期配管応力を生成する。
ステップ503では、配管応力解析システム200の係数生成モジュール205により、初期配管応力に基づいて、係数データベース207から数学的係数を取得する。例えば、WRC297モデルによって生成される膜応力が、約50N/mm〜150N/mmの範囲内にある場合、数学的係数は0.633〜26である。同様にWRC297モデルによって生成される膜応力および曲げ応力の総和が、160N/mm〜480N/mmの範囲内にある場合、数学的係数は0.205〜130である。ステップ504では、配管応力解析システム200の応力計算モジュール206により、初期配管応力および数学的係数を使用して、例えば、以下に示す式、すなわち
Supdated=C1(Spredicted)+C2
を使用して、更新された配管応力を生成する。
ここでSupdatedは、更新された配管応力値、C1およびC2は、数学的係数、またSpredictedは、WRC297モジュールによって生成される応力値である。ステップ504では、配管応力解析システム200の応力計算モジュール206により、あらかじめ定められた応力範囲に基づき、更新された配管応力を妥当性検査し、すなわち更新された配管応力と、あらかじめ定められた応力範囲とを比較する。更新された配管応力が、あらかじめ定められた応力範囲について妥当でない場合、ステップ505では、例えば、支持構造体の物理的な寸法を変更することにより、支持構造体に関連付けられた設計データを修正し、更新された配管応力が妥当であることが判明するまでステップ502〜504を反復する。ステップ506では、更新された配管応力が妥当である場合、配管応力解析システム200により、パイプについての支持構造体を設計するシステム、すなわち製造される支持構造体の物理的な寸法を推定するシステム(図示せず)に、更新された配管応力を転送する。
図6A〜6Bには、図2に示した配管応力解析システム200によって生成される1つ以上の配管応力集合間の関係プロット600Aおよび600Bが示されている。図6Aには、第1数学モデル202、すなわち有限要素解析(FEA)モデルと、第2数学モデル203、すなわちWRC297モデルとにより、配管データ事例毎に生成された膜応力を表すデータを有する関係プロット600Aが示されている。同様に図6Bには、第1数学モデル202と第2数学モデル203とにより、配管データ事例毎に生成された、膜応力および曲げ応力の総和を表すデータを有する関係プロット600Bが示されている。配管応力解析システム200により、図6Aおよび6Bにそれぞれ示されているデータ点601、602および603が識別され、これにより、それぞれの関係プロット600Aおよび600Bにおける別のデータ点は、これらのデータ点を通って引かれた直線内に取り込まれるようにする。配管応力解析システム200によってさらに、関係プロット600Aおよび600B毎にこれらの直線の傾きが、以下に示した式を使用して特定され、次に数学的係数が取得される。
y=mx+C
ただし「x」および「y」は、データ点601、602、603などの座標であり、「m」および「C」は数学的係数である。
図7には、図2に示した配管応力解析システムと、図5に示したプロセスフローチャートとを使用して応力が特定された支持構造体701の一実施形態の斜視図が示されている。支持構造体701は、パイプ702を支持するトラニオンパイプである。支持構造体701は、配管応力解析システム200を使用することにより、誘導応力の正確な推定に起因して、費用のかかる有限要素解析モデルを実行することなくコスト的に有利に製造される。
ここで開示した種々異なる方法、アルゴリズムおよびコンピュータプログラムは、コンピューティングデバイス用に適切にプログラミングされたコンピュータ読み出し可能媒体に実現され得ることは容易に明らかになろう。ここで使用される「コンピュータ読み出し可能媒体」とは、データ、例えば、コンピュータ、プロセッサまたは類似のデバイスによって読み出され得る命令の供給に関与する非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体のことである。非一時的なコンピュータ読み出し可能記憶媒体には、すべてのコンピュータ読み出し可能媒体、例えば、不揮発性媒体と、揮発性媒体と、信号を伝播する、一時的なもの除いた伝送媒体とが含まれる。
ここで開示される方法およびアルゴリズムを実現するコンピュータプログラムは、多種多様な媒体、例えばコンピュータ読み出し可能媒体を使用し、複数の仕方で格納および伝送可能である。一実施形態では、種々異なる実施形態の処理を実現するためのソフトウェア命令に代わって、またはこれと組み合わせて、ハードウェアによって実現される回路またはカスタムハードウェアを使用可能である。したがってこれらの実施形態は、ハードウェアおよびソフトウェアの任意の特定の組み合わせに限定されない。一般に、コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムコードは、任意のプログラミング言語で実現可能である。コンピュータプログラムコードまたはソフトウェアプログラムは、オブジェクトコードとして1つ以上の媒体に格納可能である。ここで開示される方法およびシステムの種々異なる態様は、例えば、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML:hypertext markup language)、エクステンシブルマークアップ言語(XML:extensible markup language)、またはブラウザプログラムのビジュアルエリアまたはウィンドウで見たときに、グラフィカルユーザインタフェース(GUI:graphical user interface)103Hの複数の態様を表すまたは別の機能を実行する別の形式で作成される文書を含む、プログラムによらない環境において実現可能である。ここで開示される方法およびシステムの種々異なる態様は、プログラムによる要素、またはプログラムによらない要素、またはこれらの任意の適切な組み合わせによって実現可能である。ここで開示されるコンピュータプログラム製品には、種々異なる実施形態の処理を実現する1つ以上のコンピュータプログラムコードが含まれている。
係数データベース207および配管データベース208のようなデータベースが説明される場合、(i)説明されるデータベースとは択一的なデータベース構造が容易に使用可能であり、また(ii)データベースの他に別の記憶構造が容易に使用可能であることが、当業者には理解されよう。ここで開示される任意の例示的なデータベースの任意の説明または記述は、格納される情報の表現についての、説明上の配置構成である。図面または他の箇所において示されているテーブルによって提案されるものの他に、別の任意の個数の配置構成を使用可能である。同様に、データベースの説明されている任意のエントリは、例示的な情報だけを表しており、当業者には、エントリの個数およびコンテンツは、ここで開示されているものとは異なっていてよいことが理解されよう。さらに、テーブルとしてのデータベースの任意の記載にもかかわらず、リレーショナルデータベース、オブジェクトベースモデルおよび/または分散データベースを含む別の形式も、ここで開示されるデータタイプを格納および操作するために使用可能である。同様に、ここで開示されるような種々異なる処理を実現するために、データベースのオブジェクトメソッドまたはビヘイビアを使用可能である。さらに、データベースは、公知のように、ローカルに格納可能であるか、またはこのようなデータベースにおけるデータにアクセスするデバイスから見てリモートに格納可能である。システムに複数のデータベースが存在する実施形態では、これらのデータベースのうちの1つにおいてデータのなんらかの更新が行われる場合に、これらのデータベースをまたいでリンクされたデータが同時に更新され得るようにするために、これらのデータベースは互いに通信するように統合されていてよい。
本発明は、ネットワークを介して1つ以上のデバイスと通信する1つ以上のコンピュータを含むネットワーク環境において動作するように設定可能である。これらのコンピュータは、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN:wide area network)またはイーサネット、トークンリングのような有線媒体または無線媒体を介して、または任意の適切な通信媒体または通信媒体の組み合わせを介して、上記のデバイスと直接にまたは間接的に通信可能である。それぞれのデバイスは、いつかの例が上に開示されておりかつ上記のコンピュータと通信するように適合化されているプロセッサを有する。一実施形態において、それぞれのコンピュータには、ネットワーク通信デバイス、例えばネットワークインタフェースカード、モデム、またはネットワークに接続するために適切な別のネットワーク通信デバイスが装備されている。それぞれのコンピュータおよびデバイスにより、いくつかの例が上に開示されているオペレーティングシステムが実行される。コンピュータのタイプに依存してオペレーティングシステムは異なっていてよいが、オペレーティングシステムにより、ネットワークとの通信リンクを確立するために適切な通信プロトコルが継続して提供される。任意の個数およびタイプのマシンが、これらのコンピュータと通信可能である。
本発明は、特定のコンピュータシステムプラットフォーム、プロセッサ、オペレーティングシステムまたはネットワークに限定されない。本発明の1つ以上の態様は、1つ以上のコンピュータシステム間で、例えば、1つ以上のサービスを1つ以上のクライアントコンピュータに提供するかまたは分散システムにおいて全体タスクを実行するように構成されたサーバ間で分散可能である。例えば、本発明の1つ以上の態様は、種々異なる実施形態にしたがって複数の機能を実行する1つ以上のサーバシステム間で分散される複数の構成要素を有するクライアント・サーバシステムにおいて実行可能である。これらの構成要素は、例えば、通信プロトコルを使用してネットワークを通じて通信する実行可能コード、中間コードまたはインタプリトされるコードを有する。本発明は、任意の特定のシステムまたはシステムのグループにおいて実行可能であるようには限定されておらず、また任意の特定の分散アーキテクチャ、ネットワーク、または通信プロトコルに限定されていない。
上述の実施例は、単に説明を目的として提供されており、またここに開示されている本発明を限定するものとは解釈されない。種々異なる実施形態を参照して本発明を説明したが、ここで使用された表現は、限定の表現ではなく、むしろ記述および説明の表現であることを理解されたい。さらに、ここでは本発明を特定の手段、材料および実施形態を参照して説明したが、本発明は、ここに開示された特定事項に限定されることを意図しておらず、むしろ本発明は、添付の特許請求の範囲の範囲にあるような機能的に等価なすべての構造、方法および使用にも適用される。当業者は、この明細書の教示を享受すれば、本発明の複数の態様において、本発明の範囲および精神を逸脱することなく、これらに対する数多くの修正を行い、または変更を行うことができる。
100 支持構造体(従来技術)
101 パイプ(従来技術)
102 ダイナミッククランプ(従来技術)
103 支持部材(従来技術)
105 パイプ・トラニオンインタフェース(従来技術)
200 配管応力解析システム
201 データ受信モジュール
202 第1数学モデル
203 第2数学モデル
204 応力最適化統計モデル
205 係数生成モジュール
205A 関係プロッティングモジュール
205B 関係識別モジュール
206 応力計算モジュール
207 係数データベース
208 配管データベース
209 通信ネットワーク
300 コンピュータシステム
301 プロセッサ
302 メモリユニット
303 I/Oコントローラ
304 ネットワークインタフェース
305 データバス
306 ディスプレイユニット
307 入力デバイス
308 固定メディアドライブ
309 リムーバブルメディアドライブ
310 出力デバイス
600A、600B 関係プロット
601、602、603 データ点
701 トラニオンパイプ/支持構造体
702 パイプ

Claims (12)

  1. 1つ以上のパイプに関連付けられた配管データを取得するように構成されたデータ受信モジュール(201)と、
    前記配管データに基づいて配管応力第1集合を生成するように構成された第1数学モデル(202)と、
    前記配管データに基づいて配管応力第2集合を生成するように構成された第2数学モデル(203)と、
    応力最適化統計モデル(204)と、
    を有し、
    前記応力最適化統計モデル(204)は、
    前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合に基づいて、数学的係数を取得するように構成された係数生成モジュール(205)と、
    前記数学的係数を使用して、更新された配管応力集合を生成するように構成された応力計算モジュール(206)と、
    を有し、
    前記更新された配管応力集合は、1つ以上の前記パイプについての支持構造体(701)を設計するために使用される、
    配管応力解析システム(200)。
  2. 前記配管データには、前記支持構造体(701)によって支持される1つ以上のパイプ(702)に関連付けられた物理データが含まれ、前記物理データには、1つ以上のパイプ(702)のそれぞれの外径、壁厚、長さおよび材料が含まれる、請求項1記載の配管応力解析システム(200)。
  3. 前記配管データには、前記支持構造体(701)に関連付けられた物理データが含まれ、前記物理データには、前記支持構造体(701)の外径、壁厚、長さおよび材料が含まれる、請求項1または2記載の配管応力解析システム(200)。
  4. 前記支持構造体(701)は、トラニオンパイプとして構成されている、請求項3記載の配管応力解析システム(200)。
  5. 前記配管データには、前記支持構造体(701)および1つ以上の前記パイプ(702)に影響を及ぼす外的要因が含まれ、前記外的要因には、前記支持構造体(701)に作用する機械負荷、前記1つ以上のパイプ(702)に作用する機械負荷、前記1つ以上のパイプ(702)の内部圧力、および前記1つ以上のパイプ(702)の内部温度が含まれる、請求項1から3までのいずれか1項記載の配管応力解析システム(200)。
  6. 前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合にはそれぞれ、前記支持構造体(701)が受ける、膜応力および曲げ応力のうちの1つ以上が含まれる、請求項1記載の配管応力解析システム(200)。
  7. 前記係数生成モジュール(205)は、
    前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合の少なくとも1つの関係プロット(600A、600B)を生成するように構成された関係プロッティングモジュール(205A)と、
    前記少なくとも1つの関係プロット(600A、600B)において、前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合に関連付けられたデータパターンを識別するように構成された関係識別モジュール(205B)と、
    を有する、請求項1記載の配管応力解析システム(200)。
  8. さらに前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合と併せて、前記数学的係数を格納するように構成された係数データベース(207)を有する、請求項1記載の配管応力解析システム(200)。
  9. 請求項1から8記載の配管応力解析システム(200)を使用することにより、パイプ(702)についての配管応力を特定する方法であって、
    前記配管応力解析システム(200)の前記データ受信モジュール(201)により、前記パイプ(702)に関連付けられた設計データを取得するステップと、
    前記配管応力解析システム(200)の前記第2数学モデル(203)により、前記設計データに基づいて初期配管応力を生成するステップと、
    前記配管応力解析システム(200)の前記係数生成モジュール(205)により、前記初期配管応力に基づき、前記係数データベース(207)から前記数学的係数を取得するステップと、
    前記配管応力解析システム(200)の前記応力計算モジュール(206)により、前記初期配管応力および前記数学的係数を使用して、更新された配管応力を生成するステップと、
    を含み、
    前記更新された配管応力集合は、前記パイプ(702)の支持構造体(701)を設計するために使用される、
    方法。
  10. 前記配管応力解析システム(200)の前記応力計算モジュール(206)により、あらかじめ定められた応力範囲に基づき、前記更新された配管応力を妥当性検査するステップをさらに含む、請求項9記載の方法。
  11. 1つ以上のパイプ(702)についての配管応力を解析する方法であって、
    1つ以上の前記パイプ(702)に関連付けられた配管データを取得するステップと、
    第1数学モデル(202)により、前記配管データに基づき、少なくとも1つの配管応力第1集合を生成するステップと、
    第2数学モデル(203)により、前記配管データに基づき、少なくとも1つの配管応力第2集合を生成するステップと、
    前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合に基づき、数学的係数を取得するステップと、
    前記数学的係数を使用して、更新された配管応力集合を生成するステップと、
    を含み、
    前記更新された配管応力集合は、1つ以上のパイプ(702)についての支持構造体(701)を設計するために使用される、
    方法。
  12. 前記数学的係数の取得するステップは、
    前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合の少なくとも1つの関係プロット(600A、600B)を生成するステップと、
    少なくとも1つの前記関係プロット(600A、600B)において、前記配管応力第1集合および前記配管応力第2集合に関連付けられたデータパターンを識別するステップと、
    を含む、請求項11記載の方法。
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