JP2021512168A - 有機化合物の塩形態 - Google Patents

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Abstract

4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の塩化合物が開示される。また、塩化合物を製造する方法および塩化合物の製剤を臨床使用のための剤形にする方法も開示される。塩化合物および塩化合物の製剤を臨床使用のための剤形にする方法もまた開示される。

Description

本開示は、FAF−1の阻害剤として有用な塩化合物を含む、様々な製剤および組成物に関する。また、塩化合物を調製するための方法も開示される。
虚血は、1つまたは複数の血管の収縮または閉塞によって引き起こされる、臓器、組織またはその領域への血流の減少を意味する。一度虚血が発生すると、たとえ再灌流が迅速であっても、神経細胞の損傷のために発達する様々な後遺症が続く。このような虚血は、冠状動脈疾患、心血管疾患、狭心症、頭痛、または血管の閉塞または収縮に関連する他の症状で頻繁に起こり、最終的には不可逆的な損傷、すなわち細胞または組織の壊死をもたらす。
虚血再灌流の間の細胞損傷および機能障害に起因する心筋梗塞、不整脈または心不全などの虚血性疾患は、罹患率が高く、死亡率が高く、完全治癒率が低いことから、この分野では、50年間にわたって基礎研究および臨床検討が進行中である[Wang, Q. D. et al., Cardiovasc. Res. 55:25-37, 2002]。特に、虚血再灌流障害は、代謝、免疫応答およびイオン恒常性の変化、酸素フリーラジカルの生成などを含有する様々な生理学的メカニズムを伴うことから、免疫調節、細胞死抑制、イオンチャンネル調節、その他に関連した様々な分野で検討が進められている[Hearse, D. J. et al., Mol. Cell. Biochem. 186:177-184, 1998]。このようなメカニズム研究に基づいて、これまで、新規作用部位に焦点を当てた多くの治療学および外科手術が発展してきたが、虚血再灌流障害から心筋細胞を保護する技術は、まだ商業化されていない。したがって、心筋細胞の虚血性損傷の進行を遅延させることができ、再灌流誘発性損傷を減少させることができる、虚血性心疾患を予防および治療するための薬剤または心臓病を防ぐ薬剤が必要とされている。
さらに、血流の回復により虚血が軽減されると、活性酸素種(ROS)の生成が促進され、グルタチオンの顕著な減少を引き起こし、より重篤な疾患を引き起こすことが明らかになっている。同様の疾患は、心臓、肝臓、肺、膵臓または血管などの様々な種類の臓器の移植手術の様々な技術の間に血流が停止または回復するときに観測され、臓器の切開および除去においても問題となる。疾患を引き起こすと推測される活性酸素および活性フリーラジカルは、組織の細胞の細胞質およびオルガネラ、特に細胞の主要なエネルギー源としてATPを製造するミトコンドリアで検出される。ミトコンドリアでは、上記の活性分子は主に呼吸鎖を介して放出され、その濃度は虚血潅流の間に著しく増加することが観測される。
この点に関し、虚血は細胞死または細胞の壊死を導き、特に再灌流後に生じる細胞死は組織損傷の主な原因であるので、虚血性細胞死は様々な虚血性疾患、例えば、脳虚血、心臓虚血、糖尿病性の心血管疾患、心不全、心筋肥大、網膜虚血、虚血性大腸炎および虚血性急性腎不全の原因である。
脳虚血では、血液供給の減少によるエネルギー源の枯渇が虚血性細胞死を誘発する。そして、虚血性細胞死は細胞膜受容体を過剰に活性化し、それに続いて細胞の外側と内側で、それぞれグルタミン酸およびカルシウムの蓄積、および脂質、蛋白質および核酸の損傷を含有する様々な生化学的変化が起こり、最終的に脳組織損傷に至る(Liu, P. K., J. Biomed. Sci. 10:4-13, 2003; Upton, R, Physiol. Rev. 79:1431-1568, 1999; and Renolleau, S. et al., Stroke 29:1454-1460, 1998)。
虚血性心疾患としての心筋梗塞、心不全および不整脈において、虚血性細胞死は、細胞膜への損傷を引き起こす脂質酵素の活性化、およびその後のpHおよびカルシウム輸送の変化によって起こることが報告されている[Ferrari, R. Rev. Port. Cardiol. 5:7-20, 2000; Webster, K.A. et al., J. Clin. Invest. 104:239-252, 1999; Katz, A. M. et al., J. Mol Cell. Cardiol.2:11-20, 1985; and Vandeplassche, G. et al., Basic Res. Cardiol. 85:384-391 , 1990]。網膜虚血において、グルタミン酸が媒介する網膜細胞の細胞死は、虚血性細胞死によって媒介されることが知られている[Napper, G. A. et al., Vis. Neurosci. 16:149-158, 1999]。結腸への血液供給不足は虚血性細胞死を引き起こし、次いで細胞壊死および血行動態障害による動脈の閉鎖性損傷は虚血性疾患として虚血性大腸炎を引き起こす[Saegesser, F. et al., Pathobiol. Annu. 9:303-337, 1979]。
一方、虚血性細胞死を阻害するテトラサイクリン系抗生物質の1つであるミノサイクリンは、脳梗塞[Yrjanheikki, J. et al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 96: 13496-1 3500, 1999]、心筋梗塞[Scarabelli, T. M. et al., J.Am. Coll. Cardiol. 43:865-874, 2004]および虚血性急性腎不全[Wang, J. et al., J. Biol. Chem. 279:19948-19954, 2004]などの虚血性疾患に有効であることが知られており、虚血性細胞死が上記疾患の原因であることが示唆されている。
さらに、虚血によって誘発される神経細胞の損傷または細胞死は、アルツハイマー病、パーキンソン病、緑内障および糖尿病性の神経障害などの様々な神経系疾患、および脳卒中、頭部外傷、新生児低酸素症に起因する病理の主要な原因であることが知られている[G. J. Zoppo et al., Drugs 54, 9 (1997); I . Sziraki et al., Neurosci. 85, 1101 (1998)]。
式(2)(下記)を有する塩化合物が開示される。
Figure 2021512168
式(2):
[nは1、2、または3であり、
mは0から3までの、非整数であってもよく、mは通常0、0.5、1、2、または3であり、
「Sol」は溶媒分子であり、例えば、水またはC2〜C4のアルコールであってもよく、
は陽イオンであり、例えば、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオンまたは置換アンモニウムイオンであってもよい。]を有する塩化合物。
式2の塩化合物は、化合物1の遊離塩基または双性イオン(後述する)を、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、L−アルギニン、水酸化カルシウム、N,N,N−トリメチルグリシン、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、コリン、ジエチルアミン、L−リシン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、N−エチルグルカミン、酢酸カルシウム、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、N−(フェニルメチル)ベンゼンエタンアミン、アンモニア、酢酸マグネシウム、N−メチルグルカミン、トロメタミン、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、2−(ジエチルアミノ)エタノールまたは2−ジメチルアミノエタノールで処理することによって調製することができる。
図1は、種々の溶媒中の、水酸化カリウムで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図2は、種々の溶媒中の、水酸化ナトリウムで調製された試料のXRPD回折を示している。1はエタノール由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、4は遊離酸由来。
図3は、種々の溶媒中の、L−アルギニンで調製された試料のXRPD回折を示している。2はジイソプロピルエーテル由来、3は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、4は遊離酸由来。
図4は、種々の溶媒中の、水酸化カルシウムで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図5は、種々の溶媒中の、N,N,N−トリメチルグリシンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図6は、種々の溶媒中の、水酸化アンモニウムで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図7は、種々の溶媒中の、水酸化マグネシウムで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図8は、種々の溶媒中の、コリンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図9は、種々の溶媒中の、ジエチルアミンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図10は、種々の溶媒中の、L−リシンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図11は、種々の溶媒中の、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図12は、種々の溶媒中の、N−エチルグルカミンで調製されたXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図13は、種々の溶媒中の、酢酸カルシウムで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図14は、種々の溶媒中の、N−(フェニルメチル)ベンゼンエタンアミンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチルペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図15は、種々の溶媒中の、アンモニアで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図16は、種々の溶媒中の、酢酸マグネシウムで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図17は、種々の溶媒中の、N−メチルグルカミンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図18は、種々の溶媒中の、トロメタミンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチル−ペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図19は、種々の溶媒中の、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリンで調製された試料のXRPD回折を示している。1は4−メチルペンタン−2−オン由来、2はジイソプロピルエーテル由来、3はエタノール由来、4は遊離酸由来。
図20は、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2のPLM分析を示す。
図21は、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2のTGA分析を示す。
図22は、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2の示差走査熱量測定(DSC)分析を示す。
図23A−23Eは、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2のHSM分析を示す。23A:カリウム塩の初期条件、23B:127℃での複屈折の損失、23C:154℃での初期溶融、23D:212℃での二次溶融、23E:再結晶。
図24は、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2のフーリエ変換赤外分光(FT−IR)分析を示す。
図25は、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2の粒度分布(PSD)を示す。
図26は、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2の質量プロットにおけるDVS変化を示す。
図27は、KM−819の第2の調製からのカリウム塩式2のDVS等温プロットを示す。
図28は、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩のPLM分析を示す。
図29A−29Cは、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩のHSM分析を示す。29A:調製した塩、29B:136℃での溶融、29C:再結晶。
図30は、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩のTGA分析を示す。
図31は、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩のDSC分析を示す。
図32は、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩のFT−IR分析を示す。
図33は、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩のシンパテック(Sympatec)粒度分布分析を示す。
図34は、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩の質量プロットにおけるDVS変化を示す。
図35は、KM−819の第2の調製からのナトリウム塩のDVS等温プロットを示す。
図36は、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2のPLM分析を示す。
図37は、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2のTGA分析を示す。
図38は、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2のDSC分析を示す。
図39A−Eは、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2のHSM分析を示す。39A:調製したジエチルアミン塩、39B:154℃での初期溶融、39C:200℃での粒子運動、39D:209℃での二次溶融、39E:再結晶。
図40は、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2のFT−IR分析を示す。
図41は、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2のシンパテック粒度分布を示す。
図42は、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2の質量プロットにおけるDVS変化を示す。
図43は、KM−819の第2の調製からのジエチルアミン塩式2のDVS等温プロットを示す。
図44は、スクリーニング中に得られた塩の5つのXRPD回折パターンのアライメントを示す。スペクトルは2シータスケールで揃えられている。
図45は、塩のスクリーニングからの試料で観測された5つの異なる1H NMR分析のアライメントを示す。当該スペクトルは、DMSOの標準ピークを介して揃えられている。パターンの番号付けはXRPDパターンの番号付けに対応しており、XRPDパターン1を示す塩は多くの場合、NMRパターン1を示す。
アミノピラゾール誘導体は、虚血性細胞死を阻害するということが開示されており、したがって、虚血性細胞死によって媒介される、脳虚血、心臓虚血、糖尿病性の心血管疾患、心不全、心筋肥大、網膜虚血、虚血性大腸炎、虚血性急性腎不全、脳卒中、頭部外傷、アルツハイマー病、パーキンソン病、新生児低酸素症、緑内障、および糖尿病性の神経障害などの虚血性疾患を予防および治療するための薬剤、および移植手術中の臓器を保護するための薬剤として使用することができる。
化合物1(KM−819)はパーキンソン病の治療に有用な新規アミノピラゾール誘導体である。開示された化合物1(KM−819)は、W02008/051047(すべての目的のために、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)に記載されたように合成することができ、白色の結晶性粉末を提供する。化合物1(KM−819)の最初の分析は、遊離酸または双性イオンとして、材料についてより理解し、化合物1(KM−819)と調製した任意の塩の間の比較を行うことができるよう基準データを提供するために実施された。
当業者は、化合物1がアニオンを形成することができるカルボキシレート基と、陽イオン性第四級アミンを形成することができる窒素中心と、の両方を含有することを理解する。したがって、“化合物1”は、化合物1の溶液のpHに依存して、化合物の遊離酸または双性イオンの形態のいずれかを参照することができる。
Figure 2021512168
化合物1(KM−00819)の溶解度評価を、水および多様な範囲の有機溶媒を使用して行った。塩のスクリーニング中の使用に適した溶媒のリストを当該評価から決定した。溶媒スクリーニングの完了時に、塩形態を生成する試料の能力を試験するために、1.1当量の水酸化ナトリウム(水溶液)を各試料に添加した。水酸化物を添加すると、いくつかの試料から濁った沈殿が形成し、塩の形成がおそらく起こったであろうことを示し、塩の形成から単離した固体のXRPD分析で、5つの異なる回折パターンが観測された。(例えば、実施例8および図10〜図19および図44を参照されたい。)回折パターンを示す試料の1H NMR分析を使用し、以下に説明するように、KM−819の塩形態を調製する際に使用するのに最も適した溶媒を決定した。図45は、塩のスクリーニングからの試料の代表的な1H NMR分析のアライメントを示す。
<塩のスクリーニング>
塩のスクリーニングは、実験ごとに3種の溶媒および22種の塩基と約25mgの化合物1(KM−819)を使用して行われ、1:1.1(遊離酸:塩基)の比率で添加された。調製後、濾過およびXRPDによる分析の前に、試料を5日間静置させた。塩が完全に溶媒に可溶性のままである場合には、溶媒を試料からゆっくりと蒸発させた。
新しいXRPDパターンを示す塩の水溶性評価を行い、50℃(1.25mg/mlの濃度)で一晩振盪した後に完全または部分溶解を示したものを1H NMRでさらに分析した。いくつかの塩はXRPDパターンおよび1H NMR化学シフトの違いによって示されるような多形性を示した。
本明細書に開示されているのは、KM−819の新規な薬学的に受容可能な固体形態およびその塩およびそれらの調製の方法である。これらの形態は、塩または塩基を調製し、臨床使用のためにそれらの製剤を調製することで使用することができる。
本明細書に開示されているのは、4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(KM−819)の結晶または非晶質形態の新規な薬学的に許容される塩およびそれらの製造の方法である。これらの塩は、KM−819の他の塩または遊離塩基形態を調製するため、および臨床使用のためにその製剤を調製するために使用することができる。
本発明は、下記式2に従った塩および/または溶媒和物(水和物)化合物に関する。
Figure 2021512168
式2において、nは1、2または3の整数であり、
mは0から3までの、例えば0.5や1.5などの非整数であってもよく、
「Sol」は溶媒分子であり、例えば、水またはC2〜C4アルコールであってもよく、
は陽イオンであり、例えば、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アンモニウムイオンまたは置換されたアンモニウムイオンであってもよい。
式2の塩化合物は、化合物1の遊離塩基または双性イオンを、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、L−アルギニン、水酸化カルシウム、N,N,N−トリメチルグリシン、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、コリン、ジエチルアミン、L−リシン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、N−エチルグルカミン、酢酸カルシウム、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、N−(フェニルメチル)ベンゼンエタンアミン、アンモニア、酢酸マグネシウム、N−メチルグルカミン、トロメタミン、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、2−(ジエチルアミノ)エタノールまたは2−ジメチルアミノエタノールで処理することによって調製することができる。
式2の塩化合物のいくつかの例では、mは0.5または1であってもよい。そのような例では、Xは、カリウムイオン、ナトリウムイオンまたは第四級メチルアミンまたは第四級エチルアミンであってもよい。
塩化合物2は、代替的または追加的に水、エタノールまたはジイソプロピルエーテル、またはそれらの2種または3種のいずれかの混合物を含有する、これらのような溶媒和物の形態であってもよい。溶媒分子は、水分子および化合物1イオンのいずれかまたは両方に対して非整数比で存在することができ、例えば、化合物1イオンの分子あたり0.1、0.2、または0.5溶媒分子である。溶媒分子は、水分子および化合物1イオンのいずれかまたは両方に対して整数比で存在することができ、例えば、化合物1イオンの分子あたり1または2の溶媒分子である。
また、式(2):
Figure 2021512168
[式中、
nは1、2、または3であり、
mは0から3であり、
は陽イオンであり、
「Sol」は溶媒分子である。]を有する塩化合物を調製する方法であって、
i)有機溶媒または水と混合した有機溶媒に式2の化合物の遊離酸の形態を溶解すること;
ii)式2の遊離酸化合物を滴定するのに必要な化学量論量を超えた塩基を、過剰に添加して、式2の塩化合物の沈殿物を形成すること;および
iii)沈殿物を集めて塩化合物2を得ること
を含む、方法も開示される。
このような方法では、有機溶媒は、1,1−ジメトキシエタン、アセトニトリル、エタノール、1,2−ジクロロエタン、ベンゾニトリル、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アニソール、ヘプタン、2−ブタノール、クメン、ヘキサン、2−プロパノール、シクロヘキサン、酢酸イソプロピル、4−メチル−ペンタン−2−オン、ジクロロメタン、メタノール、アセトン、ジイソプロピルエーテル(DIPE)、酢酸イソブチル、テトラリン、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)、N−メチルピロリドン、tert−ブチルメチルエーテル(TMBE)、ニトロメタン、ピリジン、またはテトラヒドロフラン、またはこれらの2種または3種のいずれかの混合物であってもよい。
方法のいくつかの実施態様では、有機溶媒は、エタノールまたはジイソプロピルエーテル(DIPE)であってもよい。
方法のいくつかの実施態様では、塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウム、アンモニア、第4級ジメチルアミンの塩または第4級ジエチルアミンの塩であってもよい。
有機溶媒としてエタノールまたはDIPE、および塩基として水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは第四級ジメチルアミンの塩または第四級ジエチルアミンの塩を使用する組み合わせを使用してもよい。
場合によっては、エタノールまたはDIPEが有機溶媒として使用される。
水は有機溶媒と混合してもよく、そして場合によっては、水はエタノールまたはDIPEと混合してもよい。
水が有機溶媒と混合される任意の実施形態において、例えば、水は極性有機溶媒と混合され、極性有機溶媒に対する水の比率は5:1から10:0.1の範囲にわたってもよい。
遊離塩基(双性イオン)化合物1は、緩衝化されていない水、一連の有機溶媒、有機溶媒の混合物および溶媒と緩衝化されていない水との混合物に溶解してもよい。評価した溶媒は、1,1−ジメトキシエタン、アセトニトリル、エタノール、1,2−ジクロロエタン、ベンゾニトリル、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アニソール、ヘプタン、2−ブタノール、クメン、ヘキサン、2−プロパノール、シクロヘキサン、酢酸イソプロピル、4−メチル−ペンタン−2−オン、ジクロロメタン、メタノール、アセトン、ジイソプロピルエーテル(DIPE)、酢酸イソブチル、テトラリン、トルエン、メチルエチルケトン、N−メチルピロリドン、tert−ブチルメチルエーテル、ニトロメタン、ピリジン、テトラヒドロフランであった。溶解度試験例の結果を以下のテーブル2に示す。
有機溶媒は、純粋な、または2種または3種またはそれ以上の有機溶媒の混合物として使用してもよい。遊離塩基(双性イオン)化合物1の溶媒として、水のみを使用してもよいし、水を1種またはそれ以上の有機溶媒と混合してもよい。好ましくは、純粋な極性有機溶媒または溶媒混合物、または極性有機溶媒の水の混合物を使用して、遊離塩基または双性イオン性化合物1を溶解する。
二成分混合物の場合、溶媒混合物中の有機溶媒(好ましくは極性有機溶媒)に対する水の比率は、1:10から1:0.1、または1:5から1:0.1、または1:2−1:0.1、または1:2−1:0.5、または約1:1であってもよい。
<塩の形成>
本開示の塩化合物を調製するための一般的な方法は、以下のスキームに例示される。
スキーム1は、十分に確立された化学を利用する一般的なルートに従った塩形態の合成を示す。
Figure 2021512168
遊離酸化合物1を秤量して容器に添加し、次いで溶媒を容器に添加する。それから、溶媒中で1Mストック溶液として調製した約1.1当量の塩基を添加する。塩基添加時の試料の濁りは、塩の形成が起こっていることを示す。静置後(室温で数時間放置)、試料をろ過し、真空で乾燥し、次いで様々な方法で特徴づけた。
塩の形成に使用される塩基は、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、L−アルギニン、水酸化カルシウム、N,N,N−トリメチルグリシン、水酸化アンモニウム、水酸化マグネシウム、コリン、ジエチルアミン、L−リシン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、N−エチルグルカミン、酢酸カルシウム、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、N−(フェニルメチル)ベンゼンエタンアミン、アンモニア、酢酸マグネシウム、N−メチルグルカミン、トロメタミン、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、2−(ジエチルアミノ)エタノールまたは2−ジメチルアミノエタノールであってもよい。
多くの有機化合物は、非晶質または結晶状態であってもよい、異なった固体形態で存在する。
化合物が異なる結晶相で結晶化する能力は多形と呼ばれる。多形体という用語は、非晶質相(無秩序)、水和物(結晶格子中に存在する水)および溶媒和物(結晶格子中に存在する水以外の溶媒)を含有してもよい。
異なる結晶変態は異なる結晶構造および異なる自由エネルギーを有するため、多形は融点、密度、溶解度、化学的安定性および最終的に生物学的利用能などの異なる物理−化学的性質を示す。
塩化合物2の4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の好ましい塩の例は、以下である。
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸および水酸化カリウムの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸および水酸化ナトリウムの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸および水酸化アンモニウムの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびコリンの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびジエチルアミンの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびL−リシンの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびN、N’ジベンジルエチレンジアミンの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびN−エチルグルカミンの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸および酢酸カルシウムの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびN−(フェニルメチル)ベンゼンエタンアミンの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸および酢酸マグネシウムの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびN−メチルグルカミンの塩、
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびトロメタミンの塩、および
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸および4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリンの塩。
塩の形成段階から単離した多くの固体はXRPD分析(固体が結晶性であることを示す)で回折パターンを示し、いくつかは遊離酸化合物1のものとは異なる回折パターンを示した。多くの場合、結晶性固体の1H NMR分析は、化合物1中の−COOH基がイオン化していることを示した。
塩の形成に使用するのに適した溶媒は、遊離酸化合物1を完全に溶解する溶媒であり、化合物1から塩化合物2の調製に使用するために適した塩基は、化合物1のカルボン酸水素を完全に置換する塩基である。
Figure 2021512168
以下の実施例では、代表的な実施形態の調製および詳細な特徴付けを記載する。
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(化合物1)をWO2008/051047に記載されているように合成し、白色の結晶性粉末を得た。
実施例の試料は、開示された方法(実施例1、2、4、5)によって合成し、XRPD、1H NMR、HPLC化学純度および溶解度により分析した。
<使用機器>
40μLアルミ製皿(ベント付き)を使用したPerkin Elmer PYRIS 1 DSC。データ収集および分析はPerkin Elmerの制御および分析ソフトウェア、バージョン11.0.2.0468を使用して行った。
5mmQNPプローブを備えたBruker 400 Avance分光計。分析は、ACD Laboratories 1D NMRプロセッサー、バージョン、12.01を用い、機器の制御およびデータ収集は、Top Spin バージョン1.3を使用して行った。
減衰全反射(ATR)モジュールを用いたJasco 420 FTIR。分析およびデータ収集は、Jasco Spectra Manager ソフトウェア、バージョン1.51.00(ビルド1)を使用して行った。
偏光光学顕微鏡のために、6つの対物レンズ(2.5x、4x、10x、20x、40xおよび100x)および1/10λの波長板を備えたOlympus BX 53顕微鏡。Sony ICX252 progressive scan interline 3.3MP CCDカメラ。顕微鏡はLinkam LTS420 加熱/凍結ステージも備えた。
PLM:Qcapture−Pro バージョン7 イメージングソフトウェアによるデータ分析と画像取り込み。
HSM:Linksys 32DV温度制御およびデジタル映像取り込みソフトウェアによるデータ分析と画像取り込み。
9mm空洞および平板試料ホルダーを使用したBruker−AXS D8 Advance XRPD。装置制御およびデータ収集は、Diffrac Plus XRD コマンダー制御ソフトウェア バージョン2.6.1を備えたPCを使用して行い、記録されたデータの分析はEva バージョン 18.0.0.0で行った。
DVS固有の制御ソフトウェア バージョン1.0.6.0を使用するSMS DVS固有の動的水蒸気吸着装置。データの分析は、マイクロソフトエクセルに組み込まれたDVS分析スイートバージョン 7.0.13.1マクロプログラムを使用して行った。分析は0〜90%RHのwt%変化として行い、また等温プロットも調べた。
セラミックるつぼにアルミ製皿(ベント付き)を使用したPerkin Elmer TGA PYRIS 1。データ分析および収集は、Perkin Elmerの制御および分析ソフトウェア、バージョン11.0.2.0468を使用して行った。
iTEVAソフトウェアを使用したThermo−Fisher iCAP 6500 ICP−OES。
Metrohm 852 Titrantoは、容積測定および電量測定のKFユニットを組み合わせたものである。全ての試料を、容積測定カールフィッシャーモジュールを用いて分析した。
PDA2996プローブを備えたWaters−Alliance 2695 HPLCスペクトロメーター。システム制御および処理はEmpower 3 ソフトウェアビルド3471で行った。
加熱モジュール付HeidolphTitramax 1000。
実施例1:1500pLの添加の前に、約25mgの化合物1、4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸カリウム塩(KM−00819)を、2mLのHPLCバイアルに秤量した。結果として生じたスラリーに60ulの水中の(1M濃度の)1.1当量の水酸化カリウムを添加した。試料を、8時間サイクル(室温で4時間、続いて50℃で4時間)を使用して5日間、静置サイクルに置いた。静置後、試料を再検査し、次いで濾過し、真空で乾燥した。
実施例2:4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸カルシウム塩。
テーブル1に記載のとおり1500μLの溶媒を添加する前に、約25mgの化合物1(KM−00819)を、2mLのHPLCバイアルに秤量した。結果として生じたスラリーに1.1当量の水酸化カルシウム(5.6pg)を固体として添加した。試料を、8時間サイクル(室温で4時間、続いて50℃で4時間)を使用して5日間、静置サイクルに置いた。静置後、試料を再検査し、次いで濾過し、真空で乾燥した。
実施例3:4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸の追加の塩。
実施例1または実施例2と同様の方法により、以下の化合物の塩を調製した。
Figure 2021512168

Figure 2021512168

Figure 2021512168

Figure 2021512168
実施例4:4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸ナトリウム塩。
60mLのDIPEを各容器に添加する前に、約1gの化合物1を3×100mLのバイアルに秤量した。結果として生じた懸濁液に、水中の1Mストック溶液として調製した水酸化ナトリウム1.1当量を添加した。塩基を添加すると、反応混合物が白濁するのが観測され、これは塩の形成が起こっていたことを示す。静置後(実施例1と同様に)、試料を濾過し、真空で乾燥した。
実施例5:4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸カリウム塩。
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸および水酸化カリウムの塩を、実施例4に記載したものと類似の手順を使用して調製した。
実施例6:4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびジエチルアミン。
4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびジエチルアミンの塩を、実施例4に記載したものと類似の手順を使用して調製した。
実施例7:4−(2−((4−ブロモフェニル)チオ)アセトアミド)−1−フェネチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸およびジエチルアミン。
480mLのDIPEを添加する前に、約8gの化合物1の遊離酸を500mLのガラス容器に秤量した。結果として生じた懸濁液に、DIPE中の1Mストック溶液として調製したジエチルアミン1.1当量を添加した。塩基を添加すると、試料が反応混合物から沈降するのが観測され、塩の形成が起こったことが示された。次いで、試料の静置を4日間行った(50℃で4時間および室温で4時間の8時間サイクル)。静置後、試料を濾過し、40℃で、2日間真空で乾燥した。
実施例8:様々な溶媒への溶解性
溶媒を100〜250pL刻みで最大1750pLまで増加させて添加する前に、約10mgの化合物1の遊離酸を2mLのHPLCバイアルに秤量した。溶媒を添加するたびに、溶解を促進するために試料を短時間振盪し、残留固体の徴候がないか視覚的に検査した。いったん溶媒の最大量を添加し、1.1当量の1Mの水酸化ナトリウム(水溶液)溶液も添加し、どの溶媒が適切な塩形態をもたらすかについての兆候が与えられた。試料を2日間の静置の前に、目視検査し、その後全てを再び検査した。次いで、全ての試料を室温で蒸発させ、固体材料を生成させた。
静置後のXRPDによる回収固体の分析は、頻繁に観測される、試験したほとんどの溶媒から調製したナトリウム塩で観測される回折パターン(パターン1)があることを示した。しかしながら、4つの追加のパターンも、あまり一般的ではないが同定された。これらの5つのパターンを示す塩をさらに1H NMRで分析し、そこから、以下の結論を導いた。
パターン1:結晶性ナトリウム塩(試験した溶媒の大部分から)
パターン2:ナトリウム塩の溶媒和物(2−ブタノールおよび2−プロパノールから)
パターン3:起こり得る新しい多形(4−メチルペンタン−2−オンから)
パターン4:不明な汚染物を含んだナトリウム塩(アセトンから)
パターン5:ナトリウム塩のヘミエタノエート(エタノールから)。
次のピークのリストを使用して、これらのパターンの1つを別のパターンと区別することができる。2シータの値は小数点以下2桁に丸められる。
パターン1は、4.68、6.54、9.24、10.30、13.80、14.54、16.60、18.48、18.96、20.60、22.18、23.04、23.49、24.83、25.76、26.15、26.97、27.72、28.09、28.91、29.63、30.71、31.03、31.41、32.10、32.45、32.75、33.48、33.76および34.74の2シータのピークによって特徴付けられる。
パターン2は、7.00、11.61、15.75、19.19、20.30、20.86、23.19、26.08、26.72および29.29の2シータのピークによって特徴付けられる。
パターン3は、6.71、9.47、10.59、13.13、14.06、14.86、16.30、16.90、17.64、18.81、19.28、20.92、22.49、23.39、23.80、24.73、25.12、26.05、26.45、27.27、27.66、28.35、28.79、29.20、29.92、31.00、32.46、34.01および35.09の2シータのピークによって特徴付けられる。
パターン4は、3.76、6.47、7.46、8.28、8.63、11.34、14.49、15.78、18.96、19.27、19.97、21.64、22.16、23.24、25.67、27.61、29.77および33.27の2シータのピークによって特徴付けられる。
パターン5は、5.30、5.83、7.09、10.57、10.97、11.75、13.02、13.80、17.38、17.97、18.23、18.75、21.26、22.10、23.13、23.50、25.17、26.84、27.39、28.76、29.14、29.57、30.05、31.18、32.15、33.44、35.06、36.29および39.26の2シータのピークによって特徴付けられる。
テーブル2に溶解度スクリーニングの結果を示す。
Figure 2021512168

Figure 2021512168

Figure 2021512168
実施例9:粉末X線回折(XRPD)分析
試料は、0バックグラウンドシリコーンウェハー(5 1 0)を取り付けた試料ホルダー上にこれらを被覆することによって調製した。分析は、40k、V40mAで作動するCu Ka X線源およびLynxEyeTM検出器を使用して行った。全試料を2〜40°2θの範囲にわたって分析した。
XRPD分析は、塩が遊離酸化合物1と比較して、新規な結晶パターンをもった結晶性固体を生成し、さらに試料は部分的な結晶パターンを与えることを示した(テーブル3および図1〜19および44を参照)。
Figure 2021512168

Figure 2021512168
実施例10:水溶性
水溶性評価は、XRPDにより独特なパターンを示した各固体の約5mgを使用して行った。目視検査の前に、これらの試料を、最大4000pLまでの脱イオン水の一定分量に添加し、試料を添加の間に振盪して溶解を促進した。室温ではいずれの試料も溶解しないことが観測されたが、50℃で一晩振とうした後、5試料が完全溶解したことが観測され、さらに7試料が部分溶解した。
約50mgの各塩を、1mLの脱イオン水を添加する前に、2mLのHPLCバイアルに秤量した。次いで、試料を予め秤量したフィルターカートリッジに濾過する前に、25℃で24時間振盪し、真空下で一晩乾燥させ、再度秤量し、これから溶解度を算出した。実験は50℃でも繰り返した(テーブル4参照)。
Figure 2021512168
実施例11:プロトン核磁気共鳴分光法(NMR)
NMR分析のための試料は、d−DMSOに溶解する前に、1.5mLのHPLCバイアルに5〜7mgの試料を秤量することにより調製し、次いで、試料を、分析のために場とあった5mmNMR管に移した。標準的な装置設定を使用して試料の分析を行った。
スクリーニング中に調製した完全に可溶または部分的に可溶な塩の1H NMRデータは、遊離酸のそれと比較して、カルボキシレート基の周りのプロトンに関連したピークに対して全て異なる化学シフトを有することを示した。これは塩の形成を示す(遊離酸化合物1の9.91、8.22、4.38および4.03におけるピークはシフトにおいて最も顕著な変化を示す、テーブル5参照。いくつかの試料は、不十分な乾燥または溶媒和物の形成のいずれかの結果であり得るNMRに存在する溶媒も示し、水もすべてのNMRデータに見られたが、これは調製に関係しているかもしれない。1H NMRによって対イオンが可視化される場合には、それも定量された(テーブル5参照)。
Figure 2021512168
実施例12:示差走査熱量測定(DSC)
約1〜3mgの試料を、分析天秤を使用して、予め秤量したアルミニウムDSC皿上に置いた。試料を10℃/分で、室温から分解点より約5℃高い温度まで、窒素雰囲気下で加熱した。各データセットを熱の事象について調べた。
実施例13:フーリエ変換赤外分光法(FT−IR)
約1〜2mgの試料をATRモジュールの結晶上に置き、所定の位置に固定した。生成したすべてのデータを、分析ソフトウェアの中でバックグラウンドを除去することによって修正した。
実施例14:偏光顕微鏡法(PLM)
1〜2滴の浸漬油およびガラスカバースリップを使用してガラス顕微鏡スライド上に試料を調製した。試料の光学的評価を、交差、部分的交差および非交差位置に偏光子を持つ適切な対物レンズを使用して行った。
実施例15:ホットステージ顕微鏡(HSM)
試料をガラス顕微鏡スライド上に調製し、TGAおよびDSCで使用した温度プロファイルを模倣し、10℃/分で試料の融点まで加熱させた後、強制冷却せずに室温まで冷却した。
実施例16:動的水蒸気吸着(DVS)
約10〜15mgの試料を、分析のために差し出す前に、ステンレス鋼DVSバスケットに秤量した。試料は0〜90%RHの範囲で、湿度段階ごとに最大6時間分析した。各試料を二度サイクルにさらした。全試料のXRPD分析をDVS後に行った。
実施例17:熱重量分析(TGA)
試料を窒素ガス気流下で10℃/分(特に指示の無い限り)で室温から400℃に加熱した。各データセットを調べて、試料の質量損失および分解温度を決定した。
実施例18:誘導結合プラズマ(ICP)
試験試料約0.10gを硝酸5mLで蒸解し、脱イオン水で定容した。次いで、試験試料をさらに希釈し、一連の校正標準に対して分析して、ナトリウムおよびカリウム含量を決定した。
実施例19:カールフィッシャー
約0.05gの試験試料をKF容器に戻し秤量し、Hydranal(R)−コンポジット5で滴定し、塩の%含水量を決定した。
実施例20:粒子径
分散剤:空気、レンズ:R3(カリウムおよびジエチルアミン)およびR5(ナトリウム)、圧力:4bar、供給速度:40mm/s、光学モデル:フラウンホーファー、測定時間:5秒、試料を乾燥粉末として二部ずつ分析し、記録された値の平均を報告した。
実施例21:HPLC
流量:3.03mL/min、方法:アイソクラティック、カラム温度:25℃、波長範囲:190〜400nm、溶媒A:25mM酢酸アンモニウム緩衝液−pH5.5(30%)、溶剤B:MeOH(70%)、注入量:15μL,実行時間:20分。
実施例22:空腹時における人工腸液/摂食時における人工腸液/溶解性
1mLの空腹時における人工腸液(FaSSIS)溶液を添加する前に、約25mgの各塩を2mLのHPLCバイアルに秤量した。次いで、予め秤量したフィルターカートリッジに濾過する前に、試料を37℃で24時間振盪し、真空下で一晩乾燥させ、再度秤量し、これから溶解度を算出した。実験はまた、摂食時における人工腸液(FeSSIF)溶液を使用して繰り返された。
実施例23:pH1安定
1mLのpH1の緩衝液を添加する前に、約25mgの各塩を2mLのHPLCバイアルに秤量した。次いで、SPEカートリッジに濾過する前に、試料を37℃で4時間振盪し、一晩乾燥させた。
実施例24:pH
分析の前に、5mLの脱イオン水に各塩の飽和溶液を室温で調製した。
Figure 2021512168

Figure 2021512168

Figure 2021512168
Figure 2021512168

Figure 2021512168
Figure 2021512168

Figure 2021512168

Figure 2021512168
<製剤>
開示された式2の塩は酸性条件下では安定ではないので、臨床使用のための製剤は、胃の中の条件下(例えば「腸溶性の」製剤)で生存するように、または経口経路(例えば注射またはパッチによって)以外で投与されるように、適切な緩衝および/または被覆を用いて調製されるべきである。
経口投与、注射、経皮パッチによる投与および、香味剤、緩衝剤、担体などの賦形剤を含有するようなものための剤形での式2の塩の調製および剤形の包装は、当業者の技術の範囲内であると考えられる。例えば、すべての目的のため、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Remington: the Science and Practice of Pharmacy, 22nd Ed., c . 2013 by Pharmaceutical Pressを参照されたい。製剤は、1〜1000mg/日の範囲の用量を被験体に提供するように、または1〜100mg/日の範囲の用量を被験体に提供するように、または10〜100mg/日の範囲の用量を被験体に提供するように調製および投与されるべきである。

Claims (19)

  1. 式(2):
    Figure 2021512168
    [式中、
    nは1、2または3であり、
    mは0、0.5、1、2、または3であり、
    は陽イオンであり、および
    Solは溶媒分子である。]
    を有する塩化合物。
  2. がカリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、または置換されたアンモニア分子である、請求項1に記載の塩化合物。
  3. が、コリン、ジエチルアミン、ジメチルアミン、L−リシン、N、N’−ジベンジルエチレンジアミン、N−エチルグルカミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピロリジン、N−(フェニルメチル)ベンゼンエタンアミン、アンモニア、酢酸マグネシウム、N−メチルグルカミン、トロメタミン、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン、2−(ジエチルアミノ)エタノール、2−ジメチルアミノエタノールから成る群から選択される第四級アミンである、請求項1に記載の塩化合物。
  4. がカリウムイオン、ナトリウムイオン、または第四級ジメチルアミンまたは第四級ジエチルアミンである、請求項1に記載の塩化合物。
  5. mが0.5または1である、請求項1に記載の塩化合物。
  6. mが0.5または1である、請求項4に記載の塩化合物。
  7. 4−メチル−ペンタン−2−オン、エタノールまたはジイソプロピルエーテルをさらに含有する溶媒和物である、請求項1に記載の塩化合物。
  8. エタノールまたはジイソプロピルエーテルをさらに含有する溶媒和物である、請求項4に記載の塩化合物。
  9. 式(2):
    Figure 2021512168
    [式中、
    nは1、2または3であり、
    mは0、0.5、1、2、または3であり、
    は陽イオンであり、および
    Solは溶媒分子であるである。]を有する塩化合物を調製する方法であって、
    i)有機溶媒または水と混合した有機溶媒に式2の化合物の遊離酸の形態を溶解すること;
    ii)式2の遊離酸化合物を滴定するのに必要な化学量論量を超えた塩基を、過剰に添加して、式2の塩化合物の沈殿物を形成すること;および
    iii)沈殿物を集めて塩化合物2を得ること
    を含む、方法。
  10. 前記有機溶媒が、1,1−ジメトキシエタン、アセトニトリル、エタノール、1,2−ジクロロエタン、ベンゾニトリル、酢酸エチル、1,4−ジオキサン、アニソール、ヘプタン、2−ブタノール、クメン、ヘキサン、2−プロパノール、シクロヘキサン、酢酸イソプロピル、4−メチルペンタン−2−オン、ジクロロメタン、メタノール、アセトン、ジイソプロピルエーテル(DIPE)、酢酸イソブチル、テトラリン、トルエン、メチルエチルケトン(MEK)、N−メチルピロリドン、tert−ブチルメチルエーテル(TMBE)、ニトロメタン、ピリジンまたはテトラヒドロフラン、またはそれらの2種または3種のいずれかの混合物である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記有機溶媒がエタノールまたはジイソプロピルエーテル(DIPE)である、請求項9に記載の方法。
  12. 前記塩基が水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは第四級ジメチルアミンの塩または第四級ジエチルアミンの塩である、請求項9に記載の方法。
  13. 前記塩基が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは第四級ジメチルアミンの塩または第四級ジメチルアミンの塩である、請求項11に記載の方法。
  14. 前記溶媒が、極性有機溶媒と混合された水である、請求項9に記載の方法。
  15. 極性有機溶媒に対する水の比率が5:1から10:0.1の範囲である、請求項14に記載の方法。
  16. 溶媒が極性有機溶媒と混合された水である、請求項11に記載の方法。
  17. 極性有機溶媒に対する水の比率が5:1から10:0.1の範囲である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記溶媒が、極性有機溶媒と混合された水である、請求項12に記載の方法。
  19. 極性有機溶媒に対する水の比率が5:1から10:0.1の範囲である、請求項18に記載の方法。
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