JP2021501139A - 心臓機能障害の治療 - Google Patents

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Abstract

心臓機能障害の治療方法において、それを必要とする対象に治療有効量のANAVEX2−73またはANAVEX19−144またはその薬学的に許容される塩またはその組合せの少なくとも1つを投与することを含む、心臓機能障害の治療方法。【選択図】なし

Description

心臓不整脈の治療、およびその後の心臓不整脈、例えば、心室頻拍または心室細動の予防の方法が本明細書において開示される。QT間隔を短縮する剤が特に記載される。剤としては、ANAVEX(登録商標)2−73およびANAVEX(登録商標)19−144が挙げられる。
心肺停止としても公知の心停止は、心臓におけるポンプ機能の突然の停止、および心臓が効果的に収縮しないことに起因する血液の正常な循環の停止である。心停止は様々な要因により引き起こされることがあり、該要因としては、例えば、冠動脈心疾患、高血圧、心筋梗塞および虚血、心房性および心室性不整脈(細動および粗動を含む)、ならびに心不全が挙げられる。
心停止は、多くの場合、心室性不整脈(「VA」)、例えば、心室頻拍(「VT」)および/または心室細動(「VF」)と関連付けられる。
不整脈は、心臓の上部小室(心房)、または心臓の下部小室(心室)において起こることが報告されている。不整脈はあらゆる年齢において起こり得る。一部はかろうじて感知可能である一方、他のものはより劇的であり得、心停止および突然心臓死に繋がることさえある。
成人および15歳以上の子供において、100拍数/分より速い安静時心拍数は頻脈と称される。頻脈は動悸を結果としてもたらすことがあるが、頻脈は必ずしも不整脈ではない。増加した心拍数は、身体運動または情動ストレスへの正常な応答である。これは、洞結節の交感神経系により媒介され、洞性頻脈と呼ばれる。心臓における交感神経系の活動を増加させる他のものとしては、カフェインまたはアンフェタミンなどの摂取または注射物質、および活動亢進性甲状腺(甲状腺機能亢進症)が挙げられる。
心臓学において、QT間隔は、心臓の電気周期におけるQ波の開始とT波の終わりとの間の時間の尺度である。QT間隔は、心室の電気的な脱分極および再分極を表す。長くなったQT間隔は、トルサード・ド・ポワントのような心室頻脈性不整脈の可能性のマーカーであり、突然死のリスク因子である。R−R間隔と同様、QT間隔は、自明な方法で心拍数に依存し(すなわち、心拍数が速くなるほど、R−R間隔およびQT間隔はより短くなる)、心室性不整脈のリスクが増加した患者の検出を向上させるために調整され得る。RRは、1つのQRS群の開始から次のQRS群の開始までの、秒単位で測定された間隔であり、多くの場合、60/心拍数(HR)としてHRに由来する(ここでQTは、ミリ秒単位で測定される)。
正常なQTcの定義は、0.40s(≦400ms)、0.41s(≦410ms)、0.42s(≦420ms)または0.44s(≦440ms)に等しいまたはそれ未満で変動する。突然心臓死のリスクについて、男性における「ボーダーラインQTc」は431〜450ms、女性において451〜470msである。男性における「異常」QTcは450msより高いQTcであり、女性において470msより高いQTcである。
RRの立方根を使用するフリデリシアのQT間隔補正式を参照する:
化合物1−(2,2−ジフェニルテトラヒドロフラン−3−イル)−N−メチルメタンアミン塩酸塩(ANAVEX(登録商標)19−144、またはA19−144)は、低マイクロモル濃度範囲の親和性でムスカリン性アセチルコリンおよびシグマ−1受容体に結合すると考えられている。ANAVEX(登録商標)2−73(A2−73とも称される)は、体系名1−(2,2−ジフェニルテトラヒドロフラン−3−イル)−N、N−ジメチルメタンアミン塩酸塩を有し、類似の活性を示す。
本開示は、それを必要とする対象に治療有効量のANAVEX2−73またはANAVEX19−144またはその薬学的に許容される塩またはその組合せの少なくとも1つを投与することを含む、心臓機能障害の治療方法を含む。QT間隔を短縮する治療が特に記載される。特定の実施形態では、QT間隔の短縮は、図8および図9に示されるように、約10msまたは約2%〜約3%である。
方法の一実施形態では、治療される心臓機能障害は、心臓不整脈を含む心停止関連機能障害、心室期外収縮(PVC)誘導性左心室機能障害、心房細動、心房粗動、誘導性左心室機能障害、心室頻拍および細動を含む心室性不整脈、ならびにその組合せを含む群から選択される。心室性不整脈および心房性不整脈の治療が特に言及される。
特定の実施形態では、方法は、対象に治療有効量のANAVEX2−73を毎日投与することを包含し、約20〜約60mgの経口用量または約6mg〜約17mgの静脈内用量を投与することが特に言及される。一部の実施形態では、これは、約20mgの2回の毎日の経口用量、他の実施形態では、それぞれ約30mgの2回の毎日の用量からなる。他の実施形態では、約40mgまたは60mgの単回の毎日の経口投与量が投与される。一部の実施形態では、静脈内投与は、約8mg、約10mgおよび約15mgのANAVEX2−73の毎日の用量を含む。
対象に治療有効量のANAVEX19−144を毎日投与することを包含する方法の実施形態もまた記載され、約20mg〜約60mgを経口投与することが特に言及され、それぞれ約20mgもしくは30mgの2回の毎日の用量または約6mg〜約17mgの静脈内用量が挙げられる。他の実施形態では、約40mgまたは約60mgの単回の毎日の経口投与量が投与される。一部の実施形態では、静脈内投与は、約8mg、約10mgおよび約15mgのANAVEX19−144の毎日の用量を含む。
図1は、連続的な人口統計共変数:1A体重、1B年齢、1C身長の分布のグラフを示す。 図2は、A2−73(2A)およびA19−144(2B)の分布のグラフを示す。 図3は、用量によるQTcFのプロットである。 図4は、用量によるQTcFの分布のプロットである。 図5は、用量による心拍数の分布のプロットである。 図6は、ANAVEX2−73(6A)およびANAVEX19−144(6B)曝露のQTcFとの関係性のプロットである。 図7は、A2−73投与からの経時的なQTcFのプロットである。 図8は、30mgの投与についてのA2−73からの経時的なQTcFのプロットである。 図9は、40mgの投与についてのA2−73からの経時的なQTcFのプロットである。 図10は、60mgの投与についてのA2−73からの経時的なQTcFのプロットである。 図11は、A2−73投与からの経時的なdQTcFのプロットである。 図12は、30mgの用量レベルでのANAVEX2−73(12A)およびANAVEX19−144(12B)曝露と経時的なQTcとの関係性を示す。 図12は、30mgの用量レベルでのANAVEX2−73(12A)およびANAVEX19−144(12B)曝露と経時的なQTcとの関係性を示す。 図13は、全ての変数(親、代謝物、および時間)を用いた線形曝露−QTcFモデルであり、13Aはベースモデル、13Bは最終モデルである。 図14は、ベースモデル(14A)と比較した最終(14B)モデルからの改善された集団予測を示す適合度プロットである。 図15A〜Fは、モデル共変数と条件付き重み付き残差との間の関係性のプロットであり、15AはA2−73についてのベースモデルプロットであり、15BはA2−73についての最終モデルであり、15CはA19−144についてのベースモデルプロットであり、15DはA19−144についての最終モデルであり、15Eは時間に基づくベースモデルプロットであり、15Fは時間に基づく最終モデルである。 図16は、60mgのA2−73を経口投与された後の対象についての親薬物(A2−73)および代謝物(A19−144)についての典型的な濃度−時間のグラフである。 図17A〜Fは、曝露−心拍数モデルについてのモデル共変数と条件付き重み付き残差との間の関係性を示し、18AはA2−73についてのベースモデルプロットであり、18BはA2−73についての最終モデルであり、18CはA19−144についてのベースモデルプロットであり、18DはA19−144についての最終モデルであり、18Eは時間に基づくベースモデルプロットであり、18Fは時間に基づく最終モデルである。 図18は、時間−dQTcF関係性についての重み付き時間プロットである。
以下は、本発明の実施において当業者を補助するために提供される本発明の詳細な説明である。当業者は、本発明の精神または範囲から離れることなく本明細書に記載される実施形態において改良および変形を行うことができる。別段の定義がなければ、本明細書において使用される全ての科学技術用語は、本発明が属する技術分野の当業者により一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書における本発明の説明において使用される学術用語は、特定の実施形態を記載するためのものに過ぎず、本発明の限定を意図するものではない。
値の範囲が提供される場合、文脈が明らかにそうでないことを規定しなければ、その範囲の上限と下限との間の下限の単位の10分の1までの各介在する値およびその記載される範囲内の任意の他の記載されるまたは介在する値が本発明に包含される。任意の下限から任意の上限までの範囲が想定される。記載される範囲内の任意の特に除外される限度にしたがって、独立してこれらのより小さい範囲に含まれ得るより小さい範囲の上限および下限もまた本発明に包含される。記載される範囲が限度の1つまたは両方を含む場合、それらの含まれる限度の両方を除外する範囲もまた本発明に含まれる。
本明細書に記載される方法および材料に類似または同等の任意の方法および材料もまた本発明の実施または試験において使用することができるが、好ましい方法および材料をこれより記載する。本明細書において記載される全ての刊行物は、参照することにより全体が本明細書に組み込まれる。
本出願における明細書および特許請求の範囲における全ての数値は、指し示される値の「約」(about)または「約」(approximately)により修飾され、当業者により予期される実験誤差および変動を考慮に入れる。
本開示は、以下の定義を参照してより良好に理解される:
B.Par.Est. ブートストラップパラメーター推定値
BQL 定量限界未満
BSE ブートストラップ標準誤差
CL/F 見かけのクリアランス
Conc 濃度
CWRES 条件付き重み付き残差
CWRESI 相互作用を伴う条件付き重み付き残差
dQTcF/ΔΔQTcF ベースラインからのQTcFの変化
DV 従属変数(観察される濃度)
E QTc応答
EC50 QTcの最大変化の50%を生じさせる濃度
ECG 心電図
Emax QTcの最大変化
FDA 米国食品医薬品局
FO 1次
FOCE 1次条件付き推定
FOCEI 相互作用を伴う1次条件付き推定
hr 時間
HV 健常ボランティア
IIV 個体間変動
IPRED 個々に予測される濃度
kg キログラム
LLD 対数尤度差
LOQ 定量限界
mg ミリグラム
mL ミリリットル
ng ナノグラム
NONMEM 非線形混合効果モデリングソフトウェアプログラム
NPDE 正規化された予測分布誤差
OFV 目的関数値
PK 薬物動態
PPK 集団薬物動態
PRED 集団予測濃度
PSN Perl Speaks NONMEM
QTcF フリデリシアの式による心拍数補正QT間隔
RSE 相対標準誤差
SE 標準誤差
VPC 視覚的予測チェック
yr 年
いかなる特定の理論によっても縛られないが、ANAVEX19−144はANAVEX2−73の代謝物として報告されている。本開示において、ANAVEX2−73は、生体中の生理的条件下で酵素酸化、還元または加水分解に供され、本開示のANAVEX19−144に変換される化合物である。
17人の対象が解析データセットへのECGデータに寄与した。研究は、男性健常対象においてANAVEX2−73の増大経口用量の安全性および忍容性、および薬物動態を調査するために設計された無作為化単回用量漸増第I相ファースト・イン・ヒューマン研究であった。それは、各投与ステップ内での二重盲検およびプラセボ対照付きであり、男性健常対象において行われた交互の単回用量漸増を伴う2コホート研究であった。対象に、10、30、40、50、または60mgのANAVEX2−73を用量間の4週のウォッシュアウトと共に経口投与した。薬物のサンプリングおよびECGは、投与前から48時間までであった。QTcFにおけるプラセボ調整済み(デルタ−デルタ)変化は、ΔΔQTcFとして表される。
対象は、解析用の時間マッチの曝露−ECGデータを提供した。曝露−QTc解析のために、1mgより多い用量の投与後に得られたデータを使用した。1mgの用量からのデータは除外し、その理由は、ANAVEX2−73の濃度が投与後2〜4時間を越えるサンプリング時間のほとんどにおいて定量化可能でなく、ANAVEX19−144濃度が全て検出限界未満であったからである。しかしながら、1mgの用量の投与からのECGデータをカテゴリカルおよび外れ値解析に含めた。
解析
データ解析は、NONMEMにおける線形/非線形混合効果モデリングに対するS−PLUSにおけるデータ構造解析から進めて、ANAVEX2−73およびその活性代謝物ANAVEX19−144についての曝露−QTc関係性を構築した。QT間隔のために使用した補正方法はフリデリシアの補正であった。ブートストラップを使用して、構築した曝露−QTcモデルの信頼性/安定性を決定した。これは、17人の対象からのデータを用いて得られたモデリング結果が、試料サイズを考慮して、大きい集団に対して適用可能であるかどうかを決定するために必要であった。曝露−心拍数および曝露−ベースラインQTcからの変化、および曝露−プラセボ補正QTc関係性モデルを任意の曝露−QTc関係性の解明のために構築した。
さらに、混合効果モデル平均化アプローチもまた使用して曝露−QTc関係性を特徴付け、カットオフ基準を使用して、上位2つの補正された赤池(Aikaike)情報量基準(AICc)モデルおよび95%信頼度(合計重み)である「上位モデルセット」を描写した。これらを使用して、モデル平均化パラメーターを計算するために使用される上位モデルセットを決定した。さらに、各パラメーターについての推定値および誤差を重み付けする2つの方法がある。これらは、自然平均法およびゼロ法である。自然平均法は、条件付きカバレージパラメーター推定値を生成するために使用され、ゼロ法は、フルカバレージパラメーター推定値を生成するために使用される。ゼロ法は、小さいモデル重みを有するモデルにおいてのみ現れる予測因子の効果サイズ(および誤差)を減少させて(特に、予測因子が弱い効果を有する場合)、これらの予測因子のパラメーター推定値を希釈する(0への縮小)。
加えて、QTc間隔継続時間のICH E14ガイダンスにより定義されたカテゴリーの他に、ベースラインからの変化を使用してECGデータのカテゴリカルサマリーを生成した。
これらのデータは以下の通りに要約される:
10〜60mgの用量についてのベースラインを含む、サンプリング時間にわたりフリデリシア補正QTc(すなわち、QTcF)値が一貫して<450msであった指し示される時点によるカテゴリカル解析。1mgの用量を与えられた1人の対象は、1つの時点(36時間)において450msのQTcFを有した。これは、ANAVEX2−73濃度が検出限界未満であり、かつANAVEX19−144が対象において検出可能でなかった34時間後に起こった。
いずれの対象も、任意の時点においてdQTcF>30msを有しなかった。
dQTcFにおける両側90% CIは、24時間の時点におけるANAVEX2−73の濃度が2.23ng/mLであり、かつANAVEX19−144の濃度が3.33ng/mLであった時の40mgの用量における1人の対象、および36時間の時点における1mgの用量レベルの別の対象を除いて、90% CIの上限は各時点において20msより低いことを指し示した。後者の対象について、ANAVEX2−73濃度は2時間後に定量限界未満であった。ANAVEX19−144の定量化可能な濃度はなかった。反時計回りのヒステリシスを伴う見かけの遅延QTc応答はなかった。
曝露−dQTcFの特徴付けは、dQTcFに対するANAVEX2−73およびANAVEX19−144のいかなる効果も示さなかった。
ANAVEX19−144は抗不整脈剤である。
ΔΔQTcFに対してANAVEX2−73とANAVEX19−144との間に関係性はなかった。
全体的に、ANAVEX2−73投与はQT間隔を長期化させない。これは、データを解析するために前向き/後ろ向きステッピング頻度論的統計アプローチを使用したのか、それとも情報理論モデル平均化アプローチを使用したのかによらない。
全体的に、QTc間隔は、時間と共に減少する傾向があり、ANAVEX2−73投与後の観察期間にわたり横ばいであった。
本明細書に示すプロトコールは、男性健常対象において増大経口用量のANAVEX2−73の安全性および忍容性、および薬物動態を調査するために設計された単回増大用量(SAD)第I相ファースト・イン・ヒューマン研究であった。研究は、各投与ステップ内での無作為、二重盲検、およびプラセボ対照付きであった。それは、男性健常対象において行われた交互の単回用量漸増を伴う2コホート研究であった。対象を各8人の対象の2つのコホート、コホートA(n=8)およびコホートB(n=8)に分けた。しかしながら、17人の評価可能な対象をそれぞれコホートAおよびBにおいて8:9の比で研究した。研究は、少なくとも4週間の中間ウォッシュアウト期間と共に繰返しの治療期間を含んだ。
ANAVEX2−73および代謝物ANAVEX19−144の血漿濃度決定用の血液試料を、1日目に時間0(TO)(薬物投与前)、T+0.25h(15分)、T+0.5h(30分)、T+1h、T+1.5h、T+2h、T+3h、T+3.5h、T+4h、T+6h、T+8hおよびT+12h、2日目にT+24hおよびT+36h、3日目にT+48hにおいて採取した。
研究プロトコール当たり、3連の12リードECG安全性記録を以下の時点において得た:1日目にT0/投与前(3つのベースラインECG)、T+0.25h(15分)、T+0.5h(30分)、T+1h、T+2h、T+4h、T+8hおよびT+12h、2日目にT+24h、T+36h、3日目にT+48h。ECGを各PKサンプリング時間(すなわち、治療の開始後0.25、0.5、1、2、3、4、6、8、24、36、および48時間)に記録した。したがって、ECG記録は、PKサンプリングと時間マッチであった。
解析において用いたPK変数は、ANAVEX2−73およびANAVEX19−144の患者、レジメンおよび時間特異的な観察された血漿濃度であった。
評価したECGメトリクスは、心拍数(HR)、QT間隔の継続時間、およびフリデリシアの式による心拍数補正QT間隔(QTcF)を含んだ。
ベースラインからのQTcFの変化(dQTcF)、およびプラセボ補正QTcF(ΔΔQTcF)をデータから生成し、解析のために使用した。
ECG評価可能集団は、研究薬物の少なくとも1つの用量(1、10、30、40、または60mg)を与えられた全ての対象、投与前ベースラインECG、および投与後ECG評価を含んだ。
濃度−QTc評価可能集団は、少なくとも1つのマッチするPK−ECGペアを投与後に利用可能なECG評価可能集団中の全ての患者を含んだ。しかしながら、1mgの用量についてのデータは曝露−QTc解析から除外し、その理由は、ANAVEX2−73の濃度は最大2〜4時間利用可能であり、対象は、2〜4の定量化できない濃度の薬物を有したからである。ANAVEX19−144濃度は、1mgの用量の投与後に定量化可能でなかった。
表1に示されるように、17人の対象は、研究サンプリング継続時間にわたり評価可能な時間マッチの濃度−QTc測定値を有した。
3つの複製ECGを各名目上の時点において記録し、平均観察として供給し、統計的評価および曝露−QTc解析などのために使用した。
ベースラインECGを、各投与機会における投与前ベースラインとして定義した。投与の間の4週のウォッシュアウトを考慮して、投与前ベースラインECGを特定の用量/投与機会のためのベースラインECGとして使用した。QTc間隔についてのベースライン変数からの変化(ΔQTcF)を投与前ベースラインを使用して算出した。
ΔΔQTcFデータは、単回用量増大研究であった。そのため、全ての対象には、各研究期間においてプラセボを投与しなかった。9人の対象にのみ、研究の過程でプラセボを投与した。結果として、対象特異的なプラセボ補正を行うことはできなかった。したがって、ΔΔQTcFの計算は、以下の通りに3ステップで行った:
ステップ1:プラセボを投与された対象からのデータを使用するプラセボQTcFデータの全平均の算出。
ステップ2:以下:
dQTcF薬物,時間=t=QTcF薬物,時間=t−QTcF薬物,時間=0
としての所与の時間におけるdQTcF薬物の算出、および以下:
dQTcFプラセボ,時間=t=QTcFプラセボ,時間=t−QtcFプラセボ,時間=t
としての所与の時間におけるdQTcFプラセボの算出。
ステップ3:以下:
ΔΔQTcF時間=t=dQTcF薬物,時間=t−dQTcFプラセボ,t
としてのΔΔQTcFの算出。
濃度−QTcモデリングはソフトウェアNONMEM v7.3(Icon Development Solutions、Ellicott City、MD)を用いて行い、グラフィカル解析、診断プロット、および補助解析は、S Plus v8.2(TIBCO Software、Boston、MA)およびRパッケージを使用して行った。
データセットは、観察されたANAVEX2−73およびANAVEX19−144血漿濃度を含み、これらは、QT間隔測定値と時間的に直接的にマッチした。目的の解析変数は、フリデリシアの式にしたがってRR間隔継続時間について補正したQT間隔継続時間(すなわち、QTcF)、HR、およびフリデリシアの式にしたがってRR間隔継続時間について補正したベースラインQT間隔継続時間からの変化(ΔQTcFまたはdQTcF)であった。ベースラインは、ANAVEX2−73投与の直前に得られた任意のおよび全ての値の平均として定義される。
最も適切なモデルの選択は、非ネストモデルについてのグラフィカル診断の他に、ネストモデルについての尤度比検定に基づいた。
曝露−QTc関係性の特徴付けにおいて使用したアプローチは以下の通りであった:
1)濃度およびQTc対時間プロットを任意の見かけの傾向または関連について調べた。
2)対象および用量特異的QTc対濃度プロットもまた、関連の他に、時間的解離を指し示す任意のヒステリシスの存在、すなわち、間接的な効果について調べた。
3)QTc測定値の全てを、ペアのある濃度測定値に対してプロットした。平滑化スプラインまたは局所加重回帰曲線を重ね合わせて、任意の傾向および傾向のおおよその形状があるかどうかを視覚的に同定した。
4)上記の1〜3の結果を考慮して、観察されたデータに対して適切な構造のモデルをフィッティングした。可能な場合、階層モデルの段階的な実行を行い、モデルを尤度比検定を使用して比較して、統計的有意性を評価した。予め特定されたαは0.05であった。濃度効果を推定する最も単純なモデル、すなわち、線形モデルを最初にフィッティングした。このモデルを濃度ナイーブモデル、すなわち、切片(intercept)のみのモデルと比較した。その後に、単純なEmaxモデルまたは薬物作用の2つの部位を有するEmaxモデルなどの、1つまたは複数の非線形モデルをデータにフィッティングした。さらに、ANAVEX2−73濃度とANAVEX19−144濃度との競合的なアンタゴニズムおよびQTc効果などの薬物作用の協同性を組み込んだモデルを、非線形混合効果モデリングを使用して、正当なように、評価した。濃度−QTcプロファイルにおけるヒステリシスの任意の存在は、データをフィッティングするために時間的解離を特徴付けるモデルを使用することを知らせるものであった。
統計的評価は、S Plus v8.2(TIBCO Software、Boston、MA)を使用して行った。
連続的なECGデータ(QTcF、HR)を記述統計(患者の数、平均、標準偏差、メジアン、25および75パーセンタイル、最小、および最大)を使用して要約した。ECGパラメーターおよびベースラインからの対応する変化の要約を各時点において示す。対象およびレジメン特異的なリストは、各時点における平均間隔値である。
各時点におけるQTcF測定値を算術平均を使用してレジメン内の対象にわたり平均した。ベースラインからの変化は、各時点でのQTcFにおけるベースラインからの平均変化であった。全ての研究時点にわたるベースラインからの変化を上記と同様に算出した。
ΔQTcFの平均についての両側の90% CIを各時点において算出した。ΔQTcFについての90% CIを主要解析変数と考えた。各時点における[ICH Guidance(ICH E14 2005)による]90% CIの上限を20msの閾値と比較した。90% CIの上限が全ての時点において20msより低い場合、ANAVEX2−73は臨床的に有意な程度まで平均QTc間隔を長期化させないようであるという結論となる。
以下のカテゴリー:
・>30msecの増加
・>60msecの増加
を使用して、QTcFにおけるベースラインからの最大変化を有する対象の数および割合を使用してECGデータをカテゴリー毎に要約した。
割合の決定について、分母は、ECG評価可能な対象の数であった。データセットにおける全ての対象はECG評価可能であった。
QTcFについての対象およびレジメン内の最大の治療後に観察された値を3つの群:
・>450msec
・>480msec
・>500msec
に分類した。
モデルパラメーター推定値の計算のために上位モデルセットを定義し、モデル平均化パラメーターを計算するために使用する方法を注意深く選択する。各パラメーターについての推定値および誤差を重み付けする2つの方法がある(詳細について、Burnham KP,Anderson DR.Model Selection and Multimodel Inference:“A Practical Information−Theoretic Approach,2nd ed”.2002.Springer,BerlinおよびLukacs PM,Burnham KP,Anderson DR.“Model selection bias and Freedman’s paradox,”Ann Inst Stat Math 2010;62:117−125を参照)。自然平均法(Burnham 2002)を用いる場合、各予測因子についてのパラメーター推定値は、その予測因子が現れるモデルのみにわたり平均され、これらのモデルの合計重みにより重み付けされる。他方、ゼロ法(Burnham 2002)を用いる場合、0のパラメーター推定値(および誤差)が、所与のパラメーターが存在しないモデルに代入され、パラメーター推定値は、上位モデルセットにおける全てのモデルにわたり平均することにより得られる。したがって、ゼロ法は、小さいモデル重みを有するモデルにおいてのみ現れる予測因子の効果サイズ(および誤差)を減少させて(特に、予測因子が弱い効果を有する場合)、これらの予測因子のパラメーター推定値を希釈する(すなわち、0への縮小)(Lukacs 2010)。
ITモデル平均化アプローチを使用して、伝統的な頻度論的統計前向きおよび後ろ向きステッピングモデル選択アプローチに加えて解析を行った。目的は、伝統的な仮説検定からの結果が何らかの孤立した発生でないことを確実にするためであった。そうすることにより、モデル平均化からの発見が、前向きおよび後ろ向きステッピングモデル選択アプローチからの結果を裏付けた場合に、強い推定が結果から為される。生物学的な理由から変数を強調する必要がある場合を除いて、ゼロ法により計算されたモデル平均化パラメーター推定値(いわゆる全体平均係数または推定値、(Lukacs 2010))の結果が報告される。そのような状況では、自然平均法により得られるパラメーター推定値(いわゆる条件付き平均係数または推定値)が報告される。「上位モデルセット」を描写するために使用したカットオフ基準は、モデルの上位2AICcおよび95%信頼度(合計重み)であった。RパッケージのAICcmodavgおよびMuMinにおいて実装されるようなAICcおよび95%信頼度(合計重み)基準を使用するモデル平均化のITアプローチを使用して解析を行った。
連続的な人口統計共変数の分布が図1にある。加えて、解析データセットへのデータに寄与した対象の人口統計データの統計的要約は表2に含有される。
曝露解析は、以下の通りに説明される:ANAVEX2−73およびANAVEX19−144の濃度の分布をそれぞれ図2Aおよび図2Bに示す。ANAVEX2−73の濃度は0.23〜46.25ng/mLの範囲内であった。ANAVEX19−144の濃度の範囲は0.18〜23.96ng/mLであった。
図3は、用量によるQTcFのプロットである。QT間隔は、10および30mgの用量においてベースラインより低くに減少したようであり、40および60mgの用量においてベースラインに戻った(図4)。心拍数(HR)のパターンは、平均で、図5に示されるように、QT間隔でのパターンの反転のようであった。
QTcF測定値を用いたペアのあるANAVEX2−73濃度の間の関係性のグラフィカル解析は、35〜46ng/mLの濃度範囲における3つの点に起因して最小の正の傾向を示唆する傾向があった(図6A)。QTcF測定値を用いたペアのあるANAVEX19−144濃度の類似のプロットは、ベースラインからのわずかな最小の上向きの傾向およびその後のわずかな負の傾向を示唆する(図6B)。ANAVEX2−73について約10ng/mL、および代謝物について約5ng/mLの濃度においてベースライン値に戻っている。傾向は、25および12ng/mLのそれぞれ親化合物(図6A)または代謝物(図6B)において元々の正または下向き方向で続いた。なお、途切れのない線は、局所的に重み付けされた回帰(平滑化)線である。
全体的に、QTc間隔は時間と共に減少する傾向があり、A2−73投与後の観察期間にわたり横ばいであった(図7)。図7における途切れのない線は、局所的に重み付けされた回帰(平滑化)線であり、ANAVEX2−73投与後の経時的なQTcFの一般的傾向を指し示す。この傾向は、30および40mgの用量で明確に見ることができる(それぞれ図8および図9)。黒の点線は平均の線であり、灰色の点線はメジアンの線である。水平の点線は、外れ値についての450msのカットオフ線である。異なる色または記号は、30mg(図8)または40mg(図9)のANAVEX2−73を投与された異なる対象についてのQTcF値を表す。
図10は、60mgの用量についての類似のプロットであり、QTc間隔は観察期間にわたり安定なままであったことを示す。黒の点線は平均の線であり、灰色の点線はメジアンの線である。水平の点線は、外れ値についての450msのカットオフ線である。異なる色または記号は、60mgのANAVEX2−73を投与された異なる対象についてのQTcF値を表す。時間とのQTcFの関係性において見られたパターンは、図11に示されるように、予測されるように、時間とのdQTcFの関係性においても当てはまる。
データの検査は、ピークANAVEX2−73濃度の時間に関してQTc応答の遅延がないこと(図12A)、および代謝物ANAVEX19−144での類似のパターン(図12B)を指し示した。
最終の曝露−QTcFモデルは、
QTcFij=407+0.196×親−0.643×代謝物−0.143×時間
(式中、QTcFijは対象−レベルQTcF、親はANAVEX2−73を指し、代謝物はANAVEX19−144を指す)により与えた。
図13Bは、全ての変数(親、代謝物、および時間)を用いた線形曝露−QTcFモデルの最終モデル(図13Aベースモデル)であり、QTcFデータを特徴付けるための好ましいモデルである。最終モデル(図14B)からの集団予測は、ベースラインQTcFのみを用いたベースモデル(図14A)からの有意な向上を示す。データセットにおけるばらつきは、3つ全ての変数(親、代謝物、および時間)をモデルに含めたことにより説明される(図15A〜F)。
推定値を用いて、観察されるおよび観察されないようである濃度の親薬物を使用する曝露−QTcF関係性を適用し、構築された曝露−QTcFモデルを用いて得られたパラメーター推定値を考慮して、代謝物QTc間隔が予測される。50mgの用量について第2a相試験において対象において観察されたANAVEX2−73についての91.36ng/mLの最大Cmax(表3)およびCmaxについての0.085の用量比例係数を想定して、200mgの用量についての予測されるCmaxは102.78ng/mLである。ANAVEX19−144の対応するCmaxは22.12ng/mLであると想定して、11.06ng/mLからの倍増が、91.36ng/mLの濃度のANAVEX2−73を有した対象について観察され、予測されるQTcFは200mgの用量において412.77msである。同様に、131.0ng/mLのCmaxが対象について60mgの用量において得られ、用量を200mgまで3.3倍に増加させると想定して、対象は、145.10ng/mLのCmaxを有すると予測される。その対象についての予測されるQTcFは、38.3ng/mLであるANAVEX19−144の対応する濃度を考慮して、410.67msである(表3)。したがって、ANAVEX2−73を用いた治療によるQT補正間隔は、420msより低いと予測される。
さらなるモデリングは、曝露−心拍数の関係性を特徴付ける。モデルの従属変数は、ANAVEX2−73およびANAVEX19−144濃度、ならびに時間であった。ベースライン心拍数もまた推定された。曝露−心拍数の関係性を説明するために構築された最良のモデルは、3つ全ての変数を含んだ。再び、ANAVEX2−73濃度自体は最初に生物学的にQT活性でなかったが、モデルにおいてA19−144に代謝されるにつれて活性となった。構築されたモデルの結果を表4および図16に要約する。投与後約4〜8時間において、A19−144はピークとなり、投与後約8時間においてA2−73を凌ぐ。結果は、ANAVEX2−73およびANAVEX19−144は、心拍数に対する反対の初期効果を有したというものである。A19−144へのA2−73の代謝はこの効果を修飾する。図17の適合度プロットは、曝露−心拍数の関係性の特徴付けにおけるモデルの妥当性を示す。最終モデルにおける親化合物および活性代謝物のそれぞれ上向きおよび負の屈曲は、モデル誤設計を指し示すものではなく、y軸における外れ観察に対する平滑化lowess回帰(図17中の赤線)の感度に起因することに留意することは重要である。最終モデルを以下に与える:
HRij=56.5−0.106×親+0.369×代謝物+0.153×時間
(式中、HRijは、対象特異的な心拍数であり、親はANAVEX2−73を指し、代謝物はANAVEX19−144である)。
構築された曝露−心拍数モデルを用いて得られたパラメーター推定値を考慮し、観察されるおよび観察されないようである濃度の親薬物および代謝物を使用して心拍数を予測する。50mgの用量について第2a相試験において対象において観察されたANAVEX2−73についての91.36ng/mLの最大CmaxおよびCmaxについての0.085の用量比例係数を想定して、200mgの用量についての予測されるCmaxは102.78ng/mLである。ANAVEX19−144のCmaxは22.12ng/mLであり、91.36ng/mLの濃度のANAVEX2−73を有する対象について観察された11.06ng/mLからの倍増を想定して(表5)、予測される心拍数は200mgの用量において54.00拍数/分である。同様に、131ng/mLのCmaxが対象について60mgの用量において得られ、用量を200mgまで3.3倍に増加させると想定して、その対象は、145.10ng/mLのCmaxを有すると予測される。その対象についての予測される心拍数は、ANAVEX19−144の対応する濃度が36.5ng/mLである場合(表5)、54.74拍数/分である。したがって、ANAVEX2−73を用いた治療による心拍数は、75拍数/分より低いと予測される。
上記したモデルに基づいて曝露−dQTcFを算出し、ANAVEX2−73およびANAVEX19−144の濃度、ならびに時間をモデルにおいて試験した変数とした。ベースラインdQTcFを0に固定する。時間のみが最終モデルにおいて保持される。適合度診断を使用して、時間の線形モデルを用いる。モデルの妥当性は図18において実証される。平滑化lowess回帰線の上向きの傾向は、48時間時においてy軸の正方向における点の密度により推進される。
毎日から毎週のA2−73の抗不整脈用量が、2日毎から3日毎への特段の言及と共に記載される。約10〜約80mgの用量が、約30mg、約40mgおよび約60mgへの特段の言及と共に記載される。他の抗不整脈薬物と組み合わせた場合、より低用量のA2−73およびA19−144が想定される。そのような低減は、特定の実施形態では、上記の投与量の約1/2〜約1/4であってもよい。
実施例1
A2−73を用いた心房細動の治療
持続性心房細動(AF)を有するヒト対象におけるANAVEX2−73の安全性、忍容性、および短期有効性は以下の通りに実証される。症候性AF(72時間の継続時間)を有する57歳の男性対象に毎日30mgのA2−73を経口により与える。投与を病院において開始し、週毎のフォローアップ外来において続ける。研究の間の週毎の12リードECGおよび毎日の電話でのモニタリングにおいて有効性をAF再発の非存在として評価する。
投与の開始から30日のフォローアップ期間の終了まで、重篤な有害事象は起こらず、AFは12時間以内に止まり、再発しない。
実施例2
A2−73を用いた心房粗動の治療
持続性心房粗動を有するヒト対象におけるANAVEX2−73の安全性、忍容性、および短期有効性は以下の通りである。心房粗動(72時間の継続時間)を有する48歳の女性対象に毎日60mgのA2−73を経口により与える。投与を病院において開始し、週毎のフォローアップ外来において続ける。研究の間の週毎の12リードECGおよび毎日の電話でのモニタリングにおいて有効性を心房粗動再発の非存在として評価する。
投与の開始から30日のフォローアップ期間の終了まで、重篤な有害事象は起こらず、AFは12時間以内に止まり、再発しない。
実施例3
A19−144を用いた心室細動の治療
持続性心室細動を有するヒト対象におけるANAVEX2−73の安全性、忍容性、および短期有効性は以下の通りに実証される。症候性心室細動(72時間の継続時間)を有する57歳の男性対象に毎日2回の20mgの用量で40mgのA19−144を経口により与える。投与を病院において開始し、週毎のフォローアップ外来において続ける。研究の間の週毎の12リードECGおよび毎日の電話でのモニタリングにおいて有効性を心室細動再発の非存在として評価する。
投与の開始から30日のフォローアップ期間の終了まで、重篤な有害事象は起こらず、心室細動は12時間以内に止まり、再発しない。
実施例4
A2−73を用いた心房細動の治療
持続性心房細動(AF)を有するヒト対象におけるANAVEX2−73の安全性、忍容性、および短期有効性は以下の通りに実証される。症候性AF(72時間の継続時間)を有する60歳の男性対象に毎日30mgのA2−73を静脈投与する。投与を病院において開始し、週毎のフォローアップ外来において続ける。研究の間の週毎の12リードECGおよび毎日の電話でのモニタリングにおいて有効性をAF再発の非存在として評価する。
投与の開始から30日のフォローアップ期間の終了まで、重篤な有害事象は起こらず、AFは12時間以内に止まり、再発しない。
A2−73およびA19−144の静脈内投与は、特に記載される治療オプションである。特定の静脈内(i.v.)用量は、経験的におよび医療専門家の監督の下で到達される。用量は特定の対象について変動する。
経験的に、治療的に効果的なi.v.用量は経口用量の約30重量%である。データは、20mgの経口用量は約6mgのi.v.用量と相関し、60mgの経口用量は約17mgのi.v.用量と相関することを示唆する。顕著なことに、治療的に効果的なi.v.用量は±40%またはより多く変動し得る。
本開示の薬理活性組成物は、患者、例えば、ヒトを含む哺乳動物への投与のための薬剤を製造するための製剤学の従来法にしたがって加工され得る。
本開示の組成物は、従来の賦形剤、すなわち、活性組成物と有害に反応しない非経口、または腸内(例えば、経口または吸入)使用のために好適な薬学的に許容される有機または無機担体物質との混合で用いられ得る。好適な薬学的に許容される担体としては、水、塩溶液、例えば、生理食塩水が挙げられるがこれらに限定されない。薬品は、滅菌および所望の場合に助剤と混合されてもよく、助剤は、例えば、活性組成物と有害に反応しない浸透圧に影響を及ぼすための塩、緩衝液などである。それらはまた、所望の場合、他の活性剤、例えば、延長QT症候群を低減させまたは制御するための心臓用剤と組み合わせられ得る。ベータ遮断剤は、そのような療法のための薬物の記載されるクラスであり、例えば、ナドロール(Corgard)およびプロプラノロール(Inderal LA、InnoPran XL)である。メキシレチン、ルフィナミドおよびスピロノラクトンもまた記載される。延長QT症候群を低減させまたは制御するための追加の医薬品も開発され、同様に適用可能であることがさらに想定される。
一部の実施形態では、剤形は、そのような組成物の使用のための説明書を含む。
非経口適用のために、注射物質(静脈内を含む)、無菌溶液、好ましくは油性または水性の溶液の他に、懸濁液、エマルション、または坐剤を含むインプラントは特に好適である。アンプルは簡便な単位投与量である。
持続的または特異的放出組成物、例えば、リポソーム、または活性成分が、差次的に分解性のコーティングを用いて、例えば、マイクロカプセル化、複数コーティングなどにより、保護されているものが配合され得る。新たな組成物を凍結乾燥し、例えば、注射用の製造物の調製のために、得られた凍結乾燥物を使用することもまた可能である。
一般に、組成物は、単位投与量当たり薬学的に許容される担体中に約1〜約100mgを含む単位剤形に分配される。
本開示による組成物の投与量は、一般に0.4〜1mg/kg/日、好ましくは0.4〜0.8mg/kg/日である。1日当たり約20mg〜約60mgの用量が特に言及される。約25mg〜約1グラムの単位剤形が、約20mg〜約60mgの剤形への特段の言及と共に記載される。
特定の場合における活性組成物の実際の好ましい量は、利用されている特定の組成物、配合される特定の組成物、適用の様式、ならびに治療されている特定の位置および生物にしたがって変動することが理解されるであろう。所与の宿主のための投与量は、従来の考慮を使用して、例えば、適切な、従来の薬理学的プロトコールにより、例えば、対象組成物および既知の剤の差次的な活性の慣習的な比較により、決定され得る。
本明細書において使用される「有効量」または「治療有効量」という用語は、所望の結果を達成して、例えば、治療されている疾患または状態の1つまたは複数の症状を何らかの程度まで緩和する、投与されている少なくとも1つの剤の充分な量の他に、治療されている疾患または状態の1つまたは複数の症状の発生を予防する、投与されている少なくとも1つの剤の充分な量(予防有効量)の両方を包含することが広く理解される。ある特定の事例では、結果は、疾患の徴候、症状、もしくは原因の低減および/もしくは軽減、または生物学的システムの任意の他の所望の変化である。ある特定の事例では、治療的使用のための「有効量」は、疾患における臨床的に有意な減少を提供するために必要とされる本明細書に記載されるような剤を含む組成物の量である。任意の個々の場合における適切な「有効」量は、用量漸増試験などの任意の好適な技術を使用して決定される。「予防の」または「予防」という用語は、疾患、状態または事象が起こる可能性を防止しまたは低減させることを意味する。治療は、対象が少なくとも約30日間無症候性であるか、または治療前の発生率と比較して30日の期間にわたり少なくとも約50%の発生の低減がある場合、治療的に予防的であると考えられる。

Claims (16)

  1. 心臓機能障害の治療方法であって、それを必要とする対象に治療有効量のANAVEX2−73またはANAVEX19−144またはその薬学的に許容される塩またはその組合せの少なくとも1つを投与することを含む、方法。
  2. 前記心臓機能障害が、心臓不整脈を含む心停止関連機能障害、心室期外収縮(PVC)誘導性左心室機能障害、心房細動、心房粗動、誘導性左心室機能障害、心室頻拍および細動を含む心室性不整脈、ならびにまたはその組合せを含む群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記心臓機能障害が心室性不整脈である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記心臓機能障害が心房性不整脈である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記対象に投与することが、毎日の治療有効量のANAVEX2−73である、請求項1に記載の方法。
  6. 前記治療有効量が、経口投与される場合に約20〜約60mgである、請求項5に記載の方法。
  7. 前記治療有効量が、1日2回それぞれ約20mgの用量である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記治療有効量が、1日2回それぞれ約30mgの用量である、請求項6に記載の方法。
  9. 前記治療有効量が、約60mの1日1回の投与量として投与される、請求項6に記載の方法。
  10. 前記治療有効量が、静脈内投与される場合に約6〜約17mgである、請求項5に記載の方法。
  11. 前記対象に投与することが、治療有効量のANAVEX19−144である、請求項1に記載の方法。
  12. 前記治療有効量が、経口投与される場合に約20〜約60mgである、請求項1に記載の方法。
  13. 前記治療有効量が、1日2回それぞれ20mgの用量である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記治療有効量が、1日2回それぞれ30mgの用量である、請求項12に記載の方法。
  15. 前記治療有効量が、約60mgの1日1回の投与量として投与される、請求項12に記載の方法。
  16. 前記治療有効量が、静脈内投与される場合に約6〜約17mgである、請求項11に記載の方法。
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