JP2021190253A - 燃料電池システム - Google Patents

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JP2021190253A JP2020093174A JP2020093174A JP2021190253A JP 2021190253 A JP2021190253 A JP 2021190253A JP 2020093174 A JP2020093174 A JP 2020093174A JP 2020093174 A JP2020093174 A JP 2020093174A JP 2021190253 A JP2021190253 A JP 2021190253A
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Abstract

【課題】燃料電池システムの停止時後の掃気による燃料電池の過乾燥を抑制する。【解決手段】燃料電池システムの制御部は、燃料電池システムをオフにされたことを検知すると、単セルの電圧を低下させる電圧降下処理をしたときに、電圧取得部に対して、複数の単セルの第1電圧を取得させて、第1電圧が予め定められた判定値以下の単セルを第1単セルとして記憶部に格納し、電圧降下処理の終了後に、電圧取得部に対して、複数の単セルの第2電圧を取得させて、第2電圧が最も高い前記単セルを第2単セルとし、第2単セルが第1単セルに含まれる場合には、燃料電池システムの停止中における酸化剤ガス供給部を用いた掃気の実行を禁止し、第2単セルが前記第1単セルに含まれない場合には、燃料電池システムの停止中における酸化剤ガス供給部を用いた掃気の実行を許可する。【選択図】図3

Description

本開示は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムが氷点下になると、燃料電池中の水が凍結し、燃料電池中のガス流路を閉塞する場合がある。そのため、外気温が氷点下になる可能性がある状況において燃料電池システムを停止する場合には、燃料電池の含水量を減少させる掃気処理が行われる。特許文献1に記載の燃料電池システムは、燃料電池システムの運転停止時に、あるいは、燃料電池システムの運転停止後一定時間ごとに、燃料電池内の水を排出させる掃気を実行する。この掃気時において、燃料電池システムの制御部は、セル電圧を用いて燃料電池の含水量を推定し、燃料電池の含水量所定値以下になった時には、掃気を停止させる。
特開2011−204559号公報
しかし、特特許文献1に記載の方法では、制御部が燃料電池の含水量を推定し、掃気を停止させるのは、掃気の実行後であるため、掃気の実行開始前にすでに乾燥している燃料電池は、掃気により過乾燥になるおそれがあった。燃料電池が過乾燥になると、次回の氷点起動に燃料電池に負電圧が発生するおそれがあった。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、燃料電池システムが提供される。この燃料電池システムは、積層された複数の単セルを有する燃料電池スタックと、少なくとも端部位置の前記単セルを含む複数の前記単セルの電圧を取得する電圧取得部と、前記燃料電池スタックに燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、前記燃料電池スタックに酸化剤ガスを供給するとともに掃気を実行する酸化剤ガス供給部と、前記燃料電池スタックの電力を消費する電力消費部と、前記電圧取得部と燃料ガス供給部と前記酸化剤ガス供給部と前記電力消費部の動作を制御する制御部と、測定された複数の前記単セルの電圧を格納する記憶部と、を備え、前記制御部は、前記燃料電池システムがオフされたことを検知すると、前記燃料ガスの供給を停止して前記電力消費部に電力を消費させて前記単セルの電圧を低下させる電圧降下処理をしたときに、前記電圧取得部に対して、複数の前記単セルの第1電圧を取得させて、前記第1電圧が予め定められた判定値以下の前記単セルを第1単セルとして記憶部に格納し、前記電圧降下処理の終了後に、前記電圧取得部に対して、複数の前記単セルの第2電圧を取得させて、前記第2電圧が最も高い前記単セルを第2単セルとし、前記第2単セルが前記第1単セルに含まれる場合には、前記燃料電池システムの停止中における前記酸化剤ガス供給部を用いた掃気の実行を禁止し、前記第2単セルが前記第1単セルに含まれない場合には、前記燃料電池システムの停止中における前記酸化剤ガス供給部を用いた掃気の実行を許可する。この形態の燃料電池システムによれば、電圧降下処理時及びその後の単セルの電圧を測定することにより、燃料電池スタックが乾燥しているか否かを判断でき、乾燥している場合に掃気を停止することで、燃料電池スタックの過乾燥を抑制できる。その結果、次回の氷点起動に燃料電池に負電圧が発生することを抑制できる。
燃料電池システムの概略構成を示す説明図である。 燃料電池スタック近傍の概略構成を示す説明図である。 燃料電池スタックの乾燥判定フローチャートである。 単セルの電圧の遷移を示すグラフである。 制御部が燃料電池システムの停止時に実行する停止時掃気のフローチャートである。
図1は、燃料電池搭載車両(「車両」とも呼ぶ。)に用いられる燃料電池システム10を模式的に示す説明図である。燃料電池システム10は、燃料電池スタック100と、燃料ガス供給回路200と、酸化剤ガス供給回路300と、排ガス回路400と、冷却回路500と、負荷回路600と、制御部700と、を備える。
燃料電池スタック100は、燃料ガスと酸化剤ガスとを用いて発電を行う。本実施形態では、燃料ガスとして、水素を用い、酸化剤ガスとして、空気(空気中の酸素)を用いる。
燃料ガス供給回路200は、燃料ガスタンク210と、燃料ガス供給管220と、燃料ガス排気管230と、燃料ガス還流管240と、主止弁250と、レギュレーター260と、インジェクタ270と、気液分離器280と、水素ポンプ290と、を備える。燃料ガスタンク210は、燃料ガスを貯蔵する。燃料ガスタンク210と、燃料電池スタック100とは、燃料ガス供給管220で接続されている。燃料ガス供給管220上には、燃料ガスタンク210側から、主止弁250と、レギュレーター260と、インジェクタ270とが設けられている。主止弁250は、燃料ガスタンク210からの燃料ガスの供給をオン、オフする。レギュレーター260は、燃料電池スタック100に供給される燃料ガスの圧力を調整する。インジェクタ270は、燃料電池スタック100に燃料ガスを噴射する。
燃料ガス排気管230は、燃料電池スタック100からの燃料排ガスを排出する。燃料ガス還流管240は、燃料ガス排気管230と、燃料ガス供給管220に接続されている。燃料ガス排気管230と燃料ガス還流管240との間には、気液分離器280が設けられている。燃料排ガスには、消費されなかった水素と、燃料電池スタック100を通って移動してきた窒素などの不純物と、水が含まれている。気液分離器280は、燃料排ガス中の水と、ガス(水素と窒素などの不純物)とを分離する。燃料ガス還流管240には、水素ポンプ290が設けられている。水素ポンプ290は、気液分離器280により分離されたガスを燃料ガス供給管220に供給する。これにより、燃料電池システム10は、燃料排ガスに含まれる消費されなかった水素を燃料として利用する。本実施形態では、水素ポンプ290を用いているが、代わりにエジェクタを用いても良い。
酸化剤ガス供給回路300は、エアクリーナ310と、エアコンプレッサ320と、酸化剤ガス供給管330と、入口弁340と、大気圧センサ350と、外気温センサ360と、エアフローメータ370と、供給ガス温度センサ380と、供給ガス圧力センサ390と、を備える。エアクリーナ310は、空気を取り込む時に、空気中の塵埃を除去する。エアコンプレッサ320は、空気を圧縮し、酸化剤ガス供給管330を通して空気を燃料電池スタック100に送る。入口弁340は、酸化剤ガス供給管330の燃料電池スタック100への入口に設けられている。大気圧センサ350は、大気圧を測定する。外気温センサ360は、取り込む前の空気の温度を取得する。エアフローメータ370は、取り込んだ空気の量を測定する。なお、空気の供給量は、エアコンプレッサ320の回転数により変わる。供給ガス温度センサ380は、燃料電池スタック100に供給される空気の温度を測定し、供給ガス圧力センサ390は、燃料電池スタック100に供給される空気の圧力を測定する。
排ガス回路400は、排ガス管410と、調圧弁420と、燃料ガス排出管430と、排気排水弁440と、酸化剤ガスバイパス管450と、バイパス弁460と、サイレンサー470とを備える。排ガス管410は、燃料電池スタック100の酸化剤排ガスを排出する。排ガス管410には、調圧弁420が設けられている。調圧弁420は、燃料電池スタック100中の空気の圧力を調整する。燃料ガス排出管430は、気液分離器280と、排ガス管410とを接続している。燃料ガス排出管430上には、排気排水弁440が設けられている。制御部700は、燃料排ガス中の窒素濃度が高くなったとき、あるいは、気液分離器280中の水の量が多くなったときには、排気排水弁440を開け、気液分離器280に溜まった水とガスを排ガス管410に排出する。排出されるガスは、窒素などの不純物と水素とを含む。本実施形態では、燃料ガス排出管430は、排ガス管410に接続されており、排出されるガス中の水素は、酸化剤排ガスにより、希釈される。酸化剤ガスバイパス管450は、酸化剤ガス供給管330の入口弁340の上流側と、排ガス管410の調圧弁420の下流側とを接続する。酸化剤ガスバイパス管450には、バイパス弁460が設けられている。制御部700は、排気排水弁440を開けて、水とガス(窒素などの不純物と水素)を排出するときに、バイパス弁460を開けて排ガス管410に空気を流し、水素を希釈する。また、燃料電池スタック100に要求される電力が少ない場合には、制御部700は、バイパス弁460を開けれ、燃料電池スタック100に供給する空気を減少する。サイレンサー470は、排ガス管410の下流部に設けられており、排気音を減少させる。なお、入口弁340とバイパス弁460の代わりに、酸化剤ガス供給管330と酸化剤ガスバイパス管450との接合部に三方弁を用いても良い。
冷却回路500は、冷却水供給管510と、冷却水排出管515と、ラジエータ管520と、ウォーターポンプ525と、ラジエータ530と、バイパス管540と、三方弁545と、温度センサ550と、を備える。冷却水供給管510は、燃料電池スタック100に冷却水を供給するための管であり、冷却水供給管510にはウォーターポンプ525が配置されている。冷却水排出管515は、燃料電池スタック100から冷却水を排出するための管である。冷却水排出管515の下流部は、三方弁545を介して、ラジエータ管520と、バイパス管540と、に接続されている。ラジエータ管520には、ラジエータ530が設けられている。ラジエータ530には、ラジエータファン535が設けられている。ラジエータファン535は、ラジエータ530に風を送り、ラジエータ530からの放熱を促進する。ラジエータ管520の下流部と、バイパス管540の下流部とは、冷却水供給管510に接続されている。温度センサ550は、燃料電池スタック100から排出される冷却水の温度Twを測定する。
負荷回路600は、燃料電池昇圧コンバーター605と、インバーター610と、主駆動モーター620と、DC/DCコンバーター630と、補機640と、二次電池650と、を備える。燃料電池昇圧コンバーター605は、燃料電池スタック100が発生させる電圧を、主駆動モーター620を駆動できる電圧に昇圧する。インバーター610は、昇圧された直流電圧を交流電圧に変換して、主駆動モーター620に供給する。主駆動モーター620は、燃料電池搭載車両を駆動する駆動モーターである。また、主駆動モーター620は、燃料電池搭載車両の減速時には、回生モーターとして機能する。DC/DCコンバーター630は、燃料電池スタック100の電圧を制御する。また、燃料電池スタック100の電圧を変換して二次電池650に供給し、あるいは、二次電池650の電圧を変換してインバーター610に供給する。二次電池650は、燃料電池スタック100からの電力や、主駆動モーター620による回生により得られた電力を充電するとともに、主駆動モーター620や補機640を駆動するための電源として機能する。補機640は、燃料電池システム10内の各部に配置されている各モーター(例えば、ポンプ類などの動力となるモーター、但し、主駆動モーター620を除く)や、これらのモーターを駆動するためのインバーター類、更には各種の車載補機(例えば、エアコンプレッサ、インジェクタ、冷却水循環ポンプ、ラジエータなど)を総称するものである。したがって、図1及び説明では、独立して記載しているが、水素ポンプ290、エアコンプレッサ320、ウォーターポンプ525、ラジエータファン535を駆動するモーター(図示せず)等も補機640に含まれる。
制御部700は、燃料ガス供給回路200と、酸化剤ガス供給回路300と、排ガス回路400と、冷却回路500と、負荷回路600と、を制御する。制御部700には、記憶部720と、パワースイッチ730と、が接続されている。パワースイッチ730は、燃料電池システム10のオン・オフの入力を受け付ける。記憶部720は、単セルの位置を示す番号を格納する。
図2は、燃料電池スタック100の概略構成図である。燃料電池スタック100は、複数の単セル110と、ダミーセル120と、ターミナルプレート130と、絶縁板140、145と、エンドプレート150、155と、を備える。複数の単セル110は、積層され、直列に接続されている。複数の単セル110の積層方向の両端部には、複数の単セル110を挟むように、ダミーセル120が配置されている。なお、ダミーセル120は、省略可能である。ダミーセル120のさらに積層方向の外側には、一対のターミナルプレート130が配置されている。ターミナルプレート130は、燃料電池スタック100から外部に電力を出力するために用いられる。ターミナルプレート130のさらに積層方向の外側には、絶縁板140、145が設けられている。絶縁板140、145のさらに積層方向の外側には、エンドプレート150、155が設けられている。エンドプレート150、155は、燃料電池スタック100の複数の単セル110を締結するために用いられている。絶縁板140、エンドプレート150は、反応ガスや冷却液を供給、排出するための開口を備えていない。これに対し、絶縁板145、エンドプレート155は、反応ガスや冷却液を供給、排出するための開口を備えている。すなわち、反応ガスや冷却液は、燃料電池スタック100のエンドプレート155側からを供給され、エンドプレート155側から排出される。便宜上、複数の単セル110に、No.1からNo.nの番号を付すと、エンドプレート150側にNo.1の単セル110が配置され、エンドプレート155側にNo.nの単セル110が配置されている。
電圧センサ740は、単セル110ごとの電圧Vを取得する。制御部700は、電圧センサ740から取得した電圧Vを用いて、燃料電池スタック100の単セル110が乾燥しているか否かを判定する。記憶部720は、電圧Vが予め定められた判定値Vth以下の単セル110の番号を記憶する。
図3は、制御部700が実行する燃料電池スタックの乾燥判定フローチャートである。ステップS100でパワースイッチ730がオフにされたことを検知すると、制御部700は、処理をステップS110に移行する。ステップS110では、制御部700は、外気温センサ360から外気温Taを取得する。ステップS120では、制御部700は、外気温Taが判定温度Tath以上か否かを判断し、外気温Taが判定温度Tath以上の場合は、処理をステップS130に移行し、外気温Taが判定温度Tath未満の場合は、処理をステップS210に移行する。
ステップS130では、制御部700は、例えば補機640を動作させることで、燃料電池スタック100の内部の燃料ガスを消費させて、燃料電池スタック100の単セル110の電圧を低下させる電圧低下処理を実行する。例えば、入口弁340、調圧弁420を閉じ、バイパス弁460を開け、エアコンプレッサ320駆動することで、燃料電池スタック100に酸化剤ガスを供給することなく、燃料電池スタック100の電力を消費できる。
ステップS140では、制御部700は、電圧センサ740を用いて、各単セル110の第1電圧Vを取得する。ステップS150では、制御部700は、各単セル110の第1電圧Vが、予め定めた判定値Vth以下か否かを判定し、V≦Vthである単セル110があれば処理をステップS155に移行し、V≦Vthである単セル110が無ければ、処理をステップS210に移行する。判定値Vthは、0.1Vである。判定値は、0.1Vより低い0Vであってもよく、0.1Vより高い0.2Vであってもよい。ステップS155では、制御部700は、V≦Vthである単セル110を第1単セルとしてその単セルを識別する符号であるセル番号No.x(xは1からnまでの自然数。)を記憶部720に格納する。
ステップS160では、制御部700は、補機640の動作を停止し、燃料電池スタック100の内部の燃料ガスを消費させる処理を停止し、燃料電池スタック100の単セル110の電圧を低下する電圧低下処理を終了する。
電圧低下処理を停止すると、乾燥した単セル110の電圧が上昇する。ステップS170では、電圧センサ740を用いて、電圧低下処理終了後の単セル110の第2電圧Vbを取得する。ステップS180では、制御部700は、各単セル110の第2電圧Vbが、最も高い単セル110を第2単セルとし、その第2単セルを識別する符号であるセル番号No.yを用いて特定する。
ステップS190では、番号No.yが記憶部720に格納されている番号No.xに含まれているか否かを判断し、含まれている場合には、処理をステップS200に移行し、含まれていなければ、処理をステップS210に移行する。
ステップS200では、制御部700は、燃料電池システム10の停止中における掃気を禁止する。番号No.yの単セル110は、すでに乾燥しており、掃気により、乾燥しすぎるからである。ステップS210では、制御部700は、例えば、フラグFlに値1を格納することで、燃料電池システム10の停止中における掃気を許可する。
図4は、電圧降下処理を行ったときの各単セル110の電圧の遷移を示すグラフである。単セル110の乾燥度と、電圧降下処理を行ったときの電圧の遷移とは、経験上、相関があり、乾燥度が高い単セル110ほど圧降下処理を行ったときに電圧が大きく低下し、電圧降下処理を停止すると、その後、電圧が大きく上昇する。例えば、反応ガスの供給側から見て最も突き当たり側のNo.1の単セル110は、最も乾燥していることが多く、電圧降下処理により他の単セル110に比べて大きく電圧が低下し、電圧降下処理後に電圧が大きく上がる。反応ガスの供給側から見て突き当たり側から2番目のNo.2の単セル110は、No.1の単セル110の次に乾燥していることが多く、電圧降下処理により、No.1の単セル110よりは電圧が下がらないが、No.1以外の他の単セル110に比べて大きく電圧が低下し、電圧降下処理後には、No.1の単セル110よりは電圧が上がらないが、No.1以外の他の単セル110に比べて電圧が大きく上がる。反応ガスの供給側から見て突き当たり側から3番目のNo.3から一番手前のNo.nの単セル110は、あまり乾燥しておらず、電圧降下処理により、No.2の単セル110よりは電圧が下がらず、電圧降下処理後に、No.2の単セル110よりも電圧が上がらない。
図5は、制御部700が燃料電池システム10の停止時に実行する停止時掃気のフローチャートである。ステップS100で、制御部700は、例えば内部のウェイクアップタイマにより、所定時間ごとにウェイクアップすると、処理をステップS110に移行する。ステップ110では、制御部700は、フラグFlの値が値1か否かを判断し、値1の場合には、処理をステップS120に移行し、値1でない場合には、スリープする。ステップS120では、制御部700は、入口弁340と調圧弁420を開け、エアコンプレッサ320を駆動することで、停止時掃気を実行する。その後、制御部700は、エアコンプレッサ320の駆動を停止し、入口弁340と調圧弁420を閉じた後、スリープする。なお、このフローチャートでは、制御部700は、ウェイクアップしてから、フラグFlの値を判断しているが、フラグFlの値を燃料電池システムの停止時に判断し、フラグFlの値が値1の場合には、ウェイクアップタイマによるウェイクアップせず、停止時掃気を実行しないようにしても良い。
以上、本実施形態によれば、制御部700は、電力消費部である補機640に電力を消費させて単セル110の電圧を低下させる電圧降下処理をしたときに、電圧取得部である電圧センサ740に対して、単セル110の第1電圧を取得させて、第1電圧が予め定められた判定値以下の単セル110を第1単セルとして記憶部に格納する。制御部700は、電圧降下処理の終了後に、電圧センサ740に対して、複数の単セル110の第2電圧を取得させて、第2電圧が最も高い単セル110を第2単セルとする。制御部700は、第2単セルが第1単セルに含まれる場合には、第2単セルは乾燥していると判断する。その結果、制御部700は、単セル110の電圧を用いて、単セル110が乾燥しているか否かを判断でき、単セル110が乾燥している場合には、掃気を禁止し、単セル110が乾燥していない場合は、掃気を許可する。これにより、制御部700は、燃料電池スタック100の単セルが過乾燥し、次回氷点下始動時に、過乾燥に起因する負電圧発生を回避できる。
上記実施形態では、電圧降下処理に電圧を所得する単セル110を限定していないが、反応ガスの供給元、排出先により、乾燥しやすい単セル110は、経験上わかっている。そのため、制御部700は、乾燥しやすい単セル110を含むいくつかの単セルの電圧を取得すれば良い。例えば、本実施形態のように、絶縁板145側に反応ガスの供給元、排出先がある場合には、制御部700は、最も絶縁板140に近いNo.1の単セル110からNo.mまでのm個(mは、2〜5程度)の単セル110の電圧を取得すればよい。また、No.1の単セル110が最も乾燥しやすいので、No.1の単セル110の電圧降下処理時の電圧Vが判定値Vth以下であり、圧降下処理の後の電圧が予め定められた判定値Vth2を超えるか否かを判定するようにしてもよい。この場合、No.1の単セル110の電圧のみを測定すればよい。判定値Vth2は、判定値Vthよりも高い値であり、例えば、0.4Vである。判定値Vth2は、0.4Vよりも低い電圧、例えば0.3Vであってもよく、0.4Vよりも高い電圧、例えば0.5Vであってもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…燃料電池システム、100…燃料電池スタック、110…単セル、120…ダミーセル、130…ターミナルプレート、140…絶縁板、145…絶縁板、150…エンドプレート、155…エンドプレート、200…燃料ガス供給回路、210…燃料ガスタンク、220…燃料ガス供給管、230…燃料ガス排気管、240…燃料ガス還流管、250…主止弁、260…レギュレーター、270…インジェクタ、280…気液分離器、290…水素ポンプ、300…酸化剤ガス供給回路、310…エアクリーナ、320…エアコンプレッサ、330…酸化剤ガス供給管、340…入口弁、350…大気圧センサ、360…外気温センサ、370…エアフローメータ、380…供給ガス温度センサ、390…供給ガス圧力センサ、400…排ガス回路、410…排ガス管、420…調圧弁、430…燃料ガス排出管、440…排気排水弁、450…酸化剤ガスバイパス管、460…バイパス弁、470…サイレンサー、500…冷却回路、510…冷却水供給管、515…冷却水排出管、520…ラジエータ管、525…ウォーターポンプ、530…ラジエータ、535…ラジエータファン、540…バイパス管、545…三方弁、550…温度センサ、600…負荷回路、605…燃料電池昇圧コンバーター、610…インバーター、620…主駆動モーター、630…DC/DCコンバーター、640…補機、650…二次電池、700…制御部、720…記憶部、730…パワースイッチ、740…電圧センサ

Claims (1)

  1. 燃料電池システムであって、
    積層された複数の単セルを有する燃料電池スタックと、
    少なくとも端部位置の前記単セルを含む複数の前記単セルの電圧を取得する電圧取得部と、
    前記燃料電池スタックに燃料ガスを供給する燃料ガス供給部と、
    前記燃料電池スタックに酸化剤ガスを供給するとともに掃気を実行する酸化剤ガス供給部と、
    前記燃料電池スタックの電力を消費する電力消費部と、
    前記電圧取得部と燃料ガス供給部と前記酸化剤ガス供給部と前記電力消費部の動作を制御する制御部と、
    測定された複数の前記単セルの電圧を格納する記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記燃料電池システムがオフされたことを検知すると、
    前記燃料ガスの供給を停止して前記電力消費部に電力を消費させて前記単セルの電圧を低下させる電圧降下処理をしたときに、前記電圧取得部に対して、複数の前記単セルの第1電圧を取得させて、前記第1電圧が予め定められた判定値以下の前記単セルを第1単セルとして記憶部に格納し、
    前記電圧降下処理の終了後に、前記電圧取得部に対して、複数の前記単セルの第2電圧を取得させて、前記第2電圧が最も高い前記単セルを第2単セルとし、
    前記第2単セルが前記第1単セルに含まれる場合には、前記燃料電池システムの停止中における前記酸化剤ガス供給部を用いた掃気の実行を禁止し、
    前記第2単セルが前記第1単セルに含まれない場合には、前記燃料電池システムの停止中における前記酸化剤ガス供給部を用いた掃気の実行を許可する、
    燃料電池システム。
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