JP2021196567A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Shinnosuke Sato
彰 鯰江
Akira Namazue
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Abstract

【課題】中立線に垂直な方向に曲げられた場合でも伝送損失の増大を抑制可能な光ファイバケーブルを提供する。【解決手段】光ファイバケーブル1は、複数の光ファイバ2aを有するコア2と、コア2を収容するシース4と、コア2を間に挟むようにシース4に埋設された一対の外側抗張力体5と、コア2を間に挟むようにシース4の径方向内側に配置された一対の内側抗張力体3と、を備え、横断面視において、一対の外側抗張力体5の中心同士を結ぶ中立線Lを基準として、一対の内側抗張力体3はそれぞれ、コア2の中心回りに−45°から+45°の範囲内に位置している。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
特許文献1には、光ファイバおよび光ファイバを囲う円筒状部材を有するコアと、円筒状部材の周囲に配置された介在物と、円筒状部材および介在物を被覆するシースと、シースに埋設された一対の抗張力体と、を備えた光ファイバケーブルが開示されている。
特開2015−41037号公報
一対の抗張力体を備えた光ファイバケーブルは、横断面視において、一対の抗張力体の中心同士を結ぶ線(以下、中立線という)に垂直な方向(以下、垂直方向という)に曲がりやすい。特許文献1の構成では、光ファイバケーブルが垂直方向に曲げられたとき、コアと垂直方向において対向する位置に配置された介在物が、コアを圧迫する場合がある。コアが圧迫されると、光ファイバに側圧が作用し、伝送損失の増大につながる。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、中立線に垂直な方向に曲げられた場合でも伝送損失の増大を抑制可能な光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る光ファイバケーブルは、複数の光ファイバを有するコアと、前記コアを収容するシースと、前記コアを間に挟むように前記シースに埋設された一対の外側抗張力体と、前記コアを間に挟むように前記シースの径方向内側に配置された一対の内側抗張力体と、を備え、横断面視において、前記一対の内側抗張力体はそれぞれ、前記一対の外側抗張力体の中心同士を結ぶ中立線を基準として、前記コアの中心回りに−45°から+45°の範囲内に位置している。
本発明の上記態様によれば、中立線に垂直な方向に曲げられた場合でも伝送損失の増大を抑制可能な光ファイバケーブルを提供することができる。
本実施形態に係る光ファイバケーブルの横断面図である。 本実施形態の変形例に係る光ファイバケーブルの横断面図である。 比較例3の光ファイバケーブルの横断面図である。
以下、本実施形態の光ファイバケーブルについて図面に基づいて説明する。
図1に示すように、光ファイバケーブル1は、複数の光ファイバ2aを有するコア2と、一対の内側抗張力体3と、シース4と、一対の外側抗張力体5と、一対のリップコード6と、を備えている。
(方向定義)
本実施形態では、コア2の中心軸線Oに沿う方向を長手方向という。また、長手方向に直交する横断面において、一対の外側抗張力体5の中心同士を結ぶ線を中立線Lという。横断面において、中心軸線O回りに周回する方向を周方向といい、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中立線Lに沿う方向を中立線方向Xといい、中立線方向Xに垂直な方向を垂直方向Yという。垂直方向Yにおける一方側を+Y側、他方側を−Y側と表す。
コア2は、複数の光ファイバ2aと、複数の光ファイバ2aを包む押さえ巻き2bと、を有している。光ファイバ2aとしては、光ファイバ心線、光ファイバ素線、光ファイバテープ心線などを用いることができる。光ファイバテープ心線の一種として、複数の光ファイバ2aは、いわゆる間欠固定テープ心線を構成していてもよい。間欠固定テープ心線では、複数の光ファイバ2aは、その延在方向に対して直交する方向に引っ張ると、網目状(蜘蛛の巣状)に広がるように互いに接着されている。詳しくは、ある一つの光ファイバ2aが、その両隣の光ファイバ2aに対して長手方向で異なる位置においてそれぞれ接着されており、かつ、隣接する光ファイバ2a同士は、長手方向で一定の間隔をあけて互いに接着されている。
なお、コア2に含まれる光ファイバ2aの態様は間欠固定テープ心線に限られず、適宜変更してもよい。
押さえ巻き2bとしては、不織布やポリエステルテープなどを用いることができる。また、押さえ巻き2bとして、不織布やポリエステルテープなどに吸水性を付与した、吸水テープを用いてもよい。この場合、光ファイバケーブル1の防水性能を高めることができる。なお、コア2は押さえ巻き2bを備えていなくてもよいし、押さえ巻き2bに代えて、光ファイバ2aを束ねる紐を備えてもよい。ただし、押さえ巻き2bを備える場合、押さえ巻き2bにより光ファイバ2aが包まれるため、光ファイバ2aを外力からより保護することができる。
リップコード6は、ポリエステルなどの合成繊維の糸などであり、シース4を引き裂くために用いられる。また、リップコード6として、ポリプロピレン(PP)やナイロン製の円柱状ロッドなどを用いてもよい。一対のリップコード6は、垂直方向Yにおいてコア2を間に挟むように、シース4に埋設されている。なお、シース4に埋設されるリップコード6の数は、1または3以上であってもよい。また、光ファイバケーブル1はリップコード6を備えていなくてもよい。
シース4は、コア2および一対の内側抗張力体3を収容している。シース4の材質としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンプロピレン共重合体(EP)などのポリオレフィン(PO)樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)などを用いることができる。また、上記の樹脂の混和物(アロイ、ミクスチャー)を用いてもよい。
シース4の外周面には、リップコード6の位置を示すための印部4aが設けられていてもよい。印部4aは、図1に示すような突起であってもよいし、塗料によるマーキング等であってもよい。印部4aは、長手方向に沿って延びていてもよい。
一対の外側抗張力体5は、中立線方向Xにおいてコア2を間に挟むように、シース4に埋設されている。一対の外側抗張力体5は、長手方向に沿って直線状に延びている。外側抗張力体5の材質としては、例えば金属線(鋼線など)およびFRPなどを用いることができる。外側抗張力体5がFRPの場合、FRPに含まれる繊維としては、例えばアラミド繊維、ガラス繊維等を採用できる。外側抗張力体5は長手方向に伸縮しにくいため、光ファイバケーブル1は、中立線方向Xには曲がりにくい。その一方で、光ファイバケーブル1は、中立線方向Xに垂直な垂直方向Yには曲がりやすくなっている。
一対の内側抗張力体3は、コア2を間に挟むように、コア2の径方向外側かつシース4の径方向内側に配置されている。一対の内側抗張力体3は、長手方向に沿って直線状に延びている。図1に示すように、一対の内側抗張力体3は、中立線L上に位置してもよい。この場合、コア2、一対の内側抗張力体3、および一対の外側抗張力体5が、横断面視において一直線上に並ぶ。ただし、詳細は後述するが、一対の内側抗張力体3は中立線L上に位置していなくてもよい。
内側抗張力体3は、繊維(ガラス繊維、アラミド繊維など)を束ねたり撚り合わせたりすることで構成されてもよいし、繊維を樹脂(接着剤)で固めることで構成されてもよい。あるいは、内側抗張力体3は金属であってもよい。図1では、内側抗張力体3の断面は、中立線方向Xよりも垂直方向Yに長い扁平な形状である。ただし、内側抗張力体3の断面形状は適宜変更可能であり、例えば円形状であってもよい。
このように、本実施形態の光ファイバケーブル1は、複数の光ファイバ2aを有するコア2と、コア2を収容するシース4と、コア2を間に挟むようにシース4に埋設された一対の外側抗張力体5と、コア2を間に挟むようにシース4の径方向内側に配置された一対の内側抗張力体3と、を備えている。このように、外側抗張力体5に加えて内側抗張力体3を備えることで、外側抗張力体5を細くしつつ、光ファイバ2aを大きな張力から効果的に保護することができる。また、外側抗張力体5を細くすることで、シース4の厚みを小さくすることができ、光ファイバケーブル1の外径を小さくすることが可能となる。さらに、外側抗張力体5が座屈しやすい材質により形成されている場合は、外側抗張力体5が細いほど、外側抗張力体5を座屈しにくくすることができる。
ここで、仮に内側抗張力体3がコア2に対して垂直方向Yにおいて対向する位置に配置されていた場合、光ファイバケーブル1が垂直方向Yに曲げられると、コア2とシース4との間で内側抗張力体3が圧縮される。このとき、コア2が内側抗張力体3によって圧迫されることで、光ファイバ2aに側圧が作用し、伝送損失が増大する可能性がある。
そこで本実施形態では、横断面視において、一対の外側抗張力体5の中心同士を結ぶ中立線Lを基準として、一対の内側抗張力体3はそれぞれ、コア2の中心(中心軸線O)回りに−45°から+45°の範囲内に位置している。これにより、内側抗張力体3が垂直方向Yにおいてコア2に対向しない位置に配置されることとなる。したがって、内側抗張力体3によってコア2内の光ファイバ2aに側圧が作用することを防ぎ、伝送損失の増大を抑制できる。
また、一対の内側抗張力体3がそれぞれシース4に固定されていてもよい。この場合、内側抗張力体3の位置がシース4内でずれることを抑制できる。したがって、例えば光ファイバケーブル1が捻回された際に内側抗張力体3が動き、所定の位置からずれてしまうことを抑制できる。
固定の方法としては、例えば図2に示すように、一対の内側抗張力体3のそれぞれが一部分においてシース4に埋没していてもよい。このような光ファイバケーブル1は、シース4を押出成形する際に、柔らかい状態のシース4の内周面に内側抗張力体3を押し付けることで製造できる。
また、一対の内側抗張力体3のそれぞれに接着剤を塗布することでシース4に固定してもよい。この場合、内側抗張力体3の一部がシース4に埋没していてもよいし、内側抗張力体3がシース4の内周面に接していてもよい。さらに、内側抗張力体3が繊維により構成されている場合、接着剤によって繊維を束ねてもよい。つまり、内側抗張力体3に塗布される接着剤は、内側抗張力体3をシース4に固定するだけでなく、繊維を束ねる役割を有してもよい。また、接着剤は、内側抗張力体3をシース4に固定する役割を有さず、単に繊維を束ねてもよい。
一対の内側抗張力体3がそれぞれ繊維により構成されている場合、内側抗張力体3がコア2の形状に沿って変形しやすくなる。これにより、内側抗張力体3がコア2を圧迫することをより確実に防ぎつつ、コア2とシース4との間の限られたスペースに、効率的に内側抗張力体3を配置することができる。また、シース4を押出成形する際の自由度が高まるため、光ファイバケーブル1の製造がより容易になる。
なお、接着剤で繊維を束ねることで内側抗張力体3を構成する場合、内側抗張力体3がコア2の形状に沿って柔軟に変形可能となるように、接着剤の材質や繊維に対する量を決定するとよい。例えば、接着剤の材質としてポリウレタンを採用したり、束ねた繊維の表面のみに接着剤をコーティングすることが好適である。これにより、内側抗張力体3が光ファイバ2aを圧迫することを抑制でき、かつ、光ファイバケーブル1が曲げられたときに内側抗張力体3が座屈しにくいといった効果も得られる。ただし、光ファイバケーブル1の用途(想定される曲げ径など)を考慮し、内側抗張力体3を金属などで構成してもよい。
次に、上記した光ファイバケーブル1の効果について、具体的な実施例を用いて説明する。
下記表1に示すように、比較例1〜5および実施例1〜2の、7種類の光ファイバケーブルを用意した。
Figure 2021196567
外側抗張力体5および内側抗張力体3以外の構成は、比較例1〜5および実施例1〜2において共通とした。比較例1〜3については、内側抗張力体3を配置しなかった。実施例1〜2および比較例4〜5については、ガラス繊維により形成された一対の内側抗張力体3を用い、ガラス繊維の繊度および配置角度θを異ならせた。繊度が高いほど、光ファイバケーブル1の張力に対する強度が増し、光ファイバ2aを張力からより有効に保護することができる。配置角度θとは、中立線Lを基準とする、一対の内側抗張力体3が配置される周方向における範囲である。中立線L上をθ=0°と定義し、中立線Lに対して中心軸線O回りに+Y側に向かう範囲ではθを正の値とし、−Y側に向かう範囲ではθを負の値とする。
例えば実施例1は、配置角度θが−30°〜+30°である。この場合の内側抗張力体3は、図1のように、中立線Lを中心として中心軸線O回りに+Y側および−Y側にそれぞれ30°(合計で60°)の範囲に位置する。比較例4の配置角度θは−10°〜+50°であるが、これは、内側抗張力体3が+Y側に偏って配置されていることを意味する。なお、実施例1、2および比較例4、5において、一対の内側抗張力体3は、中心軸線Oを通り、かつ垂直方向Yに沿う対称線に対して、互いに対称な配置とした。
表1の「引張試験」の欄には、ICEA640−7.30に準拠した試験を行い、伝送損失の測定値をもとに良否を判定した結果を示した。
表1の「曲げ試験」の欄には、ICEA640−7.21に準拠した試験を行い、光ファイバケーブル1の座屈の有無および伝送損失の測定値をもとに良否を判定した結果を示した。
表1の「総合判定」の欄には、引張試験および曲げ試験の双方において良好であった場合にOKと記載し、引張試験および曲げ試験の少なくとも一方において良好でなかった場合にNGと記載した。
表1に示すように、比較例1については、曲げ試験がOKであったものの、引張試験がNGとなった。これは、径が1.7mmの2本の外側抗張力体5だけでは、光ファイバケーブルの張力に対する強度が不充分であったためである。
比較例2については、比較例1よりも外側抗張力体5の径を大きくすることで引張試験がOKとなったが、曲げ試験はNGとなった。より詳しくは、光ファイバケーブル1の外径をDと表すとき、20Dの曲げ径で座屈が生じた。原因は、外側抗張力体5の径が大きいことで、外側抗張力体5が座屈しやすくなったためである。
比較例3については、径が1.7mmの4本の外側抗張力体5を用いた。4本の外側抗張力体5は、図3に示すように配置した。その結果、引張試験はOKであったが、20Dの曲げ径で座屈が生じたため曲げ試験はNGとなった。これは、外側抗張力体5の外周面の位置が中立線Lから遠くなることで、光ファイバケーブル1を曲げた際に、外側抗張力体5により強い応力が作用したためである。比較例3から、光ファイバケーブル1の曲げに対する特性を決める要素として、外側抗張力体5の外周面のうち中立線Lから最も離れた部分と、中立線Lと、の間の距離(図3の寸法A)が重要であることが分かる。つまり、寸法Aが小さいほど、曲げによって光ファイバケーブル1に座屈が生じにくくなる。
実施例1、2については、引張試験および曲げ試験の双方でOKとなった。実施例1では20Dの曲げ径でも座屈が生じず、実施例2では15Dの曲げ径でも座屈が生じなかった。
比較例4、5については、引張試験はOKであったが、曲げ試験は伝送損失が基準値を超えたためNGとなった。伝送損失の増加は、光ファイバケーブル1を曲げた際に、内側抗張力体3がコア2を圧迫することで発生したと考えられる。比較例4、5では、実施例1、2に対して配置角度θの絶対値が大きく、光ファイバケーブル1を垂直方向Yに曲げた際に内側抗張力体3がコア2に押し付けられやすいためである。
実施例1、2と比較例1との対比から、内側抗張力体3を設けることで、光ファイバケーブル1を張力に対してより強くできることが確認された。
実施例1、2と比較例2との対比から、内側抗張力体3を設けることで、外側抗張力体5を太くすることに伴う座屈の発生を抑制できることが確認された。
実施例1、2と比較例3との対比から、外側抗張力体5の数を2本にすることで、先述の寸法Aを小さくして、座屈の発生を抑制できることが確認された。
実施例1、2と比較例4、5との対比から、配置角度θの絶対値を45°以内とすることが、伝送損失の増加を抑制するために効果的であることが確認された。
次に、下記表2に示すように、比較例6〜10および実施例3〜4の、7種類の光ファイバケーブルを用意した。表2に示した光ファイバケーブルは、ICEA640−7.21に準拠した曲げ試験を行う際の良否判定の基準となる曲げ径が30Dである点が、表1と異なる。その他の点は先述の表1に関する説明と同様である。
Figure 2021196567
表2に示すように、比較例6については、曲げ試験がOKであったものの、引張試験がNGとなった。これは、径が2.2mmの2本の外側抗張力体5だけでは、光ファイバケーブルの張力に対する強度が不充分であったためである。
比較例7については、比較例6よりも外側抗張力体5の径を大きくすることで引張試験がOKとなったが、曲げ試験はNGとなった。より詳しくは、光ファイバケーブル1の外径をDと表すとき、30Dの曲げ径で座屈が生じた。原因は、外側抗張力体5の径が大きいことで、外側抗張力体5が座屈しやすくなったためである。
比較例8については、径が2.2mmの4本の外側抗張力体5を用いた。4本の外側抗張力体5は、図3に示すように配置した。その結果、引張試験はOKであったが、30Dの曲げ径で座屈が生じたため曲げ試験はNGとなった。これは、外側抗張力体5の外周面の位置が中立線Lから遠くなることで、光ファイバケーブル1を曲げた際に、外側抗張力体5により強い応力が作用したためである。
実施例3、4については、引張試験および曲げ試験の双方でOKとなった。実施例3では30Dの曲げ径でも座屈が生じず、実施例4では15Dの曲げ径でも座屈が生じなかった。
比較例9、10については、引張試験はOKであったが、曲げ試験は伝送損失が基準値を超えたためNGとなった。
以上より、曲げ試験の基準となる曲げ径が30Dの場合にも、配置角度θの絶対値が45°以内となるように内側抗張力体3を設けること、および外側抗張力体5の数を2本にすること等の効果を確認することができた。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、配置角度θは、絶対値が45°以内であれば、実施例1、2の数値範囲に限定されない。配置角度θの具体例としては、(a):−30°〜+45°、(b):−45°〜+30°、(c):0°〜+45°、(d):−45°〜0°、等が挙げられる。これらの配置角度θの範囲内に、複数の内側抗張力体3を配置してもよい。
また、コア2の内部(押さえ巻き2bの内側)に介在物を設けてもよい。この場合、耐衝撃性や吸水性を高めることができる。
また、リップコード6や印部4aは無くてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、一対の内側抗張力体3のうち、一方が実施例1に相当し、他方が実施例2に相当してもよい。同様に、一対の内側抗張力体3の配置角度θとして、上記した(a)〜(d)から2つを選択して採用してもよい。つまり、一対の内側抗張力体3は互いに対称な配置になっていなくてもよい。さらに、一対の内側抗張力体3は、繊度が互いに異なっていてもよいし、材質が互いに異なっていてもよい。
1…光ファイバケーブル 2…コア 2a…光ファイバ 3…内側抗張力体 4…シース 5…外側抗張力体 L…中立線

Claims (5)

  1. 複数の光ファイバを有するコアと、
    前記コアを収容するシースと、
    前記コアを間に挟むように前記シースに埋設された一対の外側抗張力体と、
    前記コアを間に挟むように前記シースの径方向内側に配置された一対の内側抗張力体と、を備え、
    横断面視において、前記一対の内側抗張力体はそれぞれ、前記一対の外側抗張力体の中心同士を結ぶ中立線を基準として、前記コアの中心回りに−45°から+45°の範囲内に位置している、光ファイバケーブル。
  2. 前記一対の内側抗張力体がそれぞれ前記シースに固定されている、請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記一対の内側抗張力体のそれぞれが一部分において前記シースに埋没している、請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記一対の内側抗張力体のそれぞれに接着剤が塗布されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記一対の内側抗張力体がそれぞれ繊維により構成されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の光ファイバケーブル。
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