JP2021191605A - 動力工具用アダプタ - Google Patents

動力工具用アダプタ Download PDF

Info

Publication number
JP2021191605A
JP2021191605A JP2020140883A JP2020140883A JP2021191605A JP 2021191605 A JP2021191605 A JP 2021191605A JP 2020140883 A JP2020140883 A JP 2020140883A JP 2020140883 A JP2020140883 A JP 2020140883A JP 2021191605 A JP2021191605 A JP 2021191605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power tool
bit
adapter
socket
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020140883A
Other languages
English (en)
Inventor
孝博 末陰
Takahiro Suekage
俯郎 陳
Fu Lang Chen
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suekage Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Suekage Sangyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suekage Sangyo Co Ltd filed Critical Suekage Sangyo Co Ltd
Publication of JP2021191605A publication Critical patent/JP2021191605A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

【課題】動力工具先端部に接続する動力工具用アダプタの脱落を防止するとともに、動力工具用アダプタと先端工具との接続状態を保持して先端工具による被締付部材の締付作業を安全に行うことができるロック機構を備え、かつ、動力工具の使用の取り回し等を阻害しない程度に小型で軽量である動力工具用アダプタを提供する。【解決手段】先端工具と接続部との接続状態及び動力工具の動力工具先端部と装着部との装着状態を保持するロック機構を備えた動力工具用アダプタ1である。ロック機構は、第一止め部12の出没動作を操作するようにアダプタ本体20に外装された第一操作部30を備えた第一操作手段と、第二止め部23の出没動作を操作するようにアダプタ本体に外装された第二操作部40を備えた第二操作手段と、第一操作部又は第二操作部のいずれか一方のみを操作可能とする制御手段と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、動力工具先端部に種々の先端工具を装着する動力工具用アダプタに関する。
従来、レンチやドライバなどの手動工具を用いてボルトやネジの被締付部材の締付作業を行う代わりに、ドリルドライバ、インパクトドライバ、インパクトレンチ等の種々の電動式、空圧式、又は、油圧式の動力工具が普及している。しかしながら、作業現場において異なる被締付部材であるネジやボルトの締付作業の両方を行う場合、複数の動力工具を取り替えることによる作業能率の低下や、複数の動力工具を携行するには不便であるため、動力工具先端部に種々の先端工具を取付可能とする動力工具用アダプタが使用されている。
動力工具用アダプタの一例として、特許文献1によれば、ドリルドライバのドリルビットにソケットを装着するためのソケット用アダプタが提案されており、このソケット用アダプタは、ソケットの抜け止め手段として、差し込み部の空室内においてコイルスプリングの復元力によって押圧しうるように収容したボールからなるものが開示されている。
しかしながら、上述したソケット用アダプタの抜け止め手段は、コイルスプリングの復元力によってソケットをボルトやナットに対して固定するため、繰り返しの使用によるコイルスプリングの復元力の低下などによってソケット用アダプタが脱落するおそれがあり、建築現場等における高所作業には適していなかった。
また、特許文献2によれば、ドリルドライバやインパクトドライバの動力工具先端部のビットに対して、ビットを取り外すことなくドリルビット、ソケットビット、または、異なる形状の六角軸のドライバービットなどの各種ビットを接続するためのビット接続具が開示されている。このビット接続具は、動力工具に装着されているビット及び各種ビットのそれぞれに対して抜け止めの出没動作を制限するための操作筒体、コイルスプリング、及び、ストッパー用球体からなるビット接続具の脱落を防止するストッパーの機能を有するものである。
しかしながら、上述のビット接続具のストッパーは、2つの独立した操作筒体、及び、コイルスプリングをビット接続具の長手方向に沿って設ける必要があるため、ビット接続具の全体形状が長くなって大型化するとともに重量が増加してしまい、当該ビット接続具を動力工具に接続したときの動力工具の取り回しが不便であり、締付作業の能率が低下するおそれがあった。また、2つの独立した操作筒体が近傍に配設されているため、同時に操作してビット接続具に対して接続されている動力工具のビット及び各種ビットが同時に外れてしまって落下してしまうおそれがあった。
特開平8−90438号公報 特開2011―218454号公報(特許第5557380号)
したがって、動力工具先端部に接続する動力工具用アダプタの脱落を防止するとともに、動力工具用アダプタと先端工具との接続状態を保持して先端工具による被締付部材の締付作業を安全に行うことができるロック機構を備え、かつ、動力工具の使用の取り回し等を阻害しない程度に小型で軽量である動力工具用アダプタが望まれている。
本発明は、上記課題に鑑み、一端に先端工具を接続する接続部と、他端に動力工具先端部に装着する装着部と、を備えたアダプタ本体と、前記先端工具と前記接続部との接続状態及び前記動力工具の前記動力工具先端部と前記装着部との装着状態を保持するロック機構と、を備えてなり、
前記接続部は、前記先端工具に係合する出没自在の第一止め部を有し、
前記装着部は、前記動力工具先端部に係合する出没自在の第二止め部を有し、
前記ロック機構は、前記第一止め部の出没動作を操作するように前記アダプタ本体に外装された第一操作部を備えた第一操作手段と、前記第二止め部の出没動作を操作するように前記アダプタ本体に外装された第二操作部を備えた第二操作手段と、前記第一操作部又は前記第二操作部のいずれか一方のみを操作可能とする制御手段と、を有し、
前記制御手段は、前記第一操作部と前記アダプタ本体との間に形成された空隙からなるバネ収容部と、前記第二操作部における前記第一操作部側の端部から突設され、前記バネ収容部内に挿入されるバネ当接部と、前記バネ収容部内に内在するバネ体と、を有することを特徴する。
また、上述した構成に加え、接続部は、ソケット差込口に差し込むために突出して形成されたソケット差込部と、前記ソケット差込部の側面には、前記ソケット差込口に前記ソケット差込部を嵌合して接続状態を保持する出没自在の略球状の第一止め部を有することが好ましい。
また、上述した構成に加え、装着部は、動力工具先端部のビット部を差し込むように形成されたビット差込穴、前記ビット差込穴の内周面には、前記ビット部の凹所と係合して装着状態を保持する出没自在の略球状の第二止め部を有することが好ましい。
また、上述した構成に加え、接続部は、ドライバービットを差し込むように形成されたビット接続穴と、前記ビット接続穴の内周面には前記ドライバービットの凹所と係合して接続状態を保持する出没自在の略球状の第一止め部を有することが好ましい。
また、上述した構成に加え、装着部は、動力工具先端部のソケット取付部に差し込みように形成されたソケット取付部差込穴と、前記ソケット取付部差込穴の内周面には、前記ソケット取付部の貫通孔と係合して装着状態を保持する出没自在の略球状の第二止め部23を有することが好ましい。
請求項1−5記載の発明によれば、動力工具先端部からの動力工具用アダプタの脱落を防止するとともに、動力工具用アダプタと先端工具との接続状態を保持して被締付部材の締付作業を安全に行うことができるロック機構を備え、かつ、動力工具の使用の取り回し等を阻害しない程度に小型で軽量である動力工具用アダプタを提供することが可能である。
本発明の動力工具用アダプタの第一実施形態を示す斜視図である。 図1の動力工具用アダプタの内部構造を示す中央縦断面図である。 図2の動力工具用アダプタのロック機構によるソケット差込部の嵌合を保持した状態、かつ、ビット差込穴の接続状態を保持した状態を示す断面図である。 図3の第一操作部を操作してソケットを外した状態を示す断面図である。 図3の第二操作部を操作してビット差込穴からビット部を外した状態を示す断面図である。 図1の動力工具用アダプタを介してソケットを動力工具のビット部に装着した状態を示す側面側からみた概念図である。 本発明の動力工具用アダプタの第二実施形態を示す(a)ソケット取付部差込穴側からみた斜視図、及び、(b)ビット接続穴側からみた斜視図である。 図7の内部構造を示す水平方向のC−C線横断面図、及び、垂直方向のD−D線縦断面図である。 図8の動力工具用アダプタのロック機構によるビット接続穴の接続状態、かつ、ソケット取付部差込穴の装着状態を保持したときの(a)水平方向(図9におけるC−C線方向)の横断面図、及び、(b)垂直方向(図9におけるD−D線方向)の縦断面図である。 図9の第一操作部を操作してドライバービットをビット接続穴から外した状態を示す垂直方向(図9におけるD−D線方向)の縦断面図である。 図9の第二操作部を操作してソケット取付部をソケット取付部差込穴から外した状態を示す水平方向(図9におけるC−C線方向)の横断面図である。 図9の動力工具用アダプタを介してドライバービットを動力工具のソケット取付部に装着した状態を側面側からみた概念図である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態について図1―6に基づいて詳細に説明する。この第一実施形態の動力工具用アダプタ1は、後述するように六角軸のビット部81に装着して、四角軸の係合孔62を備えたソケット60を接続して変換することを目的とするものである。
動力工具80は、第一実施形態において、ネジを締め付けるための動力工具先端部としてビット部81を備えた電動式のインパクトドライバやドリルドライバである。このビット部81は、一般的なドライバービットと同様に、両端にネジ頭の溝に挿入する先端形状を備えた断面六角形状の棒状体であり、その側面にはインパクトドライバやドリルドライバのチャック部に係合するための凹所81aを有する。
先端工具は、ナットやボルトなどの被締付部材を締め付けるためのソケット60である。このソケット60は、ナットやボルトなどの被締付部材に係合する係合孔62の反対側に設けられ、後述する接続部であるソケット差込部10を差し込み得る断面四角形状の凹状のソケット差込口61を有する。
動力工具用アダプタ1は、一端に先端工具を接続する接続部と、他端に動力工具80の動力工具先端部に装着する装着部と、を備えたアダプタ本体20と、先端工具と接続部との接続状態及び動力工具80の動力工具先端部と装着部との装着状態を保持するロック機構と、を主要部として構成されるものである。
アダプタ本体20は、全体が略円筒状体で、その両端に接続部及び装着部が設けられたものであり、その周囲に後述する第一操作部30及び第二操作部40が外装されるものである。また、このアダプタ本体20は、第一操作部30や第二操作部40の抜け止めとしてO状のリング24をアダプタ本体20の端部近傍に適宜設けていることが好適である。
接続部は、先端工具に係合する出没自在の第一止め部12を有する。より具体的には、この接続部は、ソケット差込口61に嵌合するため略四角柱状で突出して形成されたソケット差込部10と、このソケット差込部10の側面には、ソケット差込口61にソケット差込部10を嵌合して接続状態を保持する出没自在の略球状の第一止め部12を有する。
装着部は、動力工具80の動力工具先端部に係合する出没自在の第二止め部23を有する。より具体的には、この装着部は、インパクトドライバやドリルドライバのビット部81を差し込むように形成されたビット差込穴21と、このビット差込穴21の内周面には、ビット部81の凹所81aと係合して装着状態を保持する出没自在の略球状の第二止め部23を有する。
ビット差込穴21は、動力工具80の動力工具先端部であるビット部81を差し込んで装着するために、ビット部81と同じ断面形状(例えば、ドライバービットの場合には断面六角形状)の長穴とするものが好ましく、そのビット差込穴21の内周面上には、ビット部81を差し込んだ状態でビット部81が回転しないようにするために、長手方向に沿った複数の突条部21a、21aを設けている。
次に、第一実施形態の動力工具用アダプタ1のロック機構の詳細について図2−5に基づいて説明する。このロック機構は、接続部の第一止め部12の出没動作を操作する第一操作手段と、装着部の第二止め部23の出没動作を操作する第二操作手段と、第一操作手段又は第二操作手段のいずれか一方のみを操作可能とする制御手段と、を備えてなるものである。
第一操作手段は、ソケット差込部10の先端中央から中心軸方向に沿ってアダプタ本体20の中間付近までの長手方向に設けられた略円柱状空間の長穴32と、長穴32の深さに比べて短く、長穴32内で摺動自在に内挿された棒体31と、アダプタ本体20の外周面上を長手方向に沿って往復移動可能に装着された略筒状の第一操作部30と、第一操作部30と棒体31とをアダプタ本体20の外周面に設けられた貫通孔33を介して固定する固定ピン等からなる固定部34と、を備えたものである。なお、この第一操作部30は、斜めに交差する複数の溝からなる凹凸形状の表面を設けることで滑り止め加工を施すことが好適である(図6参照)。
貫通孔33は、アダプタ本体20の外周面から長穴32まで貫通するように形成され、固定部34を第一操作部30の往復移動と連動して移動可能とするために、所定の開口径を有する。なお、この開口径は、後述する制御手段のため、第二操作部40のバネ当接部42の突出幅と少なくとも同程度以下の長さとすることが好適である。
棒体31は、ソケット差込部10の長穴32に内挿し得るように全体が略円柱状であり、その側面には、ソケット差込部10の第一止め部12と係合するための略湾曲面状の凹部31aを有し、この凹部31aは、ソケット差込部10をソケット差込口61に嵌合させて接続した状態での保持を解除する際に、ソケット差込口61の内周面方向に第一止め部12を没入させるものである。
第二操作手段は、アダプタ本体20の外周面の長手方向に沿って往復移動可能に装着された略円筒状の第二操作部40と、第二操作部40の内周面上に第二止め部23に対応する位置であるアダプタ本体20のビット差込穴21の端部近傍に、第二止め部23を突出させるための凹所41を有するものである。この第二操作部40の凹所41は、第一操作部30側(図2において左方向)に移動させた際に、第二止め部23を孔部22よりやや上方に突出することができるようにすることでビット部81を差し込んだ装着状態の保持を解除するものである。なお、この第二操作部40は、第一操作部30と同様に、斜めに交差する複数の溝からなる凹凸形状の表面を設けることで滑り止め加工を施すことが好適である(図6参照)。
次に、上述した第一操作手段及び第二操作手段のいずれか一方のみを操作可能とする制御手段について説明する。この制御手段は、第一操作部30とアダプタ本体20との間に形成された空隙からなるバネ収容部35と、第二操作手段の第二操作部40の端部から突設され、前記バネ収容部35内に挿入されるバネ当接部42と、バネ収容部35内に内在するバネ体50と、を備えてなるものである。
第一操作部30のバネ収容部35は、第一操作部30の内周面側においてアダプタ本体20の外周面との空隙からなるものであり、第一操作部30における第二操作部40側の端部を開口するように形成されるとともに、その反対方向にバネ体50の一端と当接する壁面36と、を有する。なお、このバネ収容部35の横幅は、第一操作部30の横幅の半分程度、かつ、第一操作部30の厚みの半分程度の厚みである。
バネ当接部42は、第二操作部40の第一操作部30側の端部から突出するように形成され、第二操作部40の厚みに比べて半分程度の厚みでかつ、バネ収容部35内の横幅方向の3分の1程度まで侵入する長さの突出幅を有する。
バネ体50は、アダプタ本体20の外周面上に配設されているが、固定されていないため、バネ収容部35内に常に内在されるものであって、第一操作部30の往復移動に追従して往復移動することが可能である(言い換えれば、バネ体50の両端の位置は常にバネ収容部35の壁面36とバネ当接部42の先端の位置となる)。なお、このバネ体50は、本実施形態の略円筒状のアダプタ本体20の外周面上に配設するためには、コイルスプリングが好適である。
次に、上述した動力工具用アダプタ1によって、先端工具であるソケット60のソケット差込口61にソケット差込部10を接続した接続状態、及び、動力工具80の動力工具先端部であるビット部81をビット差込穴21に装着した状態、及び、それらを解除した状態について図3―6に基づいて説明する。なお、図3にはロック機構によるソケット差込部10と第一止め部12との係合した接続状態、及び、ビット差込穴21と第二止め部23との係合した装着状態を示し、図4にはソケット差込部10の係合を解除した状態を示し、図5にはビット差込穴21の係合を解除した状態を示す。また、図6には、動力工具用アダプタ1を介してソケット70を動力工具80のビット部81に装着した状態の概念図を示す。
図3に示すように、ソケット差込口61にソケット差込部10を嵌合して接続し、かつ、ビット差込穴21にビット部81を差し込んで装着した状態の両方を保持した状態であり、バネ体50の付勢力によって、第一操作部30をソケット差込部10側の位置に移動させるとともに、第二操作部40をビット差込穴21の端部側に移動させることで、互いに離間する方向に配設されたものである。このとき、ソケット差込部10の第一止め部12を孔部11より上方に突出させてソケット差込口61(特に、ソケット差込部10側に設けられた凹所)に当接することで、ソケット差込部10の接続状態を保持し、かつ、第二止め部23をビット差込穴21の孔部22に没入させることでビット差込穴21に対してビット部81を差し込んだ装着状態を保持することを同時に行うことが可能である。
また、図4に示すように、バネ体50の付勢力に抗して第一操作部30を第二操作部40側に移動するように操作する(図4において第一操作部30を操作方向Aに沿って移動させる)。このとき、ソケット差込部10の第一止め部12が出没自在となって、ソケット差込部10の孔部11から棒体31の凹部31a内に第一止め部12を没入させることができ、ソケット差込部10とソケット差込口61との接続状態を解除することができる。また、バネ体50は、図2の接続状態及び装着状態に比べて、バネ当接部42がバネ収容部35内に挿入されることでバネ体50がさらに縮むため、第二操作部40側に強い付勢力をかけることで、第二操作部40を第一操作部30側に移動させにくくなるため第二操作部40の移動操作を制御することが可能である。
また、図5に示すように、バネ体50の付勢力に抗して第二操作部40を第一操作部30側に移動するように操作する(図5において第二操作部40を操作方向Bに沿って移動させる)。このとき、ビット差込穴21の第二止め部23が出没自在となって、ビット差込穴21の孔部22から第二止め部23を第二操作部40の凹所41内に突出することができ、ビット部81を引き抜くことで接続状態の保持を解除することが可能である。また、バネ体50は、上述と同様に、バネ当接部42がバネ収容部35内に挿入されることでバネ体50がさらに縮むため、第一操作部30側に強い付勢力をかけることで、第一操作部30を第二操作部40側に移動させにくくなるため第一操作部30の移動操作を制御することが可能である。
(第二実施形態)
次に、本発明の動力工具用アダプタの第二実施形態について図7−12に基づいて説明する。この第二実施形態の動力工具用アダプタ1は、略四角柱形状のソケット取付部82に装着して、六角軸のドライバービット70に接続して変換することを目的とするものである(特に図12参照)。なお、上述した第一実施形態と同様の構成については、図面に符号のみを付し詳細な説明を省略する。
動力工具80は、ナットやボルトを締め付けるための動力工具である電動式又は空圧式のインパクトレンチであり、この動力工具先端部は、略四角柱状のソケット取付部82である。このソケット取付部82の左右両側面方向に貫通して、ソケット本体を嵌合させた後にピン留めするための貫通孔82aが設けられている。
先端工具は、断面略六角形状の棒状体のドライバービット70であり、上述した動力工具先端部を構成するビット部81と同様に、側面に接続部の第一止め部12と係合する凹所71を有する。
接続部は、ドライバービット70に接続するように形成されたビット接続穴90と、このビット接続穴90の内周面には、ドライバービット70の凹所71と係合して接続状態を保持する出没自在の第一止め部12を有する。
ビット接続穴90は、第一実施形態のビット差込穴21と同様に、ドライバービット70と同じ断面形状の長穴とするものが好ましい。また、そのビット接続穴90の内周面上には、ドライバービット70が回転しないようにするために、長手方向に沿った複数の突条部を設けてもよい。
装着部は、動力工具先端部であるソケット取付部82に差し込むソケット取付部差込穴25と、このソケット取付部差込穴25の内周面には、ソケット取付部82の貫通孔82aと係合して装着状態を保持する出没自在の略球状の第二止め部23を有する。この第二止め部23は、少なくともソケット取付部82の貫通孔82aの左右両側に対向するように2つ設けることが好適である。
次に、上述した動力工具用アダプタ1によって先端工具であるドライバービット70をビット接続穴90に差し込んで接続した接続状態、及び、動力工具80の動力工具先端部であるソケット取付部82に装着した状態、及び、それらを解除した状態とするロック機構について図8―10に基づいて説明する。
ロック機構は、接続部の第一止め部12の出没動作を操作する第一操作手段と、装着部の第二止め部23の出没動作を操作する第二操作手段と、第一操作手段又は第二操作手段のいずれか一方のみを操作可能とする制御手段と、を備えてなるものである。なお、この制御手段は、上述した第一実施形態と同様であるため、図面に符号のみを付し詳細な説明を省略する。
第一操作手段は、図8、9、10に示すように、アダプタ本体20の外周面の長手方向に沿って往復移動可能に装着された略円筒状の第一操作部30と、第一操作部30の内周面上に第一止め部12に対応する位置であるアダプタ本体20のビット接続穴90の端部近傍に、第一止め部12を突出させるための凹所37を有するものである。この第一操作部12の凹所37は、第一操作部30側(図8,9において左方向)に移動させた際に、第一止め部12を孔部11よりやや上方に突出することができるようにすることで凹所71との係合が外れ、ドライバービット70の装着状態での保持を解除するものである。
第二操作手段は、図8、9、11に示すように、アダプタ本体20の外周面の長手方向に沿って往復移動可能に装着された略円筒状の第二操作部40と、第二操作部40の内周面上に第二止め部23に対応する位置であるアダプタ本体20のソケット取付部差込穴25の端部近傍に、第二止め部23を突出させるための凹所41を有するものである。この第二操作部40の凹所41は、第一操作部30側(図8、10において左方向)に移動させた際に、第二止め部23を孔部26よりやや左右両側の外周方向に突出することができるようにすることでソケット取付部差込穴25を差し込んで装着した状態での保持を解除するものである。
また、制御手段は、第一実施形態と同様に、上述した第一操作部30及び第二操作部40のいずれか一方のみを操作可能とする制御手段として、第一操作部30とアダプタ本体20との間に形成された空隙からなるバネ収容部35と、第二操作手段の第二操作部40の端部から突設され、前記バネ収容部35内に挿入されるバネ当接部42と、バネ収容部35内に内在するバネ体50と、を備えてなるものである。詳細については図面に符号のみを付し省略する。
したがって、上述した第一実施形態及び第二実施形態における動力工具用アダプタ1は、第一操作手段及び第二操作手段に対してそれぞれ独立した2つのバネ体を設ける必要がないため、動力工具用アダプタ1全体を小型化かつ軽量化することができ、動力工具80の動力工具先端部(ビット部81、ソケット取付部82)に接続した状態でも動力工具80の取り回しを阻害することなく、容易に使用することが可能である。なお、本実施形態の動力工具用アダプタ1は、より具体的には、第一実施形態におけるソケット差込部10及びビット差込穴21にロック機構を備えながらも、ソケット差込部10は約20mm程度、かつ、アダプタ本体20(第一操作部30及び第二操作部40を含む)全体の長さが50mm程度であり、動力工具用アダプタ1全体が約70mm程度に小型化することが可能である。
また、上述したロック機構によって、接続部(ソケット差込部10、ビット接続穴90)の接続状態、又は、装着部(ビット差込穴21、ソケット取付部差込穴25)の装着状態での保持のいずれか一方のみを解除する移動操作を行うと同時に、それと連動して他方の操作手段の移動操作を制御することで、他方の接続状態又は装着状態を保持したままにすることが可能である。したがって、従来のそれぞれに独立したロック機構を設けたものとは異なり、先端工具(ソケット60、ドライバービット70)、又は、動力工具80の動力工具先端部(ビット部81、ソケット取付部82)のいずれか一方のみを動力工具用アダプタ1から外すことができ、誤操作による接続状態及び装着状態での保持を同時に解除してしまうことによる動力工具用アダプタ1及び先端工具(ソケット60、ドライバービット70)の脱落を防止することが可能であり、建設現場等の高所における締付作業に適するものである。
1 動力工具用アダプタ、
10 ソケット差込部、11 孔部、12 第一止め部、
20 アダプタ本体、21 ビット差込穴、21a 突条部、22 孔部、
23 第二止め部、24 リング、25 ソケット取付部差込穴、26 孔部、
30 第一操作部、31 棒体、31a 凹部、32 長穴、33 貫通孔 34 固定部、35 バネ収容部、36 壁面、37 凹所、
40 第二操作部、41 凹所、42 バネ当接部、
50 バネ体
60 ソケット、61 ソケット差込口、62 係合孔、
70 ドライバービット、71 凹所、
80 動力工具 81 ビット部、81a 凹所、82 ソケット取付部、82a 貫通孔、
90 ビット接続穴。

Claims (5)

  1. 一端に先端工具を接続する接続部と、他端に動力工具先端部に装着する装着部と、を備えたアダプタ本体と、前記先端工具と前記接続部との接続状態及び前記動力工具の前記動力工具先端部と前記装着部との装着状態を保持するロック機構と、を備えてなり、
    前記接続部は、前記先端工具に係合する出没自在の第一止め部を有し、
    前記装着部は、前記動力工具先端部に係合する出没自在の第二止め部を有し、
    前記ロック機構は、前記第一止め部の出没動作を操作するように前記アダプタ本体に外装された第一操作部を備えた第一操作手段と、前記第二止め部の出没動作を操作するように前記アダプタ本体に外装された第二操作部を備えた第二操作手段と、前記第一操作部又は前記第二操作部のいずれか一方のみを操作可能とする制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第一操作部と前記アダプタ本体との間に形成された空隙からなるバネ収容部と、前記第二操作部における前記第一操作部側の端部から突設され、前記バネ収容部内に挿入されるバネ当接部と、前記バネ収容部内に内在するバネ体と、を有することを特徴とする動力工具用アダプタ。
  2. 接続部は、ソケット差込口に差し込むために突出して形成されたソケット差込部と、前記ソケット差込部の側面には、前記ソケット差込口に前記ソケット差込部を嵌合して接続状態を保持する出没自在の略球状の第一止め部を有することを特徴とする請求項1記載の動力工具用アダプタ。
  3. 装着部は、動力工具のビット部を差し込むように形成されたビット差込穴、前記ビット差込穴の内周面には、前記ビット部の凹所と係合して装着状態を保持する出没自在の略球状の第二止め部を有することを特徴とする請求項1記載の動力工具用アダプタ。
  4. 接続部は、ドライバービットを差し込むように形成されたビット接続穴と、前記ビット接続穴の内周面には前記ドライバービットの凹所と係合して接続状態を保持する出没自在の略球状の第一止め部を有することを特徴とする請求項1記載の動力工具用アダプタ。
  5. 装着部は、動力工具先端部のソケット取付部に差し込むように形成されたソケット取付部差込穴と、前記ソケット取付部差込穴の内周面には、前記ソケット取付部の貫通孔と係合して装着状態を保持する出没自在の略球状の第二止め部を有することを特徴とする請求項1記載の動力工具用アダプタ。
JP2020140883A 2020-06-03 2020-08-24 動力工具用アダプタ Pending JP2021191605A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020096580 2020-06-03
JP2020096580 2020-06-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021191605A true JP2021191605A (ja) 2021-12-16

Family

ID=78890549

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020140883A Pending JP2021191605A (ja) 2020-06-03 2020-08-24 動力工具用アダプタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021191605A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0890438A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Shinki Seisakusho:Kk ソケット用アダプター
JP2003170366A (ja) * 2001-09-26 2003-06-17 ▲高▼野 厚子 インパクトレンチ用工具
JP2011218454A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Saburo Hayashi 合成樹脂製ビット接続具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0890438A (ja) * 1994-09-26 1996-04-09 Shinki Seisakusho:Kk ソケット用アダプター
JP2003170366A (ja) * 2001-09-26 2003-06-17 ▲高▼野 厚子 インパクトレンチ用工具
JP2011218454A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Saburo Hayashi 合成樹脂製ビット接続具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7278342B1 (en) Tool connecting device
US10596687B2 (en) Torque socket having locking and releasing function
JP6714262B2 (ja) マルチグリップ・ソケットビット
US9511483B2 (en) Socket insert adapter and method of use
JP7198467B2 (ja) ファスナー・エキストラクター
US6006632A (en) Quick-release socket adapter for a ratchet socket wrench
US7497147B2 (en) Torque tool for tightening or loosening connections, and method of tightening or loosening the same
US6138531A (en) Hand ratchet wrench
US20120137837A1 (en) Bolt-nut turning multi socket
US20040035260A1 (en) Tool with engaging portion having axial opening and radial slot
US20140224084A1 (en) Dutchman fastener removal tool
US20190337140A1 (en) Spin wrench
JP2021191605A (ja) 動力工具用アダプタ
US8096214B2 (en) Ratcheting head with internal self-locking adapter related applications
US20040089106A1 (en) Compact high-torque ratchet wrench
US20100294087A1 (en) Tool sleeve clamping structure
KR20170057999A (ko) 드라이버 비트
JP2009107058A (ja) 作業工具用ソケット
JP7087734B2 (ja) 結合ピン着脱治具及び結合ピン着脱方法
US7325468B1 (en) Hollowed socket
GB2275637A (en) Improvements in and relating to wrench and socket systems
KR101232680B1 (ko) 소켓 렌치
US20180318986A1 (en) Ratchet Wrench
JP5379452B2 (ja) 締結工具
US6851334B2 (en) Multipurpose socket wrench

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200825

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230522