JP2021500948A - サイケデリック薬剤療法の安全性を向上させる方法およびシステム - Google Patents

サイケデリック薬剤療法の安全性を向上させる方法およびシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、たとえば複合療法の一部として、サイケデリック薬剤療法(たとえば、5−HT2Aアゴニスト(たとえば、LSDおよびシロシビン)、解離性幻覚剤、およびエンパソーゲン)の安全性を向上させる方法およびシステムを提供する。特に、本発明は、サイケデリック療法に伴う精神病、軽躁病、または躁病の発症のリスクを低減させる方法およびシステムを特徴とする。

Description

発明の背景
サイケデリック化合物、解離性幻覚化合物、およびエンパソジェニック化合物は、鬱病、不安症、物質乱用、およびさまざまな他の病態を含めて、多種多様な臨床用途で治療効果が実証されている。そのほか、サイケデリック化合物は、知覚および閾下知覚の両方の用量レベルで、炎症関連疾患でも治療効果が実証されている。サイケデリック化合物の治療有用性は、こうした化合物を用いた病態の治療の安全性および効能の向上をサポートする技術の開発の原動力となる。
サイケデリック化合物、解離性幻覚化合物、およびエンパソジェニック化合物の治療適用に伴う有意な臨床リスクは、こうした病態に罹患しやすい患者における精神病、軽躁病、または躁病の促進である。現代の適用では、こうしたリスクは、臨床医により行われる構造化面接を利用した患者スクリーニングを介して精神病スペクトラム障害または関連症状の個人歴または家族歴のどれかを有する患者を除外することにより軽減される。こうしたアプローチを促進または代替する方法では、患者の安全性をさらに向上させるとともに臨床医の関与を必要としないスクリーニングへのよりスケーラブルなアプローチを行うことが必要とされる。そのほか、公衆衛生との関連でサイケデリック療法を広く採用するために、患者の安全性の現行のモニタリングに対する、具体的には、サイケデリック療法による治療の何日間後および何週間後のリスクのモニタリングおよび軽減に対する新しいアプローチが必要とされる。
炎症性病態または他の病態の治療のために外来患者を対象にサイケデリック化合物の繰返し長期投与を行うには、患者の安全性の現行のモニタリングに対する新しいアプローチが必要とされる。サイケデリック化合物の長期使用に伴うリスクは、たとえば低知覚〜閾下知覚の用量で十分に解明されていない。しかしながら、サイケデリック化合物に伴う精神病、軽躁病、または躁病の促進に関する懸念を考慮して、患者の安全性を向上させる新しいアプローチおよび精神医学的合併症の影響の少ない臨床モニタリングの提供が必要とされる。
本発明は、(i)サイケデリック化合物の長期の低知覚〜閾下知覚の使用および/または(ii)サイケデリック化合物の短期の中用量〜高用量の使用に関連する精神病スペクトラム障害の出現を臨床医に警告する能力を有する影響の少ないモニタリングを介して、患者の安全性の向上を提供する。特に、本発明は、精神病、軽躁病、または躁病を誘発するリスクに関連付けられてきたサイケデリック剤(たとえば、5−HT2Aアゴニスト)、解離性幻覚剤(たとえば、エスケタミン、NMDAレセプターアンタゴニスト、たとえば、ケタミンまたはエスケタミン)、エンパソーゲン(たとえば、3,4−メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA))、および他の精神活性化合物を用いた治療を含む治療レジメンで患者の安全性を向上させるモバイルヘルスソフトウェアアプリケーションおよびサポートインフラストラクチャーの付加的使用を提供する。
一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療に対する候補者をスクリーニングする方法を特徴とする。本方法は、(i)治療候補者から言語サンプルを得ることと、(ii)言語サンプルから1つまたは複数の言語特性を導出することと、(iii)1つまたは複数の言語特性に基づいてリスク尺度を決定することと、を含む。リスク尺度は、候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する。いくつかの態様では、本方法は、サードパーティーにレポートを送ることをさらに含む。サードパーティーは、たとえば、臨床専門家(たとえば、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者)でありうる。他の態様では、サードパーティーは、コンピューティングプラットフォーム(たとえば、サイケデリック処方薬を調合するまたはしない指示を得るためにコンピューティングプラットフォームにアクセスしうる1人または複数人の臨床専門家たとえば薬局スタッフがアクセス可能なコンピューターデータベース)でありうる。したがって、いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法を指示または実施する決定を通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック療法を指示も実施もすべきでないことをサードパーティーに指示する。いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法の投与レジメンを通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を下回る場合、レポートは、サイケデリック剤の用量を増加させるようにサードパーティーに指示する。逆に、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック剤の用量を減少させるようにサードパーティーに指示する。
本明細書に記載の方法のいずれかのいくつかの態様では、候補者または患者は、妄想様観念もしくは妄想様思考傾向、妄想性パーソナリティー障害、パーソナリティー障害、知的能力障害(たとえば、知的発達障害)、または双極性障害を有する可能性も発症する可能性もないとして特徴付けられている。いくつかの態様では、本発明の方法はいずれも、妄想様観念もしくは妄想様思考傾向、妄想性パーソナリティー障害、パーソナリティー障害、知的能力障害(たとえば、知的発達障害)、または双極性障害を有するまたは発症する可能性について候補者をスクリーニングすることを含む。かかる障害および特性のスクリーニング方法は、業界標準アンケートなどの当技術分野で公知の方法から本発明に適合可能である。いくつかの態様では、かかるスクリーニング方法は、臨床医により(たとえば、本人が直接に)行うことが可能である。追加的または代替的に、スクリーニング方法は、本明細書に提供される方法のいずれか1つまたは複数を実施するように構成されたモバイルデバイスを用いて行うことが可能である。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクを低減する方法を特徴とし、本方法は、(i)サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者から言語サンプルを得ることと、(ii)言語サンプルの1つまたは複数の特性を導出することと、(iii)1つまたは複数の特性に基づいてリスク尺度を決定することであって、リスク尺度が、患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定することと、(iv)リスク尺度に基づいて、サイケデリック剤を用いた治療を保留するかどうかを推奨すること(たとえば、サードパーティーに送られるレポートの一部として)と、を含む。したがって、本方法は、サードパーティーにレポートを送ることをさらに含む。サードパーティーは、たとえば、臨床専門家(たとえば、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者)でありうる。他の態様では、サードパーティーは、コンピューティングプラットフォーム(たとえば、サイケデリック処方薬を調合するまたはしない指示を得るためにコンピューティングプラットフォームにアクセスしうる1人または複数人の臨床専門家たとえば薬局スタッフがアクセス可能なコンピューターデータベース)でありうる。したがって、いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法を指示または実施する決定を通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック療法を指示も実施もすべきでないことをサードパーティーに指示する。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価する方法を提供し、本方法は、(i)複数のリスク尺度を提供することであって、各リスク尺度が、患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の特性から導出され、各リスク尺度が、異なる治療時点(たとえば、1日に1回、2日に1回、3日に1回、4日に1回、5日に1回、週1回、月1回、月2回、週2回、または週3回)に関連付けられる、提供することと、(ii)(たとえば連続または非連続の(たとえば、最後の時点と最初の時点との))示差的リスク尺度を得るために、複数のリスク尺度の2つ以上を比較することであって、示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、患者が精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクがあるとして同定される、比較することと、を含む。本方法は、サードパーティーにレポートを送ることをさらに含む。サードパーティーは、たとえば、臨床専門家(たとえば、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者)でありうる。他の態様では、サードパーティーは、コンピューティングプラットフォーム(たとえば、サイケデリック処方薬を調合するまたはしない指示を得るためにコンピューティングプラットフォームにアクセスしうる1人または複数人の臨床専門家たとえば薬局スタッフがアクセス可能なコンピューターデータベース)でありうる。したがって、いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法を指示または実施する決定を通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪する示差的リスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック療法を指示も実施もすべきでないことをサードパーティーに指示する。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック療法のレジメンを患者に提供する方法を特徴とし、本方法は、(i)2つ以上のリスク尺度を比較することにより得られる示差的リスク尺度を提供することであって、各リスク尺度が、患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の言語特性から導出され、1つまたは複数のリスク尺度が、患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関し、かつ各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供することと、(ii)示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、サイケデリック療法を保留することと、を含む。
本明細書に記載の方法のいずれかのいくつかの態様では、患者は、サイケデリック剤に伴う1つまたは複数の悪影響に関してスクリーニングされている(たとえば、当技術分野で公知のスクリーニング方法を用いて)。追加的または代替的に、本発明の方法は、サイケデリック剤に伴う1つまたは複数の悪影響に関して患者をスクリーニングすることを含みうる。スクリーニング可能な悪影響としては、たとえば、離人感、解離、現実感喪失、幻覚発現剤または精神活性剤の乱用、幻覚発現剤使用障害、幻覚発現剤誘発障害、高リスク行動、および躁病が挙げられる。かかる障害および特性のスクリーニング方法は、業界標準アンケートなどの当技術分野で公知の方法から本発明に適合可能である。いくつかの態様では、かかるスクリーニング方法は、臨床医により(たとえば、本人が直接に)行うことが可能である。追加的または代替的に、スクリーニング方法は、本明細書に提供される方法のいずれか1つまたは複数を実施するように構成されたモバイルデバイスを用いて行うことが可能である。
いくつかの態様では、本方法は、患者が1つまたは複数の悪影響を経験していないとスクリーニングにより示される場合(たとえば、1つもしくは複数の悪影響を現在経験しているかまたはサイケデリック治療の過程で1つもしくは複数の悪影響を経験したことがある)、あるいは患者が1つまたは複数の悪影響を経験しているとスクリーニングにより示されない場合(たとえば、1つもしくは複数の悪影響を現在経験しているかまたはサイケデリック治療の過程で1つもしくは複数の悪影響を経験したことがある)、サイケデリック剤を投与すること(またはサイケデリック剤の投与を推奨すること)をさらに含む。
本発明の方法は、そのほか、患者がサイケデリック療法の処方レジメンを遵守しているかどうかを決定する手段を提供する。いくつかの態様では、本方法は、サイケデリック剤に対するコンプライアンス尺度を評価することをさらに含む。いくつかの態様では、本方法は、サイケデリック剤の乱用尺度を評価することをさらに含む。コンプライアンス尺度および/または乱用尺度は、たとえば、バイオマーカーのレベル、たとえば、患者から得られた生体サンプル中に存在する標的分子のレベル(たとえば、サイケデリック剤、サイケデリック剤代謝物、または患者においてサイケデリック剤のレベルと正または負に相関する他の分子のレベル)を観測することにより、本発明の方法およびシステムを用いて1つまたは複数のディジタルリードアウトから導出可能である。
いくつかの態様では、本発明の方法は、サイケデリック剤を用いた患者の再治療の頻度を決定することを含む。再治療の頻度は、(i)サイケデリック剤に対する患者のポジティブな治療反応に相関する効能尺度を提供することと、(ii)ストレスまたは精神病理を伴う疾患状態を誘発または増悪するリスクに相関するリスク尺度を提供することと、(iii)工程(i)および(ii)に基づいて(たとえば、リスク尺度と効能尺度とを比較検討して)、サイケデリック剤を用いた再治療の頻度を決定することと、により決定可能である。効能尺度、リスク尺度、またはその両方は、たとえば、モバイルデバイスと通信するように構成されたソフトウェアまたは本明細書に記載の方法もしくはシステムのいずれかを用いて、臨床評価からアウトプット可能であり(および/またはそれにより確認可能であり)(たとえば、臨床評価の1つまたは複数の因子は、言語特性、行動特性、および/またはバイオマーカーを含む)、あるいは業界標準アンケートなどの公知の方法を用いて臨床医により直接アウトプット可能である。いくつかの態様では、再治療の頻度は、2週間に1回〜年1回(たとえば、2週間に1回、月1回、年4回、年2回、または年1回)である。いくつかの態様では、患者は、メンタルヘルスの悪化が検出されたら再治療または再投与される(たとえば、1回投与量または投与頻度を調整するために)。たとえば、本明細書に記載の疾患または障害のいずれかに関して治療を受けているまたは治療を受けたことのある患者は、疾患または障害に伴う1つまたは複数の症状の増加が検出されたら、疾患または障害に関して再治療または再投与が可能である。検出は、本明細書に記載の方法のいずれかにより、たとえば、言語特性、行動特性、または疾患もしくは障害の指標となるディジタルバイオマーカーを得ることにより(たとえば、ディジタル臨床評価を介して)行いうる。
いくつかの態様では、本発明の方法は、本明細書に記載の行動特性、言語特性、および/もしくはバイオマーカーのいずれかまたは本明細書に記載のリスク尺度、コンプライアンス尺度、もしくは乱用尺度のいずれかの1つもしくは複数に基づいて、サイケデリック剤を用いた治療の用量および/または頻度を調整することを含む。いくつかの態様では、用量を増加させる(たとえば、低い効能尺度または高いリスク尺度に対処するために)。他の態様では、用量を減少させる(たとえば、治療が奏効していることを効能尺度が示すときリスク尺度を減少させるために、または高レベルの1つもしくは複数のバイオマーカーに対処するために)。
他の一局面では、本発明は、必要とする患者にサイケデリック剤を投与する方法を特徴とし、本方法は、(i)患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の言語特性から導出される1つまたは複数のリスク尺度を得ることであって、1つまたは複数のリスク尺度が、患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、得ることと、(ii)リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を下回る場合、サイケデリック剤を投与することと、を含む。
他の一局面では、本発明は、投与を受けた患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響を特徴付ける方法を特徴とし、本方法は、(i)患者から言語サンプルを得ることと、(ii)言語サンプルの1つまたは複数の言語特性を提供することと、(ii)1つまたは複数の言語特性に基づいてサイケデリック影響尺度を決定することであって、サイケデリック影響尺度が、患者の知覚に及ぼすサイケデリック化合物の影響に相関する、決定することと、を含む。
先行局面のいずれかの方法は、候補者が高いリスク尺度を有するとの決定を受けて、たとえば、今後のクリニカルパスに関する決定を確認するためにまたはさらに通知するために、候補者の生態学的瞬間評価(EMA)を促すことをさらに含みうる。
先行局面のいずれかのいくつかの態様では、言語サンプルは、ディジタルプロンプト、アンケート、臨床医による面接により引き出される。いくつかの態様では、言語サンプルは、夢レポート、絵画記述、主題統覚テスト、またはナチュラルテキストリーディングでありうるかまたはそれらから得られうる。いくつかの態様では、言語サンプルは、受動的取得(たとえば、出力されるオーディオデータまたはテキストデータの常時または任意モニタリング)により得られる。いくつかの態様では、言語サンプルは、テキストサンプルおよび/またはオーディオサンプルである。いくつかの態様では、オーディオサンプルは、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、1つまたは複数の言語特性は、1つまたは複数の音響的特徴(たとえば、イレギュラーピッチ尺度(たとえばピッチ標準変動)、ゼロ交差率、尖度エネルギー、調波対雑音比(HNR)、メル周波数ケプストラム係数(MFCC)またフレームエネルギー)を含む。いくつかの態様では、オーディオサンプルはテキストに文字化される。
いくつかの態様では、言語サンプルは、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、1つまたは複数の言語特性は、意味的一貫性尺度を含む。低い意味的一貫性尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、統語的複雑性尺度を含む。低い統語的複雑性尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、最大フレーズ長尺度を含む。低い最大フレーズ長尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、レキシコン広さ尺度および/またはレキシコン深さ尺度を含む。低いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、語漏尺度を含む。高い語漏尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、精神測定尺度(たとえば潜在的抑制)を含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、思考奔逸尺度を含む。高い思考奔逸尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、再帰性尺度を含む。高い再帰性尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関しうる。
いくつかの態様では、言語サンプルは、スピーチグラフ属性を導出するために分析される。たとえば、スピーチグラフ属性は、スピーチサンプルで使用されたワードの全部または一部を機械学習アルゴリズムにインプットして得ることが可能である。
先行局面のいずれかでは、1つまたは複数の行動特性は、リスク尺度をさらに通知する。いくつかの態様では、1つまたは複数の行動特性は、電話記録から導出される。たとえば、電話記録から導出される1つまたは複数の行動特性は、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新しい電話番号の数、基地局IDの変化の数、またはユニークな基地局IDの数でありうる。
いくつかの態様では、発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度と着信コールまたは着信メッセージの回数または頻度との比は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、1回または複数回のコールの持続時間は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、1回または複数回のメッセージの長さは、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、新しい電話番号の数は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。
いくつかの態様では、1つまたは複数の行動特性は、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度を含む。
いくつかの場合には、1つまたは複数の行動特性は、センサー(たとえば、スマートフォンなどのモバイルデバイスのアンテナ)により検出される活動性尺度を含む。たとえば、センサーは、全地球測位システム(GPS)と通信しうる。いくつかの態様では、活動性尺度は、移動性尺度(すなわち、たとえばGPSによりモニターされる地理的位置の変化)である。いくつかの態様では、高い移動性尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。
いくつかの態様では、センサーは加速度計である(たとえば、モバイルデバイスの一部として)。いくつかの態様では、活動性尺度は運動尺度を含む。いくつかの態様では、運動尺度は、精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、センサーは、無線ネットワークハブ(たとえば、Amazon AlexaまたはGoogle Home)であるかまたはそれと通信する。無線ネットワークハブにより検出可能ないずれかの行動特性は、本発明のシステムにリレー可能であるので本明細書に提供される方法に導入可能である。
いくつかの態様では、運動尺度はタイピングのスピードである。
いくつかの態様では、行動特性は、コンピューターまたはモバイルデバイスたとえば電話での患者の行動を記述する。たとえば、行動特性は、Dagum,npj Digital Medicine 2018,1(10):58−70(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)などに記載されるように、1つまたは複数の人−コンピューター間相互作用(たとえば、スワイプ、タップ、およびキーストロークイベント)またはそれらの組合せもしくはパターンから導出可能である。
いくつかの態様では、1つまたは複数の行動特性は、睡眠の頻度、持続時間、または質から導出される。たとえば、睡眠の頻度、持続時間、または質の尺度は、光曝露の頻度および/もしくは持続時間(たとえば、モバイルデバイスもしくは無線ネットワークハブと通信するいずれかのデバイスの光センサーによる)、運動センサーから検出される運動の頻度もしくは全量、または本明細書に記載のいずれかの他のセンサーから得られる活動レベル(たとえば、オンスクリーン時間などのモバイルデバイス使用量)から導出可能である。
他の一局面では、本発明は、たとえば、監督下の施設からの退院の安全時期を通知するために、患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響をモニターする方法を特徴とする。本明細書に提供されるのは、投与を受けた患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響を特徴付ける方法であり、本方法は、(i)患者から言語サンプルを得ることと、(ii)言語サンプルの1つまたは複数の言語特性を提供することと、(ii)1つまたは複数の言語特性に基づいてサイケデリック影響尺度を決定することであって、サイケデリック影響尺度が、患者の知覚に及ぼすサイケデリック療法の影響に相関する、決定することと、を含む。いくつかの態様では、サイケデリック剤は、入院患者ベースで投与される。かかる場合には、サイケデリック剤は、知覚可能用量で投与しうる。他の態様では、サイケデリック剤は、外来患者ベースで投与され、かつサイケデリック剤は、閾下知覚可能用量または知覚可能用量で投与しうる。いくつかの態様では、本方法は、患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響に基づいて通知を提供することをさらに含む。いくつかの態様では、通知は、サイケデリック剤を含む治療を受けている患者の知覚および認知の薬剤誘発変化がいつベースラインまたは十分に低いレベルに戻ったかの臨床医の判断を通知する。いくつかの態様では、言語サンプルは、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、1つまたは複数の言語特性は、サイケデリック剤の影響に関連する1つまたは複数の次元または局面(たとえば、5D−ASC評価尺度で記述される)への意味的近接性尺度を含む。いくつかの態様では、サイケデリック剤の影響に関連する1つまたは複数の概念への意味的近接性尺度は、患者の知覚に及ぼすサイケデリック療法の影響と正に相関する。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療に対する候補者をスクリーニングする方法を提供し、本方法は、(i)候補者(たとえば、サイケデリック療法を含むレジメンを始めていない候補者)から行動サンプルを得ることと、(ii)行動サンプルから1つまたは複数の行動特性を導出することと、(iii)1つまたは複数の行動特性に基づいてリスク尺度を決定することであって、リスク尺度が、候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定することと、を含む。いくつかの態様では、本方法は、サードパーティーにレポートを送ることをさらに含む。サードパーティーは、たとえば、臨床専門家(たとえば、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者)でありうる。他の態様では、サードパーティーは、コンピューティングプラットフォーム(たとえば、サイケデリック処方薬を調合するまたはしない指示を得るためにコンピューティングプラットフォームにアクセスしうる1人または複数人の臨床専門家たとえば薬局スタッフがアクセス可能なコンピューターデータベース)でありうる。したがって、いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法を指示または実施する決定を通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック療法をすべきでないことをサードパーティーに指示する。いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法の投与レジメンを通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を下回る場合、レポートは、サイケデリック剤の用量を増加させるようにサードパーティーに指示する。逆に、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック剤の用量を減少させるようにサードパーティーに指示する。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクを低減する方法を特徴とし、本方法は、(i)サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者から行動サンプルを得ることと、(ii)行動サンプルの1つまたは複数の特性を導出することと、(iii)1つまたは複数の特性に基づいてリスク尺度を決定することであって、リスク尺度が、患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定することと、(iv)リスク尺度に基づいてサイケデリック剤を用いた治療を保留するかどうかを推奨することと、を含む。いくつかの態様では、本方法は、サードパーティーにレポートを送ることをさらに含む。サードパーティーは、たとえば、臨床専門家(たとえば、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者)でありうる。他の態様では、サードパーティーは、コンピューティングプラットフォーム(たとえば、サイケデリック処方薬を調合するまたはしない指示を得るためにコンピューティングプラットフォームにアクセスしうる1人または複数人の臨床専門家たとえば薬局スタッフがアクセス可能なコンピューターデータベース)でありうる。したがって、いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法を指示または実施する決定を通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック療法を指示も実施もすべきでないことをサードパーティーに指示する。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価する方法を提供し、本方法は、(i)複数のリスク尺度を提供することであって、各リスク尺度が、患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の特性から導出され、各リスク尺度が、異なる治療時点(たとえば、1日に1回、2日に1回、3日に1回、4日に1回、5日に1回、週1回、月1回、月2回、週2回、または週3回)に関連付けられる、提供することと、(ii)(たとえば連続または非連続の(たとえば最後〜最初の時点))示差的リスク尺度を得るために、複数のリスク尺度の2つ以上を比較することであって、示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、患者が精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクがあるとして同定される、比較することと、を含む。本方法は、サードパーティーにレポートを送ることをさらに含む。サードパーティーは、たとえば、臨床専門家(たとえば、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者)でありうる。他の態様では、サードパーティーは、コンピューティングプラットフォーム(たとえば、サイケデリック処方薬を調合するまたはしない指示を得るためにコンピューティングプラットフォームにアクセスしうる1人または複数人の臨床専門家たとえば薬局スタッフがアクセス可能なコンピューターデータベース)でありうる。したがって、いくつかの態様では、レポートは、サイケデリック療法を指示または実施する決定を通知する。たとえば、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪する示差的リスクが、あらかじめ決められた閾値または参照値を上回る場合、レポートは、サイケデリック療法を指示も実施もすべきでないことをサードパーティーに指示する。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック療法のレジメンを患者に提供する方法を特徴とし、本方法は、(i)2つ以上のリスク尺度を比較することにより得られる示差的リスク尺度を提供することであって、各リスク尺度が、患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の行動特性から導出され、1つまたは複数のリスク尺度が、患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関し、かつ各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供することと、(ii)示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、サイケデリック療法を保留することと、を含む。
他の一局面では、本発明は、必要とする患者にサイケデリック剤を投与する方法を特徴とし、本方法は、(i)患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の行動特性から導出される1つまたは複数のリスク尺度を得ることであって、1つまたは複数のリスク尺度が、患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、得ることと、(ii)リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を下回る場合、サイケデリック剤を投与することと、を含む。
先行局面のいずれかの方法は、候補者が高いリスク尺度を有するとの決定を受けて、たとえば、今後のクリニカルパスに関する決定を確認するためにまたはさらに通知するために、候補者の生態学的瞬間評価(EMA)を促すことをさらに含みうる。
先行局面のいずれかのいくつかの態様では、1つまたは複数の行動特性、電話記録から導出される。たとえば、電話記録から導出される1つまたは複数の行動特性は、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新たに追加された交信の回数もしくは頻度、基地局IDの変化の数、またはユニークな基地局IDの数でありうる。
いくつかの態様では、発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度と着信コールまたは着信メッセージの回数または頻度との比は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、1回または複数回のコールの持続時間は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、1回または複数回のメッセージの長さは、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、新しい電話番号の数は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。
いくつかの態様では、1つまたは複数の行動特性は、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度を含む。
いくつかの場合には、1つまたは複数の行動特性は、センサー(たとえば、スマートフォンなどのモバイルデバイスのアンテナ)により検出される活動性尺度を含む。たとえば、センサーはGPSと通信しうる。いくつかの態様では、活動性尺度は、移動性尺度(すなわち、たとえばGPSによりモニターされる地理的位置の変化)である。いくつかの態様では、高い移動性尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関する。
いくつかの態様では、センサーは加速度計である(たとえば、モバイルデバイスの一部として)。いくつかの態様では、活動性尺度は運動尺度を含む。いくつかの態様では、運動尺度は、精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、センサーは、無線ネットワークハブ(たとえば、Amazon AlexaまたはGoogle Home)であるかまたはそれと通信する。無線ネットワークハブにより検出可能ないずれかの行動特性は、本発明のシステムにリレー可能であるので本明細書に提供される方法に導入可能である。
先行方法のいずれかのいくつかの態様では、リスク尺度は、言語サンプルから導出される1つまたは複数の言語特性にさらに基づく。言語サンプルは、ディジタルプロンプト、アンケート、または臨床医による面接により引き出されうる。いくつかの態様では、言語サンプルは、夢レポート、絵画記述、主題統覚テスト、もしくはナチュラルテキストリーディングであるかまたはそれらから導出しうる。いくつかの態様では、言語サンプルは、受動的取得(たとえば、出力されるオーディオデータまたはテキストデータの常時または任意モニタリング)により得られる。いくつかの態様では、言語サンプルは、テキストサンプルおよび/またはオーディオサンプルである。いくつかの態様では、オーディオサンプルは、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、1つまたは複数の言語特性は、1つまたは複数の音響的特徴(たとえば、イレギュラーピッチ尺度(たとえばピッチ標準変動)、ゼロ交差率、尖度エネルギー、HNR、メル周波数ケプストラム係数(MFCC)またフレームエネルギー)を含む。いくつかの態様では、オーディオサンプルはテキストに文字化される。
いくつかの態様では、言語サンプルは、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、1つまたは複数の言語特性は、意味的一貫性尺度を含む。低い意味的一貫性尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、統語的複雑性尺度を含む。低い統語的複雑性尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、最大フレーズ長尺度を含む。低い最大フレーズ長尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、レキシコン広さ尺度および/またはレキシコン深さ尺度を含む。低いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、語漏尺度を含む。高い語漏尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、精神測定尺度(たとえば潜在的抑制)を含む。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、思考奔逸尺度を含む。高い思考奔逸尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関しうる。いくつかの態様では、1つまたは複数の言語文字は、再帰性尺度を含む。高い再帰性尺度は、軽躁病発症リスクまたは躁病発症リスクと正に相関しうる。
先行局面のいずれかでは、リスク尺度は、EMAの結果にさらに基づきうる。いくつかの態様では、リスク尺度は、軽躁病または躁病を誘発または増悪するリスクを意味し、かつEMAは、軽躁病または躁病を評価するように構成された精神病理アンケートである。かかる場合には、EMAは、軽躁病/躁病症状チェックリスト(HCL−32)、躁病評価尺度臨床医版(CARS−M)、ヤング躁病評価尺度(YMRS)、またはそれらの等価の変形でありうる。他の態様では、リスク尺度は、精神病を誘発または増悪するリスクを意味し、かつEMAは、精神病を評価するように構成された精神病理アンケート(たとえば、精神病スクリーニングアンケート、統合失調症テストおよび早期精神病指標(STEPI)、精神病用認知バイアスアンケート(CBQp)、またはそれらの等価の変形)である。
先行局面のいずれかでは、リスク尺度は、機械学習アルゴリズムを用いて決定可能である。いくつかの態様では、リスク尺度は、クラスターモデル(たとえば、教師ありクラスターモデルまたは教師なしクラスターモデル)を用いて決定される。リスク尺度は、ランダムフォレスト分類器または患者内ナイーブベイズ分類器を用いて決定しうる。いくつかの態様では、リスク尺度は、参照特性(たとえば、より早い時点で患者から得られた特性の対象のベースライン測定値または複数の個人(たとえば健常者)から導出された累積値)と比べた特性の1つまたは複数の変化に基づいて決定される。いくつかの態様では、参照特性はあらかじめ決められた閾値である。
先行局面のいずれかのいくつかの態様では、サイケデリック療法は、病態(たとえば慢性病態)の治療のために投与されている。いくつかの態様では、病態は炎症関連病態である。いくつかの態様では、病態はアルツハイマー病である。いくつかの態様では、病態は鬱病(たとえば、大鬱病、メランコリック鬱病、非定型鬱病、または気分変調症)である。いくつかの態様では、病態は、不安障害、嗜癖、強迫行動障害、またはそれらの症状からなる群より選択される精神障害である。いくつかの態様では、サイケデリック剤は、気分の改善またはパフォーマンスの向上のために投与される。いくつかの態様では、サイケデリック剤は、ストレスの治療、不安の治療、嗜癖の治療、鬱病の治療、または強迫行動の治療のために投与される。いくつかの態様では、サイケデリック療法は、患者の精神的ウェルビーイングを改善する治療のために実施される。いくつかの態様では、サイケデリック療法は、精神病理の発生または再発のリスクを低減するために実施される。
いくつかの態様では、サイケデリック療法は、複合療法の一部であり、患者は、精神療法で追加的に治療される。いくつかの態様では、精神療法は、行動活性化療法、トーク療法、実存療法、および/または自己実現療法を含む。たとえば、行動活性化療法は、鬱病用短期行動活性化(BATD)でありうる。いくつかの態様では、複合療法は、専門治療施設の患者に提供される。
本明細書に記載の方法のいずれかのいくつかの態様では、候補者または患者は、神経変性疾患(たとえばアルツハイマー病)を有する。かかる態様では、本発明の方法は、患者が1つまたは複数の認知評価を受けた後、実施可能である。代替的に、本方法は、患者に1つまたは複数の認知評価を行うことを含む。いくつかの態様では、治療は、認知評価の陰性結果(すなわち、薬剤関連脳機能低下を伴う結果)に基づいて中断される。いくつかの態様では、認知評価は、ミニメンタルステート検査(MMSE)、モントリオール認知評価(MOCA)、またはアルツハイマー病評価尺度−認知下位尺度(ADAS−Cog)である。いくつかの態様では、本方法は、たとえば、米国特許第9,474,481号(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)に記載の方法を用いて、患者とデバイスとの間の相互作用から導出される行動特性に基づいて治療を中断することを含む。
先行局面のいずれかのいくつかの態様では、サイケデリック療法は、5−HT2Aレセプターアゴニスト、エンパソジェニック剤、および解離性幻覚剤からなる群より選択される作用物質の投与を含む。たとえば、いくつかの態様では、サイケデリック療法は、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、シロシビン、DOI(±)−1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−アミノプロパンヒドロクロライド、(R)−DOI((R)−1−(2,5−ジメトキシ−4−ヨードフェニル)−2−アミノプロパン)、LA−SS−Az(2’S,4’S)−(+)−9,10−ジデヒドロ−6−メチルエルゴリン−8β−(trans−2,4−ジメチルアゼチジド)、2C−BCB(4−ブロモ−3,6−ジメトキシベンゾシクロブテン−1−イル)メチルアミン)アヤワスカ、3,4,5−トリメトキシフェネチルアミン(メスカリン)、5−メトキシ−N,N−ジメチルトリプタミン(5−meo−DMT)、イボガイン、
Figure 2021500948
(式中、式(I)のRα、R 、R 、R、および/もしくはRは、C、CH、OH、F、OCH、およびHからなる群から選択され、式(II)のRα、Rβ、R、R、R、R、R、および/もしくはRは、OCH、CH、SCH、Br、I、CHCH(CH、およびHからなる群から選択され、または式(III)のR、R、および/もしくはRは、CHCH、CH(CH)CHCH、CH(CH)CHCHCH、C、CHCHCH、CH(CH、およびHからなる群より選択される)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される5−HT2Aレセプターアゴニストの投与を含む。
いくつかの態様では、サイケデリック剤は、エンパソジェニック剤(たとえばMDMA)である。いくつかの態様では、サイケデリック剤は、解離性幻覚剤(たとえば、ケタミンまたはエスケタミン)である。
先行方法のいずれかのいくつかの態様では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するように構成されたソフトウェアプログラムを特徴とし、ソフトウェアプログラムは、先行局面のいずれかの方法を実行するコンピューター可読命令を特徴とする。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するように構成されたソフトウェアプログラムを特徴とし、ソフトウェアプログラムは、(i)ユーザーから1つまたは複数の言語サンプルおよび/または行動サンプルを得ることと、(ii)1つもしくは複数の言語サンプルから1つもしくは複数の言語特性および/または1つもしくは複数の行動サンプルから1つもしくは複数の行動特性を導出して、1つまたは複数の言語特性および/または行動特性に基づいてリスク尺度を決定することであって、リスク尺度が、候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定することと、(iii)ユーザーおよび/またはサードパーティーにリスク尺度を報告することと、を行うコンピューター可読命令を含む。
いくつかの態様では、ソフトウェアプログラムは、サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令をさらに含み、情報は、サイケデリック剤の組成、サイケデリック剤の処方量、投与スケジュール、サイケデリック剤の1回投与量、投与頻度、およびサイケデリック剤の累積投与量からなる群より選択される。サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令は、患者、臨床医、またはサードパーティーから情報を受け取るように構成しうる。いくつかの態様では、サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令は、サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を記憶および/または報告するようにさらに構成される(たとえば、情報の全部または一部は、患者またはサードパーティーに報告可能であり、たとえば、情報の全部または一部は、患者によるノンコンプライアンス、たとえば、投与されるサイケデリック剤の用量または頻度の増加または減少が検出されたら臨床医または他のサードパーティーに報告可能である)。
いくつかの局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するコンピューターシステムを特徴とし、コンピューターシステムは、本発明のいずれかのソフトウェアプログラムを実行するように構成される。
他の一局面では、本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するコンピューターシステムを特徴とし、コンピューターシステムは、(i)1つまたは複数のインプット機構とプロセッサーと1つまたは複数のアウトプット機構とを含むモバイルデバイスと、(ii)プロセッサー可読のソフトウェアプログラムであって、(a)1つまたは複数のインプット機構を用いて、ユーザーから1つまたは複数の言語サンプルおよび/または行動サンプルを得ることと、(b)プロセッサーを用いて、1つまたは複数の言語サンプルから1つまたは複数の言語特性および/または1つまたは複数の行動サンプルから1つまたは複数の行動特性を導出して、1つまたは複数の言語特性および/または行動特性に基づいてリスク尺度を決定することであって、リスク尺度が、候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定することと、(c)1つまたは複数のアウトプット機構を用いて、ユーザーおよび/またはサードパーティーにリスク尺度を報告することと、を行う命令を特徴とするソフトウェアプログラムと、を含む。
いくつかの態様では、コンピューターシステムは、サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令をさらに含むソフトウェアプログラムを含み、情報は、サイケデリック剤の組成、サイケデリック剤の処方量、投与スケジュール、サイケデリック剤の1回投与量、投与頻度、およびサイケデリック剤の累積投与量からなる群より選択される。サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令は、患者、臨床医、またはサードパーティーから情報を受け取るように構成しうる。いくつかの態様では、サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令は、サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を記憶および/または報告するようにさらに構成される(たとえば、情報の全部または一部は、患者またはサードパーティーに報告可能であり、たとえば、情報の全部または一部は、患者によるノンコンプライアンス、たとえば、投与されるサイケデリック剤の用量または頻度の増加または減少が検出されたら臨床医または他のサードパーティーに報告可能である)。
以上に記載のコンピューターシステムのソフトウェアプログラムのいずれかのいくつかの態様では、ソフトウェアプログラムは、精神療法アプリケーションをさらに含み、精神療法アプリケーションは、患者または候補者に精神療法を提供するように構成される。たとえば、精神療法は、遠隔医療を介して提供可能である。いくつかの態様では、精神療法は行動活性化療法である。
本明細書で用いられる場合、「ウェルビーイング」とは、たとえば参照集団と比べて健康または快適さのポジティブな状態を意味する。本明細書で用いられる場合、「精神的ウェルビーイング」とは、参照集団と比べてポジティブな精神状態を意味する。たとえば、鬱病、低自尊心、嗜癖、強迫、または不安を有する個人では、それぞれ気分、自尊心、嗜癖、強迫、または不安の改善を目指した療法に反応して精神的ウェルビーイングの改善を経験しうる。本明細書で用いられる場合、「身体的ウェルビーイング」とは、個人の身体的健康の1つまたは複数のポジティブな局面を意味する。たとえば、身体的ウェルビーイングの改善は、精神障害、鬱病、嗜癖、強迫、不安、または性機能不全に伴う身体症状の軽減を含む。かかる症状としては、たとえば、慢性疼痛、疼痛障害、リレーショナル障害、身体異形症、転換(たとえば、不安に起因する身体機能の喪失)、ヒステリー、識別可能な原因のない神経学的病態、または心身症が挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「精神障害」とは、精神機能の根底にある心理学的、生物学的、または発生学的プロセスの機能不全を招く自身の情動または行動の調節の撹乱により特徴付けられる病態を意味する。精神障害は、限定されることなく、鬱病性障害(大鬱病、メランコリック鬱病、非定型鬱病、または気分変調症)、不安障害(寿命末期の不安、全般性不安障害、パニック障害、社会不安、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、強迫性障害、または社会恐怖症)、嗜癖(たとえば、物質乱用、たとえば、アルコール、タバコ、または薬物の乱用)、および強迫行動障害(たとえば、原初的衝動制御障害または強迫性障害)を含む。精神障害は、1つまたは複数の症状、たとえば、身体症状(たとえば、慢性疼痛、身体的愁訴の重症度に不相応な不安、疼痛障害、身体異形症、転換(すなわち、不安に起因する身体機能の喪失)、ヒステリー、または特定可能な原因のない神経学的病態)または心身症状に関連するいずれかの心理学的病態でありうる。精神障害はまた、チック障害(たとえば、トゥレット症候群、抜毛癖、咬爪症、顎関節症、母指吸引癖、反復口腔指症、咬唇症、咬指爪症、目擦り症、皮膚毟り症、または慢性運動性チック障害)などの身体集中反復行動を含む。いくつかの場合には、精神障害の発症は、憂鬱気分、食欲減退、体重減少、食欲亢進、体重増加、初期不眠症、中期不眠症、早期覚醒、過眠症、エネルギー減退、興味または快楽の低下、自責感、集中力低下、優柔不断、自殺傾向、精神運動性激越、精神運動性遅滞、高頻度号泣、号泣不能、絶望感、憂慮/陰鬱、自尊心低下、興奮症、依存症、自己憐憫、身体的愁訴、有効性低下、無力感、および自発的反応の開始低下などの前駆症状に関連付けられるかまたはそれらにより特徴付けられる。
精神障害の診断ガイダンスは、たとえば、ICD−10(精神・行動障害のICD−10分類:研究用診断基準、ジュネーブ:世界保健機関、1993年(The ICD−10 Classification of Mental and Behavioral Disorders:Diagnostic Criteria for Research,Geneva:World Health Organization,1993))およびDSM−V(米国精神医学会、精神障害の診断・統計マニュアル、第5版(DSM−V)、バージニア州アーリントン、米国精神医学会、2013年(American Psychiatric Association.Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,Fifth Edition(DSM−V)Arlington,VA.;American Psychiatric Association,2013)に見いだしうる。
本明細書で用いられる場合、「サイケデリック剤」とは、意識の変化した状態、すなわち、自身の通常の覚醒意識からの正常な個人の主観的経験または心理的機能の顕著な逸脱を誘発可能な化合物を意味する。意識の変化した状態は、限定されることなく、ディットリッヒのAPZ(異常精神状態)アンケートおよびその改訂版、OAV、ならびに5D−ASC(たとえば、Dittrich et al.,A Pharmacopsychiatry 1998,31:80、Studerus et al.,PLoS ONE 2010,5を参照されたい)を含めて、当技術分野で公知のさまざまな方法のいずれかを用いて、モニター、評価、および/または定量が可能である。サイケデリック剤としては、5−HT2Aアゴニスト(たとえば、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、エンパソジェニック剤(すなわち、セロトニン(5−HT)放出剤、たとえば、MDMA)、および解離性幻覚剤(すなわち、N−メチル−D−アスパルテート(NMDA)レセプターアゴニスト、たとえば、ケタミン)が挙げられる。
本明細書で用いられる場合、「5−HT2Aアゴニスト」とは、5−ヒドロキシトリプタミン2Aレセプターの活性を増加させる化合物を意味する。かかるアゴニストの例としては、シロシビン、LSD、DOI(±)−1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−アミノプロパンヒドロクロライド、(R)−DOI((R)−1−(2,5−ジメトキシ−4−ヨードフェニル)−2−アミノプロパン)(95%超のRエナンチオマー)、LA−SS−Az(2’S,4’S)−(+)−9,10−ジデヒドロ−6−メチルエルゴリン−8β−(trans−2,4−ジメチルアゼチジド)、2C−BCB(4−ブロモ−3,6−ジメトキシベンゾシクロブテン−1−イル)メチルアミン、アヤワスカ、3,4,5−トリメトキシフェネチルアミン(メスカリン)、5−メトキシ−N,N−ジメチルトリプタミン(5−meo−DMT)、イボガイン、式(I)の化合物(式中、Rα、R 、R 、R、および/またはRは、C、CH、OH、F、OCH、およびHからなる群より選択される)、式(II)の化合物(式中、Rα、Rβ、R、R、R、R、R、および/またはRは、OCH、CH、SCH、Br、I、CHCH(CH、およびHからなる群より選択される)、または式(III)の化合物(式中、R、R、および/またはRは、CHCH、CH(CH)CHCH、CH(CH)CHCHCH、C、CHCHCH、CH(CH、およびHからなる群より選択される)が挙げられる。式(I)〜(III)の化合物は、たとえば、Kornfeldら(J.Am.Chem.Soc.1954,76(20):5256−5257)、Kornfeldら(J.Am.Chem.Soc.1956,78(13):3087−3114)、Marinoら(J.Org.Chem.1995,60(9):2704−2713)、およびTsao(J.Am.Chem.Soc.1951,73(11):5495−5496)に記載の手順を含めて、当技術分野で公知の方法を用いて合成可能である。
Figure 2021500948
本明細書で用いられる場合、「治療」という用語は、治療目的で薬学的組成物を投与することを意味する。「障害を治療する」または「治療処置」に使用するとは、疾患またはその1つもしくは複数の症状を寛解させて患者の病態を改善するために、すでに疾患に罹患している患者に治療を実施することを意味する。本発明の方法はまた、一次予防策として、すなわち、病態を予防するためにまたは病態の発症リスクを低減するために、使用可能である。予防とは、病態または障害を十分に発生していないかもしれない場合があるが病態に罹患しやすいさもなければそのリスクのある患者の予防治療を意味する。したがって、特許請求の範囲および態様では、本発明の方法は、治療目的または予防目的のどちらでも使用可能である。
「投与」または「投与すること」という用語は、ある投与量の薬学的組成物を対象に与える方法を意味し、本方法は、たとえば、経口、局所、経真皮、吸入、静脈内、腹腔内、脳室内、髄腔内、または筋肉内で行われる。
本明細書で用いられる場合、「精神療法」とは、正常な心理学的状態の回復、心理学的病態、障害、またはそれらの1つもしくは複数の症状の発症リスクの低減、および/あるいは心理学的病態、障害、またはそれらの1つもしくは複数の症状の軽減を目指して、対象が直接的または間接的に(たとえば対話により)心理学的関与を行う非薬学的療法を意味する。精神療法は、行動活性化(BA)、認知行動療法(CBT)、対人関係精神療法(IPT)、精神分析、催眠療法、サイケデリック精神療法、サイコリティック精神療法、および他の療法を含む。いくつかの態様では、対象は、サイケデリック療法などの薬学的療法を併用して(たとえば、その前、その時、および/またはその後)、精神療法を受ける。
本明細書で用いられる場合、「精神療法現場」とは、対象においてポジティブな治療反応を促進するために動揺またはストレスから実質的に開放されるように構成された環境を意味する。
本明細書で用いられる場合、「専門治療施設」とは、対象が複合療法(すなわち、薬学的(たとえばサイケデリック)治療と非薬学的(たとえば精神療法)治療の両方を含む療法)による治療の評価を受ける特定の精神療法現場を意味する。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、実施例、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
以下の図面は、本発明の特定の態様を例示するものであり、本発明に包含される各種態様に限定するものではない。
本発明により提供される例示的コンピューターシステムの各種例示的行動および言語サンプルのインプット、処理工程、およびアウトプットを例示するフローチャートである。
詳細な説明
本発明は、潜在的、寛解的、または活動的な精神病、軽躁病、または躁病を検出する能力を考慮して、患者の治療の好適性を評価することを含む、サイケデリック化合物、エンパソジェニック化合物、および解離性幻覚化合物の治療適用の安全性を向上させる方法を特徴とする。本発明は、自動および臨床医による構造化面接および調査に対する反応のテキスト記録および/またはオーディオ記録、電話の会話、モバイルセンサーのオーディオ記録、ならびにスマートフォンまたは他のモバイルデバイスから収集される他の精神測定情報、さらには他の触発的および自発的な音声、テキスト、キーパッド、プッシュボタン、または他の形態のコンピューターデータキャプチャーにより患者データを収集可能なコンピューター、スマートフォン、または他のデバイス(たとえば、モバイルデバイス)を介して送達されるソフトウェアアプリケーションを含む。本発明は、こうしたデータを、精神病、軽躁病、および躁病の前駆的または顕在的な症状を同定可能な1つまたは複数の検証された定量的フレームワークで自動評価により迅速に分析可能なフォーマットにさらに変換可能である。本発明はまた、患者の応急手当てを必要とすることが示されたら、これらの自動定量的評価の結果を記録して監督臨床医が利用できるようにすることが可能である。本発明はまた、患者が精神病、軽躁病、もしくは躁病を発症するリスクがあるかまたは精神病もしくは躁病の病態を現在経験していることがこれらの結果から示されたら、臨床医に警告し、可能性のある偽陽性結果を回避するために患者の再テストを行って、薬剤治療をまだ開始していないのであれば患者を除外し、必要であれば、緊急の医学的介入および/または関連薬剤治療の中断を行うことが可能である。そのほか、本発明の方法は、さらなるレビュー/確認のためにおよび療法の調整の必要性を決定するために(たとえば、長期、短期、または精神療法支援の投与レジメン)、臨床評価をトリガー可能である(たとえば、臨床医またはソフトウェアにより)。たとえば、療法は、療法の補足、用量の漸増、用量の低減、患者の再治療、治療の中断、さもなければ療法の処方コースの変更により調整可能である。臨床評価はまた、患者のケアプロバイダー、家族、最近親者などとの連絡をトリガーしうる。
評価は、サイケデリック療法のレジメンの開始前に行うことが可能であり、さもなければ、たとえば、個人は、特定の適応症の治療のためのサイケデリック療法に対する候補者としてカテゴリー化されている。評価は、精神病、軽躁病、または躁病を発症する候補者の可能性の指標を提供し(たとえば、遺伝的素因などの素因に従って)、これは、サイケデリック療法により悪化またはトリガーされうる。したがって、本発明の一態様では、精神病、軽躁病、または躁病を発症する素因があれば(たとえば、評価により提供されたリスク尺度により示される)、サイケデリック治療を用いて候補者を治療すべきでないことを示し、かつ治療の代替コースが示されうる(たとえば、精神療法および/または代替薬学的レジメン)。代替的に、本明細書に提供されるスクリーニング方法により示される精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクが低ければ、候補者は、サイケデリック療法(たとえば、精神療法などを含む複合療法の一部として)のレジメンに適していることが示されうる。
代替的に、評価は、進行中のサイケデリック療法内の1つまたは複数の時点で行うことが可能である(たとえば、レジメン内またはレジメン間で)。たとえば、サイケデリック療法を用いて治療される患者は、サイケデリック剤を用いた治療に対応する前駆性または症候性の精神病、軽躁病、または躁病のリスクのいずれかの発症または出現をモニターするためにスクリーニング可能である(たとえば、サイケデリック剤が原因となってまたはサイケデリック剤を用いた治療に相関して)。したがって、本明細書に提供されるスクリーニング方法は、サイケデリック療法を受けている患者が、精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスク(たとえば、精神病、軽躁病、または躁病の前症候性発症の指標となりうるより早い時点に先立つ高いリスク)があるという決定を通知しうるとともに、その場合、連続療法に関して決定または推奨を行いうる(たとえば、投与量を調整するかまたはサイケデリック療法の実施を保留するかについて)。代替的に、本発明の方法およびシステムを用いて精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクを示さないサイケデリック療法の低用量レジメンを受けている患者は、より高用量を認定するように決定しうる。
精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクの評価
サイケデリック療法は、候補者が精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクが低いと同定された場合、安全に実施可能である。同様に、サイケデリック療法を受けている患者は、精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクが治療の過程で増加しないことを保証するためにモニター可能である。したがって、本明細書に記載の方法およびシステムは、精神病、軽躁病、または躁病を発症する可能性に相関するリスク尺度を決定するために患者および候補者をスクリーニングすることを含む。
精神病、軽躁病、または躁病の発症のリスク因子は、各種特性(たとえば、行動特性ならびに/または口頭および非口頭言語特性)から導出可能である。たとえば、意味的一貫性の低減は、前駆性または症候性の精神病、軽躁病、または躁病に関連付け可能である。同様に、社会的行動パターンの変化は、軽躁病または躁病に関連付け可能である。多くの場合、行動または言語のかかる変化は、一貫した期間にわたりわずかおよび/または観測不能であるので、その定性的特徴付けは不正確である。本明細書には、特定の行動特性および言語特性の感度の向上ならびに複数の特性の統合を行ってリスク予測および臨床安全性の確度を向上させるようにかかるリスク因子の検出を自動化する方法およびシステムが提供される。
言語サンプルの取得
言語サンプルは、オーディオサンプル(たとえば、口頭サンプル)および/またはテキストサンプル(たとえば、タイプサンプルもしくは書き起こしサンプル(たとえば、口頭サンプルからの書き起こし))でありうる。言語サンプルは受動的に取得可能である(たとえば、候補者または患者がモバイルデバイスを用いて行う会話などの記録)。追加的または代替的に、言語サンプルは能動的に得ることが可能である。たとえば、言語サンプルは、候補者または患者が応答しうる(たとえば、口頭またはタイプにより)コンピューターまたはモバイルデバイスインターフェース上の書面の質問や記述などのディジタルプロンプトにより導出可能である。ディジタルプロンプトは、候補者または患者が応答する(たとえば、口頭またはタイプにより)あらかじめ記録された1つまたは複数のオーディオまたはオーディオビジュアルの質問または記述を含みうる。したがって、本発明のシステムは、候補者または対象から言語サンプルインプットを受け取るマイクロフォン、キーパッド、ディジタルタッチスクリーンなどの検出手段を含む。いくつかの態様では、本明細書に記載のシステムは、スマートフォンから出力されるスピーチのみを記録する特徴を含む。
いくつかの態様では、臨床医は、たとえば、面接または調査を実施することにより、候補者または患者から言語サンプルを導出する。この場合、臨床医は、候補者もしくは患者と同一の部屋に存在しうるか、または臨床医は、たとえば、電話機やインターネット接続などを介する遠隔医療により、遠隔地からの言語サンプルを導出しうる。
言語サンプルが、あらかじめ設定されたディジタルプロンプトにより、対面相互作用により、または遠隔医療により導出される場合、予測言語特性の好適な供給源を提供することが示されているフリースピーチを導出するために、たとえば、オープンエンドの面接として、1つまたは複数のオープンエンドの質問またはコマンドを特徴としうる。その例示的方法は、たとえば、Bediら(npj Schizophrenia 2015,1:15030)(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)により記載されている。
いくつかの態様では、言語サンプル(たとえばオーディオサンプル)の能動的取得は、たとえば、夢レポート、イメージ記述の一部として(たとえば、主題統覚テストの一部として)、またはナチュラルテキストリーディングとして、スピーチを導出することを含む。
他の態様では、言語サンプル(たとえばオーディオサンプル)の取得は、受動的取得である。言語サンプルの受動的取得は、Muaremi(Muaremi et al.,(eds)MindCare 2014.Lecture Notes of the Institute for Computer Science, Social Informatics and Telecommunications Engineering,100.Springer,Cham)に記載されるような電話の会話の記録を含む。
言語サンプルは、1つまたは複数のスピーチ特性を提供するのに好適ないずれかのサイズまたは長さでありうる。たとえば、オーディオ言語サンプル(たとえばオーディオ記録)は、1ミリ秒〜120分間の長さでありうる。一般に、音響分析は、意味分析よりも短いオーディオサンプルを必要とする。いくつかの態様では、音響分析に有用なサンプルは、1ミリ秒間〜120分間の長さ(たとえば、1ミリ秒間〜10ミリ秒間、10ミリ秒間〜20ミリ秒間、20ミリ秒間〜30ミリ秒間、30ミリ秒間〜40ミリ秒間、40ミリ秒間〜50ミリ秒間、50ミリ秒間〜100ミリ秒間、100ミリ秒間〜500ミリ秒間、500ミリ秒間〜1秒間、1秒間〜10秒間、10秒間〜30秒間、30秒間〜1分間、1分間〜10分間、10分間〜30分間、または30分間〜120分間の長さ)である。
いくつかの態様では、意味分析に有用なサンプルは、5秒間〜120分間の長さ(たとえば、10秒間〜90分間、20秒間〜60分間、30秒間〜45分間、1分間〜30分間、または5分間〜15分間の長さ、たとえば、10秒間〜20秒間、20秒間〜30秒間、30秒間〜1分間、1分間〜5分間、5分間〜10分間、10分間〜20分間、20分間〜30分間、30分間〜60分間、60分間〜90分間、または90分間〜120分間の長さ)である。いくつかの態様では、オーディオ言語サンプル(たとえばオーディオ記録)は、60分間未満(たとえば、50分間未満、45分間未満、40分間未満、35分間未満、30分間未満、25分間未満、20分間未満、15分間未満、10分間未満、5分間未満、4分間未満、3分間未満、2分間未満、60秒間未満、50秒間未満、40秒間未満、30秒間未満、20秒間未満、または10秒未満)でありうる。
いくつかの態様では、言語サンプル(たとえば、オーディオサンプル(たとえば口頭サンプル)および/またはテキストサンプル(たとえばタイプサンプルもしくは書き起こしサンプル(たとえば口頭サンプルからの書き起こし))は、20ワード〜10,000ワード(たとえば、30ワード〜8,000ワード、50ワード〜5,000ワード、100ワード〜2,500ワード、または500〜1,000ワード、たとえば、20ワード〜30ワード、30ワード〜40ワード、40ワード〜50ワード、50ワード〜75ワード、75ワード〜100ワード、100ワード〜200ワード、200ワード〜500ワード、500ワード〜1,000ワード、1,000ワード〜2,500ワード、2,500ワード〜5,000ワード、5,000ワード〜7,500ワード、または7,500ワード〜10,000ワード)を含む。いくつかの態様では、言語サンプルは、10,000ワード未満(たとえば、9,000ワード未満、8,000ワード未満、7,000ワード未満、6,000ワード未満、5,000ワード未満、4,000ワード未満、3,000ワード未満、2,000ワード未満、1,000ワード未満、900ワード未満、800ワード未満、700ワード未満、600ワード未満、500ワード未満、400ワード未満、300ワード未満、200ワード未満、100ワード未満、90ワード未満、80ワード未満、70ワード未満、60ワード未満、または50ワード未満)を含む。
いくつかの態様では、言語サンプルは、リアルタイムで処理され、かつソフトウェアは、会話の記録を継続し、またはプロンプトは、有意な結果を達成するのに必要な持続期間にわたり言語サンプルの導出を継続する。たとえば、システムは、1つまたは複数の特性またはリスク尺度が、あらかじめ決められた有意水準に達するまで、蓄積言語サンプルを繰返し分析しうるとともに、その時点でプロンプトは自動で終了しうる。
言語分析
本明細書に提供される方法およびシステムは、候補者または患者から得られた1つまたは複数の言語サンプルを処理および分析する自動言語分析を特徴とする。自動言語分析は、ソフトウェアプログラムの一部として実行可能である(たとえば、ソフトウェアアプリケーションの一部として、またはソフトウェアアプリケーションにアクセス可能なものとして(たとえば、ソフトウェアアプリケーションと通信するリモートサーバー上で))。
いくつかの態様では、本発明は、自動スピーチ分析を利用してリスク尺度を決定する方法およびシステムを提供する。精神病の発症を予測可能な例示的自動スピーチ分析手順は、Bedi(Bedi et al.,npj Schizophrenia 2015,1:15030)(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)に記載されている。
他の一態様では、本発明は、自動音響分析を利用してリスク尺度を決定する方法およびシステムを提供する。精神病の発症を予測可能な例示的自動音響分析手順は、Faurholt−Jepsen(Faurholt−Jepsen et al.,Transl Psychiatry 2016,6:e856)(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)に記載されている。
一般に、言語分析は、言語サンプル(たとえば、オーディオサンプル(たとえば口頭サンプル)および/またはテキストサンプル(たとえばタイプサンプルもしくは書き起こしサンプル(たとえば口頭サンプルからの書き起こし)))のインプットから始まる。オーディオファイルから口頭スピーチをテキストに書き起こすなどの前処理工程を利用しうる。たとえば、自然言語ツールキット(http://www.nltk.org)などの入手可能なツールを用いて、Bediにより記載されるように追加の前処理工程を実施可能である。たとえば、句読点を除去しうるとともに、フレーズの構文解析を行いうる。いくつかの場合には、たとえば、NLTK Wordnetレマタイザーを用いて、ワードを語尾変化またはレマタイズされる語根に変換することが可能である。本明細書に提供される方法のいくつかの態様では、前処理データは、レマタイズ、フレーズへの構文解析、小文字への変換、それらの元の語順の維持、および/または句読点の除去が行われたワードのリストを含む。音声特徴は、たとえば、openSMILEツールキット(Eyben F,et al.,Proceedings of ACM Multimedia:Firenxe,Italy,2010)などの入手可能なツールを用いて、Faurholt−Jepsenに記載されるように抽出可能である。
いずれかの必要な前処理工程を実施した後、言語サンプルの1つまたは複数の特性を導出可能である。言語サンプル(たとえば、タイプサンプルまたは書き起こしサンプル(たとえば口頭サンプルからの書き起こし))から導出可能な特性は、意味的一貫性、統語的複雑性、理解力、レキシコン深さ、レキシコン広さ、またはサイケデリック剤の影響に関連する1つもしくは複数の概念への意味的近接性(たとえば、5D−ASC評価尺度に記載の通り)を含む。一般に、低い意味的一貫性尺度(たとえば、連続フレーズペア間または介在フレーズにより分離されたフレーズペア間の類似性)は、精神病発症リスクと正に相関する。同様に、低い統語的複雑性尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。低いレキシコン深さ尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。および/または低いレキシコン広さ尺度は、精神病発症リスクと正に相関しうる。より小さい多弁性(たとえば、最大ワード数/フレーズ)もまた、精神病の進行の指標となりうる。
軽躁病または躁病に相関可能な言語特性は、語漏(たとえば、過度の冗漫性、より高いタイプ/トークン比、または思考散乱)および再帰性(たとえば、同一のトピックへの戻り数)を含む。したがって、いくつかの場合には、語漏尺度および/または再帰性尺度は、軽躁病または躁病を増悪または誘発するリスク尺度を導出するために使用可能である。
本明細書に記載のいずれの特性の導出も、その実験状況に特有であるので(すなわち、定性的または相対的であるので)、言語サンプルから特性を導出する先行方法はいずれも、その特性の「尺度」をもたらしうるとともに、本明細書では、その特性の量に盛り込まれるいずれの値も包含される。たとえば、いくつかの態様では、意味的一貫性は、精神病のリスクを計算するアルゴリズムでは統語的複雑性よりも多く加重しうる。
オーディオサンプルは、精神病、軽躁病、または躁病のリスク尺度を導出可能なさらなる言語特性を提供しうる。たとえば、スピーチの量、速度、およびピッチ変動は、軽躁病または躁病を発症する高いリスクに相関可能である。
ピッチ頻度F0、ゼロ交差率(ZCR)、調波対雑音比(HNR)、メル周波数ケプストラム係数(MFCC)、根平均二乗(RMS)フレームエネルギーなどの音響的特徴は、前駆性の精神病、軽躁病、または躁病に関連付け可能である。当技術分野で公知の精神病、軽躁病、および/または躁病の他の音響的特徴およびそれらの予測値は、本明細書に記載の方法およびシステムの一部としての使用が企図される。かかる音響的特徴は、たとえば、平均値、標準偏差、範囲、尖度エネルギー、極限値、モーメント、セグメント、ピーク、線形および4次の回帰およびその係数、百分位、持続時間、開始点、ゼロ交差、変調スペクトル、およびそれらの複合体などの、スペクトルマッピングおよび統計関数をはじめとする公知の方法を用いて特徴付けまたは要約が可能である。
いくつかの態様では、本発明の方法およびシステムは、オーディオサンプルを取得する際にモバイルデバイス(たとえばスマートフォンまたはタブレット)などでリアルタイムで直接実行可能なツールキット(たとえばopenSMILES)を特徴とする。いくつかの場合には、生データまたは処理データは、ユーザー指定のモデル(たとえば、同一ユーザーのベースライン値と比較される)またはユーザー非依存のモデル(たとえば、あらかじめ決められた閾値もしくは他のユーザーにより得られた値の複合値と比較される)にインプット可能である。上述した音響的特徴のいずれかを測定、処理、および特徴付けるそのほかの方法は、当技術分野で公知であり、たとえば、Vanello et al.,Conf Proc IEEE Eng Med Biol Soc 2012.2012:2104−2107およびKaram et al.,Proceedings of the IEEE International Conference on Acoustics,Speech,and Signal Processing(Conference)2014:4858−4862(両方ともその全体が参照により組み込まれる)に記載されている。
言語サンプルから特性を導出する方法は、当技術分野で公知である。たとえば、Landauerら(Psychol Rev 1997,104:211−240)およびBedi(両方とも参照により組み込まれる)に記載されるように、潜在意味分析(LSA)を用いて言語サンプルを分析することにより精神病に関与する特性を導出することが可能である。精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクに相関する特性を導出する代替法は、たとえば、Bediら(Neuropsychopharmacology 2014,39,2340−2348)およびMotaら(Scientific Reports 2014,3691)に記載されている。
以上に記載の方法のいずれかのいくつかの態様では、言語サンプルのいずれかの特性の尺度は、たとえば、Bediに記載されるように機械学習アルゴリズムを用いて導出可能である。いくつかの態様では、たとえば、候補者もしくは患者の集団間の特性を分類するためにまたは候補者もしくは患者の1つもしくは複数の特性を参照集団のものと比較するために、教師ありまたは教師なしクラスターモデルを使用可能である。リスク尺度は、ランダムフォレスト分類器または患者内ナイーブベイズ分類器を用いて決定しうる。
精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスク尺度は、本明細書に記載の方法のいずれかを用いて得られた言語サンプルの1つまたは複数の特性を用いて決定可能である。この工程の一部として、本明細書に開示された方法およびシステムのいくつかの態様では、機械学習アルゴリズムを利用可能である。同様に、たとえば、候補者または患者のリスク尺度を高リスクまたは低リスクなどとして分類するために、教師ありまたは教師なしクラスターモデルを使用可能である。
言語分析の先行方法のいずれかでは、特性尺度は、参照特性(すなわち、参照集団の1つまたは複数の個人から導出される特性)との比較に基づいて決定可能である。本明細書に開示される方法のいずれかでは、言語特性の変化は、1つまたは複数の先行言語サンプルとの比較により、たとえば、ベースライン尺度(たとえば、候補者または患者が前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病を有していなかった時点のもの)との比較により、同定しうる。
いくつかの態様では、リスク尺度は、言語サンプル(たとえば、テキストサンプルおよび/またはオーディオサンプル)の2つ以上の特性の複合スコアにより決定される。たとえば、リスク尺度は、意味的一貫性、統語的複雑性、理解力、レキシコン深さ、またはレキシコン広さからなる群より選択される特性のいずれか1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つを考慮することにより決定可能である。
行動サンプルの取得
各種行動特性は、1つまたは複数の行動サンプルから導出可能である。いくつかの場合には、行動サンプルは、社会的行動および/または身体活動(たとえば、移動性、生理機能、または他の行為(たとえば精神運動性活動))の尺度である。多くの場合、行動サンプルは受動的に取得される。かかる場合には、本発明のシステムは、定常的または断続的にデータを取得する取得プログラムを特徴としうる。受動的取得は、あらかじめ決められた時点および/またはあらかじめ決められた持続時間で行うことが可能である。他の場合には、行動サンプルの受動的取得は、たとえばサードパーティーにより、たとえば臨床専門家により、手動で開始可能である。受動的取得の開始は、モニターされる1つまたは複数の特性の変化、たとえば、リスク尺度に盛り込まれる1つまたは複数の特性の増加に応答して行いうる。
いくつかの態様では、行動サンプルは、個人の社会的行動(たとえば、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新たに追加された交信の回数もしくは頻度、電話コールの参加者間のターンの変化の数、会話の短いターンの数、基地局IDの変化の数、および/またはユニークな基地局IDの数)に関連する情報を含有する電話記録である。本発明のシステムは、準備時に(たとえば、1日に1回、週1回、2週間に1回、もしくは月1回)またはリアルタイムで個人の電話記録を自動で受け取るように構成しうる。
行動サンプルはまた、モバイルデバイススクリーン(たとえば、スマートフォンまたはタブレットのスクリーン)がオンになる場合の数および/または頻度に関するレポートでありうる。かかるサンプルは、モニターされるデバイスで実行されるプログラムにより検出可能であり、またはデバイススクリーンの状態は、リモートで検出可能である。
他の場合には、センサーにより検出される行動サンプルである。たとえば、個人の身体活動は、センサーにより検出またはモニターしうる。たとえば、身体センサーは、ビデオセンサー(たとえばビデオカメラ)、運動センサー(たとえば、パッシブ赤外線センサー、超音波センサー、マイクロ波センサー、もしくはトモグラフィーセンサー)、GPS、加速度計(たとえば、スマートフォンやスマートウェアラブルデバイスなどのモバイルデバイスの一部として)またはバイオセンサー(たとえば、体重、体温、心拍数、呼吸特性(たとえば、速度もしくは深さ)、もしくは血液特性(たとえば、血圧、血中グルコースレベル、血中薬剤濃度(たとえば、血中アルコール濃度))などの生理学的特性を検出するセンサー)を含めて、身体活動または特性(たとえば、移動性、生理機能、および/または運動たとえば精神運動性活動)を検出可能ないずれかのデバイスを含む。
バイオセンサーは、スマートフォン、タブレットなどのモバイルデバイスまたはウォッチ、ブレスレット、ネックレスなどのウェアラブルモバイルデバイスの一部でありうる。バイオセンサーは、1つまたは複数のバイオマーカー(たとえばディジタルバイオマーカー)の存在またはレベル、たとえば、COレベル(たとえば血中CO)、グルコースレベル、行動と正または負に相関する遺伝子またはタンパク質の発現を検出する能力を備えたセンサーを含む。
バイオセンサーなどのセンサーはまた、睡眠行動の変化を検出可能である。代替的に、睡眠行動の変化は、光曝露のレベルを検出するセンサーを用いて検出およびモニターが可能である。たとえば、高い相対光曝露は、候補者または患者の睡眠が少ないことおよびその逆のことを表すことが可能である。異常睡眠パターンに関連する特性は、たとえば、Kumar,et al.,Value in Health 2017,20(5):A54に記載されるように、本方法を用いて同定可能である。たとえば、断眠は鬱病に相関しうる。
そのほか、タイピングのスピードは、行動特性として利用可能である。速いまたは遅いタイピングは、Dagum,npj Digital Medicine 2018,1(10):58−70(その全体が参照により本明細書に組み入れられる)に記載されるように、認知機能などの各種特性に相関可能である。身体活動はまた、静止センサーと比べて個人のモバイルデバイス(たとえばスマートフォン)の信号強度をモニターすることにより検出可能である。たとえば、1つまたは複数のWi−FiネットワークとのWi−Fi接続の頻度および持続時間は、個人の移動性尺度を導出するために個人のモバイルデバイスから記録可能である。追加的または代替的に、信号強度(たとえばWi−Fi信号強度)は、個人がどれくらい多くまたはどれくらい遠く自宅の周りを動き回っているかの指標となりうる。セルフォンタワーおよび/または他の静止センサーとの交信データは、個人の移動性尺度を導出するために同様に利用可能である。
センサーはまた、非身体センサーを含む。たとえば、本発明のシステムおよび方法は、テレビ習慣(たとえば、チャンネル変更頻度、視聴したプログラムまたはムービーのジャンル、音量など)、インターネット習慣(たとえば、新しいウェブページを開く頻度、訪問したサイトのタイプ、送られた電子メールの数、送られたメッセージの頻度)、音楽習慣(たとえば、聴いた音楽のジャンル、音楽の量、トラックをスキップした頻度、繰返したトラックの数など)、ならびに/または摂食および/もしくは摂飲の習慣(たとえば、スマート冷蔵庫により測定される)を追跡するプログラムから追加的または代替的にデータにアクセスしうる。かかる習慣を追跡可能な公知のソフトウェアアプリケーションおよび/またはハードウェアシステムはいずれも、本発明の方法およびシステムに好適である。
行動サンプルは、1つまたは複数の行動特性を提供するのに好適ないずれかの持続時間で取得しうる。いくつかの態様では、行動サンプルは、リアルタイムで処理され、かつソフトウェアは、有意な結果を達成するのに必要な持続時間にわたりサンプルの取得を継続する。たとえば、システムは、1つまたは複数の特性またはリスク尺度が、あらかじめ決められた有意水準に達するまで、蓄積言語サンプルを繰返し分析しうるとともに、その時点でプロンプトは自動で終了しうる。
行動分析
本明細書に提供される方法およびシステムは、候補者または患者から得られた1つまたは複数の行動サンプルを処理および分析する行動分析を特徴とする。いくつかの態様では、行動分析は自動化される(たとえば、ソフトウェアプログラムもしくはアプリケーションの一部としてまたはソフトウェアプログラムもしくはアプリケーションにアクセス可能なものとして(たとえば、ソフトウェアプログラムもしくはアプリケーションと通信するリモートサーバー上で)。いくつかの態様では、本明細書に提供される方法およびシステムは、上記したように、言語分析に加えて行動分析を特徴とするソフトウェアプログラムまたはアプリケーションを含む。
いくつかの態様では、本発明は、リスク尺度を決定するために自動行動分析を利用する方法およびシステムを提供する。以上に記載のおよび/または当技術分野で公知の行動サンプルはいずれも、本明細書に記載のまたは当技術分野で公知の方法に従って分析可能である。
多くの場合、行動リズムの撹乱は、精神病、躁病、または軽躁病の前駆性または症候性の発症を示す。したがって、本明細書に開示される方法のいずれかでは、特性の変化は、その発生と先行するかかる発生の1つまたは複数との比較により、たとえば、ベースライン尺度(たとえば、候補者または患者が前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病を有していなかった時点のもの)との比較により、同定しうる。
いくつかの態様では、本発明は、個人の電話活動(たとえば、上記したように電話記録から取得される活動)を分析する方法およびシステムを提供する。電話活動は、たとえば、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新たに追加された交信の回数もしくは頻度、基地局IDの変化の数、および/またはユニークな基地局IDの数でありうる。いくつかの態様では、電話活動の変化は、前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病の発症の指標である。以上で参照された特性の各々と精神病、躁病、または軽躁病の発症リスクとの間の相関は、当技術分野で公知または本明細書に記載されている。
たとえば、いくつかの場合には、発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度は、躁病または軽躁病の発症リスクと正に相関する。いくつかの態様では、個人による発信コールまたは発信メッセージの数の経時的増加は、前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病の発症を示す。
発信コールまたは発信テキストメッセージの回数または頻度と着信コールまたは着信テキストメッセージの回数または頻度との高い比は、前駆性または症候性の躁病または軽躁病の指標でありうる。発信コールまたは発信テキストメッセージの回数または頻度と着信コールまたは着信テキストメッセージの回数または頻度との比の経時的増加は、躁病または軽躁病の発症を示しうる。
電話コールの持続時間は、前駆性または症候性の躁病または軽躁病と正に相関しうる。いくつかの場合には、電話コールの持続時間の経時的増加(たとえば、電話コールの平均持続時間の増加または長電話コールの数の増加)は、躁病または軽躁病の発症を示す。
いくつかの態様では、発信テキストメッセージの長さは、前駆性または症候性の躁病または軽躁病と正に相関する。したがって、発信テキストメッセージの長さの経時的増加(たとえば、テキストメッセージの平均長さの増加または長いテキストメッセージの回数の増加)は、躁病または軽躁病の発症を示すことが可能である。
新たに追加された交信の回数または頻度は、前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病と正に相関しうる。いくつかの態様では、新たに追加された交信の頻度の経時的増加は、躁病または軽躁病の発症を示す。
そのほか、参加者間のスピーキングターンの数または会話の短いターンの数は、前駆性または症候性の躁病または軽躁病に相関しうる。
いくつかの態様では、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度は、前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病と正に相関する。いくつかの態様では、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度の経時的増加は、躁病または軽躁病の発症を示す。
行動リズムの変化は、前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病の発症の指標となりうる。したがって、いくつかの態様では、本明細書に記載のいずれかの精神運動性活動または移動性のパターンの変化(たとえば、本明細書に記載のまたは当技術分野で公知のいずれかの手段を用いてモニターまたは検出される)は、躁病または軽躁病の発症を示す。
精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスク尺度は、本明細書に記載の方法のいずれかを用いて得られた行動サンプルの1つまたは複数の特性を用いて決定可能である。この工程の一部として、本明細書に開示された方法およびシステムのいくつかの態様では、機械学習アルゴリズムを利用可能である。同様に、たとえば、候補者または患者のリスク尺度を高リスクまたは低リスクなどとして分類するために、教師ありまたは教師なしクラスターモデルを使用可能である。
バイオセンサー
行動特性を感知するように構成されたバイオセンサーに加えて、他の特性の指標となるバイオマーカーの変化を検出するために、バイオセンサーを本発明の方法で利用可能である。たとえば、バイオセンサーは、患者から得られた生体サンプル中に存在する標的分子のレベル(たとえば、サイケデリック剤、サイケデリック剤の代謝物、または患者においてサイケデリック剤のレベルと正または負に相関する他の分子のレベル)の存在を検出するように構成可能である。したがって、本方法に使用するように構成されたバイオセンサーを用いれば、臨床医または他のシステム(たとえば、本発明のソフトウェアプログラム)は、1回または複数回のいずれかで患者においてサイケデリック剤の量をモニターすることにより、投与に関する決定(たとえば、投与量または頻度を調整するかどうか)および再治療に関する決定(たとえば、患者の再治療を行うべきかどうかまたは再治療の頻度)を通知することが可能なる。かかるバイオセンサーにより得られるバイオマーカーは、「ディジタルバイオマーカー」と言いうる。
追加的または代替的に、ディジタルバイオマーカーは、リスク尺度、たとえば、本明細書に記載の障害(たとえば、妄想様観念、妄想様思考傾向、妄想性パーソナリティー障害、パーソナリティー障害、知的能力障害(たとえば知的発達障害)、双極性障害、離人感、解離、現実感喪失、幻覚発現剤精神活性剤乱用、幻覚発現剤使用障害、幻覚発現剤誘発障害(たとえば、幻覚発現剤持続性知覚障害(HPPD)または高リスク行動))のいずれかを有するまたは発症するリスクの尺度を通知可能である。したがって、リスク尺度は、本明細書に提供されるスクリーニングおよびモニタリングの方法から得られる決定を通知するいずれか1つまたは複数のディジタルバイオマーカーから導出可能である。
臨床方法
候補者または患者は、スクリーニングを1回または複数回受けることが可能である。たとえば、候補者または患者は、スクリーニングを少なくとも2回(たとえば、少なくとも3回、4回、5回、6回、少なくとも7回、少なくとも8回、少なくとも9回、少なくとも10回、少なくとも12回)またはそれ以上受けうる。いくつかの場合には、候補者は、自身の精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクの決定前にスクリーニングを複数回受ける。いくつかの態様では、複数のスクリーニングセッションの2つ以上は異なる。たとえば、各スクリーニングセッションで行動サンプルおよび/もしくは言語サンプルの異なる特性を導出および/もしくは分析しうるか、または一連のスクリーニングにわたり行動サンプルもしくは言語サンプルのある特定の特徴を多かれ少なかれ頻繁に導出および/もしくは多かれ少なかれ重く加重しうる。たとえば、特性差は、機械学習アルゴリズムにより同定されるように、他の特徴と対比してサンプルのある特徴の示差的傾向に従って決定しうる。たとえば、音響ベースおよびテキストベースの両方のサンプルを等しい頻度で導出するシステムは、テキストベースのサンプルの対応する変化を用いずに音響的特徴の増加変動を検出しうる。それに応じて、システムは、リスク尺度に関連する特徴に対する感度を増加させるために音響サンプルを導出する相対頻度を自動で増加させることが可能である。
患者は、たとえば、いずれかの前駆性または症候性の精神病、軽躁病、または躁病の出現の検出可能性を最大化するために、レギュラーインターバルで評価しうる。いくつかの態様では、患者は、少なくとも毎年1回(たとえば、年1回、年2回、年3回、年4回、少なくとも年5回、少なくとも年6回、少なくとも年7回、少なくとも年8回、少なくとも年9回、少なくとも年10回、少なくとも年11回、少なくとも年12回、少なくとも3週間に1回、少なくとも2週間に1回、少なくとも週1回、少なくとも週2回、少なくとも週3回、少なくとも週4回、少なくとも週5回、少なくとも週6回、または約1日1回)評価される。
いくつかの態様では、精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクがあるとして同定された候補者または患者は、確認または比較のために追加の試験を受けることが可能である。当技術分野で公知のいずれかの好適な試験を使用しうる。たとえば、前駆性症候群に関する構造化面接/前駆性症候群のスケール(SIPS/SOPS)を用いて、候補者または患者が前駆性または症候性の精神病を有するかどうかを決定可能である。候補者または患者が前駆性または症候性の躁病または軽躁病を有するかどうかを決定するために、当技術分野で公知の標準的方法に従って、ヤング躁病評価尺度(YMRS)、躁病状態評価尺度(MSRS)、ベック・ラファエルセン躁病スケール(MAS)、躁病評価尺度臨床医版(CARS−M)、アルトマン自己等級躁病スケール、またはそれらの等価の変形を使用可能である。
本明細書に記載の方法またはシステムのいずれかのいくつかの態様では、本発明は、1つまたは複数の介入または評価を特徴とする。たとえば、生態学的瞬間介入または生態学的瞬間評価(EMA)を実施しうる。EMAは、気分アンケート、自殺傾向アンケート、および精神病理アンケートを含む。本発明の方法およびシステムの一部として有用な気分アンケートは、気分状態プロファイル(POMS)、ポジティブ・ネガティブ感情スケジュール(PANAS)、およびそれらの等価の変形を含む。本発明の方法およびシステムの一部として有用な自殺傾向アンケートは、コロンビア自殺重症度評価尺度(C−SSRS)およびその等価の変形を含む。本発明の方法およびシステムの一部として有用な精神病理アンケートは、軽躁病または躁病を評価するように構成された精神病理アンケート(たとえば、軽躁病/躁病症状チェックリスト(HCL−32)、躁病評価尺度臨床医版(CARS−M)、またはヤング躁病評価尺度(YMRS))、および精神病を評価するように構成された精神病理アンケート(たとえば、精神病スクリーニングアンケート、統合失調症テストおよび早期精神病指標(STEPI)、または精神病用認知バイアスアンケート(CBQp)を含む。追加的または代替的に、いずれかの好適なEMAは、本明細書に提供される本発明の方法およびシステムの一部として実施しうる。
EMAは、ある特定の病態に遭遇したら実施しうるか、またはたとえば、1つまたは複数のあらかじめ決められた時点に、たとえば、レギュラーインターバルで自動で実施しうる。いくつかの場合には、EMAは、精神病、躁病、または軽躁病の発症の指標となる1つまたは複数の動作特性の増加に応答して実施される。いくつかの態様では、EMAは、精神病、躁病、または軽躁病を誘発または増悪するリスク尺度の増加に応答して実施される。
本発明の方法およびシステムは、サイケデリック療法を用いた治療を受けている患者が計画された治療コースに対して非遵守の状態になっているかどうかをサードパーティー(たとえば臨床医または薬局)に知らせる手段を提供する。本発明のシステムは、(i)サイケデリック剤を用いた治療コースに関する情報を受け取って記憶することが可能であり、かつ(ii)投与量および頻度に関して患者からインプット(たとえば、能動取得および受動取得のインプット)を受け取って記憶することが可能である。計画された投与情報と実際の投与情報とを比較してその差を特徴付けることにより(たとえば、あらかじめ決められた閾値に基づいて)、システムは、患者コンプライアンスを検出可能である。
いくつかの態様では、システムは、サイケデリック用量が高すぎることを示すデータ(たとえば言語データ)を受動取得する(たとえば、非遵守の高投与の結果としてまたは計画された用量の影響レベルが意図されたよりも大きいため)。いずれの場合も、患者が治療の継続、一時的保留、またはその両方を行うように、サードパーティーに知らせうる。
患者がアルツハイマー病など神経変性疾患の治療を受けている態様では、本発明の方法は、薬剤関連脳機能低下を検出可能な1つまたは複数の認知評価を行うことを含む。いくつかの態様では、認知評価は、ゴールドスタンダードの評価方法などの当技術分野で公知の方法により行われる。いくつかの態様では、認知評価は、ミニメンタルステート検査(MMSE)、モントリオール認知評価(MOCA)、またはアルツハイマー病評価尺度−認知下位尺度(ADAS−Cog)である。
追加的または代替的に、本発明の方法は、たとえば、米国特許第9,474,481号(参照により本明細書に組み入れられる)に記載の方法およびシステムを用いて、患者とデバイスとの間の相互作用から導出される行動特性を得ることを含みうる。
システムアーキテクチャー
本発明のシステムおよび方法は、いずれかの好適な処理システムを含むことが可能であるかまたはそれを用いて実現することが可能である。好適な処理システムは、コンピューターベースサーバー(たとえばリモートサーバー)、グリッドコンピューターシステム、メインフレームコンピューターシステム、またはクラウドベースコンピューティングプラットフォームを含む。処理システムは、いずれかの好適なコンピュータープロセッサー(たとえばIntelまたはAMDプロセッサー)、現行オペレーティングシステム、たとえば、Windows、Linux、Unix、または他の標準的オペレーティングシステムにより推進可能である。サーバーは、数ギガバイトのランダムアクセスメモリーを有しうる。サーバーは、何ギガバイトかのデータを記憶可能な大容量記憶デバイスに接続可能である。本発明のシステムおよび方法は、データベース管理ソフトウェア(たとえば、MySQLなどのポピュラーなデータベース管理プログラム下でまたはOracleなどの他のシステム下で実行しうるSQLソフトウェア)、Apacheなどのウェブサーバーソフトウェア、PHP、Perl、Pythonなどの動的ウェブページ用プログラミング言語、さらには他のウェブアプリケーションフレームワーク言語およびRuby on Railsなどのシステム言語などのソフトウェアの形態で実現可能である。サーバーは、多くの場合、高バンド幅接続により、インターネットなどの好適なネットワークに接続可能である。
いくつかの態様では、ネットワーク接続コンピューターデータベースは、専門治療施設、薬局、医師、緊急要員、および/または他のサポートサービスに対する交信情報などの臨床サポート特徴の記録を含有する。本発明のシステムは、記憶または分析のためにかかるデータベースに条件付きまたは自動でアクセスして1つまたは複数の通知、警告、レポート、または他の情報をサードパーティー(たとえば、コンピューティングプラットフォーム(たとえばリモートデータベース)または臨床専門家)に送るソフトウェアアプリケーション(たとえば、モバイルデバイスアプリケーションなどの患者インターフェースアプリケーション)を含みうる。
スクリーニングセッションから得られるデータ、たとえば、言語サンプルからの生データ(たとえば、オーディオデータまたはテキストデータ)、言語サンプルから得られる部分処理データ(たとえば、意味分析の表現、要約、または統合)、言語サンプルの処理から導出される特性(たとえば、意味的一貫性尺度、統語的複雑性尺度、理解力尺度、レキシコン深さ尺度、またはレキシコン広さ尺度)、かかる特性の1つもしくは複数から導出される尺度(たとえば、かかる特性の2つ以上から導出される複合スコア(たとえば、意味的一貫性と統語的複雑性との複合もしくはリスク尺度)、または上述したデータのいずれか、たとえば、異なる時点などの異なるスクリーニングセッションで得られるものの間の関係を含めて、各種患者情報は、処理システムでの記憶および/またはサードパーティーとの共有が可能である。
行動データはまた、処理システムでの記憶および/またはサードパーティーとの共有が可能である。いくつかの場合には、かかるデータは、社会的行動データ、移動性データ、運動データ、またはそれらのいずれかの組合せを含む。
追加的または代替的に、個人識別情報、医療記録、および患者により提供されるいずれかのメッセージまたはメモは、通知、警告、またはレポートを添えてサードパーティーに送ることが可能である。
いくつかの態様では、サーバーデータベースは、候補者または患者と臨床医との間のオーディオ・ビデオ通信を確立するのに十分なオーディオ−ビデオリンク情報を含有する。たとえば、サーバーおよびデータベースは、必要に応じて、実施者、患者、およびいずれかのサードパーティーに関するインターネットアドレス情報を含有しうるうえに、さらにパーティー間でデータパケットをリレーするように作用しうる。代替的に、サーバーおよびデータベースは、たとえば、患者、ヘルスケア実施者、およびサードパーティーがサードパーティーメッセージングシステムにより通信できるようにするSkypeまたは他のオンラインビデオ会議システムなどに対するアドレスリンクを含有しうる。一般に、品質および一貫したユーザーインターフェースを確保するために、多くの場合、サーバーは、オーディオ・ビデオデータパケットをリレーするほか、遠隔医療ユーザーインターフェースを提示するであろう(たとえば、遠隔医療用途向けの1つまたは複数のウェブページを提示するであろう)。したがって、遠隔医療セッションは、好適に暗号化可能である。
以上の記載の態様のいずれかでは、システムは、健康関連プライバシー法(たとえばHIPAA)に厳守するように構成可能である。たとえば、システムは、暗号化プロトコルに準拠して個別データを私有化および/またはアノニマイズするように構成可能である。
療法
本発明の方法は、さまざまな病態に対して実施されるサイケデリック療法に伴う精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクの評価に使用可能である。本発明のいくつかの態様では、サイケデリック療法は、炎症関連病態、神経変性病態、心理学的病態などの病態(たとえば慢性病態)の治療のために実施される。サイケデリック療法は、複合療法(すなわち薬剤+非薬剤療法)の一部として施用可能である。たとえば、サイケデリック療法は、トーク療法、実存療法、自己実現療法などの精神療法とともに補助療法として施用可能である。本発明はまた、本明細書に記載されるように、専門治療施設などの特定の治療現場で行われるサイケデリック療法および複合療法を含む。
サイケデリック療法
本発明の方法およびシステムを用いて、サイケデリック剤は、入院患者ベースもしくは外来患者ベースで投与可能であるか、または本発明の方法およびシステムを用いて、安全な条件下で自己投与可能である。いくつかの場合には、サイケデリック剤は、臨床専門家により患者に投与される。たとえば、患者は、サイケデリック療法剤の知覚可能用量(たとえば中用量〜高用量)が奏効する可能性が高いものとして決定しうる。いくつかの態様では、知覚可能用量のサイケデリック療法剤が投与される(たとえば、約0.1μg/kg超、約0.5μg/kg超、約1.0μg/kg超、約5.0μg/kg超、約10μg/kg超、約20μg/kg超、約50μg/kg超、約100μg/kg超、約200μg/kg超、約500μg/kg超、約1.0mg/kg超、約5.0mg/kg超、約10mg/kg超、約50mg/kg超、または約100mg/kg体重超、たとえば、約0.1μg/kg〜約0.5μg/kg、約0.5μg/kg〜約10μg/kg、約1.0μg/kg〜約5.0μg/kg、約5.0μg/kg〜約10μg/kg、約10μg/kg〜約50μg/kg、約50μg/kg〜約100μg/kg、約100μg/kg〜約500μg/kg、約500μg/kg〜約1.0mg/kg、約1.0mg/kg〜約10mg/kg、約10mg/kg〜約50mg/kg、約50mg/kg〜約100mg/kg、または約100mg/kg〜約500mg/kgの用量)。
いくつかの態様では、シロシビンの知覚可能用量は10mg〜50mgでありうる(たとえば、10〜25mgまたは25〜50mg、たとえば、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、または約50mg)。いくつかの態様では、LSDの知覚可能用量は100μg〜500μgでありうる(たとえば、100μg〜200μg、200μg〜300μg、300μg〜400μg、または400μg〜500μg、たとえば、約100μg、約150μg、約200μg、約250μg、約300μg、約350μg、約400μg、約450μg、または約500μg)。
いくつかの場合には、知覚可能用量のサイケデリック療法剤は、外来患者手順として投与され、かつ患者は、いずれの知覚可能サイケデリック効果(たとえば影響)も鎮静化されたことを保証するために帰院前にモニターされる。この場合、サイケデリック療法剤の影響は、たとえば、その動態をモニターするために、投与後に1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上)の時点で特徴付け可能である。たとえば、患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の特性に基づいて、影響尺度は、以上に記載の方法のいずれかを用いて導出可能である。いくつかの態様では、言語サンプルは、サイケデリック剤のピーク効果またはその近傍で影響尺度を決定するために、サイケデリック剤の投与直後に取得される(たとえば、1〜10分間、10〜20分間、20〜30分間、または1時間以内、たとえば、1分間、2分間、3分間、4分間、5分間、10分間、15分間、20分間、25分間、30分間、40分間、または50分間の時点)。このピーク影響尺度は、参照尺度(たとえば、同一患者から得られたベースライン尺度、あるいは低い影響尺度を有するとしてまたはたとえば本明細書に記載の方法のいずれかを用いて決定したときに精神病、軽躁病、もしくは躁病を発症する低いリスクを有するとして特徴付けられた複数の対象から導出された尺度)と比較しうる。後続の言語サンプルは、サイケデリック影響が鎮静化された可能性のある投与後のいずれかの時間で取得しうる(たとえば、投与の1〜72時間後、たとえば、24〜72時間後または36〜48時間後、たとえば、投与の1〜2時間後、2〜3時間後、3〜4時間後、4〜5時間後、5〜6時間後、6〜7時間後、7〜8時間後、8〜10時間後、10〜12時間後、12〜14時間後、14〜16時間後、16〜18時間後、18〜20時間後、20〜22時間後、22〜24時間後、24〜36時間後、36〜42時間後、42〜48時間後、48〜60時間後、または60〜72時間後、たとえば、投与の約24時間後、約36時間後、約48時間後、約60時間後、または約72時間後)。サイケデリック影響が鎮静化する程度は、たとえば、ピーク影響尺度から後続の影響尺度までの減少により特徴付け可能である。
いくつかの場合には、1つまたは複数の言語サンプルは、患者に及ぼすサイケデリック影響の最終評価を提供するために、外来患者手順の一部としてサイケデリック剤の投与後に導出される。いくつかの態様では、言語サンプルは、臨床専門家による構造化面接により導出される。
代替的に、サイケデリック影響は、代替特徴付け法により、たとえば、参照尺度(たとえば、同一患者から得られたベースライン尺度、あるいは低い影響尺度を有するとしてまたはたとえば本明細書に記載の方法のいずれかを用いて決定したときに精神病、軽躁病、もしくは躁病を発症する低いリスクを有するとして特徴付けられた複数の対象から導出された尺度)と比較することにより、鎮静化されたと決定しうる。たとえば、参照尺度のあらかじめ決められた範囲内(たとえば、あらかじめ決められた標準誤差などの誤差範囲内)に含まれる影響尺度は、無視しうるまたは全く残留しないサイケデリック影響を有するものとして患者を同定可能な上限閾値として使用可能である。
他の場合には、患者は、閾下知覚可能用量(たとえば低用量)のサイケデリック療法剤が奏効する可能性が高いとして決定されうる。本発明のいくつかの態様では、閾下知覚可能用量のサイケデリック療法剤が投与される(たとえば、約100μg/kg未満、約75μg/kg未満、約50μg/kg未満、約25μg/kg未満、約10μg/kg未満、約7.5μg/kg未満、約5.0μg/kg未満、約2.0μg/kg未満、約1.5μg/kg未満、約1.0μg/kg未満、約0.5μg/kg未満、約0.1μg/kg未満、またはそれ以下、たとえば、約0.1μg/kg〜約0.5μg/kg、約0.5μg/kg〜約10μg/kg、約1.0μg/kg〜約5.0μg/kg、約5.0μg/kg〜約10μg/kg、約10μg/kg〜約50μg/kg、または約50μg/kg〜約100μg/kgの用量)。閾下知覚可能用量は、いくつかの状況では、外来患者手順として投与しうる。
追加的または代替的に、サイケデリック療法剤は、患者により自己投与しうる(たとえば閾下知覚可能用量で)。いくつかの態様では、本発明は、サイケデリック療法(たとえば自己実施されるサイケデリック療法)の実施前または実施時に精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクを患者が自己モニターすることを可能にする。こうした場合には、本発明に係るシステムは、患者の自己モニタリングの結果または示唆を医師、薬剤師、管理専門家、サポート専門家、他の臨床専門家などのサードパーティーにリレーするように装備可能である。
以上の状況のいずれかでは、投与コースは、患者の評価または特徴付けの結果に従って変更しうる。いくつかの態様では、サイケデリック療法剤は、患者が精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクがあると同定された場合、保留される。療法剤の保留は一時的でありうるか(たとえば、1または複数の日数、週数、月数、または年数、たとえば、結果が確認されるまで、患者が精神病、軽躁病、もしくは躁病を発症するリスクが低いと同定されるまで、または個別の試験で独立して対象の治療が認定されるまで)、または保留は永久的でありうる。いくつかの態様では、サイケデリック療法剤の用量または頻度は、精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクがあるとした患者の同定に応答して減少される。いくつかの態様では、精神病、軽躁病、または躁病を発症する患者のリスクが増加しつつあるが、あらかじめ決められた閾値には達していないことが、患者のリスク尺度または言語サンプルの1つもしくは複数の特性により示されることを、本発明の方法は示す。かかる場合、サイケデリック療法剤の用量または頻度を減少させうる(たとえば、一時的に減少させうるかまたは永久的にさせうる)。本発明は、患者の精神病発症リスクの変化の程度に対応した投与量の変更を可能にする。
患者集団
本発明の方法およびシステムは、病態に関する(たとえば、病態の症状の軽減のための)または精神的もしくは身体的ウェルビーイングの改善のための治療を受けている患者の評価に関する。代替的に、本発明の方法およびシステムは、病態に関する(たとえば、病態の症状の軽減のための)または精神的もしくは身体的ウェルビーイングの改善のためのサイケデリック療法に対する候補者の評価に関する。サイケデリック療法に対する候補者は、複合療法(すなわち薬剤/非薬剤療法)に対する候補者としての好適性に関してスクリーニングを受けている、精神療法などの非サイケデリック療法が実施されている患者でありうる。
したがって、いくつかの態様では、本発明は、病態(たとえば慢性病態)の治療のためにサイケデリック療法を受けている患者をスクリーニングする方法およびシステムを提供する。他の場合には、本発明は、病態(たとえば慢性病態)の治療に対する候補者をスクリーニングする方法およびシステムを提供する。病態は、慢性病態、たとえば、長期サイケデリック治療を必要とし、精神病、軽躁病、または躁病を発症する可能性が増加する病態でありうる。
サイケデリック療法剤(たとえば、5−HT2Aレセプターアゴニスト(たとえば、LSD、シロシビン、DOI、もしくは(R)−DOI)、エンパソジェニック剤(たとえば、MDMA)、または解離性幻覚剤(たとえば、ケタミン))は、炎症性病態、たとえば、肺炎症(たとえば、慢性閉塞性肺疾患(COPD))、神経炎症(たとえば、アルツハイマー病または認知症)、関節リウマチ、アテローム硬化症、喘息(たとえば、アレルギー性喘息または非アレルギー性喘息)、乾癬、II型糖尿病、炎症性腸疾患、クローン病、多発性硬化症、および敗血症を有する患者を治療するのに有用でありうる。たとえば、5−HT2Aレセプターアゴニスト(たとえばLSD)を用いたアルツハイマー病の治療方法は、たとえば、国際公開公報第2016/145193号(参照により本明細書に組み入れられる)に記載されている。サイケデリック療法剤(たとえば、5−HT2Aレセプターアゴニスト)を用いた追加の炎症性病態の治療方法は、たとえば、米国特許第9,642,819号(参照により本明細書に組み入れられる)に記載されている。
いくつかの態様では、患者、たとえば、黄斑変性(たとえば加齢性黄斑変性)、角結膜炎、結膜炎、角膜炎、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、ポリープ状脈絡膜血管症、虚血性増殖性網膜症、網膜色素変性、錐体ジストロフィー、増殖性硝子体網膜症、網膜動脈閉塞、網膜静脈閉塞、レーベル病、網膜剥離、網膜色素上皮剥離、虹彩ルベオーシス、角膜血管新生、網膜血管新生、脈絡膜血管新生、網膜脈絡膜血管新生、またはそれらの組合せを有するヒトは、病原性眼血管新生を伴う病態の治療のためにサイケデリック剤が投与されている。
追加的または代替的に、本発明の方法およびシステムを用いてスクリーニングを受けることが可能な患者および候補者は、サイケデリック療法により治療可能な心理学的病態を有する患者および候補者を含む。サイケデリック療法(たとえば、5−HT2Aレセプターアゴニスト(たとえば、LSD、シロシビン、DOI、または(R)−DOI)、エンパソジェニック剤(たとえば、MDMA)、または解離性幻覚剤(たとえば、ケタミン))により治療可能な心理学的病態は、鬱病(たとえば、大鬱病、メランコリック鬱病、非定型鬱病、または気分変調症)、不安障害(たとえば、寿命末期の不安、全般性不安障害、パニック障害、社会不安、心的外傷後ストレス障害、急性ストレス障害、強迫性障害、または社会恐怖症)、嗜癖(たとえば、物質乱用または摂食障害)、心因性障害(たとえば、原初的衝動制御障害または強迫性障害)、または身体集中反復行動(たとえば、チック障害またはその症状、トゥレット症候群、抜毛癖、咬爪症、顎関節症、母指吸引癖、反復口腔指症、咬唇症、咬指爪症、目擦り症、皮膚毟り症、慢性運動性チック障害など)を含む。
本発明の方法およびシステムは、物質乱用問題、薬物嗜癖、または他の常習行為を有する候補者および患者のスクリーニングに使用可能である。サイケデリック療法を用いて治療可能な常習行為は、食物嗜癖、過食症、病的賭博、電子デバイス病的使用、電子ビデオゲーム病的使用、電子通信デバイス病的使用、セルラー電話病的使用、ポルノグラフィー嗜癖、セックス嗜癖、強迫性障害、強迫性消費、間欠性爆発性障害、窃盗癖、放火癖、抜毛癖、強迫的過剰運動、および強迫的過剰労働を含む。本発明の方法を用いて治療可能な薬剤嗜癖は、レクリエーショナルドラッグ嗜癖さらには嗜癖性医薬を含む。嗜癖剤の例としては、限定されることなく、アルコール、たとえば、エチルアルコール、γヒドロキシブチレート(GHB)、カフェイン、ニコチン、カンナビス(マリファナ)およびカンナビス誘導体、オピエートおよび他のモルフィン様オピオイドアゴニスト、たとえば、ヘロイン、フェンシクリジンおよびフェンシクリジン様化合物、鎮静催眠剤、たとえば、ベンゾジアゼピン、メタクアロン、メクロカロン、エタクアロン、およびバルビツレート、ならびに精神刺激剤、たとえば、コカイン、アンフェタミンおよびアンフェタミン関連薬剤、たとえば、デキストロアンフェタミンおよびメチルアンフェタミンが挙げられる。嗜癖性医薬の例としては、たとえば、ベンゾジアゼピン、バルビツレート、および鎮痛剤、たとえば、アルフェンタニル、アリルプロジン、アルファプロジン、アニレリジンベンジルモルフィン、ベジトラミド、ブプレノルフィン、ブトルファノール、クロニタゼン、コデイン、シクラゾシン、デソモルフィン、デキストロモラミド、デゾシン、ジアンプロミド、ジヒドロコデイン、ジヒドロモルフィン、ジメノキサドール、ジメフェプタノール、ジメチルチアンブテン、ジオキサフェチルブチレート、ジピパノン、エプタゾシン、エトヘプタジン、エチルメチルチアンブテン、エチルモルフィン、エトニタゼンフェンタニル、ヘロイン、ヒドロコドン、ヒドロモルフォン、ヒドロキシペチジン、イソメタドン、ケトベミドン、レバロルファン、レボルファノール、レボフェナシルモルファン、ロフェニタニル、メペリジン、メプタジノール、メタゾシン、メタドン、メトポン、モルフィン、ミロフィン、ナルブフィン、ナルセイン、ニコモルフィン、ノルレボルファノール、ノルメタドン、ナロルフィン、ノルモルフィン、ノルピパノン、アヘン、オキシコドン、OXYCONTIN(登録商標)、オキシモルホン、パパベレタム、ペンタゾシン、フェナドキソン、フェノモルファン、フェナゾシン、フェノペリジン、ピリトラミド、プロフェプタジン、プロメドール、プロペリジン、プロピラム、プロポキシフェンスフェンタニル、トラマドール、およびチリジンが挙げられる。
追加的または代替的に、本発明の方法およびシステムを用いてスクリーニングを受けることが可能な候補者および患者は、不安障害を有しうる。不安は、広範には、不当または不相応な心配の状態として定義され、不穏、緊張、動揺、苛立ち、および睡眠妨害を伴うことが多い。環境刺激に対するこうした不均衡な反応は、視床下部−下垂体−副腎軸および自律神経系を過剰活性化する可能性があり、その結果、息切れ、発汗、悪心、急速心拍、および血圧上昇を含めて、不安が身体に現れる。不安障害は、一連の病態を示すので、結果的に、全般性不安障害(GAD)、パニック障害、社会不安、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、急性ストレス障害(ASD)、強迫性障害(OCD)、および社会恐怖症を含めて、複数の識別可能な病態に分類されてきた。
GADは、不安障害のうち最もよく見られるものであり、過剰な持続性の心配により特徴付けられる。一般集団では、GADの生涯有病率は4.1〜6.6%の範囲内であり、男性よりも女性の方がいくらか高い率を有する。GADの個人は、夫婦関係、職務遂行、健康、金銭、社会的地位などの生活上のイベントを心配する。GADの個人は、容易に驚愕し、鬱病に罹患しうる。GADに特有の症状のいくつかは、不穏、運動緊張、集中困難、および苛立ちを含む。経時的な症状の重症度は、環境的ストレスの変化する性質にリンクしうる。年齢の増加に伴って、GADの症状は、それほど重篤でない状態になる。
パニック障害は、強い自律神経覚醒により特徴付けられる複数の身体障害性パニック発作からなる十分に研究された精神病態である。そのほか、パニック発作時およびパニック発作間の両方で恐怖および不安の高まった状態が起こる。約3%の女性および1.5%の男性はパニック発作を有する。パニック発作時、個人は、意識朦朧、激しい心臓の鼓動、および呼吸困難をはじめとする複数の症状を経験する。
PTSDは、精神医学的治療を必要とする強い恐怖および不安の状態により特徴付けられる障害である。PTSDは、多くの場合、命にかかわるまたは外傷性のイベントに晒された結果として生じる。PTSDの個人は、恐ろしいイベントが再発する思考を有しうる。イベントの再現は、数秒間または数時間から数日間までの持続時間で変化する。
サイケデリック療法は、精神障害の1つまたは複数の症状(たとえば、前駆性または身体性の症状)を治療可能である。たとえば、サイケデリック療法は、鬱病性障害の前駆症状(たとえば、憂鬱気分、食欲減退、体重減少、食欲亢進、体重増加、初期不眠症、中期不眠症、早期覚醒、過眠症、エネルギー減退、興味または快楽の低下、自責感、集中力低下、優柔不断、自殺傾向、精神運動性激越、精神運動性遅滞、高頻度号泣、号泣不能、絶望感、憂慮/陰鬱、自尊心低下、苛立ち、依存症、自己憐憫、身体的愁訴、有効性低下、無力感、または自発的反応の開始低下)を治療可能である。追加的または代替的に、サイケデリック療法は、身体症状、たとえば、精神障害を伴う身体症状(たとえば、慢性疼痛、身体的愁訴の重症度に不相応な不安、疼痛障害、身体異形症、転換、ヒステリー、特定可能な原因のない神経学的病態、心身症、または既存の健康状態に関連する疼痛管理)を治療可能である。
複合療法
いくつかの態様では、本明細書に提供される治療およびスクリーニングの方法は、必要とする対象に複合療法を提供するように構成された認可治療施設(たとえば専門治療施設)との関連で実施される。複合療法は、薬学的治療(たとえば、サイケデリック剤ベース)と、非薬学的治療(たとえば、対象の特定のニーズに従って設計される行動療法(たとえば、認知行動療法(CBT)、鬱病用短期行動活性化(BATD)、トーク療法、実存療法、および/または自己実現療法)と、の両方を含みうる。たとえば、本明細書に提供される方法によれば、サイケデリック治療が奏効して対象がそれに応じて行動する可能性があるかどうかを実施者が決定できるようになる。多くの場合、サイケデリック治療レジメンは、対象が付加的精神療法(たとえば、行動療法、実存療法、人道的療法、または自己実現療法)を利用する専門治療施設の現場では処方されないこともある(かつ有害なこともある)。専門治療施設は、オーディオ、ビジュアル、および他の環境因子の制御および使用を介して療法(たとえば、サイケデリック療法および/または複合療法)の安全性および効能を向上させるように構成可能である。一般に、専門治療施設は、サイケデリック療法と精神療法とを含む複合療法を施用および監視する訓練を受けたかつ専門知識を有したスタッフを特徴とする。
サイケデリック療法および/または複合療法を実施可能な治療施設は、サイケデリック療法、付加的精神療法、および/または複合療法をはじめとする療法を実施することが認可された他の現場を含む。たとえば、認可治療施設は、病院、メンタルヘルスクリニック、または再治療センターに関連付けうる。治療施設は、入院患者または外来患者の施設でありうるとともに、スクリーニング、評価、およびフォローアップサービスを提供しうる。いくつかの態様では、治療施設は、研究施設/プログラムに関連付けうる。
療法(たとえば、サイケデリック療法、精神療法、および複合療法)に対する患者の反応は、治療される特定の病態に応じて当技術分野で公知のいずれかの好適な方法を用いてモニターおよび定量が可能である。
いくつかの場合には、複合療法は、以下に記載のシステムを用いて遠隔医療を介して患者に提供される。
サイケデリック剤
本発明は、サイケデリック剤を用いた治療を受けているまたはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者である患者を含むことを特徴とする方法およびシステムを特徴とする。いくつかの態様では、本発明は、たとえば、前駆性または症候性の精神病、躁病、または軽躁病を誘発または悪化するリスクに関して、サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者をモニターすることを含む。
本発明は、サイケデリック療法の治療に関連する方法を特徴とする。本発明の一部として有用なサイケデリック剤は、意識の変化した状態、すなわち、自身の通常の覚醒意識からの正常な個人の主観的経験または心理的機能の顕著な逸脱を誘発可能ないずれかの化合物を含む。サイケデリック剤としては、5−HT2Aアゴニスト(たとえば、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、エンパソジェニック剤(すなわち、セロトニン(5−HT)放出剤、たとえば、3,4−メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA))、および解離性幻覚剤(すなわち、N−メチル−D−アスパルテート(NMDA)レセプターアゴニスト、たとえば、ケタミン)が挙げられる。
5−HT2Aアゴニストとしては、シロシビン、LSD、DOI(±)−1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−アミノプロパンヒドロクロライド、(R)−DOI((R)−1−(2,5−ジメトキシ−4−ヨードフェニル)−2−アミノプロパン)(95%超のRエナンチオマー)、LA−SS−Az(2’S,4’S)−(+)−9,10−ジデヒドロ−6−メチルエルゴリン−8β−(trans−2,4−ジメチルアゼチジド)、2C−BCB(4−ブロモ−3,6−ジメトキシベンゾシクロブテン−1−イル)メチルアミン、アヤワスカ、3,4,5−トリメトキシフェネチルアミン(メスカリン)、5−メトキシ−N,N−ジメチルトリプタミン(5−meo−DMT)、およびイボガインが挙げられる。
いくつかの態様では、本発明の5−HT2Aアゴニストは、以下の化学式(I):
Figure 2021500948
(式中、以上の置換化学構造のR基の例示的意味は、以下の表に提示されるものの1つまたは複数でありうる)を有する化合物を含む。
Figure 2021500948
いくつかの態様では、式(I)のRは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、式(I)のRは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、かつ式(I)のRは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能である。
いくつかの態様では、本発明の5−HT2Aアゴニストは、以下の化学式(II):
Figure 2021500948
(式中、以上の置換化学構造のR基の例示的意味は、以下の表に提示されるものの1つまたは複数でありうる)を有する化合物を含む。
Figure 2021500948
いくつかの態様では、式(II)のRは、OH、O−(C〜C−アルキル)、−O−(C〜C−アルキル)−N(R、または−O−(C〜C−アルキル)−N(R ハロゲンであることが可能であり、式(II)のRは、OH、O−(C〜C−アルキル)、−O−(C〜C−アルキル)−N(R、または−O−(C〜C−アルキル)−N(R ハロゲンであることが可能であり、式(II)のRは、ハロゲン、C〜C−ハロアルキル、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルキルスルフィド、OH、O−(C〜C−アルキル)、−O−(C〜C−アルキル)−N(R、または−O−(C〜C−アルキル)−N(R ハロゲンであることが可能であり、式(II)のRは、ハロゲン、C〜C−ハロアルキル、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルキルスルフィド、OH、O−(C〜C−アルキル)、−O−(C〜C−アルキル)−N(R、または−O−(C〜C−アルキル)−N(R ハロゲンであることが可能であり、式(II)のRは、ハロゲン、C〜C−ハロアルキル、H、C〜C−アルキル、−S−(C〜C−アルキル)、OH、O−(C〜C−アルキル)、−O−(C〜C−アルキル)−N(R、または−O−(C〜C−アルキル)−N(R ハロゲンであることが可能であり、Rαは、H(ハロゲン)またはC〜C−アルキルであり、式(II)のRβは、OH、O−(C〜C−アルキル)、−O−(C〜C−アルキル)−N(R、または−O−(C〜C−アルキル)−N(R ハロゲンであることが可能であり、式(II)のRは、ハロゲン、C〜C−ハロアルキル、H、C〜C−アルキル、C〜C−アルキルスルフィド、OH、O−(C〜C−アルキル)、−O−(C〜C−アルキル)−N(R、または−O−(C〜C−アルキル)−N(R ハロゲンであることが可能であり、かつRは、独立して、HまたはC〜C−アルキルである。
いくつかの態様では、本発明の5−HT2Aアゴニストは、以下の化学式(III):
Figure 2021500948
(式中、以上の置換化学構造のR基の例示的意味は、以下の表に提示されるものの1つまたは複数でありうる)を有する化合物を含む。
Figure 2021500948
いくつかの態様では、式(III)のR は、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、式(III)のR は、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、式(III)のRαは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、式(III)のRは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、式(III)のRは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、式(III)のRは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能であり、かつ式(III)のRは、H、C〜C−アルキル、OH、O−(C〜C−アルキル)、ハロゲン、またはC〜C−ハロアルキルであることが可能である。
製剤
経口使用に供されるサイケデリック剤の製剤は、非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合物でサイケデリック剤を含有する錠剤を含む。こうした賦形剤は、たとえば、不活性希釈剤または充填剤(たとえば、スクロース、ソルビトール、糖、マンニトール、微結晶セルロース、ジャガイモデンプンなどのデンプン、炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、またはリン酸ナトリウム)、顆粒化剤および崩壊剤(たとえば、微結晶セルロースなどのセルロース誘導体、ジャガイモデンプンなどのデンプン、クロスカルメロースナトリウム、アルギン酸塩、またはアルギン酸)、結合剤(たとえば、スクロース、グルコース、ソルビトール、アカシア、アルギン酸、ナトリウムアルギネート、ゼラチン、デンプン、α化デンプン、微結晶セルロース、ケイ酸マグネシウムアルミウニム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルピロリドン、またはポリエチレングリコール)、ならびに滑沢剤、滑剤、および接着防止剤(たとえば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸、シリカ、水素化植物性油、またはタルク)でありうる。他の薬学的に許容される賦形剤は、着色剤、風味剤、可塑剤、保湿剤、緩衝剤などでありうる。
錠剤は、コーティングされていなくてもよく、または任意に、胃腸管内での崩壊および吸収を遅らせるように公知の技術によりコーティングして、より長期間にわたり持続作用を提供しうる。たとえば、コーティングは、あらかじめ決められたパターンでサイケデリック剤を放出するように適合しうるか(たとえば、制御放出製剤を達成するために)、または胃の通過後までサイケデリック剤を解放しないように適合しうる(腸溶性コーティング)。コーティングは、糖コーティング、フィルムコーティング(たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アクリレートコポリマー、ポリエチレングリコール、および/またはポリビニルピロリドンをベースとする)、または腸溶性コーティング(たとえば、メタクリル酸コポリマー、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース酢酸塩スクシネート、ポリビニルアセテートフタレート、シェラック、および/またはエチルセルロースをベースとする)でありうる。さらに、たとえば、グリセリルモノステアレートやグリセリルジステアレートなどの時間遅延材料を利用しうる。
固形錠剤組成物は、望ましくない化学変化(たとえば、サイケデリック剤の放出前の化学分解)から組成物を保護するように適合されたコーティングを含みうる。コーティングは、Encyclopedia of Pharmaceutical Technology(eds.J.Swarbrick and J.C.Boylan,1988−1999,Marcel Dekker,New York)に記載のものと同様に固形製剤上に適用しうる。
経口使用に供される製剤はまた、咀嚼錠剤として、またはサイケデリック剤が不活性固形希釈剤(たとえば、ジャガイモデンプン、ラクトース、微結晶セルロース、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、もしくはカオリン)と混合されるハードゼラチンカプセル剤として、またはサイケデリック化合物が水もしくは油性媒体、たとえば、ラッカセイ油、流動パラフィン、もしくはオリーブ油と混合されるソフトゼラチンカプセル剤としても提供しうる。粉末剤および顆粒剤は、従来方式で、たとえば、ミキサー、流動床装置、またはスプレードライ装置により錠剤およびカプセル剤の状態の上記に挙げた成分を用いて調製しうる。
水の添加による水性サスペンジョンの調製に好適な粉末剤、分散性粉末剤、または顆粒剤は、サイケデリック剤の経口投与に便利な剤形である。サスペンジョン剤としての製剤は、分散剤または湿潤剤、懸濁化剤、および1種または複数種の保存剤との混合物でのサイケデリック剤を提供する。好適な分散剤または湿潤剤は、たとえば、天然に存在するホスファチド(たとえば、レシチンまたはエチレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、長鎖状脂肪族アルコール、または脂肪酸から誘導される部分エステル)およびヘキシトールまたはヘキシトール無水物(たとえば、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンソルビトールモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートなど)である。好適な懸濁化剤は、たとえば、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ナトリウムアルギネートなどである。
薬学的組成物はまた、従来の非毒性の薬学的に許容される担体および補助剤を含有する剤形、製剤、または好適な送達デバイスもしくはインプラントを介して、注射、注入、または植込みにより、非経口投与しうる(静脈内、筋肉内、皮下など)。かかる組成物の製剤および調製は、薬学的製剤技術分野の当業者に周知である。製剤は、Hayes(Remington:The Science and Practice of Pharmacy, volume I and volume II.Twenty−second edition.Philadelphia,2012)に見いだしうる。
非経口使用に供される組成物は、ユニット製剤(たとえば単回用量アンプルで)でまたは数回用量を含有するかつ好適な保存剤を添加しうるバイアルで提供しうる(以下を参照されたい)。組成物は、溶液剤、サスペンジョン剤、エマルジョン剤、注入デバイス、または植込み用送達デバイスの形態でありうるか、または使用前に水もしくは他の好適な媒体で再構成される乾燥粉末剤として提示しうる。サイケデリック化合物以外に、好適な組成物は、非経口的に許容可能な担体および/または賦形剤を含みうる。サイケデリック剤は、制御放出のためにマイクロスフェア、マイクロカプセル、ナノ粒子、リポソームなどに導入しうる。さらに、組成物は、懸濁化剤、可溶化剤、安定化剤、pH調整剤、および/または分散剤を含みうる。
以上に示されるように、本発明に係る薬学的組成物は、無菌注射剤に好適な形態でありうる。かかる組成物を調製するために、サイケデリック剤は、非経口的に許容可能な液体媒体で溶解または懸濁される。利用しうる許容可能な媒体および溶媒としては、水、適切量の塩酸、水酸化ナトリウム、または好適な緩衝液の添加により好適なpHに調整された水、1,3−ブタンジオール、リンゲル液、および等張塩化ナトリウム溶液が挙げられる。水性製剤はまた、1種もしくは複数種の保存剤(たとえば、メチル、エチル、またはn−プロピルのp−ヒドロキシベンゾエート)を含有しうる。化合物の1つが水に微溶性または難溶性である場合、溶解促進剤または可溶化剤を添加可能であるか、または溶媒は10〜60%w/wのプロピレングリコールなどを含みうる。
以下の実施例は、本明細書に特許請求された方法および化合物の実施、作製、および評価をどのように行うかについての完全な開示および説明を当業者に提供すべく提示され、単に本発明の模範例であることが意図されたものであり、本発明者らが自らの発明とみなす範囲を限定することを意図したものではない。
実施例1.精神病を発症するリスクに関するシロシビン療法患者のスクリーニング
大鬱病と診断された35歳の患者は、29項目のハミルトン鬱病評価尺度(HRSD)でスコア17を有し、付加的行動療法と組合せた入院患者のシロシビン投与を特徴とする複合療法に対する候補者として同定される。複合療法を受ける適格性に関して患者のスクリーニングを担当する臨床医により操作されるモバイルデバイスを利用して、患者は、最近見た夢を記述するようにまたはネガティブ情動反応を誘発することが知られる画像もしくは写真に反応するように指示され、この反応は、記録され、前処理され、そして分析のためにモバイルデバイスを介してリモートサーバーに送信される。代替的に、この評価は、コンピューターもしくはモバイルデバイスを介して、またはコンピューターもしくはモバイルデバイスを介して送達された自動スクリーニングアプリケーションを介して、スクリーニング臨床医によりリモートで行われる。患者は、リモートサーバーにより提供されたスピーチの評価に基づいて複合療法を受ける適格性があるかどうかを、受診時にまたはスクリーニング受診の何時間後もしくは何日後かにスクリーニング臨床医により知らされる。代替的に、患者は、複合療法を受ける適格性について、電子メール、テキストメッセージ、または他の電子通知手段を介して知らされる。
患者は精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクが低いことが、自動分析の結果から示される場合、患者は、複合療法を受けるように勧められ、同様に、患者は精神病、軽躁病、または躁病を発症するがリスクが高いことが、かかる分析から示される場合、患者は、複合療法を受けないように勧められるであろう。自動分析のアウトカムにかかわらず、結果は、プライマリーケア医師または患者の精神的ケアを監督する適切な臨床医に報告されるであろう。
実施例2.精神病を発症するリスクに関するLSD療法患者の継続的安全性モニタリング
LSDと行動療法とを含む複合療法の後続コンポーネントとしてスマートフォンベースのスクリーニングプログラムを厳守することに合意した後、物質乱用と診断された54歳の患者に治療センターでLSDを投与する。患者は、治療センターで自身のスマートフォンにソフトウェアアプリケーションをダウンロードし、アプリケーションの適正かつ正規の使用を指示され、自身のモバイルデバイス安全性セッションがスケジュールされると、プッシュ通知を介して、たとえば、複合療法の実施の1日後から始めて月1回知らされる。
スマートフォンベースの安全性モニタリングアプリケーションを利用して、患者は、最近の経験および将来に対する自身の期待について自由に話すようにディジタルで促される。20分間のオーディオ記録を作成するようにいくつかの後続プロンプトが提供され、スマートフォンプロセッサーで前処理され、言語分析のためにリモートサーバーに送られる。潜在意味分析などの方法を用いて、得られたリスク尺度と治療実施前の自身のベースラインスピーチとを比較することにより、リモートサーバーは、対象が精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスク尺度が低いと決定する。サーバーは、患者のスマートフォンに送信することによりあらかじめ決められたインターバルで継続して言語サンプルを提供するようにソフトウェアアプリケーションで患者に促す。患者は、安全性評価と並行して同一のスマートフォンアプリケーションを介して付加的行動療法を受ける。
複合療法の実施の1週間後、患者のスピーチサンプルは、複合療法後のさまざまな時点(1日後、3日後、7日後)で行われた複数のスピーチサンプルの自動評価に基づいて、患者が精神病を発症するリスクが高いことを示すように決定される。スピーチサンプルを評価するタスクを有するリモートサーバーは、患者のスマートフォンに送信することにより臨床医がフォローアップのために連絡をとることを知らせる。評価の結果の概要レポートおよびリスク評価に関連する統計学的信頼度を含めて、臨床医に2回目の送信が行われる。臨床医は、さらなる検証のために追加のスピーチサンプルを提供するように患者に指示するか、または安全性評価の概要レポートに基づいてさらなる評価およびまたは治療のために適切なメンタルヘルスクリニックに行くようにクライアントに指示するか、のどちらかであろう。
実施例3.急性炎症性病態に対する入院患者へのR−DOIの投与
65歳の患者は、ヘルペス脳炎と診断され、病態が命にかかわるため入院し、抗炎症療法による緊急の治療が必要とされる。R−DOIの投与後、患者の脳炎の治療に成功し、病院から退院するように医師により評価される。病院で臨床医により操作されるモバイルデバイスを利用して、臨床医は、最近見た夢を記述するようにまたはネガティブ情動反応を誘発することが知られる画像もしくは写真に反応するように患者に指示し、前処理のためにモバイルデバイスを介して反応をキャプチャーし、そして分析のためにリモートサーバーに送信する。本明細書に記載の方法を用いて、リモートサーバーは、患者が精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクが低いため、この結果が病院の監督臨床医に返信された後、病院から退院するように決定する。患者が精神病、軽躁病、もしくは躁病を発症するリスク尺度が高いと統計学的信頼度区間により決定された場合、患者は、臨床医によるさらなる観察のために病院に居続けるか、または精神病、軽躁病、もしくは躁病を発症する患者のリスクをリモートで臨床医が評価できるようにするスマートフォンベースのスクリーニングプログラムを厳守することに合意するか、のどちらかであろう。
実施例4.アルツハイマー病(AD)患者のLSD療法のモニタリング
AD患者は、特に関連神経変性の後期に精神病に罹患しやすい。記載されているように、ADの症状の軽減および疾患進行の調節の手段として極低用量(たとえば、閾下知覚可能用量)でLSDを投与しうるが、精神病のリスクが高まる疾患ステージにこの療法を開始するリスクを患者にもたらしうる。本明細書に記載の技術を利用して、臨床医は、患者の安全性を向上させるためにLSDの長期低用量投与に伴う副作用に関して患者をリモートでモニターする。スマートフォンまたは他のモバイルデバイスを介してAD患者により提供されるスピーチサンプルまたはテキストサンプルが、自動処理および分析で評価されて、患者が精神病を経験するリスクが高いかまたは現在経験しているかのどちらかが示される場合、患者のプライマリーケアプロバイダー(または緊急連絡先)および患者のプライマリーケア医師に知らされるであろう。この通知に基づいて、患者のプライマリーケア臨床医は、患者の病態を評価するために、ならびに/または患者のADおよび/もしくは疾患進行に伴う症状の軽減のための低用量のLSDの使用を変更もしくは中断するために、ならびに/または適切な精神医学的医薬(すなわちオランザピンまたは他の抗精神病剤)で患者を治療して精神病の症状を治療するためにもしくは精神病が現れるのを予防するために、適切な即時の追加工程を選択するであろう。
実施例5.喘息患者における薬剤療法の安全性のモニタリング
喘息患者は、典型的には、喘息悪化の予防のために抑制医薬を定期的に自己投与するように助言される。記載されているように、R−DOIは、喘息の抑制のために患者に投与しうる。R−DOIまたは他のセロトニン5−HT2Aレセプターアゴニストが投与された喘息患者において、躁病および精神病をはじめとする精神医学的副作用が現れるおそれがある。本明細書に記載の技術を利用して、臨床医は、喘息の抑制のためのR−DOIの使用に伴う副作用に関して患者をリモートでモニターする。喘息の抑制のためにR−DOIを利用する患者により提供されるスピーチサンプルまたはテキストサンプルが、自動処理および分析で評価されて、患者が精神病を経験するリスクが高いかまたは現在経験しているかのどちらかが示される場合、患者のプライマリーケアプロバイダー(または緊急連絡先)および患者のプライマリーケア医師に知らされるであろう。さらに、患者のプライマリーケア臨床医は、患者の病態を評価するために、ならびに/または喘息および/もしくはその疾患進行の抑制のためのR−DOIの使用を変更もしくは中断するために、ならびに適切な精神医学的医薬で患者を治療して精神病、軽躁病、もしくは躁病に伴う症状に対処するために、適切な即時の追加工程を選択可能である。
実施例6.外来患者施設におけるケタミンの投与
ケタミンおよびエスケタミンは、重篤な大鬱病に用いられる抗鬱療法として使用される。鬱病の治療のためのケタミンまたはエスケタミンの使用に関連する本発明に係る使用は、スクリーニングツールとして精神病、軽躁病、または躁病のリスクのある患者を除外するため、さらには患者の退院面接で、薬剤作用が収まっていることおよび精神病または躁病が残存していないことを臨床医が確認できるようにするため、の両方で適用することを含む。
実施例7.低用量LSDを用いた長期治療前のスクリーニング
軽度認知障害の70歳の患者は、認知低下の症状を軽減するための長期LSD治療に対する候補者である。スクリーニング時に、患者は、最近の夢を記述するようにまたはネガティブ情動反応を誘発することが知られる画像に反応するように要求される。自身の反応は、モバイルデバイスを介してキャプチャーされ、そして精神病、軽躁病、または躁病の指標となる集団全体の特徴に基づいて分析される。本明細書に記載の方法を用いて、ソフトウェアは、この患者が精神病、軽躁病、または躁病を発症するリスクレベルをアウトプットする。レポートがただちに送られるスクリーニングを担当する臨床医は、患者の病態をさらに評価し、リスクレベルに基づいて治療に対する対象の好適性を決定するであろう。
実施例8.患者特異的なリスク評価
軽度認知障害の60歳の個人は、長期LSD治療に対する候補者である。スマートフォンアプリケーションを介するスクリーニング時、患者は、ネガティブ情動反応を誘発することが知られる画像または写真に反応するようにディジタルで促される。自身の反応は、モバイルデバイスを介してキャプチャーされ、正常および異常な音響変動および/または意味的一貫性の既知の性質と比較することによりデバイス上でローカルに分析される。システムは、候補者が精神病、軽躁病、または躁病を発症する可能性がないと決定し、LSD治療に対する候補者を認定するレポートは、薬局に送られる(たとえば、直接的または間接的に、たとえば、薬局にアクセス可能なデータベースにレポートをアップロードすることにより)。
患者は、1日1回ベースでスマートフォンアプリケーションへのスピーチサンプルの提供を継続する。スピーチサンプルは、スマートフォンデバイス内のローカルプロセッサーにより分析される(すなわち、リモートサーバーに送らない)。スピーチサンプルから導出される特性は、分析され、そしてスクリーニング時に提供された認定サンプルから導出されるベースライン特性を含む患者の先行サンプルと比較される。したがって、システムは、患者特異的なリスク評価方法を利用する。
プログラム使用の3週目に、患者は、連続3日間にわたりスピーチサンプル取得プロンプトに応答できない。結果として、アプリケーションは、プログラム開始からのスピーチサンプルデータの累積レポートを作成するようにトリガーされ、患者をフォローアップするように指示して対象の臨床医にレポートを送る。
実施例9.コンピューターシステム
本発明は、本明細書に提供される方法のいずれかを実行するコンピューターシステムを提供する。かかるシステムの1つは図1に示される。トップボックスは、受動的または能動的な取得機構を用いて取得可能ないくつかの例示的インプットを含有する。受動的取得は、たとえば、対象の所在、身体活動、および電話活動の定常的または任意の測定を含む。移動性(すなわち所在の変化)は、GPSを介してモニターされる。身体活動は、スマートフォンに一体化された加速度計を用いてモニターされる。電話活動は、電気通信プロバイダーにより得られる。能動的取得は、たとえば、臨床医によりまたはソフトウェアプログラムにより導出されるインプットである。能動的取得は、EMAなどのアンケートに対する反応または主題統覚テストに対する反応を含み、この実施例では、両方とも、ユーザーのスマートフォンデバイス上のソフトウェアプログラムの一部として自動で実施される。言語サンプルは、意味的一貫性やユーザーの音声ピッチ変化などの特性を含めて、スマートフォンのマイクロフォンを用いて受動的もしくは能動的のどちらかまたはその両方で取得される。
中間の鎖線ボックスに示されるように、言語サンプルおよび/または行動サンプルが記録されたら、それらを処理し(たとえば、生データから個別の言語特性または行動特性に変換し)、対象から得られた1つまたは複数の他の特性と統合してリスク尺度を導出し、そして報告することが可能である。この工程は、ローカルで(たとえば、スマートフォン自体で)またはリモートで(たとえば、暗号化ファイルとしてリモートサーバーに送った後にまたはクラウドコンピューティングにより)実施可能である。ローカルで実施するとき、統合および導出の工程は、より早い時点で得られた対象のベースラインデータとの比較を含む。リモートで実施するとき、統合および導出の工程は、個人からたとえばリアルタイムで導出されたデータのプールとの比較を含みうる。代替的に、システムは、ローカルで何回かおよびリモートで他の形で処理工程を実施するように構成可能である(たとえば、あらかじめ決められたインターバルでまたは無線ネットワークの利用可能性に依存して)。
以上で考察したように、コンピューターシステムは、サードパーティーにレポートを送る機構および/または対象へのアプリケーションのインターフェースで結果の全部もしくは一部を閲覧する機構を含む。
他の態様
本明細書に挙げた刊行物、特許、および特許出願はすべて、あたかも個々の刊行物または特許出願が具体的かつ個別的に明示されて参照により組み込まれたのと同程度まで、参照により本明細書に組み入れられる。
本発明をその特定の態様と関連させて説明してきたが、一般に本発明の原理に従った、さらには本発明の関連する技術の範囲内で公知または慣用の規範に含まれるならびに以上に示された本質的特徴および特許請求の範囲の下記事項に当てはまりうる本開示からの逸脱を含む、さらなる修正が可能であるとともに本願では本発明のいずれの変形、使用、または適合もカバーすることが意図されることは、理解されよう。
他の態様は特許請求の範囲内にある。
先行局面のいずれかのいくつかの態様では、サイケデリック療法は、5−HT2Aレセプターアゴニスト、エンパソジェニック剤、および解離性幻覚剤からなる群より選択される作用物質の投与を含む。たとえば、いくつかの態様では、サイケデリック療法は、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、シロシビン、DOI(±)−1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−アミノプロパンヒドロクロライド、(R)−DOI((R)−1−(2,5−ジメトキシ−4−ヨードフェニル)−2−アミノプロパン)、LA−SS−Az(2’S,4’S)−(+)−9,10−ジデヒドロ−6−メチルエルゴリン−8β−(trans−2,4−ジメチルアゼチジド)、2C−BCB(4−ブロモ−3,6−ジメトキシベンゾシクロブテン−1−イル)メチルアミン)アヤワスカ、3,4,5−トリメトキシフェネチルアミン(メスカリン)、5−メトキシ−N,N−ジメチルトリプタミン(5−meo−DMT)、イボガイン、
Figure 2021500948
(式中、式(I)のRα、R 、R 、R、および/もしくはRは、C、CH、OH、F、OCH、およびHからなる群から選択され、式(II)のRα、Rβ、R、R、R、R、R、および/もしくはRは、OCH、CH、SCH、Br、I、CHCH(CH、およびHからなる群から選択され、または式(III)のR、R、および/もしくはRは、CHCH、CH(CH)CHCH、CH(CH)CHCHCH、C、CHCHCH、CH(CH、およびHからなる群より選択される)の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩からなる群より選択される5−HT2Aレセプターアゴニストの投与を含む。
[本発明1001]
サイケデリック剤を用いた治療に対する候補者をスクリーニングする方法であって、
(i)治療候補者から言語サンプルを得る工程であって、前記候補者がサイケデリック剤を用いた治療を始めていない、得る工程と、
(ii)前記言語サンプルから1つまたは複数の言語特性を導出する工程と、
(iii)前記1つまたは複数の言語特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
を含む方法。
[本発明1002]
サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、本発明1001の方法。
[本発明1003]
前記サードパーティーが臨床専門家である、本発明1002の方法。
[本発明1004]
前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、本発明1003の方法。
[本発明1005]
前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、本発明1002の方法。
[本発明1006]
前記レポートが、前記サイケデリック療法の指示または実施の決定を通知する、本発明1002〜1005のいずれかの方法。
[本発明1007]
前記レポートが、前記サイケデリック療法の投与レジメンを通知する、本発明1002〜1006のいずれかの方法。
[本発明1008]
前記候補者が、妄想様観念、妄想性パーソナリティー障害、パーソナリティー障害、知的能力障害、または双極性障害を有する可能性も発症する可能性もないとして特徴付けられている、本発明1001〜1007のいずれかの方法。
[本発明1009]
妄想様観念、妄想性パーソナリティー障害、パーソナリティー障害、知的能力障害、または双極性障害を有するまたは発症する可能性について候補者をスクリーニングする工程をさらに含む、本発明1001〜1007のいずれかの方法。
[本発明1010]
サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクを低減する方法であって、
(i)サイケデリック剤を用いた治療を受けている前記患者から言語サンプルを得る工程と、
(ii)前記言語サンプルの1つまたは複数の特性を導出する工程と、
(iii)前記1つまたは複数の特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
(iv)前記リスク尺度に基づいて、前記サイケデリック剤を用いた治療を保留するかどうかを推奨する工程と、
を含む方法。
[本発明1011]
サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、本発明1010の方法。
[本発明1012]
前記サードパーティーが臨床専門家である、本発明1011の方法。
[本発明1013]
前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、本発明1012の方法。
[本発明1014]
前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、本発明1011の方法。
[本発明1015]
サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価する方法であって、
(i)複数のリスク尺度を提供する工程であって、各リスク尺度が、前記患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の特性から導出され、各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
(ii)示差的リスク尺度を得るために前記複数のリスク尺度の2つ以上を比較する工程であって、前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記患者が、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクがあるとして同定される、比較する工程と、
を含む方法。
[本発明1016]
サードパーティーに1つまたは複数のレポートを送る工程をさらに含む、本発明1015の方法。
[本発明1017]
前記サードパーティーが臨床専門家である、本発明1016の方法。
[本発明1018]
前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、本発明1017の方法。
[本発明1019]
前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、本発明1018の方法。
[本発明1020]
前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記1つまたは複数のレポートが、前記サイケデリック剤を用いた治療を保留することを推奨する、本発明1019の方法。
[本発明1021]
サイケデリック療法のレジメンを患者に提供する方法であって、
(i)2つ以上のリスク尺度を比較することにより得られる示差的リスク尺度を提供する工程であって、各リスク尺度が、前記患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の言語特性から導出され、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関し、かつ各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
(ii)前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記サイケデリック療法を保留する工程と、
を含む方法。
[本発明1022]
前記患者が、前記サイケデリック剤に伴う1つまたは複数の悪影響に関してスクリーニングされており、前記1つまたは複数の悪影響が、離人感、解離、現実感喪失、幻覚発現剤または精神活性剤の乱用、幻覚発現剤使用障害、幻覚発現剤誘発障害、高リスク行動、および躁病からなる群より選択される、本発明1010〜1021のいずれかの方法。
[本発明1023]
前記サイケデリック剤に伴う1つまたは複数の悪影響に関して前記患者をスクリーニングする工程をさらに含み、前記1つまたは複数の悪影響が、離人感、解離、現実感喪失、幻覚発現剤または精神活性剤の乱用、幻覚発現剤使用障害、幻覚発現剤誘発障害、高リスク行動、および躁病からなる群より選択される、本発明1010〜1021のいずれかの方法。
[本発明1024]
前記患者が前記1つまたは複数の悪影響を経験していないと前記スクリーニングにより示される場合、前記サイケデリック剤を投与する工程をさらに含む、本発明1022または1023の方法。
[本発明1025]
前記サイケデリック剤に対するコンプライアンス尺度またはその乱用尺度を評価する工程をさらに含む、本発明1010〜1024のいずれかの方法。
[本発明1026]
前記サイケデリック剤に対する前記コンプライアンス尺度またはその乱用尺度がバイオマーカーから導出される、本発明1025の方法。
[本発明1027]
前記サイケデリック剤を用いた前記患者の再治療の頻度を決定する工程をさらに含み、前記再治療の頻度が、
(i)前記サイケデリック剤に対する前記患者のポジティブな治療反応に相関する効能尺度を提供することと、
(ii)ストレスまたは精神病理を伴う疾患状態を誘発または増悪するリスクに相関するリスク尺度を提供することと、
(iii)工程(i)および(ii)に基づいて、前記サイケデリック剤を用いた再治療の頻度を決定することであって、前記効能尺度および/または前記リスク尺度が臨床評価からのアウトプットである、決定することと、
により決定される、本発明1010〜1026のいずれかの方法。
[本発明1028]
サイケデリック剤を用いた患者の再治療の頻度を決定する方法であって、
(i)前記サイケデリック剤に対する前記患者のポジティブな治療反応に相関する効能尺度を提供する工程と、
(ii)ストレスまたは精神病理を伴う疾患状態を誘発または増悪するリスクに相関するリスク尺度を提供する工程と、
(iii)前記効能尺度および前記リスク尺度に基づいて、前記サイケデリック剤を用いた再治療の頻度を決定する工程であって、前記効能尺度および/または前記リスク尺度が臨床評価からのアウトプットである、決定する工程と、
を含む方法。
[本発明1029]
それについて患者が治療を受けているかまたは以前に治療を受けたことがある疾患または障害に対して患者を再治療するまたは患者に再投与する方法であって、
(i)前記患者において病態の1つまたは複数の症状の増加を検出する工程であって、前記患者が、言語特性、行動特性、および/またはバイオマーカーを得るためのディジタル臨床評価を受けたことがある、検出する工程と、
(ii)前記病態に対して前記患者を再治療するまたは前記患者に再投与する工程と、
を含む方法。
[本発明1030]
前記病態がメンタルヘルスの悪化を伴う、本発明1029の方法。
[本発明1031]
前記臨床評価の1つまたは複数の因子が、言語特性、行動特性、および/またはバイオマーカーを含む、本発明1027または1028の方法。
[本発明1032]
前記再治療の頻度が2週間に1回〜年1回である、本発明1030または1031の方法。
[本発明1033]
1つまたは複数の行動特性、言語特性、および/またはバイオマーカーに基づいて、前記サイケデリック剤を用いた治療の用量および/または頻度を調整する工程をさらに含む、本発明1010〜1026のいずれかの方法。
[本発明1034]
それを必要とする患者にサイケデリック剤を投与する方法であって、
(i)前記患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の言語特性から導出される1つまたは複数のリスク尺度を得る工程であって、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、得る工程と、
(ii)前記リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を下回る場合、前記サイケデリック剤を投与する工程と、
を含む方法。
[本発明1035]
投与を受けた患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響を特徴付ける方法であって、
(i)前記患者から言語サンプルを得る工程と、
(ii)前記言語サンプルの1つまたは複数の言語特性を提供する工程と、
(ii)前記1つまたは複数の言語特性に基づいてサイケデリック影響尺度を決定する工程であって、前記サイケデリック影響尺度が、前記患者の知覚に及ぼす前記サイケデリック化合物の影響に相関する、決定する工程と、
を含む方法。
[本発明1036]
候補者が高いリスク尺度を有するとの決定を受けて、前記候補者の生態学的瞬間評価(EMA)を促す工程をさらに含む、本発明1001〜1035のいずれかの方法。
[本発明1037]
前記言語サンプルが、ディジタルプロンプト、アンケート、または臨床医による面接により引き出される、本発明1001〜1036のいずれかの方法。
[本発明1038]
前記言語サンプルが、夢レポート、絵画記述、主題統覚テスト、またはナチュラルテキストリーディングである、本発明1001〜1037のいずれかの方法。
[本発明1039]
前記言語サンプルが受動的取得により得られる、本発明1001〜1038のいずれかの方法。
[本発明1040]
前記言語サンプルがテキストサンプルである、本発明1001〜1039のいずれかの方法。
[本発明1041]
前記言語サンプルがオーディオサンプルである、本発明1001〜1040のいずれかの方法。
[本発明1042]
前記オーディオサンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が、1つまたは複数の音響的特徴を含む、本発明1041の方法。
[本発明1043]
前記1つまたは複数の音響的特徴が、イレギュラーピッチ尺度、ゼロ交差率、尖度エネルギー、調波対雑音比(HNR)、メル周波数ケプストラム係数(MFCC)、およびフレームエネルギーからなる群より選択される、本発明1042の方法。
[本発明1044]
前記オーディオサンプルがテキストに書き起こされる、本発明1041〜1043のいずれかの方法。
[本発明1045]
前記言語サンプルが、前記1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が意味的一貫性尺度を含む、本発明1001〜1044のいずれかの方法。
[本発明1046]
低い意味的一貫性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、本発明1045の方法。
[本発明1047]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が統語的複雑性尺度を含む、本発明1001〜1046のいずれかの方法。
[本発明1048]
低い統語的複雑性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、本発明1041の方法。
[本発明1049]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が最大語句長尺度を含む、本発明1001〜1048のいずれかの方法。
[本発明1050]
低い最大語句長尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、本発明1049の方法。
[本発明1051]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性がレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度を含む、本発明1001〜1050のいずれかの方法。
[本発明1052]
高いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関し、および/または低いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、本発明1051の方法。
[本発明1053]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が語漏尺度を含む、本発明1001〜1052のいずれかの方法。
[本発明1054]
高い語漏尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1053の方法。
[本発明1055]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が精神測定尺度を含む、本発明1001〜1054のいずれかの方法。
[本発明1056]
前記精神測定尺度が潜在的抑制である、本発明1055の方法。
[本発明1057]
低い潜在的抑制尺度が、精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1056の方法。
[本発明1058]
前記言語サンプルが、スピーチグラフ属性を導出するために分析される、本発明1001〜1057のいずれかの方法。
[本発明1059]
前記スピーチグラフ属性が機械学習アルゴリズムにインプットされる、本発明1058の方法。
[本発明1060]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が思考奔逸尺度を含む、本発明1001〜1059のいずれかの方法。
[本発明1061]
高い思考奔逸尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1060の方法。
[本発明1062]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が再帰性尺度を含む、本発明1001〜1061のいずれかの方法。
[本発明1063]
高い再帰性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1062の方法。
[本発明1064]
前記リスク尺度が1つまたは複数の行動特性にさらに基づく、本発明1001〜1063のいずれかの方法。
[本発明1065]
前記1つまたは複数の行動特性が電話記録から導出される、本発明1064の方法。
[本発明1066]
電話記録から導出される前記1つまたは複数の行動特性が、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新たに追加された交信の回数もしくは頻度、基地局IDの変化の数、またはユニークな基地局IDの数を含む、本発明1065の方法。
[本発明1067]
発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1066の方法。
[本発明1068]
発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1066または1067の方法。
[本発明1069]
1回または複数回のコールの持続時間が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1066〜1068のいずれかの方法。
[本発明1070]
前記1回または複数回のメッセージの長さが、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1066〜1069のいずれかの方法。
[本発明1071]
ユニークな電話番号の数が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1066〜1070のいずれかの方法。
[本発明1072]
前記1つまたは複数の行動特性が、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度を含む、本発明1001〜1071のいずれかの方法。
[本発明1073]
前記1つまたは複数の行動特性が、センサーにより検出される活動性尺度を含む、本発明1001〜1072のいずれかの方法。
[本発明1074]
前記センサーがモバイルデバイスのアンテナである、本発明1073の方法。
[本発明1075]
前記センサーが全地球測位システム(GPS)と通信する、本発明1073または1074の方法。
[本発明1076]
前記活動性尺度が移動性尺度である、本発明1073〜1075のいずれかの方法。
[本発明1077]
高い移動性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1076の方法。
[本発明1078]
前記センサーが加速度計である、本発明1073の方法。
[本発明1079]
前記活動性尺度が運動尺度を含む、本発明1078の方法。
[本発明1080]
運動尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1079の方法。
[本発明1081]
前記1つまたは複数の行動特性が、睡眠の頻度、持続時間、または質から導出される、本発明1064の方法。
[本発明1082]
前記睡眠の頻度、持続時間、または質の尺度が、光曝露の頻度および/または持続時間から導出される、本発明1081の尺度。
[本発明1083]
前記1つまたは複数の行動特性が、
(a)タイピングのスピード、ならびに/または
(b)スワイプ、タップ、およびキーストロークイベントからなる群より選択される1つもしくは複数の人−コンピューター間相互作用
から導出される、本発明1064の方法。
[本発明1084]
前記センサーが無線ネットワークハブであるかまたはそれと通信する、本発明1073〜1083のいずれかの方法。
[本発明1085]
前記リスク尺度がEMAの結果にさらに基づく、本発明1036〜1084のいずれかの方法。
[本発明1086]
前記リスク尺度が、軽躁病または躁病を誘発または増悪するリスクを意味し、かつ前記EMAが、軽躁病または躁病を評価するように構成された精神病理アンケートである、本発明1085の方法。
[本発明1087]
前記EMAが、軽躁病/躁病症状チェックリスト(HCL−32)、躁病評価尺度臨床医版(CARS−M)、ヤング躁病評価尺度(YMRS)、またはそれらの等価の変形である、本発明1086の方法。
[本発明1088]
前記リスク尺度が、精神病を誘発または増悪するリスクを意味し、かつ前記EMAが、精神病を評価するように構成された精神病理アンケートである、本発明1085の方法。
[本発明1089]
前記EMAが、精神病スクリーニングアンケート、統合失調症テストおよび早期精神病指標(STEPI)、精神病用認知バイアスアンケート(CBQp)、またはそれらの等価の変形である、本発明1088の方法。
[本発明1090]
投与を受けた患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響を特徴付ける方法であって、
(i)前記患者から言語サンプルを得る工程と、
(ii)前記言語サンプルの1つまたは複数の言語特性を提供する工程と、
(ii)前記1つまたは複数の言語特性に基づいてサイケデリック影響尺度を決定する工程であって、前記サイケデリック影響尺度が、前記患者の知覚に及ぼすサイケデリック療法の影響に相関する、決定する工程と、
を含む方法。
[本発明1091]
前記患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響に基づいた通知を提供する工程をさらに含む、本発明1090の方法。
[本発明1092]
前記サイケデリック剤が入院患者ベースで投与される、本発明1090または1091の方法。
[本発明1093]
前記サイケデリック剤が知覚可能用量で投与される、本発明1092の方法。
[本発明1094]
前記サイケデリック剤が外来患者ベースで投与される、本発明1092または1093の方法。
[本発明1095]
前記サイケデリック剤が閾下知覚可能用量で投与される、本発明1094の方法。
[本発明1096]
前記通知が、監督下の施設から前記患者をいつ退院させるかの臨床医の判断を通知する、本発明1090〜1095のいずれかの方法。
[本発明1097]
前記言語サンプルが、前記1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が、サイケデリック剤の影響に関連する1つまたは複数の概念への意味的近接性尺度を含む、本発明1090〜1096のいずれかの方法。
[本発明1098]
サイケデリック剤の影響に関連する1つまたは複数の局面への意味的近接性尺度が、前記患者の知覚に及ぼす前記サイケデリック療法の影響と正に相関する、本発明1097の方法。
[本発明1099]
サイケデリック剤を用いた治療に対する候補者をスクリーニングする方法であって、
(i)前記候補者から行動サンプルを得る工程であって、前記候補者が、サイケデリック剤を用いた治療を始めていない、得る工程と、
(ii)前記行動サンプルから1つまたは複数の行動特性を導出する工程と、
(iii)前記1つまたは複数の行動特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
を含む方法。
[本発明1100]
サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、本発明1099の方法。
[本発明1101]
前記サードパーティーが臨床専門家である、本発明1100の方法。
[本発明1102]
前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、本発明1101の方法。
[本発明1103]
前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、本発明1100の方法。
[本発明1104]
前記レポートが、前記サイケデリック療法の指示または実施の決定を通知する、本発明1100〜1103のいずれかの方法。
[本発明1105]
前記レポートが、前記サイケデリック療法の投与レジメンを通知する、本発明1100〜1104のいずれかの方法。
[本発明1106]
サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクを低減する方法であって、
(i)サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者から行動サンプルを得る工程と、
(ii)前記行動サンプルの1つまたは複数の特性を導出する工程と、
(iii)前記1つまたは複数の特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
(iv)前記リスク尺度に基づいて、サイケデリック剤を用いた治療を保留するかどうかを推奨する工程と、
を含む方法。
[本発明1107]
サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、本発明1106の方法。
[本発明1108]
前記サードパーティーが臨床専門家である、本発明1107の方法。
[本発明1109]
前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、本発明1108の方法。
[本発明1110]
前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、本発明1109の方法。
[本発明1111]
サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価する方法であって、
(i)複数のリスク尺度を提供する工程であって、各リスク尺度が、前記患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の特性から導出され、各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
(ii)示差的リスク尺度を得るために前記複数のリスク尺度の2つ以上を比較する工程であって、前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記患者が、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクがあるとして同定される、比較する工程と、
を含む方法。
[本発明1112]
サードパーティーに1つまたは複数のレポートを送る工程をさらに含む、本発明1111の方法。
[本発明1113]
前記サードパーティーが臨床専門家である、本発明1112の方法。
[本発明1114]
前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、本発明1113の方法。
[本発明1115]
前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、本発明1114の方法。
[本発明1116]
前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記1つまたは複数のレポートが、前記サイケデリック剤を用いた治療を保留することを推奨する、本発明1112〜1115のいずれかの方法。
[本発明1117]
サイケデリック療法のレジメンを患者に提供する方法であって、
(i)2つ以上のリスク尺度を比較する工程により得られる示差的リスク尺度を提供することであって、各リスク尺度が、前記患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の行動特性から導出され、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関し、かつ各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
(ii)前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記サイケデリック療法を保留する工程と、
を含む方法。
[本発明1118]
それを必要とする患者にサイケデリック剤を投与する方法であって、
(i)前記患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の行動特性から導出される1つまたは複数のリスク尺度を得る工程であって、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、得る工程と、
(ii)前記リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を下回る場合、前記サイケデリック剤を投与する工程と、
を含む方法。
[本発明1119]
候補者が高いリスク尺度を有するとの決定を受けて、前記候補者のEMAを促す工程をさらに含む、本発明1099〜1118のいずれかの方法。
[本発明1120]
前記1つまたは複数の行動特性が電話記録から導出される、本発明1099〜1119のいずれかの方法。
[本発明1121]
電話記録から導出される前記1つまたは複数の行動特性が、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新たに追加された交信の回数もしくは頻度、基地局IDの変化の数、またはユニークな基地局IDの数を含む、本発明1120の方法。
[本発明1122]
前記発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1121の方法。
[本発明1123]
前記発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1121の方法。
[本発明1124]
前記1回または複数回のコールの持続時間が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1121の方法。
[本発明1125]
前記1回または複数回のメッセージの長さが、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1121の方法。
[本発明1126]
ユニークな電話番号の数が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1121の方法。
[本発明1127]
前記1つまたは複数の行動特性が、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度を含む、本発明1099〜1126のいずれかの方法。
[本発明1128]
前記1つまたは複数の行動特性が、センサーにより検出される活動性尺度を含む、本発明1099〜1127のいずれかの方法。
[本発明1129]
前記センサーがモバイルデバイスのアンテナである、本発明1128の方法。
[本発明1130]
前記センサーが全地球測位システム(GPS)と通信する、本発明1128または1129の方法。
[本発明1131]
前記活動性尺度が移動性尺度である、本発明1128〜1130のいずれかの方法。
[本発明1132]
高い移動性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1131の方法。
[本発明1133]
前記センサーが加速度計である、本発明1128の方法。
[本発明1134]
前記活動性尺度が運動尺度を含む、本発明1133の方法。
[本発明1135]
運動尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1134の方法。
[本発明1136]
前記センサーが無線ネットワークハブであるかまたはそれと通信する、本発明1129〜1135のいずれかの方法。
[本発明1137]
前記リスク尺度が、言語サンプルから導出される1つまたは複数の言語特性にさらに基づく、本発明1099〜1136のいずれかの方法。
[本発明1138]
前記言語サンプルが、ディジタルプロンプト、アンケート、または臨床医による面接により引き出される、本発明1137の方法。
[本発明1139]
前記言語サンプルが、夢レポート、絵画記述、主題統覚テスト、またはナチュラルテキストリーディングである、本発明1137または1138の方法。
[本発明1140]
前記言語サンプルが受動的取得により得られる、本発明1137〜1139のいずれかの方法。
[本発明1141]
前記言語サンプルがテキストサンプルである、本発明1137〜1140のいずれかの方法。
[本発明1142]
前記言語サンプルがオーディオサンプルである、本発明1137〜1141のいずれかの方法。
[本発明1143]
前記オーディオサンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が、1つまたは複数の音響的特徴を含む、本発明1142の方法。
[本発明1144]
前記1つまたは複数の音響的特徴が、イレギュラーピッチ尺度、ゼロ交差率、尖度エネルギー、HNR、MFCC、およびフレームエネルギーからなる群より選択される、本発明1143の方法。
[本発明1145]
前記オーディオサンプルがテキストに書き起こされる、本発明1142〜1144のいずれかの方法。
[本発明1146]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が意味的一貫性尺度を含む、本発明1137〜1145のいずれかの方法。
[本発明1147]
低い意味的一貫性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、本発明1146の方法。
[本発明1148]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が統語的複雑性尺度を含む、本発明1137〜1147のいずれかの方法。
[本発明1149]
低い統語的複雑性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、本発明1148の方法。
[本発明1150]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が最大語句長尺度を含む、本発明1137〜1149のいずれかの方法。
[本発明1151]
高い最大語句長尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1150の方法。
[本発明1152]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性がレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度を含む、本発明1137〜1151のいずれかの方法。
[本発明1153]
高いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1152の方法。
[本発明1154]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が語漏尺度を含む、本発明1137〜1153のいずれかの方法。
[本発明1155]
高い語漏尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1154の方法。
[本発明1156]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が精神測定尺度を含む、本発明1137〜1155のいずれかの方法。
[本発明1157]
前記精神測定尺度が潜在的抑制である、本発明1156の方法。
[本発明1158]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が思考奔逸尺度を含む、本発明1137〜1157のいずれかの方法。
[本発明1159]
高い思考奔逸尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1158の方法。
[本発明1160]
前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が再帰性尺度を含む、本発明1137〜1159のいずれかの方法。
[本発明1161]
高い再帰性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、本発明1160の方法。
[本発明1162]
前記リスク尺度が前記EMAの結果にさらに基づく、本発明1119〜1161のいずれかの方法。
[本発明1163]
前記リスク尺度が、軽躁病または躁病を誘発または増悪するリスク尺度であり、かつ前記EMAが、軽躁病または躁病を評価するように構成された精神病理アンケートである、本発明1162の方法。
[本発明1164]
前記EMAが、軽躁病/躁病症状チェックリスト(HCL−32)、躁病評価尺度臨床医版(CARS−M)、ヤング躁病評価尺度(YMRS)、またはそれらの等価の変形である、本発明1163の方法。
[本発明1165]
前記リスク尺度が、精神病を誘発または増悪するリスク尺度であり、かつ前記EMAが、精神病を評価するように構成された精神病理アンケートである、本発明1162の方法。
[本発明1166]
前記EMAが、精神病スクリーニングアンケート、STEPI、CBQp、またはそれらの等価の変形である、本発明1165の方法。
[本発明1167]
前記リスク尺度が、機械学習アルゴリズムを用いて決定される、本発明1001〜1166のいずれかの方法。
[本発明1168]
前記リスク尺度が、クラスターモデルを用いて決定される、本発明1001〜1167のいずれかの方法。
[本発明1169]
前記リスク尺度が、参照特性と比べた前記特性の1つまたは複数の変化に基づいて決定される、本発明1001〜1168のいずれかの方法。
[本発明1170]
前記参照特性が、より早い時点に前記患者から得られる、本発明1169の方法。
[本発明1171]
前記参照特性が、あらかじめ決められた閾値である、本発明1169の方法。
[本発明1172]
前記サイケデリック療法が病態の治療のために実施されている、本発明1001〜1171のいずれかの方法。
[本発明1173]
前記病態が慢性病態である、本発明1172の方法。
[本発明1174]
前記病態が炎症関連病態である、本発明1172または1173の方法。
[本発明1175]
前記病態がアルツハイマー病である、本発明1172〜1174のいずれかの方法。
[本発明1176]
前記病態が鬱病である、本発明1172〜1175のいずれかの方法。
[本発明1177]
前記鬱病が、大鬱病、メランコリック鬱病、または非定型鬱病である、本発明1176の方法。
[本発明1178]
前記鬱病が気分変調症である、本発明1176の方法。
[本発明1179]
前記病態が、不安障害、嗜癖、強迫行動障害、またはそれらの症状からなる群より選択される精神障害である、本発明1172または1173の方法。
[本発明1180]
前記サイケデリック療法が、気分の改善またはパフォーマンスの向上のために実施されている、本発明1001〜1171のいずれかの方法。
[本発明1181]
前記サイケデリック療法が、ストレスの治療、不安の治療、嗜癖の治療、鬱病の治療、または強迫行動の治療のために実施されている、本発明1001〜1171のいずれかの方法。
[本発明1182]
前記サイケデリック療法が、患者の精神的ウェルビーイングを改善する治療のために実施されている、本発明1001〜1171のいずれかの方法。
[本発明1183]
前記サイケデリック療法が、精神病理の発生または再発のリスクを低減するために実施されている、本発明1001〜1171のいずれかの方法。
[本発明1184]
前記サイケデリック療法が複合療法の一部であり、前記患者が精神療法で追加的に治療されている、本発明1001〜1183のいずれかの方法。
[本発明1185]
前記精神療法が、行動活性化療法、トーク療法、実存療法、および/または自己実現療法を含む、本発明1184の方法。
[本発明1186]
前記行動活性化療法が鬱病用短期行動活性化(BATD)である、本発明1185の方法。
[本発明1187]
前記複合療法が、専門治療施設で前記患者に提供される、本発明1184〜1186のいずれかの方法。
[本発明1188]
前記病態が神経変性病態である、本発明1172の方法。
[本発明1189]
前記患者が認知評価を受けたことがある、本発明1188の方法。
[本発明1190]
前記患者に認知評価を行う工程をさらに含む、本発明1188の方法。
[本発明1191]
前記認知評価の結果に基づいて治療を中断する工程をさらに含み、ネガティブな結果が、薬剤関連脳機能低下に関連付けられる、本発明1189または1190の方法。
[本発明1192]
前記患者とデバイスとの間の相互作用から導出された行動特性に基づいて治療を中断する工程をさらに含む、本発明1189または1190の方法。
[本発明1193]
前記認知評価が、ミニメンタルステート検査(MMSE)、モントリオール認知評価(MOCA)、およびアルツハイマー病評価尺度−認知下位尺度(ADAS−Cog)からなる群より選択される、本発明1192のいずれかの方法。
[本発明1194]
前記サイケデリック療法が、5−HT 2A レセプターアゴニスト、エンパソジェニック剤、および解離性幻覚剤からなる群より選択される作用物質の投与を含む、本発明1001〜1193のいずれかの方法。
[本発明1195]
前記サイケデリック療法が5−HT 2A レセプターアゴニストの投与を含む、本発明1194の方法。
[本発明1196]
前記5−HT 2A レセプターアゴニストが、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、シロシビン、DOI(±)−1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−アミノプロパンヒドロクロライド、(R)−DOI((R)−1−(2,5−ジメトキシ−4−ヨードフェニル)−2−アミノプロパン)、LA−SS−Az(2’S,4’S)−(+)−9,10−ジデヒドロ−6−メチルエルゴリン−8β−(trans−2,4−ジメチルアゼチジド)、2C−BCB(4−ブロモ−3,6−ジメトキシベンゾシクロブテン−1−イル)メチルアミン)アヤワスカ、3,4,5−トリメトキシフェネチルアミン(メスカリン)、5−メトキシ−N,N−ジメチルトリプタミン(5−meo−DMT)、イボガイン、
Figure 2021500948
の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される、本発明1195の方法。
[本発明1197]
前記サイケデリック剤がエンパソジェニック剤である、本発明1196の方法。
[本発明1198]
前記エンパソジェニック剤が3,4−メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)である、本発明1197の方法。
[本発明1199]
前記サイケデリック剤が解離性幻覚剤である、本発明1194の方法。
[本発明1200]
前記解離性幻覚剤がケタミンまたはエスケタミンである、本発明1199の方法。
[本発明1201]
サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するように構成されたソフトウェアプログラムであって、本発明1001〜1200のいずれかの方法を実施するコンピューター可読命令を含む、ソフトウェアプログラム。
[本発明1202]
サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するように構成されたソフトウェアプログラムであって、
(i)ユーザーから1つまたは複数の言語サンプルおよび/または行動サンプルを得るコンピューター可読命令と、
(ii)前記1つもしくは複数の言語サンプルから1つもしくは複数の言語特性をおよび/または前記1つもしくは複数の行動サンプルから1つもしくは複数の行動特性を導出して、前記1つまたは複数の言語特性および/または行動特性に基づいてリスク尺度を決定するコンピューター可読命令であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、コンピューター可読命令と、
(iii)前記ユーザーおよび/またはサードパーティーに前記リスク尺度を報告するコンピューター可読命令と、
を含む、ソフトウェアプログラム。
[本発明1203]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令をさらに含み、前記情報が、サイケデリック剤の組成、サイケデリック剤の処方量、投与スケジュール、サイケデリック剤の1回投与量、投与頻度、およびサイケデリック剤の累積投与量からなる群より選択される、本発明1202のソフトウェアプログラム。
[本発明1204]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者、臨床医、または前記サードパーティーから情報を受け取るように構成される、本発明1203のソフトウェアプログラム。
[本発明1205]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を記憶および/または報告するようにさらに構成される、本発明1202〜1204のいずれかのソフトウェアプログラム。
[本発明1206]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記患者に報告するように構成される、本発明1205のソフトウェアプログラム。
[本発明1207]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、本発明1205のソフトウェアプログラム。
[本発明1208]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者によるノンコンプライアンスが検出されたら前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、本発明1207のソフトウェアプログラム。
[本発明1209]
サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するコンピューターシステムであって、
(i)1つまたは複数のインプット機構、プロセッサー、1つまたは複数のアウトプット機構、を含むモバイルデバイスと、
(ii)プロセッサー可読のソフトウェアプログラムであって、
(a)前記1つまたは複数のインプット機構を用いて、前記ユーザーから1つまたは複数の言語サンプルおよび/または行動サンプルを得る命令、
(b)前記プロセッサーを用いて、前記1つもしくは複数の言語サンプルから1つもしくは複数の言語特性をおよび/または前記1つもしくは複数の行動サンプルから1つもしくは複数の行動特性を導出して、前記1つまたは複数の言語特性および/または行動特性に基づいてリスク尺度を決定する命令であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、命令、ならびに
(c)前記1つまたは複数のアウトプット機構を用いて、前記ユーザーおよび/またはサードパーティーに前記リスク尺度を報告する命令、
を含むソフトウェアプログラムと、
を含むコンピューターシステム。
[本発明1210]
前記ソフトウェアプログラムが、前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令をさらに含み、前記情報が、サイケデリック剤の組成、サイケデリック剤の処方量、投与スケジュール、サイケデリック剤の1回投与量、投与頻度、およびサイケデリック剤の累積投与量からなる群より選択される、本発明1209のコンピューターシステム。
[本発明1211]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する前記情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者、臨床医、または前記サードパーティーから情報を受け取るように構成される、本発明1210のコンピューターシステム。
[本発明1212]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する前記情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を記憶および/または報告するようにさらに構成される、本発明1209〜1211のいずれかのコンピューターシステム。
[本発明1213]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する前記情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記患者に報告するように構成される、本発明1212のコンピューターシステム。
[本発明1214]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、本発明1213のコンピューターシステム。
[本発明1215]
前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者によるノンコンプライアンスが検出されたら前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、本発明1214のコンピューターシステム。
[本発明1216]
精神療法アプリケーションをさらに含み、前記精神療法アプリケーションが、前記患者または候補者に精神療法を提供するように構成される、本発明1201〜1208のいずれかのソフトウェアプログラムまたは本発明1209〜1215のいずれかのコンピューターシステム。
[本発明1217]
前記精神療法が遠隔医療を介して提供される、本発明1216のソフトウェアプログラムまたはコンピューターシステム。
[本発明1218]
前記精神療法が行動活性化療法である、本発明1216または1217のソフトウェアプログラムまたはコンピューターシステム。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明、実施例、図面、および特許請求の範囲から明らかになるであろう。

Claims (218)

  1. サイケデリック剤を用いた治療に対する候補者をスクリーニングする方法であって、
    (i)治療候補者から言語サンプルを得る工程であって、前記候補者がサイケデリック剤を用いた治療を始めていない、得る工程と、
    (ii)前記言語サンプルから1つまたは複数の言語特性を導出する工程と、
    (iii)前記1つまたは複数の言語特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
    を含む方法。
  2. サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記サードパーティーが臨床専門家である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、請求項2に記載の方法。
  6. 前記レポートが、前記サイケデリック療法の指示または実施の決定を通知する、請求項2〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記レポートが、前記サイケデリック療法の投与レジメンを通知する、請求項2〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記候補者が、妄想様観念、妄想性パーソナリティー障害、パーソナリティー障害、知的能力障害、または双極性障害を有する可能性も発症する可能性もないとして特徴付けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 妄想様観念、妄想性パーソナリティー障害、パーソナリティー障害、知的能力障害、または双極性障害を有するまたは発症する可能性について候補者をスクリーニングする工程をさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  10. サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクを低減する方法であって、
    (i)サイケデリック剤を用いた治療を受けている前記患者から言語サンプルを得る工程と、
    (ii)前記言語サンプルの1つまたは複数の特性を導出する工程と、
    (iii)前記1つまたは複数の特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
    (iv)前記リスク尺度に基づいて、前記サイケデリック剤を用いた治療を保留するかどうかを推奨する工程と、
    を含む方法。
  11. サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記サードパーティーが臨床専門家である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、請求項11に記載の方法。
  15. サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価する方法であって、
    (i)複数のリスク尺度を提供する工程であって、各リスク尺度が、前記患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の特性から導出され、各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
    (ii)示差的リスク尺度を得るために前記複数のリスク尺度の2つ以上を比較する工程であって、前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記患者が、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクがあるとして同定される、比較する工程と、
    を含む方法。
  16. サードパーティーに1つまたは複数のレポートを送る工程をさらに含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記サードパーティーが臨床専門家である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、請求項17に記載の方法。
  19. 前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、請求項18に記載の方法。
  20. 前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記1つまたは複数のレポートが、前記サイケデリック剤を用いた治療を保留することを推奨する、請求項19に記載の方法。
  21. サイケデリック療法のレジメンを患者に提供する方法であって、
    (i)2つ以上のリスク尺度を比較することにより得られる示差的リスク尺度を提供する工程であって、各リスク尺度が、前記患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の言語特性から導出され、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関し、かつ各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
    (ii)前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記サイケデリック療法を保留する工程と、
    を含む方法。
  22. 前記患者が、前記サイケデリック剤に伴う1つまたは複数の悪影響に関してスクリーニングされており、前記1つまたは複数の悪影響が、離人感、解離、現実感喪失、幻覚発現剤または精神活性剤の乱用、幻覚発現剤使用障害、幻覚発現剤誘発障害、高リスク行動、および躁病からなる群より選択される、請求項10〜21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記サイケデリック剤に伴う1つまたは複数の悪影響に関して前記患者をスクリーニングする工程をさらに含み、前記1つまたは複数の悪影響が、離人感、解離、現実感喪失、幻覚発現剤または精神活性剤の乱用、幻覚発現剤使用障害、幻覚発現剤誘発障害、高リスク行動、および躁病からなる群より選択される、請求項10〜21のいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記患者が前記1つまたは複数の悪影響を経験していないと前記スクリーニングにより示される場合、前記サイケデリック剤を投与する工程をさらに含む、請求項22または23に記載の方法。
  25. 前記サイケデリック剤に対するコンプライアンス尺度またはその乱用尺度を評価する工程をさらに含む、請求項10〜24のいずれか一項に記載の方法。
  26. 前記サイケデリック剤に対する前記コンプライアンス尺度またはその乱用尺度がバイオマーカーから導出される、請求項25に記載の方法。
  27. 前記サイケデリック剤を用いた前記患者の再治療の頻度を決定する工程をさらに含み、前記再治療の頻度が、
    (i)前記サイケデリック剤に対する前記患者のポジティブな治療反応に相関する効能尺度を提供することと、
    (ii)ストレスまたは精神病理を伴う疾患状態を誘発または増悪するリスクに相関するリスク尺度を提供することと、
    (iii)工程(i)および(ii)に基づいて、前記サイケデリック剤を用いた再治療の頻度を決定することであって、前記効能尺度および/または前記リスク尺度が臨床評価からのアウトプットである、決定することと、
    により決定される、請求項10〜26のいずれか一項に記載の方法。
  28. サイケデリック剤を用いた患者の再治療の頻度を決定する方法であって、
    (i)前記サイケデリック剤に対する前記患者のポジティブな治療反応に相関する効能尺度を提供する工程と、
    (ii)ストレスまたは精神病理を伴う疾患状態を誘発または増悪するリスクに相関するリスク尺度を提供する工程と、
    (iii)前記効能尺度および前記リスク尺度に基づいて、前記サイケデリック剤を用いた再治療の頻度を決定する工程であって、前記効能尺度および/または前記リスク尺度が臨床評価からのアウトプットである、決定する工程と、
    を含む方法。
  29. それについて患者が治療を受けているかまたは以前に治療を受けたことがある疾患または障害に対して患者を再治療するまたは患者に再投与する方法であって、
    (i)前記患者において病態の1つまたは複数の症状の増加を検出する工程であって、前記患者が、言語特性、行動特性、および/またはバイオマーカーを得るためのディジタル臨床評価を受けたことがある、検出する工程と、
    (ii)前記病態に対して前記患者を再治療するまたは前記患者に再投与する工程と、
    を含む方法。
  30. 前記病態がメンタルヘルスの悪化を伴う、請求項29に記載の方法。
  31. 前記臨床評価の1つまたは複数の因子が、言語特性、行動特性、および/またはバイオマーカーを含む、請求項27または28に記載の方法。
  32. 前記再治療の頻度が2週間に1回〜年1回である、請求項30または31に記載の方法。
  33. 1つまたは複数の行動特性、言語特性、および/またはバイオマーカーに基づいて、前記サイケデリック剤を用いた治療の用量および/または頻度を調整する工程をさらに含む、請求項10〜26のいずれか一項に記載の方法。
  34. それを必要とする患者にサイケデリック剤を投与する方法であって、
    (i)前記患者から得られた言語サンプルの1つまたは複数の言語特性から導出される1つまたは複数のリスク尺度を得る工程であって、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、得る工程と、
    (ii)前記リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を下回る場合、前記サイケデリック剤を投与する工程と、
    を含む方法。
  35. 投与を受けた患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響を特徴付ける方法であって、
    (i)前記患者から言語サンプルを得る工程と、
    (ii)前記言語サンプルの1つまたは複数の言語特性を提供する工程と、
    (ii)前記1つまたは複数の言語特性に基づいてサイケデリック影響尺度を決定する工程であって、前記サイケデリック影響尺度が、前記患者の知覚に及ぼす前記サイケデリック化合物の影響に相関する、決定する工程と、
    を含む方法。
  36. 候補者が高いリスク尺度を有するとの決定を受けて、前記候補者の生態学的瞬間評価(EMA)を促す工程をさらに含む、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 前記言語サンプルが、ディジタルプロンプト、アンケート、または臨床医による面接により引き出される、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 前記言語サンプルが、夢レポート、絵画記述、主題統覚テスト、またはナチュラルテキストリーディングである、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記言語サンプルが受動的取得により得られる、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記言語サンプルがテキストサンプルである、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記言語サンプルがオーディオサンプルである、請求項1〜40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記オーディオサンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が、1つまたは複数の音響的特徴を含む、請求項41に記載の方法。
  43. 前記1つまたは複数の音響的特徴が、イレギュラーピッチ尺度、ゼロ交差率、尖度エネルギー、調波対雑音比(HNR)、メル周波数ケプストラム係数(MFCC)、およびフレームエネルギーからなる群より選択される、請求項42に記載の方法。
  44. 前記オーディオサンプルがテキストに書き起こされる、請求項41〜43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記言語サンプルが、前記1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が意味的一貫性尺度を含む、請求項1〜44のいずれか一項に記載の方法。
  46. 低い意味的一貫性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、請求項45に記載の方法。
  47. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が統語的複雑性尺度を含む、請求項1〜46のいずれか一項に記載の方法。
  48. 低い統語的複雑性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、請求項41に記載の方法。
  49. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が最大語句長尺度を含む、請求項1〜48のいずれか一項に記載の方法。
  50. 低い最大語句長尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、請求項49に記載の方法。
  51. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性がレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度を含む、請求項1〜50のいずれか一項に記載の方法。
  52. 高いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関し、および/または低いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、請求項51に記載の方法。
  53. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が語漏尺度を含む、請求項1〜52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 高い語漏尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項53に記載の方法。
  55. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が精神測定尺度を含む、請求項1〜54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 前記精神測定尺度が潜在的抑制である、請求項55に記載の方法。
  57. 低い潜在的抑制尺度が、精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項56に記載の方法。
  58. 前記言語サンプルが、スピーチグラフ属性を導出するために分析される、請求項1〜57のいずれか一項に記載の方法。
  59. 前記スピーチグラフ属性が機械学習アルゴリズムにインプットされる、請求項58に記載の方法。
  60. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が思考奔逸尺度を含む、請求項1〜59のいずれか一項に記載の方法。
  61. 高い思考奔逸尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項60に記載の方法。
  62. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が再帰性尺度を含む、請求項1〜61のいずれか一項に記載の方法。
  63. 高い再帰性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項62に記載の方法。
  64. 前記リスク尺度が1つまたは複数の行動特性にさらに基づく、請求項1〜63のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記1つまたは複数の行動特性が電話記録から導出される、請求項64に記載の方法。
  66. 電話記録から導出される前記1つまたは複数の行動特性が、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新たに追加された交信の回数もしくは頻度、基地局IDの変化の数、またはユニークな基地局IDの数を含む、請求項65に記載の方法。
  67. 発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項66に記載の方法。
  68. 発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項66または67に記載の方法。
  69. 1回または複数回のコールの持続時間が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項66〜68のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記1回または複数回のメッセージの長さが、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項66〜69のいずれか一項に記載の方法。
  71. ユニークな電話番号の数が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項66〜70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記1つまたは複数の行動特性が、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度を含む、請求項1〜71のいずれか一項に記載の方法。
  73. 前記1つまたは複数の行動特性が、センサーにより検出される活動性尺度を含む、請求項1〜72のいずれか一項に記載の方法。
  74. 前記センサーがモバイルデバイスのアンテナである、請求項73に記載の方法。
  75. 前記センサーが全地球測位システム(GPS)と通信する、請求項73または74に記載の方法。
  76. 前記活動性尺度が移動性尺度である、請求項73〜75のいずれか一項に記載の方法。
  77. 高い移動性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項76に記載の方法。
  78. 前記センサーが加速度計である、請求項73に記載の方法。
  79. 前記活動性尺度が運動尺度を含む、請求項78に記載の方法。
  80. 運動尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項79に記載の方法。
  81. 前記1つまたは複数の行動特性が、睡眠の頻度、持続時間、または質から導出される、請求項64に記載の方法。
  82. 前記睡眠の頻度、持続時間、または質の尺度が、光曝露の頻度および/または持続時間から導出される、請求項81に記載の尺度。
  83. 前記1つまたは複数の行動特性が、
    (a)タイピングのスピード、ならびに/または
    (b)スワイプ、タップ、およびキーストロークイベントからなる群より選択される1つもしくは複数の人−コンピューター間相互作用
    から導出される、請求項64に記載の方法。
  84. 前記センサーが無線ネットワークハブであるかまたはそれと通信する、請求項73〜83のいずれか一項に記載の方法。
  85. 前記リスク尺度がEMAの結果にさらに基づく、請求項36〜84のいずれか一項に記載の方法。
  86. 前記リスク尺度が、軽躁病または躁病を誘発または増悪するリスクを意味し、かつ前記EMAが、軽躁病または躁病を評価するように構成された精神病理アンケートである、請求項85に記載の方法。
  87. 前記EMAが、軽躁病/躁病症状チェックリスト(HCL−32)、躁病評価尺度臨床医版(CARS−M)、ヤング躁病評価尺度(YMRS)、またはそれらの等価の変形である、請求項86に記載の方法。
  88. 前記リスク尺度が、精神病を誘発または増悪するリスクを意味し、かつ前記EMAが、精神病を評価するように構成された精神病理アンケートである、請求項85に記載の方法。
  89. 前記EMAが、精神病スクリーニングアンケート、統合失調症テストおよび早期精神病指標(STEPI)、精神病用認知バイアスアンケート(CBQp)、またはそれらの等価の変形である、請求項88に記載の方法。
  90. 投与を受けた患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響を特徴付ける方法であって、
    (i)前記患者から言語サンプルを得る工程と、
    (ii)前記言語サンプルの1つまたは複数の言語特性を提供する工程と、
    (ii)前記1つまたは複数の言語特性に基づいてサイケデリック影響尺度を決定する工程であって、前記サイケデリック影響尺度が、前記患者の知覚に及ぼすサイケデリック療法の影響に相関する、決定する工程と、
    を含む方法。
  91. 前記患者の知覚に及ぼすサイケデリック剤の影響に基づいた通知を提供する工程をさらに含む、請求項90に記載の方法。
  92. 前記サイケデリック剤が入院患者ベースで投与される、請求項90または91に記載の方法。
  93. 前記サイケデリック剤が知覚可能用量で投与される、請求項92に記載の方法。
  94. 前記サイケデリック剤が外来患者ベースで投与される、請求項92または93に記載の方法。
  95. 前記サイケデリック剤が閾下知覚可能用量で投与される、請求項94に記載の方法。
  96. 前記通知が、監督下の施設から前記患者をいつ退院させるかの臨床医の判断を通知する、請求項90〜95のいずれか一項に記載の方法。
  97. 前記言語サンプルが、前記1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が、サイケデリック剤の影響に関連する1つまたは複数の概念への意味的近接性尺度を含む、請求項90〜96のいずれか一項に記載の方法。
  98. サイケデリック剤の影響に関連する1つまたは複数の局面への意味的近接性尺度が、前記患者の知覚に及ぼす前記サイケデリック療法の影響と正に相関する、請求項97に記載の方法。
  99. サイケデリック剤を用いた治療に対する候補者をスクリーニングする方法であって、
    (i)前記候補者から行動サンプルを得る工程であって、前記候補者が、サイケデリック剤を用いた治療を始めていない、得る工程と、
    (ii)前記行動サンプルから1つまたは複数の行動特性を導出する工程と、
    (iii)前記1つまたは複数の行動特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
    を含む方法。
  100. サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、請求項99に記載の方法。
  101. 前記サードパーティーが臨床専門家である、請求項100に記載の方法。
  102. 前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、請求項101に記載の方法。
  103. 前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、請求項100に記載の方法。
  104. 前記レポートが、前記サイケデリック療法の指示または実施の決定を通知する、請求項100〜103のいずれか一項に記載の方法。
  105. 前記レポートが、前記サイケデリック療法の投与レジメンを通知する、請求項100〜104のいずれか一項に記載の方法。
  106. サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病の発症リスクを低減する方法であって、
    (i)サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者から行動サンプルを得る工程と、
    (ii)前記行動サンプルの1つまたは複数の特性を導出する工程と、
    (iii)前記1つまたは複数の特性に基づいてリスク尺度を決定する工程であって、前記リスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、決定する工程と、
    (iv)前記リスク尺度に基づいて、サイケデリック剤を用いた治療を保留するかどうかを推奨する工程と、
    を含む方法。
  107. サードパーティーにレポートを送る工程をさらに含む、請求項106に記載の方法。
  108. 前記サードパーティーが臨床専門家である、請求項107に記載の方法。
  109. 前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、請求項108に記載の方法。
  110. 前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、請求項109に記載の方法。
  111. サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価する方法であって、
    (i)複数のリスク尺度を提供する工程であって、各リスク尺度が、前記患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の特性から導出され、各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
    (ii)示差的リスク尺度を得るために前記複数のリスク尺度の2つ以上を比較する工程であって、前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記患者が、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクがあるとして同定される、比較する工程と、
    を含む方法。
  112. サードパーティーに1つまたは複数のレポートを送る工程をさらに含む、請求項111に記載の方法。
  113. 前記サードパーティーが臨床専門家である、請求項112に記載の方法。
  114. 前記臨床専門家が、医師、薬剤師、管理専門家、看護師、サポート専門家、または介護者である、請求項113に記載の方法。
  115. 前記サードパーティーがコンピューティングプラットフォームである、請求項114に記載の方法。
  116. 前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記1つまたは複数のレポートが、前記サイケデリック剤を用いた治療を保留することを推奨する、請求項112〜115のいずれか一項に記載の方法。
  117. サイケデリック療法のレジメンを患者に提供する方法であって、
    (i)2つ以上のリスク尺度を比較する工程により得られる示差的リスク尺度を提供することであって、各リスク尺度が、前記患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の行動特性から導出され、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関し、かつ各リスク尺度が、異なる治療時点に関連付けられる、提供する工程と、
    (ii)前記示差的リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を超える場合、前記サイケデリック療法を保留する工程と、
    を含む方法。
  118. それを必要とする患者にサイケデリック剤を投与する方法であって、
    (i)前記患者から得られた行動サンプルの1つまたは複数の行動特性から導出される1つまたは複数のリスク尺度を得る工程であって、前記1つまたは複数のリスク尺度が、前記患者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、得る工程と、
    (ii)前記リスク尺度が、あらかじめ決められた閾値を下回る場合、前記サイケデリック剤を投与する工程と、
    を含む方法。
  119. 候補者が高いリスク尺度を有するとの決定を受けて、前記候補者のEMAを促す工程をさらに含む、請求項99〜118のいずれか一項に記載の方法。
  120. 前記1つまたは複数の行動特性が電話記録から導出される、請求項99〜119のいずれか一項に記載の方法。
  121. 電話記録から導出される前記1つまたは複数の行動特性が、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度、着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度、発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比、1回もしくは複数回のコールの持続時間、1回もしくは複数回のメッセージの長さ、新たに追加された交信の回数もしくは頻度、基地局IDの変化の数、またはユニークな基地局IDの数を含む、請求項120に記載の方法。
  122. 前記発信コールまたは発信メッセージの回数または頻度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項121に記載の方法。
  123. 前記発信コールもしくは発信メッセージの回数もしくは頻度と着信コールもしくは着信メッセージの回数もしくは頻度との比が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項121に記載の方法。
  124. 前記1回または複数回のコールの持続時間が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項121に記載の方法。
  125. 前記1回または複数回のメッセージの長さが、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項121に記載の方法。
  126. ユニークな電話番号の数が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項121に記載の方法。
  127. 前記1つまたは複数の行動特性が、モバイルデバイススクリーンがオンになる場合の回数または頻度を含む、請求項99〜126のいずれか一項に記載の方法。
  128. 前記1つまたは複数の行動特性が、センサーにより検出される活動性尺度を含む、請求項99〜127のいずれか一項に記載の方法。
  129. 前記センサーがモバイルデバイスのアンテナである、請求項128に記載の方法。
  130. 前記センサーが全地球測位システム(GPS)と通信する、請求項128または129に記載の方法。
  131. 前記活動性尺度が移動性尺度である、請求項128〜130のいずれか一項に記載の方法。
  132. 高い移動性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項131に記載の方法。
  133. 前記センサーが加速度計である、請求項128に記載の方法。
  134. 前記活動性尺度が運動尺度を含む、請求項133に記載の方法。
  135. 運動尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項134に記載の方法。
  136. 前記センサーが無線ネットワークハブであるかまたはそれと通信する、請求項129〜135のいずれか一項に記載の方法。
  137. 前記リスク尺度が、言語サンプルから導出される1つまたは複数の言語特性にさらに基づく、請求項99〜136のいずれか一項に記載の方法。
  138. 前記言語サンプルが、ディジタルプロンプト、アンケート、または臨床医による面接により引き出される、請求項137に記載の方法。
  139. 前記言語サンプルが、夢レポート、絵画記述、主題統覚テスト、またはナチュラルテキストリーディングである、請求項137または138に記載の方法。
  140. 前記言語サンプルが受動的取得により得られる、請求項137〜139のいずれか一項に記載の方法。
  141. 前記言語サンプルがテキストサンプルである、請求項137〜140のいずれか一項に記載の方法。
  142. 前記言語サンプルがオーディオサンプルである、請求項137〜141のいずれか一項に記載の方法。
  143. 前記オーディオサンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が、1つまたは複数の音響的特徴を含む、請求項142に記載の方法。
  144. 前記1つまたは複数の音響的特徴が、イレギュラーピッチ尺度、ゼロ交差率、尖度エネルギー、HNR、MFCC、およびフレームエネルギーからなる群より選択される、請求項143に記載の方法。
  145. 前記オーディオサンプルがテキストに書き起こされる、請求項142〜144のいずれか一項に記載の方法。
  146. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が意味的一貫性尺度を含む、請求項137〜145のいずれか一項に記載の方法。
  147. 低い意味的一貫性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、請求項146に記載の方法。
  148. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が統語的複雑性尺度を含む、請求項137〜147のいずれか一項に記載の方法。
  149. 低い統語的複雑性尺度が、精神病の発症リスクと正に相関する、請求項148に記載の方法。
  150. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が最大語句長尺度を含む、請求項137〜149のいずれか一項に記載の方法。
  151. 高い最大語句長尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項150に記載の方法。
  152. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性がレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度を含む、請求項137〜151のいずれか一項に記載の方法。
  153. 高いレキシコン広さ尺度またはレキシコン深さ尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項152に記載の方法。
  154. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が語漏尺度を含む、請求項137〜153のいずれか一項に記載の方法。
  155. 高い語漏尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項154に記載の方法。
  156. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が精神測定尺度を含む、請求項137〜155のいずれか一項に記載の方法。
  157. 前記精神測定尺度が潜在的抑制である、請求項156に記載の方法。
  158. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が思考奔逸尺度を含む、請求項137〜157のいずれか一項に記載の方法。
  159. 高い思考奔逸尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項158に記載の方法。
  160. 前記言語サンプルが、1つまたは複数の言語特性を導出するために分析され、前記1つまたは複数の言語特性が再帰性尺度を含む、請求項137〜159のいずれか一項に記載の方法。
  161. 高い再帰性尺度が、軽躁病または躁病の発症リスクと正に相関する、請求項160に記載の方法。
  162. 前記リスク尺度が前記EMAの結果にさらに基づく、請求項119〜161のいずれか一項に記載の方法。
  163. 前記リスク尺度が、軽躁病または躁病を誘発または増悪するリスク尺度であり、かつ前記EMAが、軽躁病または躁病を評価するように構成された精神病理アンケートである、請求項162に記載の方法。
  164. 前記EMAが、軽躁病/躁病症状チェックリスト(HCL−32)、躁病評価尺度臨床医版(CARS−M)、ヤング躁病評価尺度(YMRS)、またはそれらの等価の変形である、請求項163に記載の方法。
  165. 前記リスク尺度が、精神病を誘発または増悪するリスク尺度であり、かつ前記EMAが、精神病を評価するように構成された精神病理アンケートである、請求項162に記載の方法。
  166. 前記EMAが、精神病スクリーニングアンケート、STEPI、CBQp、またはそれらの等価の変形である、請求項165に記載の方法。
  167. 前記リスク尺度が、機械学習アルゴリズムを用いて決定される、請求項1〜166のいずれか一項に記載の方法。
  168. 前記リスク尺度が、クラスターモデルを用いて決定される、請求項1〜167のいずれか一項に記載の方法。
  169. 前記リスク尺度が、参照特性と比べた前記特性の1つまたは複数の変化に基づいて決定される、請求項1〜168のいずれか一項に記載の方法。
  170. 前記参照特性が、より早い時点に前記患者から得られる、請求項169に記載の方法。
  171. 前記参照特性が、あらかじめ決められた閾値である、請求項169に記載の方法。
  172. 前記サイケデリック療法が病態の治療のために実施されている、請求項1〜171のいずれか一項に記載の方法。
  173. 前記病態が慢性病態である、請求項172に記載の方法。
  174. 前記病態が炎症関連病態である、請求項172または173に記載の方法。
  175. 前記病態がアルツハイマー病である、請求項172〜174のいずれか一項に記載の方法。
  176. 前記病態が鬱病である、請求項172〜175のいずれか一項に記載の方法。
  177. 前記鬱病が、大鬱病、メランコリック鬱病、または非定型鬱病である、請求項176に記載の方法。
  178. 前記鬱病が気分変調症である、請求項176に記載の方法。
  179. 前記病態が、不安障害、嗜癖、強迫行動障害、またはそれらの症状からなる群より選択される精神障害である、請求項172または173に記載の方法。
  180. 前記サイケデリック療法が、気分の改善またはパフォーマンスの向上のために実施されている、請求項1〜171のいずれか一項に記載の方法。
  181. 前記サイケデリック療法が、ストレスの治療、不安の治療、嗜癖の治療、鬱病の治療、または強迫行動の治療のために実施されている、請求項1〜171のいずれか一項に記載の方法。
  182. 前記サイケデリック療法が、患者の精神的ウェルビーイングを改善する治療のために実施されている、請求項1〜171のいずれか一項に記載の方法。
  183. 前記サイケデリック療法が、精神病理の発生または再発のリスクを低減するために実施されている、請求項1〜171のいずれか一項に記載の方法。
  184. 前記サイケデリック療法が複合療法の一部であり、前記患者が精神療法で追加的に治療されている、請求項1〜183のいずれか一項に記載の方法。
  185. 前記精神療法が、行動活性化療法、トーク療法、実存療法、および/または自己実現療法を含む、請求項184に記載の方法。
  186. 前記行動活性化療法が鬱病用短期行動活性化(BATD)である、請求項185に記載の方法。
  187. 前記複合療法が、専門治療施設で前記患者に提供される、請求項184〜186のいずれか一項に記載の方法。
  188. 前記病態が神経変性病態である、請求項172に記載の方法。
  189. 前記患者が認知評価を受けたことがある、請求項188に記載の方法。
  190. 前記患者に認知評価を行う工程をさらに含む、請求項188に記載の方法。
  191. 前記認知評価の結果に基づいて治療を中断する工程をさらに含み、ネガティブな結果が、薬剤関連脳機能低下に関連付けられる、請求項189または190に記載の方法。
  192. 前記患者とデバイスとの間の相互作用から導出された行動特性に基づいて治療を中断する工程をさらに含む、請求項189または190に記載の方法。
  193. 前記認知評価が、ミニメンタルステート検査(MMSE)、モントリオール認知評価(MOCA)、およびアルツハイマー病評価尺度−認知下位尺度(ADAS−Cog)からなる群より選択される、請求項192のいずれか一項に記載の方法。
  194. 前記サイケデリック療法が、5−HT2Aレセプターアゴニスト、エンパソジェニック剤、および解離性幻覚剤からなる群より選択される作用物質の投与を含む、請求項1〜193のいずれか一項に記載の方法。
  195. 前記サイケデリック療法が5−HT2Aレセプターアゴニストの投与を含む、請求項194に記載の方法。
  196. 前記5−HT2Aレセプターアゴニストが、リゼルギン酸ジエチルアミド(LSD)、シロシビン、DOI(±)−1−(2,5−ジメトキシフェニル)−2−アミノプロパンヒドロクロライド、(R)−DOI((R)−1−(2,5−ジメトキシ−4−ヨードフェニル)−2−アミノプロパン)、LA−SS−Az(2’S,4’S)−(+)−9,10−ジデヒドロ−6−メチルエルゴリン−8β−(trans−2,4−ジメチルアゼチジド)、2C−BCB(4−ブロモ−3,6−ジメトキシベンゾシクロブテン−1−イル)メチルアミン)アヤワスカ、3,4,5−トリメトキシフェネチルアミン(メスカリン)、5−メトキシ−N,N−ジメチルトリプタミン(5−meo−DMT)、イボガイン、
    Figure 2021500948
    の化合物、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される、請求項195に記載の方法。
  197. 前記サイケデリック剤がエンパソジェニック剤である、請求項196に記載の方法。
  198. 前記エンパソジェニック剤が3,4−メチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)である、請求項197に記載の方法。
  199. 前記サイケデリック剤が解離性幻覚剤である、請求項194に記載の方法。
  200. 前記解離性幻覚剤がケタミンまたはエスケタミンである、請求項199に記載の方法。
  201. サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するように構成されたソフトウェアプログラムであって、請求項1〜200のいずれか一項に記載の方法を実施するコンピューター可読命令を含む、ソフトウェアプログラム。
  202. サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するように構成されたソフトウェアプログラムであって、
    (i)ユーザーから1つまたは複数の言語サンプルおよび/または行動サンプルを得るコンピューター可読命令と、
    (ii)前記1つもしくは複数の言語サンプルから1つもしくは複数の言語特性をおよび/または前記1つもしくは複数の行動サンプルから1つもしくは複数の行動特性を導出して、前記1つまたは複数の言語特性および/または行動特性に基づいてリスク尺度を決定するコンピューター可読命令であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、コンピューター可読命令と、
    (iii)前記ユーザーおよび/またはサードパーティーに前記リスク尺度を報告するコンピューター可読命令と、
    を含む、ソフトウェアプログラム。
  203. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令をさらに含み、前記情報が、サイケデリック剤の組成、サイケデリック剤の処方量、投与スケジュール、サイケデリック剤の1回投与量、投与頻度、およびサイケデリック剤の累積投与量からなる群より選択される、請求項202に記載のソフトウェアプログラム。
  204. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者、臨床医、または前記サードパーティーから情報を受け取るように構成される、請求項203に記載のソフトウェアプログラム。
  205. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を記憶および/または報告するようにさらに構成される、請求項202〜204のいずれか一項に記載のソフトウェアプログラム。
  206. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記患者に報告するように構成される、請求項205に記載のソフトウェアプログラム。
  207. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、請求項205に記載のソフトウェアプログラム。
  208. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者によるノンコンプライアンスが検出されたら前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、請求項207に記載のソフトウェアプログラム。
  209. サイケデリック剤を用いた治療を受けている患者またはサイケデリック剤を用いた治療に対する候補者において、精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクを評価するコンピューターシステムであって、
    (i)1つまたは複数のインプット機構、プロセッサー、1つまたは複数のアウトプット機構、を含むモバイルデバイスと、
    (ii)プロセッサー可読のソフトウェアプログラムであって、
    (a)前記1つまたは複数のインプット機構を用いて、前記ユーザーから1つまたは複数の言語サンプルおよび/または行動サンプルを得る命令、
    (b)前記プロセッサーを用いて、前記1つもしくは複数の言語サンプルから1つもしくは複数の言語特性をおよび/または前記1つもしくは複数の行動サンプルから1つもしくは複数の行動特性を導出して、前記1つまたは複数の言語特性および/または行動特性に基づいてリスク尺度を決定する命令であって、前記リスク尺度が、前記候補者において精神病、軽躁病、または躁病を誘発または増悪するリスクに相関する、命令、ならびに
    (c)前記1つまたは複数のアウトプット機構を用いて、前記ユーザーおよび/またはサードパーティーに前記リスク尺度を報告する命令、
    を含むソフトウェアプログラムと、
    を含むコンピューターシステム。
  210. 前記ソフトウェアプログラムが、前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取るコンピューター可読命令をさらに含み、前記情報が、サイケデリック剤の組成、サイケデリック剤の処方量、投与スケジュール、サイケデリック剤の1回投与量、投与頻度、およびサイケデリック剤の累積投与量からなる群より選択される、請求項209に記載のコンピューターシステム。
  211. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する前記情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者、臨床医、または前記サードパーティーから情報を受け取るように構成される、請求項210に記載のコンピューターシステム。
  212. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する前記情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を記憶および/または報告するようにさらに構成される、請求項209〜211のいずれか一項に記載のコンピューターシステム。
  213. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する前記情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記患者に報告するように構成される、請求項212に記載のコンピューターシステム。
  214. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、請求項213に記載のコンピューターシステム。
  215. 前記サイケデリック剤を用いた治療に関する情報を受け取る前記コンピューター可読命令が、前記患者によるノンコンプライアンスが検出されたら前記情報の全部または一部を前記サードパーティーに報告するように構成される、請求項214に記載のコンピューターシステム。
  216. 精神療法アプリケーションをさらに含み、前記精神療法アプリケーションが、前記患者または候補者に精神療法を提供するように構成される、請求項201〜208のいずれか一項に記載のソフトウェアプログラムまたは請求項209〜215のいずれか一項に記載のコンピューターシステム。
  217. 前記精神療法が遠隔医療を介して提供される、請求項216に記載のソフトウェアプログラムまたはコンピューターシステム。
  218. 前記精神療法が行動活性化療法である、請求項216または217に記載のソフトウェアプログラムまたはコンピューターシステム。
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