JP2021508203A - 低電力高速スマートスキャニングのための通信装置および通信方法 - Google Patents

低電力高速スマートスキャニングのための通信装置および通信方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、動作時に、アクセスポイント(AP)から、WURディスカバリーフレームの送信に使われる少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルを示すエレメントを受信する、主無線(PCR)回路と、動作時に、WURディスカバリーフレームについてWURディスカバリーチャネルをスキャンするために使われるウェイクアップ受信機(WURx)回路と、動作時に、PCR回路またはWURx回路で受信された情報に基づいて、該WURx回路に、少なくとも1つのWURディスカバリーチャネル中のWURディスカバリーチャネルをスキャンするよう指示するコントローラであって、この情報は少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルの各々に対するAPの数を表し、これらAPの各々は前記WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している、該コントローラと、を含む通信装置を提供する。【選択図】図7

Description

本開示は、一般に通信装置および通信方法に関する。
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers(米国電気電子技術者協会))802.11baタスクグループは、現在、ウェイクアップ無線(WUR:wake−up radio)装置のオペレーションに関するワイヤレス通信技術の標準化のプロセスを進めている。このWUR装置は、主無線(PCR:primary connectivity radio)装置の随伴無線装置であり、同じ周波数帯のレガシーIEEE802.11デバイスとも共存する。このPCRは、既存の主流のIEEE 802.11改正(802.11a、802.11g、802.11n、もしくは802.11ac)のいずれであってもよく、さらには他の適用可能な将来の改正(例えば、802.11ax)であってもよい。WUR装置の目的は、有効なウェイクアップ・パケットの受信に応じPCR装置のスリープ状態からの移行をトリガすることであり、このPCRは主ワイヤレス無線機として使われる。PCR装置は、アクティブな通信の間だけオンになっており、アイドルリスニングの間は、PCR装置はオフになっておりWUR装置だけが作動している。WUR装置は、1ミリワットより小さなアクティブ受信機の電力消費を有することを期待されており、これはPCR装置のアクティブ受信機の電力消費よりも相当に小さい。WUR装置を備えたデバイスは、WURデバイスと呼ばれることもあり、WURモードとは、WURだけが作動し、PCRはオフである動作モードを称し得る。また、802.11baタスクグループは、現在、WUR装置を利用することによって、ネットワーク検出(ディスカバリー)手順を強化することを検討している。WUR装置を利用するネットワーク検出手順は、PCRスキャニングまたは単にスキャニングと呼ばれることもある、PCRを使ったネットワーク検出と区別するために、スマートスキャニングとして知られていることがある。
IEEE802.11ba改正は、通信デバイスが、通常、バッテリで電力供給されており、適度な低遅延を維持しながらバッテリの寿命を延長することが極めて望ましい用途およびモノのインターネットInternet−of−Things(IOT)を使用するケースを主な対象としている。また一方、スマートスキャニングのためWUR装置を実装するデバイスは、主たるモチベーションがバッテリの節電よりもむしろより迅速なネットワーク検出である、スマートフォンまたはタブレットなどの主流のデバイスであってもよい。
IEEE規格802.11−2016 IEEE規格802.11ai−2016 IEEE規格802.11ah−2016 IEEE 802.11−17/0575r7、Specification Framework for TGba、2017年11月 IEEE 802.11−17/0029r10、WUR Usage Model Document IEEE 802.11−17/1608r6: Update on WUR discovery frame for smart scanning
チャネルスキャニングおよびネットワーク検出は、通常、多くの時間を要し、その結果、ワイヤレスデバイスは、新規接続のセットアップ、またはローミング目的のためのスキャニングで、バッテリのかなりの部分を消費し得る。さらに、VOIP(Voice over IP(ボイスオーバーアイピー))またはビデオ電話など遅延に過敏なアプリケーションの或るタイプについては、スキャニング遅延は、ローミングの間に中断をもたらすこともある。
本開示の或る非限定の例示的な実施形態は、このスキャニング遅延を低減する手段の提供を容易化する。
1つの一般的態様において、本明細書で開示される技法は、動作時に、アクセスポイント(AP:Access Point)から、WURディスカバリーフレームの送信のために使われる少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルを示すエレメントを受信する、主無線(PCR)回路と、動作時に、WURディスカバリーフレームについてWURディスカバリーチャネルをスキャンするために使われるウェイクアップ受信機(WURx)回路と、動作時に、PCR回路またはWURx回路で受信された情報に基づいて、WURx回路に、少なくとも1つのWURディスカバリーチャネル中のWURディスカバリーチャネルをスキャンするよう指示するコントローラであって、この情報は該少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルの各々に対するAPの数を表し、これらAPの各々は前記WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している、該コントローラと、を含む通信装置を特徴とする。
なお、一般のまたは特定の諸実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、ストレージ媒体、またはこれらの任意の選択による組み合せとして実装することが可能である。
本開示に記載の通信装置および通信方法は、スキャニング遅延を低減する手段の提供を容易化する。
本開示の諸実施形態のさらなる利益および利点は、本明細書および図面から明らかとなろう。これらの利益および/または利点は、本明細書および図面の様々な実施形態および特徴によって個別に得ることが可能であり、かかる利益および/または利点の1つ以上を得るために、これらの全てが提供される必要はない。
レガシー802.11デバイスとWUR対応可能デバイスとの混合による異種構成の802.11ワイヤレスネットワークの一例を示す。 802.11baタスクグループで検討されているWUR PHYプロトコルデータユニット(PPDU:Protocol Data Unit)のフォーマットを示す。 2つのワイヤレスネットワークの間の例示のローミングシナリオを示す。 実施の形態1による、限定数のディスカバリーチャネルを使ったスマートスキャニング手順の一例を示す。 実施の形態1による、WURオペレーションエレメントを示す。 実施の形態1による、例示のWURディスカバリーフレームを示す。 実施の形態1による、限定数のディスカバリーチャネルを使ったスマートスキャニング手順の一例を示す。 実施の形態1による、別の例示のWURディスカバリーフレームを示す。 実施の形態1による、高速スマートスキャニング手順を利用できる例示のローミングシナリオを示す。 図9の例示のローミングシナリオの時間ドメイン図を示す。 実施の形態1による、高速スマートスキャニング手順を利用できる別の例示のローミングシナリオを示す。 図11の例示のローミングシナリオの時間ドメイン図を示す。 図11の例示のローミングシナリオに対する別の手順の時間ドメイン図を示す。 実施の形態1による、縮約近隣レポートエレメントを示す。 実施の形態1による、短縮SSIDエレメントを示す。 実施の形態1による、組織識別(OI:Organization Identify)エレメントを示す。 フルスマートスキャニングとともに高速スマートスキャニングを用いる一例を示す。 実施の形態1による、WURビーコンのフレームフォーマットを示す。 実施の形態2による、例示のWURディスカバリーフレームを示す。 実施の形態2による、限定数のディスカバリーチャネルを使った高速スマートスキャニング手順の一例を示す。 本開示のスキャニングスキームを実装する例示のAPの簡略化ブロック図である。 本開示のスキャニングスキームを実装する例示のAPの詳細なブロック図である。 本開示のスキャニングスキームを実装する例示のWUR STAの簡略化ブロック図である。 本開示のスキャニングスキームを実装する例示のWUR STAの詳細なブロック図である。 実施の形態3による、近隣WUR AP情報を含むことが可能な例示の情報エレメントを示す。 実施の形態3による、近隣WUR AP情報を含むことが可能な別の例示の情報エレメントを示す。 実施の形態3による、近隣WUR AP情報を含むように転用されてよい縮約近隣レポートエレメントを示す。 実施の形態3による、最小に圧縮されたWURディスカバリーフレームを示す。 実施の形態3による、図11の例示のローミングシナリオの別の時間ドメイン図を示す。 実施の形態3による、WURディスカバリーフレームの圧縮バージョンを示す。 実施の形態3による、近隣国/地域インデックスフィールドの符号化を示す。 実施の形態3による、オペレーティングクラスおよびチャネルインデックスフィールドの符号化を示す。 実施の形態4による、図9の例示のローミングシナリオの別の時間ドメイン図を示す。 実施の形態4による、WUR能力エレメントを示す。
本開示は、以降の図面および実施形態の助けを借りてより良く理解することができる。本明細書に記載の諸実施形態は、単なる例示的な性質のものであって、本開示の可能な応用および用途の一部を説明するために使われており、本明細書中に明示で記載されていない別の実施形態に関して本開示を限定していると捉えるべきではない。
図1は、本開示を適用できるワイヤレス通信ネットワーク100の一例を示す。このワイヤレス通信ネットワークは、IEEE802.11などの一般的なワイヤレス規格に基づいていてよい。ワイヤレス通信ネットワーク100は、アクセスポイント(AP)110、および3つの端末(STA:station)120、130および140を含んでいてよい。AP110は、主無線(PCR)装置(以降、簡単に「PCR」と言う)112を備えており、該装置は、802.11波形(例えば、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing))のワイヤレス信号を送信および受信する能力があり、さらにウェイクアップ無線(WUR)波形(例えば、オンオフ変調(OOK:On−Off Keying))のワイヤレス信号を送信する能力がある。STA120は、802.11信号を送信および受信する能力のあるPCR122だけを備えたレガシーの802.11デバイスであり、STA130および140は、両方ともWUR能力のあるSTAで、それぞれ、PCR装置(以降、簡単に「PCR」と言う)132および142、および、それぞれ、ウェイクアップ無線受信機(WURx)装置(以降、簡単に「WURx」と言う)134および144を備えている。STA130および140は、802.11信号を送信および受信する能力があり、また、WUR信号を受信する能力もある。PCR132および142は、アクティブな通信の間だけオンにする(PCRモード)ことができ、アイドルリスニングの期間は、PCRはオフにし、WURx134および144だけが動作するようにする(WURモード)ことができる。当該STAがAP100に既に関連付けられている場合、AP110は、WURモードで動作しているSTAと通信する必要があるとき、まず、それらSTAに、それぞれのPCRをオンにしWURxをオフにすることによってPCRモードに移行することを通告するウェイクアップ信号を送信することができる。その後、APとSTAとは、PCRを介して通信を行うことが可能となる。通信が終了したならば、STAは、PCRをオフにしWURxをオンにして、WURモードに戻ることができる。また、アイドル時間の間、WURのSTAは、それらのWURxを使って、近隣の新しいAPを見出すために、WURチャネルをパッシブにスキャンしてよい。
図2は、IEEE802.11baタスクグループで検討されているウェイクアップ信号のフォーマットである。このウェイクアップ信号は、WUR PHYプロトコルデータユニット(PPDU)200として示すことができる。WUR PPDU200は、2つの別個の部分から成る。その第一部分は、20MHzレガシー(非高スループット(non−high−throughput(HT))としても知られる)802.11プリアンブル210およびWURマークと呼ばれる1つの追加OFDMシンボル218から成り、これらは、20MHzチャネル全体にわたる802.11OFDM波形で送信される。第二部分は、ウェイクアップ・パケット(WUP:wake−up packet)ペイロード220で、これは、20MHzチャネル内の、例えば、4MHzサブチャネルなど、より狭いサブチャネル中でWUR OOK波形で送信される。図2には単一のWUPペイロード220だけが示されているが、複数の、例えば3つのWUPペイロードを、20MHZチャネル内の異なるオーバーラップしないサブチャネル上で送信することも可能である。
レガシー802.11のプリアンブル210は、WUR信号を理解しないレガシー802.11STAとの共存を提供する。プリアンブル210は、非HTショートトレーニングフィールド(L−STF:Short Training Field)212、非HTロングトレーニングフィールド(L−LTF:Long Training Field)214、および非HTシグナル(L−SIG:SIGNAL)フィールド216をさらに含む。L−SIG216は、WUPペイロード220の長さに関する情報を含み、レガシーな802.11デバイスが、その送信を適正な持続時間に延ばすことを可能にする。二値位相偏移変調(BPSK:Binary Phase Shift Keying)に変調された4マイクロ秒の持続時間のWURマーク218は、802.11nデバイスが、WUR PPDU200を802.11nのパケットと間違えて復号するのを防止するために、L−SIG216の直後に送信される。
WUPペイロード220は、実際のウェイクアップ信号を含み、ウェイクアップ・プリアンブル222およびWURフレーム230を含む。ウェイクアップ・プリアンブル222は、自動利得制御(AGC:automatic gain control)、タイミング同期、パケット検出などのために用いられ、一方、WURフレーム230は制御情報を含む。WURフレーム230は、WUR MACプロトコルデータユニット(MPDU:WUR MAC Protocol Data Unit)としても知られ、MACヘッダ240、フレームチェックシーケンス(FCS:Frame check sequence)252、および随意のフレームボディ250など、様々なサブフィールドからさらに構成されてよい。MACヘッダ240は、フレームタイプ262、フレーム長さなどを特定するフレーム制御フィールド242、送信元アドレスもしくは受信先アドレスまたはその両方を含むアドレスフィールド244からさらに構成されてよい。他の制御情報は、フレームタイプに応じて、TD制御フィールド246中に含むことが可能である。例えばWURビーコンフレーム中では、TD制御フィールド246はタイムスタンプフィールドを含むことができ、一方、ユニキャストWURフレーム中では、TD制御フィールド246はパケット番号などを含むことができる。
図3は、それぞれがそれ自身のAP、それぞれAP1 312およびAP2 322を備えた2つのオーバーラップする基本サービスセット(BSS:Basic Service Set)310および320による、例示のワイヤレスネットワーク300を示す。AP1 312およびAP2 322の両方は、図1中のAP110と同様なWUR対応可能なAPであり、802.11の波形(OFDM)およびWUR波形(OOK)の両方で送信することが可能である。BSS310はチャネル1上で動作しており、BSS320は、オーバーラップのないチャネル6上で動作している。現在AP1 312に関連付けられている、WUR対応可能STA330が、軌道332に沿ってBSS320の方に移動しているのが示されている。STA330は、図1中のSTA130であってよく、PCR132およびWURx134の両方を備えている。例えば、STA330は、通常の802.11無線装置に加えてWURxを備えたスマートフォンであってよい。STA330がAP1 310から遠ざかり、AP2 320に近付くにつれ、該STAのAP1 310との通信リンクの品質は劣化し始める可能性があり、例えば、過剰なパケット不良とその再送信を経験し始める可能性がある。かかるリンクの劣化は、通常、STA330のローミングスキャンをトリガすることになり、該STAは、BSS310およびAP1 312よりも良好なリンク品質を提供する別のネットワークを見出すために、動作が可能な他のチャネルのスキャンを開始することになる。STA330は、パッシブスキャン、すなわち、パッシブに諸チャネルをリスニングし、異なるAPからのビーコンフレームを収集するか、あるいは、アクティブスキャン、すなわち、アクティブに各チャネルでAPにプローブ応答を問い合わせる。いずれの場合も、通常、STAが動作可能なチャネルの数は相当に多く全体のスキャニングおよびネットワーク検出プロセスは(アクティブスキャンかパッシブスキャンのいずれかを問わず)多くの時間を要し、これは通信リンクにかなりの中断をもたらすこともある。2.4GHz周波数帯域中には、最大14個の20MHzチャネルがあり、また、5GHz帯域では9つの非DFS(Dynamic Frequency Selection(動的周波数選択))チャネルがある。たとえ1チャネルのスキャンにかかる時間が100ミリ秒であるとしても、合計スキャン遅延は2.3秒になり、かかる遅延は、多くのアプリケーションに対し極めて大きな中断を生じさせる。一例として、VOIP (Voice over IP(ボイス オーバー IP))は、円滑な電話品質のために150ミリ秒の以内の遅延を推奨しており、一方、802.11無線を使っての典型的ローミングは数秒を要し得る。或るユーザがローミングの間、たまたまVOIP電話中である場合、該ユーザは、サービスの中断を経験することになり、最悪の場合、例えば、TCP接続の喪失に起因して電話の切断さえ経験することになる。最終的に、STA330がスキャンプロセスを完了し、BSS320を検出したとき、該STAは、AP1 312との関連付けを断ち、AP2 322と関連付けることができる。
別のスキャニングメカニズムとして、スマートスキャニングと呼ばれる新規の使用モデルが、IEEE 802.11ba使用モデル文書に最近加えられた。スマートスキャニング使用モデルは、WUR無線を使って、周期的に諸チャネルのパッシブスキャンを行い、近隣のAPについての情報を収集する、WUR対応可能なSTAを構想している。収集された情報は、今後のより迅速なローミングを促進するために用いることが可能である。WUR無線の比較的に低い電力消費によって、スマートスキャニングは、バックグラウンドで頻繁に行うことが可能である。スマートスキャニング使用モデルは、他の802.11ba使用モデルとは大きく異なっている。WUR無線をPCRのウェイクアップを可能にするためだけに用いる代わりに、スマートスキャニング使用は、WUR無線を、PCRがドーズ状態またはさらにオフ状態の間にもバックグラウンドスキャンを行うため利用することを構想している。他の使用モデルが、主として、主無線の休眠による電力節減に重点を置き、バッテリが限定されるデバイスを対象としているのに対し、スマートスキャニング使用モデルは、スマートフォン、タブレットなど主流の携帯デバイスに対して意図されている。WUR無線はWUR信号の受信のため用いるように設計されているので、ビーコンフレームまたはプローブ応答フレームなどのスキャンのため用いられる通常のIEEE802.11フレームは、WURスマートスキャニングのために用いることはできない。しかして、WURスマートスキャニングを可能にするために、WURディスカバリーフレームと呼ばれるWURフレームの新しいタイプが提案されており、WUR対応可能APは、WURスマートスキャニングを援助するために、WURチャネル上でWURディスカバリーフレームを周期的に放送することになる。
本開示を詳しく説明するために、後記のセクションでいくつかの例示的な実施形態を詳しく解説する。本開示による、スキャン遅延を低減するための様々な実施形態を、以下のセクションで詳しく説明する。
(実施の形態1)
前に説明したように、WURベースのスマートスキャニングは、WUR無線(WURx)の低電力消費のおかげで電力消費の観点から決定的な利点を有することになろう。但し、WUR送信の低いデータ速度を考えれば、WURスマートスキャニングに対し極めて重要な、APによるWURディスカバリーフレームの送信は、非常に頻繁には行えないことになり得る。これは、多数のWURチャネルをスキャニングする必要性と併せると、より長くはないにせよ、同等な長さのスキャニングプロセスを生成することになる。そこで、スキャン遅延を低減する1つの仕方は、WURディスカバリーフレームの送信をWURチャネルのサブセットに制限することとなろう。これらのWURチャネルは、WURディスカバリーチャネルと称することができる。単一のWURチャネルを、WURディスカバリーフレームを送信するために使われることになる唯一共通のWURディスカバリーチャネルとして指定することが、スキャン遅延の観点からは最善であろう。但し、ワイヤレスチャネル品質の予測性の生来的な欠如によって、WURディスカバリーチャネルとして単一のWURチャネルを有するだけでは、これもまた危険である。よりよい選択肢は、候補WURディスカバリーチャネルとしていくつかのWURチャネルを指定することであり得て、各個別のAPは、そのBSSに対する動作ディスカバリーチャネルとして、それら候補チャネルの1つを選択することが可能である。
図4は、3つのWURチャネルがディスカバリーチャネルとして指定されているときの、例示のスマートスキャニング手順400を示す。図3中のAP1 312は、そのWURディスカバリーフレーム414を、ディスカバリーチャネルD−CH1 410上で送信し、一方、AP2 322は、そのWURディスカバリーフレーム424を、ディスカバリーチャネルD−CH2 420上で送信している。426および434は、それぞれ、ディスカバリーチャネルD−CH2 420およびD−CH3 430上の他の近隣APにより送信されているディスカバリーフレームである。APは、そのWURオペレーションパラメータを広告するために、図5に示されたWURオペレーションエレメント500を使用することができる。WURオペレーションフィールド510は、APが、そのメンバーWUR STAを目覚めさせるために用いるWURチャネルを知らせるためのWURオペレーティングチャネルフィールド512を含むことが可能である。WURディスカバリーチャネルフィールド514は、APがそのWURディスカバリーフレームを放送するのに用いるWURチャネルを広告する。最後に、WUR TXIDフィールド516は、APが、送信IDを必要とする当該WURフレーム中で、その送信IDとして使う送信機識別子を放送するのに用いることができる。WURオペレーションエレメントは、APのPCRによって送信される802.11ビーコンフレームおよびプローブ応答フレーム中に含めることが可能である。APがそれ自身のWURオペレーティングチャネル、WURディスカバリーチャネル、およびそのWUR TXIDを決めるために、そのBSSをセットアップするとき、そのAPによって、近隣のAPのWURオペレーションエレメントの内容が使用されてよい。通常、新規のBSSを設定するとき、誤りウェイクアップを最少化するために、APは、その近隣のAPからWURオペレーションエレメントを収集し、近隣のAPによって使われていないWURチャネルを、そのWURオペレーティングチャネルとして選択することができる。また、同様に、APは、送信IDの衝突を回避/低減するために、その近隣APのどれによっても使われていないTXIDを選択する。但し、WURディスカバリーチャネルの選択は、展開の如何により得て、例えば、同じESS(Extended Service Set(拡張サービスセット))の全てのAPは、同じディスカバリーチャネル上でそれらのWURディスカバリーフレームを送信することを選択してもよく、異なるESSのAPは、異なるディスカバリーチャネルを選択してもよい。WURスマートスキャニングを実行するWUR STAは、D−CH1 410のスキャニングを開始し、スキャン持続時間Tの間続くWURスキャン窓412の間、WURディスカバリーフレームを聞き取り、このTは、APによって送信される2つの連続するWURディスカバリーフレームの間の最大許容時間間隔と等しいか、それよりわずかに長くなければならない。このことは、WUR STAが、このチャネル上で送信された全てのWURディスカバリーフレームを受信することを確実にし、これは、例えば、AP1 312によって送信されたWURディスカバリーフレーム414である。D−CH1 410のスキャニングを完了した後、このWUR STAはそのWURxを第二WURディスカバリーチャネルD−CH2 420に同調させ、WURディスカバリーフレーム424および426を受信して、WURスキャン窓422が終わるまでWURディスカバリーフレームの聞き取りをする。D−CH2 420のスキャニングを完了した後、WUR STAは、再度そのWURxを第三WURディスカバリーチャネルD−CH3 430に同調し、WURディスカバリーフレーム434を受信して、WURスキャン窓432が終わるまでWURディスカバリーフレームの聞き取りをする。スマートスキャニング手順400が完了すると、WUR STAは、これら4つのWURディスカバリーフレームから収集した情報を用いて、参入対象のAPまたはBSSについての決定を行うことができる。前に説明したように、たとえディスカバリーチャネルの数を3つに限定することがスキャン対象のチャネルの数を大幅に削減するのを助力するとしても、2つの引き続くWURディスカバリーフレームの間の大きな間隔によって、実際のスキャン遅延は、通常の802.11スキャンよりも格段に小さくはなり得ない。例として、全てのAPが、1秒の間隔でWURディスカバリーフレームを送信する場合、そのスマートスキャニング手順400は3秒かかることになり、これはまだ非常に長い。
スマートスキャニング手順400に対する比較的大きなスキャン遅延についての1つの理由は、ディスカバリーチャネルの各々に対し、少なくともWURスキャン持続時間Tの間聞き取りをする必要があることである。例えば、たとえAP1 312だけが、ディスカバリーチャネルD−CH1 410上でWURディスカバリーフレーム414を送信しているとしても、STAはそのWURスキャン窓412の全体の聞き取りをしなければならない。これは、STAが、当該チャネル上にどのくらい多くのWURディスカバリーフレームが予期されるか定かでないという事実に起因する。もしSTAが、チャネルD−CH1 410上で1つだけのAPがWURディスカバリーフレームを送信しているとの事前情報を有していたとすれば、WURディスカバリーフレーム414を受信したのに応じ、該STAは、直ちに次のディスカバリーチャネルD−CH2に切替えることができたであろう。この目標は、各WUR対応可能APに、そのWURディスカバリーフレーム中に、同じディスカバリーチャネル上で、WURディスカバリーフレームを同様に送信している近隣のAPのカウントを含めさせることによって達成することが可能である。WURディスカバリーフレーム600のフォーマットが図6に示されている。WURディスカバリーフレーム600は、図2中のWURフレーム230と同じ構造に従って、フレーム制御602中のフレームタイプフィールド604がWURディスカバリーフレームを示し、長さフィールド606がフレームボディフィールド626の長さを示している。アドレスフィールド610は、当該WURディスカバリーフレームを送信したAPを一意的に識別するAPの送信ID(TXID:transmit ID)に設定されている。WURディスカバリーフレームは、可変長(VL:Variable Length)WURフレームとされており、しかして、随意のフレームボディフィールド626を含む。フレームボディフィールド626のサブフィールドの一部は随意とすることが可能なので、TD制御フィールド620は、存在ビットマップフィールド622を含み、これは様々なサブフィールドの存在/不存在を示し、例えば、1はフレームボディフィールド626中に対応サブフィールドが存在することを示し、0はそのサブフィールドが不存在であることを示す。PCRチャネルサブフィールド630は、APがそのPCRのため用いるプライマリ20MHzチャネルを示す。オペレーティングクラス632フィールドおよびチャネルフィールド634は、合わさってプライマリ20MHzチャネルを一意的に識別する。WURディスカバリーチャネルとBSSのPCR20MHzプライマリチャネルとが同じである必要はないが、但し、或る状況では、APが、WURディスカバリーチャネルおよびBSSのPCR20MHzプライマリチャネルの両方に対し同じ20MHzチャネルを選択することは可能である。かかる場合、PCRチャネルサブフィールド630は、WURディスカバリーフレーム600から省かれてよく、その不存在は、WURディスカバリーフレーム600が受信された20MHzチャネルが、同時にAPが送信したディスカバリーフレームのプライマリ20MHzチャネルでもあることを暗黙裡に示す。あるいは、これを示すために、TD制御フィールド620中の1ビットが使われてもよい。また、フレームボディは、当該APが属するワイヤレスネットワークを識別するためのサブフィールドを含むことができる。APが属するESS(Extended Service Set(拡張サービスセット))を表すために、SSID(Service Set Identifier(サービスセット識別子))が広く使われている。一例として、SSIDのコンパクトな表現として、短縮SSIDサブフィールド640が、フレームボディ中に含まれてよい。SSIDから短縮SSIDを生成する、またその逆生成の例示の手順が(非特許文献2)中に示されている。あるいは、短縮SSIDサブフィールドは、(非特許文献3)中で紹介されている圧縮SSIDを含むことも可能である。短縮SSIDフィールド640は、既知のSSIDを備えるESSに属するAPをフィルタするために使うことができる。近隣APカウントサブフィールド650は、同じディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを同様に送信している近隣のAPの数を示すために、APによって使用される。APは、様々な仕方で近隣のAPに関する情報を収集することができる。例えば、中央管理の企業ESSでは、中央コントローラが、該ESS中の各APに、かかる情報を提供することが可能である。あるいは、各APは、例えば、そのAPのメンバーSTAからの定期的レポートを介するか、またはAP自身の周期的オフチャネルスキャンを介して自分でかかる情報を集めてもよい。図5中のWURオペレーションエレメント500中に含まれるWURディスカバリーチャネルフィールド514は、APが、それ自体と同じディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを同様に送信している近隣のAPのカウントを作表するために使用されてよい。BSS負荷フィールド660は、或る特定のBSSへの全体的負荷を表す代表的指標として使用することができる。通常、チャネル利用度、当該APに関連付けられているSTAの数など、様々なパラメータがBSSの負荷を表すために使われているが、長さの限度に起因して、それらの全てをWURディスカバリーフレーム中に含めることは実際的でない。しかし、BSS負荷フィールド660は、BSSへの現在負荷の概略指標を示すことが可能で、例えば、低い値(50未満)は軽く負荷されたBSSを表すことができ、高い値(200より大きい)はヘビーに負荷されたBSSなどを表すことができる。
スキャン遅延を削減するため、近隣APカウント情報を利用するスマートスキャニングは、高速スマートスキャニングと称することができる。図7は、図4で使われたのと同じ例に対する、例示の高速スマートスキャニング手順700を示す。このWURディスカバリーフレーム714は、ディスカバリーチャネルD−CH1 710上で送信されている唯一のディスカバリーフレームであり、しかしてWURディスカバリーフレーム714の近隣APカウントサブフィールド650は0を示している。WURディスカバリーフレーム714を受信したWUR STAは、送信しているAPに関する関連情報を保存する。同時に、該STAは、近隣APカウントサブフィールド650の内容を介して、ディスカバリーチャネルD−CH1 710上には他のWURディスカバリーフレームは予期されていないことを知らされる。しかして、STAは、WURスキャン持続時間の終了までD−CH1 710のスキャニングを続ける必要はなく、WURスキャン窓712を短縮して、直ちにディスカバリーチャネルD−CH2 720に切替えてWURスキャン窓722を開始することができる。WURディスカバリーフレーム724を受信すると、STAは、WURディスカバリーフレーム724の近隣APカウントサブフィールド650を参照し、これは1を示して、もう1つのWURディスカバリーフレームがD−CH2 720上に予期されていることを示している。しかして、STAは、チャネル上の聞き取りを続け、WURディスカバリーフレーム726を受信する。WURディスカバリーフレーム726の近隣APカウントサブフィールド650も同様に1を示し、このSTAはもう1つのWURディスカバリーフレーム724を既に受信しているので、WURスキャン窓722を短縮し、直ちにディスカバリーチャネルD−CH3 730に切替えてWURスキャン窓732を開始することができる。WURディスカバリーフレーム734を受信したのに応じ、STAは、WURディスカバリーフレーム734の近隣APカウントサブフィールド650を参照し、これは0を示して、これ以上のWURディスカバリーフレームがD−CH3 730上に予期されていないことを示している。D−CH3 730はスキャンリスト上の最後のWURディスカバリーチャネルなので、STAは、WURスキャン窓732を短縮して、時間742でこの高速スマートスキャニング手順700を終了し、この時間は、当初のスマートスキャニング手順の終了時間740よりも相当に早い。
WURディスカバリーフレーム800の別のフォーマットが図8に示されている。近隣APカウントサブフィールド814を随意的フレームボディに配置する代わりに、該サブフィールドはそれに換えてTD制御フィールド810中に含まれてもよい。これは、WURディスカバリーフレーム800の長さを短縮するだけでなく、フレームボディの他のサブフィールドが不存在の状況において、フレームボディ全体をWURディスカバリーフレーム800から省くことが可能で、極めてコンパクトなフレームをもたらす。このシナリオは、例えば、企業ネットワークでは、STAが、その現在のAPによって提供される近隣レポートを通して近隣の他のAPを既に知っているので可能性が高い。但し、いくつかの他の使用シナリオでは、フレームボディの様々なサブフィールドがなお必要であり得る。Wi−Fiアライアンスのホットスポット2.0プログラムを介してのIEEE802.11u改正の普及とともに、複数の外部サービスプロバイダまたはSSPN(Subscriber Service Provider Network(加入者サービスプロバイダネットワーク))が単一のSSIDを使って広告されることが益々広がってきている。さらに、サービスプロバイダのグループは、互いのクライアントに対してローミングサービスを提供するため、ローミング共同事業体を形成し、相互にローミング契約を結ぶこともある。諸ローミング共同事業体は、IEEEによって割り当てられる組織識別子(OI:Organization Identifier)によって識別される。OIは多くの場合24ビットの長さであるが、36ビット(OUI−36)であってもよい。OIは、世界的に一意であり、運営者、製造者、または他の組織を識別する。かかる場合、STAにとって、ローミング共同事業体へのアクセスを提供するAPを検出することがより有用であり得る。しかして、図6中の短縮SSIDフィールド640の代わりに、APを介してアクセス可能なローミング共同事業体を表す24ビットもしくは36ビットのOIを含むことが可能なOIサブフィールド820を、ワイヤレスネットワーク識別子として用いることができる。TD制御フィールド中のOI長さビット812を使って、24ビットOIと36ビットOIとを区別することが可能である。
図9は、より迅速なローミングを行うため、STAによって本開示の高速スマートスキャニングを使用することが可能な、例示のローミングシナリオ900を示す。本シナリオは、4つのBSS、BSS910、BSS920、BSS930、およびBSS940を示しており、各BSSそれぞれのAP、AP1 912、AP2 922、AP3 932、およびAP4 942は、それぞれ、プライマリ20MHzチャネルCH36、CH40、CH44、およびCH48上で動作している。BSS910、BSS920、およびBSS930は一緒にESS1を形成し、一方、BSS940はESS2の一部であり、両方のESSは、企業ネットワークなどマネージドネットワークの一部である。STA950(これは図1中のSTA130(WUR対応可能スマートフォン)であってよい)が、軌道952に沿ってBSS910から離れ、BSS920の方に移動しているのが示されている。STA950が、ポイントA954で、たまたま、そのPCR132上でAP1 912と(例えばVOIP電話で)進行中のデータ通信に従事していた場合、STA950は、例えば、そのMCS(Modulation and Coding Scheme(変調および符号化スキーム))の急激な落下またはパケット不良および再送信の急激な増加など、AP1 912からの受信品質の大きな変化に気付くかもしれない。これは、STA950が高速スマートスキャニング手順を開始することをトリガする可能性があり、これにより、STA950は、近隣のAPからのWURディスカバリーフレームをスキャンするため、そのWURx134を作動する。あるいは、STA950が、この期間の間、そのPCR132をドーズ状態にするかまたはオフにしていた場合、STA950は、例えばWURビーコンなど、いくつかの自分のAPからの定期的に放送されるWURフレームの受信品質の低下を、高速スマートスキャニング手順を開始するトリガとして同様に用いることが可能である。このシナリオ900は、図10中の時間ドメインのシーケンス1000を使ってよりうまく説明される。ポイントA954で、STA950は、高速スマートスキャニング手順1040を開始する。この時点で、STA950がそれを行うためのハードウェア能力を有していればPCR132上でのデータ交換1050を継続することができ、そうでなければ、PCR132をオフにすることができる。この例において、AP1 912は、ディスカバリーチャネルD−CH1 1010上でそのWURディスカバリーフレーム1042を送信し、AP2 922およびAP3 932は、ディスカバリーチャネルD−CH2 1012上でそれらのWURディスカバリーフレーム1044および1046を送信し、また、AP4 934は、ディスカバリーチャネルD−CH3 1014上でそのWURディスカバリーフレーム1048を送信している。これらのWURディスカバリーフレームは、図6中のフレーム600のフォーマット、または図8中のフレーム800のフォーマットを使用してよい。また、これは企業ネットワークのシナリオなので、AP1 912が、STA950に既に近隣APのレポートを提供していることもあり得る。かかる目的のために、ビーコンフレーム中に含まれた図14中の縮約近隣レポートエレメント1400、プローブ応答フレーム、またはFILS(Fast Initial Link Setup(高速初期リンクセットアップ)ディスカバリーフレームを用いることが可能である。縮約近隣レポートエレメント1400は、1つ以上の近隣AP情報フィールド1410を包含し、各フィールドは1つ以上の近隣APに関する情報を提供する。オペレーティングクラスフィールド1414およびチャネル番号フィールド1416は合わさって、近隣BSSのプライマリチャネルを知らせ、一方、TBTT情報セット1418は、当該チャネル上で作動している1つ以上の近隣APに関する情報を包含する。TBTT(Target Beacon Transmission Time(ターゲットビーコン送信時間))、BSSID、および短縮SSIDなどの情報の他に、本開示によれば、TBTT情報セットは、近隣APがそのWURフレーム中で使っているTXID(transmit ID(送信ID))を知らせるために、WUR TXIDフィールド1422を含んでいる。かかる中央制御されたネットワークにおいては、WURディスカバリーフレーム中のWUR TXIDフィールドと、対応する近隣レポートとを相互参照することによって、同じ情報を取得できる場合があるので、WURディスカバリーフレームからPCRチャネルフィールドおよびネットワーク識別子(短縮SSIDまたはOIフィールド)を省くことが可能である。
高速スマートスキャニング手順1040の終了点で、STA950は、全4つのWURディスカバリーフレームの受信を完了したことになり、必要な場合近隣レポートとの相互参照とともに、それらの内容に基づいて、STA950は関心のあるいくつかのAPを選抜しリストすることができる。例えば、ESS1のSSID(短縮SSIDに変換されている)に基づいて、STA950は、AP2 922およびAP3 932をローミングのための2つの候補APとして選抜しリストすることが可能である。また、STA950は、選抜リストの決定を行うために、例えば、WURディスカバリーフレームのRSSI(Receive Signal Strength Indicator(受信信号強度インジケータ))などの追加の情報を用いることも可能である。ポイントB956で、STA950は、受信されたWURディスカバリーフレームから各APのプライマリPCRチャネルなどの必要な情報を抽出し、そのPCR132を使ってアクティブスキャン手順1060を開始し、プローブ要求フレーム1062および1066を、チャネルCH40 1032およびCH44 1034上でAP2 922およびAP3 932にそれぞれ送信する。STA950は、その現在のESS(すなわちESS1)に属するBSSへの参入に関心があるので、該STAは、プローブ要求フレーム1062および1066のSSIDフィールドを、ESS1のSSIDに設定し、引き続いてAP2 922およびAP3 932から、それぞれ、プローブ応答フレーム1064および1068を受信する。プローブ応答フレームは、WURディスカバリーフレームと比べて相当に多くの情報を含むことができるので、STA950は、例えば、プローブ応答フレーム1064および1068中に含まれているBSS負荷情報に基づいて、ローミングのためそれが選好するAPとしてAP2 922を選択し、AP2 922とのリンクセットアップ手順1070(認証、関連付け)を実行する。ポイントC958で、AP1 912との通信リンクを失う前に、STA950はそのPCR132を介してAP2 922とデータ交換1080を開始することが可能である。バックグラウンドで高速スマートスキャニング手順1040を行って候補APを選抜しリストすることができることにより、アクティブスキャン手順1060のために必要な時間を大幅に削減し、迅速なローミングを可能にすることができることがわかる。
図11は、より迅速な初期リンクセットアップまたはローミングを行うため、STA1140が本開示の高速スマートスキャニングを用いることが可能な、別の例示のシナリオ1100を示す。本シナリオは、3つのオーバーラップするBSS、BSS1110、BSS1120、およびBSS1130を示しており、各BSSそれぞれのAP、AP1 1112、AP2 1122、およびAP3 1132は、それぞれ、プライマリ20MHzチャネルCH36、CH40、およびCH44上で動作している。これら3つのBSSは、相異なるサービスプロバイダに属するホットスポットネットワークであってよい。STA1140(これは図1中のSTA130(WUR対応可能スマートフォンであってよい)は、セルラ接続を用いていてよく、どのAPにも接続されておらず、そのPCR132が、節電のためドーズモードであるか、さらにはオフにされていてよい。このシナリオ1100は、図12中の時間ドメインのシーケンス1200を使ってよりうまく説明される。このシナリオにおいて、STA1140は、セルラプロバイダによって設けられた、そのデータ通信の一部または全部をオフロードすることのできるWLANホットスポットを検出するため、WUR高速スマートスキャニングを周期的に行うことが可能である。一例として、時間A1202で、STA1140は、高速スマートスキャニング手順1240を開始し、AP1 1112、AP2 1122、およびAP3 1132によってそれぞれ送信された3つのWURディスカバリーフレーム1242、1244、および1246を収集する。これらWURディスカバリーフレームは、図8中のフレーム800のフォーマットを用いることができ、各APは、当該APを介してアクセスが可能なローミング共同事業体の組織識別子(OI)を広告している。上記に換えて、これらWURディスカバリーフレームは図6中のフレーム600のフォーマットを用いることも可能で、各APは、そのホットスポットの短縮SSIDを広告する。このシナリオ1100では、これら3つのBSSは、相異なるホットスポットに属している可能性があるので、これらAPにとって、近隣レポートを集めるのがより困難となり、これらAPが近隣レポートを提供できないこともある。さらに、STA1140は、セルラプロバイダのWLANホットスポットのワイヤレス識別子(OIもしくはSSID)の事前知識を有せず、STA1140が、WURディスカバリーフレームの内容に基づいて候補APを選抜しリストすることをより困難にすることがある。結果として、時間B1204に、STA1140は、アクティブスキャン手順1260を開始し、それぞれ、チャネルCH36 1230、CH40 1232、およびCH44 1234上で、プローブ要求フレーム1262、1266、および1270を送信する。STA1140は、応答を、自分がWURディスカバリーフレームを受信したAPからのものだけに限定するため、プローブ要求フレーム1262、1266、および1270中で、関心のある短縮SSIDを含む、図15中の短縮SSIDエレメント1500か、もしくは関心のあるOIを含む、図16中のOIエレメント1600を含んでよい。プローブ要求フレームを受信したAPは、プローブ応答フレームを返信するかどうかを決める際に、プローブ要求フレーム中に含まれた短縮SSIDエレメント1500またはOIエレメント1600に基づいてさらなるフィルタリングを行うことができ、当該APを介してアクセス可能な短縮SSIDまたはOIを含んでいるプローブ要求フレームだけに応じてプローブ応答フレームを送信する。これは、APによって生成されるプローブ応答の数を削減するための助力となろう。その後、STA1140は、AP1 1112、AP2 1122、およびAP3 1132から、それぞれ、プローブ応答フレーム1264、1268、および1272を受信し、受信したプローブ応答フレームに基づいてAP3を選択する。次いで、STA1140は、AP3 1132とのリンクセットアップ手順の実行に進み、時間C1206までに、WLANネットワークにデータ通信1280をオフロードすることができることになる。
図13は、例示のシナリオ1100のわずかに異なる時間ドメインシーケンス1300を示す。高速スマートスキャニング手順1240は図12のものと同じであるが、但し、STA1140が、PCR132およびWURx134の両方を同時に受信するハードウェア機能を有する場合、この時間の間に、STA1140は、PCR132を使って該3つのWURディスカバリーフレームとは違うチャネルに対するPCRパッシブスキャン1350を行うことも可能である。この時間の間に、該STA1140は、WURディスカバリーフレームを送信していない可能性のあるAPを含め、他の近隣APからのビーコンフレームを収集することができ、また、AP1 1112からビーコンフレーム1352を受信することもできる。AP1 1112からのビーコンフレームを既に受信していれば、STA1140は、その後のPCRアクティブスキャン1360の過程でAP1 1112をスキップし、AP2 1122およびAP3 1132だけを探査することが可能となる。AP2 1122およびAP3 1132から、それぞれ、プローブ応答1362および1364を受信すると、STA1140は、これらプローブ応答フレーム、およびビーコンフレーム1352を使って、リンクセットアップを開始するためのAPの選択を行うことができる。
前段で、図11中に表されたネットワークなど、アンマネージドワイヤレスネットワークでは、STA1140がAPからネットワークレポートを得ることが困難であり得ると述べた。さらに、電力節減のため、標準的なWUR STAは、非常に長期のドーズ状態に、すなわちそのPCRが長期に亘りドーズ状態にさらにはオフ状態に留まる可能性がある。かかる長期のドーズ状態の過程では、たとえSTAがそのAPから近隣レポートを以前に受信していたとしても、そのレポートは、陳旧化しているかもしれない。STA1140が、スマートスキャニングだけに基づいて近隣レポートを集めるための別の手順1700が、図17に示されている。WURxを使うバックグラウンドスキャンの過程で、STA1140は、他の時間では高速スマートスキャニング手順700を行いながら、時折、図4中のスマートスキャニング手順400を行うことができる。例えば、5回の高速スキャンの後ごとに、フルスマートスキャニングを行ってもよい。APからの適切な近隣レポートが存在しない状況では、フルスマートスキャニング1712および1716を使って簡易的近隣APレポートを集めることが可能である。例えば、フルスマートスキャニング1712の過程で、STA1140は、各々のWURディスカバリーチャネルの上でWURディスカバリーフレームを送信しているAPの、カウント、短縮SSIDおよびTXIDを記録することができる。引き続いて、たとえWURディスカバリーフレームが、図6中の近隣APカウントフィールド650または図8中の814を含んでいなくても、STA1140は、フルスマートスキャニング1712の過程で集められた近隣APカウントを使用して、一連の高速スマートスキャニング1714を行うことが可能である。STA1140は、高速スマートスキャニング1718の過程で既知のAPからWURディスカバリーフレームを首尾よく受信するまで、この手順をバックグラウンドで途切れなく実施することができ、その後で、自分のPCRをオンにし、PCRスキャンおよびリンクセットアップ手順1722を開始することが可能である。
これまで、スマートスキャニング手順の過程におけるWURディスカバリーフレームの使用に焦点を当ててきたが、WUR STAがスマートスキャニングを実行している間に、該STAが、WURビーコンフレームなど、他の放送WURフレームをさらに受信したりすることが起こるかもしれない。WURビーコンフレームの主目的は、APに関連付けられたWUR STAにおける、そのAPのクロックとのクロック同期を維持することと意図されているが、WURビーコンフレームは、スマートスキャニング手順を促進し、長期のドーズ状態の間の近隣APレポートを集めることにもさらに使用することができる。WURビーコン1800のフレームフォーマットが図18に示されている。WURビーコンは、放送WURフレームとして意図されており、図2に示された一般的パケットフォーマットに準じている。フレーム制御フィールド1802のタイプフィールド1804はWURビーコンを示す。但し、WURビーコンは、CL(Constant Length(固定長))WURフレームとされていて、フレームボディフィールドを含まないので、図2中の長さフィールド264は、WURビーコンフレームでは他の目的に転用されてよい。長さフィールド264の最初の2ビットは、APによってそのWURディスカバリーフレームを送信するために用いられるWURディスカバリーチャネルを示す、D−CHインデックスフィールド1806のために使うことができる。WURビーコンは、WURディスカバリーフレームに比べて相当に高い頻度で送信することが可能なので、スマートスキャニングの間、この情報は、アドレスフィールド1810中に含まれるTXID1812とともに、WUR STAによってWURディスカバリーフレームの収集を促進するために用いられてよい。例えば、関心のある特定のAPからのWURディスカバリーフレームを探しているWUR STAは、そのAPからのWURビーコン受信を受けてスキャニングを停止し、そのWURビーコン中に示されたWURディスカバリーチャネルに切替えることができる。長さフィールド264の次の2ビットは、APのTSFのさらに高位の2ビットを含むためのP−TSF−Hフィールド1808に使われてよく、P−TSF−Hフィールド1808をP−TSFフィールド1814と組み合せることによってWURビーコンの部分的時間スタンプ範囲を増加できる。また、図9中のシナリオ900に表された企業WLANネットワークなど、マネージドネットワークの場合にあっては、WUR STAが近隣APの最新のレポートを有している場合、或るAPからWURビーコンを受信したならば、そのAPのTXID1812を、例えば図14中の縮約近隣APレポートエレメント1400などの近隣APレポートと相互参照することによって、WUR STAは、PCRスキャンおよびリンクセットアップ手順を開始するために必要な当該APの詳細を把握することができ、そのAPからのWURディスカバリーフレームを待つ必要はない。
(実施の形態2)
WURディスカバリーフレーム1900の別のフレームフォーマットが図19に示されている。WURディスカバリーフレーム1900は、図6のWURディスカバリーフレーム600と同じ構造に従っているが、以下が異なる。
1)当該フレームを送信しているAPが代表しているワイヤレスネットワークを示すために、HESSID(Homogenous Extended Service Set Identifier(同種構成拡張サービスセット識別子))フィールド1902が用いられる。HESSIDフィールド1902は、全てが同じ外部ネットワークへのアクセスを提供するBSSのグループである同種構成ESSを識別する。HESSIDとして使われる値は、同種構成ESS内のAP群の1つのBSSIDであり、MACアドレスの形(6オクテット)を取る。HESSIDは、ワイヤレスネットワークの世界的に一意な識別子であり、複数のオペレータが同じSSIDを用いているリスクのあるアンマネジドネットワークでは特に、SSIDよりも選好され得る。
2)近隣AP情報フィールド1910はフレームボディの中に含まれ、全てのWURディスカバリーチャネル中の、WURディスカバリーフレームを送信しているAPのカウントを示す。近隣AP情報フィールド1910は、各々のWURディスカバリーチャネル上の個別の近隣APのカウントから構成される。例えば、3つの定義されたWURディスカバリーチャネルがある場合、CH1近隣APカウントフィールド1912は、同じディスカバリーチャネル(すなわちWURディスカバリーチャネル1)上でWURディスカバリーフレームを同様に送信している近隣APの数を示す。同様に、CH2近隣APカウントフィールド1914およびCH3近隣APカウントフィールド1916は、それぞれ、WURディスカバリーチャネル2および3上でWURディスカバリーフレームを送信している近隣APの数を示す。各WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信しているAPについての知識を有する主な利点は、WUR STAが、或る特定のチャネル上でいかなるWURディスカバリーフレームも送信されていないことを前もって知っている場合、そのSTAは、高速スマートスキャニングの過程でその特定のチャネルを全面的にスキップし、スキャン遅延をさらに低減することができることである。
近隣AP情報フィールド1910の使用は、図20中の高速スマートスキャニング手順2000を通してよりうまく説明される。この例では、WURディスカバリーチャネルD−CH1 2010上で送信されている1つのWURディスカバリーフレーム2014があり、3つのWURディスカバリーフレーム2034、2036、および2038がWURディスカバリーチャネルD−CH3 2030上で送信されており、他方、WURディスカバリーチャネルD−CH2 2020上にはWURディスカバリーフレームはない。WURディスカバリーフレーム2014のCH1近隣APカウントサブフィールド1912は0を示し、CH2近隣APカウントサブフィールド1914もまた0を示し、他方、CH3近隣APカウントサブフィールド1916は3を示している。WURディスカバリーフレーム2014を受信したWUR STAは、送信しているAPに関するその関連情報を保存し、同時に、該STAは、CH1近隣APカウントサブフィールド1912の内容を通してディスカバリーチャネルD−CH1 2010上には他のWURディスカバリーフレームは予期されないことを知る。さらに、STAは、CH2近隣APカウントサブフィールド1914の内容を通してディスカバリーチャネルD−CH2 2020上にも同じく他のWURディスカバリーフレームが予期されないことを知る。しかして、STAは、WURスキャン持続時間の終了までD−CH1 2010のスキャニングを続ける必要はなく、WURスキャン窓2012を短縮し、ディスカバリーチャネル2020全体をスキップして、直ちにディスカバリーチャネルD−CH3 2030に切替え、WURスキャン窓2032を開始することができる。STAが全3つのWURディスカバリーフレーム2034、2036、および2038を受信したならば、該STAは、高速スマートスキャニング手順2000を終了することができる。
(アクセスポイントの構成)
図21は、本開示に記載の高速スマートスキャニングを実装する例示のAPのPCR2100のブロック図である。このAPは、図1中のAP110であってよい(PCR2100は図1中のPCR112であってよい)。PCR2100は、アンテナ2102に接続されており、802.11信号の送信および受信のため、およびWUR PPDUの送信のために使われる。PCR2100は、RF/アナログフロントエンド2110、PHY処理回路2120、およびMAC処理回路2130から成る。
RF/アナログフロントエンド2110は、アナログ信号をアンテナ2102へ/から伝達する役割を担い、自動利得制御(AGC:Automatic Gain Control)、ローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)、アナログ/デジタルコンバータ(ADC:Analog−to−Digital Converter)などのサブコンポーネントを含むことができる。
PHY処理回路2120は、PHYレイヤ信号を処理する役割を担い、OFDMモジュレータ/デモジュレータ2122および周波数チューナ2124からさらに成る。OFDMモジュレータ/デモジュレータ2122は、送信信号をOFDM変調し、受信OFDM信号を復調する役割を担う。送信側では、OFDMモジュレータ/デモジュレータ2122は、802.11PPDUへのOFDM変調を適用するのに加えて、選択されたOFDMサブキャリヤを埋めることによってWUR信号を生成するためにも用いられる。周波数チューナ2124は、伝送周波数を送信または受信のために適正なチャネルに設定するために用いられ、例えば、PCR信号の送信または受信のためPCRチャネルに、WURディスカバリーフレームを含むWUR PPDUの送信のためWURディスカバリーチャネルに、また、それ以外のWURフレームタイプを運ぶWUR PPDUSの送信のためWURオペレーティングチャネルに設定される。
MAC処理回路2130は、再送、フラグメンテーション、アグリゲーションなど、様々なMAC関連の処理をする役割を担い、該回路は、さらにWURフレームジェネレータ/スケジューラ2132および近隣APレポートジェネレータ2134からさらに成る。WURフレームジェネレータ/スケジューラ2132は、APによって送信されるWUR PPDU中に含まれるペイロードの内容を生成し、それらを適正な時間に送信するようスケジュールする役割を担う。近隣APレポートジェネレータ2134は、中央コントローラからの入力に基づいてまたはAP自身のチャネルスキャニング等を通して、近隣APレポートを集める役割を担う。また、近隣APレポートジェネレータ2134は、チャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している近隣APの数である近隣APカウントを生成する役割も担う。
図22は、AP2200のより詳細なブロック図であり、このAPは図1中のAP110であってよい。AP2200は、メモリ2220に接続された中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)2230、補助ストレージ2240、1つ以上のワイヤレス通信インターフェース2250、および他の有線通信インターフェース2270を含む。補助ストレージ2240は、関連する命令コード、データなどを恒久的に格納するために使われる不揮発性のコンピュータ可読ストレージ媒体とすることができる。
スタートアップ時に、CPU2230は、実行のため命令コードおよび関連データを揮発性メモリ2220にコピーすることが可能である。この命令コードは、AP2200のオペレーションのため必要な、オペレーティングシステム、ユーザアプリケーション、デバイスドライバ、実行コードなどであってよい。命令コードのサイズ、しかして、補助ストレージ2240およびメモリ2220両方のストレージ容量は、図24中のSTA2400のものよりも相当に大きくすることができる。
また、AP2200は、電源2210を含むことができ、多くの場合、これは、商用電源であるが、場合によっては、例えば自動車用バッテリなど、なんらかの大容量バッテリとすることも可能である。有線通信インターフェース2270は、イーサネットインターフェース、または電力線インターフェース、または電話回線インターフェースなどであってよい。
ワイヤレス通信インターフェース2250は、セルラ通信のためのインターフェース、または、ジグビーなど近距離通信プロトコルのためのインターフェースを含んでもよく、またはWLANインターフェースであってよい。ワイヤレス通信インターフェース2250は、MACモジュール2252およびPHYモジュール2260をさらに含むことができる。APのMACモジュール2252は、図24中のSTA2400のものよりも大幅に複雑であってよく、多くのサブモジュールを含んでよい。サブモジュールの中でも特に、MACモジュール2252は、WURフレームジェネレータ/スケジューラ2258、PCRペイロードジェネレータ2254、および近隣APレポートジェネレータ2256で構成することができる。PHYモジュール2260は、MACモジュールデータとその送信/受信信号との間の変換の役割を担い、OFDMモジュレータ/デモジュレータ2262および周波数チューナ2264からさらに成る。また、ワイヤレスインターフェースは、PHYモジュールを介して、ワイヤレス媒体との間のワイヤレス通信信号の実際の送信/受信を行う役割を担う1つ以上のアンテナ2202に接続される。
本開示によるAPは、明瞭化のため図21および図22中に示されていない多くの他のコンポーネントを含むことが可能である。本開示に最も関係するコンポーネントだけが示されている。
(STAの構成)
図23は、802.11OFDM信号を送信および受信するためのPCR2330とWUR PPDUを受信するためのWUR2310との、2つの別個の無線部を備えるWUR STA2300を示す。
WUR2310は、アンテナ2302からアナログ無線信号を受信する役割を担うRF/アナログフロントエンド2312と、WUR PPDUのプリアンブル部分を検出し復号する役割を担うWURプリアンブル検出モジュール2314と、ウェイクアップ信号のペイロード部分を復号し処理する役割を担うWURパケット復号/処理モジュール2316と、本開示で提示された高速スマートスキャニング手順に対する役割を担うWURスマートスキャンモジュール2320と、からさらに成る。WURスマートスキャンモジュール2320は、スマートスキャニングの間、WURxの受信周波数を適正なWURディスカバリーチャネルに設定する役割を担う周波数チューナ2322と、スマートスキャニングの過程で検出されたAPの数のカウントを保持するWUR APカウンタ2324と、スマートスキャニングの過程で検出されたAPについての関連情報を抽出するWUR AP情報モジュール2326と、からさらに成る。また、WURスマートスキャンモジュール2320は、近隣AP情報2328のデータベースを保持し、該データベースは、WURx2310自体によって生成されていてよく、またはスマートスキャニングの過程で使用するためにPCR2330によって提供されていてもよい。
PCR2330は、RF/アナログフロントエンド2332、PHY処理回路2340、MAC処理回路2344、およびPCRスキャンモジュール2350から成る。RF/アナログフロントエンド2332は、アナログ信号をアンテナ2302へ/から伝達する役割を担い、自動利得制御(AGC)、ローパスフィルタ(LPF)、アナログ/デジタルコンバータ(ADC)などのサブコンポーネントを含んでよい。PHY処理回路2340はPHYレイヤ信号を処理する役割を担い、該回路は、送信OFDM信号の変調または受信OFDM信号の復調の役割を担うOFDMモジュレータ/デモジュレータ2342からさらに成る。PCRスキャンモジュール2350は、PCRを用いてチャネルのスキャンを行う役割を担い、PCRスキャンの過程でPCRの受信周波数を適正なチャネルに設定する役割を担う周波数チューナ2352と、スキャン対象のチャネルのリストおよび目的短縮SSIDなど、WURスマートスキャンモジュール2320からPCRに送られてきた、スキャンに関連する他の情報を包含するスキャン情報2354とからさらに成る。
図24は、本開示に記載の高速スマートスキャニングを実装する、図1中のSTA130またはSTA140であってよい、例示のSTA2400の詳細なブロック図である。STA2400は、メモリ2420、補助ストレージ2440、1つ以上のPCRインターフェース2450、およびWURインターフェース2460に接続された中央処理ユニット(CPU)2430から成る。PCRインターフェース2450およびWURインターフェース2460の両方は、同じワイヤレスアンテナ2402に接続されている。補助ストレージ2440は、不揮発性のコンピュータ可読ストレージ媒体であってよく、関連する命令コード、データなどを恒久的に格納するために使用される。
スタートアップ時に、CPU2430は、実行のためこれら命令コードおよび関連データを揮発性メモリ2420にコピーすることができる。この命令コードは、STA2400のオペレーションのため必要な、オペレーティングシステム、ユーザアプリケーション、デバイスドライバ、実行コードなどであってよい。また、STA2400は、例えば、リチウムイオンバッテリもしくはコインセルバッテリなどの電源2410を含んでよく、または商用電源とすることも可能である。PCRインターフェース2450は、セルラ通信用のインターフェース、もしくはジグビーなど短距離通信プロトコル用のインターフェースを含むことができ、またはこれはWLANインターフェースであってもよい。
PCRインターフェース2450は、MACモジュール2452とPHYモジュール2454とから成り、PHYモジュール2454は、OFDMモジュレータ/デモジュレータ2456およびPCRスキャンモジュール2458からさらに成る。
WURインターフェース2460は、アンテナ2402からアナログ無線信号を受信する役割を担うRF/アナログフロントエンド2462、ウェイクアップ信号のプリアンブル部分を検出し復号する役割を担うWURプリアンブル検出モジュール2464、ウェイクアップ信号のペイロード部分を復号し処理する役割を担うWURパケット復号/処理モジュール2466、本開示に提示された高速スマートスキャニング手順の役割を担うWURスマートスキャンモジュール2468など、いくつかのサブコンポーネントから成る。また、WURインターフェース2460は、近隣AP情報2470のデータベースを保持し、できればWURインターフェースおよびPCRインターフェース2450の両方が共通してアクセス可能なメモリ位置に置かれる。
本開示によるSTAは、明瞭化のため図23または図24に示されていない多くの他のコンポーネントを含むことができる。本開示に最も関係するコンポーネントだけが示されている。
(実施の形態3)
上記の諸実施形態において、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APの情報は、WURディスカバリーフレーム自体に含まれ、この情報は、高速スマートスキャニングの過程でスマートスキャン遅延の削減のために使用された。但し、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APの情報は、WURディスカバリーフレームを使う代わりに802.11情報エレメント中に含むことも可能で、この場合は、ビーコンフレーム、プローブ応答フレームなどのPCRフレームに含まれることになる。図25は、1つ以上の近隣WUR AP情報フィールド2510を運ぶために使用できる近隣WUR AP情報エレメント2500を示しており、近隣WUR AP情報エレメント2500はWURディスカバリーチャネル毎に1つある。各近隣WUR AP情報フィールド2510は、長さが可変であり、WURオペレーティングクラスフィールド2512と、WURディスカバリーチャネル番号フィールド2514と、近隣WUR APカウントフィールド2516と、1つ以上の近隣WUR APフィールド2520とから成る。WURオペレーティングクラスフィールド2512と、WURディスカバリーチャネル番号フィールド2514とは合わさってWURディスカバリーチャネルを識別する。近隣WUR APフィールド2520は、WURディスカバリーチャネル中でWURディスカバリーフレームを送信しているWUR APについての情報を含み、一方、近隣WUR APカウントフィールド2516は、近隣WUR APフィールド2520中にリストされたWUR APの数マイナス1を示し、値0は、1つのWUR APがリストされていることを示す。WURディスカバリーフレームを送信しているWUR APがいないWURディスカバリーチャネルは、近隣WUR APフィールド2520から省かれてよい。存在ビットマップフィールド2530は、近隣WUR APフィールド2520の様々なサブフィールドの存在/不存在を示しており、例えば、1は対応するサブフィールドが存在することを示し、0はそのサブフィールドが不存在であることを示す。PCRチャネルビット2532は、PCRオペレーティングクラスサブフィールド2540およびPCRチャネル番号サブフィールド2542(合わせて当該APが作動している20MHzプライマリチャネルを示す)の存在/不存在を示し、BSSIDビット2534は、APのBSSIDを示すBSSIDサブフィールド2544の存在/不存在を示し、一方、圧縮SSIDビット2536は、当該APを介してアクセスが可能なネットワークのSSIDの圧縮バージョンを表す圧縮SSIDサブフィールド2546の存在/不存在を示す。近隣WUR AP情報エレメント2500を受信したWUR STAは、高速スマートスキャニング、例えば、図7に表された高速スマートスキャニング手順700を実行するために、リストされたWURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信しているAPの情報を用いることが可能である。該STAは、各WURディスカバリーチャネル上でのチャネルスキャン時間を短縮するため、近隣WUR APカウントフィールド2516を使用することができ、一方、圧縮SSID2546など、近隣WUR APフィールド2520中に含まれているWUR APの情報は、合致するSSIDを備えるAPによって使われているWURディスカバリーチャネルだけをスキャンすることによって、スキャン待ち時間をさらに低減するために利用することができる。たとえ、近隣WUR APカウントフィールド2516がWUR AP情報エレメント2500中に含まれていなくても、受信したWUR STAは、近隣WUR APフィールド2520中にリストされた一意的APの数に基づいて、この情報を集めることが可能である。図7に示された例に対して、高速スマートスキャニング手順700を開始する前に、WUR STAは、STAが関連付けられているAPからのビーコンフレームまたはプローブ応答フレーム、または、さらにはSTAの近傍の他のAPからのビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、FILSフレーム中の近隣WUR AP情報エレメント2500を前もって受信しておくことができる。この例において、近隣WUR AP情報エレメント2500は、ディスカバリーチャネルD−CH1 710上で1つのAPがWURディスカバリーフレームを送信しており、ディスカバリーチャネルD−CH2 720上で2つのAPがWURディスカバリーフレームを送信しており、ディスカバリーチャネルD−CH3 730上で1つのAPがWURディスカバリーフレームを送信していることを示す。このWUR STAは、そのWURxをディスカバリーチャネルD−CH1 710に同調することによってスマートスキャニングを開始し、WURディスカバリーフレーム714を受信し、その送信しているAPに関する関連情報を保存する。STAは、近隣WUR AP情報エレメント2500中に含まれた情報に基づいて、ディスカバリーチャネルD−CH1 710上でWURディスカバリーフレームを送信している他のAPがないことを知っている。しかして、このSTAは、WURスキャン持続時間の終了までD−CH1 710上でスキャニングを続ける必要はなく、WURスキャン窓712を短縮し、直ちにディスカバリーチャネルD−CH2 720に切替えWURスキャン窓722を開始してよい。WURディスカバリーフレーム724を受信して、STAは、D−CH2 720でもう1つのAPがWURディスカバリーフレームを送信していることを知る。しかして、STAは、このチャネル上での聞き取りを継続し、WURディスカバリーフレーム726を受信する。このSTAは、2つのAPからのWURディスカバリーフレームを既に受信したので、WURスキャン窓722を短縮し、直ちにディスカバリーチャネルD−CH3 730に切替え、WURスキャン窓732を開始してよい。WURディスカバリーフレーム734を受信して、STAは、D−CH3 730上でWURディスカバリーフレームを送信している他のAPがないことを知り、また、D−CH3 730がスキャンリスト上の最後のWURディスカバリーチャネルなので、該STAは、WURスキャン窓732を短縮し、時間742で高速スマートスキャニング手順700を終了してよく、この時間は当初のスマートスキャニング手順の終了時間740よりも大幅に早い。要約すれば、近隣WUR APの情報の助力で行われた高速スマートスキャニングの過程で、STAは、これまでに当該チャネル上で、WURディスカバリーフレームがそれから受信された一意的APの数が、予期されているAPの数よりも少なく、且つWURスキャン持続時間の終わりに達していなければ、そのWURxを使ってWURディスカバリーチャネル上での聞き取りを継続し、それ以外の場合、STAは、現在のWURディスカバリーチャネルがスキャン対象チャネルリスト上の最後のチャネルであればスマートスキャニングを終了するか、そうでなければ、WURディスカバリーフレームを送信している1つ以上の近隣APによって使われている次のWURディスカバリーチャネルに切替える。STAが、予期されている数のAPからWURディスカバリーフレームを受信していない場合、該STAは、全WURスキャン持続時間の間、WURディスカバリーチャネルを聞き取ることがある。
図26は、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APの情報を含むのに使用してよい近隣AP情報エレメント2600の別のフォーマットを示す。近隣AP情報フィールド2620は、WURディスカバリーフレームを送信している1つ以上の近隣APについての情報を含み、一方、近隣APカウントフィールド2610は、近隣AP情報フィールド2620中にリストされたAPの数マイナス1を示し、値ゼロは1つのAPがリストされていることを示す。各近隣AP情報フィールド2620は、その長さが可変で、存在ビットマップフィールド2630およびいくつかの随意のサブフィールドから成る。存在ビットマップフィールド2630は、近隣AP情報フィールド2620中の様々なサブフィールドの存在/不存在を示し、例えば、1は対応サブフィールドが存在することを示し、0はサブフィールドが不存在であることを示す。PCRチャネルビット2632は、PCRオペレーティングクラスサブフィールド2640およびPCRチャネル番号サブフィールド2642(合わせて当該APが作動している20MHzプライマリチャネルを示す)の存在/不存在を示し、BSSIDビット2634は、APのBSSIDを示すBSSIDサブフィールド2644の存在/不存在を示し、一方、圧縮SSIDビット2636は、当該APを介してアクセスが可能なネットワークのSSIDの圧縮バージョンを表す圧縮SSIDサブフィールド2646の存在/不存在を示す。WURディスカバリーチャネルビット2638は、WURオペレーティングクラスサブフィールド2648およびWURディスカバリーチャネル番号サブフィールド2650(合わせて当該APがWURディスカバリーフレームを送信するのに用いるWURディスカバリーチャネルを識別する)の存在/不存在を示す。近隣AP情報エレメント2600を受信したWUR STAは、図7に表された高速スマートスキャニング手順700を実行するため、WURディスカバリーフレームを送信しているAPの情報を使用することができる。ここで、近隣APカウントフィールド2610は、全てのあり得るWURディスカバリーチャネルに亘って、WURディスカバリーフレームを送信しているAPの合計数を示し、STAは、合計スキャン時間を短縮するために近隣APカウントフィールド2610を使うことができる。また、STAは、近隣AP情報フィールド2620の内容に基づいて、各WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している一意的なAPの数を集計し、各WURディスカバリーチャネル上でのチャネルスキャン時間を短縮するためにこの情報を使用することが可能である。STAは、圧縮SSID2646などの近隣AP情報フィールド2620中に含まれているAPの情報をさらに用いて、例えば、合致するSSIDを備えたAPによって使われているWURディスカバリーチャネルだけをスキャンすることによって、スキャン遅延をさらに低減することができる。
近隣WUR AP情報エレメント2500および近隣AP情報エレメント2600は、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APについての情報を含む目的で新しく定義された情報エレメントの例である。新しいエレメントを定義する代わりに、既存の802.11近隣エレメントをこのために転用することも可能である。図27は、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APについての情報を含む目的のため転用された802.11縮約近隣レポートエレメント2700の一例を示す。近隣AP情報フィールドのフィールド2710は、各々が1つのチャネル上の近隣APのグループについての情報を含んでいる、1つ以上の近隣AP情報フィールドを含む。TBTT情報ヘッダフィールド2730内のTBTT情報フィールド型フィールド2732は、縮約近隣レポートエレメントの用途およびフォーマットを定め、既存の802.11の用途では0または1に設定される。TBTT情報フィールドタイプフィールド2732は、縮約近隣レポートエレメント2700が、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APについての情報を含むように転用されていることを示すため、2に設定される。この用途では、オペレーティングクラスフィールド2750とチャネル番号フィールド2752とは、合わさって、近隣APのグループによってWURディスカバリーフレームを送信するために使われているWURディスカバリーチャネルを識別する。TBTT情報セットフィールド2760は、オペレーティングクラスフィールド2750とチャネル番号フィールド2752とによって示されたWURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している、1つ以上の近隣APについての情報を含み、近隣APカウントフィールド2734は、TBTT情報セットフィールド2760中にリストされた近隣APの数マイナス1を示し、値ゼロは1つのAPがリストされていることを示す。存在ビットマップフィールド2740は、TBTT情報セットフィールド2760中の様々なサブフィールドの存在/不存在を示し、例えば1は対応するサブフィールドが存在することを、0はそのサブフィールドが不存在であることを示す。PCRチャネルビット2742は、PCRオペレーティングクラスサブフィールド2762およびPCRチャネル番号サブフィールド2764(合わせて当該APが作動している20MHzプライマリチャネルを示す)の存在/不存在を示し、BSSIDビット2744は、当該APのBSSIDを示すBSSIDサブフィールド2766の存在/不存在を示し、一方、圧縮SSIDビット2746は、当該APを介してアクセスが可能なネットワークのSSIDの圧縮バージョンを表す圧縮SSIDサブフィールド2768の存在/不存在を示す。縮約近隣レポートエレメント2700を受信したWUR STAは、高速スマートスキャニング手順、例えば、図7に表された高速スマートスキャニング手順700を実行するために、リストされたWURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している近隣APの情報を使うことが可能である。該STAは、各WURディスカバリーチャネル上でのチャネルスキャン時間を短縮するために近隣AP制御フィールド2734を使うことができ、また、合致するSSIDを備えるAPによって使われているWURディスカバリーチャネルだけをスキャンすることによって、スキャン遅延をさらに低減するために、圧縮SSID2746など、TBTT情報セットフィールド2760中に含まれたWUR APの情報を利用することが可能である。
図28は、スマートスキャニングに対応しているWUR APによって送信が可能な、最小に圧縮されたWURディスカバリーフレームのフォーマットを示す。WURディスカバリーフレーム2800は、図2中のフレーム制御WURフレーム230と同じ構造に従っており、フレーム制御フィールド2810中のフレームタイプフィールドはWURディスカバリーフレームを示しており、長さフィールドはフレームボディフィールド2802の長さを示している。アドレスフィールド2812とTD制御フィールド2814とは合わさってAP識別子2816を運ぶ。AP識別子2816は、24ビット長で、送信しているAPの基本サービスセット識別子(BSSID)を表している。AP識別子2816は、APのBSSIDの最後の3オクテット、すなわちBSSID(24:47)に設定することができ、これは当該APのBSSIDのベンダー割り当て部分を表す。これは、AP識別子2816が、同じ管理組織識別子(OUI:Organizationally Unique Identifier)を用いる他のAPに対して一意的であることを確実にする。但し、小さな確率ではあるが、異なるOUIを用いるAPが、同じAP識別子を使ってしまうことがある。これを克服するため、APは、そのAP識別子2816を得るのに、そのBSSIDの最初の3つのオクテット、すなわちBSSID(0:23)と、そのBSSIDの最後の3オクテット、すなわちBSSID(24:47)との、ビット単位の排他的OR(XOR)をさらに実行することが可能である。PCRチャネルサブフィールド2820は、APがそのPCRのために使用しているプライマリ20MHzチャネルを示し、オペレーティングクラスフィールド2822とチャネル番号フィールド2824とは、合わさって、そのプライマリ20MHzチャネルを一意的に識別する。圧縮SSIDフィールド2830は、当該APによって代表されるネットワークのSSIDの圧縮されたバージョンを表す。
図9中のシナリオ900および図29中の時間ドメインシーケンス2900は、スマートスキャニングの遅延を低減するため、近隣AP情報エレメントに基づいてPCRを使用する例示の高速スマートスキャニング手順2920を説明するのに用いることができる。図9中のSTA950がローミングを開始する前に、そのPCRオペレーション2910の間に、STA950が、関連付けられているAP1 912から、WURディスカバリーフレームを送信することができる近隣APの情報を含む近隣WUR AP情報エレメント2914を備えるビーコンフレーム2912を受信しているであろうことが想定されている。あるいは、近隣WUR AP情報エレメント2914が、例えば、AP2 922からのプローブ応答フレーム2916中など、近傍の他のAPから受信されていることもあり得る。近隣WUR AP情報エレメント2914は、図25中のエレメント2500であってよい。近隣WUR AP情報エレメント2914は、AP1 912がWURディスカバリーチャネルD−CH1 1010上でWURディスカバリーフレームを送信し、AP2 922およびAP3 932がWURディスカバリーチャネルD−CH2 1012上でWURディスカバリーフレームを送信し、さらに、AP4 942がWURディスカバリーチャネルD−CH3 1014上でWURディスカバリーフレームを送信していることを示す。WURディスカバリーフレームには、図28のフレーム2800のフォーマットを使用することができる。STAは、近隣WUR AP情報エレメント2914中にリストされたAPの圧縮SSIDフィールド2546を調べることによって、そのスマートスキャニングを、ESS1のAPによって使われているディスカバリーチャネルD−CH1 1010およびD−CH2 1012だけに絞る選択をすることができる。ポイントA954で、STA950は、高速スマートスキャニング手順2920を開始し、最初にそのWURx134をWURディスカバリーチャネルD−CH1 1010に同調し、AP1からWURディスカバリーフレーム2922を受信する。STAは、WUR AP情報エレメント2914の内容に基づいて、AP1がチャネルD−CH1 1010上でWURディスカバリーフレームを送信している唯一のAPであるとの事前知識を有しているので、直ちにチャネルをD−CH2 1012に切替えることができ、AP2 922およびAP3 932から、それぞれ、WURディスカバリーフレーム2924および2926を受信する。チャネルD−CH2 1012上で送信している両方のAPからWURディスカバリーフレームの受信を完了し、D−CH3 1014上でAP4によって送信されているWURディスカバリーフレームに関心がなければ、STAは直ちに高速スマートスキャニング手順2920を終了することができる。
高速スマートスキャニング手順2920の終了時に、3つのESS1のAPからの全3つのWURディスカバリーフレームの受信を完了し、必要に応じ近隣WUR AP情報エレメント2914を相互参照しながら、それらの内容に基づいてSTA950は関心のあるいくつかのAPをさらに選抜しリストすることが可能である。例えば、STA950は、AP識別子2816に基づいて、AP1 912を捨て、AP2 922およびAP3 932をローミングする対象の2つの候補APとして選抜しリストしてよい。また、STA950は、例えば、WURディスカバリーフレーム2924および2926のRSSI(Receive Signal Strength Indicator(受信信号強度インジケータ))などの追加情報を用いて、この選抜リストを決めることも可能である。ポイントB956で、STA950は、受信したWURディスカバリーフレームから各APのプライマリPCRチャネルなどの必要な情報を抽出し、自分のPCR132を使って、アクティブスキャン手順2930を開始し、プローブ要求フレーム2932および2936を、それぞれ、PCRチャネルCH40 1032およびCH44 1034上のAP2 922およびAP3 932に向け送信する。STA950は、その現在のESS、すなわちESS1に属しているBSSへの参入に関心があるので、プローブ要求フレーム2932および2936のSSIDフィールドをESS1のSSIDに設定し、引き続いて、AP2 922およびAP3 932から、それぞれ、プローブ応答フレーム2934および2938を受信する。プローブ応答フレームは、WURディスカバリーフレームと比べてずっと多くの情報を含むことができるので、STA950は、プローブ応答フレーム2934および2938中に含まれたBSS負荷情報に基づいて、ローミングのため自分が選好するAPとしてAP2 922を選択し、AP2 922とのリンクセットアップ手順2940(認証、関連付けなど)を実行する。ポイントC958で、STA950は、AP1 912との通信リンクを失う前に、そのPCR132を介してAP2 922とのデータ交換2950を開始することが可能である。バックグラウンドで高速スマートスキャニング手順2920を行って、候補APを選抜しリストすることができることで、アクティブスキャン手順2930に必要な時間を大幅に短縮し、高速ローミングを可能にすることができる。
図30は、スマートスキャニングに対応しているWUR APによって送信が可能な、圧縮WURディスカバリーフレームの別のフォーマットを示す。WURディスカバリーフレーム3000は、図2中のWURフレーム230と同じ構造に従っており、そのフレーム制御フィールド3010中のフレームタイプフィールドはWURディスカバリーフレームを示し、長さフィールドはフレームボディフィールド3002の長さを示している。アドレスフィールド3012はAP識別子3016を含む。AP識別子3016は、12ビット長であり、特別に割り当てられた識別子であってよく、または送信しているAPの基本サービスセット識別子(BSSID)を示していてもよい。例えば、AP識別子3016は、APのBSSID、すなわちBSSID (36:47)の最後の12ビットに設定することができる。PCRチャネルインデックスサブフィールド3020は、TD制御フィールド3014の最初の10ビットを占め、APがそのPCRのために用いるプライマリ20MHzチャネルにマップされる。TD制御フィールド3014の11番目のビットは、フレームボディフィールド3002中の近隣AP情報フィールド3040の存在/不存在を示すための近隣AP情報存在ビットとして用いられる。コンパクトSSIDフィールド3030は、APによって代表されるネットワークのSSIDのハッシュ化表現の24ビットを含み、これは、APのSSIDをSHA−256などの一般的なハッシュ関数に通し、24ビットに切り詰めることによって得ることができる。近隣AP情報フィールド3040は、WURディスカバリーチャネルの各々上の個々の近隣APカウントで形成されている。例えば、3つのWURディスカバリーチャネルが定義されている場合、CH1近隣APカウントフィールド3042は、同じディスカバリーチャネル(すなわち、WURディスカバリーチャネル1)上で同様にWURディスカバリーフレームを送信している近隣APの数を示す。同様に、CH2近隣APカウントフィールド3044およびCH3近隣APカウントフィールド3046は、それぞれ、WURディスカバリーチャネル2および3上でWURディスカバリーフレームを送信している近隣APの数を示す。PCRチャネルインデックスサブフィールド3020は、国/地域インデックスフィールド3022およびオペレーティングクラス&チャネルインデックスフィールド3024で形成され、これらは合わさって、送信しているAPのPCRによって使用されている20MHzチャネルのオペレーティングクラスとチャネル番号とを一意的に識別する。
図31A中のテーブル3100は、国/地域インデックスフィールド3022に対して使われている符号化を表し、オペレーティングクラス&チャネルインデックスフィールド3024に対する国または地域を示す。インデックス3102の値0、1、2、3、および4は、米国、欧州、日本、世界、および中国を表し、値5、6、および7は予備用である。図31B中のテーブル3110は、国/地域インデックスフィールド3022が0(米国)に設定されたときに、オペレーティングクラス&チャネルインデックスフィールド3024を、全ての利用可能な20MHzチャネルのオペレーティングクラスおよびチャネル番号にマップした例示のテーブルである。インデックス3112の値0〜51は、米国において使用可能な20MHzチャネルのオペレーティングクラスおよびチャネル番号の52の一意的な組み合せをマップしており、一方、値52〜127は予備用である。図示されていないが、他の国/地域の各々における全ての20MHzチャネルをリストすることによって同様なテーブルを作成することができる。
また、スマートスキャニングに対応しているAPによるWURディスカバリーフレームの送信のためのパラメータを設計するとき、WUR送信のためだけでなく、PCR送信のためにAPによって使用されるワイヤレスチャネルを考慮に入れることも重要である。PCR送信とWUR送信とが相異なる周波数帯上のチャネルを使っている場合は特にそうである。ワイヤレス信号の送信到達距離は、そのワイヤレス信号の周波数に依存することはよく知られている。同じ送信電力で送信された場合、2.4GHz帯域のワイヤレス信号は、5GHz帯域に比べておおよそ2倍の距離をカバーする。IEEE 802.11baタスクグループは、WUR波形は狭帯域の性質なので、WURチャネルとして5GHz帯域中での動的周波数選択(DFS:Dynamic Frequency Selection)チャネルを使うべきではないと決議している。さらに、2.4GHzにおけるより長い到達距離によって、APは、WURディスカバリーフレームの送信のために2.4GHz帯域を使う一方、そのPCR送信のため5GHzを使用することができる。かかる状況において、APが、PCRおよびWUR両方の送信に対し同じ送信電力を使う場合、2.4GHz帯域でのWURディスカバリーフレームの送信到達距離は、5GHz帯域中の802.11ビーコンフレームの距離のほぼ倍になろう。このことは、スマートスキャニングを行っているWUR STAが、或るAPからWURディスカバリーフレームを受信し、そのAPをローミングの候補APとして選択はできたが、PCRを用いたパッシブ/アクティブスキャンの過程で、そのAPからビーコンフレームまたはプローブ応答フレームを受信できない状況につながる可能性がある。かかるPCRとWURとの到達距離のミスマッチを回避するために、WURディスカバリーフレームを送信する際に、APが、WURディスカバリーフレームの到達距離が802.11ビーコンフレームによる距離とおおよそ同じになるように、送信電力を調整することが推奨される。これは、APからのWURディスカバリーフレームを受信できるWUR STAが、PCRを使ってそのAPと通信できることを確実にすることになる。PCRが2.4GHz帯域中のチャネルを使い、WURが5GHz帯域を使う逆の場合には、WUR送信の送信電力は、到達距離要件を満たすために増幅される必要がある。この場合、信頼可能なWURオペレーションを確実にするために、WURディスカバリーフレームばかりでなく、WURウェイクアップフレームおよびWURビーコンフレームについても、送信電力の調整を検討する必要がある。
(実施の形態4)
実施の形態3において、WUR STAが、それが関連付けられたAPから、または近傍のいずれかの他のAPから、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APの情報をどのように受信し、そのスキャン/ローミングオペレーションを促進するためにその情報を使用するかを説明した。しかしながら、一部のネットワークでは、APが、近隣APの情報の送信に対応していないことがある。また一方、WURディスカバリーフレームを送信する或るAPは、例えば、図5中のWURオペレーションエレメント500のWURディスカバリーチャネルフィールド514を使って、ビーコンフレーム、プローブ応答フレームなどのフレーム中で、WURディスカバリーフレームを送信しているWURディスカバリーチャネルを広告するであろう。あるいは、このWURディスカバリーチャネルは、図33中のWUR能力エレメント3300のWURオペレーティングクラスフィールド3310とWURディスカバリーチャネルフィールド3320との組み合せを使って広告されてもよい。かかる状況において、WUR STAは、自分の今後のローミング決定のために、近隣APについてのレポートを自身で集めてもよい。
WUR STAがローミング遅延を低減するため、近隣APについての自分自身のレポートを集める一例を説明するのに、図9中のシナリオ900および図32中の時間ドメインシーケンス3200を用いることができる。図9中のSTA950がローミングを開始する前に、そのPCRオペレーション3202がアイドル時間の間、STA950は、WURディスカバリーフレームを送信している近隣APに関する情報を集めることができるとの想定がされている。PCRオペレーション3202は、近隣APからのビーコンフレーム、プローブ応答フレーム中に含まれているWURオペレーションエレメント3204を集めるため、STAによるそのオペレーティングチャネル以外のPCRチャネル上でのオフチャネルのパッシブスキャンを含む。このWURオペレーションエレメント3204は、図5中のWURオペレーションエレメント500であってよい。さらに、STA950は、それがアイドルなWURモードにあるとき、WURディスカバリーフレーム3212、3214などを受信するため、そのWURxを使って、諸WURディスカバリーチャネル上のスキャン3210を行うことも可能である。そのアイドル時間の間に集められたかかる情報を用いて、STA950は、WURディスカバリーフレームを送信する近隣APのレポートを作成することができる。一例として、このレポートは、AP1 912がWURディスカバリーチャネルD−CH1 1010上でWURディスカバリーフレームを送信し、AP2 922およびAP3 932がWURディスカバリーチャネルD−CH2 1012上でWURディスカバリーフレームを送信し、AP4 942がWURディスカバリーチャネルD−CH3 1014上でWURディスカバリーフレームを送信していることを示すことが可能である。WURディスカバリーフレームには、図28のフレーム2800のフォーマットを使用することができる。ポイントA954で、STA950は、高速スマートスキャニング手順3220を開始し、最初にそのWURx134をWURディスカバリーチャネルD−CH1 1010に同調し、AP1からWURディスカバリーフレーム3222を受信する。STA950は、それが集めた近隣APに関するレポートの内容に基づいて、AP1がチャネルD−CH1 1010上でWURディスカバリーフレームを送信している唯一のAPであるとの事前知識を有しており、しかして、直ちにチャネルをD−CH2 1012に切替えることができ、AP2 922およびAP3 932から、それぞれ、WURディスカバリーフレーム3224および3226を受信する。同様に、STA950は、AP1およびAP2が、チャネルD−CH2 1012上でWURディスカバリーフレームを送信しているただ2つのAPであるとの事前知識を有しており、しかして、直ちにチャネルをD−CH3 1014に切替えることでき、AP4 942からWURディスカバリーフレーム3228を受信する。STA950は、AP4がチャネルD−CH3 1014上でWURディスカバリーフレームを送信している唯一のAPであるとの事前知識を有しているので、STAは、WURディスカバリーフレーム3228を受信した後、直ちに高速スマートスキャニング手順3220を終了することができる。
高速スマートスキャニング手順3220の終了時に、STA950は、受信したWURディスカバリーフレームの内容に基づいて、関心のあるいくつかのAPを選抜しリストすることが可能である。例えば、圧縮SSIDフィールド2830に基づいて、STA950は、AP4 942を捨て、AP2 922およびAP3 932をローミングする対象の2つの候補APとして選抜しリストしてよい。また、STA950は、選抜リスト決定を行うために、例えば、WURディスカバリーフレーム3224、3226、および3228のRSSI(Receive Signal Strength Indicator)など追加の情報を用いることも可能である。ポイントB956で、STA950は、受信されたWURディスカバリーフレームから各APのプライマリPCRチャネルなどの必要な情報を抽出し、自分のPCR132を使ってアクティブスキャン手順3230を開始し、プローブ要求フレーム3232および3236を、それぞれ、PCRチャネルCH40 1032およびCH44 1034上のAP2 922およびAP3 932に送信する。STA950は、その現在のESSすなわちESS1に属するBSSへの参入に関心があるので、該STAは、プローブ要求フレーム3232および3236のSSIDフィールドを、ESS1のSSIDに設定し、引き続いて、AP2 922およびAP3 932から、それぞれ、プローブ応答フレーム3234および3238を受信する。プローブ応答フレームは、WURディスカバリーフレームと比べて相当に多くの情報を含むことができるので、STA950は、例えば、プローブ応答フレーム3234および3238中に含まれている能力エレメントに基づいて、ローミングのためそれが選好するAPとしてAP2 922を選択し、AP2 922とのリンクセットアップ手順3240(認証、関連付け)を実行する。ポイントC958で、AP1 912との通信リンクを失う前に、STA950は、そのPCR132を介してAP2 922とデータ交換3250を開始することが可能である。WURディスカバリーフレームを送信する近隣APのレポートを事前に集め、高速スマートスキャニング手順3220を行うことにより、アクティブスキャン手順3230のために必要な時間を大幅に削減し、迅速なローミングを可能にできることがわかる。
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって実現することができる。前述の各実施形態の説明で用いられた各機能ブロックは、集積回路などのLSIによって部分的にまたは全体的に実現することが可能で、各実施形態において説明された各プロセスは、LSIまたは諸LSIの組み合せによって、部分的にまたは全体的に制御することができる。このLSIは、チップとして個別に形成されてもよく、または、1つのチップが機能ブロックの一部または全部を含むように形成されてもよい。このLSIはそれに接続された入力端および出力端を含むことが可能である。このLSIは、集積度の差によって、IC、システムLSI、超LSI、または超大規模LSIを称することができる。但し、集積回路を実装する技法は、LSIに限定されるものでなく、専用回路、汎用プロセッサ、または特定用途向けプロセッサを用いて実現することが可能である。さらに、LSIの製造の後でプログラムができるFPGA(Field Programmable Gate Array(フィールドプログラマブルゲートアレイ))、またはLSI内部に配置された回路セルの接続および設定の再構成が可能な再構成可能プロセッサを用いることができる。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実現することが可能である。半導体技術または他の派生技術の進展の結果として、将来の集積回路技術がLSIに置き換わった場合、これらの機能ブロックその将来の集積回路技術を使って集積することができよう。また、バイオ技術も適用が可能である。
半導体技術またはこの技術から派生した他の諸技術の進歩の結果として、LSIを代替する回路集積技術が出現した場合、これらの機能ブロックはその将来の集積回路技術を用いて集積することが可能であろう。別の可能性は、バイオ技術および/または類似技術の応用である。
本開示は、通信の機能を有し通信装置と言われる、任意の装置、デバイス、またはシステムによって実現することができる。かかる通信装置の非限定の例には、電話(例えば、セルラ(セル)電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC:personal computer)(例えば、ラップトップ、デスクトップ、ネットブック)、カメラ(例えば、デジタル静止/ビデオカメラ)、デジタルプレイヤ(デジタルオーディオ/ビデオプレイヤ)ウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、追跡デバイス)、ゲームコンソール、デジタルブックリーダ、テレヘルス/テレメディシン(遠隔ヘルスおよびメディシン)デバイス、輸送機関搭載通信機能(例えば自動車、飛行機、船舶)およびこれらの様々な組み合せが含まれる。
この通信装置は、携帯型または移動型に限定されず、スマートホームデバイス(例えば、電気機器、照明装置、スマートメーター、制御パネル)、ベンディングマシン、および「モノのインターネット(Internet of Things(IoT))」のネットワーク中の任意の他の「モノ」など、非携帯型または固定型の任意の種類の装置、デバイスまたはシステムをも含んでよい。
この通信は、例えば、セルラシステム、ワイヤレスLANシステム、衛星システムなど、およびそれらの様々な組み合せを介したデータの交換を含んでよい。
この通信装置は、本開示中に記載された通信の機能を行う通信デバイスに接続されたコントローラまたはセンサなどのデバイスを含んでよい。例えば、この通信装置は、該通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって用いられる制御信号またはデータ信号を生成する、コントローラまたはセンサを含んでよい。
また、この通信装置は、基地局、アクセスポイント、および、上記の非限定の例の中のものなどの装置と、通信するまたはそれらを制御する任意の他の装置、デバイス、またはシステムなどのインフラストラクチャ施設も含んでよい。
2017年12月25に値に出願された日本国特許出願第2017−247681号、および2018年2月7日に出願された日本国特許出願第2018−020069号は、その全体を参照することによって、その明細書、図面、および要約書を含め、本明細書に組み込まれる。
本開示は、ワイヤレスネットワークにおけるWURモードオペレーションのための装置および方法に応用することができる。
110、2200 AP
120 STA
130、140、2300、2400 WUR STA
112、122、132、142、2100、2330 PCR
134、144、2310、2460 WURx
2102、2202、2302、2402 アンテナ
2110、2312、2332、2462 RF/アナログフロントエンド
2120、2340 PHY処理回路
2122、2262、2342、2456 OFDMモジュレータ/デモジュレータ
2124、2264、2322、2352 周波数チューナ
2134、2256 近隣APレポートジェネレータ
2132、2258 WURフレームジェネレータ/スケジューラ
2252、2452 MACモジュール
2260、2454 PHYモジュール
2320、2468 WURスマートスキャンモジュール
2324 WUR APカウンタ
2326 WUR AP情報モジュール
2350、2458 PCRスキャンモジュール
2354 スキャン情報
2130、2344 MAC処理回路
2254 PCRペイロードジェネレータ
2328、2470 近隣AP情報
2210、2410 電源
2220、2420 メモリ
2230、2430 CPU
2240、2440 補助ストレージ
2250 ワイヤレスI/F
2270 有線通信I/F
2314、2464 WURプリアンブル検出モジュール
2316、2466 WURパケット復号/処理モジュール
2450 PCRインターフェース

Claims (19)

  1. 動作時に、アクセスポイント(AP)から、WURディスカバリーフレームの送信に使われる少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルを示すエレメントを受信する、主無線(PCR)回路と、
    動作時に、WURディスカバリーフレームについてWURディスカバリーチャネルをスキャンするために使われるウェイクアップ受信機(WURx)回路と、
    動作時に、前記PCR回路または前記WURx回路で受信された情報に基づいて、前記WURx回路に、少なくとも1つのWURディスカバリーチャネル中のWURディスカバリーチャネルをスキャンするよう指示するコントローラであって、前記情報は前記少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルの各々に対するAPの数を表し、前記APの各々は前記WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している、前記コントローラと、
    を含む通信装置。
  2. 動作時に、前記WURディスカバリーチャネルに対する前記APの数が2つ以上であれば、前記コントローラが前記WURx回路に、前記WURディスカバリーチャネルのスキャニングを続けるように指示し、それ以外であれば、動作時に、前記コントローラが前記WURx回路に、前記少なくとも1つのWURディスカバリーチャネル中の別のWURディスカバリーチャネルをスキャンするか、またはスキャニングを終了するように指示する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記情報が前記PCR回路で受信されるときは、前記情報が前記エレメントに含まれている、
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記エレメントが少なくとも1つのWUR AP情報フィールドを含み、その各々のWUR AP情報フィールドが、前記少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルの各々に対応していて、前記少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルが、WURオペレーティングクラスフィールドおよびWURディスカバリーチャネルフィールドによって示されており、各フィールドは前記対応するWUR AP情報フィールドに含まれていて、前記APの数が、前記WUR AP情報フィールド中のWUR APカウントフィールドによって示されている、
    請求項3に記載の通信装置。
  5. 前記情報が前記WURx回路で受信されるときは、前記情報が前記WURディスカバリーフレームに含まれている、
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記エレメントが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームのうちの少なくとも1つに含まれている、
    請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記エレメントが前記ビーコンフレームに含まれているとき、前記PCR回路が、前記APから前記ビーコンフレームを周期的に受信する、
    請求項6に記載の通信装置。
  8. 動作時に、前記WURx回路が、前記APから前記WURディスカバリーフレームを周期的に受信する、
    請求項5に記載の通信装置。
  9. 動作時に、前記コントローラが前記WURx回路に、WURディスカバリーチャネルのスキャニングを前記エレメント中に示された前記WURディスカバリーチャネルに限定するように指示する、
    請求項1に記載の通信装置。
  10. 前記情報が、前記PCR回路で受信されるときは、前記エレメントが、PCRチャネルフィールド、BSSIDフィールド、および短縮SSIDの存在を示すビットマップフィールドを含む、
    請求項1に記載の通信装置。
  11. 動作時に、WURディスカバリーフレームの送信のため使用される少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルの情報を含み、前記少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルの各々に対するAPの数を示すエレメントを生成する信号生成回路であって、前記APの各々が前記WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している前記信号生成回路と、
    動作時に、前記エレメントを送信する送信機と、
    を含むアクセスポイント。
  12. 前記送信機が、前記1つ以上のWURディスカバリーチャネル中の一WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを周期的に送信する、
    請求項11に記載のアクセスポイント。
  13. 前記少なくとも1つのWURディスカバリーチャネルが、WURオペレーティングクラスフィールドおよびWURディスカバリーチャネルフィールドによって示されており、各フィールドは前記エレメントに含まれていて、WURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信している前記APの数が、前記エレメント中のWUR APカウントフィールドに示されている、
    請求項11に記載のアクセスポイント。
  14. 前記エレメントが、ビーコンフレームおよびプローブ応答フレームのうちの少なくとも1つに含まれている、
    請求項11に記載のアクセスポイント。
  15. 前記エレメントが前記ビーコンフレームに含まれているとき、前記送信機が周期的に前記ビーコンフレームを送信する、
    請求項14に記載のアクセスポイント。
  16. 前記アクセスポイントのWURディスカバリーフレームを送信するのに使われる前記WURディスカバリーチャネルが、全ての可能なWURチャネルから選択される、
    請求項12に記載のアクセスポイント。
  17. 前記エレメントが、PCRチャネルフィールド、BSSIDフィールド、および圧縮SSIDの存在を示すビットマップフィールドを含む、
    請求項11に記載のアクセスポイント。
  18. 近隣のアクセスポイントによって送信される前記エレメントが、近隣のアクセスポイントによって使われる前記WURディスカバリーチャネルの前記情報を集めるために用いられる、
    請求項11に記載のアクセスポイント。
  19. 動作時に、或る特定のWURディスカバリーチャネル上でWURディスカバリーフレームを送信しているAPの情報を含む少なくとも1つのWUR AP情報フィールドを含むエレメントを生成する信号生成回路であって、前記WUR AP情報フィールドの各々が、前記WUR AP情報フィールド中にリストされたAPの数を表すWUR APカウントフィールドを含む、前記信号生成回路と、
    動作時に、前記エレメントを送信する送信機と、
    を含むアクセスポイント。
JP2020534638A 2017-12-25 2018-12-21 低電力高速スマートスキャニングのための通信装置および通信方法 Active JP7246394B2 (ja)

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