ここで、図面を参照して本開示の例をより十分に記載する。以下の記載は実際に例示的なものであり、本開示、応用又は用途を限定するものではない。
本開示を詳しくするために、例示実施例を提供し、そして、当業者にその範囲を十分に伝える。多くの特定の細部、例えば、特定の部品、装置及び方法の例を述べて、本開示の実施例の詳しい理解を提供する。当業者にとって、特定の細部を使用する必要がなく、例示実施例は多い異なる形態にて実施され、それらはいずれも本開示の範囲を限定すると理解されるべきではない明らかであろう。幾つかの例示実施例において、よく知られるプロセス、よく知られる構成及びよく知られる技術を詳細に記載しない。
以下の順序に従って説明する。
1. シナリオの説明
2. ネットワーク側デバイスの配置例
2.1 GC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置をキャリアーする
2.2 GC-PDCCHを介してMCOTの長さと時間領域位置をキャリアーする
2.3 GC-PDCCHを介して、MCOT内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否の情報をキャリアーする
2.4 GC-PDCCHを介してチャネル検出プロセスのパラメーター情報をキャリアーする
2.5 GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報をキャリアーする
2.6 1つ前のスロットでGC-PDCCHを送信しなかった場合に、次のスロットでGC-PDCCHを送信する
2.7 ダウンリンク伝送の開始位置のキャリアー
3. ユーザー機器の配置例
3.1 GC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を受信する
3.2 GC-PDCCHを介してMCOTの長さと時間領域位置を受信する
3.3 GC-PDCCHを介してMCOT内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否の情報を受信する
3.4 GC-PDCCHを介してチャネル検出プロセスのパラメーター情報を受信する
3.5 GC-PDCCHを介して1つ前のスロットでのデータに関する制御情報を受信する
3.6 ダウンリンク伝送の開始位置を受信する
4. 方法の実施例
5. 適用例。
<1. シナリオの説明説明>
NR通信システムでは、1つの新しい制御チャネルGC-PDCCHが導入され、基地局デバイスが当該基地局のカバレッジ内の一組のユーザー機器にダウンリンク制御情報を指示するために用いられる。本開示は、NR通信システムの特性に応じて、GC-PDCCHの設計を改善するために、無線通信システムにおける電子機器、無線通信システムにおける電子機器によって実行される無線通信方法、及びコンピューター読み取り可能な記録媒体を提案する。
本開示は、無線通信システム、例えば、5G(第5世代通信システム)のNR通信システムに応用できる。
本開示によるネットワーク側デバイスは、基地局デバイス、例えば、eNBであってもよいし、gNB(第5世代通信システムにおける基地局)であってもよい。
本開示によるユーザー機器は、例えば、移動端末(例えばスマートフォン、タブレットパソコンコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ウオッチドッグ型移動ルータとデジタル撮像装置)又は車載端末(例えばカーナビゲーションデバイス)であってもよい。ユーザー機器は、マシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシン型通信(MTC)端末とも称する)として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、上記端末のそれぞれに取り付けられた無線通信モジュール(例えば単一のチップを含む集成回路モジュール)であってもよい。
<2. ネットワーク側デバイスの配置例>
図1は、本開示の実施例による、電子機器100の構成例を示すブロック図である。ここでの電子機器100は無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスとすることができ、具体的に、NR通信システムにおける基地局デバイスとすることができる。
図1に示すように、電子機器100は配置ユニット110と、通信ユニット120とを含むことができる。
ここで、電子機器100における各ユニットのいずれも処理回路に含まれてもよい。なお、電子機器100は一つの処理回路を含んでもよいし、複数の処理回路を含んでもよい。さらに、処理回路は、別々の機能ユニットを含んで各種の異なる機能及び/又は操作を実行することができる。なお、これらの機能ユニットは、物理エンティティ又は論理エンティティであってもよい。また、異なる呼称のユニットは同一の物理エンティティにより実現され得る。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCH、PDCCH、ePDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel、拡張物理ダウンリンク制御チャネル)、及び上位層シグナリングを介して送信されるダウンリンク情報を含め送信する必要があるダウンリンク情報に対して、配置を行うことができ、通信ユニット120は、ダウンリンク情報を電子機器100のカバレッジ内のユーザー機器に送信することができる。
本開示の実施例によれば、電子機器100は、アンライセンススペクトルを利用してGC-PDCCH上でキャリアーされる情報を送信することができる。さらに、電子機器100は、ライセンススペクトル、例えば、メインキャリアを利用してGC-PDCCH上でキャリアーされる情報を送信することもできる。このようにして、電子機器100は、GC-PDCCHを利用して送信される情報の信頼性を保証することができる。
本開示の実施例によれば、電子機器100は、GC-PDCCHを利用して種々の情報を送信することができ、以下、詳細に紹介する。さらに、本開示の実施例によれば、電子機器100は、DCI(Downlink Control Information、ダウンリンク制御情報)で (2.1ないし2.6部分で記載される)下記の情報の一つ又は複数をキャリアーすることができ、DCI format 2_xであるが、それに限定されない(NR通信システムにおけるDCIフォーマットであり、アップリンクスケジューリング及びダウンリンクスケジューリングを除く他の情報をキャリアーするためのものである)。
本開示の実施例によれば、電子機器100は、さらに、上位層シグナリングにより (2.7部分で記載される)下記の情報を携帯することもでき、RRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)シグナリングであるが、それに限定されない。
<2.1 GC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置をキャリアーする>
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を配置し、GC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーすることができる。ここで、電子機器100は、毎回のダウンリンク伝送の前にダウンリンク伝送の終了位置を確定することができる。本開示の実施例によれば、ダウンリンク伝送の終了位置は、今回のダウンリンク伝送が終了したOFDMシンボル位置を示し、終了したOFDMシンボルが位置するスロットの位置、及び当該OFDMシンボルの当該スロットにおける位置を含むが、それに限定されない。
本開示の実施例によれば、通信ユニット120は、GC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することができる。
図2は、本開示の実施例によるGC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を伝送することを示す模式図である。図2に示すように、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。図2に、三つのスロット(スロット1、スロット2、スロット3)の場合を示している。斜線のハッチング領域はPDCCHが占める領域、例えば、各スロットの最初の三つのOFDMシンボルを示している。黒いベタ領域は、GC-PDCCHが占める領域を示している。図2に示すように、GC-PDCCHはPDCCHの領域内に位置する。つまり、GC-PDCCHは時間的にPDCCHが占用するOFDMシンボル内にあり、周波数的にPDCCHが占用するサブキャリア内にある。図2において、例示的に、GC-PDCCHの送信周期は二つのスロットである。従って、図2において、スロット1及びスロット3におけるPDCCH領域にGC-PDCCHを含んでいる。横線ハッチング領域は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置、即ち、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送横線ハッチング領域が位置するOFDMシンボルに終了しようとしている。本開示の実施例によれば、GC-PDCCHを利用してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することができる。図2に示すように、スロット1におけるGC-PDCCHを利用してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送してもよく、当該情報はダウンリンク伝送終了位置が位置するOFDMシンボルの位置情報を含んでもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、GC-PDCCHを利用してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することができる。このようにして、PDCCHの公衆サーチエリアはセル全体のユーザー機器に向けることに比べて、GC-PDCCHは一組のユーザー機器に向けることにより、ユーザー範囲はある程度縮小される。PDCCHの固有(UE-specific)サーチエリアは特定のユーザー機器に向けることに比べて、GC-PDCCHは一組のユーザー機器に向けることにより、シグナリングオーバーヘッドが節約される。さらに、GC-PDCCHは一種のアグリゲーションレベルのサーチスペースのみを含むので、GC-PDCCHを利用してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク終了位置の情報を伝送することにより、ユーザーのブラインド検出の速度を向上することができる。また、ユーザー機器は、ダウンリンク伝送終了位置の情報を取得した後に、ユーザー機器がダウンリンクの採用アンライセンススペクトルを多重化してアップリンク伝送を行う場合に、できるだけ早くダウンリンクデータを復号化してチャネルアイドルの検出を準備することにより、アンライセンススペクトルの利用効率が向上される。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、PDCCHを介して送信される情報を配置することで、PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーすることができる。例えば、配置ユニット110は、PDCCHの公衆サーチエリア又は固有サーチエリアによりアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーしてもよい。さらに、通信ユニット120は、PDCCHを介して再びアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送してもよい。さらに、配置ユニット110は同一の同スロットにおけるPDCCH及びGC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーしてもよい。
図3は、本開示の実施例による、GC-PDCCH及びPDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を伝送することを示す模式図である。図3において、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。図3には、三つのスロット(スロット1、スロット2、スロット3)の場合を示している。斜線のハッチング領域はPDCCHが占める領域、例えば、各スロットの最初の三つのOFDMシンボルを示している。黒いベタ領域は、GC-PDCCHが占める領域を示している。また、例示的に、GC-PDCCHの送信周期は二つのスロットである。図3に示すように、スロット1におけるGC-PDCCHを利用してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送するのみならず、PDCCHを利用して再びアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送する。留意すべきなのは、図3に、スロット1におけるPDCCHのみを介してダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送する場合を示し、電子機器100は、さらに、スロット2におけるPDCCHのみを介して、又は、スロット1におけるPDCCH及びスロット2におけるPDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を伝送してもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、GC-PDCCH及びPDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送する。このようにして、ユーザー機器がGC-PDCCHを受信しなかったこと、またはGC-PDCCH上でキャリアーされる情報を誤って復号化することを防止することができる。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、複数のスロットのGC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を伝送することができる。つまり、当該ダウンリンク伝送終了位置の前の複数のスロット(ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットを含む)に位置するGC-PDCCHを介して、当該ダウンリンク伝送終了位置を伝送することができる。
図4は、本開示の実施例による、複数のスロットのGC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を伝送することを示す模式図である。図4において、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。図4に、三つのスロット(スロット1、スロット2、スロット3)の場合を示している。斜線のハッチング領域は、PDCCHが占める領域、例えば、各スロットの最初の三つのOFDMシンボルを示している。黒いベタ領域は、GC-PDCCHが占める領域を示している。また、例示的に、GC-PDCCHの送信周期は1つのスロットであり、即ち、スロット1、スロット2及びスロット3のPDCCH領域にGC-PDCCHを含んでいる。図4に示すように、ダウンリンク伝送終了位置は、スロット2内に位置し、スロット1及びスロット2のGC-PDCCHを介して当該ダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送する。
以上のように、本開示の実施例によれば、1つ又は複数のスロットにおけるGC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することができる。よって、ユーザー機器がダウンリンク伝送終了位置を受信し正しく復調できる確率が増大される。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットにおけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することができ、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットの前のスロットにおけるGC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することもできる。つまり、電子機器100がダウンリンク伝送終了位置の前のN番目のスロットにおけるGC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置を伝送することができる。ここで、Nは非負の整数である。Nが正の整数である場合、電子機器100が、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットの前のスロットにおけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を伝送することを示し、N=0の場合、電子機器100が、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットにおけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を伝送することを示す。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、1つ又は複数のスロットにおけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置情報を伝送するすることができるので、前記のNの値は複数があることができる。つまり、電子機器100は、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットにおけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送してもよく、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットの前のスロットにおけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送してもよい。
図2及び図3に、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットの前のスロットにおけるGC-PDCCHのみを介して、ダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送する例を示した。図2及び図3に示すように、ダウンリンク伝送終了位置がスロット2に位置し、スロット1におけるGC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置を伝送する。図4に、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットにおけるGCPDCCH、及びダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットの前のスロットにおけるGC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送する例を示している。図4に示すように、ダウンリンク伝送終了位置がスロット2に位置し、スロット2におけるGC-PDCCH、及びスロット1におけるGC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置を伝送する。図5は、本開示の実施例による、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのGC-PDCCHのみを介して、当該ダウンリンク伝送終了位置を伝送することを示す模式図である。図5に示すように、ダウンリンク伝送終了位置がスロット2に位置し、スロット2におけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を伝送する。
以上のように、本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーするGC-PDCCHの数及び位置(位置するスロット)を柔軟に配置することができる。以下、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするためのGC-PDCCHが位置するスロットを如何に確定するかについて記載する。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、ダウンリンク伝送の最大チャネル占用時間MCOTの長さ、GC-PDCCHの送信周期、及びダウンリンク伝送のMCOT内のOFDMシンボルの長さの一つまたは複数に応じて、Nの値(即ち、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするためのGC-PDCCHが位置するスロット)を確定することができる。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、MCOTの長さに応じて、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするためのGC-PDCCHが位置するスロットを確定することができる。本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするGC-PDCCHが位置するスロットを配置する際に、当該スロットを今回のダウンリンク伝送のMCOT内に位置させなければならない。
図6は、本開示の実施例による、MCOTの長さに応じてダウンリンク伝送終了位置を伝送するためのGC-PDCCHが位置するスロットを確定することを示す模式図である。図6に示すように、今回のダウンリンク伝送のMCOTはスロット2、スロット3及びスロット4を含む。従って、図6に、スロット2のGC-PDCCHを利用してダウンリンク伝送終了位置をキャリアーすることを示している。勿論、スロット3のGC-PDCCHを利用してダウンリンク伝送終了位置をキャリアーしてもよい。つまり、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするGC-PDCCHのスロットは今回のダウンリンク伝送のMCOT内に位置しなければならない。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHの送信周期に応じて、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするためのGC-PDCCHが位置するスロットを確定することができる。本開示の実施例によれば、電子機器100は、GC-PDCCHを周期的に送信し、GC-PDCCHの周期を配置することができ、当該周期は、例えば、1つ又は複数のスロットであってもよい。
一方、本開示の実施例によれば、GC-PDCCHの送信周期は、どれらのスロットのPDCCHにGC-PDCCHを含むかを決定する。一方、本開示の実施例によれば、GC-PDCCHを介してスロットフォーマット情報SFIを伝送することができる。例えば、1つのスロットにおけるGC-PDCCHは、当該スロット又は当該スロットの後の一つ又は複数のスロットのSFIをキャリアーするために用いることができる。従って、GC-PDCCHの送信周期は、1つスロットにおけるGC-PDCCHが当該スロットの後の幾つかのスロットのSFIをキャリアーするために使用できるかを確定するために用いられることができる。ここで、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIを知ることだけで、当該ダウンリンク伝送終了位置を確定できる。従って、本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするGC-PDCCHが位置するスロットを配置する場合に、そのGC-PDCCHが同時にダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーするスロットを選択してもよい。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、GC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのスロットフォーマット情報SFIを伝送することができる。つまり、ダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーするためのGC-PDCCHも同時にダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーする。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、ダウンリンク伝送のMCOT内のOFDMシンボルの長さに応じて、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするためのGC-PDCCHが位置するスロットを確定することができる。NR通信システムでは、異なるサブキャリア間隔について、OFDMシンボルは時間的に長さが異なる。表1は、サブキャリア間隔とOFDMシンボルの長さとの間の関係を示している。
このように、サブキャリア間隔が大きいほど、OFDMシンボルは時間的に長さが短くなる。NR通信システムでは、1つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むので、サブキャリア間隔が大きいほど、1つのスロットの絶対長さが短くなる。表1には、サブキャリア間隔が15kHZ、30kHZ、60kHZ、120kHZである場合のみを示し、NRシステムにおいて、サブキャリア間隔は240kHZ、480kHZであってもよい。従って、サブキャリア間隔が比較的に大きい場合、1つのスロットの絶対長さが非常に短く、Nの値が比較的に小さい、例えばN=0又は1である場合、ユーザー機器がダウンリンク伝送終了位置を取得する時間はダウンリンク伝送終了位置に非常に近いため、ユーザー機器がアップリンクのフィードバック又はアップリンクの伝送の準備に十分な時間がないことを招致する。
従って、本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、ダウンリンク伝送のMCOT内のOFDMシンボルの長さに応じて、ダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするためのGC-PDCCHが位置するスロットを確定することができ、OFDMシンボルの長さが短いほど、Nの値が大きくなるようにする。このようにして、異なるサブキャリア配置について、即ち、異なるOFDMシンボル長さの長さについて、できるだけ、ダウンリンク伝送終了位置を送信する進み量、即ち、絶対進み時間を一致させ、ユーザー機器がアップリンクのフィードバック又はアップリンクの伝送の準備に十分な時間があることを保証する。
図7は、本開示の実施例による、OFDMシンボルの長さに応じてダウンリンク伝送終了位置を伝送するためのGC-PDCCHが位置するスロットを確定することを示す模式図である。図7は、サブキャリア間隔が15kHZ、30kHZである場合を示している。図7に示すように、サブキャリア間隔が15kHZである場合に、スロット2におけるGC-PDCCHを利用してダウンリンク伝送終了位置の情報を送信する。ダウンリンク伝送終了位置はスロット3に位置し、つまり、N=1である。サブキャリア間隔が30kHZである場合に、スロット3におけるGC-PDCCHを利用して、ダウンリンク伝送終了位置の情報を送信する。ダウンリンク伝送終了位置はスロット6に位置し、つまり、N=3である。このように、サブキャリア間隔が15kHZである場合よりも、サブキャリア間隔が30kHZである場合のNの値は大きくなるが、両方の絶対進み時間はほぼ同じである。
本開示の実施例によれば、ユニット110は1つ又は複数のスロットにおけるGC-PDCCHを配置してダウンリンク伝送終了位置の情報を送信することができるので、以上のように確定されたNの値は1つ又は複数があることができる。例えば、図7に示す例において、サブキャリア間隔が15kHZである場合に、GC-PDCCHの送信周期が1つのスロットであると仮定すると、スロット3におけるGC-PDCCHを利用してダウンリンク伝送終了位置の情報を送信してもよく、この際、N=0であり、サブキャリア間隔が30kHZである場合に、GC-PDCCHの送信周期が二つのスロットであると仮定すると、スロット5におけるGC-PDCCHを利用してダウンリンク伝送終了位置の情報を送信してもよく、この際、N=1である。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110はダウンリンク伝送のMCOTの長さ、GC-PDCCHの送信周期、及びダウンリンク伝送のMCOT内のOFDMシンボルの長さを個別に考慮してNの値を確定することができる。さらに、配置ユニット110は、上記のパラメーターのうちの複数を総合的に考慮してNの値を確定することもできる。以下、幾つかの非限定的な例を示す。
例えば、配置ユニット110は、ダウンリンク伝送のMCOT内に位置し且つダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーするスロットを、ダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーするスロットとして確定してもよい。
また、例えば、配置ユニット110は、さらに、ダウンリンク伝送のMCOT内に位置し且つダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーするスロットから選択し、OFDMシンボルの長さに応じてNの値を確定してもよい。サブキャリア間隔が15×2nkHZである配置(n=0、1、2、3、4、5)について、ダウンリンク伝送終了位置の前の(2n+1-1)番目のスロットダウンリンク伝送のMCOT内に位置し且つダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーする場合に、配置ユニット110は、Nの1つの値が2n+1-1であると確定できる。この場合に確定されたNの値は、Nのすべての値の中で最小値であってもよい。ダウンリンク伝送終了位置の前の(2n+1-1)番目のスロットダウンリンク伝送のMCOT内に位置しない、又は、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーしない場合に、配置ユニットは、ダウンリンク伝送のMCOT内に位置し且つダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーするスロットのうちダウンリンク伝送終了位置から最も遠いスロットを、ダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーするスロットとして確定できる。この場合に確定されたNの値は、Nのすべての値の中で最大値であることができる。例えば、図7に示す例において、サブキャリア間隔が15kHZである場合については、n=0であり、ダウンリンク伝送終了位置の前の(2n+1-1)番目のスロットはダウンリンク伝送終了位置の前の一番目のスロット、即ち、スロット2である。図7に示すように、スロット2がダウンリンク伝送のMCOT内に位置し、スロット2におけるGC-PDCCHがスロット3のSFIをキャリアーすると仮定すると、N=2n+1-1=1であると確定できる。スロット1もMCOT内に位置し且つスロット3のSFIをキャリアーすると仮定すると、Nは2であってもよい。また、例えば、図7に示す例において、サブキャリア間隔が30kHZである場合については、n=1であり、ダウンリンク伝送終了位置の前の(2n+1-1)番目のスロットはダウンリンク伝送終了位置の前の三番目のスロット、即ち、スロット3である。図7に示すように、スロット3がダウンリンク伝送のMCOT内に位置し、スロット3におけるGC-PDCCHがスロット6のSFIをキャリアーしなく、スロット5におけるGC-PDCCHがスロット6のSFIをキャリアーすると仮定すると、従って、スロット5は、ダウンリンク伝送のMCOT内に位置し且つスロット6のSFIをキャリアーするスロットのうちダウンリンク伝送終了位置から最も遠いスロットであり、従って、スロット5がダウンリンク伝送終了位置をキャリアーするスロットであり、即ち、N=1であると確定できる。スロット6もGC-PDCCHを含み且つスロット6のSFIをキャリアーすると仮定すると、Nは0であってもよい。勿論、上記の例は例示的であり、本開示はそれに限定されない。
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器100は、GC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーすることができる。さらに、電子機器100は、NR通信システムの特性に対してGC-PDCCHをより合理的に設計するために、ダウンリンク伝送終了位置の情報をキャリアーするためのGC-PDCCHのスロットの数、及び位置をさらに配置してもよい。
<2.2 GC-PDCCHを介してMCOTの長さと時間領域位置をキャリアーする>
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、GC-PDCCHを介してダウンリンク伝送のMCOTの長さと時間領域位置を伝送することができ、MCOTは、1つ又は複数のスロットを含む。ここで、MCOTの長さは、例えば、スロットの数で示され、MCOTの時間領域位置は、例えば、MCOTに含まれる全てのスロットのスロット番号などを含んでもよい。
本開示の実施例によれば、MCOT内の各スロットを1つのCOT(Channel Occupy Time、チャンネル占用時間)ユニットと定義することができる。つまり、MCOTは1つ又は複数のCOTユニットを含む。図8は、本開示の実施例によるMCOTとCOTユニットとの間の関係を示す模式図である。図8に示すように、MCOTは、スロット1、スロット2、スロット3及びスロット4の四つのスロットを含み、スロットのそれぞれは1つのCOTユニットであってもよい。
本開示の実施例によれば、MCOTに一種のサブキャリア配置のみを含み、つまり、MCOTに含まれる全てのスロットの絶対長さは等しく、即ち、MCOTに含まれる全てのOFDMシンボルの長さは等しい。従って、1つのMCOTについて、その中の各COTユニットの長さは同じである。
本開示の実施例によれば、COTユニット内の初回の伝送はダウンリンク伝送プロセスであってもよい。つまり、COTユニット内の伝送はすべてダウンリンク伝送であってもよく(COTユニットにダウンリンクスイッチングポイントがない)、一部のダウンリンク伝送であって、続いて一部のアップリンク伝送であってもよく(COTユニット内に一つのアップダウンリンクスイッチングポイントを含む)、一部のダウンリンク伝送であって、続いて一部のアップリンク伝送であって、また続いて一部のダウンリンク伝送であってもよい(COTユニット内に二つのダウンリンクスイッチングポイントを含む)。つまり、COTユニットには少なくとも一回のダウンリンク伝送プロセスを含む。勿論、これは単なる例示であり、COTユニット内の初回の伝送はアップリンク伝送プロセスであってもよい。
本開示の実施例によれば、電子機器100は、さらに、MCOT内の各COTユニットに含まれるアップリンク伝送とダウンリンク伝送との間スイッチングポイントの数が2以下であるように、MCOT内の各COTユニットのSFIを配置することができる。つまり、ユーザー機器がCOTユニットでアップリンクフィードバックを送信することを許可する。さらに、ユーザー機器をアップリンクフィードバックを行った後に、電子機器100は、ダウンリンクデータを引き続き送信することができる。これにより、チャネルの利用率が向上される。さらに、電子機器100は、さらに、MCOTに含まれるアップリンク伝送とダウンリンク伝送との間のスイッチングポイントの数が所定の閾値以下であるように、MCOT内の各COTユニットのSFIを配置してもよい。ここで、電子機器100は、チャネルの混雑度に応じて所定の閾値の大きさを確定してもよい。このように、電子機器100は、MCOT内のスイッチングポイントの総数を制限することで、頻繁なダウンリンクのスイッチングを回避することができる。
以上のように、電子機器100は、GC-PDCCHを介してMCOTの長さと時間領域位置の情報をキャリアーするとともに、COTユニットを定義して、ユーザー機器がCOTユニットでアップリンク伝送を行うことを許可することができる。このようにして、より十分なダウンリンクの配置を許可して、チャネルの利用効率を向上する。
<2.3 GC-PDCCHを介して、MCOT内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行要否に関する情報をキャリアーする>
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、GC-PDCCHを介してMCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行要否に関する情報を伝送することができる。
以上のように、ユーザー機器は、COTユニット内でアップリンク伝送を行ってもよく、例えばアップリンクフィードバックを送信し、ACK(Acknowledgement、確認)/NACK(Negative Acknowledgment、非確認)情報を含むがそれに限定されない。LTEシステムでは、ユーザー機器は、このようなアップリンク伝送を行う前に、チャネル検出プロセスを行う必要があり、チャネル検出がアイドルである場合にのみ、COTユニット内でアップリンク伝送を行うことができる。
NR通信システムでは、サブキャリア間隔が大きいほど、1つのスロットの絶対長さが短くなる。サブキャリア間隔が比較的に大きいと、1つのスロットの絶対長さが非常に短い。この場合、ユーザー機器は、アップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行すると意味がないかもしれない。従って、本開示の実施例によれば、電子機器100はユーザー機器に、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行要否に関する情報を配置することができる。例えば、電子機器100は、システムのサブキャリア間隔に応じて、ユーザー機器がアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を確定してもよい。具体的に、システムのサブキャリア間隔が一定の閾値以上である場合に、電子機器100は、ユーザー機器がアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要がないと確定でき、システムのサブキャリア間隔が一定の閾値よりも小さい場合、電子機器100は、ユーザー機器がアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要があると確定できる。好ましくは、当該閾値は120kHZであってもよい。
さらに、電子機器100の配置ユニット110は、GC-PDCCHを利用して、ユーザー機器がMCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前に、チャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報をキャリアーすることができる。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、さらに、PDCCHを介して送信される情報を配置することで、PDCCHを介してMCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を伝送することができる。例えば、配置ユニット110は、PDCCHの固有サーチエリアを介して、ユーザー機器COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報をキャリアーしてもよい。さらに、通信ユニット120は、PDCCHを介して、再びユーザー機器COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を伝送してもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、GC-PDCCHとPDCCHとの両方を利用してユーザー機器がCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を送信することにより、ユーザー機器GC-PDCCH上での情報を受信しない、又は、GC-PDCCH上の情報を正しく復調しないことを防止することができる。
本開示の実施例によれば、チャネル検出プロセスは、LBT(Listen Before Talk)プロセスであってもよい。例えば、チャネル検出プロセスはType2(タイプ2)のチャネル検出プロセス、即ち、ランダムバックオフプロセスを含まないチャネル検出プロセスであってもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器100は、ユーザー機器に、COTユニット内アップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を配置することができる。よって、場合によってはチャネル検出プロセスを実行しないことにより、シグナリングのオーバーヘッドを節約する。
<2.4 GC-PDCCHを介してチャネル検出プロセスのパラメーター情報をキャリアーする>
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、GC-PDCCHを介して、MCOTのCOT内でアップリンク伝送を行う前に実行されたチャネル検出プロセスに関するパラメーター情報を伝送することができる。
本開示の実施例によれば、電子機器100はGC-PDCCHを介してユーザー機器に、COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を送信しない場合に、デフォルトで、ユーザー機器は、毎回のアップリンク伝送の前にチャネル検出プロセスを実行する必要があるので、MCOTのCOT内でアップリンク伝送を行う前に実行されたチャネル検出プロセスに関するパラメーターは全てのチャネル検出プロセスに向けることができる。電子機器100は、GC-PDCCHを介してユーザー機器にCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要があることに関する情報を送信する場合に、MCOTのCOT内でアップリンク伝送を行う前に実行されたチャネル検出プロセスに関するパラメーターは、実行を必要とするチャネル検出プロセスに向けることができる。
本開示の実施例によれば、チャネル検出プロセスのパラメーターはチャネル検出プロセスの開始時間情報、例えば、開始時間が位置するOFDMシンボルの位置を含むがそれに限定されない。勿論、チャネル検出プロセスのパラメーターは、他のチャネル検出プロセスの実行に関するパラメーターを含んでもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器100は、GC-PDCCHを介してチャネル検出プロセスに関するパラメーターをキャリアーすることができる。PDCCHの公衆サーチエリアはセル全体おけるユーザー機器に向けることに比べて、GC-PDCCHは、一組のユーザー機器に向けることにより、ユーザー範囲はある程度縮小される。PDCCHの固有サーチエリアは特定のユーザー機器に向けることに比べて、相似する情報を一組のユーザー機器に送信できることにより、シグナリングオーバーヘッドは節約される。
<2.5 GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報をキャリアーする>
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、GC-PDCCHを介して送信される情報を配置することで、GC-PDCCHを介してGC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を伝送することができる。
図9は、本開示の実施例による、GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を伝送することを示す模式図である。図9では、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。図9に、三つのスロット(スロット1、スロット2、スロット3)の場合を示している。斜線のハッチング領域は、PDCCHが占める領域、例えば、各スロットの最初の三つのOFDMシンボルを示している。黒いベタ領域は、GC-PDCCHが占める領域を示している。グリッド領域は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を示している。図9に示すように、さまざまな理由により、スロット1にPDCCHを送信しないため、ユーザー機器はスロット1におけるデータを復号化することができない。本開示の実施例によれば、スロット2におけるGC-PDCCHを利用してスロット1におけるデータに関する制御情報をキャリアーすることができる。よって、スロット1におけるデータは無駄にならないようにする。なお、図9に示していないが、スロット2におけるGC-PDCCHは、前記の任意の実施方式に応じて、他の情報、例えば、ダウンリンク伝送の終了位置の情報、スロット2及びスロット2以後のスロットのSFI情報などをキャリアーすることができる。
本開示の実施例によれば、1つ前のスロットで1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を送信しなかった場合に、電子機器100は、GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を伝送することができる。ここで、1つ前のスロットは、GC-PDCCHを送信するスロットであってもよいし、GC-PDCCHを送信しないスロットであってもよい。
本開示の実施例によれば、1つ前のスロットで1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を送信しない理由は、1つ前のスロットのPDCCH領域の後に、電気機器100のチャネル検出が成功したためである。図9に示すように、電子機器100が、スロット1のPDCCH領域の後にチャネルアイドルを検出しかできない。PDCCHの送信時間を逃したため、スロット1におけるデータに関する制御情報は送信されない。なお、図9に、スロット1におけるPDCCH領域にGC-PDCCHを含まない場合を示したが、スロット1におけるPDCCHにGC-PDCCHを含んでもよく、このときに、GC-PDCCHも送信されない。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送開始位置が1つのスロットのPDCCH領域の後に位置し、当該スロットで当該スロットでデータに関する制御情報が送信されない仮定すると、この場合にユーザー機器は当該スロットにおけるデータに関する制御情報を知らないので、この部分のデータを復号化することができなく、リソースの浪費を招く。本開示の実施例によれば、次のスロットのGC-PDCCHを利用して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報をキャリアーすることができ、ユーザー機器はこの部分のデータを復号化することができ、チャネルの利用率を向上させる。
本開示の実施例によれば、1つ前のスロットにおけるデータはダウンリンク伝送の一部のデータであってもよく、つまり、当該GC-PDCCHが位置するスロットは、1つ前のスロットで送信されないダウンリンクデータを引き続き送信し、即ち、1つ前のスロットにおけるデータは当該GC-PDCCHが位置するスロットにおけるデータと同一のデータパケットに属する。さらに、1つ前のスロットにおけるデータはダウンリンク伝送の全てのデータであってもよい。つまり、1つ前のスロットにおけるデータは1つの完全なデータパケットを含む。
本開示の実施例によれば、1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報は、1つ前のスロットにおけるデータを復号化するために用いられてもよく、即ち、1つ前のスロットにおけるデータの復号化に関する情報である。例えば、制御情報は、1つ前のスロットにおけるデータのMCS(Modulation and Coding Scheme、変調及び符号化スキーム)レベルを指示してもよい。具体的に、制御情報は1つ前のスロットにおけるデータのMCSレベルのインデックスを含んでもよい。つまり、電子機器100とユーザー機器との両方にはMCSレベル及びインデックスの対応関係が記憶されており、ユーザー機器はMCSレベルのインデックスを取得すると、MCSレベルを確定できる。よって、データを復号化することができる。さらに、ユーザー機器が1つ前のスロットのダウンリンク配置情報を確定できるように、制御情報は1つ前のスロットにおけるデータのSFIを指示することでデータを復号化してもよい。
本開示の実施例によれば、1つ前のスロットで制御情報が送信されないので、1つ前のスロットはGC-PDCCHを送信するスロットであると仮定すると、1つ前のスロットのGC-PDCCHも送信されないため、ユーザー機器は、1つ前のスロットのSFIを知らない可能性がある。従って、電子機器100は、デフォルトのスロットフォーマット情報SFIに応じて、GC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータを送信することができる。例えば、電子機器100は、電子機器100とユーザー機器とが事前に約束されたSFIに応じて1つ前のスロットにおけるデータを送信することができる。よって、ユーザー機器は、事前に約束されたSFIに応じて1つ前のスロットにおけるデータを受信することができる。さらに、電子機器100は、電子機器100に設置された1つ前のスロットのSFIに応じて(即ち、1つ前のスロットでGC-PDCCHを送信した場合におけるSFIと同様に設置する)、1つ前のスロットにおけるデータを送信してもよい。よって、ユーザー機器は、デフォルトで、当該スロットにおけるOFDMシンボルが全部でダウンリンク伝送に用いられることにより、全てのOFDMシンボル上で1つ前のスロットのデータを受信する。
本開示の実施例によれば、GC-PDCCHは1つ前のスロットにおけるSFIをキャリアーすることができる。つまり、1つのスロットにおけるGC-PDCCHは、このスロットのSFI、このスロットの後のスロットのSFI、及びこのスロットの前のスロットのSFIの一つまたは複数をキャリアーすることができる。さらに、1つスロットにおけるGC-PDCCHは、1つ又は複数のスロットのSFIをキャリアーすることができる。
本開示の実施例によれば、通信ユニット120は、さらに、ユーザー機器がGC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を受信するように、ユーザー機器に通知を送信することができる。
本開示の実施例によれば、GC-PDCCHに一定の周期があるため、現在のスロットはGC-PDCCHを送信するスロットではないと仮定すると、電子機器は、現在のスロットのGC-PDCCHを利用して1つ前のスロットのデータに関する制御情報をキャリアーする必要がある一方、ユーザー機器は、元のGC-PDCCH受信周期でGC-PDCCHを受信するため、現在のスロットでGC-PDCCHを受信しない。この場合、電子機器100はユーザー機器に通知を送信して、ユーザー機器に対して現在のスロットのGC-PDCCHを受信して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を取得する必要があることを通知することができる。図9を例にして、電子機器100は、ダウンリンクデータ開始位置がスロット1のPDCCH領域を逃したことを発見すると、ユーザー機器に通知を送信して、ユーザー機器に対してスロット2でGC-PDCCHを受信することを通信することができる。
本開示の実施例によれば、電子機器100は、ライセンススペクトルによりユーザー機器に上記の通知を送信することができる。さらに、電子機器100は上位層シグナリング(RRCシグナリングを含むがそれに限定されない)又は低層シグナリングを利用して(物理層シグナリングを含むがそれに限定されない)、ライセンススペクトルによりユーザー機器にこのような通知を送信してもよい。
本開示の実施例によれば、電子機器100は、さらに、GC-PDCCHの送信周期を配置し、配置されたGC-PDCCHの送信周期をユーザー機器に送信することができる。また、電子機器100は、さらに、GC-PDCCHの送信周期を再配置し、再配置されたGC-PDCCHの送信周期をユーザー機器に送信してもよい。
本開示の実施例によれば、電子機器100は、ライセンススペクトルを介して、ユーザー機器にGC-PDCCHの送信周期又は再配置されたGC-PDCCHの送信周期を送信することができる。さらに、電子機器100は、上位層シグナリング(RRCシグナリングを含むがそれに限定されない)又は低層シグナリングを利用して(物理層シグナリングを含むがそれに限定されない)、ライセンススペクトルにより、ユーザー機器にGC-PDCCHの送信周期又は再配置されたGC-PDCCHの送信周期を送信してもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、現在のスロットのGC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を伝送することができ、これにより、ユーザー機器は、1つ前のスロットにおけるデータを正しく復号化することができ、チャネルの利用率を向上する。
また、ePDCCHを介して現在のスロットにおける部分のデータに関する制御情報をキャリアーしてもよく、ePDCCHは、PDSCH(Physical Downlink Share Channel、物理ダウンリンク共有チャネル)のリソースを利用して制御情報をキャリアーしてもよい。従って、PDCCHを送信しなくても、データに挿入されるePDCCHを利用して制御情報をキャリアーしてもよく、ユーザーは当該制御情報を復調することでデータを復調することができる。
<2.6 1つ前のスロットでGC-PDCCHを送信しない場合に直後のスロットでGC-PDCCHを送信する>
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、1つ前のスロットにおけるGC-PDCCHで送信に成功しなかった場合に直後のスロットでGC-PDCCHを送信するように、GC-PDCCHを介して送信されるデータを配置することができる。
本開示の実施例によれば、前記のように、次のスロットで送信されるGC-PDCCHは1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報をキャリアーすることができる。
本開示の実施例によれば、GC-PDCCHの送信周期の設置に応じて、1つ前のスロットはGC-PDCCHを送信すべきスロットであると仮定すると、直後のスロットはGC-PDCCHを送信すべきスロットであってもよく、GC-PDCCHを送信すべきではないスロットであってもよい。本開示の実施例によれば、1つ前のスロットにおけるGC-PDCCHで送信に成功しなかった場合に、電子機器100は、GC-PDCCHの送信周期によらず、直後のスロットでGC-PDCCHを送信する。
図10は、本開示の実施例による、1つ前のスロットで制御情報が送信されない場合にGC-PDCCHの送信周期によらず、次のスロットで1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を送信することを示す模式図である。図10に示すように、横軸は時間を表し、縦軸は周波数を表す。図10に、四つのスロット(スロット1、スロット2、スロット3、スロット4)の場合を示している。斜線のハッチング領域は、PDCCHが占める領域、例えば、各スロットの最初の三つのOFDMシンボルを示している。黒いベタ領域は、GC-PDCCHが占める領域を示している。グリッド領域は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を示している。図10に、GC-PDCCHの送信周期は二つのスロット、即ち、スロット1及びスロット3で送信すべきGC-PDCCHである。図10に示すように、さまざまな理由により、例えば、以上で記載されたチャネル検出に成功しなかったなどにより、スロット1におけるPDCCH領域は送信をしない、即ち、スロット1におけるGC-PDCCHは送信に成功しなかった場合、電子機器100は、スロット2でGC-PDCCHを送信することができる。ここで、スロット2はGC-PDCCHを送信すべきスロットではないので、電子機器100はスロット2を利用してスロット1におけるデータに関する制御情報を送信することができる。
以上のように、本開示の実施例によれば、1つ前のスロットにおけるGC-PDCCHは送信に成功しなかった場合に、電子機器100は直後のスロットでGC-PDCCHを送信することができる。このようにして、直後のスロットにおいて、電子機器100がチャネルを既に占用している。したがって、GC-PDCCHは、直後のスロットで送信されて、ユーザー機器によって正しく受信され復号化される可能性は大幅に増加される。
本開示の実施例によれば、スロット2はGC-PDCCHを送信すべきスロットではないので、電子機器100は、ユーザー機器がGC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を送信するように、ユーザー機器に通知を送信することができる。さらに、電子機器100は、ライセンススペクトルによりユーザー機器に通知を送信してもよい。本開示の実施例によれば、電子機器100は、ユーザー機器に通知を送信しなくてもよい。よって、ユーザー機器はスロット1でGC-PDCCHを受信しなかった場合に自動的にスロット2でGC-PDCCHを受信する。
本開示の実施例によれば、電子機器100はGC-PDCCHの送信周期を変えてもよく、ユーザー機器へGC-PDCCHの送信周期を再配置してもよい。例えば、電子機器100は、ライセンススペクトルによりユーザー機器へ再配置されたGC-PDCCHの送信周期を送信してもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器100は1つ前のスロットでGC-PDCCHの送信に成功しなかった場合に、一時にGC-PDCCHの送信周期によらず、直後のスロットを利用してGC-PDCCHを送信することができることにより、ユーザー機器は1つ前のスロットにおけるデータを確実に復調し、チャネル利用率を向上させることができる。
このように、本開示の実施例による電子機器100は、GC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報、ダウンリンク伝送のMCOTの長さと時間領域位置情報、COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報、チャネル検出プロセスのパラメーター情報、及びGC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報の一つまたは複数を伝送することができる。本開示の実施例によれば、電子機器100は上記の情報のいずれかを個別に送信してもよく、複数の情報を組み合わせて送信してもよい。PDCCHの公衆サーチエリアはセル全体のユーザー機器に向けることに比べて、GC-PDCCHは一組のユーザー機器に向けることにより、ユーザー範囲はある程度縮小される。PDCCHの固有サーチエリアは特定のユーザー機器に向けることに比べて、GC-PDCCHは一組のユーザー機器に向けることにより、シグナリングオーバーヘッドは節約される。このように、本開示はNR通信システムの特性に応じてGC-PDCCHをより合理的に設計するようになる。
<2.7 ダウンリンク伝送開始位置のキャリアー>
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を配置することができ、通信ユニット120は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を送信することができる。
本開示の実施例によれば、上位層シグナリングを介して、RRCシグナリングを含むがそれに限定されず、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報をキャリアーすることができる。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報は、当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームの指示情報、当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、及び当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報の一つまたは複数を含んでもよい。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の可能な開始位置を含んでもよい。このため、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報には1つ又は複数の開始位置を含んでもよい。
本開示の実施例によれば、配置ユニット110は、ダウンリンク伝送のMCOTに含まれるOFDMシンボルの長さ(または、サブキャリア間隔の大きさ)に応じて、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を配置することができる。具体的に、MCOTに含まれるOFDMシンボルの長さが小さいほど、即ち、サブキャリア間隔が大きいほど、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を多く配置することができる。つまり、MCOTに含まれるOFDMシンボルの長さが小さいほど、1つのサブフレームに含まれるスロット数が多くなるため、選択可能なダウンリンク伝送の開始位置が多くなる。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報は、当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を含んでもよい。具体的に、当該指示情報はサブフレームにおけるOFDMシンボルのインデックスを含んでもよい。例えば、1つのサブフレーム内のOFDMシンボルが時間領域の順序でソーティングされ番号付けされることで、各OFDMシンボルのインデックスを確定してもよい。さらに、ダウンリンク伝送の1つ又は複数の開始位置を確定した後に、配置ユニット110は、この1つ又は複数の開始位置に対応するOFDMシンボルのインデックスを、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報として配置し、通信ユニット120によりこのような情報を送信することができる。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は、1つスロットの開始位置と中間位置に位置してもよい。つまり、14個のOFDMシンボル(番号はそれぞれ#0、#1、…、#13である)を含む1つのスロットについて、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は番号が#0と#7であるOFDMシンボルに位置してもよく、これにより、シグナリングの設計を簡略化し、オーバーヘッドを節約することができる。この場合、上記の実施例に関して、サブキャリアが15×n(kHZ)である配置(n=1、2、4、8、16、32)について、各サブフレームはn個のスロットを含み、各スロットが二つのアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置としてのOFDMシンボルを含む。従って、各サブフレームに2n個のアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置とすることができるOFDMシンボルを含む。n=32の場合、各サブフレームに64個のアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置とすることができるOFDMシンボルを含む。従って、サブフレームにおけるOFDMシンボルのインデックスを指示するには、最大6ビットの情報が必要である。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報は当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、及び当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を含むことができる。具体的に、当該指示情報は、サブフレームにおけるスロットのインデックス、及びスロットにおけるOFDMシンボルのインデックスを含んでもよい。例えば、1つのサブフレーム内のスロットが時間領域の順序でソーティングされ番号付けされることで、各サブフレームにおけるスロットのインデックスを確定してもよい。また、1つのスロット内のOFDMシンボルが時間領域の順序でソーティングされ番号付けされることで、スロットにおける各OFDMのインデックスを確定してもよい。さらに、ダウンリンク伝送の1つ又は複数の開始位置を確定した後に、配置ユニット110は、この1つ又は複数の開始位置に対応するサブフレームにおけるスロットのインデックス、及び開始位置に対応するスロットにおけるOFDMシンボルのインデックスを、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報として配置し、通信ユニット120によりこのような情報を送信することができる。
サブキャリアが15×n(kHZ)である配置(n=1、2、4、8、16、32)について、各サブフレームにn個のスロットを含む。n=32の場合、各サブフレームに32個のスロットを含むので、サブフレームにおけるスロットのインデックスを指示するには5ビットが必要である。同様に、ダウンリンク伝送の開始位置が1つのスロットのうち番号が#0と#7であるOFDMシンボルに位置可能な場合について、各スロットに二つのアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置とすることができるOFDMシンボルを含むので、スロットにおけるOFDMシンボルのインデックスを指示するには1ビットが必要である。つまり、開始位置に対応するサブフレームにおけるスロットのインデックス、及び開始位置に対応するスロットにおける開始位置に対応するOFDMシンボルのインデックスを指示するには合計6ビットが必要である。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は、サブフレームの境界位置、スロットの境界位置、及びスロットの中間位置の一つまたは複数を含むことができる。
ここで、サブフレームの境界位置とは、各サブフレームの開始位置を指し、スロットの境界位置とは、各スロットの開始位置を指し、当該スロットがサブフレームにおける一番目のスロットである場合、当該スロットの境界位置は実際にサブフレームの境界位置でもあり、スロットの中間位置とは、時間領域における一つのスロットの中間点を指し、14個のOFDMシンボル(番号はそれぞれ#0、#1、…、#13である)を含む一つのスロットについて、スロットの中間位置とは、番号が#7であるOFDMシンボルを指す。
本開示の実施例によれば、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報は、開始位置の種類を指示する情報を含むことができ、ダウンリンク伝送の開始位置が、サブフレームの境界位置、スロットの境界位置、及びスロットの中間位置の1つまたは複数であるかを指示するために使用される。例示的に、種類インデックスでこのような種類情報を示すことができる。
以下、上記の幾つかの情報の組み合わせを例示的に示し、サブフレームの境界位置、スロットの境界位置、サブフレームの境界位置又はスロットの境界位置、スロットの境界位置又はスロットの中間位置、及びサブフレームの境界位置又はスロットの境界位置又はスロットの中間位置である。例えば、電子機器100は、3ビット情報で上記の組み合わせのインデックスを指示し、表2に示すようである。
本開示の実施例によれば、ダウンリンク伝送の開始位置はサブフレームの境界位置、スロットの境界位置、サブフレームの境界位置又はスロットの境界位置、スロットの境界位置又はスロットの中間位置、又はサブフレームの境界位置、スロットの境界位置又はスロットの中間位置に位置することができるので、電子機器100は、サブフレームごとに、ダウンリンク伝送をスケジューリングしてもよく、スロットごとに、ダウンリンク伝送をスケジューリングしてもよく、スロットの半分長さごとに、ダウンリンク伝送をスケジューリングしてもよく、これにより、アンライセンスバンドはより多くのダウンリンク伝送機会があり、アンライセンススペクトルの利用効率を向上させる。
以上のように、本開示は、非限定的な例によりアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報の配置を記載したが、他の形態により、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を配置する言うまでもなく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を指示できればよい。
以上のように、本開示の実施例による電子機器100は、例えば上位層シグナリングによりアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置をキャリアーしてもよい。このようにして、NR通信システムでは、アンライセンスバンドはより多くのダウンリンク伝送機会があり、アンライセンススペクトルの利用効率を向上させる。
<3.ユーザー機器の配置例>
図11は、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー機器として使用する電子機器1100の構成を示すブロック図である。ここでの電子機器1100はNR通信システムにおけるユーザー機器としてもよい。
図11に示すように、電子機器1100は復調ユニット1110と通信ユニット1120とを含むことができる。
ここで、電子機器1100の各ユニットのいすれも処理回路に含まれてもよい。なお、電子機器1100は一つの処理回路を含んでもよいし、複数の処理回路を含んでもよい。さらに、処理回路は、別々の機能ユニットを含んで各種の異なる機能及び/又は操作を実行することができる。なお、これらの機能ユニットは、物理エンティティ又は論理エンティティであってもよく、そして、異なる呼称のユニットは同一の物理エンティティにより実現されることができる。
本開示の実施例によれば、通信ユニット1120は、電子機器1100にサービスを提供するネットワーク側デバイスからダウンリンク情報を受信することができ、GC-PDCCH及びPDCCHを介して送信されるダウンリンク情報を含む。さらに、復調ユニット1110はダウンリンク情報を復調することができる。
本開示の実施例によれば、電子機器1100は、アンライセンススペクトルを利用して、GC-PDCCHを介して送信される情報を受信することができる。さらに、電子機器1100は、ライセンススペクトルを利用して、GC-PDCCHを介して送信される情報を受信することもできる。このようにして、電子機器1100は、GC-PDCCHにキャリアーされる情報を受信する信頼性を保証することができる。
<3.1 GC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を受信する>
本開示の実施例によれば、通信ユニット1120は、GC-PDCCHを介して情報を受信することができる。さらに、復調ユニット1110は、GC-PDCCHを介して受信される情報を復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得することができる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、さらに、GC-PDCCHを介して受信される情報を復調することで、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのスロットフォーマット情報SFIを取得することができる。前記のように、ネットワーク側デバイスは、同一のスロットにおけるGC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置の情報、及びダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIをキャリアーする。従って、復調ユニット1110は、同一のスロットにおけるGC-PDCCHを介して受信される情報を復調することでダウンリンク伝送終了位置、及びダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのSFIを取得することができる。
本開示の実施例によれば、通信ユニット1120は、さらに、PDCCHを介して情報を受信することができる。さらに、復調ユニット1110は、さらに、PDCCHを介して受信した情報を復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得することができる。以上で言及されたように、ネットワーク側デバイスは、GC-PDCCHとPDCCHとの両方を介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することができる。従って、復調ユニット1110は、PDCCHの公衆サーチエリア又は固有サーチエリアを復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得することができる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得することができ、PDCCHを介して受信した情報を復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得することもでき、この両方が衝突している場合、即ち、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで取得したダウンリンク伝送終了位置と、PDCCHを介して受信した情報を復調することで取得したダウンリンク伝送終了位置とが異なる場合、復調ユニット1110は、PDCCHを介して受信した情報を復調することで取得された、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置に基づく。即ち、PDCCHを介して受信した情報を復調することで取得されたダウンリンク伝送終了位置をダウンリンク伝送終了位置とすることができる。
以上のように、本開示の実施例による電子機器1100は、GC-PDCCHとPDCCHとの両方を介してダウンリンク伝送終了位置を取得することができる。このようにして、ユーザー機器がGC-PDCCHを受信しなったこと、又は、GC-PDCCHにキャリアーされる情報を誤って復号化することを防止する。
図12は、本開示の実施例による、GC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を伝送することを示すシグナリングインタラクション図である。図12に示すように、ステップS1201において、基地局は、GC-PDCCHを介して、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置をキャリアーする。次に、ステップS1202において、UE(User Equipment、ユーザー機器)は、GC-PDCCHを復調することでアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得する。
以上のように、電子機器1100は、GC-PDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得することができる。このようにして、PDCCH公衆サーチエリアの情報について、電子機器1100は、二種のアグリゲーションレベルでブラインド検出を試みる必要があり、GC-PDCCHに一種のアグリゲーションレベルのサーチスペースのみを含むので、電子機器1100のブラインド検出の作業負荷が減少される。さらに、PDCCH固有サーチエリアを介して上記の情報をキャリアーすることよりも、GC-PDCCHを介して上記の情報をキャリアーすることで、電子機器1100はダウンリンク伝送終了位置を早く取得することができる。よって、アップリンクフィードバック又はアップリンクデータ送信に準備を行う。
<3.2 GC-PDCCHを介してMCOTの長さと時間領域位置を受信する>
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、さらに、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、ダウンリンク伝送の最大チャネル占用時間MCOTの長さと時間領域位置を取得することができ、MCOTは1つ又は複数のスロットを含む。
前記のように、MCOTにおける各スロットを1つのCOTユニットとして定義することができる。つまり、MCOTは1つ又は複数のCOTユニットを含む。ここで、MCOTの長さは、例えば、スロット又はCOTユニットの数で示されてもよく、MCOTの時間領域位置は、例えば、MCOTに含まれるすべてのスロット又はCOTユニットのスロット番号などを含んでもよい。
LTE通信システムでは、MCOTの長さと時間領域位置はネットワーク側デバイスのみが知り、ユーザー機器がMCOTの長さと時間領域位置を知らない。このように、ユーザー機器はアップリンクフィードバックを行うことに間に合わない可能性がある。本開示の実施例によれば、電子機器1100は、GC-PDCCHを介してMCOTの長さと時間領域位置を取得することができる。よって、アップリンクフィードバックのために準備する。
本開示の実施例によれば、MCOTにおける各COTユニットに含まれるアップリンク伝送とダウンリンク伝送との間のスイッチングポイントの数は2以下である。つまり、電子機器1100は、COTユニット内でアップリンク伝送を行うことができ、例えば、アップリンクフィードバック情報を送信する。さらに、電子機器1100がアップリンクフィードバックを行った後、ネットワーク側デバイスは、さらに、ダウンリンクデータを続いて送信することができる。よって、チャネルの利用率が向上される。さらに、MCOTに含まれるアップリンク伝送とダウンリンク伝送との間のスイッチングポイントの数は所定の閾値以下であってもよい。よって、頻繁的にアップダウンリンクをスイッチングすることが回避される。
以上に示すように、本開示の実施例によれば、NR通信システムに対してMCOT内のCOTユニットを定め、各COTユニットはLTE通信システムにおけるMCOTと類似する。つまり、各COTユニットにおいて、電子機器1100によるアップリンクデータのフィードバックを許可する。また、電子機器1100は、アップリンクデータのフィードバックを行った後に、ネットワーク側デバイスがダウンリンクデータを継続して送信することを許可する。このようにして、NR通信システムの配置をより柔軟にすることができる。
<3.3 GC-PDCCHを介してMCOT内アップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を受信する>
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を確定することができる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110により復調された情報は、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前に、チャネル検出プロセスを実行する必要があることを示す場合に、電子機器1100は、チャネル検出プロセスを実行する必要があり、チャネル検出がアイドルである場合にのみ、COTユニット内でアップリンク伝送を行う。さらに、復調ユニット1110により復調された情報は、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要がないことを示す場合に、電子機器1100は、チャネル検出プロセスを実行する必要がせず、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を直接行うことができる。
本開示の実施例によれば、アップリンク伝送は、ネットワーク側デバイスからのダウンリンクデータに対するアップリンクフィードバック、例えば、ACK/NACKを含むことができる。また、チャネル検出プロセスは、LBTプロセス、例えばType2のチャネル検出プロセスであってもよい。
本開示の実施例によれば、通信ユニット1120は、さらに、PDCCHを介して情報を受信することができる。さらに、復調ユニット1110は、さらに、PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を確定することができる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を確定することができ、PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を確定することもできる。さらに、その両方が衝突している場合に、即ち、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することでMCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要があると確定し、PDCCHを介して受信した情報を復調することで確定されたMCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要がない、又はGC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで確定されたMCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要がない、PDCCHを介して受信した情報を復調することで確定されたMCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要がある場合に、復調ユニットは、PDCCHを介して受信した情報を復調することで確定された、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行要否に基づく。
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器1100は、GC-PDCCHとPDCCHとの両方を介して、電子機器1100COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を受信することができ、電子機器1100がGC-PDCCH上の情報を受信しなかったこと、又は、GC-PDCCH上の情報を正しく復調しないことを防止する。さらに、ネットワーク側デバイスは、電子機器1100に、COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を配置することができる。つまり、場合によっては、電子機器1100は、チャネル検出プロセスを実行する必要がせず、COTユニット内でアップリンク伝送を直接行うことができることにより、シグナリングオーバーヘッドは節約される。
<3.4 GC-PDCCHを介してチャネル検出プロセスのパラメーター情報を受信する>
本開示の実施例によれば、復調ユニット1100は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのCOTユニット内でアップリンク伝送を行う前に実行されたチャネル検出プロセスのパラメーターを取得することができる。
本開示の実施例によれば、電子機器1100は、ネットワーク側デバイスから、COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を受信しなかった場合、デフォルトで、電子機器1100は、毎回のアップリンク伝送の前にチャネル検出プロセスを実行する必要がある。このため、MCOTのCOT内でアップリンク伝送を行う前に実行されたチャネル検出プロセスのパラメーターに関して、全てのチャネル検出プロセスに向けることができる。電子機器1100は、ネットワーク側デバイスから、COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスを実行する必要があることに関する情報を受信した場合、MCOTのCOT内でアップリンク伝送を行う前に実行されたチャネル検出プロセスのパラメーターに関して、実行を必要とするチャネル検出プロセスに向けることができる。
本開示の実施例によれば、チャネル検出プロセスのパラメーターはチャネル検出プロセスの開始時間情報、例えば、開始時間が位置するOFDMシンボルの位置を含むがそれに限定されない。勿論、チャネル検出プロセスのパラメーターは、他のチャネル検出プロセスの実行に関するパラメーターを含んでもよい。
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器1100は、GC-PDCCHを介して、チャネル検出プロセスに関するパラメーターを取得することができる。GC-PDCCHは、一つのアグリゲーションレベルのサーチスペースのみを含むので、ユーザー機器のブラインド検出の作業負荷が減少される。さらに、GC-PDCCHを介して上記の情報をキャリアーすることで、使得電子機器1100は、チャネル検出プロセスに関するパラメーターをより早く取得することができる。よって、アップリンクフィードバック又はアップリンクデータの送信によく準備する。
図13は、本開示の実施例による、GC-PDCCHを介してMCOTの長さと位置、LBTの実行が要否、及びLBTパラメーターの少なくとも一つを伝送することを示すシグナリングインタラクション図である。図13に示すように、ステップS1301において、基地局は、GC-PDCCHを介して、MCOTの長さと時間領域位置、COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にLBTプロセスの実行が要否、及びLBTプロセスに関するパラメーターの少なくとも一つの情報をキャリアーする。次に、ステップS1302において、UEは、GC-PDCCHを復調することで、上記の情報を取得する。UEによって取得されたLBTプロセスの実行が要否に関する情報はLBTプロセスを実行する必要があることを示し、又はUEがLBTプロセスの実行が要否に関する情報を受信しなかったと仮定すると、ステップS1303において、UEは、アップリンク伝送の前にLBTプロセスを実行する。次に、ステップS1304において、チャネル検出がアイドルである場合に、UEは、COTユニット内でACK/NACK情報を送信する。ステップS1302でUEによって取得されたLBTプロセスの実行が要否に関する情報がLBTプロセスを実行する必要がないことを示すと仮定すると、ステップS1304において、UEは、COTユニット内でACK/NACK情報を直接に送信する。図13に、チャネル検出プロセスがLBTプロセスであり、且つ、アップリンク伝送がACK/NACK情報である例のみを示し、チャネル検出プロセスは他のタイプのチャネル検出プロセスであり、且つアップリンク伝送は他のアップリンク情報であることは言うまでもない。
<3.5 GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を受信する>
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、GC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を取得することができる。
本開示の実施例によれば、1つ前のスロットにおけるデータはダウンリンク伝送の一部のデータであってもよく、つまり、当該GC-PDCCHが位置するスロットは1つ前のスロットで送信されないダウンリンクデータを引き続き送信し、即ち、1つ前のスロットにおけるデータは、当該GC-PDCCHが位置するスロットにおけるデータと同一のデータパケットに属する。さらに、1つ前のスロットにおけるデータは、ダウンリンク伝送のデータの全部であってもよい。つまり、1つ前のスロットにおけるデータは1つの完全なデータパケットを含む。
本開示の実施例によれば、制御情報は、1つ前のスロットにおけるデータを復調するために用いられることができる。つまり、制御情報は、1つ前のスロットにおけるデータの復調に関する。
本開示の実施例によれば、電子機器1100は、制御情報に応じて、1つ前のスロットにおけるデータのMCSレベルを確定することができる。具体的に、制御情報は1つ前のスロットにおけるデータのMCSレベルのインデックスを含んでもよい。つまり、ネットワーク側デバイスと電子機器1100との両方には、MCSレベル及びインデックスの対応関係が記憶され、電子機器1100がMCSレベルのインデックスを取得すると、MCSレベルを確定することができる。よって、データを復号化する。
さらに、電子機器1100は、制御情報に応じて、1つ前のスロットにおけるデータのSFIを確定することができる。よって、1つ前のスロットのアップダウンリンク配置情報を確定し、1つ前のスロットにおけるデータを復号化することができる。
本開示の実施例によれば、1つ前のスロットで制御情報が送信されなかったので、1つ前のスロットがGC-PDCCHを送信するスロットであると仮定すると、1つ前のスロットのGC-PDCCHは送信されないので、電子機器1100は、1つ前のスロットのSFIを知らない可能性が高い。従って、電子機器1100は、デフォルトのスロットフォーマット情報SFIに応じて、GC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータを受信することができる。例えば、電子機器1100は、ネットワーク側デバイスと事前に約束されたSFIに応じて1つ前のスロットにおけるデータを受信することができる。さらに、電子機器1100は、デフォルトで当該スロットにおけるOFDMシンボルを全部でダウンリンク伝送に使用してもよい。よって、全てのOFDMシンボル上で1つ前のスロットのデータを受信する。
本開示の実施例によれば、電子機器1100は、1つ前のスロットで受信したデータを記憶し、制御情報に応じて1つ前のスロットにおけるデータを復調することができる。例えば、電子機器1100は、制御情報におけるSFIに応じて1つ前のスロットにおけるデータのスロットフォーマットを確定し、制御情報におけるMCSレベルに応じて1つ前のスロットにおけるデータのMCSレベルを確定し、さらに、1つ前のスロットにおけるデータを復調してもよい。
図14は、本開示の実施例による、GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を伝送することを示すシグナリングインタラクション図である。図14に示すように、ステップS1401において、基地局は1つ前のスロットにおけるデータをUEに送信し、UEは1つ前のスロットにおけるデータを受信して記憶する。次に、ステップS1402において、基地局は、現在のスロットのGC-PDCCHを介して、1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を搬送する。次に、ステップS1403において、UEは、GC-PDCCHを復調することで、1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を取得する。次に、ステップS1404において、UEは制御情報に応じて1つ前のスロットにおけるデータを復調する。
本開示の実施例によれば、電子機器1100は、ネットワーク側デバイスから受信した通知に応答して、GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報受信することができる。つまり、ネットワーク側デバイスは1つ前のスロットで1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を送信しなかったと、現在スロットにおけるGC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を送信し、電子機器1100に通知を送信することで、電子機器1100は、このような通知に応答し、現在のスロットのGC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を受信してもよい。さらに、電子機器1100は、ライセンススペクトルを介してネットワーク側デバイスからこのような通知を受信してもよい。例えば、電子機器1100は、上位層シグナリング(RRCシグナリングを含むがそれに限定されない)又は低層シグナリングを介して(物理層シグナリングを含むがそれに限定されない)、ライセンススペクトルによりネットワーク側デバイスからこのような通知を受信してもよい。
図15は、本開示の実施例による、ユーザー機器が次のスロットでGC-PDCCHを受信するようにユーザー機器に通知を送信することを示すシグナリングインタラクション図である。図15に示すように、ステップS1501において、基地局は、1つ前のスロットにおけるデータをUEに送信し、UEは1つ前のスロットにおけるデータを受信して記憶する。次に、ステップS1502において、基地局はUEに通知を送信して、UEに対して1つ前のスロットの次のスロットでGC-PDCCHを受信することを通知する。ここで、ステップS1501とステップS1502とは位置を交換することができ、即ち、基地局は、1つ前のスロットの制御データが送信されていないことを発見すれば、UEに通知を送信することができる。次に、ステップS1503において、基地局は、現在のスロットGC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報をキャリアーする。次に、ステップS1504において、UEは、GC-PDCCHを復調することで、1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を取得する。次に、ステップS1505において、UEは、制御情報に応じて1つ前のスロットにおけるデータを復調する。
本開示の実施例によれば、電子機器1100は、1つ前のスロットでGC-PDCCHを受信せず、1つ前のスロットがGC-PDCCHを送信するはず場合に、直後のスロットにおけるGC-PDCCHを介して、1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を受信することができる。つまり、電子機器1100とネットワーク側デバイスとの間に設置されているGC-PDCCHの送信周期に応じて、1つ前のスロットはGC-PDCCHを送信するが、電子機器1100は1つ前のスロットのGC-PDCCHを受信しなった場合、電子機器1100は、ネットワーク側デバイスは何らかの理由で1つ前のスロットのGC-PDCCHを送信しないと確定することにより、現在のスロットでGC-PDCCHを受信し、一時にGC-PDCCHの送信周期によらない。この場合、電子機器1100はネットワーク側デバイスから通知を受信する必要がない。
本開示の実施例によれば、通信ユニット1120は、ネットワーク側デバイスから配置されている、又は再配置されているGC-PDCCHの送信周期を受信することができる。さらに、通信ユニット1120は、ライセンススペクトルを介してネットワーク側デバイスから配置されている、又は再配置されているGC-PDCCHの送信周期を受信ことができる。例えば、電子機器1100は、上位層シグナリング(RRCシグナリングを含むがそれに限定されない)又は低層シグナリングを介して(物理層シグナリングを含むがそれに限定されない)、ライセンススペクトルにより、ネットワーク側デバイスから、配置されている、又は再配置されているGC-PDCCHの送信周期を受信してもよい。
また、復調ユニット1110は、ePDCCHを介して受信した情報を復調することで、ePDCCHが位置するスロットにおけるデータに関する制御情報を取得することができる。
以上のように、本開示の実施例によれば、電子機器1100は、GC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を取得することができる。幾つかの場合に、電子機器1100は、1つ前のスロットで当該スロットにおけるデータに関する制御情報を受信しなかったので、この部分のデータを復号化することができなくなる。これにより、リソースの浪費を招く。本開示の実施例によれば、次のスロットのGC-PDCCHを利用して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報をキャリアーすることができる。よって、電子機器1100は、1つ前のスロットにおけるデータを復号化し、チャネルの利用率を向上させるすることができる。
このように、本開示の実施例による電子機器1100は、GC-PDCCHを介して、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報、ダウンリンク伝送のMCOTの長さと時間領域位置情報、COTユニット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報、チャネル検出プロセスのパラメーター情報、及びGC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報の一つまたは複数を受信し復調することができる。PDCCH公衆サーチエリアでの情報について、ユーザー機器は、二種のアグリゲーションレベルでブラインド検出を試みる必要があり、GC-PDCCHに一種のアグリゲーションレベルのサーチスペースのみを含むので、ユーザー機器のブラインド検出作業負荷を削減させる。さらに、PDCCH固有サーチエリアを介して上記の情報をキャリアーすることよりも、GC-PDCCHを介して上記の情報をキャリアーすることで、電子機器1100は上記情報を早く取得することができる。よって、アップリンクフィードバック又はアップリンクデータ送信によく準備する。このように、本開示は、NR通信システムの特性に応じてGC-PDCCHをより合理的に設計する。
<3.6 ダウンリンク伝送開始位置を受信する>
本開示の実施例によれば、通信ユニット1120は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を受信することができ、復調ユニット1110は、受信したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を復調することでアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を取得することができる。
本開示の実施例によれば、電子機器1100は、上位層シグナリングを介して、RRCシグナリングを含むがそれに限定されず、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を受信することができる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、受信したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を復調することで、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームの指示情報、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報の一つまたは複数を取得することができる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、1つ又は複数のアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を取得することができる。
本開示の実施例によれば、ダウンリンク伝送のMCOTに含まれるOFDMシンボルの長さが小さいほど、即ち、サブキャリア間隔が大きいほど、復調ユニット1110が取得したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は多くなる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を取得することができる。具体的に、当該指示情報はサブフレームにおけるOFDMシンボルのインデックスを含んでもよい。例えば、1つのサブフレーム内のOFDMシンボルは、時間領域の順序でソーティングされ番号付けされてもよい。復調ユニット1110は、サブフレームにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルのインデックスを取得した後、当該インデックスに応じて、サブフレームにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの位置を確定してもよい。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、及び当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を取得することができる。具体的に、当該指示情報は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットのインデックス、及びダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルのインデックスを含んでもよい。例えば、1つのサブフレーム内のスロットは、時間領域の順序でソーティングされ番号付けされてもよく、復調ユニット1110は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームにおけるスロットのインデックスを取得した後、当該インデックスに応じて、サブフレームにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの位置を確定してもよい。また、1つのスロット内のOFDMシンボルは、時間領域の順序でソーティングされ番号付けされてもよく、復調ユニット1110は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットにおけるOFDMシンボルのインデックスを取得した後、当該インデックスに応じて、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの位置を確定してもよい。これにより、復調ユニット1110は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットにおける、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの位置、及びダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの位置を確定することができる。
本開示の実施例によれば、復調ユニット1110は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の種類の情報を取得することができ、例えば種類のインデックスを取得する。さらに、復調ユニット1110は、インデックスに応じて、ダウンリンク伝送の開始位置が、サブフレームの境界位置、スロットの境界位置、及びスロットの中間位置の1つまたは複数に位置するかを確定することができる。具体的に、復調ユニット1110は、ダウンリンク伝送の開始位置がサブフレームの境界位置、スロットの境界位置、サブフレームの境界位置又はスロットの境界位置、スロットの境界位置又はスロットの中間位置、それとも、サブフレームの境界位置又はスロットの境界位置又はスロットの中間位置に位置することを確定してもよい。
以上のように、本開示の実施例による電子機器1100は、例えば、上位層シグナリングを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を取得することができる。このようにして、LTE LAA(Licensed Assisted Access、ライセンスアシストアクセス)システムに比べて、NR通信システムにおいて、アンライセンスバンドはより多くのダウンリンク伝送機会があり、アンライセンススペクトルの利用効率が向上される。
本開示の実施例による電子機器100はネットワーク側デバイスとし、電子機器1100はユーザー機器とすることができ、即ち、電子機器100は電子機器1100にサービスを提供することができるので、ここで、以上で記載された電子機器100に関する全ての実施例は適用され得る。
<4. 方法実施例>
次に、本開示の実施例による無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスとしての電子機器100によって実行される無線通信方法について詳細に記載する。
図16は、本開示の実施例による、無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスとしての電子機器100によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図16に示すように、ステップS1610において、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネルGC-PDCCHを介して、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送する。
好ましく、方法は、当該GC-PDCCHを介してをダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのスロットフォーマット情報SFIを伝送するこをさらに含む。
好ましく、方法は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介してアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置の情報を伝送することをさらに含む。
好ましく、方法は、ダウンリンク伝送終了位置の前のN番目のスロットにおけるGC-PDCCHを介してダウンリンク伝送終了位置を伝送するをさらに含み、なお、Nは非負の整数である。
好ましく、方法は、N=0の場合、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットにおけるGC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送終了位置を伝送することをさらに含む。
好ましく、方法は、ダウンリンク伝送の最大チャネル占用時間MCOTの長さ、GC-PDCCHの送信周期、及びダウンリンク伝送のMCOT内のOFDMシンボルの長さの一つまたは複数に応じて、Nの値を確定することをさらに含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して、ダウンリンク伝送の最大チャネル占用時間MCOTの長さと時間領域位置を伝送することをさらに含み、MCOTは1つ又は複数のスロットを含む。
好ましく、方法は、MCOTの各スロットに含まれるアップリンク伝送とダウンリンク伝送との間スイッチングポイントの数2以下であり、及び/又はMCOTに含まれるアップリンク伝送とダウンリンク伝送との間のスイッチングポイントの数は所定の閾値以下であるように、スロットフォーマット情報SFIを配置することをさらに含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を伝送することをさらに含む。
好ましく、方法は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否に関する情報を伝送することをさらに含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前に実行されるチャネル検出プロセスに関するパラメーター情報を伝送することをさらに含む。
好ましく、方法は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を配置し、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を送信することをさらに含む。
好ましく、方法は、上位層シグナリングを介して、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報キャリアーすることをさらに含む。
好ましく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報は、当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームの指示情報、当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、及び当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報の一つまたは複数を含む。
好ましく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報には1つ又は複数の開始位置を含む。
好ましく、方法は、ダウンリンク伝送のMCOTに含まれるOFDMシンボルの長さ(又は、サブキャリア間隔の大きさ)に応じて、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を配置することをさらに含む。
好ましく、方法は、MCOTに含まれるOFDMシンボルの長さが小さいほど、即ち、サブキャリア間隔が大きいほど、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を多く配置することをさらに含む。
好ましく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報は、当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を含む。具体的に、当該指示情報はサブフレームにおけるOFDMシンボルのインデックスを含んでもよい。
好ましく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は、1つのスロットの開始位置及び中間位置に位置する。
好ましく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報は、当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、及び当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を含む。具体的に、当該指示情報は、サブフレームにおけるスロットのインデックス、及びスロットにおけるOFDMシンボルのインデックスを含んでもよい。
好ましく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は、サブフレームの境界位置、スロットの境界位置、及びスロットの中間位置一つまたは複数を含んでもよい。
好ましく、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は開始位置の種類を指示する情報を含んでもよく、開始位置の種類は、サブフレームの境界位置、スロットの境界位置、サブフレームの境界位置又はスロットの境界位置、スロットの境界位置又はスロットの中間位置、及びサブフレームの境界位置又はスロットの境界位置又はスロットの中間位置を含む。
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は本開示の実施例による電子機器100であってもよいので、ここで以上の電子機器100に関する全ての実施例は適用され得る。
図17は、本開示の他の実施例による、無線通信システムにおけるネットワーク側デバイスとしての電子機器100によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図17に示すように、ステップS1710において、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネルGC-PDCCHを介して、GC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を伝送する。
好ましく、制御情報はデータの変調及び符号化スキームMCSレベル、及びデータのスロットフォーマット情報SFIの少なくとも一つを指示するために用いられる。
好ましく、方法は、デフォルトのスロットフォーマット情報SFIに応じて、GC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータを送信することをさらに含む。
好ましく、方法は、1つ前のスロットで1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を送信しなかった場合に、GC-PDCCHを介して、1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を伝送することをさらに含む。
好ましく、方法は、ユーザー機器がGC-PDCCHを介して1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を受信するように、ユーザー機器に通知を送信することをさらに含む。
好ましく、方法は、ライセンススペクトルを介してユーザー機器に前記通知を送信することをさらに含む。
好ましく、方法は、ユーザー機器にGC-PDCCHの送信周期再配置することをさらに含む。
好ましく、方法は、ライセンススペクトルを介してユーザー機器に再配置されたGC-PDCCHの送信周期を送信することをさらに含む。
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は本開示の実施例による電子機器100であってもよいので、ここで以上の電子機器100に関する全ての実施例は適用され得る。
次に、本開示の実施例による無線通信システムにおけるユーザー機器としての電子機器1100によって実行される無線通信方法について詳細に記載する。
図18は、本開示の実施例による、無線通信システムにおけるユーザー機器としての電子機器1100によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図18に示すように、ステップS1810において、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネルGC-PDCCHを介して、情報を受信する。
次に、ステップS1820において、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得する。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、ダウンリンク伝送終了位置が位置するスロットのスロットフォーマット情報SFIを取得することをさらに含む。
好ましく、方法は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して情報を受信し、PDCCHを介して受信した情報を復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置を取得することをさらに含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで取得したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置が、PDCCHを介して受信した情報を復調することで取得したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置と衝突した場合に、PDCCHを介して受信した情報を復調することで取得したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送終了位置が優先されることをさらに含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、ダウンリンク伝送の最大チャネル占用時間MCOTの長さと時間領域位置を取得することをさらに含み、MCOTは1つ又は複数のスロットを含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を確定することをさらに含む。
好ましく、方法は、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHを介して情報を受信し、PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行が要否を確定することをさらに含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで確定された、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行要否と、PDCCHを介して受信した情報を復調することで確定された、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行要否とが衝突している場合に、PDCCHを介して受信した情報を復調することで確定された前記MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前にチャネル検出プロセスの実行要否に基づくことをさらに含む。
好ましく、方法は、GC-PDCCHを介して受信した情報を復調することで、MCOTのスロット内でアップリンク伝送を行う前に実行されたチャネル検出プロセスのパラメーターを取得することをさらに含む。
好ましく、方法は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を受信し、受信したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を復調することで、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を取得することをさらに含む。
好ましく、上位層シグナリングにより、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を受信する。
好ましく、方法は、受信したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の情報を復調することで、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームの指示情報、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、及びダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報の一つまたは複数を取得することをさらに含む。
好ましく、方法は、取得したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は1つ又は複数のアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置を含むことをさらに含む。
好ましく、ダウンリンク伝送のMCOTに含まれるOFDMシンボルの長さが小さいほど、即ち、サブキャリア間隔が大きいほど、取得したアンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置は多くなる。
好ましく、方法は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を取得することをさらに含む。具体的に、当該指示情報は、サブフレームにおけるOFDMシンボルのインデックスを含む。
好ましく、方法は、サブフレームにおけるOFDMシンボルのインデックスに応じて、サブフレームにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの位置を確定することをさらに含む。
好ましく、方法は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの指示情報、及び当該ダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの指示情報を取得することをさらに含む。具体的に、当該指示情報は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットインデックス、及びダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルのインデックスを含む。
好ましく、方法は、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するサブフレームにおけるスロットのインデックスに応じて、サブフレームにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットの位置を確定し、ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットにおけるOFDMシンボルのインデックスに応じて、在ダウンリンク伝送の開始位置に対応するスロットにおけるダウンリンク伝送の開始位置に対応するOFDMシンボルの位置を確定することをさらに含む。
好ましく、方法は、アンライセンススペクトルに対するダウンリンク伝送の開始位置の種類の情報を取得し、種類の情報に応じて、ダウンリンク伝送の開始位置がサブフレームの境界位置、スロットの境界位置、スロットの中間位置の1つまたは複数に位置するかを確定することをさらに含む。具体的に、方法は、種類の情報に応じて、ダウンリンク伝送の開始位置がサブフレームの境界位置、スロットの境界位置、サブフレームの境界位置又はスロットの境界位置、スロットの境界位置又はスロットの中間位置、それともサブフレームの境界位置又はスロットの境界位置又はスロットの中間位置に位置することを確定することをさらに含む。
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は本開示の実施例による電子機器1100であってもよいので、ここで以上の電子機器100に関する全ての実施例は適用され得る。
図19は、本開示の他の実施例による、由無線通信システムにおけるユーザー機器としての電子機器1100によって実行される無線通信方法を示すフローチャートである。
図19に示すように、ステップS1910において、グループ共通物理ダウンリンク制御チャネルGC-PDCCHを介して情報を受信する。
次に、ステップS1920において、情報を復調することで、GC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を取得する。
好ましくは、方法は、制御情報に応じて、データの変調及び符号化スキームMCSレベル、及びデータのスロットフォーマット情報SFIの少なくとも一つを確定することをさらに含む。
好ましくは、方法は、1つ前のスロットで受信したデータを記憶し、制御情報に応じて1つ前のスロットにおけるデータを復調することをさらに含む。
好ましくは、方法は、デフォルトのスロットフォーマット情報SFIに応じて、GC-PDCCHが位置するスロットの1つ前のスロットにおけるデータを受信することをさらに含む。
好ましくは、方法は、ネットワーク側デバイスから受信した通知に応答して、GC-PDCCHを介して、1つ前のスロットにおけるデータに関する制御情報を受信することをさらに含む。
好ましくは、方法は、ライセンススペクトルを介して、ネットワーク側デバイスから通知を受信することをさらに含む。
好ましくは、方法は、ネットワーク側デバイスから、再配置されたGC-PDCCHの送信周期を受信することをさらに含む。
好ましくは、方法は、ライセンススペクトルを介して、ネットワーク側デバイスから再配置されたGC-PDCCHの送信周期を受信することをさらに含む。
本開示の実施例によれば、上記の方法を実行する本体は本開示の実施例による電子機器1100であってもよいので、ここで以上の電子機器1100に関する全ての実施例は適用され得る。
<5.適用例>
本開示内容の技術は、各種の製品に応用できる。
ネットワーク側デバイスは、任意のタイプの基地局デバイス、例えばマクロeNBとスモールeNBとして実現されてもよく、任意のタイプのgNB(5Gシステムにおける基地局)として実現されてもよい。スモールeNBはマクロセルよりも小さいセルをカバーするeNB、例えばピコファラドeNB、マイクロeNB、ホーム(フェムト)eNBであってもよい。代わりに、基地局は、任意の他のタイプの基地局、例えばNodeBとベーストランシーバ基地局(BTS)として実現されてもよい。基地局は、無線通信を制御するように配置される本体(基地局デバイスとも称する)と、本体とは別の場所に設置された一つ又は複数のリモート無線ヘッド(RRH)とを含んでもよい。
ユーザー機器は、移動端末(例えばスマートフォン、タブレットパソコンコンピュータ(PC)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ウオッチドッグ型移動ルータとデジタル撮像装置)又は車載端末(例えば自動車ナビゲーション装置)として実現されてもよい。ユーザー機器は、マシンツーマシン(M2M)通信を実行する端末(マシン型通信(MTC)端末とも称する)として実現されてもよい。また、ユーザー機器は、上記ユーザー機器のそれぞれに取り付けられた無線通信モジュール(例えば単一のチップを含む集成回路モジュール)であってもよい。
[基地局についての応用例]
(第1の適用例)
図20は、本開示内容の技術を応用できるeNBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNB2000は、一つ又は複数のアンテナ2010及び基地局デバイス2020を含む。基地局デバイス2020と各アンテナ2010とはRFケーブルを介して互いに接続されてもよい。
アンテナ2010の各々は、一つの又は複数のアンテナ素子(例えば、マルチ入力・マルチ出力(MIMO)アンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、基地局デバイス2020による無線信号の送受信に用いられる。eNB2000は、図20に示したように複数のアンテナ2010を含んでもよい。複数のアンテナ2010は、eNB2000が使用する複数の周波数帯域と共用してもよい。ここで、図20にはeNB2000が複数のアンテナ2010を含む例を示したが、eNB2000は一つのアンテナ2010を含んでもよい。
基地局デバイス2020は、コントローラー2021、メモリ2022、ネットワークインタフェース2023、及び無線通信インタフェース2025を含む。
コントローラー2021は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局デバイス2020の上位層の様々な機能を操作する。例えば、コントローラー2021は、無線通信インタフェース2025により処理された信号におけるデータからデータパケットを生成し、生成されたパケットをネットワークインタフェース2023を介して転送する。コントローラー2021は、複数のベースバンドプロセッサーからのデータをバンドルすることによりバンドルドパケットを生成し、生成されたバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラー2021は、無線リソース管理、無線ベアラ制御、移動性管理、流入制御、及びスケジューリングのような制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ2022は、RAM及びROMを含み、コントローラー2021により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、伝送パワーデータ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース2023は基地局デバイス2020をコアネットワーク2024に接続するための通信インタフェースである。コントローラー2021はネットワークインタフェース2023を介してコアネットワークノード又は他のeNBと通信してもよい。この場合、eNB2000とコアネットワークノード又は他のeNBとはロジックインタフェース(例えばS1インタフェースとX2インタフェース)により互いに接続される。ネットワークインタフェース2023は有線通信インタフェース、又は無線バックホール回線に用いられる無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース2023が無線通信インタフェースであると、ネットワークインタフェース2023は無線通信インタフェース2025により使用される周波数帯域よりも高い周波数帯域を無線通信に使用できる。
無線通信インタフェース2025は、任意のセルラー通信方式(例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE−Advanced)をサポートし、アンテナ2010を介して、eNB2000のセル内に位置する端末までの無線接続を提供する。無線通信インタフェース2025は、一般的に、ベースバンド(BB)プロセッサー2026及びRF回路2027を含むことができる。BBプロセッサー2026は、例えば、符号化/復号化、変調/復調及び多重化/逆多重化を実行でき、層(例えばL1、媒体アクセス制御(MAC)、無線リンク制御(RLC)、パケットデータ収束プロトコル(PDCP))のさまざまな信号処理を実行することができる。コントローラー2021の代わりに、BBプロセッサー2026は上記ロジック機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサー2026は通信制御プログラムを記憶するメモリであってもよく、又はプログラムを実行するように配置されるプロセッサー及び関連する回路を含むモジュールであってもよい。BBプロセッサー2026の機能はプログラムの更新により変更可能である。当該モジュールは基地局デバイス2020のスロットに挿入されるカードまたはブレードであってもよい。その代わりに、当該モジュールはカード又はブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路2027は例えばミキサ、フィルタ及びアンプを含んでもよく、アンテナ2010を介して無線信号を送受信する。
図20に示すように、無線通信インタフェース2025は複数のBBプロセッサー2026を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサー2026はeNB2000が使用する複数の周波数帯域と共用されてもよい。図20に示すように、無線通信インタフェース2025は複数のRF回路2027を含んでもよい。例えば、複数のRF回路2027は複数のアンテナ素子と共用されてもよい。図20は無線通信インタフェース2025が複数のBBプロセッサー2026と複数のRF回路2027とを含む例を示したが、無線通信インタフェース2025は一つのBBプロセッサー2026又は一つのRF回路2027を含んでもよい。
(第2の適用例)
図21は、本開示内容の技術を応用できるeNBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNB2130は一つ又複数のアンテナ2140と、基地局デバイス2150と、RRH2160とを含む。RRH2160は各アンテナ2140とRFケーブルを介して互いに接続されてもよい。基地局デバイス2150とRRH2160は例えば光ファイバケーブルの高速回線で互いに接続されてもよい。
アンテナ2140の各々は、一つの又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、RRH2160による無線信号の送受信のために用いられる。図21に示すように、eNB2130は複数のアンテナ2140を含んでもよい。例えば、複数のアンテナ2140はeNB2130が使用する複数の周波数帯域と共用されてもよい。図21はeNB2130が複数のアンテナ2140を含む例を示したが、eNB2130は一つのアンテナ2140を含んでもよい。
基地局デバイス2150は、コントローラー2151、メモリ2152、ネットワークインタフェース2153、無線通信インタフェース2155、及び接続インタフェース2157を含む。コントローラー2151、メモリ2152、及びネットワークインタフェース2153は図20を参考して記載されたコントローラー2021、メモリ2022、及びネットワークインタフェース2023と同じである。
無線通信インタフェース2155は任意のセルラー通信方式(例えばLTE、LTE−Advanced)をサポートし、RRH2160とアンテナ2140とを介してRRH2160に対応するセクタ内に位置する端末までの無線通信を提供する。無線通信インタフェース2155は、一般的に、例えばBBプロセッサー2156を含んでもよい。BBプロセッサー2156が接続インタフェース2157を介してRRH2160のRF回路2164と接続される他、BBプロセッサー2156は図20を参考して記載されたBBプロセッサー2026と同じである。図21に示すように、無線通信インタフェース2155は複数のBBプロセッサー2156を含んでもよい。例えば、複数のBBプロセッサー2156はeNB2130が使用する複数の周波数帯域と共用されてもよい。図21は無線通信インタフェース2155が複数のBBプロセッサー2156を含む例を示したが、無線通信インタフェース2155は一つのBBプロセッサー2156を含んでもよい。
接続インタフェース2157は基地局デバイス2150(無線通信インタフェース2155)をRRH2160に接続するためのインタフェースである。接続インタフェース2157は基地局デバイス2150(無線通信インタフェース2155)をRRH2160と接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
RRH2160は接続インタフェース2161と無線通信インタフェース2163とを含む。
接続インタフェース2161はRRH2160(無線通信インタフェース2163)を基地局デバイス2150に接続するためのインタフェースである。接続インタフェース2161は上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース2163は、アンテナ2140を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース2163は、一般的に、例えばRF回路2164を含んでもよい。RF回路2164は、例えばミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ2140を介して無線信号を送受信する。図21に示すように、無線通信インタフェース2163は複数のRF回路2164を含んでもよい。例えば、複数のRF回路2164は複数のアンテナ素子をサポートしてもよい。図21は無線通信インタフェース2163が複数のRF回路2164を含む例を示したが、無線通信インタフェース2163は一つのRF回路2164を含んでもよい。
図20及び図21に示されたeNB2000及びeNB2130において、図1に記載された配置ユニット110はコントローラー2021及び/又はコントローラー2151により実現されてもよい。機能の少なくとも一部はコントローラー2021及びコントローラー2151により実現されてもよい。例えば、コントローラー2021及び/又はコントローラー2151は、相応するメモリに記憶されているコマンドを実行することでGC-PDCCH及びPDCCHの配置の機能を実行する。
[端末装置についての適用例]
(第1の適用例)
図22は本開示内容の技術を応用できるスマートフォン2200の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン2200は、プロセッサー2201、メモリ2202、記憶装置2203、外部接続インタフェース2204、撮像装置2206、センサー2207、マイクロフォン2208、入力装置2209、表示装置2210、スピーカ2211、無線通信インタフェース2212、一つ又は複数のアンテナスイッチ2215、一つ又は複数のアンテナ2216、バス2217、バッテリー2218、及び補助コントローラー2219を含む。
プロセッサー2201は例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってもよく、スマートフォン2200のアプリケーションレイヤ及びその他の層の機能を制御する。メモリ2202はRAMとROMを含み、データと、プロセッサー2201により実行されるプログラムを記憶する。記憶装置2203は記憶媒体、例えば半導体メモリ又はハードディスクを含んでもよい。外部接続インタフェース2204は、外部装置(例えばメモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイス)をスマートフォン2200に接続するためのインタフェースである。
撮像装置2206は画像センサー(例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor))を含み、キャプチャ画像を生成する。センサー2207は例えば、測定センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー及び加速度センサーなどのセンサー群を含んでもよい。マイクロフォン2208はスマートフォン2200に入力される音声を音声信号に変換する。入力装置2209は例えば表示装置2210のスクリーン上のタッチを検出するように配置されるタッチセンサー、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力される操作又は情報を受信する。表示装置2210はスクリーン(例えば液晶ディスプレイ(LCD)、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ)を含み、スマートフォン2200の出力画像を表示する。スピーカ2211はスマートフォン2200から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース2212は任意のセルラー通信方式(例えばLTE、LTE−Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース2212は、一般的に、例えばBBプロセッサー2213とRF回路2214とを含んでもよい。BBプロセッサー2213は例えば符号化/復号化、変調/復調及び多重化/逆多重化を実行してもよく、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行する。一方、RF回路2214は例えばミキサ、フィルタ及びアンプを含んでもよく、アンテナ2216を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース2212はBBプロセッサー2213とRF回路2214を集積したワンチップのモジュールであってもよい。図22に示すように、無線通信インタフェース2212は複数のBBプロセッサー2213と複数のRF回路2214を含んでもよい。図22は無線通信インタフェース2212が複数のBBプロセッサー2213と複数のRF回路2214を含む例を示したが、無線通信インタフェース2212は一つのBBプロセッサー2213又は一つのRF回路2214を含んでもよい。
また、セルラー通信方式を除き、無線通信インタフェース2212は他の種類の無線通信方式、例えば近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方案をサポートしてもよい。この場合、無線通信インタフェース2212は無線通信方式ごとのBBプロセッサー2213とRF回路2214を含んでもよい。
アンテナスイッチ2215のそれぞれは、無線通信インタフェース2212に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ2216の接続先をハンドオーバーする。
アンテナ2216のそれぞれは一つの又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インタフェース2212による無線信号の送受信のために用いられる。図22に示すように、スマートフォン2200は複数のアンテナ2216を含んでもよい。図22はスマートフォン2200が複数のアンテナ2216を含む例を示したが、スマートフォン2200は一つのアンテナ2216を含んでもよい。
また、スマートフォン2200は無線通信方式ごとのアンテナ2216を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ2215はスマートフォン2200の構成から省略されてもよい。
バス2217は、プロセッサー2201、メモリ2202、記憶装置2203、外部接続インタフェース2204、撮像装置2206、センサー2207、マイクロフォン2208、入力装置2209、表示装置2210、スピーカ2211、無線通信インタフェース2212及び補助コントローラー2219を互いに接続する。バッテリー2218は図示した部分的に破線で示したフィーダー線を介して図22に示すスマートフォン2200の各ブロックにパワーを供給する。補助コントローラー2219は例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン2200の必要最低限の機能を動作させる。
図22に示すスマートフォン2200において、図11に記載された復調ユニット1110はプロセッサー2201又は補助コントローラー2219により実現されてもよい。機能の少なくとも一部はプロセッサー2201又は補助コントローラー2219により実現されてもよい。例えば、プロセッサー2201又は補助コントローラー2219は、メモリ2202又は記憶装置装置2203に記憶されているコマンドを実行することで、ダウンリンク情報の復調の機能を実行する。
(第2の適用例)
図23は本開示内容の技術を応用できるカーナビゲーション装置2320の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置2320は、プロセッサー2321、メモリ2322、GPS(Global Positioning System)モジュール2324、センサー2325、データインタフェース2326、コンテンツプレーヤ2327、記憶媒体インタフェース2328、入力装置2329、表示装置2330、スピーカ2331、無線通信インタフェース2333、一つ又は複数のアンテナスイッチ2336、一つ又は複数のアンテナ2337及びバッテリー2338を含む。
プロセッサー2321は例えばCPU又はSoCであってもよく、カーナビゲーション装置2320のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ2322はRAMとROMを含み、データと、プロセッサー2321により実行されるプログラムを記憶する。
GPSモジュール2324はGPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置2320の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサー2325は、例えば、ジャイロセンサー、地磁気センサー及び気圧センサーのセンサー群を含んでもよい。データインタフェース2326は、図示しない端末を介して例えば、車載ネットワーク2341に接続され、車両で生成されるデータ(例えば車速データ)を取得する。
コンテンツプレーヤ2327は記憶媒体インタフェース2328に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力装置2329は例えば表示装置2330のスクリーン上のタッチを検出するように配置されるタッチセンサー、ボタン又はスイッチを含み、ユーザーから入力される操作又は情報を受信する。表示装置2330は例えばLCD又はOLEDディスプレイのスクリーンを含み、ナビゲーション機能の画像又は再生されるコンテンツを表示する。スピーカ2331は、ナビゲーション機能の音声又は再生されるコンテンツを出力する。
無線通信インタフェース2333は任意のセルラー通信方式(例えばLTE、LTE−Advanced)をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース2333は、一般的に、例えばBBプロセッサー2334とRF回路2335とを含んでもよい。BBプロセッサー2334は例えば符号化/復号化、変調/復調及び多重化/逆多重化を実行してもよく、無線通信のための様々なタイプの信号処理を実行する。一方、RF回路2335は例えばミキサ、フィルタ及びアンプを含んでもよく、アンテナ2337を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース2333はBBプロセッサー23342とRF回路2335を集積したワンチップのモジュールであってもよい。図23に示すように、無線通信インタフェース2333は複数のBBプロセッサー2334と複数のRF回路2335を含んでもよい。図23は無線通信インタフェース2333が複数のBBプロセッサー2334と複数のRF回路2335を含む例を示したが、無線通信インタフェース2333は一つのBBプロセッサー2334又は一つのRF回路2335を含んでもよい。
また、セルラー通信方式に加えて、無線通信インタフェース2333は他の種類の無線通信方式、例えば、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式をサポートしてもよい。この場合、無線通信方式ごとに、無線通信インタフェース2333はBBプロセッサー2334とRF回路2335を含んでもよい。
アンテナスイッチ2336のそれぞれは、無線通信インタフェース2333に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ2337の接続先をハンドオーバーする。
アンテナ2337のそれぞれは、一つ又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナに含まれる複数のアンテナ素子)を含み、無線通信インタフェース2333による無線信号の送受信のために用いられる。図23に示すように、カーナビゲーション装置2320は複数のアンテナ2337を含んでもよい。図23はカーナビゲーション装置2320が複数のアンテナ2337を含む例を示したが、カーナビゲーション装置2320は一つのアンテナ2337を含んでもよい。
また、カーナビゲーション装置2320は無線通信方式ごとにアンテナ2537を含んでもよい。この場合、アンテナスイッチ2336はカーナビゲーション装置2320の構成から省略されてもよい。
バッテリー2338は、図において破線で部分的に示したフィーダー線を介して、図23に示したカーナビゲーション装置2320の各ブロックにパワーを供給する。また、バッテリー2338は、車両側から給電されるパワーを蓄積する。
図23に示すカーナビゲーション2320において、図11に記載された復調ユニット1110はプロセッサー2321により実現されてもよい。機能の少なくとも一部はプロセッサー2321により実現されてもよい。例えば、プロセッサー2321は、メモリ2322に記憶されているコマンドを実行することで、ダウンリンク情報の復調の機能を実行する。
本開示内容の技術は、カーナビゲーション装置2320と、車載ネットワーク2341と、車両モジュール2342との一つ又は複数のブロックを含む車載システム(又は車両)2340として実現されてもよい。車両モジュール2342は車両データ(例えば車速、エンジン回転数、故障情報)を生成し、生成したデータを車載ネットワーク2341に出力する。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について説明したが、本開示は以上の例に限定されないことは言うまでもない。当業者は、添付した特許請求の範囲内において、各種の変更または修正を得ることができ、これらの変更または修正についても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと理解される。
例えば、図面に示されている機能ブロック図で破線のボックスで示されているユニットはすべて、当該機能ユニットが相応する装置においてオプションであることを示しており、各オプション機能ユニットは必要な機能を達成するために適切な方法で組み合わせることができる。
例えば、以上の実施例において一つのユニットに含まれる複数の機能は、別々の装置により実現されてもよい。代わりに、以上の実施例において複数のユニットにより実現され
る複数のユニットはそれぞれ別々の装置により実現されてもよい。また、以上の機能の一つは複数のユニットにより実現されてもよい。このような構成は本開示の技術的範囲に含まれることは言うまでもない。
当該明細書において、フローチャートに記載されるステップは、上記順序で時間順に従って実行される処理だけではなく、必ず時間順に従う必要がせず並行又は独立に実行される処理を含む。従って、時系列に従って処理するステップにおいて、当該順序を適宜に変更することは言うまでもない。
以上で図面を結合して本開示の実施例について詳細に記載したが、以上で記載された実施形態は、本開示を説明するためのものであり、限定するものではない。当業者にとって、上記実施形態について、本発明の本質と範囲から逸脱せず各種の修正、変更を行える。従って、本発明の範囲は付随する特許請求の範囲及びその均等意味のみにより限定される。