JP2021512690A - 電磁コイルアセンブリ - Google Patents

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Abstract

治療対象の頭の領域に電磁場を誘導するための電磁コイルアセンブリであって、治療対象の頭に近接配置して電磁場を誘導するように構成された作用コイル部分と、治療対象の頭から比較的離れて通り、それによって生成された電磁場が治療対象の頭から実質的に離れて生成されて、前記作用コイル部分によって生成された電磁場と干渉するのが防がれ、これにより前記作用コイル部分によって生成される電磁場を、治療対象の頭の所望の内部領域に実質的に正確に向けられるように構成された高架コイル部分とを規定するように構成された複数の巻線を具える。支持構造を用いて、コイルの巻線の少なくとも一部を囲んで固定し、一方で当該支持構造によって保持されていない巻線の他の部分の弾性移動を可能にし、それによって治療対象の頭の領域にフィットするようにコイルのサイズ調整を可能にする。
【選択図】図14

Description

本発明は、一般に、電磁コイルの分野にあり、特に、ヒト類の頭部領域を覆って配置するように設計された電磁コイルの分野にある。
生体組織は、組織に隣接配置された電磁コイルによって生成される交番磁場の印加によって刺激され、それによって生体組織に電場を誘導できることが知られている。より具体的には、磁気刺激が脳細胞に電気伝導を引き起こし、結果として活動電位を発生させることができる。例えば、経頭蓋磁気刺激(transcranial magnetic stimulation:TMS)では、対象の頭皮に配置されたコイルによって生成された磁場を用いて、対象の脳内に神経刺激を誘発する。
TMS技術では、短い磁気パルスを使用して、電磁誘導のファラデーの法則を用いて、脳に標的ニューロンの脱分極を誘導する。TMSが反復的な方法(rTMSとして知られている)で実行されると、神経可塑性の長期増強性または鬱病性の効果が得られる。従来の磁気刺激技術とコイルは、主に脳組織の表面的な刺激のために設計されており、通常はより深い刺激を加えることができない。表在性刺激では、深部内側脳領域、腹側前頭前皮質、および側坐核(腹側線条体)などの他の報酬と気分に関連した脳構造で効果的な刺激を導出することができず、他の脳領域への影響を最小限とした深部神経構造を含む脳の特定領域を標的とする電磁コイル設計のニーズがあった。
ターゲットの内側脳領域には、前帯状皮質、内側前頭前野、内側運動野、補足運動野(SMA)、前運動野(PMA)、内側頭頂皮質、および後帯状皮質が含まれる。
深部脳領域の刺激は、一般に深部TMS(dTMS)と呼ばれ、標準的なコイル構成を使用して、例えばてんかん発作または皮質領域の過剰刺激に関する他の問題といった望まない副作用を生じさせずに、現在利用可能な従来の磁気刺激装置では達成できない高い強度と精度を必要とする。過去のrTMS施術では、頭蓋骨の表面下2cmを超えるターゲットを直接刺激することはできなかった。深部rTMS技術が、特別なコイル設計を利用して電磁場の深度侵入を改善するように開発され、ここでは電場が合計されるように複数の巻線が配置され、頭蓋骨の表面下4cmに直接刺激を誘発することができる。より深い脳刺激が、大鬱病および他の精神的・神経学的障害の治療に効果的であり得ることが予測される。
過去10年間の機能的イメージングの進歩により、特定の精神状態と症状に関連して活動とボリュームが変化した特定の脳領域が特定され、これが、患者と介護者の両方にとって精神病疾患と脳神経疾患の理論的ギャップを埋めることとなった(DownarとDaskalakis 2013年; Zhangら2014年)。バイオエンジニアリングの対応する進歩により、dTMSを介してこれらの変化した脳領域の非侵襲的変調が可能になり、効果的な論理的治療が精神病患者に広く利用可能になり、全体として精神疾患への偏見が軽減されることとなった。
深部刺激は大きな円形コイルまたはダブルコーンコイルでも実現できるが、それらの電磁場はHコイルよりも大幅に減衰し、相当深いターゲットに到達するには、Hコイルよりもはるかに高い強度を表面で使用する必要がある(Rothら2007年;Pellら2011年)強度が高いと、患者にとって不快であり潜在的に危険であり得る。Hコイルは、図8の(バタフライ)コイルよりも広い領域を刺激するため、イメージングやニューロナビゲーションの必要がない。ナビゲーションなしでは、従来のrTMSは患者の27−32%で目標に到達せず、従来のrTMSは寛解までに必要な治療回数(NNT)が多い高額治療となっている(Johnsonら2013年;Georgeら2010年)。大きなボリュームとより深い構造を刺激するHコイルの能力が、効果的な治療用dTMSがHコイルと同義である理由である。
TMSへの新しいアプローチが、前に国際特許公開番号WO02/32504に記載されており、ここでは副作用を最小限に抑えながら深部脳刺激を実現している。記載されている装置は、ベースと延長部分とを具え、ベースは電流の個々の経路のための個別の巻線を有し、延長部分は脳の他の領域の望ましくない刺激を最小限にするように設計されている。
米国特許第9,802,058号には、第1の方向に電流が流れる複数の離間した刺激要素と、この第1の方向とは反対の第2の方向に電流が流れる複数のリターン要素とを有して設計された、内側脳領域または外側脳領域に場所固有の経頭蓋磁気刺激コイルが記載されている。複数の刺激要素は、コイルの中心軸の周りに分布している。
本出願は、処置される器官の組織に磁場を誘導するように設計された電磁コイルアセンブリを提供する。任意だが、いくつかの実施形態で好適には、処置される器官は、治療対象の頭部である。深部神経組織を効果的かつ効率的に刺激するために、本書に開示されるコイル構成は、標的の深部脳領域に高強度電場(例えば、約100〜200V/m)を提供するように設計され、冷却媒体を流すための、コイルの巻線に沿った、および/または巻線の間の空気通路とギャップを提供し、深部脳領域で(表在領域と比較して)高い割合の電界が生成されるようにする。
いくつかの可能な実施形態において、電磁コイルアセンブリは、約7〜10mmの断面積と約500〜800cmの長さを有する導電性ワイヤ(例えば、銅製)から作られ、電気的に直列接続された複数の巻線(本明細書ではループとも呼ばれる)を有するコイルを形成するように巻かれる。電磁コイルアセンブリのインダクタンスは一般に13〜20μHの範囲とし、その電気抵抗は一般に0.01〜0.04オームの範囲にすることができる。開示されたコイルは、対象の頭の奥深くに0.05〜2テスラの範囲の磁場を生成し、作用コイル部分の巻線から約0.5〜3cmの距離で約100〜200V/mの電場を確立するように構成される。
複数の巻線は、コイルアセンブリの各巻線の少なくとも一部を囲んで固定するように構成された支持構造によって保持することができ、一方で支持構造によって保持されることなく治療対象の頭部にフィットするように構成された巻線の他の部分の弾性運動を実現する。このようにして、コイルアセンブリのサイズは、治療対象の頭の領域にフィットするように容易に調整することができる。コイルアセンブリは、治療対象の頭のすぐ近くに配置され、そこに電磁場を誘導するように構成された作用コイル部分(applicatory coil portion)と、対象の頭から比較的離れたところを通り、そこを通る電流(例えば、リターン電流)によって生じる電磁場が対象の頭部から実質的に離れて生成され、それらがコイルの作用コイル部分によって生成される電磁場に干渉するのを防ぎ、それによって、作用コイル部分のワイヤによって生成される電磁場を治療対象の頭の特に望ましい領域に実質的に正確に方向付けられるように構成された高架コイル部分(elevated coil portion)とを具える。
支持構造は、コイルアセンブリの作用コイル部分の巻線に沿っておよび/またはその間に冷却媒体(例えば、流体/ガス)を流すために、コイルアセンブリの作用コイル部分と遠隔コイル部分との間にエアギャップを形成するように構成され得る。コイルアセンブリはヘルメットの内側に配置することができる。ヘルメットはアダプタによって位置決め装置に接続することができる。このヘルメットは、限定しないが、神経刺激装置などの信号発生器によって生成された電流を電磁コイルの巻線/ループに通すためのケーブルに接続することができる。したがって、ヘルメットは、コイルアセンブリの巻線/ループに沿っておよび/またはそれらの間に冷却媒体を循環させて、それらの動作中にそれらを冷却するように構成することができる。1以上の温度センサを、コイルアセンブリの作用コイル部分に結合して、コイル巻線の温度を示す測定信号/データを生成するように構成することができる。コイル巻線を冷却すべくエアギャップを通って流れる冷却媒体を調整するために、および/または動作中にコイルの巻線に供給される電流を調整するために、制御ユニットを使用することができる。
本明細書に開示されている電磁コイルの幾つかは、認知行動および実行機能(分別能力、目標志向の認知、および社会的な「制御」)に関連する前帯状皮質(ACC)、および運動皮質領域を含む、内側前頭前皮質(PFC)の脳構造の活性化を誘発するように設計された蝶形コイルの形のHコイルの種類である。したがって、電磁コイルの設計は、とりわけ、強迫性障害(OCD)、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、大鬱病性障害(MDD)、片頭痛、眼瞼けいれん、トゥレット症候群、脳卒中後リハビリテーション、慢性痛、およびコカイン中毒の治療に利用することができる。
いくつかの可能な実施形態では、蝶形の電磁コイルは、約7〜10mmの断面積および約500〜700cmの長さを有する導電性ワイヤ(例えば、銅製)から作られ、電気的に直列に接続された2つの離間した円形のウィング/ローブを持つコイルを形成するように巻かれ、各ウィング/ローブは、1以上の最も内側の巻線から1以上の最も外側の巻線に向かって外側に螺旋状に巻いた複数の巻線(ここではループとも呼ばれる)を具える。巻線ウィング/ローブ間の距離は、誘導された電磁場の治療組織への侵入の深さを増加させるように選択される。
任意選択で、いくつかの実施形態では、好ましくは、電磁コイルの巻線ウィング/ローブは、一方の巻線ウィング/ローブの最も内側の巻線/ループを多方の巻線ウィング/ローブの最も外側の巻線/ループに電気的に接続するワイヤセグメントによって電気的に接続される。コイルの巻線の螺旋方向は、いくつかの実施形態では反対方向に作られる。例えば、限定することなく、第1のウィング/ローブの巻線は最も内側の巻線/ループから最も外側の巻線/ループへと時計回りに螺旋状であり、第2のウィング/ローブの巻線は最も内側の巻線/ループから最も外側の巻線/ループへと反時計回りに螺旋状とすることができる。このように、コイルの第1のウィング/ローブの最も外側の巻線/ループを、コイルの第2のウィング/ローブの最も内側の巻線/ループに接続することにより、コイルの中心軸に近いウィング/ローブの中央部分によって同様の磁束方向を適用することができ、コイルの中心領域の下に追加の電磁場が誘導される。
いくつかの実施形態では、各ウィング/ローブは、8つの巻線/ループを含む。これらの巻線/ループは、各巻線ウィング/ローブにグループで配置することができ、ここで各グループの巻線/ループは同心であり、実質的に同じ直径を有する。例えば、いくつかの実施形態では、各巻線ウィング/ローブは、実質的に同じ直径を有する1対以上の同心の巻線/ループのペアを含む。各巻線ウィング/ローブが8つの巻線/ループを含む場合、4つの同心の直列接続されたワイヤリングが各巻線ウィング/ローブに形成され、各ワイヤリングは実質的に同じ直径の一対の同心の巻線/ループを含む。
巻線ウィング/ローブの最も内側の巻線/ループの直径は、いくつかの実施形態では約7〜7.5cmであり得、最も外側の巻線/ループの直径は、いくつかの実施形態では約12〜14cmであり得る。実質的に同じ直径を有する隣接する同心巻線/ループのグループ/リングの間の間隔は、いくつかの実施形態では、それに沿っておよび/またはそこを通る冷却ガス/流体を流すことによって動作中にそれらを効率的に冷却するために、約0.3〜1cmであり得る。
いくつかの実施形態では、同心巻線/ループのグループ/リングの少なくともいくつかの巻線/ループは、楕円形状を有する。巻線ウィング/ローブの最も内側の巻線/ループの長軸および短軸は、いくつかの可能な実施形態では、それぞれ約6.5〜7.5cmおよび7.5〜9cmであり得、最も外側の巻線/ループの長軸および短軸は、いくつかの可能な実施形態は、それぞれ約11〜13cmおよび13〜15cmであり得る。
電磁コイルの巻線/ループは、各巻線ウィング/ローブで、同心巻線/ループの各グループ/リングの平均直径に対して降順で徐々に持ち上がり、それによって1つのウィング/ローブの最も内側の巻線/ループと他のウィング/ローブの最も外側の巻線/ループとの間をつなぐワイヤセグメントによって接続された2つのドーム型(円錐)の巻線ウィング/ローブ構造が形成される。いくつかの実施形態では、支持構造は、一方のウィング/ローブが他方に対して傾斜した構成で(例えば、ウィング/ローブ間の角度が約120°〜140°で)巻線ウィング/ローブを保持するために使用される固定/補強構造を具え、それにより、治療対象の頭上にコイルアセンブリを取り付けるのに適した、巻線ウィング/ローブ間の半球ボリュームを規定する。これにより、固定/補強構造は、巻線ウィング/ローブの限定された弾性運動を可能にするように構成され、それにより、巻線ウィング/ローブ間で規定される半球ボリュームを調整して、治療対象の頭部領域にフィットさせることができる。
蝶形電磁コイルのインダクタンスは、いくつかの実施形態では、13〜14μHの範囲、好ましくは約13.2μHであり得、その電気抵抗は、0.015〜0.035オームの範囲、好ましくは約0.025オームであり得る。このようなコイルアセンブリを用いると、0.05〜0.6テスラの範囲の磁場を対象の頭部の奥深くで達成でき、電磁コイルの巻線ローブから約3cmの距離で約100V/mの電界を達成できる。1つまたは複数の温度センサを、電磁コイルアセンブリの1つまたは複数の巻線に結合することができ、1つまたは複数のそれぞれのワイヤを使用して、温度センサで生成された信号をヘルメットに接続されたケーブルを介して外部装置(例えば、制御ユニット)に通信することができる。
いくつかの実施形態では、ワイヤの自由端は、各巻線ウィング/ローブから、巻線ウィング/ローブの作用部分から比較的離れて(約5〜8cm)上に取り付けられた配線アセンブリに配置されたそれぞれのコネクタに向かって延び、それにより、巻線ローブと配線アセンブリ間に冷却媒体を流すためのエアギャップを形成する。
本明細書に開示される電磁コイルアセンブリのいくつかは、治療対象の頭部に電磁場を誘導するように設計された電磁Hコイルアセンブリの形態である。Hコイルは、脳の深部構造の直接的で非侵襲的な活性化を実現するユニークで革新的な技術である。深部神経組織を効果的に刺激するために、本明細書に開示されるHコイル構成は、標的の深部脳領域に高い電場の大きさ(例えば、約100V/m)を提供し、浅い領域に比べて深い標的領域に高い割合の電場が生成されるように設計されている。
本明細書に開示されるHコイルは、報酬システムに関連する脳構造の活性化を誘発するために使用することができ、臨床的鬱病の発生に重要な役割を果たすと考えられる。報酬システムには、皮質および皮質下の前頭前野(PFC)、背外側PFC、腹外側PFC、および内側PFCのニューロン構造が含まれる。蓄積されたエビデンスは、PFCの領域間の相互作用、および腹側被蓋野(VTA)と側坐核の両方が、鬱病を含む報酬システムに関するシーケンスで重要な役割を果たすことを示す。本出願のHコイルの実施形態は、左半球を優先して、外側および内側の両方の皮質および皮質下PFC領域の効果的な活性化を誘発することができる。
いくつかの可能な実施形態では、Hコイルは、約7〜10mmの断面積および約700〜800cmの長さを有する導電性ワイヤ(例えば、銅製)から作られ、12の巻線(ここではループとも呼ばれる)を形成する。電磁コイルの巻線/ループは、電気的に直列に接続される。各巻線/ループには、治療対象の頭のすぐ近くに配置してそこに電磁場を誘導するように構成された作用部分と、治療対象の頭から離れた横方向(水平)平面を通る高架部分と、ループの作用部分をその高架部分に電気的に接続する1以上の中間部分とを具える。
任意で、そしていくつかの実施形態では好適には、電磁コイルは、TMS用途用に設計される。特に、本書に開示されるコイルアセンブリの実施形態は、左半球を優先して、皮質および皮質下の前頭前野および眼窩前頭神経構造を効果的に活性化するように構成される。したがって、いくつかの実施形態では、コイルアセンブリは、対象の脳の外側前頭前野領域の前後軸方向、および内側前頭領域の外側内側軸方向に電磁場を誘導するように構成される。
電磁コイルの巻線/ループの作用部分は、本書ではコイルの有効部分とも呼ばれ、ヘルメット(半ドーナツ型)のような形状の導電性ワイヤ構造を形成し、治療対象の頭の上に配置するように設計される。電磁コイルの有効部分の内側リムは、治療対象の頭の領域にフィットするように柔軟にすることができる。Hコイルは、いくつかの実施形態ではヘルメット内部に含まれ、ヘルメットはアダプタで位置決め装置に連結することができる。ヘルメットは、限定しないが、神経刺激装置などの信号発生器によって生成された電流を電磁コイルの巻線/ループに通すためのケーブルに接続することができる。
いくつかの実施形態では、電磁Hコイルのインダクタンスは、19.4〜19.6μHの範囲、好ましくは約19.5μHであり、その電気抵抗は、0.01〜0.02オームの範囲、好ましくは約0.015オームであり得る。コイルアセンブリの作用/有効部分に隣接配置されたワイヤ間の距離は、概ね約1cmにすることができる。そのようなコイルアセンブリを用いて、電磁コイルの巻線/ループの作用部分から約0.5cmの距離で約200V/mの電場を得ることができる。コイル巻線の温度を測定するために、温度センサを電磁コイルの1つまたは複数の巻線/コイルに接続することができる。1つまたは複数のそれぞれのワイヤを使用して、ヘルメットに接続されたケーブルを介して、温度センサによって生成された信号を外部デバイス(例えば、制御ユニット)に伝達することができる。
いくつかの実施形態では、コイルアセンブリは、治療対象の頭の上部内側領域を横断するように構成された作用部分の1つ以上の内側ループと、治療対象の頭部の周辺領域を横切り、それによって少なくとも部分的に内側ループの一部を横切るように構成される作用部分の1つ以上の周辺ループとを含む。周辺ループと内側ループの一部は、左半球の前後軸に沿って配向され、それによってこの軸に沿った神経経路を刺激する。周辺ループの他の部分は、右半球の上に同様に配置することができる。内側ループと交差する周辺ループの部分は、前頭前野と眼窩前頭領域(前頭皮質の上に配置した場合)で外側内側軸に沿って電界を生成するように、内側ループのワイヤ部分の真上に配置することができる。
いくつかの実施形態では、コイルアセンブリは、7つの周辺巻線/ループと、5つの内側巻線/ループを含む。コイルアセンブリの内側リムは、対象の頭の左半球上の周辺および内側の巻線/ループの作用部分に12のワイヤセグメントを配置するように構成され、これらはそれぞれ7〜12cmの範囲の長さと、隣接配置されたワイヤ間で約1cmの分離距離を有し、それに沿っておよび/またはその間に冷却媒体が流れる。
いくつかの可能な実施形態では、内側巻線/ループは、その作用部分が対象の頭の上部内側領域を横切るように構成された1つまたは複数の上部内側ループと、その作用部分が対象の頭の下部内側領域を横切るように構成された1つまたは複数の下部内側ループとを含む。上部および下部内側巻線/ループの作用部分のワイヤセグメントは、対象の頭の左半球を通るコイルアセンブリの内側リムの一部として構成することができる。
任意で、そしていくつかの実施形態で好適には、コイルアセンブリは、2つの上部内側巻線/ループ、3つの下部内側ループ、および7つの周辺ループを含む。この構成では、下部内側ループの3つのワイヤセグメントが対象の頭部の額に向かって延び、それらの連続部分は眼窩前頭皮質に沿って左右方向に通り、それらの間は約1cm離れている。このコイルアセンブリの設計では、周辺ループの作用部分にある6つのワイヤセグメントを右半球上に通すことができる。右半球を通る周辺ループの隣接配置されたワイヤセグメント間の距離は、約0.8cmである。
いくつかの実施形態では、巻線/ループの高架部分は、それらの間に広い空気通路を形成するために、それらの作用部分から約6〜8cmの距離に配置される。巻線/ループの中間部分は、互いに平行であり、隣接配置されたワイヤ間の距離が約0.3cmで、治療対象の矢状面に実質的に平行な横方向平行面に沿って通っている。このようにして、ループの内側部分と高架部分を通る電流(例えば、戻り電流)によって生成される電磁場は、対象の頭から実質的に離れて生成され、それにより、ループの作用部分によって生成される電磁場と干渉することがない。
いくつかの実施形態では、コイルアセンブリを含むヘルメットは、コイルアセンブリの巻線/ループに沿って、および/またはその間に、冷却媒体(流体またはガス冷却剤)を循環させるように構成される。したがって、巻線/ループの作用部分と高架部分の間に設けられた距離は、巻線/ループに沿って、および/または巻線/ループの間に冷却剤を流すために利用でき、それによってそれらの温度を効果的に制御して、コイルの巻線が所望の動作温度範囲(例えば、約16°C〜25°C)内に維持され過熱しないことが保証される。
任意で、いくつかの実施形態では好適には、周辺ループの高架部分は、第1の横断面内で互いに平行に横方向に通る(一方から他方へ−左から右、またはその逆)。内側ループの高架部分は、設計の簡素化と構造の安定性を実現するために、折り畳み式の円弧パターンの形態で第2の横断面を通る。
本明細書に開示される主題の発明の一態様は、治療対象の頭部領域に電磁場を誘導するための電磁コイルに関する。コイルアセンブリは、電磁場を誘導するために治療対象の頭に近接配置するように構成された作用コイル部分と、治療対象の頭から比較的離れて通過する高架コイル部分とを形成するように構成された複数の巻線を含み、それによって生成される電磁場が治療対象の頭部から実質的に離れて生成され、それらがコイルの作用部分によって生成される電磁場と干渉するのが防がれ、それによって作用コイル部分によって生成される電磁場を治療対象の頭の所望の内側領域に実質的に正確に誘導できるように構成される。コイルアセンブリは、コイルの巻線の少なくとも一部を囲んで固定するように構成された支持構造を具え、一方で支持構造によって保持されていない巻線の他の部分の弾性移動を可能にし、それにより治療対象の頭の領域にフィットするようにコイルのサイズ調整が可能となる。このようにして、作用コイル部分の巻線に沿って、またはその間に冷却媒体を流すために、作用コイル部分と遠隔コイル部分との間の開放通路を保持するために用いられるエアギャップが支持構造で形成される。
電磁コイルアセンブリは、いくつかの実施形態では、約7〜10mmの断面積、約500〜800cmの長さ、および約0.01〜0.04オームの総電気抵抗を有するワイヤから作製される。コイルの複数の巻線のインダクタンスは、約13〜20μHであり得る。任意であるが、いくつかの実施形態では好適には、作用コイル部分の巻線は、治療対象の頭の内側で0.05〜1.5テスラの範囲の磁場を生成し、電磁コイルの巻線から約0.5〜3cmの距離で約100〜200V/mの電場を確立するように構成される。
いくつかの実施形態では、コイルアセンブリは、中間ワイヤによって直列に接続された2つの離間配置された巻線ウィング/ローブでなり、治療対象の頭の領域にフィットする半球ボリュームを規定するように構成された2つのドーム型コイル構造を具え、ドーム型コイルの上方に支持構造が取り付けられており、これにより、巻線ウイング/ローブが横方向に弾性的に移動可能である。支持構造は、ドーム型コイルの上に比較的遠くに配置され、高架コイル部分を受け入れて保持するように構成され、それにより高架コイル部分と作用コイル部分、すなわちドーム型コイル間にエアギャップを画定する配線アセンブリを具えることができる。エアギャップは、コイルアセンブリを冷却して過熱を防止するために、冷却媒体の流れをそこに導くように構成されている。いくつかの実施形態では、コイルアセンブリは、巻線ウィング/ローブのある程度の弾性運動を維持しながら、ヘルメット構造の内側に取り付けるように構成される。
任意選択で、およびいくつかの実施形態で好適には、コイルアセンブリは、ドーム型コイルの少なくとも1つに結合された1つまたは複数の温度センサを具える。少なくとも1つの温度センサは、2つの巻線ローブによって実質的に生成される熱を吸収する領域に配置できる。1つまたは複数の温度センサは、他の巻線ローブのワイヤセグメントに隣接して位置する領域の1つの巻線ローブのワイヤセグメントに取り付けることができる。
ドーム型コイルのそれぞれは、最も内側のループ、最も外側のループ、および最も内側のループと最も外側のループとの間で螺旋状に巻かれた少なくとも1つのワイヤセグメントを含むことができる。いくつかの実施形態では、中間ワイヤが、一方のドーム型コイルの最も内側のループと多方のドーム型コイルの最も外側のワイヤとの間を接続するように構成される。ドーム型コイルの螺旋状のワイヤセグメントは、可能な実施形態では反対方向に螺旋状になっている。最も内側のループの直径は、7〜7.5cmの範囲にすることができる。最も外側のループの直径は、12〜14cmの範囲にすることができる。
任意であるが、いくつかの実施形態では好適には、ドーム型コイルの巻線/ループは楕円形を有する。巻線ウィング/ローブの最も内側の巻線/ループの長軸および短軸は、いくつかの可能な実施形態では、それぞれ約6.5〜7.5cmおよび7.5〜9cmであり、最も外側の巻線/ループの長軸および短軸は、いくつかの可能な実施形態では、それぞれ約11〜13および13〜15cmである。
任意で、いくつかの実施形態で好適には、各ドーム型コイルは、同心ループのグループを含み、同心ループの各グループは、実質的に同じ直径を有する2つ以上の同心巻線、または2つ以上の同心楕円ループを含むことができ、各同心楕円ループは、実質的に同じ主軸と副軸を持つ2つ以上の同心巻線を具える。同心ループの隣接配置されたグループ間の間隔は、いくつかの実施形態では、0.3〜1cmの範囲になるように選択される。
いくつかの実施形態では、支持構造は、ドーム型コイルの上部セクションを保持して固定し、巻線ローブを互いに対して傾けた構造にするように構成された固定構造を含む。この固定構造は、巻かれたコイル間の角度を約120°〜140°に維持するように構成することができる。固定構造は、任意で、ベース部分と、横方向に延びる2つの翼部分とを具える。翼部分は、巻線ローブの上部セクションに取り付けられるように構成され、ベース部分に対して傾斜しており巻線ローブ間に確立された角度を補強する。固定構造にチャネルを形成して、中に中間ワイヤを受け入れて保持することができる。
任意で、ドーム型コイル間の距離は、2〜7cmの範囲である。いくつかの実施形態では、巻線ローブの上部セクション間の距離は1.5〜5cmの範囲であり、任意選択で約1.5〜2.5cmである。ドーム型コイルの下部セクション間の距離は、16〜18cmの範囲にすることができる。任意で、そしていくつかの実施形態では好適には、コイルワイヤの断面積は、7〜10mmの範囲である。
支持構造は、配線アセンブリを固定構造に取り付け、それらの間のエアギャップを維持するように構成された1つまたは複数の支持部材を具えることができる。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の支持部材は、電磁場干渉を防止するために、配線アセンブリを巻線ローブの後方に取り付けるように構成された傾斜構造を有する。
コイルアセンブリは、いくつかの実施形態では複数のループを具え、各ループは治療対象の頭の領域に近接配置され、そこに電磁場を誘導するように構成された作用部分と、作用部分および対象の頭部から離れた横断(水平)面を通る高架部分と、作用部分を高架部分に電気的に接続する中間部分とを具える。いくつかの実施形態では、コイルアセンブリは、対象の頭の内側領域を横切るように構成された作用部分の1つ以上の内側ループと、対象の頭の周辺領域を横切るように構成され、それにより内側ループの一部と少なくとも部分的に交差する作用部分の1つ以上の周辺ループと、ループの中間部分と作用部分の弾性運動を可能にしながら、第1の横平面で周辺ループの高架部分を保持および固定し、前記第1の平面に実質的に平行な第2の横平面で内側ループの高架部分を保持および固定するように構成された支持構造とを具える。任意で、いくつかの実施形態では好適には、第1の横平面は、第2の横平面の上に隣接して配置される。周辺ループの遠隔部分は、対象の前頭面に実質的に平行な第1の横断面を通ることができる。周辺ループと内側ループは、いくつかの実施形態では、ループの中間部分および作用部分の弾性運動を維持しながら内側にヘルメットを取り付けるように構成される。
少なくとも1つの温度センサが、少なくとも1つのループの作用部分内のワイヤセグメントに取り付けられるか、または熱的に結合され得る。可能な実施形態では、少なくとも1つの温度センサは、内側ループの一部と少なくとも部分的に交差する領域内の1つまたは複数の周辺ループの作用部分のワイヤセグメントに結合される。
任意で、いくつかの実施形態では好適には、各内側ループの高架部分は弧状であり、それにより、高架された周辺および内側ループ部分の異なる向きに影響を与える。1つまたは複数の内側ループは、対象の頭の上部内側領域を横切るように構成された作用部分の1つまたは複数の上部内側ループと、対象の頭の下部内側領域を横切るように構成された作用部分の1つまたは複数の下部ループとを含むことができる。このようにして、上部内側ループの弧状の高架部分は、下部内側ループの弧状の高架部分に少なくとも部分的に収容することができる。支持構造は、周辺ループの高架部分を収容するように構成された細長いチャネルによって接続された2つの側方開口部を有する固定構造を具えることができる。固定構造は、細長いチャネルの下を通過する複数の弧状チャネルによって接続され、上部内側ループと下部内側ループの遠隔部分を収容するように構成された2つの正面開口部を具え得る。
いくつかの実施形態では、周辺ループ、下部内側ループ、および上部内側ループの作用部分のワイヤセグメントは、対象の頭の一方の側方領域を通過するように構成される。半球状の構造が、各ループによって規定された平均直径に対して降順でループを上下に配置することによって達成される。したがって、対象の頭の一方の側方領域を通過するワイヤセグメントは、周辺ループのワイヤセグメントが下部内側ループのワイヤセグメントの下に配置され、下部内側ループのワイヤセグメントが上部内側ループのワイヤセグメントの下に配置されるように構成することができる。コイルアセンブリは、いくつかの実施形態では、7つの周辺ループを具える。任意で、そしていくつかの実施形態では好適には、コイルアセンブリは2つの上部内側ループを具える。
Hコイルアセンブリの特性は、以下の特徴のうちの少なくとも1つを含み得る:ループのワイヤの断面積は7〜10mmの範囲であり;周辺ループと内側ループは700〜800cmの範囲の長さを持つ連続したワイヤでなり;ループは対象の頭の奥深くで0.4〜3.2テスラの範囲の磁場を生成するように構成され;コイルのインダクタンスは19.4〜19.6μHの範囲であり;コイルの電気抵抗は0.01〜0.02オームの範囲であり;および/または、ループの作用部分は約200V/mの電場を誘導するように構成される。
本明細書に開示される主題の別の発明の態様は、経頭蓋磁気刺激を適用するためのヘルメットに関し、このヘルメットは:装着可能なハウジングと;ハウジングの内側に封入された電磁コイルアセンブリであって、治療対象の頭の一部に適合して電磁場を誘導するように構成された作用コイル部分と、治療対象の頭から比較的離れて通り、それによって生成される電磁場が治療対象の頭部から実質的に離れて生成されるように構成され、それらがコイルの作用部分によって生成される電磁場と干渉するのを防ぎ、それによって作用コイル部分によって生成される電磁場を治療対象の頭の所望の内側領域に実質的に正確に誘導できるようにするように構成された高架コイル部分とを規定する複数のコイル巻線を含む電磁コイルアセンブリと;コイルの各巻線の少なくとも一部を囲んで固定するように構成された支持構造であって、それによりハウジング内部の支持構造によって保持されていない巻線の他の部分の弾性運動を可能にし、それによって治療対象の頭の領域にフィットするようにコイルのサイズ調整を許容する支持構造とを具える。
支持構造は、巻線の作用コイル部分に沿っておよび/またはその間に冷却媒体を流すために、コイルアセンブリの巻線の作用コイル部分と遠隔コイル部分との間にエアギャップを規定するように構成され;少なくとも1つの空気入口が、冷却媒体の流れを受け入れ、それをエアギャップを通してヘルメットに流すように構成されている。ヘルメットは、コイルアセンブリの巻線/ループに沿っておよび/またはそれらの間に冷却媒体を循環させて、それらの動作中にそれらを冷却するように構成することができる。1つまたは複数の温度センサが、コイルの作用部分(例えば、コイルの巻線によって生成される熱を吸収する領域)に結合され、コイル巻線の温度を示す測定信号/データを生成するように構成される。
いくつかの実施形態では、巻線は、治療対象の頭の領域を覆うように構成された2つの直列接続されたドーム型コイルを形成する。支持構造は、ドーム型コイルの上部セクションに取り付けることができ、それにより、ハウジング内部のウィング(ドーム型コイル)の弾性運動を可能にするように構成された蝶形構造を形成する。任意で、しかしいくつかの実施形態で好適には、支持構造は、ドーム型コイルの上のエアギャップを規定するように構成される。
1つまたは複数の温度センサを、2つのドーム型コイルによって実質的に生成される熱を吸収する領域で、ドーム型コイルの1つの1以上のワイヤに連結することができる。任意で、そしていくつかの実施形態では好適には、1つまたは複数の温度センサは、他のドーム型コイルのワイヤセグメントに隣接して位置する領域で、ドーム型コイルの1つのワイヤセグメントに取り付けられる。
いくつかの実施形態では、ドーム型コイルのそれぞれは、最も内側のループ、最も外側のループ、および最も内側のループと最も外側のループとの間で螺旋状に延びる少なくとも1つのワイヤセグメントを具える。ドーム型コイル間の接続には、中間ワイヤを使用できる。中間ワイヤは、一方のドーム型コイルの最も内側のループと他方のドーム型コイルの最も外側のワイヤとの間を接続するように構成することができる。最も内側のループの直径は、7〜7.5cmの範囲で選択できる。最も外側のループの直径は、12〜14cmの範囲にすることができる。任意で、しかしいくつかの実施形態では好適には、ドーム型コイルの巻線/ループは、巻線ウィング/ローブの最も内側の巻線/ループの主軸と短軸が約6.5〜7.5cmと7.5〜9cmであり、最も外側の巻線/ループの長軸と短軸がそれぞれ約11〜13cmと13〜15cmである楕円形状を有する。
各ドーム型コイルは、いくつかの実施形態では、同心ループのグループを含み、各ループは、実質的に同じ直径を有する2つ以上の同心巻線を含む。任意選択で、隣接配置された同心ループのグループ間の間隔は、0.3〜1cmの範囲である。
支持構造は、いくつかの実施形態では、ドーム型コイルの上部セクションを保持して固定し、コイルを互いに傾けた構造にするように構成された固定構造を具える。この固定構造は、ドーム型コイルの間で約120°〜140°の角度を維持するように構成することができる。
いくつかの実施形態では、固定構造は、ベース部分および横方向に延びる2つの翼部分を含み、翼部分は、ドーム型コイルの上部に取り付けられるように構成され、ベース部分に対して傾斜されてドーム型コイル間の角度を補強する。
ドーム型コイルの上部セクション間の距離は2〜5cmの範囲で設定できる。ドーム型コイルの下部セクション間の距離は、任意で16〜18cmの範囲である。
支持構造は、いくつかの実施形態では、配線アセンブリを固定構造に取り付け、その間のエアギャップを維持するように構成された1つまたは複数の支持部材を具える。1つまたは複数の支持部材は、配線アセンブリ1を巻線ドーム型コイルの後方に取り付けるように構成された傾斜構造を有することができる。
いくつかの可能な実施形態では、電磁コイルアセンブリは、治療対象の頭に近接配置され、そこに電磁場を誘導するように構成された作用部分と、治療対象の頭から離れた横断面を通過する高架部分と、作用部分と高架部分の間の所定のギャップを維持しながら作用部分と高架部分の間を電気的に接続する中間部分とを具える。ヘルメットのハウジング内部にコイルの高架部分を保持して固定するために、1つまたは複数の補強要素を使用できる。電磁コイルアセンブリは、治療対象の頭の内側領域を横断するように構成されたその作用部分の1つ以上の内側ループと、治療対象の頭の周辺領域を横断するように構成され、それにより少なくとも部分的に内側ループの一部を横切るその作用部分の1つ以上の周辺ループとを含み得る。1つ以上の補強要素は、第1の横断平面内に周辺ループの高架部分を保持し、第1の横断平面に実質的に平行な第2の横断平面内に内側ループの高架部分を保持しながら、ハウジング内部でループの中間部分と作用部分の弾性動作を許容する。
本明細書で開示されるさらに別の発明の態様は、上記または下記に説明される経頭蓋磁気刺激を適用するためのヘルメット、対象の頭の内部の電磁場を誘導するためにヘルメットのコイルアセンブリを駆動するように構成された信号発生器、冷媒をコイルアセンブリに流すように構成された電気ポンプ、作用コイル部分に関連する少なくとも1つの特性または状態を測定し、それを示す測定データを生成するように構成されたセンサデバイス、および前記測定データに少なくとも部分的に基づいてポンプおよび信号発生器を操作するための信号を生成するように構成され動作可能な制御ユニットを具える。この脳刺激システムは、対象の脳の電気的活動を測定し、それを示す測定された脳波データを生成するために対象の頭に取り付けられた1つまたは複数のセンサ要素を含むことができる。制御ユニットは、脳波データを処理し、それに基づいて、信号発生器によって生成された作動信号を調整するための制御信号を生成するように構成され動作可能であり得る。
本発明を理解し、それが実際にどのように実行され得るかを理解するために、実施形態が、添付の図面を参照して、非限定的な例としてのみここで説明される。図面に示される特徴は、他に暗黙的に示されない限り、本発明のいくつかの実施形態のみを例示することを意図している。図面では、対応する部品を示すために同じ参照番号が使用される。
図1は、いくつかの可能な実施形態による蝶形の電磁Hコイルアセンブリの前部斜視図を概略的に示す。 図2は、蝶形の電磁Hコイルアセンブリの背面図を概略的に示す。 図3は、いくつかの可能な実施形態の蝶形のHコイルアセンブリのヘッドシールドを概略的に示す。 図4は、蝶形の電磁Hコイルアセンブリの分解斜視図を概略的に示す。 図5は、電磁Hコイルアセンブリの巻線ウィング/ローブの断面図を示す。 図6は、蝶型の電磁Hコイルアセンブリの巻線ウィング/ローブの斜視図を示す。 図7は、いくつかの可能な実施形態による電磁Hコイルアセンブリの前部斜視図を概略的に示す。 図8は、いくつかの可能な実施形態のHコイルアセンブリのヘッドシールドを概略的に示す。 図9は、いくつかの可能な実施形態による電磁Hコイルアセンブリの側面図を示す。 図10は、いくつかの可能な実施形態による電磁Hコイルアセンブリの側面図を示す。 図11は、いくつかの可能な実施形態による電磁Hコイルアセンブリの巻線/ループを示す背面斜視図を示す。 図12は、可能な実施形態によるHコイルの巻線/ループを補強するために使用される固定構造の背面斜視図を示す。 図13は、いくつかの可能な実施形態によるH電磁コイルの固定構造の分解斜視図を示す。 図14は、いくつかの可能な実施形態による脳刺激システムを概略的に示す。
本開示の1つまたは複数の特定の実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。図面は、すべての態様において、単なる例示であり、いかなる方法でも限定的ではないと見なされるべきである。これらの実施形態の簡潔な説明を提供するために、実際の実装のすべての特徴が本明細書に記載されているわけではない。図示されている構成要素は、必ずしも縮尺どおりではなく、または正確な比例関係にあるわけではなく、これらは重要ではない。代わりに、当業者が本明細書に開示された原理を理解すると、開示されたコイルアセンブリを作成および使用できるように、発明の原理を明確に示すことに重点が置かれている。本発明は、本明細書に記載される本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態および実施形態で提供することができる。
本出願のいくつかの実施形態は、様々な精神的/心理的、および/または生理学的/神経精神的な障害を治療するために深部経頭蓋磁気刺激(dTMS)を適用するために効果的に使用できる蝶形の電磁コイルを提供する。このテクノロジーが利用可能になれば、精神医学や神経学の実践だけでなく、精神疾患の認識も劇的に変化する。例えば、限定することなく、本明細書に開示される蝶形コイルアセンブリは、強迫性障害、心的外傷後ストレス障害、片頭痛、眼瞼けいれん、トゥレット症候群、およびコカイン中毒の治療に使用することができる。
図1は、いくつかの可能な実施形態による、蝶形の電磁コイルアセンブリ10の上側斜視図を示す。蝶形の電磁コイルアセンブリ10は、2つのドーム型コイル構造を形成する2つの離間した巻線/ループのウィング/ローブ11、12と、コイル構造の下部内側側部に取り付けられたシールド要素13と、2つの離間した巻線/ループのウィング/ローブ11、12の上方部分の間を連結する固定構造16を有するサポート構造とを具える。固定構造16は、コイルの作用部分の上方に比較的離れて取り付けられ、コイルの高架部分を受け入れるように構成され、それによりそれらの間にエアギャップ16gを形成する配線アセンブリ15を具える。1つまたは複数の緩衝ストラップ11s、12sを、固定構造16とローブ11、12の上方部分との間に取り付けて、コイルを治療対象の頭部に取り付けるためのストラップを保持することができる。
巻線/ループのウィング/ローブ11、12のうちの一方にある1以上のワイヤセグメントに結合された1以上の温度センサ14を用いて、巻線の温度を所望の動作温度範囲内に維持して過熱を防ぐように構成された温度制御メカニズムを実装することができる。1以上の温度センサ14を、巻線/ループの2つのウィング/ローブ11および12によって生成される熱を吸収する電磁コイルの領域に配置することができる。この特定の非限定的な実施例では、単一の温度センサ14が、左側のウィング/ローブ11のワイヤセグメントに隣接配置された右側のウィング/ローブ12のワイヤセグメントに取り付けられている。
任意で、そしていくつかの実施形態では好適には、ドーム型コイル構造は、中間ワイヤセグメント11−12によって電気的に直列接続された2つの横巻きウィング/ローブ11、12を形成するように回された単一の連続ワイヤから作製される。巻線ローブ11および12のそれぞれは、1つまたは複数の最も内側の巻線から1つまたは複数の最も外側の巻線に向かって外向きに螺旋状に延びる複数の円形巻線/ループを含む。いくつかの実施形態では、中間ワイヤセグメント11−12は、ウィング/ローブの一方の最も内側の巻線/ループを、他方のローブの最も外側の巻線/ループに接続する。
ワイヤの自由端遠隔部分11fは、巻線ウィング/ローブ11から配線アセンブリ15まで延び、開口部15xを介して配線アセンブリ15内へと導入され、その中に設けられた端子コネクタ(図4、6のC1)に取り付けられる。ワイヤの自由端遠隔部分12fは、巻線ウィング/ローブ12から配線アセンブリ15まで延び、開口部15yを介して配線アセンブリ15内へと導入され、その中に設けられた端子コネクタ(図4、6のC2)に取り付ける。この特定の非限定的な例では、自由端遠隔部分12fは、右側のウィング/ローブ12の最も内側の巻線/ループから延び、中間ワイヤセグメント11−12が、右側のウィング/ローブ12の最も外側の巻線/ループを、左側ローブ11の最も内側の巻線/ループに接続し、自由端遠隔部分11fは左側ウイング/ローブ11の最も外側の巻線/ループから延在する。
各巻線ウィング/ローブ11、12の巻線/ループは、巻線/ループの直径に対して降順で、ウィング/ローブ内のそれに隣接配置された巻線/ループに対して徐々に上昇しており、それによって一方のウィング/ローブの最も内側の巻線/ループと他方のウィング/ローブの最も外側の巻線/ループの間を連絡する中間ワイヤセグメントによって接続された2つのドーム型(円錐)の螺旋コイル構造が形成される。固定構造16およびシールド要素13は、いくつかの実施形態では、巻線ウィング/ローブをそれらの間の所定の角度(例えば、約130°)に傾斜した構成で保持するように構成され、それにより、ウイング/ローブ11、12間に治療対象の頭の領域上にコイルアセンブリをフィットさせるのに適した半球状ボリュームを画定している。コイルアセンブリ10のこの構成により、巻線ウィング/ローブ11、12が互いに対してある程度の弾性運動が可能となり、それにより、治療対象の頭蓋骨の形状に適合できる調整可能かつ装着可能なコイル構造が提供される。
1つまたは複数の支持部材16a、16bを使用して、配線アセンブリ15を巻線ウィング/ローブ11、12の上方に取り付け、コイルの作用部分と遠隔部分の間のエアギャップ16gの高さH1(例えば、約1.5〜2.5cm)を規定することができる。いくつかの実施形態では、蝶形の電磁コイル10は、適切なケーブルで外部信号源(例えば、神経刺激装置)に接続できるヘルメット(図14に示す)に内包される。ヘルメットは、いくつかの実施形態では、コイルの所望の作動温度範囲を維持し過熱を防ぐために、1つまたは複数の入口を介して冷却流体/ガス(例えば、冷却空気)の流れを受け取り、エアギャップ16gを通して、ヘルメットの内側に取り付けられた巻線ウィング/ローブ11、12の巻線に沿って、および/またはその間に冷却流体/ガスを流すように構成される。
動作中、巻線ウィング/ローブ11および12は、各巻線ウィング/ローブが頭頂骨の上側側面の上に配置されるように、治療対象の頭の上に配置される。電流が信号源(図14の83)によって生成され、巻線ウィング/ローブ11と12を通過して、特定の内側脳領域に向けられる電磁場を誘導し、それぞれの電場の発生に応じて電気刺激がもたらされる。
図2は、蝶形の電磁コイルアセンブリ10の背面図であり、ドーム型のウィング/ローブ11、12の内側部分へのシールド要素13の取り付けを示している。図3にも見られるように、シールド要素13は、2つの十字形の側部シールド13aおよび13bを具え、これらはそれぞれ、水平横方向に延びる2本のアームと、垂直上下方向に延びる2本のアームとを有する。各側部シールド13a、13bは、それぞれのドーム型の巻線ウィング/ローブ11、12にフィットするように構成され、シールド要素13の頂部領域13xでそれらの上側アームによって接続されている。複数の穿孔を、側部シールド13a、13bのアームに沿って分布させて、冷却流体/ガスを通過させるようにしてもよい。「V」字型のストラップシールド13cを、側部シールド13aおよび13bの前側アーム間の接続に使用することができる。
図2に見られるように、配線アセンブリ15は、内部に形成されたそれぞれの通過チャネルを介して前面開口部(15xおよび15y)と連絡する背面開口部15x’および15y’を具える。配線アセンブリ15は、それぞれの通過チャネルを介して前側開口部(15z)と連絡し、温度センサ14への電気的接続のために1以上のワイヤ(図示せず)を通過させるように構成された追加の裏側開口部15z’を含んでもよい。
図4は、蝶形の電磁コイルアセンブリ10の分解斜視図であり、上部シェル要素15t、下部シェル要素15b、および底部側に形成されその前側から後ろ側にわたされた開放チャネルを有する中間要素15rを含む配線アセンブリ15の構成要素を示す。一緒に組み立てられると、上部シェル15tは、中間要素15rを間に挟んで下部シェル15bに(例えば、ねじによって)取り付けられ、それにより、中間要素15rに形成された開放チャネルが閉じられ、前面開口部(15x、15yおよび15z)および背面の開口部(15x’、15y’および15z’)が形成される。
固定構造16は、いくつかの実施形態では、ベース部分16eと、当該ベース部分16eから横方向に延びる2つの平らなウィング16wとを具える。ウィング16wは、ベース部分16eに対してわずかに下方に傾斜してもよい。ウィング16wの向きは、巻線ウィング/ローブ11および12の間の所望の傾斜角を規定するように構成され得る。平らなウィング16wは、(例えば、ストリップファスナ、ケーブルタイによって)そこに巻線ウィング/ローブの上部領域を取り付けるために利用される貫通孔を具える。いくつかの実施形態では、固定構造16は、2つの巻線ウィング/ローブ11および12の間を接続する中間ワイヤセグメント11−12を受けて保持するように構成されたチャネルまたはスリット16cを具える。それらの上方領域における巻線ウィング/ローブ11と12の間の距離L1は、約1.5〜2.5cmであり得る。
任意で、そしていくつかの実施形態では好適には、支持部材16aおよび16bは、配線アセンブリ15を巻線ウィング/ローブ11、12の後方に取り付けるように構成された傾斜構造を有する。この構成により、コイルアセンブリ10をヘルメットハウジング/構造体(図示せず)に取り付けたときに、巻線ウィング/ローブ11および12が治療対象の頭部中間領域に快適に取り付けることができる。
図5は、いくつかの可能な実施形態による巻線ローブ11および12の断面図を示す。ローブの巻線/ループは、同心巻線/ループの2以上の直列接続グループrl、r2、...に構成することができ、ここで各グループの巻線/ループは、実質的に同じ直径を有する。いくつかの可能な実施形態では、巻線ローブ11および12は楕円の巻線/ループに形成され、2以上の直列接続されたグループrl、r2、...の各グループの同心巻線/ループは、実質的に同じ主軸と副軸を有する。この構成では、ループ/巻線の各ウィング/ローブは、2以上の同心の直列接続されたリング/グループで構成され、ここで各リング/グループは2以上のワイヤターンを含み、隣接配置されたリング/グループ間の距離は約0.3〜1cmである。この特定の例では、各同心リング/グループrl、r2、...は、1対の巻線/ループを具える。
図5、6にあるように、各巻線ウィング/ローブ11および12は、最も内側の巻線/ループの1つによって規定される約7〜7.5cmの最も内側の直径Diと、最も外側の巻線/ループの1つによって規定される約12〜14cmの最も外側の直径Doとを有し得る。下側領域における巻線ウィング/ローブ11と12の間の距離L2は、約16〜18cmであり得る。
本出願は、いくつかの実施形態で、識別可能な脳標的を有する多種多様な精神医学的および神経学的状態を治療するために深部経頭蓋磁気刺激(dTMS)を適用するために効果的に使用できる電磁Hコイルを提供する。これらのコイルアセンブリは、大鬱病性障害(MDD)に苦しむ患者の鬱病エピソード、双極性1(BP1)または双極性2(BP2)障害に苦しむ対象の双極性鬱病エピソード、統合失調症に苦しむ患者の陰性症状および認知障害、抗うつ薬の追加としての大鬱病性障害(MDD)に苦しむ患者の鬱病エピソード、および/または心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に利用することができる。
図7は、いくつかの可能な実施形態によるHコイルアセンブリ70の上側斜視図を示す。Hコイルアセンブリ70は一般に、治療対象の頭にフィットするように構成されたヘルメット構造を形成するように構成され、複数の巻線/ループDおよびPと、これらの巻線/ループに構造的安定性を提供するように構成されたシールド要素73と、固定構造72を含む補強要素を有する支持構造とを具える。Hコイルアセンブリ70の各巻線/ループDおよびPは、作用部分Aと、当該作用部分Aの上に実質的に離して配置された高架部分Eと、巻線/ループのそれぞれの作用部分と高架部分を電気的に接続する1以上の中間部分Mとを具える。巻線/ループの作用部分Aのワイヤは、治療対象の頭上に柔軟/弾性的にフィットし得る半球形構造を形成するように構成される。中間部分Mのワイヤは、高架部分Eに向かって垂直上方に延在し、高架部分Eのワイヤは、作用部分Aの上方の平行な横断面を通る。
Hコイルアセンブリ70の巻線/ループのこれらの構造は、中間部分(M)と高架部分(E)のワイヤによって生成される電磁場が引き起こす可能性のある干渉を実質的に防止し、それによって巻線/ループの作用部分(A)のワイヤによって生成される電磁場を治療対象の頭の特定の領域に実質的に正確に誘導できるようにする。さらに、巻線/ループの高架部分Eを巻線/ループの作用部分Aから離して配置することにより、Hコイルアセンブリ70の巻線/ループを冷却するために冷却ガスまたは流体(例えば、空気)を流すことができる広い通路が形成される。
任意に、そしていくつかの実施形態では好適には、Hコイルアセンブリ70は、作用部分Aのワイヤに結合された1つまたは複数の温度センサ71を具える。この特定の非限定的な例では、単一の温度センサ71を使用して作用部分Aの領域の温度を測定しており、ここで巻線/ループのワイヤは互いに交差し、および/または互いに隣接して密に配置されている。このような領域は、巻線/ループP、Dのワイヤが密集しているため、作用領域Aの他の領域に比べてより多くの熱を発生することが予想される。
Hコイルアセンブリ70は、作用部分Aがアセンブリの内側領域を横断するように構成された1つ以上の内側巻線/ループDと、アセンブリの周辺領域を横断するように構成された1つ以上の周辺巻線/ループPとを具える。図7に見られるように、周辺巻線/ループPの前部セクションは、内側部分Dの巻線/ループのワイヤセグメントを少なくとも部分的に横切っている。本例では、周辺巻線/ループPのこれらの前部セクションは上方に弧を描き、内側部分Dの巻線/ループのワイヤセグメントの上を通過する。図7にも見られるように、固定構造72は、内側巻線/ループDの高架部分Eを受けて内部に固定するように構成された2つの前側開口部n1およびn2と、周辺巻線/ループDの高架部分Eを受け入れて内部に固定するように構成された2つの側方開口部n3およびn4とを具える。
図8は、シールド要素73の可能な実施形態を概略的に示す。この実施形態では、シールド要素73は、対象の頭の前側および一方の側方領域を覆うように構成される主シールド本体73aと、対象の頭の別の側方領域を覆うように構成される別個の側部シールド73bとを具える。シールド要素73のシールド部分73aおよび73bは、コイルアセンブリ70の可撓性を高めるため、および電磁コイルの巻回プロセスを容易にするために、別個の要素として作られる。主シールド本体73aは、頂部領域73xで互いに接続された2つの逆「T」字型構造を具え、側部シールド73bは、単一の逆「T」字型構造を具え、それぞれの逆「T」字型構造は、湾曲したベースとネックのセクションで構成されている。主シールド本体73aは、対象の額の領域に配置するように構成されたベースセクション73fと、当該ベースセクション73fから上向きに弧を描いて、対象の頭の左側領域を覆うように構成されたベース部分73gの下向きに弧を描く「ネック」セクションと頂点73xで合流する「ネック」セクションとを具える。側部シールド73bは、対象の頭の左側領域を覆うように構成されたベースセクション73eと、上方に弧を描くが頂部領域73xに接続しない「ネック」セクションとを具える。シールド要素73は、巻線/ループのワイヤへ/からの、冷却剤の通過を可能にするように構成された複数の穿孔73nを具える。
図9は、コイルアセンブリ70の左側面図であり、対象の頭の前側および右側領域を通過する作用部分(A)のワイヤセグメントを示している。いくつかの実施形態では、コイルアセンブリは、7つの周辺巻線/ループP1、P2、P3、P4、P5、P6、およびP7(本書ではまとめて周辺巻線/ループPと呼ばれる)を具え、各周辺巻線/ループPは異なる直径を規定してコイルアセンブリの半球状構造を形成しており、ここでP1は最下部の巻線/ループ、P7は最上部の巻線/ループとして、これらの巻線はその直径について降順で互いに上下に配置されている。
前部領域において、周辺巻線/ループP1、P2、P3、P4、P5、P6、およびP7が上向きに弧を描き、内側巻線/ループD1、D2、...(本書ではまとめて内側巻線/ループDと呼ばれる)の上を通過/交差し、周辺巻線/ループP1、P2、P3、P4、P5、およびP6は対象の頭の右側を横切る距離に沿って前頭領域から延在するが、周辺巻線/ループP7は、前部領域から上向きに延びて固定構造72の開口部n2へと湾曲しており、そこで周辺巻線/ループPを内側巻線/ループDに直列に接続する。対象の頭の右側後方から、周辺巻線/ループP1、P2、P3、P4、P5およびP6は上向きに延びて、固定構造72の側方開口部n3内へと湾曲している。
図10は、コイルアセンブリ70の右側面図であり、対象の頭の前側および左側の領域を通過する作用部分(A)のワイヤセグメントを示している。図示するように、周辺巻線/ループP2、P3、P4、P5、P6、およびP7は、固定構造72の側方開口部n4から出て曲がり、周辺巻線/ループP1は、側方開口部n4の下にある追加の側方開口部n5から出て曲がっている。周辺巻線/ループP1の自由端は、追加の側方開口部n5を介して固定構造72に導入され、固定構造72の内側の距離を斜めに横切り、正面開口部n6を介して出て、そこから曲がって正面開口部n7を介して固定構造72に戻り、コネクタ要素(図11のC2)に電気的に接続される。周辺巻線/ループP1、P2、P3、P4、P5、P6、およびP7は、それぞれの側方開口部から対象の頭部の後方左側に向かって下向きに延び、そこから対象の頭の左側を横切る距離だけ延びる。対象の頭の前部領域において、周辺巻線/ループPは、内側巻線/ループDの上/それを横切って上向きに弧を描く。
いくつかの実施形態では、コイルアセンブリ70は、5つの内側巻線/ループD1、D2、D3、D4、およびD5を具え、D1は最も下の内側巻線/ループであり、D5は最も上の内側巻線/ループである。内側巻線/ループD1、D2、D3、D4、およびD5は、それによって規定される半球状構造の直径における降順で、互いに上下に配置される。図10に見られるように、内側巻線/ループD1、D2、D3、D4、およびD5の部分は、対象の頭の左上領域を横断する距離に沿って延びる。この構成により、対象の頭の左側は、周辺ループPと内側ループDのワイヤセグメントで実質的に覆われる。より具体的には、対象の頭の左側の下部領域は、周辺巻線/ループP1、P2、P3、P4、P5、P6、およびP7で覆われ、対象の頭の左側の上部領域は、内側の巻線/ループD1、D2、D3、D4、およびD5で覆われる。
図11は、固定構造(72)およびシールド要素(73)を含まないHコイルアセンブリ70の背面斜視図であり、固定構造(72)の内側に配置された異なる巻線/ループおよびコネクタ要素C1、C2およびC3を示す。図示のように、周辺巻線/ループP1の自由遠隔端部分は、(固定構造72内で)コネクタ要素C2に接続され、内側巻線/ループD5は、(固定構造72内で)コネクタ要素C1に接続されている。追加のコネクタ要素C3は、ワイヤを温度センサ(71)に接続するために使用される。固定構造(72)は、いくつかの実施形態では、いくつかの平行な横断面でワイヤの通過を提供するように構成される。上層の横断面では、周辺巻線/ループP2、P3、P4、P5、P6、およびP7の高架部分のワイヤが、実質的に整列かつ互いに平行に通され、中央の横断面では内側巻線/ループD2、D3、D4、D5の高架部分のワイヤが、円弧状の折り畳まれた形で通され、下部の横断平面では周辺巻線/ループP1の自由遠隔端部のワイヤ部分がコネクタ要素C2と接続するために斜めに渡されており、ここでコネクタ要素C1、C2、およびC3は、固定構造(72)の下側横断平面の下に配置される。したがって、この構成により、通るワイヤを異なる平面方向に配置することにより、異なる横断面を通るワイヤ間の磁気結合が低減される。
いくつかの実施形態では、コイルアセンブリ70は、作用部分が対象の頭の上部内側領域を横断するように構成される1つまたは複数の上部内側巻線/ループと、作用部分が対象の頭部の下部内側領域を横断するように構成される1つまたは複数の下部内側巻線/ループとを具える。この特定の非限定的な実施形態では、3つの下部内側巻線/ループD1、D2およびD3、および2つの上部内側巻線/ループD4およびD5がある。下部内側巻線/ループD1、D2、D3の前部セグメントは、対象の額の領域を通るように構成され、上部内側巻線/ループD4、D5の前部セグメントは、下部内側巻線/ループD1、D2およびD3の上を約2.5〜3cmの距離H2で通過する。
最も下の周辺巻線/ループP1によって画定される直径d1は、さまざまなサイズの頭にコイルアセンブリを柔軟に取り付けられるように構成し得る。いくつかの実施形態では、最も下の周辺巻線/ループP1の直径d1は、約10〜13cmである。この構成により、周辺巻線/ループP2、P3、P4、P5、P6、およびP7の高さのあるワイヤの距離d4は約11〜13cmであり、巻線/ループの高さのある部分の高さH1は約8〜10cmにすることができる。
図12は、シールド要素(73)なしであるが固定構造(72)を有するHコイルアセンブリ70の背面斜視図であり、固定構造72へのケーブル(図示せず)配線のためのアクセスを提供するように構成された4つの背面開口部1a、1b、1cおよび1dを示す。背面開口部1aは、コネクタ要素C3へのアクセスを提供するように構成され、温度センサの場合、背面開口部1cは、コネクタ要素C1へのアクセスを提供するように構成され、背面開口部1bは、コネクタ要素C2へのアクセスを提供するように構成される。ループの高架部分を作用部分から離して配置すると、約3〜4cmのエアギャップH3が形成され、これをループの作用部分への/からの冷却剤のストリーミングに有利に使用でき、それによって過熱を防ぐための温度制御技術が利用可能になる。
いくつかの実施形態では、シャムコイル(図示せず)が、例えばヘルメット内部の主たる電磁Hコイルのワイヤに上に隣接して配置される。シャムコイルは、活性化した電磁Hコイルによって生成されるのと同様の音響アーチファクトを生成するように構成されているが、実際の脳刺激には影響を与えない。そのような実施形態において、後部開口部1dは、シャムコイルの電力接続(図示せず)へのアクセスを提供するように構成される。このセットアップは、いくつかの実施形態では、二重盲検プラセボ対照(DBPC)臨床試験に使用される。そのような試行において、システムは、治療対象とオペレーターの両方がシステムが実施する治療モードを十分に知らされないまま、治療対象の一意の識別トークン(例えば、磁気カード)に基づいて、主電磁コイルまたはシャムコイルのいずれかを刺激装置に選択的に接続するように構成することができる。
図13は、いくつかの可能な実施形態の固定構造72の分解斜視図である。この実施形態では、固定構造72は、それぞれ上部および下部のシェル要素72f、72aと、上部および下部シェル要素72fおよび72aの間に互いに上下に配置された第1および第2の中間要素72cおよび72bとを具える。上部シェル要素72fは、側方開口部n3およびn4と、それらの間を通り周辺巻線/ループの高架部分を保持するように構成された細長いチャネルとを構築するように構成される。仕切り要素72eを、いくつかの実施形態では、シェル要素72f内で巻線と金属ねじの間を電気的に絶縁するために、周辺巻線/ループの遠隔部分のワイヤセグメントの上であって上部シェル要素72fの下に位置する絶縁層として利用することができる。いくつかの実施形態では、これらの金属ねじは、コイルアセンブリをヘルメット構造体に連結するためにも使用される。
第1の中間要素72cは、上部シェル要素72fに連結するように構成され、それによって2つの正面開口部n1およびn2を画定する。第1の中間要素72cは、それぞれが内側巻線/ループの高架部分のワイヤセグメントを保持するように構成された複数の弧状チャネルe1、e2、e3、およびe4を具える。弧状チャネルel、e2、e3、e4の内側に保持された、内側巻線/ループの高架部分のワイヤセグメント上に配置された仕切り要素72dを用いて、内側巻線/ループおよび周辺巻線/ループの高架部分間を分離/絶縁することができる。
第1の中間部分72cの底面、および第2の中間部分72bの上面は、それぞれ、対角チャネルLを構築するために使用される対角スリットと、第1と第2の中間部分が互いに取り付けられたときに周辺巻線/ループP1の自由端遠隔部分の通過に使用される正面開口部n6とを具える。第2の中間部分72bは、その底部側に形成され、コネクタ要素を保持するように構成された、前側から後側まで貫通する複数の開放チャネルを具える。底部シェル要素72aは、第2の中間要素72bに取り付けられたときに、正面開口部1a’、n7、n8、1d’を構築し、第2の中間要素72bの底面に形成された開放チャネルを閉じるように構成される。第2の中間部分72bを通る開放チャネルは、正面開口部1a’、n7、n8および1d’と、それぞれの後側開口部(1a、1b、1cおよび1d)との間を連絡する。
図14は、いくつかの可能な実施形態による脳刺激システム80を概略的に示す。脳刺激システム80は、治療対象87の頭の領域を覆うように構成されたコイルアセンブリ84と、コイルアセンブリ84を電気信号で駆動して、対象87の頭の内部に電磁場を誘導するように構成された信号発生器(例えば、神経刺激装置)83と、冷却剤をコイルアセンブリ84に流すように構成された電気ポンプ82と、ポンプ82および信号発生器83を動作させるように構成され動作可能な制御ユニット81とを具える。コイルアセンブリ84は、対象87の頭の領域を覆って電磁場を誘導するように構成された作用コイル部分84aと、作用コイル部分84aから比較的離して配置された高架コイル部分84eと、コイルアセンブリ84の巻線/ループの一部を取り囲んで保持しながら、コイルアセンブリ84の幾何学的寸法を調整し、治療対象87の頭の領域にフィットさせることができるように巻線/ループの他の部分の弾性移動を可能にする支持構造84sとを具える。支持構造84sはさらに、高架コイル部分84eを作用コイル部分84aから/上方に所定の距離で支持し、それによって生成される電磁場が作用コイル部分84aによって生成される電磁場と干渉するのを防ぎ、作用および高架コイル部分84aおよび84e間のエアギャップ84gを維持し、ポンプ82から冷却剤(例えば、冷却ガス/流体)を流してコイルアセンブリ84を冷却するように構成される。支持構造84sは、いくつかの実施形態では、上述の固定構造および/または配線アセンブリ/構造を具える。
コイルアセンブリ84は、対象87の頭上にフィットするように構成された装着可能な構造体(例えば、ヘルメット)85の内側に封入することができる。装着可能な構造体85は、電気信号および冷却媒体をコイルアセンブリ84と通信するように構成されたケーブルアセンブリ85bを具える。ケーブルアセンブリ85bは、ポンプ82からコイルアセンブリ84に冷却媒体を流すように構成された流体導管82iと、コイルアセンブリ84を操作するための信号発生器83からの電気信号といった電気信号をコイルアセンブリ84と通信するための様々な導電体83wを具える。いくつかの実施形態では、コイルアセンブリ84は、動作コイル部分84aに関連する少なくとも1つの特性または状態を測定し、それを示す信号/データ86zを生成するように構成されたセンサデバイス86を具える。したがって、ケーブルアセンブリ85bの導電体83wはまた、信号/データ86zをセンサデバイス86から制御ユニット81に伝達することができる。任意で、しかしいくつかの実施形態では好適には、センサデバイス86は、作用コイル部分84aの巻線/ループの温度を測定するように構成された少なくとも1つの温度センサを具える。
制御ユニット81は、コイルアセンブリ84を動作させるための1つ以上のプログラムモジュール81dを実行するように構成され、動作可能な1つ以上のプロセッサ81pおよびメモリ81mを具える。制御ユニット81は、センサデバイス86からの測定信号/データ86zを処理し、測定信号/データ86zに基づいて特定の速度で導管82iを通して冷却媒体を流すようにポンプ82を作動させるための制御信号82cを生成し、および/または、信号発生器83を操作して、コイルアセンブリに供給される電気信号を生成して治療対象87の頭の内部に電磁場を誘導するように制御信号83cを生成するように構成され得る。いくつかの実施形態では、対象87の頭に取り付けられた1つまたは複数のセンサ要素(例えば、EEG電極)87eを使用して、対象の脳の電気的活動を測定し、それを示す信号/データ87zを生成する。制御ユニット81は、センサ要素87eによって生成された信号/データ87zおよびそれに応答して生成された制御信号82cを処理し、それに応じて信号発生器83によって生成された信号を調整するように構成することができる。
図示されている構成要素と部品の向きに関する上、下、前、後、右、左など用語および類似の形容詞は、これらの図が紙に配置された様式を指し、これらが実際の用途で使用される向きに限定されるものではない。
本出願は上述し、関連する図に示すように、例えば、dTMS/深部rTMS処置を用いて、その頭部領域内に電磁場を誘導することにより対象を治療するために利用可能な電磁コイル構成を提供する。本発明の特定の実施形態を説明したが、当業者は、特に前述の教示に照らして変更を加えることができ、本発明はそれに限定されないことを理解されたい。当業者には理解されるように、本発明は、特許請求の範囲を超えることなく、上記のものからの複数の技術を使用して、非常に様々な方法で実施することができる。

Claims (43)

  1. 治療対象の頭の領域に電磁場を誘導するための電磁コイルアセンブリであって、
    治療対象の頭に近接配置して電磁場を誘導するように構成された作用コイル部分と、治療対象の頭から比較的離れて通り、それによって生成された電磁場が治療対象の頭から実質的に離れて生成されて、前記作用コイル部分によって生成された電磁場と干渉するのが防がれ、これにより前記作用コイル部分によって生成される電磁場を、治療対象の頭の所望の内部領域に実質的に正確に向けられるように構成された高架コイル部分とを規定するように構成された複数の巻線と、
    コイルの巻線の少なくとも一部を囲んで固定するように構成された支持構造であって、当該支持構造によって保持されていない巻線の他の部分の弾性移動を可能にするように構成され、それによって治療対象の頭の領域にフィットするように前記コイルのサイズ調整を可能にする支持構造と、
    支持構造に形成されたエアギャップであって、前記作用コイル部分の巻線に沿って、またはその間に冷却媒体を流すために、前記作用コイル部分と遠隔コイル部分との間の開放通路を維持するエアギャップとを具えることを特徴とする電磁コイルアセンブリ。
  2. 前記電磁コイルが、約7〜10mmの断面積、約500〜800cmの長さ、および約0.01〜0.04オームの総電気抵抗を有するワイヤから作製される、請求項1に記載のコイルアセンブリ。
  3. 前記コイルの複数の巻線のインダクタンスが約13〜20μHである、請求項1または2に記載のコイルアセンブリ。
  4. 前記作用コイル部分の巻線が、治療対象の頭の内側で0.05〜2テスラの範囲の電磁場を生成し、前記電磁コイルの巻線から約0.5〜3cmの距離で約100〜200V/mの電場を確立するように構成され動作可能である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  5. 中間ワイヤによって電気的に接続され、治療対象の頭の領域を覆うように取り付けるための半球ボリュームを画定するように構成された2つのドーム型コイル構造を具え、前記支持構造は、前記ドーム型コイルの上方部分に取り付けられ、それにより、前記ドーム型コイルの横方向の弾性移動が可能になる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  6. 前記支持構造が、前記ドーム型コイルの上方に比較的離れて配置され、前記高架コイル部分を受け入れて保持し、それにより、前記高架コイル部分と前記ドーム型コイルとの間にエアギャップを規定するように構成される配線アセンブリを具え、前記エアギャップは前記コイルを冷却するための冷却媒体を通すように構成されている、請求項5に記載のコイルアセンブリ。
  7. 前記ドーム型コイルの少なくとも一方に結合された1以上の温度センサを具える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  8. 前記ドーム型コイルのそれぞれが、最も内側のループ、最も外側のループ、および前記最も内側のループと最も外側のループとの間で螺旋状に延びる少なくとも1つのワイヤセグメントを含む、請求項5〜7のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  9. 前記中間ワイヤは、一方のドーム型コイルの最も内側のループと他方のドーム型コイルの最も外側のループとの間を接続するように構成され、これらのドーム型コイルの螺旋状ワイヤセグメントは反対方向に巻かれている、請求項8に記載のコイルアセンブリ。
  10. 前記最も内側のループの直径が7〜7.5cmの範囲である、請求項8または9に記載のコイルアセンブリ。
  11. 前記最も外側のループの直径が12〜14cmの範囲である、請求項8〜10のいずれかに記載のコイルアセンブリ。
  12. 各ドーム型コイルが同心ループのグループを含み、各ループは実質的に同じ直径を有する2以上の同心巻線を含む、請求項8〜11のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  13. 隣接配置された同心ループのグループ間の間隔は、0.3〜1cmの範囲である、請求項12に記載のコイルアセンブリ。
  14. 前記ドーム型コイルのループが楕円形状を有し、最も内側のループの長軸および短軸がそれぞれ6.5〜7.5cmおよび7.5〜9cmであり、最も外側のループの長軸および短軸がそれぞれ約11〜13cmおよび13〜15cmである、請求項8〜11のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  15. 前記支持構造が、ドーム型コイルの上部を保持して固定し、前記ドーム型コイル間の角度を約120°〜140°に維持するように構成された固定構造を具える、請求項1〜14のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  16. 前記ドーム型コイル間の距離が2〜7cmの範囲である、請求項15に記載のコイルアセンブリ。
  17. 前記ドーム型コイルの上方セクション間の距離が、1.5〜2.5cmの範囲である、請求項15または16に記載のコイルアセンブリ。
  18. 前記ドーム型コイルの下部セクション間の距離が16〜18cmの範囲である、請求項15〜17のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  19. 前記支持構造は、前記配線センブリを前記固定構造に取り付け、かつその間にエアギャップを維持するように構成された1以上の支持部材を具え、前記1以上の支持部材は、電磁場の干渉を防止するために、前記配線アセンブリを前記巻線ローブの後方に取り付けるように構成された傾斜構成を有する、請求項15〜18のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  20. 前記作用コイル部分を、作用部分から離れた横水平面を通る高架コイル部分に電気的に接続する中間コイル部分を具え、前記コイルアセンブリが、その作用部分が前記対象の頭の内側領域を横断するように構成されている1つまたは複数の内側ループと、その作用部分が前記対象の頭の周辺領域を横断し、それにより前記内側ループの一部を少なくとも部分的に横切るように構成された1つまたは複数の周辺ループとを具え、前記支持構造は、第1の横断面における前記周辺ループの高架部分と、前記第1の横断面に実質的に平行な第2の横断面における前記内側ループの高架部分とを保持し固定し、一方で、前記ループの中間部分と作用部分の弾性運動が可能になるように構成されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  21. 前記第1の横断面は、前記第2の横断面の上に近接配置され、前記第1の横断面を通る周辺ループの遠隔部分は、前記治療対象の前頭面にほぼ平行である、請求項20に記載のコイルアセンブリ。
  22. 前記内側ループのそれぞれの高架部分が弧状であり、それにより高架された周辺および内側ループ部分の異なる向きに影響を与える、請求項20および21のいずれかに記載のコイルアセンブリ。
  23. 前記1つまたは複数の内側ループが、その作用部分が前記対象の頭の上部内側領域を横断するように構成された1または複数の上部中間ループと、その作用部分が前記対象の頭の下部内側領域を横断するように構成された1または複数の下部内側ループとを含む、請求項22に記載のコイルアセンブリ。
  24. 前記上部内側ループの弧状の高架部分が、前記下部内側ループの弧状の高架部分に少なくとも部分的に収容される、請求項23に記載のコイルアセンブリ。
  25. 前記支持構造が、前記周辺ループの高架部分を収容するように構成された細長いチャネルによって接続された2つの側方開口部と、前記細長いチャネルの下を通る複数の弧状チャネルによって接続され前記上部内側ループおよび下部内側ループの遠隔部分を収容するように構成された2つの正面開口部とを含む固定構造を具える、請求項24に記載のコイルアセンブリ
  26. 前記周辺ループ、前記下部内側ループ、および前記上部内側ループの作用部分のワイヤセグメントが、前記対象の頭の側方領域を通過するように構成される、請求項23〜25のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  27. 前記ループは、各ループによって規定される直径に関して降順で上下に配置される、請求項26に記載のコイルアセンブリ。
  28. 前記対象の頭の側方領域を通過するワイヤセグメントは、前記周辺ループのワイヤセグメントが前記下部内側ループのワイヤセグメントの下に位置し、前記下部内側ループが前記上部内側ループのワイヤセグメントの下に位置するように構成される、請求項27に記載のコイルアセンブリ。
  29. 7つの周辺ループおよび2つの上部内側ループを具える、請求項20〜28のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  30. 前記ループのワイヤの断面積が7〜10mmの範囲であり、前記周辺および中間ループが、700〜800cmの範囲の長さを有する連続ワイヤから作製され、前記コイルの電気抵抗は0.01〜0.02オームの範囲である、請求項20〜29のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  31. 前記コイルのインダクタンスが19.4〜19.6μHの範囲であり、前記ループの作用部分が、前記対象の頭の内側深部で0.4〜3.2テスラの範囲の磁場を生成するように構成される、請求項30に記載のコイルアセンブリ。
  32. 前記ループの作用部分が、100〜200V/mの範囲の電界を誘導するように構成されている、請求項31に記載のコイルアセンブリ。
  33. 前記支持構造によって保持されていない巻線部分の弾性運動を維持しながら、ヘルメット構造の内側に取り付けるように構成されている、請求項1〜32のいずれか一項に記載のコイルアセンブリ。
  34. 経頭蓋磁気刺激を適用するためのヘルメットであって、装着可能なハウジングと;当該ハウジングの内側に封入された電磁コイルアセンブリであって、治療対象の頭に近接配置され電磁場を誘導するように構成された作用コイル部分と、治療対象の頭から比較的離れて通り、それによって生成される電磁場が治療対象の頭から実質的に離れて生成され、それらが前記コイルの作用部分によって生成される電磁場と干渉するのを防ぎ、それによって前記作用コイル部分によって生成される電磁場を前記治療対象の頭の所望の内側領域に実質的に正確に誘導できるように構成された高架コイル部分とを規定する複数の巻線を含む電磁コイルアセンブリと;前記コイルの巻線の少なくとも一部を囲んで固定するように構成された支持構造であって、当該支持構造によって保持されていない巻線の他の部分の弾性運動を可能にし、それによって治療対象の頭の領域にフィットするように前記コイルのサイズ調整を実現する支持構造と、前記作用コイル部分の巻線に沿ってまたはその間に冷却媒体を流すために前記作用コイル部分と遠隔コイル部分との間に開放通路を維持するために、前記支持構造とともに形成されたエアギャップと、前記冷却媒体を受け取り、前記コイルアセンブリの巻線に沿って、およびその間に流すように構成された少なくとも1つの空気入口とを具えることを特徴とするヘルメット。
  35. 前記コイルの巻線によって実質的に生成される熱を吸収する領域で、前記コイルアセンブリの1または複数のワイヤに結合された1または複数の温度センサを具える、請求項34に記載のヘルメット。
  36. 前記電磁コイルが、約7〜10mmの断面積、約500〜800cmの長さ、および約0.01〜0.04オームの総電気抵抗を有するワイヤから作製される、請求項34または35に記載のヘルメット。
  37. 前記コイルの複数の巻線のインダクタンスが約13〜20mHである、請求項34〜36のいずれか一項に記載のヘルメット。
  38. 前記作用コイル部分の巻線は、治療対象の頭の内側で0.05〜2テスラの範囲の電磁場を生成し、前記電磁コイルの巻線から約0.5〜3cmの距離で約100〜200V/m約の電場を確立するように構成され動作可能である、請求項34〜37のいずれか一項に記載のヘルメット。
  39. 前記コイルアセンブリが、前記作用部分と高架部分との間の所定のギャップを維持しながら、作用部前記分と隆起部分との間を電気的に接続する中間部分を具える、請求項34〜38のいずれか一項に記載のヘルメット。
  40. 請求項34〜39のいずれか一項に記載のヘルメットにおいて、前記コイルアセンブリは、請求項5〜19のいずれか一項に規定されたように構成される、ヘルメット。
  41. 請求項34〜39のいずれか一項に記載のヘルメットにおいて、前記コイルアセンブリは、請求項20〜33のいずれか一項に規定されたように構成される、ヘルメット。
  42. 脳刺激システムであって、請求項34〜41のいずれか一項に記載の経頭蓋磁気刺激を適用するためのヘルメットと、対象の頭の内側に電磁場を誘導するためにコイルアセンブリを駆動するように構成された信号発生器と、冷却液をコイルアセンブリに流すように構成された電気ポンプと、動作コイル部分に関連する少なくとも1つの特性または状態を測定し、それを示す測定データを生成するように構成されたセンサデバイスと、前記測定データに少なくとも部分的に基づいて、前記ポンプおよび信号発生器を動作させるための信号を生成するように構成され動作可能である制御ユニットとを具えることを特徴とするシステム。
  43. 対象の脳の電気的活動を測定し、それを示す測定された脳波データを生成するために対象の頭に取り付けられた1つまたは複数のセンサ要素を具え、前記制御ユニットは、前記脳波データを処理し、前記信号発生器によって生成される活性化信号を調整するための制御信号を生成するように構成され動作可能である、請求項42に記載の脳刺激システム。
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