JP2021503880A - エアロゾルの生成 - Google Patents

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Abstract

ヒータと、エアロゾル化可能材料(103)とを備えたエアロゾル生成組合せ体が本書に記載されている。このエアロゾル生成組合せ体においては、ヒータは、使用時にエアロゾル化可能材料を加熱するように配置され、エアロゾル化可能材料(103)は、異なる成分を有する少なくとも2つの区域(103a、103b)を備える。また、このエアロゾル生成組合せ体は、異なる成分を有するエアロゾル化可能材料の区域のそれぞれに異なる熱プロファイルを与えるように構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明はエアロゾルの生成に関し、限定するものではないが、特に、エアロゾル生成組合せ体、エアロゾルを生成する方法、エアロゾルを生成するのに使用するためのエアロゾル化可能材料、及びエアロゾル生成組合せ体に使用するためのエアロゾル生成品に関する。
紙巻タバコ及び葉巻タバコなどの喫煙品は、使用時にタバコを燃焼させてタバコ煙を発生させる。これらのタイプの喫煙品の代替物は、燃焼することなく化合物を放出する。
典型的には、エアロゾル化可能材料を燃やさずに、又は燃焼させずに吸引することができるエアロゾルを形成するために、エアロゾル化可能材料を加熱してエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させる装置が知られている。このような装置は、「非燃焼加熱式」装置、又は「タバコ加熱製品」(THP:tobacco heating product)、又は「タバコ加熱デバイス」、又はこれらに類似するものとしても記載される。エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な異なる構成体が知られている。
その材料は、例えば、タバコでもよいし、他の非タバコ製品でもよいし、ブレンドされた混合物などの組合せでもよく、それらは、ニコチンを含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
いくつかの知られているタバコ加熱デバイスは2つ以上のヒータを含み、これらのヒータはそれぞれ、使用時にエアロゾル化可能材料の異なる部分を加熱するように構成される。これによって、エアロゾル化可能材料の異なる部分を異なる時に加熱して、使用寿命にわたってエアロゾルの形成を長くすることができる。
本発明の第1の態様によれば、ヒータ及びエアロゾル化可能材料を備えるエアロゾル生成組合せ体が提供される。ここで、ヒータは、使用時にエアロゾル化可能材料を加熱するように配置され、エアロゾル化可能材料は、異なる成分を有する少なくとも2つの区域を備える
異なる成分を含む2つ以上の区域を使用することによって、吸引されるエアロゾルの成分を選択的に調整することができる。
場合によっては、本組合せ体は、異なる成分を有するエアロゾル化可能材料の区域のそれぞれに異なる熱プロファイルを与えるように構成される。
エアロゾル生成組合せ体のいくつかの例では、エアロゾル化可能材料はロッド形状である。場合によっては、少なくとも2つの区域は円柱状であり、それぞれエアロゾル化可能材料のロッドに沿って同軸に配置される。
いくつかの例では、エアロゾル化可能材料の第1の区域の成分の少なくとも1つの揮発性成分は第2の区域の成分に対して少ない。場合によっては、エアロゾル生成組合せ体は、エアロゾル化可能材料の第1の区域の加熱が第2の区域の加熱の前に起きるように構成されてもよい。
別の例は、エアロゾル化可能材料の異なる区域をそれぞれ加熱するように配置された少なくとも2つのヒータを備えるエアロゾル生成組合せ体を提供する。
別の例は、エアロゾル化可能材料がタバコロッドを含み、タバコロッドが、異なるタバコ成分を有する少なくとも2つの区域を備える、エアロゾル生成組合せ体を提供する。
本発明の第2の態様は、エアロゾル化可能材料を加熱するステップを含むエアロゾルを生成する方法を提供する。ここで、エアロゾル化可能材料は異なる成分を有する少なくとも2つの区域を含む。
場合によっては、本方法は、異なる成分を有するエアロゾル化可能材料の複数の区域のそれぞれに対して異なる熱プロファイルを与える。
場合によっては、本方法は、ロッド形状のエアロゾル化可能材料を加熱するステップを含む。いくつかの例では、少なくとも2つの区域は円柱状であり、ロッドのエアロゾル化可能材料に沿って同軸に配置される。
場合によっては、本方法は、エアロゾル化可能材料の第1の区域の成分の少なくとも1つの揮発性成分が第2の区域の成分に対して少ない、エアロゾル化可能材料を加熱するステップを含む。
いくつかの例では、本方法は、エアロゾル化可能材料の第1の区域の加熱が第2の区域の加熱の前に起こされるステップを含む。
本発明の第3の態様は、エアロゾル生成組合せ体に使用するためのエアロゾル化可能材料を提供する。ここで、エアロゾル化可能材料は、異なる成分を有する少なくとも2つの区域を備える。場合によっては、エアロゾル化可能材料は、異なるタバコ成分を有する少なくとも2つの区域を備えるタバコロッドである、又はそのタバコロッドを備える。
場合によっては、エアロゾル化可能材料は、使用時に最初に加熱される区域の少なくとも1つの揮発性成分が、使用時に2番目に加熱される区域に比べて少ないように構成される。
本発明のさらなる態様は、第3の態様によるエアロゾル化可能材料、及び冷却要素、及び/又はフィルターを備える、エアロゾル生成組合せ体に使用するためのエアロゾル生成品を提供する。場合によっては、冷却要素は、エアロゾル化可能材料とフィルターとの間に配置されてもよい。場合によっては、フィルターは、エアロゾル化可能材料と冷却要素との間に配置されてもよい。
本発明のさらなる態様は、先の態様によるエアロゾル生成品を作製する方法を提供する。ここで、本方法は、2つの異なる成分を含むエアロゾル化可能材料を用意するステップと、ラッパー材料内にエアロゾル化可能材料及び冷却要素及び/又はフィルターを被覆するステップとを含む。
本発明のさらなる特徴及び利点は、添付の図面を参照して単なる例として挙げる本発明の例の以下の説明から明らかとなろう。
エアロゾル生成組合せ体に使用するためのエアロゾル化可能材料の概略図である。 エアロゾル生成組合せ体に使用するためのエアロゾル化可能材料を備えるエアロゾル生成品の概略図である。 エアロゾル生成品の例の断面図である。 図3のエアロゾル生成品の斜視図である。 エアロゾル生成品の例の立面断面図である。 図5のエアロゾル生成品の斜視図である。 エアロゾル生成組合せ体の例の斜視図である。 エアロゾル生成組合せ体の例の断面図である。 エアロゾル生成組合せ体の例の斜視図である。
本発明の例によるエアロゾル生成組合せ体は、本書では、非燃焼加熱式デバイス、タバコ加熱製品、又はタバコ加熱デバイスとも称することがある。
場合によっては、本組合せ体は、異なる成分を有するエアロゾル化可能材料の区域のそれぞれに異なる熱プロファイルを与えるように構成される。これによって、吸引されるエアロゾルの香料プロファイルを調製することができる。場合によっては、本組合せ体は、使用寿命にわたってエアロゾル成分が変化するエアロゾルを供給するように構成されてもよい。他の場合には、本組合せ体は、使用寿命にわたってエアロゾル成分が実質的に均一であるエアロゾルを供給するように構成されてもよい。
場合によっては、本組合せ体は、エアロゾル化可能材料の少なくとも一部分が、加熱時間の少なくとも50%で少なくとも180℃又は200℃の温度に曝されるように構成されてもよい。いくつかの例では、エアロゾル化可能材料は、内容全体が本書に援用される、同時係属中の出願PCT/EP2017/068804に記載の熱プロファイルに曝されてもよい。
いくつかの特定の場合には、エアロゾル化可能材料の少なくとも2つの区域を別々に加熱するように構成された組合せ体が提供される。第1の区域と第2の区域の温度プロファイルが異なるようにこれらの温度を経時的に制御することによって、使用時にエアロゾルのパフプロファイルを制御することが可能である。エアロゾル化可能材料の2つの部分に供給される熱を異なる時又は速度で供給することができ、このように加熱を互い違いにすることによって迅速なエアロゾルの生成と使用の長時間化の両方が可能になる。
1つの特定の例では、組合せ体は、消費経験の開始時に、エアロゾル化可能材料の第1の区域に対応する第1の加熱要素は240℃の温度に直ちに加熱されるように構成される。この第1の加熱要素は、145秒間240℃に保たれ、次いで、135℃に下げられる(これは消費経験の残り時間維持される)。消費経験の開始後75秒の時点で、エアロゾル化可能材料の第2の区域に対応する第2の加熱要素が160℃の温度に加熱される。消費経験の開始後135秒の時点で、第2の加熱要素の温度は240℃に上げられる(これは消費経験の残り時間維持される)。消費経験は280秒続き、その時点で、両方のヒータは室温に下げられる。
場合によっては、エアロゾル化可能材料の第1の区域の成分の少なくとも1つの揮発性成分は第2の区域の成分に対して少ない。特に、場合によっては、本組合せ体は、エアロゾル化可能材料の第1の区域の加熱が第2の区域の加熱の前に起きるように構成されてもよい。場合によっては、本組合せ体は、エアロゾル化可能材料の第1の区域の加熱が第2の区域の加熱の開始の前に終わるように構成されてもよい。
均一なエアロゾル化可能材料を使用するいくつかの知られているエアロゾル生成組合せ体では、エアロゾルの成分の送達が使用寿命にわたって減少していくことを本発明者らは確認した。このような従来の技術の組合せ体においてヒータが1つだけ使用されている場合、エアロゾル化可能材料の大部分の揮発性成分はすぐに消耗し、そのような成分の送達はパフ(1回の吸込み)毎に概ね減少していく。
いくつかの他の知られている組合せ体では、2つ以上のヒータが使用され、これらのヒータは、エアロゾル化可能材料の異なる部分を加熱するように配置される。これは、エアロゾル化可能材料のいくつかの部分が初めは加熱されずに、これらの部分の揮発部分を製品の使用寿命の後の方で消費するために節約するという意図である。しかしながら、このような組合せ体の異なる加熱領域間で熱が漏れることによって、直接加熱がまだ始まっていない領域の揮発部分が消耗することを本発明者らは確定した。これは、消費期間の早期にこのような揮発部分の送達を増大させ、後の消費に利用できるこのような揮発部分のレベルを下げる。したがって、このような揮発性成分の送達はパフ毎に概ね減少していく。
揮発部分が比較的少ないエアロゾル化可能材料の第1の区域を最初に加熱し、続いて、揮発部分が比較的多いエアロゾル化可能材料の第2の区域を加熱することによってパフプロファイルが改善されることを本発明者らは確認した。
場合によっては、第1の区域に対する加熱中、組合せ体内の熱の移動によって、第2の区域から揮発部分が一部消費され、それによって、揮発部分の送達が促進されるため、比較的一貫したパフ当たりのエアロゾル送達が可能になる。
他の場合には、第2の区域の高いレベルの揮発部分を使用して、パフ当たりの揮発部分の経時的な送達が増大していくエアロゾルの供給が可能となる。このような場合、エアロゾル化可能材料がタバコを含むときには、ニコチン及び/又はタバコの香味感覚は、喫煙時間の終わりにより強くなることがある。これは、燃焼性喫煙品(紙巻タバコ及び葉巻タバコなど)の喫煙感覚に似ている。
場合によっては、エアロゾル化可能材料に2つの区域がある。他の場合には、3つ、4つ、5つ、又はそれより多くの区域がある。複数の区域のうち少なくとも2つ区域の成分が異なっていれば、それぞれの区域の成分は同じでもよいし、異なっていてもよい。場合によっては、本組合せ体は、複数のヒータを備え、これらのヒータは、それぞれがエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの区域を直接加熱するように配置されている。場合によっては、ヒータの数はエアロゾル化可能材料の区域の数に対応しており、これらのヒータは、それぞれが1つの区域を加熱するように配置される。
いくつかの例では、エアロゾル化可能材料は、エアロゾル生成組合せ体に挿入されるエアロゾル生成品の一部として提供されてもよい。場合によっては、エアロゾル生成品は、エアロゾル化可能材料、さらに冷却要素及び/又はフィルターを備えていてもよい。冷却要素がある場合、冷却要素は、ガス状又はエアロゾルの成分を冷却するように働く又は機能することができる。場合によっては、冷却要素はガス状の成分を冷却するように働くことができ、その結果、ガス状の成分が凝縮してエアロゾルを形成する。冷却要素はまた、装置の非常に高温な部分を使用者から離すように働くことができる。フィルターがある場合、フィルターは、酢酸セルロースのプラグなど、当該技術で知られている任意の適切なフィルターを含んでもよい。エアロゾル生成品は、紙などの被覆材料によって取り囲まれてもよい。
エアロゾル生成品はさらに通気孔を備えてもよい。これらは、エアロゾル生成品の側壁に設けられてもよい。場合によっては、通気孔は、フィルター及び/又は冷却要素に設けられてもよい。これらの孔によって、使用時に低温の空気をエアロゾル生成品内に引き込むことができ、それが、加熱された揮発した成分と混合してエアロゾルを冷却することができる。
使用時にエアロゾル生成品が加熱されると、この通気によってエアロゾル生成品からの加熱された揮発した可視成分の生成が促進される。加熱された揮発した成分が冷却されてこの加熱された揮発した成分の過飽和が生じるプロセスによって、この加熱された揮発した成分は可視化される。次いで、加熱された揮発した成分は核形成としても知られる液滴形成をし、最終的には、加熱された揮発した成分のさらなる凝縮と、加熱された揮発した成分からの新たに形成された液滴の凝集とによって、加熱された揮発した成分のエアロゾル粒子のサイズが増大する。
場合によっては、加熱された揮発した成分と低温空気との合計に対する低温空気の割合(通気率として知られている)は、少なくとも15%である。通気率が15%であれば、上記の方法によって加熱された揮発した成分を可視化することができる。加熱された揮発した成分が可視化されると、使用者は揮発した成分が生成されたことを認識することができ、喫煙経験の感覚的経験に付け加えられる。
別の例では、通気率を50%〜85%にして、加熱された揮発した成分をさらに冷却する。場合によっては、通気率は少なくとも60%又は65%であってもよい。
場合によっては、エアロゾル化可能材料は、円柱などのロッド形状である。場合によっては、エアロゾル化可能材料の区域は円柱状で、エアロゾル化可能材料のロッドに沿って同軸に配置されてもよい。場合によっては、複数の円柱状の区域はそれぞれ同じ寸法でもよい。他の場合には、複数の円柱状の区域は異なる寸法である。場合によっては、円柱状の区域の断面直径は約5mm〜9mmであってもよく、7.5mm〜8mmが適切である。場合によっては、ロッドの全長は約30mm〜54mmでもよく、36mm〜48mmが適切である。場合によっては、ロッドは2つの区域を備えてもよく、それぞれの長さは約15mm〜27mmであり、18mm〜24mmが適切である。場合によっては、ロッドは2つの区域を備えてもよく、それぞれの長さは約15mm〜20mmであり、約18mmが適切である。場合によっては、ロッドは2つの区域を備えてもよく、それぞれの長さは約22mm〜27mmであり、約24mmが適切である。
他の場合には、エアロゾル化可能材料の区域は、円柱などのロッドを一緒に形成するように配置された角柱の区域の形態であってもよい。例えば、区域が2つの場合、これらの区域は半円柱で、それぞれの平面が接触して配置されてもよい。
場合によっては、エアロゾル化可能材料は約300mg〜500mgのタバコを含んでもよい。場合によっては、複数の区域のそれぞれは等しい量のタバコを含んでもよい。場合によっては、複数の区域は異なる量のタバコを含んでもよい。場合によっては、エアロゾル化可能材料は約300mg〜380mgのタバコを含んでもよく、約330mg〜350mgのタバコを含むことが適切である。場合によっては、エアロゾル化可能材料は約420mg〜500mgのタバコを含んでもよく、約450mg〜470mgのタバコを含むことが適切である。場合によっては、エアロゾル化可能材料は2つの区域を備え、それぞれの区域は同じ量のタバコを含む。
いくつかの特定の場合には、エアロゾル化可能材料はロッド形状であり、エアロゾル化可能材料のロッドに沿って同軸に配置された2つの円柱区域から形成される。場合によっては、これらの円柱区域はそれぞれ約150mg〜190mgのタバコを含み、約165mg〜175mgのタバコを含むことが適切であり、その長さは約15mm〜20mmであり、約18mmが適切である。いくつかの他の場合には、これらの円柱区域はそれぞれ約210mg〜250mgのタバコを含み、約225mg〜235mgのタバコを含むことが適切であり、その長さは約22mm〜27mmであり、約24mmが適切である。
タバコ加熱製品において、2番目に加熱されるタバコ区域は、典型的には、第1の区域が加熱されると、揮発性成分を失う。したがって、本書で説明するエアロゾル生成組合せ体とともに使用するためのタバコロッドは、第1の区域が加熱されたときの揮発部分の損失を補償するように、第2の区域の揮発部分が第1の区域に対して増強されたようなものである。
本書で使用される場合、用語「ロッド」は、一般に、エアロゾル生成組合せ体に使用するために任意の適切な形状とすることができる細長い物体を指す。場合によっては、このロッドは実質的に円柱状である。
上で開示したように、エアロゾル化可能材料(又は、その少なくとも1つの区域)は、タバコロッドであってもよく、タバコロッドを備えていてもよい。タバコロッドは、タバコ又はその派生物を含む任意の固体材料を含んでもよい。このタバコは、単一等級又はブレンド、刻みラグ又は全葉、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコ葉柄、並びに/或いは再生タバコなどの任意の適切な固形タバコ材料であってもよい。タバコは、限定するものではないが、バージニア及び/又はバーレー及び/又はオリエントタバコを含む任意のタイプのものであってもよい。場合によっては、異なるタバコ成分を含む区域は、異なるタバコブレンドを含んでもよい。
本書で使用される場合、用語「揮発部分」及び「揮発成分」などは、限定するものではないが、エアロゾル生成促進剤、香味料、タバコ香料及び香り、水、並びにニコチンを含む、吸引されるエアロゾルの任意の成分を指す。
エアロゾル化可能材料の異なる区域では、エアロゾル生成促進剤、香味料、タバコ香料及び香り、水、並びにニコチンのうちの少なくとも1つの含有量は異なっていてもよい。場合によっては、これは、異なるタバコブレンドを使用することによって達成されてもよい。
本書で使用される場合、「エアロゾル生成促進剤」は、加熱するとエアロゾルの生成を促進する薬剤である。エアロゾル生成促進剤は、初期の蒸発、並びに/或いは、吸引可能な固体及び/又は液体エアロゾルへの気体の凝縮を促進することによってエアロゾルの生成を促進することができる。適切なエアロゾル生成促進剤としては、限定するものではないが、ソルビトール、グリセロール、及びプロピレングリコール又はトリエチレングリコールなどのグリコールを含むポリオール、並びに、一価アルコール、高沸点炭化水素、乳酸などの酸、グリセリン誘導体、ジアセチン、トリアセチン、トリエチレングリコールジアセタート、クエン酸トリエチル、又はミリスチン酸エチル及びミリスチン酸イソプロピルを含むミリスチン酸エステルなどのエステル、ステアリン酸メチル、ドデカン二酸ジメチル、及びテトラデカン二酸ジメチルなどの脂肪族カルボン酸エステルを含む非ポリオールが挙げられる。
本書で使用される場合、用語「香料」及び「香味料」は、成人消費者用の製品において所望の味又は香りを生成するために(現地の規制によって許可される場合に)使用することができる材料を指す。これらは、抽出物(例えば、カンゾウ、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ニホンハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、サクランボ、ベリー、モモ、リンゴ、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ピーマン、ショウガ、アニス、コリアンダー、コーヒー、又はハッカ属の任意の種からのハッカ油など)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化剤若しくは感覚受容体部位刺激剤、糖及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含んでいてもよい。これらは、模造品、合成材料又は天然材料、或いはこれらの混合物であってもよい。これらは、例えば、油、液体、又は粉末の任意の適切な形態であってもよい。
使用時、場合によっては、エアロゾル生成品は、燃焼することなくエアロゾルを生成するようにエアロゾル生成品を加熱するエアロゾル生成デバイス内に配置することができる。いくつかの他の場合には、エアロゾル生成品は、エアロゾル化可能材料を加熱するが燃焼させない可燃性燃料源又は化学的熱源などの燃料源を有する組合せ体内に設けることができる。
場合によっては、エアロゾル生成組合せ体に設けられるヒータは、薄膜の電気抵抗ヒータであってもよい。他の場合には、ヒータは誘導ヒータなどを含んでもよい。2つ以上のヒータがある場合には、各ヒータは同じでもよいし、異なっていてもよい。
一般的には、このヒータ又は各ヒータはバッテリーに接続され、バッテリーは、再充電可能なバッテリーでもよいし、再充電できないバッテリーッテリーでもよい。適切なバッテリーの例には、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル電池(ニッケル−カドミウム電池など)、アルカリ電池などが含まれる。バッテリーは、(エアロゾル化可能材料を燃焼させることなく、エアロゾル化可能材料の成分を揮発させるために)エアロゾル化可能材料を加熱する必要があるときに電力を供給するように、ヒータに電気的に接続され、適切な回路によって制御可能である。
1つの例では、ヒータは、概ね、中空の内部加熱チャンバを有する中空の円柱チューブの形態であり、使用時にエアロゾル化可能材料が加熱チャンバ内に加熱のために挿入される。ヒータは異なる構成とすることもできる。例えば、ヒータは、単一のヒータとして形成されてもよいし、ヒータの長手方向軸線に沿って整列した複数のヒータから形成されてもよい(簡単にするため、本書で「ヒータ」と称するものは、文脈でそれ以外を必要としなければ、複数のヒータを含むものと解釈すべきである)。ヒータは環状でもよいし、管状でもよい。ヒータは、使用時に、実質的にエアロゾル化可能材料の全体が加熱されるように、挿入されたときに、実質的にエアロゾル化可能材料の全体がヒータの加熱要素(複数可)内に配置されるような寸法とすることができる。ヒータは、選択されたエアロゾル化可能材料の部分を、例えば、必要に応じて順番に(順次)又は一緒に(同時に)独立して加熱することができるように構成することができる。
ヒータは、その長さの少なくとも一部に沿って断熱体によって囲まれてもよく、これは、ヒータからエアロゾル生成組合せ体の外部に流れる熱を減少させるのに役立つ。これは、一般に熱損失を低減するので、ヒータの電力条件を低く抑えるのに役立つ。断熱体はまた、ヒータの動作中にエアロゾル生成組合せ体の外側を低温に維持するのに役立つ。
本発明の1つの態様に対して説明される特徴は、それらが矛盾しない範囲で、本書で説明される他の態様及び例と組み合わせて明示的に開示される。
図1は、エアロゾル生成組合せ体とともに使用するためのエアロゾル化可能材料の例を概略的に示す。エアロゾル化可能材料は、円柱ロッドの形態であり、第1の区域103a及び第2の区域103bを備える。第2の区域103bは、この例では、第1の区域103aよりも使用時の口から遠くにある。
2つの区域103a、103bは異なる成分を有する。1つの例では、第2の区域103bは、第1の区域103aに比べて揮発性成分に富む。この場合、使用時に、第1の区域103a(組合せ体の口側端部に近い方)がまず加熱される。別の例では、第2の区域103bが、第1の区域103aに比べて揮発性成分が少なく、この場合には、使用時、第2の区域(エアロゾル生成品101の口側端部から遠い方)がまず加熱される。
図2は、エアロゾル生成組合せ体とともに使用するためのエアロゾル生成品101の例を概略的に示す。エアロゾル生成品101は、図1に示したエアロゾル化可能材料103の円柱ロッド、冷却要素107、フィルター109、及び口側端部セグメント111を含む。冷却要素107及びフィルター109は、図示のように、エアロゾル化可能材料103の口側端部と口側端部セグメント111との間に配置することができ、その結果、エアロゾル化可能材料103からの流れは、使用者に届く前に、冷却要素107及びフィルター109を通過する(又は、フィルターが、流れにおいて冷却要素の前に配置されていれば、この逆の順序で通過する)。図2の例は、冷却要素107、フィルター109、及び口側端部セグメント111を示しているが、他の例では、これらの要素のうちの少なくとも1つを省いてもよい。
いくつかの例では、口側端部セグメント111がある場合、口側端部セグメントは、例えば、螺旋状に巻かれた紙チューブの形態の紙、酢酸セルロース、厚紙、圧着耐熱紙又は圧着羊皮紙などの圧着紙、並びに/或いは、低密度ポリエチレン(LDPE:low density polyethylene)などの高分子材料、或いはいくつかの他の適切な材料から形成することができる。口側端部セグメント111は中空チューブを備えることができる。このような中空チューブは、揮発したエアロゾル化可能材料を濾過するように濾過機能を与えることができる。口側端部セグメント111は、エアロゾル化可能材料を加熱する主要装置(図示せず)の非常に高温の部分(複数可)から離すために細長くてもよい。
いくつかの例では、フィルター109がある場合、フィルターは、フィルタープラグとすることができ、例えば、酢酸セルロースから作ることができる。
場合によっては、冷却要素107がある場合、冷却要素は、第1及び第2の端部を有し、第1の端部と第2の端部との間に延びる複数の貫通穴を備えた一体型のロッドを備えることができる。貫通穴は、ロッドの長手方向中心軸線に実質的に平行に延びることができる。冷却要素107の貫通穴は、横方向断面を見ると、要素の概ね半径方向に配置することができる。すなわち、1つの例では、この要素は、貫通穴を画定し、2つの主な構造、すなわち、半径方向壁及び中央壁を有する内部壁を有する。半径方向壁は、要素の断面の半径に沿って延び、中央壁は、要素の断面の中央に配置される。中央壁は、1つの例では円形であるが、他の規則的又は不規則な断面形状を使用してもよい。同様に、要素の断面は、1つの例では円形であるが、他の規則的又は不規則な断面形状を使用してもよい。
1つの例では、貫通穴の大部分は6角形又は概ね6角形の断面形状を有する。この例では、この要素は、一端から見ると、「ハニカム」構造と呼ばれるものを有する。
場合によっては、フィルター109がある場合、冷却要素107は、エアロゾル化可能材料を加熱する主要装置の非常に高温の部分(複数可)からフィルター109を離す中空チューブを備えることができる。冷却要素107は、例えば、螺旋状に巻かれた紙チューブの形態の紙、酢酸セルロース、厚紙、圧着耐熱紙又は圧着羊皮紙などの圧着紙、並びに低密度ポリエチレン(LDPE)などの高分子材料、或いはいくつかの他の適切な材料から形成することができる。
冷却要素107がある場合、冷却要素は実質的に非圧縮性とすることができる。これは、セラミック材料、又は、ポリマー、例えば、押し出し可能なプラスチック材料でもよい熱可塑性ポリマーから形成することができる。1つの例では、冷却要素の空隙率は60%〜75%の範囲である。ここでの空隙率は、貫通穴が占める要素の横断面積の比率の尺度とすることができる。1つの例では、冷却要素の空隙率は約69%〜70%である。
冷却要素の他の例は、全体が参照によって本書に明示的に援用されるPCT/GB2015/051253に、特に、図1〜図8、及び8頁11行〜18頁16行の記述に開示されている。
さらなる例では、冷却要素107は、貫通穴を形成するように折り曲げられ、波形にされ、又はひだ状にされたシート材から形成することができる。シート材は、例えば、アルミニウムなどの金属、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリ塩化ビニルなどの高分子プラスチック材料、或いは紙から作ることができる。
いくつかの例では、冷却要素107及びフィルター109は、組合せ体を形成するようにラッパー紙(図示せず)によって一緒に保持することができる。次いで、この組合せ体は、エアロゾル生成品101を形成するように組合せ体及び少なくともエアロゾル化可能材料の口側端部を取り囲むさらなるラッパー(図示せず)によってエアロゾル化可能材料に接合することができる。他の例では、エアロゾル生成品101は、冷却要素及び/又はフィルター構成部品(これらがある場合)用に設けられた別のチップペーパーを使うことなく、冷却要素107、フィルター109、及びエアロゾル化可能材料103を一回の操作で効果的に巻くことによって形成される。
次に、図3及び図4を参照すると、エアロゾル生成品201の例の部分切欠き断面図及び斜視図が示されている。エアロゾル生成品201は、電源及びヒータを有するデバイスとともに使用するように構成される。エアロゾル生成品201は、以下に説明する図7〜図9に示すデバイスとともに使用するのに特に適している。使用時、エアロゾル生成品201は、図7に示すデバイス1に、デバイスの挿入点20において取出し可能に挿入することができる。
1つの例のエアロゾル生成品201は、実質的に円柱ロッドの形態であり、ロッドの形態のエアロゾル化可能材料203の本体及びフィルター組合せ体205を含む。エアロゾル化可能材料は、互いに異なる成分を有する2つの区域203a、203bを有する。場合によっては、エアロゾル化可能材料203の2つの区域203a、203bは、実質的にエアロゾル化可能材料203の周囲に配置された環状のチップペーパー(図示せず)によって一緒に接合されてもよい。
フィルター組合せ体205は、冷却セグメント207、フィルターセグメント209、及び口側端部セグメント211の3つのセグメントを含む。エアロゾル生成品201は、口側端部又は近位端としても知られている第1の端部213、及び遠位端としても知られている第2の端部215を有する。エアロゾル化可能材料203の本体は、エアロゾル生成品201の遠位端215の方に配置される。1つの例では、冷却セグメント207は、エアロゾル化可能材料203の本体とフィルターセグメント209との間でエアロゾル化可能材料203の本体と隣り合って配置され、その結果、冷却セグメント207は、エアロゾル化可能材料203及びフィルターセグメント209と当接関係にある。他の例では、エアロゾル化可能材料203の本体と冷却セグメント207との間、及びエアロゾル化可能材料203の本体とフィルターセグメント209との間に間隔があってもよい。フィルターセグメント209は、冷却セグメント207と口側端部セグメント211との間に配置される。口側端部セグメント211は、エアロゾル生成品201の近位端213の方にフィルターセグメント209と隣り合って、配置される。1つの例では、フィルターセグメント209は、口側端部セグメント211と当接関係にある。1つの実施形態では、フィルター組合せ体205の全長は37mm〜45mmであり、41mmが適切である。
1つの実施形態では、エアロゾル化可能材料203の複数の区域はそれぞれタバコを含む。しかしながら、他のそれぞれの実施形態では、エアロゾル化可能材料203の区域は、タバコのみからなるものであってもよいし、ほぼ全体がタバコのみからなるものであってもよいし、タバコとタバコ以外のエアロゾル化可能材料とを含むものであってもよいし、タバコ以外のエアロゾル化可能材料を含むものであってもよいし、タバコを含まないものであってもよい。エアロゾル化可能材料は、グリセロールなどのエアロゾルの形成剤、及び/又は香味料を含んでもよい。
いくつかの例では、エアロゾル化可能材料203の本体の長さは30mm〜54mmであり、36mm〜48mmの長さが適切である。エアロゾル化可能材料の複数の区域は互いに同じ長さ(すなわち、エアロゾル化可能材料203が2つの区域を有する実施形態では、全長の半分)であってもよい。
1つの例では、エアロゾル生成品201の全長は71mm〜95mmであり、79mm〜87mmが適切であり、約83mmが適切である。
エアロゾル化可能材料203の本体の軸方向端部はエアロゾル生成品201の遠位端215に見えている。しかしながら、他の実施形態では、エアロゾル生成品201の遠位端215は、エアロゾル化可能材料203の本体の軸方向端部を覆う端部部材(図示せず)を備えてもよい。
エアロゾル化可能材料203の本体は、環状のチップペーパー(図示せず)によってフィルター組合せ体205に接合され、このチップペーパーは、実質的に、フィルター組合せ体205の周囲に配置されてフィルター組合せ体205を取り囲み、エアロゾル化可能材料203の本体の長さに部分的に沿って延びる。1つの例では、チップペーパーは、58GSMの標準的なチップ原紙から作られる。1つの例では、チップペーパーの長さは42mm〜50mmであり、約46mmが適切である。
場合によっては、同じチップペーパーを使ってエアロゾル化可能材料203の区域203a、203bとフィルター組合せ体205とを接合してもよい。
1つの例では、冷却セグメント207は環状のチューブであり、冷却セグメント内の空隙の周りに配置され冷却セグメント内の空隙を画定する。空隙は、エアロゾル化可能材料203の本体から生成される加熱された揮発した成分が流れるためのチャンバを提供する。冷却セグメント207は、エアロゾルを貯めるためのチャンバを提供するために中空であるが、製造中、及び、エアロゾル生成品201がデバイス1に挿入されて使用されている間、生じることがある軸方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるだけの十分な剛性がある。1つの例では、冷却セグメント207の壁厚は約0.29mmである。
冷却セグメント207があることによって、エアロゾル化可能材料203とフィルターセグメント209との間に物理的な間隔が空く。冷却セグメント207によってもたらされたこの物理的な間隔によって、冷却セグメント207の長さ全体にわたって熱勾配が生じる。1つ例では、冷却セグメント207は、冷却セグメント207の第1の端部に入る加熱された揮発した成分と冷却セグメント207の第2の端部を出る加熱された揮発した成分との間に少なくとも摂氏40度の温度差をもたらすように構成される。1つの例では、冷却セグメント207は、冷却セグメント207の第1の端部に入る加熱された揮発した成分と冷却セグメント207の第2の端部を出る加熱された揮発した成分との間に少なくとも摂氏60度の温度差をもたらすように構成される。デバイス1の加熱構成体によって加熱されたときに、冷却要素207の長さ全体にわたってできるこの温度差によって、温度に敏感なフィルターセグメント209はエアロゾル化可能材料203の高温を受けないように守られる。フィルターセグメント209と、エアロゾル化可能材料203の本体及びデバイス1の加熱要素との間に物理的な間隔が空いていなければ、温度に敏感なフィルターセグメント209は使用中に損傷を受ける可能性があり、したがって、必要な機能を効果的に果たさないおそれがある。
1つの例では、冷却セグメント207の長さは少なくとも15mmである。1つの例では、冷却セグメント207の長さは、20mm〜30mmであり、23mm〜27mm、又は25mm〜27mmが適切であり、約25mmが最も適切である。
冷却セグメント207は紙で作られてもよく、これは、使用時にデバイス1のヒータ構成体に隣り合うときに、懸念のある化合物、例えば、毒性化合物を生成しない材料を含むことを意味する。1つの例では、冷却セグメント207は、螺旋状に巻かれた紙チューブから製造され、これは、中空の内部チャンバを有するが、それでも機械的剛性を維持する。螺旋状に巻かれた紙チューブは、チューブの長さ、外径、真円度、及び真直度に関して、高速製造プロセスの厳しい寸法精度要件を満たすことができる。
別の例では、冷却セグメント207は、堅いプラグ巻取紙又はチップペーパーから作られた凹所である。堅いプラグ巻取紙又はチップペーパーは、製造中、及び、エアロゾル生成品201がデバイス1に挿入されて使用されている間、生じることがある軸方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるだけの十分な剛性を有するように製造される。
フィルターセグメント209は、エアロゾル化可能材料からの加熱された揮発した成分から少なくとも1つの揮発した化合物を除去するのに十分な任意のフィルター材料から形成することができる。1つの例では、フィルターセグメント209は、酢酸セルロース等のモノアセタート材料から作られる。フィルターセグメント209は、加熱された揮発した成分の量を使用者にとって満足のいかないレベルにまで減らすことなく、加熱された揮発した成分を冷却し、それらから刺激を低減する。
フィルターセグメント209の酢酸セルローストウ材料の密度は、フィルターセグメント209の端から端までの圧力降下を支配し、ひいてはエアロゾル生成品1の吸引抵抗を支配する。したがって、フィルターセグメント209の材料の選択は、エアロゾル生成品201の吸引抵抗を制御するのに重要である。加えて、フィルターセグメントはエアロゾル生成品201における濾過機能を果たす。
1つ例では、フィルターセグメント209は8Y15グレードのフィルタートウ材料で作られ、これは、加熱された揮発した材料に対して濾過効果を発揮すると共に、加熱された揮発した材料から生じる凝縮されたエアロゾル液滴のサイズを小さくし、その結果、加熱された揮発した材料の刺激及び喉への影響を満足のいくレベルに低減する。
フィルターセグメント209があることによって、冷却セグメント207を出る加熱された揮発した成分をさらに冷却することによる断熱効果が得られる。このさらなる冷却効果は、使用者の唇が接触するフィルターセグメント209の表面の温度を下げる。
少なくとも1つの香料は、加香された液体をフィルターセグメント209に直接注入する形態、或いは少なくとも1つの加香された易壊性カプセル又は他の香料担体をフィルターセグメント209の酢酸セルローストウ内に埋め込む又は配置することによる形態のいずれかで、フィルターセグメント209に添加されてもよい。
1つの例では、フィルターセグメント209の長さは6mm〜10mmであり、約8mmが適切である。
口側端部セグメント211は環状のチューブであり、口側端部セグメント211内の空隙の周りに配置され口側端部セグメント211内の空隙を画定する。空隙は、フィルターセグメント209から流れる加熱された揮発した成分のためのチャンバを提供する。口側端部セグメント211は、エアロゾルを貯めるためのチャンバを提供するために中空であるが、製造中、及び、エアロゾル生成品がデバイス1に挿入されて使用されている間、生じることがある軸方向の圧縮力及び曲げモーメントに耐えるだけの十分な剛性がある。1つの例では、口側端部セグメント211の壁厚さは約0.29mmである。
1つの例では、口側端部セグメント211の長さは6mm〜10mmであり、約8mmが適切である。
口側端部セグメント211は、螺旋状に巻かれた紙チューブから製造されてもよく、これは、中空の内部チャンバを有するが、それでも不可欠な機械的剛性を維持する。螺旋状に巻かれた紙チューブは、チューブの長さ、外径、真円度、及び真直度に関して、高速製造プロセスの厳しい寸法精度要件を満たすことができる。
口側端部セグメント211は、フィルターセグメント209の出口に溜まるいかなる液体凝縮物も使用者と直接接触するのを防ぐ機能を果たす。
1つの例では、口側端部セグメント211及び冷却セグメント207は単一のチューブから形成されて、フィルターセグメント209がそのチューブ内に配置されて、口側端部セグメント211と冷却セグメント207とを分離することができることは理解されるべきである。
次に、図5及び図6を参照すると、本発明の実施形態によるエアロゾル生成品301の例の部分切欠き断面図及び斜視図がそれぞれ示されている。図5及び図6に示されている参照符号は、図3及び図4に示されている参照符号に「100」を加えた値と同じである。
図5及び図6に示すエアロゾル生成品301の例では、空気がエアロゾル生成品301の外部からエアロゾル生成品301の内部に流れることを可能にするように、通気領域317がエアロゾル生成品301内に設けられている。1つの例では、通気領域317は、エアロゾル生成品301の外層を貫通して形成された少なくとも1つの通気穴317の形態をとる。通気穴は、エアロゾル生成品301の冷却を助けるために冷却セグメント307に配置されてもよい。1つの例では、通気領域317は、少なくとも1つの列の穴を含み、場合によっては、各列の穴は、エアロゾル生成品301の長手方向軸線に対して実質的に垂直な断面でエアロゾル生成品301の全周にわたって配置される。
1つの例では、エアロゾル生成品301に対して通気するために1列〜4列の通気穴がある。通気穴のそれぞれの列は、12個〜36個の通気穴317を有することができる。通気穴317の直径は、例えば、100μm〜500μmとすることができる。1つの例では、通気穴317の列間の軸方向の間隔は、0.25mm〜0.75mmであり、0.5mmが適切である。
1つの例では、通気穴317は均一のサイズである。別の例では、通気穴317はサイズが異なる。通気穴は、任意の適切な技術、例えば、以下の技術のうちの少なくとも1つを使用して作ることができる。すなわち、レーザ技術、冷却セグメント307の機械的穿孔、又は冷却セグメント307をエアロゾル生成品301に形成する前の事前穿孔、である。通気穴317は、エアロゾル生成品301を効果的に冷却するように配置される。
1つの例では、通気穴317の列は、エアロゾル生成品の近位端313から少なくとも11mmに配置され、エアロゾル生成品301の近位端313から17mm〜20mmに配置されることが適切である。通気穴317の位置は、エアロゾル生成品301の使用中に使用者が通気穴317を塞がないように配置される。
図8及び図9から分かるように、エアロゾル生成品301の近位端313から17mm〜20mmに通気穴の列を設けることによって、エアロゾル生成品301がデバイス1内に完全に挿入されたときに、通気穴317をデバイス1の外側に配置することができる。デバイスの外側に通気穴を配置することによって、加熱されていない空気が、デバイス1の外側から通気穴を通ってエアロゾル生成品301に入って、エアロゾル生成品301の冷却を助けることができる。
冷却セグメント307の長さは、エアロゾル生成品301がデバイス1に完全に挿入されたときに、冷却セグメント307がデバイス1に部分的に挿入されているような長さである。冷却セグメント307の長さは、デバイス1のヒータ構成体と熱に敏感なフィルター構成体309との間に物理的な間隙を設けるという第1の機能と、エアロゾル生成品301がデバイス1内に完全に挿入されたときに、通気穴317が冷却セグメント内に位置するが、デバイス1の外側にも位置することも可能にするという第2の機能とを提供する。図8及び図9から分かるように、冷却要素307の大部分はデバイス1内に位置する。しかしながら、冷却要素307の一部分はデバイス1の外へ延びている。デバイス1から外に延びる冷却要素307のこの部分に通気穴317が位置している。
次に、図7〜図9をより詳細に参照すると、エアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるために、典型的には吸引することができるエアロゾルを形成するために、前記エアロゾル化可能材料を加熱するよう構成されたデバイス1の例が示されている。デバイス1は、エアロゾル化可能材料を燃焼させることなく加熱することによって化合物を放出する加熱デバイス1である。
第1の端部3は、本書では、デバイス1の口側端部又は近位端3とも称され、第2の端部5は、本書では、デバイス1の遠位端5とも称される。デバイス1には、使用者の所望に応じてデバイス1全体のオンオフを切り換えられるようにするオンオフボタン7が設けられている。
デバイス1は、デバイス1の様々な内部構成部品を配置し保護するためのハウジング9を備える。図示の例では、ハウジング9は、デバイス1の周りを囲む一体型スリーブ11を備え、デバイス1の「上部」を概ね画定する上部パネル17、及びデバイス1の「底部」を概ね画定する底部パネル19を被せられている。別の例では、ハウジングは、上部パネル17と底部パネル19に加えて、前部パネル、後部パネル、及び一対の互いに対向する側部パネルを備える。
上部パネル17及び/又は底部パネル19は、デバイス1の内部に容易にアクセスすることができるように、一体型スリーブ11に取外し可能に固定されてもよく、又は、例えば、使用者がデバイス1の内部にアクセスすることができないように、一体型スリーブ11に「永久的に」固定されてもよい。1つの例では、パネル17、19は、例えば、射出成形によって形成されるガラス充填ナイロンを含むプラスチック材料から作られ、一体型スリーブ11はアルミニウムから作られるが、他の材料や他の製造プロセスが使用されてもよい。
デバイス1の上部パネル17は、デバイス1の口側端部3に開口20を有し、使用時、この開口20を通して、使用者はエアロゾル化可能材料を含むエアロゾル生成品201、301をデバイス1に挿入する、またデバイス1から取り出すことができる。
ハウジング9内には、ヒータ構成体23と、制御回路25と、電源27とが配置又は固定されている。この例では、ヒータ構成体23、制御回路25、及び電源27は、制御回路25が概ねヒータ構成体23と電源27との間に配置された状態で、横方向に隣り合っている(すなわち、一端から見て隣り合っている)が、他の配置も可能である。
制御回路25は、以下でさらに論じるように、消耗品201、301のエアロゾル化可能材料の加熱を制御するように構成及び配置されたマイクロプロセッサ構成体などのコントローラを含むことができる。
電源27は、例えば、バッテリーでもよく、それは、再充電可能なバッテリーでもよく、再充電できないバッテリーでもよい。適切なバッテリーの例には、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル電池(ニッケル−カドミウム電池など)、及び/又はアルカリ電池などが含まれる。バッテリー27は、必要時に電力を供給するために、また制御回路25の制御下でエアロゾル生成品のエアロゾル化可能材料を加熱するために(上述したように、エアロゾル化可能材料を燃焼させることなく、エアロゾル化可能材料を揮発させるために)、ヒータ構成体23に電気的に接続されている。
電源27をヒータ構成体23の側方に隣り合わせで配置する利点は、デバイス1全体を過度に長くすることなく、物理的に大きな電源25を使用することができることである。理解されるように、一般に、物理的に大きな電源25は、より大きな容量(すなわち、供給可能な総電気エネルギー、多くの場合はアンペア時などで測定されるもの)を有し、したがって、デバイス1のバッテリー寿命をより長くすることができる。
1つの例では、ヒータ構成体23は、概ね、中空の内部加熱チャンバ29を有する中空の円柱チューブの形態であり、使用時に、エアロゾル化可能材料を含むエアロゾル生成品201、301が加熱チャンバ29内に加熱のために挿入される。ヒータ構成体23は異なる構成とすることもできる。例えば、ヒータ構成体23は、単一の加熱要素を備えてもよいし、ヒータ構成体23の長手方向軸線に沿って整列した複数の加熱要素から形成されてもよい。この加熱要素又は各加熱要素は、環状でもよいし、管状でもよいし、又はその周囲が少なくとも部分的に環状でもよいし、部分的に管状でもよい。1つの例では、この加熱要素又は各加熱要素は薄膜ヒータであってもよい。別の例では、この加熱要素又は各加熱要素はセラミックス材料から作られたものでもよい。適切なセラミックス材料の例には、アルミナ、窒化アルミニウム、及び窒化ケイ素セラミックスがあり、これらは積層及び焼結されてもよい。他の加熱構成体も可能であり、これには、例えば、誘導加熱、赤外線を放射することによって加熱する赤外線ヒータ要素、又は、例えば、抵抗電気巻線によって形成された抵抗加熱要素が含まれる。
一つの特定の例では、ヒータ構成体23は、ステンレス鋼製の支持チューブによって支持され、ポリイミド加熱要素を備える。ヒータ構成体23は、デバイス1内にエアロゾル生成品201、301が挿入されたときに、実質的にエアロゾル生成品201、301のエアロゾル化可能材料203、303の本体の全体がヒータ構成体23内に挿入されるような寸法である。
この加熱要素又は各加熱要素は、選択されたエアロゾル化可能材料の部分を、例えば、必要に応じて、順番に(経時的に)又は一緒に(同時に)独立して加熱することができるように構成することができる。
この例のヒータ構成体23は、その長さの少なくとも一部に沿って断熱体31によって囲まれている。断熱体31は、ヒータ構成体23からデバイス1の外部に流れる熱を減少させるのに役立つ。これは、一般に熱損失を低減するので、ヒータ構成体23の電力条件を低く抑えるのに役立つ。断熱体31はまた、ヒータ構成体23の動作中にデバイス1の外側を低温に維持するのに役立つ。1つの例では、断熱体31は、スリーブの2つの壁の間に低圧領域を設けた二重壁型のスリーブでもよい。すなわち、断熱体31は、例えば、「真空」チューブ、すなわち熱伝導及び/又は対流による伝熱を最小限にするために少なくとも部分的に排気されたチューブであってもよい。断熱体31の他の構成も可能であり、これには、二重壁型のスリーブに加えて、又はその代わりに、例えば適切な発泡型の材料を含む断熱材料の使用が含まれる。
ハウジング9は、加熱構成体23だけでなく、すべての内部構成部品を支持するための様々な内部支持構造37をさらに備えることができる。
デバイス1は、開口部20の周りに延び開口部20からハウジング9の内部に突出するカラー33と、カラー33と真空スリーブ31の一端との間に配置された略管状のチャンバ35とをさらに備える。チャンバ35は冷却構造35fをさらに備え、冷却構造35fは、この例では、チャンバ35の外面に沿って間隔を置いて配置され、それぞれがチャンバ35の外面の周りに周方向に配置された複数の冷却フィン35fを備える。中空のチャンバ35の長さの少なくとも一部にわたってエアロゾル生成品201、301がデバイス1に挿入されているとき、中空のチャンバ35とエアロゾル生成品201、301との間に空隙36が形成される。空隙36は、冷却セグメント307の少なくとも一部にわたってエアロゾル生成品201、301の全周の周りに形成される。
カラー33は、開口部20の周囲に周方向に配置された複数の隆起部60を備え、これらの隆起部60は開口部20内に突出している。隆起部60は、隆起部60の位置での開口部20の開口スパンが、隆起部60のない位置での開口部20の開口スパンよりも小さくなるように、開口部20内の空間を占めている。隆起部60は、デバイス内に挿入されたエアロゾル生成品201、301と係合してエアロゾル生成品201、301をデバイス1内に固定するのを助けるように構成される。隣り合う対の隆起部60とエアロゾル生成品201、301とによって画定される開放空間(図示せず)は、エアロゾル生成品201、301の外側の周りに通気通路を形成する。これらの通気通路1は、エアロゾル生成品201、301から漏れた高温の蒸気がデバイス1から出ることを可能にし、また、冷却空気が空隙36のエアロゾル生成品201、301の周りからデバイス1内に流入することを可能にする。
動作時、エアロゾル生成品201、301は、図7〜図9に示すように、デバイス1の挿入点20に取出し可能に挿入される。特に図8を参照すると、1つの例では、エアロゾル生成品201、301の遠位端215、315の方に配置されているエアロゾル化可能材料203、303の本体は、デバイス1のヒータ構成体23内に完全に収容される。エアロゾル生成品201、301の近位端213、313はデバイス1から延びて、使用者のための吸い口アセンブリとして働く。
動作時、エアロゾル化可能材料203、303の本体からエアロゾル化可能材料の少なくとも1つの成分を揮発させるために、ヒータ構成体23は消耗品201、301を加熱する。
エアロゾル化可能材料203、303の本体からの加熱された揮発した成分のための主流路は、エアロゾル生成品201、301を軸方向に貫通し、冷却セグメント207、307の内側のチャンバを通り、フィルターセグメント209、309を通り、口側端部セグメント211、313を通って使用者に至る。1つの例では、エアロゾル化可能材料の本体から生成された、加熱された揮発した成分の温度は60℃〜250℃であり、これは使用者にとって許容可能な吸引温度よりも高い可能性がある。加熱された揮発した成分が冷却セグメント207、307を移動するにつれて、その温度は下がり、一部の揮発した成分は冷却セグメント207、307の内面で凝縮する。
図5及び図6に示したエアロゾル生成品301の例では、低温の空気は、冷却セグメント307に形成された通気穴317を通って冷却セグメント307に入ることができる。この低温の空気は、加熱された揮発した成分と混合し、加熱された揮発した成分をさらに冷却する。
上の例は、本発明を説明するための例として理解されるべきである。任意の1つの例に関して説明された任意の特徴は、単独で使用されてもよく、又は、説明された他の特徴と組み合わせて使用されてもよく、例のうちの任意の他の例の少なくとも1つの特徴と組み合わせて使用されてもよく、又は例のうちの任意の他の例の組合せにおいて使用されてもよいことを理解されたい。さらに、上で説明していない等価物及び修正物もまた、添付の特許請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱していなければ使用することができる。

Claims (19)

  1. ヒータ及びエアロゾル化可能材料を備えるエアロゾル生成組合せ体であって、
    前記ヒータが、使用時に前記エアロゾル化可能材料を加熱するように配置構成され、前記エアロゾル化可能材料が、異なる成分を有する少なくとも2つの区域を備える、エアロゾル生成組合せ体。
  2. 当該エアロゾル生成組合せ体は、異なる成分を有する前記エアロゾル化可能材料の区域のそれぞれに異なる熱プロファイルを与えるように構成された、請求項1に記載のエアロゾル生成組合せ体。
  3. 前記エアロゾル化可能材料がロッド形状である、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成組合せ体。
  4. 前記少なくとも2つの区域が円柱状であり、それぞれがエアロゾル化可能材料の前記ロッドに沿って同軸に配置されている、請求項3に記載のエアロゾル生成組合せ体。
  5. 前記エアロゾル化可能材料の第1の区域の成分の少なくとも1つの揮発性成分が第2の区域の成分に対して少ない、請求項1〜4のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組合せ体。
  6. エアロゾル生成組合せ体は、エアロゾル化可能材料の前記第1の区域の加熱が前記第2の区域の加熱の前に起きるように構成されている、請求項5に記載のエアロゾル生成組合せ体。
  7. 前記エアロゾル化可能材料の異なる区域をそれぞれ加熱するように配置された少なくとも2つのヒータを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組合せ体。
  8. 前記エアロゾル化可能材料がタバコロッドを含み、前記タバコロッドが異なるタバコ成分を有する少なくとも2つの区域を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組合せ体。
  9. エアロゾル生成組合せ体においてエアロゾル化可能材料を加熱するステップを含むエアロゾルを生成する方法であって、前記エアロゾル化可能材料が異なる成分を有する少なくとも2つの区域を含む、方法。
  10. 異なる成分を有する前記エアロゾル化可能材料の複数の区域のそれぞれに対して異なる熱プロファイルが与えられている、請求項9に記載の方法。
  11. 前記エアロゾル化可能材料がロッド形状である、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 前記少なくとも2つの区域が円柱状であり、前記ロッドのエアロゾル化可能材料に沿って同軸に配置された、請求項11に記載の方法。
  13. 前記エアロゾル化可能材料の第1の区域の成分の少なくとも1つの揮発性成分が第2の区域の成分に対して少ない、請求項9〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. エアロゾル化可能材料の前記第1の区域の加熱が前記第2の区域の加熱の前に起きる、請求項13に記載の方法。
  15. 異なる成分を有する少なくとも2つの区域を備える、エアロゾル生成組合せ体に使用するためのエアロゾル化可能材料。
  16. 異なるタバコ成分を有する少なくとも2つの区域を備えるタバコロッドを含む、請求項15に記載のエアロゾル化可能材料。
  17. 使用時に最初に加熱される前記区域の少なくとも1つの揮発性成分が、使用時に2番目に加熱される前記区域に比べて少ないように構成されている、請求項15又は16に記載のエアロゾル化可能材料。
  18. 請求項15〜17のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料、及び冷却要素、及び/又はフィルターを備える、エアロゾル生成組合せ体に使用するためのエアロゾル生成品。
  19. 請求項18に記載のエアロゾル生成品を作製する方法であって、2つの異なる成分を含むエアロゾル化可能材料を用意するステップと、ラッパー材料内に前記エアロゾル化可能材料及び前記冷却要素及び/又はフィルターを被覆するステップとを含む、方法。
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