JP2021518307A - 慣らし運転後のサイドウォール部の変形深さを改善した、単一のカーカスプライを含むタイヤ - Google Patents

慣らし運転後のサイドウォール部の変形深さを改善した、単一のカーカスプライを含むタイヤ Download PDF

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Abstract

本発明は、トレッド部(20)を含むクラウン(12)と、クラウン補強体(14)と、2つのサイドウォール部(22)と、2つのビード部(24)とを備え、各サイドウォール部が各ビード部をクラウンに接続し、クラウン補強体がクラウン内に延びるタイヤ(10)に関する。タイヤは、ビード部の各々に係止されてサイドウォール部内に延びるラジアルカーカス補強体(32)を含み、クラウン補強体は、カーカス補強体とトレッド部との間に半径方向に挿入される。タイヤは、110mm以上のサイドウォール部高さ及び94以上の荷重指数を有する。ラジアルカーカス補強体は、少なくとも1つの補強要素を含む単一のカーカスプライ(34)を含み、少なくとも1つの補強要素は、・芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランドと、・ポリエステル製のマルチフィラメントストランドと、によって形成されたアセンブリを含む。【選択図】図4a

Description

本発明は、芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製の少なくとも1つのマルチフィラメントストランドと、ポリエステル製の少なくとも1つのマルチフィラメントストランドとを互いに組み合わせた補強要素を含む単一のカーカスプライを含むカーカス補強体を含むタイヤに関する。
具体的には、本発明の説明は、以下のタイプの用途に限定されるわけではないが、「SUV「(「スポーツユーティリティビークル」)タイプ、又は例えば重荷重を運搬するように意図されたトラック又はバンなどの「ライトトラック」タイプの車両に装着されるように意図されたタイヤに関連して行う。
先行技術では、MICHELIN社によって市販されている、Latitude Tour HPレンジの一部を成す255/50R19 107 W XL TLのサイズ特性の、SUVタイプの車両に装着されるように意図されたタイヤが知られている。このようなタイヤは、トレッド部及びクラウン補強体を含むクラウンと、2つのサイドウォール部と、2つのビード部とを含み、各サイドウォール部が各ビード部をクラウンに接続する。クラウン補強体は、タイヤの円周方向にクラウン内に延びる。このタイヤは、各ビード部に係止されてサイドウォール部及びクラウン内に延びるラジアルカーカス補強体を含む。クラウン補強体は、カーカス補強体とトレッド部との間に半径方向に挿入される。
このタイヤは、その意図される車両の空荷時重量(unladen weight)に関連する比較的重い荷重を運搬するために、一方では110mm以上の、この例では128mmに等しいサイドウォール部高さと、94以上の、この例では107に等しい荷重指数(load index)とを有し、他方ではカーカス補強体が、それぞれが複数の補強要素を含む2つのカーカスプライを含むようになっている。
各補強要素は、互いに組み合わさった2つのポリエステル製のマルチフィラメントストランドによって形成されて1メートル当たり290回転の撚り比(twist rate)で互いに螺旋状に巻き回されたバランスの良いアセンブリを含む。各マルチフィラメントストランドは、144texに等しい番手(count)を有する。このような先行技術のタイヤは、その2つのカーカスプライに起因して重量及びヒステリシス性が比較的高く、これによって転がり抵抗が比較的高くなり、装着先の車両の燃費に悪影響を与える。
さらに、一般にタイヤの製造法中には、各カーカスプライを成形ドラム上及びその周囲に巻き付けて、各カーカスプライが2つの自由端を有するようにする。その後、各プライの2つの自由端を(突き合わせ接合(butt joining)することによってではなく)約1センチメートルにわたって互いに重ね合わせることによってこれらの自由端を融合させて、重なりゾーン(overlaying zone)Z1を形成する。図1に示すように、各重なりゾーンZ1では、各カーカスプライが二重の厚みを有し、従って補強要素REの密度が2deであり、これらは各カーカスプライが単一の厚みを有する、従って補強要素REの密度がdeである隣接ゾーンZ2の2倍の高さである。図3に、先行技術のタイヤのカーカス補強体の補強要素の力−伸び曲線(force−extension curve)を示す。所与の応力では、各隣接ゾーンの各補強要素が張力2Tを吸収してこの隣接ゾーンZ2内の各補強要素の伸びε2を生じるのに対し、各重なりゾーンZ1では、補強要素の密度2dに起因して、各重なりゾーンZ1の各補強要素が張力Tを吸収してこの重なりゾーンZ1内の各補強要素の伸びε1を生じ、伸びε1はε2未満である。
図2に示すように、Δεと呼ばれるこのε1及びε2間の差分により、タイヤが圧力PIまで膨張して補強要素に張力が加わると、これらの各ゾーンの補強要素間の伸びに比較的大きな差分が生じて、タイヤの外側から見た時に外圧OPにおいてタイヤの各サイドウォール部に空洞が生じ、この空洞が見苦しい変形を形成する。
この変形は、重荷重を運搬するのに必要な高い公称膨張圧(nominal inflation pressure)の時にはさらに大きくなる。この変形は、サイドウォール部の高さが高い時にもさらに大きくなる。従って、サイドウォール部の高さが110mm以上であると、これらの変形が特に出現しやすくなる。このような変形は見苦しいものにすぎないが、これらは人間の目の知覚閾値を上回るため、数多くの顧客返品(customer returns)が発生する。上述した先行技術のタイヤには、2つのカーカスプライが存在するためこの問題は存在しないが、全ての製造タイヤは、たとえタイヤの性能及び安全性に関する影響がないとしても、これらの変形に起因して顧客から返品されないことが重要である。
本発明の目的は、特にSUVタイプ又はライトトラックタイプの車両に装着されるように意図された、質量が小さく、顧客にとって受け入れ難い見苦しい欠陥のないタイヤを提供することである。
この目的のために、本発明は、トレッド部及びクラウン補強体を含むクラウンと、2つのサイドウォール部と、2つのビード部とを備え、各サイドウォール部が各ビード部をクラウンに接続するタイヤであって、クラウン補強体がタイヤの円周方向にクラウン内に延び、タイヤが、ビード部の各々に係止されてサイドウォール部内に延びるラジアルカーカス補強体を含み、クラウン補強体がカーカス補強体とトレッド部との間に半径方向に挿入され、タイヤが、110mm以上のサイドウォール部高さ及び94以上の荷重指数を有し、ラジアルカーカス補強体が、少なくとも1つの補強要素を含む単一のカーカスプライを含み、少なくとも1つの補強要素が、
・芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製の少なくとも1つのマルチフィラメントストランドと、
・ポリエステル製の少なくとも1つのマルチフィラメントストランドと、
を含む複数のマルチフィラメントストランドによって形成されたアセンブリを含むタイヤを目的とする。
一方では、本発明によるタイヤのカーカス補強体は単一のカーカスプライを含む。従って、カーカス補強体は、カーカスプライ以外に、ワイヤ補強要素によって補強されたプライを一切有していない。このようなタイヤのカーカス補強体から排除される補強されたプライのワイヤ補強要素としては、金属ワイヤ補強要素及び織物ワイヤ補強要素(textile wire reinforcer elements)が挙げられる。非常に好ましい方法では、カーカス補強体がカーカスプライによって形成される。換言すれば、カーカス補強体は、単一のカーカスプライによって形成される。芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のモノフィラメントとポリエステル製のモノフィラメントとのアセンブリを含むハイブリッド補強要素を使用すると、タイヤ設計者がカーカス補強体内のカーカスプライの数を(複数ではなく)単一のカーカスプライに制限できるほど十分に高い機械抵抗特性、特に破断強度及び耐久性を有するカーカスプライを得ることができる。従って、上述したようなハイブリッド補強要素を使用すると、車両の高空荷時重量(high unladen weight)によるものであるか、それとも車両の総高積荷時重量(total high laden weight)によるものであるかにかかわらず、重荷重を運搬するのに十分なプライ破断強度を有するカーカスプライを得ることができる。さらに、カーカスプライの数を低減することにより、タイヤのコスト、質量及びヒステリシス、従って転がり抵抗が抑えられる。
カーカスプライの数を低減する1つの効果は、本発明によるタイヤがその製造法の完了時にサイドウォール部における変形の存在に敏感になる点である。従って、本発明者らは、本発明によるタイヤ上でその製造法の完了時に観察されるサイドウォール部の変形の深さが、600μmにほぼ等しい人間の目の知覚閾値を上回らない場合でも比較的大きいことが分かった。しかしながら、全く予想外に、本発明によるタイヤの比較的短い慣らし運転(running−in)期間後には変形の深さが減少して、この慣らし運転の完了時には人間の目の知覚閾値を下回り、これによってあらゆる顧客の返品が制限又は回避される。本発明者らは、慣らし運転後には、各補強要素の力−伸び曲線の弾性が増加してε2とε1との間の差分が減少し、従って変形の深さも減少するようになると推測する。
従って、本発明は、単一のカーカスプライとハイブリッド補強要素とを組み合わせてタイヤの軽量化を可能にする一方で、慣らし運転期間後にサイドウォール部の変形を顧客に見えないようにするものである。
最終的に、単一のカーカスプライの存在により、複数のカーカスプライを含むカーカス補強体を有するタイヤよりも柔軟なカーカス補強体を有するタイヤが得られるようになる。従って、タイヤの垂直剛性が制限され、結果的にこのタイヤが装着された車両の快適性が制限されるようになる。
芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のフィラメントは、アミド結合によって互いに結合された芳香族基によって形成された線状高分子のフィラメントであり、アミド結合の少なくとも85%が、光学的異方性の紡糸組成物(optically anisotropic spinning compositions)から長時間を掛けて製造された2つの芳香族コア(two aromatic cores)、具体的にはポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)(又はPPTA)繊維上に直接結合したものであることが良く知られている。芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミドの中でも、ポリアリールアミド(又はPAA、Solvay社のIxefという商品名によって特に知られている)、ポリ(メタキシレンアジポアミド)、ポリフタルアミド(又はPAA、Solvay社のAmodelという商品名によって特に知られている)、非晶質半芳香族ポリアミド(又はPA6−3T、Evonik社のTrogamidという商品名によって特に知られている)、メタアラミド(又はポリ(メタフェニレンイソフタルアミド)又はPA MPD−I、Du Pont de Nemours社のNomexという商品名によって特に知られている)、又はパラアラミド(又はポリ(パラフェニレンテレフタルアミド)又はPA PPD−T、Du Pont de Nemours社のKevlarという商品名又はTeijin社のTwaronという商品名によって特に知られている)を挙げることができる。
ポリエステル製のフィラメントは、エステル結合によって互いに結合された基によって形成された線状高分子のフィラメントであると理解される。ポリエステルは、ジカルボン酸又はその誘導体の1つであるジオールとの間のエステル化による重縮合によって製造される。例えば、ポリエチレンテレフタレートは、テレフタル酸とエチレングリコールとの重縮合によって製造することができる。既知のポリエステルからは、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリプロピレンテレフタレート(PPT’)又はポリプロピレンナフタレート(PPN)を挙げることができる。
サイドウォール部高さは、文献:「工学設計情報(Engineering Design Information)」、2017年、ETRTO(欧州タイヤ及びリム技術機構)、一般情報、GI.5ページに定義されるように、タイヤの外径とリムの公称直径との間の差分の1/2である断面高さであると理解される。サイドウォール部高さを求める別の方法は、文献:「工学設計情報」、2017年、ETRTO(欧州タイヤ及びリム技術機構)、一般情報、GI.7ページに定義されるように、公称アスペクト比に公称断面幅を乗算し、これを100で除算するものである。
荷重指数は、文献:「標準マニュアル(Standards Manual)」、2017年、ETRTO(欧州タイヤ及びリム技術機構)、一般情報、G.7ページに定義されるように、タイヤがタイヤメーカーによって指定される動作条件においてその速度コードによって示される速度で運搬できる最大荷重に関連するデジタル符号であると理解される。
ラジアルカーカス補強体は、各カーカス補強要素がタイヤの赤道円周面においてタイヤの円周方向との間に80°〜90°の角度を成すことを意味するものと理解される。換言すれば、各カーカス補強要素は、各サイドウォール部においてタイヤの円周方向との間に80°〜90°の角度を成し、換言すれば、カーカス補強体は各サイドウォール部において放射状である。
1つの実施形態では、カーカス補強体がクラウン内にも延びる。
各補強要素は、タイヤの正中面においてタイヤの円周方向との間に80°〜90°の角度を成すことが好ましい。換言すれば、各カーカス補強要素は、クラウンにおいてタイヤの円周方向との間に80°〜90°の角度を成し、換言すれば、カーカス補強体はクラウンにおいて放射状である。
本発明の好ましい実施形態
タイヤのサイドウォール部高さは120mm以上であり、好ましくは130mm以上であり、さらに好ましくは140mm以上であることが有利である。
なお、タイヤのサイドウォール部高さが高ければ高いほど、タイヤがその製造法の完了時に深いサイドウォール部変形を有する傾向も高くなる。しかしながら、驚くべきことに、サイドウォール部高さが高ければ高いほど、カーカスプライの補強要素の慣らし運転後の弾性も高くなって、サイドウォール部高さが低いタイヤのカーカスプライの補強要素の慣らし運転後の弾性と同等の値に達し、従ってサイドウォール部変形の問題を受けにくくなることが分かった。
サイドウォール部高さは220mm以下であり、好ましくは210mm以下であり、さらに好ましくは200mm以下であることが有利である。
このようなサイドウォール部高さは、「SUV」(「スポーツユーティリティビークル」)タイプ、又は例えば重荷重を運搬するように意図されたトラック又はバンなどの「ライトトラック」タイプの車両に装備されるように意図されたタイヤに特に適する。
タイヤの荷重指数は95以上であり、好ましくは97以上であり、さらに好ましくは100以上であることが有利である。
特に高い破断強度を有する芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランドを含むハイブリッド補強要素を使用することで、適度な密度の補強要素と、適切に形成された隣接補強要素を接続する適度な密度のエラストマー組成ブリッジ(elastomer composition bridges)とを有する単一のカーカスプライを有しながら、比較的大きな荷重を運搬することが可能になる。
荷重指数は130以下であり、好ましくは125以下であり、さらに好ましくは121以下であることが有利である。
一定の荷重指数を超えると、補強要素の密度がエラストマー組成架橋の正しい形成を可能にする閾値未満に維持された単一のカーカスプライを有するタイヤを得ることが困難になる。
公称膨張圧は200kPa以上であり、好ましくは220kPa以上であり、さらに好ましくは250kPa以上であることが有利である。
公称膨張圧は、文献:「工学設計情報」、2017年、ETRTO(欧州タイヤ及びリム技術機構)、C.3ページに定義されるように、一般的使用にとって最小限とみなされる、ETRTOによって推奨される圧力である。
タイヤは、公称膨張圧が高ければ高いほど、非常に深いサイドウォール部変形が出現しやすくなる。本発明によれば、このような公称膨張圧のタイヤは、とりわけ慣らし運転の完了時に、人間の目の知覚閾値を上回る深さのサイドウォール部変形を示さない。
公称膨張圧は600kPa以下であり、好ましくは585kPa以下であり、さらに好ましくは575kPa以下であることが有利である。
タイヤは、35〜95の、好ましくは40〜80のアスペクト比を有することが有利である。
アスペクト比又は公称アスペクト比は、文献:「工学設計情報」、2017年、ETRTO(欧州タイヤ及びリム技術機構)、段落D、GI.5ページに定義されるように、タイヤの断面の公称幅に対するタイヤの断面の高さをパーセントとして表した比率である。
タイヤは、13〜22インチの、好ましくは14〜21インチの公称リム直径を有することが有利である。
公称リム直径は、文献:「工学設計情報」、2017年、ETRTO(欧州タイヤ及びリム技術機構)、段落D、GI.5ページに定義されるようなサイズである。
このような公称膨張圧、このようなアスペクト比、及びこのような公称リム直径は、「SUV」(「スポーツユーティリティビークル」)タイプ、又は例えば重荷重を運搬するように意図されたトラック又はバンなどの「ライトトラック」タイプの車両に装備されるように意図されたタイヤに特に適する。
カーカスプライの破断強度は300daN.cm-1又は2以上であり、好ましくは380daN.cm-1又は2以上であり、さらに好ましくは410daN.cm-1又は2以上であることが有利である。このようなカーカスプライ破断強度は、例えば縁石への衝突又は穴への進入などの「ピンチショック(pinch shock)」タイプの衝撃の際にタイヤが受ける損傷を抑えることができる。
プライの破断強度は、プライの補強要素にASTM標準D885/D885M−10a(2014)を適用することによって得られる力−伸び曲線に基づいて計算される。プライの破断強度は、補強要素の破断強度にプライ1cm当たりの補強要素の数を乗算することによって、補強要素がプライ内に延びる方向に対して垂直に求められる。
補強要素の破断強度は30〜45daNであり、好ましくは33〜43daNであり、さらに好ましくは35〜41daNであることが有利である。
補強要素の破断強度は、ASTM標準D885/D885M−10a(2014)に従って測定される。
補強要素の直径dは0.95mm以下であり、好ましくは0.80mm以下であり、さらに好ましくは0.70mm以下であることが有利である。補強要素は、全体方向(general direction)Gに延び、この補強要素の直径は、この要素が方向Gに対して垂直な切断面(section plane)に含まれる直径である。
実質的に互いに平行に配置された複数の補強要素を含む複合材料から得られるカーカスプライでは、複合材料の厚みThが1.45mm以下であり、好ましくは1.30mm以下であり、さらに好ましくは1.20mm以下であることが有利である。複合材料の厚みは、複合材料の2つの外面間の最短距離、すなわち複合材料の2つの外面に対して垂直に測定した距離である。
複合材料は、ポリマーマトリックス、好ましくはエラストマーマトリックスに埋没した(immersed)補強要素を含む物体であると理解される。
カーカスプライの厚みに対する補強要素の直径の比率d/Thは、厳密には0.65未満であり、好ましくは0.62以下であることが有利である。1つの実施形態では、カーカスプライの厚みに対する補強要素の直径の比率が0.58以下であることがさらに好ましい。これにより、カーカスプライの厚み、従ってタイヤのヒステリシスが減少して、このようなタイヤを装着した車両のエネルギー使用量が抑えられる。
実質的に互いに平行に配置された複数の補強要素を含む複合材料から得られるカーカスプライでは、複合材料における補強要素の密度が、1デシメートルの複合材料当たり90〜130の補強要素であり、好ましくは1デシメートルの複合材料当たり100〜125の補強要素であり、さらに好ましくは1デシメートルの複合材料当たり105〜120の補強要素であることが有利である。補強要素の密度は、1デシメートル当たりの補強要素の数を、補強要素が複合材料内に延びる方向に対して垂直に数えることによって求められる。
これらの補強要素密度間隔では、カーカスプライが比較的高い破断強度及び比較的低いコストを有するため、ライトトラック及びSUVタイプの車両に適したタイヤで使用することができる。
タイヤは、2つのマルチフィラメントストランドによって形成されたアセンブリが補強要素に含まれるようなものであることが好ましい。
「形成されたアセンブリ」は、アセンブリが、芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製及びポリエステル製の2つのマルチフィラメントストランド以外のマルチフィラメントストランドを含まないことを意味するものと理解される。
芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランド及びポリエステル製のマルチフィラメントストランドは、共に組み合わさって互いに螺旋状に巻き回される。
1つの実施形態では、補強要素が撚りバランスを保つ(twist balanced)。
撚りバランスを保つとは、2つのマルチフィラメントストランドが実質的に同一の撚りで巻かれ、各マルチフィラメントストランドのモノフィラメントの撚り、すなわち芳香族ポリアミド又はコポリアミド製のマルチフィラメントストランドのモノフィラメントの撚りとポリエステル製のストランドのモノフィラメントの撚りとが実質的にゼロであることを意味するものと理解される。実際に、先行技術で周知のこれらの補強要素の製造法は、最初にモノフィラメントの各ヤーンを所与の方向D’=D1’=D2’(S又はZの横方向バー(transverse bar)に沿った巻き方向を示す認識名称(recognized nomenclature)に従うそれぞれ方向S又はZ)に(R1’=R2’である初期撚り(initial twist)R1’及びR2’に従って)個別にそれ自体に撚り合わせてストランドを形成し、ストランドの軸の周囲でモノフィラメントが螺旋変形を受けるようにする第1のステップを含む。次に、第2のステップ中に、方向D’=D1’=D2’(それぞれ方向Z又はS)とは逆のD3に向けて、R3=R1’=R2’となるような最終撚り(final twist)R3に従って2つのストランドを再び撚り合わせて補強要素(「cord」)を得る。この結果、最終的な補強要素において2つのストランドのモノフィラメントが同じ残留撚り(residual twist)を有し、R1’=R2’であるため、この補強要素は撚りバランスを保つ。R3=R1’=R2’であり、方向D’=D1’=D2’はD3の逆であるため、この残留撚りはゼロ又は実質的にゼロである。実質的にゼロの残留撚りとは、残留撚りが撚りR3の厳密に2.5%未満であることを意味するものと理解される。
別の実施形態では、補強要素が撚りバランスを保たない。
撚りバランスを保たないとは、2つのマルチフィラメントストランドが異なる撚りで巻かれ、各マルチフィラメントストランドのモノフィラメントの撚り、すなわち芳香族ポリアミド又はコポリアミド製のマルチフィラメントストランドのモノフィラメントの撚りとポリエステル製のストランドのモノフィラメントの撚りとが非ゼロであることを意味するものと理解される。この補強要素は、方向D3に撚りR3で互いに巻き回された高弾性織物モノフィラメントの単一のストランド及び低弾性織物モノフィラメントの単一のストランドを含み、高弾性織物モノフィラメンのストランドが方向D1への残留撚りR1を有し、低弾性織物モノフィラメントのストランドが方向D2への任意の残留撚りR2を有し、残留撚りR1及びR2が、
− R2が実質的に非ゼロの時にR1>R2であり、
− R2が実質的にゼロの時にR1が実質的に非ゼロである、
ようなものである。
2つのストランドは互いに螺旋状に巻き回され、補強要素の撚り係数(twist factor)Kは5.2〜6.5であり、Kは公式K=(R×Ti1/2)/957によって定義されることが好ましく、式中のRは、1メートル当たりの回転として表される補強要素の撚りであり、Tiは、補強要素のマルチフィラメントストランドのtex単位の番手の合計である。
選択された撚り係数間隔(twist factor interval)では、所与の番手について、タイヤの補強要素が比較的一定の破断強度を有することにより、タイヤ設計者は、タイヤが意図される1又は複数の用途に補強要素の他の特徴、特に撚りを適合させることができる。さらに、選択された撚り係数間隔では、補強要素の耐久性が現在のタイヤのほとんどの用途に適合する。
所与の番手では、撚りが大きければ大きいほど、補強要素の破断強度のばらつきが大きくなる工業的リスクも高くなる。従って、所与の番手について撚り係数が高い、すなわち厳密には6.5を上回る補強要素と比較すると、選択された撚り係数間隔は、撚りの少ない、従って補強要素の破断強度を低く抑えがちな補強要素の選択を可能にする。
以降、文字Kを使用して指定する(撚り乗数(Twist Multiplier)としても知られている)撚り係数は、以下の公式によって定められ、
K=(R×Ti1/2)/957
式中のRは、1メートル当たりの回転として表される補強要素の撚り(本出願の前文で説明した撚りR3)であり、Tiは、補強要素のマルチフィラメントストランドのtex単位での番手の合計である。
補強要素の撚りRは、当業者に周知のいずれかの方法を使用して、例えばASTM標準D885/D885M−10a(2014年)に従って測定することができる。
各ストランドの番手(又は線形密度)は、ASTM標準D1423に従って求められる。番手は、tex(1000mの製品のグラム単位での重さ:なお、0.111texは1デニールに等しい)で与えられる。
有利な実施形態では、補強要素が、2つのストランドによって形成されたアセンブリをコーティングする接着剤組成の層も含む。このような接着剤組成は、例えばRFL(レゾルシノール−ホルムアルデヒド−ラテックス(Resorcinol−Formaldehyde−Latex))タイプのものである。
補強要素の撚り係数Kは5.2〜6.3であり、好ましくは5.2〜6.1であることが有利である。これにより、所与の番手について、補強要素の破断強度のばらつきのリスクがさらに低下する。
補強要素の撚りは、1メートル当たり250〜405回転であり、好ましくは1メートル当たり250〜390回転であり、さらに好ましくは1メートル当たり250〜380回転であることが有利である。この撚り間隔では、所与の番手について、ライトトラック及びSUVタイプの車両に適したタイヤでの使用に補強要素が十分に耐えることができ、その破断強度のばらつきのリスクが比較的低い。
芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランドの番手は140〜210texであり、好ましくは150〜190texであり、さらに好ましくは160〜180texであることが有利である。本発明による撚り係数間隔では、上述した間隔未満の番手を使用すると、補強要素の撚りが比較的大きくなって破断強度のばらつきのリスクを招く。これとは逆に、本発明による撚り係数間隔では、上述した間隔を上回る番手を使用すると、補強要素が比較的低い撚り比を有するようになって耐久性を低下させるリスクを招く。従って、上述した芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランドの番手間隔は、良好な破断強度−耐久性の折り合いの獲得を可能にすることが好ましい。
ポリエステル製のマルチフィラメントストランドの番手は100〜210texであり、好ましくは120〜190texであり、さらに好ましくは130〜180texであることが有利である。1つの実施形態では、ポリエステル製のマルチフィラメントストランドの番手が160〜180texであることがさらに好ましい。芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランドの番手と同様に、上述したポリエステル製のマルチフィラメントストランドの番手の間隔でも、補強要素が良好な破断強度−耐久性の折り合いを有することが好ましい。
補強要素の第1の代替実施形態では、撚り係数Kが5.2〜5.5であり、好ましくは5.3〜5.5であり、さらに好ましくは5.3〜5.4である。
この第1の代替実施形態では、補強要素の撚りが1メートル当たり250〜340回転であり、好ましくは1メートル当たり260〜325回転であり、さらに好ましくは1メートル当たり275〜305回転であることが有利である。
補強要素の第2の代替実施形態では、撚り係数Kが5.5〜6.5であり、好ましくは5.5〜6.5の間隔の一部を成し(すなわち、値5.5を含まず)、好ましくは5.6〜6.1であり、さらに好ましくは5.9〜6.1である。
この第2の代替実施形態では、補強要素の撚りが1メートル当たり275〜365回転であり、好ましくは1メートル当たり275〜350回転であり、さらに好ましくは1メートル当たり300〜330回転であることが有利である。
各第1及び第2の代替実施形態では、所与の番手について、この撚り間隔の補強要素の耐久性がほとんどの最新の用途に適したタイヤでの使用に十分なものであり、その破断強度のばらつきのリスクが比較的低い。
本発明によるタイヤの第1の実施形態
第1の実施形態では、本発明を、例えば重荷重を運搬するように意図されたトラック又はバンなどの「ライトトラック」タイプの車両に装着されるように意図されたタイヤに適用することができる。
この第1の実施形態では、サイドウォール部高さが139〜223mmであり、好ましくは139〜200mmである。
この第1の実施形態では、荷重指数が100〜125であり、好ましくは102〜121である。
この第1の実施形態では、公称膨張圧が425kPa〜575kPaであり、好ましくは450kPa〜550kPaであり、さらに好ましくは475kPa〜525kPaである。
このような膨張圧は、重荷重を運搬することができるほど十分に高く、ライトトラックタイプの車両に装着されるように意図されたタイヤに頻繁に使用される。
この第1の実施形態では、アスペクト比が50〜85であり、好ましくは60〜80であり、さらに好ましくは65〜75である。
この第1の実施形態では、公称リム直径が14〜20インチであり、好ましくは15〜19インチであり、さらに好ましくは15〜17インチである。
最後に、公称リム直径は、一方では車両を過度に持ち上げるのを避けて積み込みを容易にし、他方では重荷重を運搬できるようにするために、15〜17インチであることが好ましい。
本発明によるタイヤの第2の実施形態
第2の実施形態では、本発明を、「SUV「(「スポーツユーティリティビークル」)タイプの車両に装着されるように意図されたタイヤに適用することができる。
この第2の実施形態では、サイドウォール部高さが141mm以下である。
この第2の実施形態では、荷重指数が100〜115であり、好ましくは100〜105である。
この第2の実施形態では、公称膨張圧が175kPa〜425kPaであり、好ましくは200kPa〜350kPaであり、さらに好ましくは220kPa〜300kPaである。
この第2の実施形態では、アスペクト比が35〜70であり、好ましくは40〜65であり、さらに好ましくは50〜60である。この第2の実施形態では、公称リム直径が17〜22インチであり、好ましくは17〜20インチであり、さらに好ましくは17〜19インチである。
公称リム直径は、一方では車両の車体が十分に持ち上がって障害物を克服できるようにし、他方では装着先の車両のサイズに調和するサイズを有するようにするために、17〜19インチであることが好ましい。
1つの実施形態では、各ビード部が少なくとも1つの環状補強構造を含む場合、ラジアルカーカス補強体が、環状補強構造の周囲のターンアップ部によって各ビード部に係止される。
別の実施形態では、クラウン補強体が、少なくとも1つの、好ましくは2つのワーキングプライを含むワーキング補強体を含む。任意に、各ワーキングプライは、実質的に互いに平行に横並びに配置された、好ましくは金属製の複数のワーキング補強要素を含む。このようなワーキング補強要素は、タイヤの円周方向との間に10°〜45°の角度を成す。ワーキング補強体が2つのワーキングプライを含む場合、ワーキング補強要素は、1つのワーキングプライから他のワーキングプライに交差することが有利である。
クラウン補強体は、ワーキング補強体の外側に半径方向に配置されたフープ補強体を含むことが好ましい。フーププライは、実質的に互いに平行に横並びに配置された、好ましくは織物(textile)である1又は2以上のフープ補強要素を含むことが有利である。このようなフープ補強要素は、タイヤの円周方向との間に最大10°に等しい、好ましくは5°〜10°の角度を成す。
本明細書で言う織物とは、いずれかの好適な変換法を使用してワイヤ、ファイバ又はフィルムに変換されやすい、天然物質であるかどうかにかかわらず金属以外の合成物質などの材料で形成されたいずれかの材料であると非常に大まかに理解される。例えば、以下の例によって限定することなく、例えば融解紡糸、溶液紡糸又はゲル紡糸などのポリマー紡糸法を挙げることができる。
織物材料の定義には、(例えば、ガラスなどの鉱物材料製又は炭素などの非ポリマー有機材料製の)非ポリマー材料製の材料も含まれるが、本発明は、熱可塑性タイプ及び非熱可塑性タイプの両方のポリマー材料製の材料で実現されることが好ましい。
例えば、熱可塑性又は非熱可塑性タイプのポリマー材料の例としては、セルロース、特にレーヨン、ポリビニルアルコール(「PVA」)、ポリケトン、アラミド(芳香族ポリアミド)、芳香族ポリエステル、ポリベンザゾール(「PBO」)、ポリイミド、ポリエステル、特にPET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PBN(ポリブチレンナフタレート)、PPT’(ポリプロピレンテレフタレート)、PPN(ポリプロピレンナフタレート)から選択されたものを挙げることができる。
いくつかの実施形態では、カーカスプライが、グリーン形態のタイヤ(green form of the tyre)を成形することによって複合材料から得られる。これらの実施形態では、シリンダの軸を中心とする概ねトロイダル形状(toroidal shape)の、設置面(installation surface)を有する成形シリンダ(shaping cylinder)を準備し、生の状態、すなわち非架橋状態でエラストマーマトリックスに埋没した1又は2以上の補強要素を含む複合材料をこの設置面に接触させて巻き付けることによって、軸方向及び円周方向に連続する円筒巻線を形成する。複合材料は、設置面に接触させて直接設置することも、或いは例えば設置面に接触して巻き付けられた密封プライ(sealing ply)などの半径方向内側プライ上に設置することもできる。ほとんどの実施形態では、複合材料が単一の円筒状の巻線回転(single cylindrical winding revolution)によって堆積される。任意に、複合材料上に他のプライが配置される。
次に、例えば設置面の内部の環状空間を膨張させる空気などのガスを用いた加圧によって、設置面をシリンダの軸から半径方向に離間させる。このステップは、その後クラウン補強体及びトレッド部の設置に適合する形状が得られるようにグリーン形態を変形させるので、成形と呼ばれる。この成形は、複合材料から得られるカーカスプライの補強要素の密度を、ビード部内に位置するか否か、又はクラウン補強体の半径方向下方に位置するか否かに応じて変化させる。これにより、成形タイヤのグリーン形態がもたらされる。
その後、成形タイヤのグリーン形態上にクラウン補強体及びトレッド部を配置する。
最後に、例えば環状空間を減圧することによって、設置面をシリンダの軸に半径方向に接近させる。
この結果、生の状態のタイヤが得られる。最後に、例えば加硫によってタイヤを架橋させて生の状態のタイヤを得る。
本発明のさらなる目的は、本発明によるタイヤを慣らし運転する、タイヤの慣らし運転方法である。
慣らし運転とは、タイヤを一定の条件下で一定の継続時間にわたって慣らし運転することを意味するものと理解され、この継続時間及びこれらの条件は、とりわけ荷重、速度及びドライバーの運転スタイルに依存する。この慣らし運転期間は、タイヤのサイドウォール部の変形の深さを目の知覚閾値未満まで低下させることができる。従って、この慣らし運転期間中には、本発明によるタイヤがサイドウォール部に変形深さを有し、その減少が新品のタイヤに比べて25%に到達し得ることが分かる。
図面を参照しながら単に非限定的な例として示す以下の説明を踏まえれば、本発明がより良く理解されるであろう。
サイドウォール部の変形問題を説明するために上述した、タイヤ製造法中の補強要素を含むカーカスプライの、補強要素に垂直な断面図である。 サイドウォール部の変形問題を説明するために上述した、タイヤ製造法の完了時の図1と同様の図である。 サイドウォール部の変形問題を説明するために上述した、図1及び図2カーカスプライの補強要素の力−伸び曲線である。 本発明の第1の実施形態によるタイヤの半径方向断面図である。 本発明の第2の実施形態によるタイヤの半径方向断面図である。 図4a及び図4bの各タイヤのカーカスプライを形成するように意図された複合材料の断面図である。 V−V’平面に沿った図5のカーカスプライの断面図である。 図4a及び図4bの各タイヤの各カーカスプライの補強要素の構造の概略表現である。 図4aのタイヤのカーカスプライの補強要素の分解断面図である。
本明細書における「半径方向断面」又は「放射断面」は、タイヤの回転軸を含む平面における横断面又は断面であると理解される。
タイヤの「正中円周面(median circumferential plane)」Mは、タイヤの回転軸に垂直な、各ビード部の環状補強構造から等距離に配置された平面である。
タイヤの「赤道円周面(equatorial circumferential plane)」Eは、タイヤの赤道を通過する、正中面及び半径方向に垂直な理論的平面である。タイヤの赤道は、地面に接するように意図されたトレッド部の半径方向外側点と、例えばリムなどの支持体に接するように意図されたタイヤの半径方向最内点との間に等距離に配置された、円周方向切断面(円周方向に垂直であって半径方向及び軸方向に平行な平面)においてタイヤの回転軸に平行な軸であり、これらの2点間の距離はHに等しい。
「軸」方向は、タイヤの回転軸に平行な方向である。
「円周」方向は、タイヤの半径及び軸方向の両方に垂直な方向である。
本出願では、別途指示していない限り、「aからbまで(a〜b)」という用語で指定するいずれかの値の間隔は、境界「a」から境界「b」にまで及ぶ値の範囲を意味し、すなわち厳密な境界「a」及び「b」を含む。
本発明の第1の実施形態によるタイヤ
図4aに、それぞれタイヤの軸方向(X)、半径方向(Y)及び円周方向(Z)である共通方向に対応するX、Y、Z座標系を示す。
タイヤの構造
図4aには、本発明の第1の実施形態による、一般参照符号10で指定するタイヤの半径方向断面図を概略的に示す。タイヤ10は、軸方向Xに実質的に平行な軸を中心に実質的に回転する。
タイヤ10のサイドウォール部高さは110mm以上、さらには120mm以上、好ましくは130mm以上、さらに好ましくは140mm以上であり、かつ220mm以下、好ましくは210mm以下、さらに好ましくは200mm以下である。タイヤ10の荷重指数は94以上、さらには95以上、好ましくは97以上、さらに好ましくは100以上であり、かつ130以下、好ましくは125以下、さらに好ましくは121以下である。タイヤ10の公称膨張圧は200kPa以上、好ましくは220kPa以上、さらに好ましくは250kPa以上であり、かつ600kPa以下、好ましくは585kPa以下、さらに好ましくは575kPa以下である。タイヤ10のアスペクト比は35〜95であり、好ましくは40〜80である。タイヤ10の公称リム直径は13〜22インチであり、好ましくは14〜21インチである。
この第1の実施形態では、この事例のタイヤ10がライトトラックタイプの車両を対象としており、このタイヤのサイズが215/75 R16 113/111Rである。
従って、タイヤ10のサイドウォール部高さは139〜223mmであり、好ましくは139〜200mmであり、この事例では161mmに等しい。荷重指数は100〜125であり、好ましくは102〜121であり、この事例では113/111に等しい。公称膨張圧は425kPa〜575kPaであり、好ましくは450kPa〜550kPaであり、さらに好ましくは475kPa〜525kPaであり、この事例では475kPaに等しい。アスペクト比は50〜85であり、好ましくは60〜80であり、さらに好ましくは65〜75であり、この事例では75に等しい。公称リム直径は14〜20インチであり、好ましくは15〜19インチであり、さらに好ましくは15〜17インチであり、この事例では16インチに等しい。
タイヤ10は、ワーキング補強要素の2つのワーキングプライ16、18を含むワーキング補強体15と、フープ補強要素のフーププライ19を含むフープ補強体17とを含むクラウン補強体14を含むクラウン12を含む。クラウン補強体14は、タイヤ10の円周方向Zにクラウン12内に延びる。クラウン12は、クラウン補強体14の半径方向外側に配置されたトレッド部20を含む。この例では、ワーキング補強体15とトレッド部20との間に、この事例ではフーププライ19であるフープ補強体17が半径方向に挿入される。
タイヤ10は、クラウン12を半径方向内向きに延ばした2つのサイドウォール部22も含む。タイヤ10は、サイドウォール部22の半径方向内側に2つのビード部24をさらに含み、各ビード部24は、この事例ではビードゴム質量(bead gum mass)30によってビードワイヤ上にオーバーマウント(overmounted)されたビードワイヤ28である環状補強構造26と、ラジアルカーカス補強体32とを含む。各サイドウォール部22は、各ビード部24をクラウン12に接続する。
カーカス補強体32は、複数の補強要素を含むカーカスプライ34を含み、カーカスプライ34は、各ビード部24において、ビード部からサイドウォール部を通ってクラウン12の方に延びる外向きストランド(outgoing strand)38と、環状補強構造26の半径方向外側に半径方向外端42を有する内向きビード部(incoming bead)40とを形成するように、ビードワイヤ28の周囲のターンアップ部によって各ビード部24に係止される。従って、カーカス補強体32は、ビード部24からサイドウォール部22内に延び、サイドウォール部22を通ってクラウン12まで延びる。カーカス補強体32は、クラウン補強体14及びフープ補強体17の半径方向内側に配置される。従って、クラウン補強体14は、カーカス補強体32とトレッド部20との間に半径方向に挿入される。カーカス補強体32は、この事例ではカーカスプライ34によって形成された単一のカーカスプライ34を含む。
カーカス補強体32は、各サイドウォール部22及びクラウン12において放射状である。従って、各補強要素は、タイヤ10の正中面M及び赤道面Eにおいてタイヤ10の円周方向との間に80°〜90°の角度を成す。
タイヤ10は、サイドウォール部22の軸方向内側かつクラウン補強体14の半径方向内側に配置されて2つのビード部24間に延びる、好ましくはブチル製の内側密封層46も含む。
各ワーキングプライ16、18、フーププライ19、及びカーカスプライ34は、対応するプライの補強要素が埋没したポリマー組成を含む。ワーキングプライ16、18、フーププライ19、及びカーカスプライ34の、この事例ではエラストマー組成である各ポリマー組成は、例えば天然ゴムなどのジエンエラストマー、例えばカーボンブラック及び/又はシリカなどの補強材、例えば好ましくは硫黄、ステアリン酸及び酸化亜鉛を含む加硫系などの架橋系、並びに任意に促進剤及び/又は加硫抑制剤及び/又は様々な添加剤を慣習的に含む、補強要素をカレンダー加工(calendering)するための従来の組成から形成される。
タイヤ10のカーカスプライ
次に、図5及び図6を参照して、タイヤ10のカーカスプライ34を形成するように意図された複合材料50について説明する。
複合材料50は、複数の補強要素44を含む。補強要素44は、カーカスプライ34を形成する複合材料50がタイヤ10内に存在する時点でタイヤ10の円周方向Zとの間に80°〜90°の角度を成す、複合材料50の補強要素が延びる全体方向Gに対して実質的に垂直な主方向Dに互いに平行に横並びに配置される。この事例では、カーカスプライ34を形成する複合材料50がタイヤ10内に存在する時点で、全体方向Gが、タイヤ10の円周方向Zとの間に実質的に90°に等しい角度を成す。
複合材料50内の補強要素44の密度は、1デシメートルの複合材料50当たり90〜130の補強要素であり、好ましくは1デシメートルの複合材料50当たり100〜125の補強要素であり、さらに好ましくは1デシメートルの複合材料50当たり105〜120の補強要素であり、この事例では1デシメートルの複合材料50当たり110の補強要素に等しい。
複合材料50の厚みThは1.45mm以下であり、好ましくは1.30mm以下であり、この事例では1.28mmに等しい。
既に説明したように、上述した補強要素の密度及び厚みThは、補強要素44の密度及び複合材料50の厚みThである。タイヤのグリーン形態を成形することによって複合材料50から得られるカーカスプライ34を有するタイヤ10では、補強要素の密度及びカーカスプライ34の厚みThが複合材料のものと異なり、タイヤの回転軸との間の近接性に大きく依存する。これらのばらつきは、グリーン形態のタイヤの成形度合いに特に依存するが、その幾何学的形状にも依存する。当業者であれば、とりわけグリーン形態のタイヤの成形度合い及びその幾何学的形状に基づいて、対応する複合材料の特徴を求めることができるであろう。
補強要素の直径dは0.95mm以下であり、好ましくは0.80mm以下であり、さらに好ましくは0.70mm以下であり、この事例では0.67mmに等しい。
比率d/Thは、厳密には0.65未満であり、好ましくは0.62以下であり、この事例では0.52に等しい。
カーカスプライの破断強度は300daN.cm-1以上であり、好ましくは380daN.cm-1以上であり、さらに好ましくは410daN.cm-1以上であり、この事例では440daN.cm-1に等しい。
タイヤ10のカーカスプライの補強要素
図7に概略的に示すように、補強要素44は、芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランド47及びポリエステル製のマルチフィラメントストランド48によって形成されたアセンブリを含み、これらの2つのストランド47、48は互いに螺旋状に巻き回される。補強要素44は、撚りバランスを保つ。説明を正確にするために、図8は補強要素44の断面図であり、各ストランドのモノフィラメントを区別するものである。
この例で選択される芳香族ポリアミドは、Teijin社のTwaron1000という商品名で知られているパラアラミドであることが好ましい。ポリエステルは、Hyosung or Hailide社のPET HMLS(高弾性低収縮(High Modulus Low Shrinkage))という商品名で知られているポリエチレンテレフタレート(PET)である。
図示していないいくつかの実施形態では、補強要素44が、アセンブリをコーティングする1又は2以上の接着剤組成の層を含む。
補強要素44の番手
芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランド47の番手は140〜210texであり、好ましくは150〜190texであり、さらに好ましくは160〜180texである。第1の実施形態では、補強要素44のストランド47の番手が167texに等しい。
ポリエステル製のマルチフィラメントストランド48の番手は100〜210texであり、好ましくは120〜190texであり、さらに好ましくは130〜180texである。第1の実施形態では、補強要素44のストランド48の番手が167texに等しい。
補強要素44の撚り
補強要素44の撚りRは、1メートル当たり250〜405回転であり、好ましくは1メートル当たり250〜390回転であり、さらに好ましくは1メートル当たり250〜380回転である。第1の実施形態では、補強要素の撚りが、1メートル当たり275〜365回転であり、好ましくは1メートル当たり275〜350回転であり、さらに好ましくは1メートル当たり300〜330回転であることが有利であり、この事例では1メートル当たり315回転に等しい。
補強要素44の撚り係数
補強要素44の撚り係数Kは5.2〜6.5であり、好ましくは5.2〜6.3であり、さらに好ましくは5.2〜6.1である。
第1の実施形態では、補強要素44の撚り係数Kが、315×(167+167)1/2/957=6.0に等しい。
補強要素44の破断強度は30〜45daNであり、好ましくは33〜43daNであり、さらに好ましくは35〜41daNであり、この事例では40daNに等しい。
補強要素44の製造法
上述したように、各補強要素44は撚りバランスを保ち、すなわち2つのマルチフィラメントストランドが実質的に同一の撚りで巻かれ、各マルチフィラメントストランドのモノフィラメントの撚りが実質的にゼロである。第1のステップでは、この事例では方向Zである所与の方向への1メートル当たり315回転に等しい初期撚りに従って、最初にモノフィラメントの各ヤーンを個別にそれ自体に撚り合わせてストランドを形成する。次に、第2のステップ中に、方向Sへの1メートル当たり315回転に等しい最終撚りに従って2つのストランドを再び撚り合わせて補強要素のアセンブリ(「cord」)を得る。その後のステップにおいて、各アセンブリをRFL(レゾルシノール−ホルムアルデヒド−ラテックス)タイプの接着剤組成などの接着剤組成でコーティングし、熱処理ステップに通して接着剤組成を少なくとも部分的に架橋させる。
カーカスプライ34製造法
カーカスプライ34を得るには、例えばカレンダー加工によって複数の補強要素44をエラストマー組成に埋没させることによって最初に複合材料50を製造する。このような当業者に周知のカレンダー加工ステップ中には、補強要素をほぐし、エラストマー組成から形成されたスキム(skim)と呼ばれる2つのストリップを補強要素のいずれかの側に移動させて、補強要素を2つのスキム間に挟み込む。このようにして、補強要素をエラストマー組成に埋没させる。
タイヤ10の製造法
タイヤの製造法は、当業者が従来使用しているものである。この方法中には、既に上述したように、第1の一連の組み立てステップ中に、カーカスプライ34形成するように意図された複合材料50を含む様々な複合材料を連続して提供する。このようにしてグリーン形態を取得した後で成形する。次に、タイヤ10のクラウン12のプライ16、18、19を形成するように意図された他の複合材料を提供する。最後に、このようにして取得したグリーン形態を加硫処理してタイヤ10を得る。
本発明の第2の実施形態によるタイヤ
図4bに、本発明の第2の実施形態によるタイヤ10’を示す。第1の実施形態と同様の要素については、複合材料52、カーカス補強体33、カーカスプライ35及び補強要素45を除き、同じ参照符号を使用して指定する。簡潔にするために、第1の実施形態に対する相違点のみを説明する。
第1の実施形態によるタイヤ10とは異なり、この例における第2の実施形態によるタイヤ10’はSUVタイプの車両を対象としており、255/50 R19 107Wのタイヤサイズを有する。
従って、タイヤ10’のサイドウォール部高さは141mm以下であり、この事例では128mmに等しい。荷重指数は100〜115であり、好ましくは100〜105であり、この事例では107に等しい。公称膨張圧は175kPa〜425kPaであり、好ましくは200kPa〜350kPaであり、さらに好ましくは220kPa〜300kPaであり、この事例では290kPaに等しい。アスペクト比は35〜70であり、好ましくは40〜65であり、さらに好ましくは50〜60であり、この事例では50に等しい。公称リム直径は17〜22インチであり、好ましくは17〜20インチであり、さらに好ましくは17〜19インチであり、この事例では19インチに等しい。
タイヤ10’のカーカスプライ
この事例では、複合材料52における補強要素45の密度が、1デシメートルの複合材料52当たり116の補強要素に等しい。複合材料52の厚みThは1.45mm以下であり、好ましくは1.30mm以下であり、さらに好ましくは1.20mm以下であり、この事例では1.16mmに等しい。補強要素45の直径dは0.65mmに等しい。この事例では、比率d/Thは0.56に等しい。
この事例のカーカスプライ33の破断強度は430daN.cm-1に等しい。
タイヤ10’のカーカスプライの補強要素
補強要素45のストランド47の番手はやはり167texに等しく、補強要素45のストランド48の番手は144texに等しい。
この第2の実施形態では、補強要素45の撚りが1メートル当たり250〜340回転であり、好ましくは1メートル当たり260〜325回転であり、さらに好ましくは1メートル当たり275〜305回転であり、この事例では1メートル当たり290回転に等しい。
この第2の実施形態では、撚り係数Kが5.2〜5.5であり、好ましくは5.3〜5.5であり、さらに好ましくは5.3〜5.4であり、この事例では5.3である。
この事例の補強要素45の破断強度は37daNに等しい。
補強要素45、カーカスプライ35及びタイヤ10’の製造法
補強要素45のアセンブリは、1メートル当たり290回転に等しい撚りを加えることによって、補強要素44に対して必要な変更を加えて製造される。
カーカスプライ35及びタイヤ10’の製造法は、第1の実施形態において上述した方法から必要な変更を加えて導出される。
測定及び比較試験
表1に、本発明によるタイヤ10、10’のそれぞれの補強要素44、45、先行技術のタイヤの補強要素ET、及び比較タイヤの補強要素ECの特徴を要約する。対応する複合材料CT、CC、50及び52の特徴も示す。
Figure 2021518307
表1
タイヤの比較
表2に、本発明による第1及び第2の実施形態のタイヤ10、10’、それぞれ複合材料CTによって形成された2つのカーカスプライを有する先行技術のタイヤRT’、及び複合材料CCによって形成された単一のカーカスプライを有するタイヤPC’の特徴を要約する。
Figure 2021518307
表2
最初に、試験タイヤの重量を測ることによって、一方ではタイヤPT及び10の質量を、他方ではタイヤPT’、PC及び10’の質量を比較した。タイヤPT及びPT’と比較した結果を基準100として示す。100未満の質量は、そのタイヤが基準タイヤPT又はPT’に比べて軽いことを意味する。
慣らし運転前後のタイヤPT、PT’、PC、10及び10’のサイドウォール部の変形深さも比較した。初期サイドウォール部の変形深さは、慣らし運転前の新品タイヤで測定される。慣らし運転後のサイドウォール部の変形深さは、各試験タイヤを一定距離にわたって一定速度で、この事例では400kPaの圧力で200kmにわたって100km/hで走行させることによって求められる。
サイドウォール部の変形深さは、タイヤの好適な関連ゾーンに配置した、例えばAKRON社製の計器を使用して測定される。この測定は、赤道のゾーンで行われることが好ましい。
これらの様々な試験の結果を以下の表3に示す。
Figure 2021518307
表3
タイヤ10は、タイヤPTに比べて質量が小さいものの、単一のカーカスプライの存在にもかかわらず同等の荷重を運搬することができる。
なお、タイヤ10’は、タイヤPT’及びPCに比べて質量が小さい。タイヤ10’は、本発明によるカーカスプライにより、2つのカーカスプライの使用を必要とすることなくタイヤPC及びタイヤPT’よりも高い荷重を運搬することができる。
本発明によるタイヤ10’のサイドウォール部の変形深さは、慣らし運転後に26%減少している。先行技術のタイヤPT’のサイドウォール部の変形深さは、同等の荷重指数で慣らし運転した後に35%増加していることが分かる。さらに、たとえタイヤ10’のサイドウォール部の変形深さがその製造法の完了時に人間の目の知覚閾値を上回っていたとしても、慣らし運転後には、タイヤ10’のサイドウォール部の変形深さが大幅に減少して人間の目の知覚閾値未満に低下するのに対し、タイヤPT’のサイドウォール部の変形深さは著しく増加することが分かる。
タイヤ10’とは異なり、タイヤ10のサイドウォール部の変形深さは慣らし運転前でも人間の目の知覚閾値未満であるが、それでも比較的閾値に近い。タイヤ10’の場合と同様に、慣らし運転後にはタイヤ10のサイドウォール部の変形深さが大幅に減少して人間の目の知覚閾値を大幅に下回る値に達するのに対し、タイヤPTのサイドウォール部の変形深さは著しく増加することが分かる。
タイヤ10と構造的に同様の、ただしタイヤを形成する複合材料が以下の表4に示す特徴を有するタイヤ101及び102のサイドウォール部の変形深さの相違についても試験した。
Figure 2021518307
表4
タイヤ10と同じタイヤ構造について番手及び撚りを変更することによっても、慣らし運転後にタイヤ101及び102のサイドウォール部の変形深さが減少して人間の目の知覚閾値未満の値に達することが分かる。
従って、上記の比較試験によって実証されるように、本発明は、110mm以上のサイドウォール部高さと、94以上の荷重指数を有するタイヤに関し、単一のカーカスプライとハイブリッド補強要素とを組み合わせることによってタイヤを軽量化する一方で、慣らし運転期間後にサイドウォール部の変形を顧客に見えなくすることができるものである。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
上記で説明又は検討した様々な実施形態及び代替実施形態の特徴は、これらが互いに適合する限り組み合わせることも可能である。

Claims (25)

  1. トレッド部(20)及びクラウン補強体(14)を含むクラウン(12)と、2つのサイドウォール部(22)と、2つのビード部(24)とを備え、各サイドウォール部(22)が各ビード部(24)を前記クラウン(12)に接続するタイヤ(10、10’)であって、前記クラウン補強体(14)は、前記タイヤ(10)の円周方向(Z)に前記クラウン(12)内に延び、前記タイヤ(10)は、前記ビード部(24)の各々に係止されて前記サイドウォール部(22)内に延びるラジアルカーカス補強体(32)を含み、前記クラウン補強体(14)は、前記カーカス補強体(32、33)と前記トレッド部(20)との間に半径方向に挿入され、前記タイヤ(10、10’)は、110mm以上のサイドウォール部高さ及び94以上の荷重指数を有し、前記ラジアルカーカス補強体(32、33)は、少なくとも1つの補強要素(44、45)を含む単一のカーカスプライ(34、35)を含み、前記少なくとも1つの補強要素(44、45)は、
    ・芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製の少なくとも1つのマルチフィラメントストランド(46)と、
    ・ポリエステル製の少なくとも1つのマルチフィラメントストランド(48)と、
    を含む複数のマルチフィラメントストランドによって形成されたアセンブリを含む、
    ことを特徴とするタイヤ(10、10’)。
  2. 前記サイドウォール部高さは120mm以上であり、好ましくは130mm以上であり、さらに好ましくは140mm以上である、
    請求項1に記載のタイヤ(10、10’)。
  3. 前記サイドウォール部高さは220mm以下であり、好ましくは210mm以下であり、さらに好ましくは200mm以下である、
    請求項1又は2に記載のタイヤ(10、10’)。
  4. 前記サイドウォール部高さは139〜223mmであり、好ましくは139〜200mmである、
    請求項1に記載のタイヤ(10)。
  5. 前記サイドウォール部高さは141mm以下である、
    請求項1に記載のタイヤ(10’)。
  6. 前記荷重指数は95以上であり、好ましくは97以上であり、さらに好ましくは100以上である、
    請求項1から5のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  7. 前記荷重指数は130以下であり、好ましくは125以下であり、さらに好ましくは121以下である、
    請求項1から6のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  8. 前記荷重指数は100〜125であり、好ましくは102〜121である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のタイヤ(10)。
  9. 前記荷重指数は100〜115であり、好ましくは100〜105である、
    請求項1から7のいずれか1項に記載のタイヤ(10’)。
  10. 前記公称膨張圧は200kPa以上であり、好ましくは220kPa以上であり、さらに好ましくは250kPa以上である、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  11. 前記公称膨張圧は600kPa以下であり、好ましくは585kPa以下であり、さらに好ましくは575kPa以下である、
    請求項1から10のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  12. 前記公称膨張圧は425kPa〜575kPaであり、好ましくは450kPa〜550kPaであり、さらに好ましくは475kPa〜525kPaである、
    請求項1から11のいずれか1項に記載のタイヤ(10)。
  13. 前記公称膨張圧は175kPa〜425kPaであり、好ましくは200kPa〜350kPaであり、さらに好ましくは220kPa〜300kPaである、
    請求項1から9のいずれか1項に記載のタイヤ(10’)。
  14. 35〜95の、好ましくは40〜80のアスペクト比を有する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  15. 前記アスペクト比は50〜85であり、好ましくは60〜80であり、さらに好ましくは65〜75である、
    請求項1から14のいずれか1項に記載のタイヤ(10)。
  16. 前記アスペクト比は35〜70であり、好ましくは40〜65であり、さらに好ましくは50〜60である、
    請求項1から14のいずれか1項に記載のタイヤ(10’)。
  17. 13〜22インチの、好ましくは14〜21インチの公称リム直径を有する、
    請求項1から16のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  18. 前記公称リム直径は14〜20インチであり、好ましくは15〜19インチであり、さらに好ましくは15〜17インチである、
    請求項1から17のいずれか1項に記載のタイヤ(10)。
  19. 前記公称リム直径は17〜22インチであり、好ましくは17〜20インチであり、さらに好ましくは17〜19インチである、
    請求項1から17のいずれか1項に記載のタイヤ(10’)。
  20. 前記補強要素(44、45)は、2つのマルチフィラメントストランドによって形成されたアセンブリを含む、
    請求項1から19のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  21. 前記2つのストランドは互いに螺旋状に巻き回され、前記補強要素(44、45)の撚り係数Kは5.2〜6.5であり、Kは、公式:K=(R×Ti1/2)/957によって定められ、前記公式中、Rは、1メートル当たりの回転として表される前記補強要素(44、45)の撚りであり、Tiは、前記補強要素(44、45)の前記マルチフィラメントストランドのtex単位での番手の合計である、
    請求項20に記載のタイヤ(10、10’)。
  22. 前記補強要素(44、45)の前記撚りRは、1メートル当たり250〜405回転であり、好ましくは1メートル当たり250〜390回転であり、さらに好ましくは1メートル当たり250〜380回転である、
    請求項20又は21に記載のタイヤ(10、10’)。
  23. 前記芳香族ポリアミド又は芳香族コポリアミド製のマルチフィラメントストランド(46)の前記番手は140〜210texであり、好ましくは150〜190texであり、さらに好ましくは160〜180texである、
    請求項1から22のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  24. 前記ポリエステル製のマルチフィラメントストランド(48)の前記番手は100〜210texであり、好ましくは120〜190texであり、さらに好ましくは130〜180texである、
    請求項1から23のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)。
  25. タイヤ(10、10’)の慣らし運転方法であって、請求項1から24のいずれか1項に記載のタイヤ(10、10’)が慣らし運転される、
    ことを特徴とする方法。
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