JP2021190094A - 配送計画作成方法、装置、システムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

配送計画作成方法、装置、システムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】車両ルート問題(VRP,Vehicle Routing Problem)に関し、配送計画作成方法、装置、システムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。【解決手段】配送計画作成方法は、複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、複数の配送車両の種類に関する情報と、複数の配送車両の種類に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得することと、複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得することと、第一の配送拠点と第二の配送拠点との間の第一のルートと第二のルートにおいて、第一の時間帯と第二の時間帯での走行時間を基に、ルートで第一の配送タスクを配送する走行時間を計算することと、各ルートで第一の配送タスクを配送する走行時間を比較し、第一の配送タスクを配送するルートを決定することを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、車両ルート問題(VRP,Vehicle Routing Problem)に関し、具体的には、配送計画作成方法、装置、システムおよびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
VRPとは、一定数の顧客がそれぞれ異なる数の貨物需要があって、配送センターが顧客に貨物を提供し、1つの車列により貨物の配送を担当させ、適切な走行ルートを組織することをいう。その目標は、顧客のニーズを満たせるとともに、一定の制約の下で、路程を最短にし、コストを最小にし、かかる時間を最少にするなどの目的を達成できるようにすることである。
現在、車両配送問題の求解方法は、精密アルゴリズム(exact algorithm)とヒューリスティクス解法(heuristics)を含む。その中の精密アルゴリズムには、分枝限定法、分枝切断法、集合カバー法などがある。ヒューリスティクス解法には、節約法、シミュレーテッドアニーリング法、決定性アニーリング法、タブー探索法、遺伝子アルゴリズム、ニューラルネットワーク、蟻コロニーアルゴリズム、遺伝的アルゴリズム(GA,Genetic Algorithm)などがある。車両配送計画の自動作成には、通常近傍探索方法の1つである巨大近傍探索(LNS,Large Neighborhood Search)が有効であり、LNSを用いて車両に対する最適な配送タスク割当てパターンを探索する。探索については、通常、最適解に近づくように最適解との差を数値化し、コストを削減する方向に段階的に繰り返し実行する。
実際のタスク配送において、配送計画の実行は、通常、道路の交通状態に影響され、例えば、同一ルートの配送タスクに対して、異なる開始時刻に実行が開始されると、異なる走行時間が必要になるかもしれない。
本発明の少なくとも1つの実施例は、VRPにおいて交通状態及び時間帯を跨ぐ配送による配送タスクへの影響を考慮し、配送効率を向上させ配送コストを低減することができる配送計画作成方法、装置及びシステムを提供している。
本発明の一態様によれば、少なくとも1つの実施例は、配送計画作成方法であって、
複数の配送車両の種類に関する情報と、各種類ごとの配送車両の複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得するステップであって、そのうち、各種類ごとの配送車両は、いずれか2つの拠点間に、前記時間帯ごとに対応するルートが含まれている、前記のステップと、
前記複数の配送車両の種類と、前記複数のルートと、前記複数の時間帯と、の組み合わせごとに、各種類ごとの配送車両が前記複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得するステップと、
第一の配送車両が前記複数の拠点に含まれる第一の配送拠点から第二の配送拠点に第1の配送タスクを配送するルート、を選択するステップにおいて、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第一のルートにおいて、第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第一のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第一の時間帯に連続する第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第二のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する第一の走行時間を算出するステップと、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第二のルートにおいて、前記第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第三のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第四のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する第二の走行時間を算出するステップと、
前記第一の走行時間と前記第二の走行時間を比較し、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送するルートを選択するステップと、
を含む、
前記の配送計画作成方法を提供している。
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例は、配送計画作成装置であって、
複数の配送車両の種類に関する情報と、各種類ごとの配送車両の複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得するための情報取得手段であって、そのうち、各種類ごとの配送車両は、いずれか2つの拠点間に、前記時間帯ごとに対応するルートが含まれている、前記の情報取得手段と、
前記複数の配送車両の種類と、前記複数のルートと、前記複数の時間帯と、の組み合わせごとに、各種類ごとの配送車両が前記複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得するためのマトリクス取得手段と、
第一の配送車両が前記複数の拠点に含まれる第一の配送拠点から第二の配送拠点に第一の配送タスクを配送するルート、を選択する時に、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第一のルートにおいて、第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第一のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第一の時間帯に連続する第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第二のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する第一の走行時間を算出し、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第二のルートにおいて、前記第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第三のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第四のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する第二の走行時間を算出し、
前記第一の走行時間と前記第二の走行時間を比較し、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送するルートを選択する
ためのルート選択手段と、
を含む、
前記の配送計画作成装置を提供している。
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されるとともに前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと、を含み、前記プログラムが前記プロセッサに実行されるときに、前記の配送計画作成方法を実現する、配送計画作成システムを提供している。
本発明の別の態様によれば、少なくとも1つの実施例は、プロセッサに実行されるときに、前記の配送計画作成方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供している。
従来技術と比較して、本発明の実施例が提供する配送計画作成方法、装置及びシステムは、VRPに交通状態を導入し、異なる交通状態を有する時間帯及び時間帯を跨ぐ配送による配送タスクへの影響を考慮しており、配送効率を向上させ配送コストを低減することができる。
以下、本発明の実施例に係る技術案をより明確に説明するために、本発明の実施例の説明に必要な図面について簡単に説明する。明らかなように、以下の説明における図面は、本発明の一部の実施例のみであり、一般当業者にとっては、創造的な労力を払うことなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
本発明の実施例が提供する配送計画作成方法を示す一フローチャートである。 本発明の実施例が提供する制限・渋滞エリアの一例を示す図である。 本発明の実施例が提供する時間帯分割の一例を示す図である。 本発明の実施例におけるエリア制限及び渋滞定義データの整理を示す一フローチャートである。 本発明の実施例における地図情報の作成を示す一フローチャートである。 本発明の実施例におけるコストマトリクスの作成を示す一フローチャートである。 本発明の実施例における出発時刻よりi→kのルートを探す処理フローを示す一例である。 本発明の実施例における出発時刻よりi→kのルートを探す処理フローを示す別の例である。 本発明の実施例における計算方向及び計算開始時刻の特定を示す一例である。 本発明の実施例における到着時刻よりk→jのルートを探す処理フローを示す一例である。 本発明の実施例における到着時刻よりk→jのルートを探す処理フローを示す別の例である。 本発明の実施例が提供する拠点間に別の拠点の配送タスクを挿入するフロー処理を示す図である。 本発明の実施例が提供する或る車両の全配送先に対する最適ルートの探索を示す一フローチャートである。 本発明の実施例が提供する配車計画の作成を示す一全体的なフローチャートである。 本発明の実施例で出力される配送計画の表示形態の例を示す図である。 本発明の実施例に係る配送計画作成装置の一構成を示す図である。 本発明の実施例に係る配送計画作成システムの一構成を示す図である。 本発明の実施例に係る配送計画作成システムの別の構成を示す図である。
本発明が解決しようとする技術的課題、技術案及び利点をより明確にするため、以下、添付図面及び具体的な実施例に合わせて詳細に説明する。以下の説明において、具体的な配置及び構成部品の特定の詳細などを提供するのは、本発明の実施例を完全に理解するのに役立てるためのもののみである。したがって、ここで説明する実施例に対し、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく、様々な変更及び修正を行えることは、当業者には明らかである。また、明確及び簡潔にするため、既知の機能と構造については説明を省略する。
なお、明細書の全体を通して言及される「1つの実施例」または「一実施例」は、実施例に関連する特定の特徴、構造、または特性が本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。したがって、明細書全体にわたって現れる「1つの実施例において」または「一実施例において」は、必ずしも同じ実施例を指すものではない。また、これらの特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施例において任意の適切な方式で組み合わされてもよい。
なお、本発明の様々な実施例において、以下に述べる各プロセスの番号の大きさは、実行順序の前後を意味するものではなく、各プロセスの実行順序は、その機能と内在的な論理で決定されるべきであり、本発明の実施例の実施プロセスを何ら限定するものではない。
配送車両(例えばトラック)による配送、特に企業対企業(B2B)の幹線輸送においては、配送コスト(配送時間を含むが、これに限定されない)をいかに低減するかが重要な課題となる。配送タスクが実際の道路上で実行される場合、道路の交通状態に影響される。例えば、都市道路は明らかな潮汐規則があり、同じ道路でも、通勤時間帯に要する走行時間は、通常は他の時間帯の走行時間よりも大きい。また、例えば都市内の一部の道路またはエリアには、制限規則が設けられ、一部の大型配送車両が制限時間帯に進入するのを禁止する場合がある。
本発明の実施例は、VRPにおいて交通状態及び時間帯を跨ぐ配送による配送タスクへの影響を考慮し、配送効率を向上させ配送コストを低減した配送計画作成方法を提供している。
本発明の少なくとも1つの実施例により、図1に示す配送計画作成方法を提供する。この方法は、複数の配送車両を用いて、複数の拠点を巡回し、複数の配送タスクを行う最適な順序を出力することができる。図1に示すように、該方法は、以下のステップを含む。
S11.複数の配送車両の種類に関する情報と、各種類ごとの配送車両の複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得するステップであって、そのうち、各種類ごとの配送車両は、いずれか2つの拠点間に、前記時間帯ごとに対応するルートが含まれている、前記のステップ。
ここで、前記配送車両は、例えば異なるブランドおよび/または異なる車格など、異なる種類を有してもよく、異なる種類の車両は、通常、異なる積載荷重量、容積、および走行コストを有する。したがって、前記複数の配送車両の種類に関する情報は、配送車両の種類、積載荷重量、容積および走行コストのうちの1つまたは複数を含んでもよい。本発明の実施例は、対象エリア(例えば、ある都市)内の複数の拠点間で配送タスクを実行し、前記配送タスクとは、通常は1つの拠点から他の拠点への配送サービス(例えば、貨物配送)である。前記ルートとは、いずれか一方の拠点から他方の拠点までの走行経路である。前記各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報は、各種類ごとの配送車両に応じた時間帯、および当該時間帯において当該種類の配送車両が対象エリアの各道路での基準速度を含んでもよい。
本発明の実施例は、あらかじめ配送車両の対象エリアにおける複数の統計期間内の履歴交通データに基づいて、前記統計期間を互いに接続しながら重複しない複数の時間帯に分割しておくことができ、そのうち、同一の時間帯において、前記配送車両の前記対象エリアの同一の道路における走行速度は、同一の速度区間に属す。一方、隣接する2つの時間帯において、前記配送車両の前記対象エリアの少なくとも1つの道路における走行速度は、同一の速度区間に属さない。ここで、道路も速度区間も予め設定されており、例えば、速度区間については、配送車両の対象エリアでの通行速度の範囲に応じて、この範囲を互いに接続しながら重複しない複数の区間に分割してもよい。これより分かるように、本発明の実施例によって分割された時間帯は、対象エリアにおける配送車両の一通行状態を表すものである。
任意の2つの拠点間のルートが多数存在する可能性があるため、本方案の実現の複雑さを低減するため、本発明の実施例は、任意の2つの拠点に対して、各時間帯に対応する通行状態における当該2つの拠点間の1つのルートを取得することができ、前記ルートは、具体的には、既存の様々な地図によりルートのアルゴリズムを作成することで作成されることができる。例えば、統計周期が5つの時間帯に分割されたとすると、各時間帯ごとに任意の2つの拠点間の1つのルートを取得することができ、これにより5つのルートを取得することができる。もちろん、この5つのルートには同じものが存在する可能性がある。なお、上記ルートを作成するプロセスにおいては、配送車両のある時間帯における通行状態で計算が行われ、時間帯を跨ぐ場合は考慮されず、つまり、配送車両がある時間帯に対応するルートを走行するのに要する走行時間が、当該時間帯の範囲を超えているか否かは考慮されない。なお、本明細書に記載の任意の2つの拠点は、有向であり、すなわち、前記各種類の配送車両が任意の2つの拠点間において前記時間帯ごとに対応するルートを含むこととは、いずれかの拠点から別の拠点への方向において、各時間帯に一々対応するルートが含まれていることを意味する。なお、2つの拠点については、一部の時間帯で取得した当該2つの拠点間のルートは同一である可能性がある。
S12.前記複数の配送車両の種類と、前記複数のルートと、前記複数の時間帯と、の組み合わせごとに、各種類ごとの配送車両が前記複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得するステップ。
配送計画の作成プロセスでは、通常、ある配送車両(例えば、第一の配送車両)に対して、ある配送タスク(例えば、第一の配送拠点から第二の配送拠点へ配送される第一の配送タスク)を実行する具体的な配送ルートを選択する必要がある。選択プロセスでは通常、採用可能なルート(オプションルート)を2つずつ比較して、どちらかコストが優れているルートを特定し、どちらかコストが劣っているルートを除外し、残りのルートで引き続き2つずつの比較を行い、最終的にはすべてのオプションルートの中からコストが最も優れている1つのルートを選択する。本発明に記載の第一の配送車両が前記複数の拠点に含まれる第一の配送拠点から第二の配送拠点に第一の配送タスクを配送するルート、を選択するステップにおいては、以下の方式によって2つのルート間の選択を行う。
S13.前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第一のルートにおいて、第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第一のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第一の時間帯に連続する第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第二のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する第一の走行時間を算出するステップ。
S14.前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第二のルートにおいて、前記第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第三のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第四のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する第二の走行時間を算出するステップ。
S15.前記第一の走行時間と前記第二の走行時間を比較し、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送するルートを選択するステップ。
ここで、ステップS13〜S15により、第一のルートと第二のルートの中から、第一の配送タスクを配送するルートが選択された。第一のルートと第二のルートを除き、さらに多くのオプションルートが含まれている場合には、ステップS15で選択されたルートを、残りの他のルートと引き続き比較を行ってもよく、その比較方式は、上記ステップS13〜S15と類似し、以上の2つずつの比較プロセスを繰り返し実行することにより、すべてのオプションルートの中から、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送する最終的なルートを選択することができる。
以下、例に合わせて上記ステップの実現についてさらに説明する。
上記S11において、交通状態は通常、時間と強い相関関係があることを考慮して、本発明の実施例は、予め収集した配送計画に係る対象エリアの履歴交通データに基づいて時間帯を分割することができる。一実現形態として、前記時間帯は、配送車両の対象エリアの各道路における、車両の位置や速度等を含む履歴交通データに基づいて予め設定されてもよい。例えば、予め設定された統計周期(例えば、各自然日を1つの統計周期とし、また、各週を1つの統計周期としてもよいし、各営業日を1つの統計周期としてもよく、各祝祭日は別の統計周期として、それぞれ本発明の技術案を実行する)に従って、あらかじめ複数の統計周期内の前記対象エリアの履歴交通データを収集し、前記履歴交通データは、各種類の配送車両の各道路における各サンプリング時点での通行速度、走行禁止領域及びそれに対応する走行禁止時間等を含む。
そして、すべての道路種類における1つの予め設定された走行速度範囲を含む、予め設定された複数の速度区間を取得し、かつ、当該走行速度範囲のうちの1つの速度(例えば、当該走行速度範囲の中心点の速度)を、対応する道路種類における基準速度として採用する。速度区間のインデックス(#n)および対応する各道路種類における基準速度の一例を以下の表2に示す。一般的に、速度区間は、各道路種類及び異なる渋滞状態における各種類の配送車両の走行速度を反映するように、対象エリアの履歴交通データに基づいて設定されてもよい。
速度区間を取得した後、履歴交通データに基づいて、各種類の配送車両の前記統計周期内の各時間及び各道路上に属する速度区間を特定することができ、これにより、各種類ごとの配送車両について、同一の時間帯において、前記対象エリアの同一の道路における前記配送車両の走行速度が、同一の速度区間に属す一方、隣接する2つの時間帯において、前記対象エリアの少なくとも1つの道路における前記配送車両の走行速度が、同一の速度区間に属さないように、前記統計周期を時間的に連続しながら互いに重複しない複数の時間帯に分割することができる。
以下、統計期間が自然日である一具体例によって、本発明の実施例における時間帯の分割について説明する。
図2は、対象エリア200における制限・渋滞エリアの一例を示している。例えば、エリアCは、楕円形に近似したエリアであり、そのエリア境界には、それぞれ地点1〜3等となっている複数の点が含まれている。類似するように、エリアBは、三角形に近似したエリアであり、そのエリア境界にも、それぞれ地点1〜3等となっている複数の点が含まれている。表1は、制限・渋滞エリアの一定義方式を示しており、具体的には、エリア境界の各点の緯度経度座標によって1つのエリアを限定することができる。
Figure 2021190094
表2に示す速度区間の定義テーブルがあるとすると、例えば、インデックス番号#1の速度区間は、高速道路での基準速度が70(単位はkm/hであるが、簡潔のため、以下は単位を省略する)、自動車道の基準速度は45、一般道の基準速度は40であることを示す。表2には、制限・渋滞エリアに対応する速度区間も示されており、例えば、制限・渋滞エリアAに対応する速度区間のインデックスが#5であることは、速度区間#5がエリアAのみに適用されることを示し、ただし、高速道路での走行速度は0である(通行禁止を示す)。なお、ここでいう「制限・渋滞」とは、制限および/または渋滞を意味し、例えば「制限・渋滞エリア」とは、制限および/または渋滞のエリアを意味する。前記制限とは、走行を制限することを意味し、例えば、都市内の一部の道路では、通常、特定の種類の車両に対して、その道路への前記車両の進入を禁止するために走行を制限する時間帯が設定される。本明細書では、「制限」を「走行を制限する」または「走行制限」と呼ぶこともある。
Figure 2021190094
履歴交通データから、対象エリアの各車格α、β及びγ等の車両の1日24時間における速度区間を統計したものを表3及び図3に示すとすると、図3中、「#n」は速度区間のインデックスを示し、ある速度区間の基準速度は、そのインデックスから表2に示す速度区間の定義テーブルを照合することができる。ある時間帯に2つ以上の速度区間が同時に存在する場合には、その時間帯に制限エリアおよび/または渋滞エリアが存在することを示し、この場合、制限エリアおよび/または渋滞エリアに対応する速度区間は、それに対応するエリアにのみ適用される。
Figure 2021190094
表3と図3を合わせて見れば分かるように、車格αの配送車両は、1日24時間で計2種類の速度区間があり、これらの速度区間は、1日24時間を表3に示す3つの時間帯に分けており、それぞれ00:00〜10:00、10:00〜15:00、15:00〜24:00である。上記の時間帯の分割原則である、同一の時間帯において、前記配送車両の前記対象エリアの同一の道路における走行速度は、同一の速度区間に属する一方、隣接する2つの時間帯において、前記配送車両の前記対象エリアの少なくとも1つの道路における走行速度は、同一の速度区間に属さないことによれば、車格αの配送車両については、3つの時間帯に分割することができ、それぞれ上記の3つの時間帯に対応する。
類似するように、車格βの配送車両は、1日24時間で表3に示す計5つの時間帯を有し、複数の速度区間に対応している。そのうち、#5及び#6の速度区間は、それぞれ渋滞エリアA及びBの速度区間を示す。これらの速度区間を時間帯ごとに1日24時間の時間内に表示する。図3に示すように、#5の速度区間は、#3及び#4の速度区間と時間的に重複した部分がある。そのため、上述した時間帯分割原則を満たすためには、時間的に重複した速度区間に応じて時間帯をさらに分割する必要がある。例えば、#3と#5の速度区間の重複部分を新たな時間帯とし、すなわち、#3の速度区間を00:00〜08:00と08:00〜09:00との計2つの部分に分割し、類似するように、#4の速度区間を09:00〜11:30、11:30〜15:00および15:00〜19:00の計3つの部分に分割し、時間帯19:00〜24:00の#3の速度区間は他の速度区間と重複しておらず、1つの独立した時間帯とすることができる。このように、車格βの配送車両については、1日24時間を6つの時間帯に分割し、それぞれ上記6つの時間帯に対応させている。
以上の分割方式に従えば、表4に示す車格、時間帯、基準速度および渋滞エリアの対応関係を得ることが出来る。そのうち、車格αの配送車両については、1日24時間を時間的に接続しながら互いに重複しないID1〜3の3つの時間帯に分割している。また、例えば、車格βの配送車両については、1日24時間を時間的に接続しながら互いに重複しないID4〜9の6つの時間帯に分割している。なお、表4における全般速度は、走行制限・渋滞がない場合の各時間帯に対応する基準速度を示す。表4は、制限および/または渋滞がある場合における該当の制限・渋滞エリアの基準速度も示している。表4におけるA〜Eは、それぞれ対象エリアにおける制限・渋滞エリアを示している。
Figure 2021190094
図4は、表4に示すデータを得るために、車格と時間帯に応じて、エリア制限及び渋滞定義データを整理する一フローを示している。そのステップとしては、具体的に以下のものが含まれる。
401.エリア制限・渋滞定義データ、例えば、表2及び表3に示すデータを読み込むステップ。
402.各車格ごとに、403〜405のエリア制限・渋滞定義の処理を繰り返し実行するステップ。
403〜405.各自然日の00:00〜24:00の間の該当車格のすべての時間帯の開始と終了時間を区切りとし、隣接する2つずつの区切りを1つの時間帯として、新たに区切りした時間帯において、表2に示すように、新たな時間帯に関わる速度設定を取得し、その後、車格、新たに区切りした時間帯、全般速度、関わった制限エリア範囲と速度を一行として記録して、表4に示すデータを得る処理を繰り返し実行する。
本発明の少なくとも1つの実施例により、上記ステップS12において、本発明の実施例は、さらに前記複数の拠点間の前記複数の時間帯ごとの交通状態に関する情報と、前記複数の拠点間のルートに関する情報を取得し、その後、前記複数の拠点間の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた交通状態に関する情報に基づいて、前記複数の配送車両の種類と複数の時間帯ごとに、前記ルートを通過する前記配送車両の走行速度を含む、地図情報を作成するようにしてもよい。前記地図情報は、表4に示すテーブル形式で保存されてもよい。具体的に、前記地図情報を作成する詳細ステップの一例は、図5を参照して、以下のステップを含む。
501.地図データおよびエリア制限・渋滞定義データを読み込むステップ。
具体的に、地図データは、対象エリアにおける各種類の道路データ等の情報を含んでもよく、前記エリア制限・渋滞定義データは、表1に示すような制限・渋滞エリアの地理的位置座標情報および表4に示すエリア制限・渋滞定義と車格及び時間帯との組合せデータであってもよい。
502〜506.表4に対して、以下の処理を行ごとに繰り返し実行する。
地図情報中のすべての道路について、それぞれ以下のプロセスを繰り返す。
現在の道路が該当時間帯の制限・渋滞エリアに関わるか否かを判断し、Yesの場合は、該当エリア制限(例えば走行制限)・渋滞定義のエリア速度に基づいて当該道路の速度を設定する一方、Noの場合は、該当エリア制限・渋滞定義の全般速度に基づいて当該道路の速度を設定する。
507.車格と時間帯に応じて、エリア制限・渋滞定義を含む地図を作成するステップ。当該地図には、ルートを通過する配送車両の走行速度が含まれるとともに、表4中の各行に対応づけて保存される。
上記ステップ502〜506において、本発明の実施例は、さらに渋滞エリアと制限エリアに応じて、対応する地図情報における走行速度を設けてもよい。具体的には以下のとおりである。
複数の時間帯ごとに複数のルートを通過する配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる渋滞定義区域に侵入するルートの場合、前記渋滞定義区域に侵入する配送車両の種類の走行速度を前記渋滞定義区域のエリア速度と設定し、例えば、表4に示す渋滞定義領域のエリア速度と設定する。
前記複数の時間帯ごとに前記複数のルートを通過する前記配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる走行禁止区域に侵入するルートの場合、前記走行禁止区域に侵入する配送車両の種類の走行速度をゼロと設定する。例えば、表4に示す制限エリアでの走行速度がゼロであるように設定する。
本発明の実施例は、上記ステップS12において前記コストマトリクスを作成する際に、前記地図情報に基づいて、前記複数の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた、前記複数の拠点間の複数のルートを走行するのに要する走行時間を算出し、前記複数のコストマトリクスとして記録することができる。このようにして、配送車両の種類と、前記ルートと、前記時間帯との組み合わせ毎に、それぞれ1つのコストマトリクスを作成して、前記組み合わせ中の前記配送車両が前記時間帯において前記ルートを走行するのに要する時間的コスト(距離コストを含んでもよい)を表すことができる。コストマトリクスの一例を以下の表6に示す。表6から分かるように、コストマトリクスには、配送車両が対応する時間帯において任意の2つの拠点間の対応ルートを走行するのに要する走行時間と走行距離とが含まれている。
具体的に、前記コストマトリクスを作成する詳細ステップの一例は、図6を参照して、以下のステップを含む。
601.表1及び表4に示すエリア制限・渋滞定義データを読み込み、および拠点マスタデータを読み込むステップ。拠点マスタデータの一形式としては、表5に示すように、各拠点の地理的位置座標および営業時間などの情報が含まれる。
Figure 2021190094
602.表4における異なる車格及び時間帯に関わる渋滞エリア制限定義テーブル中の各行毎に、それぞれ以下のステップ603〜610の処理を実行する。
そのうち603では、図4で作成された対応の地図データを取得する。
604〜610では、該当車格のエリア制限・渋滞時間帯に応じて以下の処理を繰り返し実行する。拠点マスタから2つの拠点iとjのすべての組合せ(i=jを除く)を抽出し、その後、地図から拠点iとj間の走行ルートを取得し、該当する速度定義を用いて拠点iとjの間の走行時間と走行距離を算出し、そして、拠点iとjの間が表1のエリア制限・渋滞定義エリアに入っているか否かを判断し、判断結果がYesの場合には、エリア制限・渋滞定義エリアにおける走行時間を修正する必要がある。拠点iとjのすべての組合せが処理が完了した後、拠点iとjのすべての組合せの走行時間と走行距離を、表6に示すようなコストマトリクスとし、さらにエリア制限・渋滞定義データ(表7に示す)のように関連付けをしてから保存する。表7中の4列目における「コストマトリクスデータ1_1_1」等のパラメータは、あるコストマトリクスのインデックスを示すものであり、当該コストマトリクスの一例を表6に示す。
図6に示すフローから分かるように、コストマトリクスを作成する際に、時間帯を跨ぐ場合は考慮されず、コストマトリクス中の走行時間及び走行距離は、配送車両がある特定の時間帯で対応する通行状態に基づいて算出される。
Figure 2021190094
Figure 2021190094
また、2つの拠点間のルートは複数ある可能性があり、本発明の少なくとも1つの実施例により、処理を簡略化するために、本発明の実施例は、前記複数の時間帯ごとに、それぞれ当該時間帯における各道路での配送車両の基準速度を、当該時間帯に対応する各道路での予想速度とし、そして、前記予想速度に基づいて、当該時間帯に対応する当該2つの拠点間でコストが最適である少なくとも1つのルートを算出し、その後、各時間帯について算出されたルートに基づいて、S11における2つの拠点間の複数のルートを取得する。上述のコストが最適であることは、時間が最少であること、または距離が最少であること、または時間及び距離を総合的に考慮した最小コストであってもよい。なお、上述した各時間帯に対応するルートを算出する場合、2つの拠点間のルートで必要とする走行時間が当該時間帯の長さを超えていても、当該時間帯における各道路での配送車両の基準速度に基づいて前記予想速度を特定し、時間帯を跨ぐことで生じ得る速度変化の問題は考慮されない。
表8は、複数の配送タスクの一例を示している。そのうちの各行は1つの配送タスクを表し、各配送タスクには、出発地点、終了地点、および取引期限と納品期限に対する要求が含まれ、また、配送タスクの総体積、総重量、および車格に対する要求も含まれる。
Figure 2021190094
表9は、配送車両の車両マスタの一例を示している。具体的には、各車両の唯一の識別子(車両ID)、車格、運転手及び車両の体積、重量の属性が含まれ、また、当該車両の出発地点、終了地点(すなわち配送タスクを完了した後に戻る必要のある地点)および利用料金も含まれる。利用料金は車両の利用コストを反映している。
Figure 2021190094
なお、本発明の実施例は、ある配送車両(例えば第一の配送車両)が前記第一の配送タスクを配送する複数のルートにおいて、走行の制限があるルートが含まれている場合、前記第一の配送車両が、前記走行の制限があるルートの、走行の制限のある時間帯で、前記第一の配送タスクの配送を行う場合に、本発明の実施例は、前記走行の制限があるルートと前記第一の配送車両の種類と前記走行の制限のある時間帯と、を基に選択されたコストマトリクスにより、前記走行の制限のある時間帯が終了するまでの時間での前記第一の配送車両の走行距離をゼロとする。
本発明の実施例では、ある拠点iから別の拠点kまでのルートを、順方向計算と逆方向計算の両方を用いて計算することができる。そのうち、順方向計算は、拠点iの出発時刻を計算開始時刻として拠点kに到着するまでの時間とルートを計算するのに対し、逆方向計算は、拠点kの到着時刻を計算開始時刻として、拠点iの出発時刻とルートを逆算する。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記複数のコストマトリクスは、前記複数のルートを走行するために要する走行距離をさらに含んでもよい。
順方向計算を例にとると、上記ステップS13において、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出するステップは具体的に、以下のことを含んでもよい。
前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
前記出発する時刻を第一の基準として、前記第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯Tjとし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第二の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出すること。
順方向計算を例にとると、上記ステップS14において、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するステップは、以下のことを含む。
・前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
・前記出発する時刻を第三の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
・前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯が、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第四の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
・現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出すること。
なお、前記第一の時間帯は、前記第一の配送拠点を出発する時刻が属す時間帯であり、第一の配送タスクを配送する際に、第一の時間帯内に当該第一の配送タスクが完了している可能性もあり、このとき、第二の時間帯での走行時間はゼロとなる。
逆方向計算を例にとると、上記ステップS13において、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出するステップは、以下のことを含む。
・前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
・前記到着する時刻を第五の基準として、第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
・前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第六の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
・前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出すること。
逆方向計算を例にとると、上記ステップS14において、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するステップは、以下のことを含む。
・前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
・前記到着する時刻を第七の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
・前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第八の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
・前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出すること。
なお、逆方向計算の場合、前記第一の時間帯は、前記第二の配送拠点に到着する時刻が属す時間帯であり、第一の配送タスクを配送する際に、第一の時間帯内に当該第一の配送タスクが完了している可能性もあり、このとき、第二の時間帯での走行時間はゼロとなる。
本発明の実施例が順方向または逆方向方式により第一の配送タスクをあるルート(ルートRとする。ここで、ルートは、上記ステップS13における第一のルートまたは上記ステップS14における第二のルートであってもよい。)で配送する走行時間(数1が示すtRiとする。)を算出する具体的な形態は、以下のように表現することもできる。
Figure 2021190094
A)順方向計算を例にとると、第一の配送タスクを前記ルートRで配送する走行時間tRiを算出することは、具体的に以下のことを含む。
A1)前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む時間帯を現在の時間帯Tとし、前記ルートRの残距離を、前記コストマトリクス(数2が示すCRi,Tjとする。)に記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離に初期化する。
Figure 2021190094
A2)前記出発する時刻を第一の基準として、コストマトリクスCRi,Tjに基づいて、前記ルートRの、現在の時間帯Tでの走行時間(数3が示すtRi,Tjとする。)と現在の時間帯Tでの走行距離を計算する。
Figure 2021190094
ここで、一実現形態として、現在の時間帯Tにおける走行時間と走行距離を算出する際に、現在の時間帯Tにおける残時間と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間との第一の比を算出し、そして、この第一の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離と乗算して、現在の時間帯Tにおける最大走行可能距離を得るようにしてもよい。前記最大走行可能距離が前記ルートRの残距離以上であるか否かに応じて、現在の時間帯Tにおける走行距離が前記残距離に満つか否かがを特定する。
Yesの場合は、前記残距離と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離との第二の比に基づき、この第二の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間と乗算し、現在の時間帯Tにおける走行時間を取得し、前記残距離を、前記現在の時間帯Tにおける走行距離とすることができる。
Noの場合は、前記最大走行可能距離を現在の時間帯Tにおける走行距離とし、そして、残距離から当該最大走行可能距離を減算して、更新後の残距離を取得し、現在の時間帯の残時間を現在の時間帯における走行時間とする。
ここで、現在の時間帯の残時間とは、現在の時間帯における出発時刻を起点とし、現在の時間帯の終了時刻を終点とする時間帯である。
例えば、表6に示すコストマトリクスに記録されている拠点Bからデポまでの走行時間60分の走行距離を例にとると、現在の時間帯が10:00〜12:00、拠点Bからの出発時刻が11:30であるとすると、現在の時間帯の残時間は30分となり、当該コストマトリクスに記録されている走行時間(60分)との第一の比は0.5となる。このことから、配送車両が当該時間帯の残り30分内での最大走行可能距離は0.5×100=50kmであると算出することができ、ルートの残距離が20kmで50km以下であれば、現在の時間帯における走行距離が前記残距離に満つと判断することができる。このとき、ルートの残距離は20kmであり、当該コストマトリクスに記録されている走行距離(100km)との第二の比は0.2である。このことから、配送車両の当該時間帯における走行時間は0.2×60=12分と算出することができる。そして、当該時間帯における走行距離は残り距離となり、すなわち20kmである。
別の実現形態として、現在の時間帯Tにおける走行時間と走行距離を算出する際には、以下の方式で処理することも可能である。
前記ルートRの残距離と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離との第二の比を算出し、そして、この第二の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間と乗算して、前記残距離を走行するために要する時間を取得する。前記残距離を走行するために要する時間が現在の時間帯Tにおける残時間以下であるか否かに応じて、現在の時間帯Tにおける走行距離が前記残距離に満つか否かがを特定する。
Yesの場合は、前記残距離を走行するために要する時間を、現在の時間帯Tにおける走行時間とし、前記残距離を、前記現在の時間帯Tにおける走行距離とする。
Noの場合は、前記現在の時間帯Tにおける残時間と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間との第一の比を算出し、そして、この第一の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離と乗算し、現在の時間帯Tにおける走行距離を取得し、現在の時間帯における残時間を現在の時間帯における走行時間とする。
A3)現在の時間帯Tでの走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記ルートRで配送する走行時間tRiを算出する。
A4)現在の時間帯Tでの走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯Tでの走行距離に基づいて前記ルートRの残距離と現在の時間帯Tを更新するステップを、現在の時間帯Tでの走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の現在の時間帯を、更新前の現在の時間帯Tに連続する次の時間帯とし、現在の時間帯Tが始まる時刻を第二の基準として、コストマトリクスCRi,Tjに基づいて、前記ルートRの、現在の時間帯Tでの走行時間tRi,Tjと現在の時間帯Tでの走行距離を計算する。
ここで、現在の時間帯Tでの最大走行可能距離が前記ルートRの残距離よりも小さい場合は、前記最大走行可能距離を現在の時間帯Tでの走行距離とし、そして、この走行距離を残距離から減算して、更新後の残距離を取得する。また、現在の時間帯の残時間を、現在の時間帯における走行時間とし、そして、現在の時間帯の次の時間帯を、新たな現在の時間帯とし、当該新たな現在の時間帯の開始時刻を新たな出発時刻とし、新たな現在の時間帯での走行距離が残距離に満つか否かを引き続き判断する。これに類する手順を、残距離がある時間帯内で完了するまで行い続ける。
B)逆方向計算を例にとると、第一の配送タスクを前記ルートRで配送する走行時間tRiを算出することは、具体的に以下のことを含む。
B1)前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む時間帯を現在の時間帯Tとし、前記ルートRの残距離を、前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離に初期化する。
B2)前記到着する時刻を第三の基準として、コストマトリクスCRi,Tjに基づいて、前記ルートRの、現在の時間帯Tでの走行時間tRi,Tjと現在の時間帯Tでの走行距離を計算する。
類似するように、一実現形態として、現在の時間帯Tにおける走行時間と走行距離を算出する際に、現在の時間帯Tにおける残時間と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間との第一の比を算出し、そして、この第一の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離と乗算して、現在の時間帯Tにおける最大走行可能距離を得るようにしてもよい。前記最大走行可能距離が前記ルートRの残距離以上であるか否かに応じて、現在の時間帯Tにおける走行距離が前記残距離に満つか否かがを特定する。上記ステップA2とは違って、ここでの残時間は、到着する時刻を起点とし、現在の時間帯の開始時刻を終点とする時間帯である。
現在の時間帯Tでの走行距離が前記残距離に満つ場合は、前記残距離と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離との第二の比に基づき、この第二の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間と乗算し、現在の時間帯Tにおける走行時間を取得し、前記残距離を、前記現在の時間帯Tにおける走行距離とすることができる。
否の場合は、前記最大走行可能距離を現在の時間帯Tにおける走行距離とし、そして、残距離から当該最大走行可能距離を減算して、更新後の残距離を取得し、現在の時間帯の残時間を現在の時間帯における走行時間とする。
例えば、表6に示すコストマトリクスに記録されている拠点Bからデポまでの走行時間60分の走行距離を例にとると、現在の時間帯が10:00〜12:00、到着する時刻が10:30であるとすると、現在の時間帯の残時間は30分となり、当該コストマトリクスに記録されている走行時間(60分)との第一の比は0.5となる。このことから、配送車両が当該時間帯の残り30分内での最大走行可能距離は0.5×100=50kmであると算出することができ、ルートの残距離が20kmで50km以下であれば、現在の時間帯における走行距離が前記残距離に満つと判断することができる。
別の実現形態として、現在の時間帯Tにおける走行時間と走行距離を算出する際には、以下の方式で処理することも可能である。
前記ルートRの残距離と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離との第二の比を算出し、そして、この第二の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間と乗算して、前記残距離を走行するために要する時間を取得する。前記残距離を走行するために要する時間が現在の時間帯Tにおける残時間以下であるか否かに応じて、現在の時間帯Tにおける走行距離が前記残距離に満つか否かがを特定する。上記ステップA2とは違って、ここでの残時間は、到着する時刻を起点とし、現在の時間帯の開始時刻を終点とする時間帯である。
Yesの場合は、前記残距離を走行するために要する時間を、現在の時間帯Tにおける走行時間とし、前記残距離を、前記現在の時間帯Tにおける走行距離とする。
Noの場合は、前記現在の時間帯Tにおける残時間と前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行時間との第一の比を算出し、そして、この第一の比を前記コストマトリクスCRi,Tjに記録されている前記ルートRを走行するために要する走行距離と乗算して、現在の時間帯Tにおける走行距離を取得し、現在の時間帯の残時間を、現在の時間帯における走行時間とする。
B3)現在の時間帯Tでの走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記ルートRで配送する走行時間tRiを算出する。
B4)現在の時間帯Tでの走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯Tでの走行距離に基づいて前記ルートRの残距離と現在の時間帯Tを更新するステップを、現在の時間帯Tでの走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の現在の時間帯を、更新前の現在の時間帯Tに連続する前の時間帯とし、現在の時間帯Tが終わる時刻を第四の基準として、コストマトリクスCRi,Tjに基づいて、前記ルートRの、現在の時間帯Tでの走行時間tRi,Tjと現在の時間帯Tでの走行距離を計算する。
ここで、現在の時間帯Tでの最大走行可能距離が前記ルートRの残距離よりも小さい場合は、前記最大走行可能距離を現在の時間帯Tでの走行距離とし、そして、この走行距離を残距離から減算して、更新後の残距離を取得する。また、現在の時間帯の残時間を、現在の時間帯における走行時間とし、そして、現在の時間帯の一つ前の時間帯を、新たな現在の時間帯とし、当該新たな現在の時間帯の終了時刻を新たな到着時刻とし、新たな現在の時間帯での走行距離が残距離に満つか否かを引き続き判断する。これに類似する手順を、残距離がある時間帯内で完了するまで行い続ける。
以下、さらに図7に合わせて、ある種類の配送車両について、出発時刻より拠点iからkまでのルートを順方向計算方式で探す処理フローを示す例を説明する。この例では、iからkまでのルートに渋滞エリアのみが存在し得、走行制限エリアは存在しないものとする。図7に示すように、このフローは、以下のステップを含む。
701.該当車両のエリア制限・渋滞定義データ、例えば表4、表6および表7に示すデータの読み込みと、表8に示す配送タスクデータの読み込みとを含むデータ読み込みステップ。
702.VRPアルゴリズムにより複数の配送タスクの配送計画を作成するプロセスにおいて、挿入するタスクkの車格情報を取得するステップ。具体的には表9に示す車両マスタから取得することができる。
703.該当車格の地図種類に応じて(表7に示すように)以下のステップ704〜710の処理を繰り返し実行するステップ。
704.拠点iの出発時刻帯(すなわち出発時刻が属す時間帯)から、該当地図の時間帯順序で以下のステップ705〜708の処理を繰り返すステップ。
705.拠点iからkまでのルートの残距離lに要する走行時間を算出するステップ。そのうち、当該残距離の初期値は、該当地図におけるiからkまでの距離であり、総走行時間の初期値はゼロである。ここでは、前記残距離および該当時間帯での配送車両の走行速度に基づいて、残距離を完了させるのに要する走行時間を算出することができる。
706.705で算出した走行時間に応じて、該当時間帯に拠点kに到着できるか否かを判断するステップ。Yesであれば、709に進み、Noであれば、707に進む。ここで、該当時間帯に到着できるか否かを判断する方式は、前述のステップA2が参照できる。例えば、該当時間帯での最大走行可能距離が前記残距離以上であるか否かに応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断することができる。
707.該当時間帯の終了時刻までの走行について、該当時間帯が終了するまでの時間を該当時間帯の走行時間とし、総走行時間に加算して総走行時間を更新し、さらに残距離を算出し更新するステップ。具体的には、該当時間帯の走行時間と配送車両の走行速度に基づいて、該当時間帯における走行距離を算出し、そして、残り距離から前記走行距離を減算して前記残距離を更新するようにしてもよい。
708.該当時間帯の終了時間を次の時間帯の出発時刻として記録するステップ。
709.705で算出した走行時間を総走行時間に加算して総走行時間を更新するステップ。
710.当該地図の総走行時間を記録するステップ。
711.最も走行時間の短い地図を選択し、当該地図のiからkまでのルートと総走行時間を返すステップ。
以下、さらに図8に合わせて、ある種類の配送車両について、出発時刻より拠点iからkまでのルートを探す処理フローを示す例を説明する。この例では、iからkまでのルートに渋滞エリアおよび走行制限エリアとが存在し得るものとする。図8に示すように、このフローは、以下のステップを含む。
801.該当車両のエリア制限・渋滞定義データ、例えば表4、表6および表7に示すデータの読み込みと、表8に示す配送タスクデータの読み込みとを含むデータ読み込みステップ。
802.あるいは、ここでは、計算方向及び計算開始時刻を設定してもよい。本発明の実施例では、拠点iからkまでのルートを、順方向計算と逆方向計算の両方を用いて計算することができる。そのうち、順方向計算は、拠点iの出発時刻を計算開始時刻として拠点kに到着するまでの時間とルートを計算するのに対し、逆方向計算は、拠点kの到着時刻を計算開始時刻として、拠点iの出発時刻とルートを逆算する。
図9は、計算方向及び計算開始時刻を設定する一例を示している。まずは、タスクkの挿入により出発時刻が指定されたか否かを判断し、Yesであれば、計算方向を順方向とし、計算開始時刻を出発時刻とし、Noであれば、計算方向を逆方向とし、計算開始時刻を到着時刻とする。
803.VRPアルゴリズムにより複数の配送タスクの配送計画を作成するプロセスにおいて、挿入するタスクkの車格情報を取得するステップ。具体的には表9に示す車両マスタから取得することができる。
804.該当車格の地図種類に応じて(表7に示すように)以下のステップ805〜815の処理を繰り返し実行するステップ。
805.計算開始時刻から、時間帯を計算方向(例えば、順方向または逆方向)に進め、対応するコストマトリクスデータを読み込み、以下のステップ806〜814の処理を繰り返し実行するステップ。ここでは、時間帯を順方向に推進すると、現在の時間帯の後の隣接時間帯を順に取り、時間帯を逆方向に推進すると、現在の時間帯の前の隣接時間帯を順に取る。
806.現在のコストマトリクスデータに基づいて、拠点iからkまでのルートの残距離lに要する走行時間を算出するステップ。そのうち、当該残距離の初期値は、該当地図におけるiからkまでの距離であり、総走行時間の初期値はゼロである。
807.806で算出した走行時間が無限大であるか否かを判断するステップ。無限大は、現在の時間帯では走行を制限することを表す。Yesであれば、808に進み、Noであれば、809に進む。
808.順方向計算については、該当時間帯の終了時刻までの時間を走行時間とし、該当時間帯の走行時間とし、総走行時間に加算して総走行時間を更新し、さらに残距離を更新し、その後にステップ812に進み、逆方向計算については、該当時間帯の開始時刻までの時間を走行時間とし、該当時間帯の走行時間とし、総走行時間に加算して総走行時間を更新し、さらに残距離を更新し、その後にステップ814に進むステップ。ここでは、走行が制限されるため、残距離は変わらない。
809.806で算出した走行時間に応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断するステップ。Yesであれば、810に進み、Noであれば、順方向計算の場合は811に進み、逆方向計算の場合はステップ813に進む。ここで、該当時間帯に到着できるか否かを判断する方式は、前述のステップA2またはB2が参照できる。例えば、該当時間帯での最大走行可能距離が前記残距離以上であるか否かに応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断することができる。あるいは、前記残距離を走行するのに要する時間が該当時間帯における残時間以下であるか否かに応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断することもできる。
810.806で算出した走行時間を総走行時間に加算して、総走行時間を更新するステップ。
811.該当時間帯の終了時刻までの走行について、走行時間を総走行時間に加算して、総走行時間を更新し、さらに残距離を算出し更新するステップ。
812.該当時間帯の終了時刻を次の時間帯の出発時刻として記録するステップ。
813.該当時間帯の開始時刻までの走行について、走行時間を総走行時間に加算して、総走行時間を更新し、さらに残距離を算出し更新するステップ。
814.該当時間帯の開始時刻を一つ前の時間帯の到着時刻として記録するステップ。
815.当該地図の総走行時間を記録するステップ。
816.最も総走行時間の短い地図を選択し、当該地図のiからkまでのルートと総走行時間を返すステップ。
図8のステップ808から分かるように、ある配送車両(例えば第一の配送車両)が前記第一の配送タスクを配送する複数のルートにおいて、走行の制限があるルートが含まれている場合、前記第一の配送車両が、前記走行の制限があるルートの、走行の制限のある時間帯で、前記第一の配送タスクの配送を行う場合に、本発明の実施例は、前記走行の制限があるルートと前記第一の配送車両の種類と前記走行の制限のある時間帯と、を基に選択されたコストマトリクスにより、前記走行の制限のある時間帯が終了するまでの時間での前記第一の配送車両の走行距離をゼロとする。
以下、さらに図10に合わせて、ある種類の配送車両について、出発時刻より拠点kからjまでのルートを逆方向計算方式で探す処理フローを示す例を説明する。この例では、kからjまでのルートに渋滞エリアのみが存在し得、走行制限エリアは存在しないものとする。図10に示すように、このフローは、以下のステップを含む。
1001.該当車両のエリア制限・渋滞定義データ、例えば表4、表6および表7に示すデータの読み込みと、表8に示す配送タスクデータの読み込みとを含むデータ読み込みステップ。
1002.VRPアルゴリズムにより複数の配送タスクの配送計画を作成するプロセスにおいて、挿入するタスクkの車格情報を取得するステップ。具体的には表9に示す車両マスタから取得することができる。
1003.該当車格の地図種類に応じて(表7に示すように)以下のステップ1004〜1010の処理を繰り返し実行するステップ。
1004.拠点jの到着時刻帯(すなわち到着時刻が属す時間帯)から、該当地図の時間帯順序で以下のステップ1005〜1008の処理を繰り返すステップ。
1005.拠点kからjまでのルートの残距離lに要する走行時間を算出するステップ。そのうち、当該残距離の初期値は、該当地図におけるkからjまでの距離であり、総走行時間の初期値はゼロである。ここでは、前記残距離および該当時間帯での配送車両の走行速度に基づいて、残距離を完了させるのに要する走行時間を算出することができる。
1006.1005で算出した走行時間に応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断するステップ。Yesであれば、1009に進み、Noであれば、1007に進む。ここで、該当時間帯に到着できるか否かを判断する方式は、前述のステップB2が参照できる。例えば、前記残距離を走行するのに要する時間が該当時間帯における残時間以下であるか否かに応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断することができる。
1007.当該時間帯の開始時刻から計算開始時刻(図9の説明を参照して、ここでの計算開始時刻は、到着時刻である)までの走行について、当該走行の走行時間を総走行時間に加算して、総走行時間を更新し、さらに残距離を算出し更新するステップ。具体的には、該当時間帯の走行時間と配送車両の走行速度に基づいて、該当時間帯における走行距離を算出し、そして、残り距離から前記走行距離を減算して前記残距離を更新するようにしてもよい。
1008.該当時間帯の開始時間を次の時間帯の到着時刻として記録するステップ。
1009.1005で算出した走行時間を総走行時間に加算して総走行時間を更新するステップ。
1010.当該地図の総走行時間を記録するステップ。
1011.最も走行時間の短い地図を選択し、当該地図のkからjまでのルートと総走行時間を返すステップ。
以下、さらに図11に合わせて、ある種類の配送車両について、出発時刻より拠点kからjまでのルートを逆方向計算方式で探す処理フローを示す例を説明する。この例では、kからjまでのルートに渋滞エリアおよび走行制限エリアとが存在し得るものとする。図11に示すように、このフローは、以下のステップを含む。
1101.該当車両のエリア制限・渋滞定義データ、例えば表4、表6および表7に示すデータの読み込みと、表8に示す配送タスクデータの読み込みとを含むデータ読み込みステップ。
1102.好ましいのは、ここでは、計算方向及び計算開始時刻を設定してもよい。本発明の実施例では、拠点kからjまでのルートを、順方向計算と逆方向計算の両方を用いて計算することができる。そのうち、順方向計算は、拠点kの出発時刻を計算開始時刻として拠点jに到着するまでの時間とルートを計算するのに対し、逆方向計算は、拠点jの到着時刻を計算開始時刻として、拠点kの出発時刻とルートを逆算する。ここでの設定は逆算方向とする。
1103.VRPアルゴリズムにより複数の配送タスクの配送計画を作成するプロセスにおいて、拠点kに挿入する配送タスクの車格情報を取得するステップ。具体的には表9に示す車両マスタから取得することができる。
1104.該当車格の地図種類に応じて(表7に示すように)以下のステップ1105〜1113の処理を繰り返し実行するステップ。
1105.計算開始時刻から、時間帯を計算方向(例えば、順方向または逆方向)に進め、対応するコストマトリクスデータを読み込み、以下のステップ1106〜1112の処理を繰り返し実行するステップ。ここでは、時間帯を順方向に推進すると、現在の時間帯の後の隣接時間帯を順に取り、時間帯を逆方向に推進すると、現在の時間帯の前の隣接時間帯を順に取る。
1106.拠点kからjまでのルートの残距離lに要する走行時間を算出するステップ。そのうち、当該残距離の初期値は、該当地図におけるkからjまでの距離であり、総走行時間の初期値はゼロである。
1107.1106で算出した走行時間が無限大であるか否かを判断するステップ。無限大は、現在の時間帯では走行を制限することを表す。Yesであれば、1111に進み、Noであれば、1108に進む。
1108.1106で算出した走行時間に応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断するステップ。Yesであれば、1109に進み、Noであれば、1110に進む。ここで、該当時間帯に到着できるか否かを判断する方式は、前述のステップB2が参照できる。例えば、前記残距離を走行するのに要する時間が該当時間帯における残時間以下であるか否かに応じて、該当時間帯に到着できるか否かを判断することができる。
ここで、ステップ1108で該当時間帯に到着できるか否かを判断するとき、順方向及び逆方向計算については異なる判断方式がある。例えば、順方向計算を例にとると、到着できるか否かを判断するとは、拠点kに到着する時刻が、当該時間帯の終了時刻より前であるか否かを判断することである。一方、逆方向計算を例にとると、到着できるか否かを判断するとは、拠点kの到着時刻とステップ806で算出した走行時間とに基づいて、拠点iからの出発時刻を特定し、そして、前記出発時刻が当該時間帯の開始時刻より後であるか否かに応じて、当該時間帯内に到着できるか否かを判断することである。
1109.1106で算出した走行時間を総走行時間に加算して、総走行時間を更新するステップ。
1110.当該時間帯の開始時刻から計算開始時刻までの走行について、当該走行の走行時間を、該当時間帯の走行時間とし、総走行時間に加算して、総走行時間を更新し、さらに残距離を算出し更新するステップ。具体的には、該当時間帯の走行時間と配送車両の走行速度に基づいて、該当時間帯における走行距離を算出し、そして、残り距離から前記走行距離を減算して前記残距離を更新するようにしてもよい。
1111.当該時間帯の開始時刻から計算開始時刻までの走行について、当該走行の走行時間を、該当時間帯の走行時間とし、総走行時間に加算して、総走行時間を更新し、さらに残距離を更新し、その後に1112に進むステップ。ここでは、走行が制限されるため、残距離は変わらない。
1112.当該時間帯の開始時刻を次の時間帯の到着時刻として記録するステップ。
1113.当該地図の総走行時間を記録するステップ。
1114.最も総走行時間の短い地図を選択し、当該地図のkからjまでのルートと総走行時間を返すステップ。
本発明の少なくとも1つの実施例により、VRPアルゴリズムは、配送計画を作成する際に、通常、作成された配送計画の2つの拠点間に1つの新拠点の配送タスクを挿入し、挿入された新配送タスクに基づいて、配送計画の更新を行う。図12は、本発明の実施例が提供する拠点iとjとの間に別の拠点kの配送タスクを挿入するフロー処理を示す図である。つまり、現在作成された配送計画には拠点iから拠点jまでのある配送タスクが含まれており、図12は拠点iとjとの間に別の拠点kの配送タスクを挿入するものである。
図12に示すように、当該フローは以下のステップを含む。
1201.該当車両のエリア制限・渋滞定義データ、例えば表4、表6および表7に示すデータの読み込みと、表8に示す配送タスクデータの読み込みとを含むデータ読み込みステップ。
1202.拠点kの配送タスクを挿入する前に、現在作成された該当車両の配送計画を取得するステップ。
1203.当該配送計画が当該拠点kの配送タスクの車格制限に違反するか否かを判断し、即ち、当該配送計画の車格が、当該拠点kの配送タスクに要求される車格に一致しないかを判断するステップ。Yesであれば、1208に進み、Noであれば、1204に進む。
1204.現在の配送計画に拠点kの配送タスクを挿入する場合、拠点iからkまでの最適ルートを探すステップ。具体的な探し方は、前述の図7または図8の説明を参照できる。
1205.現在の配送計画に拠点kの配送タスクを挿入する場合、拠点kからjまでの最適ルートを探すステップ。具体的な探し方は、前述の図7または図8の説明が参照できる。
1206.1204と1205で算出した最適ルートに従って拠点kの配送タスクを配送する場合、拠点kの時間制限に違反するか否かを判断するステップ。Yesであれば、1208に進み、Noであれば、1207に進む。
1207.拠点kの配送タスクを該当車両の現在の配送計画に挿入して、現在の配送計画を更新し、さらに配送順序を更新するステップ。
1208.拠点kの配送タスクの挿入を棄却するステップ。
本発明の少なくとも1つの実施例により、本発明の実施例は、複数の配送車両に対して少なくとも1つの配送計画を作成し、その中からコストが最適な配送計画を選択するようにしてもよい。具体的には以下のステップを含む。
・複数の配送車両に、複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成し、その後、前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、そして、前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を前記第一の総走行時間とするステップと、
・前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成し、その後、前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、そして、前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を前記第二の総走行時間とするステップと、
・前記第一の総走行時間と前記第二の総走行時間を比較して、配送計画を決定するステップ。例えば、総走行時間が最少な配送計画を配送計画候補としてもよい。
本発明のその他いくつかの実施例によれば、走行時間に加えて、本発明の実施例は、より多くの他のコストを考慮してもよい。例えば、表9に示す各車両の利用料金等の要素が挙げられる。この場合、本発明の実施例に係る上記配送計画作成方法は、さらに以下のステップを含む。
・前記複数の配送車両の種類に応じたコストを取得するステップと、
・複数の配送車両に、複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成し、その後、前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、そして、前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第一の配送計画候補のコストを算出するステップと、
・前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成し、前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第二の配送計画候補のコストを算出するステップと、
・前記第一の配送計画候補のコストと、前記第二の配送計画候補のコストを比較し、配送計画を決定するステップ。
図13は、本発明の実施例が提供する或る車両の全配送先に対する最適ルートの探索を示す一フローチャートである。このフローは、現在の配送ルートにおける拠点iとjとの間に拠点kの配送タスクを挿入した後、更新後の配送ルートに基づいて配送コストを更新するためのものである。或る車両の配送計画は、当該配送車両が順次実行する各配送タスクに形成される配送ルートを含む。図13に示すように、当該フローは具体的に以下のステップを含む。
1301.該当車両のエリア制限・渋滞定義データ、例えば表4、表6および表7に示すデータの読み込みと、表8に示す配送タスクデータの読み込みとを含むデータ読み込みステップ。
1302.配送タスクを挿入する前の該当車両の配送計画を取得するステップ。
1303〜1304.該当車両の配送計画における拠点jから、当該配送計画のルートの終了拠点まで、各拠点ごとに、2つの拠点のうち前の拠点の最も早い出発時間により、当該2つの拠点のうち後の拠点までの最適ルートを探し、該当拠点の最も早い出発時間を修正するステップを繰り返し実行する(すなわち後の拠点の最も早い出発時間を更新して、上記ステップを繰り返し実行する)。具体的な方式は、図7または図8に示すフローが参照できる。
1305〜1306.該当車両の配送計画における拠点iから、当該配送計画のルートの開始拠点まで、各拠点ごとに、2つの拠点のうち後の拠点の最も遅い到着時間により、当該2つの拠点のうち前の拠点から後の拠点までの最適ルートを探し、前の拠点の最も遅い出発時間および後の拠点の最も遅い到着時間を取得するステップを繰り返し実行する(すなわち後の拠点の最も遅い到着時間を更新して、上記ステップを繰り返し実行する)。具体的な方式は、図10または図11に示すフローが参照できる。
1307.上記ステップの計算結果に基づいて、配送タスクkの挿入時間帯を決定することができるとともに、表9に示す料金情報に基づいて、当該配送計画における配送車両の配送コストを計算することができる。
図14は、配車計画の作成を示す一全体的なフローチャートを示している。図14に示すように、具体的には以下のステップを含む。
1401.車格と時間帯に基づいて、エリア制限・渋滞定義データを整理するステップ。具体的には図4が参照できる。
1402.エリア制限・渋滞定義を含む地図を作成するステップ。具体的には図5が参照できる。
1403.エリア制限・渋滞定義に基づいて、コストマトリクスの作成処理を実行するステップ。具体的には図6が参照できる。
1404.1405〜1408の繰り返し処理を、予め設定された繰り返し回数(iteration回数)の上限に達するまでに繰り返すステップ。
1405〜1406.未配送タスクを順番に現在の配送計画に挿入し、新たな配送ルートを作成できるか否かを判断するステップ。具体的には図10が参照できる。新たな配送ルートを作成できる場合は、1407に進み、できない場合は、1408に進む。
1407.新たな配送計画のコストを計算するステップ。具体的には図12が参照できる。
1408.新たな配送ルートを作成できないと判断した場合、引き続き未配送のタスクを順番に配送計画に挿入するように、ステップ1405に戻るステップ。
1409.配車計画を出力するステップ。ここでは、各配送計画のコストに応じて、コストが最適な1つまたは複数の配送計画を出力してもよい。
図15は、さらに出力される配送計画の表示形態を示している。例えば、配送計画の順次通過する拠点および採用する車格を地図上に表示することにより示してもよい。また、各配送タスクが通過する渋滞エリアおよび/または制限エリア等を地図上に表示するようにしてもよい。さらに、例えば、拠点間の走行距離と走行時間を時間と距離の座標軸で表示したり、各拠点間における車両の運動状態の変化を配送スケジュールの形式で表示したりする等なども可能である。
本発明の実施例は、さらに以下の方法に基づいて、以上の方法を実施するための装置を提供している。
図16を参照して、本発明の実施例が提供する配送計画作成装置100は、以下の手段を含む。
複数の配送車両の種類に関する情報と、各種類ごとの配送車両の複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得するための情報取得手段1601であって、そのうち、各種類ごとの配送車両は、いずれか2つの拠点間に、前記時間帯ごとに対応するルートが含まれている、前記の情報取得手段1601と、
前記複数の配送車両の種類と、前記複数のルートと、前記複数の時間帯と、の組み合わせごとに、各種類ごとの配送車両が前記複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得するためのマトリクス取得手段1602と、
第一の配送車両が前記複数の拠点に含まれる第一の配送拠点から第二の配送拠点に第一の配送タスクを配送するルート、を選択する時に、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第一のルートにおいて、第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第一のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第一の時間帯に連続する第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第二のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する第一の走行時間を算出し、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第二のルートにおいて、前記第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第三のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第四のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する第二の走行時間を算出し、
前記第一の走行時間と前記第二の走行時間を比較し、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送するルートを選択する
ためのルート選択手段1603。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送する複数のルートにおいて、走行の制限があるルートが含まれており、
前記時間算出手段は、さらに、前記第一の配送車両が、前記走行の制限があるルートの、走行の制限のある時間帯で、前記第一の配送タスクの配送を行う場合に、前記走行の制限があるルートと前記第一の配送車両の種類と前記走行の制限のある時間帯と、を基に選択されたコストマトリクスにより、前記走行の制限のある時間帯が終了するまでの時間での前記第一の配送車両の走行距離をゼロとするために用いられる。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記複数のコストマトリクスは、前記複数のルートを走行するために要する走行距離をさらに含み、
前記ルート選択手段1603は、さらに、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記出発する時刻を第一の基準として、前記第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯Tとし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第二の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出し、
前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記出発する時刻を第三の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第四の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するために用いられる。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記複数のコストマトリクスは、前記複数のルートを走行するために要する走行距離をさらに含み、
前記ルート選択手段1603は、さらに、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記到着する時刻を第五の基準として、第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第六の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出し、
前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記到着する時刻を第七の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第八の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するために用いられる。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記配送計画作成装置は、さらに
複数の配送車両に、複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成するための第一の配送計画割当手段と、
前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を第一の総走行時間とするための第一のコスト算出手段と、
前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成するための第二の配送計画割当手段と、
前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を第二の総走行時間とするための第二のコスト算出手段と、
前記第一の総走行時間と、前記第二の総走行時間を比較し、配送計画を決定するための配送計画決定手段と、を含む。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記配送計画作成装置は、さらに
前記複数の配送車両の種類に応じたコストを取得するためのコスト情報取得手段と、
複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成するための第一の配送計画割当手段と、
前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第一の配送計画候補のコストを算出するための第一のコスト算出手段と、
前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成するための第二の配送計画割当手段と、
前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第二の配送計画候補のコストを算出するための第二のコスト算出手段と、
前記第一の配送計画候補のコストと、前記第二の配送計画候補のコストを比較し、配送計画を決定するための配送計画決定手段と、を含む。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記配送計画作成装置は、さらに
前記複数の拠点間の前記複数の時間帯ごとの交通状態に関する情報と、前記複数の拠点間のルートに関する情報を取得し、前記複数の拠点間の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた交通状態に関する情報に基づいて、前記複数の配送車両の種類と複数の時間帯ごとに、前記ルートを通過する前記配送車両の走行速度を含む、地図情報を作成するための地図情報作成手段と、を含む。
本発明の少なくとも1つの実施例により、前記配送計画作成装置は、さらに
前記地図情報に基づいて、前記複数の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた、前記複数の拠点間の複数のルートを走行するために要する走行時間を計算し、前記複数のコストマトリクスとして記録するためのコストマトリクス作成手段と、を含む。
本発明の少なくとも1つの実施例により、地図情報作成手段は、さらに、前記複数の時間帯ごとに前記複数のルートを通過する前記配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる渋滞定義区域に侵入するルートの場合、前記渋滞定義区域に侵入する配送車両の種類の走行速度を前記渋滞定義区域のエリア速度と設定するために用いられる。
本発明の少なくとも1つの実施例により、地図情報作成手段は、さらに、前記複数の時間帯ごとに前記複数のルートを通過する前記配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる走行禁止区域に侵入するルートの場合、前記走行禁止区域に侵入する配送車両の種類の走行速度をゼロと設定するために用いられる。
本発明の少なくとも1つの実施例により、さらに、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されるとともにプロセッサ上で動作可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサに実行されるときに、上述した何れか1つの方法実施例における配送計画作成方法を実現する、配送車両の配送計画の作成システムを提供しており、かつ同様な技術的効果を達成できる。重複を回避するため、ここでは繰り返し述べないこととする。
図17は、本発明の実施例が提供する配送計画作成システムの全体的な構造ブロック図の一例を示している。図17ではコンピュータを例に説明する。コンピュータ1700は、プロセッサ(CPU)1707、主記憶装置1706、二次記憶装置1708、メインバス1705、グラフィックボード1704、ネットワークインタフェースカード(NIC)1703( ネットワーク回線1701を介してネットワークに接続)、画面出力端子1702から構成される。コンピュータ1700は、NIC108を介してコンピュータ外部とデータの入出力を行うことができ、画面出力端子1702を介して外部表示機器に画面を出力することができる。実際の構造では、図17に示すモジュールの他、キーボードやマウス等の入力装置を含んでいてもよい。ここで、主記憶装置1706は、具体的には、コンピュータのメモリであってもよく、二次記憶装置1708は、コンピュータのハードディスク(例えば、機械ハードディスクHDDまたは固定ハードディスクSSD)であってもよい。
二次記憶装置1708には、本発明の実施例に係る演算処理に必要な各種入力データおよびプログラムモジュールが格納されており、例えば、データ入力処理モジュール17081、計算条件設定処理モジュール17082、コストマトリクスデータモジュール17083、最適ルート探索処理モジュール17084、最適解探索処理モジュール17085、配車計画出力処理モジュール17086、拠点マスタモジュール179、車両マスタモジュール1710、配送タスクモジュール1711、エリア制限・渋滞情報を含む地図モジュール1712、エリア制限・渋滞定義データモジュール1713、および地図データモジュール1714が挙げられる。演算処理を実行する際に、二次記憶装置106のデータは主記憶装置105内の入出力/計算実行処理モジュール121に適宜読み込まれ、以上の各モジュールに合わせて探索処理が行われて、配送計画が出力される。
次に、図18のブロック図を用いて、本発明の実施例が提供する配送計画作成システムの別の実施形態について説明する。図18は、図17において単一のコンピュータ1700をサーバ/クライアント構造に置き換え、1台のサーバと複数台のクライアントコンピュータの構造を例に示した構造である(図中には、1台のクライアントのみが示されている)。サーバおよびクライアントは、図17のコンピュータと基本的に同じハードウェア構造であってもよい。すなわち、CPU、主記憶装置、二次記憶装置、メインバス、グラフィックボード、ネットワークインタフェースカード(NIC)、画面出力インタフェース等を有する。サーバは、イントラネット、インターネットを介して遠隔のクライアントと連携し、本発明の実施例の各方法実施例で示した演算処理及び出力処理を行う。
本発明のいくつかの実施例では、さらに、プロセッサに実行されるときに、以下のステップを実現するプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供している。
複数の配送車両の種類に関する情報と、各種類ごとの配送車両の複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得するステップであって、そのうち、各種類ごとの配送車両は、いずれか2つの拠点間に、前記時間帯ごとに対応するルートが含まれている、前記のステップと、
前記複数の配送車両の種類と、前記複数のルートと、前記複数の時間帯と、の組み合わせごとに、各種類ごとの配送車両が前記複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得するステップと、
第一の配送車両が前記複数の拠点に含まれる第一の配送拠点から第二の配送拠点に第1の配送タスクを配送するルート、を選択するステップにおいて、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第一のルートにおいて、第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第一のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第一の時間帯に連続する第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第二のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する第一の走行時間を算出するステップと、
前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第二のルートにおいて、前記第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第三のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第四のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する第二の走行時間を算出するステップと、
前記第一の走行時間と前記第二の走行時間を比較し、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送するルートを選択するステップ。
当該プログラムは、プロセッサに実行されるときに、上述した配送計画作成方法におけるすべての実現形態を実現でき、かつ同様な技術的効果を達成できる。重複を回避するため、ここでは繰り返し述べないこととする。
一般当業者であれば、本明細書に開示された実施例において説明された各例の手段およびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組合せで実現され得ることを認識可能である。これらの機能がハードウェア方式で実行されるかソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の適用および設計制約条件によって決定される。
専門家であれば、各特定の適用に対し、異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本発明の範囲を超えるものと考えるべきではない。
上述で説明したシステム、装置およびユニットの具体的な作業プロセスは、説明の便宜および簡潔さのために、前述の方法実施例における対応プロセスを参照することができることは、当業者には明らかであり、ここでは繰り返し述べないこととする。
なお、本願が提供する実施例に披露された装置および方法は、他の形態によって実現してもよい。例えば、以上で説明した装置実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの区分は、1つの論理機能区分に過ぎず、実際に実現される場合には、別の区分方式があってもよい。
例えば、複数のユニットまたはアセンブリを組み合わせてもよいし、別のシステムに統合してもよく、いくつかの特徴を無視してもよいし、実行しなくてもよい。一方、示したり討論したりした相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェース、装置又はユニットを介した間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
前記分離部品として説明したユニットは、物理的に分離されても分離されなくてもよいもので、ユニットとして示した部品は、物理的ユニットであってもそうでなくてもよく、すなわち、1箇所に位置してもよく、あるいは複数のネットワークユニットに分布されてもよいものである。本発明の実施例に係る方案の目的は、実際の必要に応じて、その中の一部または全部のユニットを選択して実現され得る。
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、各ユニットが個別に物理的に存在してもよく、2つ以上のユニットが1つのユニット内に統合されてもよい。
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形式で実現され、かつ独立した製品として販売または使用される場合には、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本発明の技術案は、本質的に、あるいは従来技術に貢献する部分またはその技術案の一部が、ソフトウェア製品の形で示されてもよいものである。当該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータであってもよく、サーバまたはネットワーク機器であってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部または一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む1つの記憶媒体に記憶される。前記記憶媒体には、USBディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを記憶可能な各種の媒体が含まれる。
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本技術分野に詳しい当業者であれば、本発明に披露された技術的範囲内で簡単に想到できる変更または置き換えは、すべて、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本発明の保護範囲は、請求項の保護範囲に準ずるべきである。

Claims (22)

  1. 配送計画作成方法であって、
    複数の配送車両の種類に関する情報と、各種類ごとの配送車両の複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得するステップであって、そのうち、各種類ごとの配送車両は、いずれか2つの拠点間に、前記時間帯ごとに対応するルートが含まれている、前記のステップと、
    前記複数の配送車両の種類と、前記複数のルートと、前記複数の時間帯と、の組み合わせごとに、各種類ごとの配送車両が前記複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得するステップと、
    第一の配送車両が前記複数の拠点に含まれる第一の配送拠点から第二の配送拠点に第1の配送タスクを配送するルート、を選択するステップにおいて、
    前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第一のルートにおいて、第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第一のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第一の時間帯に連続する第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第二のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する第一の走行時間を算出するステップと、
    前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第二のルートにおいて、前記第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第三のコストマトリクスにより、算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第四のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する第二の走行時間を算出するステップと、
    前記第一の走行時間と前記第二の走行時間を比較し、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送するルートを選択するステップと、
    を含む、
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、
    前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送する複数のルートにおいて、走行の制限があるルートが含まれており、
    前記第一の配送車両が、前記走行の制限があるルートの、走行の制限のある時間帯で、前記第一の配送タスクの配送を行う場合に、
    前記走行の制限があるルートと前記第一の配送車両の種類と前記走行の制限のある時間帯と、を基に選択されたコストマトリクスにより、前記走行の制限のある時間帯が終了するまでの時間での前記第一の配送車両の走行距離をゼロとする、
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、
    前記複数のコストマトリクスは、前記複数のルートを走行するために要する走行距離をさらに含み、
    前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出するステップは、
    前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
    前記出発する時刻を第一の基準として、前記第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯Tとし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第二の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出することを含み、
    前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するステップは、
    前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
    前記出発する時刻を第三の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯が、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第四の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出することを含む、
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  4. 請求項1に記載の方法であって、
    前記複数のコストマトリクスは、前記複数のルートを走行するために要する走行距離をさらに含み、
    前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出するステップは、
    前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
    前記到着する時刻を第五の基準として、第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第六の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出することを含み、
    前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するステップは、
    前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、
    前記到着する時刻を第七の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第八の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出することを含む、
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  5. 請求項1に記載の方法であって、
    複数の配送車両に、複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成するステップと、
    前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算するステップと、
    前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を第一の総走行時間とするステップと、
    前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成するステップと、
    前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算するステップと、
    前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を第二の総走行時間とするステップと、
    前記第一の総走行時間と、前記第二の総走行時間を比較し、配送計画を決定するステップと、
    をさらに含む、
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  6. 請求項1に記載の方法であって、
    前記複数の配送車両の種類に応じたコストを取得するステップと、
    複数の配送車両に、複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成するステップと、
    前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算するステップと、
    前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第一の配送計画候補のコストを算出するステップと、
    前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成するステップと、
    前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算するステップと、
    前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第二の配送計画候補のコストを算出するステップと、
    前記第一の配送計画候補のコストと、前記第二の配送計画候補のコストを比較し、配送計画を決定するステップと、
    をさらに含む、
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  7. 請求項1に記載の方法であって、
    前記複数の拠点間の前記複数の時間帯ごとの交通状態に関する情報と、前記複数の拠点間のルートに関する情報を取得するステップと、
    前記複数の拠点間の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた交通状態に関する情報に基づいて、前記複数の配送車両の種類と複数の時間帯ごとに、前記ルートを通過する前記配送車両の走行速度を含む、地図情報を作成するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする配送計画作成方法。
  8. 請求項7に記載の方法であって、
    前記地図情報に基づいて、前記複数の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた、前記複数の拠点間の複数のルートを走行するために要する走行時間を計算し、前記複数のコストマトリクスとして記録すること
    をさらに含むことを特徴とする配送計画作成方法。
  9. 請求項7に記載の方法であって、
    前記複数の時間帯ごとに前記複数のルートを通過する前記配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる渋滞定義区域に侵入するルートの場合、前記渋滞定義区域に侵入する配送車両の種類の走行速度を前記渋滞定義区域のエリア速度と設定する
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  10. 請求項7に記載の方法であって、
    前記複数の時間帯ごとに前記複数のルートを通過する前記配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる走行禁止区域に侵入するルートの場合、前記走行禁止区域に侵入する配送車両の種類の走行速度をゼロと設定する
    ことを特徴とする配送計画作成方法。
  11. 配送計画作成装置であって、
    複数の配送車両の種類に関する情報と、各種類ごとの配送車両の複数の拠点間の複数のルートに関する情報と、各種類ごとの配送車両に応じた複数の時間帯の交通状態に関する情報を取得するための情報取得手段であって、そのうち、各種類ごとの配送車両は、いずれか2つの拠点間に、前記時間帯ごとに対応するルートが含まれている、前記の情報取得手段と、
    前記複数の配送車両の種類と、前記複数のルートと、前記複数の時間帯と、の組み合わせごとに、各種類ごとの配送車両が前記複数のルートを各時間帯ごとに走行するために要する走行時間を含む、複数のコストマトリクスを取得するためのマトリクス取得手段と、
    第一の配送車両が前記複数の拠点に含まれる第一の配送拠点から第二の配送拠点に第一の配送タスクを配送するルート、を選択する時に、
    前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第一のルートにおいて、第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第一のコストマトリクスにより算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第一の時間帯に連続する第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第一のルートと、を基に選択された、第二のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する第一の走行時間を算出し、
    前記第一の配送拠点と前記第二の配送拠点との間の第二のルートにおいて、前記第一の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第三のコストマトリクスにより、算出された前記第一の時間帯での走行時間と、前記第二の時間帯と、前記第一の配送車両の種類と、前記第二のルートと、を基に選択された、第四のコストマトリクスにより算出された前記第二の時間帯での走行時間と、を基に前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する第二の走行時間を算出し、
    前記第一の走行時間と前記第二の走行時間を比較し、前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送するルートを選択するためのルート選択手段と、
    を含む、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  12. 請求項11に記載の装置であって、
    前記第一の配送車両が前記第一の配送タスクを配送する複数のルートにおいて、走行の制限があるルートが含まれており、
    前記ルート選択手段は、さらに、前記第一の配送車両が、前記走行の制限があるルートの、走行の制限のある時間帯で、前記第一の配送タスクの配送を行う場合に、前記走行の制限があるルートと前記第一の配送車両の種類と前記走行の制限のある時間帯と、を基に選択されたコストマトリクスにより、前記走行の制限のある時間帯が終了するまでの時間での前記第一の配送車両の走行距離をゼロとするために用いられる、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  13. 請求項11に記載の装置であって、
    前記複数のコストマトリクスは、前記複数のルートを走行するために要する走行距離をさらに含み、
    前記ルート選択手段は、さらに、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記出発する時刻を第一の基準として、前記第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯Tとし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第二の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出し、
    前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第一の配送拠点を出発する時刻が定められている場合に、前記第一の配送拠点を出発する時刻を含む時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記出発する時刻を第三の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する次の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が始まる時刻を第四の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するために用いられる、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  14. 請求項11に記載の装置であって、
    前記複数のコストマトリクスは、前記複数のルートを走行するために要する走行距離をさらに含み、
    前記ルート選択手段は、さらに、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を現在の時間帯とし、前記第一のルートの残距離を、前記第一のコストマトリクスに記録されている前記第一のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記到着する時刻を第五の基準として、第一のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、
    前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第一のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の前記現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第六の基準として、前記第二のコストマトリクスに基づいて、前記第一のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第一のルートで配送する前記第一の走行時間を算出し、
    前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出する時に、前記第一の配送タスクにおいて、前記第二の配送拠点に到着する時刻が定められている場合に、前記第二の配送拠点に到着する時刻を含む前記第一の時間帯を前記現在の時間帯とし、前記第二のルートの残距離を、前記第三のコストマトリクスに記録されている前記第二のルートを走行するために要する走行距離に初期化し、前記到着する時刻を第七の基準として、前記第三のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満たない場合に、前記現在の時間帯での走行距離に基づいて前記第二のルートの残距離と前記現在の時間帯を更新するステップを、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つまで繰り返し実行し、そのうち、更新後の現在の時間帯を、更新前の前記現在の時間帯に連続する前の時間帯である第二の時間帯とし、前記第二の時間帯が終わる時刻を第八の基準として、前記第四のコストマトリクスに基づいて、前記第二のルートの、前記現在の時間帯での走行時間と走行距離を計算し、前記現在の時間帯での走行距離が前記残距離に満つ場合に、計算した各時間帯における走行時間により、前記第一の配送タスクを前記第二のルートで配送する前記第二の走行時間を算出するために用いられる、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  15. 請求項11に記載の装置であって、
    複数の配送車両に、複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成するための第一の配送計画割当手段と、
    前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を第一の総走行時間とするための第一のコスト算出手段と、
    前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成するための第二の配送計画割当手段と、
    前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間の和を第二の総走行時間とするための第二のコスト算出手段と、
    前記第一の総走行時間と、前記第二の総走行時間を比較し、配送計画を決定するための配送計画決定手段と、
    をさらに含む、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  16. 請求項11に記載の装置であって、
    前記複数の配送車両の種類に応じたコストを取得するためのコスト情報取得手段と、
    複数の配送車両に、複数の配送タスクを割り当てた、第一の配送計画候補を作成するための第一の配送計画割当手段と、
    前記第一の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第一の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第一の配送計画候補のコストを算出するための第一のコスト算出手段と、
    前記複数の配送車両に、前記複数の配送タスクを割り当てた、第二の配送計画候補を作成するための第二の配送計画割当手段と、
    前記第二の配送計画候補において、前記複数の配送車両のうち各配送車両が、前記割り当てられた全ての配送タスクを前記決定されたルートを用いて配送するのにかかる総走行時間を計算し、前記第二の配送計画候補における各配送車両ごとの各総走行時間と、前記各配送車両の種類に応じたコストと、を基に前記第二の配送計画候補のコストを算出するための第二のコスト算出手段と、
    前記第一の配送計画候補のコストと、前記第二の配送計画候補のコストを比較し、配送計画を決定するための配送計画決定手段と、
    をさらに含む、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  17. 請求項11に記載の装置であって、
    前記複数の拠点間の前記複数の時間帯ごとの交通状態に関する情報と、前記複数の拠点間のルートに関する情報を取得し、前記複数の拠点間の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた交通状態に関する情報に基づいて、前記複数の配送車両の種類と複数の時間帯ごとに、前記ルートを通過する前記配送車両の走行速度を含む、地図情報を作成するための地図情報作成手段と、
    をさらに含むことを特徴とする配送計画作成装置。
  18. 請求項17に記載の装置であって、
    前記地図情報に基づいて、前記複数の時間帯ごとの前記配送車両の種類に応じた、前記複数の拠点間の複数のルートを走行するために要する走行時間を計算し、前記複数のコストマトリクスとして記録するためのコストマトリクス作成手段と、
    をさらに含むことを特徴とする配送計画作成装置。
  19. 請求項17に記載の装置であって、
    地図情報作成手段は、さらに、前記複数の時間帯ごとに前記複数のルートを通過する前記配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる渋滞定義区域に侵入するルートの場合、前記渋滞定義区域に侵入する配送車両の種類の走行速度を前記渋滞定義区域のエリア速度と設定するために用いられる、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  20. 請求項17に記載の装置であって、
    地図情報作成手段は、さらに、前記複数の時間帯ごとに前記複数のルートを通過する前記配送車両の種類ごとの走行速度について、前記複数のルートのうち、前記配送車両の種類と前記時間帯によって定められる走行禁止区域に侵入するルートの場合、前記走行禁止区域に侵入する配送車両の種類の走行速度をゼロと設定するために用いられる、
    ことを特徴とする配送計画作成装置。
  21. 配送計画作成システムであって、
    メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されるとともに前記プロセッサ上で動作可能なプログラムと、を含み、前記プログラムが前記プロセッサに実行されるときに、請求項1から請求項10の何れか一項に記載の方法を実現する、
    ことを特徴とする配送計画作成システム。
  22. コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
    プロセッサに実行されるときに、請求項1から請求項10の何れか一項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている、
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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