JP2021197538A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本発明の実施形態を列記して説明する。
本発明の一実施形態に係る半導体装置は、フローティングゲートを有するpチャネル型MOSトランジスタと、前記pチャネル型MOSトランジスタに接続され、前記pチャネル型MOSトランジスタと出力ノードを共有するnチャネル型MOSトランジスタとを含み、一対の前記pチャネル型MOSトランジスタと前記nチャネル型MOSトランジスタとが1ビットのセル単位を形成している。
また、nチャネル型MOSトランジスタ(n−MOSトランジスタ)がリードトランジスタとして使用されており、p−MOSトランジスタと出力ノードを共有している。したがって、n−MOSトランジスタのソース側端子の電位が0Vの状態でn−MOSトランジスタをオンさせることによって、p−MOSトランジスタのドレイン側の電位を0Vにすることができる。そのため、p−MOSトランジスタのソース側に印加する電圧が比較的低くても、p−MOSトランジスタのソース−ドレイン間に高電界をかけることができ、p−MOSトランジスタのフローティングゲートに電子を注入することができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、複数の前記セル単位が、行列状に配列されており、前記複数のセル単位は、第1方向に沿う第1行に配列された複数の第1セル単位と、前記第1方向に沿い、前記第1行に隣り合う第2行に配列された複数の第2セル単位とを含み、前記第1セル単位の前記nチャネル型MOSトランジスタと、前記第2セル単位の前記nチャネル型MOSトランジスタとが互いに隣り合っていてもよい。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記複数のセル単位が、キロビットオーダの容量を有するメモリセルアレイを形成していてもよい。
このように、メモリセルアレイがキロビットオーダ以下である場合、従来はメモリ面積において周辺回路が占める割合が高かった。これに対し、本発明の実施形態のように、メモリ面積における占有率が高い周辺回路を省略するか、小さくすることができれば、メモリ面積の縮小化が顕著となる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、前記複数のセル単位の各前記nチャネル型MOSトランジスタに共通に接続されたゲートラインを含んでいてもよい。
この構成によれば、複数のセル単位から一括して情報を読み出すことができる。
本発明の一実施形態に係る半導体装置では、複数の前記セル単位が、16ビット〜512ビットのメモリセルアレイとして配列されており、前記セル単位に関連する周辺回路を含み、前記セル単位および前記周辺回路の総面積に対する前記周辺回路の面積が、10%〜60%であってもよい。
<本発明の実施形態の詳細な説明>
次に、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
[メモリセル6の平面構造]
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置1の模式的な斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係る半導体装置1の全体構成を示すブロック図である。図2では、図面のスペースの制約から、行列状のメモリセル6の一部の行および列を省略し、省略した部分を「・・・」で示している。
図2を参照して、メモリ領域2は、メモリアレイ4と、周辺回路5とを含んでいてもよい。
メモリセル6は、図2でハッチングが付されたセル単位7が行列状(=m×n)に配列されることによって形成されている。この実施形態では、メモリセル6は、たとえば、第1方向Xに沿うm行が1〜1,024行であり、第2方向Yに沿うn列が1〜1,024列であってもよい。メモリセル6は、キロビットオーダの容量を有していてもよい。ここで、キロビットオーダとは、1K(キロ)ビット以上1M(メガ)ビット未満であってもよい。この実施形態では、メモリセル6の容量は、2Kビット未満であることが好ましく、1Kビット未満であることがさらに好ましい。つまり、メモリセル6は、合計で、1個〜n個(n<1,048,576)のセル単位7を含んでいてもよい。
周辺回路5は、複数のセル単位7に関連する回路で形成されていてもよい。セル単位7に関連する回路とは、たとえば、複数のセル単位7のうち電源電圧が印加されるセルを選択する回路、セル単位7にゲート電圧を印加する回路、セル単位7における情報の書き込みの有無を判別する回路等を含んでいてもよい。より具体的には、書込み用デコーダ、読出し後のラッチ回路、ECC回路等を周辺回路5として含んでいてもよい。周辺回路5は、装置外部と電気的に接続されており、たとえば、外部から入力されるリードコマンドに応じて、要求されたデータを装置外部に出力する。
前述のように、メモリセル6は、セル単位7が行列状に配列されることによって形成されている。図3では、メモリセル6は、第1方向Xに沿う第1行8に配列された複数の第1セル単位10と、第1方向Xに沿い、第1行8に隣り合う第2行9に配列された複数の第2セル単位11とを含んでいてもよい。第1セル単位10は、紙面左から順に、第1セルC1、第2セルC2、第3セルC3および第4セルC4を含んでいてもよい。一方、第2単位セルは、紙面左から順に、第5セルC5、第6セルC6、第7セルC7および第8セルC8を含んでいてもよい。
[メモリセル6の断面構造]
図4は、図3のIV−IV断面における断面図である。次に、各セルC1〜C8の断面構造について詳細に説明する。図4では、一例として第1セルC1および第5セルC5の断面構造を説明するが、他のセルC2,C3,C4,C6,C7,C8も、第1セルC1および第5セルC5と同様の断面構造を有している。
エピタキシャル層21は、基板20上に形成されている。エピタキシャル層21は、この実施形態ではn−型のシリコン層で構成されているが、他の素材(たとえば、炭化シリコン(SiC)等)で構成されていてもよい。
n型ウェル29の表面部には、p+型ドレイン領域30およびp+型ソース領域31が、互いに間隔を空けて形成されている。p+型ドレイン領域30およびp+型ソース領域31は、たとえば、1×1019cm−3〜5×1021cm−3の不純物濃度を有していてもよい。n型ウェル29の表面部には、さらに、p+型ソース領域31に接するn+型バックゲート領域32が形成されている。また、n+型バックゲート領域32は、p+型ソース領域31とほぼ同じ深さを有していてもよい。なお、n+型バックゲート領域32は、p+型ソース領域31に接している必要はなく、たとえば、n型ウェル29においてp+型ソース領域31から離れた部分に形成されていてもよい。
n型ウェル29の表面部において、p+型ドレイン領域30とp+型ソース領域31との間の領域は、p−MOS12のチャネルが形成されるチャネル領域34である。エピタキシャル層21の表面には、チャネル領域34を覆う第1ゲート絶縁膜35が形成されている。第1ゲート絶縁膜35は、この実施形態では、酸化シリコン(SiO2)で構成されているが、他の絶縁材料で構成されていてもよい。
p型ウェル38の表面部には、n+型ソース領域39およびn+型ドレイン領域40が、互いに間隔を空けて形成されている。n+型ソース領域39は、隣り合うn−MOS13(図4では、第1セルC1のn−MOS13および第5セルC5のn−MOS13)において共有されている。なお、ここでは図示しないが、p型ウェル38の表面部には、p+型バックゲート領域が形成されていてもよい。
p型ウェル38の表面部において、n+型ソース領域39とn+型ドレイン領域40との間の領域は、n−MOS13のチャネルが形成されるチャネル領域43である。エピタキシャル層21の表面には、チャネル領域43を覆う第2ゲート絶縁膜44が形成されている。第2ゲート絶縁膜44は、この実施形態では、酸化シリコン(SiO2)で構成されているが、他の絶縁材料で構成されていてもよい。
[メモリセル6の動作]
次に、図5〜図11を参照して、メモリセル6の動作について詳細に説明する。図5〜図11では、一例として第1セルC1の動作を説明するが、他のセルも、第1セルC1と同様の動作をする。
メモリの書き込みでは、たとえば、n−MOS13のソース側電位(ソースラインSLの電位)Vssが0Vの状態で、ゲート電極45に電圧Vgが印加される。この実施形態では、たとえば、Vg=5Vであり、これにより、ゲート電極45の近傍(チャネル領域43)に電子が誘起されてチャネル48が形成され、n−MOS13がオンする。この際、n−MOS13とp−MOS12とが出力ノード14を共有しているため、p−MOS12のドレイン側電位(出力信号Vout1の電位)は、n−MOS13のチャネル48を介して導通する電位Vssと同じ電位(=0V)となる。そのため、p−MOS12のソース側電位Vdd1が比較的低くても、p−MOS12のソース−ドレイン間に高電界49をかけることができ、p−MOS12のフローティングゲート17に電子50(ホットキャリア)を注入することができる。
初期状態でのメモリの読み出しでは、図6に示すようにp−MOS12のフローティングゲート17に電子50が貯まっていないため、p−MOS12のソース−ドレイン間のチャネル領域34にチャネルが形成されず、p−MOS12はノーマリオフとなる。
記憶状態でのメモリの読み出しでは、図9に示すようにp−MOS12のフローティングゲート17に電子50が貯まっているため、p−MOS12のソース−ドレイン間のチャネル領域34に正孔が誘起されてチャネル51が形成され、p−MOS12はノーマリオンとなる。
[半導体装置1で発現される作用・効果]
以上のように、半導体装置1では、p−MOS12がメモリトランジスタとして使用されており、p−MOS12のフローティングゲート17に電子50(ホットキャリア)が注入されることによって、情報が書き込まれる(図5参照)。p−MOS12では、図9〜図11で示したように、フローティングゲート17に電子50が注入されて記憶(Program)状態となるとフローティングゲート17近傍に正孔(ホール)が誘起される。そのため、p−MOS12の閾値電圧は、0V未満(ノーマリオン)となる。一方、フローティングゲート17に電子50が注入されていない初期(Initial)状態であると正孔の誘起が起きないため、図6〜図8で示したように、p−MOS12の閾値電圧は0Vを超える値(ノーマリオフ)となる。
たとえば、図3では、互いに隣り合うセルC1〜C8のn−MOS13同士でn側ソースコンタクト19が共有される8ビット分のセルのレイアウトを示した。これに対し、たとえば、図15に示す4ビットのレイアウトでは、n側ソースコンタクト19は、各n−MOS13に独立して形成されていてもよい。
また、リードトランジスタとして、n−MOS13に代えて抵抗素子を使用することもできる。抵抗素子であれば、図7および図10に示すn−MOS13の“Weak−On”と同等の状態を発生させることができるので、n−MOS13に代えることができる。
4 :メモリアレイ
5 :周辺回路
6 :メモリセル
7 :セル単位
8 :第1行
9 :第2行
10 :第1セル単位
11 :第2セル単位
12 :p−MOS
13 :n−MOS
14 :出力ノード
GL :ゲートライン
X :第1方向
Claims (7)
- フローティングゲートを有するpチャネル型MOSトランジスタと、
前記pチャネル型MOSトランジスタに接続され、前記pチャネル型MOSトランジスタと出力ノードを共有するnチャネル型MOSトランジスタとを含み、
一対の前記pチャネル型MOSトランジスタと前記nチャネル型MOSトランジスタとが1ビットのセル単位を形成している、半導体装置。 - 複数の前記セル単位が、行列状に配列されており、
前記複数のセル単位は、第1方向に沿う第1行に配列された複数の第1セル単位と、前記第1方向に沿い、前記第1行に隣り合う第2行に配列された複数の第2セル単位とを含み、
前記第1セル単位の前記nチャネル型MOSトランジスタと、前記第2セル単位の前記nチャネル型MOSトランジスタとが互いに隣り合っている、請求項1に記載の半導体装置。 - 前記複数のセル単位が、キロビットオーダの容量を有するメモリセルアレイを形成している、請求項2に記載の半導体装置。
- 前記メモリセルアレイの容量は、2Kビット未満である、請求項3に記載の半導体装置。
- 前記複数のセル単位の各前記nチャネル型MOSトランジスタに共通に接続されたゲートラインを含む、請求項2〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記セル単位に関連する周辺回路を含み、
前記セル単位および前記周辺回路の総面積に対する前記周辺回路の面積が、10%〜60%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 複数の前記セル単位が、16ビット〜512ビットのメモリセルアレイとして配列されており、
前記セル単位に関連する周辺回路を含み、
前記セル単位および前記周辺回路の総面積に対する前記周辺回路の面積が、10%〜60%である、請求項1に記載の半導体装置。
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